【実施例】
【0127】
本発明の化合物は、以下の反応スキームを通じて製造され得る:
【0128】
実施例1:6−ブロモ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール塩酸塩[Int−1]の製造
6−ブロモ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール塩酸塩は、(2−ブロモフェニル)ヒドラジン塩酸塩(50.0g、219mmol)、4−ピペリドン一水和物塩酸塩(36.0g、230mmol)、エタノール(500ml)および塩酸(50ml)を混合することにより製造され得る。得られた混合物を、還流まで6時間加熱し、室温まで冷却し、濾過し、エタノールで洗浄し、そして固体まで乾燥する。
【化88】
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【0129】
実施例2:[4aS,9bR]−6−ブロモ−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールの製造
[4aS,9bR]−6−ブロモ−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールは、6−ブロモ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール塩酸塩を、トリフルオロ酢酸(630ml、8.48mmol)およびトリエチルシラン(172ml)と混合することによって製造され得る。該混合物を、窒素下、室温で19時間撹拌する。過剰のトリフルオロ酢酸およびトリエチルシランを、真空中で除去する。ヘキサン(550ml)を残留オイルに添加し、そして室温で1時間撹拌する;該ヘキサンをデカンテーションする。さらなる250mlのヘキサンを添加し、1時間撹拌し、そしてデカンテーションする。2N 水酸化ナトリウムを、pH=10まで残留オイルに添加し、次いで、ジクロロメタンで抽出する。該有機層を合わせ、塩水で洗浄し、そして乾燥する(Na
2SO
4)。
【0130】
[4aS,9bR]−6−ブロモ−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールのエナンチオマー的分離は、ラセミ体6−ブロモ−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(8g、31.6mmol)を、50℃(油浴)にてメタノール(160mL)中に溶解させ、そして(R)−マンデル酸(4.8g、31.6mmol)を少量ずつ添加することによって行われ得る。得られた透明溶液を50℃にて数分間撹拌し、そしてエーテル(80mL)を滴下する。得られた溶液を室温まで冷却し、そして白色沈殿(R−マンデル酸塩(Mandelate sale)、3.7g)を濾過する。HPLC分析は>99%eeを示す。濾液を濃縮し、1N 水酸化ナトリウム(100mL)で処理し、そしてジクロロメタン(2x50mL)で2回抽出する。ジクロロメタン層を合わせ、塩水(2x200mL)で洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥する。ジクロロメタン溶液をオイル(5.59g)まで濃縮し、そして50℃にてメタノール(90mL)中に再溶解する。(S)−(+)−マンデル酸(3.53g、23.2mmol)を少量ずつ添加する。得られた透明溶液を50℃にて数分間撹拌し、そしてエーテル(45mL)を滴下する。得られた溶液を室温まで冷却し、そして白色沈殿(S−マンデル酸塩、4.19g)を濾過する。HPLC分析は、>99%eeを示す。R−マンデル酸塩:[α]
D25=−98.1、S−マンデル酸塩:[α]
D25=+102、溶媒:DMSO。或いは、該分割は、メタノールおよびt−ブチルメチルエーテル(MTBE)の混合物中で行われ得る。
【0131】
或いは、[4aS,9bR]−6−ブロモ−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールは、ラセミ体6−ブロモ−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(9.61g、38.0mmol)を50℃にてメタノール(190mL)中に溶解し、そして(S)−(+)−マンデル酸(5.78g、38.0mmol)を少量ずつ添加することによって、分離され得る。得られた透明溶液を50℃にて数分間撹拌し、そしてエーテル(95mL)を滴下する。得られた溶液を室温まで冷却する。白色沈殿(S−マンデル酸塩、4.1g)を濾過する。HPLC分析は、>99%eeを示す。
【0132】
また、[4aS,9bR]−6−ブロモ−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールのエナンチオマー的分離は、ラセミ体6−ブロモ−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(1710gm“そのまま”、理論上1570gm、6.21mol)を、40−50℃(窒素下)に加温してメタノール(24l)中に溶解させることによって行われ得る。該混合物に(R)−(−)−マンデル酸(944g、6.2mol)を一度に加える。加熱マントルへの電力供給を止め、そしてMTBE(13L)を混合物に加える。得られた溶液を撹拌しながら室温まで放冷し、そして撹拌しながら15−25℃にて30−40時間熟成させる。生成物を濾過により白色ないしオフ・ホワイト色沈殿として単離し、そして環境温度にて一夜空気乾燥する。これにより580gm(23%)のInt−2 R−マンデル酸塩を得る。キラルHPLC分析は、所望されないより遅く移動するエナンチオマー(>99%ee)が単一ピークとして存在することを示す。
【0133】
該濾液を濃縮し、水(25L)で希釈し、撹拌し、そしてpH試験紙により測定される約14のpHまで50%のNaOH(800ml)で処理する。該遊離塩基をジクロロメタン(2x17Lおよび1x6L)で抽出する。DCM層を合わせ、乾燥し(Na
2SO
4)、そして濃縮して固体遊離塩基(約1150g)を得る。該遊離塩基を、N
2下で40−50℃に加温してメタノール(17L)中に溶解し、そして(S)−(+)−マンデル酸(692g、4.55mol)を添加する。加熱マントルのスイッチを切り、そして該溶液にMTBE(8.5L)を一度に添加する。得られた溶液を撹拌しながら室温まで放冷し、そして30−40時間熟成させる。生成物を濾過により白色ないしオフ・ホワイト色沈殿として単離し、そして環境温度にて一夜空気乾燥する。これにより、828gm(33%)のS−マンデル酸塩を得る。キラルHPLC分析は、各々約1%で存在する二つの他の不純物(これらは、所望されないエナンチオマーの直前に溶出する)と共に、より早く移動するエナンチオマー(>99%ee)が存在することを示した。R−マンデル酸塩:[α]
D25=−98.1、S−マンデル酸塩:[α]
D25=+102、溶媒:DMSO(3mlのDMSO中約10mg)。キラルHPLC条件:CHIRALPAK AD−H、250x4.6mm、0.1%のジエチルアミンを含有するヘキサン中の30%のIPA、流速0.8ml/min、254nmでのUV検出。サンプルは、該塩をIPA中で超音波処理することによって調製される。
【0134】
キラル分割の代わりに、[4aS,9bR]−6−ブロモ−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールのエナンチオマー的分離は、CHIRALPAK(登録商標) AD(登録商標) カラム(20μm、5cm id x 50cm L)を使用する分取クロマトグラフィーによっても達成され得る。26.4g、23.0gおよび14.8gのラセミ体6−ブロモ−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールを、撹拌しながら、(所望により低温加熱しながら)100%エタノール中に別々に溶解させ、次いで、0.4μmフィルターを通じて濾過する。供給液を別々に25mL体積で注入し、そして150mL/minの流速で100%エタノールを用いて25℃にて溶出する。或いは、420gのラセミ体6−ブロモ−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールを同様に溶解し、濾過し、そして400mL/minの流速のCHIRALPAK(登録商標) AD(登録商標) カラム(20μm、11cm ID x 25cm L)に55mL体積で注入する。生成物を330nmの紫外線波長にて検出する。生成物を収集し、そして溶媒をロータリーエバポレーターで50−70mbarの真空下、40℃にて蒸発させる。生成物を、AD−H 4.6mm ID x 250mm カラムを30℃のカラム温度にて0.7mL/minの流速の100%エタノール移動相で使用するキラルHPLC分析によって分析し、そして200nm、230nm、250nm、280nmまたは325nmにて検出する。また、生成物を、Eclipse(5μm XDB−C8、4.6mm ID x 250 mm)カラムを30℃のカラム温度にて1mL/minの流速の75:25 メタノール/0.1%水性ジエチルアミンで使用するキラルHPLC分析によって分析し、そして250nm、200nm、230nm、280nmまたは325nmにて検出する。分離される生成物は、>98%eeである。
【化89】
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【0135】
実施例3:(4aS,9bR)−エチル 6−ブロモ−3,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2(9bH)−カルボキシレートの製造
(4aS,9bR)−エチル 6−ブロモ−3,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2(9bH)−カルボキシレートは、最初に50%水酸化ナトリウム水溶液を使用して遊離塩基として[4aS,9bR]−6−ブロモ−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(36.0g、0.142mol))を得て、そして生成物をMTBE中に抽出することによって製造され得る。次いで、(4aS,9bR)−エチル 6−ブロモ−3,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2(9bH)−カルボキシレートへの変換は、THF(300ml)およびトリエチルアミン(24ml)中の[4aS,9bR]−6−ブロモ−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールの化合物(36.0g、0.142mol))の懸濁液を、氷水浴中で冷却することによってなされ得る。エチルクロロホルメートを、シリンジポンプを介して1時間に亘って滴下する(13.5ml、0.142mol)。氷水浴を取り除き、そして反応混合物を室温にてさらに1時間撹拌する。反応混合物をセライトのパッドを通過させ、そして溶媒を蒸発させて、(4aS,9bR)−エチル 6−ブロモ−3,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2(9bH)−カルボキシレート)を得る。
1H NMR(CDCl
3, 300 MHz):1.20-1.35(m,3H), 1.73-1.85(m, 1H), 1.85-1.99(m, 1H), 3.22-3.52(m, 3H), 3.52-3.66(m, 1H), 3.66-3.95(br, 1H), 3.95-4.21(m, 4H), 6.60(t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.04(d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.20(d, J = 8.1 Hz, 1H).
【0136】
[4aS,9bR]−6−ブロモ−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(式1Cの化合物)遊離塩基を使用する代わりに、該反応はまた、[4aS,9bR]−6−ブロモ−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールの(S)−マンデル酸塩を用いて開始することによってなされ得る。100mLの丸底フラスコは、磁気撹拌バー、等圧滴下ロート、および該滴下ロートの頂部上のN
2注入口を備える。該フラスコに、該S−マンデル酸塩出発物質(5g、12.35mmol)、Na
2CO
3(2.88g、27.17mmol)、および25mLのTHFを充填する。該黄色反応混合物に、THF(5mL)中のエチルクロロホルメート(1.64g、15.11mmol)の溶液を、25℃(加熱ブロック温度)にて約70分間に亘って滴下する。該バッチを25℃にてさらに10分間撹拌し、そしてHPLCによって調べる。HPLCによって2%未満の出発物質が観察され、所望の生成物は約98%と認定される。該バッチに、12.5mLのEtOHを添加し、そして該バッチを減圧下に濃縮して約30mLの溶媒(大部分THF)を除去する。次いで、該バッチに、37.5mLのH
2Oを添加する。得られた混合物は、pH試験紙によって>9のpHを示す。次いで、該黄色混合物を室温にて約1時間撹拌し、そして濾過する。該固体を25mLのH
2Oで濯ぐ。真空オーブン中で58℃にて約16時間乾燥した後、3.9442gの黄色固体を得る(収率98%)。該固体の
1H NMRは合致し、(s)−マンデル酸を示さなかった。生成物のHPLC分析は、>99%の純度の所望の生成物を示す。LC−MSは、M/e=326(M+1)を有するピークを示した。
【化90】
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【0137】
実施例4:[4aS,9bR]−エチル 5−(2−アミノ−2−オキソエチル)−6−ブロモ−3,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2(9bH)−カルボキシレートの製造
(4aS,9bR)−エチル 5−(2−アミノ−2−オキソエチル)−6−ブロモ−3,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2(9bH)−カルボキシレートは、アセトニトリル(80mL)中の(4aS,9bR)−エチル 6−ブロモ−3,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2(9bH)−カルボキシレート(5.648g、17.4mmol)、2−クロロアセトアミド(7.32g、78.2mmol)、ヨウ化カリウム(19.2g、77.7mol)およびジイソプロピルエチルアミン(19mL、115mmol)の懸濁液を、還流まで27時間加熱することによって製造され得る。該溶媒を真空中で除去し、水(200mL)を残渣に添加し、そして1時間撹拌する。得られた白色固体を濾過し、エタノールで洗浄し、そして乾燥する。
【化91】
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【0138】
実施例5:(6bR,10aS)−エチル 2,3,6b,9,10,10a−ヘキサヒドロ−2−オキソ−1H−ピリド[3’,4’:4,5]−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン−8−カルボキシレートの製造
ジオキサン(20mL)中の[4aS,9bR]−エチル 5−(2−アミノ−2−オキソエチル)−6−ブロモ−3,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2(9bH)−カルボキシレート(254mg、1.34mmol)、ヨウ化第一銅(254mg、1.34mol)、炭酸カリウム(3.96g、28.7mmol)およびN,N’−ジメチルエチレンジアミン(0.31mL、2.87mmol)の懸濁液を、還流にて4.5時間加熱する。ヨウ化第一銅(250mg、1.32mmol)の別の部分およびN,N’−ジメチルエチレンジアミン(0.33mL、3.05mmol)を添加する。得られた混合物を、還流までさらに3時間加熱し、次いで、73℃にて約66時間加熱する。該反応混合物を濃縮し、そして100:3:3のジクロロメタン:トリエチルアミン:メタノールを使用して短いアルミナカラムを通過させる。該カラムから得られた溶媒を固体まで蒸発させ、そしてジクロロメタン中に再溶解する。該ジクロロメタン溶液を塩水で洗浄し、リン酸ナトリウムを用いて乾燥させ、そして固体(3.7g、95%、HPLCによる純度83%)まで濃縮する。
【化92】
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【0139】
実施例5−A:(6bR,10aS)−エチル 2,3,6b,9,10,10a−ヘキサヒドロ−2−オキソ−1H−ピリド[3’,4’:4,5]−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン−8−カルボキシレートの製造
上記実施例5の代わりに、(6bR,10aS)−エチル 3,6b,9,10,10a−ヘキサヒドロ−3−メチル−2−オキソ−1H−ピリド[3’,4’:4,5]−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン−8−カルボキシレートはまた、式1Dの化合物から出発するワンポット法で製造され得る。2リットルの四つ口丸底フラスコは、機械式撹拌機、還流凝縮器、N
2注入口、コントローラーを有するテフロン被覆Kタイプ温度プローブ、および加熱マントルを備える。該フラスコに、(4aS,9bR)−エチル 6−ブロモ−3,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2(9bH)−カルボキシレート(250g、769mmol)、クロロアセトアミド(124g、1153mmol、1.5当量)、ヨウ化カリウム(191.5g、1160mmol、1.5当量)、ジイソプロピルエチルアミン(266mL、1531mmol、2.0当量)、およびジオキサン(625mL)を充填する。該反応物を、HPLCによって3%未満の出発物質が観察されるまで、約103℃の還流温度まで加熱する(約48時間)。N−メチルクロロアセトアミドおよびジイソプロピルエチルアミンのさらなる充填物が必要であり得る。次いで、該反応物を約80℃まで冷却し、そしてこの温度にて、ヨウ化銅(29.2g、153.8mmol、0.2当量)、炭酸カリウム(232.5g、1682mmol、2.2当量)、ジメチルエチレンジアミン(49.6mL、461mmol、0.6当量)、およびさらなるジオキサン(375mL)を添加する。次いで、該反応物を還流まで再加熱し、そしてHPLCによって監視する。還流は約103℃で生じる。該反応はHPLCによって監視される。
【化93】
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【0140】
実施例6:(6bR,10aS)−エチル 3,6b,9,10,10a−ヘキサヒドロ−3−メチル−2−オキソ−1H−ピリド[3’,4’:4,5]−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン−8−カルボキシレートの製造
(6bR,10aS)−エチル 2,3,6b,9,10,10a−ヘキサヒドロ−2−オキソ−1H−ピリド−[3’,4’:4,5]−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン−8−カルボキシレート(17.3g、57.4mmol)、K
2CO
3(15.8g、114mmol)、およびヨウ化メチル(66ml、1060mmol)を2Lの耐圧ボトル中に置き、そして500mlのアセトンを添加する。該ボトルを、油浴中109℃にて5.5時間加熱し、そして室温まで冷却する。アセトンおよび過剰のヨウ化メチルを真空中で除去し、200mlの水を添加し、次いで、DCMで抽出する。DCM層を合わせ、そして塩水で洗浄し、乾燥する(Na
2SO
4)。溶媒の蒸発により、(6bR,10aS)−エチル 2,3,6b,9,10,10a−ヘキサヒドロ−3−メチル−2−オキソ−1H−ピリド[3’,4’:4,5]−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン−8−カルボキシレートが生じる。
【化94】
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【0141】
実施例6−A:(6bR,10aS)−エチル 2,3,6b,9,10,10a−ヘキサヒドロ−3−メチル−2−オキソ−1H−ピリド[3’,4’:4,5]−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン−8−カルボキシレートの製造
上記実施例6に代えて、(6bR,10aS)−エチル 3,6b,9,10,10a−ヘキサヒドロ−3−メチル−2−オキソ−1H−ピリド[3’,4’:4,5]−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン−8−カルボキシレートはまた、式1Dの化合物から出発するワンポット方法で製造され得る。2リットルの四つ口丸底フラスコは、機械式撹拌機、還流凝縮器、N
2注入口、コントローラーを有するテフロン被覆Kタイプ温度プローブ、および加熱マントルを備える。該フラスコに、(4aS,9bR)−エチル 6−ブロモ−3,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール−2(9bH)−カルボキシレート(250g、769mmol)、N−メチルクロロアセトアミド(124g、1153mmol、1.5当量)、ヨウ化カリウム(191.5g、1160mmol、1.5当量)、ジイソプロピルエチルアミン(266mL、1531mmol、2.0当量)、およびジオキサン(625mL)を充填する。該反応物を、HPLCによって3%未満の出発物質が観察されるまで、約103℃の還流温度まで加熱する(約48時間)。N−メチルクロロアセトアミドおよびジイソプロピルエチルアミンのさらなる充填物が必要であり得る。次いで、該反応物を約80℃まで冷却し、そしてこの温度にて、ヨウ化銅(29.2g、153.8mmol、0.2当量)、炭酸カリウム(232.5g、1682mmol、2.2当量)、ジメチルエチレンジアミン(49.6mL、461mmol、0.6当量)、およびさらなるジオキサン(375mL)を添加する。次いで、該反応物を還流まで再加熱し、そしてHPLCによって監視する。還流は約103℃で生じる。該反応はHPLCによって監視される。
【0142】
反応完了後、該反応物を約40℃まで冷却し、そしてフラッシュ等級のシリカゲルのプラグ(625g、2.5g/g)上に注ぐ。該反応物を、(真空下)6.25Lの酢酸エチルで溶出する。該溶出液を固体残渣(320gm)まで濃縮し、次いで、熱エタノール(800ml)中に溶解する。この混合物を環境温度まで放冷し、そして一夜撹拌する。次の日、該混合物を0−5℃に冷却し、1時間熟成させ、そして濾過する。該ケーキを冷エタノール(150ml)で洗浄し、そして空気乾燥させて白色固体として170グラム(70%)の生成物を得る。この生成物は、HPLCによる純度が>99A%である。HPLC 10:90ないし90:10 CH
3CN:H
2O 15分間。90:10にて2分間保持、0.025%TFA緩衝液、1.5mL/min、UV220nm、Phenomenex Jupiter C18 カラム 4.6 mm x 250 mm。該生成物は、全イオンクロマトグラム中、LC/MSによる純度が75A%である。
1H-NMR(300MHz, CDCl
3) 1.28(t, J = 6.9Hz, 3H), 1.86-1.96(m, 2H), 2.72(br, 1H), 3.09-3.48(m, 7H), 3.86-4.21(m, 5H), 6.75(dd, J = 1.2, 7.8Hz, 1H), 6.82(t, J = 7.8Hz, 1H), 6.90(dd, J = 1.2, 7.2Hz, 1H).
【化95】
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【0143】
実施例7:(6bR,10aS)−3−メチル−2,3,6b,9,10,10a−ヘキサヒドロ−1H−ピリド−[3’,4’:4,5]−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン−8−カルボキシレートの製造
(6bR,10aS)−エチル 2,3,6b,9,10,10a−ヘキサヒドロ−3−メチル−1H−ピリド−[3’,4’:4,5]−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン−8−カルボキシレートは、BH
3・THF(THF中1M、143mL、143mmol)を、THF(50ml)中の(6bR,10aS)−エチル 2,3,6b,9,10,10a−ヘキサヒドロ−3−メチル−2−オキソ−1H−ピリド[3’,4’:4,5]−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン−8−カルボキシレート(18.0g、約57mmol)の懸濁液に室温にて15分間に亘って滴下することによって製造され得る。得られた混合物を還流まで3時間加熱する。該反応混合物を氷水浴中で冷却し、そして150mlの6N HClを滴下する。THFを真空中で除去した後、2N NaOHをpH=9まで添加し、続いて、500mlのDCMで抽出する。DCM層を塩水で洗浄し、そしてNa
2SO
4で乾燥する。溶媒の蒸発により、粗(6bR,10aS)−エチル 2,3,6b,9,10,10a−ヘキサヒドロ−3−メチル−1H−ピリド−[3’,4’:4,5]−ピロロ[1,2,3−de]−キノキサリン−8−カルボキシレートを得る。
【0144】
或いは、(6bR,10aS)−3−メチル−2,3,6b,9,10,10a−ヘキサヒドロ−1H−ピリド−[3’,4’:4,5]−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリンは、以下のように製造され得る:
頭上撹拌機、N
2注入口、およびKタイプテフロン被覆温度プローブを備えた5Lの三つ口丸底フラスコに、THF(約50mL)を使用して(6bR,10aS)−エチル 2,3,6b,9,10,10a−ヘキサヒドロ−3−メチル−2−オキソ−1H−ピリド[3’,4’:4,5]−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン−8−カルボキシレート(218g、691.3mmol)を充填する。該反応容器を、三回真空にし/N
2パージし、次いで、THF中のBH
3−THF錯体の1 Mの溶液(1962mL、1962mmol、2.8当量)を、滴下ロートを通じてゆっくりと添加する。次いで、得られた透明溶液を60℃に加熱する。次いで、得られたバッチを60℃にて約17時間撹拌する。該バッチは、HPLCによって、89.0%の所望の生成物および約3.0%の未反応基質を示した。該バッチを60℃にてさらに3時間撹拌し、次いで、氷浴中で約10℃まで冷却する。該バッチに、MeOH(327mL、8073mmol、11.7当量)を、内部温度を25℃未満に維持しながら、滴下ロートを通じてゆっくりと添加する。得られたバッチを氷浴中で約30分間撹拌し、そして真空中で濃縮して黄色ペーストを得る。次いで、該粗ペーストを、EtOAc(2180mL)およびH
2O(2180mL)の間に分配する。分離した有機層を乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、そして減圧下で濃縮して227.6gの黄色液体を得る。該液体のHPLC分析は、89%の所望の生成物、RRt 0.62での2.6%の不純物質、および2.5%の出発物を示した。
1H NMR(CDCl
3, 300 MHz) δ 1.28(t, J = 7.0Hz, 3H), 1.79-1.95(m, 2H), 2.74-2.92(m, 5H), 3.02-3.22(m, 2H), 3.22-3.38(m, 3H), 3.54-3.64(m, 1H), 3.78-4.24(m, 4H), 6.41(d, J = 7.8Hz, 1H), 6.54(d, J = 7.2Hz, 1H), 6.66(t, J = 7.7Hz, 1H);
13C-NMR(CDCl
3, 75 MHz) δ 14.9, 24.7, 37.7, 39.9, 41.4, 44.4, 45.8, 50.7, 61.4, 65.0, 109.3, 113.3, 120.6, 128.8, 135.1, 138.2, 155.6.
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
【0145】
実施例8:(6bR,10aS)−3−メチル−2,3,6b,9,10,10a−ヘキサヒドロ−1H−ピリド−[3’,4’:4,5]−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリンの製造
(6bR,10aS)−3−メチル−2,3,6b,9,10,10a−ヘキサヒドロ−1H−ピリド−[3’,4’:4,5]−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン−8−カルボキシレート(約18.5g、57mmol)、KOH(12.7g、226mmol)およびn−ブタノールを、300mlの耐圧ボトル中に置き、そして油浴中120℃にて3時間加熱する。n−ブタノールを真空中で除去し、そして300mlの水を添加し、次いで、DCMで抽出する。DCM層を合わせ、塩水で洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)する。溶媒の蒸発により、(6bR,10aS)−エチル−3−メチル−2,3,6b,7,8,9,10,10a−オクタヒドロ−1H−ピリド−[3’,4’:4,5]−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリンを得る。
【0146】
或いは、5−Lの三つ口丸底フラスコにおいて、残りのInt−7を未精製のまま濃HCl(1090mL)中に溶解させ、その後、(6bR,10aS)−3−メチル−2,3,6b,9,10,10a−ヘキサヒドロ−1H−ピリド−[3’,4’:4,5]−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン−8−カルボキシレートを5Lの反応容器に添加する。得られた溶液を95℃にて15時間加熱する。次いで、該バッチを氷浴中で約10℃まで冷却し、そしてMTBE(1090mL)を添加する。次いで、該バッチに、25%NaOH溶液(1308mL)を、内部温度を30℃未満に維持しながら、滴下ロートを通じてゆっくりと添加する。水層は、NaOH溶液の添加後、>14のpHを示す。次いで、該バッチに、EtOAc(1090mL)を添加し、そして得られた暗色混合物を、氷浴中、約5分間撹拌する。層を分離し、そして水層をEtOAc(1090mL)で抽出する。合わせた有機層を塩水(1090mL)で洗浄し、濾過し、そして減圧下で濃縮して166.8gの暗褐色液体(理論収量158.5g)を得る。該液体のHPLC分析は、88.1%の所望の生成物を示した。生成物の
1H NMRは合致し、そして5%を超える単一の不純物を示さない。LC−MS分析は、M/e=230(M+1)を有する約93%の主ピークを示す。該生成物を、N
2下、冷室中に貯蔵する。
1H NMR (CDCl
3, 300 MHz) δ 1.71-1.97(m, 2 H), 2.58-2.70(m, 1 H), 2.80-2.92(m, 6 H), 2.98-3.12(m, 2 H), 3.26-3.37(m, 3 H), 3.55-3.64(m, 1 H), 6.41(d, J = 7.8 Hz, 1 H), 6.51(d, J = 7.2 Hz, 1 H), 6.65(t, J = 7.8 Hz, 1 H).
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
【0147】
実施例9:4−((6bR,10aS)−3−メチル−2,3,6b,9,10,10a−ヘキサヒドロ−1H−ピリド−[3’,4’:4,5]−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン−8−(7H)−イル)−1−(4−フルオロフェニル)−1−ブタノンの製造
ジオキサン(65ml)およびトルエン(65ml)中の(6bR,10aS)−3−メチル−2,3,6b,9,10,10a−ヘキサヒドロ−1H−ピリド−[3’,4’:4,5]−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン(約11.8g、約50mmol)、4−クロロ−4’−フルオロブチロフェノン(15.0g、74.8mmol)、トリエチルアミン(30mL、214mmol)、およびヨウ化カリウム(12.6g、76mmol)の懸濁液を、還流まで7時間加熱する。濾過および溶媒の蒸発後、200mlのDCMを添加する。該DCM溶液を塩水で洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)し、そして約55mlまで濃縮する。濃縮した溶液を600mlの0.5N HClエーテル溶液に滴下する。該固体を濾過し、エーテルで洗浄し、次いで、水中に溶解する。得られた水溶液を2N NaOHで塩基性にし、そしてDCMで抽出する。DCM層を合わせ、塩水(2x200mL)で洗浄し、そして乾燥(Na
2SO
4)する。溶媒の蒸発およびシリカゲルによる残渣のクロマトグラフィーにより、4−((6bR,10aS)−3−メチル−2,3,6b,9,10,10a−ヘキサヒドロ−1H−ピリド−[3’,4’:4,5]−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン−8−(7H)−イル)−1−(4−フルオロフェニル)−1−ブタノンを得る。
【0148】
ジオキサンの使用に代えて、該反応は、3−ペンタノン中で行われ得る。機械式撹拌機、N
2注入口、還流凝縮器、および温度プローブを備えた5Lの三つ口丸底フラスコに、230gの(6bR,10aS)−3−メチル−2,3,6b,9,10,10a−ヘキサヒドロ−1H−ピリド−[3’,4’:4,5]−ピロロ[1,2,3−de]キノキサリン(1mol)、249.78gのKI(1.5mol、1.5当量)、194.12gの
iPR
2NEt(1.5mol、1.5当量)、301.76gの4−クロロ−4’−フルオロブチロフェノン(1.5mol、1.5当量)、および2300mLの3−ペンタノンを充填する。次いで、得られた混合物を95℃(内部温度)にて17時間加熱し、そしてHPLCによって反応完了について調べる。次いで、該バッチを氷浴によって約10℃まで冷却し、そして5%NaOH溶液(2300mL)を添加する。次いで、分離した水層をEtOAc(2300mL)で抽出する。合わせた有機層を、EtOAcが予め充填されているシリカゲルのパッド(115g)を通じて濾過する。次いで、シリカゲルをEtOAc(2300mL)でフラッシュする。合わせた濾液を減圧下で濃縮して暗褐色液体を得る。次いで、該液体にEtOAc(2300mL)を添加し、そして1.5N HCl溶液(2300mL)を添加する。該バッチを室温にて約20分間撹拌し、そして層を分離する。分離した有機層を1.5N HCl溶液(1150mL)で抽出し、そして該層を分離する。合わせた水層を氷浴中で約10℃まで冷却し、そしてEtOAc(2300mL)を添加する。次いで、該撹拌混合物に、25%NaOH溶液(1000mL)を、25℃未満に内部温度を維持しながら、滴下ロートを通じて添加する。得られた混合物を氷浴中で約20分間撹拌し、そして該層を分離する。該水層は、pH試験紙によって11ないし12の間のpHを示す。該水層をEtOAc(1150mL)で逆抽出し、そして該層を分離する。合わせた有機層を塩水(1150mL)で洗浄し、Na
2SO
4(230g)で乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して368.8gの暗褐色液体を得る。該粗遊離塩基を、N
2下、暗冷室中で貯蔵する。
【化98】
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【0149】
本発明には、以下の態様が含まれる。
[1] 式1C:
【化99】
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〔式中、
(i)kは、1または2であり;
(ii)mは、0、1または2であり;
(iii)Aは、Cl、Br、FまたはIであり;
(iv)R
7、R
8およびR
9は、独立して、Hまたは置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ニトロ、ハロ、ハロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキルである。〕
の化合物。
[2] AがCl、Br、FまたはIである、[1]に記載の化合物。
[3] AがClまたはBrである、[1]ないし[2]のいずれかに記載の化合物。
[4] R
7、R
8およびR
9がHである、[1]ないし[3]のいずれかに記載の化合物。
[5] 式1Cの化合物が
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
である、[1]ないし[4]のいずれかに記載の化合物。
[6] [1]ないし[5]のいずれかに記載の立体選択的な式1Cの化合物の製造方法であって、
a)本明細書中に記載の式1A:
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物を、本明細書中に記載の式1B:
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物に還元する工程、および
b)キラル酸分割またはキラルクロマトグラフィーによって、式1Bの化合物のエナンチオマーを分離する工程を含む、方法。
[7] 上記還元工程が、
a)シランおよび酸;
b)ナトリウムシアノボロハイドライドおよび酸;
c)亜鉛および酸;
d)ナトリウムおよび液体アンモニア;
e)エタノール中のナトリウム;
f)ボラン−トリエチルアミン;および
g)水素、およびニッケル、パラジウム炭、ホウ化ニッケル、白金金属、酸化白金、酸化ロジウム、酸化ルテニウムおよび酸化亜鉛からなる群から選択される金属触媒
からなる群から選択される還元剤を使用することを含む、[6]に記載の方法。
[8] 上記還元剤がトリエチルシランおよび酸である、[6]ないし[7]のいずれかに記載の方法。
[9] 上記酸がトリフルオロ酢酸である、[8]に記載の方法。
[10] 上記キラル酸分割が、酒石酸、ジベンゾイル酒石酸またはマンデル酸を使用することを含む、[6]ないし[9]のいずれかに記載の方法。
[11] 上記キラル酸分割が、マンデル酸を使用することを含む、[6]ないし[10]のいずれかに記載の方法。
[12] 上記キラル酸分割が、S−マンデル酸を使用することを含む、[6]ないし[11]のいずれかに記載の方法。
[13] 上記還元剤がトリエチルシランであり、酸がトリフルオロ酢酸であり、および上記キラル酸分割がS−マンデル酸を使用することを含む、[6]ないし[12]のいずれかに記載の方法。
[14] 上記キラルクロマトグラフィーが、アミロース−トリス(3,5−ジメチルフェニルカルバメート)カラムを使用することを含む、[6]ないし[9]のいずれかに記載の方法。
[15] 上記キラルクロマトグラフィーが、アミロース−トリス(3,5−ジメチルフェニルカルバメート)固定相およびエタノール移動相を使用することを含む、[14]に記載の方法。
[16] 式1D:
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
(i)kは、1または2であり;
(ii)mは、0、1または2であり;
(iii)Aは、Cl、Br、FまたはIであり;
(iv)Bは保護剤であり;
(v)R
7、R
8およびR
9は、独立して、Hまたは置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ニトロ、ハロ、ハロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキルである。〕
の化合物。
[17] Bが、一般式:
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
(i)Zは、置換されていてもよいアルキル、アリール、アルキルアリールまたは−OR[式中、Rは、アルキル、アリール、アリールアルキルまたはヘテロアリールアルキルである。]であり;
(ii)Pは、−C(O)−、−C(O)O−または−S(O)
2−である。〕
を有する、[16]に記載の化合物。
[18] Bがt−ブトキシカルボニルである、[16]および[17]のいずれかに記載の化合物。
[19] Bがエトキシカルボニルである、[16]および[17]のいずれかに記載の化合物。
[20] kおよびmが1である、[16]ないし[19]のいずれかに記載の化合物。
[21] R
7、R
8およびR
9がHである、[16]ないし[20]のいずれかに記載の化合物。
[22] AがCl、Br、FまたはIである、[16]ないし[21]のいずれかに記載の化合物。
[23] AがClである、[16]ないし[21]のいずれかに記載の化合物。
[24] 式1Dの化合物が
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
である、[14]ないし[23]のいずれかに記載の化合物。
[25] [16]ないし[24]のいずれかに記載の式1Dの化合物の製造方法であって、式1C:
【化106】
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の化合物のピリド−窒素原子を、塩基の存在下、保護剤で保護する工程を含む、方法。
[26] 上記保護剤が、一般式:
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
(i)Yは、ハロゲン、イミダゾイル、ベンゾトリアゾール、N−(オキシ)スクシンイミド、アルコキシ、−O−アルキルアリールまたは−O−アリールであり;
(ii)Zは、置換されていてもよいアルキル、アリール、アルキルアリールまたは−OR[式中、Rは、アルキル、アリール、アリールアルキルまたはヘテロアリールアルキルである。]であり;および
(iii)Pは、−C(O)−、−C(O)O−またはS(O)
2である。〕
を有する、[25]に記載の方法。
[27] 上記保護剤が、塩化ベンジルオキシカルボニル、塩化トリフェニルメチル、エチルクロロホルメート、t−ブトキシカルボニル無水物、ベンジルN−スクシンイミジルカーボネート、塩化ベンゾイル、臭化ベンジル、(ベンジルオキシカルボニル)−ベンゾトリアゾール、塩化ベンジル、臭化ベンジル、塩化1−アレーンスルホニルまたは塩化トルエンスルホニルからなる群から選択される、[25]および[26]のいずれかに記載の方法。
[28] 上記保護剤がエチルクロロホルメートである、[25]、[26]および[27]のいずれかに記載の方法。
[29] 上記塩基がトリエチルアミンである、[25]ないし[28]のいずれかに記載の方法。
[30] 式1E:
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
(i)kは、1または2であり;
(ii)mは、0、1または2であり;
(iii)nは、1、2または3であり;
(iv)Aは、Cl、Br、FまたはIであり;
(v)Bは保護剤であり;
(vi)R
7、R
8およびR
9は、独立して、Hまたは置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ニトロ、ハロ、ハロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキルであり;および
(vii)X−Yは、−HO−CH
2−、−HS−CH
2−、−H(R’)N−CH
2−または−H(R’)N−C(O)−[式中、R’は、HまたはC
1−4アルキルである。]である。〕
の化合物。
[31]1 X−Yが−H(R’)N−C(O)−〔式中、R’は、HまたはC
1−4アルキルである。〕である、[30]に記載の化合物。
[32] X−Yが−HO−CH
2−である、[30]に記載の化合物。
[33] k、mおよびnが1である、[30]ないし[32]のいずれかに記載の化合物。
[34] Bがエトキシカルボキシルまたはt−ブトキシカルボニルである、[30]ないし[33]のいずれかに記載の化合物。
[35] R
7、R
8およびR
9がHである、[30]ないし[34]のいずれかに記載の化合物。
[36] 上記式1Eの化合物が
【化109】
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である、[30]ないし[35]のいずれかに記載の化合物。
[37] 上記式1Eの化合物が
【化110】
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である、[30]ないし[35]のいずれかに記載の化合物。
[38] [30]ないし[37]のいずれかに記載の式1Eの化合物の製造方法であって、上記式1D:
【化111】
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の化合物を、
(a)式:
【化112】
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〔式中、
(i)Aは、Cl、F、BrまたはIであり;
(ii)X−Yは、−H’OCH
2−、−HSCH
2−、−H(R’)N−CH
2−または−H(R’)N−C(O)−[式中、R’は、HまたはC
1−4アルキルである。]であり;および
(iii)nは、1、2または3である。〕
を有する求核性ハロゲン化アルキル、および
(b)塩基
で処理する工程を含む、方法。
[39] 上記求核性ハロゲン化アルキルが2−クロロアセトアミドである、[38]に記載の方法。
[40] 上記塩基がN,N’−ジイソプロピルエチルアミンである、[38]および[39]のいずれかに記載の方法。
[41] ヨウ化カリウムまたはヨウ化ナトリウムをさらに含む、[37]ないし[39]のいずれかに記載の方法。
[42] 式1E’:
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
(i)kは、1または2であり;
(ii)mは、0、1または2であり;
(iii)Bは保護剤であり、
(iv)R
7、R
8およびR
9は、独立して、Hまたは置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ニトロ、ハロ、ハロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキルである。〕
の化合物。
[43] kおよびmが1である、[42]に記載の化合物。
[44] Bがエトキシカルボニルまたはt−ブトキシカルボニルである、[42]または[43]に記載の化合物。
[45] R
7、R
8およびR
9がHである、[42]、[43]または[44]に記載の化合物。
[46] 式1E’の化合物が
【化114】
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である、[42]ないし[45]のいずれかに記載の化合物。
[47] [42]ないし[46]のいずれかに記載の式1E’の化合物の製造方法であって、式1Dの化合物を、以下のもので処理する工程を含む、方法:
(a)ベンゾフェノンイミン;
(b)第8−11族から選択される遷移金属触媒;
(c)塩基;および
(d)以下のリガンドからなる群から選択されるリガンド:
(1)置換されていてもよいアリールアルコール、1,2−ジアミン、1,2−アミノアルコール、イミダゾリウムカルベン、4−(ジメチルアミノ)ピリジン、2−(アミノメチル)ピリジン、4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン、4,7−ジメチル−1,10−フェナントロリン、5−メチル−1,10−フェナントロリン、5−クロロ−1,10−フェナントロリン、および5−ニトロ−1,10−フェナントロリンからなる群から選択されるフェノールまたはアミンリガンド;
(2)構造式1:
【化115】
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〔式中、
・AおよびBは、独立して、単環式または多環式シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、およびヘテロ環式環からなる群から選択される縮合環を示し、ここで該環は、環構造中に4ないし8個の原子を有し;
・Xは、NR
2、P(アルキル)
2、P(シクロアルキル)
2、AsR
2、またはORを示し;
・Yは、H、アルキル、NR
2、またはAsR
2を示し;
・XおよびYは、同一ではなく;
・R、R
a、R
b、R
c、およびR
dは、互いに独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシル、アルコキシル、シリルオキシ、アミノ、ニトロ、スルフヒドリル、アルキルチオ、イミン、アミド、ホスホリル、ホスホネート、ホスフィン、カルボニル、カルボキシル、カルボキサミド、無水物、シリル、チオアルキル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、セレノアルキル、ケトン、アルデヒド、エステル、ヘテロアルキル、ニトリル、グアニジン、アミジン、アセタール、ケタール、アミンオキシド、アリール、ヘテロアリール、アジド、アジリジン、カルバメート、エポキシド、ヒドロキサム酸、イミド、オキシム、スルホンアミド、チオアミド、チオカルバメート、ウレア、チオウレア、または−−(CH
2)
m−−R
80を示し;
・R
eおよびR
fは、互いに独立して、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシル、アルコキシル、シリルオキシ、アミノ、ニトロ、スルフヒドリル、アルキルチオ、イミン、アミド、ホスホリル、ホスホネート、ホスフィン、カルボニル、カルボキシル、カルボキサミド、無水物、シリル、チオアルキル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、セレノアルキル、ケトン、アルデヒド、エステル、ヘテロアルキル、ニトリル、グアニジン、アミジン、アセタール、ケタール、アミンオキシド、アリール、ヘテロアリール、アジド、アジリジン、カルバメート、エポキシド、ヒドロキサム酸、イミド、オキシム、スルホンアミド、チオアミド、チオカルバメート、ウレア、チオウレア、または−−(CH
2)
m−−R
80を示し;
・AおよびBは、独立して、非置換であるか、または各々、安定性および原子価の規則による限界までの任意の数のR
eおよびR
fで置換されており;
・R
aおよびR
b、またはR
cおよびR
d、或いはその両方は、所望により、一緒になって環の骨格内に合計5−7個の原子を有する環を示し、ここで該環は、その骨格内に0、1または2個のヘテロ原子を有し、および該環は、非置換であるか、または置換されており;
・R
80は、非置換または置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、または多環を示し;
・mは、0ないし8(これらの数を含む)の範囲内の整数である。〕
で示されるリガンドであって、キラルである場合、エナンチオマー混合物であるか、または単一のエナンチオマーである、リガンド;
(3)構造式2:
【化116】
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〔式中、
・XはPR
2を示し;
・Yは、H、NR
2、OR、またはSRを示し;
・Rは、互いに独立して、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、または−−(CH
2)
m−−R
80を示し;
・R
a、R
b、R
c、R
d、R
e、R
f、R
g、およびR
hは、互いに独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシル、アルコキシル、シリルオキシ、アミノ、ニトロ、スルフヒドリル、アルキルチオ、イミン、アミド、ホスホリル、ホスホネート、ホスフィン、カルボニル、カルボキシル、カルボキサミド、無水物、シリル、チオアルキル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、セレノアルキル、ケトン、アルデヒド、エステル、ヘテロアルキル、ニトリル、グアニジン、アミジン、アセタール、ケタール、アミンオキシド、アリール、ヘテロアリール、アジド、アジリジン、カルバメート、エポキシド、ヒドロキサム酸、イミド、オキシム、スルホンアミド、チオアミド、チオカルバメート、ウレア、チオウレア、または−−(CH
2)
m−−R
80を示し;
・R
a、R
b、R
c、R
d、R
e、R
f、R
g、およびR
hからなる群から選択される、互いにオルト位の関係にある置換基の一以上の組は、所望により、一緒になって環の骨格内に合計5−7個の原子を有する環を示し、ここで該環は、その骨格内に0、1または2個のヘテロ原子を有し、および該環は、非置換であるか、または置換されており;
・R
80は、非置換または置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、または多環を示し;
・mは、0ないし8(これらの数を含む)の範囲内の整数である。〕
で示されるリガンドであって、キラルである場合、エナンチオマー混合物であるか、または単一のエナンチオマーである、リガンド;
(4)構造式3:
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
・Xは、NR
2、P(アルキル)
2、P(シクロアルキル)
2、AsR
2、またはORを示し;
・Yは、H、アルキル、NR
2、AsR
2、またはORを示し;
・XおよびYは、同一ではなく;
・R、R
a、R
b、R
c、およびR
dは、互いに独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシル、アルコキシル、シリルオキシ、アミノ、ニトロ、スルフヒドリル、アルキルチオ、イミン、アミド、ホスホリル、ホスホネート、ホスフィン、カルボニル、カルボキシル、カルボキサミド、無水物、シリル、チオアルキル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、セレノアルキル、ケトン、アルデヒド、エステル、ヘテロアルキル、ニトリル、グアニジン、アミジン、アセタール、ケタール、アミンオキシド、アリール、ヘテロアリール、アジド、アジリジン、カルバメート、エポキシド、ヒドロキサム酸、イミド、オキシム、スルホンアミド、チオアミド、チオカルバメート、ウレア、チオウレア、または−−(CH
2)
m−−R
80を示し;
・R
eおよびR
fは、互いに独立して、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシル、アルコキシル、シリルオキシ、アミノ、ニトロ、スルフヒドリル、アルキルチオ、イミン、アミド、ホスホリル、ホスホネート、ホスフィン、カルボニル、カルボキシル、カルボキサミド、無水物、シリル、チオアルキル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、セレノアルキル、ケトン、アルデヒド、エステル、ヘテロアルキル、ニトリル、グアニジン、アミジン、アセタール、ケタール、アミンオキシド、アリール、ヘテロアリール、アジド、アジリジン、カルバメート、エポキシド、ヒドロキサム酸、イミド、オキシム、スルホンアミド、チオアミド、チオカルバメート、ウレア、チオウレア、または−−(CH
2)
m−−R
80を示し;
・ビナフチル核の環BおよびB’は、独立して、非置換であるか、または各々、安定性および原子価の規則による限界までの任意の数のR
eおよびR
fで置換されており;
・R
aおよびR
b、またはR
cおよびR
d、或いはその両方は、所望により、一緒になって環の骨格内に合計5−7個の原子を有する環を示し、ここで該環は、その骨格内に0、1または2個のヘテロ原子を有し、および該環は、非置換であるか、または置換されており;
・R
80は、非置換または置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、または多環を示し;
・mは、0ないし8(これらの数を含む)の範囲内の整数である。〕
で示されるリガンドであって、キラルである場合、エナンチオマー混合物であるか、または単一のエナンチオマーである、リガンド;
(5)構造式4:
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
・Rは、互いに独立して、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、および−−(CH
2)
m−−R
80からなる群から選択され;
・ビナフチル核の環AおよびA’は、独立して、非置換であるか、または各々、安定性および原子価の規則による限界までの任意の数のR
aおよびR
bで置換されており;
・R
aおよびR
bは、互いに独立して、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、ハロゲン、−−SiR
3、および−−(CH
2)
m−−R
80からなる群から選択され;
・R
80は、非置換または置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、または多環を示し;
・mは、0ないし8(これらの数を含む)の範囲内の整数である。〕
で示されるリガンドであって、キラルである場合、エナンチオマー混合物であるか、または単一のエナンチオマーである、リガンド;
(6)構造式5:
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
・Rは、互いに独立して、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、および−−(CH
2)
m−−R
80からなる群から選択され;
・ビナフチル核の環A、B、A’、およびB’は、独立して、非置換であるか、または各々、安定性および原子価の規則による限界までの任意の数のR
a、R
b、R
c、およびR
dで置換されており;
・R
a、R
b、R
c、およびR
dは、互いに独立して、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、ハロゲン、−−SiR
3、および−−(CH
2)
m−−R
80からなる群から選択され;
・R
80は、非置換または置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、または多環を示し;
・mは、0ないし8(これらの数を含む)の範囲内の整数である。〕
で示されるリガンドであって、
キラルである場合、エナンチオマー混合物であるか、または単一のエナンチオマーであり、
但し、Rがシクロアルキルまたはアリールである場合、R
a、R
b、R
c、またはR
dの少なくとも一つが存在する、
リガンド;
(7)構造式6:
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
・Rは、互いに独立して、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、および−−(CH
2)
m−−R
80を含む群から選択され;
・ビナフチル核の環A’およびA’は、独立して、非置換であるか、または各々、安定性および原子価の規則による限界までの任意の数のR
aおよびR
bで置換されており;
・R
aおよびR
bは、互いに独立して、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、ハロゲン、−−SiR
3、および−−(CH
2)
m−−R
80を含む群から選択され;
・R
80は、非置換または置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、または多環を示し;
・mは、0ないし8(これらの数を含む)の範囲内の整数である。〕
で示されるリガンドであって、キラルである場合、エナンチオマー混合物であるか、または単一のエナンチオマーであり得る、リガンド;
(8)構造式7:
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
・Rは、互いに独立して、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、および−−(CH
2)
m−−R
80からなる群から選択され;
・P(R)
2は、P(アルキル)
2、またはP(シクロアルキル)
2を示し;
・ビナフチル核の環A、B、A’、およびB’は、独立して、非置換であるか、または各々、安定性および原子価の規則による限界までの任意の数のR
a、R
b、R
c、およびR
dで置換されており;
・R
a、R
b、R
c、およびR
dは、互いに独立して、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、ハロゲン、−−SiR
3、および−−(CH
2)
m−−R
80からなる群から選択され;
・R
80は、非置換または置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、または多環を示し;
・mは、0ないし8(これらの数を含む)の範囲内の整数である。〕
で示されるリガンドであって、キラルである場合、エナンチオマー混合物であるか、または単一のエナンチオマーである、リガンド;および
(9)2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル。
[48] 上記金属が、Pd/C、PdCl
2、Pd(OAc)
2、パラジウム(0)ビス(ジベンジリデンアセトン)(Pd
2(dba)
2)、Ni(アセチルアセトネート)
2、NiCl
2[P(C
6H
5)]
2、またはNi(1,10−フェナントロリン)
2からなる群から選択される、[47]に記載の方法。
[49] 上記触媒がPd
2(dba)
2である、[47]または[48]に記載の方法。
[50] 上記塩基が、トリエチルアミン、N,N’−ジイソプロピルエチルアミン、4−(ジメチルアミノ)−ピリジン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン、1,5−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−5−エン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、水素化ナトリウム、水素化リチウム、水素化カリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、リチウムt−ブトキシド、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸セシウム、炭酸カルシウム、リン酸カリウム、ナトリウムt−ブトキシド、およびカリウムヘキサメチルジシラザンからなる群から選択される、[47]ないし[49]のいずれかに記載の方法。
[51] 上記塩基がナトリウムt−ブトキシドである、[47]ないし[50]のいずれかに記載の方法。
[52] 上記リガンドが2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチルである、[47]ないし[51]のいずれかに記載の方法。
[53] 上記触媒がPd
2(dba)
2であり、上記塩基がナトリウムt−ブトキシドであり、および上記リガンドが2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチルである、[47]に記載の方法。
[54] 式1F’’
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
(i)kは、1または2であり;
(ii)mは、0、1または2であり;
(iii)nは、1、2または3であり;
(iv)Bは保護剤であり;
(v)R
7、R
8およびR
9は、独立して、Hまたは置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ニトロ、ハロ、ハロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキルであり;および
(vi)X−Yは−(R’)N−C(O)−[式中、R’は、HまたはC
1−4アルキルである。]である。〕
の化合物。
[55] k、mおよびnが1である、[54]に記載の化合物。
[56] Bが、エトキシカルボニルまたはt−ブトキシカルボニルである、[54]ないし[55]のいずれかに記載の化合物。
[57] R
7、R
8およびR
9がHである、[54]ないし[56]のいずれかに記載の化合物。
[58] 式1F’’の化合物が
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
である、[54]ないし[57]のいずれかに記載の化合物。
[59] 式1F:
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
(i)kは、1または2であり;
(ii)mは、0、1または2であり;
(iii)nは、1、2または3であり;
(iv)Bは保護剤であり;
(v)R
7、R
8およびR
9は、独立して、Hまたは置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ニトロ、ハロ、ハロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキルであり;および
(vi)X−Yは、−OCH
2−、−SCH
2−、−(R’)N−CH
2−または−(R’)N−C(O)−[式中、R’は、HまたはC
1−4アルキルである。]である。〕
の化合物の製造方法であって、上記式1E:
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物を、(a)第8−11族から選択される遷移金属触媒;および(b)塩基で処理する工程を含む、方法。
[60] 上記遷移金属触媒が銅触媒である、[59]に記載の方法。
[61] 上記銅触媒がCuIである、[59]および[60]のいずれかに記載の方法。
[62] 上記塩基がブレーンステッド塩基である、[59]ないし[61]のいずれかに記載の方法。
[63] 上記塩基が炭酸カリウムである、[60]ないし[62]のいずれかに記載の方法。
[64] 上記工程が、以下のリガンドからなる群から選択されるリガンドを使用することをさらに含む、[59]ないし[63]のいずれかに記載の方法:
(1)置換されていてもよいアリールアルコール、1,2−ジアミン、1,2−アミノアルコール、イミダゾリウムカルベン、4−(ジメチルアミノ)ピリジン、2−(アミノメチル)ピリジン、4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン、4,7−ジメチル−1,10−フェナントロリン、5−メチル−1,10−フェナントロリン、5−クロロ−1,10−フェナントロリン、および5−ニトロ−1,10−フェナントロリンからなる群から選択されるフェノールまたはアミンリガンド;
(2)構造式1:
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
・AおよびBは、独立して、単環式または多環式シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、およびヘテロ環式環からなる群から選択される縮合環を示し、ここで該環は、環構造中に4ないし8個の原子を有し;
・Xは、NR
2、P(アルキル)
2、P(シクロアルキル)
2、AsR
2、またはORを示し;
・Yは、H、アルキル、NR
2、またはAsR
2を示し;
・XおよびYは、同一ではなく;
・R、R
a、R
b、R
c、およびR
dは、互いに独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシル、アルコキシル、シリルオキシ、アミノ、ニトロ、スルフヒドリル、アルキルチオ、イミン、アミド、ホスホリル、ホスホネート、ホスフィン、カルボニル、カルボキシル、カルボキサミド、無水物、シリル、チオアルキル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、セレノアルキル、ケトン、アルデヒド、エステル、ヘテロアルキル、ニトリル、グアニジン、アミジン、アセタール、ケタール、アミンオキシド、アリール、ヘテロアリール、アジド、アジリジン、カルバメート、エポキシド、ヒドロキサム酸、イミド、オキシム、スルホンアミド、チオアミド、チオカルバメート、ウレア、チオウレア、または−−(CH
2)
m−−R
80を示し;
・R
eおよびR
fは、互いに独立して、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシル、アルコキシル、シリルオキシ、アミノ、ニトロ、スルフヒドリル、アルキルチオ、イミン、アミド、ホスホリル、ホスホネート、ホスフィン、カルボニル、カルボキシル、カルボキサミド、無水物、シリル、チオアルキル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、セレノアルキル、ケトン、アルデヒド、エステル、ヘテロアルキル、ニトリル、グアニジン、アミジン、アセタール、ケタール、アミンオキシド、アリール、ヘテロアリール、アジド、アジリジン、カルバメート、エポキシド、ヒドロキサム酸、イミド、オキシム、スルホンアミド、チオアミド、チオカルバメート、ウレア、チオウレア、または−−(CH
2)
m−−R
80を示し;
・AおよびBは、独立して、非置換であるか、または各々、安定性および原子価の規則による限界までの任意の数のR
eおよびR
fで置換されており;
・R
aおよびR
b、またはR
cおよびR
d、或いはその両方は、所望により、一緒になって環の骨格内に合計5−7個の原子を有する環を示し、ここで該環は、その骨格内に0、1または2個のヘテロ原子を有し、および該環は、非置換であるか、または置換されており;
・R
80は、非置換または置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、または多環を示し;
・mは、0ないし8(これらの数を含む)の範囲内の整数である。〕
で示されるリガンドであって、キラルである場合、エナンチオマー混合物であるか、または単一のエナンチオマーである、リガンド;
(3)構造式2:
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
・XはPR
2を示し;
・Yは、H、NR
2、OR、またはSRを示し;
・Rは、互いに独立して、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、または−−(CH
2)
m−−R
80を示し;
・R
a、R
b、R
c、R
d、R
e、R
f、R
g、およびR
hは、互いに独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシル、アルコキシル、シリルオキシ、アミノ、ニトロ、スルフヒドリル、アルキルチオ、イミン、アミド、ホスホリル、ホスホネート、ホスフィン、カルボニル、カルボキシル、カルボキサミド、無水物、シリル、チオアルキル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、セレノアルキル、ケトン、アルデヒド、エステル、ヘテロアルキル、ニトリル、グアニジン、アミジン、アセタール、ケタール、アミンオキシド、アリール、ヘテロアリール、アジド、アジリジン、カルバメート、エポキシド、ヒドロキサム酸、イミド、オキシム、スルホンアミド、チオアミド、チオカルバメート、ウレア、チオウレア、または−−(CH
2)
m−−R
80を示し;
・R
a、R
b、R
c、R
d、R
e、R
f、R
g、およびR
hからなる群から選択される、互いにオルト位の関係にある置換基の一以上の組は、所望により、一緒になって環の骨格内に合計5−7個の原子を有する環を示し、ここで該環は、その骨格内に0、1または2個のヘテロ原子を有し、および該環は、非置換であるか、または置換されており;
・R
80は、非置換または置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、または多環を示し;
・mは、0ないし8(これらの数を含む)の範囲内の整数である。〕
で示されるリガンドであって、キラルである場合、エナンチオマー混合物であるか、または単一のエナンチオマーである、リガンド;
(4)構造式3:
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
・Xは、NR
2、P(アルキル)
2、P(シクロアルキル)
2、AsR
2、またはORを示し;
・Yは、H、アルキル、NR
2、AsR
2、またはORを示し;
・XおよびYは、同一ではなく;
・R、R
a、R
b、R
c、およびR
dは、互いに独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシル、アルコキシル、シリルオキシ、アミノ、ニトロ、スルフヒドリル、アルキルチオ、イミン、アミド、ホスホリル、ホスホネート、ホスフィン、カルボニル、カルボキシル、カルボキサミド、無水物、シリル、チオアルキル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、セレノアルキル、ケトン、アルデヒド、エステル、ヘテロアルキル、ニトリル、グアニジン、アミジン、アセタール、ケタール、アミンオキシド、アリール、ヘテロアリール、アジド、アジリジン、カルバメート、エポキシド、ヒドロキサム酸、イミド、オキシム、スルホンアミド、チオアミド、チオカルバメート、ウレア、チオウレア、または−−(CH
2)
m−−R
80を示し;
・R
eおよびR
fは、互いに独立して、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシル、アルコキシル、シリルオキシ、アミノ、ニトロ、スルフヒドリル、アルキルチオ、イミン、アミド、ホスホリル、ホスホネート、ホスフィン、カルボニル、カルボキシル、カルボキサミド、無水物、シリル、チオアルキル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、セレノアルキル、ケトン、アルデヒド、エステル、ヘテロアルキル、ニトリル、グアニジン、アミジン、アセタール、ケタール、アミンオキシド、アリール、ヘテロアリール、アジド、アジリジン、カルバメート、エポキシド、ヒドロキサム酸、イミド、オキシム、スルホンアミド、チオアミド、チオカルバメート、ウレア、チオウレア、または−−(CH
2)
m−−R
80を示し;
・ビナフチル核の環BおよびB’は、独立して、非置換であるか、または各々、安定性および原子価の規則による限界までの任意の数のR
eおよびR
fで置換されており;
・R
aおよびR
b、またはR
cおよびR
d、或いはその両方は、所望により、一緒になって環の骨格内に合計5−7個の原子を有する環を示し、ここで該環は、その骨格内に0、1または2個のヘテロ原子を有し、および該環は、非置換であるか、または置換されており;
・R
80は、非置換または置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、または多環を示し;
・mは、0ないし8(これらの数を含む)の範囲内の整数である。〕
で示されるリガンドであって、キラルである場合、エナンチオマー混合物であるか、または単一のエナンチオマーである、リガンド;
(5)構造式4:
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
・Rは、互いに独立して、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、および−−(CH
2)
m−−R
80からなる群から選択され;
・ビナフチル核の環AおよびA’は、独立して、非置換であるか、または各々、安定性および原子価の規則による限界までの任意の数のR
aおよびR
bで置換されており;
・R
aおよびR
bは、互いに独立して、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、ハロゲン、−−SiR
3、および−−(CH
2)
m−−R
80からなる群から選択され;
・R
80は、非置換または置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、または多環を示し;
・mは、0ないし8(これらの数を含む)の範囲内の整数である。〕
で示されるリガンドであって、キラルである場合、エナンチオマー混合物であるか、または単一のエナンチオマーである、リガンド;
(6)構造式5:
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
・Rは、互いに独立して、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、および−−(CH
2)
m−−R
80からなる群から選択され;
・ビナフチル核の環A、B、A’、およびB’は、独立して、非置換であるか、または各々、安定性および原子価の規則による限界までの任意の数のR
a、R
b、R
c、およびR
dで置換されており;
・R
a、R
b、R
c、およびR
dは、互いに独立して、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、ハロゲン、−−SiR
3、および−−(CH
2)
m−−R
80からなる群から選択され;
・R
80は、非置換または置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、または多環を示し;
・mは、0ないし8(これらの数を含む)の範囲内の整数である。〕
で示されるリガンドであって、
キラルである場合、エナンチオマー混合物であるか、または単一のエナンチオマーであり、
但し、Rがシクロアルキルまたはアリールである場合、R
a、R
b、R
c、またはR
dの少なくとも一つが存在する、
リガンド;
(7)構造式6:
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
・Rは、互いに独立して、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、および−−(CH
2)
m−−R
80を含む群から選択され;
・ビナフチル核の環A’およびA’は、独立して、非置換であるか、または各々、安定性および原子価の規則による限界までの任意の数のR
aおよびR
bで置換されており;
・R
aおよびR
bは、互いに独立して、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、ハロゲン、−−SiR
3、および−−(CH
2)
m−−R
80を含む群から選択され;
・R
80は、非置換または置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、または多環を示し;
・mは、0ないし8(これらの数を含む)の範囲内の整数である。〕
で示されるリガンドであって、キラルである場合、エナンチオマー混合物であるか、または単一のエナンチオマーであり得る、リガンド;
(8)構造式7:
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
・Rは、互いに独立して、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、および−−(CH
2)
m−−R
80からなる群から選択され;
・P(R)
2は、P(アルキル)
2、またはP(シクロアルキル)
2を示し;
・ビナフチル核の環A、B、A’、およびB’は、独立して、非置換であるか、または各々、安定性および原子価の規則による限界までの任意の数のR
a、R
b、R
c、およびR
dで置換されており;
・R
a、R
b、R
c、およびR
dは、互いに独立して、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、ハロゲン、−−SiR
3、および−−(CH
2)
m−−R
80からなる群から選択され;
・R
80は、非置換または置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、または多環を示し;
・mは、0ないし8(これらの数を含む)の範囲内の整数である。〕
で示されるリガンドであって、キラルである場合、エナンチオマー混合物であるか、または単一のエナンチオマーである、リガンド;および
(9)N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドおよび1−メチル−2−ピロリジノン。
[65] 少なくとも一つのリガンドが、シス−1,2−ジアミノシクロヘキサン、トランス−1,2−ジアミノシクロヘキサン、シス−およびトランス−1,2−ジアミノシクロヘキサンの混合物、シス−N,N’−ジメチル−1,2−ジアミノシクロヘキサン、トランス−N,N’−ジメチル−1,2−ジアミノシクロヘキサン、シス−およびトランス−N,N’−ジメチル−1,2−ジアミノシクロヘキサンの混合物、シス−N−トリル−1,2−ジアミノシクロヘキサン、トランス−N−トリル−1,2−ジアミノシクロヘキサン、シス−およびトランス−N−トリル−1,2−ジアミノシクロヘキサンの混合物、エタノールアミン、1,2−ジアミノエタン、およびN,N’−ジメチル−1,2−ジアミノエタンからなる群から選択される、[64]に記載の方法。
[66] 上記リガンドがN,N’−ジメチル−1,2−ジアミノエタンである、[64]および[65]のいずれかに記載の方法。
[67] 少なくとも一つのリガンドが、2−フェニルフェノール、2,6−ジメチルフェノール、2−イソプロピルフェノール、1−ナフトール、8−ヒドロキシキノリン、8−アミノキノリン、DBU、2−(ジメチルアミノ)エタノール、N,N−ジエチルサリチルアミド、2−(ジメチルアミノ)グリシン、N,N,N’,N’−テトラメチル−1,2−ジアミノエタン、4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン、4,7−ジメチル−1,10−フェナントロリン、5−メチル−1,10−フェナントロリン、5−クロロ−1,10−フェナントロリン、5−ニトロ−1,10−フェナントロリン、4−(ジメチルアミノ)ピリジン、2−(アミノメチル)ピリジン、および(メチルイミノ)二酢酸からなる群から選択される、[64]に記載の方法。
[68] ヨウ化ナトリウムまたはヨウ化カリウムをさらに含む、[64]ないし[67]のいずれかに記載の方法。
[69] 遊離形または塩形の式1G’:
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
(i)kは、1または2であり;
(ii)mは、0、1または2であり;
(iii)nは、1、2または3であり;
(iv)Bは保護剤であり;
(v)R
7、R
8およびR
9は、独立して、Hまたは置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ニトロ、ハロ、ハロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキルであり;および
(vi)R
10は、C
1−4アルキル、アルケニルまたはアルキニルである。〕
の化合物。
[70] Bが、エチルオキシカルボキシルまたはt−ブトキシカルボニルである、[69]に記載の化合物。
[71] R
10がアルキルである、[69]および[70]のいずれかに記載の化合物。
[72] R
10がメチルである、[69]、[70]および[71]のいずれかに記載の化合物。
[73] R
7、R
8およびR
9がHである、[69]および[70]のいずれかに記載の化合物。
[74] k、mおよびnが1である、[69]ないし[73]のいずれかに記載の化合物。
[75] 式1G’の化合物が
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
である、[69]ないし[74]のいずれかに記載の化合物。
[76] 遊離形または塩形の式1G:
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
(i)kは、1または2であり;
(ii)mは、0、1または2であり;
(iii)nは、1、2または3であり;
(iv)Bは保護剤であり;
(v)R
7、R
8およびR
9は、独立して、Hまたは置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ニトロ、ハロ、ハロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキルであり;
(vi)X−Yは、
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
であり;および
(vii)R
10は、C
1−4アルキル、アルケニルまたはアルキニルである。〕
の化合物の製造方法であって、式1F’:
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
(i)kは、1または2であり;
(ii)mは、0、1または2であり;
(iii)nは、1、2または3であり;
(iv)Bは保護剤であり;
(v)R
7、R
8およびR
9は、独立して、Hまたは置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ニトロ、ハロ、ハロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキルであり;および
(vi)X−Yは、−(R’)N−CH
2−または−(R’)N−C(O)−[式中、R’はHである。]である。〕
の化合物を、ハロゲン化アルキルおよび塩基を用いてN−アルキル化する工程を含む、方法。
[77] 上記ハロゲン化アルキルがヨウ化メチルである、[76]に記載の方法。
[78] 上記塩基がブレーンステッド塩基である、[76]または[77]に記載の方法。
[79] 上記塩基が炭酸カリウムである、[78]に記載の方法。
[80] 遊離形または塩形の式1H:
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
(i)kは、1または2であり;
(ii)mは、0、1または2であり;
(iii)nは、1、2または3であり;
(iv)Bは保護剤であり;
(v)R
7、R
8およびR
9は、独立して、Hまたは置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ニトロ、ハロ、ハロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキルであり;
(vi)XはNであり;および
(vii)R
10は、HまたはC
1−4アルキルであり;および
(viii)R
6aおよびR
6bは、独立して、Hからなる群から選択される。〕
の化合物の製造方法であって、式1G’:
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
(i)kは、1または2であり;
(ii)mは、0、1または2であり;
(iii)nは、1、2または3であり;
(iv)Bは保護剤であり;
(v)R
7、R
8およびR
9は、独立して、Hまたは置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ニトロ、ハロ、ハロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキルであり;
(vi)X−Yは
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
であり;および
(vii)R
10は、C
1−4アルキル、アルケニルまたはアルキニルである。〕
の化合物を、還元剤で還元する工程を含む、方法。
[81] 上記還元剤が、金属水素化物;ボラン、有機ボラン;H
2および触媒;亜鉛アマルガムおよび酸;ヒドラジンおよび塩基;銅および酸;および錫および酸からなる群から選択される、[80]に記載の方法。
[82] 上記還元剤がボラン−THFである、[80]または[81]に記載の方法。
[83] 式1I:
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
(i)kは、1または2であり;
(ii)mは、0、1または2であり;
(iii)nは、1、2または3であり;
(iv)R
7、R
8およびR
9は、独立して、Hまたは置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ニトロ、ハロ、ハロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキルであり;
(v)Xは、N、SまたはOであり;
(vi)R
10は、XがNである場合、HまたはC
1−4アルキルであり、またはR
10は、XがOまたはSである場合、存在せず;および
(vii)R
6aおよびR
6bはHである。〕
の化合物の製造方法であって、式1H:
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
(i)kは、1または2であり;
(ii)mは、0、1または2であり;
(iii)nは、1、2または3であり;
(iv)Bは保護剤であり;
(v)R
7、R
8およびR
9は、独立して、Hまたは置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ニトロ、ハロ、ハロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキルであり;
(vi)Xは、N、OまたはSであり;および
(vii)R
10は、XがNである場合、HまたはC
1−4アルキルであり、またはR
10は、XがOまたはSである場合、存在せず;および
(viii)R
6aおよびR
6bはHである。〕
の化合物を脱保護する工程を含む、方法。
[84] 上記脱保護工程が、酸、塩基または水素および触媒を使用することを含む、[83]に記載の方法。
[85] 上記脱保護工程が、水酸化ナトリウムを使用することを含む、[83]および[84]のいずれかに記載の方法。
[86] 式1J:
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
(i)kは、1または2であり;
(ii)mは、0、1または2であり;
(iii)nは、1、2または3であり;
(iv)R
7、R
8およびR
9は、独立して、Hまたは置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ニトロ、ハロ、ハロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキルであり;
(v)Xは、N、SまたはOであり;および
(vi)R
10は、XがNである場合、HまたはC
1−4アルキルであり、またはR
10は、Xが−O−または−S−である場合、存在せず;
(vii)R
6aおよびR
6bはHであり:および
(viii)R
1は、Hまたは置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アリールオキソアルキル、アリールオキシアルキル、ヘテロアリールオキソアルキル、ヘテロアリールオキシアルキル、アリールスルフィニルアルキルまたはヘテロアリールスルフィニルアルキルである。〕
の化合物の製造方法であって、上記式1I:
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物を、(a)一般式:
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
(i)Zは、−C(O)−、−O−、または−S(O)
2−であり;
(ii)R
13は、置換されていてもよいアリール、アリールアルキル、アルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであり;および
(iii)Gは、ハロゲン化C
1−C
8アルキルである。〕
の化合物、および(b)塩基を用いて、N−アルキル化する工程を含む、方法。
[87] 一般式:
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
が
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
からなる群から選択される、[86]に記載の方法。
[88] 上記N−アルキル化工程の前に、上記式1H:
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物を脱保護する工程をさらに含む、[86]および[87]のいずれかに記載の方法。
[89] 上記脱保護工程が、(1)水素およびパラジウム、(2)酸または(3)塩基を使用することを含む、[88]に記載の方法。
[90] 上記脱保護工程が、水酸化ナトリウムを使用することを含む、[88]および[89]のいずれかに記載の方法。
[91] 上記脱保護反応の前に、式1G’:
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物のケト基を、還元剤を用いて、式1H:
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物のメチレンに還元する工程をさらに含む、[88]、[89]および[90]のいずれかに記載の方法。
[92] 上記還元剤が、金属水素化物;ボラン;有機ボラン;H
2および触媒;亜鉛アマルガムおよび酸;ヒドラジンおよび塩基;銅および酸;並びに錫および酸からなる群から選択される、[91]に記載の方法。
[93] 上記還元剤がボラン−THFである、[91]および[92]のいずれかに記載の方法。
[94] 上記還元工程の前に、式1F:
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物を、ハロゲン化アルキルおよび塩基を用いてN−アルキル化する工程をさらに含む、[91]、[92]および[93]のいずれかに記載の方法。
[95] 上記ハロゲン化アルキルがヨウ化メチルである、[94]に記載の方法。
[96] 上記塩基がブレーンステッド塩基である、[92]ないし[95]のいずれかに記載の方法。
[97] 上記塩基が炭酸カリウムを含む、[92]ないし[96]のいずれかに記載の方法。
[98] 上記塩基がヨウ化カリウムを含む、[92]ないし[96]のいずれかに記載の方法。
[99] 上記N−アルキル化工程の前に、式1E:
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物を、周期表第8−11族から選択される遷移金属触媒および塩基で処理する工程をさらに含む、[92]ないし[98]のいずれかに記載の方法。
[100] 上記遷移金属触媒が銅触媒である、[99]に記載の方法。
[101] 上記遷移金属触媒がCuIである、[99]および[100]のいずれかに記載の方法。
[102] 上記塩基がブレーンステッド塩基である、[99]ないし[101]のいずれかに記載の方法。
[103] 上記塩基が炭酸カリウムである、[99]ないし[101]のいずれかに記載の方法。
[104] リガンドを使用することをさらに含む、[99]ないし[103]のいずれかに記載の方法。
[105] 上記リガンドが以下のリガンドからなる群から選択される、[104]に記載の方法:
(1)置換されていてもよいアリールアルコール、1,2−ジアミン、1,2−アミノアルコール、イミダゾリウムカルベン、4−(ジメチルアミノ)ピリジン、2−(アミノメチル)ピリジン、4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン、4,7−ジメチル−1,10−フェナントロリン、5−メチル−1,10−フェナントロリン、5−クロロ−1,10−フェナントロリン、および5−ニトロ−1,10−フェナントロリンからなる群から選択されるフェノールまたはアミンリガンド;
(2)構造式1:
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
・AおよびBは、独立して、単環式または多環式シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、およびヘテロ環式環からなる群から選択される縮合環を示し、ここで該環は、環構造中に4ないし8個の原子を有し;
・Xは、NR
2、P(アルキル)
2、P(シクロアルキル)
2、AsR
2、またはORを示し;
・Yは、H、アルキル、NR
2、またはAsR
2を示し;
・XおよびYは、同一ではなく;
・R、R
a、R
b、R
c、およびR
dは、互いに独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシル、アルコキシル、シリルオキシ、アミノ、ニトロ、スルフヒドリル、アルキルチオ、イミン、アミド、ホスホリル、ホスホネート、ホスフィン、カルボニル、カルボキシル、カルボキサミド、無水物、シリル、チオアルキル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、セレノアルキル、ケトン、アルデヒド、エステル、ヘテロアルキル、ニトリル、グアニジン、アミジン、アセタール、ケタール、アミンオキシド、アリール、ヘテロアリール、アジド、アジリジン、カルバメート、エポキシド、ヒドロキサム酸、イミド、オキシム、スルホンアミド、チオアミド、チオカルバメート、ウレア、チオウレア、または−−(CH
2)
m−−R
80を示し;
・R
eおよびR
fは、互いに独立して、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシル、アルコキシル、シリルオキシ、アミノ、ニトロ、スルフヒドリル、アルキルチオ、イミン、アミド、ホスホリル、ホスホネート、ホスフィン、カルボニル、カルボキシル、カルボキサミド、無水物、シリル、チオアルキル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、セレノアルキル、ケトン、アルデヒド、エステル、ヘテロアルキル、ニトリル、グアニジン、アミジン、アセタール、ケタール、アミンオキシド、アリール、ヘテロアリール、アジド、アジリジン、カルバメート、エポキシド、ヒドロキサム酸、イミド、オキシム、スルホンアミド、チオアミド、チオカルバメート、ウレア、チオウレア、または−−(CH
2)
m−−R
80を示し;
・AおよびBは、独立して、非置換であるか、または各々、安定性および原子価の規則による限界までの任意の数のR
eおよびR
fで置換されており;
・R
aおよびR
b、またはR
cおよびR
d、或いはその両方は、所望により、一緒になって環の骨格内に合計5−7個の原子を有する環を示し、ここで該環は、その骨格内に0、1または2個のヘテロ原子を有し、および該環は、非置換であるか、または置換されており;
・R
80は、非置換または置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、または多環を示し;
・mは、0ないし8(これらの数を含む)の範囲内の整数である。〕
で示されるリガンドであって、キラルである場合、エナンチオマー混合物であるか、または単一のエナンチオマーである、リガンド;
(3)構造式2:
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
・XはPR
2を示し;
・Yは、H、NR
2、OR、またはSRを示し;
・Rは、互いに独立して、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、または−−(CH
2)
m−−R
80を示し;
・R
a、R
b、R
c、R
d、R
e、R
f、R
g、およびR
hは、互いに独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシル、アルコキシル、シリルオキシ、アミノ、ニトロ、スルフヒドリル、アルキルチオ、イミン、アミド、ホスホリル、ホスホネート、ホスフィン、カルボニル、カルボキシル、カルボキサミド、無水物、シリル、チオアルキル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、セレノアルキル、ケトン、アルデヒド、エステル、ヘテロアルキル、ニトリル、グアニジン、アミジン、アセタール、ケタール、アミンオキシド、アリール、ヘテロアリール、アジド、アジリジン、カルバメート、エポキシド、ヒドロキサム酸、イミド、オキシム、スルホンアミド、チオアミド、チオカルバメート、ウレア、チオウレア、または−−(CH
2)
m−−R
80を示し;
・R
a、R
b、R
c、R
d、R
e、R
f、R
g、およびR
hからなる群から選択される、互いにオルト位の関係にある置換基の一以上の組は、所望により、一緒になって環の骨格内に合計5−7個の原子を有する環を示し、ここで該環は、その骨格内に0、1または2個のヘテロ原子を有し、および該環は、非置換であるか、または置換されており;
・R
80は、非置換または置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、または多環を示し;
・mは、0ないし8(これらの数を含む)の範囲内の整数である。〕
で示されるリガンドであって、キラルである場合、エナンチオマー混合物であるか、または単一のエナンチオマーである、リガンド;
(4)構造式3:
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
・Xは、NR
2、P(アルキル)
2、P(シクロアルキル)
2、AsR
2、またはORを示し;
・Yは、H、アルキル、NR
2、AsR
2、またはORを示し;
・XおよびYは、同一ではなく;
・R、R
a、R
b、R
c、およびR
dは、互いに独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシル、アルコキシル、シリルオキシ、アミノ、ニトロ、スルフヒドリル、アルキルチオ、イミン、アミド、ホスホリル、ホスホネート、ホスフィン、カルボニル、カルボキシル、カルボキサミド、無水物、シリル、チオアルキル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、セレノアルキル、ケトン、アルデヒド、エステル、ヘテロアルキル、ニトリル、グアニジン、アミジン、アセタール、ケタール、アミンオキシド、アリール、ヘテロアリール、アジド、アジリジン、カルバメート、エポキシド、ヒドロキサム酸、イミド、オキシム、スルホンアミド、チオアミド、チオカルバメート、ウレア、チオウレア、または−−(CH
2)
m−−R
80を示し;
・R
eおよびR
fは、互いに独立して、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシル、アルコキシル、シリルオキシ、アミノ、ニトロ、スルフヒドリル、アルキルチオ、イミン、アミド、ホスホリル、ホスホネート、ホスフィン、カルボニル、カルボキシル、カルボキサミド、無水物、シリル、チオアルキル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、セレノアルキル、ケトン、アルデヒド、エステル、ヘテロアルキル、ニトリル、グアニジン、アミジン、アセタール、ケタール、アミンオキシド、アリール、ヘテロアリール、アジド、アジリジン、カルバメート、エポキシド、ヒドロキサム酸、イミド、オキシム、スルホンアミド、チオアミド、チオカルバメート、ウレア、チオウレア、または−−(CH
2)
m−−R
80を示し;
・ビナフチル核の環BおよびB’は、独立して、非置換であるか、または各々、安定性および原子価の規則による限界までの任意の数のR
eおよびR
fで置換されており;
・R
aおよびR
b、またはR
cおよびR
d、或いはその両方は、所望により、一緒になって環の骨格内に合計5−7個の原子を有する環を示し、ここで該環は、その骨格内に0、1または2個のヘテロ原子を有し、および該環は、非置換であるか、または置換されており;
・R
80は、非置換または置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、または多環を示し;
・mは、0ないし8(これらの数を含む)の範囲内の整数である。〕
で示されるリガンドであって、キラルである場合、エナンチオマー混合物であるか、または単一のエナンチオマーである、リガンド;
(5)構造式4:
【化156】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
・Rは、互いに独立して、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、および−−(CH
2)
m−−R
80からなる群から選択され;
・ビナフチル核の環AおよびA’は、独立して、非置換であるか、または各々、安定性および原子価の規則による限界までの任意の数のR
aおよびR
bで置換されており;
・R
aおよびR
bは、互いに独立して、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、ハロゲン、−−SiR
3、および−−(CH
2)
m−−R
80からなる群から選択され;
・R
80は、非置換または置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、または多環を示し;
・mは、0ないし8(これらの数を含む)の範囲内の整数である。〕
で示されるリガンドであって、キラルである場合、エナンチオマー混合物であるか、または単一のエナンチオマーである、リガンド;
(6)構造式5:
【化157】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
・Rは、互いに独立して、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、および−−(CH
2)
m−−R
80からなる群から選択され;
・ビナフチル核の環A、B、A’、およびB’は、独立して、非置換であるか、または各々、安定性および原子価の規則による限界までの任意の数のR
a、R
b、R
c、およびR
dで置換されており;
・R
a、R
b、R
c、およびR
dは、互いに独立して、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、ハロゲン、−−SiR
3、および−−(CH
2)
m−−R
80からなる群から選択され;
・R
80は、非置換または置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、または多環を示し;
・mは、0ないし8(これらの数を含む)の範囲内の整数である。〕
で示されるリガンドであって、
キラルである場合、エナンチオマー混合物であるか、または単一のエナンチオマーであり、
但し、Rがシクロアルキルまたはアリールである場合、R
a、R
b、R
c、またはR
dの少なくとも一つが存在する、
リガンド;
(7)構造式6:
【化158】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
・Rは、互いに独立して、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、および−−(CH
2)
m−−R
80を含む群から選択され;
・ビナフチル核の環A’およびA’は、独立して、非置換であるか、または各々、安定性および原子価の規則による限界までの任意の数のR
aおよびR
bで置換されており;
・R
aおよびR
bは、互いに独立して、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、ハロゲン、−−SiR
3、および−−(CH
2)
m−−R
80を含む群から選択され;
・R
80は、非置換または置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、または多環を示し;
・mは、0ないし8(これらの数を含む)の範囲内の整数である。〕
で示されるリガンドであって、キラルである場合、エナンチオマー混合物であるか、または単一のエナンチオマーであり得る、リガンド;
(8)構造式7:
【化159】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
・Rは、互いに独立して、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、および−−(CH
2)
m−−R
80からなる群から選択され;
・P(R)
2は、P(アルキル)
2、またはP(シクロアルキル)
2を示し;
・ビナフチル核の環A、B、A’、およびB’は、独立して、非置換であるか、または各々、安定性および原子価の規則による限界までの任意の数のR
a、R
b、R
c、およびR
dで置換されており;
・R
a、R
b、R
c、およびR
dは、互いに独立して、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、ハロゲン、−−SiR
3、および−−(CH
2)
m−−R
80からなる群から選択され;
・R
80は、非置換または置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、または多環を示し;
・mは、0ないし8(これらの数を含む)の範囲内の整数である。〕
で示されるリガンドであって、キラルである場合、エナンチオマー混合物であるか、または単一のエナンチオマーである、リガンド;および
(9)N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドおよび1−メチル−2−ピロリジノン。
[106] 上記リガンドが、置換されていてもよい1,2−ジアミンリガンドである、[105]に記載の方法。
[107] 上記リガンドが、シス−1,2−ジアミノシクロヘキサン、トランス−1,2−ジアミノシクロヘキサン、シス−およびトランス−1,2−ジアミノシクロヘキサンの混合物、シス−N,N’−ジメチル−1,2−ジアミノ−シクロヘキサン、トランス−N,N’−ジメチル−1,2−ジアミノシクロヘキサン、シス−およびトランス−N,N’−ジメチル−1,2−ジアミノシクロヘキサンの混合物、シス−N−トリル−1,2−ジアミノシクロ−ヘキサン、トランス−N−トリル−1,2−ジアミノシクロヘキサン、シス−およびトランス−N−トリル−1,2−ジアミノシクロヘキサンの混合物、エタノールアミン、1,2−ジアミノエタン、およびN,N’−ジメチル−1,2−ジアミノエタンからなる群から選択される、[105]または[106]に記載の方法。
[108] 上記リガンドが、N,N’−ジメチル−1,2−ジアミノエタンである、[105]ないし[107]のいずれかに記載の方法。
[109] 上記反応の前に、式1D:
【化160】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物を、(a)式:
【化161】
[この文献は図面を表示できません]
の求核性ハロゲン化アルキルおよび(b)塩基で処理する工程を含む、[92]ないし[108]のいずれかに記載の方法。
[110] 上記求核性ハロゲン化アルキルが2−クロロアセトアミドである、[109]に記載の方法。
[111] 上記塩基がジイソプロピルエチルアミンである、[109]および[110]のいずれかに記載の方法。
[112] 上記反応の前に、式1C:
【化162】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物を、塩基の存在下、保護剤で保護する工程を含む、[109]ないし[111]のいずれかに記載の方法。
[113] 上記保護剤がエチルクロロホルメートである、[112]に記載の方法。
[114] 上記塩基がトリエチルアミンである、[110]または[111]に記載の方法。
[115] 上記保護反応の前に、
a)式1A:
【化163】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物を、式1B:
【化164】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物に還元する工程;および
b)上記式1Bの化合物を、キラル酸を用いて分割する工程
をさらに含む、[112]ないし[114]のいずれかに記載の方法。
[116] 上記還元工程が、
a)シランおよび酸;
b)ナトリウムシアノボロハイドライドおよび酸;
c)亜鉛および酸;
d)ナトリウムおよび液体アンモニア;
e)エタノール中のナトリウム;
f)ボラン−トリエチルアミン;および
g)水素、およびニッケル、パラジウム炭、ホウ化ニッケル、白金金属、酸化白金、酸化ロジウム、酸化ルテニウムおよび酸化亜鉛からなる群から選択される金属触媒
からなる群から選択される還元剤を使用することを含む、[115]に記載の方法。
[117] 上記還元工程がトリエチルシランおよび酸を使用することを含む、[115]および[116]のいずれかに記載の方法。
[118] 上記酸がトリフルオロ酢酸である、[117]に記載の方法。
[119] 上記キラル酸が、置換されていてもよい酒石酸およびマンデル酸からなる群から選択される、[115]ないし[118]のいずれかに記載の方法。
[120] 上記キラル酸がマンデル酸である、[115]ないし[119]のいずれかに記載の方法。
[121] 上記キラル酸が(S)−マンデル酸である、[115]ないし[120]のいずれかに記載の方法。
[122] 式1J:
【化165】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
(i)kは、1または2であり;
(ii)mは、0、1または2であり;
(iii)nは、1、2または3であり;
(iv)R
7、R
8およびR
9は、独立して、Hまたは置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ニトロ、ハロ、ハロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキルであり;
(v)Xは、N、SまたはOであり;および
(vi)R
10は、XがNである場合、HまたはC
1−4アルキルであり、またはR
10は、Xが−O−または−S−である場合、存在せず、
(vii)R
6aおよびR
6bはHであり:および
(viii)R
1は、Hまたは置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アリールオキソアルキル、アリールオキシアルキル、ヘテロアリールオキソアルキル、ヘテロアリールオキシアルキル、アリールスルフィニルアルキルまたはヘテロアリールスルフィニルアルキルである。〕
の化合物の製造方法であって、[6]ないし[15]のいずれかに記載の方法を含む、方法。
[123] 式1J:
【化166】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
(i)kは、1または2であり;
(ii)mは、0、1または2であり;
(iii)nは、1、2または3であり;
(iv)R
7、R
8およびR
9は、独立して、Hまたは置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ニトロ、ハロ、ハロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキルであり;
(v)Xは、N、SまたはOであり;および
(vi)R
10は、XがNである場合、HまたはC
1−4アルキルであり、またはR
10は、Xが−O−または−S−である場合、存在せず、
(vii)R
6aおよびR
6bはHであり:および
(viii)R
1は、Hまたは置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アリールオキソアルキル、アリールオキシアルキル、ヘテロアリールオキソアルキル、ヘテロアリールオキシアルキル、アリールスルフィニルアルキルまたはヘテロアリールスルフィニルアルキルである。〕
の化合物の製造方法であって、[25]ないし[29]のいずれかに記載の方法を含む、方法。
[124] 式1J:
【化167】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
(i)kは、1または2であり;
(ii)mは、0、1または2であり;
(iii)nは、1、2または3であり;
(iv)R
7、R
8およびR
9は、独立して、Hまたは置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ニトロ、ハロ、ハロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキルであり;
(v)Xは、N、SまたはOであり;および
(vi)R
10は、XがNである場合、HまたはC
1−4アルキルであり、またはR
10は、Xが−O−または−S−である場合、存在せず、
(vii)R
6aおよびR
6bはHであり:および
(viii)R
1は、Hまたは置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アリールオキソアルキル、アリールオキシアルキル、ヘテロアリールオキソアルキル、ヘテロアリールオキシアルキル、アリールスルフィニルアルキルまたはヘテロアリールスルフィニルアルキルである。〕
の化合物の製造方法であって、[38]ないし[41]のいずれかに記載の方法を含む、方法。
[125] 式1J:
【化168】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
(i)kは、1または2であり;
(ii)mは、0、1または2であり;
(iii)nは、1、2または3であり;
(iv)R
7、R
8およびR
9は、独立して、Hまたは置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ニトロ、ハロ、ハロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキルであり;
(v)Xは、N、SまたはOであり;および
(vi)R
10は、XがNである場合、HまたはC
1−4アルキルであり、またはR
10は、Xが−O−または−S−である場合、存在せず、
(vii)R
6aおよびR
6bはHであり:および
(viii)R
1は、Hまたは置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アリールオキソアルキル、アリールオキシアルキル、ヘテロアリールオキソアルキル、ヘテロアリールオキシアルキル、アリールスルフィニルアルキルまたはヘテロアリールスルフィニルアルキルである。〕
の化合物の製造方法であって、[47]ないし[53]のいずれかに記載の方法を含む、方法。
[126] 式1J:
【化169】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
(i)kは、1または2であり;
(ii)mは、0、1または2であり;
(iii)nは、1、2または3であり;
(iv)R
7、R
8およびR
9は、独立して、Hまたは置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ニトロ、ハロ、ハロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキルであり;
(v)Xは、N、SまたはOであり;および
(vi)R
10は、XがNである場合、HまたはC
1−4アルキルであり、またはR
10は、Xが−O−または−S−である場合、存在せず、
(vii)R
6aおよびR
6bはHであり:および
(viii)R
1は、Hまたは置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アリールオキソアルキル、アリールオキシアルキル、ヘテロアリールオキソアルキル、ヘテロアリールオキシアルキル、アリールスルフィニルアルキルまたはヘテロアリールスルフィニルアルキルである。〕
の化合物の製造方法であって、[59]ないし[68]のいずれかに記載の方法を含む、方法。
[127] 式1J:
【化170】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
(i)kは、1または2であり;
(ii)mは、0、1または2であり;
(iii)nは、1、2または3であり;
(iv)R
7、R
8およびR
9は、独立して、Hまたは置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ニトロ、ハロ、ハロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキルであり;
(v)Xは、N、SまたはOであり;および
(vi)R
10は、XがNである場合、HまたはC
1−4アルキルであり、またはR
10は、Xが−O−または−S−である場合、存在せず、
(vii)R
6aおよびR
6bはHであり:および
(viii)R
1は、Hまたは置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アリールオキソアルキル、アリールオキシアルキル、ヘテロアリールオキソアルキル、ヘテロアリールオキシアルキル、アリールスルフィニルアルキルまたはヘテロアリールスルフィニルアルキルである。〕
の化合物の製造方法であって、[76]ないし[79]のいずれかに記載の方法を含む、方法。
[128] 式1J:
【化171】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
(i)kは、1または2であり;
(ii)mは、0、1または2であり;
(iii)nは、1、2または3であり;
(iv)R
7、R
8およびR
9は、独立して、Hまたは置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ニトロ、ハロ、ハロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキルであり;
(v)Xは、N、SまたはOであり;および
(vi)R
10は、XがNである場合、HまたはC
1−4アルキルであり、またはR
10は、Xが−O−または−S−である場合、存在せず、
(vii)R
6aおよびR
6bはHであり:および
(viii)R
1は、Hまたは置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アリールオキソアルキル、アリールオキシアルキル、ヘテロアリールオキソアルキル、ヘテロアリールオキシアルキル、アリールスルフィニルアルキルまたはヘテロアリールスルフィニルアルキルである。〕
の化合物の製造方法であって、[80]ないし[82]のいずれかに記載の方法を含む、方法。
[129] 式1J:
【化172】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
(i)kは、1または2であり;
(ii)mは、0、1または2であり;
(iii)nは、1、2または3であり;
(iv)R
7、R
8およびR
9は、独立して、Hまたは置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ニトロ、ハロ、ハロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキルであり;
(v)Xは、N、SまたはOであり;および
(vi)R
10は、XがNである場合、HまたはC
1−4アルキルであり、またはR
10は、Xが−O−または−S−である場合、存在せず、
(vii)R
6aおよびR
6bはHであり:および
(viii)R
1は、Hまたは置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アリールオキソアルキル、アリールオキシアルキル、ヘテロアリールオキソアルキル、ヘテロアリールオキシアルキル、アリールスルフィニルアルキルまたはヘテロアリールスルフィニルアルキルである。〕
の化合物の製造方法であって、[83]ないし[85]のいずれかに記載の方法を含む、方法。
[130] 式1J:
【化173】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
(i)kは、1または2であり;
(ii)mは、0、1または2であり;
(iii)nは、1、2または3であり;
(iv)R
7、R
8およびR
9は、独立して、Hまたは置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ニトロ、ハロ、ハロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキルであり;
(v)Xは、N、SまたはOであり;および
(vi)R
10は、XがNである場合、HまたはC
1−4アルキルであり、またはR
10は、Xが−O−または−S−である場合、存在せず、
(vii)R
6aおよびR
6bはHであり:および
(viii)R
1は、Hまたは置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アリールオキソアルキル、アリールオキシアルキル、ヘテロアリールオキソアルキル、ヘテロアリールオキシアルキル、アリールスルフィニルアルキルまたはヘテロアリールスルフィニルアルキルである。〕
の化合物の製造方法であって、[86]ないし[87]のいずれかに記載の方法を含む、方法。
[131] 式2C:
【化174】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
(i)kは、1または2であり;
(ii)mは、0、1または2であり;
(iii)Aは、Cl、Br、FまたはIであり;
(iv)R
5は、HまたはC
1−C
4アルキルであり;
(v)R
7、R
8およびR
9は、独立して、Hまたは置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、C
3−C
10シクロアルキル、C
3−C
10ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシ、C
1−C
6アルコキシ、ニトロ、ハロ、ハロC
1−C
6アルキル、アリール、アリールC
1−C
6アルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールC
1−C
6アルキルである。〕
の化合物。
[132] 本明細書中に記載の遊離形または塩形の式2C:
【化175】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物の製造方法であって、式2A:
【化176】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物を、式2B:
【化177】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物に還元する工程;および
キラル酸分割またはキラルクロマトグラフィーによって、式2Bの化合物のエナンチオマーを分離する工程
を含む、方法。
[133] 還元工程が、トリエチルシランおよび酸を使用することを含む、[132]に記載の方法。
[134] エナンチオマーの分離工程がキラル酸を使用することを含む、[132]または[133]に記載の方法。
[135] 上記キラル酸がS−マンデル酸である、[134]に記載の方法。
[136] 式2D:
【化178】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
kは、1または2であり;
mは、0、1または2であり;
Aは、Cl、Br、FまたはIであり;
Bは保護基であり;
R
5は、HまたはC
1−C
4アルキルであり;
R
7、R
8およびR
9は、独立して、Hまたは置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、C
3−C
10シクロアルキル、C
3−C
10ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシ、C
1−C
6アルコキシ、ニトロ、ハロ、ハロC
1−C
6アルキル、アリール、アリールC
1−C
6アルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールC
1−C
6アルキルである。〕
の化合物。
[137] 上記の遊離形または塩形の式2D:
【化179】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物の製造方法であって、式2C:
【化180】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物のピペリジノ−アミンを、塩基の存在下、保護剤で保護する工程を含む、方法。
[138] 保護剤がエチルクロロホルメートである、[137]に記載の方法。
[139] 式2E’:
【化181】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
(i)kは、1または2であり;
(ii)mは、0、1または2であり;
(iii)Bは保護基であり
(iv)R
5は、HまたはC
1−C
4アルキルであり;
(v)R
7、R
8およびR
9は、独立して、Hまたは置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、C
3−C
10シクロアルキル、C
3−C
10ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ニトロ、ハロ、ハロC
1−C
6アルキル、アリール、アリールC
1−C
6アルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールC
1−C
6アルキルである。〕
の化合物。
[140] 上記式2E’:
【化182】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物の製造方法であって、式2Dの化合物を、(a)ベンゾフェノンイミン;(b)周期表第8−11族から選択される遷移金属触媒;(c)塩基;および(d)請求項30に記載のリガンドからなる群から選択されるリガンドで処理する工程を含む、方法。
[141] 式2E:
【化183】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
(i)kは、1または2であり;
(ii)mは、0、1または2であり;
(iii)nは、1、2または3であり;
(iv)Aは、Cl、Br、FまたはIであり;
(v)Bは保護基であり;
(vi)R
5は、HまたはC
1−C
4アルキルであり;
(vii)R
7、R
8およびR
9は、独立して、Hまたは置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、C
3−C
10シクロアルキル、C
3−C
10ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ニトロ、ハロ、ハロC
1−C
6アルキル、アリール、アリールC
1−C
6アルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールC
1−C
6アルキルであり;および
(viii)X−Y−は、HO−CH
2−、HS−CH
2−、H(R’)N−CH
2−またはH(R’)N−C(O)−[式中、R’は、HまたはC
1−C
4アルキルである。]である。〕
の化合物。
[142] 上記の遊離形または塩形の式2E:
【化184】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物の製造方法であって、式2D:
【化185】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物を、(a)一般式:
【化186】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
(i)Aは、Cl、F、BrまたはIであり;
(ii)X−Yは、−H’OCH
2−、−HSCH
2−、−H(R’)N−CH
2−または−H(R’)N−C(O)−[式中、R’は、HまたはC
1−4アルキルである。]であり;
(iii)nは、1、2または3である。〕
の求核性ハロゲン化アルキル;および
(b)塩基
を用いてN−アルキル化する工程を含む、方法。
[143] 上記求核性ハロゲン化アルキルが2−クロロアセトアミドである、[142]に記載の方法。
[144] 上記求核性ハロゲン化アルキルが2−クロロアセトアミドであり、および上記塩基がイソプロピルエチルアミンである、[142]または[143]に記載の方法。
[145] ヨウ化カリウムをさらに含む、[142]、[143]または[144]に記載の方法。
[146] 式2F’’:
【化187】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
(i)kは、1または2であり;
(ii)mは、0、1または2であり;
(iii)nは、1、2または3であり;
(iv)Bは保護基であり;
(v)R
5は、HまたはC
1−C
4アルキルであり;
(vi)R
7、R
8およびR
9は、独立して、Hまたは置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、C
3−C
10シクロアルキル、C
3−C
10ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシ、C
1−C
6アルコキシ、ニトロ、ハロ、ハロC
1−C
6アルキル、アリール、アリールC
1−C
6アルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールC
1−C
6アルキルであり;および
(vii)−X−Y−は、−(R’)N−C(O)−[式中、R’は、HまたはC
1−C
4アルキルである。]である。〕
の化合物。
[147] 式2F:
【化188】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
(i)kは、1または2であり;
(ii)mは、0、1または2であり;
(iii)nは、1、2または3であり;
(iv)Bは保護基であり;
(v)R
5は、HまたはC
1−C
4アルキルであり;
(vi)R
7、R
8およびR
9は、独立して、Hまたは置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、C
3−C
10シクロアルキル、C
3−C
10ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシ、C
1−C
6アルコキシ、ニトロ、ハロ、ハロC
1−C
6アルキル、アリール、アリールC
1−C
6アルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールC
1−C
6アルキルであり;および
(vii)−X−Y−は、−OCH
2−、−SCH
2−、−(R’)N−CH
2−または−(R’)N−C(O)−[式中、R’は、HまたはC
1−4アルキルである。]である。〕
の化合物の製造方法であって、上記式2E:
【化189】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物を、
(a)周期表第8−11族からなる群から選択される遷移金属触媒;および
(b)塩基
で処理する工程を含む、方法。
[148] 遷移金属触媒が銅触媒である、[147]に記載の方法。
[149] 遷移金属触媒がCuIである、[147]または[148]に記載の方法。
[150] 遷移金属触媒がCuIであり、および塩基が炭酸カリウムである、[147]、[148]または[149]に記載の方法。
[151] 遷移金属触媒に配位することが知られた単座または二座リガンドを添加する工程をさらに含む、[147]ないし[150]のいずれかに記載の方法。
[152] 上記リガンドがアミンリガンドである、[151]に記載の方法。
[153] 上記アミンリガンドがN,N’−ジメチル−1,2−ジアミノエタンである、[151]または[152]に記載の方法。
[154] 式2G:
【化190】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
(i)kは、1または2であり;
(ii)mは、0、1または2であり;
(iii)nは、1、2または3であり;
(iv)Bは保護基であり;
(v)R
5は、HまたはC
1−C
4アルキルであり;
(vi)R
7、R
8およびR
9は、独立して、Hまたは置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、C
3−C
10シクロアルキル、C
3−C
10ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシ、C
1−6アルコキシ、ニトロ、ハロ、ハロC
1−C
6アルキル、アリール、アリールC
1−C
6アルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールC
1−C
6アルキルであり;および
(vii)R
10は、HまたはC
1−4アルキルである。〕
の化合物。
[155] 遊離形または塩形の式2G:
【化191】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
(i)kは、1または2であり;
(ii)mは、0、1または2であり;
(iii)nは、1、2または3であり;
(iv)Bは保護基であり;
(v)R
5は、HまたはC
1−C
4アルキルであり;
(vi)R
7、R
8およびR
9は、独立して、Hまたは置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、C
3−C
10シクロアルキル、C
3−C
10ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシ、C
1−C
6アルコキシ、ニトロ、ハロ、ハロC
1−C
6アルキル、アリール、アリールC
1−C
6アルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールC
1−C
6アルキルであり;
(vii)X−Yは、
【化192】
[この文献は図面を表示できません]
であり;および
(viii)R
10はC
1−4アルキルである。〕
の化合物の製造方法であって、式2F’:
【化193】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
(i)kは、1または2であり;
(ii)mは、0、1または2であり;
(iii)nは、1、2または3であり;
(iv)Bは保護基であり;
(ix)R
5は、HまたはC
1−C
4アルキルであり;
(v)R
7、R
8およびR
9は、独立して、Hまたは置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、C
3−C
10シクロアルキル、C
3−C
10ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシ、C
1−C
6アルコキシ、ニトロ、ハロ、ハロC
1−C
6アルキル、アリール、アリールC
1−C
6アルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールC
1−C
6アルキルであり;および
(vi)−X−Y−は、−(R’)N−CH
2−または−(R’)N−C(O)−[式中、R’はHである。]である。〕
の化合物をN−アルキル化する工程を含む、方法。
[156] [155]に記載の方法。
[157] 上記式2Gの化合物の製造方法であって、
c)上記の遊離形または塩形の式2Dの化合物を、溶媒(例えば、ジオキサン)中、(i)上記一般式:
【化194】
[この文献は図面を表示できません]
の求核性ハロゲン化アルキル、(ii)塩基および(iii)ヨウ化カリウムで処理する工程;
d)(i)周期表第8−11族からなる群から選択される遷移金属触媒;(ii)塩基;および(iii)所望により、遷移金属触媒に配位することが知られた単座または二座リガンドを添加する工程
を含む、方法。
[158] 工程(a)の求核性ハロゲン化アルキルがN−メチルクロロアセトアミドであり、工程(a)の塩基がジイソプロピルエチルアミンである、[157]に記載の方法。
[159] 工程(b)の遷移金属触媒がCuIであり;工程(b)の塩基が炭酸カリウムである、[157]または[158]に記載の方法。
[160] 遷移金属触媒に配位することが知られた単座または二座リガンドがN,N’−ジメチルエチレンジアミンである、[157]、[158]または[159]に記載の方法。
[161] 式2H:
【化195】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
(i)kは、1または2であり;
(ii)mは、0、1または2であり;
(iii)nは、1、2または3であり;
(iv)Bは保護基であり;
(v)R
5は、HまたはC
1−C
4アルキルであり;
(vi)R
7、R
8およびR
9は、独立して、Hまたは置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、C
3−C
10シクロアルキル、C
3−C
10ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシ、C
1−C
6アルコキシ、ニトロ、ハロ、ハロC
1−C
6アルキル、アリール、アリールC
1−C
6アルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールC
1−C
6アルキルであり;
(vii)XはNであり;および
(viii)R
10は、HまたはC
1−4アルキルであり;および
(ix)R
6aおよびR
6bは、独立して、Hからなる群から選択される。〕
の化合物の製造方法であって、本明細書中に記載の遊離形または塩形の式2G’:
【化196】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物のケトンをメチレンに還元する工程を含む、方法。
[162] 還元工程がボラン−THFの使用を通じて達成され得る、[161]に記載の方法。
[163] 式2I:
【化197】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
(i)kは、1または2であり;
(ii)mは、0、1または2であり;
(iii)nは、1、2または3であり;
(iv)R
5は、HまたはC
1−C
4アルキルであり;
(v)R
7、R
8およびR
9は、独立して、Hまたは置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、C
3−C
10シクロアルキル、C
3−C
10ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシ、C
1−6アルコキシ、ニトロ、ハロ、ハロC
1−C
6アルキル、アリール、アリールC
1−C
6アルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールC
1−C
6アルキルであり;
(vi)Xは、N、SまたはOであり;
(vii)R
10は、XがNである場合、HまたはC
1−4アルキルであり、またはR
10は、XがOまたはSである場合、存在せず;および
(viii)R
6aおよびR
6bはHである。〕
の化合物の製造方法であって、上記式2H:
【化198】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物を脱保護する工程を含む、方法。
[164] 脱保護工程が塩基または酸を使用することを含む、[163]に記載の方法。
[165] 脱保護工程が水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムを使用することを含む、[163]または[164]に記載の方法。
[166] 脱保護工程が塩酸を使用することを含む、[163]または[164]に記載の方法。
[167] 式2J:
【化199】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
(i)kは、1または2であり;
(ii)mは、0、1または2であり;
(iii)nは、1、2または3であり;
(iv)Xは、N、SまたはOであり;
(v)R
5は、HまたはC
1−C
4アルキルであり;
(vi)R
7、R
8およびR
9は、独立して、Hまたは置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、C
3−C
10シクロアルキル、C
3−C
10ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシ、C
1−6アルコキシ、ニトロ、ハロ、ハロC
1−C
6アルキル、アリール、アリールC
1−C
6アルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールC
1−C
6アルキルであり;
(vii)R
10は、XがNである場合、HまたはC
1−4アルキルであり、またはR
10は、XがOまたはSである場合、存在せず;
(viii)R
6aおよびR
6bはHであり:および
(ix)R
1は、Hまたは置換されていてもよいC
1−C
6アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールC
1−C
6アルキル(例えば、ベンジル)、ヘテロアリール、ヘテロアリールC
1−C
6アルキル、アリールオキソC
1−C
6アルキル(例えば、4−(4−フルオロフェニル)−4−オキソブチル))、アリールオキシC
1−C
6アルキル(例えば、3−(4−フルオロフェノキシ)プロピル))、ヘテロアリールオキソC
1−C
6アルキル、ヘテロアリールオキシC
1−C
6アルキル、アリールスルフィニルC
1−C
6アルキルまたはヘテロアリールスルフィニルC
1−C
6アルキルである。〕
の化合物の製造方法であって、上記式2I:
【化200】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物を、(a)一般式:
【化201】
[この文献は図面を表示できません]
〔式中、
(i)Zは−C(O)−、−O−、またはS(O)
2−であり;
(ii)R
13は、置換されていてもよいアリール、アリールC
1−C
6アルキル、C
1−C
6アルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールC
1−C
6アルキルであり;および
(iii)Gは、ハロゲン化C
1−C
8アルキル(例えば、塩化プロピル)である。〕
の化合物;および
(b)塩基を用いてN−アルキル化する工程を含む、方法。
[168] 一般式:
【化202】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物が、
【化203】
[この文献は図面を表示できません]
からなる群から選択される、[167]に記載の方法。
[169] 一般式:
【化204】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物が
【化205】
[この文献は図面を表示できません]
である、[167]または[168]に記載の方法。
[170] 上記式1Jまたは2J:
【化206】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物の薬学的に許容される塩の製造方法であって、式1Jまたは2Jの化合物の遊離塩基を、酸と反応させる工程を含む、方法。