(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記サーバの前記交通情報生成部は、前記走行情報に基づいて、前記車両が衝突する危険性があると予測される危険エリアを示す危険エリア情報を、前記交通情報として生成し、
前記走行対象エリアが前記危険エリアに含まれる場合、
前記車載器の前記メッセージ購読部は、当該危険エリアに含まれる前記走行対象エリアを示すトピックを指定して、当該トピックと関連付けられたメッセージの購読を前記ブローカへ要求し、
前記車載器の前記誘導情報生成部は、自車両が前記危険エリアに接近していることを示す第1の警告情報を、前記誘導情報として生成し、
前記メッセージ送信部は、前記走行対象エリアを示すトピックを指定して、当該指定したトピックと前記第1の警告情報を含むメッセージとを関連付けて前記ブローカへ送信する、
請求項1に記載の通信システム。
前記車載器の前記誘導情報生成部は、前記障害情報生成部が生成した障害情報に基づいて、前記走行対象エリアに障害が発生している可能性があることを示す第2の警告情報を、前記誘導情報として生成する、
請求項3に記載の通信システム。
【発明を実施するための形態】
【0015】
<第1の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態に係る通信システム1について、
図1〜
図8を参照しながら説明する。
【0016】
(通信システムの全体構成)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る通信システムの全体構成を示す図である。
本実施形態において、通信システム1は、例えばMQTT(Message Queue Telemetry Transport)等のプロトコルを用いたPublish/subscribe型の通信システムである。
図1に示すように、通信システム1は、複数の車載器10a、10b、10c・・・と、ブローカ20と、サーバ30とを備えている。
【0017】
車載器10a、10b、10c・・・は、それぞれ車両A1、A2、A3・・・に搭載されている。なお、以下の説明において、複数の車載器10a、10b、10c・・・を総称して車載器10とも記載し、複数の車両A1、A2、A3・・・を総称して車両Aとも記載する。
車載器10は、不図示のセンサ等を用いて車両Aの走行情報を取得するとともに、ブローカ20へ当該走行情報を含むメッセージを送信する。走行情報の詳細については後述する。
【0018】
ブローカ20は、車載器10と無線通信により接続可能である。また、ブローカ20は、サーバ30と有線通信により常時接続されている。
ブローカ20は、車載器10同士(車載器‐車載器間)のメッセージの送受信、及び車載器10とサーバ30との間(車載器‐サーバ間)のメッセージの送受信を仲介する。
【0019】
サーバ30は、ブローカ20を介して車載器10から取得した走行情報に基づいて交通情報を生成するとともに、ブローカ20へ当該交通情報を含むメッセージを送信する。交通情報の詳細については後述する。
【0020】
本実施形態の通信システム1では、車載器10及びサーバ30は、メッセージをブローカ20へ送信(発行)するパブリッシャとして機能するとともに、ブローカ20からメッセージを受信(購読)するサブスクライバ(クライアント)としても機能する。そして、ブローカ20は、車載器10及びサーバ30からメッセージを収集するとともに、収集したメッセージのそれぞれを、購読を要求する車載器10及びサーバ30へ配信することにより、車載器10とサーバ30との間のメッセージの送受信を仲介する。
なお、車載器10及びサーバ30は、ブローカ20へメッセージを送信する際、及び、メッセージの購読をブローカ20へ要求する際、トピックを指定して、当該トピックに関連付けられたメッセージの送信及び購読の要求を行う。ブローカ20は、メッセージと関連付けられたトピックと、車載器10及びサーバ30から購読の要求時に指定されたトピックとを照らし合わせることにより、各メッセージの配信先となる車載器10及びサーバ30を特定する。
【0021】
トピックとは、メッセージに含まれる情報の属性を示すものであり、メッセージごとに一つのトピックが指定される。例えば、本実施形態では、地図を所定の範囲ごとに分割した複数のエリア別に、予め複数のトピックが用意されている。なお、複数のエリアのそれぞれは、各道路の始点から終点までを所定の範囲として地図を道路別に分割したものであってもよいし、地図を所定の距離(例えば1km)ごとに矩形に分割したものであってもよい。
また、例えば、各エリアを示すトピックの上位階層のトピックとして、「全エリア」を示すトピックが用意されていてもよい。サーバ30がブローカ20に対して「全エリア」トピックを指定して購読の要求を行った場合、ブローカ20は、複数のエリアの何れかを示すトピックと関連付けられたメッセージを、全てサーバ30へ配信する。
更に、エリア以外を示すトピックが用意されていてもよく、例えば、全ての車載器10へメッセージを配信するためのトピックとして、「全車載器」を示すトピックが用意されていてもよい。
車載器10及びサーバ30は、各エリアを特定可能な地図情報と、予め用意されたトピックを記録したトピック一覧とを有しており、地図情報及びトピック一覧に基づいて、トピックを指定する。
【0022】
(車載器の機能構成)
以下、第1の実施形態に係る車載器10について、
図2を参照しながら説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る車載器の機能構成を示す図である。
図2に示すように、車載器10は、車載器側通信部100と、走行対象エリア特定部110と、走行情報生成部120と、誘導情報生成部130と、報知部140と、記憶媒体160とを有している。
【0023】
車載器側通信部100は、ブローカ20との間で無線通信を介してメッセージの送受信を行う。また、車載器側通信部100は、MQTTプロトコルを用いた機能を実現するMQTT機能部として機能する。
車載器側通信部100は、ブローカ20へメッセージを送信するためのメッセージ送信部101と、ブローカ20へメッセージの購読を要求するメッセージ購読部102と、を有している。
【0024】
メッセージ送信部101は、車載器10が搭載された車両Aの走行対象エリア(後述)をトピックとして指定して、当該トピックと車両Aの走行情報を含むメッセージとを関連付けて、ブローカ20へ送信する。
【0025】
メッセージ購読部102は、ブローカ20に対し、車載器10が搭載された車両Aの走行対象エリアをトピックとして指定して、当該トピックと関連付けられたメッセージの購読を要求する。
また、メッセージ購読部102は、車載器10が購読を要求するトピックを指定して、当該トピックと関連付けられたメッセージの購読をブローカ20へ要求する。
【0026】
走行対象エリア特定部110は、車載器10が搭載された車両Aが走行中の地点、及び走行予定の地点のうち少なくとも一方を含むエリアを示す、走行対象エリアを特定する。
なお、本実施形態では、走行対象エリアは、車両Aが走行中のエリアを示す「現在走行エリア」と、車両Aが走行予定のエリアを示す「走行予定エリア」とを含む。
具体的には、走行対象エリア特定部110は、不図示のセンサにより、車両Aが走行中の地点である現在位置(緯度、経度等)を取得する。そして、予め記憶媒体160に記憶されている地図情報から当該現在位置を含むエリアを抽出して、「現在走行エリア」として特定する。
また、走行対象エリア特定部110は、現在位置から車載器10に設定された目的地に到達するまでに通る道路の組み合わせを示す走行経路に基づいて、車両Aが現在走行エリアよりも後に走行予定の地点を含むエリアを地図情報から抽出して、「走行予定エリア」として特定する。なお、走行対象エリア特定部110は、「走行予定エリア」を複数特定してもよい。また、目的地が設定されていない場合、走行対象エリア特定部110は、不図示のセンサにより車両Aの移動速度、進行方向等を更に取得する。そして、走行対象エリア特定部110は、車両Aの現在位置、移動速度及び進行方向に基づいて、車両Aが現在走行エリアの次に走行するエリアを予測して、当該エリアを「走行予定エリア」として特定してもよい。
走行対象エリア特定部110は、車両Aの最新の走行情報、目的地等の情報に基づいて、逐次、現在走行エリア及び走行予定エリアを更新する。
【0027】
走行情報生成部120は、不図示のセンサにより、所定間隔(例えば1秒)ごとに車両Aの現在位置、移動速度、加速度、及び進行方向等の情報を取得する。走行情報生成部120は、取得した情報を含む走行情報を生成する。そして、走行情報生成部120は、走行対象エリア特定部110が特定した現在走行エリア(走行対象エリア)を示すトピックを指定して、ブローカ20に対し、生成した走行情報を含むメッセージと、当該現在走行エリア(走行対象エリア)を示すトピックとを関連付けて送信する。
なお、本実施形態では、走行情報生成部120は、車両Aの現在位置、移動速度、加速度、及び進行方向を含む走行情報を一つのメッセージとしてブローカ20へ送信する態様について説明するが、これに限られることはない。他の実施形態においては、走行情報生成部120は、車両Aの各情報をそれぞれ異なるメッセージとしてブローカ20へ送信するようにしてもよい。このとき、走行情報生成部120は、トピックを「現在走行エリア/現在位置」、「現在走行エリア/移動速度」のように階層化して、現在走行エリア及び走行情報の内容を示すトピックと、当該走行情報含むメッセージとを関連付けてブローカ20へ送信するようにしてもよい。
【0028】
誘導情報生成部130は、ブローカ20から配信されたメッセージに基づいて、走行対象エリアにおける誘導情報を生成する。
本実施形態では、誘導情報生成部130は、接近検出部131と、警告情報生成部132と、を有している。
【0029】
接近検出部131は、ブローカ20から配信されたメッセージに含まれる交通情報に基づいて、走行対象エリアが危険エリアに含まれるか否かを判断する。そして、接近検出部131は、「現在走行エリア」が危険エリアに含まれる(車両Aが危険エリアを走行中である)こと、又は、「走行予定エリア」が危険エリアに含まれる(車両Aが危険エリアに接近している)ことを検出する。
【0030】
警告情報生成部132は、接近検出部131において車両A(自車両)が危険エリアに接近していること、又は、危険エリアを走行中であることを検出した場合、車両Aが危険エリアに接近している、又は、危険エリアを走行中であることを示す警告情報(第1の警告情報)を、誘導情報として生成する。
また、警告情報生成部132は、当該警告情報を含むメッセージと、走行対象エリアを示すトピックとを関連付けて、ブローカ20へ送信する。
また、警告情報生成部132は、当該警告情報を誘導情報として報知部140へ出力する。このとき、報知部140へ出力される誘導情報は、文字列、画像などの視覚情報であってもよいし、ブザー、警告情報読み上げ等の音声情報であってもよい。
更に、警告情報生成部132は、他の車両から警告情報を含むメッセージを受信した場合、他の車両が危険エリアに接近している、又は、危険エリアを走行中であることを示す誘導情報を生成して、報知部140へ出力してもよい。
【0031】
報知部140は、誘導情報生成部130が生成した誘導情報を、車両Aの運転者等に通知する。
例えば、報知部140は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示機能、スピーカ等の音声出力機能を有している。報知部140は、表示機能及び音声出力機能のうち少なくとも一方を用いて誘導情報を出力する。
本実施形態において、報知部140は、表示機能及び音声出力機能のうち少なくとも一方を用いて警告情報生成部132が生成した警告情報を含む誘導情報を出力することにより、車両Aの運転者等へ自車両が危険エリアに接近していること、又は、危険エリアを走行中であることを通知する。また、報知部140は、他の車両から警告情報を含むメッセージを受信した場合は、他の車両が危険エリアに接近していること、又は、危険エリアを走行中であることを通知してもよい。
【0032】
記憶媒体160には、ブローカ20から配信された交通情報、他の車両の走行情報等が記憶される。
また、記憶媒体160には、各エリアを特定可能な地図情報と、予め用意されたトピックを記録したトピック一覧とが記憶されている。
【0033】
(サーバの機能構成)
以下、第1の実施形態に係るサーバ30について、
図3を参照しながら説明する。
図3は、本発明の第1の実施形態に係るサーバの機能構成を示す図である。
図3に示すように、サーバ30は、サーバ側通信部300と、交通情報生成部310と、記憶媒体320と、を有している。
【0034】
サーバ側通信部300は、ブローカ20との間で有線通信を介してメッセージの送受信を行う。また、サーバ側通信部300は、MQTTプロトコルを用いた機能を実現するMQTT機能部として機能する。
【0035】
サーバ側通信部300は、ブローカ20へ交通情報を含むメッセージを送信するための交通情報送信部301と、ブローカ20へ車載器10の走行情報を含むメッセージの購読を要求する走行情報取得部302と、を有している。
【0036】
交通情報送信部301は、後述の交通情報生成部310が生成したエリア別の交通情報を含むメッセージを、ブローカ20へ送信する。
【0037】
走行情報取得部302は、サーバ30が購読を希望するトピックを指定して、当該トピックと関連付けられたメッセージの購読をブローカ20へ要求する。本実施形態では、走行情報取得部302は、「全エリア」を示すトピックを指定して、ブローカ20へメッセージの購読を要求することにより、それぞれのエリアに位置する車載器10の走行情報を含むメッセージを取得する。これにより、走行情報取得部302は、全てのエリアにおける車載器10の走行情報を収集する。なお、走行情報取得部302は、複数のエリアのうち一のエリアを示すトピックを指定して、エリア別にメッセージ購読の要求を行うようにしてもよい。
【0038】
交通情報生成部310は、ブローカ20を介して複数の車載器10から収集した走行情報に基づいて、交通情報を生成する。本実施形態では、交通情報生成部310は、交通情報として、車両が衝突する危険性があると予測されるエリアを示す危険エリア情報を生成する。
交通情報生成部310は、異常走行検出部311と、危険エリア情報生成部312と、を有している。
【0039】
異常走行検出部311は、ブローカ20を介して複数の車載器10から収集した走行情報に基づいて、車載器10が搭載された車両Aの異常走行を検出する。異常走行とは、例えば、車両Aが走行中に急ブレーキ、急ハンドル等の操作を行ったことを示す。
具体的には、異常走行検出部311は、走行情報に含まれる現在位置、移動速度、加速度、進行方向に基づいて、当該走行情報に関連付けられた車両Aが異常走行を行ったことを検出するとともに、当該異常走行を検出したエリアを特定する。
例えば、異常走行検出部311は、車両Aの走行情報に含まれる加速度(進行方向における加速度)が基準値を下回る場合、当該車両Aが急ブレーキの操作を行ったことを検出する。また、例えば、異常走行検出部311は、車両Aの走行情報に含まれる進行方向が車両Aが位置する道路の延在方向とは異なる方向を示している場合、または、加速度(旋回運動に対応する加速度)が基準値を上回る場合、当該車両Aが急ハンドルの操作を行ったことを検出する。
異常走行検出部311は異常走行が行われたことを検出すると、走行情報を含むメッセージに指定されたトピックに基づいて、異常走行を検出したエリアを特定する。更に、異常走行検出部311は、走行情報に含まれる現在位置に基づいて、異常走行を検出した地点(緯度、経度)を特定してもよい。
【0040】
危険エリア情報生成部312は、異常走行検出部311による異常走行の検出結果に基づいて、異常走行が行われる頻度が高いエリアを特定する。
具体的には、危険エリア情報生成部312は、所定の収集期間内に異常走行検出部311が異常走行を検出したエリアと、異常走行を検出した件数とに基づいて、当該エリアにおける異常走行の頻度が高いか否かを判断する。危険エリア情報生成部312は、あるエリア内における異常走行の件数が所定数(例えば5件)以上である場合、当該エリアは異常走行の頻度が高いと判断する。そして、危険エリア情報生成部312は、異常走行の頻度が高いエリアにおいて車両が衝突する危険性があると予測して、当該エリアが危険エリアであることを示す危険エリア情報を交通情報として生成する。
また、危険エリア情報生成部312は、過去に危険エリア情報を生成したエリアにおいて、異常走行が検出されなくなった場合は、当該エリアが危険エリアではなくなったことを示す危険エリア情報を生成するようにしてもよい。
このように、危険エリア情報生成部312は、所定の収集期間が経過するごとに、危険エリア情報を生成して更新する。そして、危険エリア情報生成部312は、全ての車載器10に対して危険エリア情報を含むメッセージが配信されるように、「全車載器」を示すトピックを指定して、生成した危険エリア情報を含むメッセージを交通情報送信部301を介してブローカ20へ送信する。
【0041】
記憶媒体320には、ブローカ20から配信された複数の車載器10の走行情報等が記憶される。
また、記憶媒体320には、各エリアを特定可能な地図情報と、予め用意されたトピックを記録したトピック一覧とが記憶されている。
【0042】
(ブローカの機能構成)
以下、第1の実施形態に係るブローカ20について、
図4を参照しながら説明する。
図4は、本発明の第1の実施形態に係るブローカの機能構成を示す図である。
図4に示すように、ブローカ20は、MQTT機能部200と、記憶媒体210と、を有している。
【0043】
MQTT機能部200は、車載器10との間で無線通信を介してメッセージの送受信を行うとともに、サーバ30との間で有線通信を介してメッセージの送受信を行う。
MQTT機能部200は、購読情報記憶部201と、メッセージ配信部202と、クライアント接続監視部203と、を有している。
【0044】
購読情報記憶部201は、車載器10のメッセージ購読部102からの購読要求において指定されたトピックと、当該車載器10を特定するクライアントIDとを関連付けた購読情報を記憶媒体210に記憶する。
また、購読情報記憶部201は、サーバ30の走行情報取得部302からの購読要求において指定されたトピックと、当該サーバ30を特定するクライアントIDとを関連付けた購読情報を記憶媒体210に記憶する。
このように、購読情報記憶部201は、複数の車載器10のそれぞれと、サーバ30とから購読要求されたトピックを、購読情報として機器別に記憶する。
【0045】
メッセージ配信部202は、車載器10及びサーバ30から送信されたメッセージを、記憶媒体210に記憶された購読情報に基づいて、当該メッセージの購読を要求している配信先である車載器10及びサーバ30へ配信する。メッセージ配信部202は、各メッセージの購読を要求している配信先を、各メッセージに指定されたトピックをキーにして、購読情報から検索して抽出する。そして、メッセージ配信部202は、抽出した配信先に対し、当該トピックと関連付けられたメッセージを配信する。
また、メッセージ配信部202は、メッセージの購読を要求している車載器10との無線通信が切断されている場合、当該車載器10が購読を要求しているトピックに対するメッセージを記憶媒体210に記憶して蓄積する。そして、メッセージ配信部202は、当該車載器10との無線通信が再接続されたときに、蓄積されたメッセージを記憶媒体210から読み出して一括配信する。
【0046】
クライアント接続監視部203は、車載器10及びサーバ30との通信が正常に確立しているか否かを監視する。なお、本実施形態では、クライアント接続監視部203は、サーバ30とは有線通信により常時接続されているため、車載器10との無線通信が正常に確立しているか否かのみを監視してもよい。
【0047】
記憶媒体210には、車載器10及びサーバ30から送信されたメッセージが記憶されるとともに、機器別の購読情報が記憶されている。
【0048】
(通信システムの処理フロー)
以下、本発明の第1の実施形態に係る通信システム1の処理フローについて、
図5〜
図8を参照しながら説明する。
図5は、本発明の第1の実施形態に係る通信システムの機能を説明する図である。
図5の例では、車載器10aを搭載する車両A1と、車載器10bを搭載する車両A2とは、いずれも道路X上を走行している。また、道路X上に障害物Bがあり、複数の車両が当該障害物Bを避けるように走行していたとする。このような状況を例として、本実施形態における通信システム1の処理の流れを説明する。
【0049】
図6は、本発明の第1の実施形態に係る車載器の第1の処理フローである。
以下、
図6を参照して、車載器10が走行情報を送信する処理について説明する。
まず、走行対象エリア特定部110は、不図示のセンサにより車載器10が搭載された車両Aが走行中の地点を検出する。そして、走行対象エリア特定部110は、記憶媒体160に記憶されている地図情報に基づいて、当該走行中の地点を含むエリアを示す「現在走行エリア」を特定する(ステップS111)。
例えば、
図5に示す車載器10aは、走行中の地点を含むエリアである「道路X」を「現在走行エリア」として特定する。
【0050】
次に、走行情報生成部120は、不図示のセンサにより、所定間隔(例えば1秒)ごとに車両Aの現在位置、移動速度、加速度、及び進行方向を取得する。そして、走行情報生成部120は、取得した各情報を含む走行情報を生成する(ステップS112)。
【0051】
次に、走行情報生成部120は、走行対象エリア特定部110が特定した現在走行エリア(道路X)を示すトピックを指定して、当該走行エリアを示すトピックと、生成した走行情報を含むメッセージとを関連付けて、ブローカ20へ送信する(ステップS113)。
このように、車載器10は、ステップS111〜S113の処理を所定間隔おきに繰り返し実行する。
【0052】
図7は、本発明の第1の実施形態に係るサーバの処理フローである。
以下、
図7を参照して、サーバ30が危険エリア情報を交通情報として生成及び送信する処理について説明する。
まず、走行情報取得部302は、ブローカ20に対して、「全エリア」を示すトピックを指定して、各エリアに関連するメッセージの購読を要求する。そして、走行情報取得部302は、ブローカ20から配信されたメッセージと、当該メッセージに関連付けられたトピックとに基づいて、各エリアにおける車載器10の走行情報を収集する(ステップS311)。
【0053】
次に、異常走行検出部311は、走行情報取得部302が収集した走行情報に基づいて車両Aの異常走行を検出する(ステップS312)。
例えば、
図5に示すように、道路X上に障害物Bがある場合、障害物Bの付近を走行する車両A2は、障害物Bの手前で減速(急ブレーキ)を行う、障害物Bを避けるように進行方向を変える(急ハンドル)等の操作を行うことが想定される。異常走行検出部311は、走行情報に含まれる現在位置、移動速度、加速度、及び進行方向に基づいて、急ブレーキ、急ハンドル等を行ったことを検出する。
具体的には、異常走行検出部311は、加速度(進行方向における加速度)が基準値を下回っている場合、急ブレーキの操作(異常走行)が行われたことを検出する。
更に、異常走行検出部311は、進行方向が道路Xの延在方向とは異なる方向を示している場合、即ち、車両の進行方向に延びる仮想線と、道路Xとの角度が所定以上である場合、急ハンドルの操作(異常走行)が行われたことを検出する。なお、異常走行検出部311は、加速度(旋回運動に対応する加速度)が基準値を上回る場合、急ハンドルの操作(異常走行)が行われたことを検出するようにしてもよい。
また、異常走行検出部311は、走行情報を含むメッセージと関連付けられたトピックに基づいて、異常走行が検出されたエリアを特定する。更に、異常走行検出部311は、走行情報に含まれる車両Aの現在位置に基づいて、急ブレーキ、急ハンドル等の異常走行が検出された地点(緯度、経度)を特定する。
【0054】
次に、危険エリア情報生成部312は、所定の収集期間(例えば30分)が経過したか否かを判断する(ステップS313)。
危険エリア情報生成部312は、収集期間が経過していない場合(ステップS313:NO)、収集期間が経過するまで待機する。その間、サーバ30は、ステップS311に戻り、上述の処理を繰り返す。
一方、危険エリア情報生成部312は、収集期間が経過した場合(ステップS313:YES)、次のステップS314へ進む。
【0055】
次に、危険エリア情報生成部312は、異常走行検出部311による異常走行の検出結果に基づいて、異常走行の頻度が高い危険エリアを示す危険エリア情報を生成する(ステップS314)。
具体的には、危険エリア情報生成部312は、あるエリア(道路X)において、所定の件数(例えば5件)以上の異常走行が検出された場合、道路Xは異常走行の頻度が高いと判断する。そして、危険エリア情報生成部312は、道路Xにおいて車両が衝突する危険性があると予測して、道路Xが危険エリアであることを示す危険エリア情報を交通情報として生成する。
なお、危険エリア情報生成部312は、各エリアを更に複数の区域に分割し、各エリアの何れの区域において異常走行が頻繁に発生しているかを判断するようにしてもよい。例えば、危険エリア情報生成部312は、異常走行検出部311が異常走行を検出した地点に基づいて、異常走行が検出された区域を特定する。そして、危険エリア情報生成部312は、複数の区域のうち、少なくとも一つの区域における異常走行の件数が所定の件数以上である場合、当該区域を含むエリアが危険エリアであることを示す危険エリア情報を生成してもよい。この場合、危険エリア情報生成部312は、異常走行の頻度が高い区域を示す情報を危険エリア情報に含めてもよい。
【0056】
次に、危険エリア情報生成部312は、道路Xが危険エリアであることを示す危険エリア情報を生成すると、「全車載器」を示すトピックを指定して、危険エリア情報を含むメッセージを交通情報送信部301を介してブローカ20へ送信する(ステップS315)。
このように、サーバ30は、上述のステップS311〜S315の処理を繰り返し実行することにより、危険エリア情報の生成(更新)及び送信を行う。
【0057】
図8は、本発明の第1の実施形態に係る車載器の第2の処理フローである。
以下、
図8を参照して、車載器10が危険エリアへの接近警告を行う処理について説明する。なお、以下の例では、車載器10のメッセージ購読部102は、ブローカ20との無線通信が確立した際に、全ての車載器10を対象として発行されたメッセージを購読するために、「全車載器」を示すトピックを指定して、「全車載器」トピックと関連付けられたメッセージの購読をブローカ20へ要求しているものとする。そして、ブローカ20により、サーバ30が生成した危険エリア情報を含むメッセージが各車載器10へ配信されているものとする。
まず、接近検出部131は、ブローカ20から配信されたメッセージに含まれる危険エリア情報に基づいて、現在走行エリアが危険エリアに含まれるか否かを判断する(ステップS114)。
接近検出部131は、危険エリア情報に現在走行エリアが危険エリアであることを示す情報が含まれていない場合、現在走行エリアは危険エリアに含まれないと判断する(ステップS114:NO)。この場合、接近検出部131は、処理の先頭に戻る。なお、接近検出部131は、現在走行エリアは危険エリアに含まれないと判断した場合、現在走行エリアまたは危険エリア情報が更新されるまで、ステップS114の処理を行わず待機してもよい。
一方、
図5及び
図7の例のように、サーバ30の危険エリア情報生成部312により道路Xが危険エリアであることを示す危険エリア情報が生成されている場合(
図7のステップS314〜S315)、車載器10には当該危険エリア情報を含むメッセージが配信されている。このため、接近検出部131は、当該危険エリア情報に基づいて、現在走行エリア(道路X)は危険エリアに含まれると判断する(ステップS114:YES)。この場合、接近検出部131は、次のステップS115へ進む。
また、接近検出部131は、危険エリア情報に基づいて、走行予定エリアが危険エリアに含まれるか否かを判断してもよい。
【0058】
次に、メッセージ購読部102は、接近検出部131において現在走行エリアが危険エリアに含まれると判断された場合(ステップS114:YES)、現在走行エリアをトピックとして指定して、現在走行エリアを示すトピックと関連付けられたメッセージの購読を、ブローカ20へ要求する(ステップS115)。
例えば、
図5の例では、接近検出部131において、現在走行エリアである道路Xが危険エリアに含まれていると判断される。このため、メッセージ購読部102は、現在走行エリアである道路Xをトピックとして指定して、当該道路Xに関連付けられたメッセージの購読を、ブローカ20へ要求する。
なお、メッセージ購読部102は、現在走行エリアである道路Xが危険エリアではなくなったことを示す危険エリア情報を取得した場合、ブローカ20に対し、当該道路Xに関連付けられたメッセージの購読を解除する要求を行う。
【0059】
次に、車載器10aの警告情報生成部132は、車両A1(自車両)が危険エリアに接近している、又は、危険エリアを走行中であることを示す警告情報(第1の警告情報)を生成する。また、警告情報生成部132は、メッセージ送信部101を介して、生成した警告情報を含むメッセージと走行対象エリアを示すトピックとを関連付けて、ブローカ20へ送信する(ステップS116)。
【0060】
次に、車載器10aの警告情報生成部132は、自車両A1が危険エリアへ接近している、又は、危険エリアを走行中であること示す警告情報を、誘導情報として報知部140へ出力する(ステップS117)。報知部140は、当該誘導情報を車両A1の運転者等へ通知することにより、自車両A1が危険エリアに接近している、又は危険エリアを走行中であり、走行に注意を要する旨警告する。
また、警告情報生成部132は、他の車両A2から警告情報を含むメッセージを受信した場合、他の車両A2が危険エリアに接近している、又は、危険エリアを走行中であることを示す誘導情報を生成して、報知部140へ出力してもよい。報知部140は、このような誘導情報を受け付けた場合も、当該誘導情報を車両A1の運転者等へ通知する。
なお、車載器10bにおいても、上述の処理が実行され、車両A2の運転者等に対して警告が行われる。
このように、車載器10は、上述のステップS114〜S117の処理を繰り返し実行する。
【0061】
(作用効果)
以上のように、本実施形態に係る通信システム1は、車両Aに搭載された車載器10と、交通情報を生成するサーバ30と、複数の車載器10同士、及び、車載器10とサーバ30との間の通信を仲介するブローカ20と、を備える。
車載器10は、地図を所定の範囲ごとに分割した複数のエリアのうち、車両Aが走行中の地点を含む現在走行エリアと、走行予定の地点を含む走行予定エリアとのうち少なくとも一方を走行対象エリアとして特定する走行対象エリア特定部110と、車両Aの現在位置(車両Aの走行中の地点)、移動速度、加速度、及び進行方向のうち少なくとも一つを含む走行情報を生成する走行情報生成部120と、走行対象エリアを示すトピックを指定して、当該トピックと走行情報を含むメッセージとを関連付けてブローカ20へ送信するメッセージ送信部101と、走行対象エリアを示すトピックを指定して、当該トピックと関連付けられたメッセージの購読を、ブローカ20へ要求するメッセージ購読部102と、走行情報生成部120が生成した走行情報と、メッセージ購読部102が購読したメッセージとに基づいて、現在走行エリアにおける誘導情報を生成する誘導情報生成部130と、を有する。
サーバ30は、走行情報を含むメッセージの購読をブローカ20へ要求する走行情報取得部302と、走行情報に基づいて危険エリア情報を生成する交通情報生成部310と、危険エリア情報を含むメッセージをブローカ20へ送信する交通情報送信部301と、を有する。
ブローカ20は、車載器10及びサーバ30から受信したメッセージを、当該メッセージに関連付けられたトピックを指定して購読を要求した車載器10及びサーバ30へ配信するメッセージ配信部202を有する。
このような構成を有することにより、車載器10‐サーバ30間、または、車載器10‐車載器10間で、各エリアに関連付けられたメッセージをブローカ20を介して送受信することができる。これにより、車載器10は、メッセージを送受信する相手がサーバ30であるか、他の車載器10であるかに関わらず、共通の通信方式を用いてメッセージの送受信を行うことができる。このため、複数の通信方式に対応することによる車載器10の開発コストの増加を抑制することができる。
【0062】
また、サーバ30の危険エリア情報生成部312は、走行情報に基づいて、車両Aが衝突する危険性があると予測される危険エリアを示す危険エリア情報を、交通情報として生成する。
現在走行エリア(走行対象エリア)が危険エリアに含まれる場合、車載器10のメッセージ購読部102は、当該危険エリアに含まれる現在走行エリアを示すトピックを指定して、当該トピックと関連付けられたメッセージの購読をブローカ20へ要求する。また、車載器10の警告情報生成部132は、自車両が危険エリアを走行していることを示す警告情報(第1の警告情報)を、誘導情報として生成する。更に、車載器10のメッセージ送信部101は、走行対象エリアを示すトピックを指定して、当該指定したトピックと第1の警告情報を含むメッセージとを関連付けてブローカ20へ送信する。
このような構成を有することにより、メッセージ購読部102は、現在走行エリアが危険エリアに含まれると判断した場合、現在走行エリアを走行中の他の車載器10の走行情報を、ブローカ20を介して取得(購読)する。また、警告情報生成部132は、自車両が危険エリアを走行していることを示す第1の警告情報を生成するとともに、メッセージ送信部101を介して、当該第1の警告情報を含むメッセージを、現在走行エリアを示すトピックと関連付けてブローカ20へ送信する。これにより、第1の警告情報を含むメッセージが危険エリアに存在する他の車両に配信され、車両同士が衝突する等の危険性を低減させることが可能となる。更に、警告情報生成部132は、生成した警告情報を含む誘導情報を、報知部140を介して車両Aの運転者等へ通知することにより、運転者等へ危険エリアを走行中であることを認識させて、車両A同士が衝突する等の危険性を低減させることが可能となる。
【0063】
<第2の実施形態>
以下、本発明の第2の実施形態に係る通信システム1について、
図9〜
図11を参照しながら説明する。
第1の実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
【0064】
(車載器の機能構成)
図9は、本発明の第2の実施形態に係る車載器の機能構成を示す図である。
図9に示すように、本実施形態に係る車載器10は、障害情報生成部150を更に有する点において、第1の実施形態と異なっている。
【0065】
また、第1の実施形態では、車載器10のメッセージ購読部102は、接近検出部131において現在走行エリアが危険エリアに含まれると判断された場合、ブローカ20に対し、現在走行エリアをトピックとして指定して、当該トピックと関連付けられたメッセージの購読を、ブローカ20へ要求していた(
図8のステップS115)。しかしながら、本実施形態に係る車載器10のメッセージ購読部102は、現在走行エリアが危険エリアに含まれるか否かに関わらず、現在走行エリア及び走行予定エリアのそれぞれをトピックとして指定して、各トピックと関連付けられたメッセージの購読をブローカ20へ要求する。このため、メッセージ購読部102は、車載器10とブローカ20との間の通信が確立したタイミング、及び、走行対象エリアが更新されたタイミングで、都度、ブローカ20に対してメッセージの購読要求を行う。
【0066】
障害情報生成部150は、走行情報生成部120が生成した走行情報と、前記ブローカ20から配信されたメッセージに含まれる他の車載器10の走行情報とのうち少なくとも一方に基づいて、走行対象エリアに障害が発生していることを示す障害情報を生成する。
なお、障害とは、車両Aの走行を遅延させる事象、急ブレーキ、急ハンドル等の操作が要求される事象を示すものであり、例えば道路上の障害物、渋滞、事故等である。
【0067】
(車載器の処理フロー)
図10は、本発明の第2の実施形態に係る車載器の第1の処理フローである。
以下、車載器10の障害情報生成部150が、走行情報生成部120が生成した走行情報に基づいて障害情報を生成する処理について説明する。
まず、走行情報生成部120は、不図示のセンサにより、所定間隔(例えば1秒)ごとに車両Aの現在位置、移動速度、加速度、及び進行方向を取得し、走行情報を生成する(ステップS121)。
【0068】
次に、障害情報生成部150は、走行情報生成部120が生成した最新の走行情報に基づいて、現在走行エリアにおいて障害が発生している可能性があるか否かを判断する(ステップS122)。
具体的には、障害情報生成部150は、走行情報に含まれる現在位置、移動速度、加速度、進行方向に基づいて、障害が発生している可能性の有無を判断する。例えば、障害情報生成部150は、走行情報に含まれる加速度(車両Aの進行方向における加速度)が基準値を下回る場合、急ブレーキの操作を要する障害が発生している可能性があると判断する。また、例えば、障害情報生成部150は、走行情報に含まれる進行方向が車両Aが位置する道路の延在方向とは異なる方向を示している場合、または、加速度(旋回運動に対応する加速度)が基準値を上回る場合、急ハンドルの操作を要する障害が発生している可能性があると判断する。更に、例えば、障害情報生成部150は、走行情報に含まれる移動速度が所定の渋滞判定速度未満であった場合、車両Aの現在位置において渋滞等の障害が発生している可能性があると判断する。なお、渋滞判定速度は、記憶媒体160に記憶された地図情報に、予め制限速度等に基づいて道路別に定められている。
障害情報生成部150は、現在走行エリアにおいて障害が生じている可能性があると判断した場合(ステップS122:YES)、次のステップS123へ進む。
一方、障害情報生成部150が現在走行エリアにおいて障害が生じている可能性がないと判断した場合(ステップS122:NO)、車載器10は、ステップS121に戻り、上述の処理を繰り返す。
【0069】
次に、障害情報生成部150は、現在走行エリアにおいて障害が生じている可能性があると判断した場合(ステップS122:YES)、当該現在走行エリアにおいて障害が生じている可能性を示す障害情報を生成する(ステップS123)。
なお、障害情報生成部150は、各エリアを更に複数の区域に分割し、走行情報に含まれる現在位置に基づいて、障害が生じている可能性のある区域を特定してもよい。また、障害情報生成部150は、走行情報に含まれる現在位置を、障害が生じている可能性のある障害地点として特定してもよい。この場合、障害情報生成部は、障害が生じている可能性のある区域、または、障害地点(緯度、経度)を障害情報に含めるようにしてもよい。
【0070】
次に、メッセージ送信部101は、現在走行エリアをトピックとして指定し、当該トピックと障害情報を含むメッセージとを関連付けてブローカ20へ送信する(ステップS124)。
このように、車載器10は、ステップS121〜S124の処理を繰り返し実行する。
【0071】
図11は、本発明の第2の実施形態に係る車載器の第2の処理フローである。
以下、
図5及び
図11を参照して、車載器10が障害情報に基づいて障害発生警告を行う処理について説明する。
まず、障害情報生成部150は、ブローカ20を介して他の車載器10の走行情報を含むメッセージを取得したか否かを判断する(ステップS131)。
障害情報生成部150は、他の車載器10の走行情報を含むメッセージを取得した場合(ステップS131:YES)、次のステップS132へ進む。一方、他の車載器10の走行情報を含むメッセージを取得していない場合(ステップS131:NO)、ステップS133へ進む。
【0072】
次に、障害情報生成部150は、他の車載器10の走行情報を取得した場合(ステップS131:YES)、取得した走行情報を含むメッセージと関連付けられたトピックから他の車載器10の現在走行エリアを特定するとともに、他の車載器10の現在走行エリアにおいて障害が発生している可能性があるか否かを判断する(ステップS132)。
例えば、
図5に示すように、車載器10aの障害情報生成部150が、道路Xを示すトピックと関連付けられたメッセージであって、他の車載器10bの走行情報を含むメッセージを取得したとする。車載器10aの障害情報生成部150は、他の車載器10bの走行情報に含まれる現在位置、移動速度、加速度、進行方向に基づいて、急ブレーキ、急ハンドル等の操作を要する障害、渋滞等の障害が発生している可能性の有無を判断する。具体的には、車載器10aの障害情報生成部150は、車載器10bの走行情報に含まれる加速度(車両A2の進行方向における加速度)が基準値を下回る場合、車両A2の現在位置において急ブレーキの操作を要する障害が発生している可能性があると判断する。また、例えば、車載器10aの障害情報生成部150は、車載器10bの走行情報に含まれる進行方向が車両A2が位置する道路Xの延在方向とは異なる方向を示している場合、または、加速度(旋回運動に対応する加速度)が基準値を上回る場合、車両A2の現在位置において急ハンドルの操作を要する障害が発生している可能性があると判断する。更に、例えば、車載器10aの障害情報生成部150は、車載器10bの走行情報に含まれる移動速度が所定の渋滞判定速度未満であった場合、車両A2の現在位置において渋滞等の障害が発生している可能性があると判断する。
このように、車載器10aの障害情報生成部150は、車載器10bの走行情報に基づいて、道路Xにおいて障害が発生している可能性があると判断した場合(ステップS132:YES)、ステップS134へ進む。
一方、車載器10aの障害情報生成部150は、他の車載器10bの走行情報に基づいて、道路Xにおいて障害が発生している可能性がないと判断した場合(ステップS132:NO)、ステップS133へ進む。
【0073】
次に、障害情報生成部150は、ブローカ20を介して他の車載器10の障害情報を含むメッセージを取得したか否かを判断する(ステップS133)。
障害情報生成部150は、他の車載器10の障害情報を含むメッセージを取得した場合(ステップS133:YES)、当該メッセージのトピックが示す走行対象エリアを特定するとともに、当該走行対象エリアにおいて障害が発生している可能性があると判断して、ステップS134へ進む。
一方、他の車載器10の障害情報を含むメッセージを取得していない場合(ステップS133:NO)、ステップS131へ戻り、上述の処理を繰り返す。
【0074】
次に、障害情報生成部150は、他の車載器10の現在走行エリアにおいて障害が生じている可能性があると判断した場合(ステップS132:YES、またはステップS133:YES)、他の車載器10の現在走行エリアにおいて障害が生じている可能性を示す障害情報を生成する(ステップS134)。
なお、障害情報生成部150は、各エリアを更に複数の区域に分割し、他の車載器10の走行情報に含まれる現在位置に基づいて、障害が生じている可能性のある区域を特定してもよい。また、障害情報生成部150は、他の車載器10の走行情報に含まれる現在位置を、障害が生じている可能性のある障害地点として特定してもよい。この場合、障害情報生成部は、障害が生じている可能性のある区域、または、障害地点(緯度、経度)を障害情報に含めるようにしてもよい。
また、メッセージ送信部101は、障害情報生成部150が他の車載器10の走行情報に基づいて生成した障害情報を、ブローカ20へ送信するようにしてもよい。
【0075】
次に、警告情報生成部132は、障害情報生成部150が障害情報を生成すると、当該障害情報に基づいて、走行対象エリア(現在走行エリアまたは走行予定エリア)において障害が生じている可能性があることを示す警告情報(第2の警告情報)を生成する(ステップS135)。そして、警告情報生成部132は、生成した警告情報を、誘導情報として報知部140へ出力する。報知部140は、誘導情報を出力することにより、車載器10の運転者等へ走行対象エリアにおいて障害が生じている可能性があることを通知して警告する。
このように、車載器10は、上述のステップS131〜S135の処理を繰り返し実行する。
なお、
図11の処理フローは一例であり、処理の順番等は変更してもよい。例えば、障害情報生成部150は、ステップS133を先に実行するようにしてもよいし、ステップS131及びステップS133を並行して実行するようにしてもよい。
【0076】
(作用効果)
以上のように、本実施形態に係る車載器10は、走行情報生成部120が生成した走行情報と、ブローカ20から配信されたメッセージに含まれる他の車載器10の走行情報とのうち少なくとも一方に基づいて、走行対象エリアに障害が発生している可能性があることを示す障害情報を生成する障害情報生成部150を更に有している。
また、障害情報生成部150が障害情報を生成した場合、メッセージ送信部101は、障害が発生している可能性がある走行対象エリアを示すトピックを指定して、当該トピックと障害情報を含むメッセージとを関連付けて前記ブローカ20へ送信する。
サーバ30は、車載器10から多数の走行情報を収集しなければ精度の高い交通情報を生成できないため、交通情報の更新の頻度が低くなる可能性がある。しかしながら、本実施形態に係る車載器10が上述のような構成を有することにより、障害情報生成部150は、走行情報生成部120が生成した走行情報に基づいて走行対象エリアに障害が発生していることを検出することができる。また、障害情報生成部150は、メッセージ送信部101を介して、障害情報を含むメッセージをブローカ20へ送信することにより、他の車載器10へ障害が発生している可能性があることを伝達することができる。このため、サーバ30からの交通情報が更新される頻度が低く、長期間に渡って交通情報を取得できない状況であっても、車載器10は、他の車載器10から取得した障害情報に基づいて、走行対象エリアにおいて障害が発生していることをリアルタイムで検出することができる。
【0077】
また、警告情報生成部132は、障害情報生成部150が生成した障害情報に基づいて、走行対象エリアに障害が発生していることを通知する警告情報(第2の警告情報)を、誘導情報として生成する。そして、警告情報生成部132は、生成した警告情報を、報知部140を介して車載器10の運転者等へ通知して警告する。
このような構成を有することにより、警告情報生成部132は、サーバ30から交通情報が更新される頻度が低く、長期間に渡って交通情報を取得できない状況であっても、障害情報生成部150が生成した障害情報に基づいて、走行対象エリアにおいて障害が発生している可能性があることを示す警告情報(第2の警告情報)をリアルタイムで生成することができる。また、警告情報生成部132は、生成した警告情報を、報知部140を介して車両Aの運転者等へ通知することにより、車両Aが障害が発生している可能性があるエリアに到達する前に、車両Aの運転者等へ注意を促して、車両Aが障害物、他の車両A等へ衝突する危険性を低減させることが可能となる。
【0078】
なお、上述の例では、車載器10aの障害情報生成部150が、一の車載器(車載器10b)の走行情報に基づいて障害情報を生成する態様について説明したが、これに限られることはない。車載器10aの障害情報生成部150は、複数の他の車載器10b、10c・・・の走行情報のそれぞれに基づいて、障害情報を生成するようにしてもよい。この場合、障害情報生成部150は、例えば、道路Xにおいて、異常走行が行われたと判断された他の車載器10b、10c・・・の台数が、所定の台数(例えば5台)以上であった場合、当該道路Xにおいて障害が発生していると判断するようにしてもよい。このようにすることで、障害情報生成部150は、障害が発生しているか否かの判断の精度を向上させることができる。
【0079】
また、サーバ30の危険エリア情報生成部312は、所定の収集期間内に、あるエリアにおいて、複数の車載器10から障害情報を含むメッセージをブローカ20を介して取得した場合、当該障害情報に基づいて、危険エリア情報を生成するようにしてもよい。この場合、異常走行検出部311は省略してもよい。これにより、サーバ30の交通情報生成部310の構成及び処理を簡便化することができる。
【0080】
<第3の実施形態>
以下、本発明の第3の実施形態に係る通信システム1について、
図12〜
図15を参照しながら説明する。
第1及び第2の実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
【0081】
(車載器の機能構成)
図12は、本発明の第3の実施形態に係る車載器の機能構成を示す図である。
図12に示すように、本実施形態に係る車載器10は、誘導情報生成部130が代替経路生成部133を更に有する点において、第1及び第2の実施形態と異なっている。
また、第2の実施形態に係る障害情報生成部150は、走行情報生成部120が生成した走行情報と、ブローカ20から配信されたメッセージに含まれる他の車載器10の走行情報とのうち少なくとも一方に基づいて、走行対象エリアに障害が発生していることを示す障害情報を生成する態様について説明した。しかしながら、本実施形態の障害情報生成部150は、サーバ30の危険エリア情報生成部312が生成した危険エリア情報、または、サーバ30の渋滞情報生成部313が生成した渋滞情報(後述)を含むメッセージをブローカ20を介して取得して、危険エリア情報または渋滞情報に基づいて更に障害情報を生成する点において、上述の実施形態と異なっている。
【0082】
代替経路生成部133は、ブローカ20から配信された走行対象エリアを示すトピックと関連付けられたメッセージのうち、他の車載器10が生成した障害情報、サーバ30の危険エリア情報生成部312が生成した危険エリア情報、及びサーバ30の渋滞情報生成部313が生成した渋滞情報(後述)を含むメッセージの少なくとも一つに基づいて、走行予定の地点とは異なる地点を含む代替経路を、誘導情報として生成する。
【0083】
(サーバの機能構成)
図13は、本発明の第3の実施形態に係るサーバの機能構成を示す図である。
図13に示すように、本実施形態に係るサーバ30は、交通情報生成部310が渋滞情報生成部313を更に有する点において、第1及び第2の実施形態と異なっている。
【0084】
渋滞情報生成部313は、ブローカ20から配信されたメッセージのうち、車載器10の走行情報生成部120が生成した走行情報を含むメッセージに基づいて、それぞれのエリアにおいて渋滞が発生しているか否かを判断する。具体的には、渋滞情報生成部313は、所定の収集期間(例えば1時間)において取得した複数の走行情報をエリア別に解析して、走行情報に含まれる移動速度からエリア別の平均移動速度を算出する。渋滞情報生成部313は、あるエリアの平均移動速度が渋滞判定速度未満である場合、当該エリアにおいて渋滞が発生していると判断する。
そして、渋滞情報生成部313は、あるエリアにおいて渋滞が発生していると判断した場合、当該エリアの渋滞情報を生成する。
また、渋滞情報生成部313は、渋滞が発生しているエリアに関連付けられたトピックを指定して、生成した渋滞情報を含むメッセージを、交通情報送信部301によりブローカ20へ送信する。
【0085】
(車載器の処理フロー)
図14は、本発明の第3の実施形態に係る車載器の処理フローである。
以下、車載器10が代替経路を生成する処理について説明する。
まず、障害情報生成部150は、ブローカ20から配信された危険エリア情報または渋滞情報を含むメッセージに基づいて、走行対象エリアが危険エリア及び渋滞が発生しているエリアの少なくとも一方に含まれるか否かを判断する(ステップS141)。
例えば、障害情報生成部150は、走行対象エリアのうち少なくとも一つのエリアが危険エリアであることを示す危険エリア情報を取得している場合、走行対象エリアは危険エリアに含まれると判断する(ステップS141:YES)。また、障害情報生成部150は、走行対象エリアのうち少なくとも一つのエリア(例えば道路X)を示すトピックと関連付けられたメッセージであって、渋滞情報を含むメッセージを取得した場合、当該エリア(道路X)は渋滞が発生している渋滞発生エリアに含まれると判断する(ステップS141:YES)。障害情報生成部150は、走行対象エリアのうち少なくとも一つのエリアが危険エリア及び渋滞発生エリアのうち少なくとも一方に含まれると判断すると、ステップS145へ進む。
一方、障害情報生成部150は、走行対象エリアの何れも危険エリアまたは渋滞発生エリアに含まれないと判断した場合(ステップS141:NO)、ステップS142へ進む。
【0086】
次に、障害情報生成部150は、走行対象エリアの何れも危険エリアまたは渋滞が発生しているエリアに含まれないと判断した場合(ステップS141:NO)、ブローカ20を介して他の車載器10の走行情報または障害情報を含むメッセージを取得したか否かを判断する(ステップS142)。
障害情報生成部150は、他の車載器10の走行情報または障害情報を含むメッセージを取得した場合(ステップS142:YES)、次のステップS143へ進む。一方、他の車載器10の走行情報を含むメッセージを取得していない場合(ステップS142:NO)、ステップS141に戻り、上述の処理を繰り返す。
【0087】
次に、障害情報生成部150は、他の車載器10の走行情報または障害情報を取得した場合(ステップS142:YES)、取得した走行情報または障害情報に基づいて、走行対象エリアにおいて障害が発生している可能性があるか否かを判断する(ステップS143)。
障害情報生成部150が他の車載器10の走行情報または障害情報に基づいて、障害が発生している可能性があるか否かを判断する処理については、第2実施形態のステップS132〜S133(
図11)の処理と同様である。
障害情報生成部150は、走行対象エリアにおいて障害が発生している可能性があると判断した場合(ステップS143:YES)、ステップS144へ進む。
一方、障害情報生成部150は、走行対象エリアにおいて障害が発生している可能性がないと判断した場合(ステップS143:NO)、ステップS141に戻り、上述の処理を繰り返す。
【0088】
次に、障害情報生成部150は、他の車載器10の走行情報または障害情報に基づいて、走行対象エリアにおいて障害が発生している可能性があると判断した場合(ステップS143:YES)、走行対象エリアにおいて障害が発生している可能性を示す障害情報を生成する(ステップS144)。なお、障害情報生成部150は、複数の走行対象エリアにおいて障害が発生している可能性があると判断した場合、走行対象エリア別に複数の障害情報を生成するようにしてもよい。
【0089】
次に、代替経路生成部133は、危険エリア情報、渋滞情報及び障害情報のうち少なくとも一つに基づいて、危険エリア、渋滞発生エリア、及び障害が発生している可能性があるエリアのうち少なくとも一つを避けた代替経路があるか否かを判断する(ステップS145)。
具体的には、代替経路生成部133は、走行対象エリアのうち少なくとも一つが危険エリア及び渋滞発生エリアのうち少なくとも一方に含まれる場合(ステップS141:YES)、危険エリア及び渋滞発生エリアのうち少なくとも一方に含まれるエリアを回避対象エリアとして設定する。なお、代替経路生成部133は、複数の走行対象エリアが危険エリア及び渋滞発生エリアのうち少なくとも一方に含まれる場合、復数の回避対象エリアを設定してもよい。
また、代替経路生成部133は、障害情報生成部150が生成した障害情報に基づいて、障害が発生している可能性のあるエリアを回避対象エリアとして設定する。なお、代替経路生成部133は、障害情報生成部150が複数の障害情報を生成している場合、即ち、複数のエリアにおいて障害が発生している場合、復数の回避対象エリアを設定してもよい。
そして、代替経路生成部133は、回避対象エリアを避ける(回避対象エリアを使用しない)代替経路があるか否かを判断する。なお、複数の回避対象エリアが設定されている場合、代替経路生成部133は、少なくとも一つの回避対象エリアを避ける代替経路があるか否かを判断する。
例えば、代替経路生成部133は、障害情報生成部150が危険エリア情報に基づいて道路Xにおいて障害が発生していると判断した場合、走行予定エリアに含まれる道路(地点)のうち、道路Xを避け、道路Xとは異なる他の道路を含む代替経路を探索する。代替経路生成部133は、道路Xを避けた代替経路が探索できた場合(ステップS145:YES)、次のステップS146へ進む。
一方、代替経路生成部133は、道路Xを避けた代替経路が探索できなかった場合(ステップS145:NO)、ステップS141に戻り、上述の処理を繰り返す。なお、代替経路生成部133が道路Xを避けた代替経路が探索できなかった場合、警告情報生成部132が道路Xにおいて障害が発生していることを示す警告情報を生成して、報知部140を介して当該警告情報を通知するようにしてもよい。警告情報を生成、通知する処理は、第2の実施形態のステップS135(
図11)と同様である。
【0090】
次に、代替経路生成部133は、障害が発生している走行対象エリア(道路X)を避けた代替経路が探索できた場合(ステップS145:YES)、当該代替経路を誘導情報として生成する(ステップS146)。また、代替経路生成部133は、生成した代替経路を、報知部140を介して車両Aの運転者等へ提示することにより、運転者等に障害が発生しているエリアを避けて走行することを促す。
このように、車載器10は、上述のステップS141〜S146の処理を繰り返し実行する。
【0091】
(サーバの処理フロー)
図15は、本発明の第3の実施形態に係るサーバの処理フローである。
以下、サーバ30が渋滞情報を生成する処理について説明する。
まず、走行情報取得部302は、ブローカ20に対して、「全エリア」を示すトピックを指定して、各エリアに関連するメッセージの購読を要求する。そして、走行情報取得部302は、ブローカ20から配信されたメッセージと、当該メッセージに関連付けられたトピックとに基づいて、各エリアにおける車載器10の走行情報を収集する(ステップS321)。
【0092】
次に、渋滞情報生成部313は、所定の収集期間(例えば1時間)が経過したか否かを判断する(ステップS322)。
渋滞情報生成部313は、収集期間が経過していない場合(ステップS322:NO)、収集期間が経過するまで待機する。その間、サーバ30は、ステップS321に戻り、上述の処理を繰り返す。
一方、渋滞情報生成部313は、収集期間が経過した場合(ステップS322:YES)、次のステップS323へ進む。
【0093】
次に、渋滞情報生成部313は、ステップS321において収集した走行情報に基づいて、エリア別の渋滞情報を生成する(ステップS323)。
例えば、渋滞情報生成部313は、道路Xに関連付けられた車載器10の走行情報を複数取得して、各走行情報に含まれる移動速度から平均移動速度を算出する。渋滞情報生成部313は、平均移動速度が渋滞判定速度未満である場合、当該道路Xにおいて渋滞が発生していると判断し、渋滞情報を生成する。
なお、渋滞判定速度は、記憶媒体320に記憶された地図情報に、予め制限速度等に基づいて道路別に定められている。また、道路別に複数の渋滞判定速度を設定して、渋滞の程度(激しい渋滞、やや渋滞、等)を判定するようにしてもよい。例えば、道路Xの第1の渋滞判定速度が時速40kmであり、第2の渋滞判定速度が時速20kmである場合、渋滞情報生成部313は、平均移動速度が、第1の渋滞判定速度未満である場合は「やや渋滞」であると判定し、第2の渋滞判定速度未満である場合は「激しい渋滞」であると判定するようにしてもよい。
また、渋滞情報生成部313は、渋滞が発生しているエリアと、渋滞の程度とを紐付けた渋滞情報を生成してもよい。また、渋滞情報生成部313は、各エリアを更に複数の区域に分割して、区域別に渋滞の程度を判定するようにしてもよい。この場合、渋滞情報生成部313は、渋滞が発生しているエリアと、各区域の渋滞の程度とが紐付られた渋滞情報を生成してもよい。
渋滞情報生成部313は、エリア別の渋滞情報を生成すると、次のステップS324へ進む。
【0094】
次に、渋滞情報生成部313は、渋滞が発生しているエリアを示すトピックを指定して、当該トピックと生成した渋滞情報を含むメッセージとを関連付けて、交通情報送信部301を介してブローカ20へ送信する(ステップS324)。
このように、サーバ30は、上述のステップS321〜S324の処理を繰り返し実行する。
【0095】
(作用効果)
以上のように、本実施形態に係る通信システム1において、サーバ30の渋滞情報生成部313は、ブローカ20を介して車載器10から取得した走行情報に基づいて、エリア別の渋滞情報を交通情報として生成する。
また、車載器10の代替経路生成部133は、障害情報、危険エリア情報、及び渋滞情報のうち少なくとも一つに基づいて、走行予定の地点とは異なる地点を含む走行経路を、誘導情報として生成する。
このような構成を有することにより、代替経路生成部133は、サーバ30により生成された交通情報(危険エリア情報または渋滞情報)に基づいて代替経路を生成することができるとともに、サーバ30が危険エリア情報または渋滞情報を更新する頻度が低く、長期間に渡って危険エリア情報または渋滞情報を含むメッセージが配信されない状態であっても、他の車載器10から取得した走行情報に基づいて障害情報を生成するとともに、当該障害情報に基づいて障害代替経路を生成することができる。
【0096】
なお、本実施形態では、サーバ30の渋滞情報生成部313が、車載器10の走行情報を含むメッセージに基づいて、エリア別の渋滞情報を生成する態様について説明したが、これに限られることは無い。例えば、渋滞情報生成部313は、車載器10の障害情報生成部150が生成した障害情報を含むメッセージに基づいて、渋滞情報を生成するようにしてもよい。この場合、走行情報取得部302は、ブローカ20に対し、車載器10の障害情報生成部150が生成した障害情報を含むメッセージの購読を更に要求する。
このように、車載器10が生成した障害情報に基づいて渋滞情報を生成することにより、渋滞情報生成部313における処理を簡便化することが可能である。
【0097】
(車載器のハードウェア構成)
図16は、本発明の各実施形態に係る車載器のハードウェア構成である。
以下、
図16を参照して、上述の各実施形態に係る車載器10のハードウェア構成について説明する。
【0098】
コンピュータ900は、CPU901、主記憶装置902、補助記憶装置903、入出力インタフェース904、通信インタフェース905を備える。
上述の車載器10は、コンピュータ900に実装される。そして、上述した車載器10の各処理部の動作は、プログラムの形式でそれぞれのコンピュータ900が有する補助記憶装置903に記憶されている。CPU901は、プログラムを補助記憶装置903から読み出して主記憶装置902に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、車載器10のCPU901は、プログラムに従って、記憶媒体160に対応する記憶領域を主記憶装置902に確保する。また、CPU901は、プログラムに従って、処理中のデータを記憶する記憶領域を補助記憶装置903に確保する。なお、コンピュータ900は、入出力インタフェース904を介して、外部記憶装置910と接続されており、車載器10の記憶媒体160に対応する記憶領域は外部記憶装置910に確保されてもよい。また、コンピュータ900は、通信インタフェース905を介して、外部記憶装置920と接続されており、車載器10の記憶媒体160に対応する記憶領域は外部記憶装置920に確保されてもよい。
【0099】
なお、少なくとも一つの実施形態において、補助記憶装置903は、一時的でない有形の媒体の一例である。一時的でない有形の媒体の他の例としては、入出力インタフェース904を介して接続される磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等が挙げられる。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ900に配信される場合、配信を受けたコンピュータ900が当該プログラムを主記憶装置902に展開し、上記処理を実行しても良い。
【0100】
また、当該プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、当該プログラムは、前述した機能を補助記憶装置903に既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせで実現するもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0101】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の技術的思想を逸脱しない限り、これらに限定されることはなく、多少の設計変更等も可能である。
例えば、上述の実施形態において、通信システム1が一つのサーバ30を備える態様について説明したが、これに限られることはない。他の実施形態においては、通信システム1は、複数のサーバを備えていてもよい。
また、複数のサーバは、上述の実施形態のおけるサーバ30が有する各機能部を分散して有するようにしてもよい。