【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 掲載日 平成29年10月4日 平成30年3月14日時点における動画サービスサイトのページ https://www.youtube.com/watch?v=9XRyMMt_PhE 展示日 平成29年10月10日 平成29年10月10日における社内のお知らせ
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る表示プログラム、表示装置及び表示方法を実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る表示プログラム、表示装置及び表示方法が限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.表示処理の一例〕
まず、
図1を用いて、実施形態に係る表示処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る表示処理の一例を示す図である。
図1では、本願に係る端末装置100が、電子商取引サービス(ECサイト)において商品を販売した売主の所在位置と、かかる商品を購入した買主の所在位置とを対応付けて地図上に表示する例を示す。
図1には、端末装置100によって表示される画面の遷移例を示す。
【0011】
なお、以下では、電子商取引サービスにおいて商品を販売した売主をストアと表記する。ただし、売主は、事業者などのストアに限られず商品販売を業としない個人ユーザであってもよい。また、以下では、電子商取引サービスにおいて商品を購入した買主をユーザと表記する。また、
図1に示す画面例は、電子商取引サービスにおいて商品を購入したユーザだけでなく、第三者のユーザによっても閲覧される。以下では、電子商取引サービスを利用するユーザを単にユーザと表記するが、端末装置100の利用者であって
図1に示す画面例を閲覧する利用者を閲覧ユーザと表記する場合がある。
【0012】
図1に示す端末装置100は、電子商取引サービスを提供しているサーバ装置(後述する管理装置10)から、電子商取引サービスにおいて行われた売買に関する売買情報を取得する表示装置である。具体的には、端末装置100は、電子商取引サービスにおいて商品を販売したストアの所在位置に関する情報と、商品を購入したユーザの所在位置に関する情報と、ストアとユーザとの間で売買された商品に関する情報とを含む売買情報を取得する。そして、端末装置100は、ストアの所在位置とユーザの所在位置とを対応付けて地図上に表示する。
【0013】
図1左側の例に挙げて説明する。例えば、端末装置100は、ストアの所在位置に関する情報に基づいて、ストアが所在する地図上の位置にストアを示すストアアイコンを表示する。
図1の例の場合、端末装置100は、ストアアイコンIC11及びIC12を表示する。以下では、ストアアイコンIC11が配置された位置に所在するストアをストアXとし、ストアアイコンIC12が配置された位置に所在するストアをストアYとする。
【0014】
また、端末装置100は、ユーザの所在位置に関する情報に基づいて、ユーザが所在する地図上の位置にユーザが購入した商品を示す商品アイコンを表示する。
図1の例の場合、端末装置100は、商品「かに」を示す商品アイコンIC21〜IC24を表示する。以下では、商品アイコンIC21が配置された位置に所在するユーザをユーザU01とし、商品アイコンIC22、IC23、IC24が配置された位置に所在するユーザをそれぞれユーザU02、U03、U04とする。
【0015】
また、端末装置100は、ストアの所在位置とユーザの所在位置とを対応付けた対応情報を地図上に表示する。具体的には、端末装置100は、対応情報として、ストアアイコンと商品アイコンとを結ぶ線を表示する。
図1の例の場合、端末装置100は、ストアアイコンIC11によって示されるストアAと、商品アイコンIC21によって示されるユーザU01とを結ぶ曲線L11を表示する。同様に、端末装置100は、ストアAとユーザU02とを結ぶ曲線L12と、ストアAとユーザU03とを結ぶ曲線L13と、ストアBとユーザU04とを結ぶ曲線L14とを表示する。
【0016】
すなわち、
図1の例では、端末装置100は、ユーザU01、U02及びU03が電子商取引サービスを利用してストアAから商品「かに」を購入し、ユーザU04が電子商取引サービスを利用してストアBから商品「かに」を購入したことが視覚的に把握可能なように表示する。
【0017】
なお、詳細については後述するが、地図上に表示される対応情報は、所定の条件に基づいて特定される。例えば、現時点から所定時間前(例えば、30分前、24時間前など)までの間に行われた売買に対応する対応情報のみが表示される。
【0018】
また、端末装置100は、
図1の左側の画面において商品アイコンを選択する操作(例えば、タップやクリック)が端末装置100の利用者(閲覧ユーザ)によって行われた場合、選択された商品アイコンに対応する商品に関する商品情報を表示する。例えば、端末装置100は、
図1の右側に示す例のように、商品を購入するためのコンテンツC11を地図の下部に重畳表示する。
図1に示すように、コンテンツC11には、商品を購入する購入画面へ遷移可能なボタンB11、ストア名に関する情報In11、ストアに対する評価やコメントに関する情報In12、商品がユーザによって購入された日時に関する情報In13、商品の販売価格に関する情報In14、商品に対する評価やコメントに関する情報In15、商品の画像G11などが含まれる。
【0019】
例えば、
図1の例において、商品アイコンIC21が選択されたものとする。この場合、コンテンツC11には、ストアAに関する情報(情報In11、In12、ボタンB11)や、ストアAからユーザU01が購入した商品「かに」に関する情報(情報In14、In15、画像G11)や、ストアAからユーザU01が商品「かに」を購入した日時に関する情報In13等が含まれる。なお、
図1に示した例に限られず、端末装置100は、所定時間内に商品が売れた個数等を表示してもよい。
【0020】
このように、端末装置100は、電子商取引サービスにおける売主であるストアの所在位置と、買主であるユーザの所在位置とを対応付けて地図上に表示する。このため、閲覧ユーザは、電子商取引サービスにおいて商品を販売するストア(言い換えれば、商品の発送元)を地図上で視覚的に把握することができる。例えば、閲覧ユーザは、
図1の画面を参照することで、電子商取引サービスにおいて販売されている商品が特産地から発送されるか否かを視覚的に把握することができる。また、上記例では商品が食品である例を示したが、例えば商品が工芸品である場合には、閲覧ユーザは、
図1の画面を参照することで、電子商取引サービスにおいて販売されている工芸品の産地から発送されるか否かを視覚的に把握することができる。このため、閲覧ユーザは、
図1の画面を参照することで、発送地を視覚的に把握した上で、電子商取引サービスで商品を選択することができる。
【0021】
また、端末装置100は、
図1に示すように、ストアとユーザとの間で行われた売買の数が視覚的に把握可能なように対応情報を表示する。
図1の例では、ストアAはユーザU01、U02及びU03から商品が購入され、ストアBはユーザU04から商品が購入された例を示す。このため、閲覧ユーザは、商品の販売数を視覚的に把握できるので、人気のあるストアを容易に選択することができる。
【0022】
以上のように、端末装置100は、発送地に関する情報や商品の販売数を視覚的に把握できる情報を提供するので、商品に関する有益な情報を閲覧ユーザに提供することができる。
【0023】
以下、このような処理を行う端末装置100、及び、端末装置100を含む表示システム1の構成等について、詳細に説明する。
【0024】
〔2.表示システム1の構成〕
次に、
図2を用いて、実施形態に係る端末装置100が含まれる表示システム1の構成について説明する。
図2は、実施形態に係る表示システム1の構成例を示す図である。
図2に例示するように、実施形態に係る表示システム1には、管理装置10と、ストア装置20と、端末装置30と、端末装置100とが含まれる。これらの各種装置は、ネットワークNを介して、有線又は無線により通信可能に接続される。なお、
図2に示した表示システム1には、複数台の管理装置10や、複数台のストア装置20や、複数台の端末装置30や、複数台の端末装置100が含まれてもよい。
【0025】
管理装置10は、端末装置30に対して、電子商取引サービスを提供する情報処理装置である。例えば、管理装置10は、端末装置30に対し、仮想的な電子商店街で取り扱われる商品の情報を表示させる。そして、管理装置10は、端末装置30から購入対象の商品に関する情報を受信すると、商品の購入処理(例えば、決済処理や配送処理)を行う。また、詳しくは後述するが、管理装置10は、電子商取引サービスを利用して行われた売買に関する売買情報を端末装置100へ送信する。
【0026】
ストア装置20は、電子商取引サービスに商品を出品するストアによって利用される情報処理端末である。ストア装置20は、電子商取引サービスで販売する商品に関する情報を管理装置10へ送信したり、電子商取引サービスにおいて商品が購入された場合に、管理装置10から購入情報を受信したりする。
【0027】
端末装置30は、管理装置10によって提供される電子商取引サービスを利用するユーザによって利用される。端末装置30は、管理装置10から商品情報が掲載されたコンテンツを受信したり、ユーザによって選択された購入対象の商品に関する情報を管理装置10へ送信したりする。
【0028】
すなわち、
図1の例では、管理装置10によって提供される電子商取引サービス上で、ストア装置20を利用するストアと、端末装置30を利用するユーザとの間で商品の売買が行われる。
【0029】
端末装置100は、
図1に例示した画面等を表示する。例えば、端末装置100は、管理装置10から売買情報を受信することで、
図1に例示した画面等を表示する。なお、端末装置30と端末装置100とは同一であってもよいが、本実施形態では、便宜上、電子商取引サービスを利用する端末装置30と、
図1に例示した画面等を表示する端末装置100とを異なる装置として表記する。
【0030】
上述したストア装置20、端末装置30及び端末装置100は、例えば、スマートフォンや、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PCや、タブレット型端末や、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)等の情報処理装置である。
【0031】
〔3.管理装置10の構成〕
次に、
図3を用いて、実施形態に係る管理装置10の構成について説明する。
図3は、実施形態に係る管理装置10の構成例を示す図である。
図3に示すように、管理装置10は、通信部11と、記憶部12と、制御部13とを有する。なお、管理装置10は、管理装置10を利用する管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0032】
(通信部11について)
通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。通信部11は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、ストア装置20や、端末装置30や、端末装置100との間で情報の送受信を行う。
【0033】
(記憶部12について)
記憶部12は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
図3に示すように、記憶部12は、ユーザ情報記憶部12aと、ストア情報記憶部12bと、商品情報記憶部12cと、売買情報記憶部12dとを有する。
【0034】
(ユーザ情報記憶部12aについて)
ユーザ情報記憶部12aは、電子商取引サービスを利用するユーザに関する情報を記憶する。ここで、
図4に、実施形態に係るユーザ情報記憶部12aの一例を示す。
図4に示した例では、ユーザ情報記憶部12aは、「ユーザID」、「住所」、「電話番号」といった項目を有する。
【0035】
「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。なお、実施形態において、ユーザIDのような識別情報を、説明で用いる参照符号として用いる場合がある。例えば、ユーザIDが「U01」であるユーザを「ユーザU01」と表記する場合がある。「住所」は、ユーザの所在位置である住所を示す。例えば、「住所」は、ユーザが個人である場合にはユーザが生活の拠点としている場所や、ユーザが会社である場合には会社の所在地に該当する。「電話番号」は、ユーザの電話番号を示す。
【0036】
すなわち、
図4では、ユーザ情報記憶部12aに、ユーザID「U01」によって識別されるユーザU01のユーザ情報として、住所「ADD01」及び電話番号「TEL01」が記憶され、ユーザID「U02」によって識別されるユーザU02のユーザ情報として、住所「ADD02」及び電話番号「TEL02」が記憶される例を示す。
【0037】
なお、
図4では図示することを省略したが、ユーザ情報記憶部12aは、
図4に示す項目以外の項目を有してもよい。例えば、ユーザ情報記憶部12aは、ユーザの名前や、ユーザのクレジットカード等に関する項目を有してもよい。
【0038】
(ストア情報記憶部12bについて)
ストア情報記憶部12bは、電子商取引サービスに商品を出品するストアに関する情報を記憶する。ここで、
図5に、実施形態に係るストア情報記憶部12bの一例を示す。
図5に示した例では、ストア情報記憶部12bは、「ストアID」、「住所」、「電話番号」といった項目を有する。
【0039】
「ストアID」は、ストアを識別するための識別情報を示す。「住所」は、ストアの所在位置である住所を示す。「電話番号」は、ストアの電話番号を示す。
【0040】
すなわち、
図5では、ストア情報記憶部12bに、ストアID「ST11」によって識別されるストアST11のストア情報として、住所「ADD11」及び電話番号「TEL11」が記憶され、ストアID「ST12」によって識別されるストアST12のストア情報として、住所「ADD12」及び電話番号「TEL12」が記憶される例を示す。
【0041】
なお、
図5では図示することを省略したが、ストア情報記憶部12bは、
図5に示す項目以外の項目を有してもよい。例えば、ストア情報記憶部12bは、ストアのカテゴリ(食品販売、工芸販売、衣服販売など)等に関する項目を有してもよい。
【0042】
(商品情報記憶部12cについて)
商品情報記憶部12cは、ストアによって出品された商品に関する情報を記憶する。ここで、
図6に、実施形態に係る商品情報記憶部12cの一例を示す。
図6に示した例では、商品情報記憶部12cは、「商品ID」、「ストアID」、「商品カテゴリ」、「商品名」、「価格」、「在庫」、「クーポン」といった項目を有する。
【0043】
「商品ID」は、商品を識別するための識別情報を示す。「ストアID」は、商品IDによって識別される商品を出品しているストアを識別するための識別情報を示す。「商品カテゴリ」は、商品IDによって識別される商品が属するカテゴリを示す。「商品名」は、商品IDによって識別される商品の名称を示す。「価格」は、商品IDによって識別される商品の販売価格を示す。「在庫」は、商品IDによって識別される商品の在庫数を示す。「クーポン」は、商品IDによって識別される商品を購入する際に適用されるクーポンに関する情報を示す。
図6の例では、「クーポン」には、商品購入時に価格から割引される割引率が記憶されるものとする。
【0044】
すなわち、
図6に示す例では、商品情報記憶部12cは、商品ID「C01」によって識別される商品C01がストアST11により出品され、商品C01の商品カテゴリが「食品」であり、商品C01の商品名が「Aかに」であり、商品C01の価格が「3000円」であり、商品C01の在庫が「30」であり、商品C01の購入時に価格「3000円」から「1%」割引されることを示す情報を記憶する。
【0045】
なお、商品情報記憶部12cに記憶される「価格」、「在庫」、「クーポン」は更新される可能性がある。例えば、「価格」や「クーポン」に記憶される情報は、ストアの意向により変動することがある。また、「在庫」に記憶される情報は、商品がユーザに購入されることで減少し、ストアに商品が入荷されることで増加することがある。
【0046】
(売買情報記憶部12dについて)
売買情報記憶部12dは、電子商取引サービスにおいて行われた商品の売買に関する情報を記憶する。ここで、
図7に、実施形態に係る売買情報記憶部12dの一例を示す。
図7に示した例では、売買情報記憶部12dは、「ユーザID」、「ストアID」、「商品ID」、「売買価格」、「売買日時」といった項目を有する。
【0047】
「ユーザID」は、電子商取引サービスにおいて商品を購入したユーザを示す。「ストアID」は、ユーザによって購入された商品を販売するストアを示す。「商品ID」は、ユーザによって購入された商品を示す。「売買価格」は、ユーザが購入した商品の価格を示す。「売買日時」は、ユーザによって商品が購入された年月日時分(秒まで記憶してもよい)を示す。なお、「売買価格」は、ユーザが商品を購入した時点における商品の価格である。
【0048】
すなわち、
図7に示す例では、売買情報記憶部12dは、ストアST11によって出品された商品C01が2018年2月1日10時30分にユーザU01によって2800円により購入されたことを示す売買情報を記憶する。
【0049】
(制御部13について)
制御部13は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、管理装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部13は、例えば、コントローラであり、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0050】
図3に示すように、制御部13は、サービス提供部13aと、特定部13bと、売買情報提供部13cとを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部13の内部構成は、
図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部13が有する各処理部の接続関係は、
図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0051】
(サービス提供部13aについて)
サービス提供部13aは、端末装置30に対して電子商取引サービスを提供する。具体的には、サービス提供部13aは、端末装置30からの要求に応じて、商品情報記憶部12cに記憶されている商品情報が掲載されるコンテンツ(例えば、ウェブページ、または、アプリケーション用のコンテンツ等)であって、商品を購入するためのコンテンツを端末装置30に提供する。また、サービス提供部13aは、端末装置30へ提供したコンテンツ上で端末装置30のユーザが商品を購入する操作を行った場合に、端末装置30から購入対象の商品を特定するための情報を受信し、商品の購入処理を行う。そして、サービス提供部13aは、商品の購入処理を行った場合に、売買情報記憶部12dに各種情報を格納する。
【0052】
例えば、サービス提供部13aによって提供される電子商取引サービスにおいて、2018年2月1日10時30分にユーザU01によって商品C01が購入されたものとする。この場合、サービス提供部13aは、
図7に例示する1レコード目のような売買情報を売買情報記憶部12dに格納する。なお、サービス提供部13aは、売買情報記憶部12dに格納する売買価格として、商品情報記憶部12cから商品IDに対応する価格を取得する。ここでは、2018年2月1日10時30分の時点では、商品C01の価格が2800円であった例を示している。
【0053】
(特定部13bについて)
特定部13bは、所定の条件を満たす売買に関する売買情報を特定する。具体的には、特定部13bは、端末装置100から売買情報の取得要求を受け付けた場合に、売買情報記憶部12dを参照することで、所定の条件を満たす売買情報を特定する。
【0054】
所定の条件としては、「現時点から所定時間前までの間に行われた売買」、「現時点から所定時間前までの間に購入された商品のうち、販売個数が多い上位N個の商品に関する売買」、「現時点から所定時間前までの間に購入された商品のうち、売上高が多い上位N個の商品に関する売買」などが挙げられる。
【0055】
例えば、所定の条件が「現時点から30分前までの間に行われた売買」であるものとする。この場合、特定部13bは、売買情報記憶部12dに記憶されている売買情報のうち、「売買日時」が現時点から30分前までの間である売買情報を所定の条件を満たす売買情報として特定する。
【0056】
また、例えば、所定の条件が「現時点から30分前までの間に行われた売買のうち、販売個数が多い上位3個の商品に関する売買」であるものとする。ここで、
図7では商品ID「CO1」である商品が3個売れた例が示されているが、現時点から30分前までの間に売れた商品の個数として以下の情報が売買情報記憶部12dに記憶されているものとする。
商品ID「CO1」・・・10個
商品ID「CO2」・・・ 5個
商品ID「CO3」・・・ 1個
商品ID「CO4」・・・ 2個
商品ID「CO5」・・・ 4個
この場合、特定部13bは、「売買日時」が現時点から30分前までの間である売買情報のうち、販売個数が多い上位3個の商品(商品ID「CO1」、「CO2」、「CO5」)に対応する売買情報を所定の条件を満たす売買情報として特定する。
【0057】
なお、上記では、所定の条件の一例として、「販売個数が多い上位N個の商品に関する売買」を挙げて説明した。ここでいう「販売個数」は、同一のストアで同一の商品が売れた個数を示す。しかし、完全に同一の商品でなく異なる商品の販売個数の総数を「販売個数」としてもよい。例えば、商品が食品である場合、同一の商品であっても内容量(グラム数、個数など)が異なる場合には、異なる商品として取り扱うストアもある。また、商品が衣服である場合、同一の商品であっても色やサイズが異なる場合には、異なる商品として取り扱うストアもある。内容量や色やサイズ等が異なる商品については同一商品として、これらの商品の販売個数の総数を、上述した所定の条件における「販売個数」としてもよい。
【0058】
また、上記では、所定の条件の一例として、「販売個数が多い上位N個の商品に関する売買」を挙げて説明した。しかし、「販売個数が多い上位N個のストアに関する売買」であってもよい。すなわち、商品単位の販売個数ではなく、売れた商品の総数が多いストアに関する売買を所定の条件としてもよい。
【0059】
(売買情報提供部13cについて)
売買情報提供部13cは、特定部13bによって特定された売買情報を端末装置100へ提供する。具体的には、売買情報提供部13cは、特定部13bによって特定された売買情報として、売買情報記憶部12dから「ユーザID」、「ストアID」、「商品ID」、「売買日時」を取得する。そして、売買情報提供部13cは、「ユーザID」に対応する「住所」をユーザ情報記憶部12aから取得し、「ストアID」に対応する「住所」をストア情報記憶部12bから取得し、「商品ID」に対応する「商品名」、「価格」、「在庫」及び「クーポン」を商品情報記憶部12cから取得する。そして、売買情報提供部13cは、例えば、「ユーザID」に対応する「住所」と、「ストアID」に対応する「住所」と、「商品ID」と、「商品ID」に対応する「商品名」、「価格」、「在庫」及び「クーポン」とを含む売買情報を端末装置100へ提供する。
【0060】
なお、売買情報提供部13cは、売買情報以外にも端末装置100の表示処理に必要な他の情報を端末装置100へ提供してもよい。例えば、売買情報提供部13cは、地図情報を端末装置100へ提供してもよい。
【0061】
〔4.端末装置の構成〕
次に、
図8を用いて、実施形態に係る端末装置100の構成について説明する。
図8は、実施形態に係る端末装置100の構成例を示す図である。
図8に示すように、端末装置100は、通信部110と、入力部120と、出力部130と、アプリ制御部140とを有する。
【0062】
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、管理装置10や、ストア装置20との間で情報の送受信を行う。
【0063】
(入力部120、出力部130について)
入力部120は、端末装置100の利用者である閲覧ユーザから各種操作を受け付ける入力装置である。例えば、入力部120は、キーボードやマウスや操作キー等によって実現される。出力部130は、各種情報を表示するための表示装置である。例えば、出力部130は、液晶ディスプレイ等によって実現される。なお、端末装置100にタッチパネルが採用された場合には、入力部120と出力部130とは一体化される。
【0064】
(アプリ制御部140について)
アプリ制御部140は、電子商取引サービスにおいて商品を販売したストアの所在位置と、商品を購入したユーザの所在位置とを対応付けて地図上に表示する機能を提供するアプリケーション(以下、「地図アプリ」と表記する場合がある)を制御し、ユーザの操作に応じてかかる地図アプリを起動する。アプリ制御部140は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPUやMPU等によって、端末装置100の内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(表示プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、アプリ制御部140は、例えば、コントローラであり、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0065】
図8に示すように、アプリ制御部140は、取得部141と、表示部142と、受付部143とを有する。アプリ制御部140は、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、アプリ制御部140の内部構成は、
図8に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0066】
(取得部141について)
取得部141は、電子商取引サービスにより行われた売買に関する売買情報を取得する。具体的には、取得部141は、アプリ制御部140により、地図アプリが起動された場合に、管理装置10に対して売買情報を取得要求を送信する。そして、取得部141は、管理装置10の売買情報提供部13cによって提供される売買情報を受け付ける。このようにして、取得部141は、管理装置10から売買情報を取得する。
【0067】
(表示部142について)
表示部142は、出力部130に地図情報や対応情報を表示する。具体的には、表示部142は、取得部141によって取得された売買情報に基づいて、売買における売主であるストアに関する所在位置と、売買における買主であるユーザに関する所在位置とを対応付けた対応情報を地図情報とともに出力部130に表示する。なお、管理装置10は、所定の条件を満たす売買に関する売買情報を端末装置100へ提供する。したがって、表示部142は、所定の条件を満たす売買に関する売買情報に基づいて、対応情報を表示することになる。
【0068】
より具体的に説明すると、
図1を用いて説明したように、表示部142は、管理装置10から取得した売買情報に含まれるストアの所在位置に関する情報(「ストアID」に対応する「住所」)に基づいて、ストアが所在する地図上の位置にストアを示すストアアイコンを表示する。また、表示部142は、管理装置10から取得した売買情報に含まれるユーザの所在位置に関する情報(「ユーザID」に対応する「住所」)に基づいて、ユーザが所在する地図上の位置にユーザが購入した商品を示す商品アイコンを表示する。ここで、表示部142は、管理装置10から取得した売買情報に含まれる「商品ID」や「商品名」に基づいて、商品アイコンを特定する。そして、表示部142は、ストアアイコンと商品アイコンとを結ぶ線である対応情報を地図上に表示する。なお、表示部142は、地図情報を地図サーバ等から取得して地図を表示できる。
【0069】
なお、上述したように、管理装置10は、販売個数または売上高が多い上位N個の商品に関する売買情報に特定した上で、売買情報を端末装置100へ提供する。すなわち、表示部142は、現時点から所定時間前までの間に購入された商品の中で商品の販売個数又は売上高が多いほど優先的に選択された商品に関する売買情報に基づいて、対応情報を表示することになる。このような表示対象の売買を特定する所定の条件は閲覧ユーザに指定されてもよい。この場合、端末装置100は、閲覧ユーザによって指定された所定の条件を管理装置10に送信することで、所定の条件を満たす売買情報を管理装置10から取得する。
【0070】
また、
図1を用いて説明したように、表示部142は、地図上に表示した商品アイコンが閲覧ユーザによって選択された場合には、商品アイコンに対応する商品に関する商品情報を表示する。例えば、表示部142は、商品情報として、管理装置10から提供された販売情報に含まれる商品の価格、在庫数、又はクーポンのいずれかを表示する。上述したように、管理装置10の売買情報提供部13cは、現時点での「価格」、「在庫」及び「クーポン」を商品情報記憶部12cから取得する。したがって、取得部141は、現時点における「価格」、「在庫」及び「クーポン」等を表示することができる。
【0071】
また、
図1を用いて説明したように、表示部142は、商品アイコンに対応する商品を購入するための購入コンテンツに遷移可能な情報であるボタンB11を表示する。これにより、閲覧ユーザは、商品アイコンを選択することで、商品アイコンに対応する商品を容易に購入することができる。
【0072】
(受付部143について)
受付部143は、表示部142によって地図等が表示された状態で入力部120を介して各種操作を受け付ける。取得部141及び表示部142は、受付部143によって受け付けられた操作に応じて、出力部130に表示される画面の表示態様を変更する。この点について、
図9〜
図11を用いて後述する。
【0073】
〔5.表示例〕
次に、
図9〜
図11を用いて、端末装置100による表示処理の一例を説明する。
図9〜
図11は、実施形態に係る端末装置100による表示処理の一例を示す図である。
【0074】
(表示例1)
まず、
図9を用いて、地図アプリ起動時と拡大表示操作時の表示処理の一例について説明する。
図9の左側に示すように、端末装置100の表示部142は、ユーザ操作によって地図アプリが起動された場合、例えば、縮尺の小さい地図を初期表示する。このとき、取得部141は、管理装置10から売買情報を取得する。そして、表示部142は、取得部141によって取得された売買情報を地図上に表示する。
図9の例では、表示部142は、地図表示の縮尺が所定の閾値よりも小さい場合には、商品アイコンをユーザの所在位置に表示せず、かつ、ストアとユーザとを結ぶ対応情報を表示せず、商品アイコンをストアの所在位置に表示する。また、
図9の例では、表示部142は、現時点から30分前までの間に行われた売買のうち、販売個数が多い上位7個の売買に関する情報を表示するものとする。
【0075】
ここで、
図9の左側の表示状態において、受付部143が閲覧ユーザから地図を拡大させる操作を受け付けたものとする。この場合、取得部141は、拡大表示後の地図が示すエリアに所在するストアの売買情報を管理装置10から取得する。そして、表示部142は、
図9の右側に示すように、管理装置10から取得した売買情報を地図上に表示する。
図9の右側に示した例は、
図1の左側に示した例と同様である。
図9の右側の例では、地図表示の縮尺が所定の閾値以上であるものとする。このため、表示部142は、ストアアイコンをストアの所在位置に表示し、商品アイコンをユーザの所在位置に表示し、かつ、ストアとユーザとを結ぶ対応情報を表示する。
【0076】
なお、アプリ制御部140は、表示対象の商品カテゴリを絞り込む機能を有してもよい。具体的には、
図9の左側の例のように、商品カテゴリを選択するための選択プルダウンP11を地図上に表示する。閲覧ユーザは、選択プルダウンP11を操作することで、地図に表示させる商品カテゴリを絞り込むことができる。
図9の例では、商品カテゴリ「食品」が選択されているものとする。より具体的に説明すると、取得部141は、選択プルダウンP11により選択された商品カテゴリとともに、売買情報の取得要求を管理装置10へ送信する。そして、管理装置10の特定部13bは、商品情報記憶部12cの「商品カテゴリ」を参照することで取得部141から受け付けた商品カテゴリに対応する商品に関する売買情報を、端末装置100へ提供する売買情報として特定する。なお、絞り込み条件は商品カテゴリに限られない。例えば、絞り込み条件はストアの評価や、商品の価格帯などであってもよい。この場合、ストア情報記憶部12b等にストアの評価を記憶しておき、特定部13bはかかる評価に基づいて端末装置100へ提供する売買情報として特定する。
【0077】
また、地図上に表示される売買の数は地図の縮尺に応じて異なってもよい。縮尺が大きいほど地図に表示される売買の数が増加してもよいし、反対に、縮尺が大きいほど地図に表示される売買の数が減少してもよい。
【0078】
なお、
図9では、地図表示の縮尺が所定の閾値よりも小さい場合には、商品アイコンをユーザの所在位置に表示せず、かつ、ストアとユーザとを結ぶ対応情報を表示せず、商品アイコンをストアの所在位置に表示する例を示した。しかし、端末装置100は、縮尺に関係なく、ストアアイコンをストアの所在位置に表示し、商品アイコンをユーザの所在位置に表示し、かつ、ストアとユーザとを結ぶ対応情報を表示してもよい。
【0079】
(表示例2)
続いて、
図10を用いて、ストアアイコンが選択された時の表示処理の一例について説明する。表示部142は、ストアアイコンが選択された場合に、かかるストアアイコンに対応するストアで購入された商品の一覧を表示する。
図10の例を用いて説明する。
図10の左側の表示状態において、受付部143が閲覧ユーザからストアアイコンIC11を選択する操作を受け付けたものとする。この場合、表示部142は、ストアアイコンIC11に対応するストアから購入された商品の一覧が掲載されたコンテンツC21を地図に重畳表示する。
図10に示す例では、表示部142は、商品「かに」に関する各種情報(画像G21、購入日時に関する情報In23、商品の販売価格に関する情報In24、商品に対する評価やコメントに関する情報In25)と、商品「いくら」に関する各種情報(画像G31、購入日時に関する情報In33、商品の販売価格に関する情報In34、商品に対する評価やコメントに関する情報In35)と、商品「えび」に関する各種情報(画像G41、購入日時に関する情報In43、商品の販売価格に関する情報In44、商品に対する評価やコメントに関する情報In45)とが掲載されるコンテンツC21を表示する。
【0080】
(表示例3)
続いて、
図11を用いて、対応情報の表示処理の一例について説明する。
図11に示すように、表示部142は、ストアの所在位置からユーザの所在位置へ向かう方向に徐々に延伸する線を表示してもよい。
図11の例では、表示部142は、ストアアイコンIC11を起点として、商品アイコンIC21〜IC23をそれぞれのユーザの所在位置へ向かう方向に時間経過とともに移動させながら、ストアアイコンIC11と商品アイコンIC21〜IC23とを結ぶ曲線L11〜L13を表示する。また、表示部142は、ストアアイコンIC12を起点として、商品アイコンIC24をユーザの所在位置へ向かう方向に時間経過とともに移動させながら、ストアアイコンIC12と商品アイコンIC24とを結ぶ曲線L14を表示する。
【0081】
また、表示部142は、商品アイコンをユーザの所在位置まで移動させた後には、再度、ストアアイコンIC11を起点として、商品アイコンIC21〜IC23をそれぞれのユーザの所在位置へ向かう方向に時間経過とともに移動させながら、ストアアイコンIC11と商品アイコンIC21〜IC23とを結ぶ曲線L11〜L13を表示してもよい。すなわち、端末装置100は、
図11に示す表示遷移を繰り返し行ってもよい。
【0082】
〔6.処理手順〕
次に、
図12を用いて、実施形態に係る端末装置100による処理の手順について説明する。
図12は、実施形態に係る処理手順を示すフローチャートである。
【0083】
図12に示すように、端末装置100は、閲覧ユーザから地図情報の表示要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS101)。例えば、端末装置100は、地図アプリを起動させる操作を受け付けたか否かを判定する。そして、端末装置100は、地図情報の表示要求を受け付けていない間(ステップS101、No)、地図情報の表示要求を受け付けたか否かを判定する。一方、端末装置100は、地図情報の表示要求を受け付けた場合(ステップS101、Yes)、管理装置10から売買情報を取得する(ステップS102)。
【0084】
続いて、端末装置100は、管理装置10から取得した売買情報に基づいて、地図上に商品アイコンを表示する(ステップS103)。ここでは、
図9を用いて説明したように、縮尺の小さい地図上に商品アイコンをストアの所在位置に表示するものとする。
【0085】
続いて、端末装置100は、地図の縮尺を変更する操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS104)。そして、端末装置100は、縮尺の変更操作を受け付けていない間(ステップS104、No)、縮尺の変更操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS104)。一方、端末装置100は、縮尺の変更操作を受け付けた場合(ステップS104、Yes)、縮尺が変更された後に表示される地図が示すエリアに所在するストアの売買情報を管理装置10から取得する(ステップS105)。
【0086】
続いて、端末装置100は、変更後の縮尺が所定の閾値以上であるか否かを判定する(ステップS106)。そして、端末装置100は、変更後の縮尺が所定の閾値以上である場合には(ステップS106、Yes)、ステップS105において取得した売買情報に基づいて、
図9の右側に例示したように、ストアアイコンをストアの所在位置に表示し、商品アイコンをユーザの所在位置に表示し、かつ、ストアとユーザとを結ぶ対応情報を表示する(ステップS107)。
【0087】
一方、端末装置100は、変更後の縮尺が所定の閾値よりも小さい場合には(ステップS106、No)、ステップS105において取得した売買情報に基づいて、
図9の左側に例示したように、商品アイコンをユーザの所在位置に表示せず、かつ、ストアとユーザとを結ぶ対応情報を表示せず、商品アイコンをストアの所在位置に表示する(ステップS108)。
【0088】
〔7.変形例〕
上述した端末装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、端末装置100の他の実施形態について説明する。
【0089】
〔7−1.ユーザの所在位置〕
上記実施形態では、ユーザの所在位置に商品アイコンを表示する例を示した。ここで、個人情報の観点から、ユーザの所在位置は実際の所在位置ではなくエリア毎の代表位置であってもよい。例えば、市区町村毎に規定される各エリアに代表位置を予め設定しておくことで、端末装置100は、ユーザの所在位置(住所)に対応するエリアの代表位置に商品アイコンを表示してもよい。
【0090】
〔7−2.表示対象〕
また、上記実施形態では、所定の条件を満たす売買情報を表示する例を示した。ここで、端末装置100は、所定の条件を満たす売買情報として、出力部130に表示される地図情報(すなわち、端末装置100の画面に表示される地図)によって示されるエリア内に所在位置が対応するストア、又は、そのエリア内に所在位置が対応するユーザに関する売買情報を所定の条件を満たす表示対象の売買情報としてもよい。この場合、特定部13bは、端末装置100において表示される地図の縮尺に関する情報等を端末装置100から取得することで、端末装置100の画面に表示される地図のエリアを取得する。そして、特定部13bは、画面に表示される地図のエリア内に所在位置が存在するストア又はユーザに関する売買情報を所定の条件を満たす売買情報として特定する。
【0091】
〔7−3.ブラウザ表示〕
また、上記実施形態では、端末装置100にインストールされた地図アプリによって
図1、
図9〜
図11に例示した表示処理が行われる例を示した。しかし、この例に限られない。例えば、端末装置100は、ウェブサーバから提供されるウェブコンテンツをブラウザに表示することで、上述した表示処理を行ってもよい。例えば、管理装置10がウェブサーバであるものとすると、管理装置10の売買情報提供部13cは、
図1、
図9〜
図11に例示したようなウェブコンテンツを生成し、生成したウェブコンテンツを端末装置100へ提供する。
【0092】
〔7−4.取引形態〕
また、上記実施形態では、電子商取引サービスで行われた商品の売買を例に挙げて説明した。しかし、上述した地図アプリによって表示される売買情報は、電子商取引サービスで行われた商品の売買に限定されず、実店舗における商品の売買にも適用できる。例えば、近年では、オンライン決済サービスを導入している実店舗がある。そして、オンライン決済サービスを利用して実店舗で商品が購入された場合、商品を購入したユーザを特定するための情報や、商品が購入された実店舗を特定するための情報や、ユーザに購入された商品を特定するための情報等をオンライン決済サービスを提供するオンライン決済サーバから取得できる。この場合、端末装置100は、このようなオンライン決済サーバから各種情報を取得することで、上述してきた地図アプリによる表示態様を実現することができる。
【0093】
より具体的に説明すると、上述した端末装置100の取得部141は、上述してきた売買情報として、実店舗で行われた売買に関する情報を取得する。例えば、取得部141は、オンライン決済サーバ等から、実店舗の所在位置に関する情報と、商品を購入したユーザの所在位置に関する情報と、実店舗とユーザとの間で売買された商品に関する情報とを含む売買情報を取得する。そして、端末装置100の表示部142は、実店舗の所在位置と、実店舗において商品を購入したユーザに関する所在位置とを対応付けた対応情報を地図上に表示する。
【0094】
〔7−5.サービス〕
また、上記実施形態では、商品の売買を例に挙げて説明した。しかし、上述した地図アプリによって表示される売買情報は、商品の売買に限定されるものではなく、サービスの売買にも適用することができる。すなわち、本願における「商品」とは「サービス」を含む概念である。
【0095】
〔8.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る管理装置10や端末装置100は、例えば
図13に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、端末装置100を例に挙げて説明する。
図13は、端末装置100の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0096】
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に記憶されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を記憶する。
【0097】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を記憶する。通信インターフェイス1500は、通信網500(
図2に示したネットワークNに対応)を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを、通信網500を介して他の機器へ送信する。
【0098】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、タッチパネル、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して生成したデータを出力装置へ出力する。
【0099】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に記憶されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0100】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る端末装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、アプリ制御部140の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から通信網500を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0101】
〔9.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0102】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0103】
例えば、上記実施形態では、管理装置10の特定部13bによって売買情報を特定し、管理装置10の売買情報提供部13cによって売買情報が端末装置100へ提供される例を示した。しかし、
図3に示した記憶部12はデータベースサーバによって保持されてもよい。この場合、端末装置100は、データベースサーバに保持される記憶部12にアクセスすることで売買情報を取得する。すなわち、
図3に示した特定部13bは、端末装置100のアプリ制御部140によって実現されてもよい。
【0104】
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0105】
〔10.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る端末装置100は、取得部141と、表示部142とを有する。取得部141は、商品の売買に関する売買情報を取得する。表示部142は、取得部141によって取得された売買情報に基づいて、売買におけるストア(売主の一例)に関する所在位置と、売買におけるユーザ(買主の一例)に関する所在位置とを対応付けた対応情報を地図情報とともに表示する。
【0106】
これにより、実施形態に係る端末装置100は、発送地に関する情報や商品の販売数を視覚的に把握できる情報を提供するので、商品に関する有益な情報を閲覧ユーザに提供することができる。
【0107】
また、取得部141は、売買情報として、電子商取引サービスを利用して行われた売買に関する情報を取得する。また、表示部142は、電子商取引サービスにおいて商品を販売するストアに関する所在位置と、電子商取引サービスにおいて商品をストアから購入したユーザに関する所在位置とを対応付けた対応情報を地図情報とともに表示する。
【0108】
これにより、実施形態に係る端末装置100は、売主と買主との所在位置の関係が分かりにくい電子商取引サービスにおける売買であっても、発送地に関する情報や商品の販売数を視覚的に把握できる情報を提供するので、商品に関する有益な情報を閲覧ユーザに提供することができる。
【0109】
また、取得部141は、売買情報として、実店舗で行われた売買に関する情報を取得する。また、表示部142は、実店舗の所在位置と、実店舗において商品を購入したユーザに関する所在位置とを対応付けた対応情報を地図情報とともに表示する。
【0110】
これにより、実施形態に係る端末装置100は、実店舗までの距離にかかわらず、例えば遠方の実店舗に出向いてまでの商品を購入したか否かを視覚的に把握できる情報を提供するので、商品に関する有益な情報を閲覧ユーザに提供することができる。
【0111】
また、表示部142は、所定の条件を満たす売買に関する売買情報に基づいて、対応情報を地図情報とともに表示する。
【0112】
また、表示部142は、現時点から所定時間前までの間に購入された商品の中で商品の販売個数又は売上高が多いほど優先的に選択された商品に関する売買情報に基づいて、対応情報を地図情報とともに表示する。
【0113】
これにより、実施形態に係る端末装置100は、絞り込まれた売買情報を表示するので地図が見づらくなることを防止することでき、結果として商品に関する有益な情報を閲覧ユーザに提供することができる。
【0114】
また、表示部142は、ストアを識別するためのストアアイコン(売主識別情報の一例)を地図情報とともに表示し、ストアアイコンが選択された場合に、現時点から所定時間前までの間にストアアイコンに対応するストアから購入された商品に関する商品情報を表示する。
【0115】
これにより、実施形態に係る端末装置100は、閲覧ユーザが指定したストアにおいて実際に購入された商品の情報を閲覧させることができるので、結果として商品に関する有益な情報を閲覧ユーザに提供することができる。
【0116】
また、表示部142は、購入された商品を識別するための商品アイコン(商品識別情報の一例)を地図情報とともに表示し、商品アイコンが選択された場合に、商品アイコンに対応する商品に関する商品情報を表示する。
【0117】
これにより、実施形態に係る端末装置100は、閲覧ユーザが指定した商品の情報を閲覧させることができるので、結果として商品に関する有益な情報を閲覧ユーザに提供することができる。
【0118】
また、表示部142は、商品情報として、商品アイコンに対応する商品を購入するための購入コンテンツに遷移可能な情報を表示する。
【0119】
これにより、実施形態に係る端末装置100は、商品購入までの導線を提供することができるので、結果として商品に関する有益な情報を閲覧ユーザに提供することができる。
【0120】
また、表示部142は、商品情報として、現時点における前記商品の価格、在庫数、又はクーポンのいずれかを表示する。
【0121】
これにより、実施形態に係る端末装置100は、商品に関する有益な情報を閲覧ユーザに提供することができる。
【0122】
また、表示部142は、表示対象とする売買の表示条件が指定された場合に、表示条件を満たす売買に関する売買情報に基づいて、対応情報を地図情報とともに表示する。
【0123】
また、表示部142は、表示条件として、商品カテゴリ、ストアの評価、商品の価格帯のいずれかが指定された場合に、指定された商品カテゴリ、ストアの評価、商品の価格帯のいずれかの条件を満たす売買に関する売買情報に基づいて、対応情報を地図情報とともに表示する。
【0124】
これにより、実施形態に係る端末装置100は、閲覧ユーザが興味のある商品に絞って売買情報を閲覧させることができる。
【0125】
また、表示部142は、ストアに関する所在位置からユーザに関する所在位置へ向かう方向に徐々に延伸する線を前記地図情報とともに表示する。
【0126】
これにより、実施形態に係る端末装置100は、地図上でストアの所在位置とユーザの所在位置とを視覚的に把握可能なよう表示することができる。
【0127】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0128】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。