(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の第1の実施形態に係る魚群探知装置の構成について、図を参照して説明する。なお、以下では、魚群探知装置を例に説明するが、以下に説明する本願の技術的特徴は、超音波信号を送信し、当該超音波信号のエコー信号に基づいて、物標探知を行う、他の超音波探知装置にも、適用することが可能である。また、以下では、目標物標に固有な魚体長判別を行う例を示したが、魚種判別等の情報を識別する場合にも適用することができる。
【0013】
図1は、本実施形態の魚群探知装置の構成を示すブロック図である。
【0014】
魚群探知装置1は、送受波器10、送信部20、受信部30、演算部40、表示制御部50、及び表示器60を備える。本発明の「魚群探知装置」は、少なくとも演算部40を備えていればよい。
【0015】
送信部20は、所定周波数からなる超音波送信信号を生成して、送受波器10へ出力する。送信部20は、例えば、周波数f1として60kHzの超音波送信信号を生成する。周波数は、これに限るものではなく、目的とする魚種等により、適宜設定すればよい。送信部20は、複数周波数の超音波送信信号を生成可能なものであってもよい。例えば、送信部20は、周波数f1として60kHz、周波数f2として100kHzの異なる周波数の超音波送信信号を生成するものであってもよい。
【0016】
送信部20は、周波数f1の超音波送信信号Txf1を所定のタイミング間隔(PING毎)で、送受波器10へ出力する。
【0017】
送受波器10は上述の超音波送信信号の各周波数に対応する構造の超音波振動子を備える。送受波器10は、送信部20で生成された各周波数の超音波送信信号Txf1に基づいて、海中へ超音波SWf1を送波する。送受波器10は、送波された周波数の超音波SWf1が魚群等の物標や海面に反射することで生じる反射波SEf1を超音波振動子で受波し、周波数毎のエコー信号REf1を生成して、受信部30へ出力する。
【0018】
受信部30は、送受波器10から入力されたPING毎のエコー信号REf1を所定のサンプリングタイミング間隔でサンプリングし、受信データRxf1を生成する。このサンプリングタイミング間隔は、深度方向の距離分解能に基づいて設定されている。受信部30は、PING毎の受信データRxf1を、演算部40へ出力する。この受信データRxf1が、本発明の「所定の時間間隔で深度方向に送信された超音波から得られるエコー情報」に相当する。以下、「所定の時間間隔で深度方向に送信された超音波から得られるエコー情報」を「オリジナルエコー」とも記載する。
【0019】
演算部40は、単体魚検出部41、単体魚数算出部42、起点検出部43、及び計測範囲設定部44を備える。概略的に、演算部40は、Rxf1から単体魚を検出し、その単体魚の数から計測範囲を自動で設定する。演算部40は、計測範囲を表示制御部50に出力する。第1の実施形態において起点検出部43が、本発明の「基準区画検出部」に相当する。
【0020】
表示制御部50は、計測範囲設定部44で設定された計測範囲を示す画像データを、上述の受信データRxf1に合成する。表示制御部50は、合成された画像データを、表示器60に出力する。表示器60は、例えば、液晶ディスプレイからなり、表示制御部50からの画像データを画面に表示する。
【0021】
次に、演算部40が行う具体的な処理を、
図2〜6を参照して説明する。
【0022】
図2(A)及び
図2(B)は、オリジナルエコーから単体魚をするための説明図である。
図3(A)及び
図3(B)は、検出された単体魚から複数の区画毎の単体魚の数を算出するための説明図である。
図4(A)及び
図4(B)は、検出された単体魚から計測範囲を設定するための説明図である。
図5(A)及び
図5(B)は、検出された単体魚から計測範囲を設定するための説明図である。
図6(A)及び
図6(B)は、検出された単体魚から計測範囲を設定するための説明図である。
【0023】
図2(A)及び
図2(B)に示すX方向は、時間軸方向であり矢印の示す方向(紙面右手)に向かって新しいデータを示す。また、
図2(A)及び
図2(B)に示すY方向は、深度方向であり矢印の示す方向(紙面下方)に向かって海面から深い位置のデータを示す。
【0024】
単体魚検出部41は、受信部30で受信したエコー信号REf1を用いて、単体魚の検出を行う。単体魚検出部41は、複数のPINGのエコー信号REf1から構成されるX方向及びY方向の二次元データ群からなる元データ410に対して、単体魚の検出を行う。
【0025】
単体魚検出部41は、たとえば、エコー信号REf1における物標検出用の閾値以上の振幅となる幅を検出し、該幅が単体魚を判別する閾値以下であれば、元データ410における該当する部分を単体魚のエコーと判別する。単体魚検出部41は、単体魚のエコーと判別された点を単体魚抽出点として抽出する。
図2(B)においては、単体魚抽出点を模式的に*で示す。なお、
図2(B)においては、検出された単体魚の一部を*で示しているが、他の点も検出された単体魚を示す。
【0026】
単体魚検出部41は、XY平面への二次元分布からなる単体魚検出部41で抽出された単体魚抽出点と、受信データRxf1との合成画像を表示制御部50に出力する。表示制御部50は、この合成画像を表示器60に表示してもよい。単体魚検出部41は、単体魚抽出点及び受信データRxf1から単体魚数検出用データ411を生成する。
【0027】
図3(A)に示すように、単体魚数算出部42は、単体魚数検出用データ411を複数の区画に区分する。複数の区画は、X方向及びY方向に平行な直線で分割した格子状である。単体魚数算出部42は、複数の区画毎に検出された単体魚の数を算出する。単体魚数算出部42は、例えば、単体魚数検出用データ411をX方向に対して100pixel毎に区切る。単体魚数算出部42は、例えば、単体魚数検出用データ411をY方向に対して深度の全域を複数に等分するように区切る。なお、区画の幅は適宜使用状態に応じて変更可能である。
【0028】
これにより、単体魚数算出部42は、
図3(B)に示すような単体魚数マッピングデータ420を生成する。単体魚数マッピングデータ420は、各区画に検出された単体魚の数が設定されたデータである。
【0029】
なお、単体魚数算出部42は、単体魚数マッピングデータ420を表示制御部50に出力し、表示制御部50は単体魚数マッピングデータ420を表示器60に表示してもよい。この際、
図3(B)に示すように、単体魚数算出部42は、区画毎の検出された単体魚の数が大きくなるほど区画自体を濃い色にする色の割当を行ってもよい。これにより、視覚を通じて検出された単体魚の二次元の分布を把握し易くなる。例えば、
図3(B)の中央からやや右寄りに位置する、最も濃い色で表示された区画は、単体魚数が40であり、単体魚数マッピングデータ420のうちで最も単体魚数が大きい。
【0030】
起点検出部43は、単体魚数マッピングデータ420のうちで単体魚数が最大の区画を起点として検出する。第1の実施形態において起点が、本発明の「基準の区画」に相当する。
図3(B)及び
図4(A)の例であれば、起点は、前述の単体魚数が40である区画である。なお、起点は、単体魚数マッピングデータ420のうちで最も単体魚数が大きい区画には限定されず、予め設定された所定の閾値以上の単体魚数の区画を起点として検出してもよい。
【0031】
計測範囲設定部44は、単体魚数マッピングデータ420、すなわち複数の区画毎の単体魚数を基に、複数の区画の深度方向(Y方向)と時間軸方向(X方向)の連続性を判定する。
【0032】
連続性の判定は、
図4(B)に示すように、まず起点からY方向に沿って浅い方向(−Y方向)へ、又は深い方向(Y方向)へ順に隣接する区画同士の単体魚数を基に行われる。例えば、計測範囲設定部44は、起点から−Y方向へ隣接する区画の単体魚数は30であり、起点の単体魚数である40と相互に比較する。
【0033】
計測範囲設定部44は、隣接する区画の単体魚数が相互に所定の範囲内であり(条件1)、かつ区画毎に算出された単体魚数が所定の閾値以上である(条件2)ときに、隣接する区画同士が前記連続性を有するものと判定する。所定の範囲は、例えば、互いに50%以上200%以下の範囲内である。また、所定の閾値は、例えば3以上である。この場合、起点の区画の単体魚数と、これに隣接する区画の単体魚数との比が50%以上200%以下であり、接する区画の単体魚数が3以上であれば、計測範囲設定部44は、起点及び起点に隣接する区画が連続性を有するものと判定する。
【0034】
同様の条件を用いて、計測範囲設定部44は、起点からY方向に沿って浅い方向(−Y方向)へ、又は深い方向(Y方向)へ順に隣接する区画について連続性を判定する。なお、条件1又は条件2のいずれか一方だけで、連続性を判定することも可能である。しなしながら、条件1及び条件2で連続性を判定することで、判定の確度を向上できる。
【0035】
計測範囲設定部44は、連続性がないと判断された区画でY方向に沿った一方向の判定を終了させてもよい。これにより、連続性がない区画の不要な判定が省略され、判定にかかる時間が短縮される。また、計測範囲設定部44は、起点から所定の数の区画の範囲内について連続性を判定してもよい。例えば、起点から数えて5個目の区画までを判定する場合が挙げられる。これにより、予め起点から決められた範囲内のみを速やかに判定することができる。
【0036】
この処理により、
図4(B)のハッチングされた区画に示すように、Y方向の連続性を有する範囲を検出できる。
【0037】
次に、
図5(A)に示すように、計測範囲設定部44は、区画のX方向(時間軸方向)の連続性を判定する。深度方向の連続性の判断と同様に、計測範囲設定部44は、連続性ありと判定した区画からX方向に沿って右方向(時間の新しい方)へ、又は左方向(時間の古い方)へ順に隣接する区画同士の単体魚数を基に、区画の連続性を判定する。
【0038】
この処理により、
図5(A)のハッチングされた区画に示すように、X方向の連続性を有する範囲を検出できる。これにより、起点からY方向及びX方向に沿った区画の連続性が判別できる。なお、本実施形態において、Y方向の連続性の判断を行った後にX方向の連続性について判断を行ったが、いずれの方向から行ってもよい。
【0039】
計測範囲設定部44は、上述の起点の区画からのY方向(深度方向)とX方向(時間軸方向)の連続性に基づいて、計測範囲を設定する。これにより、ユーザは自分で設定することなく計測範囲が自動で設定される。
図5(B)、
図6(A)、及び
図6(B)はそれぞれ計測範囲の一例である。
【0040】
図5(B)の場合、計測範囲設定部44は、Y方向及びX方向の連続性があると判断された区画(以下、範囲Aと記す。)を計測範囲として設定する。これにより、計測範囲の条件を満たした区画のみが計測範囲として設定されるため、より正確な測定値を得ることができる。また、範囲Aを魚群として解析に利用することも可能である。
【0041】
図6(A)の場合、計測範囲設定部44は、範囲Bを計測範囲として設定する。範囲Bは、範囲Aで規定される矩形形状の計測範囲である。範囲Bが、本発明における第一の矩形の範囲に相当する。すなわち、範囲Bは、範囲AにおけるY方向の最も深い区画から最も浅い区画までをY方向の一辺とし、範囲AにおけるX方向の最も新しい区画から最も古い区画までをX方向の一辺とする矩形形状である。これにより、計測範囲が矩形として設定されるため、測定をY方向及びX方向で細かく処理する手間を省略することができる。
【0042】
図6(B)の場合、計測範囲設定部44は、範囲Cを計測範囲として設定する。範囲Cは、範囲Bの範囲を囲む第二の矩形形状である。範囲Cが、本発明における第二の矩形の範囲に相当する。例えば、範囲Cは、範囲BのY方向及びX方向において一区画ずつ広げた範囲であってもよい。
【0043】
なお、範囲BのX方向の新しい側(右側)は、最新の区画になるため、範囲Bの右端と範囲Cの右端とが同一となっていてもよい。これにより、計測範囲が矩形として設定されるため、測定をY方向及びX方向で細かく処理する手間を省略することができる。また、マージンをもって計測範囲を設定できるので、魚体長計測等の計測範囲を利用する後処理に対して、計測に有効なサンプル数をより効果的に取得できる。
【0044】
なお、上述の説明では、計測範囲を自動で設定するために、演算部40の複数の機能部で処理を実行する例を示したが、この処理をプログラム化して記憶しておき、当該処理のプログラムをコンピュータ等の演算器で読み出して、実行するようにしてもよい。
【0045】
この場合、次に示すフローチャートに従って、設定処理を行えばよい。
図7は、計測範囲を設定する処理を示すフローチャートである。
【0046】
演算器は、概略的には
図7のS101−S104に示すフローに準じて、計測範囲の設定処理を行う。
【0047】
演算器は、受信データ(オリジナルエコー)から単体魚を検出する(
図7:S101)。
【0048】
演算器は、検出された単体魚のX−Y二次元の分布からなる単体魚数検出用データの区画毎の単体魚数を算出する(
図7:S102)。
【0049】
演算器は、算出された区画毎の単体魚数に基づいて、起点を検出する(
図7:S103)。
【0050】
演算器は、検出された起点に基づいて、計測範囲を設定する(
図7:S104)。
【0051】
演算器は、このように設定された計測範囲を、受信データ(オリジナルエコー)と重ねて画面上に表示する(
図7:S105)。
【0052】
これにより、魚群探知装置1は、漁撈者等のオペレータに対して、受信データ(オリジナルエコー)から魚群の計測範囲を自動で提供することができる。
【0053】
以下、本発明の第2の実施形態に係る魚群探知装置の構成について、図を参照して説明する。本発明の第2の実施形態の説明において、本発明の第1の実施形態と同様の構成については説明を省略し、異なる点のみ説明する。
【0054】
図8は、第2の実施形態に係る魚群探知装置の構成を示すブロック図である。
【0055】
魚群探知装置2は、魚群探知装置1の構成に加えて、形状受付部47、及び操作入力部70を備える。また、魚群探知装置2は、魚群探知装置1の起点検出部43に代えて魚群分布中心深度検出部45を備える。第2の実施形態において魚群分布中心深度検出部45が、本発明の「基準区画検出部」に相当する。
【0056】
操作入力部70は、ユーザが演算部40に対して、計測範囲を形作る外形形状を入力するためのものである。操作入力部70は、例えば、演算部40に接続されたマウスやキーボード等が挙げられる。
【0057】
形状受付部47は、操作入力部70から入力された計測範囲の外形形状の設定を受け付ける。形状受付部47は、計測範囲設定部46に外形形状のデータを入力する。外形形状のデータとは、X方向の寸法(PING数)及びY方向の寸法(深度範囲)である。
【0058】
計測範囲設定部46は、入力された外形形状のデータに従って、実際の計測範囲を設定する。なお、形状受付部47は、ユーザが入力した手動の計測範囲から外形形状を抽出して設定してもよい。
【0059】
次に、魚群探知装置2において演算部40が行う具体的な処理を、
図9(A)及び
図9(B)並びに
図10(A)及び
図10(B)を参照して説明する。
【0060】
図9(A)及び
図9(B)は、オリジナルエコーから魚群分布中心深度を設定するための説明図である。
図10(A)及び
図10(B)は、魚群分布中心深度から計測範囲を設定するための説明図である。
【0061】
図9(A)に示すように、表示制御部50は、オリジナルエコーである受信データRxf1を表示器60に出力する。表示制御部50は、形状受付部47を介して、計測範囲設定部46に入力された計測範囲を形作る外形形状Dを表示器60に出力する。なお、本実施形態において、外形形状Dは矩形形状であるが、使用状況に応じて適宜変更することが可能である。
【0062】
単体魚検出部41は、REf1からなる元データ410における外形形状DのうちX軸方向の所定の範囲を解析する。すなわち、単体魚検出部41は、
図9(A)に示す所定の範囲Eにおいて、魚群探知装置1と同様に検出された単体魚を抽出する。
【0063】
所定の範囲Eは、外形形状DのうちX軸方向の右端、すなわち時間が新しい方の端に接することが好ましい。これにより、ユーザの設定した範囲である外形形状Dのうち、新しいデータ群を使用することができ、船の移動や時間の経過による船と魚群とのずれを減少させることができる。
【0064】
図9(B)に示すように、単体魚数算出部42は、所定の範囲Eにおける検出された単体魚を区画毎に算出する。魚群分布中心深度検出部45は、単体魚数算出部42で算出された単体魚数をX軸方向に並ぶ区画の行ごとに単体魚数の総和を集計する。すなわち、魚群分布中心深度検出部45は、深度方向の区画毎に複数のPINGに亘る区画の単体魚数の総和を集計する。
【0065】
魚群分布中心深度検出部45は、行ごとに集計された単体魚数のうち、最も多い行の区画を魚群分布中心深度として検出する。例えば、
図9(B)に示す濃い色が付された区画の行が、魚群分布中心深度Fとして検出される。第2の実施形態において魚群分布中心深度Fが、本発明の「基準の区画」に相当する。
【0066】
図10(A)に示すように、表示制御部50は、所定の範囲Eにおける魚群分布中心深度Fを表示器60に出力してもよい。これにより、ユーザは、所定の範囲Eにおける魚群の最も検出された単体魚が多い深度を把握することができる。
【0067】
図10(B)に示すように、計測範囲設定部46は、外形形状Dを計測範囲Gへ移動する。このとき、計測範囲設定部46は、外形形状Dにおける深度方向の中心を、魚群分布中心深度検出部45が検出した深度方向の中心に一致させる。すなわち、計測範囲設定部46は、外形形状Dにおける深度方向の中心が魚群分布中心深度Fと一致するように、計測範囲Gを設定する。これにより、最も検出された単体魚が多い地点が計測範囲の中央となるように、実際の計測範囲を自動で設定することができる。
【0068】
なお、魚群探知装置2においても、魚群探知装置1と同様に計測範囲を自動で設定するために、各処理をプログラム化して記憶しておき、当該処理のプログラムをコンピュータ等の演算器で読み出して、実行するようにしてもよい。
図11は、計測範囲の設定の概略処理を示すフローチャートである。
【0069】
演算器は、概略的には
図2のS201−S205に示すフローに準じて、計測範囲の設定処理を行う。
【0070】
演算器は、外形形状の設定を受け付ける。(
図11:S201)。
【0071】
演算器は、の受信データ(オリジナルエコー)から単体魚を検出する(
図11:S202)。
【0072】
演算器は、検出された単体魚のX−Y二次元の分布からなる単体魚数検出用データの区画毎の単体魚数を算出する(
図11:S203)。
【0073】
演算器は、算出された区画毎の単体魚数に基づいて、魚群分布中心深度を検出する(
図11:S204)。
【0074】
演算器は、検出された魚群分布中心深度に基づいて、計測範囲を設定する(
図11:S205)。
【0075】
演算器は、このように設定された計測範囲を、受信データ(オリジナルエコー)と重ねて画面上に表示する(
図11:S206)。
【0076】
これにより、漁撈者等のオペレータに対して、受信データ(オリジナルエコー)から魚群の計測範囲を自動で提供することができる。
【0077】
以下、本発明の第3の実施形態に係る魚体長計測装置の構成について、図を参照して説明する。本発明の第3の実施形態の説明において、本発明の第1の実施形態と同様の構成については説明を省略し、異なる点のみ説明する。
【0078】
図12は、第3の実施形態に係る魚体長計測装置3の構成を示すブロック図である。
【0079】
本実施形態の魚体長計測装置3は、魚群探知装置1の構成に加えて、魚体長計測部80を備える。
【0080】
魚体長計測部80は、公知の方法によって魚群に含まれる単体魚の魚体長を計測する。魚体長計測装置3においては、計測範囲設定部44で設定された計測範囲内に含まれる単体魚の魚体長を計測する。なお、不図示であるが、表示制御部50は、得られた魚体長計測データを受信データ(オリジナルエコー)と重ねて画面上に表示してもよい。
【0081】
これにより、漁撈者等のオペレータに対して、受信データ(オリジナルエコー)から魚群の計測範囲を自動で設定し、該計測範囲に含まれる単体魚の魚体長を計測し提供することができる。
【0082】
なお、上述の説明では、計測範囲設定部44又は計測範囲設定部46は、元データ上に計測範囲を一つのみ設定する例を示したが、計測範囲設定部44又は計測範囲設定部46は、複数の計測範囲を設定してもよい。
図13(A)及び
図13(B)は、変形例の説明図である。
【0083】
例えば、
図13(A)に示すように、X軸方向(時間軸方向)に対して二箇所の計測範囲を設定してもよい。これにより、船の移動した方向に異なった魚群が複数存在する場合であっても、漏れることなく検出することができる。
【0084】
また、
図13(B)に示すように、Y軸方向(深度方向)に対して二箇所の計測範囲を設定してもよい。これにより、深度異なった魚群が複数存在する場合であっても、漏れることなく検出することができる。