特許第6773371号(P6773371)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6773371
(24)【登録日】2020年10月5日
(45)【発行日】2020年10月21日
(54)【発明の名称】作業車両
(51)【国際特許分類】
   B60Q 1/04 20060101AFI20201012BHJP
   B62D 25/10 20060101ALI20201012BHJP
   B60R 19/52 20060101ALI20201012BHJP
【FI】
   B60Q1/04 A
   B62D25/10 Z
   B60R19/52 N
【請求項の数】7
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2017-28064(P2017-28064)
(22)【出願日】2017年2月17日
(65)【公開番号】特開2018-131157(P2018-131157A)
(43)【公開日】2018年8月23日
【審査請求日】2019年6月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
(74)【代理人】
【識別番号】100120341
【弁理士】
【氏名又は名称】安田 幹雄
(72)【発明者】
【氏名】宮丸 範之
(72)【発明者】
【氏名】松原 弘樹
【審査官】 當間 庸裕
(56)【参考文献】
【文献】 実開平03−002881(JP,U)
【文献】 特開2007−137236(JP,A)
【文献】 特開2005−035420(JP,A)
【文献】 実開平02−065655(JP,U)
【文献】 特開平02−124382(JP,A)
【文献】 実開昭61−153651(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60Q 1/04
B60R 19/52
B62D 25/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体と、
前記車体の前部に開閉可能に設けられたボンネットと、
前記車体幅方向の一方側に配置された一方前照灯と、前記車体幅方向の他方側に配置された他方前照灯とを含む前照灯と、
前記ボンネットの内面に固定されて前記ボンネットの開閉に追従し且つ前記前照灯を支持する支持フレームと、
を備え、
前記支持フレームは、前記ボンネットの内面の上部から下部に亘って延設された縦フレームを有し、
前記縦フレームは、前記車体幅方向の一方側に配置され且つ前記一方前照灯を支持する第1支持部が設けられた第1縦フレームと、前記車体幅方向の他方側に配置され且つ前記他方前照灯を支持する第2支持部が設けられた第2縦フレームとを含み、
前記支持フレームは、前記ボンネットの閉鎖時に前記車体に対して着脱可能に係止される係止部を有している作業車両。
【請求項2】
車体と、
前記車体の前部に開閉可能に設けられたボンネットと、
前記車体幅方向の一方側に配置された一方前照灯と、前記車体幅方向の他方側に配置された他方前照灯とを含む前照灯と、
前記ボンネットの内面に固定されて前記ボンネットの開閉に追従し且つ前記前照灯を支持する支持フレームと、
を備え、
前記支持フレームは、前記ボンネットの内面の上部から下部に亘って延設された縦フレームを有し、
前記縦フレームは、前記車体幅方向の一方側に配置され且つ前記一方前照灯を支持する第1支持部が設けられた第1縦フレームと、前記車体幅方向の他方側に配置され且つ前記他方前照灯を支持する第2支持部が設けられた第2縦フレームとを含み、
前記支持フレームは、
前記ボンネットの前記車体幅方向の一方側の側部内面に沿って延設され且つ当該側部内面に固定される第1側部杆と、
前記ボンネットの前記車体幅方向の他方側の側部内面に沿って延設され且つ当該側部内面に固定される第2側部杆と、
前記第1支持部と前記第1側部杆とを連結する第1連結部と、
前記第2支持部と前記第2側部杆とを連結する第2連結部と、
を有している作業車両。
【請求項3】
車体と、
前記車体の前部に開閉可能に設けられたボンネットと、
前記車体幅方向の一方側に配置された一方前照灯と、前記車体幅方向の他方側に配置された他方前照灯とを含む前照灯と、
前記ボンネットの内面に固定されて前記ボンネットの開閉に追従し且つ前記前照灯を支持する支持フレームと、
を備え、
前記支持フレームは、前記ボンネットの内面の上部から下部に亘って延設された縦フレームを有し、
前記縦フレームは、前記車体幅方向の一方側に配置され且つ前記一方前照灯を支持する第1支持部が設けられた第1縦フレームと、前記車体幅方向の他方側に配置され且つ前記他方前照灯を支持する第2支持部が設けられた第2縦フレームとを含み、
前記ボンネットの前部にはフロントグリルが装着され、
前記フロントグリルは、車体幅方向の一方側に設けられた第1屈曲部と、車体幅方向の他方側に設けられた第2屈曲部と、を有し、
前記第1縦フレームは、前記第1屈曲部に沿って配置され、
前記第2縦フレームは、前記第2屈曲部に沿って配置され、
前記第1支持部及び前記第2支持部は、
前記前照灯が取り付けられる取付部と、
前記フロントグリルから流入する空気を通過させる通気口と、を有している作業車両。
【請求項4】
前記支持フレームは、
前記車体幅方向に延設された第1横フレームと、
前記第1横フレームの上方に設けられ且つ前記車体幅方向に延設された第2横フレームと、を有し、
前記第1横フレーム及び前記第2横フレームは、前記第1縦フレームと前記第2縦フレームとを連結している請求項1〜3のいずれか1項に記載の作業車両。
【請求項5】
前記支持フレームは、前記縦フレームの下部に接続されたベースフレームを有し、
前記ベースフレームは、
前記ボンネットの前部内面に沿って延設され且つ前記第1縦フレームと前記第2縦フレームとを連結する前部杆と、
前記前部杆の前記車体幅方向の一方側と接続された前記第1側部杆と、
前記前部杆の前記車体幅方向の他方側と接続された前記第2側部杆と、
を有している請求項に記載の作業車両。
【請求項6】
前記支持フレームは、前記ボンネットの閉鎖時に前記車体に対して着脱可能に係止される係止部を有し、
前記係止部は、前記前部杆に設けられている請求項5に記載の作業車両。
【請求項7】
前記縦フレーム、前記第1横フレーム及び前記第2横フレームは、前記前照灯に接続されるハーネスを支持するハーネス支持部を有している請求項4に記載の作業車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、前照灯を備えた作業車両に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に開示された作業車両が知られている。
特許文献1に開示された作業車両は、下端部が車体フレームに固定され且つ上端部がボンネットに固定された2本の縦柱と、2本の縦柱を連結する連結板と、フロントグリルに固定され且つ前照灯が取り付けられたライト取付枠と、ライト取付枠及び連結板に固定された取付板と、を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実願昭60−38572号(実開昭61−153651号)のマイクロフィルム
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記作業車両は、フロントグリルがライト取付枠、連結板及び縦柱を介して車体フレームに固定されている。そのため、フロントグリルの剛性が高められ、ライト取付枠を介してフロントグリルに固定された前照灯が安定して支持される。しかし、縦柱によって車体フレームとボンネットとが連結されているため、ボンネットを開閉することができない。そのため、ボンネットの開放時と閉鎖時の両方において、前照灯を安定して支持することができない。
【0005】
本発明は、ボンネットの開放時と閉鎖時の両方において前照灯を安定して支持することができるとともに、ボンネットの強度を向上させることが可能である作業車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。
本発明の一態様に係る作業車両は、車体と、前記車体の前部に開閉可能に設けられたボンネットと、前記車体幅方向の一方側に配置された一方前照灯と、前記車体幅方向の他方側に配置された他方前照灯とを含む前照灯と、前記ボンネットの内面に固定されて前記ボンネットの開閉に追従し且つ前記前照灯を支持する支持フレームと、を備え、前記支持フレームは、前記ボンネットの内面の上部から下部に亘って延設された縦フレームを有し、前記縦フレームは、前記車体幅方向の一方側に配置され且つ前記一方前照灯を支持する第1支持部が設けられた第1縦フレームと、前記車体幅方向の他方側に配置され且つ前記他方前照灯を支持する第2支持部が設けられた第2縦フレームとを含み、前記支持フレームは、前記ボンネットの閉鎖時に前記車体に対して着脱可能に係止される係止部を有している
【発明の効果】
【0007】
上記作業車両によれば、支持フレームによってボンネットの開放時と閉鎖時の両方において前照灯を安定して支持することができるとともに、ボンネットの強度を向上させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】ボンネットの前方斜視図である。
図2】ボンネットの前板部分を抽出した正面図である。
図3】ボンネットの背面図である。
図4】ボンネットを左側の側板を省略して示す後方斜視図である。
図5】ボンネットの内部を示す後方斜視図である。
図6】支持フレーム及び前照灯を示す前方斜視図である。
図7】支持フレーム及び前照灯を示す後方斜視図である。
図8】支持フレームの正面図である。
図9】支持フレームの平面図である。
図10】支持フレームの側面図である。
図11】作業車両の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図11は、作業車両1の一実施形態を示す側面図である。本実施形態の作業車両1は、トラクタ1である。但し、作業車両は、トラクタに限定されず、コンバインや移植機等の農業用車両であってもよいし、ローダ作業車両等の建設作業用車両等であってもよい。
以下、トラクタ1の運転席9に着座した運転者の前側(図11の左側)を前方、運転者の後側(図11の右側)を後方、運転者の左側(図11の手前側)を左方、運転者の右側(図11の奥側)を右方として説明する。また、トラクタ1の前後方向に直交する方向である水平方向(図11の奥行方向)を車体幅方向として説明する。
【0010】
図11に示すように、トラクタ1は、車体2と、走行装置3と、連結装置4と、を備えている。
車体2は、車体フレーム5と、クラッチハウジング6と、ミッションケース7とを有している。車体フレーム5は、車体2の前後方向に延びている。車体フレーム5には、エンジンEが搭載されている。クラッチハウジング6は、エンジンEの後部に連設されており、クラッチを収容している。ミッションケース7は、クラッチハウジング6の後部に連結されており、トランスミッションや後輪差動装置(図示略)等を収容している。ミッションケース7の後方にはPTO軸14が突出している。
【0011】
走行装置3は、車体2の前部に設けられた前輪3Fと、車体2の後部に設けられた後輪3Rとを有している。前輪3Fは、車体フレーム5に支持されている。後輪3Rは、後輪差動装置の出力軸に支持されている。
連結装置4は、圃場(農地)等に対して作業を行う作業装置をトラクタ1の後部に連結するための装置である。連結装置4は、リフトアーム4aと、ロアーリンク4bと、リフトロッド4cと、を有している。
【0012】
車体2の後部には、キャビン8が搭載されている。キャビン8の内部には、運転席9や操縦装置(図示略)が設けられている。
車体2の前部には、ボンネット10が設けられている。ボンネット10は、車体4の前部にエンジンE等を収容するエンジンルームを形成している。ボンネット10は、後部を支点として前部が昇降するように開閉可能に設けられている。
【0013】
図1図3図4図11に示すように、ボンネット10は、前板10Fと、上板10Uと、側板10L,10Rと、を有している。ボンネット10の下部は開放されている。前板10Fは、ボンネット10の前部を構成している。上板10Uは、ボンネット10の上部を構成しており、前板10Fの上部から後方に延びている。側板10Lは、ボンネット10の左側部を構成しており、前板10Fの左部から後方に延びている。側板10Rは、ボンネット10の右側部を構成しており、前板10Fの右部から後方に延びている。
【0014】
図2に示すように、前板10Fは、第1開口部11、第2開口部12L,12R、第3開口部13L,13Rを有している。
第1開口部11は、フロントグリル15が取り付けられる部分である。尚、図2では、図示及び説明の都合上、フロントグリル15を外した状態を示している。第1開口部11は、上領域11Uと、下領域11Dと、中領域11Mとを有している。上領域11Uは、前板10Fの上部に位置している。下領域11Dは、前板10Fの下部に位置している。中領域11Mは、上領域11Uと下領域11Dとの間に設けられ、上領域11Uと下領域11Dとを繋いでいる。中領域11Mの幅(機体幅方向の長さ)は、上領域11U及び下領域11Dの幅よりも大きい。上領域11Uは、中領域11Mの幅方向中央から上方に向けて拡がっている。下領域11Dは、中領域11Mの幅方向中央から下方に向けて拡がっている。
【0015】
図1等に示すように、第1開口部11には、フロントグリル15が取り付けられている。フロントグリル15はメッシュ状に形成されており、フロントグリル15からエンジンルーム内に外気を取り入れることができる。フロントグリル15は、第1開口部11に概ね沿った外形に形成されており、前板10Fの内面(後面)側から第1開口部11を覆っている。具体的には、フロントグリル15は、上部15Uと下部15Dと中間部15Mとを有しており、上部15Uは上領域11Uを、下部15Dは下部15Dを、中間部15Mは中領域11Mをそれぞれ覆っている。
【0016】
図1に示すように、フロントグリル15は、第1屈曲部151及び第2屈曲部152を有している。第1屈曲部151は、車体幅方向の一方側(左側)に設けられており、上部15Uの左部上端から下部15Dの左部下端に亘って形成されている。第2屈曲部152は、車体幅方向の他方側(右側)に設けられており、上部15Uの右部上端から下部15Dの右部下端に亘って形成されている。尚、図2において、第1屈曲部151及び第2屈曲部152を仮想線(二点鎖線)で示している。フロントグリル15は、第1屈曲部151と第2屈曲部152の間の部分が、他の部分(第1屈曲部151の左方部分、第2屈曲部152の右方部分)よりも前方に位置している。
【0017】
図2に示すように、第2開口部12L,12Rは、前板10Fの下部に設けられている。具体的には、第2開口部12Lは、第1開口部11の下領域11Dの左方であって且つ中領域11Mの下方に設けられている。第2開口部12Rは、第1開口部11の下領域11Dの右方であって且つ中領域11Mの下方に設けられている。
第3開口部13L,13Rは、前板10Fの上部に設けられている。具体的には、第3開口部13Lは、第1開口部11の上領域11Uの左方であって且つ中領域11Mの上方に設けられている。第3開口部13Rは、第1開口部11の上領域11Uの右方であって且つ中領域11Mの上方に設けられている。
【0018】
前板10Fの下部に設けられた第2開口部12L,12Rからは、前照灯(第1前照灯)16の前部が露出している。前板10Fの上部に設けられた第3開口部13L,13Rからは、前照灯(第2前照灯)17の前部が露出している。即ち、前照灯は、第1前照灯16と第2前照灯17とを含んでいる。
第1前照灯16は、一方前照灯16Lと他方前照灯16Rとを含んでいる。一方前照灯16Lは、車体幅方向の一方側(左側)に配置されている。他方前照灯16Rは、車体幅方向の他方側(右側)に配置されている。図3図7に示すように、一方前照灯16Lは、ボルトB1により第1取付板161に固定され、当該第1取付板161を介して後述する支持フレーム29の第1支持部63に支持される。他方前照灯16Rは、ボルトB2により第2取付板162に固定され、当該第2取付板162を介して後述する第2支持部64に支持される。図8に示すように、第1取付板161及び第2取付板162には、開口部163が形成されている。
【0019】
図2図6に示すように、一方前照灯16Lの前部は、第1取付板161に固定した状態において当該第1取付板161の開口部163から突出し、ボンネット10の前板10Fの第2開口部12Lから露出する。他方前照灯16Rの前部は、第2取付板162に固定した状態において当該第2取付板162の開口部163から突出し、ボンネット10の前板10Fの第2開口部12Rから露出する。
【0020】
第2前照灯(作業灯)17は、一方前照灯17Lと他方前照灯17Rとを含んでいる。図1図2等に示すように、一方前照灯17Lは、車体幅方向の一方側(左側)に配置されている。他方前照灯17Rは、車体幅方向の他方側(右側)に配置されている。一方前照灯17Lは、車体幅方向に並んで2つ設けられている。他方前照灯17Rも、車体幅方向に並んで2つ設けられている。つまり、第2前照灯17は、合計4つ設けられている。一方前照灯17Lの前部は、第3開口部13Lから露出している。他方前照灯17Rの前部は、第3開口部13Rから露出している。
【0021】
第1前照灯16及び第2前照灯17は、ランプ、レンズ、リフレクタ等を有している。第1前照灯16及び第2前照灯17のランプは、本実施形態ではハロゲンランプ(ハロゲンバルブ)から構成されているが、LED等の他の種類のランプから構成してもよい。
図3に示すように、第2前照灯17は、前板10Fの内側(後側)からブラケット18により支持されている。ブラケット18は、第1ブラケット18Lと第2ブラケット18Rとを含む。一方前照灯17Lは、第1ブラケット18Lにより支持されている。他方前照灯17Rは、第2ブラケット18Rにより支持されている。
【0022】
第1ブラケット18L及び第2ブラケット18Rは、金属等の剛性材から構成されている。第1ブラケット18L及び第2ブラケット18Rは、それぞれ縦部分181と横部分182とを有しており、全体としてL字形に形成されている。第1ブラケット18Lの横部分182には、2つの一方前照灯17Lが車体幅方向に並んで取り付けられている。第2ブラケット18Rの横部分182には、2つの他方前照灯17Rが車体幅方向に並んで取り付けられている。
【0023】
図3図5に示すように、第1ブラケット18L及び第2ブラケット18Rは、縦部分181と横部分182において、ボルトB3により前板10Fの内面(後面)に固定されている。第2前照灯17を支持する第1ブラケット18L及び第2ブラケット18Rは、第1前照灯16を支持する支持フレーム29(後述する)とは別体に構成されている。つまり、第2前照灯17と第1前照灯16とは別々の部材により支持されている。そのため、第2前照灯17の位置調整等の作業を、第1前照灯16の位置調整等の作業とは独立して行うことができる。但し、ブラケット18(第1ブラケット18L及び第2ブラケット18R)を支持フレーム29と一体化してもよい。
【0024】
図1図4図11に示すように、側板10L,10Rの前部には、側方開口部20が設けられている。側方開口部20には、メッシュ状に形成されたサイドグリル21が取り付けられている。側板10L,10Rの後部には、吸気口28が設けられている。これにより、サイドグリル21及び吸気口28からエンジンルーム内に外気を取り入れることができる。
【0025】
図1図3に示すように、上板10Uの前部には、上方開口部38が設けられている。上方開口部38は、車体幅方向に間隔をあけて2つ設けられている。上方開口部38には、メッシュ状に形成されたアッパグリル39が取り付けられている。これにより、アッパグリル39からエンジンルーム内に外気を取り入れることができる。
図4図5に示すように、ボンネット10の内面に沿って補強フレーム22が設けられている。補強フレーム22は、左補強部22Lと右補強部22Rと上補強部22Uとを有しており、全体としてアーチ形(門形)に形成されている。補強フレーム22は、例えば、金属製のパイプを屈曲させることにより形成されている。
【0026】
左補強部22Lは、側板10Lの内面に沿って下方から上方に向けて延びている。右補強部22Rは、側板10Rの内面に沿って下方から上方に向けて延びている。左補強部22L及び右補強部22Rは、側方開口部20の後方に位置している。上補強部22Uは、上板10Uの内面に沿って設けられ、左補強部22Lの上端と右補強部22Rの上端とを繋いでいる。上補強部22Uは、上方開口部38の後方に位置している。左補強部22Lの下部には第1固定板23が設けられており、当該第1固定板23はボルトにより側板10Lの内面に固定されている。右補強部22Rの下部には第2固定板24が設けられており、当該第2固定板24はボルトにより側板10Rの内面に固定されている。
【0027】
上述の通り、補強フレーム22は、ボンネット10の内面に沿って配置され且つボンネット10の内面に固定されている。これにより、ボンネット10の強度(剛性)が高められている。
補強フレーム22の後部には、後部フレーム(図示せず)が接続されている。後部フレームは、補強フレーム22の後方に位置しており、ボンネット10の上板10Uの内面及び側板10L,10Rの内面に固定されている。これにより、補強フレーム22の後方において、ボンネット10の強度(剛性)が高められている。後部フレームの後上部には、ボンネット10を開閉(昇降)させる際の回動支点を構成するヒンジ部材27(図4参照)が取り付けられている。
【0028】
補強フレーム22及び後部フレームは、ボンネット10の内面に固定されているが、車体フレーム5には固定されていない。そのため、ボンネット10の昇降(開閉)に追従して補強フレーム22及び後部フレームも昇降する。
補強フレーム22の前方には支持フレーム29が配置されている。図3図5に示すように、支持フレーム29は、ボンネット10の前板10Fの内面(後面)に固定されている。支持フレーム29は、金属等の剛性材から構成されている。支持フレーム29は、縦フレーム30と、横フレーム40と、ベースフレーム50と、を有している。
【0029】
縦フレーム30は、ボンネット10の内面の上部から下部に亘って延設されている。本実施形態の場合、縦フレーム30は、円筒形のパイプにより構成されている。縦フレーム30は、第1縦フレーム31と第2縦フレーム32とを含んでいる。第1縦フレーム31は、車体幅方向の一方側(左側)に配置されている。第2縦フレーム32は、車体幅方向の他方側(右側)に配置されている。第1縦フレーム31と第2縦フレーム32との間の距離(車体幅方向の距離)は、上方から下方に向かうにつれて、次第に広がるように配置されている。そのため、第1縦フレーム31の下端部と第2縦フレーム32の下端部との間の距離は、第1縦フレーム31の上端部と第2縦フレーム32の上端部との間の距離に比べて大きい。
【0030】
図2に示すように、正面視において、第1縦フレーム31はフロントグリル15の第1屈曲部151に沿うように延びており、第2縦フレーム32はフロントグリル15の第2屈曲部152に沿うように延びている。詳しくは、第1縦フレーム31は第1屈曲部151のやや内方(右方)に配置されて第1屈曲部151と略平行に延びている。第2縦フレーム32は第2屈曲部152のやや内方(左方)に配置されて第1屈曲部151と略平行に延びている。つまり、縦フレーム30(第1縦フレーム31と第2縦フレーム32)は、第1屈曲部151と第2屈曲部152との間の部分の後方に位置している。第1屈曲部151と第2屈曲部152との間の部分は、フロントグリル15の最も前方に位置する部分であるため、縦フレーム30は、フロントグリル15の最も前方に位置する部分(走行時に最も抵抗を受ける部分)の後方に位置している。また、第1縦フレーム31及び第2縦フレーム32の上端部は、フロントグリル15の上端部よりも上方に位置し、第1縦フレーム31及び第2縦フレーム32の下端部は、フロントグリル15の下端部よりも下方に位置している。つまり、縦フレーム30は、フロントグリル15の後方において、フロントグリル15の上端部から下端部に亘って延設されている。
【0031】
上述した構成により、フロントグリル15から流入する空気の流れが縦フレーム30により阻害されることを抑制しながら、フロントグリル15を縦フレーム30によって補強することができる。特に、縦フレーム30が円筒形のパイプである場合は、フロントグリル15から流入する空気の流れが、縦フレーム30によって阻害されることを効果的に抑制することができる。尚、縦フレーム30は、フロントグリル15の後面(内面)に当接していてもよいし、フロントグリル15の後面(内面)から離間していてもよい。
【0032】
第1縦フレーム31には、一方前照灯16Lを支持する第1支持部63が設けられている。具体的には、第1縦フレーム31には、第1支持部63と第1連結部65とを有する第1部材61が溶接等により固定されている。第2縦フレーム32には、他方前照灯16Rを支持する第2支持部64が設けられている。具体的には、第2縦フレーム32には、第2支持部64と第2連結部66とを有する第2部材62が溶接等により固定されている。
【0033】
図6図7図9に示すように、第1部材61及び第2部材62は、略L字形状に屈曲された板材から構成されている。第1支持部63は、第1縦フレーム31から左方に延びている。第1連結部65は、第1支持部63の左端から後方且つ下方(斜め後下方)に延びている。第2支持部64は、第2縦フレーム32から右方に延びている。第2連結部66は、第2支持部64の右端から後方(斜め後下方)に延びている。第1連結部65及び第2連結部66は、ベースフレーム50に連結されている。第1連結部65及び第2連結部66には、それぞれ開口部67が形成されている。
【0034】
図6図7に示すように、第1支持部63は、一方前照灯16Lが取り付けられる取付部(第1取付部)630と、通気口(第1通気口)68Lと、を有している。第2支持部64は、他方前照灯16Rが取り付けられる取付部(第2取付部)640と、通気口(第2通気口)68Rと、を有している。
第1取付部630には、一方前照灯16Lが固定された第1取付板161が取り付けられる。第2取付部640には、他方前照灯16Rが固定された第2取付板162が取り付けられる。第1取付板161は、第1取付部630に対して後方からボルトB4により固定される。第2取付板162は、第2取付部640に対して後方からボルトB5により固定される。
【0035】
図6に示すように、第1部材61の第1支持部63には、下方から上方に向けて矩形状に切り欠かれた第1切欠部631が形成されており、当該第1切欠部631から一方前照灯16Lの前部が露出している。第2部材62の第2支持部64には、下方から上方に向けて矩形状に切り欠かれた第2切欠部641が形成されており、当該第2切欠部641から他方前照灯16Rの前部が露出している。第1切欠部631は、第2開口部12Lに対応する後方位置に配置される。第2切欠部632は、第2開口部12Rに対応する後方位置に配置される。これにより、一方前照灯16Lの前部は第2開口部12Lから露出し、他方前照灯16Rの前部は第2開口部12Rから露出する。
【0036】
通気口(第1通気口68L、第2通気口68R)は、フロントグリル15から流入する空気を通過させる。詳しくは、第1通気口68Lは、フロントグリル15の左部からボンネット10内に流入した空気を前方から後方に向けて通過させる。第2支持部64は、フロントグリル15の右部からボンネット10内に流入した空気を通過させる。
図2図3図6図8に示すように、第1通気口68Lは、第1支持部63を構成する板材(第1部材61)をくりぬいて(貫通して)形成されており、第1縦フレーム31と第1切欠部631との間に設けられている。第2通気口68Rは、第2支持部64を構成する板材(第2部材62)をくりぬいて(貫通して)形成されており、第2縦フレーム32と第2切欠部641との間に設けられている。
【0037】
このように、第1支持部63及び第2支持部64が、それぞれフロントグリル15から流入する空気を通過させる通気口(第1通気口68L,第2通気口68R)を有していることにより、フロントグリル15から流入する空気の流れが第1支持部63及び第2支持部64により妨げられることが抑制される。また、第1通気口68L,第2通気口68Rは、上述した開口部67と共に、第1部材61及び第2部材62の軽量化に寄与している。
【0038】
図6図8等に示すように、縦フレーム30の上端部には、第1連結板33が取り付けられている。第1連結板33は、第1縦フレーム31の上端部と第2縦フレーム32の上端部とを連結している。図3図5に示すように、第1連結板33は、第1開口部11の上方において、ボンネット10の前板10Fの内面の上部にボルト等により固定されている。
【0039】
図6図8等に示すように、縦フレーム30の下端部には、第2連結板34が取り付けられている。第2連結板34は、第1縦フレーム31の下端部と第2縦フレーム32の下端部とを連結している。図3図5に示すように、第2連結板34は、第1開口部11の下方において、ボンネット10の前板10Fの内面の下部にボルト等により固定されている。
【0040】
上述のように、縦フレーム30の上端部に設けられた第1連結板33と、縦フレーム30の上端部に設けられた第2連結板34とがボンネット10の内面に固定されることにより、縦フレーム30の上端部と下端部とがボンネット10の内面に固定される。これにより、縦フレーム30が、ボンネット10の内面に強固に固定される。そのため、縦フレーム30に設けられた第1支持部63及び第2支持部64により第1前照灯16を支持することで、第1前照灯16を安定して支持することができる。
【0041】
図2図3に示すように、横フレーム40は、車体幅方向に延設されており、第1縦フレーム31と第2縦フレーム32とを連結している。横フレーム40は、第1横フレーム41と第2横フレーム42とを含んでいる。
図6図8等に示すように、第1横フレーム41は、第1縦フレーム31の下部と第2縦フレーム32の下部とを連結している。第1横フレーム41は、第1支持部63と第2支持部64との間に設けられている。本実施形態の場合、第1横フレーム41は、第1支持部63及び第2支持部64と別体に構成されているが、一体に構成してもよい。
【0042】
第2横フレーム42は、第1横フレーム41の上方に設けられている。第2横フレーム42は、連結部43と、第1延設部44と、第2延設部45と、を有している。連結部43と第1延設部44と第2延設部45とは一体に形成されている。連結部43は、第1横フレーム41よりも上方にて第1縦フレーム31と第2縦フレーム32とを連結している。第1延設部44は、連結部43から左方に延びており、第1縦フレーム31よりも左方に位置している。第1延設部44は、ホーン35を支持している。第2延設部45は、連結部43から右方に延びてから後方且つ右方(斜め右後方)に延びており、第2縦フレーム32よりも右方に位置している。
【0043】
上述したように、支持フレーム29は、横フレーム40(第1横フレーム41及び第2横フレーム42)により第1縦フレーム31と第2縦フレーム32とを連結した構造となっている。そのため、支持フレーム29の強度(剛性)が向上し、支持フレーム29により第1前照灯16を安定して支持することが可能となる。また、支持フレーム29は、ボンネット10の内面に固定されていることから、ボンネット10の強度(剛性)を向上させることができる。つまり、支持フレーム29は、第1前照灯16の支持の安定化の機能と、ボンネット10の剛性向上の機能と、を併せて発揮することが可能である。
【0044】
尚、本実施形態では、第2前照灯17を支持するブラケット18をボンネット10の内面に固定しているが、支持フレーム29に固定してもよい。ブラケット18を支持フレーム29に固定することにより、第2前照灯17を支持フレーム29により支持することができる。第2前照灯17を支持フレーム29により支持する場合、例えば、第2横フレーム42の第1延設部44に一方前照灯17Lを支持し、第2延設部45に他方前照灯17Rを支持することができる。
【0045】
図7に示すように、支持フレーム29の内面(後面)には、ハーネス(図示略)を支持するハーネス支持部であるハーネスクランプ36が設けられている。ハーネスクランプ36は、第1縦フレーム31の第1横フレーム41と第2横フレーム42の間と、第1支持部63と、第2支持部64と、第1横フレーム41と、第2横フレーム42と、に取り付けられている。ハーネスクランプ36は、第1縦フレーム31の第1横フレーム41と第2横フレーム42の間においては、クランプ取付板37を介して第1縦フレーム31に取り付けられている。
【0046】
ハーネスクランプ36に支持されるハーネスは、例えば、第1前照灯16、第2前照灯17、ホーン35等に接続される電気ケーブル等である。支持フレーム29の内面にハーネスクランプ36が取り付けられていることにより、ハーネスを、支持フレーム29に沿わせて位置決めしながら第1前照灯16、第2前照灯17、ホーン35等に向けて配設することができる。
【0047】
図6図9に示すように、ベースフレーム50は、前部杆51と、第1側部杆52Lと、第2側部杆52Rと、を有している。前部杆51、第1側部杆52L、第2側部杆52Rは、一体に形成されており、平面視にて略U字状に連なっている。尚、ベースフレーム50の強度(剛性)等の観点から、前部杆51、第1側部杆52L、第2側部杆52Rは、一体に形成することが好ましいが、別体(別部材)で形成してもよい。別体で形成する場合、前部杆51と第1側部杆52Lとは、第1縦フレーム31と第1部材61(第1支持部63及び第1連結部65)を介して連結される。前部杆51と第2側部杆52Rとは、第2縦フレーム32と第2部材62(第2支持部64及び第2連結部66)を介して連結される。
【0048】
図3図5に示すように、前部杆51は、ボンネット10の前板10Fの内面下部に沿って延設されており、第2連結板34を介して第1縦フレーム31と第2縦フレーム32とを連結している。前部杆51は、フロントグリル15よりも下方(第1開口部11よりも下方)に位置しており、第2連結板34の下部に接続されている。第1側部杆52Lは、ボンネット10の一方側(左側)の側部内面に沿って後方に延設されており、後端部には固定部材53Lが固定されている。第2側部杆52Rは、ボンネット10の他方側(右側)の側部内面に沿って延設されており、後端部には固定部材53Rが固定されている。
【0049】
固定部材53Lは、補強フレーム22の左部に設けられた第1固定板23に接続されている。固定部材53Rは、補強フレーム22の右部に設けられた第2固定板24に接続されている。これにより、支持フレーム29と補強フレーム22とが、固定部材53L,53R、第1固定板23、第2固定板24を介して連結される。このように、支持フレーム29と補強フレーム22とが連結されることによって、支持フレーム29の強度(剛性)が補強フレーム22により高められる。そのため、第1前照灯16の支持の安定性を向上させることができる。また、支持フレーム29と補強フレーム22とが一体的にボンネット10を補強することができるため、補強効果が向上する。
【0050】
図3図4図7図8図10に示すように、前部杆51の一方側(左側)には、第1傾斜部511が設けられている。第1傾斜部511は、側板10Lに近づくにつれて高位置となるように上向きに傾斜している。前部杆51の他方側(右側)には、第2傾斜部10Rが設けられている。第2傾斜部512は、側板10Rに近づくにつれて高位置となるように上向きに傾斜している。第1傾斜部511には第1側部杆52Lの前部が繋がっており、第2傾斜部512には第2側部杆52Rの前部が繋がっている。これにより、第1側部杆52Lと第2側部杆52Rは、前部杆51よりも上方に位置している。
【0051】
図6図7図10に示すように、第1側部杆52Lは、第1縦フレーム31に固定された第1部材61の第1連結部65と連結されている。第2側部杆52Rは、第2縦フレーム32に固定された第2部材62の第2連結部66と連結されている。これにより、縦フレーム30とベースフレーム51とが連結されるため、支持フレーム29の強度(剛性)を向上させることができる。また、支持フレーム29の強度(剛性)が向上することによって、第1前照灯16を安定して支持することができる。
【0052】
図9に示すように、平面視(上面視)において、第1部材61の第1連結部65は、ベースフレーム50の前部杆51及び第1傾斜部511よりも左方(車体幅方向の外方)に位置している。第2部材62の第2連結部66は、ベースフレーム50の前部杆51及び第2傾斜部512よりも右方(車体幅方向の外方)に位置している。また、第1傾斜部511は、前方に向かうにつれて第1連結部65から離れる方向(車体幅方向の内方)に延びている。第2傾斜部512は、前方に向かうにつれて第2連結部66から離れる方向(車体幅方向の内方)に延びている。
【0053】
図10に一点鎖線L1で示すように、第1連結部65は、第1側部杆52Lの高さから前方に向かうにつれて上方に向かうように傾斜して延びている。一方、一点鎖線L2で示すように、ベースフレーム50の第1傾斜部511は、第1側部杆52Lの高さから前方に向かうにつれて下方に向かうように傾斜して延びている。そのため、第1連結部65と第1傾斜部511とは、前方に向かうにつれて互いの距離が次第に拡がっている。言い換えれば、第1連結部65と第1傾斜部511とは、第1側部杆52Lの高さから前方に向けてV字状に拡がるように上方と下方に離間しながら延びている。また、第2連結部66と第2傾斜部512の位置関係は、第1連結部65と第1傾斜部511の位置関係と同様である。即ち、図5に示すように、第2連結部66と第2傾斜部512は、前方に向かうにつれて互いの距離が次第に拡がっている。
【0054】
図7図9図10に示すように、支持フレーム29は、係止部54を有している。具体的には、係止部54は、ベースフレーム50の前部杆51に設けられている。係止部54は、車体2の車体フレーム5に設けられた受け部55(図11参照)に対して係止可能(着脱可能)である。前部杆51に設けられた係止部54を、車体フレーム5に設けられた受け部55に対して係止することにより、ボンネット10が閉鎖した状態でロックされる。また、係止部54の受け部55に対する係止を解除することにより、ロックが解除されてボンネット10がヒンジ部27を支点として開放可能となる。
【0055】
支持フレーム29は、ボンネット10の内面に固定されているが、車体フレーム5には固定されていない。そのため、支持フレーム29は、ボンネット10の開放時にはボンネット10に追従して上昇し、ボンネット10の閉鎖時にはボンネット10に追従して下降する。これにより、ボンネット10の開放状態においても閉鎖状態においても、支持フレーム29により第1前照灯16を安定して支持することができる。
【0056】
尚、上述した実施形態においては、支持フレーム29により第1前照灯16を支持しているが、第1前照灯16と第2前照灯17の両方を支持してもよいし、第1前照灯16に代えて第2前照灯(作業灯)27を支持してもよい。つまり、支持フレーム29により支持される前照灯は、ボンネット10の前板10Fの上部に位置するものであってもよいし、下部に位置するものであってもよいし、上下方向の中間部に位置するものであってもよい。
【0057】
以上、本発明について説明したが、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0058】
1 作業車両
2 車体
10 ボンネット
15 フロントグリル
151 第1屈曲部
152 第2屈曲部
16 前照灯(第1前照灯)
17 前照灯(第2前照灯)
16L 一方前照灯
16R 他方前照灯
17L 一方前照灯
17R 他方前照灯
29 支持フレーム
30 縦フレーム
31 第1縦フレーム
32 第2縦フレーム
36 ハーネス支持部
40 横フレーム
41 第1横フレーム
42 第2横フレーム
50 ベースフレーム
51 前部杆
52L 第1側部杆
52R 第2側部杆
63 第1支持部
630 取付部(第1取付部)
64 第2支持部
640 取付部(第2取付部)
65 第1連結部
66 第2連結部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11