特許第6774004号(P6774004)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6774004変化度合い導出装置、変化度合い導出方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6774004
(24)【登録日】2020年10月6日
(45)【発行日】2020年10月21日
(54)【発明の名称】変化度合い導出装置、変化度合い導出方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G01N 21/88 20060101AFI20201012BHJP
【FI】
   G01N21/88 J
【請求項の数】7
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-95127(P2016-95127)
(22)【出願日】2016年5月11日
(65)【公開番号】特開2017-203675(P2017-203675A)
(43)【公開日】2017年11月16日
【審査請求日】2019年4月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士ゼロックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000039
【氏名又は名称】特許業務法人アイ・ピー・ウィン
(72)【発明者】
【氏名】小勝 斉
(72)【発明者】
【氏名】笹原 慎司
(72)【発明者】
【氏名】松野下 純一
(72)【発明者】
【氏名】荻野 賢
【審査官】 越柴 洋哉
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−196926(JP,A)
【文献】 特開2014−211371(JP,A)
【文献】 特開2015−045593(JP,A)
【文献】 特開2012−138676(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 21/84−21/958
G01N 21/17−21/61
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
劣化前及び劣化後において、無彩色及び無彩色以外の特定色を含む画像を有した対象物の画像データを受け付ける受付手段と、
前記受付手段により受け付けられた劣化前の前記画像データの無彩色部分から取得した機器非依存色空間における第一の色座標値と、前記受付手段により受け付けられた劣化後の前記画像データの無彩色部分から取得した前記機器非依存色空間における第二の色座標値と、に基づいて、前記受付手段により受け付けられた劣化後の前記画像データの特定色から取得した前記機器非依存色空間における色座標値を第三の色座標値に補正する補正手段と、
を有する変化度合い導出装置。
【請求項2】
前記第三の色座標値から、劣化前の前記画像データと劣化後の前記画像データとの変化度合いを取得する劣化度合い取得手段をさらに有する請求項1記載の変化度合い導出装置。
【請求項3】
前記劣化度合い取得手段は、前記第三の色座標値を等色空間の色座標値に変換して変化度合いを取得する請求項2記載の変化度合い導出装置。
【請求項4】
前記機器非依存色空間は、三刺激値であることを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の変化度合い導出装置。
【請求項5】
前記受付手段により受け付けられた画像データをサンプリングするサンプリング手段をさらに含み、前記補正手段は、前記サンプリング手段によりサンプリングした画像データに基づいて補正する請求項1乃至4いずれか記載の変化度合い導出装置。
【請求項6】
劣化前及び劣化後において、無彩色及び無彩色以外の特定色を含む画像を有した対象物の画像データを受け付ける工程と、
劣化前の前記画像データの無彩色部分から取得した機器非依存色空間における第一の色座標値と、劣化後の前記画像データの無彩色部分から取得した前記機器非依存色空間における第二の色座標値と、に基づいて、劣化後の前記画像データの特定色から取得した前記機器非依存色空間における色座標値を第三の色座標値に補正する工程と、
を有する変化度合い導出方法。
【請求項7】
劣化前及び劣化後において、無彩色及び無彩色以外の特定色を含む画像を有した対象物の画像データを受け付けるステップと、
劣化前の前記画像データの無彩色部分から取得した機器非依存色空間における第一の色座標値と、劣化後の前記画像データの無彩色部分から取得した前記機器非依存色空間における第二の色座標値と、に基づいて、劣化後の前記画像データの特定色から取得した前記機器非依存色空間における色座標値を第三の色座標値に補正するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、変化度合い導出装置、変化度合い導出方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、色の数値が既知の色既知面を有する色既知体を準備する準備過程と、建物における劣化判定の対象となる外装材と前記色既知体の色既知面とを一緒にカラーのデジタル撮影手段で撮影する撮影過程と、この撮影されたデジタルデータの画像の色を、この画像における前記色既知面の画像の色を用いて色補正し、補正後の色を数値化する色補正過程と、この色補正された外装材の色の数値と定められた色の数値との差である、少なくとも明度差の数値を含む色差を求めてこの色差から汚れの程度の判定を行う汚れ判定過程と、この汚れ判定過程で判定された汚れの程度を用いて前記外装材の劣化を判定する劣化判定過程とを含む、外装材の劣化判定方法を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014−196926号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、対象物と色既知体とをともに撮影しなくても、対象物の変化度合いを知ることができる変化度合い導出装置、変化度合い導出方法及びプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に係る本発明は、無彩色を含む画像を有した対象物の画像データを受け付ける受付手段と、前記前記対象物の基準となる基準画像データについての機器非依存色空間における第一の色座標値と、前記画像データの無彩色部分について前記機器非依存色空間における第二の色座標値と、に基づいて、前記画像データの無彩色部分以外の前記機器非依存色空間における色座標値を第三の色座標値に補正する補正手段と、を有する変化度合い導出装置である。
【0006】
請求項2に係る本発明は、前記第三の色座標値から、前記基準画像データと前記画像データとの変化度合いを取得する劣化度合い取得手段をさらに有する請求項1記載の変化度合い導出装置である。
【0007】
請求項3に係る本発明は、前記取得手段は、前記第三の色座標値を等色空間の色座標値に変換して変化度合いを取得する請求項2記載の変化度合い導出装置である。
【0008】
請求項4に係る本発明は、前記機器非依存色空間は、三刺激値であることを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の変化度合い導出装置である。
【0009】
請求項5に係る本発明は、前記受付手段により受け付けられた基準画像データ及び無彩色画像データをサンプリングするサンプリング手段をさらに含み、前記補正手段は、前記サンプリング手段によりサンプリングした画像データに基づいて補正する請求項1乃至4いずれか記載の変化度合い導出装置である。
【0010】
請求項6に係る本発明は、無彩色を含む画像を有した対象物の画像データを受け付ける工程と、前記前記対象物の基準となる基準画像データについての機器非依存色空間における第一の色座標値と、前記画像データの無彩色部分について前記機器非依存色空間における第二の色座標値と、に基づいて、前記画像データの無彩色部分以外の前記機器非依存色空間における色座標値を第三の色座標値に補正する工程と、を有する変化度合い導出方法である。
【0011】
請求項7に係る本発明は、無彩色を含む画像を有した対象物の画像データを受け付けるステップと、前記前記対象物の基準となる基準画像データについての機器非依存色空間における第一の色座標値と、前記画像データの無彩色部分について前記機器非依存色空間における第二の色座標値と、に基づいて、前記画像データの無彩色部分以外の前記機器非依存色空間における色座標値を第三の色座標値に補正するステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に係る本発明によれば、対象物と色既知体とをともに撮影しなくても、対象物の変化度合いを知ることができる変化度合い導出装置を提供することができる。
【0013】
請求項2に係る本発明によれば、請求項1に係る本発明の効果に加えて、対象物の画像が基準画像からどれくらい変化したのか、その変化度合いを取得することができる。
【0014】
請求項3に係る本発明によれば、請求項2に係る本発明の効果に加えて、等色空間に変換しない場合と比較して、容易に変化度合いを算出することができる。
【0015】
請求項4に係る本発明によれば、請求項1乃至3いずれかに係る本発明の効果に加えて、等比性や加法性のある三刺激値を利用して、変換を行うことができる。
【0016】
請求項5に係る本発明によれば、請求項1乃至4いずれか記載の本発明の効果に加えて、サンプリングをしない場合と比較して、後の計算を容易にすることができる。
【0017】
請求項6に係る本発明によれば、対象物が直接測色することができない場所にある場合でも対象物の劣化測定をすることができる劣化測定方法を提供することができる。
【0018】
請求項7に係る本発明によれば、対象物が直接測色することができない場所にある場合でも対象物の劣化測定をすることができるプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の実施形態に係る劣化測定システムを示す構成図である。
図2】本発明の実施形態に係る劣化測定装置のハードウエアを示すブロック図である。
図3】本発明の実施形態に係る劣化測定装置の新品時における処理フローを示すフローチャートである。
図4】本発明の実施形態に係る劣化測定装置の経年時の処理フローを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
次に、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0021】
図1は、本発明の実施形態に係る変化度合い導出を示す構成図である。以下、対象物の劣化を測定するものとして説明し、変化度合い導出を「劣化測定」と置き換えて説明する。
【0022】
劣化測定をすべき対象物10は、例えば看板であり、高所に設置される等、直接測定するのが困難な場所に設置されている。この対象物10は、半透明体から構成され、例えば白部分12、赤部分14、緑部分16及び青部分17を有している。また、対象物10は、白色LED等の光源が内部に配置され、この光源から発する光が対象物10を透過するようになっている。
【0023】
撮影装置18は、デジタルカメラ、スマートフォン、タブレット等であり、対象物10を撮影する。
【0024】
例えばパーソナルコンピュータである劣化測定装置20は、撮影装置18で撮影された対象物10を撮影した画像データを受け付け、この画像データを処理するようになっている。
【0025】
図2は、劣化測定装置20を示すブロック図である。
劣化測定装置20は、CPU22、メモリ24、入力インターフェイス26及び出力インターフェイス28を有し、これらが制御バス30を介して接続されている。
【0026】
CPU22は、メモリ24に格納された制御プログラムに基づいて予め定められた処理を実行する。入力インターフェイス26には、入力装置32が接続されている。入力装置32としては、前述した撮影装置18に直接接続して入力するコネクタであったり、通信を用いて無線入力したりするものが含まれる。また、出力インターフェイス28には出力装置34が接続されている。この出力装置34は、ディスプレイやプリンタであり、処理されたデータ等の結果が出力される。
【0027】
次に劣化想定装置20による対象物10の劣化測定方法について説明する。
撮影装置18により対象物10を撮影すると、対象物10の画像はRGB画像データとして取り込まれる。RGB画像データは、撮影光源や撮影条件の影響を受け、新品時に対象物10を撮影した画像と経年時に対象物10を撮影した画像と比べても劣化測定は困難である。
【0028】
一方、無彩色(この実施形態においては白)は、汚れ等は生じるものの、分光的なバランスは崩れないと仮定することができる。例えば黄ばみ等は生じないものとする。
【0029】
このため、この実施形態においては、新品時と経年時で特定色を比較する場合に、無彩色を基準に特定色の画像データを補正するようにしている。
【0030】
また、撮影装置18には、画像が飛んだり、潰れたりしないように、適切な露光量となるように、自動露出調整(AE)機能がある。さらに電球、蛍光灯、自然光等の色温度の違う照明条件でも白を白く撮影するためオートホワイトバランス(AWB)機能がある。このAWBは、撮影した画像のRGBの比を変えてしまう操作となる。このため、この実施形態においては、AEは機能させた方が良いが、AWBは機能させないようにOFFとする。
【0031】
図3は、劣化測定装置20の新品時における処理フローを示すフローチャートである。
まずステップS10において、撮影装置18で撮影した新品時の対象物10及びその周辺の画像データを受け付ける。
【0032】
次のステップS12においては、対象物10である看板を抽出する。例えば夜に撮影した場合は、対象物12は、周辺とは輝度が異なるので、輝度が高い部分を抽出すれば良い。昼の撮影の場合は単純な輝度差での領域抽出は適さない。対象物である看板はほぼ中心部に撮影されること、画像中で看板が大面積を占めること、看板のデザインは色数が限られることが多いし、構図的にも単純であることが多いことから、領域の抽出はさほど困難ではない。たとえば、看板に使われている色の中で最も大きい面積を占める色に着目して、画像全体の色のヒストグラムの頻度の高い画素が対応すると仮定する。該当する画素が画像の中心部に集中していれば、看板をサンプリングしたことになる。次に頻度の高い画素が、看板を構成する色で有るかどうか調べ、順次これを繰り返すことにより、看板を構成する色が抽出できる。さらに、看板の形は既知であるので、いわゆるパータンマッチングを使う方法も考えられる。パターンは看板の外枠などにすればよく、その際には、画像の正規化を行う必要がある。2値化モノクロ画像にすること、撮影画像に対して台形補正を行うこと、看板の大きさに関しては大きさの違う複数のパターンを順次適用し、最もマッチングしたものを採用すればよい。看板の位置は大体でよいので、マッチングは縮小した画像で行うのが効率的である。
【0033】
次のステップS14においては、ステップS12で抽出した看板画像から白部分12、赤部分14、緑部分16及び青部分17のR,G,B成分をサンプリングする。サンプリングは、例えば、それぞれの色の複数画素の平均値をとって一つのR,G,B値とし、後の計算を単純化する。
【0034】
次のステップS16においては、白部分12、赤部分14、緑部分16及び青部分17それぞれのRGB画像データをsRGBとみなして三刺激値XYZに変換する。三刺激値XYZへの返還は次の式(1)を用いる。なお、デジタルカメラ等の撮像機器の色空間はsRGBであることが多いが、AdobeRGBであるもの、あるいは機器依存のRawRGBを現像ソフトにより所望の機器非依存のRGB色空間に変換するものもあり、その場合はそれぞれの定義式に従い、三刺激値XYZに変換すればよい。
【0035】
【数1】
【0036】
光源の白色点は例えばD65が用いられる。
D65の行列及び逆行列は次の式(2)及び式(3)の通りである。
【0037】
【数2】
【数3】
【0038】
白部分12の三刺激値XYZをXwnew,Ywnew,Zwnewと称し、白以外の特定色(赤、緑、青)の三刺激値をXinew,Yinew,Zinewと称する。
【0039】
次のステップS18においては、ステップS16で変換したXwnew,Ywnew,Zwnew及びXinew,Yinew,Zinewを前述したメモリ24に記憶させて処理を終了する。
【0040】
図4は、劣化測定装置20の経年時における処理フローを示すフローチャートである。
まずステップS20において、撮影装置18で撮影した経年時の対象物10及びその周辺の画像データを受け付ける。
【0041】
次のステップS22においては、前述したステップS12と同様に対象物10である看板を抽出する。
【0042】
次のステップS24においては、前述したステップS14と同様にサンプリングする。
【0043】
次のステップS26においては、白部分12、赤部分14、緑部分16及び青部分17それぞれのRGB画像データをsRGBとみなして三刺激値XYZに変換する。三刺激値XYZへの返還は、新品時と同様に、前述した式(1)を用いる。
白部分12の三刺激値XYZをXwold,Ywold,Zwoldと称し、白以外の部分の三刺激値をXiold,Yiold,Zioldと称する。
【0044】
なお、本実施形態においては、RGB色空間から等比性や加法性のある三刺激値XYZを利用して、変換を行っている。
加法性とは、物体Aの反射光(発光体A)の三刺激値(XA,YA,ZA)と物体Bの反射光(発光体B)の(XB,YB,ZB)とすると、X=XA+YBが成り立つことを意味する。また、等比性とは、日が一定であればxy色度は変わらない、つまり、三刺激値X:Y:Zが同じなら、同じ色度であるということを意味する。
これらの特徴を利用できるため、結果的には、変化度合いの算出が容易になる。
【0045】
次のステップS28においては、メモリ24に記憶させておいた新品時の三刺激値Xwnew,Ywnew,Zwnew及びXinew,Yinew,Zinewを読み出す。
【0046】
次のステップS30においては、規格係数Xω、Yω、Zωを算出する。規格係数Xω、Yω、Zωは次の式(4)を用いる。
【数4】
【0047】
即ち、規格係数は、新品時の三刺激値Xwnew,Ywnew,Zwnewと経年時の三刺激値Xwold,Ywold,Zwoldとの比であって、白を基準として特定色を補正するための係数である。
【0048】
次のステップ32においては、ステップS26で算出した規格係数Xω、Yω、Zωを用いて特定色の三刺激値Xiold,Yiold,Zioldを次の式(5)に従って補正し、補正した三刺激値Xiold´,Yiold´,Ziold´を得る。
【数5】
【0049】
次のステップS34においては、新品時の三刺激値をXiold,Yiold,Zioldと補正した経年時の三刺激値Xiold´,Yiold´,Ziold´を等色空間の画像データL***に変換する。三刺激値XYZからL***への変換は次の式(6)により行う。
【数6】
【0050】
次のステップS36においては、劣化度合いを算出する。即ち、補正した経年時のL***をL*t,a*t,b*tとし、新品時のL***をL*0,a*0,b*0とすれば、両者の色差ΔEを次の式(7)を用いて演算する。
【0051】
【数7】
【0052】
なお、この実施例においては、式(6)で示すように、ユークリッド距離で色差ΔEを求めるようにしているが、例えばΔE00等を用いるようにしても良い。
【0053】
そして、次のステップS36において、劣化度合いを出力装置34に出力して処理を終了する。劣化度合いは、ステップS46で算出したデータをそのまま出力しても良いが、劣化度合いが閾値を超えた場合に修復すべき旨を表示したり、劣化レベル、例えばレベル1、レベル2等として出力するようにしても良い。
【0054】
なお、上記実施形態においては、劣化測定装置20をパーソナルコンピュータから構成したが、本発明は、これに限定されるものでは無い。例えば撮影装置18に劣化測定装置20の機能の全部又は一部を持たせても良い。
【0055】
また、上記実施形態においては、撮影装置18で撮影したRGB画像データを三刺激値XYZに変換しているが、三刺激値XYZに限らず、測色値(機器非依存な色空間座標)であれば良く、例えばL***、L***であっても良い。
さらに、上記実施形態においては、白を基準として特定色を補正するようにしたが、白に限定されるものではなく、無彩色を基準とすれば良い。
【符号の説明】
【0056】
10 :対象物
18 :撮影装置
20 :劣化測定装置
図1
図2
図3
図4