特許第6774960号(P6774960)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6774960二環式キナゾリノン誘導体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6774960
(24)【登録日】2020年10月7日
(45)【発行日】2020年10月28日
(54)【発明の名称】二環式キナゾリノン誘導体
(51)【国際特許分類】
   C07D 239/90 20060101AFI20201019BHJP
   C07D 401/04 20060101ALI20201019BHJP
   C07D 401/12 20060101ALI20201019BHJP
   C07D 403/06 20060101ALI20201019BHJP
   C07D 403/12 20060101ALI20201019BHJP
   C07D 405/12 20060101ALI20201019BHJP
   C07D 405/14 20060101ALI20201019BHJP
   C07D 413/12 20060101ALI20201019BHJP
   C07D 413/14 20060101ALI20201019BHJP
   C07D 471/04 20060101ALI20201019BHJP
   A61K 31/517 20060101ALI20201019BHJP
   A61K 31/519 20060101ALI20201019BHJP
   A61K 31/5377 20060101ALI20201019BHJP
   A61K 31/551 20060101ALI20201019BHJP
   A61P 27/02 20060101ALI20201019BHJP
   A61P 27/06 20060101ALI20201019BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20201019BHJP
【FI】
   C07D239/90CSP
   C07D401/04
   C07D401/12
   C07D403/06
   C07D403/12
   C07D405/12
   C07D405/14
   C07D413/12
   C07D413/14
   C07D471/04 117Z
   A61K31/517
   A61K31/519
   A61K31/5377
   A61K31/551
   A61P27/02
   A61P27/06
   A61P43/00 111
【請求項の数】39
【全頁数】165
(21)【出願番号】特願2017-553149(P2017-553149)
(86)(22)【出願日】2016年4月7日
(65)【公表番号】特表2018-514521(P2018-514521A)
(43)【公表日】2018年6月7日
(86)【国際出願番号】EP2016057549
(87)【国際公開番号】WO2016162390
(87)【国際公開日】20161013
【審査請求日】2019年4月1日
(31)【優先権主張番号】15163133.0
(32)【優先日】2015年4月10日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】591003013
【氏名又は名称】エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
(74)【代理人】
【識別番号】110001508
【氏名又は名称】特許業務法人 津国
(72)【発明者】
【氏名】ヘルト,イェロム
(72)【発明者】
【氏名】フンツィカー,ダニエル
(72)【発明者】
【氏名】クラトリ,クリストフ
(72)【発明者】
【氏名】マルティン,ライナー・エー
(72)【発明者】
【氏名】マタイ,パトリツィオ
(72)【発明者】
【氏名】ザッツ,アレクサンダー・リー
【審査官】 神谷 昌克
(56)【参考文献】
【文献】 特表2010−502746(JP,A)
【文献】 特表2008−531533(JP,A)
【文献】 特開2007−176809(JP,A)
【文献】 特開2005−239708(JP,A)
【文献】 国際公開第2016/031987(WO,A1)
【文献】 特表2008−527017(JP,A)
【文献】 Journal of Medicinal Chemistry,2010年,Vol.53,pp.1056-1066
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
A61K
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化148】
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[式中、
は、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、ヒドロキシシクロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルコキシアルコキシアルキル、アルコキシアルキル、ハロアルコキシアルキル、アルキル、ハロアルキル、アルキルスルホニル、ハロアルキルスルホニル、アミノスルホニルアルキル、シアノアルキル、硝酸アルキル(nitratealkyl)、置換シクロアルキル、置換シクロアルキルアルキル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、置換ヘテロアリール、置換ヘテロシクロアルキル、又は置換アリールであり、ここで、置換シクロアルキル、置換シクロアルキルアルキル、置換ヘテロアリール、置換ヘテロシクロアルキル、及び置換アリールは、H、アミノ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ(halohalkoxy)、アルキルカルボニル、カルボキシ、ハロゲン、及びシアノから選択される1〜3個の置換基で置換されており;
及びRは、独立して、H、アルキル、及びシクロアルキルから選択されるか;
又は、R及びRは、それらが結合している炭素と一緒になってシクロアルキルを形成しており;
は、−CH−、−C(OH)−、又は−N−であり;
は、−C(O)−、−C(O)CH−、−CH−、−NR11C(O)−、−NR11C(O)CH−、又は−S(O)−であり;
は、−CR−又は−N−であり;
及びRの一方は、H又はアルキルであり、そしてもう一方は、H、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、ハロアルコキシカルボニルアルキル、アルキル、ハロアルキル、カルボキシアルキル、シクロアルキル、又は置換アミノカルボニルアルキル(ここで、置換アミノカルボニルアルキルは、H、アルキル、シクロアルキル、及び置換フェニル(ここで、置換フェニルは、H、アルキル、ハロアルキル、及びシクロアルキルから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)から独立して選択される2個の置換基で窒素原子上で置換されている)であるか;
あるいは、R及びRは、それらが結合している窒素原子及び炭素原子と一緒になってヘテロシクロアルキルを形成しており;
は、H又はアルキルであり;
、R、及びRは、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、又はシアノであり;
10は、置換アリール又は置換ヘテロアリールであり、ここで、置換アリール又は置換ヘテロアリールは、H、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アルキルスルホニル、ハロアルキルスルホニル、及びペンタフルオロ−λ−スルファニルから選択される1〜3個の置換基で置換されており;
11は、H、アルキル、又はシクロアルキルであり;
12及びR13は、いずれもHであるか、又は、R12及びR13は、一緒になって−(CH−を形成しており;
14は、H、アルキル、又はヒドロキシであり;
n、m、及びpは、独立して、0、1、又は2である]
で示される化合物、又は薬学的に許容し得る塩。
【請求項2】
式(I):
【化149】
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[式中、
は、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルコキシアルキル、ハロアルコキシアルキル、アルキル、ハロアルキル、アルキルスルホニル、ハロアルキルスルホニル、アミノスルホニルアルキル、置換シクロアルキル、置換シクロアルキルアルキル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、置換ヘテロアリール、置換ヘテロシクロアルキル、又は置換アリールであり、ここで、置換シクロアルキル、置換シクロアルキルアルキル、置換ヘテロアリール、置換ヘテロシクロアルキル、及び置換アリールは、H、アミノ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ(halohalkoxy)、アルキルカルボニル、カルボキシ、ハロゲン、及びシアノから選択される1〜3個の置換基で置換されており;
及びRは、独立して、H、アルキル、及びシクロアルキルから選択されるか;
又は、R及びRは、それらが結合している炭素と一緒になってシクロアルキルを形成しており;
は、−CH−又は−N−であり;
は、−C(O)−、−C(O)CH−、−CH−、−NR11C(O)−、−NR11C(O)CH−、又は−S(O)−であり;
及びRの一方は、H又はアルキルであり、そしてもう一方は、H、アルコキシカルボニルアルキル、ハロアルコキシカルボニルアルキル、アルキル、ハロアルキル、カルボキシアルキル、シクロアルキル、又は置換アミノカルボニルアルキル(ここで、置換アミノカルボニルアルキルは、H、アルキル、シクロアルキル、及び置換フェニル(ここで、置換フェニルは、H、アルキル、ハロアルキル、及びシクロアルキルから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)から独立して選択される2個の置換基で窒素原子上で置換されている)であるか;
あるいは、R及びRは、それらが結合している窒素原子及び炭素原子と一緒になってヘテロシクロアルキルを形成しており;
は、H又はアルキルであり;
、R、及びRは、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、又はシアノであり;
10は、置換アリール又は置換ヘテロアリールであり、ここで、置換アリール又は置換ヘテロアリールは、H、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アルキルスルホニル、ハロアルキルスルホニル、及びペンタフルオロ−λ−スルファニルから選択される1〜3個の置換基で置換されており;
11は、H、アルキル、又はシクロアルキルであり;
12及びR13は、いずれもHであるか、又は、R12及びR13は、一緒になって−(CH−を形成しており;
14は、H、アルキル、又はヒドロキシであり;
n、m、及びpは、独立して、0、1、又は2である]
で示される請求項1記載の化合物、又は薬学的に許容し得る塩。
【請求項3】
が、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、ヒドロキシシクロアルキル、アルコキシ、アルコキシアルコキシアルキル、アルコキシアルキル、アルキル、アルキルスルホニル、アミノスルホニルアルキル、シアノ、硝酸アルキル、置換シクロアルキル、置換シクロアルキルアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、置換ヘテロアリール、置換ヘテロシクロアルキル、又は置換アリールであり、ここで、置換シクロアルキル、置換シクロアルキルアルキル、置換ヘテロアリール、置換ヘテロシクロアルキル、及び置換アリールは、H、アミノ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルカルボニル、カルボキシ、及びハロゲンから選択される1〜3個の置換基で置換されている、請求項1〜2のいずれか一項記載の化合物。
【請求項4】
が、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルキル、アルキルスルホニル、アミノスルホニルアルキル、置換シクロアルキル、置換シクロアルキルアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、置換ヘテロアリール、置換ヘテロシクロアルキル、又は置換アリールであり、ここで、置換シクロアルキル、置換シクロアルキルアルキル、置換ヘテロアリール、置換ヘテロシクロアルキル、及び置換アリールは、H、アミノ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルカルボニル、カルボキシ、及びハロゲンから選択される1〜3個の置換基で置換されている、請求項1〜3のいずれか一項記載の化合物。
【請求項5】
が、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルキル、アルキルスルホニル、アミノスルホニルアルキル、置換シクロアルキル、置換シクロアルキルアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、置換フラニル、置換オキサゾリル、置換イソオキサゾリル、置換イミダゾリル、置換ピロリル、置換ピリジニル、置換オキセタニル、置換テトラヒドロフラニル、置換テトラヒドロピラニル、置換ジオキサニル、置換アゼチジニル、置換モルホリニル、及び又は置換フェニルであり、ここで、置換シクロアルキル、置換シクロアルキルアルキル、置換フラニル、置換オキサゾリル、置換イソオキサゾリル、置換イミダゾリル、置換ピロリル、置換ピリジニル、置換オキセタニル、置換テトラヒドロフラニル、置換テトラヒドロピラニル、置換ジオキサニル、置換アゼチジニル、置換モルホリニル、及び置換フェニルは、H、アミノ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルカルボニル、カルボキシ、及びハロゲンから選択される1〜3個の置換基で置換されている、請求項1〜4のいずれか一項記載の化合物。
【請求項6】
が、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルキル、アルキルスルホニル、アミノスルホニルアルキル、置換シクロアルキル、置換シクロアルキルアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、置換フラニル、置換オキサゾリル、置換イソオキサゾリル、置換イミダゾリル、置換ピロリル、置換ピリジニル、置換オキセタニル、置換テトラヒドロフラニル、置換テトラヒドロピラニル、置換アゼチジニル、置換モルホリニル、及び又は置換フェニルであり、ここで、置換シクロアルキル、置換シクロアルキルアルキル、置換フラニル、置換オキサゾリル、置換イソオキサゾリル、置換イミダゾリル、置換ピロリル、置換ピリジニル、置換オキセタニル、置換テトラヒドロフラニル、置換テトラヒドロピラニル、置換アゼチジニル、置換モルホリニル、及び置換フェニルは、H、アミノ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルカルボニル、カルボキシ、及びハロゲンから選択される1〜3個の置換基で置換されている、請求項1〜5のいずれか一項記載の化合物。
【請求項7】
が、アルコキシアルキル、アルキル、置換シクロアルキル、又は置換シクロアルキルアルキルであり、ここで、置換シクロアルキル及び置換シクロアルキルアルキルは、H、ハロアルキル、及びハロゲンから選択される1〜3個の置換基で置換されている、請求項1〜6のいずれか一項記載の化合物。
【請求項8】
が、アルコキシアルキル又はアルキルである、請求項1〜7のいずれか一項記載の化合物。
【請求項9】
がアルキルである、請求項1〜8のいずれか一項記載の化合物。
【請求項10】
が、−CH−又は−N−である、請求項1〜9のいずれか一項記載の化合物。
【請求項11】
が、H又はアルキルである、請求項1〜10のいずれか一項記載の化合物。
【請求項12】
がHである、請求項1〜11のいずれか一項記載の化合物。
【請求項13】
及びRがHである、請求項1〜12のいずれか一項記載の化合物。
【請求項14】
が、H、アルコキシカルボニルアルキル、アルキル、カルボキシアルキル、シクロアルキル、又は、1個のH及び1個のアルキルで窒素原子上で置換されているアミノカルボニルアルキルである、請求項1〜13のいずれか一項記載の化合物。
【請求項15】
が、H、アルコキシアルキル、アルキル、又は、H及びアルキルから独立して選択される2個の置換基で窒素原子上で置換されているアミノカルボニルアルキルである、請求項1〜14のいずれか一項記載の化合物。
【請求項16】
が、H、アルキル、又は、H及びアルキルから独立して選択される2個の置換基で窒素原子上で置換されているアミノカルボニルアルキルである、請求項1〜15のいずれか一項記載の化合物。
【請求項17】
が、H又はアルキルであり、そしてRがHである、請求項1〜16のいずれか一項記載の化合物。
【請求項18】
がHである、請求項1〜17のいずれか一項記載の化合物。
【請求項19】
、R、及びRがHである、請求項1〜18のいずれか一項記載の化合物。
【請求項20】
10が、置換フェニル、置換ベンゾジオキソリル、置換イソオキサゾリル、置換オキサジアゾリル、又は置換ピリジニルであり、ここで、置換フェニル、置換ベンゾジオキソリル、置換イソオキサゾリル、置換オキサジアゾリル、又は置換ピリジニルは、H、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ(halohalkoxy)、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アルキルスルホニル、及びペンタフルオロ−λ−スルファニルから選択される1〜3個の置換基で置換されている、請求項1〜19のいずれか一項記載の化合物。
【請求項21】
10が、ハロゲン及びシアノから選択される1〜3個の置換基で置換されているフェニルである、請求項1〜20のいずれか一項記載の化合物。
【請求項22】
11が、H又はアルキルである、請求項1〜21のいずれか一項記載の化合物。
【請求項23】
nが1であり、そしてmが、1又は2である、請求項1〜22のいずれか一項記載の化合物。
【請求項24】
n及びmが1である、請求項1〜23のいずれか一項記載の化合物。
【請求項25】
pが1である、請求項1〜24のいずれか一項記載の化合物。
【請求項26】
12及びR13がいずれもHである、請求項1〜25のいずれか一項記載の化合物。
【請求項27】
14がHである、請求項1〜26のいずれか一項記載の化合物。
【請求項28】
が−C(O)−である、請求項1〜27のいずれか一項記載の化合物。
【請求項29】
が−CR−である、請求項1〜28のいずれか一項記載の化合物。
【請求項30】
が、アルコキシアルキル又はアルキルであり;
、R、R、R、R、R、R、R12、R13、及びR14が、全てHであり;
が、−CH−又は−N−であり;
が、−C(O)−であり;
が、H又はアルキルであり;
10が、ハロゲン及びシアノから選択される1〜3個の置換基で置換されているフェニルであり;
n及びmが、1である、
請求項1記載の化合物、又は薬学的に許容し得る塩。
【請求項31】
(3R)−3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]アミノ]−3−(4−クロロフェニル)−N−メチルプロパンアミド;
(3R)−3−〔〔2−〔6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル〕アセチル〕アミノ〕−3−(4−クロロフェニル)−N,N−ジメチルプロパンアミド;
(3R)−3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]アミノ]−3−(4−クロロフェニル)−N−フェニルプロパンアミド;
(3R)−3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]アミノ]−N−メチル−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]プロパンアミド;
(3R)−3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]アミノ]−N,N−ジメチル−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]プロパンアミド;
(3R)−3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]アミノ]−N−(2−メチルプロピル)−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]プロパンアミド;
(3R)−3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]アミノ]−N−フェニル−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]プロパンアミド;
(3R)−3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]アミノ]−N−ベンジル−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]プロパンアミド;
(3R)−3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]アミノ]−N−メチル−3−(4−ニトロフェニル)プロパンアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(4−クロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(6−クロロピリジン−3−イル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(5−クロロピリジン−2−イル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[1−(4−クロロフェニル)エチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(4−フルオロフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(6−シアノピリジン−3−イル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(4−シアノフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(4−ニトロフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(2,4−ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(4−クロロ−3−フルオロフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[[4−フルオロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メチル]アセトアミド;
(3R)−3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]アミノ]−3−(4−クロロフェニル)プロパンアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(4−シアノ−3−フルオロフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(2−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(4−シアノ−2−フルオロフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(4−シアノ−2,6−ジフルオロフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(4−シアノ−2−メトキシフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[[4−シアノ−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[[4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3−シアノ−2−メチルフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(2−クロロピリジン−4−イル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3−ニトロフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[[4−クロロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[[4−(ペンタフルオロ−λ−スルファニル)フェニル]メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3−メチル−4−メチルスルホニルフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(4,5−ジクロロピリジン−2−イル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3−クロロ−4−メチルフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(4−クロロフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(4−シアノ−3−フルオロフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(2,6−ジクロロピリジン−4−イル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−3−[2−[2−(4−クロロフェニル)ピロリジン−1−イル]−2−オキソエチル]キナゾリン−4−オン;
6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−3−[2−[(2R)−2−(4−メチルフェニル)ピロリジン−1−イル]−2−オキソエチル]キナゾリン−4−オン;
3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]アミノ]−3−(3,4−ジクロロフェニル)−N−メチルプロパンアミド;
メチル 3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アミノ]プロパノアート;
3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アミノ]プロパン酸;
3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アミノ]−N−メチルプロパンアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(4−クロロ−3−シアノフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(4−シアノ−3,5−ジフルオロフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[6−[4−(3−メチルブタノイル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[4−オキソ−6−(4−ペンタノイルピペラジン−1−イル)キナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[6−[4−(2−メトキシアセチル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[4−オキソ−6−[4−(2,2,2−トリフルオロアセチル)ピペラジン−1−イル]キナゾリン−3−イル]アセトアミド;
2−[6−4−(シクロブタンカルボニル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−4−(シクロペンタンカルボニル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−4−(シクロヘキサンカルボニル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[6−[4−(オキサン−4−カルボニル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[6−[4−(1,2−オキサゾール−5−カルボニル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチル−2−[4−オキソ−6−(4−プロパノイルピペラジン−1−イル)キナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチル−2−[6−[4−(2−メチルプロパノイル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド;
2−[6−[4−(3−アミノオキセタン−3−カルボニル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[4−オキソ−6−[4−(2−スルファモイルアセチル)ピペラジン−1−イル]キナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[4−オキソ−6−[4−(4−スルファモイルブタノイル)ピペラジン−1−イル]キナゾリン−3−イル]アセトアミド;
2−[6−4−(シクロブタンカルボニル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[6−[4−(3−フルオロシクロブタンカルボニル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−メチルアセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[6−[4−(3,3−ジフルオロシクロブタンカルボニル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−メチルアセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチル−2−[4−オキソ−6−[4−[1−(トリフルオロメチル)シクロブタンカルボニル]ピペラジン−1−イル]キナゾリン−3−イル]アセトアミド;
2−[6−[4−(3−クロロシクロブタンカルボニル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[6−[4−(3−メトキシシクロブタンカルボニル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−メチルアセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチル−2−[6−[4−(オキセタン−3−カルボニル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチル−2−[6−[4−(3−メチルオキセタン−3−カルボニル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド;
2−[6−4−(1−アセチルアゼチジン−3−カルボニル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
4−[3−[2−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−2−オキソエチル]−4−オキソキナゾリン−6−イル]−N−プロパン−2−イルピペラジン−1−カルボキサミド;
N−シクロプロピル−4−[3−[2−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−2−オキソエチル]−4−オキソキナゾリン−6−イル]ピペラジン−1−カルボキサミド;
N−シクロペンチル−4−[3−[2−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−2−オキソエチル]−4−オキソキナゾリン−6−イル]ピペラジン−1−カルボキサミド;
4−[3−[2−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−2−オキソエチル]−4−オキソキナゾリン−6−イル]−N−(2−メトキシエチル)ピペラジン−1−カルボキサミド;
4−[3−[2−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−2−オキソエチル]−4−オキソキナゾリン−6−イル]−N−(3,5−ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)ピペラジン−1−カルボキサミド;
4−[3−[2−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−2−オキソエチル]−4−オキソキナゾリン−6−イル]−N−ピリジン−3−イルピペラジン−1−カルボキサミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[6−(4−メチルスルホニルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド;
2−[6−(4−シクロペンチルスルホニルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−シクロヘキシルスルホニルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−シクロプロピルスルホニルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
2−[6−[4−(シクロブチルメチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
メチル 2−[4−[3−[2−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−2−オキソエチル]−4−オキソキナゾリン−6−イル]ピペラジン−1−イル]アセタート;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[6−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[6−[4−(2,3−ジヒドロキシプロピル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド;
2−[6−[4−(シクロブチルメチル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[4−オキソ−6−[4−(オキソラン−3−イルメチル)ピペラジン−1−イル]キナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[6−[4−(オキサン−4−イルメチル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[6−[4−[(1−メチルピロール−2−イル)メチル]ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[6−[4−(1H−イミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[6−[4−(1H−イミダゾール−5−イルメチル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド;
3−[[4−[3−[2−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−2−オキソエチル]−4−オキソキナゾリン−6−イル]ピペラジン−1−イル]メチル]フラン−2−カルボン酸;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[6−[4−[(2,4−ジメチル−1,3−オキサゾール−5−イル)メチル]ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド;
2−[6−[4−(シクロプロピルメチル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[6−[4−(2−メトキシエチル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−メチルアセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチル−2−[6−[4−(オキセタン−3−イルメチル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチル−2−[6−[4−[2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル]ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[6−[4−[2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル]ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−メチルアセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチル−2−[4−オキソ−6−[4−[2−オキソ−2−(プロパン−2−イルアミノ)エチル]ピペラジン−1−イル]キナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[6−[4−[2−(ジエチルアミノ)−2−オキソエチル]ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−メチルアセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチル−2−[6−[4−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソエチル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド;
2−[6−[4−(2−アニリノ−2−オキソエチル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
N−[(2−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−2−[6−[4−(オキセタン−3−カルボニル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチル−2−[4−オキソ−6−[4−(オキソラン−3−イルメチル)ピペラジン−1−イル]キナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(4−クロロ−3−シアノフェニル)メチル]−N−メチル−2−[4−オキソ−6−[4−(オキソラン−3−イルメチル)ピペラジン−1−イル]キナゾリン−3−イル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−エチルアセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−プロパン−2−イルアセトアミド;
2−[6−(4−アセチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
2−[6−(4−アセチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(4−クロロ−3−シアノフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
2−[6−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]アセトアミド;
2−[6−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
2−[6−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
2−[6−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(4−クロロ−3−シアノフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
2−[6−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(4−シアノ−3−フルオロフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
2−[6−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[[4−クロロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メチル]−N−メチルアセトアミド;
N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチル−2−[4−オキソ−6−[4−(オキソラン−3−イルメチル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]キナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(4−クロロ−3−シアノフェニル)メチル]−N−メチル−2−[4−オキソ−6−[4−(オキソラン−3−イルメチル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]キナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−2−[6−[1−(2−ヒドロキシアセチル)ピペリジン−4−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−メチルアセトアミド;
N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−2−[6−[1−(2−メトキシアセチル)ピペリジン−4−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−メチルアセトアミド;
N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−2−[6−[1−(2−メトキシプロパノイル)ピペリジン−4−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−メチルアセトアミド;
N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−2−[6−[1−(3−メトキシプロパノイル)ピペリジン−4−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−メチルアセトアミド;
N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチル−2−[4−オキソ−6−[1−(2−プロパン−2−イルオキシアセチル)ピペリジン−4−イル]キナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−2−[6−[1−(シクロプロパンカルボニル)ピペリジン−4−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−メチルアセトアミド;
N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−2−[6−[1−(シクロブタンカルボニル)ピペリジン−4−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−メチルアセトアミド;
N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−2−[6−[1−(3−フルオロシクロブタンカルボニル)ピペリジン−4−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−メチルアセトアミド;
N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−2−[6−[1−(3−クロロシクロブタンカルボニル)ピペリジン−4−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−メチルアセトアミド;
N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−2−[6−[1−(3,3−ジフルオロシクロブタンカルボニル)ピペリジン−4−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−メチルアセトアミド;
N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチル−2−[6−[1−(オキセタン−2−カルボニル)ピペリジン−4−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチル−2−[6−[1−(オキセタン−3−カルボニル)ピペリジン−4−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチル−2−[4−オキソ−6−[1−(オキソラン−3−イルメチル)ピペリジン−4−イル]キナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(4−クロロ−3−シアノフェニル)メチル]−N−メチル−2−[4−オキソ−6−[1−(オキソラン−3−イルメチル)ピペリジン−4−イル]キナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチル−2−[6−(1−メチルスルホニルピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−シクロプロピル−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[6−[1−(2−メトキシアセチル)ピペリジン−4−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド;
2−[6−[2−アセチル−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]プロパンアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチルプロパンアミド;
1−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]シクロプロパン−1−カルボキサミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−2−メチル−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2−6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−2,4−ジオキソ−1H−キナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド
より選択される請求項1〜30のいずれか一項記載の化合物、及びその薬学的に許容し得る塩。
【請求項32】
2−(6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−(1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−メトキシプロピル)アセトアミド;
N−(3−クロロ−4−シアノベンジル)−2−(6−(1−(2−シアノアセチル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−メチルアセトアミド;
N−(3−クロロ−4−シアノベンジル)−2−(6−(1−(3−シアノプロパノイル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−メチルアセトアミド;
(R)−N−(3−クロロ−4−シアノベンジル)−2−(6−(1−(2−ヒドロキシプロパノイル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−メチルアセトアミド;
(R)−N−(3−クロロ−4−シアノベンジル)−2−(6−(1−(2−ヒドロキシ−3−メチルブタノイル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−メチルアセトアミド;
(R)−N−(3−クロロ−4−シアノベンジル)−2−(6−(1−(2−メトキシプロパノイル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−メチルアセトアミド;
(S)−N−(3−クロロ−4−シアノベンジル)−2−(6−(1−(2−メトキシプロパノイル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−メチルアセトアミド;
メチル 4−(3−(2−((3−クロロ−4−シアノベンジル)(メチル)アミノ)−2−オキソエチル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−6−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート;
2−(6−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−(3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)アセトアミド;
2−(6−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)ベンジル)アセトアミド;
2−(6−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)ベンジル)アセトアミド;
2−(6−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−(3,5−ジクロロベンジル)アセトアミド;
N−(3,4−ジクロロベンジル)−N−メチル−2−(4−オキソ−6−(1−(2−スルファモイルアセチル)ピペリジン−4−イル)キナゾリン−3(4H)−イル)アセトアミド;
N−(3,4−ジクロロベンジル)−2−(6−(1−(2−(2−メトキシエトキシ)アセチル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−メチルアセトアミド;
(R)−N−(3,4−ジクロロベンジル)−2−(6−(1−(2−メトキシプロパノイル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−メチルアセトアミド;
(S)−N−(3,4−ジクロロベンジル)−2−(6−(1−(2−メトキシプロパノイル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−メチルアセトアミド;
(R)−N−(3,4−ジクロロベンジル)−2−(6−(1−(2−ヒドロキシ−3−メチルブタノイル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−メチルアセトアミド;
(S)−N−(3,4−ジクロロベンジル)−2−(6−(1−(2−ヒドロキシ−3−メチルブタノイル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−メチルアセトアミド;
N−(3,4−ジクロロベンジル)−2−(6−(1−(2−メトキシアセチル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−メチルアセトアミド;
N−(3,4−ジクロロベンジル)−2−(6−(1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロパノイル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−メチルアセトアミド;
N−(3,4−ジクロロベンジル)−2−(6−(1−(2−メトキシプロパノイル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−メチルアセトアミド;
(R)−N−(3,4−ジクロロベンジル)−2−(6−(1−(2−ヒドロキシプロパノイル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−メチルアセトアミド;
(S)−N−(3,4−ジクロロベンジル)−2−(6−(1−(2−ヒドロキシプロパノイル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−メチルアセトアミド;
N−(3,4−ジクロロベンジル)−2−(6−(1−(1−ヒドロキシシクロブタンカルボニル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−メチルアセトアミド;
N−(3,4−ジクロロベンジル)−2−(6−(1−(2,3−ジヒドロキシプロパノイル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−メチルアセトアミド;
2−(6−(1−(1,4−ジオキサン−2−カルボニル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−(3,4−ジクロロベンジル)−N−メチルアセトアミド;
N−(3,4−ジクロロベンジル)−2−(6−(1−(1−ヒドロキシシクロプロパンカルボニル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−メチルアセトアミド;
N−(3,4−ジクロロベンジル)−N−メチル−2−(4−オキソ−6−(1−(テトラヒドロフラン−2−カルボニル)ピペリジン−4−イル)キナゾリン−3(4H)−イル)アセトアミド;
N−(3,4−ジクロロベンジル)−N−メチル−2−(6−(1−(2−メチルテトラヒドロフラン−2−カルボニル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)アセトアミド;
N−(3,4−ジクロロベンジル)−N−メチル−2−(4−オキソ−6−(1−(テトラヒドロフラン−3−カルボニル)ピペリジン−4−イル)キナゾリン−3(4H)−イル)アセトアミド;
N−(3,4−ジクロロベンジル)−N−メチル−2−(6−(1−(オキサゾール−5−カルボニル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)アセトアミド;
2−[6−(1−アセチル−4−ヒドロキシピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
2−[6−(1−アセチル−4−ヒドロキシピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
[2−[4−[3−[2−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル−メチルアミノ]−2−オキソエチル]−4−オキソキナゾリン−6−イル]ピペリジン−1−イル]−2−オキソエチル]ニトラート;
2−(6−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−8−フルオロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−(3−クロロ−4−シアノベンジル)−N−メチルアセトアミド;
N−(3−クロロ−4−シアノベンジル)−2−(8−フルオロ−6−(1−(3−メトキシプロパノイル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−メチルアセトアミド;
2−(6−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−4−オキソピリド[3,4−d]ピリミジン−3(4H)−イル)−N−(3−クロロ−4−シアノベンジル)−N−メチルアセトアミド;
N−(3−クロロ−4−シアノベンジル)−2−(6−(1−(3−メトキシプロパノイル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソピリド[3,4−d]ピリミジン−3(4H)−イル)−N−メチルアセトアミド
より選択される請求項1〜30のいずれか一項記載の化合物、及びその薬学的に許容し得る塩。
【請求項33】
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(4−クロロ−3−フルオロフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(4−シアノ−3−フルオロフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
2−[6−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−2−[6−[1−(2−メトキシアセチル)ピペリジン−4−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−メチルアセトアミド
より選択される請求項1〜31のいずれか一項記載の化合物、及びその薬学的に許容し得る塩。
【請求項34】
式(VII)で示される化合物の存在下、式(VI)で示される化合物の反応を含む、請求項1〜33のいずれか一項記載の化合物の調製方法:
【化150】
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[式中、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R12、R13、R14、A、A、n、及びmは、請求項1〜25のいずれか一項において定義されたとおりであり、そしてAは−C(O)−である]。
【請求項35】
治療活性物質としての使用のための、請求項1〜33のいずれか一項記載の化合物。
【請求項36】
請求項1〜33のいずれか一項記載の化合物及び治療上不活性な担体を含有する、医薬組成物。
【請求項37】
眼疾患の治療又は予防のための、請求項1〜33のいずれか一項記載の化合物。
【請求項38】
眼疾患の治療又は予防用の医薬の調製のための、請求項1〜33のいずれか一項記載の化合物の使用。
【請求項39】
眼疾患の治療又は予防のための、請求項36記載の医薬組成物
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、哺乳類における治療又は予防に有用な有機化合物、具体的には、腎疾患、肝疾患、炎症性疾患、神経系の疾患、呼吸器系の疾患、血管及び心血管の疾患、線維性疾患、癌、眼疾患、代謝性疾患、胆汁うっ滞性及び他の形態の慢性掻痒症、ならびに急性及び慢性の臓器移植拒絶の治療又は予防のための、リゾホスファチジン酸(LPA)産生の阻害剤、ひいてはLPAレベル及び関連するシグナル伝達の調節剤である、オートタキシン(ATX)阻害剤に関する。
【0002】
本発明は、式(I):
【化1】
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[式中、
は、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、ヒドロキシシクロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルコキシアルコキシアルキル、アルコキシアルキル、ハロアルコキシアルキル、アルキル、ハロアルキル、アルキルスルホニル、ハロアルキルスルホニル、アミノスルホニルアルキル、シアノアルキル、硝酸アルキル(nitratealkyl)、置換シクロアルキル、置換シクロアルキルアルキル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、置換ヘテロアリール、置換ヘテロシクロアルキル、又は置換アリールであり、ここで、置換シクロアルキル、置換シクロアルキルアルキル、置換ヘテロアリール、置換ヘテロシクロアルキル、及び置換アリールは、H、アミノ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ(halohalkoxy)、アルキルカルボニル、カルボキシ、ハロゲン、及びシアノから選択される1〜3個の置換基で置換されており;
及びRは、独立して、H、アルキル、及びシクロアルキルから選択されるか;
又は、R及びRは、それらが結合している炭素と一緒になってシクロアルキルを形成しており;
は、−CH−、−C(OH)−、又は−N−であり;
は、−C(O)−、−C(O)CH−、−CH−、−NR11C(O)−、−NR11C(O)CH−、又は−S(O)−であり;
は、−CR−又は−N−であり;
及びRの一方は、H又はアルキルであり、そしてもう一方は、H、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、ハロアルコキシカルボニルアルキル、アルキル、ハロアルキル、カルボキシアルキル、シクロアルキル、又は置換アミノカルボニルアルキル(ここで、置換アミノカルボニルアルキルは、H、アルキル、シクロアルキル、及び置換フェニル(ここで、置換フェニルは、H、アルキル、ハロアルキル、及びシクロアルキルから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)から独立して選択される2個の置換基で窒素原子上で置換されている)であるか;
あるいは、R及びRは、それらが結合している窒素原子及び炭素原子と一緒になってヘテロシクロアルキルを形成しており;
は、H又はアルキルであり;
、R、及びRは、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、又はシアノであり;
10は、置換アリール又は置換ヘテロアリールであり、ここで、置換アリール又は置換ヘテロアリールは、H、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アルキルスルホニル、ハロアルキルスルホニル、及びペンタフルオロ−λ−スルファニルから選択される1〜3個の置換基で置換されており;
11は、H、アルキル、又はシクロアルキルであり;
12及びR13は、いずれもHであるか、又は、R12及びR13は、一緒になって−(CH−を形成しており;
14は、H、アルキル、又はヒドロキシであり;
n、m、及びpは、独立して、0、1、又は2である]
で示される新規な化合物、又は薬学的に許容し得る塩を提供する。
【0003】
オートタキシン(ATX)は、リゾホスファチジルコリン(LPC)を生物活性シグナル伝達分子リゾホスファチジン酸(LPA)に変換するために重要な、エクトヌクレオチドピロホスファターゼ/ホスホジエステラーゼ2又はリゾホスホリパーゼDとも呼ばれる分泌酵素である。血漿LPAレベルは、ATX活性とよく相関することが示されているので、ATXは、細胞外LPAの重要な源であると考えられている。プロトタイプATX阻害剤を用いた初期実験では、かかる化合物がマウス血漿においてLPA合成活性を阻害できることが示されている。1970年代及び1980年代初頭に行われた研究では、LPAが、平滑筋細胞の収縮、血小板の活性化、細胞の増殖、走化性などを含む広範な細胞応答を誘発できることが実証されている。LPAは、幾つかのGタンパク質共役型受容体(GPCR)に対するシグナル伝達を介してその作用を媒介し;最初のメンバーは、以前はEdg(内皮細胞分化遺伝子)受容体又は脳室帯遺伝子−1(vzg−1)という名称であったが、現在は、LPA受容体と呼ばれている。プロトタイプ群は、現在では、LPA1/Edg−2/VZG−1、LPA2/Edg−4、及びLPA3/Edg−7から構成されている。近年、プロトタイプのLPA1〜3受容体よりもヌクレオチド選択性プリン受容体により近縁である3つのさらなるLPA受容体LPA4/p2y9/GPR23、LPA5/GPR92、及びLPA6/p2Y5が報告されている。ATX−LPAシグナル伝達軸は、例えば、神経系の機能、血管発生、心血管生理機能、生殖、免疫系の機能、慢性炎症、腫瘍の転移及び進行、臓器線維症、ならびに肥満及び/又は真性糖尿病のような他の代謝性疾患を含む、広範囲にわたる生理学的及び病態生理学的な機能に関与している。したがって、ATXの活性増大及び/又はLPAのレベル増大、LPA受容体の発現の変化、及びLPAに対する応答の変化は、ATX/LPA軸に関する多くの異なる病態生理学的疾患の発症、進行、及び/又は転帰に寄与し得る。
【0004】
本発明によれば、式(I)の化合物又はその薬学的に許容し得る塩及びエステルは、オートタキシンの活性及び/又はリゾホスファチジン酸(LPA)の生物活性に関連する疾患、障害、又は病状の治療又は予防のために用いることができる。
【0005】
本明細書における式(I)の化合物又はその薬学的に許容し得る塩及びエステルは、オートタキシン活性を阻害し、ひいてはLPA産生を阻害し、そしてLPAレベル及び関係するシグナル伝達を調節する。本明細書に記載されるオートタキシン阻害剤は、ATX活性及び/又はLPAシグナル伝達が関与するか、疾患の病因又は病理に関与しているか、あるいは他の点で疾患の少なくとも一つの症状に関係している、疾患又は病状の治療又は予防のための薬剤として有用である。ATX−LPA軸は、例えば、血管形成、慢性炎症、自己免疫疾患、線維性疾患、癌及び腫瘍の転移及び進行、眼疾患、肥満及び/又は真性糖尿病のような代謝性疾患、胆汁うっ滞性又は他の形態の慢性掻痒症のような疾患、ならびに急性及び慢性の臓器移植拒絶に関係づけられてきた。
【0006】
本発明の目的は、式(I)の化合物ならびにその前述の塩及びエステルと、治療活性物質としてのそれらの使用と、該化合物、中間体、医薬組成物、該化合物を含有する医薬、その薬学的に許容し得る塩又はエステルの製造方法と、ATXの活性及び/又はリゾホスファチジン酸(LPA)の生物活性に関連する障害又は病状の治療又は予防のための、具体的には、腎疾患、肝疾患、炎症性疾患、神経系の疾患、呼吸器系の疾患、血管及び心血管の疾患、線維性疾患、癌、眼疾患、代謝性疾患、胆汁うっ滞性及び他の形態の慢性掻痒症、ならびに急性及び慢性の臓器移植拒絶の治療又は予防における、該化合物、塩又はエステルの使用と、腎疾患、肝疾患、炎症性疾患、神経系の疾患、呼吸器系の疾患、血管及び心血管の疾患、線維性疾患、癌、眼疾患、代謝性疾患、胆汁うっ滞性及び他の形態の慢性掻痒症、ならびに急性及び慢性の臓器移植拒絶の治療又は予防用の医薬の製造のための該化合物、塩、又はエステルの使用とである。より具体的には、式(I)の化合物ならびにその前述の塩及びエステルと、それらの治療活性物質としての使用と、該化合物、中間体、医薬組成物、該化合物を含有する医薬、その薬学的に許容し得る塩又はエステルの製造方法と、眼疾患、さらに具体的には緑内障の治療又は予防のための該化合物、塩、又はエステルの使用とである。
【0007】
用語「アルコキシ」は、式−O−R’(式中、R’は、アルキル基である)の基を示す。アルコキシ基の例としては、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、及びtert−ブトキシが挙げられる。特定の例としてはメトキシがある。
【0008】
用語「アルコキシアルキル」は、アルキル基の水素原子のうちの少なくとも1個がアルコキシ基で置き換えられているアルキル基を示す。特定の例としては、メトキシメチル、メトキシエチル、エトキシメチル、エトキシエチル、イソプロポキシメチル、及びイソプロポキシエチルがある。
【0009】
用語「アルコキシカルボニル」は、式−C(O)−R’(式中、R’は、アルコキシ基である)の基を示す。特定の例としては、式−C(O)−R’(式中、R’は、メトキシである)の基がある。
【0010】
用語「アルコキシカルボニルアルキル」は、アルキル基の水素原子のうちの少なくとも1個がアルコキシカルボニル基で置き換えられているアルキル基を示す。特定の例としてはメトキシカルボニルエチルがある。
【0011】
用語「アルキル」は、1〜12個の炭素原子の一価の直鎖又は分岐鎖飽和炭化水素基を示す。特定の実施態様において、アルキルは、1〜7個の炭素原子を、そしてより特定の実施態様では1〜4個の炭素原子を有する。アルキルの例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、及びペンチルが挙げられる。特定のアルキル基としては、メチル、エチル、イソプロピル、n−ブチル、及びsec−ブチルが挙げられる。
【0012】
用語「アルキルカルボニル」は、式−C(O)−R’(式中、R’は、アルキル基である)の基を示す。
【0013】
用語「アルキルスルホニル」は、式−S(O)−R’(式中、R’は、アルキル基である)の基を示す。特定の例としてはメチルスルホニルがある。
【0014】
用語「アミノ」は、−NH基を示す。
【0015】
用語「アミノスルホニル」は、−S(O)−NH基を示す。
【0016】
用語「アミノスルホニルアルキル」は、アルキル基の水素原子のうちの少なくとも1個がアミノスルホニル基で置き換えられているアルキル基を示す。例としては、アミノスルホニルメチル、アミノスルホニルエチル、及びアミノスルホニルプロピルがある。特定の例としては、アミノスルホニルメチル及びアミノスルホニルプロピルがある。
【0017】
用語「アリール」は、6〜10個の炭素環原子を含む一価芳香族炭素環の単環式又は二環式環系を示す。アリール基の例としては、フェニル及びナフチルが挙げられる。特定のアリール基としてはフェニルがある。
【0018】
用語「カルボニル」は、−C(O)−基を示す。
【0019】
用語「カルボキシ」は、−COOH基を示す。
【0020】
用語「カルボキシアルキル」は、アルキル基の水素原子のうちの少なくとも1個がカルボキシ基で置き換えられているアルキル基を示す。特定の例としてはカルボキシエチルがある。
【0021】
用語「シアノ」は、−C≡N基を示す。
【0022】
用語「シアノアルキル」は、アルキル基の水素原子のうちの1個がシアノ基で置き換えられているアルキル基を示す。特定の例としては、シアノメチル及びシアノエチルがある。
【0023】
用語「シクロアルキル」は、3〜10個の環炭素原子の一価の飽和単環式又は二環式炭化水素基を示す。特定の実施態様では、シクロアルキルは、3〜8個の環炭素原子の一価飽和単環式炭化水素基を示す。二環式は、2個の炭素原子を共有する2個の飽和炭素環からなる環系を意味する。単環式シクロアルキルの例としては、シクロプロピル、シクロブタニル、シクロペンチル、シクロヘキシル、又はシクロヘプチルがある。二環式シクロアルキルの例としては、ビシクロ[2.2.1]ヘプタニル又はビシクロ[2.2.2]オクタニルがある。特定の単環式シクロアルキル基としては、シクロプロピル、シクロブタニル、シクロペンチル、及びシクロヘキシルがある。
【0024】
用語「シクロアルキルアルキル」は、アルキル基の水素原子のうちの少なくとも1個がシクロアルキル基で置き換えられているアルキル基を示す。シクロアルキルアルキルの特定の例としては、シクロブチルメチルがある。
【0025】
用語「ジヒドロキシアルキル」は、アルキル基の水素原子のうちの2個がそれぞれヒドロキシ基で置き換えられているアルキル基を示す。特定の例としては、ジヒドロキシエチル及びジヒドロキシプロピルがある。
【0026】
用語「ハロアルコキシ」は、アルコキシ基の水素原子のうちの少なくとも1個が同一又は異なるハロゲン原子で置き換えられているアルコキシ基を示す。特定の例としては、トリフルオロメトキシ及びトリフルオロエトキシがある。
【0027】
用語「ハロアルコキシアルキル」は、アルキル基の水素原子のうちの少なくとも1個がハロアルコキシ基で置き換えられているアルキル基を示す。
【0028】
用語「ハロアルコキシカルボニル」は、式−C(O)−R’(式中、R’はハロアルコキシ基である)の基を示す。
【0029】
用語「ハロアルコキシカルボニルアルキル」は、アルキル基の水素原子のうちの少なくとも1個がハロアルコキシカルボニル基で置き換えられているアルキル基を示す。
【0030】
用語「ハロアルキル」は、アルキル基の水素原子のうちの少なくとも1個が同一又は異なるハロゲン原子で置き換えられているアルキル基を示す。用語「パーハロアルキル」は、アルキル基の全ての水素原子が同一又は異なるハロゲン原子で置き換えられているアルキル基を示す。ハロアルキルの例としては、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、トリフルオロメチルエチル、及びペンタフルオロエチルが挙げられる。特定のハロアルキル基としては、トリフルオロメチルがある。
【0031】
用語「ハロアルキルスルホニル」は、式−S(O)−R’(式中、R’はハロアルキル基である)の基を示す。
【0032】
用語「ハロゲン」及び「ハロ」は本明細書において互換的に使用され、フルオロ、クロロ、ブロモ、又はヨードを示す。特定のハロゲンとしては、クロロ及びフルオロがある。
【0033】
用語「ヘテロアリール」は、N、O、及びSから選択される1、2、3、又は4個のヘテロ原子を含み、残りの環原子が炭素である、5〜12個の環原子の一価芳香族複素環単環式又は二環式環系を示す。ヘテロアリール基の例としては、ピロリル、フラニル、チエニル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、テトラゾリル、ピリジニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリミジニル、トリアジニル、アゼピニル、ジアゼピニル、イソオキサゾリル、ベンゾフラニル、イソチアゾリル、ベンゾチエニル、インドリル、イソインドリル、イソベンゾフラニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾトリアゾリル、プリニル、キノリニル、イソキノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、及びベンゾチオフェニルが挙げられる。特定のヘテロアリール基としては、フラニル、オキサゾジアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピロリル、イミダゾリル、ベンゾジオキソリル、及びピリジニルがある。
【0034】
用語「ヘテロシクロアルキル」は、N、O、及びSから選択される1、2、又は3個の環ヘテロ原子を含み、残りの環原子が炭素である、4〜9個の環原子の一価の飽和又は部分不飽和の単環式又は二環式環系を示す。二環式は、2個の環原子を共有する2個の環からなること、すなわち、2個の環を分離している架橋は、単結合、又は1個もしくは2個の環原子の鎖のいずれかであることを意味する。単環式飽和ヘテロシクロアルキルの例としては、ジオキサニル、4,5−ジヒドロ−オキサゾリル、オキセタニル、アゼチジニル、ピロリジニル、2−オキソ−ピロリジン−3−イル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロ−チエニル、ピラゾリジニル、イミダゾリジニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、チアゾリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1,1−ジオキソ−チオモルホリン−4−イル、アゼパニル、ジアゼパニル、ホモピペラジニル、又はオキサゼパニルがある。二環式飽和ヘテロシクロアルキルの例としては、8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクチル、キヌクリジニル、8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクチル、9−アザ−ビシクロ[3.3.1]ノニル、3−オキサ−9−アザ−ビシクロ[3.3.1]ノニル、又は3−チア−9−アザ−ビシクロ[3.3.1]ノニルがある。部分不飽和ヘテロシクロアルキルの例としては、ジヒドロフリル、イミダゾリニル、ジヒドロ−オキサゾリル、テトラヒドロ−ピリジニル、又はジヒドロピラニルがある。ヘテロシクロアルキル基の特定の例としては、ジオキサニル、モルホリニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、アゼチジニル、及びオキセタニルがある。
【0035】
用語「ヒドロキシ」は、−OH基を示す。
【0036】
用語「ヒドロキシアルキル」は、アルキル基の水素原子のうちの1個がヒドロキシ基で置き換えられているアルキル基を示す。特定の例としては、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、及びヒドロキシブチルがある。
【0037】
用語「ヒドロキシシクロアルキル」は、シクロアルキル基の水素原子のうちの1個がヒドロキシ基で置き換えられているシクロアルキル基を示す。特定の例としては、ヒドロキシシクロプロピル及びヒドロキシシクロブチルがある。
【0038】
用語「ニトラート(nitrate)」は、−NO基を示す。
【0039】
用語「硝酸アルキル」は、アルキル基の水素原子のうちの1個が硝酸基で置き換えられているアルキル基を示す。特定の例としては、硝酸メチル(nitratemethyl)がある。
【0040】
用語「ニトロ」は、−NO基を示す。用語「スルホニル」は、−S(O)基を示す。
【0041】
用語「薬学的に許容し得る塩」は、遊離塩基又は遊離酸の生物学的有効性及び特性を保持し、生物学的にも又は他の点でも望ましくないものではない塩を指す。塩は、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの無機酸(特に、塩酸)、及び、例えば、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸、N−アセチルシステインなどの有機酸を用いて形成される。加えて、これらの塩は、遊離酸に無機塩基又は有機塩基を付加させることにより調製され得る。無機塩基から誘導される塩としては、非限定的に、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム塩などが挙げられる。有機塩基から誘導される塩としては、非限定的に、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、エタノールアミン、リシン、アルギニン、N−エチルピペリジン、ピペリジン、ポリイミン樹脂などのような、第一級、第二級、及び第三級アミン、天然置換アミンのような置換アミン、環状アミン、ならびに塩基性イオン交換樹脂の塩が挙げられる。式(I)の化合物の特定の薬学的に許容し得る塩としては、塩酸塩、メタンスルホン酸塩、及びクエン酸塩がある。
【0042】
「薬学的に許容し得るエステル」は、一般式(I)の化合物が、官能基で誘導体化されて、インビボで親化合物に変換して戻ることができる誘導体を提供し得ることを意味する。そのような化合物の例としては、生理学的に許容し得る、かつ代謝的に不安定なエステル誘導体、例えば、メトキシメチルエステル、メチルチオメチルエステル、及びピバロイルオキシメチルエステルが挙げられる。加えて、インビボで一般式(I)の親化合物を生成することができる代謝的に不安定なエステルと類似する、一般式(I)の化合物の任意の生理学的に許容し得る等価体も本発明の範囲内である。
【0043】
用語「保護基」(PG)は、合成化学において従来それと関連する意味で、化学反応を別の保護されていない反応部位で選択的に行うことができるように、多官能性化合物中の反応部位を選択的にブロックする基を示す。保護基は、適切な時点で除去することができる。例示的な保護基は、アミノ保護基、カルボキシ保護基、又はヒドロキシ保護基である。特定の保護基は、tert−ブトキシカルボニル(Boc)、ベンジルオキシカルボニル(Cbz)、フルオレニルメトキシカルボニル(Fmoc)、及びベンジル(Bn)基である。さらに特定の保護基は、tert−ブトキシカルボニル(Boc)及びフルオレニルメトキシカルボニル(Fmoc)基である。より特定の保護基は、tert−ブトキシカルボニル(Boc)基である。
【0044】
略語uMは、マイクロモルを意味し、そして記号μMに相当する。
【0045】
略語uLは、マイクロリットルを意味し、そして記号μLに相当する。
【0046】
略語ugは、マイクログラムを意味し、そして記号μgに相当する。
【0047】
式(I)の化合物は、幾つかの不斉中心を含有することができ、そして光学的に純粋なエナンチオマー、例えばラセミ体のようなエナンチオマーの混合物、光学的に純粋なジアステレオ異性体、ジアステレオ異性体の混合物、ジアステレオ異性体ラセミ体、又はジアステレオ異性体ラセミ体の混合物の形態で存在することができる。
【0048】
Cahn-Ingold-Prelog 順位則に従って、不斉炭素原子は、「R」又は「S」立体配置をとることができる。
【0049】
また本発明の一実施態様は、本明細書に記載されるとおりの式(I)に係る化合物及びその薬学的に許容し得る塩又はエステル、特に、本明細書に記載されるとおりの式(I)に係る化合物及びその薬学的に許容し得る塩、より特には、本明細書に記載されるとおりの式(I)に係る化合物である。
【0050】
本発明の特定の実施態様は、本明細書に記載されるとおりの式(I):
【化2】
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[式中、
は、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルコキシアルキル、ハロアルコキシアルキル、アルキル、ハロアルキル、アルキルスルホニル、ハロアルキルスルホニル、アミノスルホニルアルキル、置換シクロアルキル、置換シクロアルキルアルキル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、置換ヘテロアリール、置換ヘテロシクロアルキル、又は置換アリールであり、ここで、置換シクロアルキル、置換シクロアルキルアルキル、置換ヘテロアリール、置換ヘテロシクロアルキル、及び置換アリールは、H、アミノ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ(halohalkoxy)、アルキルカルボニル、カルボキシ、ハロゲン、及びシアノから選択される1〜3個の置換基で置換されており;
及びRは、独立して、H、アルキル、及びシクロアルキルから選択されるか;
又は、R及びRは、それらが結合している炭素と一緒になってシクロアルキルを形成しており;
は、−CH−又は−N−であり;
は、−C(O)−、−C(O)CH−、−CH−、−NR11C(O)−、−NR11C(O)CH−、又は−S(O)−であり;
及びRの一方は、H又はアルキルであり、そしてもう一方は、H、アルコキシカルボニルアルキル、ハロアルコキシカルボニルアルキル、アルキル、ハロアルキル、カルボキシアルキル、シクロアルキル、又は置換アミノカルボニルアルキル(ここで、置換アミノカルボニルアルキルは、H、アルキル、シクロアルキル、及び置換フェニル(ここで、置換フェニルは、H、アルキル、ハロアルキル、及びシクロアルキルから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)から独立して選択される2個の置換基で窒素原子上で置換されている)であるか;
あるいは、R及びRは、それらが結合している窒素原子及び炭素原子と一緒になってヘテロシクロアルキルを形成しており;
は、H又はアルキルであり;
、R、及びRは、独立して、H、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、又はシアノであり;
10は、置換アリール又は置換ヘテロアリールであり、ここで、置換アリール又は置換ヘテロアリールは、H、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アルキルスルホニル、ハロアルキルスルホニル、及びペンタフルオロ−λ−スルファニルから選択される1〜3個の置換基で置換されており;
11は、H、アルキル、又はシクロアルキルであり;
12及びR13は、いずれもHであるか、又は、R12及びR13は、一緒になって−(CH−を形成しており;
14は、H、アルキル、又はヒドロキシであり;
n、m、及びpは、独立して、0、1、又は2である]
に係る化合物、又は薬学的に許容し得る塩である。
【0051】
本発明の別の実施態様は、Rが、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、ヒドロキシシクロアルキル、アルコキシ、アルコキシアルコキシアルキル、アルコキシアルキル、アルキル、アルキルスルホニル、アミノスルホニルアルキル、シアノ、硝酸アルキル、置換シクロアルキル、置換シクロアルキルアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、置換ヘテロアリール、置換ヘテロシクロアルキル、又は置換アリールであり、ここで、置換シクロアルキル、置換シクロアルキルアルキル、置換ヘテロアリール、置換ヘテロシクロアルキル、及び置換アリールは、H、アミノ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルカルボニル、カルボキシ、及びハロゲンから選択される1〜3個の置換基で置換されている、本明細書に記載されるとおりの式(I)に係る化合物である。
【0052】
本発明の別の実施態様は、Rが、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルキル、アルキルスルホニル、アミノスルホニルアルキル、置換シクロアルキル、置換シクロアルキルアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、置換ヘテロアリール、置換ヘテロシクロアルキル、又は置換アリールであり、ここで、置換シクロアルキル、置換シクロアルキルアルキル、置換ヘテロアリール、置換ヘテロシクロアルキル、及び置換アリールは、H、アミノ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルカルボニル、カルボキシ、及びハロゲンから選択される1〜3個の置換基で置換されている、本明細書に記載されるとおりの式(I)に係る化合物である。
【0053】
本発明の特定の実施態様は、Rが、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルキル、アルキルスルホニル、アミノスルホニルアルキル、置換シクロアルキル、置換シクロアルキルアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、置換フラニル、置換オキサゾリル、置換イソオキサゾリル、置換イミダゾリル、置換ピロリル、置換ピリジニル、置換オキセタニル、置換テトラヒドロフラニル、置換テトラヒドロピラニル、置換ジオキサニル、置換アゼチジニル、置換モルホリニル、及び又は置換フェニルであり、ここで、置換シクロアルキル、置換シクロアルキルアルキル、置換フラニル、置換オキサゾリル、置換イソオキサゾリル、置換イミダゾリル、置換ピロリル、置換ピリジニル、置換オキセタニル、置換テトラヒドロフラニル、置換テトラヒドロピラニル、置換ジオキサニル、置換アゼチジニル、置換モルホリニル、及び置換フェニルは、H、アミノ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルカルボニル、カルボキシ、及びハロゲンから選択される1〜3個の置換基で置換されている、本明細書に記載されるとおりの式(I)に係る化合物である。
【0054】
本発明の特定の実施態様は、Rが、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルキル、アルキルスルホニル、アミノスルホニルアルキル、置換シクロアルキル、置換シクロアルキルアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、置換フラニル、置換オキサゾリル、置換イソオキサゾリル、置換イミダゾリル、置換ピロリル、置換ピリジニル、置換オキセタニル、置換テトラヒドロフラニル、置換テトラヒドロピラニル、置換アゼチジニル、置換モルホリニル、及び又は置換フェニルであり、ここで、置換シクロアルキル、置換シクロアルキルアルキル、置換フラニル、置換オキサゾリル、置換イソオキサゾリル、置換イミダゾリル、置換ピロリル、置換ピリジニル、置換オキセタニル、置換テトラヒドロフラニル、置換テトラヒドロピラニル、置換アゼチジニル、置換モルホリニル、及び置換フェニルは、H、アミノ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルカルボニル、カルボキシ、及びハロゲンから選択される1〜3個の置換基で置換されている、本明細書に記載されるとおりの式(I)に係る化合物である。
【0055】
本発明のさらなる特定の実施態様は、Rが、アルコキシアルキル、アルキル、置換シクロアルキル、又は置換シクロアルキルアルキルであり、ここで、置換シクロアルキル及び置換シクロアルキルアルキルは、H、ハロアルキル、及びハロゲンから選択される1〜3個の置換基で置換されている、本明細書に記載されるとおりの式(I)に係る化合物である。
【0056】
本発明のより特定の実施態様は、Rが、アルコキシアルキル又はアルキルである、本明細書に記載されるとおりの式(I)に係る化合物である。
【0057】
本発明のさらに特定の実施態様は、Rがアルキルである、本明細書に記載されるとおりの式(I)に係る化合物である。
【0058】
本発明の別の特定の実施態様は、Aが、−CH−又は−N−である、本明細書に記載されるとおりの式(I)に係る化合物である。
【0059】
本発明の別の特定の実施態様は、Rが、H又はアルキルである、本明細書に記載されるとおりの式(I)に係る化合物である。
【0060】
また本発明の特定の実施態様は、RがHである、本明細書に記載されるとおりの式(I)に係る化合物である。
【0061】
また本発明のさらに特定の実施態様は、R及びRがHである、本明細書に記載されるとおりの式(I)に係る化合物である。
【0062】
本発明の特定の実施態様は、Rが、H、アルコキシカルボニルアルキル、アルキル、カルボキシアルキル、シクロアルキル、又は、1個のH及び1個のアルキルで窒素原子上で置換されているアミノカルボニルアルキルである、本明細書に記載されるとおりの式(I)に係る化合物である。
【0063】
本発明の別の特定の実施態様は、Rが、H、アルコキシアルキル、アルキル、又は、H及びアルキルから独立して選択される2個の置換基で窒素原子上で置換されているアミノカルボニルアルキルである、本明細書に記載されるとおりの式(I)に係る化合物である。
【0064】
本発明の別の特定の実施態様は、Rが、H、アルキル、又は、H及びアルキルから独立して選択される2個の置換基で窒素原子上で置換されているアミノカルボニルアルキルである、本明細書に記載されるとおりの式(I)に係る化合物である。
【0065】
本発明のさらに特定の実施態様は、Rが、H又はアルキルであり、そしてRがHである、本明細書に記載されるとおりの式(I)に係る化合物である。
【0066】
また本発明の一実施態様は、RがHである、本明細書に記載されるとおりの式(I)に係る化合物である。
【0067】
本発明の別の特定の実施態様は、R、R、及びRがHである、本明細書に記載されるとおりの式(I)に係る化合物である。
【0068】
本発明の別の実施態様は、R10が、置換フェニル、置換ベンゾジオキソリル、置換イソオキサゾリル、置換オキサジアゾリル、又は置換ピリジニルであり、ここで、置換フェニル、置換ベンゾジオキソリル、置換イソオキサゾリル、置換オキサジアゾリル、又は置換ピリジニルは、H、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ(halohalkoxy)、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アルキルスルホニル、及びペンタフルオロ−λ−スルファニルから選択される1〜3個の置換基で置換されている、本明細書に記載されるとおりの式(I)に係る化合物である。
【0069】
本発明のより特定の実施態様は、R10が、H、ハロゲン、及びシアノから選択される1〜3個の置換基で置換されているフェニルである、本明細書に記載されるとおりの式(I)に係る化合物である。
【0070】
本発明の一実施態様は、R11が、H又はアルキルである、本明細書に記載されるとおりの式(I)に係る化合物である。
【0071】
本発明の別の実施態様は、nが1であり、そしてmが、1又は2である、本明細書に記載されるとおりの式(I)に係る化合物である。
【0072】
本発明のさらなる特定の実施態様は、n及びmが1である、本明細書に記載されるとおりの式(I)に係る化合物である。
【0073】
本発明の特定の実施態様は、pが1である、本明細書に記載されるとおりの式(I)に係る化合物である。
【0074】
本発明の別の実施態様は、R12及びR13がいずれもHである、本明細書に記載されるとおりの式(I)に係る化合物である。
【0075】
本発明の特定の実施態様は、R14がHである、本明細書に記載されるとおりの式(I)に係る化合物である。
【0076】
本発明の特定の実施態様は、Aが−C(O)−である、本明細書に記載されるとおりの式(I)に係る化合物である。
【0077】
本発明の特定の実施態様は、Aが−CR−である、本明細書に記載されるとおりの式(I)に係る化合物である。
【0078】
本発明のさらに特定の実施態様は、
が、アルコキシアルキル又はアルキルであり;
及びRが、Hであり;
が、−CH−又は−N−であり;
が、−C(O)−であり;
が、H又はアルキルであり、そしてRが、Hであるか;
あるいは、R及びRが、それらが結合している窒素原子及び炭素原子と一緒になってヘテロシクロアルキルを形成しており;
が、Hであり;
、R、及びRが、Hであり;
10が、置換アリール又は置換ヘテロアリールであり、ここで、置換アリール又は置換ヘテロアリールは、H、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ(halohalkoxy)、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アルキルスルホニル、ハロアルキルスルホニル、及びペンタフルオロ−λ−スルファニルから選択される1〜3個の置換基で置換されており;
11が、H、アルキル、又はシクロアルキルであり;
12及びR13が、いずれもHであるか、又は、R12及びR13が一緒になって−(CH−を形成しており;
14が、H、アルキル、又はヒドロキシであり;
n、m、及びpが、独立して、0、1、又は2である、
本明細書に記載されるとおりの式(I)に係る化合物、又は薬学的に許容される塩である。
【0079】
本明細書に記載されるとおりの式(I)の化合物の特定の例は、
(3R)−3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]アミノ]−3−(4−クロロフェニル)−N−メチルプロパンアミド;
(3R)−3−〔〔2−〔6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル〕アセチル〕アミノ〕−3−(4−クロロフェニル)−N,N−ジメチルプロパンアミド;
(3R)−3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]アミノ]−3−(4−クロロフェニル)−N−フェニルプロパンアミド;
(3R)−3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]アミノ]−N−メチル−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]プロパンアミド;
(3R)−3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]アミノ]−N,N−ジメチル−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]プロパンアミド;
(3R)−3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]アミノ]−N−(2−メチルプロピル)−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]プロパンアミド;
(3R)−3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]アミノ]−N−フェニル−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]プロパンアミド;
(3R)−3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]アミノ]−N−ベンジル−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]プロパンアミド;
(3R)−3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]アミノ]−N−メチル−3−(4−ニトロフェニル)プロパンアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(4−クロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(6−クロロピリジン−3−イル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(5−クロロピリジン−2−イル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[1−(4−クロロフェニル)エチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(4−フルオロフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(6−シアノピリジン−3−イル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(4−シアノフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(4−ニトロフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(2,4−ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(4−クロロ−3−フルオロフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[[4−フルオロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メチル]アセトアミド;
(3R)−3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]アミノ]−3−(4−クロロフェニル)プロパンアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(4−シアノ−3−フルオロフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(2−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(4−シアノ−2−フルオロフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(4−シアノ−2,6−ジフルオロフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(4−シアノ−2−メトキシフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[[4−シアノ−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[[4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3−シアノ−2−メチルフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(2−クロロピリジン−4−イル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3−ニトロフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[[4−クロロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[[4−(ペンタフルオロ−λ−スルファニル)フェニル]メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3−メチル−4−メチルスルホニルフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(4,5−ジクロロピリジン−2−イル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3−クロロ−4−メチルフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(4−クロロフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(4−シアノ−3−フルオロフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(2,6−ジクロロピリジン−4−イル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−3−[2−[2−(4−クロロフェニル)ピロリジン−1−イル]−2−オキソエチル]キナゾリン−4−オン;
6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−3−[2−[(2R)−2−(4−メチルフェニル)ピロリジン−1−イル]−2−オキソエチル]キナゾリン−4−オン;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[2−(3,4−ジクロロフェニル)エチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[[3−(4−クロロフェニル)−1,2−オキサゾール−5−イル]メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[[5−(4−クロロフェニル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]メチル]アセトアミド;
3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]アミノ]−3−(3,4−ジクロロフェニル)−N−メチルプロパンアミド;
メチル 3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アミノ]プロパノアート;
3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アミノ]プロパン酸;
3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アミノ]−N−メチルプロパンアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(4−クロロ−3−シアノフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(4−シアノ−3,5−ジフルオロフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[6−[4−(3−メチルブタノイル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[4−オキソ−6−(4−ペンタノイルピペラジン−1−イル)キナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[6−[4−(2−メトキシアセチル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[4−オキソ−6−[4−(2,2,2−トリフルオロアセチル)ピペラジン−1−イル]キナゾリン−3−イル]アセトアミド;
2−[6−(4−(シクロブタンカルボニル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−(シクロペンタンカルボニル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−(シクロヘキサンカルボニル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[6−[4−(オキサン−4−カルボニル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[6−[4−(1,2−オキサゾール−5−カルボニル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチル−2−[4−オキソ−6−(4−プロパノイルピペラジン−1−イル)キナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチル−2−[6−[4−(2−メチルプロパノイル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド;
2−[6−[4−(3−アミノオキセタン−3−カルボニル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[4−オキソ−6−[4−(2−スルファモイルアセチル)ピペラジン−1−イル]キナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[4−オキソ−6−[4−(4−スルファモイルブタノイル)ピペラジン−1−イル]キナゾリン−3−イル]アセトアミド;
2−[6−(4−(シクロブタンカルボニル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[6−[4−(3−フルオロシクロブタンカルボニル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−メチルアセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[6−[4−(3,3−ジフルオロシクロブタンカルボニル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−メチルアセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチル−2−[4−オキソ−6−[4−[1−(トリフルオロメチル)シクロブタンカルボニル]ピペラジン−1−イル]キナゾリン−3−イル]アセトアミド;
2−[6−[4−(3−クロロシクロブタンカルボニル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[6−[4−(3−メトキシシクロブタンカルボニル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−メチルアセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチル−2−[6−[4−(オキセタン−3−カルボニル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチル−2−[6−[4−(3−メチルオキセタン−3−カルボニル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド;
2−[6−(4−(1−アセチルアゼチジン−3−カルボニル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
4−[3−[2−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−2−オキソエチル]−4−オキソキナゾリン−6−イル]−N−プロパン−2−イルピペラジン−1−カルボキサミド;
N−シクロプロピル−4−[3−[2−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−2−オキソエチル]−4−オキソキナゾリン−6−イル]ピペラジン−1−カルボキサミド;
N−シクロペンチル−4−[3−[2−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−2−オキソエチル]−4−オキソキナゾリン−6−イル]ピペラジン−1−カルボキサミド;
4−[3−[2−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−2−オキソエチル]−4−オキソキナゾリン−6−イル]−N−(2−メトキシエチル)ピペラジン−1−カルボキサミド;
4−[3−[2−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−2−オキソエチル]−4−オキソキナゾリン−6−イル]−N−(3,5−ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)ピペラジン−1−カルボキサミド;
4−[3−[2−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−2−オキソエチル]−4−オキソキナゾリン−6−イル]−N−ピリジン−3−イルピペラジン−1−カルボキサミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[6−(4−メチルスルホニルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド;
2−[6−(4−シクロペンチルスルホニルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−シクロヘキシルスルホニルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−シクロプロピルスルホニルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
2−[6−[4−(シクロブチルメチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
メチル 2−[4−[3−[2−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−2−オキソエチル]−4−オキソキナゾリン−6−イル]ピペラジン−1−イル]アセタート;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[6−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[6−[4−(2,3−ジヒドロキシプロピル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド;
2−[6−[4−(シクロブチルメチル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[4−オキソ−6−[4−(オキソラン−3−イルメチル)ピペラジン−1−イル]キナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[6−[4−(オキサン−4−イルメチル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[6−[4−[(1−メチルピロール−2−イル)メチル]ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[6−[4−(1H−イミダゾール−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[6−[4−(1H−イミダゾール−5−イルメチル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド;
3−[[4−[3−[2−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−2−オキソエチル]−4−オキソキナゾリン−6−イル]ピペラジン−1−イル]メチル]フラン−2−カルボン酸;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[6−[4−[(2,4−ジメチル−1,3−オキサゾール−5−イル)メチル]ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド;
2−[6−[4−(シクロプロピルメチル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[6−[4−(2−メトキシエチル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−メチルアセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチル−2−[6−[4−(オキセタン−3−イルメチル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチル−2−[6−[4−[2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル]ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[6−[4−[2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル]ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−メチルアセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチル−2−[4−オキソ−6−[4−[2−オキソ−2−(プロパン−2−イルアミノ)エチル]ピペラジン−1−イル]キナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[6−[4−[2−(ジエチルアミノ)−2−オキソエチル]ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−メチルアセトアミド;
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチル−2−[6−[4−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソエチル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド;
2−[6−[4−(2−アニリノ−2−オキソエチル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
N−[(2−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−2−[6−[4−(オキセタン−3−カルボニル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチル−2−[4−オキソ−6−[4−(オキソラン−3−イルメチル)ピペラジン−1−イル]キナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(4−クロロ−3−シアノフェニル)メチル]−N−メチル−2−[4−オキソ−6−[4−(オキソラン−3−イルメチル)ピペラジン−1−イル]キナゾリン−3−イル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−エチルアセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−プロパン−2−イルアセトアミド;
2−[6−(4−アセチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
2−[6−(4−アセチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(4−クロロ−3−シアノフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
2−[6−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]アセトアミド;
2−[6−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
2−[6−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
2−[6−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(4−クロロ−3−シアノフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
2−[6−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(4−シアノ−3−フルオロフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
2−[6−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[[4−クロロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メチル]−N−メチルアセトアミド;
N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチル−2−[4−オキソ−6−[4−(オキソラン−3−イルメチル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]キナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(4−クロロ−3−シアノフェニル)メチル]−N−メチル−2−[4−オキソ−6−[4−(オキソラン−3−イルメチル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]キナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−2−[6−[1−(2−ヒドロキシアセチル)ピペリジン−4−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−メチルアセトアミド;
N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−2−[6−[1−(2−メトキシアセチル)ピペリジン−4−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−メチルアセトアミド;
N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−2−[6−[1−(2−メトキシプロパノイル)ピペリジン−4−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−メチルアセトアミド;
N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−2−[6−[1−(3−メトキシプロパノイル)ピペリジン−4−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−メチルアセトアミド;
N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチル−2−[4−オキソ−6−[1−(2−プロパン−2−イルオキシアセチル)ピペリジン−4−イル]キナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−2−[6−[1−(シクロプロパンカルボニル)ピペリジン−4−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−メチルアセトアミド;
N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−2−[6−[1−(シクロブタンカルボニル)ピペリジン−4−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−メチルアセトアミド;
N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−2−[6−[1−(3−フルオロシクロブタンカルボニル)ピペリジン−4−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−メチルアセトアミド;
N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−2−[6−[1−(3−クロロシクロブタンカルボニル)ピペリジン−4−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−メチルアセトアミド;
N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−2−[6−[1−(3,3−ジフルオロシクロブタンカルボニル)ピペリジン−4−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−メチルアセトアミド;
N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチル−2−[6−[1−(オキセタン−2−カルボニル)ピペリジン−4−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチル−2−[6−[1−(オキセタン−3−カルボニル)ピペリジン−4−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチル−2−[4−オキソ−6−[1−(オキソラン−3−イルメチル)ピペリジン−4−イル]キナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(4−クロロ−3−シアノフェニル)メチル]−N−メチル−2−[4−オキソ−6−[1−(オキソラン−3−イルメチル)ピペリジン−4−イル]キナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチル−2−[6−(1−メチルスルホニルピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド;
N−シクロプロピル−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[6−[1−(2−メトキシアセチル)ピペリジン−4−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド;
2−[6−[2−アセチル−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]プロパンアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチルプロパンアミド;
1−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]シクロプロパン−1−カルボキサミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−2−メチル−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2−(6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−2,4−ジオキソ−1H−キナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド
より選択され及びその薬学的に許容し得る塩である。
【0080】
また本明細書に記載されるとおりの式(I)の化合物の特定の例は、
2−(6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−(1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−メトキシプロピル)アセトアミド;
N−(3−クロロ−4−シアノベンジル)−2−(6−(1−(2−シアノアセチル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−メチルアセトアミド;
N−(3−クロロ−4−シアノベンジル)−2−(6−(1−(3−シアノプロパノイル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−メチルアセトアミド;
(R)−N−(3−クロロ−4−シアノベンジル)−2−(6−(1−(2−ヒドロキシプロパノイル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−メチルアセトアミド;
(R)−N−(3−クロロ−4−シアノベンジル)−2−(6−(1−(2−ヒドロキシ−3−メチルブタノイル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−メチルアセトアミド;
(R)−N−(3−クロロ−4−シアノベンジル)−2−(6−(1−(2−メトキシプロパノイル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−メチルアセトアミド;
(S)−N−(3−クロロ−4−シアノベンジル)−2−(6−(1−(2−メトキシプロパノイル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−メチルアセトアミド;
メチル 4−(3−(2−((3−クロロ−4−シアノベンジル)(メチル)アミノ)−2−オキソエチル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−6−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート;
2−(6−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−(3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル)アセトアミド;
2−(6−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)ベンジル)アセトアミド;
2−(6−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)ベンジル)アセトアミド;
2−(6−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−(3,5−ジクロロベンジル)アセトアミド;
N−(3,4−ジクロロベンジル)−N−メチル−2−(4−オキソ−6−(1−(2−スルファモイルアセチル)ピペリジン−4−イル)キナゾリン−3(4H)−イル)アセトアミド;
N−(3,4−ジクロロベンジル)−2−(6−(1−(2−(2−メトキシエトキシ)アセチル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−メチルアセトアミド;
(R)−N−(3,4−ジクロロベンジル)−2−(6−(1−(2−メトキシプロパノイル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−メチルアセトアミド;
(S)−N−(3,4−ジクロロベンジル)−2−(6−(1−(2−メトキシプロパノイル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−メチルアセトアミド;
(R)−N−(3,4−ジクロロベンジル)−2−(6−(1−(2−ヒドロキシ−3−メチルブタノイル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−メチルアセトアミド;
(S)−N−(3,4−ジクロロベンジル)−2−(6−(1−(2−ヒドロキシ−3−メチルブタノイル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−メチルアセトアミド;
N−(3,4−ジクロロベンジル)−2−(6−(1−(2−メトキシアセチル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−メチルアセトアミド;
N−(3,4−ジクロロベンジル)−2−(6−(1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロパノイル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−メチルアセトアミド;
N−(3,4−ジクロロベンジル)−2−(6−(1−(2−メトキシプロパノイル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−メチルアセトアミド;
(R)−N−(3,4−ジクロロベンジル)−2−(6−(1−(2−ヒドロキシプロパノイル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−メチルアセトアミド;
(S)−N−(3,4−ジクロロベンジル)−2−(6−(1−(2−ヒドロキシプロパノイル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−メチルアセトアミド;
N−(3,4−ジクロロベンジル)−2−(6−(1−(1−ヒドロキシシクロブタンカルボニル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−メチルアセトアミド;
N−(3,4−ジクロロベンジル)−2−(6−(1−(2,3−ジヒドロキシプロパノイル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−メチルアセトアミド;
2−(6−(1−(1,4−ジオキサン−2−カルボニル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−(3,4−ジクロロベンジル)−N−メチルアセトアミド;
N−(3,4−ジクロロベンジル)−2−(6−(1−(1−ヒドロキシシクロプロパンカルボニル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−メチルアセトアミド;
N−(3,4−ジクロロベンジル)−N−メチル−2−(4−オキソ−6−(1−(テトラヒドロフラン−2−カルボニル)ピペリジン−4−イル)キナゾリン−3(4H)−イル)アセトアミド;
N−(3,4−ジクロロベンジル)−N−メチル−2−(6−(1−(2−メチルテトラヒドロフラン−2−カルボニル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)アセトアミド;
N−(3,4−ジクロロベンジル)−N−メチル−2−(4−オキソ−6−(1−(テトラヒドロフラン−3−カルボニル)ピペリジン−4−イル)キナゾリン−3(4H)−イル)アセトアミド;
N−(3,4−ジクロロベンジル)−N−メチル−2−(6−(1−(オキサゾール−5−カルボニル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)アセトアミド;
2−[6−(1−アセチル−4−ヒドロキシピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
2−[6−(1−アセチル−4−ヒドロキシピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
[2−[4−[3−[2−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル−メチルアミノ]−2−オキソエチル]−4−オキソキナゾリン−6−イル]ピペリジン−1−イル]−2−オキソエチル]ニトラート;
2−(6−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−8−フルオロ−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−(3−クロロ−4−シアノベンジル)−N−メチルアセトアミド;
N−(3−クロロ−4−シアノベンジル)−2−(8−フルオロ−6−(1−(3−メトキシプロパノイル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3(4H)−イル)−N−メチルアセトアミド;
2−(6−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−4−オキソピリド[3,4−d]ピリミジン−3(4H)−イル)−N−(3−クロロ−4−シアノベンジル)−N−メチルアセトアミド;
N−(3−クロロ−4−シアノベンジル)−2−(6−(1−(3−メトキシプロパノイル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソピリド[3,4−d]ピリミジン−3(4H)−イル)−N−メチルアセトアミド
より選択され及びその薬学的に許容し得る塩である。
【0081】
本明細書に記載されるとおりの式(I)の化合物のさらなる特定の例は、
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(4−クロロ−3−フルオロフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(4−シアノ−3−フルオロフェニル)メチル]アセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
2−[6−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド;
N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−2−[6−[1−(2−メトキシアセチル)ピペリジン−4−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−メチルアセトアミド
より選択され及びその薬学的に許容し得る塩である。
【0082】
本明細書に記載されるとおりの式(I)の化合物の製造プロセスは、本発明の目的である。
【0083】
本発明の式(I)の化合物の調製は、逐次又は収束合成経路で実施され得る。本発明の合成は、以下の一般スキームに示される。本反応及び得られた生成物の精製を実施するために必要な技能は、当業者には公知である。エナンチオマー又はジアステレオ異性体の混合物が反応の間に生成される場合、これらのエナンチオマー又はジアステレオ異性体は、本明細書において記載される方法又は当業者に公知の方法、例えば(キラル)クロマトグラフィー又は結晶化によって分離することができる。以下のプロセスの記載に使用される置換基及び指数は、本明細書において示される意味を有する。
【0084】
一般式(I)(式中、Rは、置換アミノカルボニルアルキルである)の化合物は、カップリング剤の存在下、構造A(A=N)のカルボン酸構成要素とアミン1a(式中、R15及びR16は、H、アルキル、シクロアルキル、及び置換フェニル(ここで、置換フェニルは、H、アルキル、ハロアルキル、及びシクロアルキルから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)から独立して選択される)との間のアミドカップリング反応によって調製することができる(スキーム1)。この種のアミドカップリングは広く文献に記載されており(例えば、Comprehensive Organic Transformations: A Guide to Functional Group Preparations, 2ndEdition, Richard C. Larock, John Wiley & Sons, New York, NY. 1999)、また、当業者に周知である。アミド結合形成は、適切なカップリング剤(例えば、O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート(TBTU)、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム−3−オキシドヘキサフルオロホスファート(HATU)、N,N’−カルボニルジイミダゾール(CDI)、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチル−カルボジイミド−ヒドロクロリド(EDCI)、1−ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリアゾール(HOBT)、2−クロロ−1−メチルピリジニウムヨージド(Mukaiyama試薬;E. Bald, K. Saigo, T. Mukaiyama, Chem. Lett. 1975, 4, 1163-1166)、又はベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスファート(BOP))の使用により達成することができる。この変換に適した塩基としては、ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA、Huenig塩基)、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン、又は4−(ジメチルアミノ)ピリジンがある。反応は、適切な溶媒(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMAc)、ジクロロメタン、及びジオキサン、又はそれらの混合物)中、室温又は高温(典型的には150℃を超えない)で実施される。これにより、従来の手段によって(例えば、油浴を使用することによって)又は好ましくはマイクロ波照射を用いて加熱を達成することができる。
【0085】
【化3】
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【0086】
一般に、アミド結合形成反応は、バッチ式又は連続モード(フロー)反応プロトコルのいずれかを使用して実施することができる。連続モード合成は、カスタムメイドの統合型フロー合成及び分取HPLC精製システムを使用して実施される。市販のVapourtec製 R4フロー反応器モジュールは、Gilson LH 215オートサンプラー、Gilson 819インジェクションモジュール2個、Agilent 1100シリーズポンプ2個、Agilent 1200シリーズDADA検出器1個、Varian prep starポンプ2個、DionexUV検出器1個、Polymer Laboratory光散乱検出器1個、及びDionex P-680ポンプ1個から組み立てられた分取HPLC精製システムに接続される。試薬及び出発物質は、LH 215オートサンプラーを介してフロー反応器試薬ループ(Gilson 819インジェクションモジュール)に、そしてそこから100psi背圧レギュレータ(back pressure regulator:BPR)が取り付けられたPFA(パーフルオロアルコキシポリマー)管式反応器コイル(10mL)に注入される。フロー反応器を通って進む際に、分散効果を制限するために、また反応ゾーン内で一定の濃度を維持するために、細かい気泡が反応区分の前後に注入される。フロー反応の完了後、粗反応混合物は、分取HPLC注入ループに直接ロードされ、HPLC精製が行われる。精製された化合物はLH 215オートサンプラーを通して回収される。プロセス全体は、Dionex製クロマトグラフィー管理システムソフトウェアChromeleonバージョン6.80を使用して制御される。統合型フロー合成及び精製プラットフォームは、M. Werner, C. Kuratli, R. E. Martin, R. Hochstrasser, D. Wechsler, T. Enderle, A. I. Alanine, H. Vogel, Angew. Chem. Int. Ed. 2014, 53, 1704-1708に記載されている。
【0087】
別法として、一般式(I)の化合物は、スキーム2a及び2bに概説されているシーケンスに従って、構造B(A=N)又はC(A=C)のカルボン酸構成要素から調製することができる。前述の方法を使用したカルボン酸B又はCとアミン1aとのカップリング(スキーム2a、工程a)、そしてこれに続く当業者に周知の標準的方法を使用したアミン保護基(例えば、PG=Fmoc、Boc)の開裂(スキーム2a、工程b)は、中間体3をもたらす。これに続くアミン3と適切な誘導体との反応は、式(I)の化合物を与える(スキーム2b)。カルボン酸4との反応により、一般式(I)(式中、Aは−C(O)−である)の化合物の入手を与える(スキーム2b、工程c)。別法として、一般式(I)(式中、Aは−C(O)−である)の標的構造は、適切な溶媒(例えば、ジクロロメタン又はDMF)及び塩基(例えば、ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA、Huenig塩基)、トリエチルアミン、N−メチルホルホリン、又は4−(ジメチルアミノ)ピリジン)中での、中間体3と酸塩化物5とのカップリングにより(これにより、これらの反応は、周囲温度から用いる溶媒の還流温度までの範囲の広範囲な温度で起こることができる)得ることができる(スキーム2b、工程d)。
【0088】
【化4】
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【0089】
【化5】
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【0090】
必要に応じて、酸塩化物5は、カルボン酸4から、例えば、塩化チオニル又は塩化オキサリルを用いた処理の際に、触媒量のDMFの存在下で、調製することができる。式(I)(式中、Aは−C(O)−である)の化合物の入手のさらなる方法としては、適切な溶媒(例えば、ジクロロメタン又はDMF)中、塩基(例えば、ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA、Huenig塩基)、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン、又は4−(ジメチルアミノ)ピリジン)の存在下、カルボン酸無水物[(R−C=O)O]とアミン3との反応があり、全ての方法は当業者に周知である。別法として、一般式(I)の標的構造は、カルボン酸アルキルエステル(例えば、PG=アセチルを有する構成要素Bのメチルエステルであるスキーム3の化合物14)とアミン1aとから、例えば、ビス(トリメチルアルミニウム)又はビス(トリメチルアルミニウム)−1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン付加物を用いた、THFのような溶媒中での処理、及び高温での加熱により、得ることができる。
【0091】
一般式(I)(式中、Aは−S(O)−である)の化合物は、中間体3と塩化スルホニル6とから、典型的な溶媒(例えば、ジクロロメタン、DMF、又はTHF)を用い、塩基(例えば、ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA、Huenig塩基)、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン、又は4−(ジメチルアミノ)ピリジン)の存在下、0℃から溶媒の沸点の間の温度で、従来の加熱方法を使用して又はマイクロ波照射により、調製することができる(スキーム2b、工程e)。
【0092】
一般式(I)(式中、Aは、−NR11C(O)−であり、そしてR11は、Hである)の化合物は、構造3のアミンとイソシアネート7とから、典型的な溶媒(例えば、ジクロロメタン又はTHF)を用い、0℃から溶媒の沸点の間の温度で、従来の加熱方法を使用して又はマイクロ波照射により、調製することができる(スキーム2b、工程f)。
【0093】
一般式(I)(式中、Aは、−CH−である)の化合物は、構造3のアミン及びアルデヒド8a又はケトン8bからの還元的アミノ化手順(例えば、Leuckart-Wallach反応)により、適切な還元剤(例えば、NaBH、LiBH、NaBHCN、又はNaBH(OAc))を用いた処理の際に、一段階手順で、溶媒(例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、又はTHF)中、触媒量の酸(例えば、酢酸)の存在下、好ましくはほぼ室温から溶媒の還流温度で、調製することができる(スキーム2b、工程g)。別法として、反応はまた、まず、チタン(IV)イソプロポキシドの存在下、追加の溶媒を用いずに、0℃から室温の間で、あるいは、メタノールもしくはエタノールのような溶媒中、好ましくは周囲温度から用いる溶媒の還流温度の間の温度で、アルデヒド8a又はケトン8bをアミン3で処理し、これに続いて、還元剤(例えば、NaBH)を好ましくは0℃から室温の間で添加することにより、二段階手順で実施してもよい。
【0094】
別の実施態様では、一般式(I)(式中、Aは、−CH−である)の化合物は、アルキルハライド9(例えば、メチル 2−ブロモアセタート又はブロモメチルシクロプロパン)を用いた中間体3のアルキル化により、塩基(例えば、水素化ナトリウム又は炭酸カリウム)の存在下、適切な溶媒(例えば、DMF、アセトニトリル、もしくはTHF、又はそれらの混合物)中、室温から高温で、入手することができる(スキーム2b、工程h)。一般式(I)の標的化合物は、シリカカラムクロマトグラフィー、MPLC、又は分取HPLCのような古典的手段によって精製することができる。
【0095】
一般構造Bのカルボン酸構成要素の合成は、スキーム3に概説されているように達成することができる。カルボン酸10(例えば、PG=Fmoc;US2010/0069307A1, pp. 9に記載のとおり調製される)と11(例えば、グリシンメチルエステル、tert−ブチル 2−アミノアセタート)のような適切に保護されたアミノ酸(例えば、PG=メチル、エチル、tert−ブチル)との間の既述の方法を用いたアミドカップリング反応により、一般構造12のアミドの入手を与える(スキーム3、工程a)。当業者に公知の典型的な標準的手順(例えば、Zn、HCl;SnCl・2HO、HCl、又はHOAc)を用いた化合物12中のニトロ基の還元は、タイプ13のアントラニル酸を与える(スキーム3、工程b)。酢酸の存在下、周囲温度から高温で、化合物12と例えばオルトギ酸トリメチル(R14=H)との反応(スキーム3、工程c)、そしてそれに続く当技術分野で公知の方法を用いたキナゾリノン14のカルボン酸保護基(例えば、PG=メチル、エチル、tert−ブチル)の開裂により、一般構造Bのキナゾリノン構成要素の入手を与える(スキーム3、工程d)。別の実施態様では、オルトギ酸トリメチルを、例えばオルト酢酸トリメチル(R14=CH)又はN,N’−カルボニルジイミダゾール(R14=OH)で置き換える同様の反応シーケンスを用いて、一般構造Bのさらなるキナゾリノン構成要素を調製した(スキーム3、工程d)。
【0096】
【化6】
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【0097】
一般構造Aのカルボン酸構成要素の合成は、スキーム4に記載されているるように達成することができる。当業者に公知の方法を使用したアミン保護基(例えば、PG=Fmoc、Boc)の開裂により、タイプ15のキナゾリノン構成要素の入手を与え(スキーム4、工程a)、これにより、既述の方法を用いてカルボン酸とのカップリングの際、カルボン酸中間体16を生成する(スキーム4、工程b)。標準的なアミドカップリング法を用いて、化合物16と適切に保護された(例えば、ベンジルエステル)アミノ酸17との反応により、一般構造18のアミドへの入手を与える(スキーム4、工程c)。
【0098】
【化7】
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【0099】
当業者に周知の標準的方法を用いる保護基の除去は、一般構造Aのキナゾリノン構成要素を与える(スキーム4、工程d)。
【0100】
一般構造Cのカルボン酸構成要素の調製は、スキーム5に概説されているように達成することができる。カルボン酸19(例えば、X=Br、I、OTf)と11(例えば、グリシンメチルエステル、tert−ブチル 2−アミノアセタート)のような適切に保護されたアミノ酸(例えば、PG=メチル、エチル、tert−ブチル)との既述の方法を用いたアミドカップリング反応により、一般構造20のアミドへの入手を与える(スキーム5、工程a)。アリール20とボロン酸又はタイプ21のボロン酸アルキルエステル(PG=Fmoc、BOC)との間のSuzuki-Miyaura反応(N. Miyaura, K. Yamada, A. Suzuki, Tetrahedron Lett. 1979, 20, 3437-3440; N. Miyaura, A. Suzuki, Chem. Rev. 1995, 95, 2457-2483)は、パラジウム(0)又はニッケル(0)触媒(例えば、Pd(OAc)、Pd(PPh、PdCl(dppf)、NiCl(dppf))下、及び適切な配位子(例えば、PPh、JohnPhos、Xphos、dppf;R. Martin, S. L. Buchwald, Acc. Chem. Res. 2008, 41, 1461-1473を参照されたい)の存在下、典型的な溶媒(例えば、ジオキサン、THF、1,2−ジメトキシエタン、及び水、又はそれらの混合物)中、塩基(例えば、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、又はリン酸カリウムなど)の存在下、0℃から溶媒の沸点の間で、従来の加熱方法を使用して又はマイクロ波照射により、一般タイプ22のカップリング生成物を与える(スキーム5、工程b)。望まれる場合は、反応条件(例えば、塩基の性質、溶媒、反応温度及び時間)を注意深く選択することによって、化合物22中のカルボン酸保護基(例えば、PG=メチル、エチル)の同時加水分解を達成し得るように反応を調整してもよい。例えば水素化(例えば、H、Pd/C)のような当業者に周知の方法を使用することによる化合物22中のアルケン及びニトロ基の同時還元は、キナゾリノン中間体23を与える(スキーム5、工程c)。酢酸の存在下、周囲温度から高温での、例えばオルトギ酸トリメチル(R14=H)を用いたアニリン化合物23の処理(スキーム5、工程d)と、これに続く当技術分野で公知の方法を使用することによるキナゾリノン24のカルボン酸保護基(例えば、PG=メチル、エチル、tert−ブチル)の開裂により、キナゾリノン25への入手を与える(スキーム5、工程e)。最後に、保護基PGのPGへの交換により、一般構造Cの構成要素への入手を与える(スキーム5、工程f)。
【0101】
【化8】
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【0102】
市販されていないアミン1b(式中、R10は、置換アリールであり、そしてR及びRは、Hである)は、スキーム6に記載のとおり調製することができる。化合物26の塩素又は臭素によるラジカル置換は、例えば、四塩化炭素のような溶媒中、N−クロロスクシンイミド又はN−ブロモスクシンイミド、及びラジカル開始剤(例えば、過酸化ベンゾイル又はアゾビスイソブチロニトリル(AIBN))、ならびにUV光照射(例えば、λ=365nm)を使用することにより、0℃から溶媒の沸点の間の温度で、タイプ27(X=Cl、Br)のハロゲン化ベンジルを与える(スキーム6、工程a)。一般構造28のアミンを用いた化合物27の処理により、適切な溶媒(例えば、DMF、アセトニトリル、もしくはTHF、又はそれらの混合物)中、室温から高温で、一般構造1のベンジルアミンへの入手を与える(スキーム6、工程b)。別法として、化合物1bは、ベンズアルデヒド28から、当業者に周知の既述の方法を用いるアミン29での還元的アミノ化手順により入手できる。
【0103】
【化9】
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【0104】
また本発明の一実施態様は、式(VI)の化合物を式(VII)の化合物の存在下で調製するプロセス(式中、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R12、R13、R14、A、A、n、及びmは、請求項1から25のいずれか一項に定義されるとおりであり、そしてAは−C(O)−である)である。
【0105】
【化10】
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【0106】
特には、カップリング剤(例えば、1,1’−カルボニルジイミダゾール、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチル−カルボジイミドヒドロクロリド、O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロ−ホスファート、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロ−ホスファート、又はブロモ−トリス−ピロリジノ−ホスホニウムヘキサフルオロホスファート、特に、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロ−ホスファート)の存在下、非プロトン性溶媒(例えば、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリジノン、及びそれらの混合物、特に、N,N−ジメチルホルムアミド)中、塩基(例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、4−メチルモルホリン、及び/又は4−(ジメチルアミノ)ピリジンなど)の存在下又は非存在下、特に、4−メチルモルホリンの存在下、−78℃から還流の間、特に−10℃から室温の間からなる温度。
【0107】
また本発明の目的は、治療活性物質としての使用のための、本明細書に記載されるとおりの式(I)に係る化合物である。
【0108】
同様に、本発明の目的は、本明細書に記載されるとおりの式(I)に係る化合物及び治療上不活性な担体を含有する、医薬組成物である。
【0109】
本発明の特定の実施態様は、眼疾患、特に緑内障の治療又は予防のための、本明細書に記載されるとおりの式(I)に係る化合物である。
【0110】
本発明はまた、眼疾患、特に緑内障の治療又は予防用の医薬の調製のための、本明細書に記載されるとおりの式(I)に係る化合物の使用に関する。
【0111】
また本発明の目的は、眼疾患、特に緑内障の治療又は予防のための方法であって、該方法は、有効量の本明細書に記載されるとおりの式(I)に係る化合物を投与することを含む、方法である。
【0112】
腎疾患としては、急性腎傷害、ならびに末期腎臓病(ESRD)を含むタンパク尿を伴う及び伴わない慢性腎臓病が挙げられるが、これらに限定されない。より詳細には、これは、クレアチニンクリアランスの低下及び糸球体濾過率の低下、微量アルブミン尿、アルブミン尿及びタンパク尿、著しい細胞過形成を伴う又は伴わない網状メサンギウム基質の拡大を伴う糸球体硬化症(特に、糖尿病性腎症及びアミロイドーシス)、糸球体毛細血管の巣状血栓症(特に、血栓性微小血管症)、全身性線維素様壊死、虚血性病変、悪性腎硬化症(例えば、虚血性収縮、腎血流の減少、及び腎動脈症)、糸球体腎炎実体におけるような毛細血管内(内皮及びメサンギウム)及び/又は毛細血管外細胞(半月形)の膨潤及び増殖、巣状分節性糸球体硬化症、IgA腎症、血管炎/全身性疾患、ならびに急性及び慢性の腎移植拒絶を含む。
【0113】
肝疾患としては、肝硬変、肝うっ血、掻痒症などの胆汁うっ滞性肝疾患、非アルコール性脂肪性肝炎、ならびに急性及び慢性の肝移植拒絶が挙げられるが、これらに限定されない。
【0114】
炎症性疾患としては、関節炎、変形性関節炎、多発性硬化症、全身性エリテマトーデス、炎症性腸疾患、異常排泄疾病などに加えて、炎症性気道疾患(例えば、特発性肺線維症(IPF)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、又は慢性気管支喘息)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0115】
呼吸器系のさらなる疾患としては、医原性薬物誘発性線維症、職業及び/又は環境誘発性線維症、全身性疾患及び血管炎、肉芽腫症(サルコイドーシス、過敏性肺炎)、膠原血管病、肺胞タンパク症、ランゲルハンス細胞肉芽腫症、リンパ管平滑筋腫症、遺伝病(ヘルマンスキー−パドラック症候群、結節性硬化症、神経線維腫症、代謝性蓄積症、家族性間質性肺疾患)、放射線誘発性線維症、珪肺症、アスベスト誘発性肺線維症、又は急性呼吸促迫症候群(ARDS)を含む様々な病因の他のびまん性実質性肺疾患が挙げられるが、これらに限定されない。
【0116】
神経系の疾患としては、神経因性疼痛、統合失調症、神経炎症(例えば、アストログリオーシス)、末梢及び/又は自律性(糖尿病性)ニューロパシーなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0117】
血管疾患としては、アテローム性動脈硬化症、血栓性血管病に加えて、血栓性微小血管症、増殖性動脈症(例えば、粘液性細胞外マトリクスによって取り囲まれている膨潤した筋内膜細胞及び結節性肥厚)、アテローム性動脈硬化症、血管コンプライアンスの低下(例えば、硬直、心室コンプライアンスの低下、及び血管コンプライアンスの低下)、内皮機能不全などが挙げられるが、これらに限定されない。
【0118】
心血管疾患としては、急性冠症候群、冠状動脈性心疾患、心筋梗塞、動脈性及び肺高血圧症、心不整脈(例えば、心房細動、発作、及び他の血管損傷)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0119】
線維性疾患としては、心筋及び血管線維症、腎線維症、肝線維症、肺線維症、皮膚線維症、強皮症、及び被包性腹膜炎が挙げられるが、これらに限定されない。
【0120】
癌及び癌転移としては、乳癌、卵巣癌、肺癌、前立腺癌、中皮腫、神経膠腫、肝細胞癌、消化器癌、ならびにこれらの進行及び転移攻撃が挙げられるが、これらに限定されない。
【0121】
眼疾患としては、増殖性及び非増殖性(糖尿病性)の網膜症、萎縮型(ドライ型)及び滲出型(ウエット型)の加齢性黄斑変性症(AMD)、黄斑浮腫、中枢動脈/静脈閉塞、外傷、緑内障などが挙げられるが、これらに限定されない。特に、眼疾患は緑内障である。
【0122】
代謝性疾患としては、肥満症及び糖尿病が挙げられるが、これらに限定されない。
【0123】
また本発明の一実施態様は、記載される方法のうちのいずれか1つに従って製造される、本明細書に記載されるとおりの式(I)の化合物である。
【0124】
アッセイ手順
Hisタグを有する及び有しないヒト完全長ATXの生成
オートタキシン(ATX−ENPP2)のクローニング: cDNAを市販のヒト造血細胞全RNAから調製し、そしてオーバーラップPCRにおいてテンプレートとして用いて、3’−6×Hisタグを有するか又は有しない完全長ヒトENPP2 ORFを生成した。これら完全長インサートを、pcDNA3.1V5-His TOPO(Invitrogen)ベクターにクローニングした。幾つかの単一クローンのDNA配列を実証した。正確な完全長クローンのDNAを用いて、タンパク質の発現を実証するためにHek293細胞にトランスフェクトした。コード化ENPP2の配列は、追加のC末端6×Hisタグを有するか又は有しないSwissprot entry Q13822に一致する。
【0125】
ATXの発酵: 20Lの制御型撹拌タンクバイオリアクター(Sartorius)における大規模一過性トランスフェクションによって、組み換えタンパク質を生成した。細胞の成長及びトランスフェクション中、それぞれ、温度:37℃、撹拌機速度:120rpm、pH:7.1、及び溶存酸素濃度:30%DOに維持した。FreeStyle 293-F細胞(Invitrogen)を、FreeStyle 293培地(Invitrogen)の懸濁液中で培養し、そして、錯化剤としてX-tremeGENE Ro-1539(市販品、Roche Diagnostics)を用いて、上記プラスミドDNAで約1〜1.5×10細胞/mLにてトランスフェクトした。細胞に濃縮栄養素溶液(J Immunol Methods 1996, 194, 19, 1-199 (page 193))を供給し、そして、細胞をトランスフェクションの72時間後に酪酸ナトリウム(2mM)によって誘導し、そして、トランスフェクションの96時間後に収集した。ウエスタンブロット、酵素アッセイ、及び/又は分析IMACクロマトグラフィーによって、発現を分析した。フロースルー(flow-through)熱交換器内で細胞懸濁液を4℃に冷却した後、Zeta Plus 60M02 E16 (Cuno)及びSartopore 2 XLG(Sartorius)フィルタユニットで濾過することによって、細胞分離及び上清の除菌濾過を実施した。上清を、精製の前に4℃で保管した。
【0126】
ATXの精製: 最終濃度0.02%になるように、Brij 35を添加し、かつ1M HClを用いてpHを7.0に調整することによって、20Lの培養上清を限外濾過用にコンディショニングした。次いで、まず上清を0.2μmのUltran-Pilot Open Channel PESフィルタ(Whatman)でマイクロ濾過し、その後、30kDa MWCOのUltran-Pilot Screen Channel PESフィルタ(Whatman)を通して1Lに濃縮した。IMACクロマトグラフィーの前に、最終濃度が1mM になるようにNiSOを添加した。次いで、透明処理された上清を、50mM NaHPO(pH7.0)、0.5M NaCl、10%グリセロール、0.3%CHAPS、0.02%NaNであらかじめ平衡化しておいたHisTrapカラム(GE Healthcare)に適用した。該カラムを、それぞれ、20mM、40mM、及び50mM イミダゾールを含有する同じバッファで段階的に洗浄した。次いで、0.5M イミダゾールまでの直線勾配を用いて、15カラム体積でタンパク質を溶出した。ATXを含有する画分をプールし、そして、30kDaのPESフィルタ膜を備えるAmicon セルを用いて濃縮した。該タンパク質を、Superdex S-200 prep grade (XK 26/100)(GE Healthcare)におけるサイズ排除クロマトグラフィーによって、20mM BICINE(pH8.5)、0.15M NaCl、10%グリセロール、0.3%CHAPS、0.02%NaN中にさらに精製した。精製後のタンパク質の最終収量は、培養上清1リットル当たりATX 5〜10mgであった。タンパク質を−80℃で保管した。
【0127】
ヒトATX酵素阻害アッセイ
特異的に標識した基質アナログ(MR121基質)を用いて蛍光消光アッセイにより、ATX阻害を測定した。このMR121基質を得るために、BOC及びTBSで保護された6−アミノヘキサン酸(R)−3−({2−[3−(2−{2−[2−(2−アミノ−エトキシ)−エトキシ]−エトキシ}−エトキシ)−プロピオニルアミノ]−エトキシ}−ヒドロキシ−ホスホリルオキシ)−2−ヒドロキシ−プロピルエステル(Ferguson et al., Org. Lett. 2006, 8, 2023)のエタノールアミン側の遊離アミンを、MR121フルオロフォア[CAS RN 185308-24-1]、1−(3−カルボキシプロピル)−11−エチル−1,2,3,4,8,9,10,11−オクタヒドロ−ジピリド[3,2−b:2’,3’−i]フェノキサジン−13−イウム)で標識し、次いで、脱保護の後、アミノヘキサン酸側をトリプトファンで引き続き標識した。
【0128】
アッセイ使用液を以下の通り作製した:
アッセイバッファ(50mM Tris−HCl、140mM NaCl、5mM KCl、1mM CaCl、1mM MgCl、0.01%Triton-X-100、pH8.0;
ATX溶液: ATX(ヒトHisタグ付)原液(20mM ビシン(pH8.5)、0.15M NaCl、10%グリセロール、0.3%CHAPS、0.02%NaN中1.08mg/mL)、アッセイバッファ中1.4〜2.5×最終濃度に希釈;
MR121基質溶液: MR121基質原液(DMSO中800μM MR121基質)、アッセイバッファ中2〜5×最終濃度に希釈。
【0129】
試験化合物(DMSO中10mM 原液、8μL)を384ウェルサンプルプレート(Corning Costar #3655)中に得、そして、DMSO 8μLで希釈した。cpd溶液 8μLをO列まで次の列に移すことによって列方向段階希釈液を作製した。化合物溶液及び対照溶液を5回混合し、そして、2μLを384ウェルアッセイプレート(Corning Costar #3702)に移した。次いで、41.7nM ATX溶液 15μLを添加(最終濃度30nM)し、5回混合し、次いで、30℃で15分間インキュベートした。MR121基質溶液 10μLを添加(最終濃度1μM)し、30回混合し、次いで、30℃で15分間インキュベートした。次いで、蛍光を、2分毎に1時間測定し(Perkin Elmerプレート:ビジョンマルチモードリーダー);光強度:2.5%;露光時間:1.4秒、フィルタ:Fluo_630/690nm)、そして、これら読み出し値からIC50値を計算した。
【0130】
【表1】
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【0131】
本明細書に記載されるとおりの式(I)の化合物及びその薬学的に許容し得る塩又はエステルは、0.00001μM〜1000μMのIC50値を有し、特定の化合物は、0.0005μM〜500μMのIC50値を有し、さらなる特定の化合物は、0.0005μM〜50μMのIC50値を有し、より特定の化合物は、0.0005μM〜5μMのIC50値を有する。これらの結果は、上記酵素アッセイを用いることによって得られた。
【0132】
式(I)の化合物及びその薬学的に許容し得る塩は、医薬(例えば、医薬製剤の剤形で)として用いることができる。医薬製剤は、例えば、経口的に(例えば、錠剤、コーティング錠、糖衣錠、硬及び軟ゼラチンカプセル剤、液剤、乳剤、又は懸濁剤の剤形で)、経鼻的に(例えば、スプレー式点鼻薬の剤形で)、経直腸的に(例えば、坐剤の剤形で)、又は眼に局所的に(例えば、液剤、軟膏、ゲル、又は水溶性高分子挿入物の剤形で)、体内投与することができる。しかし、投与はまた、例えば、筋肉内、静脈内、又は眼内(例えば、滅菌注射液剤の剤形で)に、非経口的に行うこともできる。
【0133】
式(I)の化合物及びその薬学的に許容し得る塩は、錠剤、コーティング錠、糖衣錠、硬ゼラチンカプセル剤、注射液剤、又は局所製剤を生産するために、薬学的に不活性な無機又は有機補助剤を用いて加工することができる。ラクトース、コーンスターチ又はそれらの誘導体、タルク、ステアリン酸又はそれらの塩などを、例えば、錠剤、糖衣錠、及び硬ゼラチンカプセル剤用の補助剤として用いることができる。
【0134】
軟ゼラチンカプセル剤用の適切な補助剤は、例えば、植物油、ワックス、脂肪、半固体物質、及び液体ポリオールなどである。
【0135】
液剤及びシロップ剤を製造するための適切な補助剤は、例えば、水、ポリオール、ショ糖、転化糖、グルコースなどである。
【0136】
注射液剤用の適切な補助剤は、例えば、水、アルコール、ポリオール、グリセロール、植物油などである。
【0137】
坐剤用の適切な補助剤は、例えば、天然油又は硬化油、ワックス、脂肪、半固体又は液体のポリオールである。
【0138】
局所的眼用製剤用の適切な補助剤は、例えば、シクロデキストリン、マンニトール、又は、当技術分野において公知の多くの他の担体及び賦形剤である。
【0139】
さらに、医薬製剤は、保存剤、可溶化剤、増粘物質、安定剤、湿潤剤、乳化剤、甘味剤、着色剤、風味剤、浸透圧を変化させるための塩、バッファ、マスキング剤、又は酸化防止剤を含有することができる。医薬製剤はまた、治療的に有用なさらに他の物質を含有することができる。
【0140】
用量は、広い限度範囲で変動することができ、そして、当然、各具体的な症例における個々の要件に適合するものとなる。一般に、経口投与の場合、好ましくは1〜3回の個別用量(例えば、同量からなることができる)に分割された、体重1kg当たり約0.1mg〜20mg、好ましくは体重1kg当たり約0.5mg〜4mg(例えば、約300mg/人)の日用量が適切であるはずである。局所投与の場合には、製剤は、0.001重量%〜15重量%の医薬を含有することができ、必要用量(これは0.1〜25mgの間であることができる)は、一日当たりもしくは一週当たりの単回投与、又は一日当たり複数回(2〜4回)投与、又は一週当たり複数回投与のいずれかにより投与することができる。しかし、それが適応であることが示されているとき、本明細書で与えられる上限又は下限を超えることができることは明らかである。
【0141】
本発明を実施例により本明細書の以下に例証するが、これらは限定性を持たない。
【0142】
調製例がエナンチオマーの混合物として得られる場合、純粋なエナンチオマーは、本明細書に記載されている方法によるか又は当業者に公知の方法(例えば、キラルクロマトグラフィー又は結晶化)によって得ることができる。
【0143】
実施例
すべての実施例及び中間体は、特に指示しない限り、窒素雰囲気下で調製した。
CDI=N,N’−カルボニルジイミダゾール[CAS RN 530-62-1]、DCC=N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド[CAS RN 538-75-0]、DCM=ジクロロメタン、DIPEA=ジイソプロピルエチルアミン=iPrNEt=N−エチルジイソプロピルアミン=Huenig塩基、DMF=N,N−ジメチルホルムアミド、dppf=1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン[CAS RN 12150-46-8]、EtOAc=酢酸エチル、h=時間、HATU=1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム−3−オキシド へキサフルオロホスファート[CAS RN 148893-10-1]、HOBT=1−ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリアゾール[CAS RN 123333-53-9]、HPLC=高圧液体クロマトグラフィー、MPLC=中圧液体クロマトグラフィー、MS=質量分析、NaBHCN=シアノ水素化ホウ素ナトリウム、NaBH(OAc)=トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、NHOAc=酢酸アンモニウム、OAc=アセタート、PFA=ペルフルオロアルコキシポリマー、Ph=フェニル、PYBOP=(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリピロリジノホスホニウム へキサフルオロホスファート[CAS RN 128625-52-5]、rt=室温、TBTU=O−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート[CAS RN 125700-67-6]、THF=テトラヒドロフラン。
【0144】
中間体A−1
2−[6−[4−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]酢酸
【化11】
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【0145】
[A] 2−ニトロ−5−ピペラジン−1−イル安息香酸
【化12】
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DMF(10mL)中の5−クロロ−2−ニトロ安息香酸(5.0g、24.87mmol;[CAS RN 2516-95-2])とピペラジン(5.34g、62.19mmol;[CAS RN 110-85-0])との混合物を、110℃で6時間加熱した。反応混合物を室温に冷やし、続いて氷水(50mL)を反応混合物に添加して、室温で15分間撹拌した。沈殿した固体を濾過により集め、水(3×50mL)で洗浄して、真空下で乾燥させた。標記化合物を黄色の固体として得て、更に精製することなく続く反応工程でそのまま用いた(4.3g、69%)。MS:m/e=252.1[M+H]
【0146】
[B] 5−[4−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル]−2−ニトロ安息香酸
【化13】
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ジオキサン(40mL)及び10% NaHCO水溶液(30mL)中の2−ニトロ−5−ピペラジン−1−イル安息香酸(4.0g、15.94mmol)の懸濁液に、ジオキサン(40mL)中の9−フルオレニルメチルクロロホルマート(4.4g、16.73mmol;[CAS RN 28920-43-6])を0℃で15分間滴下した。得られた混合物を室温で20時間撹拌した。粗反応混合物を減圧下で濃縮し、水(50mL)とEtOAc(50mL)との間で分配した。有機相を分離し、水相をEtOAc(2×50mL)で抽出した。その後、水相を35%濃HCl(2.0mL)の添加により中和し、固体の沈殿物を得た。得られた固体を濾過により集め、続いて水(2×25mL)で洗浄して、真空下で乾燥させた。標記化合物を黄色の固体として得て、更に精製することなく続く反応工程でそのまま用いた(4.8g、62%)。MS:m/e=474.2[M+H]
【0147】
[C] 9H−フルオレン−9−イルメチル 4−[3−[[2−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシ]−2−オキソエチル]カルバモイル]−4−ニトロフェニル]ピペラジン−1−カルボキシラート
【化14】
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DMF(50mL)中の5−[4−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル]−2−ニトロ安息香酸(4.5g、9.53mmol)の溶液に、TBTU(5.4g、14.30mmol;[CAS RN 125700-67-6])及びDIPEA(4.0mL、28.60mmol)を、窒素雰囲気下で加えた。次に、tert−ブチル 2−アミノアセタート(1.87g、14.30mmol;[CAS RN 6456-74-2])を加え、反応混合物を室温で18時間撹拌した。氷水(50mL)を反応塊に加え、室温で30分間撹拌した。固体を沈殿し、濾過により集め、続いて水(3×50mL)で洗浄して、真空下で乾燥させた。標記化合物を明黄色の固体として得て、更に精製することなく続く反応工程でそのまま用いた(3.0g、54%)。MS:m/e=587.0[M+H]
【0148】
[D] 9H−フルオレン−9−イルメチル 4−[4−アミノ−3−[[2−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシ]−2−オキソエチル]カルバモイル]フェニル]ピペラジン−1−カルボキシラート
【化15】
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酢酸(25mL)中の9H−フルオレン−9−イルメチル 4−[3−[[2−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシ]−2−オキソエチル]カルバモイル]−4−ニトロフェニル]ピペラジン−1−カルボキシラート(2.75g、4.69mmol)の撹拌した溶液に、亜鉛粉末(1.5g、23.46mmol;[CAS RN:7440-66-6])を少量ずつ10分間かけて加え、次に室温で6時間激しく撹拌した。反応混合物をセライト(登録商標)で濾過し、続いて酢酸(2×10mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮して、粘性液体を与え、これを水(25mL)とEtOAc(25mL)との間で分配した。水相をEtOAc(2×25mL)で抽出し、合わせた有機相を無水NaSOで乾燥させて、減圧下で濃縮した。粗反応生成物を、溶離剤として40% EtOAc−ヘキサンを用いるカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュサイズ シリカゲル)により精製して、標記化合物をオフホワイトの固体として与えた(1.3g、50%)。MS:m/e=557.2[M+H]
【0149】
[E] 9H−フルオレン−9−イルメチル 4−[3−[2−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシ]−2−オキソエチル]−4−オキソキナゾリン−6−イル]ピペラジン−1−カルボキシラート
【化16】
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EtOH(5mL)中の9H−フルオレン−9−イルメチル 4−[4−アミノ−3−[[2−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシ]−2−オキソエチル]カルバモイル]フェニル]ピペラジン−1−カルボキシラート(1.2g、2.16mmol)とオルトギ酸トリエチル(5mL、30.1mmol;[CAS RN 122-51-0])との混合物を、窒素雰囲気下、油浴中で80℃に12時間加熱した。反応混合物を室温に冷やし、減圧下で濃縮した。粗反応生成物を水(25mL)とEtOAc(25mL)との間で分配し、水相をEtOAc(2×25mL)で抽出した。合わせた有機相を無水NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗反応生成物を、溶離剤として50% EtOAc−ヘキサンを用いるカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュサイズ シリカゲル)により精製して、標記化合物を灰色の固体として与えた(0.75g、61%)。MS:m/e=567.2[M+H]
【0150】
[F] 2−[6−[4−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]酢酸(中間体A−1;[CAS RN 269078-82-2])
【化17】
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ジオキサン(2.5mL)中の9H−フルオレン−9−イルメチル 4−[3−[2−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシ]−2−オキソエチル]−4−オキソキナゾリン−6−イル]ピペラジン−1−カルボキシラート(0.6g、1.06mmol)の撹拌した溶液に、ジオキサン中の4M HCl(10mL)を加え、反応混合物を室温で8時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、10% NaHCO水溶液(25mL)を加えて、反応物をEtOAc(3×25mL)で抽出した。その後、水相を35%濃HCl(0.5mL)の添加により中和し、DCM中の5%メタノール(3×25mL)で抽出した。合わせた有機相を無水NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮して、標記化合物をオフホワイトの固体として与えた(0.36g、66%)。MS:m/e=511.2[M+H]
【0151】
中間体A−2
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]酢酸
【化18】
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DCM(100mL)中の2−(4−オキソ−6−ピペラジン−1−イルキナゾリン−3−イル)酢酸(5.0g、17.34mmol;[CAS RN889958-08-1])の懸濁液に、トリエチルアミン(6.02mL、43.40mmol)を、窒素雰囲気下、0℃で加えた。反応混合物を0℃で15分間撹拌し、次に無水酢酸(1.97mL、20.83mmol)を0℃でゆっくりと加えて、反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応の完了後、溶媒を減圧下で最少量(30mL)に濃縮し、得られた固体を濾過して、ヘキサンで洗浄した。標記化合物をオフホワイトの固体として単離した(5.44g、95%)。MS:m/e=331.2[M+H]
【0152】
中間体A−3
(3R)−3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]アミノ]−3−(4−クロロ−フェニル)プロパン酸
【化19】
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[A] ベンジル (3R)−3−(4−クロロフェニル)−3−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]プロパノアート
【化20】
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DCM(20mL)中の(R)−3−(4−クロロフェニル)−3−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]プロパン酸(1.0g、3.34mmol;[CAS RN 479064-93-2])の溶液に、EDC・HCl(1.08g、5.65mmol)及びHOBt(0.76g、5.65mmol)を、窒素雰囲気下、室温で加えた。次に、DIPEA(1.97mL、11.30mmol)を加え、反応混合物を室温で30分間撹拌し、続いてベンジルアルコール(0.49mL、4.71mmol)を添加した。16時間撹拌した後、水(100mL)を加え、反応混合物をDCM(2×100mL)で抽出した。合わせた有機相を水(50mL)、飽和塩化ナトリウム水溶液(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて、減圧下で濃縮した。粗反応生成物を溶離剤として10% EtOAc−ヘキサンを用いるカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュサイズ シリカゲル)により精製して、標記化合物を白色の固体として与えた(0.7g、54%)。MS:m/e=390.4[M+H]
【0153】
[B] ベンジル (3R)−3−アミノ−3−(4−クロロフェニル)プロパノアート塩酸塩
【化21】
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ベンジル (R)−3−(4−クロロフェニル)−3−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]−プロパノアート(0.7g、1.80mmol)に、HCl(15mL、ジオキサン中4.0M溶液)をAr雰囲気下、0℃で加えた。反応混合物を室温で4時間撹拌し、次に減圧下で濃縮した。得られた固体を濾過し、乾燥ジエチルエーテルで洗浄した。標記化合物を白色の固体として単離し(0.51g、87%)、更に精製することなく続く反応工程で用いた。MS:m/e=290.1[M+H]
【0154】
[C] ベンジル (3R)−3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]アミノ]−3−(4−クロロフェニル)プロパノアート
【化22】
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乾燥DMF(10mL)中の2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]酢酸(中間体A−2)(0.63g、1.91mmol)の溶液に、EDC・HCl(0.50g、2.61mmol)及びHOBt(0.35g、2.61mmol)を、窒素雰囲気下、室温で加えた。次に、DIPEA(0.91mL、5.22mmol)を加え、反応混合物を室温で30分間撹拌し、続いてベンジル (R)−3−アミノ−3−(4−クロロフェニル)プロパノアート塩酸塩(0.50g、1.73mmol)を添加した。16時間撹拌した後、反応混合物を氷に添加してクエンチし、沈殿物を氷冷水(3×30mL)、ジエチルエーテル(3×30mL)、及びヘキサン(2×30mL)で洗浄した。標記化合物をオフホワイトの固体として得た(0.75g、65%)。MS:m/e=602.2[M+H]
【0155】
[D] (3R)−3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]アミノ]−3−(4−クロロフェニル)プロパン酸(中間体A−3)
【化23】
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EtOAc(40mL)中のベンジル (R)−3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]アミノ]−3−(4−クロロフェニル)プロパノアート(0.50g、0.83mmol)の脱ガス溶液に、10% Pd/C(0.040g、0.038mmol)を加え、反応混合物を水素(気圧)下、室温で4時間撹拌した。反応混合物をエタノールを用いるセライト(登録商標)で濾過し、有機相を真空下で濃縮して、固体物質をジエチルエーテル(3×20mL)及びDCM(1×30mL)で洗浄することにより精製した。標記化合物をオフホワイトの固体として得て(0.23g、54%)、更に精製することなく続く反応工程で用いた。MS:m/e=512.3[M+H]
【0156】
中間体A−4
(3R)−3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]アミノ]−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]プロパン酸
【化24】
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【0157】
[A] ベンジル (3R)−3−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−プロパノアート
【化25】
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標記化合物を、ベンジル (R)−3−(4−クロロフェニル)−3−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]プロパノアート(中間体A−3、工程A)の調製について記載した手順と同様にし、(R)−3−(4−クロロフェニル)−3−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]プロパン酸を、(R)−3−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]プロパン酸(1.0g、3.00mmol;[CAS RN 501015-19-6])に置き換えて、調製した。溶離剤として10% EtOAc−ヘキサンを用いるカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュサイズ シリカゲル)による精製が、標記化合物を白色の固体として与えた(1.11g、87%)。MS:m/e=424.2[M+H]
【0158】
[B] ベンジル (3R)−3−アミノ−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]プロパノアート塩酸塩
【化26】
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標記化合物を、ベンジル (R)−3−アミノ−3−(4−クロロフェニル)プロパノアート塩酸塩(中間体A−3、工程B)の調製について記載した手順と同様にし、ベンジル (R)−3−(4−クロロフェニル)−3−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]プロパノアートを、ベンジル (R)−3−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]プロパノアート(1.11g、2.62mmol)に置き換えて、調製した。標記化合物を白色の固体として単離し、更に精製することなく続く反応工程で用いた(0.84g、89%)。MS:m/e=324.2[M+H]
【0159】
[C] ベンジル (3R)−3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]アミノ]−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]プロパノアート
【化27】
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標記化合物を、ベンジル (3R)−3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]アミノ]−3−(4−クロロフェニル)プロパノアート(中間体A−3、工程C)の調製について記載した手順と同様にし、ベンジル (3R)−3−アミノ−3−(4−クロロフェニル)プロパノアート塩酸塩を、ベンジル (3R)−3−アミノ−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]プロパノアート塩酸塩(0.84g、2.60mmol)に置き換えて、調製した。標記化合物をオフホワイトの固体として得た(1.40g、77%)。MS:m/e=636.2[M+H]
【0160】
[D] (3R)−3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]アミノ]−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]プロパン酸(中間体A−4)
【化28】
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標記化合物を、(3R)−3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]アミノ]−3−(4−クロロフェニル)プロパン酸(中間体A−3、工程D)の調製について記載した手順と同様にし、ベンジル (3R)−3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]アミノ]−3−(4−クロロフェニル)プロパノアートを、ベンジル (3R)−3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]アミノ]−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]プロパノアート(0.70g、1.10mmol)に置き換えて、調製した。真空下での有機相の濃縮後、固体物質をDCM(3×30mL)及びヘキサン(2×20mL)で洗浄することにより精製した。標記化合物を黄色の固体として得て(0.30g、50%)、更に精製することなく続く反応工程で用いた。MS:m/e=546.2[M+H]
【0161】
中間体A−5
9H−フルオレン−9−イルメチル 4−[3−[2−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−2−オキソエチル]−4−オキソキナゾリン−6−イル]ピペラジン−1−カルボキシラート
【化29】
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乾燥DMF(30mL)中の2−[6−[4−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]酢酸(中間体A−1;[CAS RN 269078-82-2])(3.0g、5.88mmol)の溶液に、PYBOP(3.1g、5.88mmol;[CAS RN128625-52-5])及びDIPEA(1.23mL、7.05mmol)を、窒素雰囲気下で加えた。次に、(3,4−ジクロロフェニル)メタンアミン(1.24g、7.05mmol;[CAS RN 102-49-8])を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。ヘプタン(100mL)を加え、白色の沈殿物を濾別し、固体物質をヘプタン(50mL)で洗浄して、高真空下で乾燥させた。標記化合物を白色の固体として得て、更に精製することなく続く反応工程でそのまま用いた(2.20g、56%)。MS:m/e=670.6[M+H]
【0162】
中間体A−6
9H−フルオレン−9−イルメチル 4−[3−[2−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル−メチルアミノ]−2−オキソエチル]−4−オキソキナゾリン−6−イル]ピペラジン−1−カルボキシラート
【化30】
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DCM(20mL)中の2−[6−[4−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]酢酸(中間体A−1;[CAS RN 269078-82-2])(0.75g、1.47mmol)の溶液に、TBTU(0.71g、2.21mmol;[CAS RN 125700-67-6])及びDIPEA(0.77mL、4.41mmol)を、窒素雰囲気下で加えた。次に、1−(3,4−ジクロロフェニル)−N−メチルメタンアミン(0.31g、1.62mmol;[CAS RN 5635-67-6])を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。ヘプタン(100mL)を加え、白色の沈殿物を濾別し、固体物質をヘプタン(50mL)で洗浄して、高真空下で乾燥させた。標記化合物を白色の固体として得て、更に精製することなく続く反応工程でそのまま用いた(0.85g、85%)。MS:m/e=683.3[M+H]
【0163】
中間体A−7
メチル 2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセタート
【化31】
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【0164】
[A] 5−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−2−ニトロ安息香酸
【化32】
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5−クロロ−2−ニトロ安息香酸(2.0g、9.95mmol;[CAS RN 2516-95-2]と1−ピペラジン−1−イルエタノン(6.1g、47.7mmol;[CAS RN 13889-98-0])との混合物を、110℃で18時間加熱した。次に、反応混合物を室温に冷やし、温度を10℃に保持しながら、残留物を50% NaOH水溶液(6.0mL)の添加によりpH10〜12に塩基性化した。清澄な溶液に、35% HCl水溶液(1.3mL)を加え、形成された沈殿物を濾過により分離し、固体物質をEtOAc(2×20mL)で洗浄して、高真空下で乾燥させた。標記化合物を明黄色の固体として得て、更に精製することなく続く反応工程でそのまま用いた(1.5g、51%)。MS:m/e=294.1[M+H]
【0165】
[B] メチル 2−[[5−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−2−ニトロベンゾイル]アミノ]アセタート
【化33】
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乾燥DMF(10mL)中の5−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−2−ニトロ安息香酸(0.7g、2.39mmol)の撹拌した溶液に、HATU(1.36g、3.58mmol;[CAS RN 148893-10-1])及びDIPEA(1.7mL、9.5mmol)を、窒素雰囲気下、室温で加えた。30分撹拌した後、グリシンメチルエステル塩酸塩(0.4g、3.58mmol;[CAS RN 5680-79-5])を加えた。18時間撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮し、続いて氷水(40mL)を添加した。得られた固体を濾過し、真空下で乾燥させた。標記化合物を明黄色の固体として得て、更に精製することなく続く反応工程でそのまま用いた(0.45g、52%)。MS:m/e=364.9[M+H]
【0166】
[C] メチル 2−[[5−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−2−アミノベンゾイル]アミノ]アセタート
【化34】
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メタノール(50mL)中のメチル 2−[[5−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−2−ニトロベンゾイル]アミノ]アセタート(3.25g、11.09mmol)の脱ガス溶液に、10% Pd/C(0.15g、0.14mmol)を加え、反応混合物を水素(気圧)下、室温で6時間撹拌した。反応混合物をメタノールを用いるセライト(登録商標)で濾過し、有機相を減圧下で濃縮して、固体物質をジエチルエーテル(3×20mL)で洗浄することにより精製した。標記化合物を明褐色の固体として得て、更に精製することなく続く反応工程でそのまま用いた(2.75g、74%)。MS:m/e=335.2[M+H]
【0167】
[D] メチル 2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセタート(中間体A−7)
【化35】
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オルトギ酸トリエチル(20mL、0.12mol;[CAS RN 122-51-0])中のメチル 2−[[5−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−2−アミノベンゾイル]アミノ]アセタート(2.75g、8.23mmol)の溶液を、窒素雰囲気下、油浴中で140℃に36時間加熱した。反応混合物を室温に冷やし、減圧下で濃縮して、粗生成物を溶離剤として10%メタノール−DCMを用いるカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュサイズ シリカゲル)により精製した。標記化合物を白色の固体として得た(2.0g、71%)。MS:m/e=345.4[M+H]
【0168】
中間体A−8
2−[6−[1−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニル)−4−ピペリジル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]酢酸
【化36】
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【0169】
[A] メチル 2−[(5−ブロモ−2−ニトロベンゾイル)アミノ]アセタート
【化37】
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DMF(50mL)中の5−ブロモ−2−ニトロ安息香酸(10.0g、40.6mmol;[CAS RN 6950-43-2]の撹拌した溶液に、HATU(23g、60mmol)及びDIPEA(35ml、203.2mmol)を、窒素雰囲気下で加えた。次に、グリシンメチルエステル塩酸塩(6.0g、48.7mmol;[CAS RN 5680-79-5])を加え、反応混合物を室温で18時間撹拌した。反応の完了後、溶媒を減圧下で蒸発させ、黄色の固体を与えた。水(25ml)を加え、得られた黄色の固体を濾別し、沈殿物を水(4×25mL)で洗浄して、減圧下で乾燥させた。標記化合物を明黄色の固体として得て、更に精製することなく続く反応工程でそのまま用いた(7.0g、63%)。MS:m/e=318.1[M+H]
【0170】
[B] tert−ブチル 4−[3−[(2−メトキシ−2−オキソエチル)カルバモイル]−4−ニトロフェニル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボキシラート
【化38】
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ジオキサン(80mL)中のメチル 2−[(5−ブロモ−2−ニトロベンゾイル)アミノ]アセタート(4.0g、12.61mmol)の溶液に、tert−ブチル 4−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−カルボキシラート(4.28g、13.88mmol;[CAS RN 286961-14-6])を加え、KCO(3.91g、28.39mmol)を注意深く乾燥させた。反応混合物を、窒素でバブリングすることにより5分間脱ガスし、次に[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(0.922g、1.26mmol;[CAS RN 95464-05-4])を加えた。得られた反応混合物を更に5分間脱ガスし、次に90℃で3時間撹拌した。反応混合物を室温に冷やし、EtOAc(250mL)を加えて、有機相を水(100mL)及び飽和NaCl溶液(100mL)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗反応生成物を溶離剤として25% EtOAc−ヘキサンを用いるカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュサイズ シリカゲル)により精製して、標記化合物を黄色の固体として与えた(3.5g、62%)。MS:m/e=418.2[M−H]
【0171】
[C] tert−ブチル 4−[4−アミノ−3−[(2−メトキシ−2−オキソエチル)カルバモイル]フェニル]ピペリジン−1−カルボキシラート
【化39】
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メタノール(50mL)中のtert−ブチル 4−[3−[(2−メトキシ−2−オキソエチル)カルバモイル]−4−ニトロフェニル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボキシラート(2.3g、5.48mmol)の溶液に、10% Pd/C(0.23g、0.22mmol)を加え、反応混合物を水素(気圧)下、室温で3時間撹拌した。反応混合物をメタノールを用いるセライト(登録商標)で濾過し、有機相を真空下で濃縮した。粗物質をオフホワイトの固体として得て、更に精製することなく続く反応工程で用いた(2.0g、粗)。MS:m/e=392.0[M+H]
【0172】
[D] tert−ブチル 4−[3−(2−メトキシ−2−オキソエチル)−4−オキソキナゾリン−6−イル]ピペリジン−1−カルボキシラート
【化40】
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メタノール(20mL)中のtert−ブチル 4−[4−アミノ−3−[(2−メトキシ−2−オキソエチル)カルバモイル]フェニル]ピペリジン−1−カルボキシラート(0.5g、1.27mmol)の溶液に、オルトギ酸トリエチル(2mL、12.0mmol;[CAS RN 122-51-0])を加え、反応混合物を窒素雰囲気下、油浴中で80℃に24時間加熱した。反応混合物を室温に冷やし、減圧下で濃縮して、粗反応生成物を溶離剤として60% EtOAc−ヘキサンを用いるカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュサイズ シリカゲル)により精製した。標記化合物を粘着性の固体として得た(0.30g、2工程で78%)。MS:m/e=401.7[M+H]
【0173】
[E] 2−[6−(1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]酢酸
【化41】
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THF(25mL)中のtert−ブチル 4−[3−(2−メトキシ−2−オキソエチル)−4−オキソキナゾリン−6−イル]ピペリジン−1−カルボキシラート(5.0g、12.46mmol)の溶液に、水(2.5ml)中のLiOH・HO水溶液(0.79g、18.70mmol;[CAS RN 1310-66-3])を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した後、溶媒を減圧下で蒸発させた。粗反応生成物に、水(20mL)を加え、水性部分を1N HCl(pH約4)の添加により酸性化して、水相をDCM(3×25mL)中の5% MeOHで抽出した。合わせた有機相を無水NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。標記化合物をオフホワイトの固体として得た(4.0g、83%)。MS:m/e=387.7[M+H]
【0174】
[F] 2−[6−[1−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニル)−4−ピペリジル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]酢酸(中間体A−8)
【化42】
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ジオキサン(15mL)中の2−[6−(1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]酢酸(1.5g、3.87mmol)の溶液に、ジオキサン中の4M HCl(15mL)を加え、反応混合物を室温で12時間撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、中間体をジオキサン(30mL)及び10% NaHCO水溶液(30mL)に再溶解した。9−フルオレニルメチルクロロホルマート(1.69g、6.53mmol;[CAS RN 28920-43-6])を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。粗反応混合物を減圧下で濃縮し、水(50mL)とEtOAc(50mL)との間で分配した。有機相を分離し、水相をEtOAc(2×50mL)で抽出した。その後、水相を25% HCl(pH約3)の添加により酸性化し、DCM(3×50mL)で抽出した。合わせた有機相を無水MgSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。標記化合物をオフホワイトの固体として得た(0.61g、31%)。MS:m/e=510.2[M+H]
【0175】
中間体A−9
N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチル−2−(4−オキソ−6−ピペリジン−4−イルキナゾリン−3−イル)アセトアミド
【化43】
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DCM(8mL)中の2−[6−[1−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニル)−4−ピペリジル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]酢酸(中間体A−8)(0.40g、0.79mmol)の溶液に、TBTU(0.38g、1.18mmol;[CAS RN 125700-67-6])及びDIPEA(0.41mL、2.36mmol)を、窒素雰囲気下で加えた。次に、2−クロロ−4−(メチルアミノメチル)ベンゾニトリル塩酸塩(実施例56、工程A)(0.17g、0.79mmol)を加え、反応混合物を室温で18時間撹拌した。メタンアミン(4.5mL、3.40g、36.1mmol;EtOH中33重量%溶液;[CAS RN 74-89-5])の溶液を加え、撹拌を室温で一晩続けた。粗反応混合物を減圧下で濃縮し、ジオキサン(5mL)に再溶解して、ジオキサン中の4M HCl(20mL)で処理した。白色の沈殿物を濾別し、TBME(40mL)で洗浄して、高真空下で乾燥させた。標記化合物を白色の固体として得て、更に精製することなく続く反応工程でそのまま用いた(0.38g、98%)。MS:m/e=450.2[M+H]
【0176】
実施例1
(3R)−3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]アミノ]−3−(4−クロロフェニル)−N−メチルプロパンアミド
【化44】
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合成をフロー下で実施した。試薬溶液Aは、DMF(280μl)中の(3R)−3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]アミノ]−3−(4−クロロフェニル)プロパン酸(中間体A−3)(10.2mg、0.020mmol)、TBTU(12.8mg、0.040mmol;[CAS RN 125700-67-6])及びDIPEA(7.0μl、0.040mmol)を含有し、試薬溶液Bは、DMF(300μl)中のメタンアミン(100μl、0.80mmol;エタノール中8.0M溶液;[CAS RN 74-89-5])を含有した。2つの試薬溶液を、反応器の試薬ループにGilson LH 215自動サンプラー(各々300μL、Gilson 819)を用いて注入した(各々の溶液300μL)。次に、両方の試薬ストリームをT-pieceコネクターで合わせ、試薬混合物をPFA管反応器コイル10mL中で、100℃で10分間加熱した。粗生成物ストリームを、分取HPLC(C18逆相、アセトニトリル/水(0.05%トリエチルアミン)=2:98〜98:2)によりインライン(in-line)で精製して、標記化合物を明黄色の固体として生成した(3.1mg、30%)。MS:m/e=525.3[M+H]
【0177】
実施例2〜8
実施例1の合成について記載した手順に従って、更なる実施例を、(3R)−3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]アミノ]−3−(4−クロロフェニル)プロパン酸(中間体A−3)及び(3R)−3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]アミノ]−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]プロパン酸(中間体A−4)、そして表1に示したようにそれぞれのアミン中間体から調製した。結果を表1にまとめ、それには実施例2〜8が含まれる。
【0178】
【表2】
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【0179】
実施例9
(3R)−3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]アミノ]−N−メチル−3−(4−ニトロフェニル)プロパンアミド
【化45】
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【0180】
[A] (3R)−tert−ブチル N−[3−(メチルアミノ)−1−(4−ニトロフェニル)−3−オキソプロピル]カルバマート
【化46】
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乾燥DCM(20mL)中の3−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]−3−(4−ニトロフェニル)プロパン酸(0.25g、0.80mmol;[CAS RN500770-85-4])の溶液に、EDC・HCl(0.23g、1.20mmol)及びHOBt(0.16g、1.20mmol)を、窒素雰囲気下、室温で加えた。次に、トリエチルアミン(0.33mL、2.40mmol)を加え、反応混合物を室温で30分間撹拌し、続いてメタンアミン(0.5mL、1.00mmol;THF中2.0M溶液;[CAS RN 74-89-5])を添加した。16時間撹拌した後、反応混合物を、水(20mL)の添加によりクエンチし、水相をDCM(3×50mL)で抽出した。合わせた有機相をNaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。溶離剤として2%メタノール−DCMを用いるカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュサイズ シリカゲル)による精製が、標記化合物を白色の固体として与えた(0.20g、77%)。MS:m/e=324.3[M+H]
【0181】
[B] (3R)−3−アミノ−N−メチル−3−(4−ニトロフェニル)プロパンアミド塩酸塩
【化47】
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(3R)−tert−ブチル N−[3−(メチルアミノ)−1−(4−ニトロフェニル)−3−オキソプロピル]カルバマート(0.20g、0.62mmol)に、HCl(5mL、ジオキサン中4.0M溶液)を、Ar雰囲気下、0℃で加えた。反応混合物を室温で4時間撹拌し、次に減圧下で濃縮した。得られた固体を濾過し、乾燥ジエチルエーテルで洗浄した。標記化合物を感湿性の黄色のガム状液体として単離し(0.14g、87%)、更に精製することなく続く反応工程で用いた。MS:m/e=224.2[M+H]
【0182】
[C] (3R)−3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]アミノ]−N−メチル−3−(4−ニトロフェニル)プロパンアミド
【化48】
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乾燥DMF(5mL)中の2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]酢酸(中間体A−2)(0.20g、0.60mmol)の溶液に、EDC・HCl(0.17g、0.90mmol)及びHOBt(0.12g、0.90mmol)を、窒素雰囲気下、室温で加えた。次に、DIPEA(0.31mL、1.81mmol)を加え、反応混合物を室温で30分間撹拌し、続いて(3R)−3−アミノ−N−メチル−3−(4−ニトロフェニル)プロパンアミド塩酸塩(0.14g、0.60mmol)を添加した。16時間撹拌した後、反応混合物を氷に添加することによりクエンチし、水相をDCM(2×30mL)で抽出した。合わせた有機相を水(2×10mL)、飽和塩化ナトリウム水溶液(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて、減圧下で濃縮した。粗反応生成物を20% DCM−n−ペンタンでトリチュレートし、沈殿物を得て、これをDCMで更に洗浄した。標記化合物をオフホワイトの固体として得た(0.095g、30%)。MS:m/e=536.2[M+H]
【0183】
実施例10
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(4−クロロフェニル)メチル]アセトアミド
【化49】
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乾燥DMF(1mL)中の2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]酢酸(中間体A−2)(11.9mg、0.036mmol)の溶液に、TBTU(17.3mg、0.054mmol;[CAS RN 125700-67-6])及びDIPEA(50μL、0.29mmol)を、窒素雰囲気下で加えた。次に、(4−クロロフェニル)メタンアミン(6.1mg、0.043mmol;[CAS RN 104-86-9])を加え、反応混合物をマイクロ波照射により100℃に15分間加熱した。水(1mL)を加え、粗反応生成物を、アセトニトリル−水の勾配で溶離する逆相分取HPLCにより精製した。標記化合物を白色の固体として得た(1.8mg、11%)。MS:m/e=454.2[M+H]
【0184】
実施例11〜27
実施例10の合成について記載した手順に従って、更なる実施例を、2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]酢酸(中間体A−2)、そして表2に示したようにそれぞれのアミン中間体から調製した。代替的に、アミド形成反応を、実施例1((3R)−3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]アミノ]−3−(4−クロロフェニル)−N−メチルプロパンアミド)に記載されたとおりのフローで実施した。結果を表2にまとめ、それには実施例11〜27が含まれる。
【0185】
【表3】
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【0186】
実施例28
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(4−シアノ−3−フルオロフェニル)メチル]アセトアミド
【化50】
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乾燥DCM(2mL)中の2−[6−[4−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]酢酸(中間体A−1;[CAS RN 269078-82-2])(50mg、0.098mmol)の溶液に、TBTU(47.2mg、0.15mmol;[CAS RN 125700-67-6])及びDIPEA(50μL、0.29mmol)を、窒素雰囲気下で加えた。次に、4−(アミノメチル)−2−フルオロベンゾニトリル(20.1mg、0.11mmol;[CAS RN 368426-73-7])を加え、反応混合物を室温で90分間撹拌した。メタンアミンの溶液(2mL、16.0mmol;エタノール中8.0M溶液;[CAS RN 74-89-5])を加え、撹拌を室温で一晩続けた。粗反応混合物を減圧下で濃縮し、乾燥DMF(2mL)に再溶解した。DIPEA(50μL、0.29mmol)及び塩化アセチル(7.0μL、0.098mmol;[CAS RN 368426-73-7])を加え、反応混合物を窒素雰囲気下、室温で2時間撹拌した。アセトニトリル−水の勾配で溶離する逆相分取HPLCによる精製が、標記化合物を白色の固体として与えた(19mg、42%)。MS:m/e=463.3[M+H]
【0187】
実施例29〜51
実施例28の合成について記載した手順に従って、更なる実施例を、2−[6−[4−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]酢酸(中間体A−1)、そして表3に示したようにそれぞれのアミン中間体から調製した。結果を表3にまとめ、それには実施例29〜51が含まれる。
【0188】
【表4】
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【0189】
実施例52
3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]アミノ]−3−(3,4−ジクロロフェニル)−N−メチルプロパンアミド
【化51】
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乾燥DCM(2mL)中の2−[6−[4−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]酢酸(中間体A−1;[CAS RN 269078-82-2])(40mg、0.078mmol)の溶液に、TBTU(37.7mg、0.12mmol;[CAS RN 125700-67-6])及びDIPEA(41μL、0.24mmol)を、窒素雰囲気下で加えた。次に、エチル 3−アミノ−3−(3,4−ジクロロフェニル)プロパノアート(24.6mg、0.094mmol;[CAS RN 380842-80-8])を加え、反応混合物を室温で90分間撹拌した。メタンアミンの溶液(2mL、16.0mmol;エタノール中8.0M溶液;[CAS RN 74-89-5])を加え、撹拌を室温で一晩続けた。粗反応混合物を減圧下で濃縮し、DMF(2mL)に再溶解した。DIPEA(41μL、0.24mmol)及び塩化アセチル(5.6μL、0.078mmol;[CAS RN 368426-73-7])を加え、反応混合物を窒素雰囲気下、室温で2時間撹拌した。アセトニトリル−水の勾配で溶離する逆相分取HPLCによる精製が、標記化合物を白色の固体として与えた(8.4mg、19%)。MS:m/e=559.3[M+H]
【0190】
実施例53
メチル 3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アミノ]プロパノアート
【化52】
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乾燥DCM(1.5mL)中の2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]酢酸(中間体A−2)(41.6mg、0.13mmol)の溶液に、HATU(71.8mg、0.19mmol)及びDIPEA(66μL、0.38mmol)を、窒素雰囲気下で加えた。次に、メチル 3−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]プロパノアート(33mg、0.13mmol;[CAS RN 4020-24-0])を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)の添加によりクエンチし、水相をDCM(3×10mL)で抽出した。合わせた有機相をMgSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。0〜3%メタノール−DCMの勾配で溶離するMPLC(20gSiO、Telosカートリッジ)による精製が、標記化合物(35mg、48%)を白色の固体として与えた。MS:574.4(M+H)
【0191】
実施例54
3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アミノ]プロパン酸
【化53】
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THF−水(0.5mL:1mL)中のメチル 3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アミノ]プロパノアート(実施例53)(26mg、0.045mmol)の溶液に、LiOH・HO(47.2mg、0.15mmol)を加え、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、1M HClを加え(5mL)、水相をDCM(3×10mL)で抽出した。合わせた有機相をMgSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。アセトニトリル−水の勾配で溶離する逆相分取HPLCによる精製が、標記化合物を白色の固体として与えた(9.5mg、38%)。MS:m/e=558.4[M−H]
【0192】
実施例55
3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アミノ]−N−メチルプロパンアミド
【化54】
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エチル 3−アミノ−3−(3,4−ジクロロフェニル)プロパノアートを、メチル 3−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]プロパノアート([CAS RN 4020-24-0])に置き換えて、3−[[2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセチル]アミノ]−3−(3,4−ジクロロフェニル)−N−メチルプロパンアミド(実施例52)の調製について記載した手順と同様にした。反応の完了後、反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)の添加によりクエンチし、水相をDCM(3×10mL)で抽出した。合わせた有機相をMgSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。0〜3%メタノール−DCMの勾配で溶離するMPLC(20g SiO、Telosカートリッジ)による精製が、標記化合物(47mg、84%)を明橙色の固体として与えた。MS:573.2(M+H)
【0193】
実施例56
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド
【化55】
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【0194】
[A] 2−クロロ−4−(メチルアミノメチル)ベンゾニトリル塩酸塩
【化56】
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4−(ブロモメチル)−2−クロロベンゾニトリル(3.04g、13.2mmol;[CAS RN 83311-25-5])に、メタンアミンの溶液(20mL、40.0mmol;THF中2.0M溶液;[CAS RN 74-89-5])を0℃で30分以内で滴下した。粗反応混合物を室温まで温め、撹拌を10分間続けた。沈殿物を濾別し、THF(50mL)で洗浄して、濾液を減圧下で濃縮した。1M NaOHの溶液(50mL)を加え、水相をDCM(3×50mL)で抽出した。合わせた有機相をMgSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗反応生成物をジオキサン(50mL)に溶解し、ジオキサン中の4M HCl(20mL)で処理した。白色の沈殿物を濾別し、TBME(40mL)で洗浄して、高真空下で乾燥させた。標記化合物を白色の固体として得た(1.33g、46%)。MS:m/e=181.1[M+H]
【0195】
[B] 2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド
【化57】
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4−(アミノメチル)−2−フルオロベンゾニトリルを、2−クロロ−4−(メチルアミノメチル)ベンゾニトリル塩酸塩に置き換えて、2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(4−シアノ−3−フルオロフェニル)メチル]アセトアミド(実施例28)の調製について記載した手順と同様にした。反応の完了後、反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)の添加によりクエンチし、水相をDCM(3×10mL)で抽出した。合わせた有機相をMgSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。0〜5%メタノール−DCMの勾配で溶離するMPLC(20g SiO、Telosカートリッジ)による精製が、標記化合物(36mg、75%)を無色の油状物として与えた。MS:492.2(M+H)
【0196】
実施例57
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(4−クロロ−3−シアノフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド
【化58】
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【0197】
[A] 2−クロロ−5−(メチルアミノメチル)ベンゾニトリル塩酸塩
【化59】
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四塩化炭素(40mL)中の2−クロロ−5−メチルベンゾニトリル(1.0g、6.6mmol;[CAS RN 4387-32-0])の溶液に、N−ブロモスクシンイミド(1.17g、6.6mmol)及び過酸化ベンゾイル(8.0mg、0.033mmol)を加えた。反応混合物を加熱還流し、蛍光灯(λ=365nm)を用いて4時間照射した。沈殿物を濾別し、濾液を減圧下で濃縮した。粗反応生成物に、メタンアミンの溶液(20mL、40.0mmol;THF中2.0M溶液;[CAS RN 74-89-5])を0℃で30分以内で滴下した。粗反応混合物を室温まで温め、撹拌を10分間続けた。沈殿物を濾別し、THF(50mL)で洗浄して、濾液を減圧下で濃縮した。1M NaOHの溶液を加え(40mL)、水相をDCM(3×40mL)で抽出した。合わせた有機相をMgSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗反応生成物をジオキサン(30mL)に溶解し、ジオキサン中の4M HCl(10mL)で処理した。白色の沈殿物を濾別し、TBME(30mL)で洗浄して、高真空下で乾燥させた。標記化合物を白色の固体として得た(0.75g、52%)。MS:m/e=181.9[M+H]
【0198】
[B] 2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(4−クロロ−3−シアノフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド
【化60】
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4−(アミノメチル)−2−フルオロベンゾニトリルを、2−クロロ−5−(メチルアミノメチル)ベンゾニトリル塩酸塩に置き換えて、2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(4−シアノ−3−フルオロフェニル)メチル]アセトアミド(実施例28)の調製について記載した手順と同様にした。反応の完了後、反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)の添加によりクエンチし、水相をDCM(3×10mL)で抽出した。合わせた有機相をMgSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。0〜5%メタノール−DCMの勾配で溶離するMPLC(20g SiO、Telosカートリッジ)による精製が、標記化合物(22mg、46%)を白色の固体として与えた。MS:492.2(M+H)
【0199】
実施例58
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(4−シアノ−3,5−ジフルオロフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド
【化61】
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【0200】
[A] 2,6−ジフルオロ−4−(メチルアミノメチル)ベンゾニトリル
【化62】
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メタノール(2mL)中の2,6−ジフルオロ−4−ホルミルベンゾニトリル(0.10g、0.60mmol;[CAS RN 433939-88-9])の溶液に、メタンアミン塩酸塩(40mg、0.60mmol;[CAS RN593-51-1])及び酢酸(3.5μL、0.060mmol)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した後、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(57mg、0.90mmol;[CAS RN 25895-60-7])を10分かけて数回に分けて加えた。反応混合物の撹拌を40分間続け、次に反応混合物を減圧下で濃縮した。1M NaOHの溶液(50mL)を加え、水相をDCM(3×40mL)で抽出した。合わせた有機相をMgSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗反応生成物を無色の油状物として得て、更に精製することなく続く反応工程でそのまま用いた(7mg、6%)。MS:m/e=183.1[M+H]
【0201】
[B] 2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(4−シアノ−3,5−ジフルオロフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド
【化63】
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乾燥DCM(1.5mL)中の2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]酢酸(中間体A−2)(11.9mg、0.036mmol)の溶液に、HATU(20.5mg、0.054mmol)及びDIPEA(19μL、0.11mmol)を、窒素雰囲気下で加えた。次に、2,6−ジフルオロ−4−(メチルアミノメチル)ベンゾニトリル(7mg、0.038mmol)を加え、反応混合物を室温で12時間撹拌した。DCM(2mL)及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(5mL)を加え、水相をDCM(3×10mL)で抽出した。合わせた有機相をMgSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。トルエン−アセトン−メタノール(5:5:1)の混合物で溶離する分取TLC(メルク(Merck)シリカTLCガラスプレート、20×20cm)による精製が、標記化合物を僅かに黄色の固体として与えた(7mg、37%)。MS:m/e=495.3[M+H]
【0202】
実施例59
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[6−[4−(3−メチルブタノイル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド
【化64】
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乾燥DMF(1mL)中の9H−フルオレン−9−イルメチル 4−[3−[2−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−2−オキソエチル]−4−オキソキナゾリン−6−イル]ピペラジン−1−カルボキシラート(中間体A−5)(15mg、0.022mmol)の溶液に、メタンアミンの溶液(2mL、16.0mmol;エタノール中8.0M溶液;[CAS RN 74-89-5])を加え、撹拌を室温で一晩続けた。粗反応混合物を減圧下で濃縮し、DMF(1mL)に再溶解した。トリエチルアミン(30μL、0.22mmol)及び3−メチルブタノイルクロリド(5.2mg、0.043mmol;[CAS RN 108-12-3])を加え、反応混合物を窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。アセトニトリル−水の勾配で溶離する逆相分取HPLCによる精製が、標記化合物を白色の固体として与えた(3.6mg、32%)。MS:m/e=530.3[M+H]
【0203】
実施例60〜69
実施例59の合成について記載した手順に従って、更なる実施例を、9H−フルオレン−9−イルメチル 4−[3−[2−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−2−オキソエチル]−4−オキソキナゾリン−6−イル]ピペラジン−1−カルボキシラート(中間体A−5)及び9H−フルオレン−9−イルメチル 4−[3−[2−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル−メチルアミノ]−2−オキソエチル]−4−オキソキナゾリン−6−イル]ピペラジン−1−カルボキシラート(中間体A−6)、そして表4に示したようにそれぞれのカルボン酸塩化物から調製した。結果を表4にまとめ、それには実施例60〜69が含まれる。
【0204】
【表5】
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【0205】
実施例70
2−[6−[4−(3−アミノオキセタン−3−カルボニル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド
【化65】
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乾燥DMF(1mL)中の9H−フルオレン−9−イルメチル 4−[3−[2−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−2−オキソエチル]−4−オキソキナゾリン−6−イル]ピペラジン−1−カルボキシラート(中間体A−5)(30mg、0.044mmol)の溶液に、メタンアミンの溶液(2mL、16.0mmol;エタノール中8.0M溶液;[CAS RN 74-89-5])を加え、撹拌を室温で一晩続けた。粗反応混合物を減圧下で濃縮し、THF(2mL)に再溶解した。この溶液に、PYBOP(28.6mg、0.055mmol;[CAS RN128625-52-5])及びDIPEA(12μL、0.066mmol)を、窒素雰囲気下で加えた。次に、3−アミノオキセタン−3−カルボン酸(6.4mg、0.055mmol;[CAS RN 138650-24-5])を加え、反応混合物を室温で一晩撹拌した。アセトニトリル−水の勾配で溶離する逆相分取HPLCによる精製が、標記化合物を無色の油状物として与えた(2.6mg、11%)。MS:m/e=545.3[M+H]
【0206】
実施例71〜81
実施例70の合成について記載した手順に従って、更なる実施例を、9H−フルオレン−9−イルメチル 4−[3−[2−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−2−オキソエチル]−4−オキソキナゾリン−6−イル]ピペラジン−1−カルボキシラート(中間体A−5)及び9H−フルオレン−9−イルメチル 4−[3−[2−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル−メチルアミノ]−2−オキソエチル]−4−オキソキナゾリン−6−イル]ピペラジン−1−カルボキシラート(中間体A−6)、そして表5に示したようにそれぞれのカルボン酸から調製した。結果を表5にまとめ、それには実施例71〜81が含まれる。
【0207】
【表6】
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【0208】
実施例82
4−[3−[2−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−2−オキソエチル]−4−オキソキナゾリン−6−イル]−N−プロパン−2−イルピペラジン−1−カルボキサミド
【化66】
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乾燥DMF(1mL)中の9H−フルオレン−9−イルメチル 4−[3−[2−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−2−オキソエチル]−4−オキソキナゾリン−6−イル]ピペラジン−1−カルボキシラート(中間体A−5)(30mg、0.044mmol)の溶液に、メタンアミンの溶液(2mL、16.0mmol;エタノール中8.0M溶液;[CAS RN 74-89-5])を加え、撹拌を室温で一晩続けた。粗反応混合物を減圧下で濃縮し、乾燥THF(2mL)に再溶解した。この溶液に、2−イソシアナトプロパン(4.7mg、0.055mmol;[CAS RN1795-48-8])を、窒素雰囲気下で加え、反応混合物を室温で一晩撹拌した。アセトニトリル−水の勾配で溶離する逆相分取HPLCによる精製が、標記化合物を白色の固体として与えた(5.7mg、25%)。MS:m/e=531.2[M+H]
【0209】
実施例83〜87
実施例82の合成について記載した手順に従って、更なる実施例を、9H−フルオレン−9−イルメチル 4−[3−[2−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−2−オキソエチル]−4−オキソキナゾリン−6−イル]ピペラジン−1−カルボキシラート(中間体A−5)、そして表6に示したようにそれぞれのイソニトリルから調製した。結果を表6にまとめ、それには実施例83〜87が含まれる。
【0210】
【表7】
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【0211】
実施例88
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[6−(4−メチルスルホニルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド
【化67】
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乾燥DMF(1mL)中の9H−フルオレン−9−イルメチル 4−[3−[2−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−2−オキソエチル]−4−オキソキナゾリン−6−イル]ピペラジン−1−カルボキシラート(中間体A−5)(15mg、0.022mmol)の溶液に、メタンアミンの溶液(2mL、16.0mmol;エタノール中8.0M溶液;[CAS RN 74-89-5])を加え、撹拌を室温で一晩続けた。粗反応混合物を減圧下で濃縮し、乾燥DMF(1mL)に再溶解した。トリエチルアミン(30μL、0.22mmol)及びメタンスルホニルクロリド(4.9mg、0.088mmol;[CAS RN124-63-0])を加え、反応混合物を窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。アセトニトリル−水の勾配で溶離する逆相分取HPLCによる精製が、標記化合物を白色の固体として与えた(5.6mg、50%)。MS:m/e=524.2[M+H]
【0212】
実施例89〜92
実施例88の合成について記載した手順に従って、更なる実施例を、9H−フルオレン−9−イルメチル 4−[3−[2−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−2−オキソエチル]−4−オキソキナゾリン−6−イル]ピペラジン−1−カルボキシラート(中間体A−5)及び9H−フルオレン−9−イルメチル 4−[3−[2−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル−メチルアミノ]−2−オキソエチル]−4−オキソキナゾリン−6−イル]ピペラジン−1−カルボキシラート(中間体A−6)、そして表7に示したようにそれぞれのスルホニルクロリドから調製した。結果を表7にまとめ、それには実施例89〜92が含まれる。
【0213】
【表8】
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【0214】
実施例93
メチル 2−[4−[3−[2−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−2−オキソエチル]−4−オキソキナゾリン−6−イル]ピペラジン−1−イル]アセタート
【化68】
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乾燥DMF(1mL)中の9H−フルオレン−9−イルメチル 4−[3−[2−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−2−オキソエチル]−4−オキソキナゾリン−6−イル]ピペラジン−1−カルボキシラート(中間体A−5)(58mg、0.085mmol)の溶液に、メタンアミンの溶液(2mL、16.0mmol;エタノール中8.0M溶液;[CAS RN 74-89-5])を加え、撹拌を室温で一晩続けた。粗反応混合物を減圧下で濃縮し、乾燥THF(4mL)に再溶解した。この溶液に、NaH(6.8mg、0.17mmol;鉱油中60%分散液)を加え、反応混合物を室温で撹拌した。45分後、メチル 2−ブロモアセタート(19.5mg、0.13mmol;[CAS RN96-32-2])を加え、反応混合物の撹拌を室温で一晩続けた。アセトニトリル−水の勾配で溶離する逆相分取HPLCによる精製が、標記化合物を白色の固体として与えた(4.6mg、10%)。MS:m/e=518.2[M+H]
【0215】
実施例94
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[6−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド
【化69】
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乾燥DMF(1mL)中の9H−フルオレン−9−イルメチル 4−[3−[2−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−2−オキソエチル]−4−オキソキナゾリン−6−イル]ピペラジン−1−カルボキシラート(中間体A−5)(30mg、0.044mmol)の溶液に、メタンアミンの溶液(2mL、16.0mmol;エタノール中8.0M溶液;[CAS RN 74-89-5])を加え、撹拌を室温で一晩続けた。粗反応混合物を減圧下で濃縮し、乾燥THF(2mL)に再溶解した。この溶液に、2−ヒドロキシアセトアルデヒド(4.0mg、0.066mmol;[CAS RN 141-46-8])及び酢酸(4μL、0.066mmol)を、窒素雰囲気下で加え、反応混合物を室温で撹拌した。45分後、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(4.1mg、0.066mmol;[CAS RN 25895-60-7])を加え、反応混合物の撹拌を室温で一晩続けた。アセトニトリル−水の勾配で溶離する逆相分取HPLCによる精製が、標記化合物を白色の固体として与えた(2.5mg、12%)。MS:m/e=490.2[M+H]
【0216】
実施例95〜103
実施例94の合成について記載した手順に従って、更なる実施例を、9H−フルオレン−9−イルメチル 4−[3−[2−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−2−オキソエチル]−4−オキソキナゾリン−6−イル]ピペラジン−1−カルボキシラート(中間体A−5)、そして表8に示したようにそれぞれのアルデヒドから調製した。結果を表8にまとめ、それには実施例95〜103が含まれる。
【0217】
【表9】
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【0218】
実施例104
2−[6−[4−(シクロプロピルメチル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド
【化70】
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乾燥DMF(1mL)中の9H−フルオレン−9−イルメチル 4−[3−[2−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル−メチルアミノ]−2−オキソエチル]−4−オキソキナゾリン−6−イル]ピペラジン−1−カルボキシラート(中間体A−6)(37mg、0.054mmol)の溶液に、メタンアミンの溶液(2mL、16.0mmol;エタノール中8.0M溶液;[CAS RN 74-89-5])を加え、撹拌を室温で一晩続けた。粗反応混合物を減圧下で濃縮し、アセトニトリル(1.5mL)に再溶解した。この溶液に、ブロモメチルシクロプロパン(11.0mg、0.081mmol;[CAS RN7051-34-5])及び炭酸カリウム(30mg、0.22mmol)を加え、反応混合物をマイクロ波照射下で120℃に15分間加熱した。アセトニトリル−水の勾配で溶離する逆相分取HPLCによる精製が、標記化合物を白色の固体として与えた(2.1mg、8%)。MS:m/e=514.3[M+H]
【0219】
実施例105及び106
実施例104の合成について記載した手順に従って、更なる実施例を、9H−フルオレン−9−イルメチル 4−[3−[2−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル−メチルアミノ]−2−オキソエチル]−4−オキソキナゾリン−6−イル]ピペラジン−1−カルボキシラート(中間体A−6)、そして表9に示したようにそれぞれの臭化アルキルから調製した。結果を表9にまとめ、それには実施例105及び106が含まれる。
【0220】
【表10】
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【0221】
実施例107
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチル−2−[6−[4−[2−(メチルアミノ)−2−オキソエチル]ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド
【化71】
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乾燥DMF(1mL)中の9H−フルオレン−9−イルメチル 4−[3−[2−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル−メチルアミノ]−2−オキソエチル]−4−オキソキナゾリン−6−イル]ピペラジン−1−カルボキシラート(中間体A−6)(37mg、0.054mmol)の溶液に、メタンアミンの溶液(2mL、16.0mmol;エタノール中8.0M溶液;[CAS RN 74-89-5])を加え、撹拌を室温で一晩続けた。粗反応混合物を減圧下で濃縮し、乾燥DMF(1.5mL)に再溶解した。この溶液に、DIPEA(38μL、0.22mmol)及び2−クロロ−N−メチルアセトアミド(11.6mg、0.11mmol;[CAS RN96-30-0])を加え、反応混合物をマイクロ波照射下で100℃に10分間加熱した。アセトニトリル−水の勾配で溶離する逆相分取HPLCによる精製が、標記化合物を白色の固体として与えた(16.4mg、57%)。MS:m/e=531.3[M+H]
【0222】
実施例108〜112
実施例107の合成について記載した手順に従って、更なる実施例を、9H−フルオレン−9−イルメチル 4−[3−[2−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル−メチルアミノ]−2−オキソエチル]−4−オキソキナゾリン−6−イル]ピペラジン−1−カルボキシラート(中間体A−6)及び表10に示したようにそれぞれの塩化アルキルから調製した。結果を表10にまとめ、それには実施例108〜112が含まれる。
【0223】
【表11】
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【0224】
実施例113
N−[(2−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−2−[6−[4−(オキセタン−3−カルボニル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド
【化72】
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乾燥DCM(2mL)中の2−[6−[4−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]酢酸(中間体A−1;[CAS RN 269078-82-2])(50mg、0.098mmol)の溶液に、TBTU(47.2mg、0.15mmol;[CAS RN 125700-67-6])及びDIPEA(50μL、0.29mmol)を、窒素雰囲気下で加えた。次に、4−(アミノメチル)−3−クロロベンゾニトリル(20.4mg、0.12mmol;[CAS RN 202521-97-9])を加え、反応混合物を室温で90分間撹拌した。メタンアミンの溶液(2mL、16.0mmol;エタノール中8.0M溶液;[CAS RN 74-89-5])を加え、撹拌を室温で一晩続けた。粗反応混合物を減圧下で濃縮し、乾燥DMF(2mL)に再溶解した。この溶液に、DIPEA(50μL、0.29mmol)、TBTU(47.2mg、0.15mmol;[CAS RN 125700-67-6])及びオキセタン−3−カルボン酸(7.0μL、0.098mmol;[CAS RN 114012-41-8])を加え、反応混合物を窒素雰囲気下、室温で2時間撹拌した。アセトニトリル−水の勾配で溶離する逆相分取HPLCによる精製が、標記化合物を明褐色の固体として与えた(20mg、39%)。MS:m/e=521.3[M+H]
【0225】
実施例114
N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチル−2−[4−オキソ−6−[4−(オキソラン−3−イルメチル)ピペラジン−1−イル]キナゾリン−3−イル]アセトアミド
【化73】
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乾燥DCM(2mL)中の2−[6−[4−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]酢酸(中間体A−1;[CAS RN 269078-82-2])(50mg、0.098mmol)の溶液に、TBTU(47.2mg、0.15mmol;[CAS RN 125700-67-6])及びDIPEA(50μL、0.29mmol)を、窒素雰囲気下で加えた。次に、2−クロロ−4−(メチルアミノメチル)ベンゾニトリル塩酸塩(26.7mg、0.12mmol;実施例56、工程A)を加え、反応混合物を室温で90分間撹拌した。メタンアミンの溶液(2mL、16.0mmol;エタノール中8.0M溶液;[CAS RN 74-89-5])を加え、撹拌を室温で一晩続けた。粗反応混合物を減圧下で濃縮し、メタノール(2mL)に再溶解した。この溶液に、オキソラン−3−カルボアルデヒド(27μL、29.4mg、0.15mmol;水中50重量%溶液;[CAS RN 79710-86-4])及び酢酸(9μL、0.15mmol)を、窒素雰囲気下で加え、反応混合物を室温で撹拌した。45分後、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(9.2mg、0.15mmol;[CAS RN 25895-60-7])を加え、反応混合物の撹拌を室温で一晩続けた。粗反応混合物を減圧下で濃縮し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)を加えて、水相をDCM(3×20mL)で抽出した。合わせた有機相をMgSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。0〜4%メタノール−DCMの勾配で溶離するカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュサイズ シリカゲル)及びメタノールからの結晶化による精製が、標記化合物を白色の固体として与えた(25mg、48%)。MS:m/e=535.4[M+H]
【0226】
実施例115
N−[(4−クロロ−3−シアノフェニル)メチル]−N−メチル−2−[4−オキソ−6−[4−(オキソラン−3−イルメチル)ピペラジン−1−イル]キナゾリン−3−イル]アセトアミド
【化74】
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2−クロロ−4−(メチルアミノメチル)ベンゾニトリル塩酸塩を、2−クロロ−5−(メチルアミノメチル)ベンゾニトリル塩酸塩(実施例57、工程A)に置き換えて、N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチル−2−[4−オキソ−6−[4−(オキソラン−3−イルメチル)ピペラジン−1−イル]キナゾリン−3−イル]アセトアミド(実施例114)の調製について記載した手順と同様にした。0〜4%メタノール−DCMの勾配で溶離するカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュサイズ シリカゲル)による精製が、標記化合物を無色の油状物として与えた(26mg、50%)。MS:m/e=535.3[M+H]
【0227】
実施例116
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−エチルアセトアミド
【化75】
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【0228】
[A] N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]エタンアミン塩酸塩
【化76】
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イソプロパノール(12mL)中の3,4−ジクロロベンズアルデヒド(1.0g、5.71mmol;[CAS RN 6287-38-3])及びエタンアミン(5.71mL、11.4mmol;THF中2.0M溶液;[CAS RN75-04-7])の溶液に、酢酸(0.34mL、5.71mmol)を窒素雰囲気下で加え、反応混合物を室温で撹拌した。45分後、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.72g、5.71mmol;[CAS RN 25895-60-7])を加え、反応混合物の撹拌を室温で一晩続けた。粗反応混合物を減圧下で濃縮し、EtOAc(50mL)を加えて、有機相を0.1M HCl水溶液(3×20mL)で抽出した。合わせた水相を、固体のNaOHの添加によりpH14にし、水相をEtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機相をMgSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗反応生成物をジオキサン(50mL)に溶解し、ジオキサン中の4M HCl(20mL)で処理した。白色の沈殿物を濾別し、TBME(30mL)で洗浄して、高真空下で乾燥させた。標記化合物を白色の固体として得た(0.95g、69%)。MS:m/e=204.0[M+H]
【0229】
[B] 2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−エチル−アセトアミド
【化77】
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乾燥THF(2mL)中のメチル 2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセタート(中間体A−7)(50mg、0.15mmol)及びN−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]エタンアミン塩酸塩(38.1mg、0.16mmol)の懸濁液に、ビス(トリメチルアルミニウム)−1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン付加物(44.7mg、0.17mmol;[CAS RN 137203-34-0])を窒素雰囲気下で加え、反応混合物をマイクロ波照射下で130℃に1時間加熱した。アセトニトリル−水の勾配で溶離する逆相分取HPLCによる精製が、標記化合物を白色の固体として与えた(7.6mg、10%)。MS:m/e=516.3[M+H]
【0230】
実施例117
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−プロパン−2−イルアセトアミド
【化78】
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【0231】
[A] N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]プロパン−2−アミン塩酸塩
【化79】
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エタンアミンを、2−プロパンアミン([CAS RN 75-31-0])に置き換えて、N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]エタンアミン塩酸塩(実施例116、工程A)の調製について記載した手順と同様にした。標記化合物を白色の固体として得た(1.10g、73%)。MS:m/e=218.1[M+H]
【0232】
[B] 2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−イソプロピル−アセトアミド
【化80】
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N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]エタンアミン塩酸塩を、N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]プロパン−2−アミン塩酸塩に置き換えて、2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−エチル−アセトアミド(実施例116、工程B)の調製について記載した手順と同様にした。アセトニトリル−水の勾配で溶離する逆相分取HPLCによる精製が、標記化合物を白色の固体として与えた(7.9mg、10%)。MS:m/e=530.3[M+H]
【0233】
実施例118
2−[6−(4−アセチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド
【化81】
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乾燥DMF(0.5mL)中の2−[6−[4−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]酢酸(US2010/0069307A1に記載されたとおりに調製した、pp.12;[CAS RN 1217190-17-2])(50mg、0.095mmol)の溶液に、TBTU(45.9mg、0.14mmol;[CAS RN 125700-67-6])及びDIPEA(50μL、0.29mmol)を、窒素雰囲気下で加えた。次に、(3,4−ジクロロフェニル)メタンアミン(20.1mg、0.11mmol;[CAS RN 102-49-8])を加え、反応混合物を室温で5時間撹拌した。メタンアミンの溶液(60μL、0.48mmol;エタノール中8.0M溶液;[CAS RN 74-89-5])を加え、撹拌を室温で一晩続けた。粗反応混合物を減圧下で濃縮し、乾燥DMF(0.5mL)に再溶解した。DIPEA(50μL、0.29mmol)及び塩化アセチル(34μL、0.48mmol;[CAS RN 368426-73-7])を加え、反応混合物を窒素雰囲気下、室温で16時間撹拌した。アセトニトリル−水の勾配で溶離する逆相分取HPLCによる精製が、標記化合物を明黄色の固体として与えた(17.7mg、37%)。MS:m/e=463.3[M+H]
【0234】
実施例119〜127
実施例118の合成について記載した手順に従って、更なる実施例を、2−[6−[4−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]酢酸(US2010/0069307A1に記載されたとおりに調製した、pp.12;[CAS RN 1217190-17-2])及び2−[6−[1−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニル)−4−ピペリジル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]酢酸(中間体A−8)、そして表11に示したようにそれぞれのアミン中間体から調製した。結果を表11にまとめ、それには実施例119〜127が含まれる。
【0235】
【表12】
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【0236】
実施例128
2−[6−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[[4−クロロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メチル]−N−メチルアセトアミド
【化82】
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【0237】
[A] 1−[4−クロロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−N−メチル−メタンアミン
【化83】
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メタノール(3mL)中の4−クロロ−3−(トリフルオロメトキシ)ベンズアルデヒド(0.30g、1.34mmol;[CAS RN 886499-59-8])の溶液に、メタンアミン(0.22mL、0.16g、1.74mmol;EtOH中33重量%溶液;[CAS RN 74-89-5])及び酢酸(0.10mL、1.74mmol)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌した後、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(86mg、2.61mmol;[CAS RN 25895-60-7])を数回に分けて10分かけて加えた。反応混合物の撹拌を40分間続け、次に反応混合物を減圧下で濃縮した。1M NaOHの溶液(50mL)を加え、水相をDCM(3×50mL)で抽出した。合わせた有機相をMgSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗反応生成物を無色の油状物として得て、更に精製することなく続く反応工程でそのまま用いた(70mg、22%)。MS:m/e=240.1[M+H]
【0238】
[B] 2−[6−(1−アセチル−4−ピペリジル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[[4−クロロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メチル]−N−メチル−アセトアミド
【化84】
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2−[6−[4−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]酢酸を、2−[6−[1−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニル)−4−ピペリジル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]酢酸(中間体A−8)に、及び(3,4−ジクロロフェニル)メタンアミンを、1−[4−クロロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−N−メチル−メタンアミンにそれぞれ置き換えて、2−[6−(4−アセチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド(実施例118)の調製について記載した手順と同様にした。0〜3%メタノール−DCMの勾配で溶離するカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュサイズ シリカゲル)による精製が、標記化合物を白色の固体として与えた(38mg、73%)。MS:m/e=551.2[M+H]
【0239】
実施例129
N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチル−2−[4−オキソ−6−[4−(オキソラン−3−イルメチル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]キナゾリン−3−イル]アセトアミド
【化85】
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乾燥DMF(0.5mL)中の2−[6−[4−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]酢酸(US2010/0069307A1に記載されたとおりに調製した、pp.12;[CAS RN 1217190-17-2])(50mg、0.095mmol)の溶液に、TBTU(45.9mg、0.14mmol;[CAS RN 125700-67-6])及びDIPEA(50μL、0.29mmol)を、窒素雰囲気下で加えた。次に、2−クロロ−4−(メチルアミノメチル)ベンゾニトリル塩酸塩(23.9mg、0.11mmol;実施例56、工程A)を加え、反応混合物を室温で5時間撹拌した。メタンアミンの溶液(60μL、0.48mmol;エタノール中8.0M溶液;[CAS RN 74-89-5])を加え、撹拌を室温で一晩続けた。粗反応混合物を減圧下で濃縮し、メタノール(2mL)に再溶解した。この溶液に、オキソラン−3−カルボアルデヒド(27μL、29.4mg、0.15mmol;水中50重量%溶液;[CAS RN 79710-86-4])及び酢酸(9μL、0.15mmol)を、窒素雰囲気下で加え、反応混合物を室温で撹拌した。45分後、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(9.2mg、0.15mmol;[CAS RN 25895-60-7])を加え、反応混合物の撹拌を室温で一晩続けた。粗反応混合物を減圧下で濃縮し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)を加えて、水相をDCM(3×20mL)で抽出した。合わせた有機相をMgSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。0〜5%メタノール−DCMの勾配で溶離するカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュサイズ シリカゲル)による精製が、標記化合物を無色の油状物として与えた(19mg、36%)。MS:m/e=549.3[M+H]
【0240】
実施例130
N−[(4−クロロ−3−シアノフェニル)メチル]−N−メチル−2−[4−オキソ−6−[4−(オキソラン−3−イルメチル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]キナゾリン−3−イル]アセトアミド
【化86】
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2−クロロ−4−(メチルアミノメチル)ベンゾニトリル塩酸塩を、2−クロロ−5−(メチルアミノメチル)ベンゾニトリル塩酸塩(実施例57、工程A)に置き換えて、N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチル−2−[4−オキソ−6−[4−(テトラヒドロフラン−3−イルメチル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]キナゾリン−3−イル]アセトアミド(実施例129)の調製について記載した手順と同様にした。0〜5%メタノール−DCMの勾配で溶離するカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュサイズ シリカゲル)による精製が、標記化合物を無色の油状物として与えた(31mg、60%)。MS:m/e=549.4[M+H]
【0241】
実施例131
N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−2−[6−[1−(2−ヒドロキシアセチル)ピペリジン−4−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−メチルアセトアミド
【化87】
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乾燥DMF(1.5mL)中のN−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチル−2−(4−オキソ−6−ピペリジン−4−イルキナゾリン−3−イル)アセトアミド(中間体A−9)(27mg、0.056mmol)の溶液に、TBTU(27mg、0.083mmol;[CAS RN 125700-67-6])及びDIPEA(50μL、0.29mmol)を、窒素雰囲気下で加えた。次に、2−ヒドロキシ酢酸(5.1mg、0.067mmol;[CAS RN 79-14-1])を加え、反応混合物を室温で18時間撹拌した。アセトニトリル−水の勾配で溶離する逆相分取HPLCによる精製が、標記化合物を白色の固体として与えた(10.7mg、38%)。MS:m/e=508.3[M+H]
【0242】
実施例132〜142
実施例131の合成について記載した手順に従って、更なる実施例を、N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチル−2−(4−オキソ−6−ピペリジン−4−イルキナゾリン−3−イル)アセトアミド(中間体A−9)、そして表12に示したようにそれぞれのカルボン酸から調製した。結果を表12にまとめ、それには実施例132〜142が含まれる。
【0243】
【表13】
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【0244】
実施例143
N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチル−2−[4−オキソ−6−[1−(オキソラン−3−イルメチル)ピペリジン−4−イル]キナゾリン−3−イル]アセトアミド
【化88】
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2−[6−[4−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]酢酸を、2−[6−[1−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニル)−4−ピペリジル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]酢酸(中間体A−8)に置き換えて、N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチル−2−[4−オキソ−6−[4−(テトラヒドロフラン−3−イルメチル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]キナゾリン−3−イル]アセトアミド(実施例129)の調製について記載した手順と同様にした。アセトニトリル−水の勾配で溶離する逆相分取HPLCによる精製が、標記化合物を無色の油状物として与えた(14.2mg、28%)。MS:m/e=536.4[M+H]
【0245】
実施例144
N−[(4−クロロ−3−シアノフェニル)メチル]−N−メチル−2−[4−オキソ−6−[1−(オキソラン−3−イルメチル)ピペリジン−4−イル]キナゾリン−3−イル]アセトアミド
【化89】
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2−[6−[4−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]酢酸を、2−[6−[1−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニル)−4−ピペリジル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]酢酸(中間体A−8)に、及び2−クロロ−4−(メチルアミノメチル)ベンゾニトリル塩酸塩を、2−クロロ−5−(メチルアミノメチル)ベンゾニトリル塩酸塩(実施例57、工程A)に置き換えて、N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチル−2−[4−オキソ−6−[4−(テトラヒドロフラン−3−イルメチル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]キナゾリン−3−イル]アセトアミド(実施例129)の調製について記載した手順と同様にした。0〜5%メタノール−DCMの勾配で溶離するカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュサイズ シリカゲル)による精製が、標記化合物を無色の油状物として与えた(21.3mg、42%)。MS:m/e=534.3[M+H]
【0246】
実施例145
N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチル−2−[6−(1−メチルスルホニルピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド
【化90】
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乾燥DMF(1.5mL)中のN−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチル−2−(4−オキソ−6−ピペリジン−4−イルキナゾリン−3−イル)アセトアミド(中間体A−9)(22mg、0.045mmol)の溶液に、DIPEA(25μL、0.15mmol)及びメタンスルホニルクロリド(6.2mg、0.054mmol;[CAS RN 124-63-0])を加え、反応混合物を窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。アセトニトリル−水の勾配で溶離する逆相分取HPLCによる精製が、標記化合物を白色の固体として与えた(12.8mg、54%)。MS:m/e=528.2[M+H]
【0247】
実施例146
N−シクロプロピル−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[6−[1−(2−メトキシアセチル)ピペリジン−4−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド
【化91】
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【0248】
[A] N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]シクロプロパンアミン塩酸塩
【化92】
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エタンアミンを、シクロプロパンアミン([CAS RN 765-30-0])に置き換えて、N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]エタンアミン塩酸塩(実施例116、工程A)の調製について記載した手順と同様にした。標記化合物を白色の固体として得た(0.46g、32%)。MS:m/e=216.1[M+H]
【0249】
[B] N−シクロプロピル−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−2−[6−[1−(2−メトキシアセチル)−4−ピペリジル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]アセトアミド
【化93】
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2−[6−[4−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]酢酸を、2−[6−[1−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニル)−4−ピペリジル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]酢酸(中間体A−8)に、(3,4−ジクロロフェニル)メタンアミンを、N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]シクロプロパンアミン塩酸塩に、及び塩化アセチルを、2−メトキシ塩化アセチル([CAS RN 38870-89-2])にそれぞれ置き換えて、2−[6−(4−アセチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド(実施例118)の調製について記載した手順と同様にした。アセトニトリル−水の勾配で溶離する逆相分取HPLCによる精製が、標記化合物を白色の固体として与えた(11.1mg、21%)。MS:m/e=557.6[M+H]
【0250】
実施例147
2−[6−[2−アセチル−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド
【化94】
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2−[6−[4−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]酢酸を、2−[6−[2−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニル)−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]酢酸(US2010/0069307A1に記載されたとおりに調製した、pp.19;[CAS RN 1217190-42-5])に置き換えて、2−[6−(4−アセチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド(実施例118)の調製について記載した手順と同様にした。アセトニトリル−水の勾配で溶離する逆相分取HPLCによる精製が、標記化合物を明黄色の固体として与えた(17mg、36%)。MS:m/e=499.1[M+H]
【0251】
実施例148
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]プロパンアミド
【化95】
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【0252】
[A] tert−ブチル N−[1−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−1−オキソプロパン−2−イル]カルバマート
【化96】
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DCM(40mL)中の2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロパン酸(1.0g、5.3mmol;[CAS RN 3744-87-4])の溶液に、HATU(2.4g、5.3mmol;[CAS RN 148893-10-1])及びトリエチルアミン(1.4mL、10.6mmol)を、窒素雰囲気下で加えた。次に、(3,4−ジクロロフェニル)メタンアミン(0.9g、5.3mmol;[CAS RN 102-49-8])を加え、反応混合物を室温で一晩撹拌した。1M クエン酸の溶液(20mL)を加え、水相をDCM(3×20mL)で抽出した。合わせた有機相をMgSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。1:20〜1:1 EtOAc−石油エーテルの勾配で溶離するカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュサイズ シリカゲル)による精製が、標記化合物を白色の固体として与えた(1.6g、87%)。MS:m/e=347.1[M+H]
【0253】
[B] 2−アミノ−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]プロパンアミド塩酸塩
【化97】
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EtOAc(10mL)中のtert−ブチル N−[1−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−1−オキソプロパン−2−イル]カルバマート(1.6g、4.6mmol)の溶液を、ジオキサン中の4M HCl(10mL)で処理し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。白色の沈殿物を濾別し、TBME(40mL)で洗浄して、高真空下で乾燥させた。標記化合物を白色の固体として得て、粗生成物を続く反応工程で用いた(1.2g、92%)。MS:m/e=247.0[M+H]
【0254】
[C] 5−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−N−[1−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−1−オキソプロパン−2−イル]−2−ニトロベンズアミド
【化98】
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DCM(40mL)中の5−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−2−ニトロ安息香酸(中間体A−7、工程A)(0.51g、2.1mmol)の溶液に、HATU(0.78g、2.1mmol;[CAS RN 148893-10-1])及びトリエチルアミン(0.5mL、3.4mmol)を、窒素雰囲気下で加えた。次に、2−アミノ−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]プロパンアミド塩酸塩(0.50g、1.7mmol)を加え、反応混合物を室温で一晩撹拌した。1M クエン酸の溶液(40mL)を加え、水相をDCM(3×40mL)で抽出した。合わせた有機相をMgSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。1:80〜1:30 メタノール−DCMの勾配で溶離するカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュサイズ シリカゲル)による精製が、標記化合物を黄色の固体として与えた(0.44g、50%)。MS:m/e=522.1[M+H]
【0255】
[D] 5−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−2−アミノ−N−[1−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−1−オキソプロパン−2−イル]ベンズアミド
【化99】
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エタノール(20mL)に溶解した5−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−N−[1−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−1−オキソプロパン−2−イル]−2−ニトロベンズアミド(0.44g、0.84mmol)に、濃HCl(2mL)中の塩化スズ(II)二水和物(1.1g、5.05mmol)の溶液を室温で滴下した。反応混合物を2時間撹拌した後、10%炭酸ナトリウム水溶液(50mL)を加え、反応物を濾過して、水相をDCM(3×40mL)で抽出した。合わせた有機相をNaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。1:50〜1:20 メタノール−DCMの勾配で溶離するカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュサイズ シリカゲル)による精製が、標記化合物を明褐色の固体として与えた(0.20g、48%)。MS:m/e=492.1[M+H]
【0256】
[E] 2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]プロパンアミド
【化100】
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エタノール(5mL)中の5−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−2−アミノ−N−[1−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−1−オキソプロパン−2−イル]ベンズアミド(100mg、0.20mmol)の溶液に、酢酸(12μg、0.20mmol)及びオルトギ酸トリメチル(22mg、0.20mmol;[CAS RN 149-73-5])を加え、反応混合物を60℃に12時間加熱した。粗反応混合物を減圧下で濃縮し、アセトニトリル−水の勾配で溶離する逆相分取HPLCにより精製した。標記化合物を白色の固体として得た(47mg、46%)。MS:m/e=502.1[M+H]
【0257】
実施例149
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチルプロパンアミド
【化101】
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【0258】
[A] tert−ブチル N−[1−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル−メチルアミノ]−1−オキソプロパン−2−イル]カルバマート
【化102】
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(3,4−ジクロロフェニル)メタンアミンを、1−(3,4−ジクロロフェニル)−N−メチル−メタンアミン([CAS RN 5635-67-6])に置き換えて、tert−ブチル N−[1−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−1−オキソプロパン−2−イル]カルバマート(実施例148、工程A)の調製について記載した手順と同様にした。1:10〜1:3 EtOAc−石油エーテルの勾配で溶離するカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュサイズ シリカゲル)による精製が、標記化合物を無色の油状物として与えた(1.7g、90%)。MS:m/e=362.3[M+H]
【0259】
[B] 2−アミノ−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチルプロパンアミド塩酸塩
【化103】
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tert−ブチル N−[1−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−1−オキソプロパン−2−イル]カルバマートを、tert−ブチル N−[1−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル−メチルアミノ]−1−オキソプロパン−2−イル]カルバマートに置き換えて、2−アミノ−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]プロパンアミド塩酸塩(実施例148、工程B)の調製について記載した手順と同様にした。標記化合物を白色の固体として得て、粗生成物を続く反応工程で用いた(1.0g、71%)。MS:m/e=261.1[M+H]
【0260】
[C] 5−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−N−[1−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル−メチルアミノ]−1−オキソプロパン−2−イル]−2−ニトロベンズアミド
【化104】
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2−アミノ−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]プロパンアミド塩酸塩を、2−アミノ−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチルプロパンアミド塩酸塩に置き換えて、5−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−N−[1−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−1−オキソプロパン−2−イル]−2−ニトロベンズアミド(実施例148、工程C)の調製について記載した手順と同様にした。1:80〜1:30 メタノール−DCMの勾配で溶離するカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュサイズ シリカゲル)による精製が、標記化合物を赤色の固体として与えた(2.0g、58%;純度53%)。MS:m/e=536.0[M+H]
【0261】
[D] 5−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−2−アミノ−N−[1−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル−メチルアミノ]−1−オキソプロパン−2−イル]ベンズアミド
【化105】
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5−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−N−[1−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−1−オキソプロパン−2−イル]−2−ニトロベンズアミドを、5−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−N−[1−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル−メチルアミノ]−1−オキソプロパン−2−イル]−2−ニトロベンズアミドに置き換えて、5−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−2−アミノ−N−[1−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−1−オキソプロパン−2−イル]ベンズアミド(実施例148、工程D)の調製について記載した手順と同様にした。1:30〜1:10 メタノール−DCMの勾配で溶離するカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュサイズ シリカゲル)による精製が、標記化合物を明黄色の油状物として与えた(0.45g、31%;純度65%)。MS:m/e=506.0[M+H]
【0262】
[E] 2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチルプロパンアミド
【化106】
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5−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−2−アミノ−N−[1−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−1−オキソプロパン−2−イル]ベンズアミドを、5−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−2−アミノ−N−[1−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル−メチルアミノ]−1−オキソプロパン−2−イル]ベンズアミドに置き換えて、2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]プロパンアミド(実施例148、工程E)の調製について記載した手順と同様にした。アセトニトリル−水の勾配で溶離する逆相分取HPLCによる精製が、標記化合物を白色の固体として与えた(25mg、13%)。MS:m/e=515.2[M+H]
【0263】
実施例150
1−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]シクロプロパン−1−カルボキサミド
【化107】
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【0264】
[A] tert−ブチル N−[1−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルカルバモイル]シクロプロピル]カルバマート
【化108】
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2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロパン酸を、1−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロプロパンカルボン酸([CAS RN 88950-64-5])に置き換えて、tert−ブチル N−[1−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−1−オキソプロパン−2−イル]カルバマート(実施例148、工程A)の調製について記載した手順と同様にした。1:20〜1:1 EtOAc−石油エーテルの勾配で溶離するカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュサイズ シリカゲル)による精製が、標記化合物を無色の油状物として与えた(2.0g、90%;純度66%)。MS:m/e=381.0[M+H]
【0265】
[B] 1−アミノ−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]シクロプロパンカルボキサミド塩酸塩
【化109】
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tert−ブチル N−[1−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−1−オキソプロパン−2−イル]カルバマートを、tert−ブチル N−[1−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルカルバモイル]シクロプロピル]カルバマートに置き換えて、2−アミノ−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]プロパンアミド塩酸塩(実施例148、工程B)の調製について記載した手順と同様にした。標記化合物を白色の固体として得て、粗生成物を続く反応工程で用いた(1.0g、61%)。MS:m/e=259.1[M+H]
【0266】
[C] 5−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−N−[1−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルカルバモイル]シクロプロピル]−2−ニトロベンズアミド
【化110】
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2−アミノ−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]プロパンアミド塩酸塩を、1−アミノ−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]シクロプロパンカルボキサミド塩酸塩に置き換えて、5−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−N−[1−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−1−オキソプロパン−2−イル]−2−ニトロベンズアミド(実施例148、工程C)の調製について記載した手順と同様にした。1:80〜1:30 メタノール−DCMの勾配で溶離するカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュサイズ シリカゲル)による精製が、標記化合物を赤色の固体として与えた(1.1g、60%)。MS:m/e=534.1[M+H]
【0267】
[D] 5−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−2−アミノ−N−[1−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルカルバモイル]シクロプロピル]ベンズアミド
【化111】
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5−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−N−[1−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−1−オキソプロパン−2−イル]−2−ニトロベンズアミドを、5−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−N−[1−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルカルバモイル]シクロプロピル]−2−ニトロベンズアミドに置き換えて、5−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−2−アミノ−N−[1−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−1−オキソプロパン−2−イル]ベンズアミド(実施例148、工程D)の調製について記載した手順と同様にした。標記化合物を明黄色の固体として単離した(0.35g、69%)。MS:m/e=557.3[M+H]
【0268】
[E] 1−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]シクロプロパン−1−カルボキサミド
【化112】
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5−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−2−アミノ−N−[1−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−1−オキソプロパン−2−イル]ベンズアミドを、5−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−2−アミノ−N−[1−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルカルバモイル]シクロプロピル]ベンズアミドに置き換えて、2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]プロパンアミド(実施例148、工程E)の調製について記載した手順と同様にした。アセトニトリル−水の勾配で溶離する逆相分取HPLCによる精製が、標記化合物を白色の固体として与えた(25mg、16%)。MS:m/e=514.0[M+H]
【0269】
実施例151
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−2−メチル−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド
【化113】
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【0270】
[A] tert−ブチル N−[2−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−2−オキソエチル]カルバマート
【化114】
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2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロパン酸を、2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)酢酸([CAS RN 4530-20-5])に置き換えて、tert−ブチル N−[1−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−1−オキソプロパン−2−イル]カルバマート(実施例148、工程A)の調製について記載した手順と同様にした。1:20〜1:1 EtOAc−石油エーテルの勾配で溶離するカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュサイズ シリカゲル)による精製が、標記化合物を白色の固体として与えた(2.5g、66%)。MS:m/e=276.8[M+H−tert−Bu]
【0271】
[B] 2−アミノ−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド塩酸塩
【化115】
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tert−ブチル N−[1−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−1−オキソプロパン−2−イル]カルバマートを、tert−ブチル N−[2−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−2−オキソエチル]カルバマートに置き換えて、2−アミノ−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]プロパンアミド塩酸塩(実施例148、工程B)の調製について記載した手順と同様にした。標記化合物を白色の固体として得て、粗生成物を続く反応工程で用いた(1.3g、67%)。MS:m/e=233.1[M+H]
【0272】
[C] 5−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−N−[2−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−2−オキソエチル]−2−ニトロベンズアミド
【化116】
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2−アミノ−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]プロパンアミド塩酸塩を、2−アミノ−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド塩酸塩に置き換えて、5−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−N−[1−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−1−オキソプロパン−2−イル]−2−ニトロベンズアミド(実施例148、工程C)の調製について記載した手順と同様にした。1:100〜1:20 メタノール−DCMの勾配で溶離するカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュサイズ シリカゲル)による精製が、標記化合物を黄色の固体として与えた(1.6g、71%)。MS:m/e=508.6[M+H]
【0273】
[D] 5−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−2−アミノ−N−[2−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−2−オキソエチル]ベンズアミド
【化117】
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5−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−N−[1−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−1−オキソプロパン−2−イル]−2−ニトロベンズアミドを、5−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−N−[2−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−2−オキソエチル]−2−ニトロベンズアミドに置き換えて、5−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−2−アミノ−N−[1−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−1−オキソプロパン−2−イル]ベンズアミド(実施例148、工程D)の調製について記載した手順と同様にした。1:100〜1:20 メタノール−DCMの勾配で溶離するカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュサイズ シリカゲル)による精製が、標記化合物を明褐色の固体として与えた(0.9g、60%)。MS:m/e=478.1[M+H]
【0274】
[E] 2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−2−メチル−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド
【化118】
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エタノール(10mL)中の5−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−2−アミノ−N−[2−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−2−オキソエチル]ベンズアミド(200mg、0.42mmol)の溶液に、酢酸(24μg、0.42mmol)及びオルト酢酸トリメチル(50mg、0.42mmol;[CAS RN 1445-45-0])を加え、反応混合物を一晩加熱還流した。粗反応混合物を減圧下で濃縮し、アセトニトリル−水の勾配で溶離する逆相分取HPLCにより精製した。標記化合物を白色の固体として得た(120mg、57%)。MS:m/e=502.1[M+H]
【0275】
実施例152
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−2,4−ジオキソ−1H−キナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド
【化119】
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DCM(10mL)中の5−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−2−アミノ−N−[2−[(3,4−ジクロロフェニル)メチルアミノ]−2−オキソエチル]ベンズアミド(実施例151、工程D)(200mg、0.42mmol)の溶液に、N,N’−カルボニルジイミダゾール(102mg、0.63mmol;[CAS RN 530-62-1])を加え、反応混合物を80℃に一晩加熱した。粗反応混合物を減圧下で濃縮し、アセトニトリル−水の勾配で溶離する逆相分取HPLCにより精製した。標記化合物を白色の固体として得た(100mg、47%)。MS:m/e=504.1[M+H]
【0276】
実施例153
2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−メトキシプロピル]アセトアミド
【化120】
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乾燥DMF(1mL)中の2−[6−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]酢酸(中間体A−2)(11.9mg、0.036mmol)の溶液に、HATU(20.5mg、0.054mmol;[CAS RN 148893-10-1])及びDIPEA(50μL、0.29mmol)を、窒素雰囲気下で加えた。次に、1−(3,4−ジクロロフェニル)−3−メトキシプロパン−1−アミン塩酸塩(11.6mg、0.043mmol;[CAS RN 1803587-38-3])を加え、反応混合物をマイクロ波照射により100℃に10分間加熱した。水(1mL)を加え、粗反応生成物をアセトニトリル−水の勾配で溶離する逆相分取HPLCにより精製した。標記化合物を白色の固体として得た(1.4mg、7%)。MS:m/e=546.1[M+H]
【0277】
実施例154
N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−2−[6−[1−(2−シアノアセチル)ピペリジン−4−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−メチルアセトアミド
【化121】
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DCM(2mL)中のN−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチル−2−(4−オキソ−6−ピペリジン−4−イルキナゾリン−3−イル)アセトアミド(中間体A−9)(68mg、0.15mmol)の溶液に、HATU(86.2mg、0.23mmol;[CAS RN 148893-10-1])及びDIPEA(79μL、0.45mmol)を、窒素雰囲気下で加えた。次に、2−シアノ酢酸(19.3mg、0.23mmol;[CAS RN 372-09-8])を加え、反応混合物をマイクロ波照射により100℃に10分間加熱した。アセトニトリル−水の勾配で溶離する逆相分取HPLCによる精製が、標記化合物を明黄色の固体として与えた(35.1mg、45%)。MS:m/e=517.2[M+H]
【0278】
実施例155
N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−2−[6−[1−(3−シアノプロパノイル)ピペリジン−4−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−メチルアセトアミド
【化122】
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乾燥DMF(2mL)中のN−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチル−2−(4−オキソ−6−ピペリジン−4−イルキナゾリン−3−イル)アセトアミド(中間体A−9)(50mg、0.11mmol)の溶液に、(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリピロリジノホスホニウム へキサフルオロホスファート(69.4mg、0.13mmol;PyBOP;[CAS RN 128625-52-5])及びDIPEA(97μL、0.56mmol)を、窒素雰囲気下で加えた。次に、3−シアノプロパン酸(13.2mg、0.13mmol;[CAS RN 16051-87-9])を加え、反応混合物を室温で1時間撹拌した。アセトニトリル−水の勾配で溶離する逆相分取HPLCによる精製が、標記化合物を白色の固体として与えた(5mg、9%)。MS:m/e=531.3[M+H]
【0279】
実施例156〜159
実施例155の合成について記載した手順に従って、更なる実施例を、N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチル−2−(4−オキソ−6−ピペリジン−4−イルキナゾリン−3−イル)アセトアミド(中間体A−9)、そして表13に示したようにそれぞれのカルボン酸から調製した。結果を表13にまとめ、それには実施例156〜159が含まれる。
【0280】
【表14】
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【0281】
実施例160
メチル 4−[3−[2−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル−メチルアミノ]−2−オキソエチル]−4−オキソキナゾリン−6−イル]ピペリジン−1−カルボキシラート
【化123】
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乾燥DMF(2mL)中のN−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチル−2−(4−オキソ−6−ピペリジン−4−イルキナゾリン−3−イル)アセトアミド(中間体A−9)(50mg、0.11mmol)の溶液に、クロロギ酸メチル(10μL、0.13mmol;[CAS RN 79-22-1])及びDIPEA(97μL、0.56mmol)を加え、反応混合物を窒素雰囲気下、室温で1時間撹拌した。アセトニトリル−水の勾配で溶離する逆相分取HPLCによる精製が、標記化合物を白色の固体として与えた(40mg、70%)。MS:m/e=508.3[M+H]
【0282】
実施例161
2−[6−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]アセトアミド
【化124】
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DCM(2mL)中の2−[6−(1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]酢酸(中間体A−8、工程E)(100mg、0.26mmol)の溶液に、(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリピロリジノホスホニウム へキサフルオロホスファート(161mg、0.31mmol;PyBOP;[CAS RN 128625-52-5])及びDIPEA(225μL、1.29mmol)を、窒素雰囲気下で加えた。次に、(3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)メタンアミン(59.5mg、0.28mmol;[CAS RN 400771-41-7])を加え、反応混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、ジオキサン中の4M HCl(2mL)を加えた。室温で15分間撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮し、粗反応混合物を乾燥DMF(2mL)に再溶解した。DIPEA(500μL、2.86mmol)、(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリピロリジノホスホニウム へキサフルオロホスファート(161mg、0.31mmol;PyBOP;[CAS RN 128625-52-5])及び酢酸(30μL、0.52mmol)を加え、反応混合物を窒素雰囲気下、室温で1時間撹拌した。アセトニトリル−水の勾配で溶離する逆相分取HPLCによる精製が、標記化合物を白色の固体として与えた(46mg、35%)。MS:m/e=521.3[M+H]
【0283】
実施例162〜164
実施例161の合成について記載した手順に従って、更なる実施例を、2−[6−(1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]酢酸(中間体A−8、工程E)、そして表14に示したようにそれぞれのベンジルアミンから調製した。結果を表14にまとめ、それには実施例162〜164が含まれる。
【0284】
【表15】
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【0285】
実施例165
N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチル−2−[4−オキソ−6−[1−(2−スルファモイルアセチル)ピペリジン−4−イル]キナゾリン−3−イル]アセトアミド
【化125】
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【0286】
[A] N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチル−2−(4−オキソ−6−ピペリジン−4−イルキナゾリン−3−イル)アセトアミド
【化126】
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DCM(50mL)中の2−[6−(1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリジル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]酢酸(中間体A−8、工程E)(2.03g、5.23mmol)の溶液に、HATU(2.98g、7.84mmol;[CAS RN 148893-10-1])及びDIPEA(2.74mL、15.7mmol)を、窒素雰囲気下で加えた。次に、1−(3,4−ジクロロフェニル)−N−メチルメタンアミン(1.0g、5.23mmol;[CAS RN 5635-67-6])を加え、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物に、ジオキサン中の4M HCl(15mL)を加え、撹拌を室温で一晩続けた。反応混合物を2M 水酸化ナトリウムの溶液の添加によりpH14にし、水相をDCM(3×200mL)で抽出した。合わせた有機相をMgSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。0〜5%メタノール−DCMの勾配で溶離するMPLC(20g SiO、Telosカートリッジ)による精製が、標記化合物を明褐色の固体として与えた(0.77g、32%)。MS:459.3(M+H)
【0287】
[B] N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチル−2−[4−オキソ−6−[1−(2−スルファモイルアセチル)ピペリジン−4−イル]キナゾリン−3−イル]アセトアミド
【化127】
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乾燥DMF(2mL)中のN−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチル−2−(4−オキソ−6−ピペリジン−4−イルキナゾリン−3−イル)アセトアミド(50mg、0.11mmol)の溶液に、HATU(62.1mg、0.16mmol;[CAS RN 148893-10-1])及びDIPEA(150μL、0.86mmol)を、窒素雰囲気下で加えた。次に、2−スルファモイル酢酸(23.9mg、0.16mmol;[CAS RN 17551-00-7])を加え、反応混合物をマイクロ波照射により100℃に10分間加熱した。アセトニトリル−水の勾配で溶離する逆相分取HPLCによる精製が、標記化合物を無色の油状物として与えた(19mg、30%)。MS:m/e=580.1[M+H]
【0288】
実施例166〜183
実施例165の合成について記載した手順に従って、更なる実施例を、N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチル−2−(4−オキソ−6−ピペリジン−4−イルキナゾリン−3−イル)アセトアミド(実施例165、工程A)、そして表15に示されたようにそれぞれのカルボン酸から調製した。結果を表15にまとめ、それには実施例166〜183が含まれる。
【0289】
【表16】
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【0290】
実施例184
2−[6−(1−アセチル−4−ヒドロキシピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド
【化128】
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【0291】
[A] tert−ブチル 4−ヒドロキシ−4−(4−オキソ−3H−キナゾリン−6−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート
【化129】
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−78℃で、THF(12.5mL)中の6−ブロモ−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−オン(100mg、0.44mmol;[CAS RN 32084-59-6])の溶液に、MeLi(0.2mL、0.58mmol)を5分かけて滴下した。10分後、1.6M ヘキサン中のn−BuLi(1.8mL、1.33mmol)を10分かけて滴下し、撹拌を−78℃で1時間続けた。THF(2.5mL)中のtert−ブチル 4−オキソピペリジン−1−カルボキシラート(900mg、0.44mmol)の溶液を、−78℃で10分かけて滴下し、撹拌を2時間続けた。反応混合物を飽和NHCl溶液(25mL)の添加によりクエンチし、水相をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機相を無水NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗反応生成物を溶離剤として80% EtOAc−ヘキサンを用いるカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュサイズ シリカゲル)により精製して、標記化合物を明黄色の固体として与えた(600mg、39%)。MS:346.3(M+H)
【0292】
[B] tert−ブチル 4−ヒドロキシ−4−[3−(2−メトキシ−2−オキソエチル)−4−オキソキナゾリン−6−イル]ピペリジン−1−カルボキシラート
【化130】
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CHCN(25mL)中のtert−ブチル 4−ヒドロキシ−4−(4−オキソ−3H−キナゾリン−6−イル)ピペリジン−1−カルボキシラート(2.0g、5.80mmol)、KCO(1.60g、11.59mmol)及びメチル ブロモアセタート(1.15g、7.54mmol)の懸濁液を、還流温度で6時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷やし、揮発物を減圧下で除去した。粗反応生成物をEtOAc(100mL)で希釈し、HO(2×50mL)及び飽和NaCl溶液(50mL)で洗浄した。合わせた有機相を無水NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮して、標記化合物を褐色の固体として与え(1.60g、66%)、これを更に精製することなく続く反応工程で用いた。MS:417.9(M+H)
【0293】
[C] 2−[6−[4−ヒドロキシ−1−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]ピペリジン−4−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]酢酸
【化131】
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0℃で、THF(20mL)中のtert−ブチル 4−ヒドロキシ−4−[3−(2−メトキシ−2−オキソエチル)−4−オキソキナゾリン−6−イル]ピペリジン−1−カルボキシラート(1.40g、3.36mmol)の冷却した溶液に、HO(2.5mL)中のLiOH・HOの溶液(420mg、10.07mmol)を5分かけて滴下し、続いて室温で3時間撹拌した。粗反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた残留物をHO(25mL)で希釈して、ジエチルエーテルで洗浄した。水相を1M HClの溶液の添加により中和し、次に減圧下で濃縮して、標記化合物を褐色の固体として与えた(1.20g、粗)。粗物質を更に精製することなく続く反応工程で用いた。MS:404.1(M+H)
【0294】
[D] tert−ブチル 4−[3−[2−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル−メチルアミノ]−2−オキソエチル]−4−オキソキナゾリン−6−イル]−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシラート
【化132】
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DMF(20mL)中の2−[6−[4−ヒドロキシ−1−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]ピペリジン−4−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]酢酸(1.20g、2.98mmol)及び1−(3,4−ジクロロフェニル)−N−メチルメタンアミン(622mg、3.28mmol;[CAS RN 5635-67-6])の溶液に、TBTU(1.19g、3.72mmol;[CAS RN 125700-67-6])及びN−メチルモルホリン(0.61mL、5.96mmol)を、窒素雰囲気下で加えた。反応混合物を室温で12時間撹拌した後、溶媒を減圧下で除去し、得られた残留物をEtOAc(100mL)で希釈し、続いてHO(3×50mL)及び飽和NaCl溶液(2×50mL)で洗浄した。合わせた有機相を無水NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗反応生成物を、溶離剤として80% EtOAc−ヘキサンを用いるカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュサイズ シリカゲル)により精製して、標記化合物をオフホワイトの固体として与えた(800mg、2工程で42%)。MS:575.1(M+H)
【0295】
[E] 2−[6−(1−アセチル−4−ヒドロキシピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド
【化133】
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ジオキサン(10mL)中のtert−ブチル 4−[3−[2−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル−メチルアミノ]−2−オキソエチル]−4−オキソキナゾリン−6−イル]−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシラート(500mg、0.87mmol)の撹拌した溶液に、ジオキサン中の4M HCl(5mL)を0℃で加え、反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、粗物質をTBME(2×10mL)でのトリチュレーションにより精製した。沈殿物に、DCM(10mL)及びEtN(0.35mL、0.25mmol)を0℃で加え、続いてDCM(5mL)中の塩化アセチルの溶液(0.09mL、1.27mmol)を5分かけて滴下した。反応混合物を室温で6時間撹拌した後、DCM(10mL)を加え、有機相をHO(10mL)及び飽和NaCl溶液(10mL)で洗浄した。合わせた有機相を無水NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗反応生成物を、1:50〜1:40 メタノール−EtOAcの勾配で溶離するカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュサイズ シリカゲル)により精製して、標記化合物をオフホワイトの固体として与えた(150mg、2工程で33%)。MS:517.2(M+H)
【0296】
実施例185
2−[6−(1−アセチル−4−ヒドロキシピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド
【化134】
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標記化合物を、2−[6−(1−アセチル−4−ヒドロキシピペリジン−4−イル)−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド(実施例184)の調製について記載した手順と同様にし、工程Dにおける1−(3,4−ジクロロフェニル)−N−メチルメタンアミン[CAS RN 5635-67-6]を、2−クロロ−4−(メチルアミノメチル)ベンゾニトリル塩酸塩(実施例56、工程A)に置き換えて、調製した。1:50〜1:40 メタノール−EtOAcの勾配で溶離するカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュサイズ シリカゲル)による精製が、標記化合物をオフホワイトの固体として与えた(80mg、最後の2工程で34%)。MS:508.2(M+H)
【0297】
実施例186
[2−[4−[3−[2−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル−メチルアミノ]−2−オキソエチル]−4−オキソキナゾリン−6−イル]ピペリジン−1−イル]−2−オキソエチル]ニトラート
【化135】
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【0298】
[A] 2−[6−[1−(2−ブロモアセチル)ピペリジン−4−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド
【化136】
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DCM(2.5mL)中のN−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチル−2−(4−オキソ−6−ピペリジン−4−イルキナゾリン−3−イル)アセトアミド(中間体A−9)(25mg、0.056mmol)の溶液に、EtN(23μL、0.17mmol)を、窒素雰囲気下で加えた。次に、DCM(0.5mL)中のブロモアセチルクロリドの溶液(6μL、0.084mmol)を0℃で加え、反応混合物を1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、得られた残留物をHO(5mL)で希釈して、DCM(2×10mL)で抽出した。合わせた有機相を無水NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。ヘプタン−EtOAc(10:1)の混合物で溶離する分取TLC(Merck silica TLC glass plates、20×20cm)による精製が、標記化合物をオフホワイトの固体として与えた(15mg、44%)。MS:m/e=571.0[M+H]
【0299】
[B] [2−[4−[3−[2−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル−メチルアミノ]−2−オキソエチル]−4−オキソキナゾリン−6−イル]ピペリジン−1−イル]−2−オキソエチル]ニトラート(nitrate)
【化137】
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アセトニトリル(10mL)中の2−[6−[1−(2−ブロモアセチル)ピペリジン−4−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド(0.18g、0.30mmol)の溶液に、硝酸銀(0.20g、0.11mmol)を加え、反応混合物を窒素雰囲気下、70℃で24時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、アセトニトリル−水の勾配で溶離する逆相分取HPLCによる精製が、標記化合物をオフホワイトの固体として与えた(30mg、18%)。MS:m/e=552.6[M+H]
【0300】
実施例187
2−[6−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−8−フルオロ−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド
【化138】
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【0301】
[A] 6−ブロモ−8−フルオロ−3H−キナゾリン−4−オン
【化139】
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2−メトキシエタノール(12mL)中の2−アミノ−5−ブロモ−3−フルオロ安息香酸(1.0g、4.27mmol;[CAS RN 874784-14-2])及びホルムアミジンアセタート(0.89g、8.55mmol;[CAS RN 3473-63-0])の懸濁液を、マイクロ波照射下で150℃に45分間加熱した。形成された沈殿物を濾別し、結晶を少量のEtOHで洗浄して、減圧下で乾燥させた。標記化合物を白色の粉末として単離した(0.80g、77%)。MS:m/e=245.0[M+H]
【0302】
[B] メチル 2−(6−ブロモ−8−フルオロ−4−オキソキナゾリン−3−イル)アセタート
【化140】
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DMF(12mL)中の6−ブロモ−8−フルオロ−3H−キナゾリン−4−オン(0.8g、3.29mmol)、メチル 2−ブロモアセタート(1.01g、0.61mL、6.58mmol;[CAS RN 96-32-2])及び炭酸カリウム(1.36g、9.88mmol)の懸濁液を、マイクロ波照射下で80℃に30分間加熱した。粗反応生成物を、0:1〜1:0 EtOAc−ヘキサンの勾配で溶離するカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュサイズ シリカゲル)により精製して、標記化合物を明黄色の固体として与えた(0.67g、64%)。MS:317.0(M+H)
【0303】
[C] 2−(6−ブロモ−8−フルオロ−4−オキソキナゾリン−3−イル)−N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド
【化141】
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THF(10mL)中のメチル 2−(6−ブロモ−8−フルオロ−4−オキソキナゾリン−3−イル)アセタート(0.65g、2.06mmol)及び2−クロロ−4−(メチルアミノメチル)ベンゾニトリル塩酸塩(実施例56、工程A)(0.47g、2.17mmol)の溶液に、ビス(トリメチルアルミニウム)−1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン付加物(0.64g、2.48mmol;[CAS RN 137203-34-0])を加え、反応混合物をAr雰囲気下、マイクロ波照射下で130℃に30分間加熱した。粗反応生成物を、0:1〜1:0 EtOAc−ヘキサンの勾配で溶離するカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュサイズ シリカゲル)により精製して、標記化合物を明黄色の固体として与えた(0.54g、47%)。MS:465.1(M+H)
【0304】
[D] tert−ブチル 4−[3−[2−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル−メチルアミノ]−2−オキソエチル]−8−フルオロ−4−オキソキナゾリン−6−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボキシラート
【化142】
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水(2.5mL)と1,2−ジエトキシエタン(10mL)との混合物中の2−(6−ブロモ−8−フルオロ−4−オキソキナゾリン−3−イル)−N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド(0.54g、0.97mmol)、tert−ブチル 4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート(0.30g、0.97mmol;[CAS RN 286961-14-6])、トリフェニルホスフィン(51mg、0.19mmol;CAS RN 603-35-0])及びリン酸三カリウム(0.21g、0.97mmol;[CAS RN 7778-53-2])の溶液を、超音波処理によるArで10分間脱ガスした。最後に、Pd(OAc)(22mg、0.097mmol;[CAS RN 3375-31-3])を加え、反応混合物をAr雰囲気下で90℃に90分間加熱した。反応混合物を減圧下で蒸発させ、次に0:1〜1:0 EtOAc−ヘキサンの勾配で溶離するカラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュサイズ シリカゲル)により精製して、標記化合物を明黄色の固体として与えた(0.40g、62%)。MS:568.4(M+H)
【0305】
[E] N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−2−(8−フルオロ−4−オキソ−6−ピペリジン−4−イルキナゾリン−3−イル)−N−メチルアセトアミド
【化143】
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MeOH(10mL)中のtert−ブチル 4−[3−[2−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル−メチルアミノ]−2−オキソエチル]−8−フルオロ−4−オキソキナゾリン−6−イル]−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボキシラート(0.40g、0.60mmol)の脱ガス溶液に、20% Pd(OH)/C(0.042g、0.060mmol;[CAS RN 12135-22-7])を加え、反応混合物を水素(気圧)下、室温で2時間撹拌した。反応混合物をセライト(登録商標)で濾過し、有機相を真空下で濃縮した。残留物をジオキサン(5mL)に再溶解し、ジオキサン中の4M HCl(5mL)を加えて、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を2M 水酸化ナトリウムの溶液の添加によりpH14にし、水相をDCM(3×200mL)で抽出した。合わせた有機相をMgSOで乾燥させ、減圧下で濃縮して、標記化合物を明褐色の固体として与えた(0.22g、37%;LC−MSにより純度48%)。MS:468.3(M+H)
【0306】
[F] 2−[6−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−8−フルオロ−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド
【化144】
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乾燥DMF(2mL)中のN−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−2−(8−フルオロ−4−オキソ−6−ピペリジン−4−イルキナゾリン−3−イル)−N−メチルアセトアミド(108mg、0.11mmol;純度48%)の溶液に、(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリピロリジノホスホニウム へキサフルオロホスファート(69.4mg、0.13mmol;PyBOP;[CAS RN 128625-52-5])及びDIPEA(97μL、0.56mmol)を、窒素雰囲気下で加えた。次に、酢酸(8.0mg、0.13mmol)を加え、反応混合物を室温で一晩撹拌した。アセトニトリル−水の勾配で溶離する逆相分取HPLCによる精製が、標記化合物をオフホワイトの固体として与えた(4.4mg、8%)。MS:m/e=510.4[M+H]
【0307】
実施例188
N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−2−[8−フルオロ−6−[1−(3−メトキシプロパノイル)ピペリジン−4−イル]−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−メチルアセトアミド
【化145】
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標記化合物を、2−[6−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−8−フルオロ−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド(実施例187)の調製について記載した手順と同様にし、工程Fにおける酢酸を、3−メトキシプロパン酸([CAS RN 2544-06-1])に置き換えて、調製した。アセトニトリル−水の勾配で溶離する逆相分取HPLCによる精製が、標記化合物をオフホワイトの固体として与えた(6.6mg、11%)。MS:m/e=554.4[M+H]
【0308】
実施例189
2−[6−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−4−オキソピリド[3,4−d]ピリミジン−3−イル]−N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド
【化146】
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標記化合物を、2−[6−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−8−フルオロ−4−オキソキナゾリン−3−イル]−N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド(実施例187)の調製について記載した手順と同様にし、工程Aにおける2−アミノ−5−ブロモ−3−フルオロ安息香酸を、5−アミノ−2−ブロモピリジン−4−カルボン酸([CAS RN 1242336-80-6])に置き換えて、調製した。アセトニトリル−水の勾配で溶離する逆相分取HPLCによる精製が、標記化合物を白色の固体として与えた(8.1mg、15%)。MS:m/e=493.4[M+H]
【0309】
実施例190
N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−2−[6−[1−(3−メトキシプロパノイル)ピペリジン−4−イル]−4−オキソピリド[3,4−d]ピリミジン−3−イル]−N−メチルアセトアミド
【化147】
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標記化合物を、2−[6−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−4−オキソピリド[3,4−d]ピリミジン−3−イル]−N−[(3−クロロ−4−シアノフェニル)メチル]−N−メチルアセトアミド(実施例189)の調製について記載した手順と同様にし、工程Fにおける酢酸を、3−メトキシプロパン酸([CAS RN 2544-06-1])に置き換えて、調製した。アセトニトリル−水の勾配で溶離する逆相分取HPLCによる精製が、標記化合物を白色の固体として与えた(10mg、17%)。MS:m/e=537.4[M+H]
【0310】
実施例A
式(I)の化合物は、それ自体既知のやり方で、以下の組成の錠剤の製造用の活性成分として使用することができる:
1錠当たり
活性成分 200mg
微晶質セルロース 155mg
トウモロコシデンプン 25mg
タルク 25mg
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 20mg
425mg
【0311】
実施例B
式(I)の化合物は、それ自体既知のやり方で、以下の組成のカプセル剤の製造用の活性成分として使用することができる:
1カプセル当たり
活性成分 100.0mg
トウモロコシデンプン 20.0mg
乳糖 95.0mg
タルク 4.5mg
ステアリン酸マグネシウム 0.5mg
220.0mg