(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記作業者が視認可能な位置に配置され、前記第2マーカの作動によって点灯可能なランプ装置を備えることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の杭孔の施工管理装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、多くの場合、測量機は安全面を考慮して杭打機から離れて設置される一方、1ペンプロッタは電流計とともに杭打機に設置されるので、ドリル杭の深度の測量と深度を示す目印のチャート紙への付与を、一人の作業者が同時に行うことができなかった。このため、深度の測量を行う作業者とは別に、チャート紙に目印を付与する作業者が必要であった。
【0005】
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、一定速度で送られるチャート紙に、指標計測装置で計測された指標に対応する記録線を記録している間に、作業者による遠隔操作に基づいて目印を付与することができる杭孔の施工管理装置、杭孔の施工管理システム、及び杭孔の施工管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る杭孔の施工管理装置は、
杭打機の回転駆動部に作用する地盤からの抵抗に対応する指標を計測可能な指標計測装置と、
一定速度で送られるチャート紙に、前記チャート紙の送り方向と直交する走行線上にて変位することにより前記指標計測装置で計測された指標に対応する記録線を記録可能な第1マーカ、及び、前記第1マーカが前記チャート紙に前記記録線を記録している間に前記チャート紙に目印を付与可能な第2マーカを有する、チャート型記録装置と、
作業者による操作に基づいて操作信号を送信可能なリモコンと、
前記リモコンから送信された操作信号を受信可能な受信装置と、
を備え、
前記第2マーカは、前記受信装置が前記操作信号を受信した場合に前記目印を前記チャート紙に付与可能である。
【0007】
上記(1)の構成によれば、指標計測装置によって杭打機の回転駆動部に作用する地盤からの抵抗に対応する指標が計測され、チャート型記録装置の第1マーカによって一定速度で送られるチャート紙に指標計測装置で計測された指標に対応する記録線が記録される。そして、第1マーカによってチャート紙に記録線が記録されている間に、作業者による操作に基づいてリモコンが操作信号を送信する一方、受信装置がリモコンから送信された操作信号を受信することで、第2マーカによってチャート紙に目印が付与される。これにより、一定速度で送られるチャート紙に、指標計測装置で計測された指標に対応する記録線を記録している間に、作業者による遠隔操作に基づいて目印を付与することができる。
【0008】
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記チャート型記録装置は、
前記チャート紙を走行可能に収容可能な筐体と、
前記筐体の外側に取り付けられ、前記受信装置が受信した操作信号に応答して変位可能な作動部と、
前記作動部と前記第2マーカとを連結する連結部と
を備える。
上記(2)の構成によれば、受信装置によって受信した操作信号に応答して作動部が変位し、連結部を介して作動部と連結された第2マーカが変位する。これにより、受信装置によって受信した操作信号に応答して第2マーカがチャート紙に目印を付与することができる。
ここで、作動部は筐体の外側に取り付けられており、作動部、連結部及び第2マーカは、市販の1ペンプロッタに後付け可能である。このため、上記構成(2)のチャート型記録装置は、市販の1ペンプロッタに僅かな変更を加えるのみで容易に得ることができる。
【0009】
(3)幾つかの実施形態では、上記(2)の構成において、
前記連結部は、前記作動部の変位によって前記第2マーカが閾値以上の力で前記チャート紙に衝突した場合に前記作動部と前記連結部の相対位置を変更可能である。
上記(3)の構成によれば、連結部は、作動部の変位によって第2マーカが閾値以上の力でチャート紙に衝突した場合に作動部と連結部の相対位置を変更する。これにより、第2マーカが閾値以上の力でチャートに衝突しても第2マーカの破損を免れるとともにチャート紙Gに目印Mを付与し続けることができる。
【0010】
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)から(3)の何れか一つの構成において、
前記送り方向にて、前記第2マーカの位置が、前記走行線と異なる位置にある。
上記(4)の構成によれば、チャート紙の送り方向にて、第2マーカの位置が、走行線と異なる位置にある。これにより、第2マーカの第1マーカへの干渉を回避することができる。
【0011】
(5)幾つかの実施形態では、上記(1)から(4)の何れか一つの構成において、
前記作業者が視認可能な位置に配置され、前記第2マーカの作動によって点灯可能なランプ装置を備える。
上記(5)の構成によれば、作業者が視認可能な位置に配置されるランプ装置が第2マーカの作動によって点灯する。これにより、作業者が第2マーカの作動を視認することができる。
【0012】
(6)本発明の少なくとも一実施形態に係る杭孔の施工管理システムは、
掘削ロッドが取り付け可能な回転駆動部を含む杭打機と、
前記杭打機の回転駆動部に作用する地盤からの抵抗に対応する指標を計測可能な指標計測装置と、
一定速度で送られるチャート紙に、前記チャート紙の送り方向と直交する走行線上にて変位することにより前記指標計測装置で計測された指標に対応する記録線を記録可能な第1マーカ、及び、前記第1マーカが前記チャート紙に前記記録線を記録している間に前記チャート紙に目印を付与可能な第2マーカを有する、チャート型記録装置と、
作業者による操作に基づいて操作信号を送信可能なリモコンと、
前記リモコンから送信された操作信号を受信可能な受信装置と、
を備え、
前記第2マーカは、前記受信装置が前記操作信号を受信した場合に前記目印を前記チャート紙に付与可能である。
上記(6)の構成によれば、指標計測装置によって杭打機の回転駆動部に作用する地盤からの抵抗に対応する指標が計測され、チャート型記録装置の第1マーカによって一定速度で送られるチャート紙に指標計測装置で計測された指標に対応する記録線が記録される。そして、第1マーカによってチャート紙に記録線が記録されている間に、作業者による操作に基づいてリモコンが操作信号を送信する一方、受信装置がリモコンから送信された操作信号を受信することで、第2マーカによってチャート紙に目印が付与される。これにより、一定速度で送られるチャート紙に、指標計測装置で計測された指標に対応する記録線を記録している間に、作業者による遠隔操作に基づいて目印を付与することができる。
【0013】
(7)本発明の少なくとも一実施形態に係る杭孔の施工管理方法は、
杭打機の回転駆動部に作用する地盤からの抵抗に対応する指標を計測する計測工程と、
一定速度で送られるチャート紙に、前記送り方向と直交する走行線上にて第1マーカを変位させることにより前記計測工程で計測された指標に対応する記録線を記録するプロット工程と、
掘削ロッドの深度を測量する測量工程と、
前記プロット工程の実行中に行われ、前記測量工程で測量された前記深度に基づいて作業者がリモコンを操作することによって前記リモコンに操作信号を送信させる送信工程と、
前記送信工程にて送信された操作信号を受信装置によって受信する受信工程と、
前記受信工程にて前記操作信号を受信した場合に前記チャート紙に第2マーカによって目印を付与するマーク工程と、
を備える。
上記(7)の方法によれば、杭打機の回転駆動部に作用する地盤からの抵抗に対応する指標が計測され、一定速度で送られるチャート紙に計測された指標に対応する記録線が記録される。そして、指標が計測されている間に、回転駆動部に取り付けられた掘削ロッドの深度が測量され、チャート紙に記録線が記録されている間に、測量された深度に基づいて作業者がリモコンを操作することによってリモコンが操作信号を送信する。そして、受信装置がリモコンから送信された操作信号を受信することで、チャート紙に目印が付与される。これにより、一定速度で送られるチャート紙に、指標計測装置で計測された指標に対応する記録線を記録している間に作業者による遠隔操作に基づいて目印を付与することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の少なくとも一実施形態によれば、一定速度で送られるチャート紙に、指標計測装置で計測された指標に対応する記録線を記録している間に、作業者による操作に基づいて目印を付与することができる。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
【0017】
図1は、本発明の実施形態に係る杭孔の施工管理システム1の構成を概略的に示す図である。
図2は、
図1に示した杭孔の施工管理装置4の構成を概略的に示す図である。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る杭孔の施工管理システム1は、杭打機2、測量機3及び杭孔の施工管理装置4を備えている。
【0018】
杭打機2は、無限軌道型の走行装置21と、走行装置21の前部に起伏可能に設けられた支柱22と、支柱22に沿って上下動可能に設けられた回転駆動部23とを有する。回転駆動部23は、例えば電動モータによって構成され、回転駆動部23には掘削ロッド24が取り付け可能である。杭打機2は、回転駆動部23によって掘削ロッド24を回転させながら上下動させることができる。
【0019】
掘削ロッド24は、杭打機2の回転駆動部23に取り付け可能であり、杭孔を掘削可能である。掘削ロッド24は、施工現場の地盤の構造や強度、杭孔の形に応じて構造、形状及び径が選択される。例えば、掘削ロッド24は、図に示すように、先端に螺旋状の羽根が設けられたオーガヘッド241と外周に螺旋状の羽根が設けられたスクリューロッド242で構成され、掘削する杭孔の深さに応じて適切な数のスクリューロッド242が繋がれる。
なお、掘削ロッド24は、オーガヘッド241とスクリューロッド242の組み合わせに限定されることはなく、杭打機2によって地盤に貫入させられるものであればよい。従って、掘削ロッド24は、ドリル杭であってもよい。
【0020】
測量機3は、回転駆動部23に取り付けられた掘削ロッド24の深度を測量可能であって、作業者Pによって操作される。
掘削ロッド24の深度は、例えば、杭打機2の回転駆動部23に取り付けられた掘削ロッド24のヘッド位置を測量することによって求められる。例えば、掘削ロッド24の地上高さと掘削ロッド24の全長との差が掘削ロッド24の深度とされる。
【0021】
図2に示すように、杭孔の施工管理装置4は、指標計測装置5、リモコン53、受信装置54及びチャート型記録装置6を含んでいる。
【0022】
指標計測装置5は、杭打機2の回転駆動部23に作用する地盤からの抵抗に対応する指標を計測可能である。
杭打機2の回転駆動部23に作用する地盤からの抵抗に対応する指標が杭打機2の回転駆動部23の電流値である場合に、指標計測装置5は電流計である。電流計は杭打機2の回転駆動部23に供給される電流値を計測可能であり、当該電流値は地盤を掘削する際の地盤の抵抗値を表す。
指標計測装置5は、杭の施工現場に配置される。例えば、指標計測装置5は杭打機2に配置される。
【0023】
リモコン53は、測量機3を用いて深度の測量を行っている作業者Pによる操作に基づいて操作信号を送信可能であり、受信装置54は、リモコン53から送信された操作信号を受信可能である。
【0024】
チャート型記録装置6は、第1マーカ61及び第2マーカ62を有する。第1マーカ61は、一定速度で送られるチャート紙Gに、チャート紙Gの送り方向と直交する走行線L上にて変位することにより指標計測装置5で計測された指標に対応する記録線Dが記録可能である。第2マーカ62は、第1マーカ61がチャート紙Gに記録線Dを記録している間にチャート紙Gに目印Mを付与可能であり、受信装置54が操作信号を受信した場合に目印Mをチャート紙Gに付与可能である。このように目印Mを付与することにより、チャート紙Gは一定速度で送られているのに対し、地盤に対する掘削ロッド24の貫入速度は一定ではないが、目印Mに基づいて、記録線Dと掘削ロッド24の深度との関係を把握することができる。
【0025】
上述した本発明の実施形態に係る杭孔の施工管理システム1によれば、指標計測装置5によって杭打機2の回転駆動部23に作用する地盤からの抵抗に対応する指標が計測され、チャート型記録装置6の第1マーカ61によって一定速度で送られるチャート紙Gに指標計測装置5で計測された指標に対応する記録線Dが記録される。そして、第1マーカ61によってチャート紙Gに記録線Dが記録されている間に、作業者Pによる操作に基づいてリモコン53が操作信号を送信する一方、受信装置54がリモコン53から送信された操作信号を受信することで、第2マーカ62によってチャート紙Gに目印Mが付与される。これにより、一定速度で送られるチャート紙Gに、指標計測装置5で計測された指標に対応する記録線Dを記録している間に、作業者Pによる遠隔操作に基づいて目印Mを付与することができる。
【0026】
図3は、本発明の一実施形態に係るチャート型記録装置6の構成を概略的に示す正面図である。
図4は、
図3に示した第2マーカ62、作動部7及び連結部8を説明するための側面図である。
図5は、
図3に示した作動部7を説明するための分解斜視図である。
図6及び
図7は、他の一実施形態に係る第2マーカ62、作動部7及び連結部8を説明するための側面図である。
【0027】
図3に示すように、幾つかの実施形態に係るチャート型記録装置6において、第2マーカ62は、チャート紙Gの送り方向と直交する方向にてチャート紙Gに対して変位不能であり、チャート型記録装置6は、筐体63、作動部7及び連結部8を備える。
筐体63は、前面が開口した直方体の箱状であり、その内部にチャート紙Gを走行可能に収容可能である。チャート紙Gは、例えば、折り畳み可能であり、記録線Dが記録される前のチャート紙Gの部分及び記録された後のチャート紙Gの部分は、それぞれ畳まれた状態で収容される。
また、
図4、
図6及び
図7に示すように、筐体63の内部には、ローラ64及びガイド65が配置されている。
ローラ64は、筐体63の上半部において前面開口に臨む位置に配置され、記録線Dの記録中、ローラ64によって、筐体63の前面開口に沿って、チャート紙Gが一定速度で送られる。従って、記録線Dが記録されているチャート紙Gの部分は、折り畳まれた状態ではなく展開された状態で走行させられる。
ガイド65は、ローラ64の上方にローラ64の軸線方向に沿って配置されている。第1マーカ61は、ガイド65に沿って変位可能であり、これにより、筐体63の内部において、チャート紙Gの送り方向と直交する方向に変位可能である。そして、第1マーカ61の変位量は、指標計測装置5で計測された指標に対応するように構成されており、第1マーカ61によって、チャート紙Gに記録線Dを記録可能である。
作動部7は、筐体63の外側に取り付けられ、受信装置54が受信した操作信号に応答して変位可能である。
連結部8は、作動部7と第2マーカ62とを連結している。
【0028】
上述した実施形態に係るチャート型記録装置6によれば、受信装置54によって受信した操作信号に応答して作動部7が変位し、連結部8を介して作動部7と連結された第2マーカ62が変位する。これにより、受信装置54によって受信した操作信号に応答して第2マーカ62がチャート紙Gに目印Mを付与することができる。
ここで、作動部7は筐体63の外側に取り付けられており、作動部7、連結部8及び第2マーカ62は、市販の1ペンプロッタに後付け可能である。このため、上述したチャート型記録装置6は、市販の1ペンプロッタに僅かな変更を加えるのみで容易に得ることができる。
【0029】
図4〜
図6に示すように、幾つかの実施形態に係るチャート型記録装置6では、作動部7は、筐体取付金具71、取付ブラケット72、固定金具73、磁石取付金具74、電磁石75、フレーム76、可動板77、バネ78及びスペーサ79を有する。
【0030】
図5に示すように、筐体取付金具71は、作動部7を筐体63の外側に取り付け可能とするものである。筐体取付金具71は、筐体63の上部を両側から挟むように構成されている。筐体63の幅方向での筐体取付金具71の長さは調整可能であり、筐体63の幅にかかわらずに、作動部7を筐体63に取り付け可能である。
【0031】
筐体取付金具71は、例えば、金属製の板をL字状に折り曲げた一対の金具71R,71Lにより構成される。一対の金具71R,71Lは、それぞれ水平部分と該水平部分から下方に延びる垂直部分とを有し、水平部分を上下に重ね合わせた状態でネジ711により締結されることで、筐体取付金具71が構成される。一対の金具71R,71Lのうち、前面開口に向かって右側に位置する金具71Rの水平部分には長手方向に所定の間隔でネジ穴が設けられ、前面開口に向かって左側に位置する金具71Lの水平部分には長手方向にネジ穴と同一の間隔で貫通穴が設けられる。ネジ711を挿通する際、ネジ穴と貫通孔の組み合わせを変更することにより、筐体取付金具71の長さを調整可能である。
また、筐体取付金具71(一対の金具)の垂直部分にはそれぞれネジ穴が設けられ、該ネジ穴にはつまみネジ712が螺合される。つまみネジ712の先端が筐体63の側面を押圧することにより、筐体取付金具71が筐体63の上部に対し跨がるように取り付けられる。また、左右のつまみネジ712のねじ込み量を調整することで、筐体63の幅方向での筐体取付金具71の位置を微調整可能である。
なお、以下の説明では、特に断らない限り、筐体63の幅方向、高さ方向、及び、奥行き方向を、それぞれ単に幅方向、高さ方向及び奥行き方向とも称する。
【0032】
取付ブラケット72は、筐体63の上面から離れた位置に電磁石75を設置するためのものである。取付ブラケット72は、例えば、金属製の板をL字状に折り曲げた金具により構成される。取付ブラケット72は、筐体取付金具71の水平部分の幅と同一の長さを有する水平部分と、該水平部分よりも長い垂直部分とを有する。
取付ブラケット72の水平部分には、奥行き方向に延びる長孔形状の貫通穴が設けられ、金具71Rにはネジ穴が設けられている。取付ブラケット72は、金具71Rに重ね合わされた状態で、貫通穴を貫通するネジ723が金具71Rに設けられたネジ穴に螺合することにより、筐体取付金具71に締結される。
なお、取付ブラケット72の水平部分の貫通穴と金具71Rのネジ穴の相対的な位置を調整することにより、奥行き方向での取付ブラケット72の位置を微調整可能である。また、金具71Rには、幅方向に離間して複数のネジ穴が設けられており、ネジ穴を選択することにより、幅方向での取付ブラケット72の位置を調整可能である。取付ブラケット72の垂直部分には高さ方向に延びる長孔形状の貫通穴が設けられる。
【0033】
固定金具73は、取付ブラケット72に磁石取付金具74を固定するためのものである。固定金具73は、例えば、金属製の板をL字状に折り曲げた金具により構成される。固定金具73は、取付ブラケット72の幅と同一の幅を有するとともに、取付ブラケット72の垂直部分の略半分の長さを有する垂直部分と、該垂直部分と略同一の長さを有する水平部分とを有する。固定金具73の垂直部分には取付ブラケット72の垂直部分の貫通穴に対応してネジ穴が設けられる。固定金具73は、垂直部分が取付ブラケット72の垂直部分の前面に重ね合わせられた状態で、取付ブラケット72の垂直部分の貫通穴を貫通するネジ733がネジ穴に螺合することにより、取付ブラケット72に取り付けられる。
なお、取付ブラケット72の垂直部分の貫通穴と固定金具73の垂直部分のネジ穴の相対的な位置を調整することにより、高さ方向での固定金具73の位置を微調整可能である。
固定金具73の水平部分には貫通穴が設けられる。
【0034】
磁石取付金具74は、固定金具73に電磁石75を取り付けるためのものである。磁石取付金具74は、例えば、金属製の板形状の金具により構成される。磁石取付金具74は、固定金具73の水平部分に重ねられる。磁石取付金具74には、固定金具73の水平部分に設けられた貫通穴と重なる貫通穴(図示せず)が設けられる。
また、磁石取付金具74の先端部には板状のストッパ743が固定され、ストッパ743は、磁石取付金具74から上方に突出している。
【0035】
電磁石75は、作動部本体を構成する。電磁石75は、円筒状に形成されたコイル部分と、コイル部分から突出する円柱状のコア部分752とを有する。電磁石75のコア部分752側が、磁石取付金具74に立設された金属製の受け板741に取り付けられる。
【0036】
フレーム76は、電磁石75を囲むとともに、電磁石75によって吸着される可動板77を支持する枠体である。フレーム76は、金属の板状体をコの字状の折り曲げた金具により構成される。フレーム76は、磁石取付金具74に取り付けられる第1の水平部分と、電磁石75の直径と略同一の幅を有する垂直部分と、該垂直部分と同一の幅を有し、第1の水平部分と平行に設けられる第2の水平部分とを有する。
第2の水平部分の垂直部分側には第2の水平部分から切り起こされたバネ取付部764を有する一方、水平部分の先端に矩形の凹部765を有する。
【0037】
可動板77は、フレーム76の凹部765に回動可能に支持され、電磁石75に吸着される板状体であって、金属製の板状の金具により構成される。可動板77は、フレーム76の凹部765に嵌り、支点となる支持部771と、該支持部から下方に延びる被吸着部772と、該支持部771から上方に延びるバネ取付部773とを有する。
【0038】
バネ78は、フレーム76のバネ取付部764と可動板77のバネ取付部773との間に掛け渡されている。バネ78は、例えば、引っ張りバネ(コイルバネ)で構成され、電磁石75と可動板77とが相互に離間する方向に弾性復元力が可動板77に作用するように構成される。
【0039】
スペーサ79は、電磁石75と可動板77との間の隙間が適切となるように設けられている。スペーサ79は、矩形の板状体で構成され、下端部がストッパ743に当接した状態で電磁石75と可動板77との間に適切な隙間が形成される。
【0040】
上述した実施形態に係るチャート型記録装置6によれば、作動部7は、受信装置54によって受信した操作信号に応答して電磁石75が励磁され、電磁石75が可動板77を吸着する。これにより、可動板77は、バネ78の弾性復元力に抗して支持部771を支点に変位する。支持部771の変位に連動して、第2マーカ62がチャート紙Gに対し当接し、目印Mを付与可能である。
【0041】
図7に示すように、幾つかの実施形態に係るチャート型記録装置6では、作動部7は、筐体取付金具171、磁石取付金具174、電磁石175、フレーム176、シャフト177、ストッパ179及びバネ178を有する。
筐体取付金具171は、作動部7を筐体63の外側に取り付け可能とするものである。
【0042】
磁石取付金具174は、筐体取付金具171に電磁石175を取り付けるためのものである。磁石取付金具174は、例えば、金属製の板形状の金具により構成される。
磁石取付金具174の水平部分には、筐体取付金具171に磁石取付金具174が重ね合わされた場合に筐体取付金具171の水平部分に設けられた貫通穴と重なる貫通穴(図示せず)が設けられる。
【0043】
電磁石175は、作動部本体を構成する。電磁石175は、円筒状に形成されたコイル部分と、コイル部分から突出する円柱状のコア部分1752とを有する。電磁石175は、コア部分1752側が磁石取付金具174に立設された金属製の受け板1741に取り付けられる。
【0044】
フレーム176は、シャフト177を摺動可能に支持する支持体である。フレーム176は、金属の板状体をL字状の折り曲げた金具により構成される。フレーム176は、磁石取付金具174に取り付けられる水平部分と、該水平部分と略同一の幅からなる垂直部分とを有する。
【0045】
シャフト177は、フレーム176にスライド可能に支持され、電磁石175側の一端部に被吸着部177aを有する一方、他端部にネジ177bが形成されている。
【0046】
ストッパ179は、シャフト177の回り止めを構成するものであり、シャフト177に取り付けられている。
【0047】
バネ178は、フレーム176とストッパ179との間にてシャフト177の周りに設置されている。バネ178は、例えば、圧縮バネ(コイルバネ)で構成され、被吸着部177aと、電磁石175とが相互に離間する方向に弾性復元力が被吸着部177aに作用するように構成される。
【0048】
上述した実施形態に係るチャート型記録装置6によれば、作動部7は、受信装置54によって受信した操作信号に応答して電磁石175が励磁され、電磁石175がシャフト177を吸着する。これにより、シャフト177は、バネ178の弾性復元力に抗して電磁石175に向けて変位する。シャフト177の変位に連動して、第2マーカ62がチャート紙Gに対し当接し、目印Mを付与可能である。
【0049】
図4、
図6及び
図7において二点鎖線で示すように、幾つかの実施形態に係るチャート型記録装置6では、連結部8は、作動部7の変位によって第2マーカ62が閾値以上の力でチャート紙Gに衝突した場合に作動部7と第2マーカ62との相対位置を変更可能である。
上述した実施形態に係るチャート型記録装置6によれば、連結部8は、作動部7の変位によって第2マーカ62が閾値以上の力でチャート紙Gに衝突した場合に作動部7と第2マーカ62の相対位置を変更する。これにより、第2マーカ62が閾値以上の力でチャートに衝突しても第2マーカ62の破損を免れることができる。
【0050】
図3に示すように、幾つかの実施形態に係るチャート型記録装置6では、チャート紙Gの送り方向にて、第2マーカ62の位置が、走行線Lと異なる位置にある。
上述した実施形態に係るチャート型記録装置6によれば、チャート紙Gの送り方向にて、第2マーカ62の位置が、走行線Lと異なる位置にある。これにより、第2マーカ62の第1マーカ61への干渉を回避することができる。
この実施形態では、チャート紙Gの送り方向にて、第1マーカ61の位置と第2マーカの位置とが異なるため、記録線Dの位置と目印Mの位置にずれが生じる。このため、チャート紙Gの送り方向にて、第1マーカ61の位置と第2マーカ62の位置の差分を求めておき、その差分を補正して記録線(地盤からの抵抗に対応する指標)を評価することが求められる。
【0051】
図3及び
図4に示すように、幾つかの実施形態に係るチャート型記録装置6では、第2マーカ62は、直方体の箱状のインクタンク621と、該インクタンク621の下面から直下に延在するとともにペン先622aが水平方向に屈曲したペン622で構成される。
上述した実施形態に係るチャート型記録装置6によれば、チャート紙Gの送り方向にて、ペン先622aの位置を走行線Lと異なる位置にすることができる。これにより、ペン先622aが第1マーカ61への干渉を回避することができる。
【0052】
図4及び
図5に示すように、幾つかの実施形態に係るチャート型記録装置6では、連結部8は、ブラケット81とラバー磁石821,822とを有している。
ブラケット81は、第2マーカ62を取り付けるためのものであり、上述した例では、第2マーカ62を構成するインクタンク621が取り付けられる。ブラケット81は、例えば、金属製の板をL字状に折り曲げた金具により構成される。ブラケット81の水平部分には、ペン622を通すための溝が設けられている。
ラバー磁石821,822は、インクタンク621の下面と側面とに貼設され、ブラケット81の水平部分の上面と垂直部分の前面に吸着される。
【0053】
上述した実施形態に係るチャート型記録装置6によれば、作動部7の変位によってペン先622aが閾値以上の力でチャート紙Gに衝突した場合に、インクタンク621に貼られたラバー磁石821,822がブラケット81から外れて、作動部7とインクタンク621の相対位置が変更される。一方、作動部7の変位によってペン先622aが閾値以上の力でチャート紙Gに衝突して、作動部7とインクタンク621の相対位置が変更された状態でも、当該状態にてペン先622aはチャート紙Gに当接している。これにより、ペン先622aが閾値以上の力でチャート紙Gに衝突してもペン先622aの破損を免れるとともにチャート紙Gに目印Mを付与し続けることができる。
なお、ブラケット81の水平部分に設けられた溝は、筐体63の奥行方向に延びており、ペン先622aが閾値以上の力でチャート紙Gに衝突したときに、ブラケット81に対しペン622が相対変位することを許容する。
【0054】
図6及び
図7に示すように、幾つかの実施形態に係るチャート型記録装置6では、第2マーカ62は、サインペンS等の筆記具で構成され、連結部8は、連結棒83及びダブルクリップ84を有している。
連結棒83は、作動部7の変位によってサインペンS等の筆記具のペン先SA1が閾値以上の力でチャート紙Gに衝突した場合に撓むことにより、作動部7とペン先SA1の相対位置が変更する程度の剛性を有している。これにより、ペン先SA1が閾値以上の力でチャート紙Gに衝突してもペン先SA1の破損を免れることができる。
ダブルクリップ84は、第2マーカ62を構成するサインペンS等の筆記具を挟むものである。これにより、サインペンS等の筆記具を簡単に挟むことができる。
なお、本実施形態においてサインペンS等の筆記具に代えてインキ浸透印を用いてもよい。
【0055】
図6に示すように、例えば、連結棒83の端部にはネジ部が設けられ、ネジ部に螺合するナットによってブラケット81に取り付けられる。
連結棒83は、作動部7の変位によってサインペンS等の筆記具のペン先SA1が閾値以上の力でチャート紙Gに衝突した場合に撓むことにより、作動部7とペン先SA1の相対位置が変更する程度の剛性を有している。これにより、ペン先SA1が閾値以上の力でチャート紙Gに衝突してもペン先SA1の破損を免れることができる。
ダブルクリップ84は、第2マーカ62を構成するサインペンS等の筆記具を挟むものである。これによりサインペンS等の筆記具を簡単に挟むことができる。
なお、本実施形態においてサインペンS等の筆記具に代えてインキ浸透印を用いてもよい。
【0056】
図2に示すように、幾つかの実施形態に係る杭孔の施工管理装置4は、さらにランプ装置9を含んでいる。
ランプ装置9は、測量機3を操作する作業者Pが視認可能な位置に配置され、第2マーカ62の作動によって点灯可能である。例えば、ランプ装置9は、作動部7の可動板77がコア部分752に接触したときに点灯するように構成される。
上述した実施形態に係る杭孔の施工管理装置4では、作業者Pが視認可能な位置に配置されるランプ装置9が第2マーカ62の作動によって点灯する。これにより、測量機3及びリモコン53を操作する作業者Pがランプ装置9の点灯を視認することによって第2マーカ62の作動を確認することができる。
【0057】
図8は、本発明の実施形態に係る杭孔の施工管理方法の手順を概略的に示す図である。
図9は、指標に対応する記録線Dが記録されるとともに目印Mが付与されたチャート紙Gを示す図である。
【0058】
図8に示すように、本発明の実施形態に係る杭孔の施工管理方法は、計測工程(ステップS1)、プロット工程(ステップS2)、測量工程(ステップS3)、送信工程(ステップS4)、受信工程(ステップS5)及びマーク工程(ステップS6)を備える。
【0059】
計測工程(ステップS1)は、杭打機2の回転駆動部23に作用する地盤からの抵抗に対応する指標を計測する工程である。計測工程(ステップS1)は、杭孔の掘削開始から杭孔の掘削終了までの間に亘り杭打機2の回転駆動部23に作用する地盤からの抵抗に対応する指標を計測する。これにより、杭孔の掘削開始から支持層の発現を経て掘削完了までの間に亘り杭打機2の回転駆動部23に作用する地盤からの抵抗に対応する指標が計測される。杭打機2の回転駆動部23に作用する地盤からの抵抗に対応する指標が杭打機2の回転駆動部23の電流値である場合に、杭孔の掘削開始から支持層の発現を経て掘削完了までの間に亘り杭打機2の回転駆動部23の電流値が逐次計測される。
【0060】
プロット工程(ステップS2)は、
図9に示すように、一定速度で送られるチャート紙Gに、送り方向と直交する走行線L上にて第1マーカ61を変位させることにより計測工程(ステップS1)で計測された指標に対応する記録線Dを記録する工程である。杭打機2の回転駆動部23に作用する地盤からの抵抗に対応する指標が回転駆動部23の電流値である場合に、杭孔の掘削開始から支持層の発現を経て掘削完了までの間に亘り、杭打機2の回転駆動部23の電流値が記録線Dとして逐次記録される。
【0061】
測量工程(ステップS3)は、計測工程(ステップS1)の実行中に行われ、杭打機2の回転駆動部23に取り付けられた掘削ロッド24の深度を測量する工程である。測量工程(ステップS1)では、例えば、予め実施された地盤調査結果に基づいて想定された支持層の深度(発現位置)の所定深度手前から想定された支持層の深度までの間に亘り、掘削ロッド24の深度を所定間隔で測量する。例えば、所定深度は5メートルであり、所定間隔は1メートルである。この場合、測量工程(ステップS3)では、想定された支持層の深度の5メートル手前から支持層の深度までの間に亘り、1m間隔で掘削ロッド24の深度が測量される。例えば、想定された支持層の深度が18mである場合、5メートル手前、4メートル手前、3メートル手前、2メートル手前、1メートル手前は、それぞれ、深度13メートル、深度14メートル、深度15メートル、深度16メートル、深度17メートル、深度18メートルに対応する。
【0062】
送信工程(ステップS4)は、プロット工程(ステップS2)の実行中に行われ、測量工程(ステップS3)で測量された深度に基づいて作業者Pがリモコン53を操作することによってリモコン53に操作信号を送信させる工程である。送信工程(ステップS4)は、測量工程(ステップS3)での測量に対応して行われ、例えば、想定された支持層の深度の所定深度手前から想定された深度までの間に亘り、所定間隔(所定深さ)ごとに実行される。例えば、送信工程(ステップS4)は、想定される支持層の深度の5メートル手前から、想定される支持層の深度までの間において1メートルごとに実行される。例えば、想定された支持層の深度の5メートル手前が深度13メートルの場合には、深度13メートル、深度14メートル、深度15メートル、深度16メートル、深度17メートル、及び深度18メートルをそれぞれ測量した時に、作業者Pがリモコン53を操作することによってリモコン53に操作信号を送信させる。
【0063】
受信工程(ステップS5)は、送信工程(ステップS4)にて送信された操作信号を受信装置54によって受信する工程である。したがって、受信工程(ステップS5)は送信工程(ステップS4)と対応し、受信工程(ステップS5)は送信工程(ステップS4)と対を成す。例えば、送信工程(ステップS4)が想定された支持層の深度5メートル手前から想定された支持層の深度までの間において1メートルごとに実行されると、それに対応し、受信工程(ステップS5)が支持層の深度の5メートル手前から想定された支持層の深度までの間において1メートルごとに実行される。例えば、想定された支持層の深度の5メートル手前が深度13メートルの場合には、深度13メートル、深度14メートル、深度15メートル、深度16メートル、深度17メートル、及び深度18メートルで操作信号を受信装置54によって受信する。
【0064】
マーク工程(ステップS6)は、受信工程(ステップS5)にて操作信号を受信した場合にチャート紙Gに第2マーカ62によって目印Mを付与する工程である。したがって、マーク工程(ステップS6)は受信工程(ステップS5)と対応し、マーク工程(ステップS6)は受信工程(ステップS7)と対を成す。例えば受信工程(ステップS5)が想定される支持層の深度の5メートル手前から想定される支持層の深度までの間において1メートルごとに実行されると、それに対応し、マーク工程(ステップS6)が実行される。例えば、想定された支持層の深度の5メートル手前が深度13メートルの場合には、
図9に示すように、深度13メートル、深度14メートル、深度15メートル、深度16メートル、深度17メートル、及び深度18メートルに対応する位置に目印Mが付与される。
【0065】
本発明の実施形態に係る杭孔の施工管理方法によれば、杭打機2の回転駆動部23に作用する地盤からの抵抗に対応する指標が計測され、一定速度で送られるチャート紙Gに計測された指標に対応する記録線Dが記録される。そして、指標が計測されている間に、回転駆動部23に取り付けられた掘削ロッド24の深度が測量され、チャート紙Gに記録線Dが記録されている間に、測量された深度に基づいて作業者Pがリモコン53を操作することによってリモコン53が操作信号を送信する。そして、受信装置54がリモコン53から送信された操作信号を受信することで、チャート紙Gに目印Mが付与される。これにより、一定速度で送られるチャート紙Gに、指標計測装置5で計測された指標に対応する記録線Dを記録している間に作業者Pによる遠隔操作に基づいて目印Mを付与することができる。
【0066】
幾つかの実施形態に係る杭孔の施工管理方法では、マーク工程(ステップS6)の実行によってランプ装置9が点灯する。これにより、測量機3及びリモコン53を操作する作業者Pがランプ装置9の点灯を視認することによって第2マーカ62の作動を視認することができる。
【0067】
なお、上述した実施形態において、測量機3にて掘削深度を測量した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、目視にて掘削深度を確認することとしてもよい。例えば、掘削ロッド24の外周面に所定深度を示す目印を付しておき、当該目印がG.L.0mを通過することを目視にて確認した際に、リモコン53を操作することとしてもよい。
【0068】
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。