(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。また、以下の説明では、「前」「後」「左」「右」「上」「下」とは、特に断りのない限り、
図1に示すように遊技機10を正面側(遊技者側)から見た状態で指称するものとする。
【0011】
<遊技機10の概要について>
まず、本実施形態の遊技機10の概要について、
図1、
図4及び
図6を用いて説明する。
図1は、遊技機10の正面図である。
図4は、遊技機10内に設置される遊技盤50を示す図である。
図6は、遊技機10の主要な制御構成を示す機能ブロック図である。
【0012】
本実施形態の遊技機10は、いわゆるパチンコ遊技機であり、図柄表示制御手段と、演出制御手段と、備える。
【0013】
図柄表示制御手段は、図柄変動ゲームを実行する場合の一部において、特定の図柄を表示させることによって特定結果を報知させる。本実施形態における図柄表示制御手段は、例えば図柄表示制御部150や演出制御部210等によって実現される。
ここで「特定の図柄」とは、図柄が第1特別図柄表示装置91や第2特別図柄表示装置92に表示される特定図柄である場合、当選図柄(確変当選図柄及び非確変当選図柄も含む)やはずれ図柄が該当する。或いは、「特定の図柄」とは、図柄が演出表示装置80に表示される演出図柄である場合、図柄揃い、はずれ出目(バラケ目やリーチはずれを含む)、いわゆるチャンス目等が該当する。
「特定の図柄」が当選図柄である場合又は演出図柄の図柄揃いである場合、図柄表示制御手段が特定結果を報知させるために必要な条件(以下、特定条件と称する)には大当り判定用乱数を用いた当否判定に当選することが含まれる。
「特定の図柄」がはずれ図柄である場合又は演出図柄のはずれ出目である場合、特定条件には大当り判定用乱数を用いた当否判定に落選することが含まれる。
「特定の図柄」がいわゆるチャンス目である場合、特定条件にはチャンス目を用いる演出パターンが選択されることが含まれる。
【0014】
演出制御手段は、特定条件が成立していない場合又は特定条件の成立可否に関わらず第一演出を実行しうる。本実施形態における演出制御手段は、例えば演出制御部210によって実現される。
より詳細には、演出制御手段は、特定条件が成立していない場合又は特定条件の成立可否に関わらず成立しうる所定の開始条件を契機として所定期間にわたって第一演出を実行しうる。
ここで「特定条件が成立していない場合」に所定の開始条件が成立しうる構成(以下、第一構成と称する)は、特定条件の非成立時の少なくとも一部に所定の開始条件が成立可能であることと同義である。また、「特定条件の成立可否に関わらず」所定の開始条件が成立しうる構成(以下、第二構成と称する)は、特定条件の成否に依存せず所定の開始条件が成立可能であることと同義である。即ち、第一構成に基づく所定の開始条件と第二構成に基づく所定の開始条件とは同一の条件になり得ない概念であるため、「特定条件が成立していない場合又は特定条件の成立可否に関わらず成立しうる所定の開始条件」とは、第一構成に基づく所定の開始条件と第二構成とに基づく所定の開始条件のうちいずれか一方と言い換えることができる。
ここで「所定期間」とは、所定の開始条件が成立した後の期間の少なくとも一部であり、所定の開始条件の成立時が所定期間の開始時と一致することは必ずしも必要ではない。
ここで「所定期間にわたって第一演出を実行しうる」とは、所定期間において一連の演出として遊技者が認識できる程度に連続性を有する第一演出が実行されることを意味しており、必ずしも所定期間の全てにおいて遊技者が第一演出を認識できずともよい。例えば、所定期間にわたって間欠的に音声が出力されるような態様(所定期間の一部において音声が出力されない態様)、又は所定期間にわたって表示される演出画像(演出図柄、保留表示及び背景表示も含む)が所定期間に含まれる或るタイミングで変化するような態様(遊技者が演出として認識する内容が所定期間の一部に限定される態様)も、第一演出に該当しうる。
【0015】
演出制御手段は、特定条件が成立している場合の少なくとも一部において特定結果が報知されることを事前に予告する第二演出を実行しうる。
また、演出制御手段は、上記の所定期間に特定条件が成立した場合の少なくとも一部において、実行している該第一演出の演出態様を変化させて第二演出を開始させることを特徴とする。
ここで「第一演出の演出態様を変化」させる具体例としては、例えば第一演出を中断する、第一演出の演出態様を抑制する(第一演出に係る音量を小さくする、又は第一演出に係る演出画像を表示領域の端に移動させる等)、又は第一演出の演出態様を第二演出に関連性のある演出態様に変化させる(第一演出が背景音楽(BGM:Buck Ground Music)であり第二演出がキャラクター表示であるならば、第一演出に係る背景音楽が第二演出に係るキャラクターが表示されることを契機として該キャラクターのテーマ曲に変化する等)が挙げられる。
【0016】
上記の特徴により、本来であれば別々のタイミングで実行されうる第一演出と第二演出が、遊技者からあたかも一連の演出であるかの如く見えるため、互いの演出効果が相乗効果を生み、演出効果を高める結果となりうる。
以下、本実施形態に係る遊技機10についてより詳しく説明する。
【0017】
<遊技機10の構造について>
図1から
図4を用いて遊技機10の構造について説明する。
図1は、遊技機10の正面図である。
図2は、
図1に示す領域IIに配設されるLED群を示す図である。
図3は、
図1に示す領域IIIに配設される操作ボタン群及びその周辺を示す瞰図である。
図4は、遊技機10内に設置される遊技盤50を示す図である。
なお、
図1から
図4に図示される各構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要なものを挙げたに過ぎず、ここに図示しない構成及び機能を遊技機10に追加してもよい。また、遊技機10はここに図示する構成の全部を必ずしも備えなくてもよく、本発明の効果を阻害しない範囲で一部の構成又は機能が省かれても良い。
【0018】
本実施形態の遊技機10は、いわゆるパチンコ機であり、多数の遊技釘(図示せず)が立設された遊技盤50の前面領域(以下、遊技領域50aと称す)に遊技球を発射し、遊技球が特定の入賞口(例えば、大入賞口55等)に入球すると賞球が得られる遊技を行うものである。
【0019】
遊技機10は、前後に開口する矩形枠状の外枠15と、外枠15の開口前面側に遊技盤50を着脱可能に保持する中枠(図示せず)と、遊技盤50の前面側を覆うよう構成された前枠20と、を備える。
【0020】
前枠20は、ヒンジ機構21により左端側を回動自在に支持され、中枠に対して開閉可能となっている。なお、前枠20は、シリンダ錠23により施錠・解錠が可能となっている。
前枠20は、遊技領域50aを覆うように配置された透明部材25を備え、透明部材25によって遊技領域50a及び遊技盤50を透視保護している。
前枠20は、遊技球を貯留する上球受け皿27及び下球受け皿29を備え、上球受け皿27と下球受け皿29は上下に離間して前枠20と一体的に設けられている。
前枠20は、下球受け皿29の右側方に操作ハンドル31を備え、操作ハンドル31の回動操作によって、上球受け皿27に貯留された遊技球が遊技領域50aに向けて発射されるようになっている。
【0021】
図3に示すように、上球受け皿27の上面には、遊技者に操作される操作ボタン群が配置されている。この操作ボタン群には、遊技中に発生する演出を切り替える又は遊技者が遊技機10に関わる種々の情報を得るために行う遊技者の操作を受け付けることができるプッシュボタン37の他、それぞれ上、下、左、右への操作を指示するためのカーソルボタン38(38a、38b、38c、38d)、玉貸操作を受け付ける玉貸ボタン39a、及び、プリペイドカードの返却操作を受け付ける返却ボタン39bなどが含まれる。
また、上球受け皿27の側方には、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動装飾体22が設けられている。
【0022】
下球受け皿29の下部には、下球受け皿29に貯留された遊技球を下方へ排出する球抜き機構36が設けられている。この球抜き機構36を操作することにより、下球受け皿29の底面に形成された底面口(図示せず)が開口して、当該底面口から遊技球が自然落下して排出される。
【0023】
前枠20の上枠部32の左側と右側にそれぞれ一対のスピーカ33(33a、33b)が配設されている。また、前枠20の上枠部32と左右側枠部34a、34bは光透過性のカバーにより形成されており、その内部にはそれぞれ照明装置35(35a、35b、35c)が配設されている。スピーカ33や照明装置35は、遊技中に発生する演出やエラー報知等と連動して音声出力又は点灯若しくは消灯することができる。
【0024】
演出表示装置80は、遊技盤50の略中央に配設されているメイン表示部81と、メイン表示部81の上方に配設されている上サブ表示部82と、メイン表示部81の左側に配設されている左サブ表示部83と、メイン表示部81の右側に配設されている右サブ表示部84と、を含んでいる。メイン表示部81は固定式の液晶装置であり、上サブ表示部82・左サブ表示部83・右サブ表示部84は可動式の液晶装置である。
【0025】
メイン表示部81は、第1特別図柄表示装置91又は第2特別図柄表示装置92における図柄変動ゲームに連動して行われる演出図柄の変動表示を表示することができ、さらに他の各種の演出も表示することができる。
メイン表示部81に表示される演出図柄群の変動表示において、表示される演出図柄群は、一又は複数の列をなす。変動表示されている演出図柄群がなす列の方向は特に制限されず、例えば、上下方向、左右方向、奥行き方向、又はこれらの組合せ(斜め方向)のいずれであってもよい。
ここで奥行き方向とは、実際にはメイン表示部81の表示画面上の平面的な表示変動であるにも関わらず、メイン表示部81の奧方から手前方向又はその逆方向に演出図柄が変動しているかのように認識させる手法(例えば、遠近法)を用いた表示態様において、遊技者が認識する仮想的な方向をいう。
【0026】
メイン表示部81は、保留表示(いわゆる保留玉)を表示することができる。保留表示が表示される表示領域と、演出図柄の変動が表示される表示領域とは、離間してもよいし重複してもよい。
ここで保留表示とは、始動口への入球を契機として取得された乱数のうち、現時点において実行されている図柄変動ゲームに用いられた乱数又は現時点において保留されている乱数を表す画像である。保留表示は、その形状や色彩等によって特典(例えば、大当り遊技)が付与される可能性を示唆しうる。
【0027】
上サブ表示部82、左サブ表示部83又は右サブ表示部84は、主として演出に関連する演出画像を表示するために設けられるものであり、特定の演出の実行時に移動しうる。それぞれの原位置はメイン表示部81を基準として上側、左側又は右側であり、これらの原位置からメイン表示部81における演出図柄の表示領域に重なる位置まで上サブ表示部82、左サブ表示部83又は右サブ表示部84は移動しうる。
【0028】
なお、本実施形態における演出表示装置80(メイン表示部81、上サブ表示部82、左サブ表示部83又は右サブ表示部84)には、いずれも液晶表示装置が採用されているが、本発明の実施はこれに限るものではない。例えば、ドラム式やドットマトリックス式等、多様な方式の表示装置を演出表示装置80として採用しうる。
【0029】
メイン表示部81の右下側には、複数の発光ダイオード(light emitting diode、以下LEDと称す)が配設されており、これらのLEDによって図柄表示装置90の表示領域が構成されている。図柄表示装置90はメイン表示部81よりも遊技者が視認しにくい位置に配設され、図柄表示装置90の表示領域はメイン表示部81の表示領域よりも小さい面積になっている。
なお、本実施形態における図柄表示装置90に係るLEDの配置や数は
図2に示すとおりであるが、これは一具体例であって、図柄表示装置90に係るLEDの配置や数はこの例に制限されるものではない。
【0030】
ここで特別図柄とは、特別電動役物(例えば、特別電動役物65)を作動させるか否かを決定する図柄変動ゲームの結果として停止表示される特定の図柄群である。本実施形態における特別図柄には、第1特別図柄表示装置91に表示される第1特別図柄と第2特別図柄表示装置92に表示される第2特別図柄とが含まれる。
第1特別図柄は、「特
図1」と略称される場合があり、第2特別図柄は、「特
図2」と略称される場合がある。また、特別図柄は、「特図」と略称される場合がある。
【0031】
ここで普通図柄とは、普通電動役物(例えば、普通電動役物61)を作動させるか否かを決定する図柄変動ゲームの結果として停止表示される特定の図柄群である。本実施形態における普通図柄は、普通図柄表示装置93に表示される。
なお、以下、普通図柄のことを「普図」と略して表記する場合がある。
【0032】
以下の説明において、第1特別図柄表示装置91又は第2特別図柄表示装置92を変動表示させた後に特別図柄を停止表示させる図柄変動ゲームを「特別図柄に係る図柄変動ゲーム」と称する場合がある。
また、以下の説明において、普通図柄表示装置93を変動表示させた後に普通図柄を停止表示させる図柄変動ゲームを「普通図柄に係る図柄変動ゲーム」と称する場合がある。
或いは、以下の説明において、上述のメイン表示部81に表示される演出図柄の変動表示は、「特別図柄に係る図柄変動ゲーム」や「普通図柄に係る図柄変動ゲーム」と区別して「演出図柄に係る図柄変動ゲーム」と称する場合がある。
なお、以下の説明において、単に「図柄変動ゲーム」と称した場合には、特段の説明がない限り「特別図柄に係る図柄変動ゲーム」を意味する。
【0033】
遊技盤50の前面には、多数の遊技釘(図示せず)や風車52、装飾部材といった障害物が配置されていることにより、打ち出された遊技球が転動するように遊技領域50aが画成されている。また、遊技領域50aの左側及び上側には、操作ハンドル31の回転操作により発射された遊技球を遊技領域50aの上部に案内するために設けられた湾曲形状の外レール51及び内レール53が配置されている。なお、外レール51は、遊技領域50a中央を基準として内レール53より外側に位置している。
ここで風車52とは、遊技球の落下の方向に変化を与えるための機構であって、くぎ状のものをいう。
【0034】
遊技機10は操作ハンドル31の回転操作量(例えば回転角度)の大小によって遊技球の打ち出しの強弱をつけることが可能になっている。また、より弱く打ち出された遊技球が転動する第1流路X(いわゆる左打ち)、より強く打ち出された遊技球が転動する第2流路Y(いわゆる右打ち)、のいずれか一方を遊技球が転動するように各種障害物が遊技領域50aに配置されている。
【0035】
図4には、主要な入賞口として、大入賞口55、第1始動口57、第2始動口59、ゲート63、普通入賞口67(67a、67b)を図示する。ここで図示する入賞口は一例であり、その数や配置は適宜変更しても構わない。
【0036】
第1始動口57は、遊技領域50aの中央下部に配置されている。第1始動口57にはカウントスイッチSW1が付設されており、カウントスイッチSW1が遊技球の通過を検知したことを契機として第1始動口57に係る入賞が判定されて、第1始動口57に対応付けられた賞球が付与される。
第1始動口57に係る入賞が判定された場合の少なくとも一部において、第1特別図柄に係る図柄変動ゲームを始動させる始動条件が成立する。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第2流路Yから転動した場合に比べて、第1流路Xから転動した場合に多くの遊技球が第1始動口57に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
【0037】
第2始動口59は、遊技領域50aの右下部に配置されている。第2始動口59にはカウントスイッチSW2が付設されており、カウントスイッチSW2が遊技球の通過を検知したことを契機として第2始動口59に係る入賞が判定されて、第2始動口59に対応付けられた賞球が付与される。
第2始動口59に係る入賞が判定された場合の少なくとも一部において、第2特別図柄に係る図柄変動ゲームを始動させる始動条件が成立する。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第1流路Xから転動した場合に比べて、第2流路Yから転動した場合に多くの遊技球が第2始動口59に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
【0038】
第2始動口59には普通電動役物61が配設されている。普通電動役物61は、第2始動口59に遊技球への入球が容易である開放状態又は入球が困難である閉鎖状態に可換に遷移する部材であり、ゲート63の付設されたカウントスイッチSW4が遊技球の通過を検知した場合の少なくとも一部において、ソレノイドコイルSOL4が作動することにより開放状態に遷移する。なお、普通電動役物61の制御については、後に詳述する。
【0039】
大入賞口55は遊技領域50aの右下部に配置されている。大入賞口55にはカウントスイッチSW7が付設されており、カウントスイッチSW7が遊技球の通過を検知したことを契機として大入賞口55に係る入賞が判定されて、大入賞口55に対応付けられた賞球が付与される。
大入賞口55の上方には特別電動役物65が配設されている。特別電動役物65は、大入賞口55に遊技球への入球が容易である開放状態又は入球が困難である閉鎖状態に可換に遷移する部材であり、ソレノイドコイルSOL1の作動により開放状態又は閉鎖状態のいずれかに遷移する。
【0040】
特別電動役物65は、特別図柄に係る図柄変動ゲームで当選して行われる大当り遊技の少なくとも一部において開放状態になり、これに伴って大入賞口55への遊技球の入球が許容される。なお、本実施形態における特別電動役物65は、第1始動口57への入球及び第2始動口59への入球のいずれに起因する大当り遊技においても開放状態になりうるように構成されている。
特別電動役物65が開放状態である場合には、大入賞口55への遊技球の入球が容易となるため、賞球を獲得できる機会が大幅に増大しうる。
なお、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が大入賞口55に向けて転動するように各障害物が配置されている。
【0041】
普通入賞口67(67a、67b)は、遊技領域50aの左下部に配置されている。普通入賞口67aには入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW51が付設されており、カウントスイッチSW51が遊技球の通過を検知したことを契機として普通入賞口67に係る入賞が判定されて、普通入賞口67に対応付けられた賞球が付与される。普通入賞口67bには入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW52が付設されており、カウントスイッチSW52が遊技球の通過を検知したことを契機として普通入賞口67に係る入賞が判定されて、普通入賞口67に対応付けられた賞球が付与される。
なお、本実施形態において、第2流路Yから転動する場合と比較して、第1流路Xから転動する場合に多くの遊技球が普通入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されている。
【0042】
アウト口69は、遊技領域50aの最下部に配置されている。遊技領域50aに打ち込まれ、上述した各入賞口に入球しなかった遊技球はアウト口69に落入し、アウト球として処理される。
【0043】
ここまで、本実施形態における遊技機10の構造について説明してきたが、これらは一具体例であって、別の構成によって本発明を実施することもできる。
【0044】
<遊技機10の制御構成について>
続いて、
図5又は
図6を用いて遊技機10の制御構成について説明する。なお、上述した
図1から
図4に図示されている各構成要素に触れて説明する場合があるので、これらの図面も適宜参照されたい。
図5は、遊技機10の主要な電気的構成を示すブロック図である。
図6は、遊技機10の主要な制御構成を示す機能ブロック図である。
なお、
図5又は
図6で図示される各構成要素は本実施形態の遊技機10を説明する上で必要な構成要素を挙げたものであり、ここに図示しない構成要素を遊技機10に追加してもよい。また、遊技機10はここに図示する構成要素の全部を必ずしも備えなくてもよく、本発明の効果を阻害しない範囲で一部の構成要素が省かれても良い。
【0045】
遊技機10は、メイン制御基板100、サブ制御基板200などの制御基板を自機の内部に備えており、種々の機能を各基板と当該各基板に電気的に接続されている部品とによって実現している。
より具体的には、メイン制御基板100及びサブ制御基板200は、CPU101又はCPU201、RAM102又はRAM202、ROM103又はROM203などを有している。メイン制御基板100及びサブ制御基板200は、CPU101又はCPU201がROM103又はROM203から読み出した制御プログラムを実行し、RAM102又はRAM202に種々のデータを書き込み又は読み出しを行うことにより種々の機能を実現する。
図5では、一つのサブ制御基板200が図示されているが、サブ制御基板200は、複数の基板で形成されていてもよい。サブ制御基板200が複数の基板で形成される場合、メイン制御基板100に複数のサブ制御基板200が並列に接続されていてもよいし、メイン制御基板100に対して複数のサブ制御基板200が階層的に接続されていてもよい。
また、各機能構成を実現する基板は、
図5に示される基板に限定されるものではなく、メイン制御基板100若しくはサブ制御基板200又は他の基板上で実現されてもよい。
【0046】
メイン制御基板100は、遊技を統括的に制御し、遊技に関連する演出等について、サブ制御基板200にコマンドを伝送する。メイン制御基板100は、遊技の結果に影響を及ぼす又は及ぼす虞がある機能を実現する基板であり、サブ制御基板200は、メイン制御基板100から送られるコマンドに従って、各種制御を行う基板である。
【0047】
図6には、メイン制御基板100で実現される主要な機能構成として、始動口入球時処理部110、特図遊技制御部120、普図遊技制御部130、遊技状態制御部140、図柄表示制御部150、情報伝送部190が例示されている。また、同図には、サブ制御基板200で実現される主要な機能構成として、演出制御部210が例示されている。
【0048】
始動口入球時処理部110は、第1始動口57又は第2始動口59に遊技球が入球した時に大当り遊技の当否判定に用いる乱数を取得すると共に所定の処理を実行する。
特図遊技制御部120は、特別図柄に係る図柄変動ゲームに関する制御を実行する。
普図遊技制御部130は、普通図柄に係る図柄変動ゲームに関する制御を実行する。
遊技状態制御部140は、大当り遊技を制御する機能、確変状態や変短状態を管理し、これらの付与や解除(通常遊技状態への移行)を制御する機能を有する。
図柄表示制御部150は、特別図柄に係る図柄変動ゲームの結果として選択された特別図柄、又は、普通図柄に係る図柄変動ゲームの結果として選択された普通図柄、を図柄表示装置90に表示させる。
情報伝送部190は、メイン制御基板100で実現される各機能構成にて生成された制御情報(コマンド)をサブ制御基板200上で実現される機能構成(例えば、演出制御部210等)に伝送する。情報伝送部190によって伝送されるコマンドには、特図抽選や普図抽選の結果、確変状態の有無、変短状態の有無、保留されている乱数に関する情報、大当り遊技の実行に関する情報等が含まれてもよい。
【0049】
演出制御部210は、情報伝送部190を介してメイン制御基板100で実現される各種機能構成にて生成された制御情報(コマンド)を受け、主に特別図柄に係る図柄変動ゲームや大当り遊技に関する演出表示を、演出表示装置80(メイン表示部81、上サブ表示部82、左サブ表示部83又は右サブ表示部84)に表示させる。例えば、演出制御部210は、図柄変動ゲームの実行中に演出図柄をメイン表示部81に変動表示又は停止表示させる。また、演出制御部210は、特定の演出が実行される場合に、可動式の上サブ表示部82、左サブ表示部83及び右サブ表示部84をメイン表示部81の前面に移動させることもできる。
演出制御部210は、照明装置35による点灯(点滅)演出、又はスピーカ33による音声演出についても制御することができ、これらの演出表示、点灯演出、音声演出等を組み合わせて遊技者の興趣を喚起することができる。また、演出制御部210は、プッシュボタン37やカーソルボタン38にて受け付けた遊技者の操作に応じて各種演出を可変に切り替えることもできる。
【0050】
<始動口の入球時処理について>
以下、始動口の入球時処理を制御する始動口入球時処理部110について詳述する。
始動口入球時処理部110は、特図保留制御部111と、先読み判定部112と、を有する。
【0051】
特図保留制御部111は、第1始動口57に遊技球が入球した時、即ち第1始動口57に入賞した時に、保留されている乱数M1の数が保留上限数(例えば、4個)に達していない場合には乱数M1を取得して保留させる。
また、特図保留制御部111は、第2始動口59に遊技球が入球した時、即ち第2始動口59に入賞した時に、保留されている乱数M2の数が保留上限数(例えば、4個)に達していない場合には乱数M2を取得して保留させる。
特図保留制御部111は、第1始動口57の入賞を契機として取得される乱数M1と、第2始動口59の入賞を契機として取得される乱数M2と、を区別して保留する。なお、乱数M1及び乱数M2は、後述する当否判定部121による判定に用いられる。
【0052】
特図保留制御部111は、保留されている乱数の数を、図柄表示装置90に表示させるように図柄表示制御部150を要求してもよいし、演出表示装置80に表示させるように情報伝送部190を介して演出制御部210にコマンドを出してもよい。
このとき、図柄表示制御部150は、特図保留制御部111の要求に応じて、保留されている乱数の数をLEDの発光パターンによって図柄表示装置90に表示させてもよい。
また、演出制御部210は、情報伝送部190を介して入力したコマンドに応じて、保留されている乱数の個数に等しい数の保留表示を、演出表示装置80に表示させてもよい。
【0053】
先読み判定部112は、特図保留制御部111が乱数M1又は乱数M2を保留させた場合の少なくとも一部において、後述する当否判定部121による判定の事前に乱数M1又は乱数M2を参照し、特定の演出を実行するか否か、実行する場合にはどのタイミングで実行するか等を決定する判定処理を実行する。
ここで先読み判定部112によって判定される特定の演出には、例えば保留表示の態様(色彩等)を変化させる演出が含まれてもよいし、複数回の特別図柄に係る図柄変動ゲームにわたって連続性を有している演出が含まれてもよい。
【0054】
<特別図柄に係る図柄変動ゲームについて>
以下、特別図柄に係る図柄変動ゲームに関する制御を実行する特図遊技制御部120について詳述する。
特図遊技制御部120は、当否判定部121と、特図選択部122と、リーチ抽選部123と、変動パターン決定部124と、を有する。
【0055】
当否判定部121は、特別図柄に係る図柄変動ゲームに関する制御又は大当り遊技に係る制御が行われていないとき、保留されている乱数M1又は乱数M2を所定の周期で読み出す。このとき、当否判定部121は、乱数M2の読み出しを優先的に実行し、乱数M2が読み出せなかった場合(保留されている乱数M2が零個である場合)に乱数M1を読み出す。このような制御によって、乱数M2が乱数M1より優先的に読み出される。その結果、当否判定部121は、乱数M1よりも乱数M2を優先的に判定することになる。
【0056】
特図選択部122は、当否判定部121による当否判定の結果に基づいて特別図柄を選択する。
より具体的には、当否判定部121によって当選が判定された場合、特図選択部122は乱数抽選を行うことによって当選を示す特別図柄(当選図柄)を選択する。即ち、当否判定部121によって当選が判定された場合、特図選択部122は、予め複数とおりに用意されている当選図柄のうちいずれか一つを選択する。
或いは、当否判定部121によって落選が判定された場合、特図選択部122ははずれを示す特別図柄(はずれ図柄)を一意に決定する。
【0057】
当否判定部121によって乱数M1が判定された場合、特図選択部122によって選択された特別図柄は、後述する第1特別図柄表示制御部151によって第1特別図柄表示装置91に表示される。
当否判定部121によって乱数M2が判定された場合、特図選択部122によって選択された特別図柄は、後述する第2特別図柄表示制御部152によって第2特別図柄表示装置92に表示される。
【0058】
リーチ抽選部123は、当否判定部121によって落選が判定された場合、その判定結果を示す特別図柄に係る図柄変動ゲームの実行中に、リーチ演出をするか否かを乱数抽選で選択する。ここでリーチ演出とは、メイン表示部81における演出図柄の変動表示において、最後に仮停止する列を除く複数の列に演出図柄が仮停止しており、仮停止している各々の演出図柄が同種である状態に行われる演出をいう。なお、当該状態について、本実施形態においてはリーチ状態と称する場合がある。
なお、当否判定部121によって落選が判定された場合、その判定に起因する図柄変動ゲームの結果ははずれであるため、当該図柄変動ゲームでリーチ演出を実行したとしても最後に仮停止する列の演出図柄は他の列の演出図柄と異なる種別になる。
また、当否判定部121によって当選が判定された場合、その判定に起因する図柄変動ゲームの結果は当選であるため、リーチ抽選部123による抽選が行われずとも、当該図柄変動ゲームの実行中には原則としてメイン表示部81においてリーチ演出が行われ、さらに最後に仮停止する列の演出図柄が他の列の演出図柄と同種になる。
【0059】
変動パターン決定部124は、一回の遊技(特別図柄に係る図柄変動ゲーム)において特別図柄が変動する時間を示す変動時間情報を少なくとも含む変動パターンを決定する。なお、変動パターン決定部124によって決定される変動パターン(変動時間情報)は、一回の特別図柄に係る図柄変動ゲーム(遊技)の実行期間とも換言できる。
変動パターン決定部124によって決定された変動パターンは、第1特別図柄表示制御部151又は第2特別図柄表示制御部152に対する制御情報として出力され、当該制御情報を入力した第1特別図柄表示制御部151又は第2特別図柄表示制御部152は当該制御情報が示す時間にわたって特別図柄に係る図柄変動ゲームを実行する。
また、変動パターン決定部124によって決定された変動パターンは、情報伝送部190を介して伝送されるコマンドとして演出制御部210に出力され、当該コマンドを入力した演出制御部210は当該コマンドに含まれる変動パターンを用いて演出(リーチ演出等)を制御する。より具体的には、演出制御部210は、入力した変動パターン(変動時間情報)が示す時間に合わせて、当該変動パターンに基づく演出図柄に係る図柄変動ゲームを終了させるように演出図柄の変動態様及びそれに付随する演出態様を決定して実行する。
これにより、演出制御部210は、特別図柄に係る図柄変動ゲームが実行時間に合わせて、当該図柄変動ゲームに対する演出を実行することができる。
【0060】
なお、リーチ演出を実行する場合は、リーチ演出が非実行である場合に比べて長い時間を要するので、変動パターン決定部124は、リーチ抽選部123によってリーチ演出の実行が選択された場合には、リーチ演出の非実行が選択された場合に比べて、長い時間を示す変動パターン(変動時間情報)を決定する割合が高くなるように構成されている。
【0061】
<普通図柄に係る図柄変動ゲームについて>
以下、普通図柄に係る図柄変動ゲームに関する制御を実行する普図遊技制御部130について詳述する。
普図遊技制御部130は、普図保留制御部131と、普図抽選部132と、普通電役制御部133と、を有する。
【0062】
普図保留制御部131は、ゲート63に遊技球が入球した時(カウントスイッチSW4による検知時)に、保留されている乱数M3の数が保留上限数(例えば、4個)に達していない場合には乱数M3を取得して保留させる。
【0063】
普図抽選部132は、普通図柄に係る図柄変動ゲームが実行されていないとき、保留されている乱数M3を所定の周期で読み出し、読み出された乱数M3を用いて普通電動役物61を開放状態に遷移させるか否かの抽選を行う。なお、普図抽選部132によって行われる抽選の当選確率は、後述する変短状態であるときは通常遊技状態であるときより高くなっている。
【0064】
普図抽選部132による抽選結果は、後述する普通図柄表示制御部153に伝送される。普通図柄表示装置93に対応している二つのLEDは一方が当選、他方が落選に対応しており、普通図柄表示制御部153は伝送された抽選結果に応じていずれかのLEDを発光させる。
【0065】
普通電役制御部133は、普図抽選部132による抽選に当選したとき、ソレノイドコイルSOL4を作動させて所定の開放条件で普通電動役物61を開放させる。ここで所定の開放条件には、普図抽選部132による一回の当選に応じて普通電動役物61が開放される時間(以下、開放時間と称する)や開放される回数(以下、開放回数と称する)等が含まれる。
普通電役制御部133は、変短制御部144によって変短状態が付与されているとき、開放状態をとる時間が単位時間あたりで増加するように普通電動役物61を制御する。即ち、普通電役制御部133の制御は、後述する変短制御部144による変短状態の付与に起因して変動する。
【0066】
<遊技状態制御について>
以下、大当り遊技、確変状態、及び変短状態を制御する遊技状態制御部140について詳述する。
遊技状態制御部140は、大当り制御部141と、確変制御部143と、変短制御部144と、を有している。
【0067】
ここで大当り遊技とは、特別電動役物65を連続して作動させることができる特別の遊技状態をいう。ここで「特別電動役物を連続して作動」とは、後述のラウンド遊技の回数(ラウンド回数)が複数回であることをいう。
ここで確変状態とは、当否判定部121による当否判定の当選確率が通常遊技状態より高確率になる遊技状態をいう。
ここで変短状態とは、以下の少なくとも一つが行われる遊技状態をいう。
(i)普図抽選部132による抽選の当選確率が通常遊技状態より高確率になる。
(ii)普通電動役物61の開放時間が通常遊技状態より延長される。
(iii)普通電動役物61の開放回数が通常遊技状態より増加される。
(iv)普通図柄表示装置93における一回あたりの変動表示時間が通常遊技状態より短縮される。
なお、(i)において言及した普図抽選部132によって行われる抽選の当選確率は、通常遊技状態において零であっても良いし、零でなくても良い。
【0068】
確変制御部143は、特定の特別図柄(当選図柄)が図柄表示装置90に停止表示されたことに起因する大当り遊技の終了を契機として確変状態を付与する。
なお、本実施形態に係る確変状態の付与条件は一具体例であって、本発明の実施に係る遊技機における確変状態の付与条件はこの例に限られない。例えば、いわゆるVゾーンと称される特定領域に遊技球が入球したことを契機として確変状態を付与してもよい。
【0069】
確変制御部143は、確変状態に移行してから所定回数の特別図柄に係る図柄変動ゲームが行われた場合、又は所定回数の特別図柄に係る図柄変動ゲームが行われる前に新たに大当り遊技に当選した場合に、確変状態を解除する。
なお、本実施形態に係る確変状態の解除条件は一具体例であって、本発明の実施に係る遊技機における確変状態の解除条件はこの例に限られない。例えば、特別図柄に係る図柄変動ゲームの回数に関わらず大当り遊技に当選することのみを契機として、確変制御部143は確変状態を解除してもよい。或いは、確変状態を解除するか否かを決定する抽選(転落抽選)に当選することを契機として、確変制御部143は確変状態を解除してもよい。
【0070】
変短制御部144は、大当り制御部141によって実行される大当り遊技が終了した場合のすべてを契機として、変短状態を付与する。
なお、本実施形態に係る変短状態の付与条件は一具体例であって、本発明の実施に係る遊技機における確変状態の付与条件はこの例に限られない。例えば、大当り制御部141によって実行される大当り遊技が終了した場合の一部を契機として、変短制御部144は変短状態を付与してもよい。
【0071】
変短制御部144は、変短状態に移行してから所定回数の特別図柄に係る図柄変動ゲームが行われた場合、又は所定回数の特別図柄に係る図柄変動ゲームが行われる前に新たに大当り遊技に当選した場合に、変短状態を解除する。
なお、変短制御部144による変短状態の解除条件は、確変状態の解除条件と同一の条件であってもよいし、異なる条件であってもよい。本実施形態に即していえば、変短状態の解除に係る所定回数は、確変状態の解除に係る所定回数と同一の回数であってもよいし、異なる回数であってもよい。
【0072】
大当り制御部141は、当否判定部121によって当選が判定された場合に、大当り遊技を実行する。本実施形態における大当り遊技は、具体的には以下のように実行される。
まず、当否判定部121によって当選が判定された場合、特図選択部122によって特別図柄が選択され、選択された特別図柄が第1特別図柄表示装置91又は第2特別図柄表示装置92に停止表示された後に、大当り制御部141は大当り遊技を開始させる。
大当り遊技が開始されると、大当り制御部141は演出制御部210に大当り遊技の開始を示すオープニング演出に関するコマンドを情報伝送部190を介して演出制御部210に出力する。演出制御部210は当該コマンドに従い所定時間(オープニング時間)にわたってオープニング演出を実行する。なお、本実施形態に係るオープニング演出では、遊技者に右打ちを推奨する等して、大入賞口55に向かう第2流路Yへの遊技球の打ち出しを促すことが好ましい。
オープニング演出の終了後には、大入賞口55が開放されるラウンド遊技が予め定めた規定回数(ラウンド回数)を上限として複数回行われる。ラウンド遊技では、大入賞口55が所定回数(例えば1回)開放される。また、開放された大入賞口55に規定個数の遊技球が入球した後、又は規定時間(ラウンド遊技時間)が経過後に、大入賞口55が閉鎖されてそのラウンド遊技が終了する。
ラウンド遊技の終了後には、大入賞口55が所定時間(インターバル時間)だけ閉鎖され、次のラウンド遊技の開始と共に再び大入賞口55が開放される。
【0073】
大当り制御部141は、上記のラウンド回数・ラウンド遊技時間・インターバル時間等を含む制御情報を特別電役制御部142に伝送する。
特別電役制御部142は、大当り制御部141から受けた制御情報に従って、特別電動役物65を開放させる。
特別電役制御部142は、特別電動役物65を開放させている間、1回のラウンド遊技中に大入賞口55に入球した遊技球の個数をカウントスイッチSW7の検知に基づいて監視している。そして、特別電役制御部142は、監視している入賞した遊技球が上限数に達したとき、ソレノイドコイルSOL1を作動させて特別電動役物65を閉鎖させる。
【0074】
大当り制御部141は、ラウンド遊技中に係る演出に関するコマンドを情報伝送部190を介して演出制御部210に出力する。演出制御部210は入力したコマンドに従ってラウンド演出を実行する。
規定のラウンド回数が終了すると、大当り制御部141は情報伝送部190を介して演出制御部210に大当り遊技の終了を示すエンディング演出に関するコマンドを出力する。演出制御部210は入力したコマンドに従い所定時間(エンディング時間)にわたってエンディング演出を実行し、大当り制御部141は大当り遊技を終了させる。
【0075】
<各図柄に係る図柄変動ゲームと演出表示について>
以下、各図柄に係る図柄変動ゲームと演出表示について詳述する。
【0076】
図柄表示制御部150は、特別図柄に係る図柄変動ゲームの結果である特別図柄、又は普通図柄に係る図柄変動ゲームの結果である普通図柄を図柄表示装置90に表示させる。
図柄表示制御部150は、第1特別図柄表示制御部151と、第2特別図柄表示制御部152と、普通図柄表示制御部153と、を有する。
第1特別図柄表示制御部151は、第1特別図柄表示装置91における特別図柄の変動表示と停止表示を制御する。
第2特別図柄表示制御部152は、第2特別図柄表示装置92における特別図柄の変動表示と停止表示を制御する。
普通図柄表示制御部153は、普通図柄表示装置93における普通図柄の変動表示と停止表示を制御する。
【0077】
演出制御部210は、予告演出を実行する。ここで予告演出とは、その実行時より後の遊技展開を示唆する演出であり、主に特別図柄に係る図柄変動ゲームや大当り遊技に関する演出である。
演出制御部210は、予告演出を実行する場合、予告演出に係る演出表示を演出表示装置80に表示させる。特に特別図柄に係る図柄変動ゲームの実行中に関していえば、演出制御部210は、複数列の演出図柄群がスクロールした後に確定停止した演出図柄の組合せによって、大当り遊技に当選したか否かを、演出表示装置80に報知させる。
演出制御部210は、特別図柄に係る図柄変動ゲームの実行中において、図柄表示装置90による特別図柄の変動時間に合わせて、演出表示装置80による演出表示(演出図柄に係る図柄変動ゲームを含む)を実行させている。換言すれば、演出制御部210は、図柄表示装置90における一回の特別図柄に係る図柄変動ゲームと、演出表示装置80における一回の演出表示(演出図柄に係る図柄変動ゲームを含む)とを、原則として対応付けて実行する。
ただし、複数回の特別図柄に係る図柄変動ゲームにわたって連続性を有している予告演出が実行される場合や、一回の特別図柄に係る図柄変動ゲームに対して複数回の演出図柄の変動表示を含む予告演出が実行される場合もある。前者の代表例は上述した連続演出であり、後者の代表例は擬似連演出と称される予告演出である。
ここで擬似連演出とは、遊技者に認識可能な区切りから区切りまでの期間である変動サイクルにおいて一連の演出図柄群をスクロールさせ、一回の遊技(特別図柄に係る図柄変動ゲーム)において複数回の変動サイクルを含める演出である。
【0078】
なお、上記の説明において、演出制御部210は、演出表示装置80(メイン表示部81、上サブ表示部82、左サブ表示部83、右サブ表示部84)の演出表示を制御する旨を説明したが、演出制御部210の制御対象はこれに限られない。その他にも、演出制御部210は、照明装置35による点灯(点滅)演出、又はスピーカ33による音声演出についても制御することができ、これらの演出表示、点灯演出、音声演出等を組み合わせて遊技者の興趣を喚起することができる。
また、演出制御部210は、プッシュボタン37にて受け付けた遊技者の操作に応じて各種演出を可変に切り替えることもできる。
また、演出制御部210は、上サブ表示部82、左サブ表示部83又は右サブ表示部84の移動制御を実行することができ、さらに
図5では図示していないが、いわゆる装飾可動体の移動制御を実行することができてもよい。
【0079】
<メイン制御基板100における処理手順について>
次に、メイン制御基板100において実現される各種処理の処理手順について、
図7及び
図8を用いて説明する。なお、上述した
図1から
図6に図示されている各構成要素に触れて説明する場合があるので、これらの図面も適宜参照されたい。
【0080】
図7は、始動口入球時処理の処理手順を示すフローチャートである。
図8は、図柄変動開始処理の処理手順を示すフローチャートである。
なお、これらのフローチャートで図示される処理手順は、本発明の処理手順やその実行タイミングを限定するものではない。このため、本発明に関する処理を実施するときには、その複数の処理手順は内容的に支障のない範囲で変更することができ、また複数の処理の実行タイミングの一部又は全部が互いに重複していてもよい。
また、
図7及び
図8に図示される各処理は、本発明の説明に必要な主たる処理であって、遊技機10によって実行される全ての処理を示すものではない。
【0081】
まず、始動口入球時処理について説明する。ここで「始動口入球時処理」とは、第1始動口57又は第2始動口59に対して遊技球が入球した後に実行される一連の処理である。
第1始動口57又は第2始動口59への入球がカウントスイッチSW1又はカウントスイッチSW2で検知されるまで(ステップS102のNO)、ステップS104以降の処理は行われないまま待機となる。
また、第1始動口57又は第2始動口59への入球が検知されたとしても(ステップS102のYES)、特図保留制御部111による保留数が上限に達していれば(ステップS104のYES)、ステップS106以降の処理は行われないまま待機となる。
【0082】
第1始動口57又は第2始動口59への入球が検知されて(ステップS102のYES)、かつ特図保留制御部111による保留数が上限に達していないとき(ステップS104のNO)、特図保留制御部111による保留数が加算される(ステップS106)。また、特図保留制御部111によって乱数M1又は乱数M2が取得されて、専用の記憶領域に保留記憶される(ステップS108)。
【0083】
続いて、先読み判定部112によって特定の演出を実行するか否か、実行する場合にはどのタイミングで実行するか等が決定される(ステップS110)。
【0084】
ステップS102からステップS110までの一連の処理結果を含むコマンドが、情報伝送部190からサブ制御基板200へ送信されて(ステップS112)、その始動口入球時処理は終了となる。
【0085】
続いて、図柄変動開始処理の処理手順について説明する。ここで「図柄変動開始処理」とは、特別図柄に係る図柄変動ゲームを開始させる際に行われる一連の処理である。
まず、特図遊技制御部120は、変動開始条件が成立しているか否かを判定する(ステップS202)。ここで「変動開始条件」とは、(i)ステップS202の判定時において特別図柄に係る図柄変動ゲームが実行されていないこと、(ii)ステップS202の判定時において大当り遊技が実行されていないこと、(iii)ステップS202の判定時において保留記憶が1個以上存在すること等が挙げられる。
ステップS202の判定が否定されるとき(ステップS202のNO)、ステップS204以降の処理は実行されずに、その図柄変動開始処理は終了となる。
【0086】
ステップS202の判定が肯定されるとき(ステップS202のYES)、当否判定部121は、特図保留制御部111に保留されている乱数M1又は乱数M2を読み出す(ステップS204)。
ステップS204において、当否判定部121は、特図保留制御部111に保留記憶されている順番で乱数M1又は乱数M2を読み出してもよいし、一方を他方に優先して読み出してもよい。
【0087】
ステップS204で乱数が読み出されることを契機として各判定処理が実行される(ステップS206)。
ここでステップS206に含まれる処理としては、具体的には、上述した当否判定部121による当否判定や特図選択部122による特別図柄の選択が少なくとも含まれる。また、(i)変短状態が付与されているか否か、(ii)演出図柄をリーチ目で停止させるか否か、(iii)特定の演出を行うか否か等の判定処理が、ステップS206の処理に含まれてもよい。
【0088】
そして、特図保留制御部111は、そのとき保留されている乱数M1又は乱数M2の数を特定する(ステップS208)。これにより、本処理手順で実行される図柄変動ゲームで読み出された乱数を除いた残りの乱数の数が保留数として特定される。
変動パターン決定部124は、ステップS206の処理結果及びステップS208で特定された保留数を用いて変動パターンを決定する(ステップS210)。
【0089】
ステップS202からステップS210までの一連の処理結果を指定情報として含むコマンドが、情報伝送部190からサブ制御基板200に対して出力されて(ステップS212)、その図柄変動開始処理は終了となる。当該コマンドには、変動パターン、選択された特別図柄、保留数、確変状態の有無、変短状態の有無を示す指定情報等が含まれうる。
【0090】
<第一演出と第二演出について>
次に、第一演出と第二演出について、
図9から
図12を用いて説明する。
図9から
図12は、第一演出を実行する場合と第一演出及び第二演出を実行する場合とを比較するタイムチャートである。
図9から
図12のタイムチャートでは、左方向から右方向に向けて時間経過することを前提として各演出に係るタイミングや時間(演出の尺)を表している。但し、
図9から
図12のタイムチャート上の寸法長さは、実際の演出の時間長さと必ずしも相関しているものではない。
【0091】
なお、以下の説明において、第二演出が第一演出と共に実行される態様についてのみ述べるが、第二演出は第一演出と共に実行されることに限定されてもよいし、第二演出は単独でも(第一演出の非実行中にも)実行されてもよい。但し、第二演出が単独でも実行されうる態様を採用する場合、第一演出と共に実行される場合の方が単独で実行される場合に比べて第二演出が実行されやすいことが好ましい。
換言すれば、第一演出の非実行中に特定条件が成立した場合に第二演出が実行される確率が、零であってもよいし、又は第一演出の実行中に特定条件が成立した場合に第二演出が実行される確率より低くてもよい。
これにより、遊技者が、第一演出が実行されている期間にわたって第二演出が実行されることを期待することができる。言い換えれば、第一演出の実行が、第二演出の実行を予期させる演出として遊技者に認識され、互いの関係性を強めることができる。
【0092】
図9は、第一演出として第1音声演出を実行するパターン(イ)と、第一演出として第1音声演出を実行し、第二演出として第2音声演出を実行するパターン(ロ)と、を比較するタイムチャートである。
ここで音声演出とは、スピーカ33による音声出力を伴う演出の総称であって、例えば背景音楽(BGM:Buck Ground Music)や効果音(SE:Sound Effect)がスピーカ33で再生される演出であってもよいし、スピーカ33から何らかの音楽が再生されると共に演出表示装置80で演出画像や演出動画が再生される演出であってもよい。
【0093】
パターン(イ)において、第1音声演出の開始条件の成立時は始動口の入賞が成立したタイミングA(
図9では、「A:始動口入賞」と表記)である。
タイミングAにおいて入賞となる始動口は、第1始動口57であってもよいし、第2始動口59であってもよい。
第1音声演出の開始条件は、タイミングAに取得される乱数が特図保留制御部111に保留されたことによって成立してもよいし、更に該乱数を用いた先読み判定部112による判定結果に基づいて成立してもよい。また、タイミングAに取得される乱数は、先読み判定部112によって非当選である旨を判定されるもの、即ち当否判定部121にも非当選と判定されるものに限られてもよいし、そうでなくてもよい。
【0094】
タイミングAに取得される乱数が特図保留制御部111に保留されたことによって第1音声演出の開始条件が成立し、当否判定部121による判定と該開始条件とが無関係である場合、特図保留制御部111による乱数の保留を条件として第1音声演出が実行される確率と、該乱数が当否判定部121によって当選と判定される確率と、の関係が無相関になる。
ここで無相関とは、設計思想として第1音声演出の開始条件の成否と当否判定部121による当否判定の成否とが無関係であることを意味しており、現に互いの発生確率を集計した場合に必ずしも相関係数が零になるとは限らない。即ち、本実施形態における無相関とは、相関係数が零である場合に限らず、相関係数が無視できる程に小さいことも含まれ、互いの相関関係がごく小さいことと同義である。
【0095】
タイミングAに取得される乱数が特図保留制御部111に保留されたことに加えて、該乱数を用いた先読み判定部112による判定結果に基づいて第1音声演出の開始条件が成立する場合、特図保留制御部111による乱数の保留を条件として第1音声演出が実行される確率と、該乱数が当否判定部121によって当選と判定される確率と、の間に相関関係が生じる。
【0096】
パターン(イ)において、第1音声演出はタイミングAの後の経過時間が所定値に達することをもって終了する。即ち、第1音声演出が実行されている期間(所定期間)の終了条件には、第1音声演出を開始した後の経過時間が含まれている。
【0097】
続いて、パターン(ロ)において、第1音声演出の開始条件の成立時は始動口の入賞が成立したタイミングB(
図9では、「B:始動口入賞」と表記)である。
タイミングBにおいて入賞となる始動口は、第1始動口57であってもよいし、第2始動口59であってもよい。
なお、パターン(ロ)における第1音声演出の開始条件やタイミングBに取得される乱数に関する説明は、上述したパターン(イ)に関する説明と同様である。
【0098】
パターン(ロ)において、第1音声演出の実行中に新たに始動口入賞が発生し、それを契機として特図保留制御部111に保留される乱数が先読み判定部112によって当選である旨を判定されるタイミングC(
図9では、「C:始動口入賞(先読み当選)」と表記」)をもって第1音声演出は終了し、第2音声演出が開始される。
換言すれば、第1音声演出が実行されている所定期間に保留された他の乱数が先読み判定部112によって当選する旨を判定されたことを特定条件の成立として、演出制御部210が第1音声演出の演出態様を終了させて第2音声演出を開始させる。
なお、第2音声演出の終了条件は適宜設定可能であり、例えばタイミングCからの経過時間が所定値に達することである。
【0099】
上述のように、パターン(ロ)において、第1音声演出が実行されている所定期間に保留された他の乱数が先読み判定部112によって当選する旨を判定されたこと(特定条件の成立)は、第2音声演出の開始条件であると共に、第1音声演出の終了条件でもある。
換言すれば、演出制御部210は、該所定期間において特別条件が成立した場合の少なくとも一部において、本来の第1音声演出の経過時間(パターン(イ)に示す第1音声演出の所定期間)を待たずに該第一演出を終了させることができるとも言える。或いは、所定期間に特定条件が成立することに起因して変化した第1音声演出(パターン(ロ)における第1音声演出)は、所定期間に特定条件が成立しない場合(パターン(イ))に比べて早く終了するとも言える。
【0100】
上記のように、大当り当選とは関係なく(又は大当り非当選時に)実行される第1音声演出が実行されている所定期間に、新たに保留された乱数が先読み判定部112によって当選する旨を判定された場合(特定条件が成立すると)、演出制御部210は第1音声演出を終了させて第2音声演出を開始する。
第2音声演出は、大当り当選を予告する演出(第二演出)であり、本来的には第1音声演出と意味合いが異なるものであるが、いずれも同じデバイス(スピーカ33)を利用する音声演出である。上記のような特別条件の成立を契機として、第1音声演出を終了させて第2音声演出を実行するので、第1音声演出が第2音声演出を阻害することを防止できる。更に、第1音声演出と第2音声演出とを時間的に連続して実行することにより、あたかも一連の演出であるかのように遊技者に認識させることができ、互いの演出の相乗効果をもって、総合的に演出効果を高めることが可能となる。
【0101】
なお、パターン(ロ)において、第1音声演出が実行されている所定期間に特定条件が成立すると、第1音声演出が終了する態様を述べたが、これに代えて第1音声演出の音量を抑制する(小さくする)態様を採用してもよい。
この態様であっても、パターン(ロ)の態様と同様に、第1音声演出が第2音声演出を阻害することを防止できると共に、第1音声演出と第2音声演出とをあたかも一連の演出であるかのように遊技者に認識させることができ、演出効果を高めることができる。
【0102】
図10は、第一演出として第1演出画像表示を実行するパターン(ハ)と、第一演出として第1演出画像表示を実行し、第二演出として第2演出画像表示を実行するパターン(ニ)と、を比較するタイムチャートである。
ここで演出画像表示とは、演出用の静止画又は動画を或る表示領域(例えば演出表示装置80の表示領域)に表示させる演出である。なお、「演出用の静止画又は動画」には、単なる演出画像に限られず、演出図柄に関連する画像、保留表示に関連する画像、及び背景表示に関連する画像のうち少なくとも一つが含まれる。
【0103】
パターン(ハ)において、第1演出画像表示の開始条件の成立時はプッシュボタン37が遊技者によって押下されたタイミングD(
図10では、「D:ボタン押下」と表記)である。
第1演出画像表示の開始条件は、プッシュボタン37が一回押下されることで成立してもよいし、プッシュボタン37が複数回押下されることで成立してもよい。
なお、第1演出画像表示の開始条件は、プッシュボタン37の押下に代えて他の操作受付手段による操作であってもよい。
【0104】
パターン(ハ)において、第1演出画像表示はタイミングDの後の経過時間が所定値に達することをもって終了する。即ち、第1演出画像表示が実行されている期間(所定期間)の終了条件には、第1演出画像表示を開始した後の経過時間が含まれている。
【0105】
続いて、パターン(ニ)において、第1演出画像表示の開始条件の成立時はプッシュボタン37が遊技者によって押下されたタイミングE(
図10では、「E:ボタン押下」と表記)である。
なお、パターン(ニ)における第1演出画像表示の開始条件に関する説明は、上述したパターン(ハ)に関する説明と同様である。
【0106】
パターン(ニ)において、第1演出画像表示の実行中に新たに始動口入賞が発生し、それを契機として特図保留制御部111に保留される乱数が先読み判定部112によって当選である旨を判定されるタイミングF(
図10では、「F:始動口入賞(先読み当選)」と表記」)をもって第1演出画像表示において表示されている演出画像が縮小されて、第2演出画像表示を阻害しない表示位置に移動される(
図10では、「演出画像縮小表示」と表記」)。
換言すれば、第1演出画像表示が実行されている所定期間に保留された他の乱数が先読み判定部112によって当選する旨を判定されたことを特定条件の成立として、演出制御部210が第1演出画像表示の演出態様を変化させて第2演出画像表示を開始させる。
【0107】
上記のように、大当り当選とは関係なく実行される第1演出画像表示は、大当り遊技に当選することを事前に予告する第2演出画像表示と本来的には意味合いが異なるものであるが、互いの実行時間を重複して実行する場合において、演出画像の表示態様を縮小させる等によって、互いの演出効果が阻害することを防止できる。更に、同様の場合において、演出画像の表示態様を第2演出画像表示に関連する演出画像に変化させる等によって、第1演出画像表示及び第2演出画像表示があたかも一体の演出であるかのように遊技者に認識させることができ、総合的に演出効果を高めることができる。
【0108】
なお、
図10は、本実施形態においてパターン(ハ)における第1演出画像表示が実行されている時間長さと、パターン(ニ)における第1演出画像表示が実行されている時間長さ(演出画像縮小表示の実行時間も含む)とは、同じであることを想定して図示しているが、本発明の実施はこれに限られない。即ち、パターン(ハ)における第1演出画像表示が実行されている時間長さと、パターン(ニ)における第1演出画像表示が実行されている時間長さとが、不一致であってもよい。
【0109】
なお、パターン(ニ)において、第1演出画像表示が実行されている所定期間に特定条件が成立すると、表示されている演出画像を縮小する態様を述べたが、これに代えて表示している演出画像を消去する(第1演出画像表示を終了させる)態様を採用してもよい。
この態様であっても、パターン(ニ)の態様と同様に、第1演出画像表示と第2演出画像表示とが互いに阻害することを防止でき、本来の第2演出画像表示の演出効果を維持することができる。
【0110】
図11は、第一演出としてはずれ報知を実行するパターン(ホ)と、第一演出としてはずれ報知を実行し、第二演出として特殊効果音(
図11では「特殊SE」と表記)をスピーカ33から出力するパターン(ヘ)と、を比較するタイムチャートである。
ここで図柄の変動表示とは、第1特別図柄表示装置91や第2特別図柄表示装置92において特別図柄が変動していること、及び演出表示装置80において演出図柄が変動又は仮停止していることである。
ここで図柄の停止表示(
図11では単に「停止表示」と略記)とは、第1特別図柄表示装置91や第2特別図柄表示装置92において特別図柄が停止していること、及び演出表示装置80において全ての列の演出図柄が停止していることである。
ここではずれ報知とは、当否判定部121による判定結果がはずれ(非当選)である旨を確定的に示すことであり、例えば第1特別図柄表示装置91や第2特別図柄表示装置92にはずれ図柄が表示されること、又は演出表示装置80に演出図柄のはずれ出目が表示されること等が該当する。また、はずれ報知には、図柄の表示に関するもののみならず、当選が報知される時には生じえないスピーカ33の音声出力、演出表示装置80の表示又は照明装置35の発光パターンが行われることも含まれる。
ここで特殊効果音とは、スピーカ33から出力される音声の一種であり、本実施形態においては大当り遊技の当選(特定結果)を事前に予告する第二演出に該当する。
【0111】
パターン(ホ)において、図柄の変動表示が開始されるタイミングG(
図11では、「G:変動開始」と表記)に当否判定部121がはずれ(非当選)を判定し、変動パターン決定部124がはずれに対応する変動パターンを決定したものとする。この場合、タイミングGの以後、該変動パターンが示す変動時間が経過するまで図柄の変動表示が行われ、該変動時間が経過したタイミングH(
図11では、「H:はずれ報知」と表記)ではずれを示す図柄の停止表示をもってはずれ報知が行われる。
即ち、パターン(ホ)におけるはずれ報知の開始条件は、タイミングGにおける当否判定部121によってはずれが判定されること、及びタイミングGにおいて変動パターン決定部124が決定した変動パターンが示す変動時間が経過することの双方が成立することである。なお、「当否判定部121によってはずれが判定されること」は、特殊効果音が示す大当り遊技の当選と相反する結果(特定結果とは異なる他の結果)が判定されることと言い換えることができる。
【0112】
パターン(ホ)において、はずれ報知はタイミングHの後の経過時間が所定値に達することをもって終了する。即ち、はずれ報知が実行されている期間(所定期間)の終了条件には、はずれ報知を開始した後の経過時間が含まれている。
【0113】
続いて、パターン(ヘ)において、図柄の変動表示が開始されるタイミングI(
図11では、「I:変動開始」と表記)に当否判定部121がはずれ(非当選)を判定し、変動パターン決定部124がはずれに対応する変動パターンを決定したものとする。この場合、タイミングGの以後、該変動パターンが示す変動時間が経過するまで図柄の変動表示が行われ、該変動時間が経過したタイミングJ(
図11では、「J:はずれ報知」と表記)ではずれを示す図柄の停止表示をもってはずれ報知が行われる。
なお、パターン(ヘ)におけるはずれ報知の開始条件に関する説明は、上述したパターン(ホ)に関する説明と同様である。
【0114】
パターン(ヘ)において、はずれ報知(図柄の停止表示)の実行中に新たに始動口入賞が発生し、それを契機として特図保留制御部111に保留される乱数が先読み判定部112によって当選である旨を判定されるタイミングK(
図11では、「K:始動口入賞(先読み当選)」と表記」)をもってはずれ報知の演出態様が変化し、特殊効果音がスピーカ33から出力される。
換言すれば、はずれ報知が実行されている所定期間に保留された他の乱数が先読み判定部112によって当選する旨を判定された場合に成立する特定条件に基づいて、演出制御部210がはずれ報知の演出態様を変化させて特殊効果音を出力させる。
ここで「はずれ報知の演出態様を変化させ」とは、例えばはずれ図柄が停止表示されている期間に出力されているBGMの音量を下げる(又は零にする)、該期間に表示される背景表示の少なくとも一部を変化させる、該期間における演出用の発光パターン(照明装置35の発光パターン)を変化させる等が該当する。
なお、はずれ報知の演出態様を変化させるとしても、はずれ報知に係る図柄(はずれ図柄又は演出図柄のはずれ出目)を変化させることは好ましくない。その図柄を停止表示した遊技(図柄変動ゲーム)において当選したものと遊技者が勘違いする虞があるからである。
【0115】
上記のように、大当り遊技に非当選である場合に実行されるはずれ報知は、大当り遊技に当選する場合に実行される特殊効果音と、演出の意味合いが相反する。しかしながら、はずれ報知が実行されている期間(所定期間)に重複して特殊効果音を出力する場合において、はずれ報知の演出態様の一部を変化させて(例えばBGMの音量を抑制する等)、はずれ報知に寄せられている遊技者の関心を円滑に特殊効果音に向けることができるため、互いの演出効果が阻害することを防止できる。
【0116】
なお、
図11に示すパターン(ホ)とパターン(ヘ)において、はずれ報知が開始されるタイミング(タイミングH及びタイミングJ)が、図柄の停止表示の開始時であるものとして図示したが、このタイミングは状況に応じて変化しうる。例えば、演出図柄がバラケ目で停止する場合、2番目の仮停止の時点、即ち図柄が停止表示に至る前にはずれ報知になるケースも考えられる。
また、
図11に示すパターン(ホ)とパターン(ヘ)において、はずれ報知の開始条件に関する一具体例を挙げて説明したが、更に特殊な条件下において実行されるはずれ報知に限定して本発明が実施されてもよい。例えば、本発明に係る第二演出は、希少なリーチ演出の結果として行われるはずれ報知や連続演出の最終遊技において行われるはずれ報知が実行される期間に限って実行されてもよい。
【0117】
或いは、
図11に示すパターン(ホ)とパターン(ヘ)において、はずれ報知を第一演出とする態様について述べたが、はずれ報知に代えてはずれ濃厚を示唆する演出に変更した態様によって本発明が実施されてもよい。
ここで「はずれ濃厚を示唆する演出」には、例えば当否判定部121による判定結果がはずれ(非当選)である旨を予期させる演出、及び遊技者を失望させる表示(「残念」、「敗北」、「失敗」等)や遊技者を失望させる効果音を出力する演出等が該当する。また、「はずれ濃厚を示唆する演出」の結果として大当り遊技になる確率は(いわゆる信頼度)は、少なくとも50%未満である(低信頼度である)ことが好ましい。
ここで信頼度とは、大当り遊技に当選した場合に対象の演出が行われる割合と、非当選である場合に対象の演出が行われる割合と、を比較した統計解析によって求められる確率であって、大当り遊技の当選確率(当否判定部121によって当選と判定される確率)とは異なる概念である。
【0118】
図12は、第一演出として演出画像表示を実行するパターン(ト)と、第一演出として演出画像表示を実行し、第二演出として全リーチ演出を実行するパターン(チ)と、を比較するタイムチャートである。
ここで演出画像表示とは、
図10における演出画像表示と同義である。
ここで図柄の変動表示又は図柄の停止表示(
図12では単に「停止表示」と略記)とは、
図11における図柄の変動表示又は図柄の停止表示と同義である。
ここで全リーチ演出とは、同種の演出図柄が全列にわたって仮停止した後に同種の演出図柄が揃っている状態を維持したまま演出図柄が再変動する演出であり、本実施形態においては大当り遊技の当選(特定結果)を事前に予告する第二演出に該当する。
【0119】
パターン(ト)において、演出画像表示の開始条件の成立時は始動口の入賞が成立したタイミングL(
図12では、「L:始動口入賞」と表記)である。
タイミングLにおいて入賞となる始動口は、第1始動口57であってもよいし、第2始動口59であってもよい。また、演出画像表示の開始条件には、タイミングLに取得される乱数が特図保留制御部111に保留されたことが含まれる。
【0120】
パターン(ト)において、演出画像表示はタイミングLの後の経過時間が所定値に達することをもって終了する。即ち、演出画像表示が実行されている期間(所定期間)の終了条件には、演出画像表示を開始した後の経過時間が含まれている。
【0121】
続いて、パターン(チ)において、演出画像表示の開始条件の成立時は始動口の入賞が成立したタイミングM(
図12では、「M:始動口入賞」と表記)である。
タイミングBにおいて入賞となる始動口は、第1始動口57であってもよいし、第2始動口59であってもよい。
なお、パターン(チ)における演出画像表示の開始条件に関する説明は、上述したパターン(ト)に関する説明と同様である。
【0122】
パターン(チ)において、タイミングMを契機として開始された演出画像表示の実行中に、タイミングMに特図保留制御部111によって保留された乱数を用いて当否判定部121による判定が行われて図柄の変動表示が開始されるタイミングN(
図12では、「N:変動開始(大当り当選)」と表記」)が到来するケースを考える。なお、該判定において大当り遊技に当選したものとする。
ここでタイミングMとタイミングNとの間には、タイミングMに保留された乱数より前に保留された乱数に起因する一回又は複数回の図柄変動ゲーム(不図示の図柄の変動表示又は停止表示)が実行されていてもよいし、大当り遊技が実行されていてもよい。
【0123】
このような状況において、全リーチが形成されるタイミングO(
図12では、「O:全リーチ形成」と表記」)が到来すると、タイミングMを契機として表示された演出画像の表示態様が変化する。
換言すれば、演出制御部210は、タイミングMを契機として開始される演出画像表示が実行されている期間に当否判定部121がタイミングMに取得された乱数を用いて当選を判定した場合に成立する特定条件に基づいて全リーチ演出を行う場合に、該演出画像表示に係る演出画像を変化させる。
【0124】
パターン(チ)に該当する具体例としては、例えば、タイミングMを契機として表示される保留表示が、該保留表示に係る乱数に起因して実行される遊技(いわゆる保「0」に保留表示が位置する遊技)において全リーチ演出が行われるタイミングOで、大当り確定の色彩(例えば、虹色)に変化する態様が考えられる。
或いは、パターン(チ)に該当する具体例としては、例えば、タイミングMを契機として表示されたキャラクター画像が、タイミングMに取得された乱数に起因して実行される遊技において全リーチ演出が行われるタイミングO迄については演出図柄の変動と重複する位置まで動いており、タイミングO以後については演出図柄の変動を避けた位置(重複しない位置)に引っ込んだり消去されたりする態様が考えられる。
【0125】
上記のように、大当り当選とは関係なく実行される演出画像表示は、全リーチ演出と意味合いが異なるものであるが、互いの実行時間を重複して実行する場合において、演出画像の表示態様を全リーチ演出に合わせて変化させることによって、互いの演出効果が阻害することを防止したり、演出画像表示及び全リーチ演出があたかも一体の演出であるかのように遊技者に認識させて演出効果を高めたりできる。
【0126】
なお、
図12は、本実施形態においてパターン(ト)における演出画像表示が実行されている時間長さと、パターン(チ)における演出画像表示が実行されている時間長さ(演出画像が変化した後の実行時間も含む)とは、同じであることを想定して図示しているが、本発明の実施はこれに限られない。即ち、パターン(ト)における演出画像表示が実行されている時間長さと、パターン(チ)における演出画像表示が実行されている時間長さとが、不一致であってもよい。
【0127】
或いは、
図12に示すパターン(チ)において、全リーチ演出を第二演出とする態様について述べたが、全リーチ演出を別の演出(例えば特定のリーチ演出や擬似連演出等)に代えてもよい。
【0128】
<本発明の変形例について>
ここまで
図1から
図12を用いて説明される実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
【0129】
上述の実施形態においてフローチャートやタイムチャートを用いて説明した処理手順は、本発明の実施に係る一具体例であって、その一部を省いたり前後に入れ替えたり、或いは記載されていない処理を処理手順の一部に含める等の変更を許容する。
【0130】
上述の実施形態において、特別電動役物が開放する遊技状態について大当り遊技と称して説明したが、特別電動役物が開放する遊技状態の少なくとも一部を小当り遊技と称する遊技機においても、本発明を実施することができる。
このような遊技機において本発明を実施する場合、上述の実施形態において「大当り遊技」に関する処理として説明したものの少なくとも一部を、「小当り遊技」に関する処理に置換できる場合がある。
【0131】
上述の実施形態において、
図9から
図12を用いて説明した第一演出及び第二演出を実行するケース(パターン(ロ)、パターン(ニ)、パターン(ヘ)及びパターン(チ))は、いずれも大当り遊技の当否に関わらず又は大当り遊技に非当選である場合に開始条件が成立する第一演出と、大当り遊技に当選する場合に開始条件(特別条件)が成立する第二演出とを例に挙げて説明したが、本発明の実施はこれに限られない。
即ち、大当り遊技の当否に関わらず又は大当り遊技に当選する場合に開始条件が成立する第一演出と、大当り遊技に非当選である場合に開始条件(特別条件)が成立する第二演出とを組み合わせることによって、本発明が実施されてもよい。
【0132】
上述の実施形態において、主に演出表示装置80に遊技者の関心を向ける画像表示演出、主にスピーカ33に遊技者の関心を向ける音声演出を実行する実施態様について述べたが、これらの少なくとも一部を、主に照明装置35に遊技者の関心を向ける発光演出や不図示の装飾可動体の作動に遊技者の関心を向ける役物演出等に変更してもよい。
【0133】
上述の実施形態では、遊技機10がパチンコ遊技機である態様で説明したが、遊技機10が回胴式遊技機である態様であっても、本発明の実施は可能である。
この変形例において、本発明に係る図柄変動ゲームとは、例えばスタートレバーの操作を契機として図柄が描かれているリール(回胴)が回転し、リールの回転中にストップボタンを押下することによって押下したストップボタンに対応するリールを停止させる遊技のことをいう。また、特定の図柄とは、例えば特定の役(入賞役、リプレイ役及びボーナス役を含む)に対応する図柄の組合せであり、特定結果の報知とは、例えば特定の役に対応する図柄の組み合わせが有効ラインに揃うことをいう。
【0134】
本実施形態は以下の技術思想を包含する。
(1)図柄変動ゲームを実行する場合の一部において、特定の図柄を表示させることによって特定結果を報知させる図柄表示制御手段と、前記図柄表示制御手段が前記特定結果を報知させるために必要な特定条件が成立している場合の少なくとも一部において前記特定結果が報知されることを事前に予告する第二演出を実行し、前記特定条件が成立していない場合又は前記特定条件の成立可否に関わらず成立しうる所定の開始条件を契機として所定期間にわたって第一演出を実行しうる演出制御手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記所定期間に前記特定条件が成立した場合の少なくとも一部において、実行している該第一演出の演出態様を変化させて前記第二演出を開始させる遊技機。
(2)前記所定期間に前記特定条件が成立することに起因して変化した前記第一演出は、前記所定期間に前記特定条件が成立しない場合に比べて早く終了する(1)に記載の遊技機。
(3)遊技球が始動口に入球した場合の少なくとも一部において、乱数を取得する乱数取得手段と、前記図柄表示制御手段によって図柄変動ゲームが開始される場合に、前記乱数取得手段によって取得された乱数を用いて大当り遊技の当否判定を行う当否判定手段と、前記乱数取得手段によって取得された乱数が、前記当否判定手段によって用いられるまで保留する保留手段と、を備え、前記所定の開始条件の少なくとも一つが、前記保留手段による乱数の保留である(1)又は(2)に記載の遊技機。
(4)前記保留手段による乱数の保留を条件として前記第一演出が実行される確率と、該乱数が前記当否判定手段によって当選と判定される確率と、の関係が無相関である(3)に記載の遊技機。
(5)前記第一演出の非実行中に前記特定条件が成立した場合に前記第二演出が実行される確率が、零である、又は前記第一演出の実行中に前記特定条件が成立した場合に前記第二演出が実行される確率より低い(1)から(4)のいずれか一つに記載の遊技機。
(a)前記所定期間の終了条件には、前記第一演出を開始した後の経過時間及び前記特定条件の成立が含まれており、前記演出制御手段は、前記所定期間において前記特定条件が成立した場合の少なくとも一部において、前記経過時間を待たずに該第一演出を終了させる(1)に記載の遊技機。
(b)遊技者の操作を受け付ける操作受付手段を備え、前記所定の開始条件の少なくとも一つが、前記操作受付手段によって受け付けられた遊技者の操作である(1)又は(2)に記載の遊技機。
(c)前記図柄表示制御手段によって報知させる図柄変動ゲームの結果を判定する判定手段を備え、前記所定の開始条件の少なくとも一つが、前記判定手段が前記特定結果とは異なる他の結果を判定することである(1)又は(2)に記載の遊技機。
(d)前記保留手段による乱数の保留を条件として前記第一演出が実行される確率と、該乱数が前記当否判定手段によって当選と判定される確率と、の間に相関関係がある(3)に記載の遊技機。
(e)前記保留手段によって保留されている乱数が、前記当否判定手段による当否判定に当選するか否かを、前記当否判定手段によって用いられる事前に判定する事前判定手段を備え、前記保留手段によって一の乱数が保留されたこと又は前記一の乱数が前記事前判定手段によって非当選である旨を判定されたことを前記所定の開始条件の成立として前記第一演出を開始し、該第一演出が実行されている前記所定期間に保留された他の乱数が前記事前判定手段によって当選する旨を判定された場合に成立する前記特定条件に基づいて、前記演出制御手段が該第一演出を終了させて前記第二演出を開始させる(3)に記載の遊技機。
(f)前記演出制御手段が、前記保留手段によって乱数が保留されたことを前記所定の開始条件の成立として前記第一演出を開始し、該第一演出が実行されている期間に前記当否判定手段が該乱数を用いて当選を判定した場合に成立する前記特定条件に基づいて前記第二演出を実行する(3)に記載の遊技機。