特許第6773971号(P6773971)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 富士通クライアントコンピューティング株式会社の特許一覧

<>
  • 特許6773971-ディスプレイ装置 図000002
  • 特許6773971-ディスプレイ装置 図000003
  • 特許6773971-ディスプレイ装置 図000004
  • 特許6773971-ディスプレイ装置 図000005
  • 特許6773971-ディスプレイ装置 図000006
  • 特許6773971-ディスプレイ装置 図000007
  • 特許6773971-ディスプレイ装置 図000008
  • 特許6773971-ディスプレイ装置 図000009
  • 特許6773971-ディスプレイ装置 図000010
  • 特許6773971-ディスプレイ装置 図000011
  • 特許6773971-ディスプレイ装置 図000012
  • 特許6773971-ディスプレイ装置 図000013
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6773971
(24)【登録日】2020年10月6日
(45)【発行日】2020年10月21日
(54)【発明の名称】ディスプレイ装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20201012BHJP
   H04N 5/64 20060101ALI20201012BHJP
【FI】
   G09F9/00 350Z
   H04N5/64 571Q
   H04N5/64 531
   H04N5/64 501Z
【請求項の数】4
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2016-182736(P2016-182736)
(22)【出願日】2016年9月20日
(65)【公開番号】特開2018-49046(P2018-49046A)
(43)【公開日】2018年3月29日
【審査請求日】2019年3月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】518133201
【氏名又は名称】富士通クライアントコンピューティング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】立川 忠則
【審査官】 佐野 浩樹
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2007/0253703(US,A1)
【文献】 中国実用新案第204062407(CN,U)
【文献】 特開2013−081040(JP,A)
【文献】 特開2014−006932(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0002965(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0009628(US,A1)
【文献】 特開2014−157352(JP,A)
【文献】 特開2000−194450(JP,A)
【文献】 特開2005−234480(JP,A)
【文献】 中国実用新案第205137022(CN,U)
【文献】 韓国公開特許第10−2016−0003398(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/00 、
H04N 5/64 − 5/655、
H05K 5/00 − 5/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
正面と背面とを有し、前記背面から前記正面に向かう方向の反対方向および上方向に開放された凹部が前記背面に設けられた表示部と、
前記凹部に設けられるレール部材と、
前記レール部材と係合して配置され、前記凹部に収容される撮影ユニットと、
前記撮影ユニットの移動を規制するロック部品と、
ロック解除ボタンを有し、前記ロック解除ボタンが押下されることにより、前記ロック部品による前記撮影ユニットの移動の規制を解除するロック解除部品と、
を備え、
前記撮影ユニットが備えるレンズは、前記撮影ユニットが前記レール部材の一端に移動し前記撮影ユニットが前記凹部から引き出された第1状態では前記レンズが前記表示部の外側に露出し、前記撮影ユニットが前記レール部材の他端に移動し前記撮影ユニットが前記凹部に収容された第2状態では前記レンズが前記背面と重なる位置に設けられ、
前記第2状態で、前記撮影ユニットは、前記背面から露出し、
前記ロック解除ボタンは、前記第1状態および前記第2状態のいずれにおいても前記撮影ユニットの下方向に位置し前記凹部から前記反対方向に露出する、
ディスプレイ装置。
【請求項2】
前記レンズの光軸は俯角となっている、
請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項3】
前記レール部材の前記他端は、前記第2状態における前記撮影ユニットが前記表示部から突出しない位置に設けられる、
請求項1または2に記載のディスプレイ装置。
【請求項4】
前記撮影ユニットが前記第2状態であることを検出する検出手段を更に備え、
前記検出手段によって前記撮影ユニットが前記第2状態であることを検出したときに、前記ディスプレイ装置は前記撮影ユニットへの電力の供給を停止する、
請求項1から3のいずれか一項に記載のディスプレイ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスプレイ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
カメラを備えたディスプレイ装置が利用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−194450号公報
【特許文献2】特開2014−006932号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
カメラをディスプレイ装置のフレーム内に配置すると、カメラを収納するスペースの分だけフレームの幅が広くなる。そのため、フレームの幅を狭くしたデザインを採用する事が難しくなる。また、カメラをフレーム内に配置した場合、撮影を行わない場合でもレンズが露出する。そのため、誤操作等により、ユーザの意図しない撮影が行われる虞がある。
【0005】
そこで、開示の技術の1つの側面は、カメラを搭載してもディスプレイ装置のフレームの幅を狭くできるとともに、ユーザの意図しない撮影を抑制できるディスプレイ装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
開示の技術の1つの側面は、次のようなディスプレイ装置によって例示される。本ディスプレイ装置は、表示部と、レール部材と、撮影ユニットと、ロック部品と、ロック解除部品と、を備える。表示部は、正面と背面とを有し、背面から正面に向かう方向の反対方向および上方向に開放された凹部が背面に設けられる。レール部材は、凹部に設けられる。撮影ユニットは、レール部材と係合して配置され、凹部に収容される。ロック部品は、撮影ユニットの移動を規制する。ロック解除部品は、ロック解除ボタンを有し、ロック解除ボタンが押下されることにより、ロック部品による撮影ユニットの移動の規制を解除する。撮影ユニットが備えるレンズは、撮影ユニットがレール部材の一端に移動した第1状態ではレンズが表示部の外側に露出し、撮影ユニットがレール部材の他端に移動し撮影ユニットが凹部に収容された第2状態ではレンズが表示部の背面と重なる位置に設けられる。第2状態で、撮影ユニットは、背面から露出する。ロック解除ボタンは、第1状態および第2状態のいずれにおいても撮影ユニットの下方向に位置し凹部から上記反対方向に露出する。
【発明の効果】
【0007】
本ディスプレイ装置は、カメラを搭載してもディスプレイのフレームの幅を狭くできるとともに、ユーザの意図しない撮影を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係るデスクトップパソコンを背面から見た図の一例である。
図2図2は、実施形態に係るデスクトップパソコンを正面から見た図の一例である。
図3図3は、カメラユニットを引き出した状態のデスクトップパソコンを背面から見た図の一例である。
図4図4は、カメラユニットを引き出した状態のデスクトップパソコンを正面から見た図の一例である。
図5図5は、カメラユニットの分解斜視図の一例である。
図6図6は、カメラモジュールをフロントカバー上に配置した状態の一例を示す図である。
図7図7は、ディスプレイ部の上部を側方から見た図の一例である。
図8図8は、ロック部品とロック解除部品を配置した状態を平面視した図の一例である。
図9図9は、カメラユニットを正面から見た図の一例である。
図10図10は、フロントカバー、カメラモジュール、ロック部品およびロック解除部品を固定部カバー上に配置した状態を例示する平面図である。
図11図11は、比較例に係るデスクトップパソコンの一例を示す図である。
図12図12は、凹部に機械式スイッチを設けたデスクトップパソコンの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、一実施形態に係るデスクトップパソコンについて説明する。以下に示す実施形態の構成は例示であり、開示の技術は実施形態の構成に限定されない。
【0010】
<実施形態>
実施形態では、ディスプレイ部の背面にカメラユニットが設けられたデスクトップパソコンが例示される。図1および図2は、実施形態に係るデスクトップパソコン1の一例を示す図である。図1はデスクトップパソコン1を背面から見た図の一例である。図2は、デスクトップパソコン1を正面から見た図の一例である。デスクトップパソコン1は、ディスプレイ部20および本体部30を備える。ディスプレイ部20の背面上部には、カメラユニット40が搭載されている。カメラユニット40は、上下方向に摺動可能に設けられる。カメラユニット40は、上方向に引き出された位置および下方向に収納された位置において、上下方向への摺動を抑制するロックがかけられる。カメラユニット40は、例えば、上方向に引き出された状態でロックされることで、安定した状態で撮影可能となる。当該ロックは、ロック解除ボタン46aを押下することで解除可能である。カメラユニット40は、使用するときは、上方向に引き出される。また、カメラユニット40は、使用しないときは、ディスプレイ部20の背面に収納される。カメラユニット40は、収納されるとディスプレイ部20から突出しない。図1および図2では、カメラユニット40が収納された状態が例示される。デスクトップパソコン1は、「ディスプレイ装置」の一例である。カメラユニット40が収納された状態は、「第2状態」の一例である。
【0011】
本体部30は、プロセッサ、メモリ、ハードディスクドライブ(HDD)、スピーカーおよび電源ユニットを備える。本体部30は、メモリ上に実行可能に展開されたプログラムをプロセッサが実行することで各種の情報処理を行う。本体部30は、例えば、情報処理の結果をディスプレイ部20の表示部20bに出力する。また、デスクトップパソコン1は、本体部30が備える電源ユニットによって、例えば、カメラユニット40に電力を供給する。
【0012】
ディスプレイ部20は、表示部20bと表示部20bを囲む枠体であるフレーム部20aとを備える。ディスプレイ部20は、本体部30から出力される各種情報を表示部20bに出力する。ディスプレイ部20の背面上部であって幅方向における略中央の箇所には、凹部20cが設けられる。凹部20cは、カメラユニット40を収納可能な大きさに形成される。凹部20cには、カメラユニット40が設けられる。凹部20cに収納されたカメラユニット40の天面40aの高さとディスプレイ部20のフレーム部20aの高さとは略一致する。そのため、図2に例示されるように、カメラユニット40が収納されると、正面方向からはカメラユニット40が見えないようになっている。ディスプレイ部20は、「表示部」の一例である。
【0013】
カメラユニット40は、静止画および動画を撮影可能なユニットである。撮影された静止画または動画は、例えば、本体部30のHDDに保存される。カメラユニット40は、
上方向に引き出されることで撮影可能な状態となる。図3は、カメラユニット40を引き出した状態のデスクトップパソコン1を背面から見た図の一例である。図4は、カメラユニット40を引き出した状態のデスクトップパソコン1を正面から見た図の一例である。図3では、図1の領域Aに相当する範囲が例示されている。カメラユニット40が引き出されると、カメラユニット40のレンズ41はデスクトップパソコン1のユーザの方向に向けられる。カメラユニット40が引き出された状態は、「第1状態」の一例である。
【0014】
図5は、カメラユニット40の分解斜視図の一例である。カメラユニット40は、固定部カバー42によってディスプレイ装置20の背面に取り付けられる。カメラユニット40は、フロントカバー43、カメラモジュール44、ロック部品45、ロック解除部品46、ホールド部品47およびリアカバー48を含む。カメラモジュール44、ロック部品45、ロック解除部品46およびホールド部品47の各部品がフロントカバー43およびリアカバー48によって挟持されてカメラユニット40となる。リアカバー48は、カメラユニット40の外装ということもできる。カメラユニット40は、「撮影ユニット」の一例である。
【0015】
固定部カバー42は、ディスプレイ部20の背面に設けられた凹部20cに固定される。固定部カバー42は、複数のねじ穴42a、ばね上端取り付け部42bおよびロック孔部42cを備える。固定部カバー42は、例えば、ねじ穴42aに螺合されたネジによってディスプレイ部20の凹部20cに固定される。ロック孔部42cは、固定部カバー42の底面において左右に一つずつ設けられる。ロック孔部42cは、図5では形状を簡略化して記載しているが、略コの字形状に形成されている。
【0016】
フロントカバー43は、固定部カバー42上に載置される。フロントカバー43は、カメラ孔部43a、ガイド孔部43b、ばね孔部43c、ばね下端取り付け部43dおよびロック部品孔部43eを備える。カメラ孔部43aは、フロントカバー43上に載置されるカメラモジュールが備えるレンズ41およびマイクと平面視において重なるような位置に設けられる。ガイド孔部43bは、フロントカバー43の底面において左右に一つずつ設けられる。ガイド孔部43bは、フロントカバー43の上下方向に長い長方形の孔である。フロントカバー43は、例えば、ガイド孔部43bを介して固定部カバー42と螺合されたネジをガイドとして上下方向に摺動可能である。ばね孔部43cは、フロントカバー43の底面において左右に一つずつ設けられる。ばね孔部43cは、フロントカバー43の上下方向に長い長方形状の孔である。ばね下端取り付け部43dは、上端が固定部カバー42のばね上端取り付け部42bに取り付けられたコイルばねの下端が取り付けられる。ロック部品孔部43eは、フロントカバー43の幅方向に長い長方形状に形成されている。
【0017】
カメラモジュール44は、レンズ41、イメージセンサーおよびマイクを備えたモジュールである。イメージセンサーは、例えば、Charge Coupled Device(CCD)イメージセンサーまたはComplementary Metal Oxide Semiconductor(CMOS)イメージセンサーである
。カメラモジュール44のレンズ41は、図5において、フロントカバー43のカメラ孔部43aの方向に向けられている。カメラモジュール44は、レンズ41を透過した光をイメージセンサーで処理することで被写体を撮影する。また、カメラモジュール44は、マイクを介して音声を録音する事も可能である。
【0018】
図6は、カメラモジュール44をフロントカバー43上に配置した状態の一例を示す図である。カメラモジュール44は、フロントカバー43の上部に取り付けられる。カメラモジュール44は、カメラモジュール44が備えるレンズ41やマイクの位置が平面視でフロントカバー43のカメラ孔部43aの位置と一致するように取り付けられる。また、カメラモジュール44は、上端部の方が下端部よりもフロントカバー43側に傾斜して設
けられる。
【0019】
図7は、ディスプレイ部20の上部を側方から見た図の一例である。図7では、ディスプレイ部20の上部に設けられたカメラユニット40が上方向に引き出されている。図7では、カメラユニット40内に設けられたカメラモジュール44が点線で示されている。カメラモジュール44の上端部がカメラモジュール44の下端部よりもディスプレイ部20側に傾斜して設けられることで、レンズ41の光軸は俯角となる。レンズ41の光軸が俯角となることで、レンズ41は、例えば、被写体となるデスクトップパソコン1のユーザに対して正対できる。また、カメラユニット40を上方に引き出した際におけるフレーム部20aからレンズ41の高さhは、フレーム部20aの厚さやレンズ41の画角θ等に基づいて、撮影時にフレーム部20aが映り込まないように適宜決定されればよい。
【0020】
図5に戻り、ロック部品45は、カメラユニット40を上方向に引き出した状態および下方向に収納した状態で固定する部材である。ロック部品45は、一対のロック突起45aおよびバネ軸45bを有する。ロック突起45aは、ロック部品45のリアカバー48側の面からフロントカバー43側に突出する突起である。ロック突起45aは、フロントカバー43のロック部品孔部43eを介して固定部カバー42に設けられたロック孔部42cに嵌合する。ロック突起45aがロック孔部42cに嵌合することで、カメラユニット40は上方向に引き出した状態および下方向に収納した状態で固定される。ロック部品45は、さらに、フロントカバー43側の面に傾斜部を有する。バネ軸45bおよび傾斜部の詳細については後述する。
【0021】
ロック解除部品46は、ロック部品45によるカメラユニット40の上下方向への移動の規制を解除する部材である。ロック解除部品46は、ロック解除ボタン46aとロック解除斜面部を有する。ロック解除斜面部は、ロック部品45の傾斜部と接するように形成された面である。図8は、ロック部品45とロック解除部品46を配置した状態を平面視した図の一例である。図8に例示されるように、ロック部品45の傾斜部45bとロック解除斜面部46bとは、略平行に形成される。ユーザ等によりロック解除ボタン46aが上方向に押圧されると、ロック解除部品46が上方向に移動する。ロック解除部品46が上方向に移動すると、ロック解除部品46のロック解除斜面部46bとロック部品45の傾斜部45bとが接触しながら、図8に向かって左方向にロック部品45が移動する。すなわち、ロック解除部品46の上方向への移動が、ロック解除部品46のロック解除斜面部46bとロック部品45の傾斜部45bとによって、ロック部品45の横方向への移動に変換される。
【0022】
図9は、カメラユニット40を正面から見た図の一例である。図9に例示されるように、固定部カバー42のロック孔部42cは、その上下端に形成された切欠き部42dを含む略コの字形状に形成されている。図9では、ロック部品45のロック突起45aがロック孔部42cの下側の切欠き部42dに嵌合している。ロック突起45aが切欠き部42dに嵌合することで、カメラユニット40のカメラユニット40は上下方向への移動が規制される。ここで、ロック解除部品46が上方向に移動することによりロック部品45が図9に向かって右方向に移動する。ロック部品45が図9に向かって右方向に移動すると、ロック突起45aが切欠き部42dから外れる。ロック突起45aが切欠き部42dから外れると、ロック部品45によるカメラユニット40の規制が解除され、カメラユニット40は上下方向に摺動可能となる。規制が解除されたカメラユニット40が上方向に引き上げられると、ロック突起45aは、ロック孔部42cに沿って移動する。ロック突起45aがロック孔部42cの上端に到達すると、ロック突起45aは上側の切欠き部42dに嵌合する。ロック突起45aが上側の切欠き部42dに嵌合することで、カメラユニット40は上下方向への移動が規制される。上方向に移動された状態で上下方向への移動が規制されることで、カメラユニット40は撮影可能な状態を維持できる。ロック孔部4
2cを有する固定部カバー42は、「レール部材」の一例である。
【0023】
図10は、フロントカバー43、カメラモジュール44、ロック部品45およびロック解除部品46を固定部カバー42上に配置した状態を例示する平面図である。図10では、固定部カバー42のばね上端取り付け部42bにコイルばね43fの上端が取り付けられている。カメラユニット40を使用する際には、コイルばね43fの下端はフロントカバー43のばね下端取り付け部43dに取り付けられる。上方向に引き出されたカメラユニット40はコイルばね43fの弾性力によって下方向に付勢される。そのため、上方向に引き出されたカメラユニット40を容易に収納できる。また、ロック部品45のバネ軸45bにもコイルばねが設けられている。バネ軸45bに設けられたコイルばねの両端は、フロントカバー43に設けられたロック部品孔部43eの端部とバネ軸45bの根元によって支持される。そのため、ロック部品45がロックを解除する方向(図10に向かって左方向)に移動すると、ロック部品45はバネ軸45bに設けられたコイルばねの弾性力によって図10に向かって右方向に付勢される。カメラユニット40が上下何れかに移動が完了すると、バネ軸45bに設けられたコイルばねの弾性力によってロック部品45が移動し、ロック部品45のロック突起が切欠き部42dに嵌合する。
【0024】
図5に戻り、ホールド部品47は、カメラモジュール44、ロック部品45およびロック解除部品46をフロントカバー43と協働して挟持する。ホールド部品47は、略コの字形状に形成される。ホールド部品47におけるコの字形状の内側の領域は、ロック解除ボタン46aが可動する領域を提供する。リアカバー48は、上述の通り、カメラモジュール44、ロック部品45、ロック解除部品46およびホールド部品47の各部品をフロントカバー43と協働して挟持する。リアカバー48には、ロック解除ボタン孔部48aが設けられる。ロック解除ボタン46aは、ロック解除ボタン孔部48aを介して外部に露出する。デスクトップパソコン1のユーザは、ロック解除ボタン孔部48aから露出したロック解除ボタン46aを押すことができる。
【0025】
ここで、実施形態の効果について検討するため、比較例について説明する。図11は、比較例に係るデスクトップパソコン1aの一例を示す図である。比較例において実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。比較例に係るデスクトップパソコン1aでは、カメラユニット400はディスプレイ部200のフレーム部200a内に収納されている。そのため、フレーム部200aには、カメラユニット400を収納できるだけの幅が設けられている。そのため、実施形態に係るデスクトップパソコン1のフレーム部20aと比較すると、比較例に係るデスクトップパソコン1aのフレーム部200aの幅を狭くすることは難しい。
【0026】
実施形態では、カメラユニット40をフレーム部20a内ではなく、ディスプレイ部20の背面の凹部20cに設置した。そのため、実施形態に係るデスクトップパソコン1のフレーム部20aは、カメラユニット40を設ける幅を確保しなくともよい。そのため、実施形態に係るデスクトップパソコン1は、フレーム部20aを比較例に係るデスクトップパソコン1aよりも狭くすることができる。
【0027】
カメラユニット40は、凹部20cに収納されると、正面視で視認できない位置に配置される。すなわち、カメラユニット40は、凹部20cに収納されると、ディスプレイ部20から突出しない。そのため、実施形態に係るデスクトップパソコン1では、カメラユニット40によってデスクトップパソコン1の美観を損なう事を抑制できる。
【0028】
実施形態に係るカメラユニット40は、デスクトップパソコン1の凹部20cに収納されると、カメラモジュール44のレンズ41が外部に露出しない。そのため、レンズ41に汚れが付着する事を抑制できる。また、レンズ41が外部に露出しないことで、例えば
、デスクトップパソコン1がマルウェア等に感染した場合やユーザの誤操作等の場合に、ユーザの意図に反した撮影が抑制される。
【0029】
実施形態に係るカメラユニット40は、撮影時にカメラモジュール44が備えるレンズ41の光軸が俯角をとるように設けられた。そのため、実施形態に係るデスクトップパソコン1では、カメラモジュール44のレンズ41がデスクトップパソコン1のユーザと容易に正対できる。
【0030】
実施形態では、カメラユニット搭載ディスプレイ装置の一例として、デスクトップパソコン1が例示された。しかしながら、以上で説明したカメラユニット40を搭載可能なディスプレイ装置はデスクトップパソコン1に限定されない。カメラユニット40は、例えば、パーソナルコンピュータ用のディスプレイ装置に搭載されてもよい。また、カメラユニット40は、例えば、デジタルテレビに搭載されてもよい。
【0031】
デスクトップパソコン1は、カメラユニット40が凹部20cに収納されたことを検出する検出手段を備えてもよい。検出手段としては、カメラユニット40の凹部20cへの収納を検出できるものであれば、様々な公知の手段を採用可能である。検出手段として、例えば、近接センサー、機械式スイッチ、接点スイッチ等が例示できる。図12は、凹部20cに機械式スイッチ20dを設けたデスクトップパソコン1の一例を示す図である。図12図3と同一の方向からデスクトップパソコン1を見た図となっている。カメラユニット40が凹部20cに収納されると、カメラユニット40は機械式スイッチ20dを押下する。デスクトップパソコン1は、機械式スイッチ20dが押下されることで、カメラユニット40が凹部20cに収納されたことを検出できる。デスクトップパソコン1は、カメラユニット40が凹部20cに収納されたことを検出すると、カメラユニット40への給電を停止してもよい。カメラユニット40への給電が停止されることで、デスクトップパソコン1の消費電力を抑制できる。また、カメラユニット40への給電が停止されることで、ユーザの意図に反してカメラユニット40による撮影や録音が抑制される。
【0032】
実施形態では、コイルばね43fは、カメラユニット40を下方向に付勢するように設けられた。しかしながら、コイルばね43fは、例えば、カメラユニット40を上方向に付勢するように設けてもよい。カメラユニット40を上方向に付勢するようにコイルばね43fが設けられることで、例えば、ロック解除ボタン46aを押し上げたときに容易にカメラユニット40を上方向に摺動させることができる。
【0033】
実施形態では、カメラユニット40は、ディスプレイ部20の背面上部に設けられた。しかしながら、カメラユニット40が設けられる位置は、ディスプレイ部20の背面上部に限定されない。カメラユニット40は、ディスプレイ部20の背面であって、撮影時にはレンズ41が露出し、収納時にはディスプレイ部20の背面とレンズ41とが重なる位置であれば、どのような位置に設けられてもよい。カメラユニット40は、例えば、ディスプレイ部20の左右いずれかの背面に設けられてもよい。
【符号の説明】
【0034】
1、1a・・・デスクトップパソコン
20・・・ディスプレイ部
20a、200a・・・フレーム部
20b・・・表示部
20c・・・凹部
30・・・本体部
40、400・・・カメラユニット
41・・・レンズ
42・・・固定部カバー
42a・・・ねじ穴
42b・・・ばね上端取り付け部
42c・・・ロック孔部
43・・・フロントカバー
43a・・・カメラ孔部
43b・・・ガイド孔部
43c・・・ばね孔部
43d・・・ばね下端取り付け部
43e・・・ロック部品孔部
43f・・・コイルばね
44・・・カメラモジュール
45・・・ロック部品
45a・・・ロック突起
45b・・・傾斜部
46・・・ロック解除部品
46a・・・ロック解除ボタン
46b・・・ロック解除斜面部
47・・・ホールド部品
48・・・リアカバー
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12