(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記表示手段は、前記商品の前記第2載置部への移動を示す画像として、前記撮像部が撮像した、前記第1載置部に載置された前記商品が前記第2載置部に移動するために取り出される前記画像、または前記第1載置部から取り出された前記商品が前記第2載置部に移動するために投入される画像を前記表示部に表示する、
請求項1に記載のチェックアウト装置。
前記表示手段は、前記商品の前記第2載置部への移動を示す画像として、前記第1載置部に載置された前記商品の有無の変化、または前記第2載置部に載置された前記商品の有無の変化を前記表示部に表示する、
請求項1に記載のチェックアウト装置。
前記表示手段は、前記読取部で読み取られた前記商品特定情報に基づいて売上登録処理された前記商品の商品情報を、前記表示部に表示された前記画像とともに前記表示部に表示する、
請求項1乃至3のいずれか一に記載のチェックアウト装置。
商品を載置する第1載置部と、前記第1載置部に載置された前記商品を特定する商品特定情報を読取らせる読取部と、前記読取部で前記商品特定情報を読取られた前記商品を載置する第2載置部と、表示部と、を備えたコンピュータを、
撮像部が撮像した前記第1載置部に載置された前記商品の画像、及び撮像部が撮像した商品の前記第2載置部への移動を示す画像を前記表示部に表示させる表示手段と、
前記第1載置部及び前記第2載置部に載置された商品の輪郭を抽出する輪郭抽出手段と、
して機能させ、
前記表示手段は、個々の商品に対して、前記輪郭抽出手段により抽出された商品の輪郭に沿って視覚的に他の商品と区別可能な輪郭を表示するプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、
図1〜
図10の添付図面を参照して、実施形態に係るチェックアウト装置について詳細に説明する。実施形態では、顧客が登録操作および会計操作を実行するセルフPOS(Point of Sales)端末をチェックアウト装置として説明する。なお、以下に説明する実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0009】
図1は、実施形態に係るセルフPOS端末を示す斜視図である。
図1に示すように、セルフPOS端末1は、購入する商品を特定する商品コードを読取らせる登録部と、読み取らせた商品コードに対応した商品情報に基づいて会計部とを備えている。登録部における登録操作と会計部における会計操作は、いずれも顧客自身が行う。ここで、登録操作とは、商品を入れたカゴから商品を取出して、読取部等で商品コードを読み取って当該商品を売上登録して、反対側の台にセットされたレジ袋に当該商品を投入する操作をいう。セルフPOS端末1は、顧客が行った登録操作に基づいて売上登録処理を実行する。また、セルフPOS端末1は、顧客が行った会計操作に基づいて会計処理を実行する。
【0010】
ここで、売上登録処理とは、入力された商品コードに基づいて当該商品の商品名や価格等の商品情報を表示し記憶する処理をいう。また、会計処理とは、売上登録処理した商品情報に基づいて、取引に係る合計金額の表示、および顧客から預かった預り金に基づいて会計しレシートを発行する処理をいう。また、取引処理は売上登録処理と会計処理とを含む。また、取引情報は、商品情報と会計情報とを含む。
【0011】
セルフPOS端末1は、第1筐体2と第2筐体3とを備えている。第1筐体2は、内部に硬貨釣銭機や紙幣釣銭機として機能する釣銭機27と制御装置(図示せず)を収納している。釣銭機27は、顧客から預かった貨幣を金種別に収納する。また釣銭機27は、顧客に対して釣銭を払い出す。制御装置は、セルフPOS端末1の制御処理(
図4を参照)を実行する。制御装置は、
図2における制御部100、メモリ部14、通信部30、電源部(図示せず)等を含む。
【0012】
第1筐体2は、釣銭機27に硬貨を入金する入金口271と、釣銭機27から硬貨を払い出す出金口272を備えている。また、第1筐体2は、釣銭機27に紙幣を入金する入金口273と、釣銭機27から紙幣を払い出す出金口274を備えている。顧客は、会計操作として、商品を購入した代金のうち硬貨を入金口271に入金し、代金のうち紙幣を入金口273に入金する。セルフPOS端末1は、入金された貨幣を釣銭機27の内部に取込み、金種別に収納部に収納する。また、セルフPOS端末1は、顧客に支払う釣銭のうち、硬貨分の釣銭を釣銭機27から出金口272に払い出す。また、セルフPOS端末1は、顧客に支払う釣銭のうち、紙幣分の釣銭を釣銭機27から出金口274に払い出す。
【0013】
また、第1筐体2は、左右の側面にカゴ載置台31(第1載置部)とレジ袋台32(第2載置部)を備えている。第1筐体2の右側側面に設けられたカゴ載置台31は、購入するための商品が投入されたカゴKを載置する台である。第1筐体2の左側側面に設けられたレジ袋台32は、カゴ載置台31から取り出した商品をレジ袋Fに詰めるためのレジ袋Fがセットされる台である。レジ袋Fに詰められた商品はレジ袋台32に載置される。
【0014】
レジ袋台32は、レジ袋台32の上面から上方に延出する2本の支柱35と支柱35の上部に平坦に形成された一時置台36と、一時置台36から略水平に延出する2本の延出棒37を備える。延出棒37は、後述する読取部23で商品コードを読み取らせた商品を詰めるビニール上のレジ袋Fを引っ掛ける棒である。レジ袋Fは延出棒37に取っ手を引っ掛けられた状態で開口した状態でレジ袋台32にセットされ、商品を投入し易くする。また、一時置台36は、読取部23で商品コードを読み取らせた商品のうち、壊れやすい商品(豆腐や卵)を一時的に載置する台である。一時置台36に載置された商品は最後にレジ袋Fに詰める。
【0015】
第2筐体3は、第1筐体2の上部に設けられている。第2筐体3は、内部に、読取部23と印字部24とを収納する。読取部23は、CCD(Charge Coupled Device)センサ(図示せず)を備えている。読取部23は、CCDセンサによって商品を撮像して、商品に付されたバーコードや二次元コード等のコードに含まれる商品コードを読み取る。印字部24は、例えばサーマルヘッドを備え、顧客が購入した商品の取引情報を印字してレシートを発行する。また、セルフPOS端末1は、第1筐体2の上面の第2筐体3の横側に、カード部28を備える。カード部28は、例えば挿入されたクレジットカードから顧客特定情報を読み出す。セルフPOS端末1は、カード部28によって読み出された顧客特定情報に基づいて会計処理を実行する。
【0016】
また、第2筐体3は、上部に、表示部22を備えている。表示部22は、顧客による登録操作に伴って売上登録された商品の商品情報を表示する。また、表示部22は、顧客による会計操作に伴う会計情報を表示する。表示部22は、セルフPOS端末1を操作する顧客に対して、表示面51を向けて配置されている。また、表示部22は、表示面51上に、タッチパネル21を備えている。表示部22に表示されたキーに対応した位置のタッチパネル21を操作することで、表示されたキーが機能する。
【0017】
また、セルフPOS端末1は、第2筐体3の後方に、第1筐体2の上面から上方に延出する円柱状のポール33を備えている。ポール33の上方先端部には、顧客がアテンダント等を呼びだす操作をしたときに発光する発光部29を備えている。また、セルフPOS端末1は、ポール33の発光部29のすぐ下側にカメラA25(撮像部)を備えている。カメラA25は、矢印Y1で囲まれる範囲を撮像する。すなわち、カメラA25は、カゴ載置台31に載置したカゴK、およびカゴKに入っている商品を撮像可能である。カメラA25は、カゴKに入っている商品を、顧客がカゴKから取り出す操作を撮像可能である。ここでいう、撮像とは、カメラA25が動画または連続的に静止画を撮影することをいう。
【0018】
後述する制御部100(
図2を参照)は、カゴKに入っている商品をそれぞれ区別して認識する。この技術は、「輪郭抽出」や「エッジ抽出」といい、撮像された画像に基づいて、物体と他の物体、あるいは物体と背景(実施形態ではカゴK)の色や濃度の急減は変化があるところを輪郭(エッジ)として認識する公知な技術である。制御部100は、この輪郭を連続的にラベリングすることで、輪郭で囲まれた物体を一つの商品として認識し、他の商品と区別する。このようにして、制御部100は、カゴKに投入された商品をそれぞれ区別する。なお、以降、上記の技術を「ラベリング」と称する。
【0019】
制御部100は、ラベリングして区別した商品が取り出されたことを認識する。例えば、カメラ25が撮像した動画または連続静止画像において、認識していた商品が画像から無くなったタイミングで、制御部100は、当該商品が取り出されたと認識する。
【0020】
また、セルフPOS端末1は、レジ袋台32の後方に、レジ袋台32の上面から上方に延出する円柱状のポール34を備えている。セルフPOS端末1は、ポール34の上方先端部に、カメラB26(撮像部)を備えている。カメラB26は、矢印Y2で囲まれる範囲内を撮像する。すなわち、カメラB26は、レジ袋台32にセットしたレジ袋Fを撮像可能である。またカメラB26は、レジ袋Fに詰められた商品を撮像可能である。また、カメラB26は、顧客がレジ袋Fに商品を袋詰めする操作を撮像可能である。制御部100は、カメラB26が撮像した商品についてもラベリングが可能である。
【0021】
ここからは、セルフPOS端末1のハードウェア構成について説明する。
図2は、セルフPOS端末1のハードウェア構成を示すブロック図である。
図2に示すように、セルフPOS端末1は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、メモリ部14等を備えている。CPU11は、制御主体となる。ROM12は、各種プログラムを記憶する。RAM13は、各種データを展開する。メモリ部14は、各種プログラムを記憶する。CPU11、ROM12、RAM13、メモリ部14は、互いにデータバス15を介して接続されている。CPU11とROM12とRAM13が、制御部100を構成する。すなわち、制御部100は、CPU11がROM12やメモリ部14に記憶されRAM13に展開された制御プログラムに従って動作することによって、後述する制御処理を実行する。
【0022】
メモリ部14は、電源を切っても記憶情報が保持されるHDD(Hard Disc Drive)やフラッシュメモリ等の不揮発性メモリで構成され、制御プログラムを記憶する制御プログラム部141を備えている。また、メモリ部14は、画像A記憶部142と画像B記憶部143を備えている。画像A記憶部142は、カメラA25が撮像した画像を記憶する。また、画像B記憶部143は、カメラB26が撮像した画像を記憶する。
【0023】
また、制御部100は、データバス15およびコントローラ16を介して、タッチパネル21、表示部22、読取部23、印字部24、カメラA25、カメラB26、釣銭機27、カード部28、発光部29と接続している。
【0024】
タッチパネル21は、表示部22の「スタートキー」の表示に対応したスタートキー211、「終了キー」の表示に対応した終了キー212を備える。なお、以降の説明では、「表示部22のキーの表示に対応したタッチパネル21に設けられたキー」を、例えば、「表示部22に表示されたキー」のように簡略化して説明する。
【0025】
スタートキー211は、セルフPOS端末1において顧客による売上登録操作を開始する場合に、顧客が操作するキーである。終了キー212は、セルフPOS端末1において顧客による売上登録操作を終了する場合に、顧客が操作するキーである。
【0026】
表示部22は、例えば液晶パネルで構成されている。表示部22は、カメラA25およびB26が撮像した静止画または動画を表示する。カメラAおよびカメラBは、それぞれCCDイメージセンサ(図示せず)を備えており、カメラAおよびカメラBは、このCCDイメージセンサを用いて画像を撮像する。
【0027】
ここからは、
図3〜
図9を用いて、顧客の操作に伴うセルフPOS端末1の制御について詳細に説明する。
図3は、セルフPOS端末1の機能構成を示す機能ブロック図である。制御部100は、ROM12やメモリ部14の制御プログラム部141に記憶された制御プログラムに従うことで、表示手段101、受付手段102、エラー報知手段103として機能する。
【0028】
表示手段101は、撮像部が撮像したカゴ載置台31に載置された商品のレジ袋台32への移動のすべてまたは一部を示す画像を表示部22に表示させる機能を有する。
【0029】
受付手段102は、読取部23で読取られた商品コードの入力を受付ける機能を有する。
【0030】
エラー報知手段103は、表示手段101が表示したカゴ載置台31に載置された商品の一つがカゴ載置台31から移動した場合、受付手段102による商品コードの入力を受付けていないことを条件にエラーを報知する機能を有する。
【0031】
図4〜
図9は、セルフPOS端末1の制御処理の流れを示すフローチャートおよび関連する表示画面を示す図である。顧客は、商品が入ったカゴKをカゴ載置台31に載置する。そして顧客は、表示部22に表示されたスタートキー211を操作する。制御部100は、スタートキー211が操作されたか否かを判断する(S11)。操作されるまで待機し(S11のNo)、操作されたと判断した場合には(S11のYes)、制御部100は、カメラA25およびカメラB26での撮像を開始する(S12)。すなわち、カメラA25は、カゴ載置台31に載置されたカゴKに入っている商品の撮像を開始する。そして制御部100(表示手段101)は、カメラA25で撮像された画像を、表示部22の右側の領域G1(
図7を参照)に表示する(S13)。また、カメラB26は、レジ袋台32にセットされたレジ袋Fに入れられた商品を撮像する。そして制御部100(表示手段101)は、カメラB26で撮像された画像を、表示部22の左側の領域G2(
図7を参照)に表示する(S13)。この時点で、レジ袋Fにはまだ商品は袋詰めされていない。なお、制御部100は、カメラA25が撮像した画像を画像A記憶部142に記憶する。また、制御部100は、カメラB26が撮像した画像を画像B記憶部143に記憶する。
【0032】
図5は、制御部100がS13で表示部22に画像を表示した表示画面の一例である。
図5に示すように、制御部100は、表示部22に表示画面Gを表示する。表示画面Gは、右側に表示される領域G1、左側に表示される領域G2、中央部に表示される領域G3から構成される。制御部100は、領域G1に、カメラA25で撮像された画像を表示する。制御部100は、領域G2に、カメラB26で撮像された画像を表示する。制御部100は、領域G3に、売上登録された商品の商品情報を表示する。すなわち、制御部100は、表示画面GのカゴKが載置された側にカメラA25で撮像された画像を表示する。また、制御部100は、表示画面Gのレジ袋Fがセットされた側にカメラB26で撮像された画像を表示する。
【0033】
図5において、領域G1には、S13において、カメラA25が撮像した画像が表示される。領域G1には、顧客が購入する商品A、商品B、商品C、商品Dが、載置されたカゴKとともに表示されている。領域G2には、S13において、カメラB26が撮像した画像が表示される。領域G2には、一時置台36と延出棒37と、延出棒37にセットされたレジ袋Fが撮像されている。レジ袋Fにはまだ商品は袋詰めされていない。また、商品の売上登録処理はこの時点で実行されていないため、領域G3には何も表示されていない。
【0034】
次に制御部100は、表示された画像に含まれる商品についてラベリングを行い、個々の商品を他の商品と区別する。そして制御部100は、ラベリングした個々の商品について、表示部22を見た顧客が視覚的に他の商品との区別が可能なように、各商品の縁部にそれぞれ太い輪郭Lを表示する(S14)。輪郭Lで囲まれた商品は、ラベリングされていることを示す。
【0035】
図6は、S14において、制御部100が各商品に輪郭Lを付して表示部22に表示した例を示す。
図6に示すように、カゴKに入れられている商品A、商品B、商品C、商品Dについて、各商品の周りに輪郭Lが表示されている。
【0036】
この状態から、顧客は、カゴKに入れられているいずれかの商品を取出す。カメラA25はこの顧客の操作を撮像する。制御部100は、顧客が商品をカゴKから取り出す操作を表示部22に表示する。すなわち、制御部100は、顧客の手がいずれかの商品を掴んでカゴKから取り出す操作の画像を、表示部22の領域G1に表示する。
【0037】
図7は、顧客の手Tが商品Cを取り出す操作の画像を表示した表示画像を示す図である。この後、顧客は、自身の手Tで商品Cを掴んで取り出す。そして、顧客は、自身の手Tで取り出した商品Cを、読取部23の読取窓23aの前を通過させる。そして、顧客は、商品Cをレジ袋Fに投入して袋詰めを行う。この際、カメラB26は、レジ袋Fに投入する顧客の操作を撮像する。またカメラB26は、顧客によって袋詰めされた商品Cを撮像する。制御部100は、顧客の手Tが商品Cをレジ袋Fに投入する操作の画像を、表示部22の領域G2に表示する。また、制御部100は、レジ袋Fに投入された商品Cを領域G2に表示する。
【0038】
図8は、カメラB26が、顧客が商品をレジ袋Fに投入した操作を撮像し、制御部100が、顧客が操作した画像を領域G2に表示した表示画面を示す図である。
図8において、領域G2には、顧客の手Tによって商品Cがレジ袋Fに投入されている。領域G1には商品A、商品B、商品Dが表示されている。
【0039】
制御部100は、表示部22の領域G1に表示された商品の画像に変化(すなわちカゴKからの商品の移動)があったか否かを判断する(S21)。領域G1にラベリングされて表示されていた商品が表示されなくなった場合に、制御部100は、領域G1に表示された商品の画像に変化があったと判断する。変化があったと判断した場合には(S21のYes)、次に制御部100(受付手段102)は、読取部23によって読み取られた商品コードの入力を受付けたか否かを判断する(S22)。受け付けたと判断した場合には(S22のYes)制御部100は、受け付けた商品コードに基づいて売上登録処理を実行する(S23)。すなわち、制御部100は、受け付けた商品コードに基づいて、商品マスタ(図示せず)から当該商品コードに対応した商品の商品情報(商品コード、商品名、価格等)を読み出して、商品情報部131に記憶する。そして制御部100は、記憶した商品情報を領域G3に表示する(S24)。そして制御部100は、S21に戻る。
【0040】
図9は、制御部100が、S24において領域G3に表示した商品情報を示す図である。
図9に示すように、領域G3には、売上登録処理された商品の商品情報G4、および合計金額G5が表示されている。
【0041】
一方、S21において、表示部22の領域G1に表示された商品の画像に変化がないと判断した場合には(S21のNo)、制御部100は、読取部23によって読み取られた商品コードの入力を受付けたか否かを判断する(S31)。受け付けたと判断した場合には(S31のYes)、制御部100(エラー報知手段103)は、エラー情報を表示部22に表示(報知)するエラー処理を実行する(S32)。S21がNoでS31がYesの状態とは、カゴKから商品が取り出されないのに商品コードの入力を受付けたということである。これは、顧客がカゴK以外の別のところから商品を取出して読取部23において商品コードを読み取らせた不正な行為の可能性があるとして、制御部100は、エラー処理を実行する。この場合、セルフPOS端末1を監視しているアテンダントが当該エラーを調査して、エラー状態を解除する。制御部100は、エラー状態が解除されたか否かを判断する(S33)。解除されるまで待機し(S33のNo)、解除されたと判断した場合には(S33のYes)、制御部100は、S21に戻る。
【0042】
また、S22において商品コードの入力を受け付けていない場合には、(S22のNo)、カゴKから商品が取り出されたのに商品コードの入力がないということであり、同様にエラー処理を実行する(S32)。
【0043】
また、S31において、商品コードの入力を受け付けていないと判断した場合には(S31のNo)、次に制御部100は、領域G2に表示された商品の画像に変化があったか否かを判断する(S34)。領域G2に新たに商品が表示された場合には(S34のYes)、制御部100は、領域G2に表示された商品の画像に変化があったと判断する。S34において、領域G2に表示された商品の画像に変化があったということは、領域G1において変化がなく、かつ商品コードの入力を受け付けていないのにレジ袋Fに商品が投入されたということであり、カゴK以外から商品を取り出して、当該商品の商品コードを入力せずに商品をレジ袋Fに投入した不正な行為の可能性があるとして、制御部100は、エラー処理を実行する(S32)。
【0044】
一方、領域G2に表示された商品の画像に変化がなかったと判断した場合には(S34のNo)、次に制御部100は、表示部22に表示された終了キー212が操作されたか否かを判断する(S41)。操作されたと判断した場合には(S41のYes)、商品情報部131に記憶された商品情報に基づいて、会計処理を実行する(S42)。この際、会計処理した商品の商品情報と会計情報とを印字部24で印字したレシートを発行する。そして制御部100は、カメラA25とカメラB26における撮像を終了する(S43)。そして制御部100は、表示部22に表示していた表示画面の表示を終了する(S44)。そして制御部100は、S11に戻る。なお、S41において、終了キー212は操作されていないと判断した場合には(S41のNo)、制御部100はS21に戻る。
【0045】
このような実施形態によれば、カメラA25は、カゴ載置台31に載置されたカゴKの内部の商品を撮像する。また、カメラA25は、カゴKから商品を取り出す顧客の操作を撮像する。一方カメラB26は、レジ袋台32にセットされたレジ袋Fに投入された商品を撮像する。また、カメラB26は、レジ袋Fに商品を投入する顧客の操作を撮像する。そして、制御部100は、カメラA25で撮像した画像とカメラB26で撮像した画像を表示部22に表示する。すなわち、制御部100は、カメラA25が撮像したカゴKの内部の商品を表示する。また、制御部100は、カメラA25が撮像したカゴKから商品を取り出す顧客の操作を表示する。また、制御部100は、カメラB26が撮像したレジ袋Fに投入された商品を表示する。また、制御部100は、カメラB26が撮像したレジ袋Fに商品を投入する顧客の操作を表示する。
【0046】
このように、実施形態のセルフPOS端末1は、セルフPOS端末1における顧客の操作が表示部22に表示され、顧客は、自身の操作を見ながらセルフPOS端末1操作を行う。そのため、顧客は、自身の操作がカメラによって映されているということを認識するため、顧客による操作の不正を抑制することができる。
【0047】
なお、実施形態では、カメラA25によって、カゴ載置台31に載置されたカゴKの内部の商品、およびカゴKから商品を取出す顧客の操作を撮像するようにした。また、カメラB26によって、レジ袋台32にセットされたレジ袋Fに投入された商品、およびレジ袋Fに商品を投入する顧客の操作を撮像するようにした。しかしながら、例えば1台のカメラC53(
図10を参照)によって、カゴ載置台31からレジ袋台32までを広範囲に撮像するような変形例としてもよい。カメラC53をより高い位置に設置することで広範囲に撮像することが可能である。
【0048】
このようなカメラC53は、顧客がカゴKから商品を取出して、読取部23で商品コードを入力し、レジ袋Fに商品を投入する、操作の一連の流れを撮像する。このカメラC53が撮像した画像に基づいて、制御部100は、上記操作の一連の流れを表示部22に表示する。
【0049】
図10は、変形例において、カメラC53は、矢印Y3から矢印Y4までの広範囲、すなわち、カゴ載置台31からレジ袋台32までの範囲を撮像する。制御部100は、カメラC53が撮像した画像を、表示部22に表示する。
【0050】
このような変形例によれば、実施形態と同様に、顧客の不正を抑制することができる。
【0051】
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0052】
例えば、実施形態では、顧客自身が操作するセルフPOS端末1をチェックアウト装置として説明したが、これに限らず、専任のオペレータが操作するチェックアウト装置において、オペレータの操作を撮像して表示する装置にも適用可能である。この場合、カメラが撮像した画像はオペレータ用の表示部に表示する。
【0053】
また、実施形態では、カメラA25で撮像した画像とカメラB26で撮像した画像を表示部22に表示するようにしたが、これに限らず、例えばカメラA25の画像のみを表示部22に表示するようにしてもよい。この場合、カメラB26は不要である。
【0054】
また、実施形態では、読取部23は、商品に付されたコードを撮像することで、商品コードの入力を受付けるようにしたが、これに限らず、一般物体認識技術を用いて、商品の画像から当該商品を特定するようにしてもよい。
【0055】
なお、実施形態のセルフPOS端末1で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disc)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0056】
また、実施形態のセルフPOS端末1で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、実施形態のセルフPOS端末1で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
【0057】
また、実施形態のセルフPOS端末1で実行されるプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。