【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の第1側面に従う磁気発生装置は、ディスクブレーキロータを自転車のハブに取り付けるためのアダプタに取り付け可能な磁気発生装置であって、磁気発生部と、第1部分および第2部分を含む保持部と、を備え、前記第1部分は、前記磁気発生部を支持し、前記第2部分は、前記磁気発生装置が前記アダプタに装着された状態において、前記第1部分と前記第2部分との間に前記アダプタの一部を挟むように前記第1部分に取り付けられる。
【0006】
本開示の第1側面に従う第2側面の磁気発生装置において、前記第1部分は、前記磁気発生部が設けられる開口部を含む。
【0007】
本開示の第2側面に従う第3側面の磁気発生装置において、前記開口部は、前記磁気発生装置が前記アダプタに装着された状態において、前記自転車のハブから離れる方向を向く前記第1部分の表面に設けられる。
【0008】
本開示の第1から第3側面のいずれか1つに従う第4側面の磁気発生装置において、前記第1部分および前記第2部分に取り付けられる第1係合部をさらに備える。
【0009】
本開示の第4側面に従う第5側面の磁気発生装置において、前記第1係合部は、ボルトを含む。
【0010】
本開示の第4または第5側面に従う第6側面の磁気発生装置において、前記第1部分は、前記第1係合部が貫通する貫通孔を含む。
【0011】
本開示の第4から第6側面のいずれか1つに従う第4側面の磁気発生装置において、前記第1部分および前記第2部分に取り付けられる第2係合部をさらに含み、前記磁気発生部は、前記第1係合部と前記第2係合部との間に設けられる。
【0012】
本開示の第7側面に従う第8側面の磁気発生装置において、前記第2係合部は、ボルトを含む。
【0013】
本開示の第7または第8側面に従う第9側面の磁気発生装置において、前記第1部分は、前記第1係合部が貫通する第1貫通孔、および、前記第2係合部が貫通する第2貫通孔を含み、前記第2部分は、前記第1貫通孔に整列する第1開口部、および、前記第2貫通孔に整列する第2開口部を含む。
【0014】
本開示の第9側面に従う第10側面の磁気発生装置において、前記第1開口部は、前記第1係合部に係合するねじ部を含み、前記第2開口部は、前記第2係合部に係合するねじ部を含む。
【0015】
本開示の第7から第10側面のいずれか1つに従う第11側面の磁気発生装置において、前記第1係合部および前記第2係合部は、前記磁気発生装置が前記アダプタに装着された状態において、前記アダプタの径方向に延びる突出部を前記第1係合部と前記第2係合部との間に挟む位置に配置される。
【0016】
本開示の第11側面に従う第12側面の磁気発生装置において、前記磁気発生部は、前記磁気発生装置が前記アダプタに装着された状態において、前記アダプタの軸方向において前記突出部と並ぶ。
【0017】
本開示の第1から第12側面のいずれか1つに従う第13側面の磁気発生装置において、前記第1部分および前記第2部分は、前記アダプタを前記自転車のハブに固定するように構成される固定部材の固定機能とは無関係に、前記アダプタに取り付けられるように構成される。
【0018】
本開示の第1から第13側面のいずれか1つに従う第14側面の磁気発生装置において、前記第1部分および前記第2部分は、前記アダプタに着脱可能に構成される。
【0019】
本開示の第16側面に従う磁気発生装置は、ディスクブレーキロータを自転車のハブに取り付けるためのアダプタに取り付け可能な磁気発生装置であって、磁気発生部と、前記磁気発生部を支持する取付部と、前記磁気発生装置が前記アダプタに装着された状態において、前記取付部を前記アダプタの一部に固定するように構成される係合部とを備える。
【0020】
本開示の第15側面に従う第16側面の磁気発生装置において、前記磁気発生部は、周方向に間隔を空けて前記取付部に設けられる複数の永久磁石を含む。
【0021】
本開示の第15または第16側面に従う第17側面の磁気発生装置において、前記取付部は、前記磁気発生部が設けられる開口部を含む。
【0022】
本開示の第17側面に従う第18側面の磁気発生装置において、前記開口部は、前記磁気発生装置が前記アダプタに装着された状態において、前記自転車のハブから離れる方向を向く前記取付部の表面に設けられる。
【0023】
本開示の第15から第18側面のいずれか1つに従う第19側面の磁気発生装置において、前記係合部は、ボルトを含む。
【0024】
本開示の第15から第19側面のいずれか1つに従う第19側面の磁気発生装置において、前記取付部は、前記係合部が貫通する貫通孔を含む。
【0025】
本開示の第1から第20側面のいずれか1つに従う第19側面の磁気発生装置において、前記磁気発生部は、少なくとも1つの永久磁石を含む。
【0026】
(ディスクブレーキロータのアダプタ等の例)
第A1側面に従うディスクブレーキロータのアダプタは、ディスクブレーキロータの本体を自転車のハブに取り付けるためのアダプタであって、前記ハブに設けられる第1スプラインと嵌合可能な第2スプラインを含む内周部、および、前記ディスクブレーキロータの本体が取り付けられる外周部を含むアダプタ本体と、磁気発生部と、前記アダプタを前記ハブに固定するための固定部材の固定機能とは無関係に、前記磁気発生部を前記アダプタ本体に装着する装着部と、を含む。
上記第A1側面に従えば、ディスクブレーキロータのアダプタに装着される磁気発生部を用いて自転車の車輪の回転状態を検出することができるようになる。
【0027】
前記第A1側面に従う第A2側面のディスクブレーキロータのアダプタにおいて、前記装着部は、前記アダプタ本体に着脱可能に構成される。
上記第A2側面に従えば、ユーザの要望に応じて磁気発生部をディスクブレーキロータのアダプタに取り付けることができるため、ユーザビリティが向上する。
【0028】
前記第A1または第A2側面に従う第A3側面のディスクブレーキロータのアダプタにおいて、前記装着部は、前記磁気発生部を保持する保持部と、前記アダプタ本体に係合する係合部と、を有する。
上記第A3側面に従えば、磁気発生部が保持部によって保持されるため、安定してディスクブレーキロータのアダプタに取り付けることができる。
【0029】
前記第A3側面に従う第A4側面のディスクブレーキロータのアダプタにおいて、前記係合部は、第1ねじ部を含む。
上記第A4側面に従えば、第1ねじ部によって磁気発生部を簡便にディスクブレーキロータのアダプタに取り付けることができる。
【0030】
前記第A4側面に従う第A5側面のディスクブレーキロータのアダプタにおいて、前記アダプタ本体は、前記第1ねじ部が係合する第2ねじ部を含む。
上記第A5側面に従えば、第1ねじ部と第2ねじ部とを係合させることによって磁気発生部を簡便にディスクブレーキロータのアダプタに取り付けることができる。
【0031】
前記第A4側面に従う第A6側面のディスクブレーキロータのアダプタにおいて、前記係合部は、前記保持部と別体に形成され、前記保持部は、前記係合部が貫通する第1貫通孔と、前記係合部が前記第1貫通孔を貫通した状態で、前記第1ねじ部に係合する第3ねじ部と、を含む。
上記第A6側面に従えば、第1ねじ部と第3ねじ部とを係合させることによって、磁気発生部を簡便にディスクブレーキロータのアダプタに取り付けることができる。
【0032】
前記第A4側面に従う第A7側面のディスクブレーキロータのアダプタにおいて、前記係合部は、前記保持部と別体に形成され、前記アダプタ本体は、前記係合部が貫通する第2貫通孔を含み、前記保持部は、前記係合部が前記第2貫通孔を貫通した状態で、前記第1ねじ部に係合する第4ねじ部を含む。
上記第A7側面に従えば、第1ねじ部と第4ねじ部とを係合させることによって、磁気発生部を簡便にディスクブレーキロータのアダプタに取り付けることができる。
【0033】
前記第A1側面に従う第A8側面のディスクブレーキロータのアダプタにおいて、前記装着部は、前記アダプタ本体と一体に形成されている。
上記第A8側面に従えば、磁気発生部を安定してアダプタ本体に取り付けることができる。
【0034】
前記第A1から第A7側面のいずれか一つに従う第A9側面のディスクブレーキロータのアダプタにおいて、前記外周部は、径方向外側に突出し、前記ディスクブレーキロータの本体が取り付けられる複数の突出部を含む。
上記第A9側面に従えば、磁気発生部を突出部に取り付けることができる。
【0035】
前記第A9側面に従う第A10側面のディスクブレーキロータのアダプタにおいて、前記磁気発生部は、隣り合う2つの前記突出部の間に設けられる。
上記第A10側面に従えば、磁気発生部が隣り合う2つの突出部の間に設けられるため、装置の大型化を抑制できる。
【0036】
前記第A9側面に従う第A11側面のディスクブレーキロータのアダプタにおいて、前記磁気発生部は、前記突出部に設けられる。
上記第A11側面に従えば、磁気発生部を突出部に設けることができる。
【0037】
前記第A1側面に従う第A12側面のディスクブレーキロータのアダプタにおいて、前記外周部は、径方向外側に突出し、前記ディスクブレーキロータの本体が取り付けられる複数の突出部を含み、前記突出部は、前記ディスクブレーキロータの本体を取り付けるための第1孔を含み、前記装着部は、前記第1孔に挿入されて前記突出部に固定される。
上記第A12側面に従えば、装着部を第1孔に挿入することによって安定して磁気発生部を突出部に固定することができる。また、ディスクブレーキロータの本体を取り付けるための第1孔を用いて磁気発生部をディスクブレーキロータのアダプタに取り付けることによって装置の大型化を抑制できる。
【0038】
前記第A12側面に従う第A13側面のディスクブレーキロータのアダプタにおいて、前記装着部は、前記第1孔、および、前記ディスクブレーキロータの本体に形成される第2孔に挿入され、前記突出部と前記ディスクブレーキロータの本体とを連結する連結部分を含む。
上記第A13側面に従えば、装着部を第1孔および第2孔に挿入することによって安定して磁気発生部を突出部に固定することができる。また、ディスクブレーキロータの本体を取り付けるための第1孔および第2孔を用いて磁気発生部をディスクブレーキロータのアダプタに取り付けることによって装置の大型化を抑制できる。
【0039】
前記第A1から第A13側面のいずれか一つに従う第A14側面のディスクブレーキロータのアダプタにおいて、前記磁気発生部は、少なくとも1つの永久磁石を含む。
上記第A14側面に従えば、磁気発生部が安定して磁気を発生させることができる。
【0040】
前記第A1から第A9側面および第A11から第A13側面のいずれか一つに従う第A15側面のディスクブレーキロータのアダプタにおいて、前記磁気発生部は、周方向に複数の磁極が並ぶ円環形状の永久磁石を含む。
上記第A15側面に従えば、複数の磁極の検出によって自転車の車輪の回転状態の検出精度を向上することができるようになる。
【0041】
前記第A1から第A9側面および第A11から第A13側面のいずれか一つに従う第A16側面のディスクブレーキロータのアダプタにおいて、前記装着部は、円環形状のベース部を含み、前記磁気発生部は、前記ベース部の周方向に間隔を開けて配置される複数の永久磁石を含む。
上記第A16側面に従えば、複数の永久磁石の磁気の検出によって自転車の車輪の回転状態の検出精度を向上することができるようになる。
【0042】
前記第A1から第A16側面のいずれか一つに従う第A17側面のディスクブレーキロータのアダプタにおいて、前記磁気発生部と前記装着部との間に配置され、熱の伝達を抑制する断熱部をさらに含む。
上記第A17側面に従えば、熱による磁気発生部から発生する磁気への影響を断熱部によって低減できる。
【0043】
前記第A1から第A17側面のいずれか一つに従う第A18側面のディスクブレーキロータのアダプタにおいて、前記アダプタ本体は、スチール鋼またはアルミ合金を含む。
上記第A18側面に従えば、アダプタ本体を適切な材料によって形成できる。
【0044】
第A19側面に従うディスクブレーキロータは、前記第A1から第A18側面のいずれか一つに従うディスクブレーキロータのアダプタと、前記アダプタに取り付けられる前記ディスクブレーキロータの本体とを含む。
上記第A19側面に従えば、ディスクブレーキロータを自転車の車輪の回転状態を検出するために好適に用いることができる。
【0045】
第A20側面に従うディスクブレーキロータは、自転車のハブにボルトによって取り付け可能な複数の第1取付部と、前記第1取付部とは異なる位置に設けられる第2取付部と、磁気発生部と、前記磁気発生部を前記第2取付部に着脱可能に取り付ける装着部とを含む。
上記第A20側面に従えば、自転車のハブにボルトによって取り付け可能なディスクブレーキロータを自転車の車輪の回転状態を検出するために好適に用いることができる。
【0046】
第A21側面本発明に従う磁気発生装置は、自転車のハブに取り付けるためのハブ接続部、前記ハブ接続部よりも径方向の外側に配置される本体、および、径方向に延びて前記ハブ接続部と前記本体とを接続するアームを含むディスクブレーキロータに取り付け可能な磁気発生装置であって、磁気発生部と、前記磁気発生部を保持する保持部と、前記保持部と一体に形成され、前記ディスクブレーキロータの軸方向の第1側面に取り付け可能な第3取付部と、を含み、前記保持部は、前記第3取付部が前記第1側面に装着された状態で、前記磁気発生部の少なくとも一部が、前記第1側面から前記ディスクブレーキロータの周方向において隣り合う前記アームの間の空間に突出するように構成される。
上記第A21側面に従えば、ディスクブレーキロータを自転車の車輪の回転状態を検出するために好適に用いることができる。
【0047】
前記第A21側面に従う第A22側面の磁気発生装置において、前記磁気発生部は、前記保持部に埋め込まれる。
上記第A22側面に従えば、磁気発生部を安定してディスクブレーキロータに取り付けることができる。