特許第6774081号(P6774081)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6774081
(24)【登録日】2020年10月6日
(45)【発行日】2020年10月21日
(54)【発明の名称】流動物質を包含して、分配する装置
(51)【国際特許分類】
   B65D 83/00 20060101AFI20201012BHJP
   B65D 77/06 20060101ALI20201012BHJP
   B65D 77/04 20060101ALI20201012BHJP
【FI】
   B65D83/00 K
   B65D77/06 H
   B65D77/04 B
【請求項の数】13
【外国語出願】
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2016-62476(P2016-62476)
(22)【出願日】2016年3月25日
(65)【公開番号】特開2017-171382(P2017-171382A)
(43)【公開日】2017年9月28日
【審査請求日】2019年2月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】509159067
【氏名又は名称】ルムソン・エツセ・ピー・アー
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(72)【発明者】
【氏名】モレッティ マッテオ
【審査官】 内田 茉李
(56)【参考文献】
【文献】 欧州特許出願公開第02279800(EP,A1)
【文献】 欧州特許出願公開第02243557(EP,A1)
【文献】 実開平04−071681(JP,U)
【文献】 実開平06−025168(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 83/00
B65D 77/04
B65D 77/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
流動物質を包含して、分配する装置であり、
容器(1、1’)であって、容器(1、1’)のキャビティにアクセスするために開口を有し、リングキャップ要素(4、4’)との接続手段(3、3’)を有する、首部(2、2’)を備える、容器(1、1’)、
変形可能な材料でできたバッグ(5、5’)であって、前記容器(1、1’)のキャビティの内側に収容されるのに適していて、前記バッグ(5、5’)のキャビティにアクセスするために開口を有する首部(6、6’)を備え、前記バッグ(5、5’)は、前記バッグ(5、5’)の前記首部(6、6’)に対して横に延びるフランジ(7、7’)を備える、バッグ(5、5’)、
ポンプ(8、8’)であって、前記バッグ(5、5’)から流動物質を引き出して、前記ポンプ(8、8’)それ自体の分配ステム(9、9’)を通して流動物質を外側へ供給するために手動で操作されることができて、前記ポンプ(8、8’)は、前記バッグ(5、5’)の前記首部(6、6’)に少なくとも部分的に収容される、ポンプ(8、8’)、
を備え、
前記容器(1、1’)の前記首部(2、2’)に接続される前記リングキャップ要素(4、4’)は、前記ポンプ(8、8’)および前記バッグ(5、5’)を前記容器(1、1’)の前記首部(2、2’)に接続するのに適しており、
前記容器(1、1’)の前記首部(2、2’)の自由縁部(2A、2’A)上に載って配置されるのに適した環状支持要素(10、10’)であって、前記環状支持要素(10、10’)は、
−前記バッグ(5、5’)の前記首部(6、6’)の前記フランジ(7、7’)の少なくとも1つの部分のための少なくとも1つの載置壁(12、12’)を備える席(11、11’)であって、前記リングキャップ要素(4、4’)は、前記容器(1、1’)の前記首部(2、2’)に接続されるときに、前記環状支持要素(10、10’)を前記容器(1、1’)の前記首部(2、2’)に対してと同様に、前記環状支持要素(10、10’)および前記フランジ(7、7’)の前記少なくとも1つの部分を互いに結合する、席(11、11’)、および、
−前記バッグに包含された物質が引き出されて、前記リングキャップ要素が前記容器の前記首部から分離されるときに、前記リングキャップ要素が取り外された場合でも、少なくとも前記バッグ、前記ポンプおよび前記環状支持要素が前記リングキャップ要素に安定的に結合されたままであるように、前記リングキャップ要素が前記容器の前記首部から分離されるときでさえ、前記環状支持要素(10、10’)および前記リングキャップ要素(4、4’)を互いに安定的に結合するために、前記リングキャップ要素(4、4’)に設けられる接続カウンタ手段(41、41’)と協働するのに適した接続手段(13、13’)、
を備える、環状支持要素(10、10’)、
も備える、装置であって、
前記リングキャップ要素(4、4’)および前記容器(1、1’)の前記首部(2、2’)を互いに着脱自在に接続するために、前記リングキャップ要素(4、4’)は、前記容器(1、1’)の前記首部(2、2’)の前記接続手段(3、3’)と直接協働するのに適した接続カウンタ手段(42、42’)を備える、ことを特徴とする、装置。
【請求項2】
前記環状支持要素(10、10’)は、前記載置壁(12、12’)から下方へ突出していて、前記容器(1、1’)の前記首部(2、2’)の上部の内側または外側部分(2B、2’B)と係合するのに適した、中心位置決め部分(14、14’)を備える、ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記中心位置決め部分(14、14’)は、前記容器(1、1’)の前記首部(2、2’)の高さH2の20%以下の限られた高さH1を有する、ことを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記環状支持要素(10、10’)の最大直径(D2)は、前記容器(1、1’)の前記首部(2、2’)の最大直径(D1)以下である、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の装置。
【請求項5】
前記環状支持要素(10、10’)の前記接続手段(13、13’)は、前記環状支持要素(10、10’)の自由外面から突出している少なくとも1つの歯を備える、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の装置。
【請求項6】
前記環状支持要素(10、10’)の前記接続手段(13、13’)は、前記環状支持要素に対して同心的な1つの連続した円形の歯だけ、または前記環状支持要素に対して同心的な同じ円周に沿って配置された複数の歯、を備える、ことを特徴とする請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記環状支持要素(10、10’)の前記接続手段(13、13’)は、前記環状支持要素(10、10’)の外面に設けられる、ことを特徴とする請求項5または6に記載の装置。
【請求項8】
前記容器(1、1’)の外側と、前記容器(1、1’)のキャビティの内面と前記キャビティに収容される前記バッグ(5、5’)の外面との間に存在する隙間との間に、空気の流れのための少なくとも1つの通過チャネル(30、30’)を備える、ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の装置。
【請求項9】
前記環状支持要素(10、10’)は、前記容器(1、1’)の前記首部(2、2’)と接触するのに適した少なくとも1つの接触面を有し、前記面は、空気のための少なくとも1つの通過チャネル(30、30’)を有する、ことを特徴とする請求項7に記載の装置。
【請求項10】
前記ポンプ、前記バッグおよび前記環状支持要素を前記容器の前記首部に接続するのに適した単一のリングキャップ要素が設けられる、ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の装置。
【請求項11】
前記環状支持要素は、
−前記容器の前記首部の自由上縁部上に載せるのに適した下部面(12D)、および前記バッグ(5)の前記横のフランジ(7)の少なくとも1つの部分が載る上部面(12E)を有する、少なくとも1つの実質的に平坦な壁(12)、を備え、
−前記下部載置面幅(L1)は、前記容器の前記首部の前記自由上縁部の幅(L2)と実質的に同じである、ことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の装置。
【請求項12】
前記環状支持要素は、
−前記容器の前記首部の自由上縁部上に載せるのに適した下部面(12D)、および前記バッグ(5)の前記横のフランジ(7)の少なくとも1つの部分が載る上部面(12E)を有する、実質的に水平の展開を有する、少なくとも1つの実質的に平坦な壁(12)、を備え、
そして、基本的に直立の壁(15)が前記少なくとも1つの平坦な壁(12)から上方へ垂直に展開する、ならびに、前記環状支持要素(10、10’)および前記リングキャップ要素(4、4’)を互いに安定的に結合するために前記リングキャップ要素(4、4’)に設けられる接続カウンタ手段(41、41’)と協働するのに適した接続手段(13、13’)は、前記少なくとも1つの直立壁(15)の外側の方へ向いた表面から展開して突出する、ことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の装置。
【請求項13】
前記環状支持要素の全高(H3)は、前記容器の前記首部の全高(H2)の少なくとも50%未満、好ましくは前記容器の前記首部の前記全高の30%未満、より好ましくは前記容器の前記首部の前記全高の20%未満であことを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器の内側に収容される変形可能なバッグに入れられる流動物質を包含して、手動で操作されることができるポンプによって分配する装置に関する。
【0002】
より詳しくは、それは、バッグがそこに包含される物質を空にされたときはいつでも、ポンプならびに、ポンプおよびバッグを前記首部に接続しているそのそれぞれのリングキャップ要素を容器の首部から取り外すと同時に、容器からのバッグの取り出しが起こる装置に関する。
【背景技術】
【0003】
液体およびクリーム状の流動物質を容器内に収容して、それぞれの容器の口部に取り付けるポンプの手動操作を介して、この種の物質が容器から分配されることは、周知の実践である。ポンプの操作は、結果として、容器から所定量の流動物質を引き出す。そして、容器が堅い場合、容器の内側への空気の流入(一般に、ポンプ自体のボディ上でのポンプの接触および摺動領域で起こる)が与えられない場合、または、容器が容器自体の内側円筒面に沿って密封した可動底を備えていない場合。物質のさらなる引き出しおよび分配を妨げる吸引装置が形成される。
【0004】
しかしながら、その内部容積を減少させて、内部圧力を一定に保つために、容器の容量を補償するために用いる後者のシステムは、むしろ面倒でありそして高価である。
【0005】
代わりのシステムは、変形可能でかつ可撓性材料から作られるバッグに分配される流体を導入することから成る。そして、分配ポンプが接続している首部を含む。次いで、バッグおよびポンプ組立体は、外部容器に導入される。
【0006】
バッグを用いたシステムは、通常「空気なし」タイプのシステムのためにも用いられる。
【0007】
この種の装置は、例えば、特許文献1および特許文献2に開示される。これらの文献において、バッグは、フランジが横方向に突出する首部を特徴とする。そして、使用中に、自由縁部は外部容器の首部上に載る。
【0008】
外部容器の首部上にネジ留めされるリングキャップ要素を介してポンプをバッグの首部と関連させることは、特許文献3からも公知である。このようにして、ポンプは、バッグの首部から突出しているフランジとの密封接触を提供するために、リングキャップによって押圧されて保持される。一方、ポンプによって分配される流動物質の量が増加するにつれてバッグがそれ自体に縮小することを可能にするために、バッグの外面と容器の内面との間の隙間に空気が外側から流れるために経路が設けられる。
【0009】
これらの装置において、流動物質の分配が終わったときに、ポンプを保持するリングキャップは、容器の首部からネジを緩めて取り外される。一方、バッグは、容器の内側のままである。これは、装置の正しい処分にとっての課題を表す。というのも、バッグがガラス容器内に含まれるならば、これらの2つの要素は、別々に処分されなければならないからである。さらに、外部容器からのバッグの手動による取り出しは、実行するのが困難である。
【0010】
この課題に対する解決策は、特許文献4に開示される。そこにおいて、分配装置は、容器の首部にネジ留めされて、バッグの首部のフランジが載る第1のリングキャップ、および、第1のリングキャップに対してフランジを押圧するように、ポンプを担持して、第1のリングキャップ上に取り付けられる第2のリングキャップを備える、接続手段を設けられる。カップリング手段は、第1および第2のリングキャップの間に設けられる。そしてそれは、回転が第2のリングキャップに与えられるときはいつでも、第1のリングキャップも外部容器の首部からネジを緩められるように、両リングキャップを互いにねじれて統合する。バッグのフランジが第1および第2のリングキャップの間に押圧されて保持されるので、リングキャップを取り外すことは、外部容器からバッグを同時に取り出すことにも結果としてなる。
【0011】
バッグの、そしてそれとともに関連するポンプの、容器への最適でかつ信頼性の高い接続を許容する、そして、容器からのこれらのコンポーネントの同時取り出しを許容する場合であっても、この二重リングキャップ・システムは、リングキャップ要素の相当な半径方向寸法決めを伴う。この種の寸法決めは、小直径(たとえば、10mm〜50mm、または10mm〜30mmの範囲の直径)の容器の首部を有する瓶にとって、便利ではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特開平5−31790号公報
【特許文献2】特開平5−31791号公報
【特許文献3】米国特許出願公開第2004/0112921号
【特許文献4】欧州特許出願公開第2,243,557号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
したがって、本発明の目的は、ポンプおよびバッグの首部を容器の首部に接続するために用いる手段が減少した外形寸法を有し、その一方で、前記手段が容器の首部から取り外されるときに、容器からのバッグの取り出しを保証する、流動物質を包含して、分配する装置を提供することにある。
【0014】
本願発明の別の目的は、単純な構造を有して、その操作が信頼性が高くて安全である、流動物質を包含して、分配する装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
添付の請求の範囲の技術的な教示によって理解される、流動物質を包含して、分配する装置を理解することによって、これらのおよび他の目的は、達成される。
【0016】
本発明のさらなる特徴および利点は、説明的なもののために例示して、それ故添付図面において制限的な意図でない、流動物質を包含して、分配する装置の好適であるが排他的でない実施形態の説明から明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は、連続組立ステップ中の本発明による装置の断面図である。
図2図2は、連続組立ステップ中の本発明による装置の断面図である。
図3図3は、連続組立ステップ中の本発明による装置の断面図である。
図4図4は、連続組立ステップ中の本発明による装置の断面図である。
図5図5は、図4の詳細の拡大図である。
図6図6は、さらなる使用ステップ中の本発明による装置の断面図である。
図7図7は、図6の詳細の拡大図である。
図8図8は、本発明の環状支持要素の底面図である。
図9図9は、本発明の環状支持要素の断面図である。
図10図10は、本発明による装置の異型の断面図である。
図11図11は、図10の詳細の拡大図である。
図12図12は、図6と同じ使用ステップ中の本発明による装置の第2の異型の断面図である。
図13図13は、図12の詳細の拡大図である。
図14図14は、本発明の環状支持要素の第2の異型の底面図である。
図15図15は、本発明の環状支持要素の第2の異型の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1図9に関して、装置は、本発明により流動物質を包含して、分配することを示す。装置は、容器のキャビティにアクセスするために開口を有して、リングキャップ要素4(図1および図3)に接続するために接続手段3を有する、首部2を備える容器1を備える。
【0019】
分配される流動物質は、いかなるタイプのものでもありえるが、好ましくはクリームである。
【0020】
本発明による装置は、変形可能材料から作られて、容器1のキャビティの内側に収容され、そしてバッグ5のキャビティにアクセスするために開口を有する首部6を備えるバッグ5も備える。バッグ5は、バッグ5の首部6から横方向に延びるフランジ7を備える。
【0021】
より詳しくは、バッグ5は、好ましくは熱可塑性プラスチック材料から作られる。しかし、バッグは、流動物質を包含するのに適した他のいかなる変形可能材料、例えば、アルミニウムまたは、各々の間に挟まれる複数の材料で形成される材料(いかなる場合も当業者にとって従来のタイプのもの)、から作られることができる。
【0022】
本発明の文脈において、横方向に延びるフランジとは、詳細に後述する環状要素10の対応する載置面上の載置に適した表面を示すように、バッグ5の首部6の長手方向軸線に平行でない方向に延びるフランジ7を意味する。
【0023】
図において、フランジ7は、バッグ5の首部6に対して垂直に示される。しかし、フランジ7は、同じ首部6に関して傾斜している(例えば、20〜70°の範囲の角度だけ、そして好ましくはほぼ45°に等しい角度)ことができる。
【0024】
流動物質を包含して、分配する装置は、バッグ5から流動物質を引き出して、ポンプ8自体の分配ステム9を介してそれを外側に供給するために、手動操作可能なポンプ8も備える。ポンプ8は、バッグ5の首部6に(図4図7に示すように)少なくとも部分的に収容される。ポンプは、いかなる周知のタイプのものでもありえる。
【0025】
好ましくは、ポンプは、「空気なし」タイプのものであり、バッグの首部に密封して接続される。このタイプのポンプは、例えば、バッグ5においてほぼ400〜800ミリバールの範囲の、そしてより好ましくはほぼ600ミリバールに等しい最大真空(大気圧に関して)を作るのに適している。バッグ5は、この範囲の最大圧力において完全に変形するかまたはつぶれる。したがって、現在の文脈では、変形可能なバッグとは、上で指定したようなポンプによって作られる圧力で、壁が完全につぶれるバッグを意味する。
【0026】
フランジ7は、変形可能でもありえて、または堅いこともありえる点に注意することにも価値がある。本発明の文脈において、剛性フランジとは、上述の圧力で変形しないフランジを意味する。
【0027】
流動物質を包含して、分配する装置は、容器1の首部2に接続されて、ポンプ8およびバッグ5を容器1の首部2に接続するのに適したリングキャップ要素4を備える。
【0028】
ポンプ8は、リングキャップ要素4の上部環状壁40を介してリングキャップ要素4に結合されると指摘しよう。上部環状壁40の内側縁部40Aは、ポンプ8のボディに切られる適切な円形溝8A(特に図3および図5参照)に挿入される。ポンプ8は、溝8Aのすぐ下で、ポンプ8のボディに横方向に突出する円形フランジ8Bも含む。その結果、容器1の首部2に対するポンプ8のおよびバッグ5の前記接続は、ポンプ8の円形フランジ8B上へのリングキャップ要素4の上部環状壁40によって及ぼされる下方圧力のために起こる。
【0029】
本発明による装置は、容器1の首部2の自由縁部2A上に配置されて載置されるのに適した環状支持要素10も備える。環状支持要素10は、バッグの首部6のフランジ7の少なくとも1つの部分で、少なくとも1つの載置壁12上に、載置位置のハウジングに適した席(seat)11を備える。
【0030】
容器1の首部2に接続しているときはいつでも、リングキャップ要素4は、環状支持要素10およびフランジ7を互いに、そして環状要素10を容器1の首部2に結合する。
【0031】
1つのリングキャップ要素4は、ポンプ8、バッグ5および環状要素10を容器1の首部2に接続するのに適して好ましくは設けられる。
【0032】
環状支持要素自体を、そしてそれとリングキャップ要素4とを互いに安定的に結合するために、環状支持要素10は、リングキャップ要素4が備える接続カウンタ手段41と協働するのに適した接続手段13も備える。
【0033】
本発明の文脈において、安定した結合とは、この種の結合の以下を意味する。すなわち、環状支持要素10およびリングキャップ要素4は、一旦互いに結合されると、リングキャップ要素が分離されて、容器の首部から離れるときに、そのため前記リングキャップ要素を遠ざけることが結果としてバッグも容器から自動的に引き離すときに、互いから分離しないと。バッグは、実際にリングキャップ要素から分離されることができる。しかし、この種の操作は、バッグへの相当な強度(そこに最初に包含された物質の全てが実質的に分配されたときはいつでも、歪んだバッグが抽出されるべき容器の壁によって及ぼされる摩擦力よりも非常に大きい)の適切な力の適用を必要とする。
【0034】
使用中に互いに重ねられる、リングキャップ要素4の上部円形壁40、ポンプ8の円形フランジ8B、バッグ5の首部6のフランジ7、および環状支持要素10の載置壁12は、ポンプ8、バッグ5、環状支持要素10、およびリングキャップ要素4を互いに結合するカップリング手段を定義することに注意されたい。
【0035】
実のところ、すでに前記したように、リングキャップ要素の上部環状壁40は、ポンプ8のフランジ8B上に、下方への圧力を及ぼす。一方、ポンプ8の円形フランジ8Bは、バッグ5の首部6の上縁部6A上に圧力を及ぼす(特に図5参照)。この圧力は、環状支持要素10の載置壁12上にフランジ7によって及ぼされる圧力を決定する。
【0036】
なお、図4および図5に明らかに示すように、リングキャップ要素4の上部環状壁40、ポンプ8のフランジ8B、バッグ5の首部6の上面6A、フランジ7、および環状支持要素10の載置壁12は、互いに平行である。
【0037】
本発明によれば、リングキャップ要素4は、リングキャップ要素4および容器1の首部2を互いに着脱自在に接続するために、容器1の首部2の接続手段3と直接協働するのに適した接続カウンタ手段42を備える。
【0038】
このようにして、リングキャップ要素4は、容器1の首部2に直接接続されて、したがって、容器1の同じ首部2のそれよりもちょうど高い(たとえば2%〜10%高い)半径方向寸法を有することができる。
【0039】
図に示す実施例において、首部2の接続手段3およびリングキャップ要素4の接続カウンタ手段42は、それぞれネジおよび雌ネジを備える。そうすると、リングキャップ要素4は、容器1の首部2の回りにネジ嵌めされる。しかしながら、当業者に対して、容器1の首部2上へリングキャップ要素4の着脱可能な接続を操作するのに適した従来型の他の接続手段および接続カウンタ手段を使用することは、可能である。
【0040】
バッグ5のフランジ7の支持は、環状支持要素10の載置壁12により得られる。そしてそれは、容器1の首部2に載る。
【0041】
図に示すように、リングキャップ要素4が容器1の前記首部2の外側の横方向の表面に接続しているときはいつでも、環状支持要素10は、容器1の首部2の自由縁部上に載る。
【0042】
この目的のために、環状要素の載置壁12は、容器1の首部2の自由縁部の厚みL2(図7)に実質的に等しい幅L1を有することが好ましい。容器1の首部2の厚みL2よりも小さいか、または容器1の首部2の厚みL2よりも大きい載置壁12の幅L1を有することは、可能である。
【0043】
都合よく、載置壁12は、円環形状を有していて、内側縁部12Aおよび外側縁部12Bを有する。図に示す実施例において、バッグ5の首部6の外壁と、同じバッグ5のフランジ7の下部面との間に、内側縁部12Aは、バッグ5に設けられる外側の面取りに実質的に対応する面取りを有する。この種の面取りの存在は、環状支持要素10とバッグ5の首部6との間のより良好な密封を得ることを可能にする。
【0044】
好ましくは、環状支持要素10は、載置壁12から下方へ突出して、容器1の首部2の内側または外側の上方部分2Bの係合に適した、中心にある位置決め部分(centring and positioning portion)14を備える。この中心にある位置決め部分14は、容器1の首部2上に環状支持要素10を適切に中心にあって位置決めすることを可能にして、したがって、環状要素を容器の首部と正しく関連させるのに必要な操作を単純化する。
【0045】
好ましくは、中心にある位置決め部分14は、容器1の首部2の高さH2(図1)の20%以下、好ましくは前記高さH2の10%以下、そしてより好ましくは前記高さH2の5%以下でさえの限られた高さH1(図9)を有する。中心にある位置決め部分14のこの種の寸法決めは、前記環状要素の偶然の転位を防止するのに適した、容器1の首部2の上縁部2A上の環状支持要素10の安定した位置決めを保証することを可能にする。換言すれば、中心にある位置決め部分14のこの種の高さは、バッグ5がそこにないときはいつでも、そして容器1が扱われる場合であっても、環状支持要素10が首部2上の適所にあるままであることを可能にする。
【0046】
中心にある位置決め部分14が上で示した高さよりも大きい高さを有するかもしれないことに注意されたい。しかし、それを容器1の首部2に挿入することがより困難であるので、この種の解決策は、より好ましくない。そして、首部2の内壁の表面が通常不規則であるので、それは、環状支持要素10の安定性を大幅に向上させるために許さない。さらに、中心にある位置決め部分14の寸法を上で特定した値よりも小さく制限することは、作られる材料の消費を制限する結果にもなる。
【0047】
図に示す実施例において、中心にある位置決め部分14は、容器1の首部2上に支持要素10を位置決めして保持することを可能にするような剛性を特徴とする管状壁を備える。ここで示される実施例において、管状壁は連続している。しかし、それは互いに別々の異なる部分を含むかもしれない。
【0048】
中心にある位置決め部分14は、容器1の首部2の厚みの20%以下の厚みを好ましくは有する。このようにして、中心にある位置決め部分14の厚みは、容器1の首部2上の環状支持要素10の安定性を保証するのに十分であり、そして同時に、容器1の首部2へのバッグ5の正しい挿入を妨げないために十分に制限される。
【0049】
図で分かるように、環状支持要素10の中心にある位置決め部分14を収容するために、容器1の首部2の上部2Bが窪み2Cを有することは、可能である。好都合には、前記首部2の容器の、そして前記中心にある部分14の内側に面するカップリング面が、バッグの挿入を促進するのに適した、実質的な階段のない実質的に連続面を形成するように、この種の窪み2Cは、実質的に中心にある位置決め部分14の厚み以上の深さを有する。しかしながら、窪み2Cは任意であり、そして、環状支持要素10の中心にある位置決め部分14は、容器1の首部2の内側でのバッグ5の首部6の正しい位置決めを妨げることなく、容器1の首部2の内壁に沿って挿入されることができる、と指摘される。
【0050】
図1図9に示す異型において、中心にある位置決め部分14は、首部2の内側上部2Bを係合するのに適する。本発明のこの第1の異型において、中心にある位置決め部分14は、載置壁12の内側縁部12Aから突出する。しかしながら、載置壁12は、直径が容器1の首部2の内径に等しくなくて、より小さい内側縁部12Aを有するかもしれない。この場合、容器1の首部2の内径と対応して、中心にある位置決め部分14は、載置壁12の中間ゾーンから突出するかもしれない。
【0051】
本発明の特に有利な態様によれば、環状支持要素10の最大直径は、容器1の首部2の最大直径以下である。リングキャップ要素4用の小型化に有利に、この特徴は、その半径方向寸法を増加させる義務なしに、使用中に、リングキャップ要素4の内側に環状支持要素10を収容することを可能にする。
【0052】
容器1の首部2の最大直径とは、接続手段3を含む首部2の最大直径D1(図1)を意味する。同様に、環状支持要素10の最大直径D2(図9)とは、リングキャップ4に接続する接続手段13も含むその最大直径を意味する。
【0053】
本発明の好適な態様によれば、環状支持要素10の接続手段13は、環状支持要素10の自由外面から突出する少なくとも1つの円形の歯を含む。
【0054】
環状支持要素10の外面とは、容器1の首部2と接触していなくて、容器1の首部2に関して外方に向いた表面を意味する。自由表面とは、逆にいえば、バッグ5のフランジ7によって係合されない表面を意味する。
【0055】
例えば、バッグ5のフランジ7が互いに間隔を置いて相互に配置される複数のセクタを備えるならば、環状支持要素10の接続手段13は、フランジ7の2つの前記セクタ間に配置される載置壁12の上面の一部から突出するかもしれない。
【0056】
同様に、接続手段13は、載置壁12の外面12Cから突出するかもしれない。
【0057】
本発明の好ましい実施形態によれば、図面に示したように、環状支持要素10は、少なくとも1つの上部要素15を備える。上部要素15は、載置壁12の外側縁部12Bから実質的に垂直に逸脱する。そして上部要素15から、接続手段13が突出する(図5図8および図9
【0058】
より詳しくは、接続手段13は、上部要素15の上部から突出する。
【0059】
ここで例示される実施例において、接続手段13は、環状支持要素10の上部要素15の外側の方へ延びる円形の歯を備える。リングキャップ要素4の接続手段40は、容器1の首部2の接続手段3を係合するのに適した接続カウンタ手段42より都合よく上で、リングキャップ要素4の内表面43上に設けられる。
【0060】
しかしながら、接続手段13は、環状支持要素10の上部要素15の内側の方へ突出する円形の歯を含むかもしれない。但し、バッグ5のフランジ7の外側縁部によって係合しないその表面から、それは突出して設けられる。この解決策は、それがリングキャップ要素4の上面40から下に突出する接続カウンタ手段(図示せず)を提供することを必要とするので、より好ましくない。したがって、この解決策は、より実施しやすくない。
【0061】
また、接続手段13の歯は、環状支持要素10の上部要素15自体の上面から突出するかもしれない。
【0062】
リングキャップ要素4と環状支持要素10との間の適切な接続を得るために、上部要素15は、中心にある位置決め部分14の厚みよりも大きい厚みを有することが望ましい、と指摘される。
【0063】
ここで例示される実施例において、環状支持要素10の接続手段13は、1つの連続した円形の歯だけを備える。接続手段13が互いに間隔を置いて配置されて、1つの同じ円周に沿って配置される複数の歯を備えるかもしれないことは、言うまでもない。
【0064】
接続手段13が1つの連続した円形の歯だけを備えるならば、円形の歯が係合するのに適したリングキャップ要素4の接続カウンタ手段41は、円周に沿って配置される複数の歯を都合よく備える。このようにして、リングキャップ要素4の歯に対する環状支持要素10の連続した円形の歯の接続は、スナップによって容易に起こることができる。そして、最初にバッグに包含される全ての物質がバッグ自体から実質的に引き抜かれたときに容器1のキャビティからバッグ5を同時に抽出するように、容器1の首部2からのリングキャップ要素4の取外しに応じてリングキャップ要素4から環状支持要素10を分離するのを防止するのに適した堅いカップリングを同時に提供する。
【0065】
代わりに、環状支持要素10の接続手段13は、複数の接続した歯を備えるかもしれない。この場合、リングキャップ要素4の接続カウンタ手段41が1つの連続した円形の歯だけを備えることは、特に有利である。
【0066】
環状支持要素10の接続手段13は、少なくともリングキャップ要素の取外しステップの間、リングキャップ要素4の接続カウンタ手段41の接続カウンタ面41Aと協働するのに適した接続面13Aを備える、と指摘される。実のところ、この種の協働は、リングキャップ要素4と環状支持要素10との間の上述の安定した結合を可能にする。そしてそれは、リングキャップ要素4の取外しと同時にバッグ5を容器1から引き抜くことを可能にする(図6および図7)。
【0067】
都合よく、環状支持要素10の接続手段13は、リングキャップ要素4の接続カウンタ手段41の傾斜したカウンタ面41B(図7)と協働するのに適した傾斜面13B(図9)を備える、そして、リングキャップ要素が容器の首部と関係しているときはいつでも、表面13A、41Aのスナップ・カップリングを促進するように、この種の傾斜面は形づくられる、と強調される。
【0068】
本発明の有利な態様によれば、環状支持要素10は、容器1の首部2の上部自由縁部2A上に載るのに適した下部面12D、およびその上にバッグ5の横方向フランジ7の少なくとも一部が載る上部面12Eを有する、少なくとも1つの実質的に平坦な壁12を備える。加えて、下部載置面12Dの幅L1は、容器1の首部2の上部自由縁部2Aの幅L2に実質的に等しい(図7)。
【0069】
本発明の別の有利な態様によれば、少なくとも1つの平坦な壁12から、実質的に直立壁15が外へ垂直に逸脱する。そして、環状支持要素10およびリングキャップ要素4を互いに安定的に結合するために、リングキャップ要素4に設けられる接続カウンタ手段41と協働するのに適した接続手段13は、逸脱して、少なくとも1つの直立壁15の外側の方へ向いた表面から突出する。
【0070】
リングキャップ要素4がポンプ8およびバッグ5を容器1の首部2に接続するときに、図4および図5に見ることができるように、接続手段13の接続面13Aは、接続カウンタ手段41の接続カウンタ面41A(特に図5に見える)と接触していることが必要でない点に注意されたい。
【0071】
好ましくは、環状要素の全高H3は、容器1の首部2の全高H2の少なくとも50%未満であり、より好ましくは、容器1の首部2の高さの30%未満であり、より好ましくは容器1の首部2の全高の20%未満でさえある点にも注意されたい。
【0072】
本発明による流動物質を包含して、分配する装置において、流動物質を引き出して、分配するのに適したポンプ8は、いかなるタイプのものでもありえる。しかしながら、図に示すように、バッグ5の首部6に気密に接続された「空気なし」タイプのポンプを提供することは、特に有利である。空気なしポンプの場合、それは、ポンプのボディとバッグ5の首部6との間にガスケット部材20を提供することが好ましい。
【0073】
ポンプが空気なしタイプであり、そしてバッグ5のフランジ7が実質的に堅い場合には、ガスケット部材20の存在は特に価値がある。実のところ、フランジ7が変形可能な材料から作られる場合、環状支持要素10の載置壁12に対してそれを押圧することは、空気なしポンプの良好な動作のための充分な気密性を実現することを可能にするだろう。
【0074】
空気なしタイプのポンプによって好ましい場合には、本発明による装置が、容器1の外側と、容器1のキャビティの内面と前記キャビティに収容されるバッグ5の外面との間に存在する隙間との間に、空気の流れのための少なくとも1つの通過チャネル30を備えることは、特に有利である。この種の通過チャネル30は、流動物質が分配されるにつれてバッグ5がつぶれることを許容する。
【0075】
容器1の首部2の自由縁部2A上に載るのに適した環状支持要素10は、容器の首部2と接触しているようになるのに適した少なくとも1つの表面を示す。都合のよいことに、この種の少なくとも1つの接触面は、空気の流れのための前記通過チャネル30を含む。
【0076】
図1図9に示される異型において、環状支持要素10は、容器1とバッグ5との間の隙間における空気の流れのための4つの通過チャネル30を含む。これらの通過チャネルは、載置壁12の下部面において、そして中心にある位置決め部分14の外部面において切られる溝によって決定される。
【0077】
中心にある位置決め部分14が容器1の首部2の内壁を係合する、図1図9に示す異型に関しては、あらゆる溝は、載置壁12の下部面に切られる第1の実質的に水平のセクタ31、および中心にある位置決め部分14の外部面に切られる第2の部分32を有する(図8および図9)。
【0078】
空気の流れのための通過チャネル30は、瓶の首部のその対応する表面を有する環状支持要素10の少なくとも1つの接触面から突出している複数の部材を提供することによって得られるかもしれないことに注意されたい。
【0079】
完全性のために、ポンプ8の下部に接続していて、引き出される流動物質に浸漬している吸い込み要素60と同様に、ポンプ8の分配ステム9上に取り付けられる分配プラグ50を提供することは好ましい、と指摘される。当業者によって周知であるこの種の要素は、本発明による流動物質を包含して、分配する装置の実施にとって本質的ではない。
【0080】
本発明の動作は、以下である。
【0081】
最初に、環状支持要素10は、容器1の首部2の自由縁部2A上に位置決めされる(図1)。このようにして、環状支持要素10は、容器1の首部2に関して中心にある同じ自由縁部2A上に載置され、そして、容器1の首部2の内側上部2Bを係合する中心にある位置決め部分14による位置に保持される。
【0082】
次いで、当業者によりすでに知られている方法で、(好ましくは歪んだ)バッグ5は、容器1内に挿入される。一旦このステップが終わると、バッグ5の首部6のフランジ7は、環状支持要素10の載置壁12上に載置される(図2)。次いで、バッグは、分配される物質で満たされる
【0083】
次いで、ポンプ8が好ましくはすでに接続しているリングキャップ要素4(図3)は、容器1の首部2に接続される。リングキャップ要素4を容器1の首部2に接続することは、リングキャップ要素4の上部環状壁40がポンプ8の円形フランジ8B上に圧力を及ぼすことになる。そしてそれは、バッグ5の首部6の上縁部6A上に圧力を及ぼす。したがって、バッグ5のフランジ7は、環状支持要素10の載置壁12に対して押圧される。
【0084】
また、容器1の首部2に対するリングキャップ要素4の接続は、リングキャップ要素4の接続カウンタ手段41に対する環状支持要素10の接続手段13の相互接続に結果としてなる。特に、図1図9に示す実施例では、上部要素15から外へ突出する連続した円形の歯を備える接続手段13は、円周に沿って配置される複数の歯を含む接続カウンタ手段41にスナップ接続する。
【0085】
流動物質を包含して、分配する装置は、目下、分配プラグ50を押すことにより物質を引き出すことができて、分配することができて、それにより、手動でポンプ8を操作する最終的なユーザにより使用されるための準備ができている(図4)。
【0086】
バッグ5に包含される流動物質が一旦排出されると、ここで例示される場合にネジを緩める操作を通して、リングキャップ要素4は、容器1の首部2から取り外される(図6)。ネジを緩めて容器1の首部2からリングキャップ要素4を取り外すことは、環状支持要素10に関してその転位を引き起こす。前記転位のために、環状要素10の接続手段13の接続面13Aは、リングキャップ要素4の接続カウンタ手段41の接続カウンタ面41Aと接触しているようになる(図6および図7)。この種の接触は、支持要素10をリングキャップ要素4に接続することを可能にする。そしてそれにより、環状支持要素10の載置面12上に載っているバッグ5のフランジ7のおかげで、バッグ5を容器1から引き抜くことができる。
【0087】
図10図15は、本発明による流動物質を包含して、分配する装置の異型を例示する。これらの図において、それに加えられる主要部については、前述したような第1実施形態に共通の要素は、同一の参照番号を保つ。
【0088】
図10図15に示すこの第2の異型によれぱ、環状支持要素10’の中心にある位置決め部分14’は、載置壁12’の外側縁部12’B上に設けられる。したがって、この種の中心にある位置決め部分14’は、容器1’の首部2’の外側上部2’Bを係合する。
【0089】
この異型において、その中にリングキャップ要素4’を接続している接続手段3’を実現するのに十分な首部2’の外面の一部を提供するように、中心にある位置決め部分14’が容器1’の首部2’の長さの20%以下の、好ましくは容器1’の首部2’の長さの10%以下の、そしてより好ましくは容器1’の首部2’の長さの5%以下でさえの、限られた寸法を有することは、特に有利である。
【0090】
図10図15に示す実施例において、容器1’とバッグ5’との間の隙間への空気の流れのための通過チャネル30’は、載置壁12’の下部面に切られる実質的に水平の第1の部分31’、および環状支持要素10’の中心にある位置決め部分14’の内部面に切られる第2の部分32’を備えることに注意されたい。この場合、載置壁12’の下部面。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15