(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
【0015】
≪実施の形態1≫
図1は、本発明の一実施の形態に係る外部インターフェース回路を含む制御機器の構成
を示す図である。
図1に示される制御機器100は、例えば、各種センサや流量計等のフィールド機器か
らの信号を入力するとともに、入力された信号に基づいて各種のデータ処理を行うことに
より、そのデータ処理結果に応じた制御信号等を生成して制御対象機器としてのフィール
ド機器(例えば、熱源機器、バルブ、バルブポジショナ等)に出力する装置であり、例え
ばコントローラや温度調節計等である。
【0016】
図1に示すように、制御機器100は、外部インターフェース回路1と、CPU2等の
内部回路と、バス3とを備えている。
制御機器100において、CPU2等の内部回路は、バス3を経由して外部インターフ
ェース回路1と共通に接続されている。CPU2等の内部回路は、外部インターフェース
回路1を介してセンサやバルブポジショナ等の外部のフィールド機器との間で信号の送受
信が可能となっている。
【0017】
ここで、上記内部回路とは、制御機器100の主たる機能を実現するための回路であり
、例えば、CPU等のプログラム処理装置、メモリなどの記憶装置、および各種の信号処
理回路等のディジタル回路を例示することができる。同図には、上記内部回路の一例とし
てCPU2のみを図示しているが、その他の内部回路がバス3を介して外部インターフェ
ース回路1に接続され、外部インターフェース回路1との間でデータの送受信を行っても
よい。
【0018】
外部インターフェース回路1は、端子PIOa,PIOb,COMを一組とする3つの
外部端子を有し、それらの外部端子に対する信号の入力および出力を行う回路である。具
体的に、外部インターフェース回路1は、端子PIOa,PIOb,COMに対する信号
の入力および出力の切り替えと、入出力対象信号の種別(電圧および電流)の切り替えを
行う。例えば、外部インターフェース回路1は、端子PIOaおよび端子PIObを、電
圧入力端子、電流入力端子、電圧出力端子、電流出力端子、および2線式または3線式の
抵抗センサの接続端子(センサ入力端子)として機能させることができる。
【0019】
以下、外部インターフェース回路1の具体的な構成について説明する。
図1に示されるように、外部インターフェース回路1は、入出力切替回路10、出力回
路11_1、11_2、入力回路12_1、12_2、およびインターフェース制御回路
13を備えている。
【0020】
なお、外部インターフェース回路1は、1チップの半導体集積回路で実現してもよいし
、マルチチップまたはICチップとディスクリート部品との組み合わせによって実現して
もよい。例えば、外部インターフェース回路1は、入出力切替回路10、出力回路11_
1、11_2、入力回路12_1、12_2、およびインターフェース制御回路13を一
つの半導体基板に形成した1チップの半導体集積回路として実現してもよいし、一部の機
能部をディスクリート部品によって実現し、その他の機能部をICチップに形成すること
によって実現してもよい。
【0021】
インターフェース制御回路13は、バス3を介してCPU2に接続され、CPU2との
間でデータの送受信を行うとともに、入出力切替回路10の機能を切り替える回路である
。具体的に、インターフェース制御回路13は、CPU2からの指示に応じて、入出力切
替回路10を、電圧入力回路、電圧出力回路、電流入力回路、電流出力回路、2線式の抵
抗センサ用入力回路、および3線式の抵抗センサ用入力回路の何れか一つの回路として機
能させる。
【0022】
例えば、端子PIOa,PIObからの2つの電圧信号の出力(2チャンネルの電圧出
力)がCPU2から指示された場合、インターフェース制御回路13は、入出力切替回路
10を“電圧出力回路”として機能させる選択信号SELを入出力切替回路10に対して
出力するとともに、出力対象の2つの信号Soa、Sobを出力回路11_1、11_2
を介して入出力切替回路10に出力する。
また、例えば、端子PIOa,PIObへの2つの電流信号の入力(2チャンネルの電
流出力)がCPU2から指示された場合、インターフェース制御回路13は、入出力切替
回路10を“電流入力回路”として機能させる選択信号SELを入出力切替回路10に対
して出力するとともに、端子PIOa,PIObから入出力切替回路10に入力された2
つの電流信号を入力信号Sia、Sibとして受信し、バス3を介してCPU2等の内部
回路に与える。
【0023】
出力回路11_1は、インターフェース制御回路13から供給された出力信号Soaに
基づいて、出力信号Voaを生成する。同様に、出力回路11_2は、インターフェース
制御回路13から供給された出力信号Sobに基づいて、出力信号Vobを生成する。出
力回路11_1、11_2は、例えば、D/A変換回路から構成されている。例えば、出
力回路11_1、11_2は、CPU2からインターフェース制御回路13を介して供給
されたディジタルの信号Soa、Sobを、D/A変換回路によってアナログ信号(電圧
信号)に変換し、出力信号Voa、Vobとして入出力切替回路10に与える。
【0024】
入力回路12_1は、入出力切替回路10から供給された入力信号Viaに基づいて、
入力信号Siaを生成する。同様に、入力回路12_2は、入出力切替回路10から供給
された入力信号Vibに基づいて、入力信号Sibを生成する。入力回路12_1、12
_2は、例えば、プログラマブルアンプ(PGA)とA/D変換回路とから構成されてい
る。例えば、入力回路12_1、12_2は、入出力切替回路10から供給された入力信
号Via,Vib(電圧信号)をPGAによって所望の振幅レベルまで増幅し、増幅した
信号をA/D変換回路によってディジタル信号に夫々変換し、入力信号Sia、Sibと
してインターフェース制御回路13に与える。
【0025】
入出力切替回路10は、端子PIOa,PIObに対する信号の入出力を切り替える回
路である。具体的に、入出力切替回路10は、インターフェース制御回路13から出力さ
れた選択信号SELに基づいて、端子PIOa,PIObに対する信号の入力および出力
の切り替えと、端子PIOa,PIObに対する入出力信号の種別(電圧および電流)の
切り替えを行う。入出力切替回路10は、内部において、第1基準電圧VCOM1が供給
される第1基準電圧ラインVCOM1と、第2基準電圧VCOM2が供給される第2基準
電圧ラインVCOM2とを有している。第1基準電圧ラインVCOM1には、端子COM
が接続され、第2基準電圧ラインVCOM2には、後述する抵抗R3a,R3b等が接続
される。
実施の形態1に係る外部インターフェース回路1では、第1基準電圧VCOM1と上記
第2基準電圧VCOM2とは同一の電圧である。
【0026】
以下、入出力切替回路10の具体的な構成について詳細に説明する。
【0027】
図2は、入出力切替回路10の構成を示す図である。
図3は、入出力切替回路10の具体的な回路構成例を示す図である。
図2,3に示されるように、入出力切替回路10は、電圧電流変換回路101〜104
と、抵抗R3a〜R5a,R3b〜R5bと、電流源Ia,Ibと、スイッチSWa,S
Wbと、制御回路106、109と、電圧生成回路107、110と、入力信号生成回路
108、111と、スイッチ回路105とを含む。
【0028】
なお、
図2、3を含む以下の説明では、出力回路11_1、11_2から出力信号Vo
a、Vobが供給される入出力切替回路10上の信号ラインを内部端子PVoa、PVo
bと夫々表記する。また、本実施の形態では、入力信号Viaが正側の入力信号Via(
+)と負側の入力信号Via(−)との差電圧として入力回路12_1に供給され、入力
信号Vibが正側の入力信号Vib(+)と負側の入力信号Vib(−)との差電圧とし
て入力回路12_2に供給されるものとする。更に、入力回路12_1への入力信号Vi
a(+)、Via(−)が出力される入出力切替回路10上の信号ラインを夫々内部端子
PVia(+)、PVia(−)と表記し、入力回路12_2へのVib(+)、Vib
(−)が出力される入出力切替回路10上の信号ラインを夫々内部端子PVib(+)、
PVib(−)と表記する。
【0029】
電圧電流変換回路(V/I)101は、信号ラインN1aの電圧に応じた電流を端子P
IOaに出力する回路である。電圧電流変換回路(V/I)102は、端子PIOaと信
号ラインN3aとの間に電流経路を形成するとともに、当該電流経路に信号ラインN2a
の電圧に応じた電流を出力する回路である。抵抗R3aは、第2基準電圧ラインVCOM
2と信号ラインN3aとの間に接続されている。
【0030】
図3に示されるように、電圧電流変換回路101、102は、例えばNPN型のトラン
ジスタQ1a、Q2aによって実現することができる。この場合、トランジスタQ1aの
コレクタ電極が電源電圧VCC(VCC>GND)が供給される電源電圧ラインに接続さ
れ、ベース電極が信号ラインN1aに接続され、エミッタ電極が端子PIOaに接続され
る。また、トランジスタQ2aのコレクタ電極が端子PIOaに接続され、ベース電極が
信号ラインN2aに接続され、エミッタ電極が信号ラインN3a(抵抗R3aの一端)に
接続される。
すなわち、電圧電流変換回路101、102、および抵抗R3aは、信号ラインNa1
,Na2の電圧に基づいて端子PIOaに対するシンク電流およびソース電流を生成する
とともに、抵抗R3aによって上記シンク電流を電圧に変換して信号ラインNa3に出力
するシンク・ソース回路を構成している。
【0031】
また、電圧電流変換回路(V/I)103、104、および抵抗R3bも、信号ライン
N1b,N2b、N3b、端子PIOb、および第2基準電圧ラインVCOM2との間に
、電圧電流変換回路101、102、および抵抗R3aと同様のシンク・ソース回路を構
成している。すなわち、電圧電流変換回路103、104、および抵抗R3bは、信号ラ
インN1b,N2bの電圧に基づいて端子PIObに対するシンク電流およびソース電流
を生成するとともに、抵抗R3bによって上記シンク電流を電圧に変換して信号ラインN
3bに出力するシンク・ソース回路を構成している。なお、電圧電流変換回路103、1
04は、電圧電流変換回路101、102と同様に、NPN型のトランジスタQ1b、Q
2bによって実現することができる。
【0032】
抵抗R4aは、信号ラインN4aと端子PIOaとの間に接続されている。抵抗R5a
は、信号ラインN5aと端子PIOaとの間に接続されている。電流源IaとスイッチS
Waとは、固定電位ライン(例えば電源電圧ライン)と信号ラインN4aとの間に直列に
接続される。スイッチSWaのオン・オフが制御されることにより、信号ラインN4aに
対する電流Iaの供給と遮断が切り替えられる。
【0033】
抵抗R4bは、信号ラインN4bと端子PIObとの間に接続される。抵抗R5bは、
信号ラインN5bと端子PIObとの間に接続される。電流源IbとスイッチSWbとは
、固定電位ライン(例えば電源電圧ライン)と信号ラインN4bとの間に直列に接続され
る。スイッチSWbのオン・オフが制御されることにより、信号ラインN4bに対する電
流Ibの供給と遮断が切り替えられる。
【0034】
電圧生成回路(H
2a(S))107は、信号ラインN7aの電圧に応じた電圧を生成す
る回路である。制御回路(H
1a(S))106は、出力回路11_1から供給された出力
信号Voaと電圧生成回路107によって生成された電圧との差に応じた制御信号を信号
ラインN6aに出力する回路である。
【0035】
図3に示されるように、電圧生成回路107は、抵抗R1a,R2aおよびスイッチS
1a,S2a,S3aによって実現することができる。例えば、電圧生成回路107にお
いて、抵抗R2a、スイッチS2a,スイッチS1a,および抵抗R1aは、信号ライン
N7aと第1基準電圧VCOM1との間に直列に接続されている。また、スイッチS3a
は、スイッチS2aとスイッチS1aとの接続ノードと、信号ラインN7aとの間に接続
されている。これによれば、各スイッチS1a,S2a,S3aのオン・オフの組み合わ
せにより、信号ラインN7aの電圧に応じた検出電圧を、スイッチS2aとスイッチS1
aとの接続ノードから出力することができる。なお、信号ラインN7aの電圧と上記検出
電圧との比率は、スイッチS1a、S2a、S3aのオン・オフの組み合わせによって変
更可能である。
【0036】
また、
図3に示されるように、制御回路106は、差動増幅回路AMP1(例えばOP
アンプ)によって実現することができる。例えば、差動増幅回路AMP1の非反転入力端
子(+)は内部端子PVoaに接続され、差動増幅回路AMP1の反転入力端子(−)は
、スイッチS2aとスイッチS1aとの接続ノードに接続され、差動増幅回路AMP1の
出力端子は、信号ラインN6aに接続される。
制御回路106および電圧生成回路107を用いることにより、フィードバック回路を
実現することができる。
【0037】
電圧生成回路(H
2b(S))110は、信号ラインN7bの電圧に応じた電圧を生成す
る回路である。制御回路(H
1b(S))109は、出力回路11_2から供給された出力
信号Vobと電圧生成回路110によって生成された電圧との差に応じた制御信号を信号
ラインN6bに出力する回路である。制御回路109および電圧生成回路110も、制御
回路106および電圧生成回路107と同様の内部構成を有し、フィードバック回路を実
現することができる。
【0038】
入力信号生成回路(H
3a(S))108は、信号ラインN8aの電圧に応じて、入力信
号Viaの正極側の入力信号Via(+)を生成するとともに、信号ラインN9aの電圧
に応じて、入力信号Viaの負極側の入力信号Via(−)を生成する回路である。
図3
に示されるように、入力信号生成回路108は、内部端子PVia(+)と第1基準電圧
VCOM1との間に直列に接続されたスイッチS4aおよび抵抗R7aと、内部端子PV
ia(+)と信号ラインN8aとの間に接続された抵抗R6aとから構成されている。な
お、信号ラインN9aは、例えば内部端子PVia(−)と直接接続されている。
【0039】
入力信号生成回路(H
3b(S))111は、信号ラインN8bの電圧に応じて、入力信
号Vibの正極側の入力信号Vib(+)を生成するとともに、信号ラインN9bの電圧
に応じて、入力信号Vibの負極側の入力信号Vib(−)を生成する回路である。入力
信号生成回路111は、入力信号生成回路108と同様の回路構成を有している。すなわ
ち、
図3に示されるように、入力信号生成回路111は、内部端子PVib(+)と第1
基準電圧VCOM1との間に直列に接続されたスイッチS4bおよび抵抗R7bと、内部
端子PVib(+)と信号ラインN8bとの間に接続された抵抗R6bとから構成されて
いる。なお、信号ラインN9bは、例えば内部端子PVib(−)と直接接続されている
。
【0040】
スイッチ回路105は、選択信号SELに応じて、信号ラインN1a〜N9a,N1b
〜N9b間の接続を切り替える回路である。すなわち、スイッチ回路105は、選択信号
SELに応じて、信号ラインN1a〜N9a,N1b〜N9bの間に所望の信号伝達経路
を形成する。例えば、スイッチ回路105は、一つの信号ラインをその他の一つまたは複
数の信号ラインに接続するための複数のスイッチ(図示せず)から構成されており、それ
らのスイッチのオン・オフは選択信号SELによって切替可能となっている。なお、上述
したスイッチS1a〜S4a、S1b〜S4b、SWa、およびSWbも同様に、選択信
号SELによってオン・オフが制御されるものとする。
【0041】
以上、入出力切替回路10によれば、スイッチ回路105によって信号ラインN1a〜
N9a,N1b〜N9b間の信号伝達経路を変更することにより、入出力切替回路10の
外部インターフェースとしての機能を切り替えることができる。例えば、スイッチ回路1
05によって、入出力切替回路10を、電圧入力回路、電圧出力回路、電流入力回路、電
流出力回路、2線式の抵抗センサ用入力回路、および3線式の抵抗センサ用入力回路の何
れかの外部インターフェースとして機能させることができる。以下、いくつか具体例を示
す。
【0042】
(1)3線式の抵抗センサ用入力回路
図4は、実施の形態1に係る外部インターフェース回路1の入出力切替回路10を3線
式の抵抗センサ用入力回路として機能させる場合における入出力切替回路10内の接続関
係を示す図である。また、
図5は、この場合における入出力切替回路10の具体的な回路
構成を示す図である。なお、
図4、5を含む以下の図では、スイッチ回路105内のスイ
ッチの切り替えによって形成される信号経路を太い実線で表すこととする。
【0043】
図4、5に示されるように、3線式の抵抗センサを構成する測温抵抗Pt100の一端
が端子PIOaに接続され、測温抵抗Pt100の他端が端子COM、PIObに夫々接
続される。なお、
図4,5において、抵抗r
La、r
Lb、r
Lcは配線抵抗成分を表している
。
この場合に、選択信号SELを切り替えることにより、スイッチ回路105によって、
信号ラインN4aを信号ラインN8aと接続し、信号ラインN5aを信号ラインN9a,
N8bと接続し、信号ラインN5bを信号ラインN9bに接続する。また、スイッチ回路
105以外のスイッチのうち、スイッチSWa,SWbをオンさせ、それ以外のスイッチ
をオフさせる。
【0044】
これによれば、電流源Iaから出力された電流は、抵抗R4aを介して端子PIOaか
ら出力され、測温抵抗Pt100、端子COMを経由して第1基準電圧ラインVCOM1
に流れ込む。このとき、内部端子PVia(+)、PVia(−)はハイインピーダンス
であるため、信号ラインN4a(N8a)の電圧が入力信号Via(+)として入力回路
12_1に入力され、信号ラインN5a(N9a)の電圧が入力信号Via(−)として
入力回路12_1に入力される。すなわち、抵抗R4aの両端の電圧が入力信号Viaと
して入力回路12_1に入力される。
【0045】
一方、電流源Ibから出力された電流は、抵抗R4bを介して端子PIObから出力さ
れ、端子COMを介して第1基準電圧ラインVCOM1に流れ込む。このとき、内部端子
PVib(+)、PVib(−)はハイインピーダンスであるため、信号ラインN5b(
N9b)の電圧が入力信号Vib(−)として入力回路12_2に入力され、信号ライン
N8b(N9a、N5a)の電圧が入力信号Vib(+)として入力回路12_2に入力
される。すなわち、端子PIOaと端子PIObとの間の電圧が入力信号Vibとして入
力回路12_2に入力される。
【0046】
以上、
図4、5に示すように信号ラインN1a〜N9a,N1b〜N9b間の信号伝達
経路を形成することにより、入出力切替回路10を3線式の抵抗センサ用入力回路として
機能させることができる。
【0047】
なお、2線式の抵抗センサ用入力回路を実現する場合には、スイッチ回路105によっ
て、信号ラインN5aと信号ラインN8aとを接続し、信号ラインN9aを第1基準電圧
と接続し、また,信号ラインN5bと信号ラインN8bとを接続し,信号ラインN9bを
第1基準電圧VCOM1と接続し,また、スイッチ回路105以外のスイッチのうち、ス
イッチSWa,SWbをオンさせ、それ以外のスイッチをオフさせた上で、端子PIOa
と端子COMとの間の電圧が入力信号Via,端子PIObと端子COMとの間の電圧が
入力信号Vibが,それぞれ,入力回路12_1、12_2に入力すればよい。
【0048】
(2)電圧入力回路
図6は、実施の形態1に係る外部インターフェース回路1の入出力切替回路10を電圧
入力回路として機能させる場合における入出力切替回路10内の接続関係を示す図である
。また、
図7は、この場合における入出力切替回路10の具体的な回路構成を示す図であ
る。
【0049】
図6、7に示されるように、チャンネル1側の入力電圧を生成する電圧源V1の正極端
子が端子PIOaに接続され、電圧源V1の負極端子が端子COMに接続される。また、
チャンネル2側の入力電圧を生成する電圧源V2の正極端子が端子PIObに接続され、
電圧源V2の負極端子が端子COMに接続される。
この場合に、選択信号SELを切り替えることにより、スイッチ回路105によって、
信号ラインN4aを信号ラインN8aと接続し、信号ラインN9aを第2基準電圧ライン
VCOM2と接続し、信号ラインN4bを信号ラインN8bに接続し、信号ラインN9b
を第2基準電圧ラインVCOM2に接続する。また、スイッチ回路105以外のスイッチ
のうち、スイッチS4a,S4bをオンさせ、それ以外のスイッチをオフさせる。
【0050】
これによれば、内部端子PVia(+)、PVia(−)がハイインピーダンスである
ことから、端子PIOaの電圧が抵抗R4a、R6a、R7aによって抵抗分圧されて入
力信号Via(+)として入力回路12_1に入力され、信号ラインN9aの電圧(第1
基準電圧VCOM1)が入力信号Via(−)として入力回路12_1に入力される。す
なわち、電圧源V1の両端の電圧が、入力信号Viaとして入力回路12_1に入力され
る。
【0051】
一方、内部端子PVib(+)、PVib(−)がハイインピーダンスであることから
、端子PIObの電圧が抵抗R4b、R6b、R7bによって抵抗分圧されて入力信号V
ib(+)として入力回路12_2に入力され、信号ラインN9bの電圧(第1基準電圧
VCOM1)が入力信号Via(−)として入力回路12_2に入力される。すなわち、
電圧源V2の両端の電圧が、入力信号Vibとして入力回路12_2に入力される。
【0052】
以上、
図6、7に示すように信号ラインN1a〜N9a,N1b〜N9b間の信号伝達
経路を形成することにより、入出力切替回路10を2チャンネルの電圧入力が可能な電圧
入力回路として機能させることができる。
【0053】
(3)電流入力回路
図8は、実施の形態1に係る外部インターフェース回路1の入出力切替回路10を電流
入力回路として機能させる場合における入出力切替回路10内の接続関係を示す図である
。また、
図9は、この場合における入出力切替回路10の具体的な回路構成を示す図であ
る。
【0054】
図8、9に示されるように、チャンネル1側の入力電流を生成する電流源I1の電流出
力端子が端子PIOaに接続され、電流源I1の基準端子が端子COMに接続される。ま
た、チャンネル2側の入力電流を生成する電流源I2の電流出力端子が端子PIObに接
続され、電流源I2の基準端子が端子COMに接続される。
この場合に、選択信号SELを切り替えることにより、スイッチ回路105によって、
信号ラインN4aを信号ラインN8aと接続し、信号ラインN5a,N9aを第2基準電
圧ラインVCOM2と接続し、信号ラインN4bを信号ラインN8bに接続し、信号ライ
ンN5b,N9bを第2基準電圧ラインVCOM2に接続する。また、スイッチ回路10
5以外のスイッチをオフさせる。
【0055】
これによれば、内部端子PVia(+)、PVia(−)がハイインピーダンスである
ことから、電流源I1から出力された電流は、端子PIOaおよび抵抗R5aを経由して
第2基準電圧VCOM2に流れ込む。このとき、端子PIOaの電圧が信号ラインN4a
、N8aを経由して入力信号Via(+)として入力回路12_1に入力され、信号ライ
ンN9aの電圧(第2基準電圧VCOM2)が入力信号Via(−)として入力回路12
_1に入力される。すなわち、抵抗R5aの両端の電圧が入力信号Viaとして入力回路
12_1に入力される。
【0056】
一方、内部端子PVib(+)、PVib(−)がハイインピーダンスであることから
、電流源I2から出力された電流は、端子PIObおよび抵抗R5bを経由して第2基準
電圧VCOM2に流れ込む。このとき、端子PIObの電圧が信号ラインN4b、N8b
を経由して入力信号Vib(+)として入力回路12_2に入力され、信号ラインN9b
の電圧(第2基準電圧VCOM2)が入力信号Vib(−)として入力回路12_2に入
力される。すなわち、抵抗R5bの両端の電圧が入力信号Vibとして入力回路12_2
に入力される。
【0057】
以上、
図8、9に示すように信号ラインN1a〜N9a,N1b〜N9b間の信号伝達
経路を形成することにより、入出力切替回路10を2チャンネルの電流入力が可能な電流
入力回路として機能させることができる。
【0058】
(4)電圧出力回路
図10は、実施の形態1に係る外部インターフェース回路1の入出力切替回路10を電
圧出力回路として機能させる場合における入出力切替回路10内の接続関係を示す図であ
る。また、
図11は、この場合における入出力切替回路10の具体的な回路構成を示す図
である。
【0059】
図10、11に示されるように、チャンネル1側の出力電圧を受ける負荷RLaが端子
PIOaと端子COMとの間に接続され、チャンネル2側の出力電圧を受ける負荷RLb
が端子PIObと端子COMとの間に接続される。
この場合に、選択信号SELを切り替えることにより、スイッチ回路105によって、
信号ラインN1aを信号ラインN6aと接続し、信号ラインN5aを信号ラインN7aと
接続し、信号ラインN1bを信号ラインN6bと接続し、信号ラインN5bを信号ライン
N7bと接続する。また、スイッチ回路105以外のスイッチのうち、スイッチS1a,
S2a,S1b,S2bをオンさせ、それ以外のスイッチをオフさせる。
【0060】
これによれば、制御回路106、電圧生成回路107、電圧電流変換回路101、およ
び抵抗R5aによって負帰還回路が形成され、出力信号Voaに応じた電圧が端子PIO
aに出力される。同様に、制御回路109、電圧生成回路110、電圧電流変換回路10
3、および抵抗R5bによって負帰還回路が形成され、出力信号Vobに応じた電圧が端
子PIObに出力される。
【0061】
なお、この場合に、更にスイッチ回路105によって、信号ラインN4aを信号ライン
N8aと接続し、信号ラインN9aを第2基準電圧ラインVCOM2と接続することによ
り、端子PIOaの電圧を入力信号Viaとしてモニタすることができる。また、信号ラ
インN4bを信号ラインN8bと接続し、信号ラインN9bを第2基準電圧ラインVCO
M2と接続することにより、端子PIObの電圧を入力信号Vibとしてモニタすること
ができる。また、このとき、スイッチS4a,S4bをオンさせてもよい。
【0062】
以上、
図10、11に示すように信号ラインN1a〜N9a,N1b〜N9b間の信号
伝達経路を形成することにより、入出力切替回路10を2チャンネルの電圧出力が可能な
電圧出力回路として機能させることができる。
【0063】
(5)電流出力回路
図12は、実施の形態1に係る外部インターフェース回路1の入出力切替回路10を電
流出力回路として機能させる場合における入出力切替回路10内の接続関係を示す図であ
る。また、
図13は、この場合における入出力切替回路10の具体的な回路構成を示す図
である。
【0064】
図12、13に示されるように、出力電流を受ける負荷RLが端子PIOaと端子PI
Obとの間に接続される。
この場合に、選択信号SELの値を設定することにより、スイッチ回路105によって
、信号ラインN1aを信号ラインN6aと接続し、信号ラインN3bを信号ラインN7a
と接続し、信号ラインN2bを信号ラインN5bと接続する。また、スイッチ回路105
以外のスイッチのうち、スイッチS3aをオンさせ、それ以外のスイッチをオフさせる。
【0065】
これによれば、制御回路106、電圧生成回路107、電圧電流変換回路101、抵抗
RL、電圧電流変換回路104、および抵抗R3b、R5bによって負帰還回路が形成さ
れ、出力信号(電圧)Voaと抵抗R3bとによって決定される電流が、トランジスタQ
1aから、負荷RL、トランジスタQ2b、抵抗R3bを経由して第2基準電圧ラインV
COM2に流れ込む。
【0066】
なお、この場合に、更にスイッチ回路105によって、信号ラインN7b(N3b)を
信号ラインN8bと接続し、信号ラインN9bを第2基準電圧ラインVCOM2と接続す
ることにより、抵抗R3bの両端の電圧を入力信号Vibとしてモニタすることができる
。
【0067】
以上、
図12、13に示すように信号ラインN1a〜N9a,N1b〜N9b間の信号
伝達経路を形成することにより、入出力切替回路10を電流出力回路として機能させるこ
とができる。
【0068】
(6)電流出力回路
図14は、実施の形態1に係る外部インターフェース回路1の入出力切替回路10を電
流出力回路として機能させる場合における入出力切替回路10内の別の接続関係を示す図
である。また、
図14は、この場合における入出力切替回路10の具体的な回路構成を示
す図である。
【0069】
図14、15に示される入出力切替回路10は、
図12、13に示した回路と同様に、
電流出力回路として機能するが、端子PIOaの電圧を所望の値に設定することができる
点において、
図12、13に示した回路と相違する。
具体的には、
図14、15に示されるように、スイッチ回路105によって、信号ライ
ンN1aを信号ラインN6aと接続し、信号ラインN4aを信号ラインN7aと接続し、
信号ラインN2bを信号ラインN6bと接続し、信号ラインN3bを信号ラインN7bと
接続する。また、スイッチ回路105以外のスイッチのうち、スイッチS1a,S2a,
スイッチS3bをオンさせ、それ以外のスイッチをオフさせる。
【0070】
これによれば、制御回路106、電圧生成回路107、電圧電流変換回路101、およ
び抵抗R5a,R2a,R1aによって負帰還回路が形成され、出力信号Voaに応じた
電圧が端子PIOaに出力される。また、制御回路109、電圧生成回路110、電圧電
流変換回路104、および抵抗R3bによって負帰還回路が形成され、出力信号(電圧)
Vobと抵抗R3bとによって決定される電流が、トランジスタQ1aから、負荷RL、
トランジスタQ2b、抵抗R3bを経由して第2基準電圧ラインVCOM2に流れ込む。
【0071】
なお、この場合に、更にスイッチ回路105によって、信号ラインN7b(N3b)を
信号ラインN8bと接続し、信号ラインN9bを第2基準電圧ラインVCOM2と接続す
ることにより、抵抗R3bの両端の電圧を入力信号Vibとしてモニタすることができる
。
【0072】
図14、15に示すように信号ラインN1a〜N9a,N1b〜N9b間の信号伝達経
路を形成することにより、入出力切替回路10を電流出力回路として機能させることがで
きるとともに、端子PIOaを所望の電圧に設定することができる。
【0073】
以上、実施の形態1に係る外部インターフェース回路1によれば、スイッチ回路105
によって入出力切替回路10内の信号ラインN1a〜N9a,N1b〜N9b間の信号伝
達経路を変更することにより、入出力切替回路10を、例えば、電圧入力回路、電圧出力
回路、電流入力回路、電流出力回路、2線式の抵抗センサ用入力回路、および3線式の抵
抗センサ用入力回路の何れかの外部インターフェースとして機能させることができる。す
なわち、実施の形態1に係る外部インターフェース回路1によれば、電圧および電流の入
出力のみならず、3線式の抵抗センサの接続が可能な外部インターフェース回路を実現す
ることができる。
【0074】
≪実施の形態2≫
図16は、実施の形態2に係る外部インターフェース回路における入出力切替回路の構
成を示す図である。
図17は、実施の形態2に係る外部インターフェース回路における入出力切替回路の具
体的な回路構成例を示す図である。
図16,17に示される入出力切替回路20は、第1基準電圧VCOM1と第2基準電
圧VCOM2とが異なる電圧である点において、実施の形態1に係る外部インターフェー
ス回路の入出力切替回路10と相違し、その他の点は、実施の形態1に係る外部インター
フェース回路1の入出力切替回路10と同様である。
【0075】
以下、入出力切替回路20の具体的な構成について詳細に説明する。
実施の形態2に係る外部インターフェース回路において、第2基準電圧VCOM2は、
第1基準電圧VCOM1よりも大きい。
【0076】
具体的には、電流生成部102、104が、例えばPNP型のトランジスタによって実
現される。例えば、
図17に示すように、電流生成部102としてのPNP型のトランジ
スタQ2aは、エミッタ電極が信号ラインN3aに接続され、ベース電極が信号ラインN
2aに接続され、コレクタ電極が端子PIOaに接続されている。同様に、電流生成部1
04としてのPNP型のトランジスタQ2bは、エミッタ電極が信号ラインN3bに接続
され、ベース電極が信号ラインN2bに接続され、コレクタ電極が端子PIObに接続さ
れている。
【0077】
これによれば、実施の形態1に係る外部インターフェース回路1の入出力切替回路10
と同様に、スイッチ回路105によって信号ラインN1a〜N9a,N1b〜N9b間の
信号伝達経路を変更することにより、入出力切替回路20の外部インターフェースとして
の機能を切り替えることができる。ここでは、一例として、入出力切替回路20を電流出
力回路として機能させる場合の具体的な接続構成を以下に示す。
【0078】
図18は、実施の形態2に係る外部インターフェース回路の入出力切替回路20を電流
出力回路として機能させる場合における入出力切替回路20内の接続関係を示す図である
。また、
図19は、この場合における入出力切替回路20の具体的な回路構成を示す図で
ある。
【0079】
図18、19に示されるように、チャンネル1側の出力電流を受ける負荷RLaが端子
PIOaと端子COMとの間に接続され、チャンネル2側の出力電流を受ける負荷RLb
が端子PIObと端子COMとの間に接続される。
この場合に、選択信号SELの値を設定することにより、スイッチ回路105によって
、信号ラインN2aを信号ラインN6aと接続し、信号ラインN3aを信号ラインN7a
と接続し、信号ラインN2bを信号ラインN6bと接続し、信号ラインN3bを信号ライ
ンN7bと接続する。また、スイッチ回路105以外のスイッチのうち、スイッチS3a
、S3bをオンさせ、それ以外のスイッチをオフさせる。
【0080】
これによれば、制御回路106、電圧生成回路107、電圧電流変換回路102、抵抗
RLa、および抵抗R3aによって負帰還回路が形成され、出力信号(電圧)Voaと抵
抗R3aとによって決定される電流が、第2基準電圧VCOM2からから、抵抗R3a,
トランジスタQ2a、負荷RLa、端子COMを経由して第1基準電圧ラインVCOM1
に流れ込む。
同様に、制御回路109、電圧生成回路110、電圧電流変換回路104、抵抗RLb
、および抵抗R3bによって負帰還回路が形成され、出力信号(電圧)Vobと抵抗R3
bとによって決定される電流が、第2基準電圧VCOM2から、抵抗R3b,トランジス
タQ2b、負荷RLb、端子COMを経由して第1基準電圧ラインVCOM1に流れ込む
。
【0081】
なお、この場合に、更にスイッチ回路105によって、信号ラインN7a(N3a)を
信号ラインN8aと接続し、信号ラインN9aを第2基準電圧VCOM2と接続すること
により、抵抗R3aの両端の電圧を入力信号Viaとしてモニタすることができる。また
、信号ラインN7b(N3b)を信号ラインN8bと接続し、信号ラインN9bを第2基
準電圧VCOM2と接続することにより、抵抗R3bの両端の電圧を入力信号Vibとし
てモニタすることができる。
【0082】
以上、実施の形態2に係る外部インターフェース回路の入出力切替回路20によれば、
図18、19に示すように信号ラインN1a〜N9a,N1b〜N9b間の信号伝達経路
を形成することにより、入出力切替回路20を2チャンネルの電流出力が可能な電流出力
回路として機能させることができる。
【0083】
≪実施の形態3≫
図20は、実施の形態3に係る外部インターフェース回路における入出力切替回路の構
成を示す図である。
図21は、実施の形態3に係る外部インターフェース回路における入出力切替回路の具
体的な回路構成例を示す図である。
図20,21に示される入出力切替回路30は、端子PIOa,PIObにソース電流
を供給する電圧電流変換回路を有しない点で、実施の形態1に係る外部インターフェース
回路1の入出力切替回路10と相違し、その他の点は、実施の形態1に係る外部インター
フェース回路1の入出力切替回路10と同様である。
【0084】
具体的には、
図20、21に示されるように、実施の形態3に係る外部インターフェー
ス回路の入出力切替回路30において、電圧電流変換回路302、304を備える。電圧
電流変換回路302は、信号ラインN1aと信号ラインN3aとの間に電流経路を形成す
るとともに、当該電流経路に信号ラインN2aの電圧に応じた電流を供給する。電圧電流
変換回路304は、信号ラインN1bと信号ラインN3bとの間に電流経路を形成すると
ともに、当該電流経路に信号ラインN2bの電圧に応じた電流を供給する。
【0085】
これによれば、実施の形態1に係る外部インターフェース回路1の入出力切替回路10
と同様に、選択信号SELに応じて信号ラインN1a〜N9a,N1b〜N9b間の信号
伝達経路を変更することにより、入出力切替回路30の外部インターフェースとしての機
能を切り替えることができる。例えば、入出力切替回路30を電圧出力回路として機能さ
せる場合には、スイッチ回路105によって、信号ラインN6aを信号ラインN1aに接
続し、信号ラインN6bを信号ラインN1bに接続し、その他の信号ラインの接続関係を
図10、11と同様にすればよい。また、入出力切替回路30を電流出力回路として機能
させる場合には、スイッチ回路105によって、信号ラインN6aを信号ラインN1aに
接続し、その他の信号ラインの接続関係を
図12、13と同様にすればよい。
【0086】
以上、本発明者らによってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、
本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可
能である。
【0087】
例えば、上記の実施の形態では、制御機器100が端子PIOa,PIOb,COMを
一組とする外部入出力端子群を1つ備えている場合を例示したが、これに限られず、その
外部入出力端子群を複数設けてもよい。例えば、制御機器100がn(nは2以上の整数
)組の上記外部入出力端子群を備えている場合、夫々の上記外部入出力端子群に対応させ
てn個の外部インターフェース回路1を用意すればよい。
【0088】
また、電圧電流変換回路101〜104、302、304を、NPNトランジスタやP
NPトランジスタによって実現する場合を例示したが、端子PIOa,PIObに対する
電流のシンクやソースを実現する回路であれば、上記の回路構成に限定されるものではな
い。例えば、NPNトランジスタやPNPトランジスタの代わりに、Nチャネル型のFE
TやPチャネル型のFETを用いることも可能である。
【0089】
また、上記実施の形態に係る外部インターフェース回路1がコントローラや温度調節計
等の制御機器に適用される場合を一例として示したが、これに限定されず、外部端子に対
する入出力切替機能が要求されるその他の機器の外部インターフェースとして、適用する
ことも可能である。
【0090】
また、実施の形態に係る外部インターフェース回路の入出力切替回路10において、第
1基準電圧VCOM1と第2基準電圧VCOM2とが同一の電圧であればよく、第1基準
電圧VCOM1と第2基準電圧VCOM2とは、例えばグラウンド電圧であってもよい。
【0091】
また、実施の形態2に係る外部インターフェース回路の入出力切替回路20において、
第1基準電圧VCOM1および第2基準電圧VCOM2は、第2基準電圧VCOM2>第
1基準電圧VCOM1という関係を満たしていればよく、例えば、第1基準電圧VCOM
1はグラウンド電圧であってもよいし、第2基準電圧VCOM2は電源電圧VCCであっ
てもよい。
【0092】
また、上記実施の形態では、電流源Ia,Ibの接続先とトランジスタQ1a,Q1b
の接続先が電源電圧ラインVCCである場合を例示したが、これに限れず、別の固定電位
が供給される電圧ラインであってもよい。