(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
コンテンツデータが格納された格納部と、前記格納部に格納された前記コンテンツデータの再生指示を受け入れる入力部と、前記入力部が受け入れた再生指示に基づいて前記コンテンツデータを外部再生機器に出力する再生部とを備えた記憶装置において、
前記記憶装置は、前記外部再生機器の識別情報とこの外部再生機器が再生可能な前記コンテンツデータのデータ形式とが関連付けられたテーブルを備え、
前記再生部は、
前記入力部が前記再生指示を受け入れたら、前記コンテンツデータを前記外部再生機器に出力するに先立って、出力される前記コンテンツデータを前記外部再生機器が再生する際に必要な再生情報を通知する通知部と、
前記外部再生機器が前記記憶装置に接続された際にこの外部再生機器に特有な識別情報を取得し、前記テーブルを参照して、前記外部再生機器が再生可能な前記データ形式により前記コンテンツデータを前記外部再生機器に出力するデータ制御部と
を備えることを特徴とする記憶装置。
コンテンツデータが格納された格納部と、前記格納部に格納された前記コンテンツデータの再生指示を受け入れる入力部と、前記入力部が受け入れた再生指示に基づいて前記コンテンツデータを外部再生機器に出力する再生部と、前記外部再生機器の識別情報とこの外部再生機器が再生可能な前記コンテンツデータのデータ形式とが関連付けられたテーブルとを備えた記憶装置におけるデータ出力方法であって、
前記再生部が、
前記入力部が前記再生指示を受け入れたら、前記コンテンツデータを前記外部再生機器に出力するに先立って、出力される前記コンテンツデータを前記外部再生機器が再生する際に必要な再生情報を通知し、
前記外部再生機器が前記記憶装置に接続された際にこの外部再生機器に特有な識別情報を取得し、前記テーブルを参照して、前記外部再生機器が再生可能な前記データ形式により前記コンテンツデータを前記外部再生機器に出力する
ことを特徴とする記憶装置におけるデータ出力方法。
コンテンツデータが格納された格納部と、前記格納部に格納された前記コンテンツデータの再生指示を受け入れる入力部と、前記入力部が受け入れた再生指示に基づいて前記コンテンツデータを外部再生機器に出力する再生部と、前記外部再生機器の識別情報とこの外部再生機器が再生可能な前記コンテンツデータのデータ形式とが関連付けられたテーブルとを備えたコンピュータにより実行されるプログラムであって、
このプログラムが前記コンピュータにより実行されると、このコンピュータの再生部を、
前記入力部が前記再生指示を受け入れたら、前記コンテンツデータを前記外部再生機器に出力するに先立って、出力される前記コンテンツデータを前記外部再生機器が再生する際に必要な再生情報を通知する通知部と、
前記外部再生機器が前記コンピュータに接続された際にこの外部再生機器に特有な識別情報を取得し、前記テーブルを参照して、前記外部再生機器が再生可能な前記データ形式により前記コンテンツデータを前記外部再生機器に出力するデータ制御部と
として機能させることを特徴とするプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照して、本発明の記憶装置の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
【0022】
図1は、本発明の第1実施形態であるコンテンツ再生システムの概略構成を示す図である。
図1において、第1実施形態のコンテンツ再生システムSは、記憶装置1、再生装置2及び通信装置3を備える。
【0023】
記憶装置1は、詳細を後述するように、コンテンツデータが格納された格納部と、格納部に格納されたコンテンツデータの再生指示を受け付ける入力部と、入力部が受け付けた再生指示に基づいてコンテンツデータを送信する送信部とを備える。記憶装置1は、例えばNAS(Network Attached Storage)、PC(Personal Computer)である。
【0024】
本実施形態の記憶装置1のUSBコネクタ(
図1において図示略)にはUSB−DAC4が接続され、記憶装置1の格納部に格納されたコンテンツデータは、USBコネクタを経由してUSB−DAC4に出力され、このUSB−DAC4においてデジタルーアナログ変換され、再生装置2において再生可能なアナログコンテンツデータとしてこの再生装置2に出力される。記憶装置1の詳細については後述する。
【0025】
なお、以下の説明では、コンテンツデータとして音楽データや楽曲データを例にとって説明するが、本発明の記憶装置に格納されるコンテンツデータは音楽データや楽曲データに限定されず、動画データ、静止画データであってもよい。また、本発明においては、後述するようにコンテンツデータはコンテンツファイルとして格納部に格納されている。従って、特に区別する場合以外は、コンテンツデータとコンテンツファイルとは同義として説明する。
【0026】
再生装置2は、USB−DAC4からアナログコンテンツデータを受信し、このアナログコンテンツデータに基づいて、再生装置2に接続されたスピーカ等の音声出力装置5に音楽再生信号を送信し、この音声出力装置5を介してコンテンツデータを再生する。再生装置2は、例えばアナログオーディオアンプである。再生装置2の詳細についても後述する。
【0027】
通信装置3は、無線アクセスポイント(AP)6との間で無線通信が可能な装置である。通信装置3は、一例としてスマートフォン、タブレット端末である。
【0028】
そして、記憶装置1はスイッチングハブ等の中継機器7を介してLAN(Local Area Network)8に接続されるとともに、通信装置3は、無線アクセスポイント6及び中継機器7を介してLAN8に接続されている。LAN8は、ルータ9を介してインターネット等のWAN10(Wide Area Network)に接続されている。これにより、記憶装置1と通信装置3の間でデータの送受信が可能にされているとともに、記憶装置1及び通信装置3は、WAN10上に存在する外部サーバ11との間でもデータの送受信が可能にされている。
【0029】
(第1実施形態の記憶装置の構成)
図2は、本発明の第1実施形態である記憶装置1の概略構成を示すブロック図である。
図2において、本実施形態の記憶装置1は、CPU(Central Processing Unit)20、ROM(Read Only Memory)21、RAM(Random Access Memory)22、入出力デバイス23、ネットワークインタフェース(I/F)25及びHDD(Hard Disk Drive)部26を備えており、これらはバスにより互いに接続されている。
【0030】
CPU20は、後述するROM21内に格納されたファームウェア等のプログラムが実行されることにより、記憶装置1全体の制御を行う。また、CPU20は、ROM21内に格納されたプログラムが実行されることにより、
図4に示すような各機能部としても動作する。
図4に示す各機能部の動作については後述する。ROM21には、上述したファームウェア等のプログラム、及び設定テーブル33等が格納されている。設定テーブル33の具体的構成については後述する。RAM22は記憶装置1のワークメモリとして機能し、CPU20を含めた記憶装置1の動作時に一時的に使用されるプログラム、データ等が格納される。
【0031】
入出力デバイス23は、入力インタフェース(I/F)23a、入力指示部23b及びUSBインタフェース(I/F)23cを備える。
【0032】
入力インタフェース23aには入力指示部23bが接続され、ユーザが入力指示部23bを操作することにより入力される入力信号を受信する。入力指示部23bとしては、例えば記憶装置1がNASであれば、ファイル取り込み指示、外部再生機器の取り外し指示、動作状態表示指示、本体リセット等を行う各種ボタン等が挙げられる。
【0033】
USBインタフェース23cはUSBコネクタ(図略)を備え、このUSBコネクタに直接、あるいはUSBケーブルを介して接続されたUSB機器32に対して、USB2.0またはUSB3.0規格に沿ったデータの読み出し/書き込みを行う。USB機器32としては、上述のUSB−DAC4のほか、USBフラッシュメモリ、USBインタフェースを備えたHDD装置、キーボード等が挙げられる。
【0034】
ネットワークインタフェース25はネットワークコネクタ(図略)を備え、このネットワークコネクタにネットワークケーブル(図略)を介してルータ9が接続されている。これにより、ネットワークインタフェース25及びルータ9を介して記憶装置1と通信装置3との間でデータの送受信がされるとともに、このルータ9がWAN10に接続されることで、外部ネットワークと記憶装置1の間でデータの送受信がされる。このネットワークインタフェース25は、例えばIEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.3規格に基づく有線通信を行うものである。
【0035】
HDD部26は、HDD26bとHDDインタフェース(I/F)26aとを備える。HDD26bは、記録媒体であるディスクと、このディスクの回転を行う回転部と、ディスクに対してデータの読み出し/書き込みを行うヘッド部とを備える(いずれも不図示)。HDDインタフェース26aは、このHDD26bに対するデータの読み出し/書き込み指令があった場合に、HDD26b全体の制御を行うとともに、データの読み出し/書き込み制御を行い、読み出されたデータを出力する。
【0036】
また、このHDD26bにはコンテンツファイル30及びコンテンツ登録リスト31が格納されている。本実施形態のHDD26bには、DSD(Direct Stream Digital)フォーマットを含む1またはそれ以上の種類のフォーマットのコンテンツファイル30が格納されている。
【0037】
ここで、DSDフォーマットとは、アナログ形式の音楽データ、楽曲データをパルス変調の一つであるPDM(Pulse Density Modulation:パルス密度変調)方式によりアナログ−デジタル変換を行ったコンテンツファイル30のフォーマットを指す。他にHDD26bに格納されうるコンテンツファイル30のフォーマットとしては、PCM(Pulse Code Modulation:パルス符号変調)方式によりアナログ−デジタル変換を行ったPCMフォーマット等が挙げられる。特に、本実施形態のDSDフォーマットのコンテンツファイル30は、CD−DA(Compact Disc Digital Audio)のサンプリング周波数である44.1kHzの64倍=2.8224MHz(DSD64と呼ばれることもある)、128倍である5.6448MHz(DSD128と呼ばれることもある)、さらには256倍である11.2896MHz(DSD256と呼ばれることもある)のサンプリング周波数によりパルス変調されたものであることが好ましい。
【0038】
なお、
図2においてコンテンツファイル30は1つのみ図示されているが、本実施例においてコンテンツファイル30は複数個HDD26b内に格納されていてもよい。
【0039】
(第1実施形態の記憶装置の機能構成)
図3は、DSDフォーマットによる楽曲データ再生時の第1実施形態の記憶装置の機能構成を示す機能ブロック図である。
図3に示す機能ブロック図は、コンテンツファイル30がDSDフォーマットによる楽曲ファイルであった場合の、DLNA(Digital Living Network Alliance:登録商標)のガイドラインに従った機能を示すものである。
【0040】
本実施形態の記憶装置1は、DLNAガイドラインに従ったDMS(Digital Media Server)部40及びDMR(Digital Media Renderer)部41を備えている。AV機器、PC、モバイル機器等を用いてホームネットワークを構築する際の規格である、DLNAのガイドラインにおいて、写真・音楽・ビデオといったコンテンツファイル30はDMS部40内のDB42に格納され、コンテンツディレクトリ(Content Directory Service:CDS)と呼ばれる、フォルダ階層を持った構造でコンテンツ一覧が管理される。CDS内のコンテンツファイル30には、それぞれのコンテンツファイル30を一意に識別するためのID値と、このコンテンツファイル30の詳細情報であるメタデータ及びコンテンツファイル30の取得先を示すURI(Uniform Resource Identifier)とが与えられている。CDSはネットワーク上の他の機器に公開され、コンテンツの再生をするクライアント機器は、DMS部40上のCDSを辿ってコンテンツを選択し、URIで示されるコンテンツデータをDMS部40のDB42から取得し、再生を行う。ここで、DMS部40とクライアント機器との間の通信に用いられるプロトコルには、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)が用いられる。
【0041】
また、DLNAガイドラインでは、クライアント機器の一種である、一例として通信装置3からなるDMC(Digital Media Controller)43は、ネットワーク内に存在するDMS部40を探し出し、CDS情報、一例としてコンテンツリストを取得して、取得したCDS情報の閲覧画面を表示する。ユーザはこのコンテンツリストを閲覧して、再生を希望するコンテンツファイル30を選択すると、DMC43は、ユーザが選択したコンテンツファイル30の再生出力をDMR部41に要求し、DMR部41はDMS部40にコンテンツファイル30の送信を指示してこのDMS部40から送信されたコンテンツデータを再生する。
【0042】
本実施形態のDMR部41は、DMR制御部44、http src部45、DSDパーサ(parser)部46、DSDデコーダ(decoder)部47及びAlsa Sink部48を備えている。
【0043】
DMR制御部44は、DMC43からのコンテンツ再生指示を受け、設定テーブル33を適宜参照しながら、http src部45、DSDパーサ(parser)部46、DSDデコーダ(decoder)部47及びAlsa Sink部48に、以下に説明する動作指令行うとともにこれらの制御を行う。
【0044】
http src部45は、DMS部40からのコンテンツファイル30の配信を受け、後段であるDSDパーサ部46へこのコンテンツファイル30を出力する。DSDパーサ部46は、http src部45から出力されたDSDフォーマットによるコンテンツファイル30をパースし、このコンテンツファイル30のヘッダを解析することで、デコーダ部47が有するPCM変換部47a、DoP変換部47b、及びDSDネイティブ変換部47cのいずれかにx−dsd形式で出力する。DSDパーサ部46がDSDデコード部47のいずれの変換部47a、47b、47cに出力するかは、DMR制御部44が設定テーブル33を参照した後にDSDパーサ部46に指令することで決定される。
【0045】
DSDデコーダ部47は、PCM変換部47a、DoP変換部47b及びDSDネイティブ変換部47cを有する。PCM変換部47aは、x−dsd形式の入力をデコードし、PCMフォーマットで出力する。DoP変換部47bは、x−dsd形式の入力をデコードし、x−raw(DoP)フォーマットで出力する。DSDネイティブ変換部47cは、x−dsd形式の入力に対して適宜ヘッダデータを付加して出力する。
【0046】
そして、Alsa Sink部48は、USB−DAC4との間でサンプリングレート、チャンネル、フォーマットに関する情報を含めたネゴシエーションを行い、また、DSDデコーダ部47からの出力をUSB−DAC4に送出する。
【0047】
ここでDoP(DSD over PCM)フォーマットのコンテンツファイル30について説明する。DoPフォーマットのコンテンツファイル30の1フレームは24ビットからなる。これは、USB規格で定められているPCMデータが1フレーム24ビットであるので、このPCMデータのフォーマットに合わせたものである。24ビットのデータのうち、上位の8ビットはDSDマーカーとされ、このDSDマーカーを構成する8ビットには、DSDフォーマットのコンテンツファイル30に関する情報が格納されている。下位の16ビットはDSDオーディオビットである。DSDフォーマットのコンテンツデータは1ビット単位で構成されているので、1フレーム(16ビット)内のコンテンツデータには、上位ビットから順にDSDフォーマットのコンテンツデータが格納される。
【0048】
次に、
図4は、本実施形態の記憶装置1の概略構成を示すブロック図である。本実施形態の記憶装置1は、制御部50、記憶部51、操作入力部52、再生出力部53及び通信部54を備えている。
【0049】
制御部50は、記憶装置1全体の制御を行う。特に、この制御部50は、上述のようにDLNAガイドラインにおけるDMS及びDMRとして記憶装置1を動作させるための機能を備えている。この制御部50は入力部55及び再生部56を備える。
【0050】
入力部55は、記憶部51の後述する格納部61に格納されたコンテンツファイル30の再生指示を受け入れる。ここにいう再生指示には、楽曲ファイルであるコンテンツファイル30を曲の先頭から再生する指示と、コンテンツファイル30の再生中断、中止指示を受けて再生部56がコンテンツファイル30の外部再生機器への出力を中断、中止した後に、楽曲の中断、中止位置から再度再生する指示の双方を含む。
【0051】
加えて、コンテンツファイル30がいわゆるアルバム形式で、すなわち、複数のコンテンツファイル30が一つの再生単位として格納部61に格納されている場合、このアルバム単位での再生指示も、ここにいう再生指示に含む。この場合、入力部55が受け入れる再生指示には、アルバムの中で先頭に再生されるべきコンテンツファイル30を曲の先頭から再生する指示と、現在再生しているコンテンツファイル30の再生終了が近づいた時点で、このコンテンツファイル30の次に再生すべき旨の設定がされているコンテンツファイル30の再生準備の指示も含まれる。
【0052】
再生部56は、入力部55が受け入れた再生指示に基づいてコンテンツファイル30を外部再生機器に出力する。本実施形態では、再生部56は主に記憶装置1のUSBコネクタに接続されたUSB−DAC4にコンテンツファイル30を出力するが、他の外部再生機器への出力を行ってもよいことはもちろんである。また、再生部56は、コンテンツファイル30のフォーマットや外部再生機器の性能に応じて、コンテンツファイル30そのもの(より詳細にはコンテンツデータそのもの)を外部再生機器に出力してもよいし、外部再生機器において再生可能なフォーマット、データに変換して出力してもよいことはもちろんである。
【0053】
この再生部56は、取得部57、通知部58及びデータ制御部59を備える。
【0054】
取得部57は、外部再生機器であるUSB−DAC4が入出力インタフェースであるUSBインタフェース23cに接続された際に、USBインタフェース23cが入手したUSB−DAC4のIDを識別情報として取得して設定テーブル33に記述する。USB−DAC4のIDとは、USB−DAC4のUSB IDである。USB IDにはベンダーIDとプロダクトIDとがあり、ベンダーIDはUSB機器の製造会社(ベンダー)に固有なIDであり、プロダクトIDはこのベンダーが個々のUSB機器の機種毎に固有となるように割り当てたIDである。これらベンダーID及びプロダクトIDはそれぞれ2バイトの値を有し、0〜Fで表される16進法の英数字4桁により表現することができる。USB IDは、USB−DAC4がUSBインタフェース23cに接続された際に、取得部57に相当するAlsa Sink部48がUSB−DAC4との間で行ったネゴシエーションの際に取得することが可能である。
【0055】
なお、取得部57は、USB IDのうちベンダーIDまたはプロダクトIDのいずれか一方を識別情報として取得して設定テーブル33に記述することも可能であり、また、ベンダーIDやプロダクトIDの一部を識別情報として使用することも可能であり、要は、USB−DAC4を一意に識別可能なものであれば識別情報として使用可能である。
【0056】
通知部58は、入力部55が再生指示を受け入れたら、コンテンツファイル30を外部再生機器であるUSB−DAC4に出力するに先立って、出力されるコンテンツファイル30をUSB−DAC4が再生する際に必要な再生情報を通知する。このような再生情報としては、記憶装置から出力されるコンテンツファイル30のサンプリングレート、チャンネル、フォーマットに関する情報が含まれ、特に、フォーマットに関する情報は必須である。
【0057】
つまり、本実施形態に用いられるUSB−DAC4を含めて、USB−DACは入力されたコンテンツファイル30のフォーマットを自動認識して自身の設定変更を行う機能は通常有しておらず、コンテンツファイル30を出力する機器、例えば本実施形態の記憶装置1から再生情報を事前に通知し、USB−DAC4はこの再生情報を受け取って自身の設定変更を行う。
【0058】
通知部58は、コンテンツファイル30の出力に先立ってこの再生情報を通知するが、上述のようにコンテンツファイル30がアルバム形式であり、連続的に再生される複数のコンテンツファイル30が同一の再生情報に関連付けられている場合は、先頭に再生されるコンテンツファイル30の再生に先立って再生情報を通知すれば足りる。
【0059】
データ制御部59は、外部再生機器であるUSB−DAC4が記憶装置1に接続された際に、USB−DAC4に特有な識別情報を取得し、設定テーブル33を参照して、USB−DAC4が再生可能なデータ形式、好ましくはUSB−DAC4が再生可能なフォーマットによりコンテンツファイル30をUSB−DAC4に出力する。より詳細には、データ制御部59は、取得部57が取得したUSB−DAC4の識別情報であるUSB IDを用いて設定テーブル33を参照し、このUSB IDにより特定されるUSB−DAC4が再生可能なフォーマットを検出する。そして、データ制御部59は、現在接続されているUSB−DAC4が再生可能なフォーマットにより、コンテンツファイル30をUSB−DAC4に出力する。
【0060】
好ましくは、データ制御部59は、USB−DAC4のUSB IDに基づいて、DSD形式のまま、あるいはDoP形式またはPCM形式に変換して、コンテンツファイル30をUSB−DAC4に送出する。言い換えれば、データ制御部59は、設定テーブル33を用いて検出した、現在接続されているUSB−DAC4が再生可能なフォーマットに基づいて上述のDSDデコーダ部47が有するPCM変換部47a、DoP変換部47b及びDSDネイティブ変換部47cのいずれかを選択し、これらPCM変換部47a等のいずれかを用いてコンテンツファイル30のフォーマットを変換してUSB−DAC4に出力する。
【0061】
また、記憶装置1は論理ポートとしてPCMポート及びDSDポートを備え、データ制御部59は、USB−DAC4が再生可能なフォーマットに基づいて、いずれの論理ポートによりUSB−DAC4と接続するかを決定する。PCMポートは、実質的にはPCM変換部47a及びDoP変換部47bに相当し、また、DSDポートは、実質的にはDSDネイティブ変換部47cに相当する。従って、データ制御部59は、USB−DAC4が再生可能なフォーマットがPCMフォーマットまたはDoPフォーマットである場合、PCMポートによりUSB−DAC4と接続し、USB−DAC4が再生可能なフォーマットがDSDフォーマットである場合、DSDポートによりUSB−DAC4と接続することを決定する。
【0062】
記憶部51は各種データを少なくとも一時的に格納する機能を有する。この記憶部51は格納部61を備え、この格納部61には、コンテンツファイル30及びコンテンツ登録リスト31が格納されている。既に説明したように、本実施形態の記憶装置1の格納部61に格納されるコンテンツファイル30は、好ましくはDSDフォーマットによるコンテンツファイル30を含む。コンテンツ登録リスト31には、コンテンツファイル30のファイル名と、その格納場所を示す情報(例えばURI)やコンテンツ名、サイズ、など、コンテンツ自体に関する内容を説明する情報や属性を示す情報などのコンテンツ情報と、が関連付けられて記述されている。また、記憶部51には設定テーブル33が格納されている。
【0063】
操作入力部52は、記憶装置1に入力される各種データの入力を受け付け、入力された各種データを制御部50に入力し、あるいは記憶部51に格納する。再生部としても機能する再生出力部53は、再生部56が出力したコンテンツファイル30を、USB−DAC4等の外部再生機器に出力する。入力部としても機能する通信部54は、制御部50及び記憶部51内の各種データを、LAN8及びWAN10を介して通信装置3、外部サーバ11を含む外部出力機器に送信し、また、通信装置3等からの各種データを受信する。
【0064】
以上の構成において、制御部50及び制御部50を構成する入力部55及び再生部56は主にCPU20により構成され、記憶部51は主にROM21、RAM22及びHDD部26により構成され、操作入力部52は主に入出力デバイス23により構成され、再生出力部53は主に入出力デバイス23により構成され、そして通信部54は主にネットワークインタフェース25により構成される。
図4に示す記憶装置1の各機能部の動作については後に詳述する。
【0065】
(設定テーブルの構成)
図5は、本実施形態の記憶装置1に用いられる設定テーブル33を示す図である。
【0066】
本実施形態の設定テーブル33は、上述したように記憶装置の記憶部51に格納されている。この設定テーブル33は、USB ID領域33aとDSD対応/非対応領域33bとを備えている。
【0067】
USB ID領域33aには、記憶装置1に接続される可能性のあるUSB−DAC4のUSB IDが格納されている。DSD対応/非対応領域33bには、USB ID領域33aに記述されたUSB IDにより特定されるUSB−DAC4がDSDフォーマットのコンテンツファイル30を再生可能であるか否かを示す情報が記述されている。この情報は、DSD非対応、すなわちPCMフォーマットによるコンテンツファイル30のみ再生可能である(図中「NO」で示している)ことを示す情報、DoPフォーマットのコンテンツファイル30は再生可能である(図中「DoP」で示している)ことを示す情報、及び、DSDフォーマットのコンテンツファイル30は再生可能である(図中「Native」で示している)ことを示す情報のいずれかである。
【0068】
ここで、DSDフォーマットのコンテンツファイル30が再生可能なUSB−DAC4は、PCMフォーマットまたはDoPフォーマットのコンテンツファイル30が再生可能である場合もある。しかしながら、本実施形態の記憶装置1にはDSDフォーマットのコンテンツファイル30が少なくとも格納されており、DSDフォーマットのコンテンツファイル30をPCMフォーマットまたはDoPフォーマットに変換することにより音質が変化する可能性もありうるので、DSDフォーマットのコンテンツファイル30が再生可能なUSB−DAC4については、極力DSDフォーマットのまま、すなわちDSDネイティブの環境で再生することが好ましい。このため、DSD対応/非対応領域33bには、DSDフォーマットにより再生可能であるか否かの情報を優先して記述している。
【0069】
同様に、DoPフォーマットのコンテンツファイル30は、データ構造がPCMファイルに準拠しているが、DSDフォーマットのデータがほぼそのまま含まれたコンテンツファイル30であるので、DoPフォーマットのコンテンツファイル30が再生可能であればそれを優先して情報として記述している。
【0070】
(第1実施形態の動作)
次に、
図6のシーケンス図及び
図7〜
図9のフローチャートを参照して、本実施形態のコンテンツ再生システムSの動作を、記憶装置1の動作を中心に説明する。
【0071】
まず、
図6は、第1実施形態の記憶装置の動作の一例を説明するためのシーケンス図である。
図6のシーケンス図に示す動作は、DSDフォーマットのコンテンツファイル30の再生開始時における動作である。
【0072】
まず、ステップS1において、DMR部41のDMR制御部44が、USBインタフェース23cにUSB−DAC4が接続されたことを検出し、次いで、ステップS2では、Alsa Sink部48がUSB−DAC4との間でUSB規格に準拠したネゴシエーション動作を行う。この際、Alsa Sink部48は、USB−DAC4のUSB IDを取得する。
【0073】
次に、ステップS3において、DMCである通信装置3から、DSDフォーマットのコンテンツファイル30の再生指示がされ、ステップS4では、DMR部41のDMR制御部44が、http src部45、DSDパーサ部46、DSDデコーダ部47及びAlsa Sink部48(以下、これらを総称してDMR部41のパイプラインと呼ぶ)を動作準備状態にし、ステップS5では、DMR部41のパイプラインが動作準備状態になったら、USB−DAC4自身がリセットする。
【0074】
ステップS6では、DMR制御部44の制御により、http src部45が受信すべき楽曲ファイル(コンテンツファイル30)のURIをセットし、ステップS7では、DSDパーサ部46が、再生指示がされたコンテンツファイル30のヘッダ部を解析して、サンプリングレートを取得する。ステップS8では、ステップS7でDSDパーサ部46が取得したサンプリングレート、さらにはDMC43とのデータのやり取りの際に取得したチャンネル及びフォーマットをAlsa Sink部48がUSB−DAC4に通知する。ステップS9では、ステップS8におけるAlsa Sink部48とのネゴシエーションの結果得られる、再生指示がされたコンテンツファイル30のサンプリングレート等に基づいて、USB−DAC4が再生準備動作を開始する。
【0075】
ステップS10では、http src部45がDMS部40内にあるコンテンツファイル30を読み取り、ステップS11では、DSDパーサ部46がこのコンテンツファイル30をパースする。ステップS12ではDSDデコーダ部47は楽曲データをデコードし、この楽曲データはステップS13においてAlsa Sink部48によりUSB−DAC4に送出され、ステップS14においてUSB−DAC4による楽曲データの再生が開始される。以降、ステップS15〜ステップS19に示すように、順次楽曲データの読み取りから再生動作までが繰り返される。
【0076】
次に、
図7〜
図9のフローチャートを参照して、本実施形態の記憶装置1の動作について説明する。
【0077】
まず、
図7のフローチャートを参照して、USB−DAC4が本実施形態の記憶装置1に接続された際の動作について説明する。
【0078】
ステップS20では、再生部56の取得部57が、USBインタフェース23cにUSB−DAC4が接続されたことを検出するのを待ち、USB−DAC4が接続されたと検出されると(ステップS20においてYES)、ステップS21において、取得部57はUSB−DAC4との間でUSB規格に準拠したネゴシエーション動作を行う。ステップS22では、取得部57が、ステップS21におけるネゴシエーション動作により、USB−DAC4のUSB IDを取得する。
【0079】
ステップS23では、ステップS22において取得したUSB IDを用いて、データ制御部59が設定テーブル33のUSB ID領域33aを参照し、ステップS22で取得したUSB IDに対応するUSB IDがUSB ID領域33aに記述されているか否かを検索する。そして、記述されていれば、このUSB IDに対応するDSD対応/非対応領域33bに記述されている情報を抽出する。そして、ステップS24では、DSD対応/非対応領域33bに記述されている情報に基づいて、データ制御部59がデータ変換を行うべきフォーマットを設定する。この動作は、
図3のDSDデコーダ部47において、PCM変換部47a、DoP変換部47bまたはDSDネイティブ変換部47cのいずれを用いてデコード動作をするかどうかを設定する動作に対応する。
【0080】
次に、
図8及び
図9のフローチャートを参照して、本実施形態の記憶装置1による楽曲データ再生動作について説明する。
【0081】
ステップS30では、通信部54を介して通信装置3から楽曲ファイルであるコンテンツファイル30の再生指示が入力されるのを入力部55が待ち、再生指示を入力部55が受け入れると、プログラムはステップS31に移行する。
【0082】
ステップS31では、現在コンテンツファイル30が再生されているか否か、言い換えれば、ステップS30で入力部55が受け入れた再生指示がコンテンツファイル30の再生開始指示であるか否かがデータ制御部59により判定され、判定が肯定された場合はプログラムはステップS35に移行し、判定が否定されたらプログラムはステップS32に移行する。
【0083】
ステップS32では、再生部56が再生指示のあったコンテンツファイル30を外部再生機器であるUSB−DAC4に出力することで、このコンテンツファイル30の再生を開始する。
【0084】
ステップS33では、通信部54を介して通信装置3から現在再生中のコンテンツファイル30の一時停止指示を入力部55が受け入れたか否かが判定され、判定が肯定されるとプログラムはステップS34に移行し、判定が否定されるとプログラムはステップS37に移行する。
【0085】
ステップS34では、通信部54を介して通信装置3からコンテンツファイル30の再生再開指示を入力部55が受け入れるのを待ち、再生再開指示を受け入れたら、プログラムはステップS32に移行する。
【0086】
ステップS35では、データ制御部59が再生部56全体のリセット動作を行い、ステップS36では、通知部58がコンテンツファイル30のフォーマット、サンプリングレート等を外部再生機器であるUSB−DAC4に通知する。この後、プログラムはステップS32に移行する。
【0087】
ステップS37では、現在再生中のコンテンツファイル30の再生が終了したか否かが再生部56により判定され、判定が肯定されたらプログラムはステップS38に移行し、判定が否定されたらプログラムはステップS33に戻る。ステップS38では、ステップS30において再生指示のあったコンテンツファイル30の全ての再生が終了したか否か、すなわち、アルバム形式など連続再生をすべきコンテンツファイル30の全ての再生が終了したか否かが判定され、判定が肯定されたらプログラムは終了し、判定が否定されたらプログラムはステップS32に戻る。
【0088】
(第1実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態の記憶装置1では、USB−DAC4のUSB IDに基づいて、データ制御部59が設定テーブル33を参照し、このUSB−DAC4が再生可能なフォーマットにコンテンツファイル30を適宜変換してUSB−DAC4に出力しているので、従来の記憶装置のように、記憶装置のUSBインタフェースにUSB−DACを接続する度に、接続したUSB−DACがどのフォーマットによる楽曲データが再生可能であるかの設定を手作業で行う必要がなく、いわば記憶装置1が自動設定している。
【0089】
従って、本実施形態によれば、接続されたUSB−DAC4に適したフォーマットのコンテンツファイル30を簡便に出力することの可能な記憶装置を実現することができる。
【0090】
(第2実施形態)
次に、
図10は、DSDフォーマットによる楽曲データ再生時の、本発明の第2実施形態である記憶装置の機能構成を示す機能ブロック図である。なお、第1実施形態の記憶装置と同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略化している。
【0091】
上述の第1実施形態の記憶装置では、DLNAガイドラインに沿って楽曲データであるコンテンツファイル30が再生され、このため、CDSによるコンテンツファイル30の管理が行われ、DLNAガイドラインに沿った楽曲データ再生のための各種メタデータもDB42内に格納されていた。
【0092】
一方、記憶装置1が備える入力インタフェース23aを用いてコンテンツファイル30を直接再生指示する態様であれば、DLNAガイドラインに沿った動作は必要なく、単純なファイル再生動作によりコンテンツファイル30をUSB−DAC4に出力することができる。このような動作を行うのが本実施形態の記憶装置1aである。
【0093】
本実施形態の記憶装置1aでは、ファイル再生動作を行うローカル再生部41aはHDD部26に直接アクセスし、HDD部26に格納されたコンテンツファイル30が入力指示部23bにより再生指示されると、このローカル再生部41aがコンテンツファイル30の再生動作を行う。ここに、HDD部26内にはCDSやメタデータが格納されている必要はないが、第1実施形態の記憶装置と択一的動作を行うのであれば、CDS等がHDD部26に格納されていてもよい。
【0094】
本実施形態のローカル再生部41aは、ローカル再生制御部44a、file src部45a、DSDパーサ部46、DSDデコーダ部47及びAlsa Sink部48を備えている。
【0095】
ローカル再生制御部44aは、入力指示部23bからのコンテンツファイル30再生指示を受け、設定テーブル33を適宜参照しながら、file src部45、DSDパーサ部46、DSDデコーダ部47及びAlsa Sink部48に、以下に説明する動作指令行うとともにこれらの制御を行う。file src部45aは、入力指示部23bから再生指示のあったコンテンツファイル30をHDD部26から読み出し、後段であるDSDパーサ部46へこのコンテンツファイル30を出力する。
【0096】
従って、本実施形態によっても、上述の第1実施形態の記憶装置と同様に、接続されたUSB−DAC4に適したフォーマットのコンテンツファイル30を簡便に出力することの可能な記憶装置1aを実現することができる。
【0097】
(変形例)
本発明の記憶装置1は、その細部が上述の各実施形態に限定されず、種々の変形例が可能である。一例として、上述の第1、第2実施形態では、USB−DAC4のUSB IDとこのUSB−DAC4がDSD対応/非対応であるかを示す情報とが記述された設定テーブル33は記憶装置1に予め用意されていたが、新たなUSB−DAC4が販売され、あるいは、既に販売されているUSB−DAC4のDSD対応/非対応に関する情報が更新された場合、記憶装置1のデータ制御部59がWAN10上に存在する外部サーバ11に適宜アクセスして更新情報を取得し、設定テーブル33の内容を更新しても良い。あるいは、設定テーブル33そのものを外部サーバ11に置き、USB−DAC4が接続される度にデータ制御部59が外部サーバ11にある設定テーブル33を参照してもよい。
【0098】
また、上述の各実施形態の記憶装置1において、通知部58がUSB−DAC4に対してフォーマットやサンプリングレートを通知した場合、USB−DAC4がこの通知に応答して自身の設定を変更する際、変更が完了するまでには一定の時間が必要となる。この場合において、データ制御部59が通知部58による通知の後直ちにUSB−DAC4にコンテンツファイル30を出力すると、USB−DAC4はこのコンテンツファイル30の再生準備ができないままコンテンツファイル30を受け入れることになり、結果としてコンテンツファイル30の先頭部分が再生されない(頭切れ)可能性がある。
【0099】
そこで、データ制御部59は、設定変更を行うために必要とする時間以上の無音データを出力することで頭切れを防止する手法が考えられる。この、USB−DAC4が設定変更を行うために必要とする時間はUSB−DAC4毎に異なる可能性があるので、上述の設定テーブル33に、データ制御部59が出力する無音データの時間も記述し、データ制御部59は、コンテンツファイル30の再生時に設定テーブル33を参照して所定の無音データを出力してもよい。
【0100】
さらに、上述の各実施形態では、データ制御部59は設定テーブル33に記述された情報に基づいてフォーマット変換を行っていたが、フォーマット変換の有無及びどのフォーマットに変換するかを設定テーブル33に基づいて行うか、あるいは、ユーザが直接指定できるかを切り替えられるようにしてもよい。いわば、フォーマット変換の自動モード及び手動モードを設け、いずれかに切替可能にしてもよい。
【0101】
また、上述した各実施形態における記憶装置1は入力指示部23bを備えていたが、記憶装置がディスプレイ部を備え、コンテンツファイル30に関する表示(例えば曲名)を行ってもよく、また、このディスプレイ部がタッチパネルを備え、このタッチパネルが本発明における入力部として機能する、すなわち、コンテンツファイル30の再生指示を受け入れてもよい。
【0102】
また、本発明は、外部記憶装置に格納されたコンテンツデータの再生指示を受け入れ、受け入れた再生指示に基づいてコンテンツデータを外部再生機器に出力する再生処理装置にも適用可能である。
【0103】
そして、上述の各実施形態において、記憶装置1を動作させるプログラムはROM21、HDD部26等に格納されて提供されていたが、不図示の光学ディスクドライブ、USBインタフェース23c等を用いて、プログラムが格納されたDVD(Digital Versatile Disc)、USBフラッシュメモリ装置、メモリーカード等を接続し、このDVD等からプログラムを記憶装置1に読み込んで動作させてもよい。また、WAN10上の外部サーバ11内にプログラムを格納しておき、ネットワークインタフェース25を介してこのプログラムを記憶装置1に読み込んで動作させてもよい。さらに、上述の各実施形態において、記憶装置1は複数のハードウェア要素により構成されていたが、これらハードウェア要素の一部の動作をCPU20がプログラムの動作により実現することも可能である。加えて、上述の各実施形態ではHDD部26を用いていたが、HDD部26以外の記憶媒体、一例としてSSD(Solid State Drive)装置やメモリーカード等の周知の記憶媒体を用いることも可能である。