特許第6774674号(P6774674)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6774674
(24)【登録日】2020年10月7日
(45)【発行日】2020年10月28日
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 5/04 20060101AFI20201019BHJP
【FI】
   A63F5/04 631
   A63F5/04 651
   A63F5/04 612
【請求項の数】1
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2016-147909(P2016-147909)
(22)【出願日】2016年7月27日
(65)【公開番号】特開2018-15241(P2018-15241A)
(43)【公開日】2018年2月1日
【審査請求日】2019年7月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】390031772
【氏名又は名称】株式会社オリンピア
(74)【代理人】
【識別番号】110003133
【氏名又は名称】特許業務法人近島国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】古橋 直樹
【審査官】 安藤 達哉
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−037977(JP,A)
【文献】 特開2004−148010(JP,A)
【文献】 特開2015−116445(JP,A)
【文献】 特開2011−172724(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数コマの図柄を可変表示させる複数の可変表示要素と、
次ゲーム以降に当せんした状態が持ち越し可能な特定役が当せんする特定の当せんエリアと、小役である第1役と第2役とが重複当せんする所定の当せんエリアと、を含む複数種類の当せんエリアの当否を決定する内部抽せん手段と、
前記可変表示要素の可変表示を、対応する停止操作に基づいて、前記内部抽せん手段で決定した当せん役に応じた図柄の組合せの表示を許容させる可変表示制御手段と、
第1遊技状態と、前記第1遊技状態において前記特定の当せんエリアに当せんし且つ前記特定役が表示できなかった場合に前記第1遊技状態から移行される第2遊技状態と、を含む複数の遊技状態の遷移を制御する遊技状態移行手段と、を有し、
前記所定の当せんエリアは、前記第1遊技状態と前記第2遊技状態とにおいて当せん可能であり、かつ前記第1遊技状態でも前記第2遊技状態でも前記第1小役と前記第2小役とが重複して当せんするように構成され、
前記第1遊技状態で前記所定の当せんエリアに当せんした場合は、前記第1役を表示させず、前記第2小役を表示可能であり、
前記第2遊技状態で前記所定の当せんエリアに当せんした場合は、前記第2小役を表示させず、前記第1役を表示可能である、
ことを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回胴式遊技機、その他のスロットマシン、アーケードゲーム機等の遊技機に関する。特に、シフトRB仕様の一種ビッグボーナスRBB、すなわち、RBB作動中の一般遊技により第一種特別役物RBの当せんを得てRBを作動させる仕様の遊技機に係る。
【背景技術】
【0002】
特許文献1,2に、シフトRB仕様の一種ビッグボーナスRBBを搭載した遊技機が開示されている。
また、非特許文献1の143頁の見出し「ビッグ中の各種抽選」のカコミ欄中に、ビッグ中の流れとして、「小役ゲーム」(RBB作動中の一般遊技)と、「JACイン」(RB作動図柄の表示)と、「JACゲーム」(RB作動中)とが連続し、「JACイン」と「JACゲーム」とが繰り返される図示があり、「JACゲーム」中に「消化中は毎ゲームベルが揃いつつ次回JACを抽選、成立したJACはJACゲーム終了次ゲームに揃う」と記載され、また、「ビッグ中&JAC中小役確率」の表中にJAC(RB)には、通常JAC(RB1)と、黒バー図柄のJAC(RB2)と、赤7図柄のJAC(RB3)という、ART(アシストリプレイタイム)のセット数等のストック上乗せに有利不利のある3種類を設け、RBB作動中のRB1〜3作動中に次回RB1〜3を抽せんする仕様が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015−116445号公報
【特許文献2】特開2015−150347号公報
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】「パチスロ必勝ガイドMAX2月号増刊パチスロ必勝ガイド攻略年鑑2013」平成25年2月1日発行
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
非特許文献1のシフトRB仕様の一種ビッグボーナスRBB搭載機で且つRBB作動中のRB作動中に次回作動予定の複数のRBを抽せんする仕様によれば、今回のJAC(RB)作動中に、通常JAC(RB1)の他、より有利な黒バー図柄のJAC(RB2)や赤7図柄のJAC(RB3)に当せんできるが、より有利なRB2やRB3に当せんしても、現在作動中のRBが7回の入賞により終了するまで、毎ゲームベルが揃うのみで出目に変化がなく、その有利な当せんがあったことは遊技者に判らない。特に、前提となるRBBの作動が予め定めた上限獲得メダル枚数の超過により終了すると、同時に作動中のRBも終了し且つ内部当せん中のRBもキャンセルされるため、せっかく、より有利なRB2やRB3の内部当せんがあっても、単にベル揃いの遊技だけで終わることもある。
【0006】
本発明の課題は、シフトRB仕様の一種ビッグボーナスRBB搭載機でRBB作動中のRB作動中に次回作動予定の複数のRBを抽せんする仕様であって、RB作動中の次回RBの当せん直後から、当せんした次回RBの種類に応じて出目に変化を付け、RBB作動中のRB作動中に次回RBの当せんを適切に示唆させる遊技興趣に富む遊技機を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
図面の符号を括弧内に付記して例示する。
複数コマの図柄を可変表示させる複数の可変表示要素(左リール1L、中リール1C、右リール1R)と、
次ゲーム以降に当せんした状態が持ち越し可能な特定役が当せんする特定の当せんエリア(例えば当せんエリア26)と、小役である第1役(例えばベルNML1)と第2役(例えばチェリーNML9)とが重複当せんする所定の当せんエリア(例えば当せんエリア25)と、を含む複数種類の当せんエリアの当否を決定する内部抽せん手段(K)と、
前記可変表示要素の可変表示を、対応する停止操作に基づいて、前記内部抽せん手段(K)で決定した当せん役に応じた図柄の組合せの表示を許容させる可変表示制御手段(リール制御手段V)と、
第1遊技状態(例えばRBB作動中のRB作動中の非内部中)と、前記第1遊技状態において前記特定の当せんエリアに当せんし且つ前記特定役が表示できなかった場合に前記第1遊技状態から移行される第2遊技状態(例えばRBB作動中のRB作動中のRB1内部中)と、を含む複数の遊技状態の遷移を制御する遊技状態移行手段(J)と、を有し、
前記所定の当せんエリア(例えば当せんエリア25)は、前記第1遊技状態と前記第2遊技状態とにおいて当せん可能であり、かつ前記第1遊技状態でも前記第2遊技状態でも前記第1小役と前記第2小役とが重複して当せんするように構成され、
前記第1遊技状態(例えばRBB作動中のRB作動中の非内部中)で前記所定の当せんエリア(例えば当せんエリア25)に当せんした場合は、前記第1役(例えばベルNML1)を表示させず、前記第2小役(例えばチェリーNML9)を表示可能であり、
前記第2遊技状態(例えばRBB作動中のRB作動中のRB1内部中)で前記所定の当せんエリア(例えば当せんエリア25)に当せんした場合は、前記第2小役(例えばチェリーNML9)を表示させず、前記第1役(例えばベルNML1)を表示可能であることを特徴とする。
【0008】
これにより、第1遊技状態と第2遊技状態とで、所定の当せんエリアに当せんした場合に、第1役と第2役との何れの図柄の組合せが表示されるかが変わる。このため、第1役と第2役の図柄の組合せの表示頻度により、第1遊技状態であるか第2遊技状態であるかの推測も可能になる。よって、特定役の当せんを適切に示唆でき、遊技興趣を高め得る。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明遊技機の斜視図。
図2】可変表示要素を構成するリールの展開図。
図3】個々の条件装置等の一覧表。
図4】同時当せんさせる条件装置別に区分した当せんエリア一覧表。
図5】遊技状態の遷移図。
図6】制御装置のブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1に、本発明を適用する回胴式遊技機を示す。回胴式遊技機は、一般にパチスロと呼ばれ、遊技機規則、すなわち平成16年(2004年)1月30日の国家公安委員会規則第1での改正を経た昭和60年(1985年)2月12日の国家公安委員会規則第4「遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則」に適合するスロットマシンである。以下、用語及びその技術内容は現行の遊技機規則に準ずる。
【0018】
遊技機筐体8Bは、ハニカムリアキャビネット8R及びキャビネット枠8W、扉状の上下フロントキャビネット8E,8Fを備える。上フロントキャビネット8Eには、動画等をフルカラーで映し出す上部液晶表示装置71、サーチライトを模したドットマトリクス表示装置73、リールパネル8、展開及び収納可能な組ランプe1〜3をもつ左上可動ランプE1,同組ランプe4〜6をもつ右上可動ランプE2,同組ランプe7〜9をもつ左下可動ランプE3,同組ランプe10〜12をもつ右下可動ランプE4、左上ランプE5,右上ランプE6、リールパネル8を囲む門型ランプE7〜E11を備える。下フロントキャビネット8Fには、操作部8S、演出用の下部液晶ボタンABを兼用し且つ上部液晶表示装置71と協働した動画等を表示させる可動式ビジョンATVから成る下部液晶表示装置72、その両脇のサイドランプE12,E13を備える。91〜94はBGMや各種効果音等を出音するスピーカ、8Mはメダル払出口、8Gはメダル受皿である。なお、左右は、遊技機に対面した遊技者目線における左右を意味する。
【0019】
リールパネル8の透明な表示窓80の内部には、複数の可変表示要素となる左リール1L、中リール1C、右リール1Rを備え、それぞれのリール帯10L,10C,10Rの外周に全部で20コマ配列した図柄のうち連続する3コマを窓越しに臨ませている。定常回転時を含む通常の正転時、各図柄は上から下にスクロールする。表示窓80の窓越しに表示される複数列及び複数段の図柄表示位置、すなわち、左・中・右リール1L,1C,1Rの3列とそれぞれの上・中・下の3段との、列と段で特定される3×3=9個の図柄表示位置において、例えば中段ライン(左中−中中−右中)のみを有効ラインとしている。なお、他のラインを含めて2本以上のラインを有効ラインとしてもよい。
【0020】
操作部8Sには、遊技媒体たる遊技メダルを投入するメダル投入口2i、開始ボタンbi・上下左右の移動ボタンb1〜4・終了ボタンboをもち、音量、光量、BGM、キャラクター等を選択変更できる実機カスタマイズボタンBT、貯留装置の電磁的記録すなわちクレジットから一回の遊技に必要な規定数例えば3枚(3BET)の掛けメダルを引き落とすベットボタン3、クレジットに残る数のメダルをメダル受皿8Gに落す精算ボタン4、各リール1L,1C,1Rの可変表示(回転)を開始させるスタートスイッチとなるスタートレバー5、各リール1L,1C,1Rに対応して設け、対応するリールの可変表示(回転)を個別に停止させるストップスイッチとなる左ストップボタン6L、中ストップボタン6C、右ストップボタン6R、メダル投入口2i下流のメダル詰り時に押すリジェクトボタン2R、ドアキー穴8Kを備える。
【0021】
また、現時のクレジット数を表示させるクレジット表示器DL1、入賞による払出メダル枚数を表示させると共に適合する停止操作情報を報知するアシストタイムATの作動時にそのAT指示情報のコードを表示させるメインモニタMAを兼ねるペイアウト表示器DL2、充当掛けメダルが1枚、2枚、3枚になる毎に点灯させる1〜3枚ランプEL1〜3、掛けメダルが受付可能なとき点灯させるベットランプELb、スタートレバー5による始動操作が可能なとき点灯させるスタートランプELs、再遊技に係る図柄の組合せが表示されたとき点灯させるリプレイランプELrを含む遊技基本ランプ類30を備える。
【0022】
ベットランプELbの点灯時、掛けメダルが0の状態でメダル投入口2iからメダル1枚を入れると1枚ランプEL1が点灯し、さらに1枚入れると2枚ランプEL2が点灯し、さらに1枚入れると3枚ランプEL3が点灯し、規定数に達する。規定数の掛けメダルになると、スタートランプELsが点灯し、スタートレバー5による始動操作が可能になる。規定数に達した状態からスタートレバー5を操作しないでメダル投入口2iにさらにメダルを入れると、クレジット表示器DL1のカウンタを進め、所定上限数である50枚まで貯留可能となる。入賞により払出されたメダルも50枚まではクレジットに加算され、50枚を超えて払出されたメダルは、メダル払出口8Mからメダル受皿8Gに受止められる。
【0023】
図2に示すように、各リール帯10L,10C,10Rの外周面には、赤7、黒バー、白バー、チェリー、スイカ、ブドウ、ベル、リプレイ、ブランクの全9種類の図柄を、図柄番号0,1〜19に対応させ且つ独特の縦の並びに従って印刷等により描いている。各リール1L,1C,1Rは20コマの図柄を配する20コマリールである。各リール1L,1C,1Rの駆動には、21コマリール駆動用の1ステップ角が約1.43度、1−2相励磁により504ステップで一回転する仕様のステッピングモータSMを用いている。21コマリールの場合、一図柄あたり504/21=24ステップの均等ステップ数を割付けることができるが、20コマリールでは、504/20=25.2で整数解にならないため、不均等ステップ数を割付けている。ステップ数の多い方を26、ステップ数の少ない方を24とし、図柄番号0〜19を5で割った整数解の余りが奇数となる図柄番号1,3,6,8,11,13,16,18の図柄に少ない方の24ステップを割付け、その他の図柄番号0,2,4,5,7,9,10,12,14,15,17,19の図柄に多い方の26ステップを割付けている。
【0024】
なお、ステッピングモータSMは、鉄芯外周に多数のロータ小歯をもつ永久磁石内蔵式のロータRmと、磁極内周に複数のステータ小歯をもつ複数組の磁極にA相、B相、C相(Aバー相(Aの反転相))、D相(Bバー相(Bの反転相))の巻線を巻回したステータSwとを有し、定常回転時、一の巻線をオンにする1相励磁と、一の巻線及び隣接する他の巻線をオンにする2相励磁とを、一割込み時間例えばt=1.49ms毎に交互に繰返す1−2相励磁により、励磁パルスの1ステップ更新により半ステップ角(2ステップ更新により1ステップ角)ずつ変位させ、504のステップ更新で一回転させる。また、励磁パルスのステップ更新方向を変更することにより正転と逆転とを可能にしている。
【0025】
定常回転時、各リール1L,1C,1Rは、504ステップと1割込時間1.49msを乗じた750.96msで一回転する。1分間に約80回転となる。図柄が一コマ移動するのに要する時間は、平均約37.55msとなる。遊技機規則において通常時のリール停止操作から停止までの規定時間「190ms以内」というのは、((190÷37.55)−1)の整数解=4コマが許容される最大滑りコマ数となる。
【0026】
図3に、内部抽せんにおいて抽せん対象とする個々の条件装置(個々の当せん役(当せんフラグ))に対応する有効ライン上の図柄の組合せを示す。役物には、第一種特別役物RBに係る役物連続作動装置RBBと、第1〜3の複数種類(3種類)の第一種特別役物RB(RB1,RB2,RB3)を定義している。RBBは、RBBの当せんのない通常中の一般遊技時に抽せんする。その当せん確率は数百分の一例えば約1/328としている。各RBは、RBB作動中の一般遊技及びRBB作動中のRB作動中に抽せんする。各RBの作動は8回の入賞で終了し、RBB作動中の一般遊技に戻る。RBBの作動は、RBB作動開始からの総払出メダル枚数が所定上限例えば300枚超過で終了する。このとき、作動中のRBも同時に終了し、内部当せん状態にあるRBはキャンセルされる。
【0027】
役物でない非役物には、再遊技に係る役(再遊技役)REP1〜9と、入賞に係る役(入賞役(小役))NML1〜9を定義している。ベルNML1は9枚、スイカNML8とチェリーNML9は3枚、その他NML2〜7は1枚のメダル払出となる。こぼしBLK1〜6は、次記当せんエリア中、左ベル〜右ベルの択役の当せん時に払出し0となる取りこぼし時に表示させる。一欄に複数の図柄を列挙しているものあるが、例えばRB2については、左リール1C及び右リール1Rの図柄は黒バー又は白バーという意味である。欄外に各役の出目を示す。
【0028】
図4に、内部抽せんにより同時当せん(重複当せん)させる条件装置毎に区分した当せんエリアを示す。内部抽せんでは、スタートレバー5の操作時、主制御装置MCのRWM上で所定範囲例えば0〜65535の2バイトの数値範囲内で高速更新するカウンタから抽出する乱数値が、その数値範囲内0〜65535にて予め定めた当せん値数(置数)により区分したどの当せんエリアに属するかにより、当せんエリアに含まれる条件装置の当せん(当せんフラグ)を決定する。当せんエリア0番の不当せんは、当該ゲームで条件装置の当せん(新たな当せん)がなかったことを意味する。
【0029】
当せんエリアは、通常中の一般遊技における非RT(RTはリプレイタイム、非RTはリプレイタイムでない状態),RT1,RT2,RT3、RBBの当せんの権利が持ち越されたRBB内部中、RBB作動中の一般遊技、RBB作動中のRB作動中に次回作動予定となるRBの当せんのない非内部中、RBB作動中のRB作動中に次回作動予定となるRB1に当せんしたRB1内部中、RBB作動中のRB作動中に次回作動予定となるRB2に当せんしたRB2内部中、RBB作動中のRB作動中に次回作動予定となるRB3に当せんしたRB3内部中の10種類の遊技状態に応じて異なる。
【0030】
再遊技の当せんエリア1〜18番には、非RT,RT1,RT2,RT3等に応じて、RT状態の昇格又は転落に係る移行仕様に適合させた抽せん対象及び当せん値数を定めている。入賞の当せんエリア19〜23番は、RT状態の如何によらず、通常中の一般遊技、RBB内部中、RBB作動中の一般遊技で同一抽せん対象かつ同一当せん値数を定めている。択役の当せんエリア19〜21左ベル、中ベル、右ベルは、それぞれ順押し、中押し、逆押しの正解押し順により停止操作したとき9枚配当のベルNML1を入賞させ、不正解押し順により停止操作したとき1枚配当の1枚役NML2〜7を所定の表示確率により入賞させる。1枚役NML2〜7を取りこぼしたとき、こぼしBLK1〜6を表示させる。
【0031】
当せんエリア24〜29は、RBB作動中のみで抽せんする。小役A,B,C,Dは、重複当せんさせる小役の構成が異なる。RBB作動中の一般遊技時、小役Aではなく、通常中の一般遊技時等と同じ小役を抽せんし、当せんエリア25〜27ではRB1のみを、同28ではRB2のみを、同29ではRB3のみを抽せんする。RBB作動中のRB作動中の非内部中は、当せんエリア25〜27では小役B又はC若しくはDとRB1との重複を、同28では小役CとRB2との重複を、同29では小役DとRB3との重複を抽せんする。RBB作動中のRB作動中のRB1〜3内部中は、当せんエリア25では小役Bのみを、同26では小役Cのみを、同27では小役Dのみを、同28では小役Cのみを、同29では小役Dのみを抽せんする。
【0032】
図5に示すように、通常中の一般遊技では、再遊技確率(リプ確率)1/7.3とした非RT、リプ確率を1/7.3とするが再遊技高確側に昇格するREP3,4,6を抽せんするRT1、リプ確率をやや高く例えば1/3等とするが更に高い再遊技高確側に昇格するREP5,6とRT1に転落するREP1,2を抽せんするRT2、リプ確率を高めた例えば1/2等とするRT3の各遊技状態を移行し得る。非RT,RT2,RT3からこぼしBLK1〜6の表示によりRT1に移行する。各遊技状態で用いる当選エリアの概略構成を付記する。数字は当せん値数の一例である。
【0033】
非RTからRT1へは、比較的当せんし易い択役の当せん時に0払出しの取りこぼしによるBLK1〜6の表示又はREP1の表示により容易に移行する。RT1からRT2、RT2からRT3の各昇格は、アシストタイムATの作動下、昇格に係る再遊技役の押し順報知により容易となり、アシストタイムATの非作動下では、たまたま昇格することはあっても直に転落してしまう。REP6の表示によるRT3への昇格は比較的低確率でされる。RT3の遊技状態がアシストタイムATとリプレイタイムRTがベストミックスしたアシストリプレイタイムARTとなる。アシストタイムATはRT3への昇格からカウントダウンする所定ゲーム数例えば最低40ゲーム間継続し、アシストタイムATが作動から非作動になると、比較的短期間のうちにこぼしBLK1〜6の表示によりRT1に転落する。
【0034】
通常中の一般遊技である非RT,RT1,RT2,RT3にてRBBに当せんし、当せんゲームで、RBB作動図柄の組合せである赤7揃いを表示できなかったとき、RBBの当せんの権利(RBB当せんフラグ)が持ち越されたRBB内部中に移行する。RBB内部中のリプ確率は1/7.3とし、不当せんエリアを大きく確保することで、早期の赤7揃いを可能にする。RBB内部中に又はRBB当せんゲームで赤7揃いを表示させると、次ゲームからRBB作動中の一般遊技に移行する。
【0035】
RBB作動中の一般遊技時、当せんエリア25〜27により(4096+8192+15241)/65536≒1/2.38の確率でRB1に当せんし、当せんエリア28により4096/65536=1/16の確率でRB2に当せんし、1024/65536=1/64の確率でRB3に当せんする。RB1〜3の作動図柄の組合せの表示確率は1としており、当せんゲームで該当する作動図柄の組合せを表示でき、次ゲームはRB作動中の非内部中となる。
【0036】
RB作動中の非内部中、当せんエリア24〜29の何れかの当せんとなる。エリア24の小役Aの当せん時は、常に9枚配当のベルNML1を入賞させる。エリア25〜27の当せん時は、役物よりも非役物に係る図柄の組合せを優先表示させる停止制御により9枚配当のベルNML1を入賞させ、次ゲームからRB1内部中となる。エリア28の当せん時は、同様に9枚配当のベルNML1を入賞させ、次ゲームからRB2内部中となる。エリア29の当せん時は、同様に9枚配当のベルNML1を入賞させ、次ゲームからRB3内部中となる。RB1内部中、RB2内部中、RB3内部中は、第一種特別役物RBの作動中に次回作動予定の第一種特別役物RBに当せんし且つ該当せんの権利が持ち越された特定内部中の遊技状態となる。
【0037】
RB1内部中、エリア24の小役Aの当せん時は、9枚配当のベルNML1を入賞させる。エリア25の当せん時は、小役B(NML1+9)を構成する第1役たるベルNML1と第2役たるチェリーNML9との何れの図柄の組合せを表示させるかについては、非内部中の遊技状態と異なる仕様にできる。すなわち、役物RB1に係る条件装置の作動中(RB1当せんフラグ成立中)という別条件装置作動中の遊技状態にあることから、停止制御を変更でき、後記リール制御手段Vにおいて構築する特定内部中停止制御変更手段V3を作動させ、第2役たるチェリーNML9を入賞させる。エリア26〜29の当せん時は、第1役たるベルNML1を入賞させる。よって、RB1内部中、チェリーの当せん確率或は入賞確率は1/16となり、非内部中よりも高くなる。
【0038】
第1役たるベルNML1よりも第2役たるチェリーNML9は、3枚配当と少ないが、アシストタイムATの作動に関して遊技者に有利となる仕様にしており、AT非作動中は、ATの作動を高確率で抽せんし、ATの作動中はATの継続ゲーム数又はセット数の上乗せを高確率で抽せんする。第1役たるベルNML1の当せんではATの作動も上乗せもほぼ期待できない仕様にしている。
【0039】
RB2内部中、エリア24の小役Aの当せん時は、9枚配当のベルNML1を入賞させる。エリア25の小役Bの当せん時は、3枚配当のチェリーNML9を入賞させる。エリア26又は28の当せん時は、小役C(NML1〜9)を構成する第1役たるベルNML1と第2役たるチェリーNML9との何れの図柄の組合せを表示させるかについては、非内部中やRB1内部中の遊技状態と異なる仕様にできる。すなわち、役物RB2に係る条件装置の作動中(RB2当せんフラグ成立中)という別条件装置作動中の遊技状態にあることから、停止制御を変更でき、特定内部中停止制御変更手段V3を作動させ、第2役たるチェリーNML9を入賞させる。エリア27又は29の当せん時は、第1役たるベルNML1を入賞させる。よって、RB2内部中、チェリーの当せん確率或は入賞確率はトータルで1/4となり、非内部中は勿論RB1内部中よりも高くなる。
【0040】
RB3内部中、エリア24の小役Aの当せん時は、9枚配当のベルNML1を入賞させる。エリア25の小役Bの当せん時又はエリア26,28の小役Cの当せん時は、3枚配当のチェリーNML9を入賞させる。エリア27又は29の当せん時は、小役D(NML1+8+9)を構成する第1役たるベルNML1と第2役たるチェリーNML9との何れの図柄の組合せを表示させるかについては、非内部中やRB1内部中、RB2内部中の遊技状態と異なる仕様にできる。すなわち、役物RB3に係る条件装置の作動中(RB3当せんフラグ成立中)という別条件装置作動中の遊技状態にあることから、停止制御を変更でき、特定内部中停止制御変更手段V3を作動させ、第2役たるチェリーNML9を入賞させる。よって、RB3内部中、チェリーの当せん確率或は入賞確率はトータルで1/2となり、非内部中は勿論RB1内部中よりも更にはRB2内部中よりも高くなる。
【0041】
RBB作動中の非内部中、RBB作動中の一般遊技時と同様、当せんエリア25〜27により(4096+8192+15241)/65536≒1/2.38の確率でRB1に当せんし、当せんエリア28により4096/65536=1/16の確率でRB2に当せんし、1024/65536=1/64の確率でRB3に当せんする。RB1よりもRB2の方が、RB2よりもRB3の方が当せん頻度が低い。しかし、逆に、ATに関して有利となるチェリーNML9を表示させる頻度は、RB1よりもRB2の方が、RB2よりみRB3の方が高くなる。従って、RB作動中、遊技者はチェリーの表示を期待しながら遊技を進めることができ、当せん頻度の低いRBの当せんを得ることができるほど、有利なチェリーの表示頻度が高くなり、AT作動に有利な所謂レア役の高確率状態を効果的に創出できる。
【0042】
また、RBBの作動が所定上限獲得枚数の300枚超過で終了することとなるときにRB1内部中、RB2内部中、RB3内部中の何れかの特定内部中の遊技状態にあったとき、次回作動予定であったRBの当せん頻度に応じて、RB1よりもRB2の方がより有利になり、RB2よりもRB3の方がより有利になるように、アシストタイムATの作動に関して遊技者に有利となる特典、具体的には、AT非作動中はATの作動抽せん、ATの作動中はATの継続ゲーム数又はセット数の上乗せ抽せんをする特典を付与することとしている。ATの作動抽せん又はATの上乗せ抽せんの当せん確率は、RB1内部中<RB2内部中<RB3内部中の順で高くしている。よって、本来当せん確率の低いチェリーの表示頻度が高い遊技状態がRBBの終了条件により途中で中断されたとしても、チェリーの表示頻度が高い場合ほど、ATの作動又は上乗せに関する期待感が増し、遊技者の失望感等を効果的に和らげ、RBBの作動終了まで遊技興趣を高く維持することができる。
【0043】
図6に示すように、遊技機筐体8Bの内部に組込む制御装置CNは、遊技の進行を管理し、内部抽せん、入賞によるメダルの払出し、再遊技の作動、役物の作動、アシストタイムATの作動等の遊技者利益に関係する主遊技制御を実行させる所謂メイン側と呼ばれる遊技機規則でいう主基板に対応する主制御装置MCと、この主制御装置MCから一方向性通信仕様に従って送信する情報を受信して主制御装置MCでの決定事項に基づいて演出制御を実行させる所謂サブ側と呼ばれる遊技機規則でいう周辺基板に対応する周辺制御装置SCとを含む。一方向性通信仕様とは、主基板に関して遊技機規則で規定する「周辺基板が送信する信号を受信することができるものでないこと」を満たす通信仕様をいう。
【0044】
主制御装置MCは、読み出し専用のリードオンリーメモリROM及び読み書き可能なリードライトメモリーRWMを内蔵したZ80互換チップから成る8ビットのメインCPUを備え、例えば12MHzのシステムクロック動作環境下で使用している。メインCPUは、基本的なZ80仕様に所定の遊技機用拡張仕様を適用している。
【0045】
メインCPUの入力ポートI1には、各リール1L,1C,1RのインデックスセンサIDs、各ストップボタン6L,6C,6R、ベットボタン3、精算ボタン4、スタートレバー5、メダル投入口2iから受入れたメダルを選別して検出するメダルセレクター2に設けるメダル投入センサーSEN0及びメダル通過センサーSEN1,2、メダルセレクター2からメダルを受け継いでメダル払出装置HPのホッパータンクに放出するRシュートに設けるRシュートセンサーSEN3、メダル払出装置HPの出口に設けるメダル払出センサーSEN4の各信号を入力している。出力ポートO1から、各ストップボタン6L,6C,6Rの内蔵LED61,62,63を、モータドライバDr1を介して各ステッピングモータSMを、LEDドライバDr2を介して遊技基本ランプ類30を、ソレノイドドライバDr3を介してメダルセレクター2からメダルを離脱させてメダル受皿8Gに戻すブロッカー爪部28を突出させるブロッカーソレノイド28sを、モータドライバDr4を介してメダル払出装置HPのメダル払出モータHPmを各制御している。
【0046】
メインCPUのROM上には、スタートレバー5の操作を契機に、図4の仕様に基づく内部抽せんを実行する内部抽せん手段K、スタートレバー5の操作後で且つ前遊技の開始から最低遊技間隔の4.1秒経過後に全リールを正転側に加速処理して定常回転に到達させる回胴回転装置制御手段V1と各リールを対応するストップボタンの操作により個別に停止させて有効ラインに当せん役に対応した図柄の組合せの表示を許容させる回転停止装置制御手段V2とRB1〜3の各内部中の遊技状態時に持ち越しに係るRB1〜3の種類に応じて、一の当せんエリア内で重複当せんさせる第1役たるベルNML1と第2役たるチェリーNML9との何れの図柄の組合せを表示させるかを変更する特定内部中停止制御変更手段V3を含むリール制御手段V、遊技結果が入賞なら所定配当数のメダルを払出すメダル払出手段M、遊技結果が再遊技の作動なら次ゲームの掛けメダルを同一規定数で自動投入するメダル自動投入手段Q、図5の仕様に基づいて遊技状態を移行させる遊技状態移行手段J、所定のフリーズ抽せんにより当せん役別に定めた所定確率により各リールを逆回転等させる所定の回胴演出の当否を決定するフリーズ抽せん手段W、その当せんに係る回胴演出を実行させる回胴演出実行手段Gを設けている。
【0047】
また、メインCPUのROM上には、アシストタイムATの作動を内部当せん役等と関連付けた所定作動条件下で決定するAT作動決定手段H1、アシストタイムATの作動を延長させることとなる継続ゲーム数やセット数の上乗せを内部当せん役等と関連付けた所定上乗せ条件下で決定するAT上乗せ決定手段H2、アシストタイムATの作動決定から作動終了までを管理するAT継続管理手段H3、押し順小役についての正解押し順等のAT指示情報を主制御装置MCで管理するペイアウト表示器DL2の表示機能を借りて構築するメインモニタMAに出力させると共に周辺制御装置SCで管理する液晶表示装置71等に出力させるAT指示情報出力手段H4を設けている。
【0048】
アシストタイムATの作動条件の具備又は上乗せ条件の具備は、「スイカ(NML8)」<「チャンスリプ1〜3(REP7〜9)」<「チェリー(NML9)」<「RBB作動中の一般遊技時のRB2(当せんエリア28)」のチャンス役序列に従って期待できる仕様にしている。「確定チャンリプ(REP6)」と「RBB作動中の一般遊技時のRB3(当せんエリア29)」は、AT非作動中はAT作動を確定させ、AT作動中は大量上乗せを確定させる確定チャンス役としている。
【0049】
周辺制御装置SCは、外付けする読み出し専用のリードオンリーメモリROMと、内蔵及び外付けする読み書き可能なリードライトメモリーRWMをもつ32ビットRISC(Reduced Instruction Set Computer)チップマイコンから成るサブCPUを備え、例えば約200MHzのシステムクロック動作環境下で使用している。サブCPUは、リアルタイムオペレーティングシステムRTOS(Real−Time Operating System)の管理下、画像演出や音声演出等に関するタスクに割当てるCPU時間、優先順位を制御することにより、適切且つ効率的なタスクの並行処理を可能にしている。
【0050】
サブCPUの入力ポートI2には、主制御装置MCからの送信情報、実機カスタマイズボタンBT、下部液晶ボタンABの信号を入力している。主制御装置MCからの送信情報すなわち周辺制御装置SCの受信情報には、メイン側初期化完了情報、ベットボタン3の操作情報を含むメダル投入情報、スタートレバー5の操作情報を含むリール始動情報、内部抽せんによる当せんフラグ情報、ストップボタン6L,6C,6Rの操作情報、遊技結果情報、遊技状態情報、フリーズ及び回胴演出情報、AT作動情報、AT指示情報、AT上乗せ情報、AT終了情報、エラー情報等、主制御装置MCで検出し又は決定若しくは実行する各種情報が含まれる。
【0051】
サブCPUは、I2Cのマイクロコントローラとしても機能し、CPU内蔵I2CのシリアルクロックラインSCLとシリアルデータラインSDAに、リアルタイムクロックRTCのシリアルクロックラインSCLとシリアルデータラインSDAを接続している。シリアルクロックラインSCLとシリアルデータラインSDAとは、それぞれ、抵抗rpを介してサブCPUの主動作電位vdd=3.3Vにプルアップしている。リアルタイムクロックRTCの時計機能は、遊技機の電源オンオフに拘らず、二次電池等のバックアップ電源Btにより例えば10年以上の長期間にわたり継続的に維持される。
【0052】
サブCPUのROM上には、主制御装置MCからの受信情報に基づいて、上部液晶表示装置71にAT指示情報出力手段H4から出力するAT指示情報に従ったナビ例えば正解押し順が左第1停止ならストップボタン位置に対応させて「1−−」等を表示させる表示ナビ手段X1、この表示ナビに連動してスピーカ91〜94から操作すべきストップボタンが左か中か右かを音声で知らせる音声ナビ手段X2、遊技状態、回胴演出、AT期間等に応じて液晶表示装置71,72及びドットマトリクス表示装置73に映し出す動画展開等を変更表示させる画像演出手段X3、これに連動して各種ランプE1〜E13の点灯及び発光色を制御するランプ演出手段X4、スピーカ91〜94から効果音やBGMを出音させる音声演出手段X5、可動ランプE1〜E4の展開及び収納を制御するメカ演出手段X6、下部液晶ボタンABの押圧に連動させて振動発生装置90を駆動する振動演出手段X7等を設けている。
【0053】
サブCPUのCPU内蔵バスにはI2CコントローラI2Cnを接続しており、このI2CコントローラI2CnのシリアルクロックラインSCLとシリアルデータラインSDAを、表示窓80に臨む9つの図柄をリール帯10L,10C,10Rの背面から照明するリールバックランプBL1〜9を制御するLEDドライバDr5、可動ランプE1〜4を制御するLEDドライバDr6、その他の上フロントキャビネット8Eに設けるランプE5〜11を制御するLEDドライバDr7、下フロントキャビネット8Fに設けるランプE12,13を制御するLEDドライバDr8の各シリアルクロックラインSCLとシリアルデータラインSDAに接続している。
【0054】
上部液晶表示装置71及び下部液晶表示装置72は、VDP(Video Display Processor)、出力ポートO2、LCDドライバDr9,10を介して制御している。ドットマトリクス表示装置73は、出力ポートO2、LEDドライバD11を介して制御している。可動ランプE1〜4を駆動するステッピングモータm1〜4は、出力ポートO2、モータドライバDr12を介して制御している。振動発生装置90は、出力ポートO2、モータドライバDr13を介して制御している。スピーカ91〜94からの音声は、音声IC、出力ポートO2、パワーアンプDr14を介して制御している。下部液晶ボタンABをロックしてその押圧を禁止する下部液晶ボタンロッカーARは、出力ポートO2、ソレノイドドライバDr15を介して制御している。
【0055】
以上の実施形態では、RBB作動中のRB作動中は、RB1〜3で共通の仕様としたが、RBB作動中の一般遊技で当せんしたRBの種類に応じて異なるRB作動中の仕様としてもよい。また、チェリーNML9は、左リール1Lの赤7とブランクをチェリー代用図柄に用いて表示確率を1とし、取りこぼし無しとしたが、チェリー代用図柄は用いず、表示確率1を下回る取りこぼし有りとしてもよい。さらに、第2役は、チェリーNML9に代え、或いは、チェリーNML9に加え、スイカNML8を用いてもよいし、さらに、チャンス目役等の他の小役を定義して用いても良い。また、以上の実施形態では、各RBの作動を8回の入賞で終了するものとしたが、RBの種類に応じて終了条件を異ならしめ、例えば、RB1は3回の入賞で終了し、RB2は7回の入賞で終了し、RB3は8回の入賞で終了する仕様にしてもよい。なお、各リール1L,1C,1Rのブドウ図柄は、スイカ図柄に似せたスイカ2図柄としてもよい。以上の説明中、具体的数字や図柄等は一例示に過ぎない。
【符号の説明】
【0056】
1L;左リール,1C;中リール,1R;右リール
2i;メダル投入口、2;メダルセレクター
3;ベットボタン、4;精算ボタン
5;スタートレバー、6L,6C,6R;各ストップスイッチ
71;上部液晶表示装置、72;下部液晶表示装置
8;リールパネル、80;表示窓
CN;制御装置、MC;主制御装置、SC;周辺制御装置
K;内部抽せん手段、V;リール制御手段
V1;回胴回転装置制御手段、V2;回転停止装置制御手段
V3;特定内部中停止制御変更手段
M;メダル払出手段、Q;メダル自動投入手段、J;遊技状態移行手段
W;フリーズ抽せん手段、G;回胴演出実行手段
H1;AT作動決定手段、H2;AT上乗せ決定手段
H3;AT継続管理手段、H4;AT指示情報出力手段
図1
図2
図3
図4
図5
図6