(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
伸長スリーブをさらに備え、前記医療デバイスの前記近位端を固着するために前記伸長シャフトおよび遠位延在部が前記伸長スリーブ内に受容される、請求項1に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0016】
種々の例示的実施形態が、以下で説明される。これらの実施例は、デバイス、システム、および方法のより広く適用可能な側面を図示するように提供されることが留意されるべきであるため、これらを非限定的な意味で参照する。種々の変更が、これらの実施形態に行われてもよく、均等物が、種々の実施形態の真の精神および範囲から逸脱することなく代用されてもよい。加えて、特定の状況、材料、物質の組成、プロセス、プロセス行為、またはステップを、本発明の目的、精神、もしくは範囲に適合させるように、多くの修正が行われてもよい。全てのそのような修正は、本明細書で行われる請求の範囲内であることを意図している。
【0017】
本主題が詳細に説明される前に、本開示は、説明される特定の例示的実施形態に限定されず、したがって、当然ながら、変動し得ることを理解されたい。また、本明細書で使用される専門用語は、特定の実施形態を説明する目的のためだけのものであって、本開示の範囲が添付の請求項のみによって限定されるであろうため、限定することを意図しないことを理解されたい。
【0018】
本明細書に提供される任意の実施形態に関して説明される全ての特徴、要素、構成要素、機能、およびステップは、任意の他の実施形態からのものと自由に組み合わせ可能かつ代用可能であることを意図している。ある特徴、要素、構成要素、機能、またはステップが、一実施形態のみに関して説明される場合、特徴、要素、構成要素、機能、またはステップは、別様に明示的に記述されない限り、本明細書に説明される全ての他の実施形態とともに使用され得ることを理解されたい。本段落は、したがって、常に、異なる実施形態からの特徴、要素、構成要素、機能、およびステップを組み合わせる、または、一実施形態からの特徴、要素、構成要素、機能、およびステップを別のもので代用する、請求項の導入の先行する基礎ならびに書面による支援としての役割を果たし、仮に以下の説明が、特定の事例において、そのような組み合わせまたは代用が可能であることを明示的に記述しなくても、そのような役割を果たす。特に、本説明を読んだ当業者によって、ありとあらゆるそのような組み合わせおよび代用の許容性が容易に認識されるであろうことを考えれば、可能性として考えられる全ての組み合わせおよび代用を明示的に列挙することは、過度の負担である。
【0019】
図1Aは、回収のためのフック12の端インターフェースを伴うGUNTHER TULIP(Cook Medical, Inc.)一時IVCフィルタ10を示す。IVCフィルタ20について
図1Bに示されるように、フックは、ナビン型インターフェース22のために修正または代用されてもよい。ナビン(自体)は、ハブ28からの延在部26上にレーザ形成またははんだ形成された隆起もしくは突起24を備えてもよい。代替として、
図2に示されるように、フィルタ回収インターフェース22は、延在部26上に(例えば、スエージ加工、溶接、接着等によって)搭載されるバンド24’(例えば、Ptマーカバンド)を備えてもよい。どのようにして拡大部が作成されても、以下で説明されるファネルトラップ構造は、IVCフィルタ回収のためのその特徴を固着するように適合される。
【0020】
図2は、本主題のシステム100の概観を提供する。熱固化編組材料32で作製されたファネルトラップ構造30が、示されている。本構造は、可撓性遠位延在部を伸長シャフト34に提供する。シャフトは、(市販のカテーテルまたは全体的システム100のカスタム部品であり得る)伸長スリーブ50内で受容され、遠位放射線不透過性マーカバンド52を含んでもよい。
【0021】
編組は、Nitinol(好ましくは、体温において超弾性である)、CoCr、ステンレス鋼、または別の生体適合性材料を含んでもよい。これは、有利なこととして、1オーバー1、1オーバー2、2オーバー2、または他のパターンで、72〜288または144〜192個のフィラメント「端」を組み込む、編組材料である。(超弾性)Nitinolを用いると、ワイヤは、有利なこととして、直径が約0.001〜約0.003インチである。その場合、示され、説明される可撓性ファネルトラップアーキテクチャを構築する、柔軟で比較的「平滑」なマトリクス表面が提供される。そのような表面の価値は、その非外傷性側面および/または角度を外れて配向されたとしても捕捉のためにIVCフィルタインターフェースを定位置に誘導することに役立つ能力にある。依然として、編組もしくは他の構造オプションにおける他のワイヤサイズおよび/またはエンド数も可能である。
【0022】
再捕捉をさらに支援するために、ファネルトラップ構造30は、選択可能に指向可能であり得る。
図2の矢印によって示されるように、それが作製される材料は、角度方向に付勢を提供するように熱固化または別様に構成されることができる。展開の角度は、コア部材もしくは閉塞具(図示せず)の相対位置によって、もしくはさらに説明されるようなスリーブもしくはカテーテルシースによって、選択可能であり得る、または完全に直線化されてもよい。さらなる位置付けが、さらに図示されるようにデバイスを回転させることによって達成されてもよい。代替として、曲線状の「L」または「J」字形ワイヤが、ファネルトラップ構造の内側まで、および/またはそれを通して通過させられることができる、シャフト34の管腔内で受容されてもよい。超弾性Nitinol(または他の)ワイヤで作製されると、本部材は、デバイス端を選択的に成形または指向するために使用されることができる。
【0023】
デバイスのファネルトラップ部分の角度配向を選択するための他のデバイス関節運動オプションも、可能である。(引張ワイヤに依拠する、または別様である)種々の操向可能または指向可能カテーテル型技術のうちのいずれかが、そのような目的でシャフト34に組み込まれることができる。実施例は、そのような説明のために、それぞれ参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる、米国特許第4,723,936号、第4,960,411号、第6,251,092号、および第8,273,073号で説明される機構を含む。
【0024】
本主題の「ファネルトラップ」は、示されるように形状が略円錐台形であってもよい、または別様に構成されてもよい。外側円錐形(すなわち、示されるように断面が三角形)を用いると、構造は、据え付けられたフィルタを解放するために生じる必要があり得る、任意の必要または望ましい組織離散のために高度に支持的である。また、そのような形状は、上記の指向可能特徴用の可撓性「ウェスト」区分48を提供する。依然として、本デバイスは、請求される発明の側面もしくは変形例から逸脱することなく、その側面に沿って外向きに曲げられてもよい、または別様に構成されてもよい。
【0025】
重要なこととして、構造の遠位周縁開口部40は、より近位の周縁開口部42より大きく、ポケット(P)の中へフィルタ係合特徴もしくは拡大部24/24’を誘導する際に動作し、該ポケットにおいて、フィルタ係合特徴もしくは拡大部24/24’は、捕捉され、後に、スリーブ50を前進させると係止される。
【0026】
そのようなポケットは、編組壁44と屈曲部38との間に形成され、随意に、ナビン/突起24/24’の縁または肩部との当接特徴としての機能を果たす。捕捉を確実にするために、スリーブ50は、別個のカテーテルに引き込む前に、トラップ30を完全に覆って前進させられてもよい。換言すると、ファネル区分30を覆ってスリーブ50を前進させることは、「トラップを閉鎖し」、回収されるインプラントをしっかりと捕捉する。別様に、スリーブは、カテーテルであってもよい。
【0027】
着目すべきこととして、システム100は、典型的フック端12を用いてフィルタ10を捕捉するときと同じように使用されてもよい。しかしながら、フックの付加的バルク/側方延在部が、比較的大型のスリーブまたはカテーテル50の使用を必要とし得る。いずれの場合も、システム使用は、便宜的に提供され得るようなマーカ特徴24/24’ならびに52および/またはその他を介して、医師によって透視下で視覚化されてもよい。
【0028】
種々のシステムアーキテクチャでは、カテーテル/プッシャシャフトおよび/もしくはスリーブは、単純押出(例えば、PTFE、FEP、PEEK、PI等)を含んでもよい、または従来のカテーテル構築技法を使用して構築され、ライナ、編組支持体および他の外側ジャケット(図示せず)、金属ハイポチューブ等を含んでもよい。さらに、フィルタフレームは、従来のレーザ切断ならびに電解研磨技法を使用して構築され、および/または別様に構築されてもよい。組み込まれたシースを伴わないガイド/送達カテーテルを通して追跡するために意図される実施形態では、装填シースが採用されてもよい。有利なこととして、任意のそのような装填シースは、分割可能である。他の典型的経皮アクセス器具(ワイヤ等)、弁、および他のハードウェアもまた、本発明の実施形態に関連して採用されてもよい。
【0029】
ファネルトラップ構造30は、サブアセンブリとして作製され、カテーテル/プッシャシャフトに取り付けられてもよい。それぞれ、参照することによってその全体として組み込まれる、PCT出願第PCT/US14/42343号(第WO2014201380号)および米国特許出願第14/569,500号は、
図3に示されるような最終的なデバイスのファネルトラップ部分を構築するためのプリフォームの製造における随意のステップを詳述する。
【0030】
IVCフィルタ回収に関して、示されるファネルトラップ部分30は、約5mm〜約20mm、またはより好ましくは、約10〜約15mmの直径(D)(すなわち、ヒトIVCが13〜30mmの範囲内で20mmの平均直径を有するとして報告されている、平均サイズのそのような血管内で稼働する範囲内のサイズ)を有してもよい。長さ(L)は、約10mmから約30mmに及んでもよい。編組壁44の間の全体的円錐角(α)は、約30〜約90度であってもよい。編組壁44とフラップ46との間の屈曲部36の角度(β)は、約0〜約60度であってもよく、フラップ長(F)は、長さが約1〜約10mmであってもよい。全体的に、ファネルトラップ開口部直径(d)は、記述された変数(すなわち、d、D、L、F、α、およびβ)の選択された組み合わせに応じて、直径(D)の約5〜約95%であってもよい。本範囲の下限で、内側「開口部」は、回収中にインプラントの近位係合特徴を受容するために押し開けられなければならないように、実質的に閉鎖されてもよい。範囲の上限で、フラップは、完全にデバイスの外層に沿って、またはそれと一列に位置してもよい。ファネルトラップの開口部40は、示されるようにデバイス軸に対して90度に設定されてもよい。別様に、これは、参照することによって本明細書に組み込まれる、上記で参照された米国特許出願第14/569,500号の
図9−13に関連して説明されるように、角度を付けられてもよい、またはより複雑な形状を有してもよい。
【0031】
本明細書の実施形態は、デバイスのファネルトラップ区分または部分内にセットされる、1つもしくは複数の支持部材を含む。支持部材は、編組層の間に間置されてもよい、または編組層の内側にセットされてもよいが、熱固化特徴の間に間置されてもよい。
図4A−4Dは、前者の構造を生産することへのアプローチおよび製造方法を図示する。
【0032】
ここでは、編組32は、収縮管の形態の位置付け特徴110による支持部材60の配置および当接を伴って、(
図4Aで)外層(OL)を裏返し、次いで、(
図4Bで)内層(IL)上に戻して操作される。編組層は、
図4Bで熱風を印加することによって直径が縮小された、再整合した収縮管110である。
図4Cでは、ファネルトラップ構造30は、別の外被収縮スリーブ112を使用して、プッシャ部材34上に搭載されている。
図4Dでは、最終システムアセンブリが、外側スリーブ50、およびPTFE収縮または他の材料を含む随意の近位カテーテルジャケット114とともに、示されている。
【0033】
図5Aは、
図4A−4Dに示される支持構造60を加えたファネルトラップ30の拡大図を提供する。ここでは、編組32を熱固化することによって形成されたトラップ30の2層(ILおよびOL)構造が、より明白である。本断面図では、支持構造60「花」の2つの「花弁」1、3も示されている。4花弁支持部材実施形態の本実施例では、図の面の中および外への(別様に2および4と番号付けされるであろう)花弁は示されていない。しかしながら、支持構造30の円筒基部またはシャフト62の区分は、断面で示されている。
【0034】
図5Bは、別の支持構造実施形態を図示する。ここでは、「J」字形に丸められている、またはフック状である、別個の支持部材70、72の「指部」は、相互から独立し、編組の層の間で安定させられる。(
図5Bの慣例の通りに、断面図のページの中および外への指部は示されていない。)そのような部材はさらに、デバイスの外壁44の内部内に位置付けられた縫合糸を固着する結び目74を伴って、各そのような部材もしくは本体を通って、および/またはその周囲に通過する縫合ループによって安定させられてもよい。
【0035】
縫合糸は、単一の部材の周囲でループ状にされ、ガイドまたは道を形成するように編組を通して織り合わせられてもよい。別のアプローチでは、縫合糸は、その層の間の編組の円周の周囲でリングに形成され(図中の鎖線のループ76によって示されるオプション)、各部材に縛り付けられる。そのような縛り付けまたは結び付けアプローチは、レーザ切断、ハイポチューブ穿孔、または別様のように、部材72、74等に種々のロケータ型貫通孔を形成することによって、促進されてもよい。そのようなアプローチの実施例が、(異なる状況であるが)
図11に示されている。
【0036】
図5Cでは、
図5Aに説明されるような支持部材60は、その壁44の内側のファネルトラップ構造30内に配置される。したがって、花弁番号2は、図中で可視であり、(鎖線によって示されるように)開口部周縁40を支持するように、隣接する折り目36まで他の花弁のように延在する。
【0037】
いくつかの点で、
図5Dの支持部材配置は、
図5Aのものに類似し、他の点では、
図5Cのものに類似している。実施形態の間の区別は、
図5Dが2つのファネルトラッププリフォーム30aおよび30bを組み込むファネルトラップ構造30’を示すことにある。したがって、
図5Dの構造は、
図5Cのアプローチをとり、第2の内側ファネルトラップを構造に追加すると言え得る。代替として、
図5Dの構造は、
図5Aのアプローチに対する層の倍加と見なされ得る。
【0038】
それにもかかわらず、
図5Dの詳細図は、材料の5つの層(A−D)を含む。示されるように、層「C」は、支持部材60層を識別する。しかしながら、A−C−B−D−Eの組み合わせ(すなわち、1つの層の外向きに支持部材60または部材72、74等を移動させる)、A−B−D−C−E(すなわち、1つの層の内向きに支持層を移動させる)、またはA−B−D−E−C(すなわち、2つの層の内側に支持層を移動させる)のように、他の層の組み合わせも可能である。どのようにして支持体が受容されても、倍加ファネル30’アプローチ(すなわち、サブアセンブリ30aおよび30bを伴う)は、全体的な編組密度を維持しながら、より少ない編組エンド数またはより小さい直径のワイヤが所与の層で所望されるときに、利益を提供し得る。
【0039】
図6Aおよび6Bならびに
図8Aおよび8Bは、ある支持部材実施形態の製造方法を詳述する。
図6Aは、切断されたままの構成または圧縮構成における1つの支持部材の斜視側面図である。
図6Aでは、管(例えば、PET、PTFE、またはPEEK)が、相互接続された支持基部またはスリーブ62を残して、支持部材60の4つの花弁1、2、3、4を画定するように、4つのスリットもしくはスロットを伴って切断される。切断は、ブレードまたはレーザカッタを用いて行われてもよい。レーザの使用は、花弁接合部における随意の応力緩和特徴64(点線)の追加も促進するであろう。
【0040】
Nitinol等の金属において切断するとき、緩和特徴64が必要であり得る。プラスチックでは、それらは必要ではない。いずれの場合も、
図6Aに示される本体は、有利なこととして、
図6Bに示されるように広げられた形態で熱固化される。これは、
図7に図示されるような工具80および熱固化または焼鈍オーブンに関連して達成されることができる。工具は、花弁1−4を平坦に圧縮するために支持部材シャフトまたはスリーブ62およびワッシャ84a、84bを中心に置くように、シャフトもしくはロッド82を備えてもよい。
【0041】
図8Aは、そのようにセットされた支持部材60の上面図を提供する。材料が開いて平坦に熱固化される(またはほぼ円錐形にセットされる)と、構造は、展開時にファネルトラップ構造30を開く際に編組32の弾性を支援する。
図8Bは、複合支持部材60’を形成するように、どのようにして第1の支持部材60aが第2の支持部材60bと入れ子にされることができるかを図示する。
【0042】
この場合、入れ子は、支持花弁の数を倍にする。本アプローチ(すなわち、少なくとも2つの支持部材サブアセンブリの入れ子)は、(単一の管からより多くの花弁を切断することと比較して)それぞれ可能な限り最大の花弁幅を伴って最大数の花弁を提供する。最大限にされた幅は、薄い材料(例えば、厚さ約0.002〜約0.005インチ)で構築されたときに要素のための側方安定性を提供する、および/または部材が支持することを意図している編組を通して押動もしくは突出することを回避する際に、特に有用であり得る。
【0043】
図9は、支持部材構造へのなおも別のアプローチを図示する。ここでは、支持体120は、マンドレル130上に熱収縮または形成される管(例えば、PETもしくはPEEK熱収縮)を使用して構築される。マンドレルの円筒部分132は、デバイスシャフト34に搭載するために支持体の丸いインターフェース部分122を提供する。マンドレル上の平面134は、支持体内の平坦部分または花弁124をもたらす。最初にマンドレル上に熱収縮することによって形成されるとき、花弁は、接続される。しかしながら、それらは、マンドレルの縁136によって形成される四角の縁(鎖線)に沿って、裁ちばさみ、カミソリの刃を用いて、または別様に切断される。
【0044】
1つのそのような支持体が、上記で説明されるような構築物で使用されてもよい。別様に、一対(またはそれを上回るもの)が、同心円状に入れ子にされてもよい。前述のように、積み重ねられる、または入れ子にされるとき、花弁は、有利なこととして、相互からオフセットされる。45度の対称オフセットが、それぞれ4つの花弁を含む支持部材のために有利であり、したがって、8つの対称に配列された支持花弁を伴う複合構造を提供する。6つの花弁を伴う最終構築物を形成するように相互と入れ子にされた3つの花弁を伴って形成される支持部材を用いると、各花弁の間のオフセットは、有利なこととして、60度である。
【0045】
また、花弁を塑性的に変形させ、外向きに広げられた状態でセットすることも可能である。熱収縮実施形態では、これは、熱収縮管の意図しない回復による不慮の(誤った)成形を回避するために、機械的に(すなわち、有意な加熱を伴わずに)行われるはずである。それでもなお、2つの支持本体が同心配列で採用されるとき、それらは、花弁の所望の間隔を維持するために、または任意の他の理由で、横方向貫通によって、はんだごて先端を使用して、ともに熱かしめされてもよい(または、例えば、本体の間で吸い上げられる接着剤によって、別様に継合される)。同一のアプローチ(すなわち、熱かしめ等)は、
図8Bの実施形態とも関連して採用されてもよい。
【0046】
図10は、支持部材構造へのさらに別のアプローチを図示する。ここでは、支持体140は、(示されるような)シャフト34の端部上に、または上記の他の実施例のように使用される別個のサブアセンブリとしてのいずれかで、構築される。いずれにしても、支持体は、複数の独立した拡張部材142を備える。これらは、PET、PEEK、もしくは別のシート材料を打ち抜くこと、またはレーザ切断することによって形成されてもよい。次いで、ガイドまたは通し穴144を介して、示されるように支持本体上に位置する。通し穴は、軸146に沿って、(例えば、典型的カテーテル構築技法または別様の技法による、接着、レーザ溶接、もしくは融合によって)相補的特徴を添着した後に除去されるワイヤ(ワイヤ軸が示されている)と整合させられてもよい。
【0047】
図10の構築物は、
図11に示される支持部材入れ子アプローチで採用されてもよい。代替として、管状シャフト34は、その遠位端が、そこから指部または花弁延在部91、92、93等を伴って支持部材区分90に切断されるように、処理されることができる。これらの延在部は、
図7に関連して説明されるように、または合致ツールもしくは形態を使用して円錐形に熱固化されることができる。成形または熱固化目的で、シャフトは、有利なこととして、PETまたはPEEK(したがって、選択が、強度、機械加工性、および成形性の良好な妥協を提供する)、もしくはNitinolを含む。切断は、レーザで予備成形され、シャフト本体34および延在部の接合部に応力緩和特徴96を含んでもよい。随意のジグザグ端特徴98もまた、構造に含まれてもよい。これらのジグザグ、方形波、または他のそのような係合特徴は、周縁開口部40の編組が圧縮され、同特徴に接触しているときに、支持部材指部の安定した位置を維持することに役立ち得る。着目すべきこととして、同一のそのような特徴は、示されるような
図10および/または
図12Aならびに12Bの実施形態、もしくは本明細書に提供されるようなその他に含まれてもよい。
【0048】
図11では、ファネルトラップ実施形態30はまた、その編組層(ILおよびOL)の間に間置された随意の第2の支持部材60も含む。着目すべきこととして、支持部材60の指部1、2等は、有利なこととして、非重複要素の数を最大限にし、開口部周縁40用の半径方向支持点の一様な間隔を提供するように調整される延在部81、82等と(
図8Bに示される様式のように)交互にされる、または互いに噛み合わせられる。
【0049】
そのようなシステム100では、拡張区分30は、示されるように位置し、1つまたはそれを上回るPEBAX(または他の熱可塑性材料)層102を用いてシャフト34に接着させられてもよい。特に、全ての要素がNitinolで作製されるが、他の材料が同一の趣旨で採用され得る、実施形態にとって、レーザ溶接アプローチも可能である。
【0050】
図12Aは、上記で議論されるようなシャフト兼支持体の拡張区分に使用され得る、レーザ切断パターンを図示する。代替として、パターンは、示されるような別個の支持体150の幾何学形状を画定してもよい。
【0051】
いずれの場合も、形状は、実質的に三角形の花弁、指部、または小葉部の形態の複数の延在部151、152、153、および154を含む。そのように構成されると、ファネルトラップ編組32を支持するための各部材の利用可能な遠位インターフェース領域156は、各花弁のためのウェストまたは屈曲区分158を最小限にしながら、サイズが最大限にされる。最小限にされたウェストは、基部またはステム区分160からの(随意に)放射状応力緩和特徴160のための空間を提供する。
【0052】
支持部材150は、Nitinol管または他の材料から、そのように切断されてもよい。切断パターンは、ステム区分160内に複数の曲線状または別様に構成されたビーム166を備える、開放応力緩和領域164を含んでもよい。そのような区分は、構造の基部160全体にわたる剛性の有意な増加を伴わずに、接着材料(例えば、上記のような熱可塑性PEBAXまたは他の材料)の貫流のための1つまたはそれを上回る窓としての機能を果たすであろう。代替として、正方形または長方形の窓が、接着のために提供されてもよい。いずれの場合も(すなわち、複雑な曲線状の窓または直線状の形態があると)、各基部内の窓は、有利なこととして、窓が接着材料貫流のために整合させられるときに、延在部151等が所望に応じて離間されるように、セットまたは「クロック」される。各支持部材150、150’の近位周縁またはバンド168は、貫流接着アプローチからの引き出しを防止するであろう。
【0053】
広い近位または遠位周縁もしくはバンド170(すなわち、示されるような)は、事実上、組立システムへの統合放射線不透過性マーカとしての機能を果たすことができる。別のオプションとして、1つまたはそれを上回る整合した窓の内側範囲もしくは「フレーム」部分は、さらなる組立処理のために全体的支持部材150、150’の位置を安定させるように、ともにレーザ溶接されることができる。さらに別のオプションは、そのような目的で近位または遠位周縁もしくはバンド168、170をレーザまたは抵抗溶接することである。
【0054】
なおもさらに、各周縁(または中間応力緩和区分もしくは領域164を伴わない統合周縁)は、たとえ円筒管から切断されたとしても、示されるように分割されてもよい。分割線172は、1つのそのような管を別の管と入れ子にするために使用されてもよい。分割線の切り口または分離が十分に広い場合、基部160は、圧縮され、本来同一サイズである別の管の内側に嵌合してもよい。代替として、一方が収縮し、他方が拡張する、分割対が採用されてもよい。
【0055】
図12Bは、一対の支持部材150および150’の組立を図示する。本実施例では、どちらの基部も分割されない。むしろ、パターンが切断される管は、相互と入れ子になるように定寸される。各本体の基部160は、(例えば、いわゆる指部または花弁が重複しないように、曲線状の矢印によって示唆されるように)相互と同心円状にセットされ、オフセットされるときに一致するように構成される、緩和パターン164を含んでもよい。代替として(示されるように)、緩和パターンは、オフセットされた花弁と整合されないように構成されてもよい。そのようなアプローチは、より一様な可撓性を提供してもよい。
【0056】
使用に関して、花弁延在部151、152等は、典型的には、(示されるように)外向きに熱固化され、端部インターフェース区分156は、それらが切断される管に元来備わっている曲率を保持してもよい。その場合、任意の含まれるジグザグ端パターンが、内部緩和部174とともに、ファネルトラップデバイスを開く、または展開するときに、可撓性を提供してもよい。別様に、インターフェース区分は、支持部材150、150’の一方または両方のために平坦に(もしくは少なくとも部分的に平坦に)熱固化されてもよい。その場合、前述の可撓性は、追跡および/または回収のためにデバイスを完全に圧縮することに役立つであろう。そのようなパターンが提供されないと、関連部品幅または厚さは、そのように所望される場合に変更されてもよい。
【0057】
緩和区分174を用いると、遠位インターフェース156(ジグザグ状である、平坦である、または別様に構成されるかどうかにかかわらず)部分は、支柱176によって支持されて示されている。代替として、緩和空間174は、省略されてもよい。そのような実施形態(図示せず)は、全体的な「T」字形本体の一部として、単一の中心支柱を採用してもよい。
【0058】
いずれの場合も、
図13は、編組材料32内にセットされた支持部材150/150’を伴うデバイス100のファネル区分30の端面図である。編組を通して、交互の花弁X、Yが、それぞれ、より広いおよびより狭いことが観察され得る。これは、入れ子にするために、それぞれ、より大型および小型の管から最大幅インターフェース区分156を切断することの結果である。
【0059】
分割管アプローチを用いると、同一サイズのインターフェース区分156が提供されてもよい。しかしながら、圧縮時に、より狭い「Y型」部材は、より良好に(すなわち、それらの本来の管サイズまで)圧縮し、縮小デバイス横断外形を提供してもよい。別の言い方をすると、XおよびY型またはサイズの部材の混合が提供される場合に、過剰な寸法の積み重ねが回避されることができる。そのような考慮事項は、使用される場合に、係止スリーブ50のサイズを最小限にする際に有用であり得る。
【0061】
使用方法および/または製造の方法を含む、本主題の方法は、論理的に可能である任意の事象の順序、ならびに任意の記載された事象の順序で実行されてもよい。医療方法は、デバイス提供、インプラント位置付け、再配置、回収、および/または解放と関連付けられる、病院のスタッフの活動のうちのいずれかを含んでもよい。
【0062】
さらに、値の範囲が提供される場合、その範囲の上限および下限と、その規定範囲内の任意の他の規定または介在値との間で、あらゆる介在値が本開示内に包含されることが理解される。また、説明される発明の変形例の任意の随意の特徴が、独立して、または本明細書に説明される特徴のうちのいずれか1つまたはそれを上回るものと組み合わせて、記載および請求され得ることが考慮される。
【0063】
本発明は、随意に種々の特徴を組み込む、いくつかの実施例を参照して説明されているが、本発明は、本発明の各変形例に関して考慮されるように説明される、または示されるものに限定されるものではない。種々の変更が、説明される本発明に行われてもよく、均等物(本明細書に説明されているか、または多少簡潔にするために含まれていないかどうかにかかわらず)が、本発明の真の精神および範囲から逸脱することなく代用されてもよい。
【0064】
単数のアイテムの言及は、複数の同一アイテムが存在しているという可能性を含む。より具体的には、本明細書および添付の請求項で使用されるように、「1つの(a、an)」、「該(said)」、および「前記(the)」という単数形は、別様に具体的に記述されない限り、複数の指示対象を含む。換言すると、冠詞の使用は、上記の説明ならびに以下の請求項の中の本主題のアイテムのうちの「少なくとも1つ」を可能にする。さらに、請求項は、任意の随意の要素を除外するように起草され得ることに留意されたい。したがって、本記述は、請求項の要素の記載と関連する「単に(solely)」、「のみ(only)」、および同等物等の排他的用語の使用、または「消極的」限定の使用のための先行詞としての機能を果たすことを意図している。
【0065】
そのような排他的用語を使用しないと、請求項における「〜を備える(comprising)」という用語は、所与の数の要素が請求項で列挙されるかどうかにかかわらず、任意の付加的要素の包含を可能にするものとする、または特徴の追加は、請求項に記載される要素の性質を変換すると見なされ得る。本明細書で具体的に定義される場合を除いて、本明細書で使用される全ての技術および科学用語は、請求項の正当性を維持しながら、可能な限り広い一般的に理解されている意味を与えられるものである。したがって、本明細書に説明される異なる発明の実施形態もしくは側面の範疇は、提供される実施例および/または本主題の明細書に限定されるものではないが、示された請求項の用語の範囲のみによって限定されるものである。