特許第6773819号(P6773819)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6773819
(24)【登録日】2020年10月5日
(45)【発行日】2020年10月21日
(54)【発明の名称】ゲームプログラム、ゲームシステム
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/497 20140101AFI20201012BHJP
   A63F 13/79 20140101ALI20201012BHJP
   A63F 13/53 20140101ALI20201012BHJP
   A63F 13/5375 20140101ALI20201012BHJP
   H04N 21/432 20110101ALI20201012BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20201012BHJP
【FI】
   A63F13/497
   A63F13/79
   A63F13/53
   A63F13/5375
   H04N21/432
   G06F13/00 540E
【請求項の数】5
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2019-3784(P2019-3784)
(22)【出願日】2019年1月11日
(65)【公開番号】特開2020-110368(P2020-110368A)
(43)【公開日】2020年7月27日
【審査請求日】2019年4月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】000129149
【氏名又は名称】株式会社カプコン
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】特許業務法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】津原 一成
【審査官】 古川 直樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2016−118854(JP,A)
【文献】 特開2002−191868(JP,A)
【文献】 特開2018−112968(JP,A)
【文献】 特開2017−182603(JP,A)
【文献】 特開2017−047174(JP,A)
【文献】 特許第5815797(JP,B1)
【文献】 特開2017−104145(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 13/00 − 13/98
A63F 9/24
G06F 13/00
H04N 7/10
H04N 7/14 − 7/173
H04N 7/20 − 7/56
H04N 21/00 − 21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
ユーザの保有するゲーム媒体に関するゲーム媒体情報を取得する媒体情報取得手段と、
ゲームプレイを記録したプレイ動画と、前記プレイ動画にて使用された前記ゲーム媒体に関する使用媒体情報と、を関連付けて記憶する記憶手段から、前記使用媒体情報を取得する使用媒体情報取得手段と、
前記使用媒体情報が前記ゲーム媒体情報に含まれるか否かを判定する判定手段と、
前記使用媒体情報が前記ゲーム媒体情報に含まれると判定された場合に、前記使用媒体情報に関連付けられた前記プレイ動画を前記記憶手段から取得するプレイ動画取得手段と、
として機能させ
前記記憶手段は、前記プレイ動画にて使用された前記ゲーム媒体の入手方法を更に記憶し、
コンピュータを、
前記プレイ動画にて使用された前記ゲーム媒体のうち入手難易度が所定値未満に設定された前記ゲーム媒体に関する低難度媒体情報が、前記ゲーム媒体情報に含まれていない場合に、前記低難度媒体情報の入手方法を前記記憶手段から取得する入手方法取得手段、
として更に機能させることを特徴とするゲームプログラム。
【請求項2】
前記判定手段は、前記プレイ動画にて使用された前記ゲーム媒体のうち入手難易度が所定値以上に設定された前記ゲーム媒体に関する高難度媒体情報が、前記ゲーム媒体情報に含まれている場合に、前記使用媒体情報が前記ゲーム媒体情報に含まれていると判定することを特徴とする請求項1に記載のゲームプログラム。
【請求項3】
前記判定手段は、前記使用媒体情報の一部が前記ゲーム媒体情報に含まれている場合に、前記使用媒体情報が前記ゲーム媒体情報に含まれていると判定することを特徴とする請求項1または2に記載のゲームプログラム。
【請求項4】
コンピュータを、
ユーザの保有するゲーム媒体に関するゲーム媒体情報を取得する媒体情報取得手段と、
ゲームプレイを記録したプレイ動画と、前記プレイ動画にて使用された前記ゲーム媒体に関する使用媒体情報と、を関連付けて記憶する記憶手段から、前記使用媒体情報を取得する使用媒体情報取得手段と、
前記使用媒体情報が前記ゲーム媒体情報に含まれるか否かを判定する判定手段と、
前記使用媒体情報が前記ゲーム媒体情報に含まれると判定された場合に、前記使用媒体情報に関連付けられた前記プレイ動画を前記記憶手段から取得するプレイ動画取得手段と、
として機能させ、
前記使用媒体情報には、前記ゲームプレイに関するプレイ結果の情報が含まれ、
コンピュータを、
前記プレイ結果が所定のクリア条件を満たしている場合、前記プレイ結果に対応する前記ゲームプレイにて使用された前記ゲーム媒体の使用率を表示手段に表示させる表示処理手段、
として更に機能させることを特徴とするゲームプログラム。
【請求項5】
請求項1〜のいずれか一つに記載のゲームプログラムを記憶した記憶部と、前記ゲームプログラムを実行するコンピュータと、を備えるゲームシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲームプレイ時のユーザのゲーム媒体の保有状況に応じたプレイ動画取得のためのゲームプログラムおよびゲームシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、通信回線等を通じてゲームプレイを記録した動画(以下、プレイ動画という)を配信する動画配信サービスが存在している。
【0003】
例えば、特許文献1では、ユーザは、ゲーム装置でプレイ動画を生成して、プレイ動画をサーバ装置へ投稿することができる技術が開示されている。また、サーバ装置は、ゲーム装置のプレイ動画の取得要求に応じてゲーム装置へプレイ動画を送信する。このような動画配信サービスでは、ユーザは、サーバ装置に投稿されたプレイ動画のうちから、ゲームプレイの参考になりそうなプレイ動画を検索することができる。
【0004】
ところで、ユーザは、ゲームプレイ時に、所定の条件(例えば、敵キャラクタの討伐等)を満たすと、ゲーム媒体を入手することができる。ユーザは、入手したゲーム媒体を使用することにより、ゲームプレイに有利な効果(例えば、プレイヤキャラクタの強化等)を得ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2015−13101号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、ユーザは、前述した動画配信サービスを利用する際に、サーバ装置に投稿されたプレイ動画のうちから、自身のゲーム媒体の保有状況に近いプレイ動画を視聴したいと考える。しかし、動画配信サービスにおいては、ユーザは、自身の希望するプレイ動画を視聴するために検索条件を考える必要がある。
【0007】
また、プレイ動画にて使用したゲーム媒体を取得して、プレイ動画にゲーム媒体のタグが付される動画配信サービスもあるが、この場合においても、ユーザは、プレイ動画の検索条件を設定する必要がある。
【0008】
本発明の目的は、ゲーム装置のユーザのゲーム媒体の保有状況に近く、ユーザのゲームプレイ時の参考になりやすいプレイ動画が自動的に取得されるゲームプログラムおよびゲームシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1の発明は、コンピュータを、
ユーザの保有するゲーム媒体に関するゲーム媒体情報を取得する媒体情報取得手段と、
ゲームプレイを記録したプレイ動画と、前記プレイ動画にて使用された前記ゲーム媒体に関する使用媒体情報と、を関連付けて記憶する記憶手段から、前記使用媒体情報を取得する使用媒体情報取得手段と、
前記使用媒体情報が前記ゲーム媒体情報に含まれるか否かを判定する判定手段と、
前記使用媒体情報が前記ゲーム媒体情報に含まれると判定された場合に、前記使用媒体情報に関連付けられた前記プレイ動画を前記記憶手段から取得するプレイ動画取得手段と

として機能させ、
前記記憶手段は、前記プレイ動画にて使用された前記ゲーム媒体の入手方法を更に記憶し、
コンピュータを、
前記プレイ動画にて使用された前記ゲーム媒体のうち入手難易度が所定値未満に設定された前記ゲーム媒体、に関する低難度媒体情報が、前記ゲーム媒体情報に含まれていない場合に、前記低難度媒体情報の入手方法を前記記憶手段から取得する入手方法取得手段、として更に機能させるゲームプログラムである。
【0010】
また、第1の発明において、前記判定手段は、前記プレイ動画にて使用された前記ゲーム媒体のうち前記入手難易度が前記所定値以上に設定された前記ゲーム媒体に関する高難度媒体情報が、前記ゲーム媒体情報に含まれている場合に、前記使用媒体情報が前記ゲーム媒体情報に含まれていると判定することができる。
【0011】
また、第1の発明において、前記判定手段は、前記使用媒体情報の一部が前記ゲーム媒体情報に含まれている場合に、前記使用媒体情報がゲーム媒体情報に含まれていると判定することができる。
【0012】
第2の発明は、コンピュータを、
ユーザの保有するゲーム媒体に関するゲーム媒体情報を取得する媒体情報取得手段と、
ゲームプレイを記録したプレイ動画と、前記プレイ動画にて使用された前記ゲーム媒体に関する使用媒体情報と、を関連付けて記憶する記憶手段から、前記使用媒体情報を取得する使用媒体情報取得手段と、
前記使用媒体情報が前記ゲーム媒体情報に含まれるか否かを判定する判定手段と、
前記使用媒体情報が前記ゲーム媒体情報に含まれると判定された場合に、前記使用媒体情報に関連付けられた前記プレイ動画を前記記憶手段から取得するプレイ動画取得手段と、
として機能させ、
前記使用媒体情報には、前記ゲームプレイに関するプレイ結果の情報が含まれ、
コンピュータを、
前記プレイ結果が所定のクリア条件を満たしている場合、前記プレイ結果に対応する前記ゲームプレイにて使用された前記ゲーム媒体の使用率を取得して表示手段に表示させる表示処理手段、
として更に機能させるゲームプログラムである
【0013】
の発明は、
上記第1の発明または上記第2の発明のゲームプログラムを記憶した記憶部と、前記ゲームプログラムを実行するコンピュータと、を備えるゲームシステムである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ゲーム装置のユーザのゲーム媒体の保有状況に近く、ユーザのゲームプレイ時の参考になりやすいプレイ動画が自動的に取得されるゲームプログラムおよびゲームシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本実施形態のゲームシステムにおけるサーバ装置およびゲーム装置それぞれのハードウェア構成および機能的構成を示すブロック図である。
図2】本実施形態におけるゲーム装置の動作の流れを表すフローチャートである。
図3図2のステップS11におけるディスプレイの表示画面例である。
図4】本実施形態における入手難易度情報、媒体入手方法情報、媒体使用率情報を概念的に表した模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
[実施形態]
本発明の実施形態にかかるゲームシステム1について、図面を参照して説明する。
【0017】
<ゲームの説明>
図1に示す実施形態のゲームシステム1では、サーバ装置2と複数のゲーム装置5とが、通信ネットワーク6を介して互いに通信可能に接続されている。各ゲーム装置5には、ゲームプログラムおよびゲームデータがインストールされており、ゲーム装置5のユーザは、プレイヤキャラクタを仮想ゲーム空間上で活動させたり、プレイヤキャラクタを敵キャラクタと対戦させたりする。
【0018】
特に、前記ゲームでは、ゲーム装置5のユーザは、ゲームプレイ時にゲーム媒体を入手することができる。例えば、ゲーム装置5のユーザは、ゲーム内通貨を使用してゲーム媒体を購入したり、敵キャラクタを討伐したり、所定のミッションをクリアしたりすることでゲーム媒体を入手することができる。
【0019】
ここで、ゲーム媒体は、ゲームに関する要素を表した電子データである。ゲーム媒体には、プレイヤキャラクタ、プレイヤキャラクタが仮想空間にて使用するカード、アイテム(武器、防具等)、プレイヤキャラクタやアイテムの特性パラメータ(攻撃力、防御力等)を強化するための素材等が含まれる。
【0020】
このようなゲームは、パーソナルコンピュータ、プレイステーション(登録商標)、Nintendo DS(登録商標)等のゲーム装置5を用いて実行される。
【0021】
<ゲームシステム1の概要>
本実施形態に係るゲームシステム1では、ゲーム装置5のユーザは、サーバ装置2に格納されたプレイ動画を視聴することができる。ゲームシステム1では、例えば、ゲーム装置5のユーザにより所定の操作がされると、ゲーム装置5はサーバ装置2にプレイ動画に関するデータの送信を要求する。この要求に応じて、サーバ装置2は、ゲーム装置5にプレイ動画に関するデータを送信する。そして、ゲーム装置5は、サーバ装置2から受信したプレイ動画に関するデータに基づき、プレイ動画を再生する。
【0022】
具体的には、図1に示すように、上記ゲームシステム1は、サーバ装置2および複数のゲーム装置5で構成される。
【0023】
サーバ装置2は、前記ゲームのプレイ動画に関するデータおよびプレイ動画の配信に必要なプログラム等を記憶している。
【0024】
ゲーム装置5は、ユーザの操作に応じてプレイ動画を再生する。そのために、ゲーム装置5は、通信ネットワーク6を介してサーバ装置2からプレイ動画に関するデータを受信(具体的にはダウンロード)する。
【0025】
なお、ゲーム装置5は、サーバ装置2からプレイ動画データをダウンロードするにあたり、記憶部55に記憶されたゲーム媒体情報をサーバ装置2に送信する。このゲーム媒体情報には、前記ゲームにおいてゲーム装置5のユーザが保有するゲーム媒体(例えば、ユーザが保有するキャラクタ、カード、アイテム等)に関する情報が含まれる。
【0026】
<ハードウェア構成>
以下、サーバ装置2のハードウェア構成、および、ゲーム装置5のハードウェア構成について説明する。
【0027】
<サーバ装置2の構成>
サーバ装置2は、ネットワークインターフェース21、記憶部22および制御部23を有する。ネットワークインターフェース21および記憶部(記憶手段)22は、バス29を介して制御部23と電気的に接続されている。
【0028】
ネットワークインターフェース21は、インターネットおよびLAN等の通信ネットワーク6を介して各ゲーム装置5と通信可能に接続される。このネットワークインターフェース21を介して、ゲーム装置5へのプレイ動画に関するデータ等の送信、および、ゲーム装置5から送信されたゲーム媒体情報等の受信が行われる。
【0029】
記憶部22は、HDD、RAMおよびROM等で構成される。具体的に、記憶部22には、プレイ動画データ、使用媒体情報、入手難易度情報、媒体入手方法情報、媒体使用率情報、各種プログラム等が格納されている。
【0030】
プレイ動画データには、ゲーム装置5においてプレイ動画を再生するために必要な各種データ(例えば、ゲームプレイ時のゲーム画像データ、ゲーム音声データ等)が含まれる。
【0031】
使用媒体情報には、対応するプレイ動画にて使用されたゲーム媒体に関する情報、対応するプレイ動画データの識別情報、ゲームプレイに関するプレイ結果の情報が含まれている。このプレイ結果の情報としては、例えば、「ステージ1クリア」「敵キャラクタAを倒した」等、ゲームプレイ時に達成した項目等が挙げられる。
【0032】
入手難易度情報には、ゲーム媒体ごとに設定された入手難易度に関する情報が含まれる。この入手難易度は、ゲームプレイ時のゲーム媒体の入手する難度に従って設定される。入手難易度は、例えば、「ガチャ」と呼ばれる抽選方法において設定された抽選確率や「レアリティ」と呼ばれるゲーム媒体の希少度等を基準として設定される。
【0033】
媒体入手方法情報には、ゲームプレイ時のゲーム媒体の入手方法に関する情報が含まれる。この媒体入手方法情報には、例えば、「200ポイントで購入」「敵キャラクタAを倒す」等のゲーム媒体を入手するための条件に関する情報が含まれる。
【0034】
媒体使用率情報には、使用媒体情報に含まれるゲーム媒体(即ち、ゲームプレイにて使用されたゲーム媒体)と、使用媒体情報に含まれるゲームプレイに関するプレイ結果の情報と、に基づいて算出されたゲーム媒体の使用率に関する情報が含まれている。具体的には、媒体使用率情報には、プレイ結果が所定のクリア条件を満たすゲームプレイにて使用されたゲーム媒体の使用率が含まれる。例えば、所定のクリア条件が「ステージ1のクリア」である場合に、ステージ1をクリアしたプレイ動画のうち70%のプレイ動画にて「ソードA」が使用されていれば、「ステージ1」における「ソードA」の使用率は70%と算出される。このゲーム媒体の使用率は、ゲーム媒体ごとに予め算出されており、算出された使用率が媒体使用率情報として記憶部22に格納されている。
【0035】
制御部23は、CPUおよび半導体メモリを含むマイクロコンピュータで構成され、サーバ装置自身の動作を制御する。
【0036】
<サーバ装置2の制御部23の機能的構成>
サーバ装置2の制御部23は、各種プログラムを実行することにより、情報処理手段231、媒体情報取得手段232、使用媒体情報取得手段233、判定手段234、プレイ動画取得手段235、入手方法取得手段236、使用率取得手段237、配信手段238、として機能する。
【0037】
情報処理手段231は、プレイ動画に関するデータを、各ゲーム装置5との間で送受信する。情報処理手段231が受信するデータとしては、動画ダウンロード要求情報、が挙げられる。情報処理手段231が送信するデータとしては、例えば、プレイ動画に関するデータをゲーム装置5が受信したかを確認するための情報が挙げられる。
【0038】
動画ダウンロード要求情報は、プレイ動画データのダウンロード要求およびゲーム媒体情報(ゲームにおいてゲーム装置5のユーザが保有するキャラクタ、カード、アイテム等のゲーム媒体)を含む。
【0039】
媒体情報取得手段232は、情報処理手段231が動画ダウンロード要求情報を受信した場合、動画ダウンロード要求情報に含まれるゲーム媒体情報を取得する。
【0040】
使用媒体情報取得手段233は、記憶部22から使用媒体情報(プレイ動画にて使用されたゲーム媒体に関する情報)を取得する。
【0041】
判定手段234は、使用媒体情報取得手段233により取得された使用媒体情報が、媒体情報取得手段232により取得されたゲーム媒体情報に含まれるか否かを判定する。例えば、判定手段234は、プレイ動画取得手段235により取得されたプレイ動画データの記録時に使用されたゲーム媒体のうち、入手難易度が所定値以上に設定されたゲーム媒体(比較的入手困難なゲーム媒体)に関する高難度媒体情報が、媒体情報取得手段232により取得されたゲーム媒体情報(ユーザが保有するゲーム媒体)に含まれる場合に、使用媒体情報がゲーム媒体情報に含まれると判定する。即ち、判定手段234は、使用媒体情報の一部がゲーム媒体情報に含まれている場合に、使用媒体情報がゲーム媒体情報に含まれると判定する。
【0042】
プレイ動画取得手段235は、判定手段234により使用媒体情報がゲーム媒体情報に含まれると判定された場合、使用媒体情報取得手段233により取得された使用媒体情報に関連付けられたプレイ動画データを記憶部22から取得する。具体的には、プレイ動画取得手段235は、判定手段234によりゲーム媒体情報に含まれると判定された使用媒体情報から、対応するプレイ動画データの識別情報を検出して、その使用媒体情報に対応するプレイ動画データを記憶部22から取得する。
【0043】
入手方法取得手段236は、プレイ動画取得手段235により取得されたプレイ動画データの記録時に使用されたゲーム媒体のうち、入手難易度が所定値未満に設定されたゲーム媒体に関する低難度媒体情報が、ゲーム媒体情報に含まれていない場合、低難度媒体情報の入手方法に関する情報を、記憶部22に格納された媒体入手方法情報から取得する。
【0044】
具体的に、入手方法取得手段236は、使用媒体情報取得手段233により取得された使用媒体情報に含まれるゲーム媒体、即ちプレイ動画にて使用されたゲーム媒体のうち、入手難易度が所定値未満に設定された比較的入手容易なゲーム媒体を低難度媒体情報として検出する。入手方法取得手段236は、ゲーム媒体情報に含まれていない低難度媒体情報(即ちユーザが未だ所持していない比較的入手容易なゲーム媒体の情報)の入手方法に関する情報を、記憶部22の媒体入手方法情報から取得する。
【0045】
使用率取得手段237は、プレイ結果の情報が所定のクリア条件を満している場合、プレイ結果の情報に対応するゲームプレイにて使用されたゲーム媒体の使用率を取得する。具体的には、使用率取得手段237は、記憶部22に格納された媒体使用率情報を取得する。
【0046】
配信手段238は、ゲーム装置5からのプレイ動画データのダウンロード要求に応じて、プレイ動画に関するデータをゲーム装置5に送信する。プレイ動画に関するデータには、プレイ動画取得手段235により取得されたプレイ動画データ、入手方法取得手段236により取得された低難度媒体情報の入手方法に関する情報、使用率取得手段237により取得されたゲーム媒体の使用率に関する情報が含まれる。
【0047】
<ゲーム装置5の構成>
ゲーム装置5には、ディスプレイ(表示手段)61、スピーカ62およびコントローラ63が外部接続または内蔵される。ゲーム装置5では、ゲームプログラムおよびゲームデータに基づいてゲームが進行する。なお、ゲーム装置5同士も、通信ネットワークまたは近距離無線通信装置(図示せず)を用いて、互いにデータ通信を行うことができる。
【0048】
ゲーム装置5は、ネットワークインターフェース51、グラフィック処理部52、オーディオ処理部53、操作部54、記憶部55および制御部56を有する。ネットワークインターフェース51、グラフィック処理部52、オーディオ処理部53、操作部54および記憶部55は、バス59を介して制御部56と電気的に接続されている。
【0049】
ネットワークインターフェース51は、各ゲーム装置5とサーバ装置2との間で各種データを送受信するために、通信ネットワーク6に通信可能に接続される。
【0050】
グラフィック処理部52は、制御部56から出力されるゲーム画像情報に従って、プレイヤキャラクタおよびゲーム空間に関する各種オブジェクトを含むゲーム画像を、動画形式で描画する。グラフィック処理部52はディスプレイ61と接続されており、動画形式に描画された表示画像は、表示画面としてディスプレイ61上に表示される。
【0051】
オーディオ処理部53は、制御部56の指示に従ってデジタルのゲーム音声を再生および合成する。オーディオ処理部53はスピーカ62と接続されており、再生および合成されたゲーム音声は、スピーカ62から出力される。
【0052】
操作部54は、コントローラ63と接続され、操作入力に関するデータをコントローラ63との間で送受信する。例えば、ユーザは、コントローラ63に設けられたボタン等の操作子(図示略)を操作することにより、ゲーム装置5に操作信号を入力する。
【0053】
記憶部55は、HDD、RAMおよびROM等で構成される。記憶部55は、ゲームプログラム、ゲームデータ等が記憶されている。特に、記憶部55には、ゲーム装置5のユーザが前記ゲームにて保有するゲーム媒体(例えば、キャラクタ、カード、アイテム等)に関するゲーム媒体情報が記憶されている。
【0054】
制御部56は、CPUおよび半導体メモリを含むマイクロコンピュータで構成され、自装置の動作を制御する。
【0055】
<ゲーム装置5の制御部56の機能的構成>
制御部56は、ゲームプログラムを実行することにより、通信手段561、ゲーム進行手段562、指示取得手段563、再生手段(表示処理手段)564として機能する。
【0056】
通信手段561は、ネットワークインターフェース51を介してサーバ装置2と通信を行う。通信手段561は、動画ダウンロード要求情報をサーバ装置2に送信する。また、通信手段561は、動画ダウンロード要求情報に応じて送信されたプレイ動画に関するデータをサーバ装置2から受信する。
【0057】
ゲーム進行手段562は、ゲームデータに含まれるゲーム空間オブジェクトおよびテクスチャなどのデータを読み出しかつゲームプログラムを実行して、二次元または三次元のゲーム画像情報を生成する。ゲーム画像情報がグラフィック処理部52によって処理されることにより、ディスプレイ61には処理後のゲーム画像が表示される。
【0058】
指示取得手段563は、コントローラ63を介してユーザが入力した各種指示を取得する。指示取得手段563は、例えば、ユーザによりプレイ動画の再生指示が入力された場合、記憶部55からゲーム媒体情報を取得し、サーバ装置2に送信するためのプレイ動画データのダウンロード要求を生成する。
【0059】
再生手段564は、通信手段561がプレイ動画に関するデータを受信した場合、プレイ動画を再生する。具体的には、再生手段564は、プレイ動画に関するデータに含まれる各種情報に基づき、プレイ動画の再生画面をグラフィック処理部52に出力して、図3のような表示画面611をディスプレイ61上に表示させる。
【0060】
この表示画面611には、例えば、動画表示領域612、入手方法表示領域613および使用率表示領域614が含まれている。
【0061】
動画表示領域612には、プレイ動画データに含まれるゲーム画像等に基づいてプレイ動画が表示される。
【0062】
入手方法表示領域613には、低難度媒体情報の入手方法に関する情報に基づき、低難度媒体情報の入手方法が表示される。例えば、低難度媒体情報として「ソードA」が設定されており、「ソードA」の入手方法が「モンスターBの討伐」である場合、入手方法表示領域613には、「ソードAはモンスターBを倒せば、入手できるよ!」と表示される。
【0063】
使用率表示領域614には、使用率取得手段237により取得されたゲーム媒体の使用率に関する情報が表示される。例えば、使用率取得手段237により取得された「ソードA」の使用率が70%、「カードH」の使用率が50%である場合、使用率表示領域614には、「ソードA・・・70%」「回復薬F・・・20%」等、ゲーム媒体の使用率をゲーム装置5のユーザが直感的に理解できるように表示される。
【0064】
また、再生手段564は、プレイ動画データに含まれるゲーム音声データをオーディオ処理部53に出力する。これにより、プレイ動画の再生タイミングに合わせてゲーム音声がスピーカ62から出力される。
【0065】
<判定手段234の判定について>
判定手段234において行われる判定について詳述する。
【0066】
図4に、入手難易度情報、媒体入手方法情報、媒体使用率情報の概念を示す。図4に示すように、本実施形態では、ゲーム媒体ごとに、「入手難易度」「入手方法」が設定されている。また、ゲーム媒体ごとに、「使用率」が算出されている。そして、「ゲーム媒体情報」「使用媒体情報」に含まれるゲーム媒体には「○」、含まれていないゲーム媒体には「×」で表している。
【0067】
図4において、媒体情報取得手段232は、「ソードA」、「回復薬F」および「カードH」を「ゲーム媒体情報」として取得する。また、使用媒体情報取得手段233は、「キャラクタC」、「回復薬F」および「カードH」を「使用媒体情報」として取得する。例えば、入手難易度の所定値がLv3に設定されている場合、判定手段234は、「使用媒体情報」に含まれるゲーム媒体のうちで入手難易度が所定値のLv3以上に設定された「回復薬F」および「カードH」を高難度媒体情報として検出する。そして、判定手段234は、この高難度媒体情報がゲーム媒体情報に含まれているため、使用媒体情報がゲーム媒体情報に含まれると判定する。
【0068】
このとき、使用媒体情報には、高難度媒体情報の「回復薬F」および「カードH」以外にも、「キャラクタC」が含まれているが、ゲーム媒体情報には、「キャラクタC」が含まれていない。この場合でも、判定手段234は、使用媒体情報がゲーム媒体情報に含まれると判定する。即ち、判定手段234は、使用媒体情報の一部がゲーム媒体情報に含まれている場合に、使用媒体情報がゲーム媒体情報に含まれていると判定する。
【0069】
<入手方法取得手段236の入手方法に関する情報の取得について>
入手方法取得手段236の入手方法の取得について詳述する。
【0070】
例えば、入手難易度の所定値がLv3に設定されている場合、入手方法取得手段236は、「使用媒体情報」に含まれるゲーム媒体のうちで、入手難易度が所定値未満のLv2に設定された「キャラクタC」を低難度媒体情報として検出する。そして、入手方法取得手段236は、「キャラクタC」が「ゲーム媒体情報」に含まれていないため、「ミッションDクリア」を「キャラクタC」の入手方法に関する情報として取得する。
【0071】
<ゲームシステム1における一連の処理の流れについて>
上述したゲームシステム1において実行される一連の処理の流れについて、図2図4用いて説明する。
【0072】
前提として、ゲーム装置5のゲーム進行手段562は、ゲームプログラムに従ってゲームを進行しているとする。
【0073】
指示取得手段563は、コントローラ63を介してユーザによりプレイ動画の再生指示を受けると、記憶部55からゲーム媒体情報を取得し、ゲーム媒体情報を含んだ動画ダウンロード要求情報を生成する。そして、通信手段561は、指示取得手段563により生成された動画ダウンロード要求情報をサーバ装置2に送信する。
【0074】
情報処理手段231により動画ダウンロード要求情報が受信された後(ステップS1)、媒体情報取得手段232は、動画ダウンロード要求情報に含まれるゲーム媒体情報を取得する(ステップS2)。
【0075】
使用媒体情報取得手段233により記憶部22から使用媒体情報が取得された後(ステップS3)、判定手段234は、使用媒体情報取得手段233により取得された使用媒体情報が、媒体情報取得手段232により取得されたゲーム媒体情報に含まれるか否かを判定する(ステップS4)。
【0076】
具体的に、判定手段234は、使用媒体情報取得手段233により取得された使用媒体情報に含まれる高難度媒体情報(即ち、プレイ動画にて使用された比較的入手困難なゲーム媒体)が、媒体情報取得手段232により取得されたゲーム媒体情報(即ち、ゲーム装置5のユーザが保有するゲーム媒体)に含まれる場合に、使用媒体情報がゲーム媒体情報に含まれると判定する(ステップS4のYES)。
【0077】
例えば、図4において、入手難易度の所定値がLv3に設定されている場合には、判定手段234は、使用媒体情報に含まれる「回復薬F」および「カードH」を高難度媒体情報として検出する。そして、判定手段234は、高難度媒体情報の「回復薬F」および「カードH」がゲーム媒体情報に含まれているため、使用媒体情報がゲーム媒体情報に含まれると判定する。即ち、判定手段234は、使用媒体情報の一部がゲーム媒体情報に含まれる場合に、使用媒体情報がゲーム媒体情報に含まれると判定する。
【0078】
判定手段234がゲーム媒体情報に使用媒体情報が含まれると判定した場合(ステップS4のYes)、プレイ動画取得手段235は、使用媒体情報に含まれるプレイ動画の識別情報に基づいてプレイ動画データを記憶部22から取得する(ステップS5)。
【0079】
判定手段234が使用媒体情報に低難度媒体情報が含まれると判定した場合(ステップS6のYes)、入手方法取得手段236は、使用媒体情報に含まれるゲーム媒体のうち、入手難易度が所定値未満に設定されたゲーム媒体を低難度媒体情報として検出する。そして、入手方法取得手段236は、ゲーム媒体情報に上記低難度媒体情報が含まれない場合(ステップS7のNo)、記憶部22に記憶された媒体入手方法情報を参照して、低難度媒体情報の入手方法に関する情報を取得する(ステップS8)。
【0080】
例えば、図4において、入手難易度の所定値がLv3に設定されている場合、入手方法取得手段236は、使用媒体情報に含まれる「キャラクタC」を低難度媒体情報として検出する。そして、入手方法取得手段236は、低難度媒体情報の「キャラクタC」がゲーム媒体情報に含まれていないため、「ミッションDクリア」を「キャラクタC」の入手方法に関する情報として取得する。
【0081】
使用媒体情報に低難度媒体情報が含まれていない場合(ステップS6のNo)、ゲーム媒体情報に低難度媒体情報が含まれる場合(ステップS7のYes)、または、入手方法取得手段236が低難度媒体情報の入手方法に関する情報を取得した後(ステップS8)、使用率取得手段237は、記憶部22に格納された媒体使用率情報を取得する(ステップS9)。例えば、図4において、「ソードA」、「キャラクタC」、「回復薬F」、「カードH」の使用率がそれぞれ70%、80%、20%、50%、と予め算出されており、算出された使用率が媒体使用率情報として記憶部22に格納されている。使用率取得手段237は、この媒体使用率情報を取得する。
【0082】
配信手段238は、プレイ動画取得手段235により取得されたプレイ動画データ、入手方法取得手段236により取得された低難度媒体情報の入手方法に関する情報、使用率取得手段237により取得された媒体使用率情報から、プレイ動画に関するデータを生成して、これをゲーム装置5に送信する(ステップS10)。
【0083】
再生手段564は、通信手段561がプレイ動画に関するデータを受信した後、プレイ動画を再生する(ステップS11)。再生手段564は、プレイ動画に関するデータからプレイ動画の再生画面を生成してグラフィック処理部52に出力し、図3のような表示画面611をディスプレイ61上に表示する。また、再生手段564は、動画表示領域612に表示されるゲーム画像等にタイミングを合わせて、プレイ動画データに含まれるゲーム音声データをオーディオ処理部53に出力して、スピーカ62からゲーム音声を出力させる。
【0084】
再生手段564が表示する表示画面611には、使用率表示領域614が含まれる。この使用率表示領域614には、使用率取得手段237により取得されたゲーム媒体ごとの使用率が表示される。例えば、図3および図4において、使用率表示領域614には、「ソードA…70%」、「キャラクタC…80%」、「回復薬F…20%」、「カードH…50%」とゲーム媒体ごとの使用率が直感的に理解できるように表示される。
【0085】
以上をまとめると、本実施形態のゲームシステム1は、制御部(コンピュータ)56を、ユーザの保有するゲーム媒体に関するゲーム媒体情報を取得する媒体情報取得手段232と、ゲームプレイを記録したプレイ動画と、プレイ動画にて使用された前記ゲーム媒体に関する使用媒体情報と、を関連付けて記憶する記憶部(記憶手段)22から、使用媒体情報を取得する使用媒体情報取得手段233と、使用媒体情報がゲーム媒体情報に含まれるか否かを判定する判定手段234と、使用媒体情報がゲーム媒体情報に含まれると判定された場合に、使用媒体情報に関連付けられたプレイ動画を記憶部22から取得するプレイ動画取得手段235と、として機能させる。
【0086】
<効果>
本実施形態のゲームシステム1によれば、ユーザによるプレイ動画の検索条件の設定をせずに、サーバ装置2からプレイ動画に関するデータが自動的に取得される。また、ゲーム装置5のユーザの保有するゲーム媒体を考慮して、サーバ装置2からプレイ動画が取得されるので、ユーザのゲーム媒体の保有状況に近く、また、ユーザのゲームプレイ時に参考になりやすいプレイ動画がサーバ装置2から取得される。
【0087】
また、図2のステップS6〜S8、S11に示すように、ゲーム装置5のユーザが保有しておらず、動画表示領域612に表示されたプレイ動画にて使用された低難度媒体情報の入手方法が、入手方法表示領域613に表示される。従って、ゲーム装置5のユーザは、ゲームプレイで有利な効果を得ることができ、比較的入手しやすい、ユーザの保有していないゲーム媒体の入手方法を知ることができる。
【0088】
また、判定手段234は、使用媒体情報取得手段233により取得された使用媒体情報のうち入手難易度が所定値以上に設定されたゲーム媒体に関する高難度媒体情報が、媒体情報取得手段232により取得されたゲーム媒体情報に含まれている場合に、使用媒体情報がゲーム媒体情報に含まれていると判定する。従って、ユーザの保有する比較的入手しにくいゲーム媒体を考慮してプレイ動画が取得されるため、ゲーム装置5のユーザは、ゲームプレイ時に参考になりやすいプレイ動画を取得できる。
【0089】
また、図2のステップS9、S11に示すように、プレイ結果が所定のクリア条件を満たすゲームプレイにて使用されたゲーム媒体の使用率が記憶部22に媒体使用率情報として記憶されている。この媒体使用率情報は、使用率取得手段237により取得され、再生手段564により使用率表示領域614に表示される。従って、ゲーム装置5のユーザは、所定のクリア条件を満たすために他のユーザが使用しているゲーム媒体について知ることができる。
【0090】
また、判定手段234は、使用媒体情報の一部がゲーム媒体情報に含まれている場合に、使用媒体情報にゲーム媒体情報が含まれると判定する。従って、ゲーム装置のユーザのゲーム媒体の保有状況に近く、ゲームプレイ時の参考になりやすいプレイ動画が自動的に取得される。
【0091】
[他の実施形態]
上記実施形態において説明した各種制御手段および処理手段は一例であって、本発明、その適用物、またはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。各種制御手段および制御手順は、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜設計変更が可能である。
【0092】
ゲーム装置5の種類は、パーソナルコンピュータ、プレイステーション(登録商標)、Nintendo DS(登録商標)等に限定されない。例えば、ゲーム装置5は、スマートフォン、タブレット等であってもよい。この場合、ユーザは、コントローラ63に変えてタッチパッドを操作することによりゲーム装置5に入力信号を入力できるとしてもよい。
【0093】
前記ゲームは、ロールプレイングゲーム、シミュレーションゲーム、ボードゲーム、パズルゲームなど、様々な種類のゲームに適用できる。
【0094】
ゲーム装置5の台数は1台であってもよい。また、サーバ装置2は複数台設けられ、協働して同様の処理を行うようにしてもよい。
【0095】
上記実施形態では、制御部23が媒体情報取得手段232、使用媒体情報取得手段233、判定手段234、プレイ動画取得手段235、および、入手方法取得手段236として機能した場合を例示した。しかし、ゲーム装置5の制御部56が、媒体情報取得手段232、使用媒体情報取得手段233、判定手段234、プレイ動画取得手段235、および、入手方法取得手段236として機能してもよい。また、サーバ装置2の制御部23およびゲーム装置5の制御部56が協働して、媒体情報取得手段232、使用媒体情報取得手段233、判定手段234、プレイ動画取得手段235、および、入手方法取得手段236として機能してもよい。
【0096】
上記実施形態では、媒体情報取得手段232によりゲーム媒体情報が取得された後(ステップS1)、使用媒体情報取得手段233が使用媒体情報を取得する場合(ステップS2)を例示した。しかし、使用媒体情報取得手段233により使用媒体情報が取得された後(ステップS2)、媒体情報取得手段232がゲーム媒体情報を取得してもよい(ステップS1)。
【0097】
また、上記実施形態では、サーバ装置2の記憶部22にプレイ動画データが記憶されている場合を例示した。しかし、サーバ装置2とは異なるサーバ装置の記憶部にプレイ動画データを記憶してもよい。例えば、プレイ動画データは、Youtube(登録商標)等の動画共有サイト等にアップロードされる構成としてもよい。この場合、プレイ動画取得手段235は、プレイ動画データへのリンクを取得するように構成される。
【0098】
これらの他の実施形態を採用した場合においても、本発明の作用効果は発揮される。また、本実施形態と他の実施形態、および他の実施形態同士を適宜組み合わせることも可能である。
【符号の説明】
【0099】
1 ゲームシステム
22 記憶部(記憶手段)
23 制御部(コンピュータ)
232 媒体情報取得手段
233 使用媒体情報取得手段
234 判定手段
235 プレイ動画取得手段
236 入手方法取得手段
564 再生手段(表示処理手段)
図1
図2
図3
図4