【文献】
Nature Republic,Cleansing Foam,Mintel GNPD,2012年11月,ID:1929662,URL、http://www.gnpd.com/sinatra/gnpd/frontpage/
【文献】
Etude,Cleansing Foam,Mintel GNPD,2011年10月,ID:1637901,URL、http://www.gnpd.com/sinatra/gnpd/frontpage/
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の皮膚化粧料は、ノニオン界面活性剤;炭素数5〜10の1,2−アルカンジオール及びフェノキシエタノールからなる群より選択される1種以上の化合物;ジプロピレングリコール;ミリストイルグルタミン酸塩;並びに、水を少なくとも含有する。本明細書においては、上記「ノニオン界面活性剤」を「成分A」;上記「炭素数5〜10の1,2−アルカンジオール及びフェノキシエタノールからなる群より選択される1種以上の化合物」を「成分B」;上記「ジプロピレングリコール」を「成分C」;上記「ミリストイルグルタミン酸塩」を「成分D」;上記「水」を「成分E」と称する場合がある。
【0010】
本発明の皮膚化粧料が安定性に優れるメカニズムは定かではないが、次のように推定される。ノニオン界面活性剤、並びに炭素数5〜10の1,2−アルカンジオール及びフェノキシエタノールからなる群より選択される1種以上の化合物を含む皮膚化粧料においては、ミセルを形成するノニオン界面活性剤の間に、疎水基部分の比較的大きな炭素数5〜10の1,2−アルカンジオールやフェノキシエタノールが入ることにより、ミセルの曲率が小さくなり、不安定になると考えられる。本発明の皮膚化粧料においては、ジプロピレングリコール及びミリストイルグルタミン酸塩を配合することで、ミセルの曲率が大きくなり、安定性に優れるものと考えられる。
【0011】
成分Aは「ノニオン界面活性剤」である。成分Aは、例えば、クレンジング化粧料における洗浄剤成分として機能したり、香料などの難溶性成分を可溶化させる成分として機能したりする。
【0012】
成分Aとしては、例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル;ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル等のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル;ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル;モノラウリン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル;モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル;ラウリン酸グリセリル、ミリスチン酸グリセリル、ステアリン酸グリセリル、イソステアリン酸グリセリル、ベヘン酸グリセリル等のグリセリン脂肪酸エステル;モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノオレイン酸ポリオキシエチレングリセリル、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、ポリオキシエチレン(カプリル/カプリン酸)グリセリル、イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル等のポリオキシエチレン脂肪酸グリセリル;モノステアリン酸ジグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、カプリル酸ポリグリセリル、ラウリン酸ポリグリセリル等のポリグリセリン脂肪酸エステル;モノラウリン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール等のポリオキシエチレン脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンヒマシ油;硬化ヒマシ油;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油;ポリオキシエチレンラノリン;ポリオキシエチレン還元ラノリン等が挙げられる。中でも、成分Bと併用した場合に温度安定性が低下しやすい傾向が大きく、本発明の構成とすることによる温度安定性向上の効果がより一層顕著に発揮される観点から、成分Aはポリグリセリン脂肪酸エステルであることが好ましい。成分Aは、1種のみを用いてもよく、2種以上を用いてもよい。
【0013】
成分AのHLB(Hydrophile‐Lipophile Balance)は、特に限定されないが、例えば皮膚化粧料のクレンジング力を向上させる観点から、好ましくは9.0以上であり、より好ましくは10.0以上であり、好ましくは15.5以下である。本明細書において、上記HLBはグリフィン法により求めることができる。複数の成分Aを用いる場合のHLBは、各成分AのHLBの加重平均にて求めることができる。
【0014】
本発明の皮膚化粧料100質量%中の成分Aの含有量は、クレンジング力や可溶化力の向上の観点から、好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは1.0質量%以上であり、さらに好ましくは2.0質量%以上であり、皮膚化粧料の安定性、安全性、べたつき低減等の観点から、好ましくは10.0質量%以下であり、より好ましくは7.0質量%以下であり、さらに好ましくは5.5質量%以下である。成分Aの含有量は、本発明の皮膚化粧料中に含まれる全ての成分Aの合計量である。
【0015】
成分Bは「炭素数5〜10の1,2−アルカンジオール及びフェノキシエタノールからなる群より選択される1種以上の化合物」である。成分Bを配合することにより、皮膚化粧料の防腐力を向上することができる。
【0016】
上記1,2−アルカンジオールは、防腐力の観点から、炭素数5〜10のものである。上記1,2−アルカンジオールとしては、例えば、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、1,2−デカンジオール等が挙げられる。上記1,2−アルカンジオールは、1種のみを用いてもよく、2種以上を用いてもよい。中でも、防腐力の観点から、1,2−オクタンジオール、1,2−デカンジオールが好ましい。
【0017】
本発明の皮膚化粧料100質量%中の成分Bの含有量は、皮膚化粧料の防腐力を向上させる観点から、好ましくは0.005質量%以上であり、より好ましくは0.01質量%以上であり、さらに好ましくは0.1質量%以上であり、皮膚化粧料の安定性および安全性の観点から、好ましくは5.0質量%以下であり、より好ましくは3.0質量%以下であり、さらに好ましくは2.0質量%以下である。成分Bの含有量は、本発明の皮膚化粧料中に含まれる全ての成分Bの合計量である。
【0018】
中でも、成分Bは、刺激低減の観点から、フェノキシエタノールを必須成分として含むことが好ましい。即ち、成分Bは、好ましくは、フェノキシエタノール、又は、フェノキシエタノール及び炭素数5〜10の1,2−アルカンジオールである。本発明の皮膚化粧料100質量%中のフェノキシエタノールの含有量は、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.1質量%以上であり、好ましくは3.0質量%以下であり、より好ましくは1.5質量%以下である。
【0019】
成分Cは「ジプロピレングリコール」である(「DPG」と略記する場合がある。)。成分Cを配合することにより、皮膚化粧料の安定性を向上することができる。これは、成分Cを配合することで、成分Aと水性溶媒との親和性が向上するためや、成分Aの親水基部分に溶媒和する水性成分が多くなることによってミセルの曲率が大きくなるためと推定される。
【0020】
本発明の皮膚化粧料100質量%中の成分Cの含有量は、皮膚化粧料の安定性の観点から、好ましくは0.8質量%以上であり、より好ましくは1.5質量%以上であり、さらに好ましくは3.0質量%以上であり、好ましくは25.0質量%以下であり、より好ましくは20.0質量%以下であり、さらに好ましくは15.0質量%以下である。
【0021】
成分Dは「ミリストイルグルタミン酸塩」である。成分Dを配合することにより、皮膚化粧料の安定性を向上することができる。これは、成分Dを配合することで、成分Dがミセルの界面(親水基部分)に配向して静電反発が大きくなることによって、ミセルの曲率が大きくなるためと推定される。
【0022】
成分Dは、特に限定されないが、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、ミリストイルグルタミン酸カリウムが好ましい。成分Dは、1種のみを用いてもよく、2種以上を用いてもよい。
【0023】
本発明の皮膚化粧料100質量%中の成分Dの含有量は、皮膚化粧料の安定性の観点から、好ましくは0.06質量%以上であり、より好ましくは0.09質量%以上であり、好ましくは0.5質量%以下であり、より好ましくは0.25質量%以下であり、さらに好ましくは0.2質量%以下である。成分Dの含有量は、本発明の皮膚化粧料中に含まれる全ての成分Dの合計量である。
【0024】
成分Eは「水」である。成分Eは、ローションなどの水性化粧料の媒体としての役割を担う。
【0025】
本発明の化粧料100質量%中の成分Eの含有量は、好ましくは50.0質量%以上であり、より好ましくは60.0質量%以上であり、さらに好ましくは70.0質量%以上であり、他の成分を含有させる観点から、好ましくは98.0質量%以下であり、より好ましくは95.0質量%以下であり、さらに好ましくは90.0質量%以下である。
【0026】
本発明の皮膚化粧料は、皮膚化粧料のクレンジング力を向上させる観点から、さらに成分Fとして、「PPG−14ジグリセリル」、即ち、ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル(オキシプロピレンの平均付加モル数=14)を含有することができる。
【0027】
本発明の化粧料100質量%中の成分Fの含有量は、皮膚化粧料のクレンジング力を向上させる観点から、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.05質量%以上であり、さらに好ましくは0.1質量%以上であり、保存安定性の観点から、好ましくは8.0質量%以下であり、より好ましくは6.0質量%以下であり、さらに好ましくは4.0質量%以下である。
【0028】
本発明の皮膚化粧料は、皮膚化粧料の防腐力を向上させる観点から、さらに成分Gとして、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−アルギニンエチル・DL−ピロリドンカルボン酸塩を含有することができる。成分Gとしては、例えば、CAE(味の素社製)等が挙げられる。
【0029】
本発明の皮膚化粧料100質量%中の成分Gの含有量は、皮膚化粧料の防腐力を向上させる観点から、好ましくは0.001質量%以上であり、より好ましくは0.005質量%以上であり、さらに好ましくは0.01質量%以上であり、保存安定性の観点から、好ましくは0.1質量%以下であり、より好ましくは0.08質量%以下であり、さらに好ましくは0.05質量%以下である。
【0030】
本発明の皮膚化粧料は、pHを安定化させ、pH低下による製剤安定性の低下を防ぐ観点から、さらに成分Hとして、「緩衝剤」を含有することができる。緩衝剤を用いる場合は、本発明の皮膚化粧料のpHが4.0〜7.5の範囲となるように添加することが好ましく、pHが5.0〜7.0の範囲となるように添加することがより好ましい。なお、皮膚化粧料中に緩衝剤が含まれる場合には、pHを安定化できるものの、電解質濃度が高くなるため、成分Aの水への溶解性が低下して、ミセルがより安定化しにくくなる。これに対して、特に成分Cを併用することより、ミセルを十分に安定化できる。
【0031】
成分Hとしては、例えば、クエン酸及び/又はその塩、酒石酸及び/又はその塩、グルコン酸及び/又はその塩、酢酸及び/又はその塩、リン酸及び/又はその塩、トロメタモール(トリスヒドロキシメチルアミノメタン)等が挙げられる。成分Hの上記塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩などが挙げられる。中でも、成分Hは、クエン酸及び/又はその塩(特にクエン酸ナトリウム)、リン酸及び/又はその塩(特に、リン酸二水素ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸水素二カリウム)が好ましい。成分Hは、1種のみを用いてもよく、2種以上を用いてもよい。
【0032】
本発明の皮膚化粧料100質量%中の成分Hの含有量は、pHの安定化の観点から、好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは0.15質量%以上であり、保存安定性の観点から、好ましくは0.5質量%以下であり、より好ましくは0.4質量%以下であり、さらに好ましくは0.35質量%以下である。成分Hの含有量は、本発明の皮膚化粧料中に含まれる全ての成分Hの合計量である。
【0033】
本発明の皮膚化粧料は、さらに上記以外の他の成分を任意に含有することができる。他の成分としては、例えば、成分A、成分D以外の界面活性剤(カチオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤等)、低級アルコール、多価アルコール、紫外線吸収剤、粉体、酸化防止剤、防腐剤、香料、着色剤、キレート剤、清涼剤、増粘剤、ビタミン類、中和剤、アミノ酸、美白剤、抗炎症剤、消臭剤、動植物抽出物、金属イオン封鎖剤などの添加剤などが挙げられる。上記他の成分は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
【0034】
なお、本発明の皮膚化粧料は、エステル油、油脂、炭化水素油、ロウ、高級脂肪酸、シリコーン油及び高級アルコールからなる群より選ばれた油性成分を実質的に含まない場合に発明の効果がより一層顕著に発揮される。より具体的には、本発明の皮膚化粧料は上記油性成分を含まないか、本発明の皮膚化粧料100質量%中の上記油性成分の含有量は好ましくは0.1質量%以下であり、より好ましくは0.01質量%以下である。上記油性成分を含む乳化化粧料の場合には、ノニオン界面活性剤が比較的不安定化しにくい。
【0035】
本発明の皮膚化粧料が特にクレンジング化粧料である場合には、本発明の皮膚化粧料は、プルランを含有してもよい。プルランを配合することにより、クレンジング化粧料を不織布などに含浸させてメイクを拭き取る場合や、クレンジング化粧料を含浸したシート製品でメイクを拭き取る場合に、肌と不織布などとの摩擦が低減するため好ましい。本発明の皮膚化粧料100質量%中のプルランの含有量は、拭き取り時の摩擦低減の観点から、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.03質量%以上であり、拭き取り時のぬるつき低減の観点から、好ましくは0.2質量%以下であり、より好ましくは0.1質量%以下である。
【0036】
本発明の皮膚化粧料の剤型としては、特に限定されないが、例えば、化粧水(ローション)、ジェル、ナチュラルスプレー、ロールオン、シート(ペーパー)などの種々の剤型が挙げられる。中でも、化粧水(ローション)がより好ましい。
【0037】
本発明の皮膚化粧料としては、特に限定されないが、例えば、クレンジング化粧料、保湿化粧料、美白化粧料、アクネケア用化粧料、アンチエージング化粧料(例えば、しわ抑制、たるみ抑制等を目的とする)等のスキンケア化粧料;スカルプケア化粧料(例えば、保湿、皮脂抑制等を目的とする);デオドラント化粧料;日焼け止め化粧料;シェービング化粧料;ボディ用洗浄料などが挙げられる。中でも、本発明の化粧料は、クレンジング化粧料であることがより好ましい。本発明の皮膚化粧料は、例えば、化粧品、医薬部外品、医薬品、雑貨のいずれであってもよい。
【0038】
本発明の皮膚化粧料を適用する部位としては、特に限定されず、顔(例えば、額、目元、目じり、頬、口元等)、腕、肘、手の甲、指先、足、膝、かかと、首、脇、背中、頭皮などが挙げられる。
【0039】
本発明の皮膚化粧料は、上記各構成成分を混合し、公知の方法、例えばパドルミキサーを用いて攪拌することにより製造することができる。
【0040】
本発明の皮膚化粧料がクレンジング化粧料である場合、上記クレンジング化粧料は、メイク除去後に洗い流す使用方法でも、メイク除去後に洗い流さない使用方法(例えば、拭き取りなど)でも、共に好ましく用いることができる。上記クレンジング化粧料の使用方法は、特に限定されず、例えば、公知のクレンジング化粧料の使用方法が挙げられる。具体的には、例えば、上記クレンジング化粧料を手にとり直接皮膚上のメイクになじませて除去する方法;上記クレンジング化粧料をコットン等の布(織布、不織布など)に染み込ませて、その布により皮膚上のメイクを拭き取る方法などが挙げられる。さらに、上記クレンジング化粧料を予めシート基材に染み込ませたシート製品を作製しておき、該シート製品によりメイクを拭き取る方法も挙げられる。メイクを除去した後の皮膚は、洗い流してもよいし、洗い流さなくてもよい。即ち、本発明の皮膚化粧料は、洗い流すクレンジング化粧料であってもよいし、洗い流さないクレンジング化粧料であってもよい。中でも、本発明の皮膚化粧料は、洗い流さずに使用するクレンジング化粧料(特に、拭き取り用のクレンジング化粧料)が好ましい。
【0041】
本発明の皮膚化粧料がクレンジング化粧料である場合、上記クレンジング化粧料を、シート基材に含浸することにより、クレンジング用のシート製品が得られる。即ち、上記シート製品は、上記シート基材と、上記シート基材に含浸された上記クレンジング化粧料とを少なくとも含む。上記シート製品は、上記シート基材及び上記クレンジング化粧料以外の構成成分を含んでいてもよい。
【0042】
上記シート基材は、特に限定されず、上記クレンジング化粧料を含浸可能なシート状の支持体である。上記シート基材としては、織布、不織布が好ましい。上記シート基材は、積層体(即ち、積層シート)であってもよく、例えば、織布の積層体、不織布の積層体、織布と不織布の積層体などであってもよい。上記シート基材は、使用感、加工のし易さ等の観点から、不織布を含むシート基材であることが好ましく、より好ましくは不織布である。上記不織布としては、スパンボンド不織布、スパンレース不織布、サーマルボンド不織布、ニードルパンチ不織布、スティッチボンド不織布などが挙げられる。
【0043】
上記織布や不織布を構成する繊維としては、特に限定されず、例えば、天然繊維、合成繊維、半天然繊維などが挙げられる。上記天然繊維としては、綿、パルプ、シルク、セルロース、麻、リンター、カボックなどが挙げられる。上記合成繊維としては、ナイロン繊維、ポリエステル繊維(例えば、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリブチレンテレフタレート繊維等)、アクリル繊維、ポリオレフィン繊維(例えば、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維等)などが挙げられる。上記半天然繊維としては、レーヨン、アセテートなどが挙げられる。上記繊維は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。また、2種以上の上記繊維からなる混紡繊維を用いてもよい。
【0044】
上記シート基材の目付は、特に限定されないが、ふき心地の観点から、20〜100g/m
2が好ましく、より好ましくは25〜80g/m
2である。
【0045】
上記シート基材は、織布や不織布等の種類に応じて、公知慣用の製造方法により製造することができる。また、上記シート基材は市販品を用いることもできる。市販品としては、特に限定されないが、例えば、ダイワボウポリテック株式会社製、商品名「RH」;ダイワボウポリテック株式会社製、商品名「AS−40」;フタムラ化学株式会社製、商品名「TCF404WJ」;ユニチカ株式会社製、商品名「コットエース A060S/A18」;ユニチカ株式会社製、商品名「コットエース C030S/A18」;株式会社クラレ製、商品名「クラフレックスJP2445B019」;株式会社クラレ製、商品名「クラフレックスJP0509B056」;株式会社クラレ製、商品名「クラフレックスJP4250H023」;旭化成株式会社製、商品名「ベンリーゼJP254」;旭化成株式会社製、商品名「ベンリーゼRE75K」;三昭紙業株式会社製、商品名「サンモアSP8740」;三昭紙業株式会社製、商品名「サンモアSP8748」;伊野紙株式会社製、商品名「M1−30−2PE」などが挙げられる。
【0046】
上記シート製品における、上記シート基材に対する含浸された上記クレンジング化粧料の質量割合は、特に限定されないが、上記シート基材1.0質量部に対して、上記クレンジング化粧料が1.0〜10.0質量部であることが好ましく、より好ましくは1.5〜7.0質量部である。
【0047】
上記シート製品の形状はシート状である。これにより、皮膚(肌)を拭く使用形態での使用性に優れ、携帯性にも優れる。シートの平面形状は、特に限定されないが、例えば、四角形(例えば、正方形、長方形等)、三角形等の多角形;円形、楕円形、半円形;三日月形;樽形;鼓形;キャラクターの形状などが挙げられる。中でも、生産性、使用性や梱包性の観点からは四角形が好ましい。本発明のシート製品には、切れ込み部、くり抜き部、凹凸部などの成型が施されていてもよい。上記シート製品のシートの片面の表面積は、特に限定されないが、使用性、携帯性、包装性などの観点から、100〜3000cm
2が好ましく、より好ましくは150〜1000cm
2である。
【0048】
上記シート製品の使用方法は、特に限定されないが、該シート製品により皮膚上のメイクを拭き取る方法が挙げられる。上記シート製品は、皮膚上を拭いて使用する、拭き取り用シート製品であることが好ましい。
【実施例】
【0049】
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。なお、配合量及び含有量は、純分に換算した量であり、特記しない限り「質量%」を表す。
【0050】
実施例1〜39及び比較例1〜2(皮膚化粧料の調製)
実施例1〜39及び比較例1〜2の皮膚化粧料について、表1〜4に記した組成に従い、常法にて調製した。実施例1の25℃でのpHは6.1であった。
【0051】
実施例、比較例、及び処方例における各原料の詳細は次の通りである。なお、表1〜4に記載の量は商品の量ではなく、各成分の量(有効成分の量)である。
【0052】
PEG−6(カプリル酸/カプリン酸)グリセリズ : 交洋ファインケミカル社製、ポリオキシエチレン(カプリル/カプリン酸)グリセリル、HLB:14.5
カプリル酸ポリグリセリル−3 : Evonik Nutrition & Care GmbH社製、商品名「TEGO(R) Cosmo P 813」、HLB:11.1
ラウリン酸ポリグリセリル−10 : 日光ケミカルズ社製、商品名「NIKKOL Decaglyn 1−L」、モノラウリン酸ポリグリセリル、HLB:17.1
イソステアリン酸PEG−10BG : 日本エマルジョン社製、商品名「EMALEX BGIS―110」、HLB:10.0
イソステアリン酸PEG−65BG : 日本エマルジョン社製、商品名「EMALEX BGIS―165」、HLB:16.0
フェノキシエタノール : 交洋ファインケミカル社製、商品名「カフレクトPE−1」
1,2−オクタンジオール : V.MANE FIL SA製、商品名「1,2−OCTANEDIOL」、カプリリルグリコール
ジプロピレングリコール : 旭硝子社製、商品名「DPG−FC」
ミリストイルグルタミン酸Na : 味の素社製、商品名「アミソフトMS−11」、N−ミリストイル−L−グルタミン酸ナトリウム
PPG−14ジグリセリル : 坂本薬品工業社製、商品名「SY−DP14T」、ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル
N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−アルギニンエチル・DL−ピロリドンカルボン酸塩 : 味の素社製、商品名「CAE」、ココイルアルギニンエチルPCA
クエン酸Na : 昭和化工社製、商品名「クエン酸三ナトリウム(結晶)S」、クエン酸ナトリウム
クエン酸 : 扶桑化学工業社製、商品名「精製クエン酸M(結晶)」
プルラン : 林原社製、商品名「化粧用プルラン(PULLULAN(COSMETIC GRADE))」
【0053】
各実施例、比較例の皮膚化粧料について、−3℃と50℃における安定性を以下のように評価した。
【0054】
(安定性評価(−3℃))
各実施例、比較例の皮膚化粧料(各100ml)を、−3℃の恒温槽中で7日間保存した後、−3℃の環境下で目視で観察し、以下の基準で評価した。結果を表1〜4に示す。
◎(優れる):無色透明であり、不溶物が全く認められない。
○(良好):僅かに濁りが認められるが、不溶物は認められない。
△(使用可能):僅かに不溶物が認められる。
×(不良):明らかに不溶物が認められる。
【0055】
(安定性評価(50℃))
各実施例、比較例の皮膚化粧料(各100ml)を、50℃の恒温槽中で7日間保存した後、50℃の環境下で目視で観察し、以下の基準で評価した。結果を表1〜4に示す。
◎(優れる):無色透明であり、不溶物が全く認められない。
○(良好):僅かに濁りが認められるが、不溶物は認められない。
△(使用可能):僅かに不溶物が認められる。
×(不良):明らかに不溶物が認められる。
【0056】
【表1】
【0057】
【表2】
【0058】
【表3】
【0059】
【表4】
【0060】
表1〜4の結果が示すように、成分A、成分B、成分C、成分D、及び成分Eを含有する各実施例の皮膚化粧料は、安定性に優れるものであった。一方で成分Cを含まない比較例1および成分Dを含まない比較例2の皮膚化粧料は、安定性に問題があったことがわかる。
【0061】
(クレンジング力評価)
実施例1〜5の各皮膚化粧料について、クレンジング力を以下のように評価した。
人工皮膚(ビューラックス社製、商品名「バイオスキンプレート」、白色)にファンデーション0.2gを塗布し、25℃の環境下で12時間放置した後、評価に用いた。
実施例1〜5の各皮膚化粧料1gを含浸させたコットン(縦1.5cm×横1.5cm)を用いて、上記ファンデーションを塗布した人工皮膚を5往復擦り、ファンデーションの除去度合を目視にて観察した。
その結果、実施例1(成分AのHLB14.8)、実施例3(成分AのHLB13.5)及び実施例4(成分AのHLB12.6)の各皮膚化粧料を用いた場合には、ファンデーションは完全に除去されており、上記皮膚化粧料は優れたクレンジング力を有していた。実施例2(成分AのHLB10.0)の皮膚化粧料を用いた場合には、ファンデーションはわずかに残る程度にまで除去されており、上記皮膚化粧料は良好なクレンジング力を有していた。一方、実施例5(成分AのHLB16.0)の皮膚化粧料を用いた場合には、ファンデーションが明らかに残存しており上記皮膚化粧料のクレンジング力は不十分であった。
【0062】
(べたつきのなさの評価)
さらに、実施例の各皮膚化粧料について、べたつきのなさを以下のように評価した。
各皮膚化粧料を含浸させたコットンで、前腕部内側に皮膚化粧料を塗布した直後、塗布部のべたつきの有無を評価した。
その結果、実施例7では僅かにべたつきを感じたが使用可能なレベルであり、その他の実施例はべたつきがなく、優れた特性を示した。
【0063】
実施例40〜42
実施例1の皮膚化粧料にプルランを配合し、実施例40〜42の皮膚化粧料を作製した。実施例40の皮膚化粧料100質量%中のプルランの含有量は0.03質量%、実施例41の皮膚化粧料100質量%中のプルランの含有量は0.07質量%、実施例42の皮膚化粧料100質量%中のプルランの含有量は0.1質量%であった。
【0064】
(拭き取り時の摩擦の評価)
実施例1、40〜42の各皮膚化粧料を含浸させたコットンで、メイク(ファンデーション)をした状態の頬部を3往復擦り、肌との摩擦感を評価した。その結果、実施例1の皮膚化粧料と比べ、実施例40の皮膚化粧料はやや摩擦感が低かった。実施例1の皮膚化粧料と比べ、実施例41、42の皮膚化粧料は明らかに摩擦感が低かった。
【0065】
処方例1:クレンジングローション
PEG−6(カプリル酸/カプリン酸)グリセリズ 1.0質量%
カプリル酸ポリグリセリル−3 1.0質量%
ラウリン酸ポリグリセリル−10 2.0質量%
フェノキシエタノール 0.3質量%
ジプロピレングリコール 10.0質量%
ミリストイルグルタミン酸Na 0.03質量%
精製水 残部
N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−アルギニンエチル・DL−ピロリドンカルボン酸塩
0.05質量%
クエン酸 0.02質量%
クエン酸三ナトリウム 0.24質量%
エデト酸二ナトリウム 0.1質量%
グリセリン 5.0質量%
エタノール 5.0質量%
合計 100.0質量%
【0066】
処方例2:クレンジングシート
<クレンジング化粧料>
PEG-6(カプリル酸/カプリン酸)グリセリズ 1.0質量%
カプリル酸ポリグリセリル−3 1.0質量%
ラウリン酸ポリグリセリル−10 2.0質量%
フェノキシエタノール 0.3質量%
ジプロピレングリコール 10.0質量%
ミリストイルグルタミン酸Na 0.03質量%
精製水 残部
N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−アルギニンエチル・DL−ピロリドンカルボン酸塩
0.05質量%
クエン酸 0.02質量%
クエン酸三ナトリウム 0.24質量%
エデト酸二ナトリウム 0.1質量%
グリセリン 5.0質量%
エタノール 5.0質量%
香料 0.2質量%
プルラン 0.07質量%
合計 100.0質量%
<シート基材>
不織布(パルプ50%、レーヨン50%) 100.0質量%
シート基材1.0質量部に対して、クレンジング化粧料を4.0質量部含浸させた。