(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
プロセッサを介して、第1車両の第1データソースからのデータに基づいて、前記第1車両が曲がろうとしていない、または車線を離れようとしていないと判定したことに応じて、前記プロセッサを介して、前記第1車両の第2データソースから受信した操舵角の値が閾値を超えているかどうかを判定する工程であって、前記第2データソースは、操舵角センサを含む、工程と、
前記操舵角の値が前記閾値を超えていると判定したことに応じて、前記プロセッサを介して、前記第1車両の第3データソースからのデータおよび前記第1車両の第4データソースからのデータに基づいて、前記第1車両に対して第2車両が十分に近接しているかどうかを判定する工程と、
前記第1車両に対して第2車両が十分に近接していると判定したことに応じて、前記プロセッサを介して、前記第1車両の方向指示灯光源を作動させる工程と、
を含む、車両の方向指示灯光源を自動的に起動する方法。
前記プロセッサを介して、第1データソースからのデータの分析、および第2データソース、第3データソース、または第4データソースの少なくとも1つからのデータの分析間の競合の識別に応じて、前記第2データソース、前記第3データソース、または前記第4データソースの少なくとも1つからの前記データの前記分析よりも前記第1データソースからの前記データの前記分析を優先する工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
前記プロセッサを介して、第1 データソースからのデータの分析、および第1データソース、第2データソース、または第4データソースの少なくとも1つからのデータの分析間の競合の識別に応じて、前記第1データソース、前記第2データソース、または前記第4データソースの少なくとも1つからの前記データの前記分析よりも前記第3データソースからの前記データの前記分析を優先することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
プロセッサを介して、画像取込装置からのデータセットに基づいて、前記プロセッサ、メモリ、前記画像取込装置、および方向指示灯光源を含む車両が車線を横切るつもりがない、または旋回するつもりがないと判定したことに応じて、前記プロセッサを介して、前記車両の操舵角センサからの操舵角の値が、前記メモリに格納された値範囲内にあるかどうかを判定する工程と、
前記プロセッサを介して、前記操舵角が前記値範囲内にあると判定したことに応じて、第2車両が前記第1車両に十分に近接しているかどうかを他の異なるセンサからのデータを用いて判定する工程と、
前記操舵角が前記値範囲内にあり、且つ、前記第2車両が前記第1車両に十分に近接していると判定したことに応じて、前記プロセッサを介して、前記方向指示器を起動する工程と、
を含む、自動化された方向指示器の起動方法。
前記プロセッサによって実行されたとき、前記プロセッサは、前記電子処理システムに、超音波センサまたはレーダの少なくとも一方からのデータに基づいて、前記第1車両に対する前記第2車両のおおよその位置を判定させる、請求項17に記載の自動車。
【発明を実施するための形態】
【0029】
一般に、本開示は、第1車両の近くに第2車両があるか否かにかかわらず、または第1車両の近くに人がいるか否かにかかわらず、第1車両が車線を越えたり、方向転換を行
ったりすることで現在の車線をすぐに離れ
ようとする場合に、第1車両の方向指示灯光源を自動的に作動させる技術を開示する。例えば、上記のような近くとは、第1車両から20フィート以内、第1車両から40フィート以内、第1車両から60フィート以内、または第1車両から他の距離であり得る。この自動起動は、第1車両が第1車両の複数の装置からの複数のデータを処理して、第1車両の軌道を判定し、手動による信号の起動なしで第1車両が車線を横切るか、または方向転換を行うかを判定するときに発生する。第1車両が車線を逸脱している、または方向転換していると計算により判定された場合、第1車両は方向指示灯光源を作動させる。
【0030】
あるいは、この自動起動は、第1車両が第1車両の複数の装置からの複数のデータを処理して、第1車両の軌道を判定し、手動による信号の起動なしで第1車両が車線を横切るか、または方向転換を行うかを判定するときに発生する。さらに、第1車両は、データを処理して、この自動起動の恩恵を受ける1つまたは複数の周囲の対象物/車両があるかどうかを判定する。自動起動の恩恵を受ける1つまたは複数の周囲の対象物/車両がある場合、方向指示灯光源が起動される。
【0031】
図1は、本開示による車両の例示的な実施形態の概略図を示している。車両100は、(それぞれ少なくとも1つ)シャーシ、電源、駆動源、車輪102のセット、プロセッサ104、メモリ106、超音波センサ108、レーダ110、カメラ112、送受信機114、操舵角センサ116、および方向指示灯光源118を備えている。車両100は、有人であろうと無人であろうと、非自律的、半自律的、または完全に自律的であるかに関わらず、乗用車/自動車、スポーツユーティリティビークル(SUV)、バン、ミニバン、リムジン、バス、トラック、トレーラ、タンク、トラクタ、オートバイ、自転車、重機車両などなどの陸上車両であり得る。車両100は、前輪駆動、後輪駆動、四輪駆動、または全輪駆動とすることができることに留意されたい。車輪付き車両の場合、前輪、後輪、またはその両方を介して旋回を行うことができる。履帯車両は、履帯の差動駆動により旋回する。例えば、車両100は、テスラオートパイロット(強化オートパイロット)運転支援機能を備え、ハードウェア2コンポーネントセット(2016年11月)を備えたテスラコーポレーションモデルS(登録商標)(または他のテスラコーポレーションモデル)であり得る。いくつかの実施形態では、車両には、プロセッサ104と通信し得る前方監視赤外線カメラ(FLIR)も装備することができる。
【0032】
シャーシは、電源、駆動源、および車輪102のセットを確実に擁する。電源は、好ましくは再充電可能な電池を含む。駆動源は、ブラシ付きであれブラシレスであれ、電気モータを含むことが好ましい。しかし、本発明の範囲内において内燃機関が考えられ、その場合、電源は、シャーシを介して擁され、内燃機関に結合された燃料タンクを含む。電源は駆動源に結合され、それにより駆動源は駆動される。車輪102のセットは、ランフラットタイヤを含み得るインフレータブルタイヤを含み得る少なくとも1つの車輪を含む。車輪102のセットは、駆動源を介して駆動される。
【0033】
プロセッサ104は、シングルコアプロセッサまたはマルチコアプロセッサなどのハードウェアプロセッサである。例えば、プロセッサ104は、中央処理装置(CPU)を備え、中央処理装置は、並列/並行独立処理のための複数のコアを備えることができる。いくつかの実施形態において、プロセッサ104はグラフィックス処理ユニット(GPU)を含む。プロセッサ104は、電源を介して電力が供給され、シャーシに結合されている。
【0034】
メモリ106は、任意の既知の有線、無線、または導波路方式などで、プロセッサ10
4と通信する。メモリ106は、非一時的であり得るコンピュータ可読記憶媒体を含む。記憶媒体は、プロセッサ104を介して実行するための複数のコンピュータ可読命令を記憶する。命令は、本明細書に開示されるように、自動化された方向指示器の作動のための方法の実行を促進するようにプロセッサ104に指示する。たとえば、指示には、車両のオペレーティングシステム、または車両のオペレーティングシステムで実行するアプリケーションを含めることができる。例えば、プロセッサ104およびメモリ106は、さまざまなファイルまたはデータの読み取り、書き込み、編集、修正、削除、更新、検索、選択、結合、並べ替え、暗号化、重複排除などのうちいずれかを含む、同期または非同期の、入出力操作を可能にすることができる。メモリ106は、ランダムアクセスメモリ(RAM)ユニットなどの揮発性メモリユニット、または電気アドレス指定メモリユニットもしくは機械アドレス指定メモリユニットなどの不揮発性メモリユニットの少なくとも1つを含み得る。例えば、電気アドレス指定メモリは、フラッシュメモリユニットを含む。例えば、機械アドレス指定メモリユニットは、ハードディスクドライブを含む。メモリ106は、データリポジトリ、データマート、またはデータストアのうちの少なくとも1つなどの記憶媒体を含み得る。例えば、記憶媒体は、リレーショナル・データベース、非リレーショナル・データベース、インメモリデータベース、または、ストレージコントローラを介して直接的におよび/または間接的に、生の状態、フォーマットされた状態、組織化された状態、またはその他のアクセス可能な状態にあるかどうかによらず、データを格納し、そのようなデータへのアクセスを許可し得る他の適切なデータベースなど、分散型を含むデータベースを含み得る。メモリ106は、一次記憶装置、二次記憶装置、三次記憶装置、オフライン記憶装置、揮発性記憶装置、不揮発性記憶装置、半導体記憶装置、磁気記憶装置、光学記憶装置、フラッシュ記憶装置、ハードディスクドライブ記憶装置、フロッピーディスクドライブ、磁気テープ、またはその他の適切なデータ記憶媒体などの任意のタイプの記憶装置を含み得る。メモリ106は、電源を介して電力供給され、シャーシに結合される。
【0035】
超音波センサ108は、任意の既知の有線、無線、または導波路方式などでプロセッサ104と通信する。超音波センサ108は、送信機または送受信機などを介して出力のために電気信号を超音波に変換し、反射した超音波を受信機または送受信機などを介して入力のための電気信号に変換するトランスデューサを含む。超音波センサ108は、標的から反射された音波から音波エコーを解釈することにより、標的の属性を評価する。そのような解釈は、音波の送信とエコーの受信との間の時間間隔を測定して、標的までの距離を判定することを含み得る。超音波センサ108は、電源を介して給電され、シャーシに結合されることが好ましい。好ましい実施形態では、複数の超音波センサ108がある。
【0036】
レーダ110は、既知の有線、無線、または導波管方式などで、プロセッサ104と通信する。レーダ110は、電波またはマイクロ波スペクトルなどの電磁波を生成する送信機、送信アンテナ、受信アンテナ、受信機、および対象物の特性を判定するプロセッサ(プロセッサ104と同じであってもよい)を含む。当技術分野で一般的であるのと同じアンテナを送信および受信に使用してもよい。送信機のアンテナは、対象物に反射し、受信アンテナを介して受信機に戻り、対象物の位置、速度、角度、およびその他の特性に関する情報をプロセッサに提供する電波(パルスまたは連続)を送信機から放射する。プロセッサは、デジタル信号処理(DSP)、機械学習、およびメモリ106に格納されたコードを使用するなど、さまざまなノイズレベルから有用な情報を抽出できるその他の関連技術を適用するようにプログラムされ得る。いくつかの実施形態では、レーダ110は、電波に加えて、または電波の代替として、レーザからの紫外光、可視光、または近赤外光を使用するライダを含む。レーダ110は、電源を介して給電され、シャーシに結合されることが好ましい。
【0037】
カメラ112は、既知の有線、無線、または導波管方式などで、プロセッサ104と通信する。カメラ112は、一時的または永続的にローカルに保存されるか、別の場所に送信されるか、またはその両方である画像を取り込みまたは記録するための画像取込装置または光学機器を含む。カメラ112は、画像を取り込んで、プロセッサ104が圧縮、画像およびビデオ分析、遠隔測定などの様々な画像処理技術を実行できるようにすることができる。例えば、画像およびビデオ分析には、物体認識、物体追跡、既知のコンピュータビジョン分析もしくはマシンビジョン分析、またはその他の分析を含めることができる。画像は、個々の静止写真、またはビデオを構成する一連の画像であり得る。カメラ112は、半導体電荷結合素子(CCD)または相補型金属酸化物半導体(CMOS)もしくはN型金属酸化物半導体(NMOS)のアクティブ・ピクセル・センサなどの画像センサ、および、例えば直線レンズ、凹レンズ、凸レンズ、広角レンズ、魚眼レンズ、または他のレンズのようなレンズを含み得る。カメラ112はアナログでもデジタルでもよい。カメラ112は、広角または標準などの任意の焦点距離を有し得る。カメラ112は、フラッシュ照明出力装置を含み得る。カメラ112は、赤外線照明出力装置を含み得る。カメラ112は、電源を介して給電され、シャーシに結合されることが好ましい。
【0038】
送受信機114は、任意の既知の有線、無線、または導波管方式などで、プロセッサと通信している。送受信機114は、衛星ネットワーク、車−車間(V2V)ネットワーク、セルラーネットワーク、または、メモリ106に格納された命令セットへの無線の更新を受信するなどの他の無線ネットワークなどの無線ネットワーク通信用に構成された送信機および受信機を含む。送受信機114は、電源を介して給電され、シャーシに結合されることが好ましい。送受信機114はまた、全地球測位システム(GPS)ジオロケーション識別(または他のジオロケーションシステム)を可能にすることができる。車両100は、同一または異なるネットワーク上での無線通信用に構成された複数の送受信機を含み得る。例えば、車両100が複数の送受信機114を含む場合、送受信機のいくつかはセルラーネットワーク上で動作し、他は衛星ネットワーク上で動作することができる。さらに、送受信機114は、車両アドホックネットワーク(VANET)を介して別の車両の送受信機と通信し得る。
【0039】
操舵角センサ116は、任意の既知の有線、無線、または導波路方式などで、プロセッサ104と通信する。操舵角センサ116は、操舵輪位置角(車両100の前部と操舵された車輪102の方向との間)および回転速度を感知し得る。操舵角センサ116はアナログでもデジタルでもよい。操舵角センサ116は、電源を介して給電され、シャーシに結合されている。
【0040】
方向指示器光源118は、好ましくは、方向指示灯電圧源であり、任意の既知の有線、無線、または導波路方式などでプロセッサ104と通信する。方向指示器/方向指示灯またはウインカーとしても知られている方向指示灯光源118は、車両100の側面/サイドミラー/フェンダ/テールを含むシャーシなどの車両100の左右の前後の隅付近に取り付けられたランプ内に、歩行者であろうと車両であろうと、車両100がそのそれぞれの側に向けて車線を向けたり、車線を変更したりする可能性があることを近くにいる他の人に通知するために起動される電球を含む。方向指示器光源118は、本明細書に開示されるように、車両の運転者によって手動で作動させることができ、または自動的に作動させることができる。方向指示灯光源118は、発光ダイオード(LED)電球、蛍光灯、白熱電球、ハロゲン電球、または方向指示灯に保持される他の電球タイプであり得る電球に適した電圧源を生成することが好ましい。方向指示灯は、電球が白色または黄色の光を発する場合など、必要に応じて色を変えるためにプラスチックやガラスなどの色付きの透明/半透明のペイン(pane)で覆われ得るが、方向指示灯は、赤、黄、白、オレンジ、緑などの任意の色で発光し得る。方向指示器の光は、当業者に知られているように、様々な要因に基づいて、色/照度/繰り返し(点滅)周波数を固定するか、色/照度/繰り返し(点滅)周波数を変化させることができる。例えば、方向指示灯は、好ましくは、毎分約60回〜毎分約120回の点滅速度で点滅することができる。車両の同じ側であろうと反対側であろうと、対向するウインカーは異なる速度で点滅する可能性があることに留意されたい。方向指示灯光源118は、車両が前進または後退するときに作動することができる。方向指示灯光源118は、電源を介して給電され、シャーシに結合される。
図2は、本開示による複数のゾーンを監視する複数の装置を装備した車両の例示的な実施形態の概略図を示す。車両100は、1つまたは複数の超音波センサ108、レーダ110、送受信機114、操舵角センサ116、方向指示灯光源118、および、各々が電力を介してプロセッサ104と通信し、電源を介して給電され、メモリ106に保存された命令に基づいて動作する狭角前方カメラ112a、主前方カメラ112b、広角前方カメラ112c、前方視サイドカメラ112d、後方視サイドカメラ112e、背面カメラ112f、およびサイドリピーターカメラ112gを含むカメラ112のセットを装備している。これらの命令は、本明細書に開示される自動方向転換信号作動のための方法の実行を促進するために、プロセッサ104に、1つまたは複数の超音波センサ108、レーダ110、送受信機114、操舵角センサ116、方向指示灯光源118、狭角前方カメラ112a、主前方カメラ112b、広角前方カメラ112c、前方監視サイドカメラ112d、後方監視サイドカメラ112e、背面カメラ112f、およびサイドリピーターカメラ112gと通信するように指示する。この構成は、車両100の周囲に360度の監視ゾーンを提供することに留意されたい。また、
図2にリストされたさまざまな最大距離は例示であり、手動または自動を問わず、リアルタイムを含め、他の装置、装置タイプ、または調整範囲を使用するなど、必要に応じて上下に調整できることに留意されたい。例えば、車両100が、テスラオートパイロット(強化オートパイロット)運転支援機能を備え、ハードウェア2コンポーネントセット(2016年11月)を備えたテスラモデルS(または他のテスラモデル)である場合、上記のセンサはハードウェア2コンポーネントセットであり得る。
【0041】
図3a、
図3bは、本開示の例示的な実施形態による、複数のゾーンを監視する複数の前方カメラを装備した車両の例示的な実施形態、および前方カメラモジュールの例示的な実施形態の概略図を示す。
図3aに示すように、狭角前方カメラ112a、主前方カメラ112b、および広角前方カメラ112cはさまざまな正面視界を取り込み、狭角前方カメラ112aは、高速動作に役立つ遠方の特徴の焦点の合った、長い範囲のビューを提供する。狭角前方カメラ112a、主前方カメラ112b、および広角前方カメラ112cは、車両100の前方で広い視界を提供し、遠方の物体の焦点を合わせた遠距離検出を提供するために、車両100のフロントガラスの後ろに取り付けられる。いくつかの実施形態では、狭角前方カメラ112a、主前方カメラ112b、または広角前方カメラ112cは、フロントガラス(その任意の部分)の上、または正面ライトもしくはバンパーを含むフロントフェンダの傍、または車両100の下側または屋根(それらの任意の部分)などを含む他の場所に取り付けられる。
【0042】
主前方カメラ112bは、狭角前方カメラ112aよりも広いが、広角前方カメラ112cよりも狭い視野を提供する。主前方カメラ112bは、車両100が静止しているときまたは動いているときのコンピュータビジョンおよびマシンビジョンの広範な使用事例をカバーする。広角前方カメラ112cは、主前方カメラ112bよりも広い視野を提供する。広角前方カメラ112cは、車両が静止しているときでも動いているときでも、交通信号、車両100の走行経路または近距離に侵入する障害物を捕捉する120度の魚眼レンズを含み得る。広角前方カメラ112cは、都市部における車両100の低速操縦に有用であり得る。
【0043】
図3bに示されるように、車両100の正面カメラモジュールは、車両100の正面フロントガラスの近くにカメラ112a、112b、112cを擁する。正面カメラモジュールは正面鏡の上に示されているが、正面カメラモジュールは、鏡の下または側面、正面ダッシュボード上または車両100のキャビンの外部に、たとえば車両のフードまたは屋根またはピラーに配置することにより配置できる。正面カメラモジュールは細長い固定可能なカメラモジュールとして描かれているが、正面カメラモジュールは他の構成で具現化できることに留意されたい。
【0044】
図4a、
図4bは、本開示の例示的な実施形態による、複数のゾーンを監視する複数のサイドカメラを備えた車両の例示的な実施形態、およびサイドリピーターカメラの例示的な実施形態の概略図を示す。
図4aに示すように、前方監視サイドカメラ112dは、車両100が走行している車線に予期せず進入する可能性のある車両/物体を探すことで冗長性/バックアップ機能を提供し、視界が限られている交差点に進入する際に追加の安全性を提供する。車両100がBピラーを含む場合、車両100は、前方監視サイドカメラ112dをBピラー内に擁することができる。
【0045】
図4bに示されるように、サイドリピーターカメラ112gは、車輪格納部上などの車両100のパネルに設置される。サイドリピーターカメラ112gは、データフィードなどの画像データセットをプロセッサ104に提供することができ、画像データセットは、近くの車両や歩行者などの物体認識に役立つ前方カメラビュー、側方カメラビュー、または後方カメラビューを含み得る。
図4bはまた、車両100に設置する前のサイドリピーターカメラ112gを示している。カメラ112gは、細長い固定可能なカメラモジュールとして示されているが、カメラ112gは、他の構成で実施できることに留意されたい。
【0046】
図5a、
図5bは、本開示の例示的な実施形態による、複数のゾーンを監視する複数の後方カメラを装備した車両の例示的な実施形態、および後方カメラモジュールの例示的な実施形態の概略図を示す。
図5aに示すように、後方監視サイドカメラ112eは、車両100の前輪または後輪の車輪格納部の近くに設置でき、安全に車線を変更してトラフィックに合流するために重要である車両100の両側の後方死角を監視できる。いくつかの実施形態では、後方監視サイドカメラ112eは、車両のBピラーに設置される。いくつかの実施形態では、背面カメラ112fは、後方死角の監視を支援することができる。
【0047】
図5bに示されるように、カメラ112fを擁するモジュールは、車両100のトランクに設置されているように示されている。しかしながら、車両100のバンパーまたは車両100のバックピラーまたは車両100のリアウィンドガラスまたは車両100の屋根など、他の設置場所も可能である。カメラ112fは直方体の固定可能なカメラモジュールとして示されているが、カメラ112fは他の構成で実施できることに留意されたい。
【0048】
図6は、本開示によるゾーンを監視するレーダを装備した車両の例示的な実施形態の概略図を示す。レーダ110は、車両のボンネットの上または後ろ、車両のグリル、シャーシ、車両のフェンダ、車両の下側、または車両の他の部分など、車両の前部に取り付けられてもよい。レーダ110は、霧、塵、雨、雪、および他の車両の下を通過する波長の電波を使用することが好ましい。レーダ110は、プロセッサ104と通信して、歩行者であろうと車両であろうと、前方物体の検出および応答を支援する。
【0049】
図7は、本開示による複数のゾーンを監視する複数の超音波センサを装備した車両の例示的な実施形態の概略図を示す。超音波センサ108は、360度のカバレッジを提供するためなどに、車両100の任意の部分に取り付けることができる。超音波センサ108は、適切に符号化された電気信号に基づき得る超音波を使用して感度を改善し、監視範囲を効果的に倍増することができる。超音波センサ108は、特に車両が停車しているまたは走行している車線に車両または歩行者が侵入するときに、近くの車両または歩行者を検出するのに有用である。当業者に知られているように、超音波センサ108は、プロセッサ104に駐車案内を提供することができる。
【0050】
図8aはカメラを収容する車両のBピラーの例示的な実施形態の分解図、およびカメラを収容するBピラーの側面斜視図の例示的な実施形態を示し、
図8bは本開示によるカメラの例示的な実施形態を示す。
図9a〜
図9dは、車両のBピラーの例示的な実施形態の複数の概略図を示しており、Bピラーは、本開示によるカメラを擁している。
【0051】
図8aに示されるように、車両100は、分解図で200aとして、組み立て後面図で200bとして示されるBピラーを含む。Bピラーは、カメラモジュール202、複合キャリア204、フロック加工206、シーリングガスケット208、セラミックフリット、強化ガラス212、感圧接着剤(PSA)テープ214、通気パッチ216、シーリングフォーム218、トリムクリップ220、ノイズ振動ハーシュネス(NVH)フォーム222、およびカメラネジ224を含む。フロック加工206は、キャリア204内の格納部上に設置される。カメラモジュール202は、カメラモジュール20
2がフロック加工206を通して捕捉するように、ネジ224を介してキャリア204に固定される。フリット210は、ガラス212とガスケット208との間のガラス212の間に配置される。ガスケット208は、フリット210とキャリア204との間に配置される。ガスケット208はフロック加工206を密封する。PSAテープは、フリット210をキャリア204に固定する。パッチ216は、カメラモジュール202の近傍でキャリア204に結合されている。フォーム218は、カメラモジュール202およびパッチ216を取り囲んでいるキャリア204に結合されている。クリップ220は、キャリア204に取り付けられている。フォーム222は、キャリア204に結合され、クリップ22
0を取り囲んでいる。
図8bに示されるように、ガラス212は、組み立てられた正面
図200cにおいて、Bピラー200b内のカメラ202上に延在する。さらに、
図8bは、正面/側面
図200dからカメラ202を示している。カメラ202は細長い固定可能なカメラモジュールとして示されているが、カメラ202は他の構成で具現化できることに留意されたい。
図9a〜
図9dは様々な例示的なサイズを概略的に示しているが、当業者に知られているように、任意の適切なサイズを使用することができる。
【0052】
図10は、本開示による車線のある道路400上で第2車両300に続く第1車両100の例示的な実施形態の概略図を示す。第1車両100および第2車両300は、車両100の右側に実線の車線を有し、車両100の左側に破線を有する道路400を走行している。車両300は、車両100の前にある。したがって、車両100は、本明細書に開示されるように、1つまたは複数の超音波センサ108、レーダ110、およびカメラ112のセットを使用して、プロセッサ104などを介して車両300を検出および監視し得る。
【0053】
図11は、本開示による複数の平行な車線および車線を含む複数の第2車両300とともに道路402上を移動する第1車両100の例示的な実施形態の概略図を示す。車両100は、道路400上を走行しており、車両100の前方に位置するか、車両100の後方に位置するかにかかわらず、様々な車両300を検出および監視することができる。
【0054】
図12は、本開示による自動化された方向指示器作動のための第1の方法の例示的な実施形態のフローチャートを示す。車両100は、本明細書に開示されるように、プロセッサ104が、メモリ106に格納された命令セットを実行し、直列または並列に関係なく、超音波センサ108、レーダ110、送受信機114、操舵角センサ116、方向指示灯光源118、およびカメラ112のセットと通信可能に通信可能に接続することに基づいて方法400を実行する。方法400は、入力ブロック402、複数の判定ブロック410、412、414、アクションブロック416、および非アクションまたはアクションブロック418を含む。例えば、方法400は、運転者が車両100を積極的に運転している間に実行され得る。
【0055】
入力ブロック402は、第1の入力404、第2の入力406、および第3の入力408のセットを含む。第1の入力404は、第1データソースとしてカメラ112のセットの1つまたは複数のカメラ112a〜112fからデータフィードまたはデータストリームなどのデータを受信する。第2の入力406は、第2データソースとして操舵角センサ116からデータフィードまたはデータストリームなどのデータを受信する。第3の入力408は、第3データソースとして1つまたは複数の超音波センサ108からデータフィードまたはデータストリームなどのデータを受信し、第4データソースとしてレーダ110からデータフィードまたはデータストリームなどのデータを受信する。任意のサブフィードを含む、第1の入力404、第2の入力406、および第3の入力408のそれぞれは、プロセッサ104を介して管理され、同期または非同期を問わず、同相か逆相かによらず、互いに直列または並列に入力データを受信できる。
【0056】
ブロック410において、プロセッサ104は、第1の入力404に基づいて、車両100が道路400などの車線を横断しようとしているかどうかを判定する。例えば、当技術分野で知られているように、第1データソースとしてのカメラ112のセットからのデータに基づいて、プロセッサ104は、物体認識/物体追跡/物体分析などの様々なアルゴリズムを実行し、車両に対する車線の位置に基づいて、または車線間のギャップ(サイズ、色、周波数、方向の変化)に基づい
た車両100が車線を横断する軌道上にあるかどうかを判定することができる。車両100が車線を越えようとしていないとプロセッサ104が判定した場合、プロセス400はブロック418に進み、プロセッサ104は方向指示灯光源118を作動させない。そうではなく、車両100が車線を横断しようとしているとプロセッサ104が判定した場合、プロセス400はブロック412に進む。
【0057】
ブロック412において、プロセッサ104は、第2の入力406に基づいて、車両100の運転者が操舵動作を適用しているかどうかを判定する。例えば、プロセッサ104は、操舵角がメモリ106内に格納されている特定の予め規定された値の範囲内にあるかどうか、または予め規定された閾値を上回る/下回るかどうかのように、第2データソースとしての操舵角センサ116からのデータに基づいて、運転者が車両100を操縦して曲がったり、車線を切り替えたりしようとしているかどうかを判定することができる。車両100の運転者が操舵動作を行っていない(車両が直線的に前進している)とプロセッサ104が判定した場合、プロセス400はブロック418に進み、プロセッサ104は方向指示灯光源118を作動させない。そうではなく、車両100の運転者が修正動作(直線から対角線への移動経路の変更)を適用しているとプロセッサ104が判定した場合、プロセス400はブロック414に進む。
【0058】
ブロック414において、プロセッサ104は、
図10または
図11の車両300などの別の車両が、車両100の所定の距離内または車両100の特定の側面、位置、または方向内にあるなどを介して、第3の入力408に基づいて車両100の近傍に存在するかどうかを判定する。例えば、上記のような近傍は、第1車両から20フィート以内、第1車両から40フィート以内、第1車両から60フィート以内、または第1車両から他の距離であり得る。この場合、方向指示灯光源を作動させて車両300に警告することには、明らかな安全上の利点がある。例えば、第1データソースとしてのカメラ112のセットからのデータ、第3データソースとしてのレーダ110からのデータ、および第4データソースとしての超音波センサ108からのデータに基づいて、プロセッサ104は、例えば画像ベースの物体認識/物体追跡/物体分析、および車両300から跳ね返る捕捉された音/電波からの信号の処理を介して、車両300が車両100の近くに存在するか否かを判定することができる。車両100の近くにおけるこの存在は、リアルタイムで/動作中に、静的に規定または決定されるかどうかにかかわらず、車両300に関する様々なパラメータに基づくことができる。例えば、そのようなパラメータのいくつかは、メモリ106に格納された一連の閾値または値の範囲に基づくか、または含むことができ、このデータは、車両100に対する車両300のまたはその逆の、所定の距離、方向、予想される移動経路、または他の動きに基づく特性を反映することができる。
【0059】
上記のように、車両100が車両300の近くにあるとプロセッサ104が判定した場合、プロセッサ104は、車両100および車両300の安全性を改善するために方向指示灯光源を作動させるべきかどうかを判定する。そのような判定は、リアルタイムで/動作中に静的に規定または決定されるかどうかにかかわらず、車両300に関する様々なパラメータに基づいてもよい。例えば、そのようなパラメータのいくつかは、メモリ106に格納された閾値のセットまたは値の範囲に基づく/含むことができ、このデータは、車両100に対する車両300のまたはその逆の、所定の距離、方向、予想される移動経路、または他の動きに基づく特性に適用される基準のセットを反映することができる。したがって、車両300が方向指示灯光源118を作動させることにより利益を得る場合、プロセス400はブロック416に進み、プロセッサ104は方向指示信号源118を作動させる。そうでなければ、プロセッサ104は方向指示器源118を作動させない。ブロック416において、プロセッサ104は、車両100が車線を横断する直前、車両100が車線を横断している最中、または車両100が車線を横断した直後に、方向指示灯光源118を作動させ得ることに留意されたい。いくつかの実施形態では、プロセッサ104が、方向転換または車線切り替えなどのために方向指示灯光源118が作動する/作動しないと判定する前、最中、または後に、プロセッサ104は、この動作または不動作を知らせる信号を、例えば、送受信機114を介して、V2Vネットワークを介して、車両300などの別の車両に送信することができる。いくつかの実施形態において、この信号は、車両100に近接している歩行者によって警告または通知するために操作されるときなどに、視覚的、振動的、または聴覚的に、ハンドヘルドまたはウェアラブルを問わず車両100の近くのモバイルデバイスに送信することができる。この信号は、Bluetooth(登録商標)などの短距離無線ネットワークを介して送信できる。いくつかの実施形態において、車両300は、減速、走行経路の変更、方向転換、他者への信号の転送、方向指示灯光源などの車両300上の装置の起動、または他の動作、不動作などにより、この信号に反応することができる。
【0060】
プロセス400の一実装形態において、プロセッサ104を介して、第1データソース(例えば、カメラ)からのデータに基づいて、車両100が道路400上の車線を横断しようとしていると判定することに応じて、プロセッサ104は、第2データソース(例えば、操舵角センサ)からのデータに基づいて、車両100の運転者が車両100に修正操舵動作を加えていることを判定する。同様に、プロセッサ104を介して、第1データソース(例えば、カメラ)からのデータ、第3データソース(例えば、レーダ)からのデータ、および第4データソース(例えば、超音波センサ)からのデータに基づき、車両100の近くの車両300が方向指示灯光源118が作動することにより利益を得る場合、プロセッサ104は、車両300の近くで車両100が車線を横行する(横切る)と、方向指示灯光源118を作動させる。プロセッサ104が、第1データソース(少なくとも1つのカメラ112)から導出された情報と、第2データソース(操舵角センサ116)、第3データソース(レーダ110)、または第4データソース(超音波センサ108)の少なくとも1つから導出された情報との衝突を識別する場合、プロセッサ104は、第2データソース、第3データソース、または第4データソースの少なくとも1つよりも第1データソースを優先し得る。同様に、プロセッサ104が、第3データソース(レーダ110)と、第1データソース(少なくとも1つのカメラ112)、第2データソース(操舵角センサ116)、または第4データソース(超音波センサ108(複数可))の少なくとも1つとの競合を特定した場合、プロセッサ104は、第1データソース、第2データソース、または第4データソースの少なくとも1つよりも第3データソースに優先順位を付けることができる。
【0061】
図12および付随する説明では、特定の順序で1番目、2番目、3番目、4番目のデータソースの分析を示しているが、これらのデータソースは任意の順序で分析でき、1つ以上のデータソースを同時に分析できることに留意されたい。さらに、プロセッサが異なるデータソースのいずれかから導出された情報間の競合を識別する場合、データソースのいずれかから導出された情報は、競合を解決するために他のデータソースから導出された情報よりも優先される。
【0062】
図13は、本開示による自動化された方向指示器作動のための第2の方法の例示的な実施形態のフローチャートを示す。車両100は、本明細書に開示されるように、プロセッサ104がメモリ106に格納された命令セットを実行し、直列または並列にかかわらず、超音波センサ108、レーダ110、送受信機114、操舵角センサ116、方向指示灯光源118、およびカメラ112のセットと通信可能に接続することに基づいて方法500を実行する。方法500は、入力ブロック502、複数の決定ブロック510、512、514、および複数の動作ブロック518、522、および複数の不動作または動作ブロック516、520を含む。例えば、方法500は、運転者が少なくとも半能動的または受動的に車両100を運転している間に実行され得る。
【0063】
入力ブロック502は、第1の入力504、第2の入力506、および第3の入力508のセットを含む。第1の入力504は、カメラ112a〜112fのセットのうちの1つまたは複数などの第1データソースから、データフィードまたはデータストリームなどのデータを受信する。第2の入力506は、操舵角センサ116などの第2データソースから、データフィードまたはデータストリームなどのデータを受信する。第3の入力508は、超音波センサ108などの第3データソースからデータフィードまたはデータストリームなどのデータを受信し、レーダ110などの第4データソースからデータフィードまたはデータストリームなどのデータを受信する。任意のサブフィードを含む第1の入力504、第2の入力506、および第3の入力508のそれぞれは、プロセッサ104を介して管理され、同期または非同期を問わず、同相か逆相かを問わず、直列または並列で入力データを受信することができる。
【0064】
ブロック510において、プロセッサ104は、第1の入力504に基づいて、車両100が道路400上の車線を横断しようとしているかどうかを判定する。例えば、当該技術分野で知られているように、プロセッサ104は、カメラ112のセットのうちの1つまたは複数を含む第1データソースからのデータに基づいて、物体認識/物体追跡/物体分析などの様々なアルゴリズムを実行し、車両に対する車線配置に基づいて、または車線間のギャップ(サイズ、色、周波数、方向の変化)に基づいて、車両100が車線を横断する軌道上にあるかどうかを判定することができる。車両100が車線を横断しようとしているとプロセッサ104が判定した場合、プロセス500はブロック518に進み、プロセッサ104は方向指示灯光源118を作動させる。そうではなく、車両100が車線を横断しようとしていないとプロセッサ104が判定した場合、プロセス500はブロック512に進む。
【0065】
ブロック512において、プロセッサ104は、操舵角センサ116などの第2の入力506から受信した操舵角値が、メモリ106に格納された第1閾値以上であるなどの第1閾値
の要件を満たすかどうかを判定する。これは、車両100または車両100の運転者が道路400の車線を横断することを意図していることを示している。第1閾値よりも小さい(第1閾値よりも大きくない)操舵角値を介してなど、第1閾値
の要件が満たされてい
ないとプロセッサ104が判定した場合、プロセス500はブロック520に進み、そこでプロセッサ
104は方向指示灯光源118を起動しない。そうでなければ、プロセス500はブロック514に続く。
【0066】
ブロック514において、プロセッサ104は、操舵角度値が、メモリ106に格納された第2閾値以下であるなどの第2の閾値
の要件を満たすかどうか、および第1の入力50
4に基づいて、
図10または
図11の車両100の近くの車両300などの他の車両が、方向指示灯光源118が起動されることにより利益を得るかどうかを判定する。例えば、第1データソースとしてのカメラ112のセットからのデータ、第3データソースとしてのレーダ110からのデータ、および第4データソースとしての超音波センサ108からのデータに基づいて、プロセッサ104は、例えば画像ベースの物体認識/物体追跡/物体分析、および車両300から跳ね返る捕捉された音波/電波からの信号を処理するなどにより、車両100または車両100の特定の側面、位置、または方向内など、車両100の近くに車両300が存在するかを判定することができる。車両100の近くにおけるこの存在は、リアルタイムで/動作中に、静的に規定または決定されるかどうかにかかわらず、車両300に関する様々なパラメータに基づくことができる。例えば、そのようなパラメータのいくつかは、メモリ106に格納された一連の閾値または値の範囲に基づくか、または含むことができ、このデータは、車両100に対する車両300のまたはその逆の、所定の距離、方向、予想される移動経路、または他の動きに基づく特性を反映することができる。例えば、上記のような近傍は、第1車両から20フィート以内、第1車両から40フィート以内、第1車両から60フィート以内、または第1車両から他の距離であり得る。上記のように、車両100が車両300の近くにあるとプロセッサ104が判定した場合、プロセッサ104は、車両100および車両300の安全性を改善するために方向指示灯光源を作動させるべきかどうかを判定する。そのような判定は、リアルタイムで/動作中に静的に規定または決定されるかどうかにかかわらず、車両300に関する様々なパラメータに基づいてもよい。例えば、そのようなパラメータのいくつかは、メモリ106に格納された閾値のセットまたは値の範囲に基づくか、または含むことができ、このデータは、車両100に対する車両300のまたはその逆の、所定の距離、方向、予想される移動経路、または他の動きに基づく特性に適用される基準のセットを反映することができる。したがって、方向指示灯光源118が作動しても車両300が恩恵を受けない場合、プロセス500はブロック516に進み、プロセッサ104は方向指示灯光源118を作動させない。そうでない場合、プロセス500はブロック522に進み、プロセッサ104は方向指示灯光源118を起動する。ブロック516、518のいずれかまたはすべてにおいて、プロセッサ104は、車両100が車線を横断するとき、車両100が車線を横断している最中に、または車両100が車線を横断した直後に、方向指示灯光源118を作動させ得る。
【0067】
プロセス500の一実施形態では、プロセッサ104を介して、操舵角度値がメモリ106に格納された値範囲(第1閾値と第2閾値との間を含む)内にあると判定されたことに応じて、プロセッサ104は、車両100が道路400の車線を横断するであろうこと、および方向指示灯光源118が作動することにより車両100の近くの車両300が利益を得るであろうと判定し、プロセッサ104は、車両100が車両300の近くの車線を横行するときに方向指示灯光源118を作動させる。プロセッサ104による、車両300が車両100の近くにあるか否か、および作動する方向指示灯光源118から利益を得るかどうかの判定は、第1データソースとしてのカメラ112a〜112fのうちの1つまたは複数からのデータ、第3データソースとしてのレーダ1
10からのデータ、および第4データソースとしての超音波センサ108からのデータの受信に基づいていることに留意されたい。プロセッサ104が、第1データソース(カメラ112)からのデータと、第3データソース(レーダ110)または第4データソース(超音波センサ108)からのデータの少なくとも1つとの衝突を識別する場合、次いで、プロセッサ104は、第2データソースからのデータまたは第4データソースからのデータの少なくとも1つよりも第1データソースからのデータを優先する。同様に、プロセッサ104が、第3データソース(レーダ110)からのデータと、第1データソース(カメラ112)または第4データソース(超音波センサ108)からのデータの少なくとも1つとの間の競合を識別する場合、その後、プロセッサ104は、第1データソースまたは第4データソースのうちの少なくとも1つよりも第3データソースを優先する。
【0068】
いくつかの実施形態において、メモリ106などの記憶装置は、プロセッサ104などの電子処理システムによって実行された場合に電子処理システムに、車両100のカメラ112a〜112fなどの画像取込装置から受信した第1データソースからのデータなどの第1データセットに基づいて、車線に対する第1車両100の移動経路を判定し、レーダ110または超音波センサ108などの反射波検出器から受信した第2データソースまたは第3データソースなどの第2データセットに基づいて、車両300が車両100から所定の距離内に存在することを判定し、そして、(a)車両100が車線を横行したり旋回したりするような移動経路および操舵角を有する場合、および(b)車両100から所定の距離内に車両300が存在する場合に、車両100の方向指示灯光源118などの方向指示灯光源を作動させる、プロセッサ実行可能命令のセットを格納している。
【0069】
いくつかの実施形態において、車両100は、車両100が現在の車線を離れるとき、別の道路/通り/区画に曲がろうとしているとき、そのような旋回中、またはそのような直後に、方向指示灯光源118を自動的に作動するように構成することができる。例えば、この機能は、GPS衛星と通信する送受信機114などを介して車両100のジオロケーションを判定し、車両100が別の車道/道路/区画に接近したり旋回しようとしていたり、または車両100が自動的にそのような旋回をするように誘導されるかを判定するプロセッサ104を介して実現可能となり得る。プロセッサ104が、車両/歩行者が車両100の旋回路にいないことを保証するカメラ112、レーダ110、および超音波センサ108などを介してそのような動作が安全であると判定した場合、またはプロセッサ104が操舵角センサの角度値は、行われようとしているそのような動作を示す閾値を満たすと判定した場合、プロセッサ104は、方向指示灯光源118を作動させることができる。この機能は、送受信機114などを介して街灯と通信し、街灯が緑を示した場合、または操舵角度値がそのような動作が街灯の近くでまさに行われようとしていることを示す閾値を満たした場合すぐに、方向指示灯光源118を起動するプロセッサ104を介して強化することができる。プロセッサ104は、車線の切り替えと旋回との異なる値の範囲内にある操舵角値など、操舵角値に基づいて車線の切り替えと旋回とを区別できることに留意されたい。
【0070】
前述のように、車線を離れることには、高速道路を出るときに出口車線またはレーンを使用すること、または高速道路に入るときに合流車線または進入車線を使用することも含まれる。
【0071】
図13および付随する説明では、特定の順序で第1、第2、第3、第4のデータソースの分析を示しているが、これらのデータソースは任意の順序で分析でき、1つ以上のデータソースを同時に分析できることに留意されたい。さらに、プロセッサが異なるデータソースのいずれかから導出された情報間の競合を識別する場合、データソースのいずれかから導出された情報は、競合を解決するために他のデータソースから導出された情報よりも優先される。
【0072】
車線変更や方向転換などを検出するアルゴリズムは周知であり、テスラオートパイロット(拡張オートパイロット)運転支援機能、およびハードウェア2コンポーネントセット(2016年11月)を備えているテスラコーポレーションモデルS(登録商標)(またはその他のテスラコーポレーションモデル)で使用されるような、さまざまな運転支援および/または自動運転車両システムに組み込まれている。例えば、車線変更は、道路標識のセットまたは車両100が走行している道路の境界を描写するカメラ112a−112cからの画像のセットをリアルタイムで分析するプロセッサ104を介して実行されるマシンビジョンアルゴリズムを介して検出され得る。本開示による重要な機能強化には、自動操縦カメラ、およびおそらくGPS情報などのその他の情報が含まれ、車両の軌道を決定し、手動による信号の起動なしで車線を横行するかどうか、および超音波センサやレーダフィードバックなどの自動操縦近接センサのほかに操舵角センサ入力も使用する、ここに開示されたアルゴリズムによる方向指示から恩恵を受ける可能性のある他の車両の有無を検出する。
【0073】
図14は、本開示による自動化された方向指示器作動のための第3の方法の例示的な実施形態のフローチャートを示す。車両100は、本明細書で開示されるように、プロセッサ104が、メモリ106に格納された命令セットを実行し、直列または並列にかかわらず、超音波センサ108、レーダ110、送受信機114、操舵角センサ116、方向指示灯光源118、およびカメラ112のセットと通信可能に接続することに基づいて方法600を実行する。方法600は、入力ブロック602、判定ブロック604、動作ブロック606、および非動作ブロック608を含む。例えば、方法600は、運転者が少なくとも半能動的または受動的に車両100を運転している間に実行され得る。
【0074】
入力ブロック602は、車両100に対してローカルであろうとリモートであろうと、1つまたは複数のデータソースからの入力を含む。データソースは、カメラ、操舵角センサ、レーダ、超音波センサ、FLIRカメラなど、本明細書で開示される任意のデータソースを含み得る。
【0075】
ブロック604において、プロセッサ104は、車両100が車線を横断しようとしているのか、それとも旋回しようとしているのかを判定する。この判定は、本明細書に開示されている任意の方法論を介して行われ得る。例えば、プロセッサ104は、当技術分野で知られているように、カメラ112a〜112cから受信したデータのセットに基づいて、車両100が車線を越えようとしているのか、それとも方向転換を行っているのかを判定することができ、プロセッサ104は、物体認識/物体追跡/物体分析、および車両100に対する車線の位置に基づいて、または車線間のギャップ(サイズ、色、頻度、方向の変化)に基づいて、車両100が車線または車線を横切る軌道上にあるかどうかを判定する。同様に、例えば、プロセッサ104は、操舵角センサ116から受信したデータのセットに基づいて、車両100が車線を横断しようとしているのか、または旋回しつつあるのかを判定することができ、プロセッサ104は、操舵角センサ116から受信されるよう操舵角度値が、メモリ106を介して記憶される閾値を満足するか、または所定の値範囲内にあるかを判定する。したがって、車両100が車線を横断しようとしているまたは方向転換をしようとしているとプロセッサ104が判定した場合、ブロック606により、プロセッサ104は方向指示灯光源118を作動させる。そうでなければ、ブロック608のように、プロセッサ104は方向指示灯光源118を作動させない。
【0076】
本開示の動作を実行するためのコンピュータ可読プログラム命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、またはソースコードまたはオブジェクトコードのいずれかであり得るSmalltalk、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語、および「C」プログラミング言語または同様のプログラミング言語などの従来の手続き型プログラミング言語を含む、1つまたは複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されている。コードセグメントまたはマシン実行可能命令は、プロシージャ、関数、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェアパッケージ、クラス、または命令、データ構造、またはプログラムステートメントの任意の組み合わせを表す場合がある。コードセグメントは、情報、データ、引数、パラメータ、またはメモリの内容を渡すことおよび/または受信することによって別のコードセグメントまたはハードウェア回路に結合することができる。情報、引数、パラメータ、データなどは、とりわけメモリ共有、メッセージの受け渡し、トークンの受け渡し、ネットワーク伝送を含む適切な手段を介して、受け渡し、転送、または伝送される。コンピュータ可読プログラム命令は、完全にユーザのコンピュータ上で、部分的にユーザのコンピュータ上で、独立型のソフトウェアパッケージとして、部分的にユーザのコンピュータ上で、部分的にリモートコンピュータ上で、または完全にリモートコンピュータまたはサーバ上で実行できる。後者のシナリオでは、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)またはワイドエリアネットワーク(WAN)を含む任意のタイプのネットワークを介してユーザのコンピュータに接続でき、または、外部コンピュータと(たとえば、インターネットサービスプロバイダを使用したインターネット経由で)接続され得る。いくつかの実施形態では、例えば、プログラマブル・ロジック回路、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、またはプログラマブル・ロジック・アレイ(PLA)を含む電子回路は、本開示の態様を実行するべく、コンピュータ可読プログラム命令の状態情報を利用して電子回路をパーソナライズすることにより、コンピュータ可読プログラム命令を実行することができる。
【0077】
本開示の態様は、本開示の実施形態による方法、装置(システム)、およびコンピュータプログラム製品のフローチャート図および/またはブロック図を参照して本明細書で説明される。フローチャート図および/またはブロック図の各ブロック、ならびにフローチャート図および/またはブロック図内のブロックの組み合わせは、コンピュータ可読プログラム命令によって実施することができることを理解されよう。本明細書で開示される実施形態に関連して説明される様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組み合わせとして実装され得る。ハードウェアとソフトウェアとのこの互換性を明確に示すために、さまざまな実例となるコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップを、一般にそれらの機能の観点から上で説明した。そのような機能がハードウェアとして実装されるかソフトウェアとして実装されるかは、特定のアプリケーションとシステム全体に課される設計上の制約に依存する。当業者は、特定のアプリケーションごとに説明した機能をさまざまな方法で実装できるが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱を引き起こすと解釈されるべきでない。
【0078】
図中のフローチャートおよびブロック図は、本開示のさまざまな実施形態によるシステム、方法、およびコンピュータプログラム製品の可能な実装のアーキテクチャ、機能、および動作を示している。この点に関して、フローチャートまたはブロック図の各ブロックは、指定された論理機能を実装するための1つまたは複数の実行可能な命令を含むモジュール、セグメント、または命令の一部を表してもよい。いくつかの代替実装では、ブロックに記載されている機能は、図に記載されている順序とは異なる順序で発生する場合がある。例えば、連続して示されている2つのブロックは、実際には、実質的に同時に実行されてもよく、または含まれる機能に応じて時々逆の順序で実行されてもよい。ブロック図および/またはフローチャート図の各ブロック、およびブロック図および/またはフローチャート図内のブロックの組み合わせは、特定の機能を実行するし、または特別な目的のハードウェアとコンピュータ命令の組み合わせを動作または実行する特殊目的ハードウェアベースのシステムによって実装することができることにも留意されたい。
【0079】
「そして(then)」、「次に(next)」などの言葉は、ステップの順序を制限することを意図したものではなく、これらの単語は、単に方法の説明を通じて読者を案内するために使用される。プロセスフロー図では、操作を順次プロセスとして説明する場合があるが、操作の多くは並行して、または同時に実行できる。さらに、操作の順序を変更することもできる。プロセスは、方法、関数、手順、サブルーチン、サブプログラムなどに対応する。プロセスが関数に対応する場合、その終了は、呼び出し元の関数またはメイン関数への関数の戻りに対応する場合がある。
【0080】
特定の例示的な実施形態に関して説明された特徴または機能は、様々な他の例示的な実施形態においておよび/または他の例示的な実施形態と組み合わされ、部分的に組み合わされてもよい。また、本明細書に開示される例示的な実施形態の異なる態様および/または要素は、同様の方法で結合および副結合されてもよい。さらに、いくつかの例示的な実施形態は、個々におよび/または集合的に、より大きなシステムのコンポーネントであり得、他の手順がそれらのアプリケーションに優先し、および/またはそうでなければ修正し得る。加えて、本明細書に開示されるように、例示的な実施形態の前、後、および/または同時に多くのステップが必要とされる場合がある。少なくとも本明細書に開示されているように、任意のおよび/またはすべての方法および/またはプロセスは、少なくとも1つのエンティティまたはアクターを介して任意の方法で少なくとも部分的に実行できることに留意されたい。
【0081】
本明細書で使用される用語は、直接的または間接的、完全または部分的、一時的または永続的な、動作または不動作を意味する。たとえば、ある要素が別の要素に「オン」、「接続」、または「結合」されていると呼ばれる場合、その要素は他の要素に直接オン、接続、または結合でき、および/または介在要素が存在する場合があり、間接的および/または直接的な異形(variants)を含む。対照的に、ある要素が別の要素に「直接接続」または「直接結合」されていると呼ばれる場合、介在する要素は存在しない。
【0082】
本明細書では、第1、第2などの用語を使用してさまざまな要素、コンポーネント、領域、層、および/またはセクションを説明することができるが、これらの要素、コンポーネント、領域、層、および/またはセクションは必ずしもそのような用語によって限定されるべきではない。これらの用語は、ある要素、コンポーネント、領域、レイヤーまたはセクションを別の要素、コンポーネント、領域、レイヤーまたはセクションから区別するために使用される。したがって、以下で議論される第1の要素、コンポーネント、領域、層、またはセクションは、本開示の教示から逸脱することなく、第2の要素、コンポーネント、領域、層、またはセクションと呼ばれ得る。
【0083】
本明細書で使用される用語は、特定の例示的な実施形態を説明するためのものであり、本開示を必ずしも限定することを意図するものではない。本明細書で使用する場合、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈からそうでないことが明確に示されていない限り、複数形も含むことを意図している。また、本明細書で使用される場合、「1つ以上」という語句も本明細書で使用されるが、用語「a」および/または「an」は「1つ以上」を意味するものとする。「備える」、「含む」および/または「備えている」、「含んでいる」という用語は、この仕様で使用される場合、記載された機能、整数、ステップ、操作、要素、および/またはコンポーネントの存在を指定するが、1つまたは複数の他の機能、整数、ステップ、操作、要素、コンポーネント、および/またはそのグループの存在および/または追加を除外しない。さらに、本開示が本明細書で何かが他の何かに「基づいている」と述べている場合、そのような記述は、1つまたは複数の他のものにも基づいている可能性のある基礎を指す。言い換えれば、本明細書で使用する「特に基づく」とは、特に明記しない限り、「少なくとも部分的に基づく」または「少なくとも部分的に基づく」を包括的に意味する。
【0084】
本明細書で使用される「または」という用語は、排他的な「または」ではなく、包括的な「または」を意味するものとする。つまり、特に指定しない限り、または文脈から明らかでない限り、「XはAまたはBを使用する」とは、自然な包括的な順列のいずれかを意味することを意図している。つまり、XがAを使用する場合、XはBを使用し、または、XがAとBの両方を使用する場合、「XがAまたはBを使用する」は、前述のいずれかの場合に満たされる。
【0085】
他に定義されない限り、本明細書で使用される全ての用語(技術的および科学的用語を含む)は、本開示が属する分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。一般的に使用される辞書で定義されている用語などの用語は、関連技術の文脈における意味と一致する意味を持つと解釈されるべきであり、明示的に定義されていない限り、理想化されたおよび/または過度に形式的な意味で解釈されるべきではない。
【0086】
この詳細な説明は、例示および説明のさまざまな目的のために提示されたが、完全に網羅的であること、および/または開示されたさまざまな形態のこの開示に限定されることを意図しない。以下の様々な請求項に記載される本開示の範囲および精神から逸脱することなく、当業者には技術および構造における多くの修正および変形が明らかであろう。したがって、そのような修正および変形は、本開示の一部であると考えられる。本開示の範囲は、本開示の提出時に既知の同等物および予測不可能な同等物を含む様々な請求項によって定義される。