【実施例】
【0092】
実施例1.DBCO−S−S−メチル−NHSの合成(
図1、化合物7)
【0093】
【化21】
【0094】
A)N−Boc−アミノ酸 3:4−(ピリジン−2−イルジスルファニル)ペンタン酸 1(Annova Chem., INC.、製品#L10067、800mg、3.29mmol)を、無水MeOH(15mL)中の2−(boc−アミノ)エタンチオール 2(1.748g、9.86mmol)及びDIEA(1.72mL、9.86mmol)と、Ar下、RTで、14時間攪拌した。溶媒をロータリーエバポレーターで除去し、残渣をDCM(100mL)に再溶解し、5%のKHSO
4(2×20mL)、H
2O(1×25mL)、及びブライン(1×20mL)で洗浄した。粗生成物をNa
2SO
4上で乾燥し、濾過し、そしてロータリーエバポレーターで濃縮した。SiO
2上でのカラム精製により(溶離勾配 ヘキサン:EtOAc:酢酸=9:1:0.05−7:3:0.05)、純粋生成物3の650mg(70%)を得た。
【0095】
B)アミノ酸 4:生成物3(650mg、2.28mmol)を、HCl/ジオキサン(4M、6mL)の氷冷溶液中で10分間、及びRTで1.5時間撹拌した。全ての揮発性物質をロータリーエバポレーターで除去し、残渣をDMF(2.5mL)中にとり、Et
2O(40mL)中で粉砕した。分離した生成物を、Et
2Oでトリチュレートし(triturated)、真空中で乾燥させた。収率416mg。
【0096】
C)化合物DBCO NHS 5を、文献の手順に従って8つのステップで調製した。
【0097】
D)DBCO誘導体 6:アミノ酸 4(410mg、2.22mmol)を、DCM/MeOH溶液(4:1、20mL)中でジベンゾシクロオクチン−N−ヒドロキシスクシニミジル(Sigma-Aldrich)(893mg、2.22mmol)及びDIEA(0.965mL、5.54mmol)と2時間攪拌した。全ての揮発性物質をロータリーエバポレーターで除去し、残留DIEAを粗生成物からジオキサンの2回の連続蒸発によって除去した。生成物をSiO
2カラム上で精製した(溶離:勾配CHCl
3中の2%〜4%MeOH。収率706mg(68%)。
【0098】
E)DBCO−(モノメチル)アルキン−S−S−NHS 7:生成物6(700mg、1.48mmol)を無水ACN(25mL)に溶解し、氷浴上で冷却した。NHS(196mg、1.706mmol)及びEDC(326mg、1.706 mmol)を添加し、30分間攪拌した。氷浴を交換し、撹拌をRTで14時間続けた。全ての揮発性物質を真空中で除去し、残渣をCHCl
3(125mL)に再溶解し、2%KHSO
4(2×25mL)、ブライン(2×25mL)で洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)濾過し、真空中で濃縮した。収率802mg(95%)。(NMR:AB)
【0099】
【化22】
【0100】
DBCO−ジスルフィド−ジメチル−NHSを7と同様に、以下を出発物質として用いて調製した:
【化23】
【0101】
G)関連化合物が同様の技術を用いて容易に作成され、これらに限定されるものではないが、以下のものを含む:
【0102】
【化24】
【化25】
【化26】
【0103】
実施例2.DBCO−アルキル−SMPT−NHSの合成(式VI、
図2、化合物13)
【0104】
【化27】
【0105】
DBCO−ジスルフィド−メチル−SMPT−NHS
A)4−ブロモメチル安息香酸(22.7g、0.1mol)及びチオ尿素(9.3g、0.12mol、1.2当量)を、H
2O(200mL)に溶解し、4時間還流で加熱し、次に11時間RTとした。10%NaOH(aq)(120mL)を添加し、3時間還流で加熱した。次に、混合物を室温に冷却し、6Mの塩酸(60mL)を添加して、沈殿物を形成した。沈殿物を濾過し、冷H
2Oで洗浄し、減圧下で乾燥させた。10.4g(58%)の粗生成物8を次のステップに使用した。
【0106】
B)MeOH(240mL)中の4−メルカプトエチル安息香酸 8(9.60g、52.8mmol)の溶液を、MeOH(240mL)に溶解したDPDS(23.2g、105.6mmol、2当量)及びAcOH(3mL、52.8mmol、1当量)に、氷浴中で撹拌しながら3時間かけて添加した。その後、反応をRTにし、2時間継続した。溶媒を減圧下で除去し、残った油状物をシリカゲルカラムに充填した。副生成物をEtOAc:EtOH:Et3N(200:10:2)で洗浄し、生成物9(9.8g、64%)をEtOAc:EtOH:AcOH(200:20:1)で溶離した。
【0107】
C)MeOH(20mL)中の酸 9(9.7g、33.8mmol)の溶液に、2−(Boc−アミノ)エタンチオール(6g、33.8mmol)及びDIEA(5.9mL、33.8mmol)を添加した。混合物をアルゴン下で24時間、還流で、撹拌した。反応の進行をTLCによってモニターした。反応混合物をRTに冷却し、濃縮し、EtOAc(100mL)に再溶解し、飽和NaHCO
3(3×30mL)及びブラインで洗浄した。EtOAc層をNa
2SO
4上で乾燥させ、濃縮し、真空中で乾燥させて、粗生成物を単離し、さらにシリカゲルカラムによって精製して、生成物2A、重量11g、収率91.2%を得た。化合物2A(11g、30.8mmol)を、ジオキサン(50mL)中の4MのHClに0℃で溶解させ、冷却浴を除去し、反応物を2時間RTで撹拌した。2時間後、TLC(CHCl
3:MeOH:AcOH(9.6:0.4:0.025))は、出発材料の存在を示さなかった。全ての揮発性物質を35℃でロータリーエバポレーターで除去し、次にEt
2O(2×50mL)でトリチュレートした。生成物10(HCl塩として)を一晩真空中で乾燥させた、重量9.1g、収率100%。
【0108】
D)化合物DBCO NHS 11を文献の手順に従って8つのステップで調製した。
【0109】
E)DBCO NHS 11(12.4g、30.8mmol)及びアミン 10(9.1g、30.8mmol)を、DCM/MeOH混合物(4:1、200mL)に溶解した。DIEA(11mL、61.6mmol)を添加し、反応混合物を2時間Ar下で撹拌した。全ての揮発性物質をロータリーエバポレーターで除去し、残渣をオイルポンプで乾燥させ、生成物をSiO
2カラム上で精製して(溶離:勾配 CHCl
3中の1〜3%MeOH)、化合物12を白色固体として得た、重量11.7g、収率70%。
【0110】
F)DBCO SMPT 13(最終生成物):酸 12(10.9g、20mmol)をACN/THF混合物(4:1、150mL)に溶解し、溶液を氷浴で冷却した。NHS(2.3g、20mmol)及びEDC(4g、21mmol)を、攪拌反応混合物に連続的に加え、冷却浴を除去し、反応を16時間RTで続けた。全ての揮発性物質をロータリーエバポレーターで除去し、残渣をCHCl
3(200mL)に再溶解し、H
2O(2×50mL)及びブライン(50mL)で2回洗浄した。有機相をMgSO
4上で乾燥させ、濾過し、ロータリーエバポレータ―によって濃縮して、最終生成物DBCO SMPT(13)を白色固体として得た、重量12.5g、収率97.5%。
【0111】
G)関連化合物が同様の技術を用いて容易に作成され、これらに限定されるものではないが、以下のものを含む:
【0112】
【化28】
【化29】
【化30】
【化31】
【0113】
実施例3.第VII因子遺伝子を標的とするRNAi剤を、非分岐リンカー(AD00096)、メチル分岐リンカー(AD00919)、又はジメチル分岐リンカー(AD00920)にコンジュゲートした。
【0114】
【化32】
(リン酸基は、RNAi剤又はRNAi試薬センス鎖の一部で有り得る。)
【化33】
(リン酸基は、RNAi剤又はRNAi試薬センス鎖の一部で有り得る。)
【化34】
(リン酸基は、RNAi剤又はRNAi試薬センス鎖の一部で有り得る。)
【0115】
HPLC分析(
図7、9、10)は、分岐リンカーを使用する場合に、有意に少ない不純物を示した。収率も改善された。
【0116】
A)DBCO−ジスルフィド−RNAi剤コンジュゲートの合成
【0117】
【化35】
(リン酸基は、RNAi剤又はRNAi試薬センス鎖の一部で有り得る。)
【0118】
5′ C−6アミノ修飾を有する粗RNA(2.7mg、402nmol)を、EtOH中の酢酸ナトリウム(0.5M)を用いて沈殿させ、凍結乾燥し、442μLの0.1M NaHCO
3、pH8〜9に溶解させた。ジベンゾシクロオクチン−S−S−N−ヒドロキシスクシンイミジルエステル(DBCO−SS−NHS)エステル(2.3mg、4063.6nmol)を227μLのDMFに溶解し、RNA溶液に添加した。反応混合物を十分に混合し、2時間室温で進行させた。反応をRP−HPLCを用いてモニターし、純度を反応完了時に決定した(純度34.4%)。反応完了後、反応混合物を乾燥させ、RP−HPLCを用いて精製した。RNAi剤コンジュゲートを18%収率(75nmol)で調製した。RNAi剤コンジュゲートの最終純度をRP−HPLCによって決定し(純度:92.4%)、同一性をMALDI−TOF/TOFによって確認した(計算された質量:7164.0;観察された質量:7165.3)。
図7.DBCO−ジスルフィド−NHSエステルで調製されたRNAi剤コンジュゲートの反応混合物のRP−HPLCクロマトグラム(AM00253−SS、1141−66K_6)。
【0119】
B)DBCO−RNAi剤コンジュゲートの合成
【0120】
【化36】
(リン酸基は、RNAi剤又はRNAi試薬センス鎖の一部で有り得る。)
【0121】
RNAi剤コンジュゲートを、ジスルフィド結合を有さないDBCO−NHSエステルを用いて同様に調製した。反応完了時に純度をRP−HPLCによって決定した(純度:54.0%)。RNAi剤コンジュゲートを60%収率(270nmol)で調製した。最終純度をRP−HPLCによって決定し(純度:90.1%)、同一性をMALDI−TOF/TOFによって確認した(計算された質量:6999.3;観察された質量:6998.7)。
図8.DBCO−NHSエステルで調製されたRNAi剤コンジュゲートの反応混合物のRP−HPLCクロマトグラム(AM01707−SS、1141−18K_1)。
【0122】
C)DBCO−ジスルフィド−メチル−RNAi剤コンジュゲートの合成
【0123】
【化37】
(リン酸基は、RNAi剤又はRNAi試薬センス鎖の一部で有り得る。)
【0124】
RNAi剤コンジュゲートを、ジスルフィド結合を安定化するメチル基を有するDBCO−SS−メチル−NHSエステルを用いて同様に調製した。反応完了時の純度をRP−HPLCによって決定した(純度:74.7%)。RNAi剤コンジュゲートを53%収率(1808nmol)で調製した。最終純度をRP−HPLCによって決定し(純度:96.6%)、同一性をMALDI−TOF/TOFによって確認した(計算された質量:7191.3;観察された質量:7191.7)。
図9.DBCO−ジスルフィド−メチル−NHSで調製されたRNAi剤コンジュゲートの反応混合物のRP−HPLCクロマトグラム(AM01637−SS、1141−11K_5)。
【0125】
D)DBCO−ジスルフィド−ジメチル−RNAi剤コンジュゲートの合成
【0126】
【化38】
(リン酸基は、RNAi剤又はRNAi試薬センス鎖の一部で有り得る。)
【0127】
RNAi剤コンジュゲートを、ジスルフィド結合を安定化する2つのメチル基を有するDBCO−ジスルフィド−ジメチル−NHSエステルを用いて調整した。反応完了時の純度をRP−HPLCによって決定した(純度:80.6%)。RNAi剤コンジュゲートを66%収率(2259nmol)で調製した。最終純度をRP−HPLCによって決定し(純度:96.6%)、同一性をMALDI−TOF/TOFによって確認した(計算された質量:7205.3;観察された質量:7204.9)。
図10.DBCO−ジスルフィド−ジメチル−NHSで調製されたRNAi剤コンジュゲートの反応混合物のRP−HPLCクロマトグラム(AM01638−SS、1141−11K_4)。
【0128】
E)DBCO−ジスルフィド−メチル−SMPT−RNAi剤コンジュゲートの合成
【0129】
【化39】
(リン酸基は、RNAi剤又はRNAi試薬センス鎖の一部で有り得る。)
【0130】
RNAi剤コンジュゲートを、DBCO−ジスルフィド−メチル−SMPTを用いて調製した。反応完了時の純度をRP−HPLCによって決定した(純度:72.7%)RNAi剤コンジュゲートを35%収率(1050nmol)で調製した。最終純度をRP−HPLCによって決定し(純度:96.6%)、同一性をMALDI−TOF/TOFによって確認した(計算された質量:7238.3;観察された質量:7238.3)。
図11.DBCO−ジスルフィド−メチル−SMPTで調製されたRNAi剤コンジュゲートの反応混合物のRP−HPLCクロマトグラム(AM02455−SS、1183−61K_2)。
【0131】
【表1】
【0132】
ジスルフィド結合を安定化すると、RNAi剤コンジュゲートは精製前により高い純度で調製することができ、より高い反応収率を可能にする。
LCは、分岐リンカー(RNAi剤にコンジュゲートしたDBCO)を用いる不純物の減少を示した。
【0133】
【化40】
(リン酸基は、RNAi剤又はRNAi試薬センス鎖の一部で有り得る。)
【化41】
(リン酸基は、RNAi剤又はRNAi試薬センス鎖の一部で有り得る。)
【化42】
(リン酸基は、RNAi剤又はRNAi試薬センス鎖の一部で有り得る。)
【化43】
(リン酸基は、RNAi剤又はRNAi試薬センス鎖の一部で有り得る。)
【0134】
実施例4.アルキン−ジスルフィド−アルキル修飾因子のイン・ビボ有効性
A)以下の配列のRNAi剤を、市販の6−(4−モノメトキシトリチルアミノ)ヘキシル−(2−シアノエチル)−(N,N−ジイソプロピル)−ホスホロアミダイト(Glen Researchから)を用いて付加されたセンス鎖の5´末端にC6アミノリンカーを有する標準的なホスホロアミダイト化学を用いて合成した。
【0135】
【表2】
【0136】
B)N−Boc−エトキシエチルアミンアクリレート及びsec−ブチルアクリレート(EAB)のRAFTコポリマー。酢酸ブチル中のAIBN(1.00mg/mL)及びRAFT剤CPCPA(10.0mg/mL)の溶液を調製した。モノマーモル供給量は55%のN−Boc−エトキシエチルアミンアクリレート、45%のsec−ブチルアクリレートであった(CAS#2998−08−5)。理論的Mwは100,000であった。
【0137】
N−Boc−エトキシエチルアミンアクリレート(0.890g、3.43mmol)sec−ブチルアクリレート(0.391mL、0.360g、2.81mmol)CPCPA溶液(0.350mL、0.0125mmol)、AIBN溶液(0.308mL、0.00188 mmol)、及び酢酸ブチル(5.3mL)を、スターラーバーを備えた20mLガラスバイアルに加えた。バイアルをセプタムキャップ(septa cap)で密閉し、出口としての第2シリンジを有するロングシリンジを用いて1時間、溶液を窒素で通気(bubbled)した。シリンジを除去し、バイアルを80℃に16時間、油浴を用いて加熱した。溶液を室温に冷却し、ヘキサン(35mL)を溶液に添加する前に、50mL遠心管に移した。溶液を2分間4,400rpmで遠心分離した。上清層を注意深くデカントし、底部(固体又はゲル状)層をヘキサンですすいだ。次に底部層をDCM(7mL)に再溶解し、ヘキサン(40mL)で沈殿させ、再度遠心分離した。上清をデカントし、底部層をヘキサンですすいだ後、ポリマーを減圧下で数時間乾燥させた。粗EABコポリマーの収率は0.856gであった。粗ポリマーのサンプルを多角度光散乱(MALS)のために採取した。乾燥した粗コポリマーをDCM(100mg/mL)に溶解した。ヘキサンを曇り点に達する直後まで添加した。得られた乳状溶液を遠心分離した。底部層を抽出し、ヘキサン中に完全に沈殿させた。画分を遠心分離し、その後コポリマーを単離しそして真空下で乾燥させた。EABコポリマーの単離された画分の収率は0.478gであった。分画コポリマーのサンプルを
1H−NMR及びMALSのために採取した。
1H−NMRによって決定された組成物は61%N−Boc−エトキシエチルアミン及びアクリレート、39%sec−ブチルアクリレートであった。
【0138】
MALS分析
約10mgのコポリマーを、0.5mLの75%ジクロロメタン、20%テトラヒドロフラン、5%アセトニトリルに溶解した。分子量及び多分散性(PDI)を、Jordi 5μ 7.8×300 Mixed Bed LS DVBカラムを使用するShimadzu Prominence HPLCを取り付けたWyatt Heleos II多角度光散乱検出器を用いて測定した。粗ポリマー:MW:59,000(PDI 1.3)、分画ポリマー:MW 70,000(PDI:1.1)。
【0139】
脱保護/透析
乾燥したサンプルを酢酸中の2MのHCl(〜7ml)で1時間処理して、BOC保護基を除去した。次に反応物を20mLの水で希釈し、10〜15分間撹拌した。次に、高塩、高塩、及び水でそれぞれ15時間、8時間、及び15時間、3500MW透析チューブを用いて画分を透析した。次に画分を50mL遠心管に移し、3日間又は乾燥するまで凍結乾燥した。乾燥サンプルをさらなる研究のために水で20mg/mLに調製した。
【0140】
RNAi剤−ポリマー製剤
5mMのpH8.0 HEPES緩衝液中のポリアクリレートEABを、1.5wt%N−ヒドロキシスクシンイミジル活性化PEG
4アジド(アジド−dPEG
4−NHSエステル、Quanta Biodesignから)で修飾し、RNAi剤のその後の結合のためのアジド基を提供した。次に、アジド−修飾ポリマーを60mg/mLのHEPES塩基で5mg/mLに希釈した。この溶液に15mg/mL(3重量当量)のPEGマスキング試薬PEG−Ala−Cit−PABCを添加して、40〜50%の利用可能なアミン基を修飾した。1時間後、DBCO−修飾げっ歯類第VII因子RNAi剤(ポリマーに対して0.125重量当量)をポリマー溶液に加えた。一晩インキュベーション後、利用可能なアミン基に対してモル過剰のN−アセチルガラクトサミン誘導体NAG−Ala−Cit−PABCの添加によってコンジュゲートをさらに修飾し(表2に示される)、30分間インキュベートした。
【0141】
マウス及び注入手順
6〜8週齢の雌ICRマウスを、Harlan Sprague-Dawley(インディアナポリス、IN)から入手した。Arrowhead Madison Incの動物実験委員会によって承認された動物使用プロトコルに従って、全てのマウスを取り扱った。げっ歯類を12時間の明/暗サイクルで、水及び食料(Harlan Teklad Rodent Diet、ハーラン、マディソン、WI)への自由なアクセスで維持した。送達製剤を、0.2mL(マウス)の総容量のHEPES緩衝(5mM、pH7.5)等張グルコースで標準的な条件下で尾静脈にボーラスとして注入した。マウスは、0.25mg/kgのRNAi剤にコンジュゲートした2mg/kgのポリマーを用いて注入された。血清試料を注入後5日、採取した。
【0142】
血清FVII活性測定
血清サンプルを、標準的な手順に従って0.109Mのクエン酸ナトリウム抗凝血剤(1体積)を含むマイクロ遠心管に、顎下出血により血液を採取することによって調製した。血清中のFVII活性を、製造業者の推奨に従って試験キット(BIOPHEN VII、Aniara、Mason、OH)を用いて、発色法により測定した。比色展開(colorimetric development)の吸光度を、405nmでTecan Safire−2マイクロプレートリーダーを用いて測定した。
【0143】
【表3】