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特許6773931文書管理システム、管理サーバ、文書管理方法、および文書管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6773931
(24)【登録日】2020年10月5日
(45)【発行日】2020年10月21日
(54)【発明の名称】文書管理システム、管理サーバ、文書管理方法、および文書管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20201012BHJP
   G06F 16/93 20190101ALI20201012BHJP
   G06F 16/34 20190101ALI20201012BHJP
【FI】
   G06F13/00 540B
   G06F16/93
   G06F16/34
【請求項の数】12
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2020-79774(P2020-79774)
(22)【出願日】2020年4月28日
【審査請求日】2020年5月28日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】397038266
【氏名又は名称】株式会社スカイコム
(74)【代理人】
【識別番号】100131853
【弁理士】
【氏名又は名称】澤邉 由美子
(72)【発明者】
【氏名】斎藤 功
【審査官】 佐々木 洋
(56)【参考文献】
【文献】 特許第6532587(JP,B2)
【文献】 特開2008−176451(JP,A)
【文献】 特開2017−151913(JP,A)
【文献】 特開2015−122011(JP,A)
【文献】 SkyPDF WebAPI,2019 Japan IT Week 関西,2019年 1月23日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
G06F 16/34
G06F 16/93
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報端末装置と、前記情報端末装置とネットワークを介し接続する管理サーバと、を備える文書管理システムであって、
前記管理サーバは、
文書ファイルを識別するリソースIDに対応付けて前記文書ファイルを記憶する文書ファイル記憶手段と、
前記リソースIDに対応付けて前記文書ファイルのページごとの画像データであるページ画像を記憶する第1キャッシュデータ記憶手段と、
前記リソースIDと、API名と、前記API名に対応する、前記文書ファイルに関する情報である文書情報と、を対応付けて記憶する第2キャッシュデータ記憶手段と、
前記情報端末装置から送信された、前記リソースIDおよび文書登録要求を受信する第1受信手段と、
前記第1受信手段によって受信した前記リソースIDと異なる新たなリソースIDである新リソースIDを生成するID生成手段と、
前記第1受信手段によって受信した前記リソースIDに対応付けて前記文書ファイル記憶手段に記憶する前記文書ファイルを参照し、参照した前記文書ファイルをコピーする文書ファイルコピー手段と、
前記文書ファイルコピー手段によってコピーした新たな文書ファイルを前記新リソースIDに対応付けて前記文書ファイル記憶手段に格納する文書ファイル格納手段と、
前記第1受信手段によって受信した前記リソースIDに対応付けて前記第1キャッシュデータ記憶手段に記憶する前記ページ画像および前記第2キャッシュデータ記憶手段に記憶する前記文書情報を参照し、参照した前記ページ画像および前記文書情報をコピーするキャッシュデータコピー手段と、
前記キャッシュデータコピー手段によってコピーした新たなページ画像を前記新リソースIDに対応付けて前記第1キャッシュデータ記憶手段に格納する第1キャッシュデータ格納手段と、
前記キャッシュデータコピー手段によってコピーした新たな文書情報を、前記新リソースIDと、前記文書情報の種別に対応するAPI名と、に対応付けて前記第2キャッシュデータ記憶手段に格納する第2キャッシュデータ格納手段と、
前記情報端末装置から送信された前記リソースIDを受信する第2受信手段と、
前記第2受信手段によって受信した前記リソースIDに対応付けられた前記ページ画像を前記第1キャッシュデータ記憶手段から取得する第1キャッシュデータ取得手段と、
前記第1キャッシュデータ取得手段によって取得した前記ページ画像を前記情報端末装置に送信する第1送信手段と、
前記情報端末装置から送信された、前記リソースIDおよび前記API名を受信する第3受信手段と、
前記第3受信手段によって受信した、前記リソースIDおよび前記API名に対応付けられた前記文書情報を前記第2キャッシュデータ記憶手段から取得する第2キャッシュデータ取得手段と、
前記第2キャッシュデータ取得手段によって取得した前記文書情報を前記情報端末装置に送信する第2送信手段と、を備え、
前記情報端末装置は、
前記管理サーバから送信された、前記ページ画像および前記文書情報からウェブページに生成するウェブページ生成手段と、
前記ウェブページ生成手段によって生成した前記ウェブページを表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする文書管理システム。
【請求項2】
前記第2キャッシュデータ記憶手段は、前記リソースIDおよび前記API名に対応付けて前記文書ファイルに含まれる入力領域および入力形式を示すフォーム情報をさらに記憶し、
前記第2キャッシュデータ取得手段は、前記第3受信手段によって受信した前記リソースIDおよび前記API名に対応付けられた前記フォーム情報を前記第2キャッシュデータ記憶手段から取得し、
前記第2送信手段は、前記第2キャッシュデータ取得手段によって取得した前記フォーム情報を前記情報端末装置に送信し、
前記ウェブページ生成手段は、前記管理サーバから送信された前記フォーム情報と、前記ページ画像および前記文書情報からウェブページに生成すること、を特徴とする請求項に記載の文書管理システム。
【請求項3】
情報端末装置とネットワークを介し接続する管理サーバであって、
文書ファイルを識別するリソースIDに対応付けて、前記文書ファイルを記憶する文書ファイル記憶手段と、
前記リソースIDに対応付けて前記文書ファイルのページごとの画像データであるページ画像を記憶する第1キャッシュデータ記憶手段と、
前記リソースIDと、API名と、前記API名に対応する、前記文書ファイルに関する情報である文書情報と、を対応付けて記憶する第2キャッシュデータ記憶手段と、
前記情報端末装置から送信された、前記リソースIDおよび文書登録要求を受信する第1受信手段と、
前記第1受信手段によって受信した前記リソースIDと異なる新たなリソースIDである新リソースIDを生成するID生成手段と、
前記第1受信手段によって受信した前記リソースIDに対応付けて前記文書ファイル記憶手段に記憶する前記文書ファイルを参照し、参照した前記文書ファイルをコピーする文書ファイルコピー手段と、
前記文書ファイルコピー手段によってコピーした新たな文書ファイルを前記新リソースIDに対応付けて前記文書ファイル記憶手段に格納する文書ファイル格納手段と、
前記第1受信手段によって受信した前記リソースIDに対応付けて前記第1キャッシュデータ記憶手段に記憶する前記ページ画像および前記第2キャッシュデータ記憶手段に記憶する前記文書情報を参照し、参照した前記ページ画像および前記文書情報をコピーするキャッシュデータコピー手段と、
前記キャッシュデータコピー手段によってコピーした新たなページ画像を前記新リソースIDに対応付けて前記第1キャッシュデータ記憶手段に格納する第1キャッシュデータ格納手段と、
前記キャッシュデータコピー手段によってコピーした新たな文書情報を、前記新リソースIDと、前記文書情報の種別に対応するAPI名と、に対応付けて前記第2キャッシュデータ記憶手段に格納する第2キャッシュデータ格納手段と、
前記情報端末装置から送信された前記リソースID受信する第2受信手段と、
前記第2受信手段によって受信した前記リソースIDに対応付けられた前記ページ画像前記第1キャッシュデータ記憶手段から取得する第1キャッシュデータ取得手段と、
前記第1キャッシュデータ取得手段によって取得した前記ページ画像を前記情報端末装置に送信する第1送信手段と、
前記情報端末装置から送信された前記リソースIDおよび前記API名を受信する第3受信手段と、
前記第3受信手段によって受信した前記リソースIDおよび前記API名に対応付けられた前記文書情報を前記第2キャッシュデータ記憶手段から取得する第2キャッシュデータ取得手段と、
前記第2キャッシュデータ取得手段によって取得した前記文書情報を前記情報端末装置に送信する第2送信手段と、
を備えることを特徴とする管理サーバ。
【請求項4】
前記第2キャッシュデータ記憶手段は、前記リソースIDおよび前記API名に対応付けて前記文書ファイルに含まれる入力領域および入力形式を示すフォーム情報をさらに記憶し、
前記第2キャッシュデータ取得手段は、前記第3受信手段によって受信した前記リソースIDおよび前記API名に対応付けられた前記フォーム情報を前記第2キャッシュデータ記憶手段から取得し、
前記第2送信手段は、前記第2キャッシュデータ取得手段によって取得した前記フォーム情報を前記情報端末装置に送信すること、を特徴とする請求項に記載の管理サーバ。
【請求項5】
情報端末装置とネットワークを介し接続する管理サーバであって、
前記情報端末装置から送信された文書ファイルおよび文書登録要求を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信した前記文書ファイルを識別するリソースIDを生成するID生成手段と、
前記ID生成手段によって生成した前記リソースIDに対応付けて前記文書ファイルを文書ファイル記憶手段に格納する文書ファイル格納手段と、
前記文書ファイルのページごとの画像データであるページ画像を前記文書ファイルから生成するページ画像生成手段と、
前記ID生成手段によって生成した前記リソースIDに対応付けて、前記ページ画像を第1キャッシュデータ記憶手段に格納する第1キャッシュデータ格納手段と、
前記文書ファイルに関する情報である文書情報を前記文書ファイルから生成する文書情報生成手段と、
前記ID生成手段によって生成した前記リソースIDに対応付けて、前記文書情報の種別に対応するAPI名と、前記API名に対応する前記文書情報と、第2キャッシュデータ記憶手段に格納する第2キャッシュデータ格納手段と、を備え、
前記受信手段は、前記リソースIDおよび文書登録要求を受信し、
前記ID生成手段は、前記受信手段によって受信した前記リソースIDと異なる新たなリソースIDである新リソースIDを生成し、
前記受信手段によって受信した前記リソースIDに対応付けて前記文書ファイル記憶手段に記憶する前記文書ファイルを参照し、参照した前記文書ファイルをコピーする文書ファイルコピー手段、を備え、
前記文書ファイル格納手段は、前記文書ファイルコピー手段によってコピーした新たな文書ファイルを前記新リソースIDに対応付けて前記文書ファイル記憶手段に格納し、
前記受信手段によって受信した前記リソースIDに対応付けて前記第1キャッシュデータ記憶手段に記憶する前記ページ画像および前記第2キャッシュデータ記憶手段に記憶する前記文書情報を参照し、参照した前記ページ画像および前記文書情報をコピーするキャッシュデータコピー手段、を備え、
前記第1キャッシュデータ格納手段は、前記キャッシュデータコピー手段によってコピーした新たなページ画像を前記新リソースIDに対応付けて前記第1キャッシュデータ記憶手段に格納し、
前記第2キャッシュデータ格納手段は、前記キャッシュデータコピー手段によってコピーした新たな文書情報を、前記新リソースIDと、前記文書情報の種別に対応するAPI名と、に対応付けて前記第2キャッシュデータ記憶手段に格納すること、を特徴とする管理サーバ。
【請求項6】
前記第2キャッシュデータ記憶手段は、前記リソースIDおよび前記API名に対応付けて前記文書ファイルに含まれる入力領域および入力形式を示すフォーム情報をさらに記憶し、
前記キャッシュデータコピー手段は、前記受信手段によって受信した前記リソースIDに対応付けて前記第2キャッシュデータ記憶手段に記憶する前記フォーム情報を参照し、参照した前記フォーム情報をコピーし、
前記第2キャッシュデータ格納手段は、前記キャッシュデータコピー手段によってコピーした新たなフォーム情報を前記新リソースIDと、前記フォーム情報に対応するAPI名と、に対応付けて前記第2キャッシュデータ記憶手段に格納すること、を特徴とする請求項に記載の管理サーバ。
【請求項7】
前記受信手段は、前記フォーム情報に対応するフォーム値を受信し、
前記新リソースIDに対応付けて記憶する前記文書ファイルを前記文書ファイル記憶手段から取得し、取得した前記文書ファイルに前記フォーム情報に対応するフォーム値を追記し、前記文書ファイル記憶手段に格納するとともに、前記新リソースIDに対応付けて記憶する前記文書情報、前記フォーム情報を前記第2キャッシュデータ記憶手段から削除し、前記新リソースIDに対応付けて記憶する前記ページ画像を前記第1キャッシュデータ記憶手段から削除する文書ファイル更新手段、をさらに備えることを特徴とする請求項に記載の管理サーバ。
【請求項8】
前記ページ画像生成手段は、所定種別ごとのページ画像を生成すること、を特徴とする請求項5〜7のいずれか1つに記載の管理サーバ。
【請求項9】
文書ファイルを識別するリソースIDに対応付けて、前記文書ファイルを記憶する文書ファイル記憶手段と、前記リソースIDに対応付けて前記文書ファイルのページごとの画像データであるページ画像記憶する第1キャッシュデータ記憶手段と、前記リソースIDと、API名と、前記API名に対応する、前記文書ファイルに関する情報である文書情報と、を対応付けて記憶する第2キャッシュデータ記憶手段と、を備えるコンピュータで実行される文書管理方法であって、
前記リソースIDおよび文書登録要求を受信する第1受信ステップと、
前記第1受信ステップによって受信した前記リソースIDと異なる新たなリソースIDである新リソースIDを生成するID生成ステップと、
前記第1受信ステップによって受信した前記リソースIDに対応付けて前記文書ファイル記憶手段に記憶する前記文書ファイルを参照し、参照した前記文書ファイルをコピーする文書ファイルコピーステップと、
前記文書ファイルコピーステップによってコピーした新たな文書ファイルを前記新リソースIDに対応付けて前記文書ファイル記憶手段に格納する文書ファイル格納ステップと、
前記第1受信ステップによって受信した前記リソースIDに対応付けて前記第1キャッシュデータ記憶手段に記憶する前記ページ画像および前記第2キャッシュデータ記憶手段に記憶する前記文書情報を参照し、参照した前記ページ画像および前記文書情報をコピーするキャッシュデータコピーステップと、
前記キャッシュデータコピーステップによってコピーした新たなページ画像を前記新リソースIDに対応付けて前記第1キャッシュデータ記憶手段に格納する第1キャッシュデータ格納ステップと、
前記キャッシュデータコピーステップによってコピーした新たな文書情報を、前記新リソースIDと、前記文書情報の種別に対応するAPI名と、に対応付けて前記第2キャッシュデータ記憶手段に格納する第2キャッシュデータ格納ステップと、
前記リソースID受信する第2受信ステップと、
前記第2受信ステップによって受信した前記リソースIDに対応付けられた前記ページ画像を前記第1キャッシュデータ記憶手段から取得する第1キャッシュデータ取得ステップと、
前記第1キャッシュデータ取得ステップによって取得した前記ページ画像を送信する第1送信ステップと、
前記リソースIDおよび前記API名を受信する第3受信ステップと、
前記第3受信ステップによって受信した前記リソースIDおよび前記API名に対応付けられた前記文書情報を前記第2キャッシュデータ記憶手段から取得する第2キャッシュデータ取得ステップと、
前記第2キャッシュデータ取得ステップによって取得した前記文書情報を送信する第2送信ステップと、
を含むことを特徴とする文書管理方法。
【請求項10】
前記第2キャッシュデータ記憶手段は、前記リソースIDおよび前記API名に対応付けて、前記文書ファイルに含まれる入力領域および入力形式を示すフォーム情報をさらに記憶し、
前記第2キャッシュデータ取得ステップは、前記第3受信ステップによって受信した前記リソースIDおよび前記API名に対応付けられた前記フォーム情報を前記第2キャッシュデータ記憶手段から取得し、
前記第2送信ステップは、前記第2キャッシュデータ取得ステップによって取得した前記フォーム情報を送信すること、を特徴とする請求項9に記載の文書管理方法。
【請求項11】
コンピュータで実行される文書管理方法であって、
文書ファイルおよび文書登録要求を受信する受信ステップと、
前記受信ステップによって受信した前記文書ファイルを識別するリソースIDを生成するID生成ステップと、
前記ID生成ステップによって生成した前記リソースIDに対応付けて前記文書ファイルを文書ファイル記憶手段に格納する文書ファイル格納ステップと、
前記文書ファイルのページごとの画像データであるページ画像を前記文書ファイルから生成するページ画像生成ステップと、
前記ID生成ステップによって生成した前記リソースIDに対応付けて、前記ページ画像を第1キャッシュデータ記憶手段に格納する第1キャッシュデータ格納ステップと、
前記文書ファイルに関する情報である文書情報を前記文書ファイルから生成する文書情報生成ステップと、
前記ID生成ステップによって生成した前記リソースIDに対応付けて、前記文書情報の種別に対応するAPI名と、前記API名に対応する前記文書情報と、第2キャッシュデータ記憶手段に格納する第2キャッシュデータ格納ステップと、を含み、
前記受信ステップは、前記リソースIDおよび文書登録要求を受信し、
前記ID生成ステップは、前記受信ステップによって受信した前記リソースIDと異なる新たなリソースIDである新リソースIDを生成し、
前記受信ステップによって受信した前記リソースIDに対応付けて前記文書ファイル記憶手段に記憶する前記文書ファイルを参照し、参照した前記文書ファイルをコピーする文書ファイルコピーステップ、を含み、
前記文書ファイル格納ステップは、前記文書ファイルコピーステップによってコピーした新たな文書ファイルを前記新リソースIDに対応付けて前記文書ファイル記憶手段に格納し、
前記受信ステップによって受信した前記リソースIDに対応付けて前記第1キャッシュデータ記憶手段に記憶する前記ページ画像および前記第2キャッシュデータ記憶手段に記憶する前記文書情報を参照し、参照した前記ページ画像および前記文書情報をコピーするキャッシュデータコピーステップ、を含み、
前記第1キャッシュデータ格納ステップは、前記キャッシュデータコピーステップによってコピーした新たなページ画像を前記新リソースIDに対応付けて前記第1キャッシュデータ記憶手段に格納し、
前記第2キャッシュデータ格納ステップは、前記キャッシュデータコピーステップによってコピーした新たな文書情報を、前記新リソースIDと、前記文書情報の種別に対応するAPI名と、に対応付けて前記第2キャッシュデータ記憶手段に格納すること、を特徴とする文書管理方法。
【請求項12】
請求項9〜11のいずれか1つに記載した文書管理方法をコンピュータに実行させることを特徴とする文書管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文書管理システム、管理サーバ、文書管理方法、および文書管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、PDF(Portable Document Format)ファイルは、ユーザ端末の動作環境に影響されることが少なく、印刷または画面表示する際にレイアウトが崩れることが少ないため、ビジネス文書として広く利用されている。PDFファイルの利用例として、ユーザ端末にPDFファイルを表示するためのアプリケーションプログラム(以下、PDFビュアという)がインストールされている場合には、サーバに記憶する各種ファイルを閲覧用ファイルとしてPDFファイルに変換し、変換したPDFファイルをユーザ端末に送信し表示する技術が開示されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-049469号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した特許文献1に記載した技術では、ユーザ端末でPDFファイルを閲覧するためにPDFビュアを予め準備しておく必要があり、さらに閲覧用のPDFファイル自体もサーバからユーザ端末に送信する必要があった。
【0005】
また、サーバに記憶するPDFファイルにアクセスする場合は、アクセスのたびにPDFファイルをオープンし、データを取得し、PDFファイルをクローズする処理が必要となるため、処理が煩雑で処理時間がかかるという問題があった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、PDFファイルの内容をPDFファイルにアクセスすることなく表示することができるとともに、処理時間を短縮することができる文書管理システム、管理サーバ、文書管理方法、および文書管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明では、管理サーバは、文書ファイルを識別するリソースIDに対応付けて文書ファイルを記憶する文書ファイル記憶手段と、リソースIDに対応付けて文書ファイルのページごとの画像データであるページ画像を記憶するキャッシュデータ記憶手段と、を備え、情報端末装置から送信されたリソースIDを受信し、受信したリソースIDに対応付けられたページ画像をキャッシュデータ記憶手段から取得し、取得したページ画像を情報端末装置に送信し、情報端末装置は、管理サーバから送信されたページ画像を表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
上述したように構成した本発明によれば、PDFファイルの内容をPDFファイルにアクセスすることなく表示することができるとともに、処理時間を短縮することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施例にかかる文書管理システム10の構成を示すブロック図である。
図2】文書ファイル記憶部121およびキャッシュデータ記憶部122のファイル構成の一例を示す説明図である。
図3】文書ファイル記憶部121およびキャッシュデータ記憶部122のデータ構造の一例を示す説明図である。
図4】管理サーバ100、情報端末装置200が実行する文書ファイル登録処理手順を示すフローチャートである。
図5】管理サーバ100、情報端末装置200が実行する文書ファイル登録処理手順を示すフローチャートである。
図6】ウェブページの表示例を示す説明図である。
図7】管理サーバ100、情報端末装置200が実行するPDFファイルへのデータ入力処理手順を示すフローチャートである。
図8】管理サーバ100、情報端末装置200が実行するPDFファイルへのデータ入力処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照し本開示の実施例を説明する。なお、以下の説明は、本開示の実施の形態の一例であり、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
【0011】
図1は、本実施例にかかる文書管理システム10の構成を示すブロック図である。文書管理システム10は、管理サーバ100と、情報端末装置200−1〜n(以下、情報端末装置200と示す)とを備える。管理サーバ100、情報端末装置200は、図1に示すように、ネットワークNを介して互いに通信可能に接続する。ネットワークNは、有線または無線であることを問わず、インターネット、イントラネット、LAN(Local Area Network)やVPN(Virtual Private Network)、移動体通信網等の任意の通信ネットワークおよびその組合せである。
【0012】
管理サーバ100は、情報端末装置200から受信した文書ファイルと、文書ファイルから生成したキャッシュデータを記憶部に記憶するサーバ、または指定された文書ファイルおよびキャッシュデータをコピーして記憶部に格納するサーバであり、情報端末装置200から受信した文書ファイルの表示要求に応じ文書ファイルに対応するキャッシュデータを情報端末装置200に送信するサーバである。管理サーバ100は、記憶部120と、送受信部101、文書ファイル格納部102、キャッシュデータ格納部103、キャッシュデータ取得部104、ID生成部105、ページ画像生成部106、文書情報生成部107、フォーム情報生成部108、文書ファイルコピー部109、キャッシュデータコピー部110、ウェブページ生成部111、文書ファイル更新部112等を備える。
【0013】
本実施例での文書ファイルは、ユーザが操作する情報端末装置200から管理サーバ100の文書管理システム10に登録するために送信したPDFファイルである。PDFファイルのほか、ワードファイル、エクセルファイル等専用のアプリケーションプログラムを用いて表示または編集するファイルであってもよい。本実施例では、文書ファイルがPDFファイルである場合を中心に説明する。
【0014】
記憶部120は、文書ファイルを識別するリソースIDに対応付けて文書ファイルを記憶する文書ファイル記憶部121と、リソースIDに対応付けて文書ファイルから生成するキャッシュデータを記憶するキャッシュデータ記憶部122とを備える。また、記憶部120は、各部を制御するためのプログラム、アプリケーションプログラム、各種制御情報や中間ファイル等を記憶する。
【0015】
図2は、文書ファイル記憶部121およびキャッシュデータ記憶部122のファイル構成の一例を示す説明図である。図2の例では、リソースIDをフォルダ名としたフォルダ21の配下に文書フォルダ記憶部121とキャッシュデータ記憶部122として、各種ファイルやフォルダを記憶する。ここで、キャッシュデータは、文書情報、ページ画像、フォーム情報等である。文書情報は、文書ファイルに関する情報であり、文書ファイルのページ数を記述したデータ、文書ファイルのページごとのページサイズを記述したデータ、セキュリティ情報を記述したデータ等を含む。ページ画像は、文書ファイルのページごとの画像データであり、フォーム情報は、文書ファイルに含まれる入力領域および入力形式を示す情報である。
【0016】
図2をより具体的に説明すると、リソースIDである“ID103”フォルダ配下に、“caches”フォルダ、“images”フォルダ、文書ファイルであるPDFファイルを記憶する。“caches”フォルダの配下には、文書情報として、ページ数を記述したテキストデータ“GetPNum.txt”、ページごとのページサイズを記述したテキストデータ“GetPSize.txt”、セキュリティ情報を記述したテキストデータ“GetSecurity.txt”、フォーム情報を記述したテキストデータ“GetForm.txt”を記憶する。また、“images”フォルダの配下には、データ形式を示す“jpeg”、“png”等の配下に、ページごとの画像データであるページ画像“0001.png”等を記憶する。ページ画像は、データ形式に加え、倍率やその他の属性ごとのページ画像を記憶してもよい。図2に示すように、文書ファイル記憶部121は、リソースIDをフォルダ名にしたフォルダ21とPDFファイルを含む。キャッシュデータ記憶部122は、フォルダ21の配下に、“caches”フォルダ、“images”フォルダ、さらに各フォルダの配下に、フォルダおよびファイルを含む。なお、フォルダおよびファイルの構成は、上述した構成に限る必要はなく、文書ファイル記憶部121とキャッシュデータ記憶部122に各データを記憶することができれば、どのような構成であってもよい。
【0017】
図3は、文書ファイル記憶部121およびキャッシュデータ記憶部122のデータ構造の一例を示す説明図である。図3では、文書ファイル記憶部121およびキャッシュデータ記憶部122がデータベースである場合の一例を示す。文書ファイル記憶部121は、リソースIDと、文書ファイルのURLと、その他の情報とを対応付けて記憶する。キャッシュ記憶部122は、文書情報およびフォーム情報を記憶するテキストデータ記憶部122aと、ページ画像を記憶するページ画像記憶部122bと、を備える。なお、文書ファイルのURLはファイルのパスでもよい。
【0018】
テキストデータ記憶部122aは、リソースIDと、API(Application Programming Interface)名と、テキストコンテンツと、その他の情報とを対応付けて記憶する。API名は、テキストコンンテンツのうちのどのテキストデータを取得するかを示すAPIの名称であり、情報端末装置200からデータ種別に応じたAPIを送信することによって、API名に応じたテキストデータを取得することができる。ページ画像記憶部122bは、リソースIDと、データ形式と、ページ数と、画像データと、その他の情報とを対応付けて記憶する。
【0019】
送受信部101は、文書ファイルであるPDFファイルを情報端末装置200から受信し、PDFファイルのリソースIDを情報端末装置200に送信する。送受信部101は、リソースIDおよび文書情報要求を情報端末装置200から受信し、リソースIDに対応する文書情報を情報端末装置200に送信する。送受信部101は、リソースIDおよびフォーム情報要求を情報端末装置200から受信し、リソースIDに対応するフォーム情報を情報端末装置200に送信する。送受信部101は、リソースIDおよびページ画像要求を情報端末装置200から受信し、リソースIDに対応するページ画像を情報端末装置200に送信する。送受信部201は、フォーム情報に応じたフォーム値を情報端末装置200から受信する。
【0020】
文書ファイル格納部102は、情報端末装置200から受信したPDFファイルをリソースIDに対応付けて文書ファイル記憶部121に格納する。キャッシュデータ格納部103は、PDFファイルから生成した文書情報、フォーム情報、ページ画像をリソースIDに対応付けてキャッシュデータ記憶部122に格納する。
【0021】
キャッシュデータ取得部104は、リソースIDに対応する文書情報をキャッシュデータ記憶部122から取得する。キャッシュデータ取得部104は、リソースIDに対応するフォーム情報をキャッシュデータ記憶部122から取得する。キャッシュデータ取得部104は、リソースIDに対応するページ画像をキャッシュデータ記憶部122から取得する。
【0022】
ID生成部105は、情報端末装置200からPDFファイルを受信した場合に、文書管理システム10内でPDFファイルを一意に識別するリソースIDを生成する。なお情報端末装置200において任意の識別情報を指定し送信した場合は、ユーザが指定した識別情報が文書管理システム10内で既に使用されているか否かをチェックし、使用されていなければ、識別情報をリソースIDとしてもよい。ID生成部105は、情報端末装置200からリソースIDを受信した場合に、リソースIDに対応するPDFファイルをコピーした新たなPDFファイルを識別するリソースID(以下、新リソースIDという)を生成する。
【0023】
ページ画像生成部106は、情報端末装置200から受信したPDFファイル、または文書ファイル記憶部121に記憶するPDFファイルからページ画像を生成する。ページ画像生成部106は、生成したページ画像をリソースIDに対応付けてキャッシュデータ記憶部122に格納する。ページ画像生成部106は、所定のデータ形式(および倍率、注釈等)に応じたページ画像を生成する。ページ画像のデータ形式は、一例としてJPEG、PNG、GIFであり、その他のフォーマットであってもよい。
【0024】
文書情報生成部107は、情報端末装置200からPDFファイルを受信した場合に、PDFファイルから文書情報を生成し、生成した文書情報をリソースIDに対応付けてキャッシュデータ記憶部122に格納する。文書情報生成部107は、文書情報である、PDFファイルのページ数、ページごとのサイズ、セキュリティ情報等をそれぞれ別ファイルや別項目として格納する。文書情報は、JSON(JavaScript Object Notation)形式でそれぞれのデータを記述し格納してもよい。
【0025】
フォーム情報生成部108は、情報端末装置200からPDFファイルを受信した場合に、フォーム情報を含むPDFファイルであれば、PDFファイルからフォーム情報を生成し、生成したフォーム情報をリソースIDに対応付けてキャッシュデータ記憶部122に格納する。文書情報は、JSON形式でデータを記述し格納してもよい。
【0026】
文書ファイルコピー部109は、情報端末装置200からリソースIDを受信した場合に、文書ファイル記憶部121に記憶する、リソースIDに対応付けられたPDFファイルを参照し、参照したPDFファイルをコピーし、新たなPDFファイルを生成するとともに、生成したPDFファイルを新リソースIDに対応付けて文書ファイル記憶部121に格納する。
【0027】
キャッシュデータコピー部110は、情報端末装置200からリソースIDを受信した場合に、キャッシュデータ記憶部122に記憶する、リソースIDに対応付けられた文書情報、ページ画像、フォーム情報を参照し、参照した文書情報、ページ画像、フォーム情報をコピーし、新たな文書情報、新たなページ画像、新たなフォーム情報を生成するとともに、新リソースIDに対応付けて、生成した新たな文書情報、新たなページ画像、新たなフォーム情報をキャッシュデータ記憶部122に格納する。
【0028】
ウェブページ生成部111は、キャッシュデータ記憶部122から取得した文書情報、フォーム情報、ページ画像を用いて、情報端末装置200で表示するウェブページを生成する。このウェブページ生成部111の機能は、情報端末装置200の備えるウェブページ生成部202と同様であり、管理サーバ100ではなく、情報端末装置200のウェブページ生成部202でウェブページを生成してもよい。
【0029】
文書ファイル更新部112は、情報端末装置200から受信したフォーム情報それぞれのフォーム値を文書ファイル記憶部121に記憶するPDFファイルに格納する。より具体的には、文書ファイル更新部112は、新リソースIDに対応付けられたPDFファイルを文書ファイル記憶部121から取得し、取得したPDFファイルにフォーム情報ごとのフォーム値を追記し、文書ファイル記憶部121に格納する。文書ファイル更新部112は、新リソースIDに対応付けられたキャッシュデータ(文書情報、フォーム情報、ページ画像)をキャッシュデータ記憶部122から削除する。
【0030】
次に、情報端末装置200について説明する。情報端末装置200は、ユーザが操作する、1または複数のパーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等であり、情報端末装置200で動作するアプリケーションプログラムから、管理サーバ100に対し様々なリクエストを送信し、リクエストに対するレスポンスを受信する。情報端末装置200は、ウェブブラウザを備え、ウェブブラウザ上でウェブページを表示する。情報端末装置200は、送受信部201、ウェブページ生成部202、操作表示部203等を備える。
【0031】
送受信部201は、文書ファイルおよび登録要求を管理サーバ100に送信し、文書ファイルのリソースIDを受信する。送受信部201は、リソースIDおよび文書情報要求を管理サーバ100に送信し、文書情報を受信する。送受信部201は、リソースIDおよびフォーム情報要求を管理サーバ100に送信し、フォーム情報を受信する。送受信部201は、リソースIDおよびページ画像要求を管理サーバ100に送信し、ページ画像を受信する。
【0032】
送受信部201は、リソースIDおよび登録要求を管理サーバ100に送信し、新リソースIDを受信する。送受信部201は、新リソースIDおよび文書情報要求を管理サーバ100に送信し、文書情報を受信する。送受信部201は、新リソースIDおよびフォーム情報要求を管理サーバ100に送信し、フォーム情報を受信する。送受信部201は、新リソースIDおよびページ画像要求を管理サーバ100に送信し、ページ画像を受信する。送受信部201は、ユーザによる入力を受付けた、フォーム情報に応じたフォーム値を管理サーバ100に送信する。
【0033】
ウェブページ生成部202は、管理サーバ100から受信した文書情報、フォーム情報、ページ画像を合成して情報端末装置200で表示するウェブページを生成する。
【0034】
操作表示部203は、ユーザによる操作等を受付け、操作等に対する結果を表示する。より具体的には、操作表示部203は、文書ファイルの選択を受付け、ウェブページ生成部202によって生成したウェブページを表示する。操作表示部203は、フォーム情報を含むウェブページを表示し、フォーム情報に対応するフォーム値を受付ける。
【0035】
操作表示部203は、例えばPCの場合は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機EL(electroluminescence)ディスプレイ等の表示装置、キーボード、マウス等であり、タブレット端末、スマートフォンの場合は、液晶ディスプレイとタッチセンサを重畳して構成するタッチパネル等である。
【0036】
上述のように構成された文書管理システム10で実行する文書管理処理のうちの文書ファイル登録処理について説明する。図4、5は、管理サーバ100、情報端末装置200が実行する文書ファイル登録処理手順を示すフローチャートである。なお、本フローチャートの右側には、文書ファイル記憶部121およびキャッシュデータ記憶部122を記載し、文書ファイル記憶部121およびキャッシュデータ記憶部122に記憶するファイルやデータの参照や格納の状況を示す。
【0037】
情報端末装置200において、操作表示部203は、PDFファイルの選択を受付ける(ステップS401)。例えば、帳票作成等のアプリケーションプログラムで生成したPDFファイルのなかから、文書管理システム10に登録するPDFファイルの選択を受付ける。送受信部201は、PDFファイルおよび登録要求を管理サーバ100に送信する(ステップS402)。
【0038】
管理サーバ100において、送受信部101は、PDFファイルおよび登録要求を受信する。ID生成部105は、受信したPDFファイルを識別するリソースIDを生成する(ステップS403)。文書ファイル格納部102は、生成したリソースIDに対応付けてPDFファイルを文書ファイル記憶部121に格納する(ステップS404)。送受信部101は、生成したリソースIDを情報端末装置200に送信する(ステップS405)。情報端末装置200の送受信部201は、リソースIDを受信し、図示しない記憶部に格納する。
【0039】
管理サーバ100は、PDFファイルからキャッシュデータ(文書情報、フォーム情報、ページ画像)を生成する(ステップS406)。より具体的には、文書情報生成部107は、PDFファイルから文書情報を生成する。フォーム情報生成部108は、PDFファイルからフォーム情報を生成する。ページ画像生成部106は、PDFファイルからページ画像を生成する。
【0040】
管理サーバ100は、生成したキャッシュデータ(文書情報、フォーム情報、ページ画像)をキャッシュデータ記憶部122に格納する(ステップS407)。より具体的には、文書情報生成部107は、リソースIDに対応付けて文書情報をキャッシュデータ記憶部122に格納する。フォーム情報生成部108は、リソースIDに対応付けてフォーム情報をキャッシュデータ記憶部122に格納する。ページ画像生成部106は、リソースIDに対応付けてページ画像をキャッシュデータ記憶部122に格納する。
【0041】
送受信部101は、情報端末装置200から送信されたリソースID、文書情報要求を受信する(ステップS408)。キャッシュデータ取得部104は、リソースIDに対応付けられた文書情報をキャッシュデータ記憶部122から取得し(ステップS409)、送受信部101は、文書情報を情報端末装置200に送信する(ステップS410)。情報端末装置200の送受信部201は、文書情報を受信し、図示しない記憶部に格納する。
【0042】
送受信部101は、情報端末装置200から送信されたリソースID、フォーム情報要求を受信する(ステップS411)。キャッシュデータ取得部104は、リソースIDに対応付けられたフォーム情報をキャッシュデータ記憶部122から取得し(ステップS412)、送受信部101は、フォーム情報を情報端末装置200に送信する(ステップS413)。情報端末装置200の送受信部201は、フォーム情報を受信し、図示しない記憶部に格納する。
【0043】
送受信部101は、情報端末装置200から送信されたリソースID、ページ画像(1ページ目)要求を受信する(ステップS414)。キャッシュデータ取得部104は、リソースIDに対応付けられた1ページ目のページ画像をキャッシュデータ記憶部122から取得し(ステップS415)、送受信部101は、ページ画像を情報端末装置200に送信する(ステップS416)。情報端末装置200の送受信部201は、ページ画像を受信し、図示しない記憶部に格納する。
【0044】
情報端末装置200において、ウェブページ生成部202は、文書情報、フォーム情報、ページ画像からウェブページを生成する(ステップS417)。操作表示部203は、ウェブページをウェブブラウザに表示する(ステップS418)。図6は、ウェブページの表示例を示す説明図である。図6に示すように、表示画面61に、ウェブページの一例として、文書情報である全ページ数62とページ数63、ページ画像64、フォーム情報65等を表示する。なお、ステップS414の1ページ目のページ画像要求の際に、または1ページ目のページ画像要求の前に、PDFファイルの各ページのサムネイル画像(画像サイズが小さいページ画像)を管理サーバ100から取得した場合には、図6に示すようなサムネイル画像一覧66も表示する。
【0045】
操作表示部203は、次ページの表示指示を受付けたか否かを判断する(ステップS419)。次ページの表示指示を受付けないと判断した場合は(ステップS419:No)、処理を終了する。次ページの表示指示を受付けたと判断した場合は(ステップS419:Yes)、送受信部201は、次ページのページ画像要求を管理サーバ100に送信する(ステップS420)。なお、ステップS416において、全ページのページ画像、または次ページを含む数ページのページ画像を受信している場合は、次ページのページ画像要求を管理サーバ100に送信せず、図示しない記憶部に格納されたページ画像を取得する。
【0046】
管理サーバ100において、送受信部101は、ページ画像要求を受信する(ステップS420)。キャッシュデータ取得部104は、ページ画像要求に応じたページ画像をキャッシュデータ記憶部122から取得する(ステップS421)。送受信部101は、ページ画像を情報端末装置200に送信する(ステップS422)。
【0047】
情報端末装置200の送受信部201は、ページ画像を受信し、ウェブページ生成部202は、文書情報、フォーム情報、新たに受信したページ画像からウェブページを生成する(ステップS423)。操作表示部203は、ウェブページをウェブブラウザで表示する(ステップS424)。
【0048】
上述したように、文書管理システム10にPDFファイルを登録すると、PDFファイルを識別するリソースIDが付与され、リソースIDに対応付けてPDFファイルが文書ファイル記憶部121に格納されるとともに、PDFファイルからキャッシュデータである、文書情報、フォーム情報、ページ画像を生成される。これにより、もとのPDFファイルを表示する場合は、PDFファイル自体にアクセスすることなく、キャッシュデータを取得することによってPDFファイルの内容を表示することができる。
【0049】
なお、上述した実施例では、PDFファイルにデータの入力を受付けるフォーム情報を含む場合について説明しているが、PDFファイルにフォーム情報を含まなくてもよい。また、PDFファイルの内容を表示する、ステップS408〜ステップS424の処理は、リソースIDを取得する処理を加えることにより、PDFファイルを登録する情報端末装置200とは異なる別の情報端末装置200において実行してもよい。
【0050】
他の実施例として、上述した実施例では、ウェブページ生成処理は、情報端末装置200のウェブページ生成部202で実行したが、それに代えて、管理サーバ100のウェブページ生成部111でウェブページを生成し、生成したウェブページを情報端末装置200に送信し表示してもよい。
【0051】
次に、文書管理システム10で実行する文書管理処理のうちの1つであるPDFファイルへのデータ入力処理について説明する。図7、8は、管理サーバ100、情報端末装置200が実行するPDFファイルへのデータ入力処理手順を示すフローチャートである。なお、本フローチャートの右側には、図4図5と同様に、ファイルやデータを記憶する文書ファイル記憶部121とキャッシュデータ記憶部122を記載し、ファイルやデータの参照や格納の状況、および新たに登録するファイルやデータの格納の状況等を示す。
【0052】
情報端末装置200において、操作表示部203は、PDFファイルの選択を受付ける(ステップS701)。選択方法の一例として、管理サーバ100で管理するPDFファイル名の一覧やPDFファイルの1ページ目のページ画像(またはサムネイル画像)の一覧を管理サーバ100から受信して表示し、表示したPDFファイルの1つを選択することによって、PDFファイル名やページ画像に対応付けられたリソースIDを取得する。送受信部201は、リソースIDおよび登録要求を管理サーバ100に送信する(ステップS702)。
【0053】
管理サーバ100において、送受信部101は、リソースIDおよび登録要求を受信し、ID生成部105は、受信したリソースIDと異なる新リソースIDを生成する(ステップS703)。文書ファイルコピー部109は、受信したリソースIDに対応するPDFファイルをコピーする(ステップS704)。より具体的には、文書ファイルコピー部109は、文書ファイル記憶部121に記憶する、リソースIDに対応するPDFファイルを参照し、参照したPDFファイルをコピーし、新たなPDFファイルを生成する。文書ファイルコピー部109は、新リソースIDに新たに生成したPDFファイルを対応付けて文書ファイル記憶部121に格納する(ステップS705)。
【0054】
キャッシュデータコピー部110は、リソースIDに対応するキャッシュデータをコピーする(ステップS706)。より具体的には、キャッシュデータコピー部110は、キャッシュデータ記憶部122に記憶する、リソースIDに対応する文書情報、フォーム情報、ページ画像を参照し、参照した文書情報、フォーム情報、ページ画像をコピーし、新たな文書情報、新たなフォーム情報、新たなページ画像を生成する。キャッシュデータコピー部110は、新リソースIDに対応付けて、新たに生成した文書情報、フォーム情報、ページ画像をキャッシュデータ記憶部122に格納する(ステップS707)。
【0055】
送受信部101は、新リソースIDを情報端末装置200に送信する(ステップS708)。情報端末装置200の送受信部201は、新リソースIDを受信し、図示しない記憶部に格納する。
【0056】
情報端末装置200の送受信部201は、新リソースID、文書情報要求を管理サーバ100に送信し、管理サーバ100の送受信部101は、情報端末装置200から送信された新リソースID、文書情報要求を受信する(ステップS709)。キャッシュデータ取得部104は、新リソースIDに対応付けられた文書情報をキャッシュデータ記憶部122から取得し(ステップS710)、送受信部101は、文書情報を情報端末装置200に送信する(ステップS711)。情報端末装置200の送受信部201は、文書情報を受信し、図示しない記憶部に格納する。
【0057】
送受信部101は、情報端末装置200から送信された新リソースID、フォーム情報要求を受信する(ステップS712)。キャッシュデータ取得部104は、新リソースIDに対応付けられたフォーム情報をキャッシュデータ記憶部122から取得し(ステップS713)、送受信部101は、フォーム情報を情報端末装置200に送信する(ステップS714)。情報端末装置200の送受信部201は、フォーム情報を受信し、図示しない記憶部に格納する。
【0058】
送受信部101は、情報端末装置200から送信された新リソースID、ページ画像(1ページ目)要求を受信する(ステップS715)。キャッシュデータ取得部104は、新リソースIDに対応付けられたページ画像の1ページ目をキャッシュデータ記憶部122から取得し(ステップS716)、送受信部101は、ページ画像を情報端末装置200に送信する(ステップS717)。情報端末装置200の送受信部201は、ページ画像を受信し、図示しない記憶部に格納する。
【0059】
情報端末装置200において、ウェブページ生成部202は、文書情報、フォーム情報、ページ画像からウェブページを生成する(ステップS718)。操作表示部203は、ウェブページをウェブブラウザで表示する(ステップS719)。
【0060】
操作表示部203は、次ページの表示指示を受付けたか否かを判断する(ステップS720)。次ページの表示指示を受付けないと判断した場合は(ステップS720:No)、ステップS726に進む。次ページの表示指示を受付けたと判断した場合は(ステップS720:Yes)、送受信部201は、次ページのページ画像要求を管理サーバ100に送信する(ステップS721)。なお、ステップS717において、全ページのページ画像、または次ページを含む数ページのページ画像を受信している場合は、次ページのページ画像要求を管理サーバ100に送信せず、記憶部に格納されたページ画像を取得する。
【0061】
管理サーバ100において、送受信部101は、ページ画像要求を受信する(ステップS721)。キャッシュデータ取得部104は、ページ画像要求に応じたページ画像をキャッシュデータ記憶部122から取得する(ステップS722)。送受信部101は、ページ画像を情報端末装置200に送信する(ステップS723)。
【0062】
情報端末装置200の送受信部201は、ページ画像を受信し、ウェブページ生成部202は、文書情報、フォーム情報、新たに受信したページ画像からウェブページを生成する(ステップS724)。操作表示部203は、ウェブページをウェブブラウザで表示する(ステップS725)。
【0063】
操作表示部203は、ウェブページのフィーム情報に対するフォーム値の入力を受付ける(ステップS726)。図6において、フォーム情報65は、テキストの入力を受付けるテキストボックスであるから、例えば“AAA株式会社”等の入力を受付ける。操作表示部203は、ウェブページのフォーム情報に対するフォーム値の入力が終了したか否かを判断する(ステップS727)。フォーム値の入力が終了していないと判断した場合(ステップS727:No)、ステップS726に戻る。フォーム値の入力が終了したと判断した場合(ステップS727:Yes)、送受信部201は、フォーム情報それぞれのフォーム値を管理サーバ100に送信する(ステップS728)。
【0064】
管理サーバ100の送受信部101は、フォーム情報それぞれのフォーム値を受信し、文書ファイル更新部112は、フォーム情報それぞれのフォーム値をPDFファイルに保存する(ステップS729)。より具体的には、文書ファイル更新部112は、新リソースIDに対応付けられたPDFファイルを文書ファイル記憶部121から取得し、取得したPDFファイルにフォーム情報ごとのフォーム値を追記し、文書ファイル記憶部121に格納する。文書ファイル更新部112は、新リソースIDに対応付けられたキャッシュデータ(文書情報、フォーム情報、ページ画像)をキャッシュデータ記憶部122から削除する(ステップS730)。文書ファイルが更新された場合、キャッシュデータには入力を受付けたフォーム値が含まれていないため、内容に食い違いが生じている。よって、PDFファイルとキャッシュデータの整合性をとるために、新リソースIDに対応するキャッシュデータを削除する。
【0065】
このように、申込書等のようなテンプレートとして利用するPDFファイルをリソースIDに対応付けて文書ファイル記憶部121に記憶するとともに、PDFファイルのキャッシュデータをキャッシュデータ記憶部122に記憶しておくことによって、情報端末装置200では、リソースIDを管理サーバ100に送信するだけで、管理サーバ100において、情報端末装置200ごとに、もとのPDFファイルと同一の新たなPDFファイルを生成するとともに、キャッシュデータもコピーし生成することができる。これにより、もとのPDFファイルを情報端末装置200それぞれで使用する場合であっても、情報端末装置200それぞれにPDFファイルを送信して配布することなく、情報端末装置200それぞれのPDFファイルを保有することができる。
【0066】
また、情報端末装置200ごとに、もとのPDFファイルと同一のPDFファイルおよびキャッシュデータを管理サーバ100に記憶するため、PDFファイルにアクセスすることなく、キャッシュデータからPDFファイルの内容を示すウェブページを生成することができ、生成したウェブページを表示することができる。これにより、管理サーバ100と情報端末装置200の間で送受信するデータ量を削減することができ、管理サーバ100でのPDFファイルに対する操作を行う必要がないため、処理時間を短縮することができる。
【0067】
また、ウェブページからフォーム情報に対応するデータの入力を受付けた場合には、入力を受付けたデータ(フォーム値)をPDFファイルに記述することができるため、入力データを加えたPDFファイルに更新することができる。これにより、テンプレートとしてのPDFファイルを配布したうえで、さらに入力したデータを加えた、後から改変することのできないPDFファイルを生成することができる。
【0068】
また、文書情報がJSON形式で記載されている場合には、情報端末装置200から送信されたAPIに対し、API名に対応するファイルまたはデータをそのままレスポンスとして送信することができる。
【0069】
また、同一のPDFファイルに対し複数の情報端末装置200から表示要求がほぼ同時に送信された場合であっても、PDFファイルに対するアクセスがないため排他制御されることなく、遅延なくPDFファイルの内容を表示することができる。さらに情報端末装置200にPDFビュアや専用のアプリケーションプログラムがダウンロードやインストールされていなくてもPDFファイルの内容を確認することができる。
【0070】
他の実施例として、ステップS706において、リソースIDに対応付けられたキャッシュデータが存在しない場合(例えば、ステップS730でキャッシュデータを削除した後等の場合)、文書ファイル記憶部121に記憶するPDFファイルからキャッシュデータを生成し、生成したキャッシュデータをキャッシュデータ記憶部122に格納してもよい。より具体的には、キャッシュデータ記憶部122にリリースIDに対応付けられたページ画像および/または文書情報を記憶していないと判断した場合、ページ画像生成部106は、リリースIDに対応付けられたPDFファイルからページ画像を生成し、文書情報生成部107は、PDFファイルから文書情報を生成し、フォーム情報生成部108は、PDFファイルからフォーム情報を生成し、キャッシュデータ格納部103は、リソースIDに対応付けて文書情報、フォーム情報、ページ画像をキャッシュデータ記憶部122に格納する。
【0071】
上述した実施例にかかる管理サーバ100、情報端末装置200のハードウェア構成は、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)又はGPU(Graphics Processing Unit)等の1又は複数のプロセッサを含み、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等の外部記憶装置、通信制御装置等を備えた通常のコンピュータであり、ROMやRAM、HDD等に記憶されたプログラムをCPUが読み出し動作させることによって、上述した構成や機能を実現する。
【0072】
管理サーバ100、情報端末装置200で動作するプログラムは、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納しておき、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供したり、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、DVD、USBメモリ、SDカード等のコンピュータで読取り可能な記録媒体に記録し提供してもよい。また、上述した機能や処理を実現するプログラムは、APIやSaaS(Software as a Service)、クラウドコンピューティングという利用形態で提供してもよい。
【0073】
なお、本発明は、上述した実施例そのままに限定されるものではなく、必ずしも物理的に図示のように構成されている必要はない。また、本発明は、実施例で説明した構成要素の全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じ、任意の単位で機能的または物理的に分割、統合、入替、変形または削除して構成することができる。
【符号の説明】
【0074】
10…文書管理システム、100…管理サーバ、101…送受信部、102…文書ファイル格納部、103…キャッシュデータ格納部、104…キャッシュデータ取得部、105…ID生成部、106…ページ画像生成部、107…文書情報生成部、108…フォーム情報生成部、109…文書ファイルコピー部、110…キャッシュデータコピー部、111…ウェブページ生成部、112…文書ファイル更新部、120…記憶部、121…文書ファイル記憶部、122…キャッシュデータ記憶部、200…情報端末装置、201…送受信部、202…ウェブページ生成部、203…操作表示部、N…ネットワーク
【要約】
【課題】PDFファイルの内容をPDFファイルにアクセスすることなく表示することができるとともに、処理時間を短縮することができる。
【解決手段】管理サーバ100は、文書ファイルを識別するリソースIDに対応付けて文書ファイルを記憶する文書ファイル記憶部121と、リソースIDに対応付けて文書ファイルのページごとの画像データであるページ画像を記憶するキャッシュデータ記憶部122と、を備え、送受信部101は、情報端末装置200から送信されたリソースIDを受信し、キャッシュデータ取得部104は、受信したリソースIDに対応付けられたページ画像をキャッシュデータ記憶部122から取得し、送受信部101は、取得したページ画像を情報端末装置200に送信し、情報端末装置200の操作表示部203は、管理サーバ100から送信されたページ画像を表示する。
【選択図】図1
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図2
図3
図4
図5
図6
図7
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