【実施例1】
【0023】
図1〜2において本発明に係る農園芸装置1は、キュウリ等の蔓性植物やトマト等を栽培するための植物栽培棚(植物を栽培できるものであれば、その平面形態やその正面形態、側面形態を問わない)としての農園芸用構造物を構成する植物栽培装置1aとして応用されており、該植物栽培装置1aを構成する支柱2,2相互が支柱相互連結具3で連結されている。
【0024】
該支柱相互連結具3は、本実施例においてはプラスチック製であり、
図3〜4に示すように、線状を呈する連結部材5の左右両端部6,7に、上下方向の変位を弾性的に吸収し得る弾性変形部、9,9を介して支柱挟持部10,10が設けられており、該支柱挟持部10,10は、前記支柱2の所要部位11を、該支柱2の長さ方向と直交する側部方向F(
図4)から支柱導入口12を通して嵌入させ得る嵌入凹部13を有し且つ該嵌入凹部13に嵌入された前記支柱2を弾性的に挟持でき、前記支柱導入口12の開口幅は前記支柱2の径よりも小さく形成されている。以下、これを具体的に説明する。
【0025】
前記支柱挟持部10,10は、
図3(A)(C)に示すように、対向する挟持片部14,14を具える横断面C字状のC字筒状体15,15として構成されている。左右の該C字筒状体15,15は、
図3(C)に示すように、平面視で前後に稍位置ずれしている。そして各C字筒状体15は、両該挟持片部14,14の先側間に、前記支柱2の前記所要部位11を通すための前記支柱導入口12が形成されており、前記支柱導入口12の開口幅は前記支柱2の径よりも小さく形成されている。又該C字筒状体15は、該支柱導入口12を通過した前記所要部位11を嵌入させ得る前記嵌入凹部13を該両挟持片部14,14間で形成している。そして、前記嵌入凹部13に前記支柱2の所要部位11が嵌入された状態で、前記支柱挟持部10(本実施例においてはC字筒状体15)が、該所要部位11の軸線回りに回動可能とされている。
【0026】
前記左右両端部に設けられている前記弾性変形部9,9は、
図3〜4に示すように、上方に向けて凸の第1のU字状弾性変形部16と下方に向けて凸の第2のU字弾性変形部17の内端19,20相互が一連に連結されて横方向に波線状を呈する波線状屈曲部21を以て構成されている。
【0027】
そして、前記連結部材5の左右両端部6,7の何れか一方の端部(
図3〜4においては左の端部)6の下端側22に、前記波線状屈曲部21の前記第1のU字状弾性変形部16の外端23が、内側の水平突出部25を介して連結されている。又、該波線状屈曲部21の前記第2のU字状弾性変形部17の外端26が、
図3( A) (C)、
図4に示すように、前記C字筒状体15の外側面28の下端側29に外側の水平突出部27を介して、前記C字筒状体15の正回りF1の周方向(
図3(C)においては時計回りの周方向)で見て該外側面28の左右中央部24から前記支柱導入口12側に稍偏倚させて連結されている。
【0028】
そして
図4に示すように、前記連結部材5の他方の端部(図においては右の端部)7の上端側30に、前記波線状屈曲部21の前記第2のU字状弾性変形部17の外端31が、内側の水平突出部32を介して連結されている。又、該波線状屈曲部21の前記第1のU字状弾性変形部16の外端33が、本実施例においては前記外側の水平突出部35を介して、
図3(A)(C)、
図4に示すように、前記C字筒状体15の外側面28の上端側36に、該C字筒状体15の前記正回りF1の周方向(
図3(C)における時計回りの周方向)で見て前記左右中央部24から前記支柱導入口側12に偏倚させて連結されている。該両偏倚の量は等しく設定されている。本実施例において、左右の前記波線状屈曲部21,21の両端を前記連結部材5の端部6,7や前記C字筒状体15の外側面28に連結するに際して、前記内側の水平突出部25,32及び前記外側の水平突出部27,35を介して連結しているのは、該内側の水平突出部25、32及び該外側の水平突出部27,35の弾性変形によって該端部6,7や該外側面28に対する連結部に無理な応力が作用しないようにするためである。
【0029】
本実施例においては、前記支柱2の直径は例えば11mm、その高さは例えば1200mm、隣り合う支柱2,2の中心間距離は例えば150mmに設定されると共に、上下隣り合う支柱相互連結具3,3間の間隔は例えば300mmに設定されている。そして該支柱2の下端側の200〜300mm程度が土中に埋設される。
【0030】
図5は、4本の支柱2,2,2,2が所要間隔を置いて、その下端側の部分が土中に埋設されて立設され、左側の2本の支柱2,2相互、中間の2本の支柱2,2相互、右側の2本の支柱2,2相互が、夫々、前記支柱相互連結具3で連結された状態の拡大図である。各支柱2の長さ方向の所要部位11が前記側部方向から、前記支柱導入口12を通して、前記C字筒状体15の前記嵌入凹部13に嵌入されており、中間に位置する前記支柱2、2においては、前記C字筒状体15,15が上下に積み重なっている。そして、左右の支柱相互連結具3,3の前記連結部材5,5は、見栄えよく略同一高さの一直線状を呈している。
【0031】
該左右隣り合う連結部材5,5を略同一高さに設定できるのは、本発明が次の構成を採用していることによる。即ち、第1には、前記支柱相互連結具3が、
図3〜4に基づいて前記したように、その左側に位置する前記波線状屈曲部21にあっては、前記第1のU字状弾性変形部16の外端23が、前記連結部材5の下端側22に連結されている(本実施例においては、内側の前記水平突出部25を介して連結されている)からである。且つ、前記第2のU字状弾性変形部17の外端26が、前記C字筒状体15の外側面28の下端側29に連結されている(本実施例においては、外側の前記水平突出部27を介して連結されている)からである。又第2には、前記支柱相互連結具3が、
図3〜4に基づいて前記したように、その右側に位置する前記波線状屈曲部21にあっては、前記第1のU字状弾性変形部16の外端33が、前記C字筒状体15の外側面28の上端側36に連結されている(本実施例においては、前記外側の水平突出部35を介して連結されている)からである。これら第1、第2の理由で述べた構成を採用することによって、前記外側の水平突出部35と前記外側の水平突出部27とが上下隣り合うように上下のC字筒状体15,15を積み重ねたとき、
図5に示すように自ずから、左右隣り合う前記連結部材5,5を、略同一高さの一直線状を呈するように設定できることとなるのである。
【0032】
図1〜2においては、最下端に位置する前記支柱相互連結具3は前記支柱2の下端39から550mm程度上側に位置しており、最上端に位置する前記支柱相互連結具3は、該支柱2の上端40から50mm程度下側に位置している。
【0033】
前記4本の支柱2,2,2,2を、その下端側の部分を耕した土中に押し込んで立設状態とする際は、例えば
図6に示すように、両側の第1の支柱2aと第2の支柱2bを両手の夫々で把持して下方向に例えば100mm程度押し込む。この状態で、中間に位置する第3、第4の支柱2c,2dは土中にほとんど押し込まれない。従って、
図6における左端側の第1の支柱2aと、これに隣り合う第3の支柱2cとの間、及び、右端側の第2の支柱2bと、これに隣り合う第4の支柱2dとの間に段差が生ずることとなる。その後、
図7に示すように、中間に位置する第3の支柱2cと第4の支柱2dを両手の夫々で把持して下方向に例えば100mm程度押し込む。かかる押し込み操作を、各支柱2の土中への押し込み長さが200〜300mm程度となるまで所要回数(例えば2〜3回程度)繰り返す。
【0034】
ところで従来においては、前記したように、かかる段差が大きくなるに従って、前記支柱2の前記所要部位11が、前記支柱導入口12を通して前記嵌入凹部13から外れる傾向となり、そのうちに該所要部位11が該嵌入凹部13から外れてしまう問題を生じさせた。
【0035】
これに対して本発明によるときは、前記弾性変形部9の所要の弾性変形によって、前記第1のU字状弾性変形部16と前記第2のU字状弾性変形部17が、例えば
図8に拡大して示すように弾性変形できるため、前記支柱2の前記所要部位11が、前記支柱導入口12を通して前記嵌入凹部13から外れる傾向となるのを防止できる。
【0036】
即ち、
図8においては、前記第1 の支柱2aについては前記第1 のU字状弾性変形部16が弾性的に拡がリ変形しており且つ前記第2のU字状弾性変形部17が弾性的に縮み変形している。又前記第3の支柱2cについては、前記第1のU字状弾性変形部16が弾性的に縮み変形しており且つ前記第2のU字状弾性変形部17が弾性的に拡がり変形している。かかる2種類の異なる弾性変形によって、前記所要部位11が該嵌入凹部13から外れてしまうのを効果的に防止できる。
【0037】
このように本発明によるときは、前記弾性変形部9による前記上下方向の変位の弾性的吸収作用によって前記段差に追随でき、前記支柱挟持部10が支柱2から外れてしまうのを防止できる。
【0038】
図9〜10は、前記植物栽培装置1aを構成している前記支柱2の列37の上端に継ぎ足し支柱38を連結できるように構成した場合を示している。該継ぎ足し支柱38は、例えば300〜500mm程度、例えば500mm程度の長さを有しており、4本の短支柱39,39,39,39の、隣り合う2本の短支柱39,39相互が、前記したと同様にして、例えばその上下端側において前記支柱相互連結具3で連結されている。該継ぎ足し支柱38においても、前記嵌入凹部13に前記支柱2の前記所要部位11が嵌入された状態で、前記支柱挟持部10(本実施例においては前記C字筒状体15)が該所要部位11の軸線回りに回動可能とされている。そして
図10に示すように、各短支柱38の下端には連結軸42が突設されており、該連結軸42は、同図に示すように、前記支柱2の上端に付設された連結キャップ40及び前記支柱2の上端部分に亘ってその軸線に沿って設けられてなる連結孔41に挿入される。該連結軸42を該連結孔41に挿入することによって、植物栽培装置1を構成する支柱全長をより長いものに変更できる。
【0039】
本実施例においては前記のように、前記嵌入凹部13(
図3(A))に前記支柱2の前記所要部位11が嵌入された状態で、前記支柱挟持部10(本実施例においては前記C字筒状体15)が該所要部位11の軸線回りに回動可能となされているため、前記植物栽培装置1をコンパクトに折り畳むことができ、梱包形態を小さくできる。
【0040】
前記植物栽培装置1aをコンパクトに折り畳むことができることについて、
図5、
図11〜12に基づいて具体的に説明する。今、
図5において、4本の支柱2,2,2,2を、同図の左側から順に、第1の支柱2A、第2の支柱2B,第3の支柱2C,第4の支柱2Dとしたとき、隣り合う支柱2A,2Bと該支柱相互を連結する支柱相互連結具3とによって形成される枠体を第1の枠体45とし、隣り合う支柱2B,2Cと該支柱相互を連結する支柱相互連結具3とによって形成される枠体を第2の枠体46とし、隣り合う支柱2C,2Dと該支柱相互を連結する支柱相互連結具3とによって形成される枠体を第3の枠体47とする。
【0041】
図5は該第1、第2、第3の枠体45,46,47が一直線状に展開された状態を示している。又
図11(A)は、該第1、第2、第3の枠体45,46,47が一直線状に展開された状態を簡略に示す説明図である。そして
図11(B)は、前記第2の支柱2Bを枢軸として前記第1の枠体45と前記第2の枠体46を矢印で示すように、該両枠体45,46のなす角度が徐々に小さくなるように折り曲げる折り曲げ途中の状態と、前記第3の支柱2Cを枢軸として前記第2の枠体46と前記第3の枠体47を矢印で示すように、該両枠体46,47のなす角度が徐々に小さくなるように折り曲げる折り曲げ途中の状態を示している。そして
図12は、該第1の枠体45と該第2の枠体46と該第3の枠体47とが折り畳まれた状態を示している。該折り畳み状態においては、前記枢軸となる前記支柱2B,2Cの夫々で上下積み重なっている前記C字筒状体15、15に連結されている前記波線状屈曲部21,21は、相互が干渉せずに重ね合わされている。そのため該折り畳みは、無理なく容易に行われる。
【0042】
該折り畳み状態において、前記波線状屈曲部21,21相互の干渉を防止できる理由は、第1に、
図3〜4に基づいて前記したように、前記波線状屈曲部21の前記第2のU字状弾性変形部17の外端26が(本実施例においては前記外側の水平突出部27を介して)、前記C字筒状体15の外側面28の下端側29に、前記C字筒状体15の正回りF1の周方向(
図3(C)においては時計回りの周方向)で見て、該外側面28の左右中央部24から前記支柱導入口12側に稍偏倚させて連結されているからである。第2に、同じく
図3〜4に基づいて前記したように、前記波線状屈曲部21の前記第1のU字状弾性変形部16の外端33が(本実施例においては前記外側の水平突出部35を介して)、前記C字筒状体15の外側面28の上端側36に、該C字筒状体15の正回りF1の周方向(
図3(C)においては時計回りの周方向)で見て、前記左右中央部24から前記支柱導入口側12に偏倚させて連結されているからである。第3に、前記両偏倚の量が等しく設定されているからである。第4に、前記第1の枠体45、前記第2の枠体46、前記第3の枠体47を構成する前記支柱相互連結具3は、全て同一構成のものであるからである。なお該第1の枠体45と該第3の枠体47を構成する前記支柱相互連結具3a,3cの使用態様は、
図3に記載されている図示態様のものであり、該第2の枠体46を構成する前記支柱相互連結具3bの使用態様は、該支柱相互連結具3aの該使用態様を左右反転させ且つ上下反転させた使用態様のものである。かかる第1〜第4の理由によって、
図11(A)に示すように前記枢軸となる前記第2の支柱2Bと前記第3の支柱2Cについて見たとき、前記波線状屈曲部21,21の前記C字筒状体15,15に対する連結部位が、前記折り畳みの外側51側に寄った状態となる。従って、前記折り畳み時における前記波線状屈曲部21,21の干渉を防止できる。これによって、前記植物栽培装置1aをコンパクトに折り畳むことができる。
【0043】
前記植物栽培装置1aをこのようにコンパクトに折り畳むことができるため、その梱包形態を小さくでき輸送コストを低減できる。使用者は、梱包を開いて、折り畳まれた状態にある該植物栽培装置1aを取り出し、その後、これを、直線状や適宜の屈曲状態にして、前記の各支柱2を、その下端側の部分を土中に押し込んで立設状態とすることにより、植物栽培棚を構成できる。
【0044】
かかることから、本発明に係る植物栽培装置1aによるときは、例えば前記植物栽培棚を構成するに際して、下端側の部分を土中に埋設して支柱2を立設した後に支柱相互連結具3によって該支柱2,2相互を連結しなければならないといった従来における面倒な組み立て作業が不要となるので、植物栽培棚を作業性よく能率的に組み立てることができる。
【0045】
又、該植物栽培棚の使用時期が終わったときに支柱2を手で把持して引き抜く際において、該引き抜きの過程で隣り合う支柱2,2間に段差が生じてこの段差が大きくなっても、前記弾性変形部9の所要の弾性変形によって、前記支柱2が前記嵌入凹部13から外れてしまうのを防止できる。これによって、植物栽培装置1aは、隣り合う支柱2,2相互が前記支柱相互連結具3により連結されたままの状態で取り外されることになる。本実施例に係る植物栽培装置1aによるときは、このように取り外した後、これを、前記したようにコンパクトに折り畳んで省スペースを図って保管できる。そして翌シーズンにおいては、前記したように、該植物栽培装置1aを用いて植物栽培棚を構成し植物栽培を行い得ることとなる。
【実施例2】
【0046】
本発明は、前記実施例で示したものに限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内で種々の設計変更が可能であることはいうまでもない。その一例を挙げれば次のようである。
【0047】
(1)本発明に係る支柱相互連結具3は、前記植物栽培装置1aを構成するために用いることができる他、植物相互間に形成される間仕切りや、植物に沿って形成されるフェンス、防獣柵等の農園芸用構造物を構成するに際し、下端側の部分が土中に埋設されて立設される支柱相互を連結するために用いることもできる。
【0048】
(2)本発明に係る植物栽培装置1を構成する支柱2の本数は、複数本であれば前記した4本には特定されず、例えば5〜6本等であってもよい。支柱2の長さとしては、前記した1200mm長さのものの他、例えば900mm長さのもの、1500mm長さのもの、1800mm長さのもの等がある。
【0049】
(3)前記波線状屈曲部21の両外端を前記連結部材5の端部や前記C字筒状体15の外側面28に連結する構成は、前記内側の水平突出部25,32、前記外側の水平突出部27,35を介さないで直接に連結することとしてもよい。
【0050】
(4)前記支柱相互連結具3を構成する前記弾性変形部9は、前記した波線状屈曲部21を以てなるものには限定されない。該弾性変形部9は、複数本の支柱2を具える植物栽培装置1a等の農園芸構造物の組み立て時において、該複数本の支柱の下端側の部分を土中に押し込む際に、該押し込みの過程で隣り合う支柱2,2間に段差が生じてこれが大きくなっても、該支柱2の前記所要部位11が、前記支柱導入口12を通して前記嵌入凹部13から外れてしまうのを防止できるように弾性変形できるものであれば、各種に構成できる。
【0051】
該弾性変形部6は、例えば、一つのU字状弾性変形部を以って構成することもできる。該一つのU字状弾性変形部、前記第1のU字状弾性変形部16、前記第2のU字状弾性変形部17における各「U字状」には「C字状」が含まれる。又該弾性変形部6は、前記波線状屈曲部21の波線部の横断面が円形状を呈するものであってもよい。又該弾性変形部6は、水平軸状や水平板状を呈する樹脂板部の上面部と下面部にギザギザ状の凹凸部を設けることによっても構成でき他、弾性変形の容易な樹脂部等を以って構成することもできる。
【0052】
(5)前記支柱相互連結具3を構成する前記連結部材5は、前記した直線状を呈するものには限定されず、例えば、その中間部分に波線状部等の弾性変形部が介在されてもよい。又該連結部材5は、上に凸や下に凸の湾曲線状を呈するものであってもよい他、全長に亘って波線状を呈するものであってもよい。
【0053】
(6)前記嵌入凹部13に前記支柱2の前記所要部位11が嵌入された状態で、前記支柱挟持部10が該所要部位11の軸線回りに回動可能とする場合は、これらの支柱2を、
図1に示すように―直線上に並ぶように立設できることの他、これらを平面視でジグザグ状や台形状を呈する配置で立設したり、或いは
図2に示すように、植物を取り囲む三角形状等の配置で立設する等、平面視で適宜の屈曲状態にして、各支柱を、その下端側の部分を土中に押し込んで立設状態とすることも可能である。これと同様に前記継ぎ足し支柱38においても、前記嵌入凹部13に前記支柱2の前記所要部位11が嵌入された状態で、前記支柱挟持部10が前記所要部位11の軸線回りに回動可能となし得る。
【0054】
(7)前記C字筒状体15の外側面28に対する前記外側の水平突出部27,35の連結部位は、 前記下端側29や前記上端側36には特定されず、該外側面28の中間部に設定されてもよい。又、前記連結部材5の端部6,7に対する連結部位は、該端部6,7の中間部に設定されてもよい。
【0055】
(8)多数本の支柱2、例えば4本の支柱を所要間隔を置いて土中に埋設して立設する場合、該支柱2,2相互を前記支柱相互連結具3で連結する場合、左右隣り合う前記連結部材5,5は段違い状態となってもよい。
【0056】
(9)前記支柱2,2相互を連結した状態にある前記支柱相互連結具3の、該支柱2,2の上下方向での連結位置は、植物の成長に合わせて、例えば植物の蔓や実の位置等に合わせて、適宜変更してよい。
【0057】
(10)前記支柱挟持部10を前記所要部位11の軸線回りに回動可能とすることによって、複数本の支柱を、全体として筒状を呈するように立設する場合、該筒状の形態が、上方に向けて細くなったり太くなったりするように、各支柱を所要の傾斜状態で立設することもできる。
【0058】
(11)
図13は、山形状を呈する開閉式支柱49を所要間隔を置いて配置した場合を示す斜視図であり、該開閉式支柱49を構成する支柱2,2相互が前記支柱相互連結具3により連結されている。
図13においては便宜上、前記支柱相互連結具3 の図示を、隣り合う支柱相互を連結する水平直線部として簡略に表示している。
【0059】
(12)本発明に係る植物栽培装置1aは、地面に支柱2を立設して構成できることの他、プランター等で植物を栽培する際にも使用できる。
【0060】
(13)本発明に係る農園芸装置が防獣柵として用いられる場合は、前記支柱は、その上端をハンマーで打圧されることによって地面に埋設される。