【実施例1】
【0021】
以下、本発明の実施例1について、
図1〜
図7に基づいて説明する。1は本発明の防水リモコンである。この防水リモコン1は、下部に電池収納室2が設けられたフレーム体3
と、前記電池収納室2に対応する開口部4を下部に有する防水カバー5と、前記電池収納室2を覆う電池蓋6とを有する。前記防水リモコン1は、前後方向に長く、左右幅寸法が高さ寸法より大きく形成されている。
【0022】
前記防水カバー5は、防水性を有し、伸縮性及び可撓性を有するシリコンゴム等の材質により一体形成され、
図2及び
図6に示すように、前記開口部4を広げるように引っ張り、開口部4が拡張した状態で、前記防水カバー5内にフレーム体3を挿入することで、フレーム体3に防水カバー5を密着状態で外装することができる。
【0023】
前記フレーム体3の上面には、複数のスイッチ11,11・・・が設けられている。これら複数のスイッチ11,11・・・は、硬質な回路基板12に実装され、押圧式又は接触式の作動部13を有する。また、
図1に示すように、防水カバー5を取付ける前の状態で、複数のスイッチ11,11・・・及び回路基板12の上面は露出している。
【0024】
前記防水カバー5は中空構造であって、その上板部14に複数の前記スイッチ11,11・・・に対応する複数の操作部15〜15Tが設けられ、その下板部16に前記開口部4が形成されている。また、前記上板部14と下板部16の左右は、外周が湾曲状の左,右側板部17L,17Rにより連結され、さらに、前記上板部14と下板部16と左,右側板部17L,17Rの前後は、平板状の前板部18と後板部19により塞がれている。
【0025】
前記防水リモコン1が例えばテレビ用の場合、前記操作部として、前側から左右に電源操作部15,入力切替操作部15A、左右に3つ並んだモード操作部15B,15C,15D、左右に3列並ぶと共に、前後に4行並んだ数値操作部15E〜15P、左の音量操作部15Q、右の選局操作部15Rと、これら音量操作部15Qと選局操作部15Rの間で前後に並んだ画面表示操作部15Sと消音操作部15Tとを備える。
【0026】
この場合、前記音量操作部15Qと選局操作部15Rは、前後方向に長く形成されて前後2つのスイッチ11,11を操作可能であり、これら2つのスイッチ11,11に対応して2つの操作凹部22,22が設けられる。これに対し、他の操作部は、1つのスイッチ11のみを操作可能であり、一つのスイッチ11に対応して一つの操作凹部22が設けられる。従って、例えば、音量操作部15Qでは、2つのスイッチ11,11の一方(前側のスイッチ)を押す操作を行うことにより音量を上げ、他方(後側のスイッチ)を押す操作を行うことにより音量を下げることができる。
【0027】
図4などに示すように、前記操作部15〜15Tは、前記防水カバー5の上板部14の上面に、操作凸部21をそれぞれ有すると共に、前記上板部14の下面14Kには、前記スイッチ11を収納する操作凹部22を有し、前記下面14Kが前記回路基板12に当接する。
【0028】
また、前記上板部14において、下面14Kが回路基板12に当接する部分が当接部23であり、この当接部23は、上板部14の前記フレーム体3の上面前側を覆う部分(
図4の右側)に比べて、肉厚に形成され、前記当接部23と前記操作凸部21との間には操作薄肉部24が形成されている。なお、平面視において、操作凹部22は操作凸部21より僅かに大きく形成され、前記当接部23と操作凸部21の間に前記操作薄肉部24が設けられている。そして、前記操作部15〜15Tは、それぞれ操作凸部21と操作凹部22と操作薄肉部24とを有する。
【0029】
従って、操作凸部21を押すと、操作薄肉部24が変形することより、操作凸部21がスムーズに下がり、スイッチ11の作動部13を円滑に押すことができる。
【0030】
前記フレーム体3は、前後方向に長く、左右幅寸法が高さ寸法より大きく、下面部31と、左,右側面部32L,32Rと、前面部33と、後面部34とを一体に備える。前記フレーム体3の前側には前面部材35が設けられ、これらフレーム体3及び前面部材35は、それぞれ硬質な合成樹脂からなる。なお、前記前面部材35は透光性部材から構成されている。
【0031】
前記フレーム体3の上面は開口し、前記左,右側面部32L,32Rと左右方向に間隔を置いて、左,右仕切り板36L,36Rが前記下面部31から立設され、左側面部32Lの内面と左仕切り板36Lの外面との間には、左右方向の板リブ37,37・・・が前後において間隔を置いて設けられ、これら板リブ37,37・・・は左側面部32Lと左仕切り板36Lと下面部31とを連結している。また、右側面部32Rの内面と右仕切り板36Rの外面との間には、左右方向の板リブ37,37・・・が前後に間隔を置いて設けられ、これら板リブ37,37・・・は右側面部32Rと右仕切り板36Rと下面部31とを連結している。
【0032】
そして、前記左,右仕切り板36L,36Rの上端間に前記回路基板12が配置されており、前記左,右側面部32L,32R、左,右仕切り板36L,36R及び板リブ37,37・・・により、左右の中空壁体構造38L,38Rを構成し、これら中空壁体構造38L,38Rにより回路基板12が囲われて、衝撃などから回路基板12を保護している。
【0033】
図1及び
図4に示すように、前記前面部材35は、板状の前面部41を有する枠体42と、この枠体42の上側後部から後側に突設した取付片43とを一体に備え、前記枠体42が前記フレーム体3の前側に外嵌するようにして固定されている。
【0034】
図4に示すように、前記前面部41の後面には、光信号発生部たるLED44が挿入される受け筒部45が設けられ、この受け筒部45に対応して前記前面部41の外面に略円形の位置決め凸部46を設けている。また、前記LED44は、その端子部44Aが前記回路基板12に電気的に接続されている。
【0035】
前記フレーム体3の前記下面部31の上面側における、前記電池収納室2の前後には、取付用ボス部51,52が突設されている。また、前記下面部31の上面側には、複数の蓋取付用ボス部53,54が突設されている。前側の取付用ボス部51の上面(先端面)に前記回路基板12の下面が当接し、この回路基板12の上面に前記取付片43の下面が沿い、この取付片43の透孔43Tと回路基板12の透孔12Tに、ビス55を挿通し、このビス55を取付用ボス部51に螺合させることにより、フレーム体3の前側において、取付用ボス部51に回路基板12と取付片43が固定されている。
【0036】
また、後側の取付用ボス部52の上面(先端面)に前記回路基板12の下面が当接し、回路基板12の透孔12Tにビス55を挿通し、このビス55を前記取付用ボス部52に螺合させることにより、フレーム体3の後側において、取付用ボス部52に回路基板12が固定されている。
【0037】
前記電池収納室2は、フレーム体3の後寄りに配置され、前後方向に長く形成され、2本の電池63が収納可能な大きさを有している。また、電池収納室2の前後に前記ボス部53,54が配置されており、
図2などに示すように、電池収納室2とボス部53,54を囲む範囲に長円形の凹段部56が形成され、この凹段部56は、下面部31の下面よりも上側に凹んでいる。
【0038】
そして、前記凹段部56の周囲には、左,右段差部57L,57Rと、これら左,右段
差部57L,57Rの前後を連結する前,後段差部58,59とが連続した段差部60が設けられており、即ち前記凹段部56は段差部60により囲まれた範囲であり、前記左,右段差部57L,57Rは直線状で相互に平行に形成され、前,後段差部58,59は略半円状に形成されている。
【0039】
図4及び
図7などに示すように、前記電池収納室2は、左,右側板部61L,61Rと、前,後側板部61F,61Bとを備え、これら側板部61L,61R,61F,61Bの下端面(先端面)は面一に形成されている。また、前記電池収納室2の底板部62には、電池63が係合する湾曲面64が形成され、前記底板部62の上面に平坦部65を形成し、この平坦部65に前記回路基板12の下面が当接する。
【0040】
図2、
図4及び
図7などに示すように、前記段差部60の内側には、該凹段部56と略相似形のフレーム側凹部たる溝部71が電池収納室2を囲むように周設され、この溝部71は長円形をなす。
【0041】
また、前記防水カバー5の開口部4には、前記段差部60に対応して、カバー側段差部72が形成され、
図4などに示すように、前記カバー側段差部72が前記段差部60に対応し、さらに、前記カバー側段差部72の位置より内側で開口部4側の内面には、前記溝部71に対応して、カバー側凸部たるカバー側突条73を突設し、このカバー側突条73の先端に溝部74を形成している。
【0042】
また、開口部4の長さは、前面部材35を含むフレーム体3の長さの0.5〜0.7倍、開口部4の幅は、前面部材35を含むフレーム体3の幅の0.35〜0.6倍である。理由は、開口部4が小さすぎると、フレーム体3への取付が煩雑となり、一方、開口部4が大きいと、防水箇所が長くなるためである。また、開口部4の長さは、電池63の長さよりも長く、開口部4の幅は、電池63を二つ並べた長さよりも長い。
【0043】
そして、前記溝部71に前記カバー側突条73が係入される。また、カバー側突条73に対応して、前記開口部4側の外面には、突条部75が周設されている。なお、カバー側突条73は平面視長円形で連続形成されている。また、
図6及び
図7に示すように、前記突条部75は、前記溝部74の外側に設けられる。
【0044】
前記前,後段差部58,59の内側には、前記電池蓋6の前後を螺子体92,92により取付ける取付下面部80F,80Bが設けられ、これら取付下面部80F,80Bは平面視略D字形をなす。これら取付下面部80F,80Bには、前記側板部61L,61R,61F,61Bの下端面と同一高さで平面略U字状の下面外側部81と、この下面外側部81の内側に設けた下面内側部82とがそれぞれ設けられ、
図4に示すように、前記下面外側部81と下面内側部82との境目に外段差部83を設け、この外段差部83により下面内側部82が下面外側部81より一段低く形成されている。また、
図4などに示すように、前記下面外側部81に前記溝部71が形成されている。
【0045】
また、前記下面内側部82に、前記外段差部83と略相似形で平面略U字形の突条84が突設されている。さらに、
図4に示すように、前記前,後段差部58,59の内側において、前記開口部4の開口縁4Fは、前記下面外側部81に収納されると共に、前記開口縁4F部分の外面が前記下面内側部82と面一になる。
【0046】
前記下面内側部82の中央部には、略裁頭円錐形の中央凹部85が形成され、前後の前記中央凹部85,85の中央に、前後の前記蓋取付用ボス部53,54が位置している。それら取付用ボス部53,54の上端面(先端面)に前記回路基板12が当接し、取付用ボス部53,54の孔部53A,54Aは下面側に開口し、それら孔部53A,54Aに
ナット体86をそれぞれ固定している。
【0047】
前記電池蓋6は、金属板からなる蓋本体91と、この蓋本体91の前後に設けた前記螺子体92,92とを備える。前記蓋本体91の外形は、前記凹段部56と略相似形の長円形で、
図4に示すように、前記カバー側段差部72より僅かに小さく形成されている。また、前記蓋本体91には平面長円形の蓋段差部93を形成し、中央より外縁部91Fが一段高く形成されている。
【0048】
前記蓋本体91の前後には、前記前,後ボス部53,54に対応して、裁頭円錐形の蓋凹部94,94が形成され、この蓋凹部94の中央に透孔94Tを穿設し、この透孔94Tに前記螺子体92の螺子棒95を遊挿し、螺子体92の頭部96を前記蓋凹部94に収納している。なお、前記頭部96には工具係合部たるマイナス溝が形成されている。
【0049】
また、前記螺子棒95の基端側に螺子を形成しない径小部95Aを設け、この径小部95Aに抜け止め部材たるCリング97を係止し、このCリング97により蓋本体91に螺子体92を回動可能で且つ抜け止め状態に保持している。さらに、蓋本体91の内面には、電池63を押さえるための発泡ゴムからなる押さえ部材98が取り付けられている。
【0050】
図5などに示すように、フレーム体3の左,右側面部32L,32Rの外面には、平坦部39,39が形成され、これら平坦部39,39に対応して、前記防水カバー5の左,右側板部17L,17Rの内側に、平坦部20,20が形成されている。
【0051】
また、
図5の上側左右に位置する当接部23A,23Aの下端は前記板リブ37の上端に当接する。さらに、左
,右側面部32L,32Rの上端32T,32Tは、前記防水カバー5の内面に設けた係合溝26,26に係入する。
【0052】
図4に示すように、前記防水カバー5の前板部18の内面には、前記位置決め凸部46が係合する係合凹部27が形成されており、この係合凹部27を設けた箇所が薄肉部28であり、この薄肉部28は前板部18の他の部分より薄く、透光性に優れたものとなる。
【0053】
図2及び
図4などに示すように、防水カバー5の下板部16の下面には、四方に突起状の脚部29が設けられている。そして、
図5などに示すように、脚部29の下端の位置より、電池蓋6の蓋本体91の下面が上方に位置し、さらに、防水カバー5の下板部16の下面の位置より、電池蓋6の蓋本体91の下面が上方に位置する。従って、防水リモコン1をテーブルなどの被載置面に置いても、電池蓋6が被載置面に接することがない。
【0054】
上記のような防水リモコン1においては、製造時にフレーム体3に防水カバー5を被せ、該防水カバー5により電池収納室2以外を覆い、電池収納室2の周囲に形成された溝部71にカバー側突条73を嵌入する。このように、カバー側突条73を溝部71に挿入することで、フレーム体3に対して防水カバー5の開口縁4F部分全体が位置決めされるので、この開口縁4F部分をフレーム体3と電池蓋6とで確実に挟持して高い止水性が得られる。更に、前述した通り、カバー側突条73に溝部74が形成され、この溝部74の外側に外向きの突条部75が形成され、この突条部75に電池蓋6が押し付けられるようになっている。このため、突条部75が電池蓋6によって押されると、突条部75自身が押し潰されるように弾性変形するばかりでなく、開口縁4F部分が弾性変形して溝部74側に押し込まれ易くなっている。従って、開口縁4F部分が溝部74側に弾性変形する分、突条部75の高さを高くすることができる。この結果、突条部75と電池蓋6とが水密に密着できる締付範囲(換言すれば、フレーム体3と電池蓋6との距離範囲)を広くすることができる。即ち、螺子体92,92を緩く締め付けても(フレーム体3と電池蓋6とがやや離れていても)、突条部75の高さが高いため、この突条部75の先端が電池蓋6に
水密に密着する。一方、螺子体92,92をきつく締め付けると、開口縁4F部分が溝部74側に押し込まれるので、突条部75の高さが高くても、奥まで締め付けることができる。この結果、広い締付範囲で突条部75と電池蓋6とを水密に密着させることができるので、防水性を向上させることができる。
【0055】
電池63の交換後に、前後の螺子体92をボス部53,53に螺合させて電池収納室2に電池蓋6を取り付けると、防水カバー5の開口縁4F部分が、電池蓋6の周囲内面と電池収納室2の周囲の下面外側部81との間に挟着されるため、防水性の高い構造が得られる。
【0056】
以上のように本実施例は、電池収納室2及び一つ又は複数のスイッチ11が設けられたフレーム体3と、前記電池収納室2に対応する開口部4及び前記スイッチ11に対応する操作部15〜15Tが設けられた一体成形の防水カバー5と、前記電池収納室2を覆う電池蓋6とを有し、前記フレーム体3が前記防水カバー5内に収容されると共に、前記防水カバー5の開口部4の開口縁4F部分が前記フレーム体3と前記電池蓋6とで挟持されることで、前記防水カバー5と前記電池蓋6とが水密に密着するように構成されるから、一箇所で且つ短い接触長さの防水構造によって、前記フレーム体3への水の浸入を防止することができる。
【0057】
また、前記防水カバー5の内面の開口縁4F部分に凸部たるカバー側突条73が形成され、前記フレーム体3の前記電池収納室2の外側に、前記カバー側突条73に対応して凹部たる溝部71が形成されると共に、前記カバー側突条73と前記溝部71が係合することで、前記防水カバー5の開口縁4F部分が前記フレーム体3に対して位置決めされるように構成したから、前記防水カバー5の開口縁4F部分を確実に前記フレーム体3と電池蓋6とで挟持して、前記フレーム体3への水の浸入を確実に防止することができる。
【0058】
また、前記カバー側突条73が、前記開口縁4F部分の全周に渡って形成されると共に、前記溝部71が、前記電池収納室2の全周を囲むように形成されているから、前記防水カバー5の開口縁4F部分全体が前記フレーム体3に対して確実に位置決めされ、前記防水カバー5の開口縁4F部分全体を確実に前記フレーム体3と電池蓋6とで挟持して、前記フレーム体3への水の浸入を確実に防止することができる。
【0059】
また、前記フレーム体3に凹段部56が形成され、この凹段部56に前記電池収納室2が設けられると共に、前記フレーム体3に取付けた状態で前記電池蓋6の外面が対応する前記防水カバー5の外面より内側に位置するから、例えば、前記電池蓋6の厚さ寸法が、前記凹段部56の段差寸法以下とされることにより、リモコンをテーブル等に置いた際に前記電池蓋6がテーブル等に触れないようにして、このテーブル等が傷つかないようにすることができる。
【0060】
また、前記防水カバー5が、伸縮性及び可撓性を有する材質により形成されると共に、前記開口部4の開口面積が拡張した状態で前記フレーム体3が前記防水カバー5内に挿入可能な構造であるから、前記防水カバー5の開口縁4F部分と電池蓋6との接触長さを最小限として、前記フレーム体3への水の浸入をより確実に防止することができる。
【0061】
また、前記フレーム体3が光信号発信部たるLED44を有すると共に、前記防水カバー5の前板部18が、前記LED44が発する光に対し透光性を有する材料で形成されるから、前記防水カバー5に継ぎ目を作る必要がなく、前記フレーム体3への水の浸入をより確実に防止することができる。
【0062】
更に、前記光信号発信部たるLED44に対応して前記防水カバー5の前板部18に薄肉部28を形成したから、薄肉部28の透光性を向上させることができる。
【0063】
以下、実施例上の効果として、開口部4はフレーム体3の長さ方向に長い長円形状をなすから、長円形の開口部4を拡張してフレーム体3をスムーズに外装することができると共に、開口縁4F部分が破れにくい。
【0064】
また、操作部15〜15Tは、それぞれ操作凸部21と操作凹部22と操作薄肉部24とを有するから、操作凸部21を押すと、操作薄肉部24が変形することより、スイッチ11の作動部13を円滑に作動させることができる。
【0065】
また、回路基板12の上面に取付片43を配置し、この取付片43の透孔43Tと回路基板12の透孔12Tに、ビス55を挿通し、このビス55を取付用ボス部51に螺合させることにより、フレーム体3の前側において、フレーム体3に回路基板12と前面部材35を同時に固定することができる。
【0066】
また、開口部4側の外面には、突条部75が周設されているから、開口部4側の外面と電池蓋6に挟まれて突条部75が潰れるように弾性変形することにより、防水効果を向上できる。更に、カバー側突条73に溝部74が形成され、この溝部74の外側に外向きの突条部75が形成され、この突条部75に電池蓋6が押し付けられることで、開口縁4F部分が弾性変形して突条部75が溝部74に押し込まれ易くなっているので、開口縁4F部分が弾性変形する分、突条部75の高さを高くでき、この結果、広い締付範囲で突条部75と電池蓋6とを水密に密着させることができるので、防水性を向上させることができる。
【0067】
また、前記防水カバー5の前板部18の内面には、位置決め凸部46が係合する係合凹部27が形成されているから、フレーム体3に対する防水カバー5の上板部14の位置決めを確実に行なうことができ、操作凸部21を押す操作を繰り返しても、上板部14がずれることがない。
【0068】
また、前記下面内側部82に、平面略U字形の突条84が突設され、この突条84が蓋本体91の内面に当接するから、蓋本体91により防水カバー5の開口縁4F部分が必要以上に潰されることがないと共に、突条84が蓋本体91の内面に当接することにより、フレーム体3と電池蓋6とのクリアランスが一定となるから、均等に開口縁4F部分を圧縮することができる。