(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記管理手段は、前記実行者が前記タスクを実行したことを確認する依頼を行った場合に、前記実行者が前記タスクを実行したことを確認する依頼を行ったことを示す情報を、前記実行者に携帯される前記実行者側端末装置に表示する、
請求項1に記載の管理システム。
前記管理手段は、前記実行者が前記タスクを実行したことを確認する依頼を前記指示者に行った後に、実行済の前記タスクを前記実行者に再度実行させる処理、を前記管理処理として行う、
請求項1又は2に記載の管理システム。
前記管理手段は、実行済の前記タスクを前記実行者に再度実行させる場合に、実行済の前記タスクを前記実行者に再度実行させることを示す情報を、前記実行者に携帯される前記実行者側端末装置に表示する、
請求項3に記載の管理システム。
前記管理手段は、少なくとも前記指示者及び前記実行者を含む複数の構成員を有する組織において、前記複数の構成員と関連付けて前記タスクを管理する処理、を前記管理処理として行う、
請求項1から11の何れか一項に記載の管理システム。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下に添付図面を参照して、この発明に係るタスクを管理する管理システムの実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0034】
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、管理システム、及び管理プログラムに関する。本発明に係る管理システムは、タスクを管理するシステムであり、例えば、タスクを管理するための専用システム、あるいは、汎用的に用いられるシステムに対してタスクを管理するための機能を実装することにより実現されるシステム等を含む概念である。また、管理システムの適用場面は任意であり、例えば、各種調整作業(鳶、土工、左官、及び鍛冶の間の調整作業)に関する仕事、検査指摘事項対応に関する仕事、是正対応に関する仕事、及びトラブル対応に関する仕事等を管理する場面に適用してもよいし、あるいは、計画タスクの実行管理に適用してもよい。一例としては、工程計画をワークブレークダウンストラクチャーの要領で事前に細かく分解する取り組みがみられるが、このデータをタスクとして取り込んで、進捗管理に活用してもよい。また、管理システムは、例えば、管理手段を備える。
【0035】
なお、「タスク」とは、指示者が実行者に対して指示する事象であり、具体的には、課せられる仕事であり、例えば、建築現場又は建築現場以外の任意の現場で行う仕事であり、一例としては、前述の各仕事等を含む概念であり、また、部品等の注文、現場の監視、計画書の作成、及び不具合の確認又は改修等を含む概念である。
【0036】
また、「指示者」とは、タスクを指示する者であり、例えば、作業所長、課長、担当者、職長、及び職人等を含む概念である。「実行者」とは、タスクを実行する者であり、例えば、作業所長、課長、担当者、職長、及び職人等を含む概念である。なお、この「指示者」及び「実行者」は、例えば、相互に異なる者、あるいは、相互に同一の者等を含む概念であり、また、単数名(つまり、1名の)、あるいは、複数名等を含む概念である。なお、以下では、指示者及び実行者を区別しない場合、両者を総称して「ユーザ」とも称する。
【0037】
また、「管理手段」とは、少なくとも指示者及び実行者のタスクに対する権限に基づいて、タスクを管理する管理処理を行う手段であり、例えば、指示者が指示するべきタスクを生成してから、生成したタスクを実行者が実行するまでの間において管理処理を行う手段、あるいは、実行者がタスクを実行したことを確認する依頼を指示者に行ってから、当該依頼に応じて指示者がタスクを実行したことを確認するまでの間において管理処理を行う手段等を含む概念である。
【0038】
また、「タスクに対する権限」とは、タスクに関連する権能であり、例えば、タスクに関連する役割又はタスクに関連して行うことができる行為の範囲等を含む概念であり、一例としては、行うべきタスクを作成、指示、実行、確認、転送、及び表示する権能等を含む概念である。
【0039】
また、「管理処理」とは、タスクに対する権限に基づいて、タスクを管理する処理であり、例えば、実行済のタスクを実行者に再度実行させる処理(以下、第1の管理処理)、タスクの状態を管理する処理(以下、第2の管理処理)、複数のタスクをタスクの状態又は属性に基づいて集計し、集計結果を表示する処理(以下、第3の管理処理)、タスクを実行するべき位置と関連付けてタスクを管理する処理(以下、第4の管理処理)、タスクを実行するために移動するべきルートを出力する処理(以下、第5の管理処理)、実行者又は指示者に携帯される端末装置の位置に対応付けられているタスクを特定し、特定した当該タスクを端末装置に出力する処理(以下、第6の管理処理)、少なくとも指示者及び実行者を含む複数の構成員を有する組織において、複数の構成員と関連付けてタスクを管理する処理(以下、第7の管理処理)等を含む概念である。
【0040】
また、「タスクに対する権限に基づいて、タスクを管理する」とは、例えば、タスクに対する権限に従ってタスクを進めていくことに対応する概念であり、一例としては、指示者が有するタスクに関する権限(例えば、タスクを作成、指示、確認する権限等)、及び実行者が有するタスクに関する権限(例えば、タスクを実行する権限等)に従って、指示者又は実行者に対して、タスクを少なくとも作成、指示、実行、及び確認させること等を含む概念である。
【0041】
また、「タスクの状態」とは、タスクのあり様であり、具体的な、タスクの進捗についてのあり様等を含む概念であり、例えば、作成、確認中、完了、差し戻し、再確認中、及び既読等を含む概念である。「作成」とは、例えば、指示者がタスクを作成してから、実行者がタスクを実行して当該実行したタスクの確認依頼を行うまでの状態等を含む概念である。「確認中」とは、実行者が確認依頼を行ってから、指示者がタスクを差し戻すまでの状態、あるいは、実行者が確認依頼を行ってから、指示者がタスクを完了させるまでの状態等を含む概念である。「完了」とは、指示者がタスクを完了させた後の状態等を含む概念である。「差し戻し」とは、指示者がタスクを差し戻してから、実行者がタスクを実行して当該実行したタスクの確認依頼を再度行うまでの状態等を含む概念である。「再確認中」とは、実行者が再度確認依頼を行ってから、指示者がタスクを差し戻すまでの状態、あるいは、実行者が再度確認依頼を行ってから、指示者がタスクを完了させるまでの状態等を含む概念である。「既読」とは、指示者が作成又は差し戻したタスクを、実行者が確認した後の状態等を含む概念である。なお、「差し戻す」とは、タスクのやり直しを行わせること等を含む概念である。
【0042】
また、「タスクの属性」とは、タスクの性質であり、具体的には、指示者又は実行者に関連する性質であり、例えば、実行タスク、指示タスク、及び完了タスク等を含む概念である。「実行タスク」とは、実行者が実行するべきタスクであり、また、「指示タスク」とは、指示者が指示したタスクであり、また、「完了タスク」とは、完了した(つまり、やり終わった)タスクである。
【0043】
また、「携帯端末」とは、実行者又は指示者に携帯される装置であり、例えば、スマートフォン、タブレット端末、及びノート型パーソナルコンピュータ等を含む概念である。
【0044】
そして、以下に示す実施の形態においては、管理システムを建築現場に適用する場合において、管理処理として前述の第1〜3管理処理を行う場合を説明し、第4〜第7管理処理については、変形例にて説明する。
【0045】
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
【0046】
(構成)
まず、本実施の形態に係る管理システムについて説明する。
図1は、本実施の形態に係る管理システムを機能概念的に示すブロック図であり、
図2は、端末装置を機能概念的に示すブロック図である。管理システム100は、例えば、端末装置1、及びサーバ装置2を備える。なお、端末装置1の個数は任意であるが、ここでは、例えば、4個の端末装置101〜104を具体的に図示して説明し、特に、相互に区別する必要がない場合、端末装置1と総称する。
【0047】
(構成‐端末装置)
端末装置1は、携帯端末であり、例えば、建築現場のユーザによって携帯されるタブレット端末であり、一例としては、
図2に示すように、通信部11、タッチパッド12、ディスプレイ13、位置検出部14、カメラ15、記録部16、及び制御部17を備える。
【0048】
(構成‐端末装置‐通信部)
通信部11は、他の機器との間で通信を行う通信手段である。この通信部11の具体的な構成は任意であるが、例えば、公知の無線通信回路等を備えて構成することができる。
【0049】
(構成‐端末装置‐タッチパッド)
タッチパッド12は、ユーザの指等で押圧されることにより、当該ユーザから各種操作入力を受け付ける操作手段である。このタッチパッド12の具体的な構成は任意であるが、例えば、抵抗膜方式や静電容量方式等による操作位置検出手段を備えた公知のものを用いることができる。
【0050】
(構成‐端末装置‐ディスプレイ)
ディスプレイ13は、制御部17の制御に基づいて各種の画像を表示する画像表示手段である。このディスプレイ13の具体的な構成は任意であるが、例えば、公知の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの如きフラットパネルディスプレイ等を用いることができる。なお、上記のタッチパッド12とディスプレイ13とをタッチパネルとして一体形成しても構わない。
【0051】
(構成‐端末装置‐位置検出部)
位置検出部14は、端末装置1の位置を検出する検出手段である。この位置検出部14の具体的な構成は任意であるが、例えば、建物外において、GPS衛星からの電波を受信して、受信した電波に基づいて位置を検出する手段や、建物内において、所定の強度の電波を出力するビーコンを所定間隔毎に設けて、当該ビーコンからの電波に基づいて位置を検出する手段等を用いることができる。なお、これらの各手段は公知であるが、特に、ビーコンからの電波を用いる手段については、各ビーコンが自己のIDを電波にて出力するように構成した上で、各ビーコンの固定位置を含む地図情報を端末装置1に記録した上で、ビーコンからの電波を受信した場合に、地図情報参照し、当該電波のIDや強度に着目して、電波を出力したビーコンを特定した上で、特定したビーコンの位置に対応する位置を端末装置1の位置として検出する手段を用いてもよい。
【0052】
(構成‐端末装置‐カメラ)
カメラ15は、撮像を行って画像を取得する撮像手段である。このカメラ15が撮像した画像は制御部17に入力されて、記録部16に適宜記録される。なお、カメラ15の具体的な構成は任意で、例えばCMOSイメージセンサやCCDイメージセンサ等の公知の撮像素子、及び魚眼レンズやプリズム等の公知の光学系部品を用いて構成されている。
【0053】
(構成‐端末装置‐記録部)
記録部16は、端末装置1の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、外部記録装置としてのフラッシュメモリ(図示省略)を用いて構成されている。ただし、フラッシュメモリに代えてあるいはフラッシュメモリと共に、ハードディスク、磁気ディスクの如き磁気的記録媒体、又はDVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体を含む、その他の任意の記録媒体を用いることができる(他の記録部も同様とする)。
【0054】
また、この記録部16は、例えば、ユーザ情報データベース(以下、データベースを「DB」と称する)161、端末側タスク内容情報DB162、及び端末側タスク状態情報DB163を備える。
【0055】
(構成‐端末装置‐記録部‐ユーザ情報DB)
ユーザ情報DB161は、ユーザ情報を格納するユーザ情報格納手段である。ユーザ情報とは、管理システム100のユーザを特定する情報であり、具体的には、ユーザが携帯する端末装置1を特定する情報である。
図3は、ユーザ情報を例示した図であり、
図4は、管理システムのユーザの組織図である。なお、
図3においては、一部の情報の図示を省略しており、当該省略している情報を「・・・」にて図示する(他の各図も同様である)。
図3に示すように、ユーザ情報は、例えば、項目「氏名情報」、項目「役職情報」、及び項目「端末ID」と、各項目に対応する情報とを対応付けて格納している。項目「氏名情報」に対応する情報は、ユーザの氏名を特定する氏名情報である(
図3では、
図4の組織に所属するユーザの氏名であり、「AA AA」等)。項目「役職情報」に対応する情報は、ユーザが所属する組織における当該ユーザの役職を特定する役職情報である(
図3では、
図4の組織における役職であり、工事の担当者であることを特定する「工事担当」等)。項目「端末ID」に対応する情報は、ユーザが携帯する端末装置1を一意に識別する端末識別情報(以下、識別情報を「ID」と称する)である。なお、ここでは、
図1の端末装置101〜104について、端末IDとして「IDd001」〜「IDd004」が設定されて記録されていることとし、
図3の端末IDは、この「IDd001」〜「IDd004」等が記録されている。そして、このようなユーザ情報の具体的な格納手法は任意であるが、例えば、通信部11又はタッチパッド12を介して情報を受け付けることにより格納される。
【0056】
(構成‐端末装置‐記録部‐端末側タスク内容情報DB)
端末側タスク内容情報DB162は、端末側タスク内容情報を格納する端末側タスク内容情報格納手段である。端末側タスク内容情報とは、タスクの内容を特定する情報である。
図5は、端末側タスク内容情報を例示した図である。なお、実際には、端末装置101〜104等においては、自己に関連する情報が格納されており、つまり、相互に同様な情報又は相互に異なる情報が格納されているが、ここでは、
図5の端末側タスク内容情報を代表して説明する。
【0057】
図5に示すように、端末側タスク内容情報は、例えば、項目「タスクID」、項目「タスク名情報」、項目「指示者情報」、項目「実行者情報」、項目「期限情報」、項目「画像情報」、及び項目「内容情報」と、各項目に対応する情報とを対応付けて格納している。項目「タスクID」に対応する情報は、管理システム100においてタスクを一意に識別するタスクIDである(
図5では、「IDt001」等)。なお、このタスクIDについては、管理システム100にて一意の情報となるように、端末IDと組み合わせた情報を生成して当該情報を用いてもよいが、ここでは、例えば、説明の便宜上、「IDt001」等と図示して説明する。項目「タスク名情報」に対応する情報は、タスクの名称を特定するタスク名情報である(
図5では、「クロス傷補修」等)。項目「指示者情報」に対応する情報は、タスクの指示者を特定する指示者情報である(
図5では、指示者であるユーザが携帯する端末装置1の端末IDであり、「IDd004」等)。項目「実行者情報」に対応する情報は、タスクの実行者を特定する実行者情報である(
図5では、実行者であるユーザが携帯する端末装置1の端末IDであり、「IDd001」等)。項目「期限情報」に対応する情報は、タスクを実行する期限を特定する期限情報である(
図5では、年月日及び時分であり、2017年10月09月12時00分を示す「201710091200」等)。なお、期限情報については、任意の情報となっており、格納されていないものについては、「−」にて図示する(他の項目又は各図も同様とする)。項目「画像情報」に対応する情報は、タスクに関連する画像を特定する画像情報である(
図5では、任意の形式の画像データであり、「File2−jpg」等)。項目「内容情報」に対応する情報は、タスクに関する説明又はメッセージを特定する内容情報である(
図5では、テキスト情報であり「内覧会での指摘です」等)。そして、このような端末側タスク内容情報の具体的な格納手法は任意であるが、例えば、後述するタスク管理処理にて格納される(端末側タスク状態情報、サーバ側タスク内容情報、及びサーバ側タスク状態情報も同様である)。
【0058】
(構成‐端末装置‐記録部‐端末側タスク状態情報DB)
端末側タスク状態情報DB163は、端末側タスク状態情報を格納する端末側タスク状態情報格納手段である。端末側タスク状態情報とは、タスクの状態に関する情報を特定する情報である。
図6は、端末側タスク状態情報を例示した図である。なお、実際には、端末装置101〜104等においては、自己に関連する情報が格納されており、つまり、相互に同様な情報又は相互に異なる情報が格納されているが、ここでは、
図6の端末側タスク状態情報を代表して説明する。
【0059】
図6に示すように、端末側タスク状態情報は、例えば、項目「タスクID」、項目「指示日時情報」、項目「完了日時情報」、項目「実行者側開封情報」、項目「指示者側開封情報」、及び項目「進捗情報」と、各項目に対応する情報とを対応付けて格納している。なお、項目「タスクID」に対応する情報は、
図5の同一名称の情報と同様である。項目「指示日時情報」に対応する情報は、タスクを指示した日時を特定する指示日時情報である(
図6では、年月日及び時分であり、「201709200900」等)。項目「完了日時情報」に対応する情報は、タスクを完了した日時を特定する完了日時情報である(
図6では、年月日情報であるが、
図6では、各タスクが未だ完了していないので「−」が図示されている)。項目「実行者側開封情報」に対応する情報は、タスクに関する情報を実行者が開封したか否か(読んだか否か)を特定する実行者開封情報である(
図6では、開封したことを特定する「既読」又は開封していないことを特定する「未読」)。項目「指示者側開封情報」に対応する情報は、タスクに関する情報を指示者が開封したか否かを(読んだか否か)を特定する実行者開封情報である(
図6では、前述の「既読」又は「開封」)。項目「進捗情報」に対応する情報は、タスクの状態を特定する進捗情報である。この進捗情報としては任意の情報を格納することができるが、
図6では、「タスクの状態」の定義で説明した「作成」、「確認中」、「完了」、「差し戻し」、「再確認中」、及び「既読」のうちの、「作成」、「確認中」、「完了」、「差し戻し」、及び「再確認中」が格納される。
【0060】
(構成‐端末装置‐制御部)
制御部17は、端末装置1を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。特に、実施の形態に係るプログラムは、任意の記録媒体又はネットワークを介して端末装置1にインストールされることで、制御部17の各部を実質的に構成する(他の制御部も同様とする)。
【0061】
この制御部17は、例えば、管理処理を行う管理手段である。なお、この制御部17の管理手段としての処理については、後述する。
【0062】
(構成‐サーバ装置)
サーバ装置2は、例えば、管理センター又は管理室等に設置されているサーバコンピュータであり、一例としては、
図1に示すように、通信部21、記録部22、及び制御部23を備える。
【0063】
(構成‐サーバ装置‐通信部)
通信部21は、他の機器との間で通信を行う通信手段である。この通信部21の具体的な構成は任意であるが、例えば、端末装置1の通信部11と同様にして構成することができる。
【0064】
(構成‐サーバ装置‐記録部)
記録部22は、サーバ装置2の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段である。また、この記録部22は、例えば、ユーザ情報DB221、サーバ側タスク内容情報DB222、及びサーバ側タスク状態情報DB223を備える。
【0065】
(構成‐サーバ装置‐記録部‐ユーザ情報DB)
ユーザ情報DB221は、ユーザ情報を格納するユーザ情報格納手段である。ユーザ情報とは、端末装置1のユーザ情報DB161に格納されている
図3のユーザ情報と同様である。
【0066】
(構成‐サーバ装置‐記録部‐サーバ側タスク内容情報DB)
サーバ側タスク内容情報DB222は、サーバ側タスク内容情報を格納するサーバ側タスク内容情報格納手段である。サーバ側タスク内容情報とは、タスクの内容を特定する情報である。
図7は、サーバ側タスク内容情報を例示した図である。
図7に示すように、サーバ側タスク内容情報は、例えば、項目「タスクID」、項目「タスク名情報」、項目「指示者情報」、項目「実行者情報」、項目「期限情報」、項目「画像情報」、及び項目「内容情報」と、各項目に対応する情報とを対応付けて格納している。なお、この各項目に対応する情報は、
図5の同一名称と情報であり、各端末装置1(つまり、端末装置101〜104等)の端末側タスク内容情報と同様な情報が格納されている。
【0067】
(構成‐サーバ装置‐記録部‐サーバ側タスク状態情報DB)
サーバ側タスク状態情報DB223は、サーバ側タスク状態情報を格納するサーバ側タスク状態情報格納手段である。サーバ側タスク状態情報とは、タスクの状態に関する情報を特定する情報である。
図8は、サーバ側タスク状態情報を例示した図である。
図8に示すように、サーバ側タスク状態情報は、例えば、項目「タスクID」、項目「指示日時情報」、項目「完了日時情報」、項目「実行者側開封情報」、項目「指示者側開封情報」、及び項目「進捗情報」と、各項目に対応する情報とを対応付けて格納している。なお、この各項目に対応する情報は、
図6の同一名称と情報であり、各端末装置1(つまり、端末装置101〜104等)の端末側タスク状態情報と同様な情報が格納されている。
【0068】
(構成‐サーバ装置‐制御部)
制御部23は、サーバ装置2を制御する制御手段であり、例えば、管理処理を行う管理手段である。なお、この制御部23の管理手段としての処理については、後述する。
【0069】
(処理)
続いて、本実施の形態に係る管理システム100によって実行される処理について説明する。具体的には、表示処理及びタスク管理処理について説明する。
【0070】
(処理‐表示管理処理)
まず、表示処理について説明する。「表示処理」とは、管理処理であり、概略的には、端末装置1において行われる処理であり、例えば、ディスプレイ13の画面を表示する処理である。ここでは、代表的な各種画面に関連付けて表示処理を説明する。
【0071】
(処理‐新規作成画面)
まず、新規作成画面について説明する。
図9は、新規作成画面の表示例である。この
図9の新規作成画面は、指示者がタスクを新たに作成する場合に表示される画面であり、例えば、タッチパッド12を介する所定操作を行うことにより表示される画面であり、一例としては、タスク名欄31、指示者名欄32、実行者名欄33、期限欄34、画像欄35、及び内容欄36を備える。この新規作成画面の各欄は、
図5の端末側タスク内容情報のタスクID以外の各情報を入力するために欄であり、タッチパッド12を介してタップすることにより、各欄に対応する情報を入力する欄である。
【0072】
タスク名欄31は、タスク名情報を入力するための欄であり、例えば、タップした場合に、テキスト情報を入力可能となり、入力したテキスト情報が表示される欄である。そして、この入力されたテキスト情報が、タスク名情報として記録される。また、指示者名欄32は、指示者情報を入力するための欄であり、例えば、端末装置1自身の端末IDに対応する氏名情報が自動的に入力され、入力された氏名情報が表示される欄である。そして、この入力された氏名情報に対応する、
図3のユーザ情報の端末IDが、指示者情報として記録される。また、実行者名欄33は、実行者情報を入力するための欄であり、例えば、タップした場合に、
図3のユーザ情報の氏名情報が検索可能にリスト表示され、当該リストから選択した氏名情報を入力可能となり、入力した氏名情報が表示される欄である。そして、この入力された氏名情報に対応する、
図3のユーザ情報の端末IDが、実行者情報として記録される。また、期限欄34は、期限情報を入力するための欄であり、例えば、タップした場合に、年月日及び時分を入力可能となり、入力した年月日及び時分が表示される欄である。そして、この入力された年月日及び時分に対応する情報が、期限情報として記録される。また、画像欄35は、画像情報を入力するための欄であり、例えば、タップした場合に、カメラ15が起動して画像を撮像して入力可能となったり、あるいは、端末装置1に記録されている画像にアクセスして入力可能となったりし、画像が入力された場合にはその旨を示す情報が表示される欄である。そして、この入力された画像に対応する情報が、画像情報として記録される。また、内容欄36は、内容情報を入力するための欄であり、例えば、タップした場合に、テキスト情報を入力可能となり、入力したテキスト情報が表示される欄である。そして、この入力されたテキスト情報が、内容情報として記録される。
【0073】
(処理‐新規作成画面‐表示処理)
管理システム100のユーザが、自己の端末装置1のタッチパッド12を介する所定操作(例えば、新規作成画面を表示する操作)を行った場合に、制御部17が、
図9の新規作成画面を生成してディスプレイ13に表示する。特に、指示者名欄32については、自己の端末IDを取得し、
図3のユーザ情報において、当該取得した端末IDに対応する氏名情報を特定し、特定した氏名情報を表示する。
【0074】
(処理‐実行タスク画面)
次に、実行タスク画面について説明する。
図10は、実行タスク画面の表示例であり、
図11は、指示タスク画面の表示例であり、
図12は、完了タスク画面の表示例である。
図10の実行タスク画面は、前述の実行タスクを表示する画面であり、例えば、タッチパッド12を介する所定操作(例えば、操作欄42の「実行タスク」画像のタップ)を行うことにより表示される画面であり、一例としては、表示欄41、及び操作欄42を備える。
【0075】
実行タスク画面の表示欄41は、実行タスクをリスト表示する欄であり、各タスクに関する事項がタスク毎に区切られて表示される欄であり、例えば、チェックボックス51、タスク名ラベル52、既読ラベル53、期限ラベル54、状態ラベル55、指示日時ラベル56、再ラベル57、及び図面ボタン58を備える。チェックボックス51は、対応するタスクを選択する場合にタップされる画像であり、また、タスク名ラベル52は、タスクの名称を表示する画像であり、また、既読ラベル53は、既読であることを表示する画像であり、また、期限ラベル54は、タスクを実行する期限に関する情報を表示する画像であり、また、状態ラベル55は、タスクの状態を表示する画像であり、また、指示日時ラベル56は、タスクを指示した日時を表示する画像であり、また、再ラベル57は、差し戻しが行われたことを表示する画像であり、また、図面ボタン58は、画像情報を表示する場合にタップされる画像である。
【0076】
実行タスク画面の操作欄42は、表示欄41の画像を切り替える場合に操作される欄であり、例えば、「実行タスク」画像、「指示タスク」画像、「完了タスク」画像、実行タスク数ラベル421、及び指示タスク数ラベル422を備える。「実行タスク」画像、「指示タスク」画像、及び「完了タスク」画像は、表示欄41の画像を切り替える場合にタップされる画像であり、例えば、「実行タスク」画像は、タップされた場合に表示欄41に実行タスクを表示することにより、
図10に示す実行タスク画面を表示する画像である。また、「指示タスク」画像は、タップされた場合に表示欄41に指示タスクを表示することにより、
図11に示す指示タスク画面を表示する画像である。「完了タスク」画像は、タップされた場合に表示欄41に完了タスクを表示することにより、
図12に示す完了タスク画面を表示する画像である。そして、これらの「実行タスク」画像、「指示タスク」画像、及び「完了タスク」画像については、表示欄41に現在表示している画像に対応するものが他の画像に比べて強調表示されるように構成されている。また、実行タスク数ラベル421は、実行タスクのうちの本日期限又は期限を過ぎたタスクの個数を表示する画像であり、つまり、アイコンバッジの如き画像である。また、指示タスク数ラベル422は、指示タスクのうちの本日期限又は期限を過ぎたタスクの個数を表示する画像であり、つまり、アイコンバッジの如き画像である。
【0077】
(処理‐実行タスク画面‐表示処理)
管理システム100のユーザが、自己の端末装置1のタッチパッド12を介する所定操作(例えば、操作欄42の「実行タスク」画像のタップする操作)を行った場合に、制御部17が、自己の記録部16に記録されている各情報に基づいて、実行タスク画面を生成してディスプレイ13に表示する。
【0078】
この実行タスク画面の表示処理については、例えば、
図5及び
図6に示すタスクIDが「IDt001」及び「IDt002」のタスクについて、
図1の端末装置104のユーザが指示者として作成した上で、端末装置101のユーザに実行者として実行させる場合、端末装置101、104の記録部16両方に、
図5及び
図6の1段目及び2段目の情報が記録されることになるが、この場合を例示して説明する(後述する指示タスク画面の場合、及び完了タスク画面の場合も同様とする)。なお、図面に表示されている符号については、説明の便宜上、適宜省略して説明する。
【0079】
図10の各画像(指示タスク数ラベル422以外)については、概略的には、制御部17が、
図5の端末側タスク内容情報の実行者情報において、自己の端末IDが記録されており、且つ、
図6の端末側タスク状態情報において、進捗情報として「完了」が記録されていないタスクIDを特定し、当該タスクIDに対応する各情報を表示する。
【0080】
ここでは、例えば、端末装置101のユーザ(ここでは、実行者)が、
図10の操作欄42の「実行タスク」画像のタップした場合、制御部17は、
図5の端末側タスク内容情報の実行者情報において、自己の端末IDである「IDd001」が記録されており、且つ、
図6の端末側タスク状態情報において、進捗情報として「完了」が記録されていないタスクIDとして「IDt001」及び「IDt002」を特定し、当該タスクIDに対応する
図10の各情報を表示する。
【0081】
詳細には、チェックボックスを表示し、また、タスク名ラベルについては、前述の特定したタスクIDに対応する
図5のタスク名称情報を取得し、取得したタスク名称情報に対応する画像を生成し、生成した画像を表示する。また、既読ラベルについては、前述の特定したタスクIDに対応する
図6の指示者側開封情報を取得して、取得した指示者側開封情報が「未読」である場合、非表示とし、一方、取得した指示者側開封情報が「既読」である場合、表示する。
【0082】
ここでは、例えば、タスクIDである「IDt001」に関して、
図10のチェックボックスを表示し、また、タスク名ラベルについては、「IDt001」に対応する
図5の「タスク名称情報」=「クロス傷補修」を取得し、取得したタスク名称情報に対応する画像を生成し、生成した画像を表示する。また、既読ラベルについては、「IDt001」に対応する
図6の「指示者側開封情報」=「既読」を取得して、取得した指示者側開封情報が「既読」であるので表示する。
【0083】
また、ここでは、例えば、タスクIDである「IDt002」に関して、
図10の2段目のチェックボックスを表示し、また、タスク名ラベルについては、「IDt002」に対応する
図5の「タスク名称情報」=「CON打設計画書」を取得し、取得したタスク名称情報に対応する画像を生成し、生成した画像を表示する。また、既読ラベルについては、「IDt002」に対応する
図6の「指示者側開封情報」=「未読」を取得して、取得した指示者側開封情報が「未読」であるので表示する。
【0084】
また、期限ラベル54については、前述の特定したタスクIDに対応する
図5の期限情報を取得し、取得した期限情報に対応する情報を表示する。具体的には任意であるが、例えば、端末装置1の現在の日時を計時する不図示の計時手段から現在の日時を取得し、取得した現在の日時と前述の取得した期限情報とを比較して、比較結果に基づいて表示する。詳細には、例えば、期限情報にて特定される期限が、現在の日時を経過している場合(過ぎている場合)、経過した日数を演算し、演算した日数と期限を経過したことを表示するために、当該日数と期限を経過したことを示すテキスト情報を赤色にて表示する。また、期限情報にて特定される期限が、現在の日時を経過していない場合(過ぎていない場合)において、当該期限が本日となっている場合、期限の時間と期限が本日であることを表示するために、当該時間を示すテキスト情報を緑色にて表示する。また、期限情報にて特定される期限が、現在の日時を経過していない場合(過ぎていない場合)において、当該期限が明日以降となっている場合、現在の日時から期限までの日数を演算し、演算した日数と期限が明日以降であることを表示するために、当該日数と期限が明日以降であることを示すテキスト情報を青色にて表示する。
【0085】
ここでは、例えば、「IDt001」に関して、期限ラベルについては、「IDt001」に対応する
図5の「期限情報」=「201710091200」を取得し、取得した期限情報に対応する情報を表示する。具体的には、例えば、端末装置1の不図示の計時手段が現在の日時として「2017年10月10日の13時00分」を計時していることして説明するが、この場合、現在の日時が、「期限情報」=「201710091200」にて特定される期限である「2017年10月09日12時00分」を経過しているので、経過した日数として「1日」を演算し、演算した日数と期限を経過したことを表示するために、「期限切れ1日」のテキスト情報を赤色にて表示する。
【0086】
また、ここでは、例えば、「IDt002」に関して、期限ラベルについては、「IDt002」に対応する
図5の「期限情報」=「201710101500」を取得し、取得した期限情報に対応する情報を表示する。具体的には、例えば、端末装置1の不図示の計時手段が現在の日時として「2017年10月10日の13時00分」を計時しているので、現在の日時が、期限情報にて特定される期限である「2017年10月10日15時00分」を経過しておらず、当該期限が本日となっているので、期限の時間と期限が本日であることを表示するために、当該時間を特定する「15:00」のテキスト情報を緑色にて表示する。
【0087】
また、状態ラベル55については、前述の特定したタスクIDに対応する
図6の進捗情報を取得し、取得した進捗情報が「作成」又は「差し戻し」である場合、非表示とし、一方、取得した進捗情報が「確認中」又は「再確認中」である場合、表示する。また、指示日時ラベル56については、前述の特定したタスクIDに対応する
図6の指示日時情報を取得し、取得した指示日時情報が特定する日時の情報を表示する。また、再ラベル57については、前述の特定したタスクIDに対応する
図6の進捗情報を取得し、取得した進捗情報が「作成」又は「確認中」である場合、非表示とし、一方、取得した進捗情報が「差し戻し」又は「再確認中」である場合、表示する。図面ボタン58については、前述の特定したタスクIDに対応する
図5の画像情報を参照して、当該画像情報が記録されていない場合、非表示とし、当該画像情報が記録されている場合、当該画像情報にリンクした状態で表示する。
【0088】
ここでは、例えば、「IDt001」に関して、状態ラベルについては、「IDt001」に対応する
図6の「進捗情報」=「確認中」を取得し、取得した進捗情報が「確認中」であるので、表示し、また、再ラベルについては、非表示とする。また、図面ボタン58については、「IDt001」に対応する
図5の画像情報を参照して、当該画像情報が記録されていないので、非表示とする。
【0089】
また、ここでは、例えば、「IDt002」に関して、状態ラベルについては、「IDt002」に対応する
図6の「進捗情報」=「差し戻し」を取得し、取得した進捗情報が「差し戻し」であるので、非表示とし、また、再ラベルについては、表示とする。また、図面ボタン58については、「IDt002」に対応する
図5の画像情報を参照して、当該「画像情報」=「File2−jpg」が記録されているので、タップして開けるように「File2−jpg」にリンクした状態で表示する。
【0090】
また、実行タスク数ラベル421については、期限ラベル54の表示手法で説明した手法と同様な手法用いて、前述の特定したタスクIDに対応する実行タスクのうちの、本日期限のタスクの個数及び期限を過ぎたタスクの個数の合計を演算し、演算結果を表示する。なお、演算した個数が「0」である場合、非表示とする(後述の指示タスク数ラベル422も同様とする)。ここでは、例えば、本日期限のタスクの個数及び期限を過ぎたタスクの個数の合計として2個を演算した場合、「2」を表示する。
【0091】
また、指示タスク数ラベル422については、制御部17が、
図5の端末側タスク内容情報の指示者情報において、自己の端末IDが記録されており、且つ、
図6の端末側タスク状態情報において、進捗情報として「完了」が記録されていないタスクIDを特定し、期限ラベル54の表示手法で説明した手法と同様な手法用いて、当該特定したタスクIDに対応する指示タスクのうちの、本日期限のタスクの個数及び期限を過ぎたタスクの個数の合計を演算し、演算結果を表示する。ここでは、例えば、不図示の情報を含めて、本日期限のタスクの個数及び期限を過ぎたタスクの個数の合計として7個を演算した場合、「7」を表示する。
【0092】
(処理‐指示タスク画面)
次に、指示タスク画面について説明する。
図11の指示タスク画面は、前述の指示タスクを表示する画面であり、例えば、タッチパッド12を介する所定操作(例えば、操作欄42の「指示タスク」画像のタップ)を行うことにより表示される画面であり、一例としては、表示欄41、及び操作欄42を備える。なお、
図11の指示タスク画面においては、
図10の実行タスク画面と同様な情報が同様な形式にて表示されるので、表示される各情には符号を付さずに説明する。
【0093】
指示タスク画面の表示欄41は、指示タスクをリスト表示する欄であり、各タスクに関する事項がタスク毎に区切られて表示される欄であり、例えば、
図10の実行タスク画面と同様な情報が表示される欄である。
【0094】
(処理‐指示タスク画面‐表示処理)
管理システム100のユーザが、自己の端末装置1のタッチパッド12を介する所定操作(例えば、操作欄42の「指示タスク」画像のタップする操作)を行った場合に、制御部17が、自己の記録部16に記録されている各情報に基づいて、指示タスク画面を生成してディスプレイ13に表示する。
【0095】
図11の各画像(実行タスク数ラベル以外)については、概略的には、制御部17が、
図5の端末側タスク内容情報の指示者情報において、自己の端末IDが記録されており、且つ、
図6の端末側タスク状態情報において、進捗情報として「完了」が記録されていないタスクIDを特定し、当該タスクIDに対応する各情報を表示する。
【0096】
ここでは、例えば、端末装置104のユーザ(ここでは、指示者)が、
図11の操作欄42の「指示タスク」画像のタップした場合、制御部17は、
図5の端末側タスク内容情報の指示者情報において、自己の端末IDである「IDd004」が記録されており、且つ、
図6の端末側タスク状態情報において、進捗情報として「完了」が記録されていないタスクIDとして「IDt001」及び「IDt002」を特定し、当該タスクIDに対応する
図11の各情報を表示する。
【0097】
詳細には、特記する場合を除いて、実行タスク画面の場合と同様な処理を行うが、特に、既読ラベルについては、前述の特定したタスクIDに対応する
図6の実行者側開封情報を取得して、取得した実行者側開封情報が「未読」である場合、非表示とし、一方、取得した実行者側開封情報が「既読」である場合、表示する。
【0098】
また、実行タスク数ラベルについては、制御部17が、
図5の端末側タスク内容情報の実行者情報において、自己の端末IDが記録されており、且つ、
図6の端末側タスク状態情報において、進捗情報として「完了」が記録されていないタスクIDを特定し、当該特定したタスクIDに対応する指示タスクのうちの、期限が本日であるタスクの個数を演算し、演算結果を表示する。
【0099】
(処理‐完了タスク画面)
次に、完了タスク画面について説明する。
図12の完了タスク画面は、前述の完了タスクを表示する画面であり、例えば、タッチパッド12を介する所定操作(例えば、操作欄42の「完了タスク」画像のタップ)を行うことにより表示される画面であり、一例としては、表示欄41、及び操作欄42を備える。
【0100】
完了タスク画面の表示欄41は、完了タスクをリスト表示する欄であり、各タスクに関する事項がタスク毎に区切られて表示される欄であり、例えば、タスク名ラベル61、属性ラベル62、再ラベル63、指示日時ラベル64、完了日時ラベル65、及び図面ラベル66を備える。なお、タスク名ラベル61、再ラベル63、指示日時ラベル64、及び図面ラベル66については、
図10の同一名称の情報と同様である。属性ラベル62は、タスクの属性を表示する画像であり、特に、実行タスク又は指示タスクを表示する画像であり、また、完了日時ラベル65は、タスクを完了した日時を表示する画像である。
【0101】
(処理‐完了タスク画面‐表示処理)
管理システム100のユーザが、自己の端末装置1のタッチパッド12を介する所定操作(例えば、操作欄42の「完了タスク」画像のタップする操作)を行った場合に、制御部17が、自己の記録部16に記録されている各情報に基づいて、完了タスク画面を生成してディスプレイ13に表示する。
【0102】
図12の各画像については、概略的には、制御部17が、
図6の端末側タスク状態情報において、進捗情報として「完了」が記録されているタスクIDを特定し、当該タスクIDに対応する各情報を表示する。
【0103】
詳細には、タスク名ラベル61、指示日時ラベル64、及び図面ラベル66については、
図10の同一名称の情報と同様にして表示する。また、属性ラベル62については、前述の特定したタスクIDに対応する
図5の指示者情報及び実行者情報を取得し、取得した何れの情報に自己の端末IDが記録されているかに基づいて表示する。詳細には、指示者情報に自己の端末IDが記録されている場合、指示タスクであることを特定し、「指示タスク」を表示し、一方、実行者情報に自己の端末IDが記録されている場合、実行タスクであることを特定し、「実行タスク」を表示する。なお、1人のユーザが指示者及び実行者になることも想定され、この場合、指示者情報及び実行者情報の両方に自己の端末IDが記録されていることになる。この場合、「実行タスク」及び「指示タスク」の両方を表示してもよいし、あるいは、属性ラベル62を非表示としてもよい。また、再ラベル63については、前述の特定したタスクIDに対応する
図6の進捗情報として、「差し戻し」又は「再確認中」が過去に記録されか否かを特定する差し戻し履歴情報が記録部16に記録されていることとし、この差し戻し履歴情報に基づいて表示する。詳細には、「差し戻し」又は「再確認中」が過去に記録されたことが記録されていない場合、非表示とし、一方、「差し戻し」又は「再確認中」が過去に記録されたことが記録されている場合、表示する。また、完了日時ラベル65については、前述の特定したタスクIDに対応する
図6の完了日時情報を取得し、取得した完了日時情報が特定する日時の情報を表示する。
【0104】
(処理‐タスク管理処理)
次に、タスク管理処理について説明する。「タスク管理処理」とは、管理処理であり、概略的には、管理システム100において行われる処理であり、例えば、各種データの送受信等を行う処理である。
図13は、タスク管理処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。この管理処理を実行するタイミングは任意であるが、例えば、管理システム100の電源をオンした後に起動することとして、当該処理が起動されたところから説明する。
【0105】
図14〜
図17は、タスク管理処理を説明するための図であり、特に、
図14〜
図16は、指示者及び実行者が相互に異なっている場合を説明する図であり、
図17は、指示者及び実行者が相互に同じである場合を説明する図である。また、
図14は、タスクの差し戻しが行われない場合を説明する図であり、また、
図15は、差し戻しが行われる場合を説明する図であり、
図16は、強制終了を説明する図である。また、これらの
図14〜
図17において、「番号」の欄は、説明の便宜上記載されている欄であり、また、「状態」欄はタスクの状態(つまり、進捗情報)を記載している欄であり、また、「イベント」欄は指示者又は実行者にて行われるイベントを記載している欄であり、また、「状態イメージ」欄は、タスクの状態のイメージを図示している欄であり、また、「指示者側表示例」欄は、指示タスク画面の一部を図示しているものであり、また、「実行者側表示例」欄は、実行タスク画面の一部を図示しているものである。「指示者側表示例」欄及び「実行者側表示例」欄における、指示タスク画面及び実行タスク画面の、期限ラベルの具体的な情報の図示は、説明の便宜上省略し、前述のように「・・・」にて図示している。ここでは、例えば、
図1の端末装置104のユーザが指示者としてタスクを作成した上で、端末装置101のユーザに当該タスクの実行者として実行させる場合を例示して、
図14〜
図17を参照しつつ説明する。
【0106】
図13のSA1において端末装置104の制御部17は、タスクを送信する。具体的には任意であるが、例えば、まず、指示者が端末装置104のタッチパッド12を介する所定操作を行った場合に、
図9の新規作成画面を表示する。次に、この新規作成画面において、指示者が当該画面の各欄に対応する情報を、タッチパッド12を介して入力して確定した場合に、当該入力された情報を受け付けた上で、また、自己の不図示の計時手段が計時した現在の日時を取得し、受け付けた各情報、及び取得した現在日時に基づいて、
図5の端末側タスク内容情報、及び
図6の端末側タスク状態情報を格納する。次に、当該格納した各情報を、サーバ装置2に、通信部11を介して送信する。なお、このように、情報又は信号の通信については、各装置の通信部を介して行うが、この通信部による処理の説明については、以下省略する。
【0107】
ここでは、例えば、指示者が、
図9の新規作成画面において、「タスク名欄31」=「CON打設計画書」、「指示者名欄32」=「DD DD」(当欄の情報は前述のように自動入力)」、「実行者名欄33」=「AA AA」、「期限欄34」=「2017年10月10日15時00分」、「画像欄35」=「File2−jpg」、及び「内容欄36」=「CON打設計画書を作成して下さい」を入力して確定した場合、これらの入力された情報を受け付けた上で、また、「現在の日時」=「2017年09月21日09時00分」を取得した場合、
図5の2段目に図示されている情報を格納し(特に、指示者情報及び実行者情報について、
図3のユーザ情報を参照して、入力されている氏名情報に対応する端末IDを特定して、特定した端末IDを格納する)、
図6の「タスクID」=「IDt002」、「指示日時情報」=「201709210900」、「完了日時情報」=「−」、「実行者側開封情報」=「未読」、「指示者側開封情報」=「未読」、及び「進捗情報」=「作成」(不図示)を格納する。
【0108】
なお、このように各情報が記録された後に、指示者が
図11の操作欄42の「指示タスク」画像をタップした場合、端末装置104の制御部17は、前述のようにして、記録されている情報に対応する各種情報を含む指示タスク画面を生成して、ディスプレイ13に表示する。ここでは、例えば、
図14の「番号」=「1」の「指示者側表示例」を含む指示タスク画面を表示する。
【0109】
一方、サーバ装置2の制御部23は、端末装置104から送信された情報を受信して、受信した情報を記録する。ここでは、例えば、
図5の端末側タスク内容情報に対応する情報を、
図7のサーバ側タスク内容情報に対応する情報として記録し、また、
図6の端末側タスク状態情報に対応する情報を、
図8のサーバ側タスク状態情報に対応する情報として記録する。
【0110】
図13のSB1において端末装置101の制御部17は、タスクを受信する。具体的には任意であるが、例えば、まず、サーバ装置2の制御部23が、前述の各情報を記録した場合に、記録した各情報を取得し、取得した情報における
図7の実行者情報として記録されている端末IDを特定し、特定した端末IDが識別する端末装置101に、当該取得した情報を送信する。次に、端末装置101の制御部17は、サーバ装置2からの送信された情報を受信して、受信した情報を記録する。ここでは、例えば、サーバ装置2が、
図7のサーバ側タスク内容情報に対応する情報、及び
図8のサーバ側タスク状態情報に対応する情報を送信し、端末装置101の制御部17は、これらの各情報を受信して、
図5の端末側タスク内容情報に対応する情報、及び
図6の端末側タスク状態情報に対応する情報として記録する。
【0111】
なお、このように各情報が記録された後に、実行者が
図10の操作欄42の「実行タスク」画像をタップした場合、端末装置101の制御部17は、前述のようにして、記録されている情報に対応する各種情報を含む実行タスク画面を生成して、ディスプレイ13に表示する。ここでは、例えば、
図14の「番号」=「1」の「実行者側表示例」を含む実行タスク画面を表示する。
【0112】
図13のSB2において端末装置101の制御部17は、タスクを開封する。具体的には任意であるが、例えば、実行者が端末装置101のタッチパッド12を介する所定操作(例えば、
図10の実行タスク画面にて、タスクに対応する欄をタップする操作等)を行った場合に、タップした欄に対応するタスクの各種情報を、
図5又は
図6の各情報から取得し、取得した各情報を表示する画面である実行者側詳細画面(不図示)を、ディスプレイ13に表示することにより開封する。また、この場合、端末装置101の制御部17は、
図6の端末側タスク状態情報において、当該タップした欄のタスクに対応するタスクID及び実行者側開封情報を特定した上で、特定した実行者側開封情報として「既読」を記録して更新し、特定したタスクIDを含む実行者側開封信号を生成して、生成した当該信号を、サーバ装置2に送信する。
【0113】
ここでは、例えば、「CON打設計画書」のタスクをタップした場合、
図5及び
図6の「IDt002」の各情報が表示されている実行者側詳細画面(不図示)を表示することにより開封し、
図6の「IDt002」に対応する実行者側開封情報として「既読」を記録して更新し、「IDt002」を含む実行者側開封信号を生成して送信する。なお、このように実行者側開封情報として「既読」が記録された後に、端末装置101の制御部17は、任意のタイミングで(実行者が実行タスク画面を表示するタイミング等)、例えば、
図14の「番号」=「2」の「実行者側表示例」を含む実行タスク画面を表示する。
【0114】
一方、サーバ装置2の制御部23は、端末装置101から送信された実行者側開封信号を受信して、
図8のサーバ側タスク状態情報において、当該信号に含まれているタスクIDに対応する実行者側開封情報を特定し、特定した実行者側開封情報として「既読」を記録して更新した上で、受信した実行者側開封信号を端末装置104に送信する。次に、端末装置104の制御部17は、サーバ装置2から送信された実行者側開封情報を受信して、
図6の端末側タスク状態情報において、当該信号に含まれているタスクIDに対応する実行者側開封情報を特定し、特定した実行者側開封情報として「既読」を記録して更新する。
【0115】
ここでは、例えば、サーバ装置2の制御部23は、「IDt002」を含む実行者側開封信号を受信して、
図8の「IDt002」に対応する実行者側開封情報として「既読」を記録して更新し、当該実行者側開封信号を送信する。次に、端末装置104の制御部17は、当該実行者側開封信号を受信して、
図6の「IDt002」に対応する実行者側開封情報として「既読」を記録して更新する。なお、このように実行者側開封情報として「既読」が記録された後に、端末装置104の制御部17は、任意のタイミングで(指示者が指示タスク画面を表示するタイミング等)、例えば、
図14の「番号」=「2」の「指示者側表示例」を含む指示タスク画面を表示する。
【0116】
図13のSB3において端末装置101の制御部17は、確認依頼を行う。具体的には任意であるが、例えば、実行者がSB2で開封したタスクを行った上で、端末装置101のタッチパッド12を介する所定操作(例えば、
図10の実行タスク画面にて、実行したタスクのチェックボックスを選択した上で、図面右上のチェックボタンをタップする操作等)を行った場合に、
図6のタスク側状態情報において、選択したチェックボックスに対応するタスクのタスクID及び進捗情報を特定した上で、特定した進捗情報として「確認中」を記録して更新し、特定したタスクIDを含む確認依頼信号を生成して、生成した当該信号を、サーバ装置2に送信する。
【0117】
ここでは、例えば、実行者が、「CON打設計画書」のタスクを行った上で、
図10の「CON打設計画書」のタスクのチェックボックスを選択した上で、図面右上のチェックボタンをタップした場合、
図6の「IDt002」に対応する進捗情報として「確認中」を記録して更新し、「IDt002」を含む確認依頼信号を生成して送信する。なお、このように進捗情報として「確認中」が記録された後に、端末装置101の制御部17は、任意のタイミングで、例えば、
図14の「番号」=「3」の「実行者側表示例」を含む実行タスク画面を表示する。
【0118】
一方、サーバ装置2の制御部23は、端末装置101から送信された確認依頼信号を受信して、
図8のサーバ側タスク状態情報において、当該信号に含まれているタスクIDに対応する進捗情報を特定し、特定した進捗情報として「確認中」を記録して更新した上で、受信した確認依頼信号を端末装置104に送信する。ここでは、例えば、「IDt002」を含む確認依頼信号を受信して、
図8の「IDt002」に対応する進捗情報として「確認中」を記録して更新した上で、当該確認依頼信号を送信する。
【0119】
図13のSA2において端末装置104の制御部17は、確認依頼を受信する。具体的には任意であるが、例えば、サーバ装置2から送信された確認依頼信号を受信して、
図6の端末側タスク状態情報において、当該信号に含まれているタスクIDに対応する進捗情報を特定し、特定した進捗情報として「確認中」を記録して更新する。
【0120】
ここでは、例えば、「IDt002」を含む確認依頼信号を受信して、
図6の「IDt002」に対応する進捗情報として「確認中」を記録して更新する。なお、このように進捗情報として「確認中」が記録された後に、端末装置104の制御部17は、任意のタイミングで、例えば、
図14の「番号」=「3」の「指示者側表示例」を含む実行タスク画面を表示する。
【0121】
図13のSA3において端末装置104の制御部17は、確認依頼を開封する。具体的には任意であるが、例えば、指示者が端末装置101のタッチパッド12を介する所定操作(例えば、
図11の指示タスク画面にて、タスクに対応する欄をタップする操作等)を行った場合に、タップした欄に対応するタスクの各種情報を、
図5又は
図6の各情報から取得し、取得した各情報を表示する画面である指示者側詳細画面(不図示)を、ディスプレイ13に表示することにより開封する。また、この場合、端末装置101の制御部17は、
図6の端末側タスク状態情報において、当該タップした欄のタスクに対応するタスクID及び実行者側開封情報を特定した上で、特定した指示者側開封情報として「既読」を記録して更新し、特定したタスクIDを含む指示者側開封信号を生成して、生成した当該信号を、サーバ装置2に送信する。
【0122】
ここでは、例えば、
図14の「番号」=「3」の「指示者側表示例」を含む実行タスク画面における、状態ラベルである「確認中」に着目して、「CON打設計画書」のタスクをタップした場合、
図5及び
図6の「IDt002」の各情報が表示されている指示者側詳細画面(不図示)を表示することにより開封し、
図6の「IDt002」に対応する実行者側開封情報として「既読」を記録して更新し、「IDt002」を含む実行者側開封信号を生成して送信する。なお、このように指示者側開封情報として「既読」が記録された後に、端末装置104の制御部17は、任意のタイミングで、例えば、
図14の「番号」=「4」の「指示者側表示例」を含む実行タスク画面を表示する。
【0123】
一方、サーバ装置2の制御部23は、端末装置104から送信された指示者側開封信号を受信して、
図8のサーバ側タスク状態情報において、当該信号に含まれているタスクIDに対応する指示者側開封情報を特定し、特定した指示者側開封情報として「既読」を記録して更新した上で、受信した指示者側開封信号を端末装置104に送信する。次に、端末装置101の制御部17は、サーバ装置2から送信された指示者側開封情報を受信して、
図6の端末側タスク状態情報において、当該信号に含まれているタスクIDに対応する指示者側開封情報を特定し、特定した指示者側開封情報として「既読」を記録する。
【0124】
ここでは、例えば、サーバ装置2の制御部23は、「IDt002」を含む指示者側開封信号を受信して、
図8の「IDt002」に対応する指示者側開封情報として「既読」を記録して更新し、当該指示者側開封信号を送信する。次に、端末装置104の制御部17は、当該指示者側開封信号を受信して、
図6の「IDt002」に対応する指示者側開封情報として「既読」を記録して更新する。なお、このように指示者側開封情報として「既読」が記録された後に、端末装置101の制御部17は、任意のタイミングで、例えば、
図14の「番号」=「4」の「実行者側表示例」を含む指示タスク画面を表示する。
【0125】
図13のSA4において端末装置104の制御部17は、差し戻しを行うか否かを判定する。具体的には任意であるが、例えば、指示者がSA2において開封した確認依頼に対応するタスクの実行結果を確認した上で、端末装置101のタッチパッド12を介する所定操作に基づいて判定する。そして、指示者が、タスクの実行結果が不適切であるものと判断して、指示者側詳細画面(不図示)の「差し戻し」ボタンをタップした場合、差し戻しを行うものと判定し(SA4のYES)、SA1に移行する。また、指示者が、タスクの実行結果が適切であるものと判断して、タスクを完了するための操作(例えば、
図11の実行タスク画面にて、実行したタスクのチェックボックスを選択した上で、図面右上のチェックボタンをタップする操作等)を行った場合、差し戻しを行わないものと判定し(SA4のNO)、SA5に移行する。ここでは、例えば、指示者が、「CON打設計画書」のタスクの実行結果が適切でないものと判断して、「CON打設計画書」の指示者側詳細画面(不図示)の「差し戻し」ボタンをタップした場合、差し戻しを行うものと判定し、また、指示者が、「CON打設計画書」のタスクの実行結果が適切であるものと判断して、タスクを完了するための操作を行った場合、差し戻しを行わないものと判定する。
【0126】
図13のSA5において端末装置104の制御部17は、確認済を送信する。具体的には任意であるが、例えば、
図6のタスク側状態情報において、SA4にてタスクを完了するための操作にて選択したチェックボックスに対応するタスクのタスクID及び進捗情報を特定した上で、特定した進捗情報として「完了」を記録して更新し、特定したタスクIDを含む確認済信号を生成して、生成した当該信号を、サーバ装置2に送信する。
【0127】
ここでは、例えば、
図10の「CON打設計画書」のタスクのチェックボックスを選択した上で、図面右上のチェックボタンをタップしたので、
図6の「IDt002」に対応する進捗情報として「完了」を記録して更新し、「IDt002」を含む確認済信号を生成して送信する。なお、このように進捗情報として「完了」が記録された後に、端末装置101の制御部17は、任意のタイミングで、例えば、
図14の「番号」=「5」の「指示者側表示例」に示すように、当該タスクの情報を実行タスク画面から消去し、
図12の完了タスク画面に表示する。
【0128】
一方、サーバ装置2の制御部23は、端末装置104から送信された確認済信号を受信して、
図8のサーバ側タスク状態情報において、当該信号に含まれているタスクIDに対応する進捗情報を特定し、特定した進捗情報として「完了」を記録して更新した上で、受信した確認済信号を端末装置101に送信する。ここでは、例えば、「IDt002」を含む確認済を受信して、
図8の「IDt002」に対応する進捗情報として「完了」を記録して更新した上で、当該確認依頼信号を送信する。
【0129】
図13のSB4において端末装置101の制御部17は、確認済を受信する。具体的には任意であるが、例えば、サーバ装置2から送信された確認済信号を受信して、
図6の端末側タスク状態情報において、当該信号に含まれているタスクIDに対応する進捗情報を特定し、特定した進捗情報として「完了」を記録して更新する。
【0130】
ここでは、例えば、「IDt002」を含む確認依頼信号を受信して、
図6の「IDt002」に対応する進捗情報として「完了」を記録して更新する。なお、このように進捗情報として「確認中」が記録された後に、端末装置101の制御部17は、任意のタイミングで、例えば、
図14の「番号」=「5」の「実行者側表示例」に示すように、当該タスクの情報を実行タスク画面から消去し、
図12の完了タスク画面に表示する。
【0131】
なお、
図3のSA4において差し戻しを行うものと判定した(SA4のYES)後の再度のSA1において、端末装置104の制御部17は、タスクを再度送信する。具体的には任意であるが、例えば、まず、
図6のタスク側状態情報において、SA4にて「差し戻し」ボタンがタップされたタスクのタスクIDを特定し、特定したタスクIDに対応する実行者側開封情報、指示者側開封情報、及び進捗情報として、「未読」、「未読」、及び「差し戻し」を記録して更新する。次に、前述の説明と同様にして、これらの更新結果が反映された
図6の端末側タスク状態情報及び
図5の端末側タスク内容情報を送信する。なお、ここでは、指示者が、差し戻しの理由を指示者側詳細画面(不図示)のコメント欄に記載することにより、この記載した情報もサーバ装置2を介して端末装置101に送信され、当該差し戻し理由が実行者側詳細画面(不図示)に反映され、実行者が、当該実行者側詳細画面(不図示)を開くことにより当該差し戻しの理由が確認できるように構成されていることとする。
【0132】
なお、このように進捗情報として「差し戻し」が記録された後に、端末装置104の制御部17は、任意のタイミングで、例えば、
図15の「番号」=「6」の「指示者側表示例」を含む指示タスク画面を表示する。
【0133】
この後、各処理が再度行われることになるが、前述の処理と異なる処理について説明する。具体的には、
図13の再度のSB1においても、
図6の進捗情報として「差し戻し」を記録して更新することになるので、端末装置104の制御部17は、任意のタイミングで、例えば、
図15の「番号」=「6」の「実施者側表示例」を含む指示タスク画面を表示する。そして、再度のSB2の後の再度のSB3においては、進捗情報として「確認中」ではなく「再確認中」を記録して更新することなる。そして、各処理を行うことにより、
図15の各表示例を表示することになる。これにて、
図13のフローチャートの説明を終了する。
【0134】
(処理‐タスク管理処理‐強制完了)
また、タスク管理処理において、タスクの管理を強制的に完了する場合、指示者が、指示者側詳細画面(不図示)の「削除」ボタンを押下することにより、タスクが完了することになる。この場合、端末装置104の制御部17が、「削除」ボタンがタップされたタスクに対応する進捗情報として「完了」を記録して更新し、また、端末装置101と通信を行うことにより、端末装置101側の進捗情報についても「完了」を記録して更新することにより、強制的に完了する。そして、開封後にタスクを強制的に完了する場合、
図16の各表示例を表示することなる。
【0135】
(処理‐タスク管理処理‐指示者及び実行者が相互に同一のユーザである場合)
また、タスク管理処理において、指示者及び実行者が相互に同一のユーザである場合も想定されるが、この場合、ユーザがタスクを生成して、生成したタスクを実行した後に、タスクを完了するための操作を行うことになるので、
図17の各表示例を表示することなる。これにて、タスク管理処理の説明を終了する。
【0136】
(本実施の形態の効果)
本実施の形態によれば、タスクに対する権限に基づいてタスクを管理することにより、例えば、タスクに対する権限に応じてタスクを効率的に行う事が可能となる。
【0137】
また、少なくとも指示者及び実行者の相互間でタスクを連携させて管理することにより、例えば、少なくとも指示者及び実行者で行われるタスクを効率的に行う事が可能となる。また、例えば、タスクに対する権限に従ってタスクを適切に行う事が可能となる。
【0138】
また、指示者が指示するべきタスクを生成してから、当該生成したタスクを実行者が実行するまでの間においてタスクを管理することにより、例えば、タスクの実行漏れを防止する事が可能となる。
【0139】
また、実行者がタスクを実行したことを確認する依頼を指示者に行ってから、当該依頼に応じて指示者がタスクを実行したことを確認するまでの間においてタスクを管理することにより、例えば、タスクの確認漏れを防止する事が可能となり、また、タスクの実行品質の管理を行う事が可能となる。
【0140】
また、タスクの実行結果が不適切であるものと判断した場合に差し戻して、タスクを実行者に再度実行させることにより、例えば、タスクの実行品質を向上させる事が可能となる。
【0141】
また、タスクの状態を管理することにより、例えば、タスクの状態を管理することができるので、状態を把握してタスクを効率的に行う事が可能となる。
【0142】
また、複数のタスクをタスクの状態又は属性に基づいて集計し、集計結果を表示することにより、例えば、タスクの状態又は属性に関する数値を視認させることができるので、タスクの早期実行を促す事が可能となる。
【0143】
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
【0144】
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。
【0145】
(分散や統合について)
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。例えば、端末装置1の少なくとも一部の機能をサーバ装置2に設けたり、あるいは、逆に、サーバ装置2の少なくとも一部の機能を端末装置1に設けたりしてもよい。また、例えば、各端末装置1の間の通信において、サーバ装置2の中継が不要である場合、サーバ装置2を省略してもよい。
【0146】
(形状、数値、構造、時系列について)
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
【0147】
(実行タスク数ラベル、及び指示タスク数ラベルについて)
また、上記実施の形態の
図10の実行タスク数ラベル421、及び指示タスク数ラベル422については、本日期限のタスクの個数及び期限を過ぎたタスクの個数を表示するものと説明したが、これに限らず、ユーザが設定した条件(例えば、期限が明日か又は本日のタスクの合計個数を表示する、あるいは、進捗状態が「差し戻し」又は「再確認中」であるタスクの合計個数を表示する等の任意の条件)に該当するタスクの個数を表示してもよい。
【0148】
(アイコンバッジについて)
また、上記実施の形態の管理システム100にて実現される機能を実行するアプリケーションを端末装置1にインストールした場合において、当該アプリケーションの画面を開くためのアイコンをディスプレイ13に表示し、
図10の実行タスク数ラベル421又は指示タスク数ラベル422の如きアイコンバッジを、当該アイコンの周囲又は一部に表示してもよい。このように構成した場合、当該アプリケーションの画面を開いていない状態でも、期限間近又は過ぎた優先度が高いタスクの存在と当該タスクの数をユーザに知らせることが可能となる。
【0149】
(第4の管理処理について)
また、管理システム100が、タスクを実行するべき位置と関連付けてタスクを管理する処理を行うように構成してもよい。具体的な実装は任意であるが、例えば、
図5又は
図6のタスクIDに対して、実行位置情報を関連付けて格納した上で、端末装置1の制御部17が、当該実行位置情報に基づいて処理を行うように構成してもよい。なお、「実行位置情報」とは、タスクを実行するべき位置であり、具体的には、位置検出部14にて検出可能な位置であり、例えば、建物8階A工区等である。そして、
図13のSA1において説明した場合と同様にして、指示者が実行位置情報も入力することにより、当該実行位置情報が記録されることとする。そして、
図13のSB3にて確認依頼を行う場合に、実行者の端末装置1の制御部17が、位置検出部14が検出した自己の位置を取得し、取得した位置と前述の記録された実行位置情報が特定する位置とを比較して、これらの位置が一致している場合に、確認依頼信号を送信し、一致していない場合に、確認依頼信号を送信しないように構成してもよい。このように構成した場合、タスクを実行するべき位置と関連付けてタスクを管理することにより、例えば、タスクを当該タスクに対応する場所で行ったことを示すことができるので、タスクの実行に関する信頼性を向上させる事が可能となる。
【0150】
(第5の管理処理について)
また、管理システム100が、タスクを実行するために移動するべきルートを出力する処理を行うように構成してもよい。具体的な実装は任意であるが、例えば、前述の「(第4の管理処理について)」で説明した場合と同様にして、
図5又は
図6のタスクIDに対して、実行位置情報を関連付けて格納した上で、端末装置1の制御部17が、当該実行位置情報を含む
図5又は
図6の各情報に基づいて、実行者がタスクを実行するために移動するべきルートを生成して、生成したルートをディスプレイ13に表示して出力してもよい。ここでのルートの具体的な生成手法は任意であるが、例えば、期限情報に着目して、期限情報が現在日時に近いものから遠いもの順にタスクを実行する(なお、期限を過ぎているものは、過ぎていないものより先に実行する)ルートを生成してもよいし、又は、期限がくるまでに比較的時間に余裕がある場合、実行者の移動距離が短くなるようにルートを生成してもよいし、又は、管理システム100が適用される建築現場の作業の作業場所を避けることより、当該作業の邪魔にならないようにルートを生成してもよい。このように構成した場合、タスクを実行するために移動するべきルートを出力することにより、例えば、経験年数に関わらずに適切なルートにて移動することができるので、タスクを効率的に実行する事が可能となる。
【0151】
(第6の管理処理について)
また、管理システム100が、実行者又は指示者に携帯される端末装置の位置に対応付けられているタスクを特定し、特定した当該タスクを端末装置に出力する処理を行うように構成してもよい。具体的な実装は任意であるが、例えば、まず、前述の「(第4の管理処理について)」で説明した場合と同様にして、
図5又は
図6のタスクIDに対して、実行位置情報を関連付けて格納することにより、
図7又は
図8のタスクIDに対しても、実行位置情報を関連付けて格納し、また、端末装置1が位置検出部14にて検出した自己の位置及び端末IDを常時サーバ装置2に送信するようにして、サーバ装置2側で端末装置1の位置をリアルタイムで把握できるように構成する。そして、サーバ装置2の制御部23が、端末装置1の位置を取得した場合に、
図7又は
図8の各情報を参照して、当該取得した位置に対応付けられているタスクIDを特定し、特定したタスクIDに関連する情報を送信して(つまり、プッシュ送信して)、当該端末装置1のディスプレイ13に当該タスクを表示してもよい。なお、ここでの「取得した位置に対応付けられているタスクID」とは、取得した位置と実行位置情報が特定する位置とが相互に一致している場合、及び、これらの各位置が相互に周辺位置である場合(つまり、各位置の間の距離が所定距離(例えば、3m〜5m等)以内である場合等を含む冗長性をもたせた概念である。また、ディスプレイ13に当該タスクを表示する場合、指示者に気付かせるために、端末装置1の不図示のスピーカーから音声メッセージ(例えば、「この付近で実行するべきタスクがあります。ディスプレイを確認してください」、あるいは、「この付近で確認するべきタスクがあります。ディスプレイを確認してください」等)又は案内音を出力してもよい。なお、この機能については、端末装置1側のみで実現してもよい。このように構成した場合、実行者又は指示者に携帯される端末装置1の位置に対応付けられているタスクを特定し、特定した当該タスクを端末装置1に出力することにより、例えば、実行者又は指示者の位置に対応するタスク(例えば、実行者又は指示者の現在位置付近にて実行又は確認できるタスク)を出力することができ、タスクの早期実行を促す事が可能となる。
【0152】
(第7の管理処理について)
また、管理システム100が、少なくとも指示者及び実行者を含む複数の構成員を有する組織において、複数の構成員と関連付けてタスクを管理する処理を行うように構成してもよい。具体的な実装は任意であるが、例えば、
図7及び
図8に示すように、サーバ装置2の記録部22に各ユーザのタスクに関する情報が格納されていることに着目して、サーバ装置2の制御部23が、ユーザ毎にタスク(つまり、ユーザが指示者となっているタスク、実行者となっているタスク)を集計して、各ユーザの現状のタスクの数を、サーバ装置2の不図示のディスプレイに表示したり、端末装置1と通信して当該端末装置1のディスプレイ13に表示したりしてもよい。この場合、例えば、
図4に示すユーザの組織図の画像を表示した上で、表示した組織図における対応するユーザの周辺にアイコンバッジの如き形式で数を表示してもよい。なお、ここでの集計については、ユーザが指定した集計条件(例えば、本日期限のタスクの数を表示する等)に従って行われるように構成することにより、ユーザの意図に沿った情報を表示できるように構成してもよい。このように構成した場合、複数の構成員と関連付けてタスクを管理することにより、例えば、複数の構成員が存在してタスクの管理が煩雑となる可能性がある場合であっても、タスクの管理を効率的に行う事ができ、タスクを効率的に行う事が可能となる。
【0153】
(実行者について)
また、上記実施の形態では、タスクの実行者を指示者が入力する場合について説明したが、これに限らない。例えば、タスクの各情報に基づいて、端末装置1又はサーバ装置2が自動的に実行者を選択して入力するように構成してもよい。このように構成した場合、ユーザが、建築現場にて改善するべき不具合を発見して、行うべきタスクを把握したにも関わらず、当該タスクを実行する担当部署を把握できない場合においても確実にタスクを実行させることが可能となる。
【0154】
(実行者及び指示者の人数について)
また、上記実施の形態で説明した実行者及び指示者については、複数人ずつ存在する場合があるが、この場合、実施の形態で説明した新規作成画面にて複数人ずつ入力してタスクを生成した上で、タスク管理処理を行ってもよい。
【0155】
(転送について)
また、タスクを転送してもよい。例えば、自己が実行者として割り当てられたタスクについて、他者に管理及び実行を行わせたい場合、端末装置1のタッチパッドを介する所定操作にて、指示者情報及び実行者情報を変更して送信することにより、他者に転送することができる。また、例えば、自己が実行者として割り当てられたタスクについて、自己が管理し、他者に実行を行わせたい場合、端末装置1のタッチパッドを介する所定操作にて、指示者情報を及び実行者情報を変更して送信することにより、自己が管理し、他者に実行させてもよい。なお、このように転送する場合、指示者側からのタスクに関する情報を一部変更することになるので、パスワード等にて認証が行われた場合にのみ実行できるように構成してもよい。
【0156】
(組織図の表示例について(その1))
また、「(第7の管理処理について)」にて説明した組織図の画像については、任意の形式にて表示することができ、例えば、以下に示すように表示してもよい。
図18及び
図19は、組織図の表示例である。なお、
図18及び
図19では、説明の便宜上、
図4に図示している組織とは異なる組織の図の表示例を示している。特に、
図18は、各ユーザのタスクの数を表示する画面である第1組織図画面の表示例であり、また、
図19は、1人のユーザ(「XX XX」のユーザ)を基準にしたタスクの数を表示する(つまり、タスクの流れを表示する)画面である第2組織図画面の表示例である。
【0157】
ここで、
図18及び
図19の実行タスク数ラベル71は、ユーザの実行タスクの数を表示する画像である。また、
図19の第1転送タスク数ラベル81は、基準となる1人のユーザ(
図19では「XX XX」のユーザ)が実行者となっているタスクを転送した数(つまり、基準となる1人のユーザに転送したタスクの数)を表示した画像であり、また、起票数ラベル82は、基準となる1人のユーザに関連するタスクの起票数(つまり、タスクを生成した数)を表示した画像である。なお、
図18及び
図19では、説明の便宜上、これらの各ラベルについては、実線の円形(符号71)、実線の矩形(符号81)、及び実線の三角形(符号82)にて、対応するユーザの名称の周辺に表示する場合を例示しているが、表示態様は、各ラベルを相互に識別できる限りにおいて任意であり、例えば、相互に異なる色にて表示するように構成してもよい。
【0158】
また、
図19では、上記実施の形態の概念と「(転送について)」の概念とを組み合わせた場合の各タスクの数を表示している。そして、これらの
図18及び
図19の各画面を表示する具体的な処理は任意であるが、例えば、
図7及び
図8に示すように、サーバ装置2の記録部22に各ユーザのタスクに関する情報が格納されていることに着目して、ユーザが端末装置1のタッチパッド12を介する所定操作を行った場合に、端末装置1の制御部17が、サーバ装置2との間の通信を介して、サーバ装置2の記録部22の情報にアクセスして、当該アクセスした情報に基づいて表示することとする。
【0159】
例えば、
図18の第1組織図画面については、
図7の実行者情報を基準にして、各ユーザの実行タスクを集計して、集計結果を実行タスク数ラベル71として表示する。このように処理することにより、例えば、
図18の左下に図示されている「XX XX」のユーザの実行タスクの個数が8個であること、及び隣の「XX DD」のユーザの実行タスクの個数が2個であること等を示すことが可能となる。
【0160】
例えば、
図19の第2組織図画面については、
図7のサーバ側タスク内容情報に、起票者(つまり、タスクを生成したユーザ)を特定する起票者情報も対応付けられて格納されており、また、転送を行った場合、転送を行ったユーザを特定する転送者情報も対応付けられて格納されていることとする。特に、起票者と指示者とが相互に一致することが想定されている場合、
図7の指示者情報と同一の情報を起票者情報として格納するように構成してもよいし、あるいは、起票者と指示者とが相互に一致しないことが想定されている場合、
図7の指示者情報とは別に起票者情報をユーザから受け付けて格納するように構成してもよい。また、転送者情報については、
図7の実行者情報が特定するユーザが転送を行う場合、当該自己の端末装置1のタッチパッド12を介して転送先を指定する所定操作を行った場合に、転送を行う当該ユーザの端末装置1の端末IDが転送者情報として記録され、また、転送先として指定したユーザの端末装置1の端末IDが実行者情報として上書き記録されることとしてもよい。そして、
図19の第2組織図画面については、ユーザが、端末装置1のタッチパッド12を介して、第2組織図画面にて基準とするユーザを選択した場合に、端末装置1の制御部17が、
図7の情報において、選択されたユーザが携帯する端末装置1の端末IDが実行者情報として記録されているタスクを集計し、集計結果を実行タスク数ラベル71として表示する。また、選択されたユーザが携帯する端末装置1の端末IDが実行者情報として記録されているタスクを特定し、
図7では不図示であるが、転送者情報を基準にして、転送者情報毎の前述の特定したタスクを集計し、集計結果を第1転送タスク数ラベル81として表示し、また、
図7では不図示であるが、起票者情報を基準にして、起票者情報毎の前述の特定したタスクを集計し、集計結果を起票数ラベル82として表示する。なお、ここでは、例えば、起票数ラベル82については、第2組織図画面では、基準とするユーザについては、
図19のように、図示しないこととしてもよい。また、
図18及び
図19の各ラベルが表示している情報をユーザに認識させるために、これらの各ラベルの凡例を表示してもよい。
【0161】
このように処理することにより、
図19の左下に図示されている「XX XX」のユーザが実行者となっているタスクの個数が8個であること、「XX CC」のユーザが転送者となっており「XX XX」のユーザが実行者となっているタスクの個数が3個であること、「XX CC」のユーザが起票者となっており「XX XX」のユーザが実行者となっているタスクの個数が1個であること等を示すことが可能となる。
【0162】
(組織図の表示例について(その2))
また、「(組織図の表示例について(その1))」で説明した
図18の第1組織図画面及び
図19の第2組織図画面において、その他の任意の情報を表示するように構成してもよい。
【0163】
例えば、
図18及び
図19において、指示タスク数ラベルを表示するように構成してもよい。指示タスク数ラベルは、ユーザの指示タスクの数を表示する画像である。詳細には、
図7の指示者情報を基準にして、各ユーザの指示タスクを集計して、集計結果を指示タスク数ラベルとして表示してもよい。
【0164】
また、例えば、
図19において、第2転送タスク数ラベル及び基準実行タスク数ラベルを表示するように構成してもよい。第2転送タスク数ラベルは、基準となる1人のユーザ(
図19では「XX XX」のユーザ)に転送したタスクの数を表示した画像であり、また、基準実行タスク数ラベルは、基準となる1人のユーザが指示者となっているタスクにおいて、各ユーザが実行者となっているタスクの数を表示した画像である。詳細には、前述のように、
図7のサーバ側タスク内容情報に、転送者情報が対応付けられて格納されていることととする。そして、ユーザが、端末装置1のタッチパッド12を介して、第2組織図画面にて基準とするユーザを選択した場合に、端末装置1の制御部17が、
図7の情報において、選択されたユーザが携帯する端末装置1の端末IDが指示者情報として記録されているタスクを特定し、
図7では不図示であるが、転送者情報を基準にして、転送者情報毎の前述の特定したタスクを集計し、集計結果を第2転送タスク数ラベルとして表示し、また、
図7の実行者情報を基準にして、実行者情報毎の前述の特定したタスクを集計し、集計結果を基準実行タスク数ラベルとして表示してもよい。
【0165】
(組織図の表示例について(その3))
また、前述の「(組織図の表示例について(その1))」及び「(組織図の表示例について(その2))」で説明した概念について、第1組織図画面及び第2組織図画面にて表示する各ラベルの情報については、ユーザが指定可能となるように構成してもよい。
【0166】
(付記)
付記1の管理システムは、指示者が実行者に対して指示するタスクを管理する管理システムであって、少なくとも前記指示者及び前記実行者の前記タスクに対する権限に基づいて、前記タスクを管理する管理処理を行う管理手段、を備える。
【0167】
付記2の管理システムは、付記1に記載の管理システムにおいて、前記管理手段は、少なくとも前記指示者及び前記実行者の相互間で前記タスクを連携させて管理する処理、を前記管理処理として行う。
【0168】
付記3の管理システムは、付記1又は2に記載の管理システムにおいて、前記管理手段は、前記指示者が指示するべき前記タスクを生成してから、当該生成した前記タスクを前記実行者が実行するまでの間において前記管理処理を行う。
【0169】
付記4の管理システムは、付記1から3の何れか一項に記載の管理システムにおいて、前記管理手段は、前記実行者が前記タスクを実行したことを確認する依頼を前記指示者に行ってから、当該依頼に応じて前記指示者が前記タスクを実行したことを確認するまでの間において前記管理処理を行う。
【0170】
付記5の管理システムは、付記4に記載の管理システムにおいて、前記管理手段は、実行済の前記タスクを前記実行者に再度実行させる処理、を前記管理処理として行う。
【0171】
付記6の管理システムは、付記1から5の何れか一項に記載の管理システムにおいて、前記管理手段は、前記タスクの状態を管理する処理、を前記管理処理として行う。
【0172】
付記7の管理システムは、付記1から6の何れか一項に記載の管理システムにおいて、前記管理手段は、複数の前記タスクを前記タスクの状態又は属性に基づいて集計し、集計結果を表示する処理、を前記管理処理として行う。
【0173】
付記8の管理システムは、付記1から7の何れか一項に記載の管理システムにおいて、前記管理手段は、前記タスクを実行するべき位置と関連付けて前記タスクを管理する処理、を前記管理処理として行う。
【0174】
付記9の管理システムは、付記1から8の何れか一項に記載の管理システムにおいて、前記管理手段は、前記タスクを実行するために移動するべきルートを出力する処理、を前記管理処理として行う。
【0175】
付記10の管理システムは、付記1から9の何れか一項に記載の管理システムにおいて、前記管理手段は、前記実行者又は前記指示者に携帯される端末装置の位置に対応付けられている前記タスクを特定し、特定した当該タスクを前記端末装置に出力する処理、を前記管理処理として行う。
【0176】
付記11の管理システムは、付記1から10の何れか一項に記載の管理システムにおいて、前記管理手段は、少なくとも前記指示者及び前記実行者を含む複数の構成員を有する組織において、前記複数の構成員と関連付けて前記タスクを管理する処理、を前記管理処理として行う。
【0177】
付記12の管理プログラムは、指示者が実行者に対して指示するタスクを管理する管理プログラムであって、コンピュータを、少なくとも前記指示者及び前記実行者の前記タスクに対する権限に基づいて、前記タスクを管理する管理処理を行う管理手段、として機能させる。
【0178】
(付記の効果)
付記1に記載の管理システムによれば、タスクに対する権限に基づいてタスクを管理することにより、例えば、タスクに対する権限に応じてタスクを効率的に行う事が可能となる。
【0179】
付記2に記載の管理システムによれば、少なくとも指示者及び実行者の相互間でタスクを連携させて管理することにより、例えば、少なくとも指示者及び実行者で行われるタスクを効率的に行う事が可能となる。また、例えば、タスクに対する権限に従ってタスクを適切に行う事が可能となる。
【0180】
付記3に記載の管理システムによれば、指示者が指示するべきタスクを生成してから、当該生成したタスクを実行者が実行するまでの間においてタスクを管理することにより、例えば、タスクの実行漏れを防止する事が可能となる。
【0181】
付記4に記載の管理システムによれば、実行者がタスクを実行したことを確認する依頼を指示者に行ってから、当該依頼に応じて指示者がタスクを実行したことを確認するまでの間においてタスクを管理することにより、例えば、タスクの確認漏れを防止する事が可能となり、また、タスクの実行品質の管理を行う事が可能となる。
【0182】
付記5に記載の管理システムによれば、タスクの実行結果が不適切であるものと判断した場合に差し戻して、タスクを実行者に再度実行させることにより、例えば、タスクの実行品質を向上させる事が可能となる。
【0183】
付記6に記載の管理システムによれば、タスクの状態を管理することにより、例えば、タスクの状態を管理することができるので、状態を把握してタスクを効率的に行う事が可能となる。
【0184】
付記7に記載の管理システムによれば、複数のタスクをタスクの状態又は属性に基づいて集計し、集計結果を表示することにより、例えば、タスクの状態又は属性に関する数値を視認させることができるので、タスクの早期実行を促す事が可能となる。
【0185】
付記8に記載の管理システムによれば、タスクを実行するべき位置と関連付けてタスクを管理することにより、例えば、タスクを当該タスクに対応する場所で行ったことを示すことができるので、タスクの実行に関する信頼性を向上させる事が可能となる。
【0186】
付記9に記載の管理システムによれば、タスクを実行するために移動するべきルートを出力することにより、例えば、経験年数に関わらずに適切なルートにて移動することができるので、タスクを効率的に実行する事が可能となる。
【0187】
付記10に記載の管理システムによれば、実行者又は指示者に携帯される端末装置の位置に対応付けられているタスクを特定し、特定した当該タスクを端末装置に出力することにより、例えば、実行者又は指示者の位置に対応するタスク(例えば、実行者又は指示者の現在位置付近にて実行又は確認できるタスク)を出力することができ、タスクの早期実行を促す事が可能となる。
【0188】
付記11に記載の管理システムによれば、複数の構成員と関連付けてタスクを管理することにより、例えば、複数の構成員が存在してタスクの管理が煩雑となる可能性がある場合であっても、タスクの管理を効率的に行う事ができ、タスクを効率的に行う事が可能となる。
【0189】
付記12に記載の管理プログラムによれば、タスクに対する権限に基づいてタスクを管理することにより、例えば、タスクに対する権限に応じてタスクを効率的に行う事が可能となる。