(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記事前設定期間は、下側閾値および上側閾値を有する時間範囲を含み、当該時間範囲に入る期間の間、前記車両が前記ゾーン内に位置すると判断された場合に、前記車両が、事前設定期間の間、前記ゾーンデータレコードのゾーン内に位置すると判断される、請求項1に記載のシステム。
前記事前設定期間は、車両識別子、前記車両に関するタンクの容量、前記ゾーンデータレコードのゾーン、前記車両に関する運転手の運転手詳細のうちの少なくとも1つに基づく、請求項1又は2に記載のシステム。
車両記録が、前記監視システムのデータメモリ内に格納され、前記車両記録は、車両識別子、運転手識別子、タンク容量、車両制約、運転手障害、運転手詳細、運転手許可位置および運転手行動のうちの少なくとも1つを含む前記車両に関する情報を含む、請求項2から4のいずれか一項に記載のシステム。
前記設備は、給水栓を含み、前記資源収集活動は、給水栓使用を含み、前記資源収集活動が行われたとの判断は、前記車両により少なくとも1つの給水栓が使用されたとの判断を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載のシステム。
前記資源収集活動は、前記1つ又は複数の設備の中の1つ又は複数の油脂類阻集器からの油脂類の収集を含み、前記資源収集活動が行われたとの判断は、前記車両により前記1つ又は複数の設備の中の1つ又は複数の油脂類阻集器からの油脂類が収集されたとの判断を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載のシステム。
前記資源収集活動は、前記1つ又は複数の設備の中の1つ又は複数の汚水処理タンクからの廃棄物の収集を含み、前記資源収集活動が行われたとの判断は、前記車両により前記1つ又は複数の設備の中の1つ又は複数の汚水処理タンクから廃棄物が収集されたとの判断を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載のシステム。
前記資源収集活動は、前記1つ又は複数の設備に関連する下水道からの工場下水の収集を含み、前記資源収集活動が行われたとの判断は、前記車両により前記1つ又は複数の設備に関連する下水道から工場下水が収集されたとの判断を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載のシステム。
プログラムメモリとプロセッサとを含む監視システムにより実行される、車両による1つ又は複数の設備における活動を遠隔監視するためのコンピュータ実装方法であって、
前記車両と同一場所に配置された遠隔装置からの、車両識別子と車両位置指標を含むデータを、通信ネットワークを介して、前記監視システムの通信インターフェースにおいて受信する工程と、
少なくとも1つの設備を含む物理的地理的領域に関連付けられた仮想地理的境界にそれぞれが対応する複数のゾーンを含むゾーンデータレコードへアクセスする工程と、
前記車両位置指標と前記ゾーンデータレコードとの比較に基づいて、事前設定期間の間、前記ゾーンデータレコードのゾーン内に前記車両が位置するか否かを判断する工程と、
前記車両が、前記事前設定期間の間、前記ゾーン内に位置するとの判断に応答して、資源収集活動が、前記1つ又は複数の設備において前記車両により行われたと判断し、タンク充填イベントが発生したか否かを前記遠隔装置に問い合わせる工程と、
前記資源収集活動が行われた旨の前記遠隔装置からの応答を所定期間内に受信しなかったことに応答して、前記車両に関連づけられたデータレコード内に前記応答を受信しなかったことを示す情報を記録する工程と、
を含む方法。
事前設定期間の間、前記ゾーンデータレコードのゾーン内に前記車両が位置するか否かを判断する工程は、前記車両が前記ゾーン内で費やした時間を判断する工程と、判断された時間と前記事前設定期間とを比較する工程とを含む、請求項10に記載の方法。
前記ゾーン内に前記遠隔装置が位置するとの判断に応答して、前記車両により運ばれているタンクのバルブ制御機構へ命令を発行して、前記バルブ制御機構に前記タンクのバルブをオープンさせて流体の前記タンクへの運搬を可能とする工程と、
前記ゾーン内に前記遠隔装置がもはや位置しないとの判断に応答して、前記バルブ制御機構へ命令を発行して、前記バルブ制御機構に前記タンクの前記バルブをクローズさせて流体の前記タンクへの運搬を禁止する工程と、
をさらに含む、請求項10から16のいずれか一項に記載の方法。
前記ゾーン内に前記遠隔装置が位置するとの判断に応答して、前記1つ又は複数の設備の機構へ命令を発行し、流体の前記1つ又は複数の設備からの運搬が可能なように前記機構にロック解除させる工程と、
前記遠隔装置がもはや前記ゾーン内に位置しないとの判断に応答して、前記機構へ命令を発行し、流体の前記1つ又は複数の設備からの運搬が禁止されるように前記機構にロックさせる工程と、
をさらに含む、請求項10から17のいずれか一項に記載の方法。
コンピュータシステムにおいて実行されると、当該コンピュータシステムに請求項10から18のいずれか一項に記載の方法の工程を行わせるのに有効なコンピュータ実行可能命令により符号化された非一時的コンピュータ可読媒体を含むコンピュータプログラムプロダクト。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
いくつかの実施形態は、車両による1つ又は複数の設備における活動の遠隔監視のための監視システムに関する。本システムは、プログラムメモリとプロセッサとを含む、前記プログラムメモリが、そこに格納された命令を実行するために前記プロセッサによりアクセス可能な監視ユニットと、前記車両と同一場所に配置される遠隔装置と通信ネットワークを介して通信するための通信インターフェースと、を備え、前記プロセッサは、前記メモリに格納された命令を実行して、前記遠隔装置からの、車両識別子及び車両位置指標を含むデータを、前記通信インターフェースにおいて受信し、少なくとも1つの設備を含む物理的地理的領域に関連付けられた仮想地理的境界をそれぞれが有する複数のゾーンを含むゾーンデータレコードへアクセスし、前記車両位置指標と前記ゾーンデータレコードとに基づき、事前設定期間の間、前記ゾーンデータレコードの或るゾーン内に前記車両が位置するか否かを判断し、前記車両が、前記事前設定期間の間、前記ゾーン内に位置するとの判断に応答して、前記活動が前記1つ又は複数の設備において前記車両により行われたと判断する、ように構成されている。
【0009】
監視システムは、事前設定期間を格納するためのデータメモリをさらに含んでもよい。
【0010】
いくつかの実施形態では、事前設定期間は、下側閾値及び上側閾値を有する時間範囲を含んでよく、当該時間範囲に入る期間の間、前記車両が前記ゾーン内に位置すると判断された場合に、前記車両が、事前設定期間の間、前記ゾーンデータレコードのゾーン内に位置すると判断されてもよい。事前設定期間は、車両に関連づけられた車両識別子、タンクの容量、ゾーンデータレコードのゾーン、車両に関連づけられた運転手の運転手詳細のうちの少なくとも1つに基づいてもよい。
【0011】
いくつかの実施形態では、ゾーンデータレコードは、データメモリに格納されてもよく、プロセッサは、プログラムメモリに格納された命令を実行することで、データメモリから前記ゾーンデータレコードへアクセスするように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、プロセッサは、プログラムメモリ内に格納された指示を実行して、通信インターフェースにより遠隔データ記憶装置からゾーンデータレコードへアクセスするように構成されてもよい。ゾーンデータレコードは、動的ゾーンマップを含んでもよい。
【0012】
車両レコードは、データメモリ内に格納されてもよく、車両識別子、運転手識別子、タンク容量、車両制約、運転手障害、運転手詳細、運転手許可位置及び運転手行動のうちの少なくとも1つが含まれる車両に関連づけられた情報を含んでもよい。いくつかの実施形態では、1つ又は複数の設備は、給水栓を含んでもよく、活動は、給水栓使用を含んでもよく、活動が行われたとの判断は、車両により少なくとも1つの給水栓が使用されたとの判断を含んでよい。いくつかの実施形態では、活動は、1つ又は複数の設備の1つ又は複数の油脂類阻集器からの油脂類の収集を含んでよく、活動が行われたとの判断は、車両により1つ又は複数の油脂類阻集器からの油脂類が収集されたとの判断を含んでよい。いく
つかの実施形態では、活動は、1つ又は複数の設備の1つ又は複数の汚水処理タンクからの廃棄物の収集を含んでよく、活動が行われたとの判断は、車両により1つ又は複数の汚水処理タンクからの廃棄物が収集されたとの判断を含んでよい。いくつかの実施形態では、活動は、1つ又は複数の設備に関連づけられた下水道からの工場下水の収集を含んでよく、活動が行われたとの判断は、車両により下水道からの工場下水が収集されたとの判断を含んでよい。いくつかの実施形態では、活動は、1つ又は複数の設備において車両により運ばれているタンク又はタンカーからの油脂類、腐敗性廃棄物及び/又は工場下水などの流体の処分又は放出を含んでよく、活動が行われたとの判断は、1つ又は複数の設備における、車両により運ばれているタンク又はタンカーからの流体の処分又は放出の判断を含んでよい。例えば、1つ又は複数の設備は、処理地点を含んでよい。
【0013】
いくつかの実施形態は、自監視装置に関連づけられた車両による1つ又は複数の設備における活動を監視するための監視装置に関する。該監視装置は、プログラムメモリとプロセッサとを含み、前記プログラムメモリが、そこに格納された命令を実行するために前記プロセッサによりアクセス可能な制御ユニットと、遠隔サーバと通信ネットワークを介して通信するための通信インターフェースと、を含み、前記プロセッサは、メモリ内に格納された命令を実行して、前記監視装置の位置に関連する位置指標を含むデータを前記通信インターフェースにおいて受信し、少なくとも1つの設備を含む物理的地理的領域に関連付けられた仮想地理的境界をそれぞれが有する複数のゾーンを含むゾーンデータレコードへアクセスし、前記車両位置指標と前記ゾーンデータレコードとに基づき、事前設定期間の間、前記ゾーンデータレコードのゾーン内に前記監視装置が位置するか否かを判断し、前記事前設定期間の間、前記監視装置が前記ゾーン内に位置するとの判断に応答して、前記監視装置に関連する前記車両による活動が前記1つ又は複数の設備において行われたと判断する、ように構成されている。
【0014】
プロセッサは、メモリ内に格納された指示を実行して、遠隔サーバへ課金アクションを送信するように構成されてもよい。
【0015】
いくつかの実施形態では。監視装置は、事前設定期間を格納するためのデータメモリをさらに含んでよい。事前設定期間は、下側閾値及び上側閾値を有する時間範囲を含んでもよく、当該時間範囲に入る期間の間、監視装置がゾーン内に位置すると判断された場合に、監視装置が、事前設定期間の間、ゾーンデータレコードのゾーン内に位置すると判断されてもよい。いくつかの実施形態では、事前設定期間は、車両に関連づけられた車両識別子、タンクの容量、ゾーンデータレコードのゾーン、車両に関連づけられた運転手の運転手詳細のうちの少なくとも1つに基づいてもよい。
【0016】
ゾーンデータレコードは、データメモリ内に格納されてもよく、プロセッサは、プログラムメモリ内に格納された指示を実行して、データメモリのデータレコードへアクセスするように構成されてもよい。プロセッサは、プログラムメモリ内に格納された指示を実行して、通信インターフェースにより遠隔データ記憶装置のゾーンデータレコードへアクセスするように構成されてもよい。ゾーンデータレコードは、動的ゾーンマップを含んでよい。
【0017】
車両レコードは、データメモリ内に格納されてもよく、車両識別子、運転手識別子、タンク容量、車両制約、運転手障害、運転手詳細、運転手許可位置及び運転手行動のうちの少なくとも1つが含まれる車両に関連づけられた情報を含んでよい。
【0018】
いくつかの実施形態では、装置は。さらに、通信ネットワークを介して遠隔サーバと通信するための通信インターフェースや、自身の地理的位置を規定する位置情報を受信するための全地球測位システム(GPS)受信機や、ユーザが監視装置と対話できるようにす
るユーザインターフェースを含んでよい。ユーザインターフェースは、信号が前記遠隔サーバへ送信されることになる前記メモリ内に格納された命令を前記プロセッサに実行させるように作動可能な選択機構を含んでもよい。いくつかの実施形態では、1つ又は複数の設備は、給水栓を含んでよく、活動は、給水栓使用を含んでよい。活動が行われたとの判断は、車両により少なくとも1つの給水栓が使用されたことの判断を含んでよい。いくつかの実施形態では、活動は、1つ又は複数の設備の1つ又は複数の油脂類阻集器からの油脂類の収集を含んでよく、活動が行われたとの判断は、車両により1つ又は複数の油脂類阻集器から油脂類が収集されたとの判断を含んでよい。いくつかの実施形態では、活動は、1つ又は複数の設備の1つ又は複数の汚水処理タンクからの廃棄物の収集を含んでよく、活動が行われたとの判断は、車両により1つ又は複数の汚水処理タンクから廃棄物が収集されたとの判断を含んでよい。いくつかの実施形態では、活動は、1つ又は複数の設備に関連づけられた下水道からの工場下水の収集を含んでよく、活動が行われたとの判断は、車両により下水道からの工場下水が収集されたとの判断を含んでよい。いくつかの実施形態では、活動は、1つ又は複数の設備における、車両により運ばれているタンク又はタンカーからの油脂類、腐敗性廃棄物及び/又は工場下水などの流体の処分又は放出を含んでよく、活動が行われたとの判断は、1つ又は複数の設備における、車両により運ばれたタンク又はタンカーからの流体の処分又は放出の判断を含んでよい。例えば、1つ又は複数の設備は、処理地点を含んでよい。
【0019】
いくつかの実施形態は、車両による1つ又は複数の設備における活動を監視するための通信システムであって、上述の監視システム及び監視装置を含むシステムに関する。
【0020】
いくつかの実施形態は、車両による1つ又は複数の設備における活動の遠隔監視のためのコンピュータ実装方法であって、プログラムメモリとプロセッサとを含む監視システムにより実行可能な方法に関する。該方法は、前記車両と同一場所に配置された遠隔装置からの、車両識別子と車両位置指標を含むデータを、通信ネットワークを介して、前記監視システムの通信インターフェースにおいて受信する工程と、少なくとも1つの設備を含む物理的地理的領域に関連付けられた仮想地理的境界にそれぞれが対応する複数のゾーンを含むゾーンデータレコードへアクセスする工程と、前記車両位置指標と前記ゾーンデータレコードとの比較に基づいて、事前設定期間の間、前記ゾーンデータレコードのゾーン内に前記車両が位置するか否かを判断する工程と、前記車両が、前記事前設定期間の間、前記ゾーン内に位置するとの判断に応答して、前記活動が、前記1つ又は複数の設備において前記車両により行われたと判断する工程と、を含む。
【0021】
いくつかの実施形態では、事前設定期間の間、前記ゾーンデータレコードのゾーン内に前記車両が位置するか否かを判断する工程は、前記車両が前記ゾーン内で費やした時間を判断する工程と、判断された時間と前記事前設定期間とを比較する工程とを含んでもよい。例えば、前記車両が前記ゾーン内で費やした時間を判断する工程は、前記ゾーンデータレコードのゾーン内に前記車両が位置するとの判断に応答してタイマを開始する工程と、前記ゾーン内に前記車両がもはや位置していないとの判断に応答して前記タイマを停止する工程とを含んでよい。
【0022】
いくつかの実施形態では、本方法は、課金アクションを推進する工程をさらに含んでよい。いくつかの実施形態では、1つ又は複数の設備は、給水栓を含んでよく、活動は、給水栓使用を含んでよい。活動が行われたとの判断は、車両により少なくとも1つの給水栓が使用されたとの判断を含んでよい。いくつかの実施形態では、活動は、1つ又は複数の設備の1つ又は複数の油脂類阻集器からの油脂類の収集を含んでよく、活動が行われたとの判断は、車両により1つ又は複数の油脂類阻集器からの油脂類が収集されたとの判断を含んでよい。いくつかの実施形態では、活動は1つ又は複数の設備の1つ又は複数の汚水処理タンクからの廃棄物の収集を含んでよく、活動が行われたとの判断は、車両により1
つ又は複数の汚水処理タンクから廃棄物が収集されたとの判断を含んでよい。いくつかの実施形態では、活動は、1つ又は複数の設備に関連づけられた下水道からの工場下水の収集を含んでよく、活動が行われたとの判断は、車両により下水道からの工場下水が収集されたとの判断を含んでよい。いくつかの実施形態では、活動は、1つ又は複数の設備における、車両により運ばれているタンク又はタンカーからの油脂類、腐敗性廃棄物及び/又は工場下水などの流体の処分又は放出を含んでよく、活動が行われたとの判断は、1つ又は複数の設備における、車両により運ばれたタンク又はタンカーからの流体の処分又は放出の判断を含んでよい。例えば、1つ又は複数の設備は、処理地点を含んでよい。
【0023】
いくつかの実施形態では、本方法は、タンク充填イベント及び/又はタンク放出イベントが発生したか(及び/又は、活動が行われたか)否かを問い合わせるために前記車両に関連するコンピュータ装置へメッセージを送信する工程と、前記タンク充填イベント及び/又は前記タンク放出イベントが発生しなかった(及び/又は、活動が行われなかった)旨の前記コンピュータ装置からの応答の受信に応答して、前記車両に関連づけられたデータレコード内に前記応答を記録する工程と、をさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、本方法は、タンク充填イベント及び/又はタンク放出イベントが発生したか(及び/又は、活動が行われたか)否かを問い合わせるために前記車両に関連するコンピュータ装置へメッセージを送信する工程と、タンク充填イベント及び/又はタンク放出イベントが発生しなかった(及び/又は、活動が行われなかった)旨の前記コンピュータ装置からの応答を所定期間内に受信しなかったことに応答して、課金アクションを推進する工程と、をさらに含んでもよい。例えば、コンピュータ装置は、遠隔装置、スマートフォンとタブレットのうちの少なくとも1つであり得る。
【0024】
本方法は、前記ゾーン内の少なくとも1つの給水栓が不正給水栓であるとの判断に応答して、前記車両が不正給水栓を使用したことを記録する工程を、さらに、ゾーン内の少なくとも1つの給水栓が不正給水栓であると判断することに応答して、車両が不正給水栓を使用したとして記録する工程を含んでよい。
【0025】
本方法は、前記遠隔装置からのタンク充填イベント信号及び/又はタンク放出イベント信号(及び/又は活動を行ったことの確認)の受信に応答して、その時点における前記遠隔装置の前記位置識別子を、前記ゾーンデータレコードのゾーン内に含まれるべき位置の、潜在的に肯定的な表示として記録する工程をさらに含んでもよい。本方法は、所定期間内に前記遠隔装置からタンク充填イベント信号(及び/又はタンク放出イベント信号及び/又は活動を行ったことの確認)を受信しなかったことに応答して、前記車両に関連づけられたデータレコード内に無応答を記録する工程をさらに含んでもよい。
【0026】
本方法は、前記ゾーン内に前記監視装置が位置するとの判断に応答して、前記車両により運ばれているタンクのバルブ制御機構へ命令を発行して、前記バルブ制御機構に前記タンクのバルブをオープンさせて流体の前記タンクへの又はそれからの運搬を可能とする工程と、前記ゾーン内に前記監視装置がもはや位置しないとの判断に応答して、前記バルブ制御機構へ命令を発行して、前記バルブ制御機構に前記タンクの前記バルブをクローズさせて流体の前記タンクへの又はそれからの運搬を禁止する工程と、をさらに含んでもよい。
【0027】
本方法は、前記ゾーン内に前記監視装置が位置するとの判断に応答して、前記1つ又は複数の設備の機構へ命令を発行し、流体の前記1つ又は複数の設備への又はそれからの運搬が可能なように前記機構にロック解除させる工程と、前記監視装置がもはや前記ゾーン内に位置しないとの判断に応答して、前記機構へ命令を発行し、流体の前記1つ又は複数の設備への又はそれからの運搬が禁止されるように前記機構にロックさせる工程と、をさらに含んでもよい。
【0028】
いくつかの実施形態は、プログラムメモリとプロセッサとを含む監視システムにより実行される、車両による1つ又は複数の設備における活動を遠隔監視するためのコンピュータ実装方法であって、位置指標を含むデータを前記監視装置の通信インターフェースにおいて受信する工程と、少なくとも1つの設備を含む物理的地理的領域に関連づけられた仮想地理的境界にそれぞれが対応する複数のゾーンを含むゾーンデータレコードへアクセスする工程と、前記車両位置指標と前記ゾーンデータレコードとの比較に基づいて、事前設定期間の間、前記ゾーンデータレコードのゾーン内に前記監視装置が位置するか否かを判断する工程と、前記事前設定期間の間、前記ゾーン内に前記監視装置が位置するとの判断に応答して、前記1つ又は複数の設備において、前記監視装置と同一場所に位置する前記車両により、前記活動が行われたと判断する工程と、を含む。
【0029】
いくつかの実施形態では、事前設定期間の間、前記ゾーンデータレコードのゾーン内に前記監視装置が位置するか否かを判断する工程は、前記監視装置が前記ゾーン内で費やした時間を判断する工程と、前記判断された時間と前記事前設定期間とを比較する工程とを含んでよい。例えば、前記監視装置が前記ゾーン内で費やした時間を判断する工程は、前記ゾーンデータレコードのゾーン内に前記監視装置が位置するとの判断に応答してタイマを開始する工程と、前記ゾーン内に前記車両がもはや位置しないとの判断に応答して前記タイマを停止する工程とを含んでよい。
【0030】
本方法は、前記監視装置の前記通信インターフェースから遠隔サーバへ課金アクションを送信する工程を、さらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、1つ又は複数の設備は、給水栓を含んでよく、活動は、給水栓使用を含んでよく、活動が行われたとの判断は、車両により少なくとも1つの給水栓が使用されたとの判断を含んでよい。いくつかの実施形態では、活動は、1つ又は複数の設備の1つ又は複数の油脂類阻集器からの油脂類の収集を含んでよく、活動が行われたとの判断は、車両により1つ又は複数の油脂類阻集器からの油脂類が収集されたとの判断を含んでよい。いくつかの実施形態では、活動は、1つ又は複数の設備の1つ又は複数の汚水処理タンクからの廃棄物の収集を含んでよく、活動が行われたとの判断は、車両により1つ又は複数の汚水処理タンクからの廃棄物が収集されたとの判断を含んでよい。いくつかの実施形態では、活動は、1つ又は複数の設備に関連づけられた下水道からの工場下水の収集を含んでよく、活動が行われたとの判断は、車両により下水道からの工場下水が収集されたとの判断を含んでよい。いくつかの実施形態では、活動は、1つ又は複数の設備における、車両により運ばれているタンク又はタンカーからの油脂類、腐敗性廃棄物及び/又は工場下水などの流体の処分又は放出を含んでよく、活動が行われたとの判断は、1つ又は複数の設備における、車両により運ばれているタンク又はタンカーからの流体の処分又は放出の判断を含んでよい。例えば、1つ又は複数の設備は、処理地点を含んでよい。
【0031】
幾つかの実施形態では、本方法は、タンク充填イベント及び/又はタンク放出イベントが発生したか(及び/又は、活動が行われたか)否かを問い合わせるために前記車両に関連づけられたコンピュータ装置へメッセージを送信する工程と、前記タンク充填イベント及び/又は前記タンク放出イベントが発生しなかった(及び/又は、活動が行われなかった)旨の前記コンピュータ装置からの応答の受信に応答して、前記車両に関連づけられたデータレコード内に前記応答を記録する工程と、をさらに含んでもよい。幾つかの実施形態では、本方法は、タンク充填イベント及び/又はタンク放出イベントが発生したか(及び/又は、活動が行われたか)否かを問い合わせるために前記車両に関連づけられたコンピュータ装置へメッセージを送信する工程と、タンク充填イベント及び/又はタンク放出イベントが発生しなかった(及び/又は、活動が行われなかった)旨の前記コンピュータ装置からの応答を所定期間内に受信しなかったことに応答して、課金アクションを推進する工程と、をさらに含んでもよい。
【0032】
本方法はさらに、ゾーン内の少なくとも1つの給水栓が不正給水栓であるとの判断に応答して、車両が不正給水栓を使用したことを記録する工程を含んでよい。
【0033】
本方法は、前記監視装置のユーザインターフェースからのタンク充填イベント信号及び/又はタンク放出イベント信号(及び/又は、活動が行われたことの確認)の受信に応答して、その時点における前記遠隔装置の前記位置識別子を、前記ゾーンデータレコードのゾーン内に含まれるべき位置の、潜在的に肯定的な表示として記録する工程を、さらに含んでもよい。本方法は、所定期間内に前記監視装置のユーザインターフェースからタンク充填イベント信号及び/又はタンク放出イベント信号(及び/又は、活動が行われたことの確認)を受信しなかったことに応答して、前記車両に関連するデータレコード内に無応答を記録する工程を、さらに含んでもよい。
【0034】
本方法は、前記ゾーン内に前記監視装置が位置するとの判断に応答して、前記車両により運ばれたタンクのバルブ制御機構へ命令を発行して、前記バルブ制御機構に前記タンクのバルブをオープンさせて流体の前記タンクへの又はそれからの運搬を可能とする工程と、前記ゾーン内に前記監視装置がもはや位置しないとの判断に応答して、前記バルブ制御機構へ命令を発行して、前記バルブ制御機構に前記タンクの前記バルブをクローズさせて流体の前記タンクへの又はそれからの運搬を禁止する工程と、をさらに含んでもよい。
【0035】
本方法は、前記ゾーン内に前記監視装置が位置するとの判断に応答して、前記1つ又は複数の設備の機構へ命令を発行し、流体の前記1つ又は複数の設備への又はそれからの運搬が可能となるように前記機構にロック解除させる工程と、前記監視装置が前記ゾーン内にもはや位置しないとの判断に応答して、前記機構へ命令を発行し、流体の前記1つ又は複数の設備への又はそれからの運搬が禁止されるように前記機構にロックさせる工程と、をさらに含んでもよい。
【0036】
いくつかの実施形態は、コンピュータシステムにおいて実行されると、当該コンピュータシステムに上記方法の工程を行わせるのに有効なコンピュータ実行可能命令により符号化された非一時的コンピュータ可読媒体を含むコンピュータプログラムプロダクトに関する。
【0037】
以下、実施形態について、添付図面を参照して範例により更に詳しく説明する。
【発明を実施するための形態】
【0039】
説明される実施形態は、車両による1つ又は複数の設備における活動を監視するためのシステムとコンピュータ実装方法とに関する。例えば、活動は、車両により運ばれるタンクに関するタンク充填イベント及び/又はタンク放出イベントを含んでもよい。
【0040】
いくつかの実施形態では、1つ又は複数の設備は、給水栓を含んでよく、活動は、給水栓使用を含んでよい。いくつかの実施形態では、1つ又は複数の設備は、商業的及び/又は工業的組織を含んでよく、活動は、組織の1つ又は複数の油脂類阻集器からの油脂類の収集を含んでよい。いくつかの実施形態では、1つ又は複数の設備は、家庭資産を含んでよく、活動は、家庭資産の1つ又は複数の汚水処理タンクからの廃棄物の収集を含んでよい。いくつかの実施形態では、1つ又は複数の設備は、工業プラント又は工場を含んでよく、活動は、同プラント又は工場に関連づけられた下水道からの工場下水の収集を含んでよい。いくつかの実施形態では、1つ又は複数の設備は、処理地点を含んでよく、活動は、車両により運ばれたタンク又はタンカーからの、処理地点における油脂類、腐敗性廃棄物及び/又は工場下水などの流体の処分又は放出を含んでよい。
【0041】
いくつかの実施形態では、監視装置は、タンク積載車両などの車両と同じ場所に配置される。例えば、監視装置は、車両内に配置されても、それに取り付けられてもよい。監視装置は、位置データと車両又は監視装置識別子とを含むデータを決定し、監視装置から離れて配置された監視システムへ送信するように構成される。監視システムは、当該データを受信し処理することで、タンク充填イベント及び/又はタンク放出イベントが発生したか否かを、位置データと、ゾーンマップなどのゾーンデータレコードとに基づき、判断するように構成される。ゾーンマップは、各ゾーンが、少なくとも1つの設備が物理的に配置された物理的地理的領域に関連づけられた仮想地理的境界又はジオフェンスに対応する。複数のゾーンを含み、
【0042】
いくつかの実施形態では、監視装置は、位置データを、当該位置データと、ゾーンマップなどの、複数のゾーンを含み、各ゾーンが、少なくとも1つの設備が物理的に配置された物理的地理的領域に関連づけられた仮想地理的境界又はジオフェンスに対応するゾーンデータレコードとに基づき判断・処理して、タンク充填イベント及び/又はタンク放出イベント信号が発生したか否かを判断するように構成される。
【0043】
説明される実施形態は、車両による設備におけるタンク充填イベント又はタンク放出イベントなどの活動を監視するための、信頼性があり、且つ、耐タンパ性を有する比較的に低コストのシステム及び方法を提供し得る。さらに、いくつかの実施形態は、監視される車両内へのいかなるシステム又は装置のハード配線も必要としない。
【0044】
図1を参照すると、いくつかの実施形態による、通信ネットワーク106を介して監視システム104と通信する複数の監視装置102を含む通信システム100が示されている。例えば、通信ネットワーク106は、携帯電話ネットワーク又は無線コンピュータネットワークなどの無線通信ネットワークを含んでよい。いくつかの実施形態では、通信システム100は、監視装置102がクライアントコンピュータ装置として構成され、監視システム104がサーバシステムとして構成されたクライアントサーバアーキテクチャを含む。
【0045】
図1に示してあるように、監視装置102は、コントローラ108、通信インターフェース110及び全地球測位システム(GPS)受信機112を含む。いくつかの実施形態では、監視装置102は、PVC容器などの容器(図示せず)内に収容される。
【0046】
コントローラ108は、プロセッサ114(一緒に動作する複数の処理コンポーネントを含む)とメモリ116とを含む。メモリ116は、揮発性及び不揮発性コンピュータ可読記憶装置の組み合わせを含んでよく、ここで説明する適切な処理機能を遂行するためにプロセッサ114により実行可能なプログラムコードを格納する十分な容量を有する。例えば、メモリ116は、
図3と
図5を参照して後ほどさらに詳細に説明されるように、プ
ログラムコードを含む制御モジュール118を含み、当該プログラムコードは、プロセッサ114により実行されると、コントローラ108に、通信インターフェース110と対話させて監視システム104と通信させる、及び/又は、給水栓使用など車両による1つ又は複数の設備における活動を監視する方法を行わせる。
【0047】
通信インターフェース110は、送信機、受信機及びアンテナなどの、通信ネットワーク106を介した監視システム104との有線及び/又は無線通信を容易にするために適したハードウェア及びソフトウェアインターフェースを含んでよい。いくつかの実施形態では、通信インターフェース110は、携帯電話ネットワークによる通信を可能にするための加入者識別モジュール(SIM:subscriber identity module)カード122を含むGSMモデム120を備える。いくつかの実施形態では、通信インターフェース110は、ローカル無線通信ネットワークによる通信を可能にするための短距離無線(Wi−Fi)通信モジュールなどの高周波(RF)モジュール124を含んでよく、通信インターフェース110は、通信ネットワーク106を介した長距離通信を可能にするための長距離無線通信モジュール(例えば、900MHz無線通信モジュール)を含んでもよい。
【0048】
コントローラ108は、GPS受信機112を用いて監視装置102の位置を判断するように構成される。例えば、GPS受信機112は、GPS衛星から、或る時刻におけるGPS受信機112の地理的位置を規定する位置情報を示す衛星データを受信できる。プロセッサ114は、メモリ116内に格納されたプログラムコードを実行して、コントローラに、衛星データに基づき、監視装置102の位置データを判断させるように構成される。例えば、位置データは、緯度座標と経度座標とタイムスタンプとを含んでよい。いくつかの実施形態では、衛星データ及び/又は位置データは、メモリ116内、監視装置102のデータメモリ131などの別のローカルメモリ内、又は、監視装置102に関連づけられた外部メモリ内に格納されてもよい。
【0049】
制御モジュール118は、プロセッサ114により実行されると、コントローラ108に、通信インターフェース110と対話させて、データを監視システム104へ送信させるプログラムコードを含んでよい。いくつかの実施形態では、コントローラ108は、例えば、GPS受信機112から受信された衛星データからの位置データの判断に応じて、位置データを監視システム104へ連続的に(又は、実際上連続的であるように十分に規則的に)送信するように構成されてもよく、コントローラ108は、位置データを監視システム104へ予め設定された間隔で定期的に送信するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、コントローラ108は、例えば判断されたタンク充填イベント又はタンク放出イベントに関連づけられた課金アクションを行わせるための指示又は命令を、監視システム104などの遠隔サーバへ送信するように構成されてもよい。
【0050】
いくつかの実施形態では、監視装置102は、電源126を含む。例えば、電源126は、リチウム電池などの長寿命電池であってもよい。いくつかの実施形態では、監視装置102は、車両内に配置される又は取り付けられるように構成されてもよく、車両電源、例えば、12Vソケット又はシガーライタレセプタクルのような車両内のDCコネクタ、と協働する又はそれへ接続するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、監視装置102は、車両内に配置されて車両の電気的回路にハード配線されるように構成されてもよい。他の実施形態では、監視装置102は、車両の外部に、例えば車両に搭載されたタンクの入口に向けて取り付けられるように構成されて、電池駆動及び/又は車両の電気的回路にハード配線されてもよい。いくつかの実施形態では、電源126は、例えば、太陽エネルギー充電機構などの適切な電力充電機構であってもよい。
【0051】
いくつかの実施形態では、監視装置102は、例えば、監視装置102への電力の供給を制御するための入力を提供するため、及び/又は、受信状態又はバッテリ消費の指標な
どの出力を受信するための監視装置102とのユーザの対話を可能とするユーザインターフェース128を含んでよい。例えば、ユーザインターフェース128は、グラフィックユーザインターフェース、音声ユーザインターフェース、及び/又は、タッチスクリーンを含んでよい。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェース128は、例えば、タンク充填イベント又はタンク放出イベントが発生したことを示す、監視システム104への信号の送信をユーザが選択的に活性化できるようにするための、ボタン130などの選択機構を含む。例えば、制御モジュール118は、プロセッサ114により実行されると、コントローラ108に、選択機構からの入力の受信に応答して、通信インターフェース110と対話させて信号を監視システム104へ送信させるプログラムコードを含んでよい。
【0052】
いくつかの実施形態では、監視装置102は、通信インターフェース110及び/又はユーザインターフェース128を介して受信されるデータ、及び/又は、コントローラ108により生成されるデータを、格納するためのデータメモリ131を含んでよい。
【0053】
監視システム104は、プロセッサ134(一緒に動作する複数の処理コンポーネントを含む)とプログラムメモリ136とを含む監視ユニット132を備える。メモリ136は、揮発性及び不揮発性コンピュータ可読記憶装置の組み合わせを含んでよく、ここで説明する適切な処理機能を遂行するためにプロセッサ134により実行可能なプログラムコードを格納する十分な容量を有する。例えば、メモリ136は、
図3と
図4を参照して後ほどさらに詳細に説明されるように、プログラムコードを含む監視モジュール138を含み、当該プログラムコードは、プロセッサ134により実行されると、監視ユニット132に、給水栓使用などの車両による1つ又は複数の設備における活動を監視する方法を行わせるように作成されている。
【0054】
監視システム104は、通信ネットワーク106を介した複数の監視装置102及び/又は他のコンピュータ装置148との有線及び/又は無線通信を容易にするために好適なハードウェア及びソフトウェアインターフェースを有する通信インターフェース140を含む。例えば、通信インターフェース140は、ネットワーク接続、メモリインターフェース、プロセッサ134のチップパッケージのピン等のデータを受信するための何らかのデータポート、又は、プロセッサ134により実行可能な、プログラムメモリ136上に格納されたIPソケットや関数のような論理ポートを含んでよい。
【0055】
いくつかの実施形態では、監視システム104は、ユーザからの情報の受信及び/又は情報の出力又は表示を監視システム104が行えるようにするためのユーザインターフェース142を含んでよい。例えば、ユーザインターフェース142は、グラフィックユーザインターフェース、音声ユーザインターフェース、及び/又はタッチスクリーンを含んでよい。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェース142は、例えば、ユーザからの情報の受信及び/又はユーザへの情報の出力又は表示を可能とするために、監視装置102上又は遠隔コンピュータ装置148上で動作するブラウザアプリケーション(図示せず)と通信又は対話し得る。例えば、監視システム104は、ブラウザアプリケーション(図示せず)により生成された表示を見るユーザ用の、ユーザインターフェース128のスクリーン上に表示される対話型ユーザインターフェースを提供するためのコードを提供するように構成されてもよい
【0056】
いくつかの実施形態では、監視システム104は、通信インターフェース140、及び/又は、ユーザインターフェース142を介して受信されるデータ、及び/又は、監視ユニット132により生成されるデータを、格納するためのデータメモリ144を含む。
【0057】
監視装置及び/又は監視ユニット132は、いくつかの実施形態による、車両による1
つ又は複数の設備における活動を監視する方法を行うために、ゾーンマップなどの、少なくとも1つの設備が物理的に配置される物理的地理的領域に関連づけられたゾーンデータレコードへアクセスするように構成される。例えば、いくつかの実施形態では、ゾーンデータレコードは、1つ又は複数のエントリを有するテーブルを含んでよい。各エントリは、1つ又は複数の設備の識別子と、当該1つ又は複数の設備の物理的位置が含まれる関連づけられた物理的地理的領域又はゾーンとを含んでよい。ゾーンマップは、データメモリ131及び/又はデータメモリ144内にローカルに格納されてもよいし、遠隔的に、例えば、通信インターフェース110及び/又は通信インターフェース140により通信ネットワーク106を介して監視装置102及び/又は監視システム104にアクセス可能な遠隔データベース146に格納されてもよいし、通信インターフェース110及び/又は通信インターフェース140のメモリインターフェース(図示せず)を介してアクセス可能な外部記憶装置(図示せず)に格納されてもよい。
【0058】
いくつかの実施形態では、ゾーンデータレコードは、いくつかの実施形態による給水栓使用を監視する方法を行うために、給水栓ゾーンマップなどの、少なくとも1つの給水栓が物理的に配置されている物理的地理的領域に関連づけられた給水栓ゾーンデータレコードを含む。いくつかの実施形態では、ゾーンデータレコードは、いくつかの実施形態による少なくとも1つの設備における1つ又は複数の油脂類阻集器からの油脂類の収集を監視する方法を行うために、1つ又は複数の油脂類阻集器を有する少なくとも1つの設備が物理的に配置されている物理的地理的領域に関連づけられた、設備ゾーンマップ又はテーブルなどの設備ゾーンデータレコードを含む。いくつかの実施形態では、ゾーンデータレコードは、いくつかの実施形態による少なくとも1つの設備における1つ又は複数の汚水処理タンクからの廃棄物の収集を監視する方法を行うために、1つ又は複数の汚水処理タンクを有する少なくとも1つの設備が物理的に配置されている物理的地理的領域に関連づけられた、設備ゾーンマップ又はテーブルなどの設備ゾーンデータレコードを含む。いくつかの実施形態では、ゾーンデータレコードは、いくつかの実施形態による少なくとも1つの設備に関連づけられた下水道からの工場下水の収集を監視する方法を行うために、下水道に関連づけられた少なくとも1つの設備が物理的に配置されている物理的地理的領域に関連づけられた、設備ゾーンマップ又はテーブルなどの設備ゾーンデータレコードを含む。
【0059】
図2に、全体が200で示される給水栓ゾーンマップの一例を示す。同様なマップが、油脂類阻集器からの油脂類の収集、1つ又は複数の汚水処理タンクからの廃棄物の収集、下水道からの工場下水の収集などの、設備に関連づけられた他の活動又はタンク充填イベント又はタンク放出イベントを監視するために採用されてもよい。
【0060】
図2に示してあるように、給水栓ゾーンマップ200は、流体パイプのネットワーク(分かりやすくするために破線で示されている)内の複数の流体パイプ201を表している。いくつかの実施形態では、給水栓ゾーンマップ200は、流体パイプ201の代わりに、又は、それに加えて複数の道路又は街路を表すこともある。給水栓ゾーンマップ200は、少なくとも1つの給水栓が物理的に配置されている物理的地理的領域に関連づけられた仮想地理的境界(時にジオフェンスとも呼ばれる)に各ゾーン202が対応している複数のゾーン202を含む。いくつかの実施形態では、ジオフェンスは、一組の境界(例えば、中心点からの半径距離及び/又は緯度・経度範囲)により定義されてもよい。ゾーン内の水運搬車両の存在は、車両識別子又はアイコン204により表されてもよい。いくつかの実施形態では、給水栓ゾーンマップ200は、マッピングテーブルの形式であってもよいし、対話型又は動的マップの形式であってもよい。いくつかの実施形態では、給水栓ゾーンマップ200は、ユーザインターフェース128及び/又はユーザインターフェース142経由でユーザへ表示されてもよいし、通信インターフェース140経由で遠隔コンピュータ装置148のユーザにアクセス可能であってもよい。
【0061】
図3は、いくつかの実施形態による監視装置102に関連づけられた、又は、それと同じ場所に位置する車両による1つ又は複数の設備における活動を観察する方法300の流れ図である。例えば、活動は、給水栓使用、施設の1つ又は複数の油脂類阻集器からの油脂類の収集、施設の1つ又は複数の汚水処理タンクからの廃棄物の収集、施設に付随する下水道からの工場下水の収集を含んでよい。本方法は、監視システム104、監視装置102、及び/又は監視システム104と監視装置102との組み合わせにより行われ得る。例えば、いくつかの実施形態では、プロセッサ134は、プログラムコードを実行して、監視システム104の監視ユニット132に、1つ又は複数の設備における活動の監視の方法300を行わせるように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、プロセッサ114は、プログラムコードを実行して、監視装置102のコントローラ108に、1つ又は複数の設備における活動の監視の方法300を行わせるように構成されてもよい。
【0062】
305において、複数の監視装置102のうちの少なくとも1つの監視装置102の位置が、監視システム104又は監視装置102により監視される。例えば、いくつかの実施形態では、プロセッサ134は、プログラムコードを実行して、監視ユニット132に、通信インターフェース140を介して通信ネットワーク106により受信された監視装置102からの位置データを含むデータを処理させて監視装置102の位置を監視させる。いくつかの実施形態では、プロセッサ114は、プログラムコードを実行して、監視装置102のコントローラ108に、GPS受信機112から受信された衛星データを処理させて監視装置102の位置を監視させる。
【0063】
310では、監視装置102と、監視装置102に関連づけられた又はそれと同一の場所に位置している車両とが、ゾーン202に入ったか否かが判断される。例えば、いくつかの実施形態では、プロセッサ134は、プログラムコードを実行して、監視ユニット132に、監視装置102に関連づけられた車両がゾーン202に入ったか否かを位置データとゾーンマップ200との比較により判断させる。いくつかの実施形態では、プロセッサ114は、プログラムコードを実行して、監視装置102のコントローラ108に、監視装置102に関連づけられた車両がゾーン202に入ったか否かを位置データとゾーンマップ200との比較により判断させる。監視ユニット132又はコントローラ108が、監視装置102に関連づけられた車両がゾーン202に入っていないと判断すると、本方法は、305へ戻る。
【0064】
監視装置102と、監視装置102に関連づけられた又はそれと同じ場所に位置する車両とが、ゾーン202に入ったと判断されると、315において、車両がゾーン202内で費やす時間を記録するために、タイマが開始される。例えば、いくつかの実施形態では、プロセッサ134は、車両がゾーン202内で費やす時間を記録するために、プログラムコードを実行して、監視ユニット132にタイマを開始させ、いくつかの実施形態では、プロセッサ114は、車両がゾーン202内で費やす時間を記録するために、プログラムコードを実行して、コントローラ108にタイマを開始させる。
【0065】
いくつかの実施形態では、監視装置102と、監視装置102に関連づけられた又はそれと同じ場所に位置する車両とがゾーン202に入ったと判断されると、317において、車両のタンク又はタンカーのバルブ制御機構(図示せず)に対して、タンク又はタンカーのバルブ(図示せず)をオープンさせて流体のタンク又はタンカーへの又はそれからの運搬を可能とするための指示が発行される。例えば、プロセッサ134は、プログラムコードを実行して、監視ユニット132に、該指示をバルブ制御機構(図示せず)へ発行させてもよく、プロセッサ114は、プログラムコードを実行して、コントローラ108に、該指示をバルブ制御機構(図示せず)へ発行させてもよい。
【0066】
320では、監視装置102と、監視装置102に関連づけられた又はそれと同じ場所に位置する車両とが、ゾーン202を離れたか否かを判断するために、位置データが監視される。例えば、いくつかの実施形態では、プロセッサ134は、プログラムコードを実行して、監視ユニット132に、監視装置102から現在又は最近受信された位置データとゾーンマップ200との比較により、監視装置102に関連づけられた車両がゾーン202を離れたことを判断させる。いくつかの実施形態では、プロセッサ114は、プログラムコードを実行して、コントローラ108に、現在の位置データとゾーンマップ200との比較により、監視装置102に関連づけられた車両がゾーン202を離れたことを判断させる。
【0067】
325において、監視装置102に関連づけられた車両がゾーン202を離れたと判断されると、タイマは停止される。例えば、いくつかの実施形態では、監視ユニット132が、監視装置102に関連づけられた車両がゾーン202を離れたと判断すると、プロセッサ134は、プログラムコードを実行して、監視ユニット132にタイマを停止させる。いくつかの実施形態では、コントローラ108が、監視装置102に関連づけられた車両がゾーン202を離れたと判断すると、プロセッサ114は、プログラムコードを実行して、コントローラ108にタイマを停止させる。
【0068】
いくつかの実施形態では、監視装置102と、監視装置102に関連づけられた又はそれと同じ場所に位置する車両とが、ゾーン202を離れたと判断されると、327において、車両のタンク又はタンカーのバルブ制御機構(図示せず)に対して、タンク又はタンカーのバルブ(図示せず)をクローズさせて、流体のタンク又はタンカーへ又はそれからの運搬を防止又は禁止させるための指示が発行される。例えば、プロセッサ134は、プログラムコードを実行して、監視ユニット132に、該指示をバルブ制御機構(図示せず)へ発行させてもよく、プロセッサ114は、プログラムコードを実行して、コントローラ108に、該指示をバルブ制御機構(図示せず)へ発行させてもよい。
【0069】
330では、監視装置102に関連づけられた車両が、所定期間の間、ゾーン202内に存在していたか否かが判断される。好適な所定期間については、
図4及び
図5を参照して後ほど説明する。
【0070】
いくつかの実施形態では、プロセッサ134は、プログラムコードを実行して、監視ユニット132に、記録されている車両がゾーン202内で費やした時間と、例えば、データメモリ144内に格納された閾値とを比較することにより、監視装置102に関連づけられた車両が、所定期間の間、ゾーン202内に存在していたことを判断させる。いくつかの実施形態では、プロセッサ114は、プログラムコードを実行して、コントローラ108に、ゾーン202内の車両により費やされた記録時間と例えばデータメモリ131内に格納された閾値との比較により、監視装置102に関連づけられた車両が、所定期間の間、ゾーン202内に存在していたことを判断させる。
【0071】
監視装置102に関連づけられた車両が、所定期間の間、ゾーン202内に存在していなかったと判断されると、本方法は、305へ戻る。監視装置102に関連づけられた車両が、所定期間の間、ゾーン202内に存在していたと判断されると、本方法は、335又は345に進む。
【0072】
例えば、いくつかの実施形態では、335において、監視装置102に関連づけられた車両がゾーン202に入ったと判断されてから規定時間内に、監視装置102の、ボタン130などのユーザインターフェース128からタンク充填イベント又はタンク放出イベントの発生を示す信号が受信されたか否かが判断される。いくつかの実施形態では、プロセッサ134は、プログラムコードを実行して、監視ユニット132に、タンク充填イベ
ント又はタンク放出イベントの発生を示す信号が受信されたか否かを判断させる。いくつかの実施形態では、プロセッサ114は、プログラムコードを実行して、コントローラ108に、タンク充填イベント又はタンク放出イベントの発生を示す信号が受信されたか否かを判断させる。規定時間は、例えば、所定時間+5分であってもよい。
【0073】
タンク充填イベント又はタンク放出イベントの発生を示す信号が受信されなかったと判断されると、340において、例えば、車両の運転手によりボタン130が作動されなかったことを記録することにより、潜在的課金回避者(potential charge avoider)として車両にフラグが設定されて、本方法は、345に進む。例えば、プロセッサ134は、コードを実行して、監視ユニット132に、潜在的課金回避者として車両にフラグを設定させてもよく、プロセッサ114は、コードを実行して、コントローラ108に、潜在的課金回避者として車両にフラグを設定させてもよい。一方、タンク充填イベント又はタンク放出イベントの発生を示す入力が受信されたと判断されると、本方法は、その後、345に進む。
【0074】
345では、課金アクションが推進される。いくつかの実施形態では、プロセッサ134は、プログラムコードを実行して、監視ユニット132に、課金アクションを推進又は引き起こさせる。いくつかの実施形態では、プロセッサ114は、プログラムコードを実行して、コントローラ108に、例えば、通信インターフェース110から、監視システム104や引き落とし又は会計システムへ通信ネットワーク106を介して指示又は命令を送信することにより、課金アクションを推進又は引き起こさせる。監視ユニット132が課金アクションを推進する様々なやり方については、
図4を参照してさらに詳細に説明する。
【0075】
いくつかの実施形態では、345において課金アクションを発行する前に、プロセッサ134は、プログラムコードを実行して、監視ユニット132に、タンク充填イベント又はタンク放出イベントの発生の確認を要求するメッセージ(テキストメッセージや電子メール)や、例えば、タンク充填イベント又はタンク放出イベントが発生しなかった旨の応答が運転手から得られなければ課金アクションが発生することを示す(テキストメッセージや電子メール)を、車両の運転手に関連づけられた監視装置102、及び/又は、SMARTフォン又はタブレットなどのコンピュータ装置148へ、送信させる。同様に、いくつかの実施形態では、345において課金アクションを発行する前に、プロセッサ134は、プログラムコードを実行して、コントローラ108に、タンク充填イベント又はタンク放出イベントの発生の確認を要求するメッセージ(テキストメッセージや電子メール)や、例えば、タンク充填イベント又はタンク放出イベントが発生しなかった旨の応答が運転手から得られなければ課金アクションが発生することを示す(テキストメッセージや電子メール)を、車両の運転手に関連づけられた監視装置102及び/又はSMARTフォン又はタブレットなどのコンピュータ装置148へ、送信させる。
【0076】
確認が受信されるか、タンク充填イベント又はタンク放出イベントが発生したことに運転手が反論した場合、方法300は、課金アクションを発行することなく350又は305へ進んでもよい。そうでない場合には、方法300は、345へ進んでもよく、監視ユニット132及び/又はコントローラ108は、課金アクションを発行してもよい。監視ユニット132及び/又はコントローラ108が課金アクションを推進すると、本方法は、350又は305へ進むことができる。
【0077】
監視される活動が給水栓使用であるいくつかの実施形態では、350において、車両が所定期間存在したと判断されたゾーン202が、不正又は禁止給水栓を含むゾーン202であるか否かが判断される。例えば、いくつかの実施形態では、プロセッサ134は、プログラムコードを実行して、監視ユニット132に、ゾーン202が不正給水栓を含んで
いるか否かを、ゾーン202と、例えばデータメモリ144に格納された、不正給水栓を含むゾーンのリストとの比較により判断させる。同様に、いくつかの実施形態では、プロセッサ114は、コントローラ108に、ゾーン202が不正給水栓を含んでいるか否かを、ゾーン202と、例えばデータメモリ131に格納された、不正給水栓を含むゾーンのリストとを比較することにより判断させる。ゾーン202が不正給水栓を含まないと判断されると、本方法は、305へ進み得る。ゾーン202が不正給水栓を含んだと判断されると、355において、監視ユニット132及び/又はコントローラ108は、不正行為を行ったのでさらなる調査を必要とするとして車両にフラグを設定する。その後、本方法は、305へ進み得る。
【0078】
いくつかの実施形態では、プロセッサ134は、プログラムコードを実行して、監視システム104の監視ユニット132に、
図4の流れ図に示してあるような、1つ又は複数の設備における活動を遠隔監視するための、実際上、監視装置102から受信される入力データメッセージ又はパケット毎に行われる方法400を行わせるように構成されてもよい。例えば、活動は、給水栓使用、施設の1つ又は複数の油脂類阻集器からの油脂類の収集、施設の1つ又は複数の汚水処理タンクからの廃棄物の収集、施設に付随する下水道からの工場下水の収集を含んでよい。
【0079】
405において、監視システム104は、複数の監視装置102のうちの少なくとも1つからのデータが、通信ネットワーク106を介して通信インターフェース140により受信されるのを待機する。
【0080】
410において、監視システム104は、データを監視装置102から受信する。いくつかの実施形態では、データは、車両又は監視装置識別子などの識別子と位置データとを含む。例えば、位置データは、監視装置102の位置指標を含んでもよく、いくつかの実施形態では、タイムスタンプも含んでよい。いくつかの実施形態では、監視ユニット132は、データが監視システム104にて受信されると、それにタイムスタンプを付与する。
【0081】
415において、プロセッサ134は、プログラムコードを実行して、監視ユニット132に、ゾーンマップ200を調べさせる。いくつかの実施形態では、ゾーンマップ200は、データメモリ144内に格納され、監視ユニット132は、データメモリ144へアクセスしてゾーンマップ200を調べる。いくつかの実施形態では、ゾーンマップ200は、遠隔データベース146に格納され、監視ユニット132は、通信インターフェース140により遠隔データベース146へアクセスしてゾーンマップ200を調べる。いくつかの実施形態では、ゾーンマップ200は、外部記憶装置(図示せず)内に格納され、監視ユニット132は、通信インターフェース140のメモリインターフェース(図示せず)により外部記憶装置へアクセスしてゾーンマップ200を調べる。
【0082】
420において、監視ユニット132は、監視装置102が、ゾーンマップ200の、ログインされるゾーン又はその内部に位置するとして記録されるゾーンへ割り当てられているか否かを判断する。いくつかの実施形態では、監視ユニット132は、識別子とゾーンマップ200とを比較して、例えばゾーンマップ200のゾーン202内に位置する識別子を記録することにより、車両又は監視装置102がゾーン202に割り当てられているか否かを判断する。
【0083】
監視ユニット132が、監視装置102がゾーン202に割り当てられていないと判断すると、425において、プロセッサ134は、プログラムコードを実行して、監視ユニット132に、装置102がゾーンマップ200のゾーン内に存在するか否かを判断させる。いくつかの実施形態では、監視ユニット132は、監視装置102の位置指標とゾー
ンマップ200の少なくとも1つのゾーン202に関連づけられたジオフェンスとを比較して、位置指標が、ゾーンマップ200のゾーン202のジオフェンス内の位置を表している否かを判断する。
【0084】
425において、監視ユニット132が、監視装置102がゾーンマップ200のゾーン内に存在しないと判断すると、本方法は、405へ戻り、監視システム104は、複数の監視装置102の少なくとも1つからのデータの受信を待機する。
【0085】
425において、監視ユニット132が、ゾーンマップ200のゾーン202内に監視装置102が存在すると判断すると、430において、プロセッサ134は、プログラムコードを実行して、監視ユニット132に、例えば、位置指標が表しているものに対応する地理的位置を含むジオフェンスを有する、ゾーンマップ200のゾーン202内に位置するとして識別子を記録させることにより、監視装置102をゾーン202へ割り当てさせる。
【0086】
いくつかの実施形態では、425において、監視ユニット132が、ゾーンマップ200のゾーン202内に監視装置102が存在すると判断すると、427において、プロセッサ134は、プログラムコードを実行して、監視ユニット132に、車両のタンク又はタンカーのバルブ制御機構(図示せず)に対して、タンク又はタンカーのバルブ(図示せず)をオープンさせて流体のタンク又はタンカーへの又はそれからの運搬を可能とするための指示を発行させてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、監視ユニット132が、監視装置102に、バルブをオープンするようにバルブ制御機構(図示せず)を作動させる指示を発行させてもよい。
【0087】
いくつかの実施形態では、525において、コントローラ108が、ゾーンマップ200のゾーン202内に監視装置102が存在すると判断すると、427において、プロセッサ134は、プログラムコードを実行して、監視ユニット132に、活動が行われることが許可されるように、1つ又は複数の設備の又はそれに関連づけられたバルブ機構又はロック機構などの部品又は機構(図示せず)を制御する指示を発行させてもよい。例えば、機構は、ロック機構(図示せず)であってもよく、プロセッサ134は、プログラムコードを実行して、監視ユニット132に、流体の設備からの又はそれへの運搬を可能とするためにロック機構にロック解除させる指示をロック機構へ発行させてもよい。いくつかの実施形態では、監視ユニット132は、監視装置102に、上記機構を制御又は作動させて活動が行われることを可能とする指示を発行させてもよい。例えば、機構は、1つ又は複数の阻集器、汚水処理タンク、下水道のマンホール上の錠及び/又は1つ又は複数の設備に関連づけられたゲート、フェンス又はドアであってもよい。
【0088】
420において、監視ユニット132が、ゾーン202へ監視装置102が割り当てられていると判断すると、435において、プロセッサ134は、プログラムコードを実行して、監視ユニット132に、ゾーンマップ200のゾーン202内に監視装置102がまだ存在するか否かを判断させる。
【0089】
監視ユニット132が、ゾーン202内に監視装置102がまだ存在すると判断すると、本方法は、405へ戻り、監視システム104は、複数の監視装置102の少なくとも1つからのデータが受信されるのを待機する。
【0090】
監視ユニット132が、ゾーン202内に監視装置102がもはや存在していないと判断すると、440において、プロセッサ134は、プログラムコードを実行して、監視ユニット132に、所定期間(給水栓からタンク1杯の水を引き出したこと、1つ又は複数の油脂類阻集器から油脂類を収集したこと、1つ又は複数の汚水処理タンクから廃棄物を
収集したこと、及び/又は適用可能であれば下水道から工場下水を収集したことに一致するとみなされる期間など)未満の時間又はそれを越える時間の間、監視装置102がゾーン202へ割り当てられていたか否かを判断させる。例えば、監視装置102が、十分な長さの時間の間、ゾーン202内に存在しなかったならば、活動が発生した可能性は低いと考えられる。同様に、監視装置102が、所定時間を越える時間の間、ゾーン202内に存在していたならば、活動以外のイベントが発生していた可能性が高いと考えられる。
【0091】
いくつかの実施形態では、435において、監視ユニット132が、ゾーンマップ200のゾーン202内に監視装置102が存在していないと判断すると、437において、プロセッサ134が、プログラムコードを実行して、監視ユニット132に、車両のタンク又はタンカーのバルブ制御機構(図示せず)に対して、直接的又は間接的に、タンク又はタンカーのバルブ(図示せず)をクローズさせて流体のタンク又はタンカーへの又はそれからの運搬を防止又は禁止させる指示を発行させてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、監視ユニット132は、監視装置102に対して、バルブをクローズするようにバルブ制御機構(図示せず)を作動させる指示を発行してもよい。いくつかの実施形態では、435において、コントローラ108が、ゾーンマップ200のゾーン202内に監視装置102がもはや存在していないと判断すると、437において、プロセッサ134が、プログラムコードを実行して、監視ユニット132に、活動が行われるのを防止又は禁止されるように、1つ又は複数の設備の、又はそれに関連づけられた部品又は機構(図示せず)を制御する指示を発行させてもよい。例えば、機構は、ロック機構(図示せず)であってもよく、プロセッサ114は、プログラムコードを実行して、監視ユニット132に、ロック機構に対して、ロック機構がロックして、流体の設備からの又はそれへの運搬が禁止される指示を発行させてもよい。いくつかの実施形態では、監視ユニット132が、監視装置102に対して、監視装置102に上記機構を制御又は作動させて活動が行われるのを禁止させる指示を発行してもよい。
【0092】
監視ユニット132が、所定期間未満の間、又は、所定期間を越えて、監視装置102がゾーン202に割り当てられていたと判断すると、445において、プロセッサ134は、プログラムコードを実行して、監視ユニット132に、例えば、識別子をゾーン202内にもはや位置しないとして記録させることにより、ゾーンマップ200のゾーン202への監視装置102の割当を解除させる。そして、本方法は、405へ戻る。
【0093】
監視ユニット132が、所定時間内に入る期間、すなわち、所定期間未満の期間ではなく、所定期間を越える期間でもない期間の間、監視装置102がゾーン202に割り当てられたと判断すると、550において、監視ユニット132は、ゾーン202内の1つ又は複数の設備において活動が行われたと判断し、プロセッサ134は、プログラムコードを実行して、監視ユニット132に課金アクションを発行させる。
【0094】
いくつかの実施形態では、450において課金アクションを発行する前に、プロセッサ134は、プログラムコードを実行して、監視ユニット132に、タンク充填イベント又はタンク放出イベントなどの活動が発生したことの確認を要求するメッセージ(テキストメッセージ又は電子メールなど)、又は、例えば上記活動が発生しなかったことを示すいかなる応答も運転手から受信されなければ課金アクションが発生することを示すメッセージ(テキストメッセージ又は電子メールなど)を車両の運転手に関連づけられた監視装置及び/又はスマートフォン又はタブレットなどのコンピュータ装置148へ送信させる。活動が行われたことに運転手が反論した場合、方法400は、課金アクションを発行することなく445へ進んでよい。そうでない場合、方法400は、450へ進んでよく、また、監視ユニット132は、課金アクションを発行してよい。
【0095】
いくつかの実施形態では、課金アクションを発行することは、監視ユニット132が、
車両に関連づけられた会社又は運転手の課金レコード内に、活動を記録するためのエントリを生成することを含む。例えば、課金レコードは、データメモリ144、遠隔データベース146、監視装置102のデータメモリ131、及び/又は外部記憶装置(図示せず)内にローカルに格納されてもよく、請求書を生成して会社へ発行するために、監視ユニット132又は別のコンピュータ装置により後で取り出されてもよい。いくつかの実施形態では、課金アクションを発行することは、監視ユニット132が、車両に関連づけられた会社又は運転手のコンピュータ装置(コンピュータ装置148など)へ活動の請求書を送信することを含む。いくつかの実施形態では、課金アクションを発行することは、車両に関連づけられた会社又は運転手に関連づけられた口座から活動の費用を引き落とす指示を、銀行又は金融機関のコンピュータ装置(コンピュータ装置148など)へ送信することを含む。
【0096】
課金アクションの発行前に、又は、それと同時に、又は、その後、445において、プロセッサ134は、プログラムコードを実行して、監視ユニット132に、例えばゾーン202内にもはや位置しないとして識別子を記録させることにより、ゾーンマップ200のゾーン202への監視装置104の割当を解除させる。そして、本方法は、405へ戻る。
【0097】
いくつかの実施形態では、プロセッサ114は、プログラムコードを実行して、監視装置102のコントローラ108に、
図5の流れ図に示されている、1つ又は複数の設備において活動を観察するための、実際上、GPS受信機112により受信された少なくとも幾つかの衛星データに対して行われる方法500を実行させるように構成されてもよい。例えば、活動は、給水栓使用、1又は複数の施設の1つ又は複数の油脂類阻集器からの油脂類の収集、1又は複数の施設の1つ又は複数の汚水処理タンクからの廃棄物の収集、1又は複数の施設に付随する下水道からの工場下水の収集を含んでよい。
【0098】
505において、監視装置102は、或る時刻におけるGPS受信機112の地理的位置を規定する位置情報を示すGPS衛星からのデータがGPS受信機112経由で受信されるのを待機する。
【0099】
510において、監視装置102は、GPS衛星からのデータを受信し、同データを処理して位置データを判断する。例えば、位置データは、監視装置102の位置指標を含んでもよく、いくつかの実施形態では、タイムスタンプも含んでよい。いくつかの実施形態では、監視装置102は、タイムスタンプをデータへ付与する。
【0100】
515において、プロセッサ114は、プログラムコードを実行して、コントローラ108に、ゾーンマップ200を調べさせる。いくつかの実施形態では、ゾーンマップ200は、データメモリ131内に格納され、コントローラ108は、データメモリ131へアクセスしてゾーンマップ200を調べる、いくつかの実施形態では、ゾーンマップ200は、遠隔データベース146に格納され、コントローラ108は、通信インターフェース110により遠隔データベース146にアクセスしてゾーンマップ200を調べる。いくつかの実施形態では、ゾーンマップ200は、外部記憶装置(図示せず)内に格納され、コントローラ108は、通信インターフェース110のメモリインターフェース(図示せず)により外部記憶装置にアクセスして、ゾーンマップ200を調べる。
【0101】
520において、コントローラ108は、ログインされるゾーンマップ200のゾーン202又はその内部に位置するとして記録されるゾーンマップ200のゾーン202に、監視装置102が割り当てられているか否かを判断する。いくつかの実施形態では、コントローラ108は、監視装置102又は関連車両の識別子とゾーンマップ200とを比較して、車両又は監視装置102が、例えばゾーンマップ200のゾーン202内に位置す
るとして識別子が記録されることによりゾーン202に割り当てられているか否かを判断する。
【0102】
コントローラ108が、ゾーン202に監視装置102が割り当てられていないと判断すると、525において、プロセッサ114は、プログラムコードを実行して、コントローラ108にゾーンマップ200のゾーン内に装置102が存在するか否かを判断させる。いくつかの実施形態では、コントローラ108は、監視装置102の位置指標とゾーンマップ200の少なくとも1つのゾーン202に関連づけられたジオフェンスとを比較して、位置指標がゾーンマップ200のゾーン202のジオフェンス内の位置を表すか否かを判断する。
【0103】
525に続いて、コントローラ108が、ゾーンマップ200のゾーン内に監視装置102が存在しないと判断すると、本方法は505へ戻り、監視装置102は、データの受信を待機する。
【0104】
525において、コントローラ108が、ゾーンマップ200のゾーン202内に監視装置102が存在すると判断すると、530において、プロセッサ114は、プログラムコードを実行して、コントローラ108に、例えば、監視装置102及び/又は車両の識別子を、位置指標により表されたものに対応する地理的位置を含むジオフェンスを有するゾーンマップ200のゾーン202内に位置するとして記録させることにより、監視装置102及び/又は関連車両をゾーン202に割り当てさせる。
【0105】
いくつかの実施形態では、525において、コントローラ108が、ゾーンマップ200のゾーン202内に監視装置102が存在すると判断すると、527において、プロセッサ114が、プログラムコードを実行して、コントローラ108に、車両のタンク又はタンカーのバルブ制御機構(図示せず)に対して、タンク又はタンカーのバルブ(図示せず)をオープンさせて流体のタンク又はタンカーへの又はそれからの運搬が可能とするための指示を発行させてもよい。いくつかの実施形態では、525において、コントローラ108が、ゾーンマップ200のゾーン202内に監視装置102が存在すると判断すると、527において、プロセッサ114が、プログラムコードを実行して、コントローラ108に、1つ又は複数の設備の又はそれに関連づけられたバルブ機構又はロック機構などの部品又は機構(図示せず)を、活動が行われることが許可されるように制御する指示を発行させてもよい。例えば、部品は、ロック機構(図示せず)であってもよく、プロセッサ114は、プログラムコードを実行して、コントローラ108に、ロック機構に対して、ロック機構がロックを解除して流体の1つ又は複数の設備からの又はそれへの運搬が可能となる指示を発行させてもよい。
【0106】
520において、コントローラ108が、ゾーン202に監視装置102が割り当てられていると判断すると、535において、プロセッサ114は、プログラムコードを実行して、ゾーンマップ200のゾーン202内に監視装置102がまだ存在するか否かを判断させる。
【0107】
コントローラ108が、ゾーン202内に監視装置102がまだ存在すると判断すると、本方法は505へ戻り、監視装置102はデータの受信を待機する。
【0108】
監視装置102がゾーン202内にもはや存在していないとコントローラ108が判断すると、540において、プロセッサ114は、プログラムコードを実行して、コントローラ108に、監視装置102が、所定期間(給水栓からのタンク1杯の水を引き出し、1つ又は複数の油脂類阻集器からの油脂類の収集、1つ又は複数の汚水処理タンクからの廃棄物の収集、及び/又は、下水道からの工場下水の収集に要する期間と矛盾しない期間
などが該当)未満の期間又はそれを越える期間の間、ゾーン202へ割り当てられていたか否かを判断させる。例えば、監視装置102が、十分な長さの時間の間、ゾーン202内に存在していなかった場合には、活動が発生した可能性は低いと考えられる。同様に、監視装置102が所定期間を越えてゾーン202内に存在していた場合には、活動以外のイベントが発生していた可能性が高いと考えられる。
【0109】
いくつかの実施形態では、535において、コントローラ108が、ゾーンマップ200のゾーン202内に監視装置102がもはや存在していないと判断すると、537において、プロセッサ114が、プログラムコードを実行して、コントローラ108に、車両のタンク又はタンカーのバルブ制御機構(図示せず)に対して、直接的又は間接的に、タンク又はタンカーのバルブ(図示せず)をクローズさせて流体のタンク又はタンカーへの又はそれからの運搬を防止又は禁止するための指示を発行させてもよい。いくつかの実施形態では、535において、コントローラ108が、ゾーンマップ200のゾーン202内に監視装置102がもはや存在していないと判断すると、537において、プロセッサ114が、プログラムコードを実行して、コントローラ108に、1つ又は複数の設備の又はそれに関連づけられた部品又は機構(図示せず)に対して、活動が行われるのを防止又は禁止するための指示を発行させてもよい。例えば、機構は、ロック機構(図示せず)であってもよく、プロセッサ114は、プログラムコードを実行して、コントローラ108に、ロック機構に対して、ロック機構がロックして、流体の設備からの又はそれへの運搬が禁止される指示を発行させてもよい。
【0110】
コントローラ108が、所定期間未満の間又は所定期間を越えて、監視装置102がゾーン202へ割り当てられていたと判断すると、プロセッサ114は、545において、プログラムコードを実行して、コントローラ108に、例えばゾーン202内にもはや位置しないとして識別子を記録することにより、ゾーンマップ200のゾーン202への監視装置102の割当を解除させる。そして、本方法は、505へ戻る。
【0111】
コントローラ108が、所定期間に入る期間、すなわち、所定期間未満でも、所定期間を越えてもいない期間の間、ゾーン202に監視装置102が割り当てられていたと判断すると、550において、コントローラ108は、活動がゾーン202内の1つ又は複数の設備において行われたと判断し、プロセッサ114は、プログラムコードを実行して、コントローラ108に課金アクションを発行させる。
【0112】
いくつかの実施形態では、550において課金アクションを発行する前に、プロセッサ114は、プログラムコードを実行して、コントローラ108に、活動が発生したことの確認を要求するメッセージ(テキストメッセージ又は電子メールなど)、又は、例えば上記活動が発生しなかったことを示すいかなる応答も運転手から受信されなければ課金アクションが発生する旨のメッセージ(テキストメッセージ又は電子メールなど)を車両の運転手に関連づけられたスマートフォン又はタブレットなどのコンピュータ装置148へ送信させる。活動が発生したことに運転手が反論した場合、方法500は、課金アクションを発行することなく545へ進んでよい。そうではない場合、方法500は、550へ進んでよく、コントローラ108は、課金アクションを発行してよい。
【0113】
いくつかの実施形態では、課金アクションを発行することは、コントローラ108が、車両に関連づけられた会社又は運転手の課金レコード内に、活動を記録するためのエントリを生成することを含む。例えば、課金レコードは、データメモリ131、遠隔データベース146、監視システム104のデータメモリ144、及び/又は外部記憶装置(図示せず)内にローカルに格納されてもよく、請求書を生成して会社へ発行するために、コントローラ108又は別のコンピュータ装置により後で取り出されてもよい。いくつかの実施形態では、課金アクションを発行することは、コントローラ108が、車両に関連づけ
られた会社又は運転手のコンピュータ装置(コンピュータ装置148など)へ、活動の請求書を送信することを含む。いくつかの実施形態では、課金アクションを発行することは、車両に関連づけられた会社又は運転手に関連づけられた口座から、活動の費用を引き落とす指示を、銀行又は金融機関のコンピュータ装置(コンピュータ装置148など)へ送信することを含む。
【0114】
課金アクションが発行される前、それと同時に、又はその後、545において、プロセッサ114は、プログラムコードを実行して、コントローラ108に、例えばゾーン202内にもはや位置しないとして識別子を記録することによりゾーンマップ200のゾーン202への監視装置104の割当を解除させる。そして、本方法は、505へ戻る。
【0115】
所定期間パラメータは、所定期間の値に関連付けられ、プロセッサ134にアクセス可能であるデータメモリ144内に及び/又はプロセッサ114にアクセス可能であるデータメモリ131内に格納されてもよい。所定期間は、活動が発生するのに合理的と考えられる設定期間である。例えば、いくつかの実施形態では、所定期間は、下側閾値及び上側閾値を含む。下側閾値は、活動が発生する可能性があると考えられる最短期間で設定されてもよい。例えば、下側閾値は約5分に設定されてもよい。上側閾値は、活動が発生するだろうと考えられる最長期間に設定されてもよく、運転手遅延又は時間浪費の一定時間も考慮し得る。例えば、上側閾値は、約15分に設定されてもよい。上側閾値を含むことにより、行われる活動の偽陽性判断が軽減されてもよい。いくつかの実施形態では、所定期間値は、活動に依存し得る。例えば、上側閾値より長い時間の間、ゾーン202内に存在するとして記録された車両は、給水栓から水を供給している可能性が低く、別の理由のためにその位置に駐車された可能性が高い。いくつかの実施形態では、所定期間値は、所与ゾーンに関連づけられた物理的地理的領域の大きさに依存し得る。
【0116】
いくつかの実施形態では、所定期間パラメータ値は、車両が割り当てられるゾーン202に依存して変化し得る。例えば、1つのゾーン202の所定期間パラメータ値は、車両が活動を行うためにゾーン202内に留まるように要求されてもよい時間の長さに影響を与え得る交通又は駐車困難性を考慮するために、隣のゾーン202の所定期間パラメータ値と異なり得る。
【0117】
いくつかの実施形態では、所定期間パラメータ値は、車両又は監視装置識別子に依存して変化し得る。例えば、一車両又は運転手の所定期間パラメータ値は、車両が活動を行うためにゾーン202内に留まるように要求されてもよい時間の長さに影響を与え得る様々なタンクサイズ又は能力、車両制約、及び/又は運転者障害困難性を考慮するために、別車両及び/又は運転手のものとは異なり得る。
【0118】
例えば、車両/運転手記録(図示せず)は、車両及び/又は運転手に関連づけられた詳細(タンクサイズ又は容量、車両制約及び/又は運転者障害)を記録するためにデータメモリ144内に及び/又はデータメモリ131内に格納されてもよい。さらに、車両/運転手記録は運転手が時間を費やす可能性の高い場所の詳細(運転手の自宅住所又は通常駐車場など)を含んでよく、これらの場所は、監視ユニット132及び/又はコントローラ108により偽陽性としてフラグが立てられ得る、又は運転者許可場所としての特定運転手のゾーンマップ200のゾーン202から「抹消」又は除去されてもよい。
【0119】
いくつかの実施形態では、車両/運転手レコードは、車両が活動を行ったとして方法300、方法400及び/又は方法500により識別されたにもかかわらずボタン130が運転手により活性化されなかった場所のインスタンス、及び/又は課金を拒否する運転手のインスタンスなど運転手行動情報を格納してもよい。この情報は、その行動が同僚から逸脱する運転手や、その行動が調査を正当化し得る運転手を識別するために採用されても
よい。
【0120】
いくつかの実施形態では、ゾーン202及び/又は車両又は監視装置102の所定期間パラメータは、ユーザインターフェース142においてユーザから受信された入力に応じて、又は通信インターフェース140を介して遠隔コンピュータ装置148から監視ユニット132により及び/又は通信インターフェース110を介して遠隔コンピュータ装置148からコントローラ108により受信された正規の指示に応じて、監視ユニット132及び/又はコントローラ108により設定されてもよい。
【0121】
いくつかの実施形態では、行われている又は行われた活動の他の指標、すなわち非位置関連データが、監視システム104において監視装置102から受信されてもよいし、ユーザインターフェース128を介してコントローラ108により受信されてもよい。非位置関連データは、所定期間パラメータ値、仮想地理的境界又はジオフェンスパラメータ値を構成、再構成、又は設定するため、及び/又はデータメモリ144及び/又はデータメモリ131内に格納された車両又は運転手情報を生成又は修正するために、採用されてもよい。
【0122】
例えば、車両の運転手は、活動をおこなったときに、監視装置102のユーザインターフェース128のボタン130を作動してもよい。いくつかの実施形態では、ボタン130からの信号の受信に応答して、プロセッサ114は、プログラムコードを実行して、コントローラ108に、車両による活動の遂行の指標を通信インターフェース110によって監視システム104の通信インターフェース140へ送信させてもよい。
【0123】
その代わりに、又はそれに加えて、フロートスイッチ又はレベルセンサ(例えば圧力変換器)などのセンサ(図示せず)が車両のタンク内に又はタンクに配置されてもよい。上記センサは、作動すると、すなわちタンクが充填されると、出力信号を監視装置102へ送信するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、センサ(図示せず)からの出力信号の受信に応答して、プロセッサ114は、プログラムコードを実行して、コントローラ108に、車両によるタンク充填イベントの指標を、通信インターフェース110により監視システム104の通信インターフェース140へ送信させてもよい。
【0124】
行われている又は行われた活動の発生についてのこれらの追加の指標は、監視システム104の監視ユニット132及び/又は監視装置102のコントローラ108により、所定期間パラメータ値及びジオフェンスパラメータ値などのパラメータ値の、活動が行われたことを示す肯定指示として解釈されてもよく、所定期間パラメータ値及び/又はジオフェンスパラメータ値を構成、再構成又は設定するために採用されてもよい。
【0125】
いくつかの実施形態では、肯定指示は、方法300、方法400、及び/又は方法500を使用してなされた判断を微調整又は検証するために採用されてもよい。例えば、ある活動が行われた可能性が高いと判断され(すなわち、所定期間の範囲に入る期間の間、監視装置102がゾーン202にログインされ)、且つ、発生している活動の非位置関連データ指標が受信された場合、その活動が行われたことをより確実に判断することができる。
【0126】
無数の変形及び/又は修正が本開示の広範な一般的範囲から逸脱することなく上記実施形態に対しなされてもよいことを当業者は理解するであろう。したがって、本実施形態はあらゆる点で例示的なものであって限定的ではないと考えるべきである。