【実施例】
【0215】
代表的実施例
(実施例1)
7−(2−(tert−ブチルアミノ)−2−オキソアセチル)−6−クロロ−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(1)
【化48】
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ステップ1
撹拌機を備えた反応管に、無水ジメチルアセトアミド(2mL)中のメチル3−クロロ−1H−ピロール−2−カルボキシレート(0.32g、2.0mmol)、ノルボルネン(0.38g、4.0mmol)、重炭酸カリウム(0.60g、6.0mmol)、ビス(アセトニトリル)パラジウム(II)ジクロリド(0.052g、0.2mmol)および(3−ブロモプロポキシ)(tert−ブチル)ジフェニルシラン(1.51g、4mmol)を投入し、90℃で24時間加熱した。酢酸エチル(100mL)を添加し、濾過した。濾液を、水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を除去し、残渣をカラム(ヘキサン中の0〜80%の酢酸エチル)により精製して、メチル1−(3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)プロピル)−3−クロロ−1H−ピロール−2−カルボキシレートを得た。
【0216】
ステップ2
テトラヒドロフラン(10mL)中のメチル1−(3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)プロピル)−3−クロロ−1H−ピロール−2−カルボキシレート(0.72g、1.60mmol)の溶液に、LC/MSにより判定して脱シリル化の完結まで、フッ化テトラ−n−ブチルアンモニウム(tetra n-butylammonium flioride)(テトラヒドロフラン中の1M、1.6mL、1.6mmol)を少しずつ添加した。溶媒を除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中の0〜80%の酢酸エチル)により精製して、メチル3−クロロ−1−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−ピロール−2−カルボキシレートを得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 6.80 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 6.17 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.42 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 3.88 (s, 3H), 3.61 - 3.49 (m, 2H), 2.02 - 1.92 (m, 2H)。
【0217】
ステップ3
ジクロロメタン(5mL)中のメチル3−クロロ−1−(3−ヒドロキシプロピル)−1H−ピロール−2−カルボキシレート(0.3g、1.4mmol)および四臭化炭素(0.59g、1.79mmol)の溶液に、トリフェニルホスフィン(0.54g、2mmol)を少しずつ添加し、この混合物を周囲温度で30分間撹拌した。該混合物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中の0〜80%の酢酸エチル)により精製して、メチル1−(3−ブロモプロピル)−3−クロロ−1H−ピロール−2−カルボキシレートを得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 6.85 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 6.16 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.44 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 3.87 (s, 3H), 3.30 (dd, J = 6.4, 5.8 Hz, 2H), 2.33 - 2.20 (m, 2H).
【0218】
ステップ4
t−ブタノール(5mL)中のメチル1−(3−ブロモプロピル)−3−クロロ−1H−ピロール−2−カルボキシレート(0.175g、0.624mmol)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.059g、0.94mmol)の混合物に、水素化トリ-n-ブチルすず(0.02g、0.06mmol)および2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)(0.051g、0.31mmol)を添加し、この混合物を7時間還流状態で撹拌した。シアノ水素化ホウ素ナトリウムおよび2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)を、HPLCにより出発材料が残存していないことが示されるまで、1時間かけて(over hour)独立して添加した。酢酸エチル(150mL)を添加し、この溶液をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中の0〜80%の酢酸エチル)により精製して、メチル6−クロロ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキシレートを得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 5.92 (t, J = 0.8 Hz, 1H), 4.31 - 4.20 (m, 2H), 3.85 (s, 3H), 2.84 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 2.44 (ddd, J = 14.7, 8.0, 6.9 Hz, 2H)。
【0219】
ステップ5
THF(2mL)、メタノール(2mL)、および水(2mL)中のメチル6−クロロ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキシレート(0.030g、0.18mmol)の溶液に、水酸化リチウム水和物(0.076g、1.8mmol)を固体として添加し、この溶液を60℃で4時間加熱し、次に周囲温度で終夜おいた。有機溶媒を蒸発により除去し、酢酸エチル(50mL)を添加した。この混合物を、1NのHClの添加によりpH=1まで酸性化した。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を除去し、6−クロロ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボン酸を得て、これを精製することなく使用した。
【0220】
ジクロロメタン(5mL)中の6−クロロ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボン酸(0.015g、0.081mmol)の混合物に、塩化チオニル(0.2mL)を添加し、この溶液を、70℃で3時間、次に80℃で2時間加熱した。溶媒を除去し、残渣をトルエンと2回共蒸発させた。残渣をジクロロメタン(5mL)に溶解した。この溶液に、トリエチルアミン(3当量)を0℃で添加し、続いてアニリンおよび4−N,N−ジメチルアミノピリジン(20mg)を添加した。この溶液を周囲温度で4時間撹拌した。酢酸エチル(100mL)を添加し、この溶液を水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中の0〜80%の酢酸エチル)により精製して、6−クロロ−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミドを得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.58 (s, 1H), 8.05 (dd, J = 5.5, 2.8 Hz, 1H), 7.71 (ddd, J = 9.1, 4.6, 2.8 Hz, 1H), 7.18 (dd, J = 9.1, 8.3 Hz, 1H), 5.97 (s, 1H), 4.40 (dd, J = 7.9, 6.5 Hz, 2H), 2.86 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 2.48 (p, J = 7.4 Hz, 2H)。
【0221】
ステップ6
6−クロロ−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(5mg、0.016mmol)を、ジクロロメタン(5mL)に0℃で溶解した。この溶液に、ジクロロメタン(5mL)中の2−クロロ−2−オキソ酢酸エチルの溶液(0.5mL)を滴下添加した。この溶液に、塩化アルミニウム(20mg、0.18mmol)を0℃で添加し、この混合物を0℃で45分間撹拌した。酢酸エチル(150mL)を添加し、水性層を酢酸エチル(10mL)で抽出した。合わせた有機溶液をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を除去し、残渣をエタノール(5mL)に溶解した。酢酸エチル中のこの溶液に、2Nの水酸化ナトリウム(0.5mL、1mmol)を添加し、この溶液を0℃で10分間撹拌した。有機溶媒を除去し、水性層を酢酸エチル(50mL)と混合した。この混合物を、1Nの塩酸の添加によりpH=1まで酸性化した。有機溶液をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を除去し、2−(6−クロロ−5−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−7−イル)−2−オキソ酢酸を得て、これは更に精製することなく次の反応に使用した。
【0222】
ステップ7
N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の2−(6−クロロ−5−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−7−イル)−2−オキソ酢酸(6mg、0.16mmol)の溶液に、t−ブチルアミン(0.1mL)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.1mL)を添加した。この溶液に、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU)を少しずつ添加し、この溶液を、0℃で10分間、次に周囲温度で1時間撹拌した。溶媒を小体積まで濃縮した。酢酸エチル(150mL)を添加し、この溶液をブラインで2回洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中の0〜80%の酢酸エチル)により精製して、7−(2−(tert−ブチルアミノ)−2−オキソアセチル)−6−クロロ−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(1)を得た。
(実施例2)
(R)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メチル−7−(2−オキソ−2−((1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)アミノ)アセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(2)
【化49】
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【0223】
ステップ1
ジクロロメタン(150mL)中のL−プロリン酸ベンジル塩酸塩(benzyl L-prolinate hydrochloride)(8.83g、36.5mmol)およびN−エチルジイソプロピルアミン(13mL、75mmol)の0℃まで冷却された溶液に、クロロオキソ酢酸メチル(5.0mL、54mmol)を滴下添加した。この反応混合物を周囲温度まで加温し、1時間撹拌して、この時点で該反応混合物を、飽和重炭酸ナトリウムの冷却水溶液に注ぎ入れることによりクエンチした。水性相をジクロロメタンに3回抽出し、合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で溶媒除去して、ベンジル(2−メトキシ−2−オキソアセチル)−L−プロリネートを得て、これは更に精製することなく先に進めた。
【0224】
ステップ2
エタノール(100mL)中のベンジル(2−メトキシ−2−オキソアセチル)−L−プロリネート(10.6g、36.6mmol)および10wt%のパラジウム炭素(約50%の水、2.6g、1.2mmol)の懸濁液を、1気圧の水素下で2時間撹拌した。反応が完了してから、粗製の混合物を、セライトを通して濾過し、エタノールですすぎ、減圧下で濃縮して、(2−メトキシ−2−オキソアセチル)−L−プロリンを得て、これは更に精製することなく先に進めた。
【0225】
ステップ3
N−メチル−2−ピロリドン(6mL)中の(2−メトキシ−2−オキソアセチル)−L−プロリン(0.64g、3.2mmol)、エチル2−オキソペンタ−3−イノエート(475mg、3.4mmol)、およびN,N’−ジイソプロピルカルボジイミド(0.55mL、3.6mmol)の溶液を、マイクロ波加熱下において140℃で45分間撹拌した。次に、この反応混合物を、塩化アンモニウムの飽和水溶液に注ぎ入れ、水性相を酢酸エチルに3回抽出した。合わせた有機相を、5%の塩化リチウム水溶液で2回、続いてブラインで洗浄し、次に硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製の残渣をシリカゲルによるフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の0〜50%の酢酸エチル)により精製して、メチル7−(2−エトキシ−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキシレートを得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 4.30 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 4.26 - 4.18 (m, 2H), 3.79 (s, 3H), 2.92 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.52 (s, 3H), 2.44 (p, J = 7.6 Hz, 2H), 1.33 (t, J = 7.1 Hz, 3H)。
【0226】
ステップ4
エタノール(2mL)中の7−(2−エトキシ−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキシレート(193mg、0.69mmol)の0℃の冷却溶液に、4Mの水酸化ナトリウム水溶液(0.2mL、0.8mmol)を添加した。この反応混合物を、0℃で5分間撹拌し、希塩酸水溶液の添加により中和した。水性相を酢酸エチルに3回抽出し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた固体の2分の1を、N−メチル−2−ピロリドン(2mL)に溶解し、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(160mg、0.42mmol)、R−トリフルオロイソプロピルアミン(0.04mL、0.4mmol)、およびN−エチルジイソプロピルアミン(0.17mL、0.98mmol)で処理し、周囲温度で15分間撹拌した。この反応混合物を酢酸エチルで希釈し、5%の塩化リチウム水溶液、5%の重炭酸ナトリウム水溶液、およびブラインで順次洗浄した。次に、有機相を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮し、シリカゲルによるフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中の0〜20%の酢酸エチル)により精製して、メチル(R)−6−メチル−7−(2−オキソ−2−((1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)アミノ)アセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキシレートを得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.06 (d, J = 9.8 Hz, 1H), 4.74 - 4.59 (m, 1H), 4.30 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 3.85 (s, 3H), 3.26 (dt, J = 16.6, 7.9 Hz, 1H), 3.20 - 3.08 (m, 1H), 2.60 (s, 3H), 2.46 (qd, J = 7.8, 7.3, 3.0 Hz, 2H), 1.41 (d, J = 7.0 Hz, 3H)
【0227】
ステップ5
エタノール(2mL)中のメチル(R)−6−メチル−7−(2−オキソ−2−((1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)アミノ)アセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキシレート(58mg、0.17mmol)の溶液を、4Mの水酸化ナトリウム水溶液(0.4mL、1.6mmol)で処理し、60℃まで2時間加熱し、次に希塩酸水溶液の添加により中和した。水性相を酢酸エチルに3回抽出し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた固体を、N−メチル−2−ピロリドン(1mL)に溶解し、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(88mg、0.23mmol)、4−フルオロ−3−クロロアニリン(67mg、0.46mmol)、およびN−エチルジイソプロピルアミン(0.08mL、0.43mmol)で処理し、80℃で2時間撹拌した。粗製の反応混合物を、シリンジを通過させて濾過し、分取hplc(水中の10〜100%のアセトニトリル、0.1%のTFAバッファ)により精製して、(R)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メチル−7−(2−オキソ−2−((1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)アミノ)アセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(2)を得た。
エチル2−オキソペンタ−3−イノエートの合成:
【化50】
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ステップ1
トルエン(1L)中のグリオキシル酸エチル(200g、1.96mol、1.0当量)の溶液に、プロピニルマグネシウムブロミド(テトラヒドロフラン中0.5M、4.28L、2.14mol、1.1当量)の溶液を、−40℃で滴下添加した。この反応混合物を−40℃で1.5時間撹拌し、0℃まで1時間にわたりゆっくりと加温した。反応物をTLCによりモニタリングし、飽和塩化アンモニウム水溶液(1L)の添加によりクエンチした。水性層を酢酸エチル(1L×2回)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカによるフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン)で精製して、エチル2−ヒドロキシペンタ−3−イノエートを得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 4.77 (q, J = 2.4 Hz, 1H), 4.35-4.24 (m, 2H), 1.85 (d, J = 2.4 Hz, 3H), 1.32 (t, J = 7.1 Hz, 3H)。
ステップ2
ジクロロメタン(250mL)中のエチル2−ヒドロキシペンタ−3−イノエート(90.0g、634mmol、1.0当量)の溶液に、二酸化マンガン(220g、2.53mol、4.0当量)を添加し、周囲温度で5時間撹拌した。この反応混合物を、セライトのパッドを通して濾過し、ジクロロメタンで洗浄し、減圧下で濃縮した(生成物の揮発性に起因する材料の損失を回避するよう注意する)。残渣をシリカゲルによるフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン)で精製して、エチル2−オキソペンタ−3−イノエートを得た。1H NMR (300 MHz, CDCl3): δ 4.35 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 2.15 (s, 3H), 1.38 (t, J = 7.1 Hz, 3H)。
(実施例3)
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(3)
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
【0228】
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(3)を、実施例2と同様の手法で、R−トリフルオロイソプロピルアミンの代わりに1−アミノ−3,3−ジフルオロ−N−メチルシクロブタン−1−カルボキサミド塩酸塩を使用して合成した。
1−アミノ−3,3−ジフルオロ−N−メチルシクロブタン−1−カルボキサミド塩酸塩の合成。
【化52】
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【0229】
ステップ1
メタノール(8mL)中の1−アミノ−3,3−ジフルオロシクロブタン−1−カルボン酸(990mg、6.55mmol)の0℃の溶液に、1Mの水酸化ナトリウム水溶液(7mL、7mmol)、続いて二炭酸ジ−tert−ブチル(1.8g、8.2g)を添加した。この反応混合物を周囲温度まで加温し、14時間撹拌し、希塩酸水溶液で酸性化し、ジエチルエーテルに抽出した。エーテル相を、1:1の水:ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮して、1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3,3−ジフルオロシクロブタン−1−カルボン酸を得て、これは更に精製することなく先に進めた。
【0230】
ステップ2
N,N−ジメチルホルムアミド(24mL)中の1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3,3−ジフルオロシクロブタン−1−カルボン酸(1.65g、6.6mmol)、メタンアミン塩酸塩(2.28g、33.8mmol)、およびトリエチルアミン(7.4mL、53mmol)の0℃の溶液に、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(3.75g、9.86mmol)を添加した。この反応物を周囲温度まで加温し、20時間撹拌して、この時点で反応混合物をジエチルエーテルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、5%の塩化リチウム水溶液、およびブラインで洗浄した。次に、エーテル相を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮して、tert−ブチル(3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)カルバメートを得て、これは更に精製することなく先に進めた。
【0231】
ステップ3
tert−ブチル(3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)カルバメート(1.3g、4.92mmol)を、ジオキサン中の4Mの塩化水素溶液(20mL、80mmol)に溶解し、90℃で90分間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、トルエンと2回共沸させ、得られた物質を高真空下で乾燥させ、1−アミノ−3,3−ジフルオロ−N−メチルシクロブタン−1−カルボキサミド塩酸塩を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.86 (s, 3H), 8.44 (s, 1H), 3.27 (dd, J = 13.3, 7.5 Hz, 2H), 3.05 (q, J = 14.3 Hz, 2H), 2.69 (d, J = 4.5 Hz, 3H)。
(実施例4)
(1aS,6aS)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−5−(2−((3,3−ジフルオロ−1(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド(4)
【化53】
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【0232】
(1aS,6aS)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−5−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド(4)を、実施例3と同様の手法で、L−プロリン酸ベンジル塩酸塩の代わりにベンジル(1S,3S,5S)−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボキシレートを使用して合成した。
(実施例5)
(1aR,6aR)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−5−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド(5)
【化54】
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【0233】
ステップ1
ジクロロメタン(7mL)中の(1R,3R,5R)−2−(tert−ブトキシカルボニル)−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボン酸(500mg、2.20mmol)、4−(ジメチルアミノ)ピリジン(592mg、4.85mmol)、およびN,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(918mg、4.45mmol)の懸濁液を、ベンジルアルコール(0.27mL、2.61mmol)を添加しながら周囲温度で撹拌した。得られた混合物を周囲温度で終夜撹拌した。この反応混合物をジエチルエーテル(30mL)で希釈し、固体を濾別する前に、周囲温度で30分間撹拌した。濾液を濃縮した後、残渣を再びジエチルエーテルに溶解し、不溶性固体を濾別した(4回繰り返した)。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによりヘキサン中の0〜25%の酢酸エチルで溶離して精製して、3−ベンジル2−(tert−ブチル)(1R,3R,5R)−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,3−ジカルボキシレートを得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.34 (m, 5H), 5.25 - 5.03 (m, 2H), 4.68 (dd, J = 11.6, 3.0 Hz, 0.4H), 4.55 (dd, J = 11.5, 3.3 Hz, 0.6H), 3.55 (td, J = 6.3, 2.5 Hz, 0.6H), 3.46 (td, J = 6.3, 2.4 Hz, 0.4H), 2.70 - 2.42 (m, 1H), 2.05 (q, J = 2.8, 2.0 Hz, 0.6H), 2.01 (t, J = 3.6 Hz, 0.4H), 1.45 - 1.55 (m, 1H), 1.49 (s, 3.6H), 1.34 (s, 5.4H), 0.90 (td, J = 5.5, 5.1, 2.4 Hz, 0.6H), 0.87 - 0.80 (m, 0.4H), 0.77 - 0.69 (m, 0.6H), 0.65 (q, J = 6.7 Hz, 0.4H): LCMS−ESI
+(m/z):[M−C
4H
8+H]
+ C
14H
16NO
4の計算値:262.11;実測値:261.81。
【0234】
ステップ2
ジクロロメタン(2mL)中の3−ベンジル2−(tert−ブチル)(1R,3R,5R)−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,3−ジカルボキシレート(564mg、1.78mmol)の溶液を、トリフルオロ酢酸(2mL)を添加しながら周囲温度で撹拌した。1時間後、この溶液を濃縮し、真空中で1時間乾燥する前に、残渣をトルエン(×1回)と共蒸発させ、粗製のベンジル(1R,3R,5R)−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボキシレートトリフルオロ酢酸塩を得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
13H
16NO
2の計算値:218.12;実測値:218.05。
【0235】
ジクロロメタン(5mL)中の上述の粗製のベンジル(1R,3R,5R)−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボキシレート塩酸塩およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.78mL、4.48mmol)の溶液を、メチルオキサリルクロリド(0.18mL、1.96mmol)を添加しながら0℃で撹拌した。0℃で30分後、得られた溶液を水で洗浄した。水性画分を酢酸エチルで抽出した後、合わせた有機画分を硫酸マグネシウムで脱水した。濾過後、溶媒を除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中の0〜85%の酢酸エチル)により精製して、ベンジル(1R,5R)−2−(2−メトキシ−2−オキソアセチル)−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボキシレートを得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.44 - 7.28 (m, 5H), 5.34 - 5.28 (m, 0.5H), 5.20 - 5.09 (m, 2H), 4.91 (dd, J = 11.6, 3.3 Hz, 0.5H), 3.98 - 3.89 (m, 1H), 3.91 (s, 1.5H), 3.69 (s, 1.5H), 2.77 - 2.65 (m, 0.5H), 2.65 - 2.53 (m, 0.5H), 2.34 (dd, J = 13.6, 2.6 Hz, 0.5H), 2.09 (dd, J = 13.7, 3.3 Hz, 0.5H), 1.72 (dq, J = 8.9, 6.0 Hz, 0.5H), 1.61 (dq, J = 8.7, 5.7 Hz, 0.5H), 1.01 (ddd, J = 6.4, 5.2, 2.6 Hz, 0.5H), 0.92 - 0.78 (m, 1H), 0.66 - 0.56 (m, 0.5H)。 LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
16H
18NO
5の計算値:304.12;実測値:304.01および304.03。
【0236】
ステップ3
エタノール(7mL)中のベンジル(1R,5R)−2−(2−メトキシ−2−オキソアセチル)−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボキシレート(504mg、1.66mmol)および20%の水酸化パラジウム炭素(51mg)の混合物を、水素雰囲気下において室温で45分間撹拌した。この反応混合物を濾過し、固体をエタノールで洗浄した。濾液を濃縮し、トルエンと2回共蒸発させ、真空中で乾燥させて、粗製の(1R,5R)−2−(2−メトキシ−2−オキソアセチル)−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボン酸を得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
9H
12NO
5の計算値:214.07;実測値:213.96。
【0237】
トルエン(10mL)中の、塩化オキサリル(2mL、7.11mmol)およびトルエン中の1%のDMF(1.8mL)の溶液に、ジクロロメタン(4mL)中の粗製の(1R,5R)−2−(2−メトキシ−2−オキソアセチル)−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボン酸(2.32mmol)を滴下添加した。得られた溶液を周囲温度で1時間撹拌した。該溶液を濃縮し、残渣をトルエン(10mL)と共蒸発させた。得られた残渣を、真空中で30分間乾燥させ、粗製のメチル2−((1R,5R)−3−(クロロカルボニル)−2l4−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−イル)−2−オキソアセテートを得た。
【0238】
上述の粗製のメチル2−((1R,5R)−3−(クロロカルボニル)−2l4−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−イル)−2−オキソアセテートをアセトニトリル(4mL)に溶解した後、2,6−ジ−tert−ブチルピリジン(0.57mL、2.54mmol)、続いてエチル2−オキソペンタ−3−イノエート(0.47mL、3.62mmol)を添加した。得られた溶液を周囲温度で2時間撹拌した。この混合物を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによりヘキサン中の0〜50%の酢酸エチルで溶離して精製して、メチル(1aR,6aR)−5−(2−エトキシ−2−オキソアセチル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキシレートを得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 4.43 (tt, J = 6.0, 2.0 Hz, 1H), 4.36 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 3.89 (s, 3H), 3.23 (dd, J = 18.4, 6.8 Hz, 1H), 3.12 - 2.99 (m, 1H), 2.56 (s, 3H), 2.14 - 1.99 (m, 1H), 1.39 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.13 (dt, J = 8.7, 6.1 Hz, 1H), 0.35 (ddd, J = 6.5, 5.1, 2.1 Hz, 1H): LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
15H
18NO
5の計算値:292.12;実測値:291.97。
【0239】
ステップ4
メチル(1aR,6aR)−5−(2−エトキシ−2−オキソアセチル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキシレート(322mg、1.11mmol)の溶液を、THF(3mL)、MeOH(3mL)および水(3mL)中で撹拌し、1NのLiOH(2.2mL)を添加した。周囲温度で1時間後、この反応混合物を水で希釈し、エーテル(×1回)で洗浄した。水性画分を1NのHClで酸性化し、生成物を酢酸エチル(×2回)で抽出した。合わせた抽出物を、硫酸マグネシウムで脱水し、濃縮して、2−((1aR,6aR)−3−(メトキシカルボニル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−5−イル)−2−オキソ酢酸を得た。
【0240】
DMF(3mL)中の2−((1aR,6aR)−3−(メトキシカルボニル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−5−イル)−2−オキソ酢酸(279mg、1.06mmol)、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU、605mg、1.59mmol)および3,3−ジフルオロ−(1−メチルアミノカルボニル)−1−シクロブタンアミン塩酸塩(255mg、1.27mmol)の溶液を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.92mL、5.28mmol)を添加しながら周囲温度で撹拌した。室温で30分後、この反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液(×2回)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(×2回)、およびブライン(×1回)で洗浄した。水性画分を酢酸エチル(×1回)で抽出した後、有機画分を合わせて、硫酸マグネシウムで脱水した。濾過後、溶媒を除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによりヘキサン中の0〜100%の酢酸エチルで溶離して精製して、メチル(1aR,6aR)−5−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキシレートを得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.68 (s, 1H), 6.66 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 4.45 (tt, J = 6.0, 2.0 Hz, 1H), 3.89 (s, 3H), 3.55 - 3.29 (m, 3H), 3.26 - 3.10 (m, 1H), 3.00 - 2.83 (m, 2H), 2.82 (d, J = 4.8 Hz, 3H), 2.56 (s, 3H), 2.11 - 1.99 (m, 1H), 1.11 (dt, J = 8.6, 6.0 Hz, 1H), 0.30 (ddd, J = 6.1, 5.0, 2.1 Hz, 1H): LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
19H
22F
2N
3O
5の計算値:410.15;実測値:410.01。
【0241】
ステップ5
THF(2mL)、MeOH(2mL)および水(3mL)中のメチル(1aR,6aR)−5−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキシレート(212mg、0.52mmol)の溶液に、1NのLiOH(1.6mL)を室温で添加した。得られた混合物を60℃浴で8時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、1NのHClで酸性化した後、生成物を酢酸エチル(×6回)で抽出した。合わせた抽出物を、硫酸マグネシウムで脱水し、濃縮し、乾燥させて、粗製の(1aR,6aR)−5−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボン酸を得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
18H
20F
2N
3O
5の計算値:396.14;実測値:396.01。
【0242】
ジクロロメタン(3mL)中の上述の粗製の(1aR,6aR)−5−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボン酸および1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU、296mg、0.78mmol)の溶液を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.36mL、2.07mmol)を添加しながら周囲温度で撹拌した。室温で1.25時間後、この反応混合物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液(×2回)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(×2回)、およびブライン(×1回)で洗浄した。水性画分を酢酸エチル(×1回)で抽出した後、有機画分を合わせて、硫酸マグネシウムで脱水した。濾過後、溶媒を除去し、残渣をトルエン(×1回)と共蒸発させ、真空中で20分間乾燥させて、粗製の3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イル(1aR,6aR)−5−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキシレートを得た。
【0243】
ステップ6
2−メチルテトラヒドロフラン(5mL)中の上述の粗製の3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イル(1aR,6aR)−5−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキシレートおよび3−クロロ−4−フルオロアニリン(233mg、1.60mmol)の溶液を、2,6−ルチジン(0.24mL、2.06mmol)を添加しながら周囲温度で撹拌した。得られた混合物を50℃浴で20時間、続いて75℃で70時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによりヘキサン中の0〜100%の酢酸エチルで溶離して精製して、(1aR,6aR)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−5−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド(5)および不純な3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イル(1aR,6aR)−5−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキシレートを得た。
(実施例6)
7−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(6)
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
【0244】
ステップ1
N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中のメチル3−メチル−1H−ピロール−2−カルボキシレート(1000.0mg、7.186mmol)を、ヘキサメチルジシラザンカリウム(テトラヒドロフラン中の1M、22mL、22mmol)を用いて、−10℃で20分間処理した。この反応混合物を、−10℃においてN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の1,3−ジブロモプロパン(14.51g、71.86mmol)の溶液中に移した。この反応混合物を、同じ温度で90分間撹拌した。この溶液に、ブライン(30mL)を添加し、この混合物を酢酸エチル(30mL×3回)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。濾過後、溶媒を除去し、残渣をシリカ(slica)ゲルカラムクロマトグラフィー(0〜7%の酢酸エチル/ヘキサン)で精製して、メチル1−(3−ブロモプロピル)−3−メチル−1H−ピロール−2−カルボキシレートを得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
10H
15BrNO
2の計算値:259.0;実測値:259.1
【0245】
ステップ2
トルエン(364mL)中のメチル1−(3−ブロモプロピル)−3−メチル−1H−ピロール−2−カルボキシレート(1450mg、5.574mmol)を、水素化トリ-n-ブチルすず(3233.6mg、11.15mmol)を用いて、1,1’−(ジアゼン−1,2−ジイル)ビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)(408.6mg、1.672mmol、0.3当量)の存在下において120℃で2時間処理した。トルエンを減圧下で除去した。残渣に、8%のフッ化カリウム水溶液(100mL)およびジエチルエーテル(100mL)を添加し、周囲温度で10時間撹拌した。濾過して無色の沈殿物を除去した後、この混合物をジエチルエーテルで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。濾過後、溶媒を除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜7%の酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、メチル6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキシレートを得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
10H
14NO
2の計算値:180.1;実測値:180.1。
【0246】
ステップ3
テトラヒドロフラン(6mL)中のメチル6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキシレート(165.0mg、0.921mmol)および3−クロロ−4−フルオロアニリン(268.0mg、1.841mmol)を、ヘキサメチルジシラザンリチウム(テトラヒドロフラン中の1M、2.76mL、2.76mmol)を用いて、周囲温度で30分間処理した。この反応混合物に水(30mL)を添加し、この混合物を酢酸エチル(30mL×3回)で抽出した。有機層をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧下で除去し、粗製の混合物を酢酸エチルおよびヘキサンから繰り返し再結晶化して、N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミドを得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
15H
15ClFN
2Oの計算値:293.1;実測値:293.1。
【0247】
ステップ4
1,2−ジクロロエタン(10mL)中のN−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(189.6mg、0.648mmol)および2−クロロ−2−オキソ酢酸メチル(238.0mg、1.943mmol)を、塩化アルミニウム(431.8mg、3.238mmol)で処理し、周囲温度で16時間撹拌した。セライト(3g)、水(0.5mL)およびテトラヒドロフラン(15mL)を添加し、この混合物を周囲温度で30分間撹拌した。この混合物を、セライト(3g)を通して酢酸エチル(80mL)を使用して濾過した。溶媒を除去して、粗製のメチル2−(5−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−7−イル)−2−オキソアセテートを得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
18H
17ClFN
2O
4の計算値:379.1;実測値:379.1。
【0248】
ステップ5
メチル2−(5−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−7−イル)−2−オキソアセテート(245.5mg、0.648mmol)を、テトラヒドロフラン(3mL)およびメタノール(6mL)中の2N−水酸化リチウム水溶液(3mL)で処理し、周囲温度で1時間撹拌した。この反応混合物を、1N−塩酸水溶液(7mL)で0℃において酸性化した。この混合物を酢酸エチル(30mL×3回)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を除去し、粗製の2−(5−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−7−イル)−2−オキソ酢酸を得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
17H
15ClFN
2O
4の計算値:365.1;実測値:365.1。
【0249】
ステップ6
2−(5−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−7−イル)−2−オキソ酢酸(100.0mg、0.274mmol)を、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU、312.7mg、0.822mmol)を用いて、1,2−ジクロロエタン(2mL)中のN,N−ジイソプロピルエチルアミン(212.6mg、1.645mmol)の存在下で処理し、周囲温度で10分間撹拌した。この混合物を、1,2−ジクロロエタン(2mL)中の1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロパン−1−アミン二塩酸(108.1mg、0.548mmol、2当量)が入れてある別のフラスコに移した。この反応混合物を周囲温度で30分間撹拌した。この混合物に、水(30mL)を添加し、この混合物を酢酸エチル(30mL×3回)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。濾過後、有機溶媒を減圧下で除去して粗製の混合物を得て、これを分取HPLC(Phenomenex Luna C18カラム、0.1%のTFAを伴う水中の5%〜100%勾配のアセトニトリル)により精製して、7−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(6)を得た。
1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロパン−1−アミン二塩酸の合成:
【化56】
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【0250】
ステップ1
tert−ブチル(1−エチニルシクロプロピル)カルバメート(200.0mg、1.104mmol)を、アジドトリメチルシラン(508.6mg、4.414mmol、4当量)を用いて、N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)およびメタノール(1mL)中のヨウ化銅(21.0mg、0.11mmol)の存在下で処理し、110℃で2時間撹拌した。冷却後、分取HPLC(Phenomenex Luna C18カラム、0.1%のTFAを伴う水中の5%〜100%勾配のアセトニトリル)による精製によって、tert−ブチル(1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)カルバメートを得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
10H
17N
4O
2の計算値:225.1;実測値:225.1。
【0251】
ステップ2
tert−ブチル(1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)カルバメート(243.2mg、1.084mmol)を、メタノール(2mL)中の塩化水素(1,4−ジオキサン中の4N、4mL)で処理し、110℃で1時間撹拌した。有機溶媒を減圧下で除去して、1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロパン−1−アミン二塩酸を得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
5H
9N
4の計算値:125.1;実測値:125.1
(実施例7)
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メチル−7−(2−オキソ−2−((3−(トリフルオロメチル)オキセタン−3−イル)アミノ)アセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(7)
【化57】
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【0252】
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メチル−7−(2−オキソ−2−((3−(トリフルオロメチル)オキセタン−3−イル)アミノ)アセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(7)を、実施例2と同様の手法で、R−トリフルオロイソプロピルアミンの代わりに3−(トリフルオロメチル)オキセタン−3−アミンを使用して合成した。
(実施例8)
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(((3−メチル−1,1−ジオキシドチエタン−3−イル)アミノ)メチル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(8)
【化58】
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【0253】
ステップ1
アセトニトリル(6mL)中の1−アミノ−3,3−ジフルオロシクロブタン−1−カルボン酸(300.0mg、1.99mmol)およびベンジル(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)カルボネート(593.7mg、2.38mmol、1.2当量)の懸濁液に、室温で、ジイソプロピルエチルアミン(796.8mg、5.96mmol、3当量)を添加し、この溶液を同じ温度で1時間撹拌した。この反応混合物を、飽和塩化ナトリウム水溶液(30mL)でクエンチし、全体を酢酸エチル(30mL×3回)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。濾過後、溶媒を除去して、粗製の1−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3,3−ジフルオロシクロブタン−1−カルボン酸(580mg)を得た。これは、更に精製することなく次のステップで使用した。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
13H
13F
2NNaO
4の計算値:308.1;実測値:308.0。
【0254】
ステップ2
1−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3,3−ジフルオロシクロブタン−1−カルボン酸(566.2mg、1.985mmol)および3−アミノ−3−メチルチエタン1,1−ジオキシド(268.3mg、1.985mmol、1当量)を、2−(7−アザ−1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(2.80g、11.91mmol、6当量)を用いて、ジクロロエタン中のN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.54g、11.91mmol、6当量)の存在下において周囲温度で90分間処理した。この溶液に、ブライン(30mL)を添加し、全体を酢酸エチル(30mL×3回)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。濾過後、溶媒を除去し、残渣を分取逆相高速液体クロマトグラフィー(Phenomenex Luna C18カラム、0.1%のTFAを伴う水中の5%〜100%勾配のアセトニトリル)により精製して、ベンジル(3,3−ジフルオロ−1−((3−メチル−1,1−ジオキシドチエタン−3−イル)カルバモイル)シクロブチル)カルバメート(356.4mg)を得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
17H
21F
2N
2O
5Sの計算値:403.1;実測値:403.1。
【0255】
ステップ3
ベンジル(3,3−ジフルオロ−1−((3−メチル−1,1−ジオキシドチエタン−3−イル)カルバモイル)シクロブチル)カルバメート(218.8mg、0.54mmol)を、メタノール(10mL)中の10%のパラジウム炭素(210.0mg)を用いて、水素雰囲気下(1気圧)において周囲温度で90分間処理した。この混合物を、セライト(3g)を通してメタノール(70mL)を使用して濾過した。減圧下における濾液からの溶媒の除去により、1−アミノ−3,3−ジフルオロ−N−(3−メチル−1,1−ジオキシドチエタン−3−イル)シクロブタン−1−カルボキサミドを得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
9H
15F
2N
2O
3Sの計算値:269.1;実測値:269.0。
【0256】
ステップ4
1−アミノ−3,3−ジフルオロ−N−(3−メチル−1,1−ジオキシドチエタン−3−イル)シクロブタン−1−カルボキサミド(30.0mg、0.112mmol)を、水素化ジイソプロピルアルミニウム(diisopropylalminum hydride)(テトラヒドロフラン中の1M、0.6mL、0.60mmol)を用いて、周囲温度で15分間処理した。この反応混合物に、セライト(3g)、水(0.5mL)およびEtOAc(70mL)を添加し、周囲温度で30分間撹拌した。この混合物を、セライト(3g)を通してEtOAc(30mL)を使用して濾過した。溶媒の除去により、粗製の3−(((1−アミノ−3,3−ジフルオロシクロブチル)メチル)アミノ)−3−メチルチエタン1,1−ジオキシド(20.9mg)を得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
9H
17F
2N
2O
2Sの計算値:255.1;実測値:255.1。
【0257】
ステップ5
2−(5−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−7−イル)−2−オキソ酢酸(15.0mg、0.041mmol)を、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU、93.8mg、0.247mmol、6当量)を用いて、1,2−ジクロロエタン(2mL)中のジイソプロピルエチルアミン(31.9mg、0.247mmol、6当量)の存在下において周囲温度で20分間処理した。この混合物を、3−(((1−アミノ−3,3−ジフルオロシクロブチル)メチル)アミノ)−3−メチルチエタン1,1−ジオキシド(20.9mg、0.082mmol、2当量)が入れてある別のフラスコに移した。この反応混合物を周囲温度で30分間撹拌した。この混合物に、水(30mL)を添加し、全体を酢酸エチル(30mL×3回)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。濾過後、有機溶媒を減圧下で除去して、粗製の混合物を得た。該粗製の混合物を、分取逆相高速液体クロマトグラフィー(Phenomenex Luna C18カラム、0.1%のTFAを伴う水中の5%〜100%勾配のアセトニトリル)により精製して、N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(((3−メチル−1,1−ジオキシドチエタン−3−イル)アミノ)メチル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(8)を得た。
(実施例9)
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−((3−メチル−1,1−ジオキシドチエタン−3−イル)カルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化59】
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【0258】
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−((3−メチル−1,1−ジオキシドチエタン−3−イル)カルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(9)を、実施例2と同様の手法で、3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)シクロブタン−1−アミンの代わりに1−アミノ−3,3−ジフルオロ−N−(3−メチル−1,1−ジオキシドチエタン−3−イル)シクロブタン−1−カルボキサミドを使用して合成した。
(実施例10)
7−(2−((1−((2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)メチル)−3,3−ジフルオロシクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(10)
【化60】
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【0259】
7−(2−((1−((2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル)メチル)−3,3−ジフルオロシクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(10)を、実施例8と同様の手法で、ステップ2において3−アミノ−3−メチルチエタン1,1−ジオキシドの代わりに2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタンを使用して合成した。
(実施例11)
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(6−オキサ−1−アザスピロ[3.3]ヘプタン−1−カルボニル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(11)
【化61】
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【0260】
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(6−オキサ−1−アザスピロ[3.3]ヘプタン−1−カルボニル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(11)を、実施例8および9と同様の手法で、ステップ2において3−アミノ−3−メチルチエタン1,1−ジオキシドの代わりに6−オキサ−1−アザスピロ[3.3]ヘプタンを使用して合成した。
(実施例12)
7−(2−((1−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(12)
【化62】
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【0261】
7−(2−((1−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(12)を、実施例6と同様の手法で、1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロパン−1−アミン二塩酸の代わりに1−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロプロパン−1−アミンを使用して合成した。
(実施例13)
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(2−((1−(2,2−ジオキシド−2−チア−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−カルボニル)−3,3−ジフルオロシクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(13)
【化63】
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【0262】
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(2−((1−(2,2−ジオキシド−2−チア−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−カルボニル)−3,3−ジフルオロシクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(13)を、実施例8と同様の手法で、3−アミノ−3−メチルチエタン1,1−ジオキシドの代わりに2−チア−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン2,2−ジオキシドを使用して合成した。
(実施例14)
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(3−フルオロアゼチジン−1−カルボニル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(14)
【化64】
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N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(3−フルオロアゼチジン−1−カルボニル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(14)を、実施例8と同様の手法で、3−アミノ−3−メチルチエタン1,1−ジオキシドの代わりに3−フルオロアゼチジンを使用して合成した。
(実施例15)
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−3,3,6−トリメチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(15)
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
【0263】
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−3,3,6−トリメチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(15)を、実施例5と同様の手法で、ベンジル(1R,3S,5R)−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボキシレートの代わりにベンジル(S)−5,5−ジメチルピロリジン−2−カルボキシレートを使用して合成した。
(実施例16)
(R)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−2−ヒドロキシ−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(16)
【化66】
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【0264】
(R)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−2−ヒドロキシ−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(16)を、実施例5と同様の手法で、ベンジル(1R,3S,5R)−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボキシレートの代わりにベンジル(2S,4R)−4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)ピロリジン−2−カルボキシレートを使用して合成した。
(実施例17)
(R)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−3,3,6−トリメチル−7−(2−オキソ−2−((1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)アミノ)アセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(17)
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
【0265】
(R)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−3,3,6−トリメチル−7−(2−オキソ−2−((1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)アミノ)アセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(17)を、実施例5と同様の手法で、ベンジル(1R,3S,5R)−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボキシレートの代わりにベンジル(S)−5,5−ジメチルピロリジン−2−カルボキシレートを使用し、且つ1−アミノ−3,3−ジフルオロ−N−メチルシクロブタン−1−カルボキサミド塩酸塩の代わりにR−トリフルオロイソプロピルアミンを使用して合成した。
(実施例18)
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−3,6−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(ラセミ体)(18)
【化68】
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(実施例22)
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−3,6−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(単一のエナンチオマー)(22)
(実施例23)
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−3,6−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(単一のエナンチオマー)(23)
【0266】
ラセミ体のN−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−3,6−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(18)を、実施例5と同様の手法で、ベンジル(1R,3S,5R)−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボキシレートの代わりにベンジル(2S)−5−メチルピロリジン−2−カルボキシレートを使用して合成した。単一の立体異性体を、キラル超臨界液体クロマトグラフィー(OD−Hカラム、4.6×100mm、3.0ml/分、二酸化炭素中の30%のイソプロパノール)を介して、ラセミ体物質から精製した。第1の溶離化合物(0.85分)は化合物(22)の構造に帰属され、第2の溶離化合物(1.29分)は化合物(23)の構造に帰属された。
(実施例19)
N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−3,6−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(19)
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
【0267】
N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−3,6−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(19)を、実施例5と同様の手法で、ベンジル(1R,3S,5R)−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボキシレートの代わりにベンジル(2S)−5−メチルピロリジン−2−カルボキシレートを使用し、且つ3−クロロ−4−フルオロアニリンの代わりに3−シアノ−4−フルオロアニリンを使用して合成した。
(実施例20)
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−3,6−ジメチル−7−(2−オキソ−2−(((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)アミノ)アセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(ジアステレオマーの混合物)(20)
【化70】
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(実施例24)
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−3,6−ジメチル−7−(2−オキソ−2−(((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)アミノ)アセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(単一のジアステレオマー)(24)
(実施例25)
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−3,6−ジメチル−7−(2−オキソ−2−(((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)アミノ)アセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(単一のジアステレオマー)(25)
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−3,6−ジメチル−7−(2−オキソ−2−(((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)アミノ)アセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミドのジアステレオマー混合物(20)を、実施例5と同様の手法で、ベンジル(1R,3S,5R)−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボキシレートの代わりにベンジル(2S)−5−メチルピロリジン−2−カルボキシレートを使用し、且つ1−アミノ−3,3−ジフルオロ−N−メチルシクロブタン−1−カルボキサミド塩酸塩の代わりにR−トリフルオロイソプロピルアミンを使用して合成した。単一の立体異性体を、キラル超臨界液体クロマトグラフィー(IDカラム、4.6×150mm、3.0ml/分、二酸化炭素中の30%のイソプロパノール)を介してジアステレオマーの混合物から精製した。第1のピーク 1.06分:24、第2のピーク 1.79分:25。
(実施例21)
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メチル−7−(2−((3−メチル−1,1−ジオキシドチエタン−3−イル)アミノ)−2−オキソアセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(21)
【化71】
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【0268】
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メチル−7−(2−((3−メチル−1,1−ジオキシドチエタン−3−イル)アミノ)−2−オキソアセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(21)を、実施例6と同様の手法で、1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロパン−1−アミン二塩酸の代わりに3−アミノ−3−メチルチエタン1,1−ジオキシドを使用して合成した。
(実施例26)
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−((3−メチル−1,1−ジオキシドチエタン−3−イル)カルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(26)
【化72-1】
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【化72-2】
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【0269】
ステップ1
テトラヒドロフラン(6mL)中のメチル6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキシレート(52.1mg、0.291mmol)および3,4,5−トリフルオロアニリン(85.5mg、0.581mmol、2当量)を、ヘキサメチルジシラザンリチウム(テトラヒドロフラン中の1M、0.87mL、0.87mmol、3当量)を用いて周囲温度で30分間処理した。この反応混合物に水(30mL)を添加し、この混合物を酢酸エチル(30mL×3回)で抽出した。有機層をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧下で除去し、粗製の混合物を分取逆相高速液体クロマトグラフィー(Phenomenex Luna C18カラム、0.1%のTFAを伴う水中の5%〜100%勾配のアセトニトリル)により精製して、6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミドを得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
15H
14F
3N
2Oの計算値:295.1;実測値:295.1。
【0270】
ステップ2
6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(54.6mg、0.186mmol)を、2−クロロ−2−オキソ酢酸メチル(68.2mg、0.557mmol)を用いて、1,2−ジクロロエタン(2mL)中の塩化アルミニウム(123.7mg、0.928mmol)の存在下において周囲温度で3.5時間処理した。この反応混合物に、セライト(3g)、水(0.5mL)、テトラヒドロフラン(15mL)およびEtOAc(80mL)を添加し、周囲温度で30分間撹拌した。この混合物を、セライト(3g)を通して酢酸エチル(30mL×2回)を使用して濾過した。溶媒を除去し、続いて分取逆相高速液体クロマトグラフィー(Phenomenex Luna C18カラム、0.1%のTFAを伴う水中の5%〜100%勾配のアセトニトリル)により精製して、メチル2−(6−メチル−5−((3,4,5−トリフルオロフェニル)カルバモイル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−7−イル)−2−オキソアセテートを得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
18H
16F
3N
2O
4の計算値:381.1;実測値:381.1。
【0271】
ステップ3
メチル2−(6−メチル−5−((3,4,5−トリフルオロフェニル)カルバモイル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−7−イル)−2−オキソアセテート(26.6mg、0.070mmol)を、メタノール(2mL)およびテトラヒドロフラン(1mL)中の2N−水酸化リチウム水溶液(1mL)を用いて周囲温度で30分間処理した。この混合物を、氷−水浴冷却下において1N−塩酸(4mL)で酸性化した。この混合物を酢酸エチル(30mL×2回)で抽出し、合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。濾過後、溶媒を除去し、粗製の2−(6−メチル−5−((3,4,5−トリフルオロフェニル)カルバモイル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−7−イル)−2−オキソ酢酸を得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
17H
14F
3N
2O
4の計算値:367.1;実測値:367.1。
【0272】
ステップ4
1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロパン−1−アミン二塩酸(20.5mg、0.165mmol、2当量)および2−(6−メチル−5−((3,4,5−トリフルオロフェニル)カルバモイル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−7−イル)−2−オキソ酢酸(30.2mg、0.082mmol)を、2−(7−アザ−1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(94.1mg、0.247mmol)を用いて、1,2−ジクロロエタン(2mL)中のN,N−ジイソプロピルエチルアミン(63.9mg、0.495mmol)の存在下で処理し、周囲温度で16時間撹拌した。この溶液に、ブライン(30mL)を添加し、この混合物を酢酸エチル(30mL×3回)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。濾過後、溶媒を除去し、残渣を分取逆相高速液体クロマトグラフィーに(Phenomenex Luna C18カラム、0.1%のTFAを伴う水中の5%〜100%勾配のアセトニトリル)により精製して、7−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(26)を得た。
(実施例27)
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−カルボニル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(27)
【化73】
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【0273】
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−カルボニル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(27)を、実施例8と同様の手法で、3−アミノ−3−メチルチエタン1,1−ジオキシドの代わりに2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタンを使用して合成した。
(実施例28)
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(6−(メチルスルホニル)−2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタン−2−カルボニル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(28)
【化74】
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【0274】
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(6−(メチルスルホニル)−2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタン−2−カルボニル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(28)を、実施例8と同様の手法で、3−アミノ−3−メチルチエタン1,1−ジオキシドの代わりに2−(メチルスルホニル)−2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタンを使用して合成した。
(実施例29)
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(29)
【化75】
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【0275】
ステップ1
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド溶液(テトラヒドロフラン中の1.0M、2.39mL、2.4mmol)を、テトラヒドロフラン(5.0mL)中の2−(5−(メトキシカルボニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−7−イル)−2−オキソ酢酸(150mg、0.597mmol)および3−クロロ−4−フルオロアニリン(400mg、2.39mmol)の撹拌した混合物に、0℃で、シリンジを介して2分間にわたり添加した。10分後、この反応混合物を周囲温度まで加温した。19時間後、飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)およびジエチルエーテル(125mL)を順次添加した。有機層を、塩化水素水溶液(0.5M、100mL×2回)およびブライン(50mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮して、2−(5−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−7−イル)−2−オキソ酢酸を得た。
【0276】
ステップ2
1−((ジメチルアミノ)(ジメチルイミニオ)メチル)−1H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(V)(391mg、1.03mmol)を固体として、N,N−ジメチルホルムアミド(5.0mL)中の2−(5−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−7−イル)−2−オキソ酢酸(150mg、0.411mmol)、3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブタン−1−アミニウムクロリド(95.3mg、0.452mmol)、および4−メチルモルホリン(226μL、2.06mmol)の撹拌した混合物に、周囲温度で添加した。17時間後、ピペリジン(500μL)を添加した。30分後、この反応混合物を逆相分取HPLC(水中の10〜100%のアセトニトリル、0.1%のトリフルオロ酢酸)により精製して、N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(29)を得た。
3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブタン−1−アミニウムクロリドの合成
【化76】
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【0277】
ステップ1〜3
ベンジル(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)カルボネート(696mg、2.79mmol)を固体として、ジクロロメタン(20mL)中の3,3−ジフルオロ−1−(ヒドロキシメチル)シクロブタン−1−アミニウムクロリド(485mg、2.79mmol)およびN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(1.22mL、6.99mmol)の撹拌した混合物に、周囲温度で添加した。19時間後、水(5mL)およびジエチルエーテル(100mL)を順次添加した。有機層を、塩化水素水溶液(70mL×2回)および水(70mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をジクロロメタン(20mL)に溶解し、得られた溶液を周囲温度で撹拌した。デス−マーチンペルヨージナン(1.78g、4.19mmol)を固体として添加した。4時間後、チオ硫酸ナトリウム水溶液(1.0M、25mL)およびジエチルエーテル(100mL)を順次添加した。有機層を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL×2回)および水(100mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をメタノール(20mL)に溶解し、炭酸カリウム(1.16g、8.38mmol)を固体として添加し、得られた不均一混合物を0℃で撹拌した。ジメチル(1−ジアゾ−2−オキソプロピル)ホスホネート(629μL、4.19mmol)を、シリンジを介して添加した。5分後、この反応混合物を周囲温度まで加温した。15時間後、該反応混合物を、セライトを通して濾過し、フィルターケーキを酢酸エチル(80mL)で抽出した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣をジエチルエーテル(100mL)に溶解した。有機層を、水(50mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルによるフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中の0〜10%の酢酸エチル)により精製して、ベンジル(1−エチニル−3,3−ジフルオロシクロブチル)カルバメートを得た。
【0278】
ステップ4
アジドトリメチルシラン(344μL、2.59mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(3.5mL)およびメタノール(0.4mL)中のベンジル(1−エチニル−3,3−ジフルオロシクロブチル)カルバメート(491mg、1.85mmol)およびヨウ化銅(I)(17.6mg、92.5μmol)の撹拌した混合物に、周囲温度でシリンジを介して添加し、得られた混合物を100℃まで加熱した。6時間後、この反応混合物を周囲温度まで冷却し、ジエチルエーテル(130mL)を添加した。有機層を、ブラインおよび水の混合物(1:1 v:v、100mL)、ならびに水(100mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルによるフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中の0〜40%の酢酸エチル)により精製して、ベンジル(3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブチル)カルバメートを得た。
【0279】
ステップ5
エタノール(10mL)中のベンジル(3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブチル)カルバメート(307mg、0.995mmol)およびパラジウム活性炭(10%wt/wt、248mg、23.3μmol)の不均一混合物を、周囲温度で1気圧の水素ガス下におき、激しく撹拌した。1.5時間後、この反応混合物を、セライトを通して濾過し、フィルターケーキを酢酸エチル(80mL)で抽出した。塩化水素溶液(1,4−ジオキサン中の4M、0.5mL)を、シリンジを介して濾液に添加し、得られた混合物を1分間激しく回転させ、次に減圧下で濃縮して、3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブタン−1−アミニウムクロリドを得た。
(実施例30)
(1aR,6aR)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−5−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド(30)
【化77】
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【0280】
実施例5からの粗製の3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イル(1aR,6aR)−5−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキシレートを、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによりジクロロメタン中の0〜10%のメタノールで溶離して精製した。この物質を、所望の(1aR,6aR)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−5−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド(30)に、実施例5、ステップ6と同様の手法で3−クロロ−4−フルオロアニリンの代わりに5−アミノ−2−フルオロベンゾニトリルを使用して変換した。
(実施例31)
7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(31)
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
【0281】
7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(31)を、実施例29と同様の手法で3−クロロ−4−フルオロアニリンの代わりに3,4−ジフルオロアニリンを使用して合成した。
(実施例32)
7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(4−フルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(32)
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
【0282】
7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(4−フルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(32)を、実施例29と同様の手法で3−クロロ−4−フルオロアニリンの代わりに4−フルオロアニリンを使用して合成した。
(実施例33)
(1aS,6bR)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−5−メチル−1,1a,2,6b−テトラヒドロシクロプロパ[a]ピロリジン−4−カルボキサミド(33)
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
【0283】
ステップ1
ベンジルアルコール(4.2g、39mmol)に、塩化チオニル(2.0g、17.3mmol)を0℃で添加した。次に、この混合物に、(1S,2R,5R)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸(0.5g、3.9mmol)を添加した。この反応物を周囲温度に到達させ12時間撹拌した。次に、該反応物を、飽和塩化アンモニウムおよびエチルエーテルで分配した。次に水性相を取り塩基性化し、酢酸エチルで抽出して、次に有機相を硫酸マグネシウムで脱水して、ベンジル(1S,2R,5R)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボキシレートを得た。この物質は、更に精製することなく先に進めた。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+:218.05。
【0284】
ステップ2
ジクロロメタン(20mL)中のベンジル(1S,2R,5R)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボキシレート(0.4g、1.84mmol)およびN−エチルジイソプロピルアミン(0.9mL、5.5mmol)の溶液を、クロロオキソ酢酸メチル(0.25mL、2.7mmol)を滴下添加しながら0℃で撹拌した。この反応混合物を周囲温度まで加温し、1時間撹拌して、この時点で該反応混合物を飽和重炭酸ナトリウムの冷却水溶液に注ぎ入れることによりクエンチした。水性相をジクロロメタンで3回抽出した後、合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で溶媒除去して、ベンジル(1S,2R,5R)−3−(2−メトキシ−2−オキソアセチル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボキシレートを得て、これは精製することなく先に進めた。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+:303.99。
【0285】
ステップ3
エタノール(20mL)中のベンジル(1S,2R,5R)−3−(2−メトキシ−2−オキソアセチル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボキシレート(0.44g、1.5mmol)および10wt%のパラジウム炭素(約50%の水、0.15g、0.7mmol)の懸濁液を、1気圧の水素下で2時間撹拌した。反応が完了してから、粗製の混合物を、セライトを通して濾過し、エタノールですすぎ、減圧下で濃縮して、(1S,2R,5R)−3−(2−メトキシ−2−オキソアセチル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸を得て、これは更に精製することなく先に進めた。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+:213.93。
【0286】
ステップ4
トルエン(10mL)中の、塩化オキサリル(0.3mL、3.6mmol)およびトルエン中の1%のDMF(0.5mL)の溶液に、ジクロロメタン(4mL)中の粗製の(1S,2R,5R)−3−(2−メトキシ−2−オキソアセチル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸(0.7mmol)を滴下添加した。得られた溶液を周囲温度で1時間撹拌した。該溶液を濃縮し、残渣をトルエン(10mL)と共蒸発させた。得られた残渣を、真空中で30分間乾燥させ、粗製のメチル2−((1S,2R,5R)−2−(クロロカルボニル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)−2−オキソアセテートを得た。
【0287】
上述の粗製のメチル2−((1S,2R,5R)−2−(クロロカルボニル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル)−2−オキソアセテートをアセトニトリル(4mL)に溶解した後、2,6−ジ−tert−ブチルピリジン(0.24mL、1.0mmol)、続いてエチル2−オキソペンタ−3−イノエート(0.2mL、1.53mmol)を添加した。得られた溶液を周囲温度で2時間撹拌した。この混合物を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによりヘキサン中の0〜50%の酢酸エチルで溶離して精製して、メチル(1aS,6bR)−6−(2−エトキシ−2−オキソアセチル)−5−メチル−1,1a,2,6b−テトラヒドロシクロプロパ[a]ピロリジン−4−カルボキシレートを得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+:291.96。
【0288】
ステップ5
メチル(1aS,6bR)−6−(2−エトキシ−2−オキソアセチル)−5−メチル−1,1a,2,6b−テトラヒドロシクロプロパ[a]ピロリジン−4−カルボキシレート(0.1g、0.4mmol)を、MeOH(5mL)に溶解し、これを0℃まで冷却し、1NのNaOH(0.5mL)を添加して、完了するまでこの反応物を30分間撹拌し、反応物を濃縮し、トルエンと共に2回蒸発させて、2−((1aS,6bR)−4−(メトキシカルボニル)−5−メチル−1,1a,2,6b−テトラヒドロシクロプロパ[a]ピロリジン−6−イル)−2−オキソ酢酸を得て、これは更に精製することなく先に進めた。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+:262.05。
【0289】
ステップ6
DMF(3mL)中の2−((1aS,6bR)−4−(メトキシカルボニル)−5−メチル−1,1a,2,6b−テトラヒドロシクロプロパ[a]ピロリジン−6−イル)−2−オキソ酢酸(60mg、0.228mmol)、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU、129mg、0.342mmol)および3,3−ジフルオロ−(1−メチルアミノカルボニル)−1−シクロブタンアミン塩酸塩(37mg、0.228mmol)の溶液を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.11mL、0.68mmol)を添加しながら周囲温度で撹拌した。室温で30分後、この反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液(×2回)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(×2回)、およびブライン(×1回)で洗浄した。水性画分を酢酸エチル(×1回)で抽出した後、有機画分を合わせて、硫酸マグネシウムで脱水した。濾過後、溶媒を除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによりヘキサン中の0〜100%の酢酸エチルで溶離して精製して、メチル(1aS,6bR)−6−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−5−メチル−1,1a,2,6b−テトラヒドロシクロプロパ[a]ピロリジン−4−カルボキシレートを得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+:408.22。
【0290】
ステップ7
THF(2mL)、MeOH(2mL)および水(3mL)中の(1aS,6bR)−6−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−5−メチル−1,1a,2,6b−テトラヒドロシクロプロパ[a]ピロリジン−4−カルボキシレート(102mg、0.25mmol)の溶液に、1NのLiOH(1.6mL)を室温で添加した。得られた混合物を60℃浴で8時間撹拌した。この反応混合物を水で希釈し、1NのHClで酸性化した後、生成物を酢酸エチル(×6回)で抽出した。合わせた抽出物を、硫酸マグネシウムで脱水し、濃縮し、乾燥させて、粗製の(1aS,6bR)−6−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−5−メチル−1,1a,2,6b−テトラヒドロシクロプロパ[a]ピロリジン−4−カルボン酸を得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+:394.25。
【0291】
ステップ8
DMF(3mL)中の(1aS,6bR)−6−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−5−メチル−1,1a,2,6b−テトラヒドロシクロプロパ[a]ピロリジン−4−カルボン酸(99mg、0.25mmol)、3−クロロ−4−フルオロアニリン(35mg、0.25mmol)および1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU、141mg、0.38mmol)の溶液を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.13mL、0.75mmol)を添加しながら周囲温度で撹拌した。室温で1.25時間後、この反応混合物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液(×2回)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(×2回)、およびブライン(×1回)で洗浄した。水性画分を酢酸エチル(×1回)で抽出した後、有機画分を合わせて、硫酸マグネシウムで脱水した。この反応物に、2,6−ルチジン(0.1mL、1.0mmol)を添加し、これを濃縮して薄膜として、反応が完了するまで加熱し、これを水中の0〜100%のアセトニトリルの逆相HPLCを介して精製して、(1aS,6bR)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−5−メチル−1,1a,2,6b−テトラヒドロシクロプロパ[a]ピロリジン−4−カルボキサミド(33)を得た。
(実施例34)
(1aR,6bS)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−5−メチル−1,1a,2,6b−テトラヒドロシクロプロパ[a]ピロリジン−4−カルボキサミド(34)
【0292】
化合物34を、実施例33と同様の手法で、(1S,2R,5R)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸の代わりに(1R,2S,5S)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸を使用して合成した。
【化81】
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(実施例35)
N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(35)。
【化82】
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【0293】
N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(35)を、実施例3と同様の手法で、3−クロロ−4−フルオロアニリンの代わりに3−シアノ−4−フルオロアニリンを使用して合成した。
(実施例36)
7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(36)
【化83】
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【0294】
7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(36)を、実施例3と同様の手法で、3−クロロ−4−フルオロアニリンの代わりに3,4,5−トリフルオロアニリンを使用して合成した。
(実施例37)
N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(37)
【化84】
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【0295】
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(37)を、実施例29と同様の手法で、3−クロロ−4−フルオロアニリンの代わりに5−アミノ−2−フルオロベンゾニトリルを使用して合成した。
(実施例38)
(1aR,6aR)−5−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−4−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド(38)
【化85】
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【0296】
実施例38を、実施例5と同様の手法で、3−クロロ−4−フルオロアニリンの代わりに3,4,5トリフルオロアニリンを使用して合成した。
(実施例39)
(1aR,6aR)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−5−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド(39)。
【化86】
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【化87】
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【0297】
ステップ1
テトラヒドロフラン(20mL)、メタノール(20mL)、および水(20mL)中のメチル(1aR,6aR)−5−(2−エトキシ−2−オキソアセチル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキシレート(2.500g、8.58mmol)の溶液に、1Mの水酸化リチウム(25.75mL)を添加した。得られた混合物を65℃で8時間撹拌した後、この溶液を濃縮して有機溶媒を除去し、残りの水溶液を水で希釈し、酸性化し、次に生成物を酢酸エチルで抽出した。抽出物を硫酸マグネシウムで脱水した。濾過後、溶媒を除去し、(1aR,6aR)−5−(カルボキシカルボニル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボン酸を得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
12H
12NO
5の計算値:250.07;実測値:249.94。
【0298】
ステップ2
N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の、(1aR,6aR)−5−(カルボキシカルボニル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボン酸(230mg、0.923mmol)、ベンジル(1−エチニル−3,3−ジフルオロシクロブチル)カルバメートから調製された1−エチニル−3,3−ジフルオロシクロブタン−1−アミニウムトリフルオロメタンスルホネート(291.4mg、1.099mmol)、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(844.3mg、2.221mmol)の溶液を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.6mL、9.185mmol)を添加しながら0℃で撹拌した。1時間後、この反応混合物を、酢酸エチル(50mL)で希釈し、10%のクエン酸水溶液(×2回)、飽和重炭酸ナトリウム(×2回)、およびブライン(×1回)で洗浄した。水性画分を酢酸エチル(×1回)で抽出した後、有機画分を合わせて、硫酸マグネシウムで脱水した。濾過後、溶媒を除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによりヘキサン中の0〜90%の酢酸エチルで溶離して精製して、3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イル(1aR,6aR)−5−(2−((1−エチニル−3,3−ジフルオロシクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキシレートを得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.76 (dd, J = 4.5, 1.4 Hz, 1H), 8.46 (dd, J = 8.4, 1.4 Hz, 1H), 7.49 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.48 - 7.45 (m, 1H), 4.48 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 3.65 (dd, J = 19.3, 6.9 Hz, 1H), 3.40 (d, J = 19.2 Hz, 1H), 3.20 (h, J = 13.5, 12.9 Hz, 4H), 2.76 (s, 3H), 2.53 (s, 1H), 2.14 (p, J = 6.2 Hz, 1H), 1.17 (dt, J = 8.6, 6.1 Hz, 1H), 0.54 - 0.39 (m, 1H) ): LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
23H
19F
2N
6O
4の計算値:481.14;実測値:480.86。
【0299】
ステップ3
ジクロロメタン(3mL)中の3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イル(1aR,6aR)−5−(2−((1−エチニル−3,3−ジフルオロシクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキシレート(46.2mg、0.096mmol)および3−クロロ−4−フルオロアニリン(50.3mg、0.346mmol)の溶液に、2,6−ルチジン(0.05mL、0.429mmol)を添加し、得られた混合物を濃縮して油状物とした。得られた油状物を、100℃浴で22時間加熱した。残渣をジクロロメタンに溶解し、不溶性物質を濾別した。濾液の濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによりジクロロメタン中の0〜20%のメタノールで溶離して精製して、(1aR,6aR)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−5−(2−((1−エチニル−3,3−ジフルオロシクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミドを得た。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 8.26 (s, 1H), 7.89 (dd, J = 6.8, 2.6 Hz, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.53 (ddd, J = 9.0, 4.2, 2.6 Hz, 1H), 7.23 (t, J = 9.1 Hz, 1H), 4.30 (tt, J = 5.9, 1.9 Hz, 1H), 3.35 (dd, J = 18.7, 6.8 Hz, 1H), 3.25 - 3.05 (m, 5H), 2.79 (s, 1H), 2.49 (s, 3H), 2.12 - 2.02 (m, 1H), 1.08 (dt, J = 8.6, 5.8 Hz, 1H), 0.32 - 0.19 (m, 1H):
19F NMR (376 MHz, アセトニトリル-d
3) δ -88.61 (dp, J = 198.8, 11.1 Hz, 1F), -93.14 (dp, J = 198.9, 12.6 Hz, 1F), -123.80 (ddd, J = 8.9, 6.8, 4.3 Hz, 1F): LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
24H
20ClF
3N
3O
3の計算値:490.11;実測値:490.17。
【0300】
ステップ4
N,N−ジメチルホルムアミド/メタノール(9:1の混合物、2mL)中の(1aR,6aR)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−5−(2−((1−エチニル−3,3−ジフルオロシクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド(23.8mg、0.049mmol)の溶液を、アルゴンガスを30分間吹き込みながら0℃浴で撹拌した。この溶液に、アルゴン雰囲気下でヨウ化銅(2.00mg、0.0105mmol)を添加し、アルゴンガスを、得られた混合物を通して5分間更に吹き込んだ。アジドトリメチルシラン(15mg、0.130mmol)をこの混合物に添加した後、得られたバイアルを厳重に保持し、混合物を100℃浴で12時間撹拌した。この反応混合物を、酢酸エチルで希釈し、5%の塩化リチウム溶液(×2回)で洗浄した。水性画分を酢酸エチル(×1回)で抽出した後、有機画分を合わせて、硫酸マグネシウムで脱水した。濾過後、溶媒を除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによりジクロロメタン中の0〜20%のメタノールで精製して、(1aR,6aR)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−5−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド(39)を得た。
1−エチニル−3,3−ジフルオロシクロブタン−1−アミニウムクロリドの合成
【化88】
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ステップ
ジクロロメタン(4mL)中のベンジル(1−エチニル−3,3−ジフルオロシクロブチル)カルバメート(291.4mg、1.099mmol)およびアニソール(0.36mL、3.312mmol)の溶液を、トリフルオロメタンスルホン酸(0.2mL、2.260mmol)を添加しながら0℃浴で撹拌した。2分後、この混合物を、室温で2.25時間撹拌した。この反応混合物を水(約40mL)で希釈し、エーテルおよびヘキサンの混合物(1:3、40mL×1回)で洗浄した。得られた水性画分を、回転蒸発器(rotorvap)を使用して濃縮して、粗製の1−エチニル−3,3−ジフルオロシクロブタン−1−アミニウムトリフルオロメタンスルホネートを得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
6H
8F
2Nの計算値:132.06;実測値:131.91。
(実施例40)
(1aR,6aR)−5−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−4−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド(40)。
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
【0301】
(1aR,6aR)−5−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−4−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド(40)を、実施例39と同様の手法で、3−クロロ−4−フルオロアニリンの代わりに3,4,5−トリフルオロアニリンを使用して合成した。
(実施例41)
(1aR,6aR)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−5−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド(41)。
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
【0302】
ステップ1
N,N−ジメチルホルムアミド(6mL)およびメタノール(0.6mL)中の(1aR,6aR)−5−(カルボキシカルボニル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボン酸(299.5mg、1.202mmol)の溶液を、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(1150.1mg、3.025mmol)、続いてN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.5mL、8.612mmol)を添加しながら、0℃浴で撹拌した。2分後、この混合物を室温で撹拌した。30分後、この反応混合物を、酢酸エチルで希釈し、5%の塩化リチウム溶液(×2回)で洗浄した。水性画分を酢酸エチル(×1回)で抽出した後、有機画分を合わせて、硫酸マグネシウムで脱水した。濾過後、溶媒を除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによりヘキサン中の0〜100%の酢酸エチルで溶離して精製して、3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イル(1aR,6aR)−5−(2−メトキシ−2−オキソアセチル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキシレートを得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
18H
16N
5O
5の計算値:382.12;実測値:381.82。
【0303】
ステップ2
ジクロロメタン(2mL)中の3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イル(1aR,6aR)−5−(2−メトキシ−2−オキソアセチル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキシレート(138.7mg、0.364mmol)および5−アミノ−2−フルオロベンゾニトリル(153.8mg、1.130mmol)の溶液に、2,6−ルチジン(0.17mL、1.460mmol)を添加し、得られた溶液を濃縮して油状物を得た。得られた油状物を、70℃浴で20時間加熱した。残渣をN,N−ジメチルホルムアミドで摩砕し、濾過した後、濾液を逆相分取HPLC(水中の10〜100%のアセトニトリル、0.1%のトリフルオロ酢酸)により精製して、メチル2−((1aR,6aR)−3−((3−シアノ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−5−イル)−2−オキソアセテートを得た。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 8.38 (s, 1H), 8.08 (dd, J = 5.7, 2.7 Hz, 1H), 7.89 (ddd, J = 9.2, 4.8, 2.8 Hz, 1H), 7.33 (t, J = 9.0 Hz, 1H), 4.30 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 3.88 (s, 3H), 3.20 (dd, J = 18.2, 6.8 Hz, 1H), 3.06 - 2.94 (m, 1H), 2.51 (s, 3H), 2.15 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 1.11 (dt, J = 8.7, 6.0 Hz, 1H), 0.39 - 0.29 (m, 1H):
19F NMR (376 MHz, アセトニトリル-d
3) δ -115.79 - -115.91 (m): LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
20H
17FN
3O
4の計算値:382.12;実測値:382.14。
【0304】
ステップ3
テトラヒドロフラン(5mL)、メタノール(2mL)および水(4mL)中のメチル2−((1aR,6aR)−3−((3−シアノ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−5−イル)−2−オキソアセテート(105.9mg、0.278mmol)の溶液を、1Nの水酸化リチウム(0.56mL)を添加しながら室温で撹拌した。室温で30分後、この反応混合物を濃縮して大部分の有機溶媒を除去し、水で希釈し、1NのHClで酸性化し、生成物を酢酸エチル(×3回)で抽出した。合わせた抽出物を硫酸マグネシウムで脱水した。濾過後、溶媒を除去して、2−((1aR,6aR)−3−((3−シアノ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−5−イル)−2−オキソ酢酸を得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
19H
15FN
3O
4の計算値:368.10;実測値:368.08。
【0305】
ステップ4
N,N−ジメチルホルムアミド(1.5mL)中の2−((1aR,6aR)−3−((3−シアノ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−5−イル)−2−オキソ酢酸(27.6mg、75.14umol)、3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブタン−1−アミン(14.8mg、84.98umol)、および1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(65.80mg、173.07mmol)の溶液を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.1mL、574.11umol)を添加しながら室温で撹拌した。この反応混合物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム(×2回)、飽和重炭酸ナトリウム(×2回)、およびブライン(×1回)で洗浄した。水性画分を酢酸エチル(×1回)で抽出した後、有機画分を合わせて、硫酸マグネシウムで脱水した。濾過後、溶媒を除去し、残渣を逆相分取HPLC(水中の10〜100%のアセトニトリル、0.1%のトリフルオロ酢酸)により精製して、(1aR,6aR)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−5−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド(41)を得た。
(実施例42)
(1aR,6aR)−5−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド(42)
【化92】
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【0306】
(1aR,6aR)−5−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド(42)を、実施例41と同様の手法で、3−シアノ−4−フルオロアニリンの代わりに3,4−ジフルオロアニリンを使用して合成した。
(実施例43)
7−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(43)
【化93】
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【0307】
7−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(43)を、実施例29と同様の手法で、3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブタン−1−アミニウムクロリドの代わりに1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロパン−1−アミン塩酸塩を使用して、且つ3−クロロ−4−フルオロアニリンの代わりに3,4−ジフルオロアニリンを使用して合成した。
(実施例44)
7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(44)
【化94】
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【化95】
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【0308】
ステップ1
トルエン:ジクロロメタンの3:1混合物(80mL)中の(2−メトキシ−2−オキソアセチル)−L−プロリン(8.75g、43.5mmol)の溶液に、0℃で塩化オキサリル(7.4mL、86mmol)、続いてN,N−ジメチルホルムアミド(0.1mL)を滴下添加した。この反応溶液を周囲温度まで加温して、2時間撹拌し、この時点で溶媒を減圧下で除去し、残渣をアセトニトリル(80mL)に再溶解した。この溶液に、2,6−ルチジン(15mL、129mmol)、続いてエチル2−オキソペンタ−3−イノエート(5.1mL、39mmol)を添加し、この反応混合物を終夜撹拌した。次に該反応混合物を、減圧下で濃縮し、酢酸エチルで希釈し、塩化アンモニウムの飽和水溶液で次に塩化ナトリウムで順次洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによりヘキサン中の0〜60%の酢酸エチルで溶離して精製して、メチル7−(2−エトキシ−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキシレートを得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 4.36 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 4.29 (dd, J = 8.1, 6.6 Hz, 2H), 3.85 (s, 3H), 3.04 - 2.92 (m, 2H), 2.59 (s, 3H), 2.52 - 2.46 (m, 2H), 1.39 (t, J = 7.2 Hz, 3H). LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
14H
18NO
5の計算値:280.12;実測値:280.03。
【0309】
ステップ2
エタノール(60mL)中のメチル7−(2−エトキシ−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキシレート(5.54g、19.8mmol)の0℃溶液に、4Nの水酸化ナトリウム水溶液(5mL、20mmol)を添加した。この反応溶液を0℃で5分間撹拌しておき、この時点でこの混合物を希塩酸水溶液の添加により酸性化した。この混合物を、水と酢酸エチルとの間で分配し、水性相を酢酸エチルに3回抽出した。合わせた有機相を、塩化アンモニウムの飽和水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮して、2−(5−(メトキシカルボニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−7−イル)−2−オキソ酢酸を得て、これは更に精製することなく先に進めた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 4.21 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 3.77 (s, 3H), 2.90 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.49 (s, 3H), 2.42 (p, J = 7.6 Hz, 2H). LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
12H
14NO
5の計算値:252.09;実測値:252.02。
【0310】
ステップ3
テトラヒドロフラン(2.5mL)中の2−(5−(メトキシカルボニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−7−イル)−2−オキソ酢酸(210mg、0.84mmol)および3,4−ジフルオロアニリン(0.12mL、1.2mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン中のリチウムヘキサメチルジシラジドの1M溶液(2.5mL、2.5mmol)を添加した。この反応混合物を18時間撹拌し、次に塩化アンモニウムの飽和水溶液でクエンチした。水性相をジエチルエーテルに3回抽出し、合わせた有機相を1Mの塩酸水溶液(2回)、次にブラインで順次洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮して、2−(5−((3,4−ジフルオロフェニル)カルバモイル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−7−イル)−2−オキソ酢酸を得て、これは更に精製することなく先に進めた。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
17H
15F
2N
2O
4の計算値:349.10;実測値:349.13。
【0311】
ステップ4
ジメチルホルムアミド(2mL)中の2−(5−((3,4−ジフルオロフェニル)カルバモイル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−7−イル)−2−オキソ酢酸(449mg、1.29mmol)、1−アミノ−3,3−ジフルオロ−N−メチルシクロブタン−1−カルボキサミド(233mg、1.42mmol)、およびN−メチルモルホリン(0.55mL、5mmol)の溶液に、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム−3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(0.81g、2.1mmol)を添加し、30分間撹拌した。次に、粗製の反応混合物を、シリンジを通過させて濾過し、逆相分取HPLC(水中の10〜100%のアセトニトリル、0.1%のトリフルオロ酢酸)により精製して、7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(44)を得た。
(実施例45)
(R)−7−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−2−フルオロ−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジンカルボキサミド(45)
【化96】
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【化97-1】
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【化97-2】
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【0312】
ステップ1
N,N−ジメチルホルムアミド(100mL)中の(2S,4R)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸(15g、66mmol)および炭酸セシウム(32g、99mmol)の混合物を、臭化ベンジル(9.4mL、79mmol)を、シリンジを介して添加しながら室温で撹拌した。室温で終夜撹拌しておいた後、この反応混合物を水(約300mL)で希釈し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた抽出物を、飽和塩化ナトリウム水溶液で1回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製の残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル)を介して精製して、2−ベンジル1−(tert−ブチル)(2S,4R)−4−フルオロピロリジン−1,2−ジカルボキシレートを得た。
【0313】
ステップ2
ジクロロメタン(35mL)中の2−ベンジル1−(tert−ブチル)(2S,4R)−4−フルオロピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(6.4g、20mmol)の溶液を、トリフルオロ酢酸(22mL)を添加しながら室温で撹拌した。LC/MS分析により、保護基の完全な除去が示されたときに、この混合物を減圧下で濃縮し、(2S,4R)−2−((ベンジルオキシ)カルボニル)−4−フルオロピロリジン−1−イウムトリフルオロアセテートを先に進めた。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
12H
15FNO
2の計算値:224.1;実測値:224.0。
【0314】
ステップ3
無水ジクロロメタン(100mL)中の(2S,4R)−2−((ベンジルオキシ)カルボニル)−4−フルオロピロリジン−1−イウムトリフルオロアセテート(推定20mmol)の溶液を、氷−水浴中でアルゴン雰囲気下において冷却した。N,N−ジイソプロピルエチルアミン(17mL、99mmol)を、シリンジを介して添加し、続いてtert−ブチルオキサリルクロリド(3.79g、23mmol)を添加した。氷浴を取り除き、この混合物を室温に戻した。この反応混合物を水でクエンチした。水性相をジクロロメタンで2回抽出した。合わせた有機抽出物を、無水硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製の残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、ベンジル(2S,4R)−1−(2−(tert−ブトキシ)−2−オキソアセチル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボキシレートを得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+C
18H
23FNO
5の計算値:352.2;実測値:351.8。
【0315】
ステップ4
エタノール(100mL)中のベンジル(2S,4R)−4−フルオロ−1−(2−tert−ブトキシ−2−オキソアセチル)ピロリジン−2−カルボキシレート(6.76g、19mmol)の溶液を、ドライアイスの小塊で処理し、気泡発生が止まるまで(溶媒を脱気するため)撹拌した。次に、この反応混合物を、10%のパラジウム炭素(およそ55%の水で湿らせた、0.55g、0.23mmol)で処理した。容器を1気圧の水素下で2時間撹拌した。この混合物を、セライト珪藻土のパッドを通して濾過し、濾液を濃縮して、(2S,4R)−1−(2−(tert−ブトキシ)−2−オキソアセチル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸を得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
11H
17FNO
5の計算値:262.1;実測値:261.7。
【0316】
ステップ5
トルエン(60mL)中の塩化オキサリル(5.6mL、66mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド(トルエン中の5mLの1%(v/v)のN,N−ジメチルホルムアミド)の混合物に、ジクロロメタン(26mL+15mLのリンス液)中の(2S,4R)−1−(2−(tert−ブトキシ)−2−オキソアセチル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸(13mmol)の溶液を、シリンジを介して60分間にわたり滴下添加した。得られた混合物を、室温で70分間撹拌し、このときに、メタノール中のアリコートのLC/MS分析は、メチルエステルの同時形成を伴う出発酸の消費を示した。この混合物を減圧下で濃縮し、推定上のtert−ブチル2−((2S,4R)−2−(クロロカルボニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)−2−オキソアセテートを先に進めた。
【0317】
ステップ6
粗製のtert−ブチル2−((2S,4R)−2−(クロロカルボニル)−4−フルオロピロリジン−1−イル)−2−オキソアセテート(推定13mmol)を、アセトニトリル(50mL)に溶解し、2,6−ジ−tert−ブチルピリジン(4.4mL、20mmol)で処理し、次にエチル2−オキソペンタ−3−イノエート(1.8mL、14mmol)を滴下した。得られた溶液を室温で4.5時間撹拌し、次に終夜凍結した。この混合物を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、tert−ブチル(R)−7−(2−エトキシ−2−オキソアセチル)−2−フルオロ−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキシレートを得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
17H
23FNO
5の計算値:340.2;実測値:340.0。
【0318】
ステップ7
tert−ブチル(R)−7−(2−エトキシ−2−オキソアセチル)−2−フルオロ−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキシレート(0.99g、2.9mmol)を、DCM(15mL)中に入れ、シリンジを介してTFA(3.3mL、43mmol、15当量)を滴下した。室温における80分間の撹拌後、この混合物を、およそ100mLの飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に添加した。水性相をジクロロメタンで1回抽出し、次に氷−水浴中で冷却し、次に約20%の硫酸水溶液を少しずつ添加することによりpH2〜3まで酸性化した。得られた懸濁液を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた抽出物を、飽和塩化ナトリウム水溶液で1回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮乾固させて、(R)−7−(2−エトキシ−2−オキソアセチル)−2−フルオロ−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボン酸を得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
13H
15FNO
5の計算値:284.1;実測値:284.0。
【0319】
ステップ8
N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の(R)−7−(2−エトキシ−2−オキソアセチル)−2−フルオロ−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボン酸(0.58g、2.1mmol)の溶液を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.1mL、6.2mmol)および1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU、0.86g、2.3mmol)で連続的に処理した。30分後、追加分のHATU(0.10g、0.26mmol)を添加した。15分が経過した後、この混合物を酢酸エチルと水との間で分配した。水性相を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた抽出物を、飽和塩化ナトリウム水溶液で1回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製の残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イル(R)−7−(2−エトキシ−2−オキソアセチル)−2−フルオロ−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキシレートを得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
18H
17FN
5O
5の計算値:402.1;実測値:401.9。
【0320】
ステップ9
ジクロロメタン中の3−クロロ−4−フルオロアニリン(0.12g、0.79mmol)および3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イル(R)−7−(2−エトキシ−2−オキソアセチル)−2−フルオロ−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキシレート(0.11g、0.26mmol)の懸濁液を、2,6−ルチジン(0.12mL、1.1mmol)で処理した。この混合物を減圧下で濃縮し、次に80℃で終夜加熱した。該混合物を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、エチル(R)−2−(5−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−2−フルオロ−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−7−イル)−2−オキソアセテートを得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
19H
18ClF
2N
2O
4の計算値:411.1;実測値:411.2。
【0321】
ステップ10
テトラヒドロフラン/メタノール(1:1、2mL)中のエチル(R)−2−(5−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−2−フルオロ−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−7−イル)−2−オキソアセテート(84mg、0.20mmol)の溶液を、水(0.5mL)で処理した。追加体積のテトラヒドロフラン(4mL)および水(1.5mL)を添加した。この懸濁液を、均質となるまで加熱し、超音波処理し、次に氷−水浴に移した。水酸化リチウム一水和物(13mg、0.31mmol)を、一度に添加した。LC/MS分析により反応が完了したとみなされるときに、これを20%の硫酸水溶液で酸性化した。酸性化された混合物を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた抽出物を、飽和塩化ナトリウム水溶液で1回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮乾固して、(R)−2−(5−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−2−フルオロ−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−7−イル)−2−オキソ酢酸を得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
17H
14ClF
2N
2O
4の計算値:383.1;実測値:383.1。
【0322】
ステップ11
1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロパン−1−アミン二塩酸塩(70mg、0.35mmol)および(R)−2−(5−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−2−フルオロ−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−7−イル)−2−オキソ酢酸(78mg、0.20mmol)の混合物を、N,N−ジメチルホルムアミド(3mL)中に入れ、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.50mL、2.9mmol)およびHATU(170mg、0.45mmol)で連続的に処理した。40分後、追加分の1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロパン−1−アミン二塩酸塩(70mg、0.35mmol)およびHATU(170mg、0.45mmol)を添加した。48時間後、この混合物をメタノール(3mL)で希釈し、ピペリジン(0.3mL)で処理し、減圧下で濃縮した。残渣を分取逆相HPLC(水中の5〜80%のアセトニトリル、0.1%のTFAバッファ)により精製して、(R)−7−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−2−フルオロ−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(45)を得た。
(実施例46)
(S)−7−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−2−フルオロ−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(46)。
【化98】
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【0323】
(S)−7−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−2−フルオロ−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(46)を、実施例45と類似の手法で、(2S,4R)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸の代わりに(2R,4S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−フルオロピロリジン−2−カルボン酸を使用して調製した。
(実施例47)
7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(4−フルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(47)
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
【0324】
7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(4−フルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(47)を、実施例29と同様の手法で、3,4−ジフルオロアニリンの代わりに4−フルオロアニリンを使用して、3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブタン−1−アミニウムクロリドの代わりに1−アミノ−3,3−ジフルオロ−N−メチルシクロブタン−1−カルボキサミド塩酸塩を使用して合成した。
(実施例48)
(R)−7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−2−フルオロ−N−(4−フルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(48)。
【化100】
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【化101】
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【0325】
ステップ1
ジクロロメタン(5mL)中の4−フルオロアニリン(98mg、0.88mmol)および3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イル(R)−7−(2−エトキシ−2−オキソアセチル)−2−フルオロ−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキシレート(0.12g、0.29mmol)の懸濁液を、2,6−ルチジン(0.14mL、1.2mmol)で処理した。この混合物を減圧下で濃縮し、次に80℃で終夜加熱した。該混合物を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、エチル(R)−2−(2−フルオロ−5−((4−フルオロフェニル)カルバモイル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−7−イル)−2−オキソアセテートを得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
19H
18F
2N
2O
4の計算値:377.1;実測値:377.2。
【0326】
ステップ2
テトラヒドロフラン/水(1:1、6mL)中のエチル(R)−2−(2−フルオロ−5−((4−フルオロフェニル)カルバモイル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−7−イル)−2−オキソアセテート(83mg、0.22mmol)の溶液を、水酸化リチウム一水和物(11mg、0.27mmol)で処理した。LC/MS分析により反応が完了したとみなされるときに、これを20%の硫酸水溶液で酸性化した。酸性化された混合物を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた抽出物を、飽和塩化ナトリウム水溶液で1回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮乾固して、(R)−2−(2−フルオロ−5−((4−フルオロフェニル)カルバモイル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−7−イル)−2−オキソ酢酸を得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
17H
15F
2N
2O
4の計算値:349.1;実測値:349.1。
【0327】
ステップ3
3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブタン−1−アミン(52mg、0.30mmol)および(R)−2−(2−フルオロ−5−((4−フルオロフェニル)カルバモイル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−7−イル)−2−オキソ酢酸(76mg、0.22mmol)の混合物を、N,N−ジメチルホルムアミド(3mL)中に入れ、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.30mL、1.7mmol)およびHATU(0.24g、0.64mmol)で連続的に処理した。30分後、この混合物をメタノール(約3mL)で希釈し、10滴のピペリジンで処理し、減圧下で濃縮した。残渣を分取逆相HPLC(水中の10〜80%のアセトニトリル、0.1%のTFAバッファ)により精製して、(R)−7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−2−フルオロ−N−(4−フルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(48)を得た。
(実施例49)
(R)−7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(49)。
【化102】
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【化103】
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【0328】
ステップ1
ジクロロメタン(5mL)中の3,4−ジフルオロアニリン(0.11mL、1.1mmol)および3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イル(R)−7−(2−エトキシ−2−オキソアセチル)−2−フルオロ−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキシレート(0.14g、0.35mmol)の懸濁液を、2,6−ルチジン(0.16mL、1.4mmol)で処理した。この混合物を減圧下で濃縮し、次に80℃で終夜加熱した。該混合物を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、エチル(R)−2−(5−((3,4−ジフルオロフェニル)カルバモイル)−2−フルオロ−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−7−イル)−2−オキソアセテートを得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
19H
18F
3N
2O
4の計算値:395.1;実測値:395.2。
【0329】
ステップ2
テトラヒドロフラン/水(5:2、7mL)中のエチル(R)−2−(5−((3,4−ジフルオロフェニル)カルバモイル)−2−フルオロ−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−7−イル)−2−オキソアセテート(0.14g、0.35mmol)の溶液を、水酸化リチウム一水和物(30mg、0.72mmol)で処理した。LC/MS分析により反応が完了したとみなされるときに、これを20%の硫酸水溶液で酸性化した。酸性化された混合物を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた抽出物を、飽和塩化ナトリウム水溶液で1回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮乾固して、(R)−2−(5−((3,4−ジフルオロフェニル)カルバモイル)−2−フルオロ−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−7−イル)−2−オキソ酢酸を得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
17H
14F
3N
2O
4の計算値:367.1;実測値:367.1。
【0330】
ステップ3
1−アミノ−3,3−ジフルオロ−N−メチルシクロブタン−1−カルボキサミド(100mg、0.50mmol)および(R)−2−(5−((3,4−ジフルオロフェニル)カルバモイル)−2−フルオロ−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−7−イル)−2−オキソ酢酸(125mg、0.34mmol)の混合物を、N,N−ジメチルホルムアミド(3mL)中に入れ、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.30mL、1.7mmol)およびHATU(0.26g、0.68mmol)で連続的に処理した。この混合物を、酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液との間で分配した。水性相を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を、続けて10%の塩酸水溶液、水、および飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と塩化ナトリウム溶液の1:1混合物で連続的に洗浄した。有機物質を、無水硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残渣を分取逆相HPLC(水中の15〜90%のアセトニトリル、0.1%のTFAバッファ)により精製して、(R)−7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(49)を得た。
【0331】
1−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)シクロプロパン−1−アミン塩酸塩
【化104】
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【0332】
ステップ1
N,N−ジメチルホルムアミド(dimethyformamide)(20mL)中のベンジル(1−シアノシクロプロピル)カルバメート(1.92g、8.89mmol)、ナトリウムアジド(870mg、13mmol)、および塩化アンモニウム(710mg、13mmol)の激しく撹拌した混合物を、砂浴中で110℃まで加熱した。16時間後、得られた混合物を、周囲温度まで冷却し、減圧下で濃縮した。残渣を逆相分取HPLC(水中の10〜100%のアセトニトリル、0.1%トリフルオロ酢酸)により精製して、ベンジル(1−(2H−テトラゾール−5−イル)シクロプロピル)カルバメートを得た。
【0333】
ステップ2〜3
ジアゾメチルトリメチルシラン溶液(ヘキサン中の2.0M、5.1mL、10mmol)を、トルエン(70mL)およびメタノール(20mL)中のベンジル(1−(2H−テトラゾール−5−イル)シクロプロピル)カルバメート(2.20g、8.49mmol)の撹拌した溶液に、シリンジを介して5分間にわたり周囲温度で添加した。20分後、酢酸を、反応混合物からのガス発生が止まり、黄色が消失するまで、シリンジを介して滴下添加した。残渣をエタノール(70mL)に溶解し、パラジウム活性炭(10%wt/wt、2g、2mmol)を添加し、得られた混合物を周囲温度で激しく撹拌した。2分後、得られた混合物を、1気圧の水素ガス下においた。90分後、この反応混合物を、セライトを通して濾過し、フィルターケーキを酢酸エチル(80mL)で抽出した。塩化水素溶液(1,4−ジオキサン中の4M、3.0mL)を、シリンジを介して濾液に添加し、得られた混合物を1分間激しく回転させ、次に減圧下で濃縮して、1−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)シクロプロパン−1−アミン塩酸塩を得た。
【0334】
(実施例50)
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メチル−7−(2−((1−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化105】
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N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メチル−7−(2−((1−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(50)を、実施例2と同様の手法で、(R)−トリフルオロイソプロピルアミンの代わりに1−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)シクロプロパン−1−アミン塩酸塩および1−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)シクロプロパン−1−アミン塩酸塩の混合物を使用して合成した。
【0335】
(実施例51)
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メチル−7−(2−((1−(5−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化106】
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【化107】
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1−(5−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)シクロプロパン−1−アミンを、tert−ブチルヒドラジンカルボキシレートおよび1−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)シクロプロパン−1−カルボン酸から、WO2009070485A1に記載される手順に従って4ステップで合成した。
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メチル−7−(2−((1−(5−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(51)を、実施例6ステップ6と同様の手法で、1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロパン−1−アミン二塩酸の代わりに1−(5−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)シクロプロパン−1−アミンを使用して合成した。
(実施例52)
(1aR,6aR)−5−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド
【化108】
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【0336】
ステップ1および2
メチル(1aR,6aR)−5−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキシレートを、実施例54、ステップ4と同様の手法で、3,3−ジフルオロ−(1−メチルアミノカルボニル)−1−シクロブタンアミン塩酸塩の代わりに1−(1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)シクロプロピル)アミン塩酸塩を使用して合成した。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.77 (s, 1H), 7.60 (s, 1H), 4.43 (d, J = 6.3 Hz, 1H), 3.89 (s, 3H), 3.56 - 3.39 (m, 1H), 3.23 (d, J = 18.9 Hz, 1H), 2.56 (s, 3H), 2.04 (s, 1H), 1.49 (s, 2H), 1.36 (s, 2H), 1.09 (s, 1H), 0.29 (s, 1H). LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
18H
20N
5O
4の計算値:370.2;実測値:370.1。
【0337】
ステップ3
N,N−ジメチルホルムアミド(1.5mL)中のメチル(1aR,6aR)−5−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキシレート(56.5mg、0.153mmol)および炭酸カリウム(42.3mg、0.306mmol)の混合物を、2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(32uL、0.184mmol)を添加しながら周囲温度で撹拌した。得られた混合物を周囲温度で1.5時間撹拌した。この反応混合物を、酢酸エチルで希釈し、水(×1回)で洗浄した。水性画分を酢酸エチル(×1回)で抽出した後、合わせた有機画分を、硫酸マグネシウムで脱水した。濾過後、溶媒を除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによりヘキサン中の0〜100%の酢酸エチルで溶離して精製して、((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル化メチル(1aR,6aR)−5−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキシレートの純粋な主要異性体を得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.68 (s, 1H), 7.51 (s, 1H), 5.56 (s, 2H), 4.43 (ddt, J = 6.0, 3.8, 1.8 Hz, 1H), 3.89 (s, 3H), 3.66 - 3.56 (m, 2H), 3.51 (dd, J = 19.0, 6.9 Hz, 1H), 3.24 (dt, J = 19.1, 1.2 Hz, 1H), 2.57 (s, 3H), 2.13 - 1.92 (m, 1H), 1.52 - 1.45 (m, 2H), 1.36 - 1.29 (m, 2H), 1.07 (dt, J = 8.6, 6.0 Hz, 1H), 0.94 - 0.86 (m, 2H), 0.28 (ddd, J = 6.4, 5.1, 2.0 Hz, 1H), -0.03 (s, 9H)。 LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C24H34N5O5Siの計算値:500.2;実測値:500.0。
【0338】
ステップ4
テトラヒドロフラン(0.5mL)、メタノール(0.5mL)および水(1mL)中の((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル化メチル(1aR,6aR)−5−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキシレート(29.9mg、0.060mmol)の上述の純粋な主要異性体の溶液を、1Nの水酸化リチウム(0.185mL)を添加しながら撹拌した。この混合物を70℃浴で6時間還流した。この反応混合物をブラインで希釈し、1Nの塩酸(約0.19mL)で酸性化し、ブラインおよび酢酸エチルを使用する分液漏斗に移した。2画分を分離した後、水性画分を酢酸エチル(×1回)で抽出した。合わせた有機画分を硫酸マグネシウムで脱水した。濾過後、溶媒を除去し、粗製の(1aR,6aR)−4−メチル−5−(2−オキソ−2−((1−(2−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−2H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)アセチル)−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボン酸を得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
23H
32N
5O
5Siの計算値:486.2;実測値:486.0。
【0339】
N,N−ジメチルホルムアミド(1.5mL)中の粗製の(1aR,6aR)−4−メチル−5−(2−オキソ−2−((1−(2−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−2H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)アセチル)−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボン酸(0.060mmol)および1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(35.6mg、0.094mmol)の溶液を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.05mL、0.287mmol)を添加しながら周囲温度で撹拌した。1時間後、この反応混合物を酢酸エチルで希釈し、塩化アンモニウム水溶液(×2回)、重炭酸ナトリウム水溶液(×2回)、およびブライン(×1回)で洗浄した。水性画分を酢酸エチル(×1回)で抽出した後、有機画分を合わせて、硫酸マグネシウムで脱水した。濾過後、溶媒を除去し、残渣をトルエン(×2回)と共蒸発させ、真空中で30分間乾燥させて、粗製の3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イル(1aR,6aR)−4−メチル−5−(2−オキソ−2−((1−(2−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−2H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)アセチル)−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキシレートを得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
28H
34N
9O
5Siの計算値:604.3;実測値:604.0。
【0340】
2−メチルテトラヒドロフラン(2mL)中の粗製の3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イル(1aR,6aR)−4−メチル−5−(2−オキソ−2−((1−(2−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−2H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)アセチル)−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキシレートおよび3−クロロ−4−フルオロアニリン(36mg、0.247mmol)の溶液に、2,6−ルチジン(0.05mL、0.429mmol)を周囲温度で添加した。得られた混合物を厳重に保持し、80℃で111.5時間加熱した。この反応混合物を濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによりヘキサン中の0〜100%の酢酸エチルで溶離して精製して、少し不純な生成物を得た。この不純な生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによりジクロロメタン中の0〜6%のメタノールで溶離して更に精製して、少量の不純物を含有する(1aR,6aR)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−4−メチル−5−(2−オキソ−2−((1−(2−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−2H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)アセチル)−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミドを得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.81 (dd, J = 6.5, 2.6 Hz, 1H), 7.69 (s, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.38 (ddd, J = 8.9, 4.0, 2.8 Hz, 1H), 7.12 (t, J = 8.7 Hz, 1H), 5.56 (s, 2H), 4.53 - 4.41 (m, 1H), 3.67 - 3.57 (m, 2H), 3.51 (dd, J = 19.0, 6.9 Hz, 1H), 3.31 - 3.16 (m, 1H), 2.61 (s, 3H), 2.06 (p, J = 6.0 Hz, 1H), 1.54 - 1.45 (m, 2H), 1.38 - 1.30 (m, 2H), 1.25 (s, 1H), 1.10 (dt, J = 8.6, 6.0 Hz, 1H), 0.96 - 0.86 (m, 2H), 0.35 - 0.26 (m, 1H), -0.03 (s, 9H)。
19F NMR (376 MHz, クロロホルム-d) δ -120.73 (ddd, J = 8.7, 6.5, 4.1 Hz)。 LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
29H
35ClFN
6O
4Siの計算値:613.2;実測値:613.0
【0341】
ステップ5
(1aR,6aR)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−4−メチル−5−(2−オキソ−2−((1−(2−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−2H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)アセチル)−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド(11.4mg、0.019mmol)をジクロロメタン(1mL)およびエタノール(0.1mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(0.25mL、3.265mmol)を添加しながら室温で撹拌した。得られた混合物を周囲温度で9時間撹拌した。この反応混合物を濃縮した後、残渣をN,N−ジメチルホルムアミドに溶解し、濾過し、分取HPLC(カラム、Gemini 10u C18 110A、AXI/;250×21.2mm)により水(0.1%のTFA)中の10〜90%のアセトニトリル(acetonitrle)(0.1%のTFA)で溶離して精製した。画分を含有する生成物を合わせて、凍結乾燥して、(1aR,6aR)−5−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミドを得た。
【0342】
(実施例53)
7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化109】
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7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(53)を、実施例29と同様の手法で、3−クロロ−4−フルオロアニリン(fluouroaniline)の代わりに3,4,5−トリフルオロアニリンを使用して合成した。
【0343】
(実施例54)
(1aR,6aR)−5−(2−((1−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド
【化110】
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(1aR,6aR)−5−(2−((1−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド(54)を、実施例5と同様の手法で、3,3−ジフルオロ−(1−メチルアミノカルボニル)−1−シクロブタンアミン塩酸塩の代わりに1−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロプロパン−1−アミン臭化水素(hydrogen bromide)を使用して合成した。
【0344】
(実施例55)
7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(2−(ジフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化111】
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7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(2−(ジフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(55)を、実施例29と同様の手法で、3−クロロ−4−フルオロアニリンの代わりに2−(ジフルオロメチル)ピリジン−4−アミンを使用して合成した。
【0345】
(実施例56)
(1aR,6aR)−5−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(2−(ジフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド
【化112-1】
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【化112-2】
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【0346】
ステップ1および2
3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イル(1aR,6aR)−5−(2−((1−エチニルシクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキシレートを、実施例5、ステップ4および5と同様の手法で、3,3−ジフルオロ−(1−メチルアミノカルボニル)−1−シクロブタンアミン塩酸塩の代わりに1−エチニルシクロプロパン−1−アミン塩酸塩を使用して合成した。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.75 (dd, J = 4.5, 1.4 Hz, 1H), 8.46 (dd, J = 8.4, 1.4 Hz, 1H), 7.49 (s, 1H), 7.46 (dd, J = 8.4, 4.5 Hz, 1H), 4.47 (tt, J = 5.9, 1.9 Hz, 1H), 3.68 (dd, J = 19.4, 6.9 Hz, 1H), 3.48 - 3.36 (m, 1H), 2.74 (s, 3H), 2.19 (s, 1H), 2.17 - 2.08 (m, 1H), 1.42 - 1.32 (m, 2H), 1.23 - 1.11 (m, 3H), 0.45 (ddd, J = 6.5, 5.2, 2.1 Hz, 1H)。 LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
22H
19N
6O
4の計算値:431.2;実測値:430.9
【0347】
ステップ3
ジクロロメタン(3mL)中の3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イル(1aR,6aR)−5−(2−((1−エチニルシクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキシレート(59.6mg、0.138mmol)および2−(ジフルオロメチル)ピリジン−4−アミン(61.2mg、0.425mmol)の溶液に、2,6−ルチジン(0.07mL、0.601mmol)を添加し、得られた混合物を濃縮して油状物とした。得られた油状物を60℃浴で4時間、100℃浴で17時間加熱した。この反応混合物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによりジクロロメタン中の0〜20%のメタノールで溶離して精製して、(1aR,6aR)−N−(2−(ジフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−5−(2−((1−エチニルシクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミドを得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.57 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.83 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.78 (s, 1H), 7.75 (dd, J = 5.7, 2.0 Hz, 1H), 7.44 (s, 1H), 6.63 (t, J = 55.4 Hz, 1H), 4.48 (dd, J = 6.9, 5.0 Hz, 1H), 3.58 (dd, J = 19.2, 6.9 Hz, 1H), 3.39 - 3.22 (m, 1H), 2.61 (s, 3H), 2.18 (s, 1H), 2.15 - 2.03 (m, 1H), 1.42 - 1.32 (m, 2H), 1.20 - 1.06 (m, 3H), 0.32 (ddd, J = 6.4, 5.1, 2.1 Hz, 1H)。
19F NMR (376 MHz, クロロホルム-d) δ -116.58 (d, J = 55.3 Hz). LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
23H
21F
2N
4O
3の計算値:439.2;実測値:439.2
【0348】
ステップ4
N,N−ジメチルホルムアミド/メタノール(9:1混合物、2mL)中の(1aR,6aR)−N−(2−(ジフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−5−(2−((1−エチニルシクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド(22.2mg、0.051mmol)の溶液を、ヨウ化銅(1.4mg、7.351umol)が入れてある厚肉管に入れ、この混合物にアジドトリメチルシラン(30mg、0.260mmol)を添加した。得られた管を厳重に保持し、この混合物を100℃浴で12時間撹拌した。この反応混合物を、酢酸エチルで希釈し、水(×2回)で洗浄した。水性画分を酢酸エチル(×1回)で抽出した後、有機画分を合わせて、硫酸マグネシウムで脱水した。濾過後、溶媒を除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによりジクロロメタン中の0〜14%のメタノールで溶離して精製して、不純な生成物を得た。不純な生成物を分取HPLC(カラム、Gemini 10u C18 110A、AXI/;250×21.2mm)により水(0.1%のTFA)中の10〜90%のアセトニトリル(0.1%のTFA)で溶離して更に精製して、(1aR,6aR)−5−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(2−(ジフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミドを得た。
【0349】
(実施例57)
(1aR,6aR)−5−(2−((1−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−4−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド
【化113】
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(1aR,6aR)−5−(2−((1−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−4−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド(57)を、実施例38と同様の手法で、3,3−ジフルオロ−(1−メチルアミノカルボニル)−1−シクロブタンアミン塩酸塩の代わりに1−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロプロパン−1−アミン臭化水素を使用して合成した。
【0350】
(実施例58)
(1aR,6aR)−5−(2−((1−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド(58)
【化114】
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(1aR,6aR)−5−(2−((1−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド(58)を、実施例30と同様の手法で、3,3−ジフルオロ−(1−メチルアミノカルボニル)−1−シクロブタンアミン塩酸塩の代わりに1−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロプロパン−1−アミン臭化水素を使用して合成した。
【0351】
(実施例59)
7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(2−(ジフルオロメチル)−3−フルオロピリジン−4−イル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化115】
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7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(2−(ジフルオロメチル)−3−フルオロピリジン−4−イル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(59)を、実施例29と同様の手法で、3−クロロ−4−フルオロアニリンの代わりに2−(ジフルオロメチル)−3−フルオロピリジン−4−アミンを使用して合成した。
【0352】
(実施例60)
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(2−((1−エチニル−3,3−ジフルオロシクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化116】
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N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(2−((1−エチニル−3,3−ジフルオロシクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(60)を、実施例29と同様の手法で、3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブタン−1−アミン塩酸塩の代わりに1−エチニル−3,3−ジフルオロシクロブタン−1−アミントリフルオロメタンスルホネートを使用して合成した。
【0353】
(実施例61)
(1aR,6aR)−5−(2−((1−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド
【化117】
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(1aR,6aR)−5−(2−((1−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド(61)を、実施例42と同様の手法で、3,3−ジフルオロ−(1−メチルアミノカルボニル)−1−シクロブタンアミン塩酸塩の代わりに1−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロプロパン−1−アミン臭化水素を使用して合成した。
【0354】
(実施例62)
(1aR,6aR)−5−(2−((1−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(2−(ジフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド
【化118】
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(1aR,6aR)−5−(2−((1−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(2−(ジフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド(62)を、実施例56と同様の手法で、3,3−ジフルオロ−(1−メチルアミノカルボニル)−1−シクロブタンアミン塩酸塩の代わりに1−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロプロパン−1−アミン臭化水素を使用して合成した。
【0355】
(実施例63)
(1aR,6aR)−5−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(2−(ジフルオロメチル)−3−フルオロピリジン−4−イル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド(63)
【化119】
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(1aR,6aR)−5−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(2−(ジフルオロメチル)−3−フルオロピリジン−4−イル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド(63)を、実施例56と同様の手法で、2−(ジフルオロメチル)ピリジン−4−アミンの代わりに2−(ジフルオロメチル)−3−フルオロピリジン−4−アミンを使用して合成した。
【0356】
(実施例64)
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メチル−7−(2−((1−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化120】
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N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メチル−7−(2−((1−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(64)を、実施例2と同様の手法で、R−トリフルオロイソプロピルアミンの代わりに1−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)シクロプロパン−1−アミンを使用して合成した。
【0357】
(実施例65)
6−メチル−7−(2−((1−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化121】
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6−メチル−7−(2−((1−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(65)を、実施例64と同様の手法で、3−クロロ−4−フルオロアニリンの代わりに3,4,5−トリフルオロアニリンを使用して合成した。
【0358】
(実施例66)
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メチル−7−(2−オキソ−2−((1−フェニルシクロプロピル)アミノ)アセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化122】
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N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メチル−7−(2−オキソ−2−((1−フェニルシクロプロピル)アミノ)アセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(66)を、実施例2と同様の手法で、R−トリフルオロイソプロピルアミンの代わりに1−フェニルシクロプロパン−1−アミンを使用して合成した。
【0359】
(実施例67)
6−メチル−7−(2−オキソ−2−((1−フェニルシクロプロピル)アミノ)アセチル)−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化123】
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6−メチル−7−(2−オキソ−2−((1−フェニルシクロプロピル)アミノ)アセチル)−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(67)を、実施例66と同様の手法で、3−クロロ−4−フルオロアニリンの代わりに3,4,5−トリフルオロアニリンを使用して合成した。
【0360】
(実施例68)
(1aR,6aR)−5−(2−((1−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(2−(ジフルオロメチル)−3−フルオロピリジン−4−イル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド
【化124】
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(1aR,6aR)−5−(2−((1−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(2−(ジフルオロメチル)−3−フルオロピリジン−4−イル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド(68)を、実施例63と同様の手法で、3,3−ジフルオロ−(1−メチルアミノカルボニル)−1−シクロブタンアミン塩酸塩の代わりに1−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロプロパン−1−アミン臭化水素を使用して合成した。
【0361】
(実施例69)
7−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−フルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(69)
【化125】
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【0362】
ステップ1
水酸化リチウム(1N、12.9mL、12.9mmol)を、メタノール中のメチル7−(2−エトキシ−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキシレート(1.2g、4.29mmol)の溶液に添加した。この混合物を加温し、全ての材料を溶解させた。この溶液を60℃で8時間加熱した。この反応物を水(10mL)で希釈し、大部分のメタノールを減圧下で除去した。水性相を酢酸エチル(50mL×3回)で抽出した。水性相を塩酸(1N、14mL)で酸性化し、酢酸エチル(50mL×3回)で抽出した。合わせた酸性抽出物をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。溶媒を減圧下で除去した。残渣を酢酸エチル(20mL×2回)と共蒸発させ、高真空に2時間供して、7−(カルボキシカルボニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボン酸を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.72 (s, 1H), 4.20 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 2.89 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.49 (s, 3H), 2.40 (p, J = 7.5 Hz, 2H)。
【0363】
ステップ2
N,N−ジイソプルピルエチルアミン(N,N-Diisoprpylethylamine)(1.83mL、10.5mmol)を、ジクロロメタン中の7−(カルボキシカルボニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボン酸(500mg、2.11mmol)および1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(1.76g、4.64mmol)の懸濁液に添加した。2分後、1−エチニルシクロプロパン−1−アミン2,2,2−トリフルオロアセテート(617mg、3.16mmol)を添加した。30分後、この反応物を酢酸エチル(50mL)で希釈し、水(20mL)、飽和塩化アンモニウム(20mL×3回)、飽和重炭酸ナトリウム(20mL×3回)、およびブライン(20mL)で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで脱水し、溶媒を減圧下で除去した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(0〜100%の酢酸エチル/ヘキサン)に供した。生成物を含有する画分を合わせて、溶媒を減圧下で除去し、3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イル7−(2−((1−エチニルシクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキシレートを得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.37 (s, 1H), 9.18 (s, 1H), 8.83 (dd, J = 4.5, 1.3 Hz, 1H), 8.73 (dd, J = 8.4, 1.4 Hz, 1H), 7.65 (dd, J = 8.5, 4.5 Hz, 1H), 4.35 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 4.19 (s, 1H), 3.08 (s, 1H), 3.07 - 3.00 (m, 2H), 2.89 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 2.66 (s, 3H), 2.37 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 1.21 - 1.11 (m, 2H), 1.10 - 0.99 (m, 2H)。
【0364】
ステップ3
2,6−ルチジン(55.5uL、0.4785mmol)、3−フルオロアニリン(34.5uL、0.358mmol)および3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イル7−(2−((1−エチニルシクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキシレート(50mg、0.119mmol)を、ジクロロメタン(3mL)に溶解した。大部分のジクロロメタンを減圧下で除去した。油状物を、そのまま100℃で18時間加熱して、固体が形成された。ジクロロメタン(3mL)を添加し、この混合物を均質下で撹拌した。固体を濾過により単離し、高真空に30分間供して、7−(2−((1−エチニルシクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−フルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミドを得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.97 (s, 1H), 9.21 (s, 1H), 7.65 - 7.56 (m, 1H), 7.36 (dt, J = 22.9, 8.1 Hz, 2H), 6.89 (t, J = 8.4 Hz, 1H), 4.13 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 3.04 (s, 1H), 2.92 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 2.41 (s, 5H), 1.19 - 1.11 (m, 2H), 1.07 - 0.97 (m, 2H)。
【0365】
ステップ4
ピバル酸アジドメチル(15.2uL、0.0995mmol)を、メタノール(2mL)およびジメチルホルムアミド(1mL)中の7−(2−((1−エチニルシクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−フルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(35.6mg、0.0905mmol)、銅(I)−チオフェン−2−カルボキシレート(3.45mg、0.00181mmol)の混合物に添加した。30分後、水酸化ナトリウム(1N、136uL、0.136mmol)を添加した。15分後、この反応物を塩酸(1N、136uL、0.00181mmol)で中和した。揮発性物質を減圧下で除去した。残渣をN,N−ジメチルホルムアミドに溶解した。濁った溶液を、シリンジ濾過し、分取HPLC(溶離剤:水中の0.1%のトリフルオロ酢酸/アセトニトリル中の0.1%のトリフルオロ酢酸)に供した。生成物を含有する画分を合わせて、凍結乾燥に供して、7−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−フルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミドを得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.98 (s, 1H), 9.36 (s, 1H), 7.65 - 7.52 (m, 2H), 7.44 - 7.30 (m, 2H), 6.89 (td, J = 8.5, 8.1, 2.2 Hz, 1H), 4.12 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 2.85 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 2.41 (s, 3H), 2.40 - 2.34 (m, 2H), 1.31 - 1.23 (m, 2H), 1.20 (t, J = 3.2 Hz, 2H)。
【0366】
(実施例70)
7−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(4−フルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(70)
【化126】
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7−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(4−フルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミドを、実施例69と同様の手法で、3−フルオロアニリンの代わりに4−フルオロアニリンを使用して合成した。
【0367】
(実施例71)
(1aR,6aR)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−4−メチル−5−(2−((3−メチル−1,1−ジオキシドチエタン−3−イル)アミノ)−2−オキソアセチル)−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド
【化127】
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(1aR,6aR)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−4−メチル−5−(2−((3−メチル−1,1−ジオキシドチエタン−3−イル)アミノ)−2−オキソアセチル)−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド(71)を、実施例5と同様の手法で、3,3−ジフルオロ−(1−メチルアミノカルボニル)−1−シクロブタンアミン塩酸塩の代わりに3−アミノ−3−メチルチエタン1,1−ジオキシドを使用して合成した。
【0368】
(実施例72)
(1aR,6aR)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−4−メチル−5−(2−((3−メチル−1,1−ジオキシドチエタン−3−イル)アミノ)−2−オキソアセチル)−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド
【化128】
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(1aR,6aR)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−4−メチル−5−(2−((3−メチル−1,1−ジオキシドチエタン−3−イル)アミノ)−2−オキソアセチル)−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド(72)を、実施例5と同様の手法で、3,3−ジフルオロ−(1−メチルアミノカルボニル)−1−シクロブタンアミン塩酸塩の代わりに1−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロプロパン−1−アミン臭化水素を使用し、3−クロロ−4−フルオロアニリンの代わりに5−アミノ−2−フルオロベンゾニトリルを使用して合成した。
【0369】
(実施例73)
(1aR,6aR)−4−メチル−5−(2−((3−メチル−1,1−ジオキシドチエタン−3−イル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド
【化129】
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(1aR,6aR)−4−メチル−5−(2−((3−メチル−1,1−ジオキシドチエタン−3−イル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド(73)を、実施例5と同様の手法で、3,3−ジフルオロ−(1−メチルアミノカルボニル)−1−シクロブタンアミン塩酸塩の代わりに1−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロプロパン−1−アミン臭化水素を使用し、3−クロロ−4−フルオロアニリンの代わりに3,4,5−トリフルオロアニリンを使用して合成した。
【0370】
(実施例74)
7−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−クロロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化130】
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7−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−クロロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミドを、実施例26と同様の手法で、3−フルオロアニリンの代わりに3−クロロアニリンを使用して合成した。
【0371】
(実施例75)
7−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−シアノフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化131】
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7−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−シアノフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミドを、実施例69と同様の手法で、3−フルオロアニリンの代わりに3−シアノアニリンを使用して合成した。
【0372】
(実施例76)
7−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3,5−ジフルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化132】
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7−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3,5−ジフルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミドを、実施例69と同様の手法で、3−フルオロアニリンの代わりに3,5−ジフルオロアニリンを使用して合成した。
【0373】
(実施例77)
7−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−(ジフルオロメチル)−4−フルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化133】
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7−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−(ジフルオロメチル)−4−フルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミドを、実施例69と同様の手法で、3−フルオロアニリンの代わりに3−(ジフルオロメチル)−4−フルオロアニリンを使用して合成した。
【0374】
(実施例78)
(1aR,6aR)−5−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(2−(ジフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド
【化134-1】
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【化134-2】
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【0375】
ステップ1
メチル(1aR,6aR)−5−(2−エトキシ−2−オキソアセチル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキシレート(2730mg、9.372mmol)の溶液を、テトラヒドロフラン(20mL)、メタノール(20mL)、および1Nの水酸化リチウム(28mL)中で撹拌し、得られた溶液を60℃で8時間撹拌した。この反応混合物を濃縮して大部分の有機溶媒を除去した後、残留溶液を、水(約30mL)で希釈し、ジエチルエーテル(×1回)で洗浄し、1Nの塩酸(約28mL)で酸性化し、生成物を酢酸エチル(×1回)で抽出した。水性画分をNaClで飽和させ、酢酸エチル(×1回)で抽出した。有機画分をブライン(×1回)で洗浄した後、2つの有機画分を合わせて、硫酸マグネシウムで脱水した。濾過後、溶媒を除去し、真空中で終夜乾燥させて、(1aR,6aR)−5−(カルボキシカルボニル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボン酸を得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
12H
12NO
5の計算値:250.1;実測値:249.9
【0376】
ステップ2
(1aR,6aR)−5−(カルボキシカルボニル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボン酸(201.3mg、0.808mmol)および1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(839.7mg、2.209mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(4mL)およびメタノール(0.4mL)に、続いてN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.98mL、5.626mmol)に、周囲温度で溶解した。30分後、この反応混合物を、酢酸エチル(約40mL)で希釈し、5%のLiCl溶液(×2回)で洗浄した。水性画分を酢酸エチル(×1回)で抽出した後、有機画分を合わせて、硫酸マグネシウムで脱水した。濾過後、溶媒を除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによりヘキサン中の0〜100%の酢酸エチルで溶離して精製して、3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イル(1aR,6aR)−5−(2−メトキシ−2−オキソアセチル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキシレートを得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.75 (dd, J = 4.5, 1.4 Hz, 1H), 8.46 (dd, J = 8.4, 1.4 Hz, 1H), 7.47 (dd, J = 8.4, 4.5 Hz, 1H), 4.47 (ddt, J = 7.8, 5.9, 1.9 Hz, 1H), 3.93 (s, 3H), 3.34 (dd, J = 18.8, 6.9 Hz, 1H), 3.21 - 3.11 (m, 1H), 2.74 (s, 3H), 2.22 - 2.12 (m, 1H), 1.20 (dt, J = 8.7, 6.1 Hz, 1H), 0.51 (ddd, J = 6.7, 5.1, 2.1 Hz, 1H)。 LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
18H
16N
5O
5の計算値:382.1;実測値:381.8
【0377】
ステップ3
ジクロロメタン(5mL)中の3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イル(1aR,6aR)−5−(2−メトキシ−2−オキソアセチル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキシレート(51.3mg、0.135mmol)および2−(ジフルオロメチル)ピリジン−4−アミン(63.1mg、0.438mmol)の溶液に、2,6−ルチジン(0.07mL、0.601mmol)を添加し、得られた混合物を濃縮して油状物とした。得られた油状物を、100℃浴で21.5時間加熱した。タールをジクロロメタンに溶解し、可溶性物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによりヘキサン中の0〜100%の酢酸エチルで溶離して、続いて別のシリカゲルカラムクロマトグラフィーによりジクロロメタン中の0〜7%のメタノールで溶離して精製して、メチル2−((1aR,6aR)−3−((2−(ジフルオロメチル)ピリジン−4−イル)カルバモイル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−5−イル)−2−オキソアセテートを得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.56 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.93 - 7.80 (m, 2H), 7.73 (dd, J = 5.6, 2.3 Hz, 1H), 6.62 (t, J = 55.4 Hz, 1H), 4.49 (tt, J = 6.0, 1.9 Hz, 1H), 3.90 (s, 3H), 3.23 (dd, J = 18.3, 6.8 Hz, 1H), 3.04 (d, J = 18.3 Hz, 1H), 2.62 (d, J = 3.0 Hz, 3H), 2.21 - 2.07 (m, 1H), 1.18 (dt, J = 8.8, 6.2 Hz, 1H), 0.40 (qd, J = 6.1, 4.9, 2.3 Hz, 1H)。
19F NMR (376 MHz, クロロホルム-d) δ -116.61 (d, J = 55.7 Hz)。 LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
19H
18N
3O
4の計算値:390.1;実測値:390.1
【0378】
ステップ4
テトラヒドロフラン(0.3mL)、メタノール(0.3mL)および水(0.5mL)中のメチル2−((1aR,6aR)−3−((2−(ジフルオロメチル)ピリジン−4−イル)カルバモイル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−5−イル)−2−オキソアセテート(18.1mg、46.49umol)の溶液を、1Nの水酸化リチウム(0.1mL)を添加しながら周囲温度で撹拌した。30分後、この反応混合物を濃縮して大部分の有機溶媒を除去し、水で希釈し、1Nの塩酸で酸性化し、生成物を酢酸エチル(×2回)で抽出した。合わせた抽出物を硫酸マグネシウムで脱水した。濾過後、溶媒を除去し、真空中で乾燥させて、粗製の2−((1aR,6aR)−3−((2−(ジフルオロメチル)ピリジン−4−イル)カルバモイル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−5−イル)−2−オキソ酢酸を得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
18H
16N
3O
4の計算値:376.1;実測値:376.1
【0379】
N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)中の粗製の2−((1aR,6aR)−3−((2−(ジフルオロメチル)ピリジン−4−イル)カルバモイル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−5−イル)−2−オキソ酢酸、3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブタン−1−アミン(12.1mg、69.48umol)、および1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(46.80mg、123.1umol)の溶液を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.06mL、344.5umol)を添加しながら周囲温度で撹拌した。30分後、この反応混合物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、塩化アンモニウム水溶液(×2回)、重炭酸ナトリウム水溶液(×2回)、およびブライン(×1回)で洗浄した。水性画分を酢酸エチル(×1回)で抽出した後、有機画分を合わせて、硫酸マグネシウムで脱水した。濾過後、溶媒を除去し、残渣を分取HPLC(カラム、Gemini 10u C18 110A、AXI/;250×21.2mm)により水(0.1%のTFA)中の10〜90%のアセトニトリル(0.1%のTFA)で溶離して精製して、(1aR,6aR)−5−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(2−(ジフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミドを得た。
【0380】
(実施例79)
(1aR,6aR)−5−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド
【化135】
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【0381】
ステップ1
ジクロロメタン(2mL)中の3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イル(1aR,6aR)−5−(2−メトキシ−2−オキソアセチル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキシレート(138.7mg、0.364mmol)および5−アミノ−2−フルオロベンゾニトリル(153.8mg、1.130mmol)の溶液に、2,6−ルチジン(0.17mL、1.460mmol)を添加し、得られた混合物を濃縮して油状物とした。得られた油状物を、70℃浴で20時間加熱した。残渣をN,N−ジメチルホルムアミドに溶解した後、生成物を分取HPLC(カラム、Gemini 10u C18 110A、AXI/;250×21.2mm)により水(0.1%のTFA)中の10〜90%のアセトニトリル(0.1%のTFA)で溶離して精製して、メチル2−((1aR,6aR)−3−((3−シアノ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−5−イル)−2−オキソアセテートを得た。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d
3) δ 8.38 (s, 1H), 8.08 (dd, J = 5.7, 2.7 Hz, 1H), 7.89 (ddd, J = 9.2, 4.8, 2.8 Hz, 1H), 7.33 (t, J = 9.0 Hz, 1H), 4.30 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 3.88 (s, 3H), 3.20 (dd, J = 18.2, 6.8 Hz, 1H), 3.06 - 2.94 (m, 1H), 2.51 (s, 3H), 2.15 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 1.11 (dt, J = 8.7, 6.0 Hz, 1H), 0.39 - 0.29 (m, 1H)。
19F NMR (376 MHz, アセトニトリル-d
3) δ -115.79 - -115.91 (m)。 LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
20H
17N
3O
4の計算値:382.1;実測値:382.1
【0382】
ステップ2
テトラヒドロフラン(5mL)、メタノール(5mL)および水(4mL)中のメチル2−((1aR,6aR)−3−((3−シアノ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−5−イル)−2−オキソアセテート(105.9mg、277.7umol)の溶液を、1Nの水酸化リチウム(0.56mL)を添加しながら周囲温度で撹拌した。30分後、この反応混合物を濃縮して大部分の有機溶媒を除去し、水で希釈し、1Nの塩酸で酸性化し、生成物を酢酸エチル(×3回)で抽出した。合わせた抽出物を硫酸マグネシウムで脱水した。濾過後、溶媒を除去し、真空中で乾燥させて、粗製の2−((1aR,6aR)−3−((3−シアノ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−5−イル)−2−オキソ酢酸を得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
19H
15FN
3O
4の計算値:368.1;実測値:368.1
【0383】
N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)中の粗製の2−((1aR,6aR)−3−((3−シアノ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−5−イル)−2−オキソ酢酸(18.02mg、49.06umol)、1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロパン−1−アミン(7.49mg、60.33umol)、および1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(42.57mg、111.97umol)の溶液を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.07mL、401.9umol)を添加しながら周囲温度で撹拌した。30分後、この反応混合物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、塩化アンモニウム水溶液(×2回)、重炭酸ナトリウム水溶液(×2回)、およびブライン(×1回)で洗浄した。水性画分を酢酸エチル(×1回)で抽出した後、有機画分を合わせて、硫酸マグネシウムで脱水した。濾過後、溶媒を除去し、残渣を分取HPLC(カラム、Gemini 10u C18 110A、AXI/;250×21.2mm)により水(0.1%のTFA)中の10〜90%のアセトニトリル(0.1%のTFA)で溶離して精製して、(1aR,6aR)−5−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミドを得た。
【0384】
(実施例80)
(1aR,6aR)−5−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(2−(ジフルオロメチル)−3−フルオロピリジン−4−イル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド(80)
【化136】
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【0385】
ステップ1
ジクロロメタン(4mL)中のベンジル(1−エチニル−3,3−ジフルオロシクロブチル)カルバメート(291.4mg、1.099mmol)およびアニソール(0.36mL、3.312mmol)の溶液を、トリフルオロメタンスルホン酸(0.2mL、2.260mmol)を添加しながら0℃浴で撹拌した。2分後、この混合物を周囲温度で2.25時間撹拌した。この反応混合物を水(約40mL)で希釈し、エーテルおよびヘキサンの混合物(1:3、40mL×1回)で洗浄した。得られた水性画分を、回転蒸発器を使用して濃縮して、残渣をトルエン(×2回)と共蒸発させ、真空中で終夜乾燥させ、1−エチニル−3,3−ジフルオロシクロブタン−1−アミンおよびトリフルオロメタンスルホン酸の1:2混合物を得た。
上述の得られた混合物、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシド(844.3mg、2.221mmol)、および(1aR,6aR)−5−(カルボキシカルボニル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボン酸(230mg、0.923mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.6mL、9.185mmol)を添加しながら0℃で撹拌した。0℃で1時間後、この反応混合物を、酢酸エチル(50mL)で希釈し、10%のクエン酸水溶液(×2回)、重炭酸ナトリウム水溶液(×2回)、およびブライン(×1回)で洗浄した。水性画分を酢酸エチル(×1回)で抽出した後、有機画分を合わせて、硫酸マグネシウムで脱水した。濾過後、溶媒を除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによりヘキサン中の0〜90%の酢酸エチルで溶離して精製して、3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イル(1aR,6aR)−5−(2−((1−エチニル−3,3−ジフルオロシクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキシレートを得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.76 (dd, J = 4.5, 1.4 Hz, 1H), 8.46 (dd, J = 8.4, 1.4 Hz, 1H), 7.49 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.48 - 7.45 (m, 1H), 4.48 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 3.65 (dd, J = 19.3, 6.9 Hz, 1H), 3.40 (d, J = 19.2 Hz, 1H), 3.20 (h, J = 13.5, 12.9 Hz, 4H), 2.76 (s, 3H), 2.53 (s, 1H), 2.14 (p, J = 6.2 Hz, 1H), 1.17 (dt, J = 8.6, 6.1 Hz, 1H), 0.54 - 0.39 (m, 1H)。
19F NMR (376 MHz, クロロホルム-d) δ -88.08 - -89.18 (m, 1F), -91.67 (dp, J = 200.1, 11.6 Hz, 1F)。 LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
23H
19F
2N
6O
4の計算値:481.1;実測値:480.9
【0386】
ステップ2〜3
(1aR,6aR)−5−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(2−(ジフルオロメチル)−3−フルオロピリジン−4−イル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミドを、3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イル(1aR,6aR)−5−(2−((1−エチニル−3,3−ジフルオロシクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキシレートから、実施例56と同様の手法で、2−(ジフルオロメチル)ピリジン−4−アミンの代わりに2−(ジフルオロメチル)−3−フルオロピリジン−4−アミンを使用して合成した。
【0387】
(実施例81)
(1aR,6aR)−5−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド
【化137】
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(1aR,6aR)−5−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド(81)を、実施例79と同様の手法で、5−アミノ−2−フルオロベンゾニトリルの代わりに3,4−ジフルオロアニリンを使用して合成した。
【0388】
(実施例82)
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メチル−7−(2−((2−メチル−1−(メチルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−オキソアセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(82)
【化138】
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N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メチル−7−(2−((2−メチル−1−(メチルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−オキソアセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(82)を、実施例2と同様の手法で、R−トリフルオロイソプロピルアミンの代わりに2−アミノ−N,2−ジメチルプロパンアミド塩酸塩を使用して合成した。
【0389】
(実施例83)
6−メチル−7−(2−((2−メチル−1−(メチルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化139】
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6−メチル−7−(2−((2−メチル−1−(メチルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(83)を、実施例82と同様の手法で、3−クロロ−4−フルオロアニリンの代わりに3,4,5−トリフルオロアニリンを使用して合成した。
【0390】
(実施例84)
7−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−クロロ−2,4−ジフルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化140-1】
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【化140-2】
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【0391】
ステップ1
メタノール(24mL)中のメチル7−(2−エトキシ−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキシレート(3.10g、11.1mmol)の溶液に、1Mの水酸化リチウム(33.3mL)を添加した。得られた混合物を65℃で3時間撹拌した後、この溶液を濃縮して有機溶媒を除去し、残りの水溶液を水で希釈し、酸性化し、次に生成物を酢酸エチルで抽出した。抽出物を硫酸マグネシウムで脱水した。濾過後、溶媒を除去し、7−(カルボキシカルボニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボン酸を得た。
【0392】
ステップ2
ジクロロメタン(2mL)中の7−(カルボキシカルボニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボン酸(107mg、0.45mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(58mg、0.45mmol)、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(360mg、0.95mmol)の溶液を、N,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)中の溶液として1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロパン−1−アミン二塩酸塩(89mg、0.459mmol)を添加しながら撹拌した。4時間後、この反応混合物を、ピペリジン(0.2mL)で処理し、酢酸エチル(50mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和重炭酸ナトリウム(×2回)、およびブライン(×1回)で洗浄した。水性画分を酢酸エチル(×1回)で抽出した後、有機画分を合わせて、硫酸マグネシウムで脱水した。濾過後、溶媒を減圧下で除去して、生成物を得、この生成物を、粗製の3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イル7−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキシレートとして進めた。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
21H
20N
9O
4の計算値:462.16;実測値:461.9。
【0393】
ステップ3
ジクロロメタン(3mL)中の3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イル7−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキシレート(104mg、0.23mmol)および3−クロロ−2,4−ジフルオロアニリン(74mg、0.45mmol)の溶液に、2,6−ルチジン(0.1mL、0.86mmol)を添加し、得られた混合物を濃縮して油状物とした。得られた油状物を、80℃浴で3時間加熱した。残渣をジクロロメタンに溶解し、不溶性物質を濾別した。濾液の濃縮後、残渣を逆相分取HPLC(水中の10〜100%のアセトニトリル、0.1%トリフルオロ酢酸)により精製して、7−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−クロロ−2,4−ジフルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミドを得た。
【0394】
(実施例85)
7−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−N−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化141】
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7−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−N−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(85)を、実施例84と同様の手法で、3−クロロ−2,4−ジフルオロアニリンの代わりに3−(トリフルオロメトキシ)アニリンを使用して合成した。
【0395】
(実施例86)
7−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化142】
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7−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(86)を、実施例84と同様の手法で、3−クロロ−2,4−ジフルオロアニリンの代わりに5−クロロ−2−フルオロアニリンを使用して合成した。
【0396】
(実施例87)
(1aR,6aR)−5−(2−((3−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)オキセタン−3−イル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド
【化143】
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【0397】
ステップ1
CuTC(15mg、0.079mmol)、続いてピバル酸アジドメチル(122μL、0.795mmol)を、THF(2mL)中のN−(3−エチニルオキセタン−3−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(160mg、0.795mmol)の溶液に添加した。1時間後、緑色溶液が形成された。溶媒を減圧下で除去し、残渣をCombiFlash(12g、Gold、20〜100%のEtOAc/Hex)により精製して、(S)−(4−(3−((tert−ブチルスルフィニル)アミノ)オキセタン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチルピバレート(methyl pivolate)を得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.00 (s, 1H), 6.24 (s, 2H), 5.15 - 5.06 (m, 2H), 4.97 (dd, J = 14.6, 6.7 Hz, 2H), 4.37 (s, 1H), 1.28 (s, 9H), 1.20 (s, 9H); LCMS−ESI+:C
15H
27N
4O
4Sの計算値:359.18[M+H]
+;実測値:358.93。
【0398】
ステップ2
メタノール(0.5mL)中の(4−(3−((tert−ブチルスルフィニル)アミノ)オキセタン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチルピバレート(53mg、0.148mmol)の溶液に、ジオキサン中のHCl(4N、0.22mL、0.22mmol)を、0℃においてフラスコ側面を下方に滴下添加した。反応混合物を1分間撹拌し、次に濃縮した。エチルエーテル(1mL)を添加して白色固体を得て、この混合物を濃縮した。エチルエーテル(1.5mL)を添加し、得られた白色固体を濾過して収集し、高真空下で5分間乾燥させ、次のステップで直ちに使用した。
【0399】
ステップ3
粗製の(4−(3−アミノオキセタン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチルピバレート塩酸塩(14mg、0.048mmol)をDMF(0.5mL)に溶解し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(27μL、0.153mmol)を添加し、続いて2−((1aR,6aR)−3−((3,4−ジフルオロフェニル)カルバモイル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−5−イル)−2−オキソ酢酸(10mg、0.028mmol)、次にHATU(16mg、0.042mmol)を添加した。反応混合物を10分間撹拌し、酢酸エチルで希釈し、5%の塩化リチウム溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液、ブラインで洗浄した。有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮し、CombiFlash(4g、Gold、0〜100%のEtOAc/Hex)により精製して、(4−(3−(2−((1aR,6aR)−3−((3,4−ジフルオロフェニル)カルバモイル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−5−イル)−2−オキソアセトアミド)オキセタン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチルピバレートを得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.15 (s, 1H), 7.74 (ddd, J = 12.7, 7.3, 2.5 Hz, 1H), 7.37 - 7.30 (m, 1H), 7.28 - 7.18 (m, 1H), 6.32 (s, 2H), 5.05 (q, J = 3.3, 2.4 Hz, 4H), 4.26 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 3.21 (dd, J = 18.4, 6.7 Hz, 1H), 3.01 (d, J = 18.7 Hz, 1H), 2.48 (s, 3H), 2.16 - 2.06 (m, 1H), 1.18 (s, 9H), 1.08 (dt, J = 8.6, 6.0 Hz, 1H), 0.89 (d, J = 6.7 Hz, 1H), 0.24 (td, J = 5.7, 2.1 Hz, 1H); LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
29H
31F
2N
6O
6の計算値:597.2;実測値:597.2
【0400】
ステップ4
メタノール(1.5mL)中の(4−(3−(2−((1aR,6aR)−3−((3,4−ジフルオロフェニル)カルバモイル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−5−イル)−2−オキソアセトアミド)オキセタン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチルピバレート(9mg、0.015mmol)の溶液に、2Mの水酸化ナトリウム(17μL、0.034mmol)を添加し、反応混合物を1.5時間撹拌した。LCMSは、完全変換を示した。反応物を1NのHCl(34μL、0.034mmol)でクエンチし、ジクロロメタンで希釈し、シリカゲルに吸着させ、CombiFlash(4g、Gold、0〜100%(20%MeOH/EtOAc)/Hex)により精製して、(1aR,6aR)−5−(2−((3−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)オキセタン−3−イル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミドを得た。
【0401】
(実施例88)
7−(2−((3−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)オキセタン−3−イル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化144】
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7−(2−((3−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)オキセタン−3−イル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(88)を、2−((1aR,6aR)−3−((3,4−ジフルオロフェニル)カルバモイル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−5−イル)−2−オキソ酢酸の代わりに2−(5−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−7−イル)−2−オキソ酢酸を使用したことを除いて、実施例87と同様の手法で調製した。
【0402】
(実施例89)
7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−(ジフルオロメチル)−4−フルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化145】
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7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−(ジフルオロメチル)−4−フルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(89)を、実施例29と同様の手法で、3−クロロ−4−フルオロアニリンの代わりに3−(ジフルオロメチル)−4−フルオロアニリンを使用して合成した。
【0403】
(実施例90)
7−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−N−(2,4,5−トリフルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化146】
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7−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−N−(2,4,5−トリフルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(90)を、実施例29と同様の手法で、3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブタン−1−アミンの代わりに1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロパン−1−アミン二塩酸を使用し、3−クロロ−4−フルオロアニリンの代わりに2,4,5−トリフルオロアニリンを使用して合成した。
【0404】
(実施例91)
7−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(5−クロロ−2,4−ジフルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化147】
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7−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(5−クロロ−2,4−ジフルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(91)を、実施例90と同様の手法で、2,4,5−トリフルオロアニリンの代わりに5−クロロ−2,4−ジフルオロアニリンを使用して合成した。
【0405】
(実施例92)
7−(2−((1−エチニルシクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化148】
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7−(2−((1−エチニルシクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(92)を、実施例26ステップ4と同様の手法で、1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロパン−1−アミン二塩酸の代わりに1−エチニルシクロプロパン−1−アミン塩酸塩を使用して合成した。
【0406】
(実施例93)
7−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(2,4−ジフルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(93)
【化149】
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7−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(2,4−ジフルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(93)を、実施例84と同様の手法で、3−クロロ−2,4−ジフルオロアニリンの代わりに2,4−ジフルオロアニリンを使用して合成した。
【0407】
(実施例94)
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(2−((1−エチニルシクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化150】
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N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(2−((1−エチニルシクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(94)を、実施例6ステップ6と同様の手法で、1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロパン−1−アミン二塩酸の代わりに1−エチニルシクロプロパン−1−アミン塩酸塩を使用して合成した。
【0408】
(実施例95)
(1aR,6aR)−5−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(4−フルオロフェニル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド
【化151】
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(1aR,6aR)−5−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(4−フルオロフェニル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド(95)を、実施例5と同様の手法で、3−クロロ−4−フルオロアニリンの代わりに4−フルオロアニリンを使用して合成した。
【0409】
(実施例96)
(1aR,6aR)−5−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド
【化152】
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(1aR,6aR)−5−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド(96)を、実施例5と同様の手法で、3−クロロ−4−フルオロアニリンの代わりに3,4−ジフルオロアニリンを使用して合成した。
【0410】
(実施例98)
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メチル−7−(2−((1−(1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド。
【化153】
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N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メチル−7−(2−オキソ−2−((1−(1−((トリメチルシリル)メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)アセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(97)(38.0mg、0.068mmol)の溶液を、テトラヒドロフラン(2mL)中のフッ化テトラn−ブチルアンモニウム(53.5mg、0.205mmol)を用いて、室温において1時間処理した。この反応混合物を、分取逆相HPLC(水中の15〜90%のアセトニトリル、0.1%のTFAバッファ)に直接注入して、N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メチル−7−(2−((1−(1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(98)を得た。
【0411】
(実施例99)
(1aR,6aR)−5−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(4−フルオロフェニル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド(99)
【化154】
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(1aR,6aR)−5−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(4−フルオロフェニル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド(99)を、実施例41と同様の手法で、3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブタン−1−アミンの代わりに1−(1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)シクロプロパン−1−アミンを使用し、5−アミノ−2−フルオロベンゾニトリルの代わりに4−フルオロアニリンを使用して合成した。
【0412】
(実施例100)
(1aR,6aR)−5−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(4−フルオロフェニル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド(100)
【化155】
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(1aR,6aR)−5−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(4−フルオロフェニル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド(100)を、実施例41と同様の手法で、5−アミノ−2−フルオロベンゾニトリルの代わりに4−フルオロアニリンを使用して合成した。
【0413】
(実施例101)
7−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−クロロ−5−フルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化156】
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7−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−クロロ−5−フルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミドを、実施例69と同様の手法で、3−フルオロアニリンの代わりに3−クロロ−5−フルオロアニリンを使用して合成した。
【0414】
(実施例102)
7−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3,5−ジクロロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化157】
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7−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3,5−ジクロロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミドを、実施例69と同様の手法で、3−フルオロアニリンの代わりに3,5−ジクロロアニリンを使用して合成した。
【0415】
(実施例103)
7−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−(ジフルオロメチル)フェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化158】
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7−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−(ジフルオロメチル)フェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミドを、実施例69と同様の手法で、3−フルオロアニリンの代わりに3−(ジフルオロメチル)アニリンを使用して合成した。
【0416】
(実施例104)
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(2−((1,3−ジヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化159】
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N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(2−((1,3−ジヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(104)を、実施例29と同様の手法で、3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブタン−1−アミン塩酸塩の代わりに2−アミノ−2−メチルプロパン−1,3−ジオールを使用して合成した。
【0417】
(実施例105)
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メチル−7−(2−((1−(メチルカルバモイル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化160-1】
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【化160-2】
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【0418】
ステップ1
アセトニトリル(50mL)中の1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロプロパン−1−カルボン酸(1.0g、4.97mmol)、メチルアミン塩酸塩(0.503g、7.45mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(3.46mL、19.9mmol)の溶液に、HATU(2.83g、7.45mmol)を添加した。反応混合物を、30分間撹拌し、濃縮し、CombiFlashにより精製して、tert−ブチル(1−(メチルカルバモイル)シクロプロピル)カルバメートを得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 2.82 (s, 3H), 2.74 (s, 3H), 1.44 (s, 9H), 1.40 (q, J = 4.4 Hz, 2H), 1.01 - 0.93 (m, 2H)。
【0419】
ステップ2
1,−4−ジオキサン(2mL)中のtert−ブチル(1−(メチルカルバモイル)シクロプロピル)カルバメート(94mg、0.44mmol)の溶液に、1,4−ジオキサン(0.5mL)中の4Nの塩化水素を添加した。反応混合物は、5分後に濁った。反応混合物を1時間撹拌し、次に冷凍庫中に終夜保管した。この混合物を濾過し、白色固体をハウスバキューム下で乾燥させ、更に精製することなく次のステップで使用した。
【0420】
ステップ3
2−(5−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)カルバモイル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−7−イル)−2−オキソ酢酸(50mg、0.137mmol)、1−アミノ−N−メチルシクロプロパン−1−カルボキサミド塩酸塩(25mg、0.164mmol)、およびジイソプロピルエチルアミン(96μL、0.55mmol)の溶液に、HATU(78mg、0.206mmol)を添加した。反応混合物を、30分間撹拌し、次に酢酸エチルで希釈、1NのHCl、水、飽和重炭酸ナトリウム、5%の塩化リチウム溶液、ブラインで洗浄し、脱水し(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。得られた残渣をDMFに溶解し、シリンジフィルターを通して濾過し、Gilson HPLC(Gemini、5〜100%のACN/H
2O+0.1%のTFA)により精製し、凍結乾燥して、N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メチル−7−(2−((1−(メチルカルバモイル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミドを得た。
【0421】
3−アミノビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボキサミド塩酸塩
【化161】
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ステップ1
イソブチルクロロホルメート(539μL、4.16mmol)を、テトラヒドロフラン(20mL)中のN,N−ジイソプロピルエチルアミン(773μL、4.44mmol)および3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボン酸(630mg、2.77mmol)の撹拌した混合物に、周囲温度でシリンジを介して添加した。60分後、得られた混合物を0℃まで冷却した。アンモニア溶液(テトラヒドロフラン中の0.4M、20.8mL、8.32mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(773μL、4.44mmol)を、シリンジを介して順次添加した。15分後、得られた混合物を周囲温度まで加温した。80分後、この反応混合物を、シリカゲルによるフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中の0〜15%のメタノール)により精製して、tert−ブチル(3−カルバモイルビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)カルバメートを得た。
【0422】
ステップ2
トリフルオロ酢酸(10mL)を、ジクロロメタン(10mL)中のtert−ブチル(3−カルバモイルビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)カルバメート(1.06g、4.67mmol)の撹拌した溶液に、周囲温度でシリンジを介して添加した。2時間後、得られた混合物を減圧下で濃縮し、残渣を2−プロパノールおよびトルエンの混合物(1:1 v:v、15mL×2回)から減圧下での濃縮により共沸的に乾燥させた。残渣を塩化水素溶液(2−プロパノール中の5.0M、5mL×2回)から減圧下での濃縮により共沸的に乾燥させた。残渣を2−プロパノールおよびトルエンの混合物(1:1 v:v、15mL)から減圧下での濃縮により共沸的に乾燥させ、3−アミノビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボキサミド塩酸塩を得た。
【0423】
(実施例106)
7−(2−((3−カルバモイルビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化162】
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7−(2−((3−カルバモイルビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(106)を、実施例29と同様の手法で、3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブタン−1−アミン塩酸塩の代わりに3−アミノビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボキサミド塩酸塩を使用して合成した。
【0424】
3,3−ジフルオロ−1−プロピオニルシクロブタン−1−アミニウムクロリド
【化163】
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【0425】
ステップ1〜2
ベンジル(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)カルボネート(3.30g、13.2mmol)を固体として、アセトニトリル(40mL)および水(20mL)中の1−アミノ−3,3−ジフルオロシクロブタン−1−カルボン酸(2.00g、13.2mmol)およびN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(4.61mL、26.5mmol)の撹拌した混合物に、周囲温度で添加した。17時間後、ジエチルエーテル(500mL)を添加した。有機層を、塩化水素水溶液(0.25M、300mL×2回)および水(500mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をトルエン(90mL)およびメタノール(27mL)に溶解し、得られた溶液を周囲温度で撹拌した。ジアゾメチルトリメチルシラン溶液(ジエチルエーテル中の2.0M、7.94mL、16mmol)を、シリンジを介して5分間にわたり添加した。20分後、酢酸を、反応混合物からのガス発生が止まり、黄色が消失するまで、シリンジを介して滴下添加した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中の0〜20%の酢酸エチル)により精製して、メチル1−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3,3−ジフルオロシクロブタン−1−カルボキシレートを得た。
【0426】
ステップ3
臭化エチルマグネシウム溶液(テトラヒドロフラン中の1.0M、10.0mL、10mmol)を、テトラヒドロフラン(12mL)中のメチル1−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3,3−ジフルオロシクロブタン−1−カルボキシレート(1.00g、3.34mmol)およびテトライソプロポキシチタン(989μL、3.34mmol)の撹拌した混合物に、−65℃でシリンジを介して5分間にわたり添加し、この反応物を、18時間にわたり周囲温度まで加温した。飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)およびジエチルエーテル(125mL)を添加した。有機層を、塩化水素水溶液(0.5M、50mL)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)、およびブライン(25mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルによるフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中の0〜20%の酢酸エチル)により精製して、ベンジル(3,3−ジフルオロ−1−プロピオニルシクロブチル)カルバメートを得た。
【0427】
ステップ4
エタノール(10mL)中のベンジル(3,3−ジフルオロ−1−プロピオニルシクロブチル)カルバメート(291mg、0.979mmol)およびパラジウム活性炭(10%wt/wt、100mg、98μmol)の不均一混合物を、周囲温度で1気圧の水素ガス下におき、強く撹拌した。110分後、この反応混合物を、セライトを通して濾過し、フィルターケーキを酢酸エチル(80mL)で抽出した。塩化水素溶液(1,4−ジオキサン中の4M、0.30mL)を、シリンジを介して濾液に添加し、得られた混合物を1分間強く回転させ、次に減圧下で濃縮して、3,3−ジフルオロ−1−プロピオニルシクロブタン−1−アミニウムクロリドを得た。
【0428】
(実施例107)
7−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化164】
[この文献は図面を表示できません]
7−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミドを、実施例69と同様の手法で、3−フルオロアニリンの代わりに3−クロロ−2−フルオロアニリンを使用して合成した。
【0429】
(実施例111)
7−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−N−(2,3,4−トリフルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(111)
【化165】
[この文献は図面を表示できません]
7−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−N−(2,3,4−トリフルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(111)を、実施例90と同様の手法で、2,4,5−トリフルオロアニリンの代わりに2,3,4−トリフルオロアニリンを使用して合成した。
【0430】
(実施例112)
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(2−((3−シアノビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化166】
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トリフルオロ酢酸無水物(28.6μL、0.206mmol)を、テトラヒドロフラン(1.5mL)中の7−(2−((3−カルバモイルビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(32mg、0.069mmol)および2,6−ルチジン(63.8μL、0.548mmol)の撹拌した混合物に、周囲温度でシリンジを介して添加した。10分後、水(0.5mL)を添加し、得られた二相混合物を減圧下で濃縮した。残渣を逆相分取HPLC(水中の10〜100%のアセトニトリル、0.1%のトリフルオロ酢酸)により精製して、N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(2−((3−シアノビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(112)を得た。
【0431】
(実施例113)
7−(2−((3−シアノビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化167】
[この文献は図面を表示できません]
7−(2−((3−シアノビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(113)を、実施例112と同様の手法で、3−クロロ−4−フルオロアニリンの代わりに3,4−ジフルオロアニリンを使用して合成した。
【0432】
(実施例114)
N−(3−(ジフルオロメチル)−4−フルオロフェニル)−6−メチル−7−(2−((2−メチル−1−(メチルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−オキソアセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(114)
【化168】
[この文献は図面を表示できません]
N−(3−(ジフルオロメチル)−4−フルオロフェニル)−6−メチル−7−(2−((2−メチル−1−(メチルアミノ)−1−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−オキソアセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(114)を、実施例82と同様の手法で、3−クロロ−4−フルオロアニリンの代わりに3−(ジフルオロメチル)−4−フルオロアニリンを使用して合成した。
【0433】
(実施例115)
7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−(ジフルオロメチル)フェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化169】
[この文献は図面を表示できません]
7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−(ジフルオロメチル)フェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミドを、実施例69ステップ2と同様の手法で、1−エチニルシクロプロパン−1−アミン2,2,2−トリフルオロアセテートの代わりに1−アミノ−3,3−ジフルオロ−N−メチルシクロブタン−1−カルボキサミド塩酸塩を使用し、ステップ3において3−フルオロアニリンの代わりに3−(ジフルオロメチル)アニリンを使用して合成した。
【0434】
(実施例116)
7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−(ジフルオロメチル)−4−フルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化170】
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7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−(ジフルオロメチル)−4−フルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミドを、実施例69ステップ2と同様の手法で、1−エチニルシクロプロパン−1−アミン2,2,2−トリフルオロアセテートの代わりに1−アミノ−3,3−ジフルオロ−N−メチルシクロブタン−1−カルボキサミド塩酸塩を使用し、ステップ3において3−フルオロアニリンの代わりに3−(ジフルオロメチル)−4−フルオロアニリンを使用して合成した。
【0435】
(実施例117)
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(ヒドロキシメチル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化171】
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N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(ヒドロキシメチル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(117)を、実施例29と同様の手法で、3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブタン−1−アミン塩酸塩の代わりに(1−アミノ−3,3−ジフルオロシクロブチル)メタノール塩酸塩を使用して合成した。
【0436】
(実施例118)
7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(ヒドロキシメチル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化172】
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7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(ヒドロキシメチル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(118)を、実施例29と同様の手法で、3−クロロ−4−フルオロアニリンの代わりに3,4−ジフルオロアニリンを使用し、3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブタン−1−アミン塩酸塩の代わりに(1−アミノ−3,3−ジフルオロシクロブチル)メタノール塩酸塩を使用して合成した。
【0437】
(実施例119)
(1aR,6aR)−N−(2−(ジフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−4−メチル−5−(2−オキソ−2−((3−(トリフルオロメチル)オキセタン−3−イル)アミノ)アセチル)−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド
【化173】
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(1aR,6aR)−N−(2−(ジフルオロメチル)ピリジン−4−イル)−4−メチル−5−(2−オキソ−2−((3−(トリフルオロメチル)オキセタン−3−イル)アミノ)アセチル)−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボキサミド(119)を、(1aR,6aR)−5−(カルボキシカルボニル)−4−メチル−1,1a,6,6a−テトラヒドロシクロプロパ[b]ピロリジン−3−カルボン酸から、実施例80、ステップ1および2と同様の手法で、1−エチニル−3,3−ジフルオロシクロブタン−1−アミンおよび2−(ジフルオロメチル)−3−フルオロピリジン−4−アミンの代わりに、それぞれ、3−(トリフルオロメチル)オキセタン−3−アミン塩酸塩および2−(ジフルオロメチル)ピリジン−4−アミンを使用して合成した。
【0438】
(実施例120)
7−(2−((1−カルバモイル−3,3−ジフルオロシクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(120)
【化174】
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7−(2−((1−カルバモイル−3,3−ジフルオロシクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(120)を、実施例3と同様の手法で、3,3−ジフルオロ−(1−メチルアミノカルボニル)−1−シクロブタンアミン塩酸塩の代わりに1−アミノ−3,3−ジフルオロシクロブタン−1−カルボキサミド塩酸塩を使用して合成した。
【0439】
1−アミノ−3,3−ジフルオロシクロブタン−1−カルボキサミド塩酸塩の合成
【化175】
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ステップ1
N,N−ジメチルホルムアミド(6mL)中の1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3,3−ジフルオロシクロブタン−1−カルボン酸(522mg、2.1mmol)、塩化アンモニウム(620mg、11.6mmol)、およびトリエチルアミン(2.3mL、16.5mmol)の0℃溶液に、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(1.19g、3.12mmol)を添加した。この反応物を周囲温度まで加温し、5時間撹拌して、この時点で反応混合物をジエチルエーテルで希釈し、重炭酸ナトリウムの飽和水溶液、5%の塩化リチウム水溶液、およびブラインで洗浄した。次に、エーテル相を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮して、tert−ブチル(1−カルバモイル−3,3−ジフルオロシクロブチル)カルバメートを得て、これは更に精製することなく先に進めた。
【0440】
ステップ2
tert−ブチル(1−カルバモイル−3,3−ジフルオロシクロブチル)カルバメート(348mg、1.39mmol)を、ジオキサン中の4Mの塩化水素溶液(6mL、24mmol)に溶解し、室温で60分間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、トルエンと2回共沸させ、得られた物質を高真空下で乾燥させ、1−アミノ−3,3−ジフルオロシクロブタン−1−カルボキサミド塩酸塩を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.95 (s, 3H), 7.90 (s, 2H), 3.28 (td, J = 13.0, 7.2 Hz, 2H), 3.05 (q, J = 14.2 Hz, 2H)。
【0441】
(実施例121)
7−(2−((1−カルバモイル−3,3−ジフルオロシクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(121)
【化176】
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7−(2−((1−カルバモイル−3,3−ジフルオロシクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(121)を、実施例120と同様の手法で、3−クロロ−4−フルオロアニリンの代わりに3,4−ジフルオロアニリンを使用して合成した。
【0442】
1−アミノ−3,3−ジフルオロ−N,N−ジメチルシクロブタン−1−カルボキサミド塩酸塩
【化177】
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ステップ1
1−((ジメチルアミノ)(ジメチルイミニオ)メチル)−1H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(V)(1.33g、3.51mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の1−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3,3−ジフルオロシクロブタン−1−カルボン酸(1.00g、3.51mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.44mL、14.0mmol)、N,N−ジメチルピリジン−4−アミン(43mg、0.035mmol)、およびジメチルアミン塩酸塩(715mg、8.76mmol)の撹拌した混合物に周囲温度で添加した。90分後、ジエチルエーテル(250mL)を添加した。有機層を、塩化水素水溶液(0.2M、200mL×2回)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液および水の混合物(1:4 v:v、200mL)、ならびに水(200mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮して、ベンジル(1−(ジメチルカルバモイル)−3,3−ジフルオロシクロブチル)カルバメートを得た。
【0443】
ステップ2
エタノール(10mL)および酢酸エチル(5.0mL)中のベンジル(1−(ジメチルカルバモイル)−3,3−ジフルオロシクロブチル)カルバメート(645mg、2.07mmol)およびパラジウム活性炭(10%wt/wt、220mg、0.207μmol)の不均一混合物を、周囲温度で1気圧の水素ガス下におき、強く撹拌した。3.5時間後、この反応混合物を、セライトを通して濾過し、フィルターケーキを酢酸エチル(80mL)で抽出した。塩化水素溶液(1,4−ジオキサン中の4M、2.0mL)を、シリンジを介して濾液に添加し、得られた混合物を1分間強く回転させ、次に減圧下で濃縮して、1−アミノ−3,3−ジフルオロ−N,N−ジメチルシクロブタン−1−カルボキサミド塩酸塩を得た。
【0444】
(実施例124)
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(2−((1−(ジメチルカルバモイル)−3,3−ジフルオロシクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化178】
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N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(2−((1−(ジメチルカルバモイル)−3,3−ジフルオロシクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(124)を、実施例29と同様の手法で、3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブタン−1−アミン塩酸塩の代わりに1−アミノ−3,3−ジフルオロ−N,N−ジメチルシクロブタン−1−カルボキサミド塩酸塩を使用して合成した。
【0445】
(実施例125)
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−7−(2−((1−(ジメチルカルバモイル)−3,3−ジフルオロシクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化179】
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N−(3,4−ジフルオロフェニル)−7−(2−((1−(ジメチルカルバモイル)−3,3−ジフルオロシクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(125)を、実施例29と同様の手法で、3−クロロ−4−フルオロアニリンの代わりに3,4−ジフルオロアニリンを使用し、3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブタン−1−アミン塩酸塩の代わりに1−アミノ−3,3−ジフルオロ−N,N−ジメチルシクロブタン−1−カルボキサミド塩酸塩を使用して合成した。
【0446】
(実施例126)
7−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−シアノ−5−フルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化180】
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7−(2−((1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロピル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−シアノ−5−フルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミドを、実施例69と同様の手法で、3−フルオロアニリンの代わりに3−フルオロ−5−シアノアニリンを使用して合成した。
【0447】
(実施例127)
N−(3−クロロ−2,4−ジフルオロフェニル)−7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(127)
【化181】
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N−(3−クロロ−2,4−ジフルオロフェニル)−7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(127)を、実施例3と同様の手法で、3−クロロ−4−フルオロアニリンの代わりに3−クロロ−2,4−ジフルオロアニリンを使用して合成した。
【0448】
(実施例128)
(S)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メチル−7−(2−((3−メチル−1−(メチルアミノ)−1−オキソブタン−2−イル)アミノ)−2−オキソアセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(128)
【化182】
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(S)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メチル−7−(2−((3−メチル−1−(メチルアミノ)−1−オキソブタン−2−イル)アミノ)−2−オキソアセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(128)を、実施例84と同様の手法で、1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロパン−1−アミン二塩酸塩の代わりにL−バリンN−メチルアミド塩酸塩を使用し、3−クロロ−2,4−ジフルオロアニリンの代わりに3−クロロ−4−フルオロアニリンを使用して合成した。
【0449】
(実施例129)
N−(3−クロロ−4,5−ジフルオロフェニル)−7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化183】
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N−(3−クロロ−4,5−ジフルオロフェニル)−7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミドを、実施例69ステップ2と同様の手法で、1−エチニルシクロプロパン−1−アミン2,2,2−トリフルオロアセテートの代わりに1−アミノ−3,3−ジフルオロ−N−メチルシクロブタン−1−カルボキサミド塩酸塩を使用し、ステップ3において3−フルオロアニリンの代わりに3−クロロ−4,5−ジフルオロアニリンを使用して合成した。
【0450】
(実施例130)
N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(2−((1−シアノ−3,3−ジフルオロシクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化184】
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トリフルオロ酢酸無水物(23μL、0.16mmol)を、テトラヒドロフラン(1.0mL)中の7−(2−((1−カルバモイル−3,3−ジフルオロシクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(27mg、0.055mmol)および2,6−ルチジン(51μL、0.44mmol)の撹拌した混合物に、周囲温度でシリンジを介して添加した。10分後、水(0.5mL)を添加し、得られた二相混合物を強く撹拌した。5分後、二相混合物を減圧下で濃縮した。残渣を逆相分取HPLC(水中の10〜100%のアセトニトリル、0.1%のトリフルオロ酢酸)により精製して、N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(2−((1−シアノ−3,3−ジフルオロシクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(130)を得た。
【0451】
(実施例131)
7−(2−((1−シアノ−3,3−ジフルオロシクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化185】
[この文献は図面を表示できません]
7−(2−((1−シアノ−3,3−ジフルオロシクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(131)を、実施例130と同様の手法で、7−(2−((1−カルバモイル−3,3−ジフルオロシクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミドの代わりに7−(2−((1−カルバモイル−3,3−ジフルオロシクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミドを使用して合成した。
【0452】
(実施例132)
(R)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メチル−7−(2−オキソ−2−((1,1,1−トリフルオロ−3−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)アミノ)アセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化186】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−メチル−7−(2−オキソ−2−((1,1,1−トリフルオロ−3−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)アミノ)アセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(132)を、実施例29と同様の手法で、3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブタン−1−アミン塩酸塩の代わりに(R)−2−アミノ−3,3,3−トリフルオロ−2−メチルプロパン−1−オール塩酸塩を使用して合成した。
【0453】
(実施例133)
(R)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−メチル−7−(2−オキソ−2−((1,1,1−トリフルオロ−3−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)アミノ)アセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化187】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−メチル−7−(2−オキソ−2−((1,1,1−トリフルオロ−3−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)アミノ)アセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(133)を、実施例29と同様の手法で、3−クロロ−4−フルオロアニリンの代わりに3,4−ジフルオロアニリンを使用し、3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブタン−1−アミン塩酸塩の代わりに(R)−2−アミノ−3,3,3−トリフルオロ−2−メチルプロパン−1−オール塩酸塩を使用して合成した。
【0454】
(実施例134)
(R)−7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(2−(ジフルオロメチル)−3−フルオロピリジン−4−イル)−2−フルオロ−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化188】
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【化189】
[この文献は図面を表示できません]
【0455】
ステップ1
(R)−7−(2−エトキシ−2−オキソアセチル)−2−フルオロ−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボン酸(0.83g、2.9mmol)を、均質混合物としてTHF/MeOH/水(2:2:1、15mL)中に入れ、水酸化リチウム一水和物(0.31g、7.3mmol)で一度に室温で処理した。この混合物を超音波処理して均質とした。LC/MS分析により反応完了が示されたときに、該混合物を氷(約10g)で希釈し、20%の硫酸水溶液でpH1まで滴下処理した。酢酸エチルで3回抽出した後、合わせた有機物質を、飽和塩化ナトリウム水溶液で1回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮して、(R)−7−(カルボキシカルボニル)−2−フルオロ−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボン酸を得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
11H
11FNO
5の計算値:256.1;実測値:255.9
【0456】
ステップ2
1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU、2.4g、6.3mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(15mL)中の((R)−7−(カルボキシカルボニル)−2−フルオロ−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボン酸(0.77g、3.0mmol)、1−エチニル−3,3−ジフルオロシクロブタン−1−アミンビストリフレート(1.6g、3.8mmol)、およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(5.0mL、29mmol)の混合物に一度に添加した。LC/MS分析により十分な反応完了が確認されたときに、この混合物を、酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液との間で分配した。水性相を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた抽出物を、飽和塩化ナトリウム水溶液/飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(約5:1)の混合物で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。
残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イル(R)−7−(2−((1−エチニル−3,3−ジフルオロシクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−2−フルオロ−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキシレートを得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
22H
18F
3N
6O
4の計算値:487.1;実測値:487.9
【0457】
ステップ3
ジクロロメタン(10mL)中の3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イル(R)−7−(2−((1−エチニル−3,3−ジフルオロシクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−2−フルオロ−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキシレート(0.48g、0.99mmol)および2−(ジフルオロメチル)−3−フルオロピリジン−4−アミン塩酸塩(0.59g、3.0mmol)の懸濁液に、2,6−ルチジン(0.70mL、5.9mmol)を添加した。得られた混合物をロータリーエバポレーターで濃縮し、懸濁液を得た。これを再度ジクロロメタン(10mL)中に入れて、濃縮して均質の残渣として、次にこれを100℃で7日間加熱した。
冷却後、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、(R)−N−(2−(ジフルオロメチル)−3−フルオロピリジン−4−イル)−7−(2−((1−エチニル−3,3−ジフルオロシクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−2−フルオロ−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミドを得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
23H
19F
6N
4O
3の計算値:513.1;実測値:513.2
【0458】
ステップ4
N,N−ジメチルホルムアミド/メタノール(9:1混合物、6mL)中の(R)−N−(2−(ジフルオロメチル)−3−フルオロピリジン−4−イル)−7−(2−((1−エチニル−3,3−ジフルオロシクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−2−フルオロ−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(0.16g、0.31mmol)の混合物を、アルゴンで10分間脱気しながら、氷−水浴中で撹拌した。次にこの溶液に、銅(I)チオフェン−2−カルボキシレート(30mg、0.16mmol)を添加し、得られた混合物をアルゴンに10分間更に供した。アジドトリメチルシラン(210μL、1.6mmol)をこの混合物に添加した。バイアルを密封し、該混合物を100℃で終夜撹拌した。
室温まで冷却した後、この反応混合物を濃縮し、残渣を分取逆相HPLC(水中の10〜80%のアセトニトリル、0.1%のTFAバッファ)により精製して、(R)−7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(2−(ジフルオロメチル)−3−フルオロピリジン−4−イル)−2−フルオロ−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミドを得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
23H
20F
6N
7O
3の計算値:556.2;実測値:556.2
【0459】
(R)−2−(2−(5−((3,4−ジフルオロフェニル)カルバモイル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−7−イル)−2−オキソアセトアミド)−3,3,3−トリフルオロ−2−メチルプロパン酸
【化190】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−2−(2−(5−((3,4−ジフルオロフェニル)カルバモイル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−7−イル)−2−オキソアセトアミド)−3,3,3−トリフルオロ−2−メチルプロパン酸を、実施例29と同様の手法で、3−クロロ−4−フルオロアニリンの代わりに3,4−ジフルオロアニリンを使用し、3,3−ジフルオロ−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロブタン−1−アミン塩酸塩の代わりに(R)−2−アミノ−3,3,3−トリフルオロ−2−メチルプロパン酸塩酸塩を使用して合成した。
【0460】
(実施例135)
(R)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−メチル−7−(2−オキソ−2−((1,1,1−トリフルオロ−3−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)アミノ)アセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化191】
[この文献は図面を表示できません]
1−((ジメチルアミノ)(ジメチルイミニオ)メチル)−1H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(V)(35mg、0.092mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(1.5mL)中の(R)−2−(2−(5−((3,4−ジフルオロフェニル)カルバモイル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−7−イル)−2−オキソアセトアミド)−3,3,3−トリフルオロ−2−メチルプロパン酸(15mg、0.031mmol)、塩化アンモニウム(8.2mg、0.15mmol)、N,N−ジメチルピリジン−4−アミン(3.8mg、0.031mmol)、および1−メチルモルホリン(40.6μL、0.369mmol)の撹拌した混合物に、周囲温度で添加した。120分後、残渣を逆相分取HPLC(水中の10〜100%のアセトニトリル、0.1%のトリフルオロ酢酸)により精製して(was purified by was purified by)、(R)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−メチル−7−(2−オキソ−2−((1,1,1−トリフルオロ−3−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)アミノ)アセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(135)を得た。
【0461】
(実施例136)
(S)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−メチル−7−(2−オキソ−2−((1,1,1−トリフルオロ−3−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)アミノ)アセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化192】
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(S)−7−(2−((3−アミノ−1,1,1−トリフルオロ−2−メチル−3−オキソプロパン−2−イル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド酸(136)を、実施例135と同様の手法で、(R)−2−アミノ−3,3,3−トリフルオロ−2−メチルプロパン酸塩酸塩の代わりに(S)−2−アミノ−3,3,3−トリフルオロ−2−メチルプロパン酸塩酸塩を使用して合成した。
【0462】
(実施例137)
(R)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−メチル−7−(2−オキソ−2−((1,1,1−トリフルオロ−2−メチル−3−(メチルアミノ)−3−オキソプロパン−2−イル)アミノ)アセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化193】
[この文献は図面を表示できません]
(R)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−メチル−7−(2−オキソ−2−((1,1,1−トリフルオロ−2−メチル−3−(メチルアミノ)−3−オキソプロパン−2−イル)アミノ)アセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(137)を、実施例135と同様の手法で、塩化アンモニウムの代わりにメチルアミン塩酸塩を使用して合成した。
【0463】
(実施例138)
(S)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−メチル−7−(2−オキソ−2−((1,1,1−トリフルオロ−2−メチル−3−(メチルアミノ)−3−オキソプロパン−2−イル)アミノ)アセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化194】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−メチル−7−(2−オキソ−2−((1,1,1−トリフルオロ−2−メチル−3−(メチルアミノ)−3−オキソプロパン−2−イル)アミノ)アセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(138)を、実施例135と同様の手法で、塩化アンモニウムの代わりにメチルアミン塩酸塩を使用し、(R)−2−アミノ−3,3,3−トリフルオロ−2−メチルプロパン酸塩酸塩の代わりに(S)−2−アミノ−3,3,3−トリフルオロ−2−メチルプロパン酸塩酸塩を使用して合成した。
【0464】
(実施例140)
7−(2−((1−カルバモイル−3,3−ジフルオロシクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(140)。
【化195】
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7−(2−((1−カルバモイル−3,3−ジフルオロシクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(140)を、実施例26ステップ4と同様の手法で、1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)シクロプロパン−1−アミン二塩酸の代わりに1−アミノ−3,3−ジフルオロシクロブタン−1−カルボキサミドを使用して合成した。
【0465】
(実施例145)
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−メチル−7−(2−((3−メチル−1−オキシドチエタン−3−イル)アミノ)−2−オキソアセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化196】
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【化197】
[この文献は図面を表示できません]
【0466】
ステップ1
3−メチルチエタン−3−アミン塩酸塩(93mg、0.67mmol)および2−(5−((3,4−ジフルオロフェニル)カルバモイル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−7−イル)−2−オキソ酢酸(0.20g、0.58mmol)の混合物を、N,N−ジメチルホルムアミド中に入れて、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.51mL、2.9mmol)および1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU、0.29g、0.75mmol)で連続的に処理した。4時間の撹拌後、この混合物を、酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液との間で分配した。水性相を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を、続けて約5%の塩酸水溶液、半飽和塩化ナトリウム水溶液、ならびに飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および塩化ナトリウム溶液の1:1混合物で連続的に洗浄した。次に有機物質を無水硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮して(concentrated, and concentrated)、N−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−メチル−7−(2−((3−メチルチエタン−3−イル)アミノ)−2−オキソアセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミドを得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
21H
22F
2N
3O
3Sの計算値:434.1;実測値:434.2
【0467】
ステップ2
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−メチル−7−(2−((3−メチルチエタン−3−イル)アミノ)−2−オキソアセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(0.25g、0.58mmol)の懸濁液を、アセトニトリル(4mL)中に懸濁液として入れ、均質になるまで加熱した。冷却後、濁った混合物を塩化鉄(III)(4.7mg、0.03mmol)で処理した。5分間の撹拌後、過ヨウ素酸(水和した、0.15g、0.64mmol)を一度に添加した。
LC/MS分析により出発材料の完全な消費が確認された後、この混合物を25%wt/wtのチオ硫酸ナトリウム水溶液(2mL)の添加によりクエンチした。この懸濁液を、10分間撹拌し、水で希釈し、次に酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。静置した二相濾液を、分液漏斗に注ぎ入れた。残った水性層を除去した。次に有機物質を無水硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。
残渣を分取逆相HPLC(水中の5〜60%のアセトニトリル、0.1%のTFAバッファ)により精製して、N−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−メチル−7−(2−((3−メチル−1−オキシドチエタン−3−イル)アミノ)−2−オキソアセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミドをジアステレオマーのおよそ2:1の混合物として得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
21H
22F
2N
3O
4Sの計算値:450.1;実測値:450.2
【0468】
(実施例147)
7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(2−(ジフルオロメチル)−3−フルオロピリジン−4−イル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化198】
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7−(2−((3,3−ジフルオロ−1−(メチルカルバモイル)シクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−N−(2−(ジフルオロメチル)−3−フルオロピリジン−4−イル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド(147)を、実施例2と同様の手法で、R−トリフルオロイソプロピルアミンの代わりに1−アミノ−3,3−ジフルオロ−N−メチルシクロブタン−1−カルボキサミド塩酸塩を使用し、3−クロロ−4−フルオロアニリンの代わりに2−(ジフルオロメチル)−3−フルオロピリジン−4−アミン塩酸塩を使用して合成した。
【0469】
(実施例150)
(R)−N−(2−(ジフルオロメチル)−3−フルオロピリジン−4−イル)−2−フルオロ−6−メチル−7−(2−オキソ−2−((3−(トリフルオロメチル)オキセタン−3−イル)アミノ)アセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化199】
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【化200】
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ステップ1
3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イル(R)−2−フルオロ−6−メチル−7−(2−オキソ−2−((3−(トリフルオロメチル)オキセタン−3−イル)アミノ)アセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキシレートを、3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イル(R)−7−(2−((1−エチニル−3,3−ジフルオロシクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−2−フルオロ−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキシレートと類似の様式で、1−エチニル−3,3−ジフルオロシクロブタン−1−アミンビストリフレートの代わりに3−(トリフルオロメチル)オキセタン−3−アミン塩酸塩を使用して調製した。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
20H
17F
4N
6O
5の計算値:497.1;実測値:496.9
ステップ2
(R)−N−(2−(ジフルオロメチル)−3−フルオロピリジン−4−イル)−2−フルオロ−6−メチル−7−(2−オキソ−2−((3−(トリフルオロメチル)オキセタン−3−イル)アミノ)アセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミドを、(R)−N−(2−(ジフルオロメチル)−3−フルオロピリジン−4−イル)−7−(2−((1−エチニル−3,3−ジフルオロシクロブチル)アミノ)−2−オキソアセチル)−2−フルオロ−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミドと類似の様式で調製した。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
21H
18F
7N
4O
4の計算値:523.1;実測値:523.2
【0470】
(実施例151)
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−メチル−7−(2−(((1r,3r)−3−メチル−1−オキシドチエタン−3−イル)アミノ)−2−オキソアセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化201】
[この文献は図面を表示できません]
【化202】
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【0471】
ステップ1
N,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.0mL、11mmol)およびN−Cbzスクシンイミド(1.3g、5.2mmol)を、ジクロロメタン(15mL)中の3−メチルチエタン−3−アミン塩酸塩(0.72g、5.2mol)の溶液に、室温で連続的に添加した。室温に終夜おいた後、この混合物を、ジエチルエーテル(60mL)で希釈し、10%の塩酸水溶液(50mL×2回)、および飽和塩化ナトリウム水溶液で連続的に洗浄した。有機相を、無水硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮して、ベンジル(3−メチルチエタン−3−イル)カルバメートを得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
12H
16NO
2Sの計算値:238.1;実測値:238.0
【0472】
ステップ2
アセトニトリル(5mL)中のベンジル(3−メチルチエタン−3−イル)カルバメート(1.2g、5.2mmol)の溶液を、塩化鉄(III)(42mg、0.26mmol)で処理し、得られた混合物を、過ヨウ素酸(水和した、1.3g、5.7mmol)の添加の前に、約5分間室温で撹拌した。約2時間の撹拌後、この混合物を25%wt/wtのチオ硫酸ナトリウム水溶液(Na
2S
2O
3、約2mL)の添加によりクエンチした。結果として生じた懸濁液を10分間撹拌し、次にセライト珪藻土のパッドを通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣を水で希釈し、ジクロロメタンで3回抽出した。水性相を塩化ナトリウムで飽和させ、更に3回、毎回ジクロロメタンおよび酢酸エチルで続けて抽出した。合わせた有機物質を無水硫酸マグネシウム上で脱水し(The combined organics were dried organics over anhydrous magnesium sulfate)、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製して、シス型およびトランス型の立体構造に任意に帰属される2種のジアステレオマーを得た。
ジアステレオマー1(シリカゲルから最初に溶離された):ベンジル((1r,3r)−3−メチル−1−オキシドチエタン−3−イル)カルバメート
ジアステレオマー2:ベンジル((1s,3s)−3−メチル−1−オキシドチエタン−3−イル)カルバメート
LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
12H
16NO
3Sの計算値:254.1;実測値:254.1
【0473】
ステップ3
ジクロロメタン(5mL)中のベンジル((1r,3r)−3−メチル−1−オキシドチエタン−3−イル)カルバメート(0.23g、0.79mmol)およびアニソール(290μL、2.7mmol)の溶液を、氷−水浴中で冷却した。トリフルオロメタンスルホン酸(160μL、1.8mmol)を滴下添加した。冷却浴を取り除き、この混合物を周囲温度まで加温しておいた。
1時間後、この混合物を水で希釈し、ジエチルエーテル/ヘキサン(1:3、20mL)で1回抽出した。水性層を濃縮して、(1r,3r)−3−アミノ−3−メチルチエタン1−オキシドビストリフレートを得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
4H
10NOSの計算値:120.0;実測値:119.8
【0474】
ステップ4
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−メチル−7−(2−(((1r,3r)−3−メチル−1−オキシドチエタン−3−イル)アミノ)−2−オキソアセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミドを、N−(3,4−ジフルオロフェニル)−7−(2−((3−(ジメチルホスホリル)オキセタン−3−イル)アミノ)−2−オキソアセチル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミドと類似の様式で、(3−アミノオキセタン−3−イル)ジメチルホスフィンオキシド塩酸塩の代わりに(1r,3r)−3−アミノ−3−メチルチエタン1−オキシドビストリフレートを使用して調製し、分取逆相HPLCの代わりにフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル)により精製した。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
21H
22F
2N
3O
4Sの計算値:450.1;実測値:450.2
【0475】
(実施例152)
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−メチル−7−(2−(((1s,3s)−3−メチル−1−オキシドチエタン−3−イル)アミノ)−2−オキソアセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミド
【化203】
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【化204】
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ステップ1
ベンジル((1s,3s)−3−メチル−1−オキシドチエタン−3−イル)カルバメートを、フラッシュクロマトグラフィーを介して単離し、またベンジル((1r,3r)−3−メチル−1−オキシドチエタン−3−イル)カルバメートも得た。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
12H
16NO
3Sの計算値:254.1;実測値:254.1
ステップ2
(1s,3s)−3−アミノ−3−メチルチエタン1−オキシドビストリフレートを、(1r,3r)−3−アミノ−3−メチルチエタン1−オキシドビストリフレートを提供した手法と同様の手法で、ベンジル((1s,3s)−3−メチル−1−オキシドチエタン−3−イル)カルバメートから得た。
ステップ3
N−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−メチル−7−(2−(((1s,3s)−3−メチル−1−オキシドチエタン−3−イル)アミノ)−2−オキソアセチル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロリジン−5−カルボキサミドを、実施例151と同様の手法で、(1r,3r)−3−アミノ−3−メチルチエタン1−オキシドビストリフレートの代わりに(1s,3s)−3−アミノ−3−メチルチエタン1−オキシドビストリフレートを使用して合成し、且つ最初にフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル)を介して、次に分取逆相HPLC(水中の10〜70%のアセトニトリル、0.1%のTFAバッファ)により精製した。LCMS−ESI+(m/z):[M+H]
+ C
21H
22F
2N
3O
4Sの計算値:450.1;実測値:450.2
【0476】
化合物1〜49に関する分析データを以下の表に明示する。加えて、化合物50〜152に関する分析データを以下の表に明示する。
【表1-1】
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【表1-2】
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【表1-3】
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【表1-4】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-5】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-6】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-7】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-8】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-9】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-10】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-11】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-12】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-13】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-14】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-15】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-16】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-17】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-18】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-19】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-20】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-21】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-22】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-23】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-24】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-25】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-26】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-27】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-28】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-29】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-30】
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生物学的実施例
HBV DNA定量アッセイ
【0477】
HBVウイルス付着受容体であるナトリウム・タウロコール酸共輸送ポリペプチド(NTCP)を過発現するHepG2細胞系を、T175フラスコ内で、10%のFBS(Thermo Scientific、Waltham、MD)、1%のペニシリン/ストレプトマイシン(Life Technologies、Rockville、MD)、および2mMのL−グルタミン(Life Technologies、Rockville、MD)を補充した、ピルビン酸ナトリウムを含まないDMEM増殖培地であるダルベッコ改変イーグル培地(Life Technologies、Rockville、MD)で、コンフルエントになるまで増殖させた。細胞にHBV AD38ウイルス粒子(Texcell、Frederick、USA)を細胞1個当たり4000ゲノム当量で感染させた。ウイルス感染を4日間起こさせた後、感染細胞を、トリプシン処理によってフラスコから収集し、OptiMEM(Life Technologies、Rockville、MD)で2回洗浄し、0.25E6個の細胞/mlの密度で、2%のFBSおよび1%のDMSOを含有するDMEM中に再懸濁させた。感染細胞を、最終体積80μlの本開示の連続希釈化合物またはDMSO(0.5%)を含有するウェル1つ当たり20,000個の細胞の密度で、384ウェルのコラーゲン被覆プレート(Greiner、Austria)に播いた。アッセイプレートを5日の期間にわたりインキュベートし、試験化合物の抗ウイルス活性を、QuantiGene(商標)2.0核酸定量キット(Affymetrix、Santa Clara、CA)を使用して、培養上清中のHBV DNAの存在を検出することによってアッセイした。
【0478】
培養上清を収集し、プロテイナーゼKを含有する溶解バッファー(Affymetrix、Santa Clara、CA)で処理した。上清をHBVウイルスDNA特異的プローブ(Affymetrix、Santa Clara、CA)と共に55℃で30分間インキュベートした。その後、0.2MのNaOHを添加し室温で30分間置いてDNAを変性させ、次いで、中和バッファー(Affymetrix、Santa Clara、CA)を添加した。次いで、得られた溶解および中和した上清を、捕捉オリゴヌクレオチドで被覆されたQuantiGene(商標)2.0 384ウェルプレートに添加し、55℃で一晩インキュベートした。HBV特異的プローブセットは、Capture Extenderオリゴヌクレオチド(CE)およびブロッキングプローブからなる。一晩インキュベートした後、ウェルを、Pre−Amplifier、Amplifier、およびアルカリホスファターゼにコンジュゲートされた標識プローブと共に順次、1時間インキュベートし、これらのインキュベーションの間には洗浄ステップを設けた。最終洗浄ステップの後、アルカリホスファターゼ基質(Luminol APS5)を添加し、得られた発光シグナルを、EnVision Multilabel Plate Reader(PerkinElmer、Santa Clara、CA)で読み取った。EC50値を、用量応答曲線を4パラメーター方程式に当てはめることによって計算した。全てのEC50値は、最低4回の測定の幾何平均値を表す。本開示の、ある特定の化合物に関するEC50値を、以下の表に報告する。
【表2-1】
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【表2-2】
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【表2-3】
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【表2-4】
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【表2-5】
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【表2-6】
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肝安定性アッセイ
本明細書に開示されるある化合物の代謝安定性は、in vitro半減期法を使用して、プールされた凍結保存肝細胞においてin vitroで評価した。インキュベーションは37℃であり、インキュベーションの最終濃度は1×10
6個の細胞/mLであり、化合物の試験濃度は1mMであった。0、1、3、および6時間後に一定分量を順次取り出し、LC−MS/MSにより分析した。in vitro半減期を、化合物の消失速度を測定することによって決定し、次いでwell−stirredモデルを使用して予測肝クリアランスにスケーリングした。データを以下の表に提示する。このデータを使用して、化合物の相対的代謝安定性を比較することができる。参照のため、39.5時間は、このアッセイでの最大の検出可能半減期である。したがって39.5の値を有する化合物は、39.5時間を超える半減期を有し得る。
【表3-1】
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【表3-2】
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【表3-3】
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【表3-4】
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