(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記タッチスクリーンが備えられる前記端部は、前記第1筐体のうち、前記第1表示部の表示面が形成された面と反対側の面における、前記ヒンジが設けられた一端側とは反対側の端部である
請求項2又は請求項3に記載の情報処理装置。
主画面を表示する第1表示部と、前記第1表示部の表示が視認不可能な状態において、視認可能、且つ表示可能な第2表示部、及び前記第2表示部に対する操作媒体によるタッチ操作を検出する検出部を有するタッチスクリーンと、前記第1表示部を備える第1筐体と、前記第1筐体の一端側に設けられたヒンジを介して回動可能に接続された第2筐体と、を備え、前記第1表示部の表示面が前記第2筐体に面するように前記第1筐体と前記第2筐体とが重なり合った、前記第1表示部の表示が視認不可能な状態から、前記第1表示部の表示が視認可能な状態となるように、前記第1筐体と前記第2筐体とが相対的に回動操作される情報処理装置の制御方法であって、
前記第2表示部が、前記第1表示部の表示が視認不可能な状態で、インデックス情報を表示する表示ステップと、
起動制御部が、前記タッチ操作を検出し、前記第1表示部の表示を視認可能な状態にする操作が実行された場合に、前記第2表示部の前記タッチ操作がされたタッチ操作領域に応じた画面を前記主画面に表示させるように前記第1表示部の表示を起動させる起動制御ステップと、
を含む制御方法。
主画面を表示する第1表示部と、前記第1表示部の表示が視認不可能な状態において、視認可能、且つ表示可能な第2表示部、及び前記第2表示部に対する操作媒体によるタッチ操作を検出する検出部を有するタッチスクリーンと、前記第1表示部を備える第1筐体と、前記第1筐体の一端側に設けられたヒンジを介して回動可能に接続された第2筐体と、を備え、前記第1表示部の表示面が前記第2筐体に面するように前記第1筐体と前記第2筐体とが重なり合った、前記第1表示部の表示が視認不可能な状態から、前記第1表示部の表示が視認可能な状態となるように、前記第1筐体と前記第2筐体とが相対的に回動操作される情報処理装置のコンピュータに、
前記第1表示部の表示が視認不可能な状態で、前記第2表示部にインデックス情報を表示させる表示ステップと、
前記タッチ操作を検出し、前記第1表示部の表示を視認可能な状態にする操作が実行された場合に、前記第2表示部の前記タッチ操作がされたタッチ操作領域に応じた画面を前記主画面に表示させるように前記第1表示部の表示を起動させる起動制御ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の一実施形態による情報処理装置、及び表示制御方法について、図面を参照して説明する。
【0026】
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態によるノートPC1(ノートパーソナルコンピュータ)の一例を示す外観図である。また、
図2は、第1の実施形態によるノートPC1の主要なハードウェア構成の一例を示す図である。なお、本実施形態において、情報処理装置の一例として、ノートPC1について説明する。
【0027】
図1に示すように、ノートPC1は、ノート型のパーソナルコンピュータであり、メイン画面(主画面)を表示するメイン表示部14と、タッチスクリーン10とを備えている。なお、
図1(a)は、本実施形態によるノートPC1のカバーCVが開かれた、メイン表示部14の表示が視認可能な状態を示している。また、
図1(b)は、本実施形態によるノートPC1のカバーCVが閉じられた、メイン表示部14の表示が視認不可能な状態を示している。
【0028】
ノートPC1は、メイン表示部14を備える第1筐体51と、第1筐体51の一端側に設けられたヒンジHを介して回動可能に接続された第2筐体52と、を備える。メイン表示部14の表示が視認不可能な状態から、メイン表示部14の表示が視認可能な状態となるように、第1筐体51と第2筐体52とが相対的に回動操作される。ここで、メイン表示部14の表示が視認不可能な状態とは、メイン表示部14の表示面が第2筐体52に面するように第1筐体51と第2筐体52とが重なり合った状態(カバーCVが閉じられた状態)である。なお、本実施形態において、第1筐体51と第2筐体52とが回動する回転軸方向を方向L1とし、回転軸方向に垂直な方向を方向L2として説明する。
【0029】
タッチスクリーン10は、自装置(ノートPC1)の筐体側面に配置され、エッジ表示部15と、エッジ検出部35とを有する。タッチスクリーン10は、例えば、第1筐体51と第2筐体52とが相対的に回動操作される際に、ユーザによる回動操作を受ける第1筐体51(カバーCV)と第2筐体52とのいずれか一方の筐体と異なる他方の筐体の端部に備えられている。なお、本実施形態では、一例として、タッチスクリーン10は、第2筐体52の端部(筐体側面)に備えられている。ここで、タッチスクリーン10が備えられる端部は、第1筐体51と第2筐体52とが回動する回転軸方向(方向L1)と垂直な方向(方向L2)を向く端面である。
【0030】
エッジ表示部15(第2表示部の一例)は、例えば、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどであり、ノートPC1の筐体側面に配置されている。エッジ表示部15は、メイン表示部14の表示が視認不可能な状態(例えば、開閉可能なカバーCVが閉じている状態)において、視認可能、且つ表示可能な表示部である。エッジ表示部15は、例えば、カバーCVを閉じている状態で、各種インデックス情報を表示する。なお、インデックス情報の詳細については後述する。
【0031】
エッジ検出部35(検出部の一例)は、例えば、タッチパネルなどの入力デバイスであり、エッジ表示部15と重ねて配置されている。エッジ検出部35は、エッジ表示部15に対する操作媒体によるタッチ操作を検出する。なお、本実施形態の以下の説明において、利用者の指がエッジ検出部35(エッジ表示部15)に触れることを“タッチ”と呼び、利用者の指が、エッジ検出部35の所定の部分(エッジ表示部15の所定の表示部分)を突くように押す(触れる)ことを、“タップ”と呼びことがある。“タッチ”及び“タップ”は、タッチ操作に含まれる。また、操作媒体には、例えば、ユーザの指やタッチペンなどが含まれる。
【0032】
また、
図2に示すように、ノートPC1は、タッチスクリーン10と、CPU11と、メインメモリ12と、ビデオサブシステム13と、メイン表示部14と、チップセット21と、BIOSメモリ22と、HDD23と、USBコネクタ24と、オーディオシステム25と、WLANカード26と、エンベデッドコントローラ31と、キー入力部32と、ポインティングデバイス33と、電源回路34と、センサ部36とを備える。
【0033】
CPU(Central Processing Unit)11は、プログラム制御により種々の演算処理を実行し、ノートPC1全体を制御する。
メインメモリ12は、CPU11の実行プログラムの読み込み領域として、又は、実行プログラムの処理データを書き込む作業領域として利用される書き込み可能メモリである。メインメモリ12は、例えば、複数個のDRAM(Dynamic Random Access Memory)チップで構成される。この実行プログラムには、OS(Operating System)、周辺機器類をハードウェア操作するための各種デバイスドライバ、各種サービス/ユーティリティ、アプリケーションプログラム等が含まれる。
【0034】
ビデオサブシステム13は、画像表示に関連する機能を実現するためのサブシステムであり、ビデオコントローラを含んでいる。このビデオコントローラは、CPU11からの描画命令を処理し、処理した描画情報をビデオメモリに書き込むとともに、ビデオメモリからこの描画情報を読み出して、メイン表示部14及びエッジ表示部15に描画データ(表示データ)として出力する。
【0035】
メイン表示部14(第1表示部の一例)は、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイであり、メイン画面として、ビデオサブシステム13から出力された描画データ(表示データ)に基づく表示画面を表示する。なお、メイン表示部14は、
図1(b)に示すようなカバーCVが閉じられた状態において、メイン画面の表示を停止する。
エッジ表示部15は、上述したように、ノートPC1の筐体側面に配置され、ビデオサブシステム13から出力された描画データ(表示データ)に基づいて、各種インデックス情報を表示する。
【0036】
チップセット21は、USB(Universal Serial Bus)、シリアルATA(AT Attachment)、SPI(Serial Peripheral Interface)バス、PCI(Peripheral Component Interconnect)バス、PCI−Expressバス、及びLPC(Low Pin Count)バスなどのコントローラを備えており複数のデバイスが接続される。
図2では、デバイスの例示として、BIOSメモリ22と、HDD23と、USBコネクタ24と、オーディオシステム25と、WLANカード26と、エンベデッドコントローラ31とが、チップセット21に接続されている。
【0037】
BIOS(Basic Input Output System)メモリ22は、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)やフラッシュROMなどの電気的に書き換え可能な不揮発性メモリで構成される。BIOSメモリ22は、BIOS、及びエンベデッドコントローラ31などを制御するためのシステムファームウェアなどを記憶する。
【0038】
HDD(Hard Disk Drive)23(不揮発性記憶装置の一例)は、OS、各種ドライバ、各種サービス/ユーティリティ、アプリケーションプログラム、及び各種データを記憶する。USBコネクタ24は、USBを利用した周辺機器類を接続するためのコネクタである。
【0039】
オーディオシステム25は、音データの記録、再生、出力を行う。
WLAN(Wireless Local Area Network)カード26は、ワイヤレス(無線)LANにより、ネットワークに接続して、データ通信を行う。WLANカード26は、例えば、ネットワークからのデータを受信した際に、データを受信したことを示すイベントトリガを発生する。
【0040】
エンベデッドコントローラ31は、ノートPC1のシステム状態に関わらず、各種デバイス(周辺装置やセンサ等)を監視し制御するワンチップマイコン(One-Chip Microcomputer)である。また、エンベデッドコントローラ31は、電源回路34を制御する電源管理機能を有している。なお、エンベデッドコントローラ31は、不図示のCPU、ROM、RAMなどで構成されるとともに、複数チャネルのA/D入力端子、D/A出力端子、タイマ、及びデジタル入出力端子を備えている。エンベデッドコントローラ31には、それらの入出力端子を介して、例えば、キー入力部32、ポインティングデバイス33、電源回路34、エッジ検出部35、及びセンサ部36などが接続されており、エンベデッドコントローラ31は、これらの動作を制御する。
【0041】
エンベデッドコントローラ31は、ACPI(Advanced Configuration and Power Interface)仕様に規定されたシステム状態(例えば、S0状態〜S5状態)に応じて、電源回路34を制御する。ここで、S0状態は、最もアクティブな状態であり、通常の稼動状態(通常動作状態)である。また、S5状態は、ソフトウェアにより電源をオフしたシャットダウン状態(電源断状態)である。また、S4状態は、作業内容をHDD23などに退避させた休止状態であるハイバネーション状態である。
【0042】
なお、本実施形態のCPU11は、迅速にS0状態に復帰可能な低消費電力状態であるS0ix状態に対応しており、エンベデッドコントローラ31は、このS0ix状態を利用した待機モード(例えば、モダンスタンバイモード)に対応した電源回路34の制御を実行する。ここで、S0ix状態は、ACPI仕様に規定されているS0状態の拡張状態であって、S0状態よりも消費電力を低減したS0ix状態である。
【0043】
また、本実施形態において、モダンスタンバイモードでは、メイン表示部14の表示をオフ(停止)した状態で、上述したS0ix状態と、バックグラウンド処理が実行されるS0状態とが切り替えて使用される。ここで、バックグラウンド処理とは、例えば、メイン表示部14の表示を伴わずに、裏側(バックグラウンド)で行われる処理のことである。
【0044】
キー入力部32は、例えば、キーボードやタッチパネルなどの入力デバイスであり、利用者からのキー入力を受け付ける。また、ポインティングデバイス33は、マウスやタッチパッドなどの入力デバイスであり、主に表示画面上の位置の指定や、操作ボタンなどの操作対象(オブジェクト)の指定又は選択などを受け付ける。
【0045】
電源回路34は、例えば、DC/DCコンバータ、充放電ユニット、電池ユニット、AC/DCアダプタなどを含んでおり、AC/DCアダプタ、又は電池ユニットから供給される直流電圧を、ノートPC1を動作させるために必要な複数の電圧に変換する。また、電源回路34は、エンベデッドコントローラ31からの制御に基づいて、ノートPC1の各部に電力を供給する。
センサ部36は、例えば、ノートPC1の各部の温度や状態などの各種検出を行う。センサ部36は、例えば、カバーCVの開閉を検出する。
【0046】
次に、
図3を参照して、本実施形態によるノートPC1のシステムについて説明する。
図3は、本実施形態によるノートPC1の機能構成の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、ノートPC1のシステムは、ソフトウェアにより実現される、メインシステム40と、エッジ制御部50とを備えている。また、ノートPC1のシステムは、本実施形態の主要なハードウェアとして、メイン表示部14と、エッジ表示部15及びエッジ検出部35を有するタッチスクリーン10と、WLANカード26と、センサ部36とを備えている。
【0047】
また、
図3において、ソフトウェアは、HDD23又はBIOSメモリ22に記憶されているプログラムをメインメモリ12に読み込み、CPU11が実行することにより実現される。
メインシステム40は、OS41と、モード制御部42と、表示制御部43と、アプリケーション44とを備える。
【0048】
OS41は、例えば、Windows(登録商標)などの基本ソフトであり、キー入力部32又はポインティングデバイス33から取得した操作情報を、アプリケーション44、又は、他のデバイスドライバに提供する。
モード制御部42は、ノートPC1のシステムの動作モードを制御する。モード制御部42は、例えば、ユーザがメイン表示部14の表示を視認不可能な状態にするユーザの操作に応じて、メイン表示部14の表示を停止する。また、モード制御部42は、例えば、この表示の停止に応じて、S0ix状態(低消費電力状態)にするモダンスタンバイモードに変更する。モード制御部42は、CPU11及びチップセット21を、S0状態からS0ix状態に変更する。
【0049】
ここで、ユーザがメイン表示部14の表示を視認不可能な状態にするユーザの操作とは、例えば、メイン表示部14を搭載しているカバーCVが、ユーザによって閉状態にされる、パワー・ボタンをユーザが押下、又はOSの操作によって、モダンスタンバイモードが選択される、等のスタンバイ要求である。
【0050】
また、モード制御部42は、メイン表示部14の表示を停止したモダンスタンバイモード(待機モード)において、バックグラウンド処理を実行するS0状態と、バックグラウンド処理に切り替え可能なS0ix状態とを切り替える制御を行う。モード制御部42は、タイマなどの定期的なイベントトリガに応じて、S0ix状態からバックグラウンド処理を実行するS0状態に変更し、予め設定されたアプリケーション44を実行させる。
【0051】
また、バックグラウンド処理において、アプリケーション44の実行によって、ユーザに通知する所定のイベントが発生した場合に、モード制御部42は、エッジ制御部50に通知する。
また、モード制御部42は、バックグラウンド処理が完了した場合に、再び、S0状態からS0ix状態に変更する。また、モード制御部42は、モダンスタンバイモードにおいて、エッジ制御部50からの起動要求(復帰要求)の受信や、ユーザによるパワー・ボタンの押下やキー入力部32及びポインティングデバイス33の操作などのイベントトリガなどが発生した場合、モダンスタンバイモードを解除して、ノートPC1を通常動作モード(通常動作状態)に復帰させる。なお、通常動作モードに復帰する際には、エッジ制御部50の要求により、メイン表示部14の表示が変更されて起動される。
【0052】
表示制御部43は、例えば、表示ドライバであり、OS41において、メイン表示部14を利用するためのデバイスドライバである。表示制御部43は、例えば、OS41、エッジ制御部50、又はアプリケーション44からの要求によって、各種情報(表示画面)を、メイン表示部14に表示する。
【0053】
アプリケーション44は、OS41上で動作するアプリケーションソフトウェアであり、例えば、ワープロソフト、表計算ソフト、メールソフトなどである。なお、アプリケーション44には、例えば、バックグラウンド処理で実行されるアプリケーションソフトウェアが含まれ、例えば、WLANカード26などを介して、メールの受信(メールの着信)、SNS(Social Networking Service)の更新を受信、OS又はアプリケーションプログラムの更新などの処理を実行する。また、アプリケーション44は、例えば、メールを受信したなどのユーザに通知する所定のイベントが発生した場合に、所定のイベントが発生したことを、モード制御部42にイベントトリガとして通知する。
【0054】
エッジ制御部50(起動制御部の一例)は、OS41上で動作するアプリケーションソフトウェアであり、バックグラウンド処理を実行するアプリケーションの1つである。エッジ制御部50は、バックグラウンド処理により、モダンスタンバイモードから復帰せずに、動作することが可能である。エッジ制御部50は、メイン表示部14の表示が視認不可能な状態(例えば、カバーCVを閉じた状態)で、エッジ表示部15にインデックス情報を表示させる。例えば、エッジ制御部50は、
図1に示すインデックス情報(IDX1〜IDX7)のように、エッジ表示部15に表示させる。
【0055】
なお、
図1に示す例では、インデックス情報IDX1(第2のインデックス情報)が、プライベートの用途を示しており、インデックス情報IDX2(第1のインデックス情報)が、ビジネスの用途を示している。また、インデックス情報IDX3〜インデックス情報IDX5が、順番に、電話の通知、電位メールの通知、及びSNSの通知を示している。また、インデックス情報IDX6及びインデックス情報IDX7は、アプリケーション“AP_A”及びアプリケーション“AP_B”を示している。
【0056】
また、エッジ制御部50は、エッジ検出部35がユーザにタッチ(接触)されたことを検出して、メイン表示部14の表示を視認可能な状態にする操作(例えば、カバーCVを開ける操作)が実行された場合に、タッチされたエッジ表示部15のタッチ部分(接触部分)に応じて、メイン画面の表示を変更してメイン表示部14の表示を起動させる。すなわち、エッジ制御部50は、エッジ表示部15のタッチ操作がされたタッチ操作領域に応じた画面をメイン表示部14のメイン画面に表示させるようにメイン表示部14の表示を起動させる。エッジ制御部50は、表示制御部43にタッチ操作領域に応じたメイン画面を表示させるとともに、モード制御部42に、モダンスタンバイモードを解除させて、ノートPC1を通常動作モードに復帰させる。
【0057】
エッジ制御部50は、例えば、インデックス情報として、使用用途を示す情報を、エッジ表示部15に表示させる(例えば、
図1のインデックス情報IDX1及びインデックス情報IDX2を参照)。使用用途には、例えば、ビジネスの用途と、プライベートの用途とが含まれる。この場合、エッジ制御部50は、エッジ表示部15のタッチ部分として、使用用途を示す情報の表示部分がタッチされた場合に、タッチされた表示部分の使用用途に応じた画面を、メイン画面に表示するようにメイン表示部14の表示を起動させる。
【0058】
例えば、エッジ制御部50は、タッチされた表示部分の使用用途が、ビジネスの用途である場合に、メイン表示部14の表示が視認不可能な状態にされる前に起動中のアプリケーションの表示を最小化したデスクトップ画面(例えば、
図5のメイン画面G2)を表示させて、メイン表示部14を起動させる。すなわち、エッジ制御部50は、タッチ操作領域が、インデックス情報IDX2(第1のインデックス情報)に対応する領域である場合に、メイン表示部14の表示が視認不可能な状態にされる前に起動中のアプリケーションの表示を最小化したデスクトップ画面を表示するようにメイン表示部14の表示を起動させる。なお、タッチされた表示部分の使用用途が“ビジネス”である場合に、デスクトップ画面以外にも、他の予め定められた画面やウィンドウを表示するようにしてもよい。ここで、
図4及び
図5を参照して、カバーCVの開閉によるモダンスタンバイモードの前後におけるエッジ制御部50によるメイン画面の表示の変更例について説明する。
【0059】
図4は、アプリケーションの表示画面を表示したメイン画面の一例を示す図である。
図4に示すメイン画面G1は、モダンスタンバイモードに移行する前のアプリケーション“AP_A”の表示画面AG1を表示している。メイン画面G1には、表示画面AG1の他に、例えば、各種アイコンICN、及びタスクバーTBが表示されている。
【0060】
図4に示す状態からカバーCVが閉じられ、モダンスタンバイモードに移行した状態において、ユーザが、
図1に示すインデックス情報IDX2をタッチして、カバーCVを開けると、エッジ制御部50は、タッチされた表示部分の使用用途がビジネスの用途であるため、
図5に示すメイン画面G2をメイン表示部14に表示させるようにして、ノートPC1を復帰させる。ここで、
図5に示すメイン画面G2は、アプリケーションの表示を最小化したデスクトップ画面の一例を示している。また、エッジ制御部50は、カバーCVの開閉情報を、メインシステム40から取得するものとする。
【0061】
また、エッジ制御部50は、タッチされた表示部分の使用用途が、プライベートの用途である場合(例えば、
図1のインデックス情報IDX1がタッチされた場合)に、メイン表示部14の表示が視認不可能な状態にされる前に起動中のアプリケーションの表示画面を表示するように、メイン表示部14の表示を起動させる。すなわち、エッジ制御部50は、タッチ操作領域が、インデックス情報IDX1(第2のインデックス情報)に対応する領域である場合に、メイン表示部14の表示が視認不可能な状態にされる前に起動中のアプリケーションの表示画面を表示するようにメイン表示部14の表示を起動させる。エッジ制御部50は、
図4に示すメイン画面G1を表示するように、メイン表示部14の表示を起動させる。
【0062】
また、エッジ制御部50は、インデックス情報として、ユーザに通知する所定のイベントが発生したこと示す通知情報を、エッジ表示部15に表示させる(例えば、
図1のインデックス情報IDX3〜インデックス情報IDX5を参照)。エッジ制御部50は、メインシステム40から、ユーザに通知する所定のイベントが発生したこと示す通知情報を受信した場合に、当該通知情報を、エッジ表示部15に表示させる。
【0063】
また、エッジ制御部50は、エッジ表示部15のタッチ部分として、通知情報の表示部分がタッチされ、カバーCVが開かれた場合に、タッチされた表示部分の通知情報に対応するアプリケーションの表示画面を表示するように、メイン表示部14の表示を起動させる。例えば、ユーザが、
図1に示すインデックス情報IDX4をタッチして、カバーCVを開けると、エッジ制御部50は、タッチされた表示部分の通知情報に対応するアプリケーションであるメールソフトの表示画面をメイン表示部14に表示するように、ノートPC1を復帰させる。すなわち、エッジ制御部50は、タッチ操作領域が通知情報に対応した領域であった場合に、通知情報に関するアプリケーションの表示画面を表示するようにメイン表示部14の表示を起動させる。
【0064】
また、エッジ制御部50は、インデックス情報として、アプリケーションを示す情報を、エッジ表示部15に表示させる(例えば、
図1のインデックス情報IDX6及びインデックス情報IDX7を参照)。エッジ制御部50は、エッジ表示部15のタッチ部分として、アプリケーションを示す情報の表示部分がタッチされ、カバーCVが開かれた場合に、タッチされた表示部分の情報に対応するアプリケーションの表示画面を表示させて、メイン表示部14の表示を起動させる。例えば、ユーザが、
図1に示すインデックス情報IDX6をタッチして、カバーCVを開けると、エッジ制御部50は、タッチされた表示部分の情報に対応するアプリケーション“AP_A”の表示画面をメイン表示部14を表示させて、ノートPC1を復帰させる。エッジ制御部50は、タッチ操作領域がアプリケーションを示す情報に対応した領域であった場合に、アプリケーションの表示画面を表示するようにメイン表示部14の表示を起動させる。
【0065】
次に、図面を参照して、本実施形態によるノートPC1の動作について説明する。
図6は、本実施形態によるノートPC1の再起動処理の一例を示すフローチャートである。ここでは、ノートPC1のカバーCVが閉じられて、メイン表示部14の表示が停止され、モダンスタンバイモードになっている状態におけるノートPC1の再起動処理について説明する。
【0066】
図6に示すように、ノートPC1のエッジ制御部50は、まず、エッジ表示部15にタッチがあるか否かを判定する(ステップS101)。エッジ制御部50は、エッジ検出部35によって、エッジ表示部15にタッチが検出されたか否かを判定する。エッジ制御部50は、エッジ表示部15にタッチがある場合(ステップS101:YES)に、処理をステップS102に進める。また、エッジ制御部50は、エッジ表示部15にタッチがない場合(ステップS101:NO)に、処理をステップS101に戻す。
【0067】
ステップS102において、エッジ制御部50は、カバーCVが開かれたか否かを判定する。エッジ制御部50は、メインシステム40からセンサ部36が検出したカバーCVの開閉情報を取得し、当該開閉情報に基づいて、カバーCVが開かれたか否かを判定する。エッジ制御部50は、カバーCVが開かれた場合(ステップS102:YES)に、処理をステップS103に進める。また、エッジ制御部50は、カバーCVが閉じている場合(ステップS102:NO)に、処理をステップS101に戻す。
【0068】
ステップS103において、エッジ制御部50は、タッチされたインデックス情報に応じて、分岐処理を実行する。
エッジ制御部50は、例えば、インデックス情報が“プライベート”である場合(
図1のインデックス情報IDX1である場合)に、処理をステップS104に進め、表示オフ前に起動中のアプリケーションの表示画面を表示するようにメイン表示部14の表示を起動(再起動)させる。すなわち、エッジ制御部50は、メインシステム40の表示制御部43に、カバーCVを閉じる前に起動していたアプリケーションの表示画面をメイン表示部14に表示させ、モード制御部42に、モダンスタンバイモードからノートPC1を復帰させる。ステップS104の処理後に、エッジ制御部50は、処理を終了する。
【0069】
また、エッジ制御部50は、例えば、インデックス情報が“ビジネス”である場合(
図1のインデックス情報IDX2である場合)に、処理をステップS105に進め、表示オフ前に起動中のアプリケーションを最小化したデスクトップ画面(例えば、
図5のメイン画面G2)を表示するように、メイン表示部14の表示を起動(再起動)させる。すなわち、エッジ制御部50は、メインシステム40の表示制御部43に、カバーCVを閉じる前に起動していたアプリケーションを全て最小化して、メイン表示部14に表示させ、モード制御部42に、モダンスタンバイモードからノートPC1を復帰させる。ステップS105の処理後に、エッジ制御部50は、処理を終了する。
【0070】
また、エッジ制御部50は、例えば、インデックス情報が“通知情報”である場合(
図1のインデックス情報IDX3〜インデックス情報IDX5のいずれかである場合)に、処理をステップS106に進め、通知情報に対応するアプリケーションの表示画面を表示するように、メイン表示部14の表示を起動(再起動)させる。すなわち、エッジ制御部50は、メインシステム40の表示制御部43に、通知情報に対応したアプリケーションの表示画面を、メイン表示部14に表示させ、モード制御部42に、モダンスタンバイモードからノートPC1を復帰させる。ステップS106の処理後に、エッジ制御部50は、処理を終了する。
【0071】
また、エッジ制御部50は、例えば、インデックス情報が“アプリケーション”である場合(
図1のインデックス情報IDX6又はインデックス情報IDX7である場合)に、処理をステップS107に進め、指定されたアプリケーションの表示画面を表示するように、メイン表示部14の表示を起動(再起動)させる。すなわち、エッジ制御部50は、メインシステム40の表示制御部43に、指定されたアプリケーションの表示画面を、メイン表示部14に表示させ、モード制御部42に、モダンスタンバイモードからノートPC1を復帰させる。ステップS107の処理後に、エッジ制御部50は、処理を終了する。
【0072】
なお、エッジ制御部50は、指定されたアプリケーションの表示画面を、メイン表示部14に表示させる際に、指定されたアプリケーションの表示画面を最前面に表示させるようにしてもよいし、全画面表示で表示させてもよい。また、エッジ制御部50は、指定されたアプリケーション以外を最小化するようにしてもよい。
【0073】
以上説明したように、本実施形態によるノートPC1(情報処理装置)は、メイン表示部14(第1表示部)と、タッチスクリーン10と、エッジ制御部50(起動制御部)とを備える。メイン表示部14は、メイン画面(主画面)を表示する。タッチスクリーン10は、メイン表示部14の表示が視認不可能な状態において、視認可能、且つ表示可能なエッジ表示部15(第2表示部)、及びエッジ表示部15に対する操作媒体によるタッチ操作を検出するエッジ検出部35(検出部)を有する。エッジ制御部50は、メイン表示部14の表示が視認不可能な状態で、エッジ表示部15にインデックス情報を表示させる。エッジ制御部50は、タッチ操作を検出し、メイン表示部14の表示を視認可能な状態にする操作が実行された場合に、エッジ表示部15のタッチ操作がされたタッチ操作領域に応じた画面をメイン画面に表示させるようにメイン表示部14の表示を起動させる。
【0074】
これにより、本実施形態によるノートPC1は、タッチ操作されたエッジ表示部15のタッチ部分(タッチ操作領域)に応じた画面を、メイン画面に表示するようにメイン表示部14の表示を起動できるため、利便性を向上させることができる。
【0075】
また、本実施形態によるノートPC1は、メイン表示部14を備える第1筐体51(カバーCV)と、第1筐体51の一端側に設けられたヒンジHを介して回動可能に接続された第2筐体52と、を備える。メイン表示部14の表示面(メイン画面)が第2筐体52に面するように第1筐体51と第2筐体52とが重なり合った、メイン表示部14の表示が視認不可能な状態から、メイン表示部14の表示が視認可能な状態となるように、第1筐体51と第2筐体52とが相対的に回動操作される際に、ユーザによる回動操作を受ける第1筐体51と第2筐体52とのいずれか一方の筐体と異なる他方の筐体の端部にタッチスクリーン10が備えられている。
これにより、本実施形態によるノートPC1は、タッチスクリーン10をタッチ操作しながら、容易に第1筐体51(カバーCV)を開けることができ、タッチ操作領域に応じた画面を、メイン画面に表示して起動できる。よって、本実施形態によるノートPC1は、さらに利便性を向上させることができる。
【0076】
また、本実施形態では、タッチスクリーン10が備えられる端部は、第1筐体51と第2筐体52とが回動する回転軸方向(方向L1)と垂直な方向(方向L2)を向く端面(
図1のタッチスクリーン10を参照)である。
これにより、本実施形態によるノートPC1は、タッチスクリーン10をタッチ操作しながら(例えば、エッジ表示部15を押しながら)、容易に第1筐体51と第2筐体52とが相対的に回動操作できる。
【0077】
また、本実施形態では、エッジ制御部50は、インデックス情報として少なくとも第1のインデックス情報(例えば、ビジネス用途のインデックス情報IDX2)と第2のインデックス情報(例えば、プライベート用途のインデックス情報IDX1)とを有する複数のインデックス情報を表示させる。エッジ制御部50は、タッチ操作領域が、第1のインデックス情報に対応する領域である場合に、メイン表示部14の表示が視認不可能な状態にされる前に起動中のアプリケーションの表示を最小化したデスクトップ画面(例えば、
図5のメイン画面G2)を表示するようにメイン表示部14の表示を起動させる。また、エッジ制御部50は、タッチ操作領域が、第2のインデックス情報に対応する領域である場合に、メイン表示部14の表示が視認不可能な状態にされる前に起動中のアプリケーションの表示画面を表示するようにメイン表示部14の表示を起動させる。
【0078】
また、本実施形態では、エッジ制御部50は、インデックス情報として少なくとも第1のインデックス情報(例えば、ビジネス用途のインデックス情報IDX2)と第2のインデックス情報(例えば、プライベート用途のインデックス情報IDX1)とを有する複数のインデックス情報を表示させる。エッジ制御部50は、タッチ操作領域が、第1のインデックス情報に対応する領域である場合に、メイン表示部14の表示が視認不可能な状態にされる前に起動中のアプリケーションの表示を最小化したデスクトップ画面(例えば、
図5のメイン画面G2)を表示するようにメイン表示部14の表示を起動させる。また、エッジ制御部50は、タッチ操作領域が、第2のインデックス情報に対応する領域である場合に、メイン表示部14の表示が視認不可能な状態にされる前に起動中のアプリケーションの表示画面を表示するようにメイン表示部14の表示を起動させる。
これにより、本実施形態によるノートPC1は、タッチ操作領域のインデックス情報に応じてメイン表示部14の表示を適切に切り替えて起動させることができる。
【0079】
また、本実施形態では、エッジ制御部50は、インデックス情報として、使用用途を示す情報を、エッジ表示部15に表示させる。そして、エッジ制御部50は、エッジ表示部15のタッチ部分として、使用用途を示す情報の表示部分がタッチされた場合に、タッチされた表示部分の使用用途に応じて、メイン画面の表示を変更してメイン表示部14の表示を起動させる。
これにより、本実施形態によるノートPC1は、使用用途に応じて、選択的にメイン画面の表示を切り替えて(変更して)メイン表示部14の表示を起動させることができる。よって、本実施形態によるノートPC1は、さらに、利便性を向上させることができる。
【0080】
また、本実施形態では、使用用途には、ビジネスの用途と、プライベートの用途とが含まれる。エッジ制御部50は、タッチされた表示部分の使用用途が、ビジネスの用途である場合に、メイン表示部14の表示が視認不可能な状態にされる前に起動中のアプリケーションの表示を最小化したデスクトップ画面(例えば、
図5のメイン画面G2)に変更して、メイン表示部14の表示を起動させる。また、エッジ制御部50は、タッチされた表示部分の使用用途が、プライベートの用途である場合に、メイン表示部14の表示が視認不可能な状態にされる前に起動中のアプリケーションの表示画面に変更して、メイン表示部14の表示を起動させる。
【0081】
これにより、本実施形態によるノートPC1は、例えば、表示を停止する直前に、プライベートの用途に使用していた場合に、ビジネスの用途で通常動作モードに復帰させると、プライベートの用途で使用していた表示画面が表示されることがない。そのため、本実施形態によるノートPC1では、ビジネスの用途で他人にプライベートの用途の表示画面を見られてしまうことを防止できる。よって、本実施形態によるノートPC1は、さらに、利便性を向上させることができる。
【0082】
また、本実施形態では、エッジ制御部50は、インデックス情報として、少なくともユーザに通知する所定のイベントが発生したこと示す通知情報を、エッジ表示部15に表示させる。そして、エッジ制御部50は、タッチ操作領域が通知情報に対応した領域であった場合に、通知情報に関するアプリケーションの表示画面を表示するように、メイン表示部14の表示を起動させる。
これにより、本実施形態によるノートPC1は、イベントが発生したアプリケーションの表示画面を表示させて、メイン表示部14を起動させることができるため、通知情報を起動後に直ちに確認することができる。
【0083】
また、本実施形態では、エッジ制御部50は、インデックス情報として、アプリケーションを示す情報を、エッジ表示部15に表示させる。そして、エッジ制御部50は、タッチ操作領域がアプリケーションを示す情報に対応した領域であった場合に、タッチ操作領域に対応するアプリケーションの表示画面を表示するように、メイン表示部14の表示を起動させる。
これにより、本実施形態によるノートPC1は、インデックス情報により指定したアプリケーションの表示画面を表示させて、メイン表示部14を起動させることができるため、さらに利便性を向上させることができる。
【0084】
また、本実施形態では、メイン表示部14の表示が視認不可能な状態は、開閉可能な自装置のカバーCVを閉じた状態であり、メイン表示部14の表示を視認可能な状態にする操作には、自装置のカバーCVを開ける操作が含まれる。
これにより、本実施形態によるノートPC1は、エッジ表示部15をタッチして、カバーCVを開けるという簡易な操作により、所望の表示画面を表示するようにメイン表示部14を起動させることができる。
【0085】
また、本実施形態では、メイン表示部14の表示が視認不可能な状態が、バックグラウンド処理を実行する動作状態に切り替え可能な低消費電力状態にする待機モード(例えば、モダンスタンバイモード)の状態である。
これにより、本実施形態によるノートPC1は、低消費電力を実現しつつ、ユーザに通知する所定のイベントが発生したこと示す通知情報を、インデックス情報として、エッジ表示部15に表示することができ、利便性をさらに向上させることができる。
【0086】
また、本実施形態による制御方法は、メイン画面を表示するメイン表示部14と、メイン表示部14の表示が視認不可能な状態において、視認可能、且つ表示可能なエッジ表示部15、及びエッジ表示部15に対する操作媒体によるタッチ操作を検出するエッジ検出部35を有するタッチスクリーン10と、を備えるノートPC1の制御方法であって、表示ステップと、起動制御ステップとを含む。表示ステップにおいて、エッジ表示部15が、メイン表示部14の表示が視認不可能な状態で、インデックス情報を表示する。起動制御ステップにおいて、エッジ制御部50が、メイン表示部14の表示が視認不可能な状態で、タッチ操作を検出し、メイン表示部14の表示を視認可能な状態にする操作が実行された場合に、エッジ表示部15のタッチ操作がされたタッチ操作領域に応じた画面をメイン画面に表示させるようにメイン表示部14の表示を起動させる。
これにより、本実施形態による制御方法は、上述したノートPC1と同様の効果を奏し、利便性を向上させることができる。
【0087】
また、本実施形態によるノートPC1は、第1筐体51と、第2筐体52と、タッチスクリーン10と、を備える。第1筐体51は、メイン画面を表示するメイン表示部14を備える。第2筐体52は、第1筐体51の一端側に設けられたヒンジHを介して回動可能に接続されている。タッチスクリーン10は、エッジ表示部15、及びエッジ検出部35を有する。エッジ表示部15は、メイン表示部14の表示面が第2筐体52に面するように第1筐体51と第2筐体52が重なり合った、メイン表示部14の表示が視認不可能な状態において、視認可能且つ表示可能である。エッジ検出部35は、エッジ表示部15に対する操作媒体によるタッチ操作を検出する。第1筐体51と第2筐体52のいずれか一方のヒンジHが設けられた一端側とは反対側の端部にタッチスクリーン10が備えられている。
これにより、本実施形態によるノートPC1は、タッチスクリーン10をタッチ操作しながら筐体端部をつまんで筐体(例えば、第1筐体51)を回動させる操作が容易になり、利便性を向上させることができる。
【0088】
[第2の実施形態]
次に、図面を参照して、第2の実施形態によるノートPC1aについて説明する。
本実施形態では、プライベートの用途と、ビジネスの用途とで、メイン表示部14の表示の起動の際に表示するアプリケーションを変更する変形例について説明する。
【0089】
図7は、本実施形態によるノートPC1aの機能構成の一例を示すブロック図である。
なお、本実施形態におけるノートPC1aの外観及び主要なハードウェア構成は、
図1及び
図2に示す第1の実施形態と同様であるため、ここではその説明を省略する。
【0090】
図7に示すように、ノートPC1aのシステムは、ソフトウェアにより実現される、メインシステム40aと、エッジ制御部50aとを備えている。
なお、
図7において、上述した
図3に示す第1の実施形態と同一の構成には、同一の符号を付与してここではその説明を省略する。
【0091】
メインシステム40aは、OS41と、モード制御部42と、表示制御部43と、アプリケーション44と、AP用途記憶部45とを備える。
AP用途記憶部45は、使用用途に対応するアプリケーションの情報を記憶する。AP用途記憶部45は、例えば、使用用途を示す情報と、アプリケーションを示す情報とを対応付けて記憶する。すなわち、AP用途記憶部45は、インデックス情報に対応するアプリケーションを記憶する。例えば、AP用途記憶部45には、プライベートの用途に対応するアプリケーションを示す情報と、ビジネスの用途に対応するアプリケーションを示す情報とが予め記憶されている。
【0092】
なお、AP用途記憶部45には、ユーザによって、使用用途に対応するアプリケーションが登録されてもよいし、メインシステム40aに、例えば、ビジネスモードとプライベートモードとを設けいて、それぞれのモードにおいて実行されたアプリケーションが、自動的にで登録されるようにしてもよい。
【0093】
エッジ制御部50aの基本的な機能は、上述した第1の実施形態におけるエッジ制御部50と同様である。本実施形態におけるエッジ制御部50aは、メイン表示部14の表示を起動する際に、使用用途に対応するアプリケーションの表示画面の表示の仕方が第1の実施形態と異なる。
本実施形態におけるエッジ制御部50aは、メイン表示部14の表示が視認不可能な状態にされる前に起動中のアプリケーションのうち、タッチされた表示部分の使用用途に対応するアプリケーション以外を最小化して、メイン表示部14の表示を起動させる。なお、エッジ制御部50aは、メインシステム40aのAP用途記憶部45が記憶する情報を参照して、使用用途に対応するアプリケーションを判定する。
【0094】
例えば、使用用途がプライベートの用途である場合に、エッジ制御部50aは、AP用途記憶部45を参照して、プライベートの用途に対応するアプりケーションの情報を取得する。エッジ制御部50aは、取得したプライベートの用途に対応するアプりケーション以外を最小化して、メイン表示部14の表示を起動させる。
また、例えば、使用用途がビジネスの用途である場合に、エッジ制御部50aは、AP用途記憶部45を参照して、ビジネスの用途に対応するアプりケーションの情報を取得する。エッジ制御部50aは、取得したビジネスの用途に対応するアプりケーション以外を最小化して、メイン表示部14の表示を起動させる。
【0095】
次に、
図8を参照して、本実施形態によるノートPC1aの動作について説明する。
図8は、本実施形態によるノートPC1aの再起動処理の一例を示すフローチャートである。ここでは、ノートPC1aのカバーCVが閉じられて、メイン表示部14の表示が停止され、モダンスタンバイモードになっている状態におけるノートPC1aの再起動処理について説明する。
【0096】
図8に示すように、ノートPC1aのエッジ制御部50aは、まず、エッジ表示部15にタッチがあるか否かを判定する(ステップS201)。なお、ステップS201からステップS203までの処理、並びに、ステップS206及びステップS207の処理は、上述した
図6に示すステップS101からステップS103までの処理、並びに、ステップS106及びステップS107の処理と同様であるため、ここではその説明を省略する。
【0097】
ステップS203において、エッジ制御部50aは、例えば、インデックス情報が“プライベート”である場合に、処理をステップS204に進め、プライベート用のアプリケーションの表示画面を表示するように、メイン表示部14の表示を起動(再起動)させる。すなわち、エッジ制御部50aは、メインシステム40aのAP用途記憶部45を参照して、プライベートの用途に対応するアプりケーションの情報を取得する。エッジ制御部50aは、取得したプライベートの用途に対応するアプりケーション以外を最小化して、メイン表示部14の表示を起動させる。エッジ制御部50aは、メインシステム40aの表示制御部43に、プライベートの用途に対応するアプりケーションの表示画面をメイン表示部14に表示させ、モード制御部42に、モダンスタンバイモードからノートPC1aを復帰させる。ステップS204の処理後に、エッジ制御部50aは、処理を終了する。
【0098】
また、エッジ制御部50aは、例えば、インデックス情報が“ビジネス”である場合に、処理をステップS205に進め、ビジネス用のアプリケーションの表示画面を表示するように、メイン表示部14の表示を起動(再起動)させる。すなわち、エッジ制御部50aは、メインシステム40aのAP用途記憶部45を参照して、ビジネスの用途に対応するアプりケーションの情報を取得する。エッジ制御部50aは、取得したビジネスの用途に対応するアプりケーション以外を最小化して、メイン表示部14の表示を起動させる。エッジ制御部50aは、メインシステム40aの表示制御部43に、ビジネスの用途に対応するアプりケーションの表示画面をメイン表示部14に表示させ、モード制御部42に、モダンスタンバイモードからノートPC1aを復帰させる。ステップS205の処理後に、エッジ制御部50aは、処理を終了する。
【0099】
以上説明したように、本実施形態によるノートPC1aでは、エッジ制御部50aは、メイン表示部14の表示が視認不可能な状態にされる前に起動中のアプリケーションのうち、接触された表示部分の使用用途に対応するアプリケーション以外を最小化して、メイン表示部14の表示を起動させる。例えば、本実施形態によるノートPC1aは、インデックス情報に対応するアプリケーションを記憶するAP用途記憶部45を備える。エッジ制御部50aは、タッチ操作領域がインデックス情報に対応した領域であった場合に、メイン表示部14の表示が視認不可能な状態にされる前に起動中のアプリケーションのうち、AP用途記憶部45が記憶する情報に基づいて、インデックス情報に対応するアプリケーション以外を最小化して、メイン表示部14の表示を起動させる。
【0100】
これにより、本実施形態によるノートPC1aは、使用用途に応じて、適切に表示画面を切り替えて、メイン表示部14の表示を起動させることができ、さらに利便性を向上させることができる。本実施形態によるノートPC1aは、例えば、表示を停止する直前に、プライベートの用途に使用していた場合に、ビジネスの用途で通常動作モードに復帰させると、プライベートの用途で使用していた表示画面が表示されることがない。そのため、本実施形態によるノートPC1aでは、ビジネスの用途で他人にプライベートの用途の表示画面を見られてしまうことを防止できる。また、本実施形態によるノートPC1aでは、プライベートの用途で他人にビジネスの用途の表示画面を見られてしまうことを防止できる。
【0101】
なお、上述した第1及び第2の実施形態において、エッジ検出部35がタッチされたことを検出して、メイン画面の表示を変更する例を説明したが、例えば、ダブルタップや、長押しなど、エッジ検出部35が所定のタッチ操作(接触操作)を伴って接触されたことを検出して、メイン画面の表示を変更するようにしてもよい。すなわち、エッジ制御部50(50a)は、メイン表示部14の表示が視認不可能な状態で、エッジ検出部35が所定のタッチ操作を伴ってタッチされたことを検出して、メイン表示部14の表示を視認可能な状態にする操作が実行された場合に、タッチされたエッジ表示部15のタッチ部分に応じた画面を、メイン画面に表示するようにメイン表示部14の表示を起動させるようにしてもよい。すなわち、タッチ操作には、1回のタップ、複数回のタップ、又はエッジ検出部35が所定の期間以上押される長押し操作などが含まれる。
これにより、ノートPC1(1a)は、エッジ検出部35の誤検出による誤動作を低減することができる。
【0102】
[第3の実施形態]
次に、図面を参照して、第3の実施形態によるタブレットPC1bについて説明する。
本実施形態では、情報処理装置が、上述したメイン表示部14とエッジ表示部15とを1枚のパネルで構成したタッチスクリーン10aを備えるタブレットPC1bである場合の変形例について説明する。
【0103】
図9は、本実施形態によるタブレットPC1bの一例を示す外観図である。
図9に示すように、タブレットPC1bは、第1筐体51と第2筐体52とがヒンジHにより接続され、第1筐体51及び第2筐体52の表面に、1枚のタッチスクリーン10aが配置されている。また、
図9(a)は、タブレットPC1bを折り畳んだ状態の外観図を示し、
図10(b)は、第1筐体51と第2筐体52とを開いて直線状に配置した状態の外観図を示している。なお、この図において、第1筐体51と第2筐体52とが回動する回転軸方向を方向L1とし、回転軸方向に垂直な方向を方向L2として説明する。
【0104】
タッチスクリーン10aは、メイン表示部14aと、エッジ表示部15aと、エッジ検出部35aと、メイン検出部35bとを備えている。
メイン表示部14a及びエッジ表示部15aを構成する1枚の表示パネルは、例えば、有機ELディスプレイであり、折り曲げ(折り畳み)可能に構成されている。メイン表示部14aは、メイン画面を表示する。また、メイン検出部35bは、メイン表示部14aに重ねて配置されており、上述したキー入力部32及びポインティングデバイス33として機能する。
【0105】
エッジ表示部15aは、第1筐体51の側面と、第2筐体52の側面との2箇所に配置され、上述した第1及び第2の実施形態と同様に、インデックス情報を表示する。また、エッジ検出部35aは、上述した第1及び第2の実施形態と同様に、エッジ表示部15aに対する操作媒体によるタッチ操作を検出する。
【0106】
なお、エッジ検出部35aとメイン検出部35bは、1枚のタッチパネルとして構成されてもよいし、複数のタッチパネルで構成してもよい。
また、本実施形態では、第1筐体51がカバーCVに対応し、
図1(a)が、カバーCVを閉じた状態に対応し、
図1(b)が、カバーCVを開いた状態に対応する。
【0107】
なお、本実施形態におけるタブレットPC1bの主要なハードウェア構成、及び機能構成は、メイン表示部14、タッチスクリーン10、キー入力部32、及びポインティングデバイス33が、タッチスクリーン10aに置き換わっている点を除いて、
図2及び
図3(又は
図7)に示す第1及び第2の実施形態と同様である。
また、本実施形態におけるタブレットPC1bの動作についても、第1及び第2の実施形態と同様であるため、ここではその説明を省略する。
【0108】
以上説明したように、本実施形態によるタブレットPC1bでは、メイン表示部14aと、エッジ表示部15aとが1つの表示部として構成されている。すなわち、メイン表示部14aと、エッジ表示部15aとは、1つの表示装置の異なる表示領域である。
これにより、本実施形態によるタブレットPC1bでは、部品点数を低減することができ、システム全体の消費電力を低減することができる。
【0109】
また、本実施形態では、
図9に示すように、メイン表示部14aの表示面が第2筐体52に面するように第1筐体51と第2筐体52とが重なり合った、メイン表示部14aの表示が視認不可能な状態から、メイン表示部14aの表示が視認可能な状態となるように、第1筐体51と第2筐体52とが相対的に回動操作される際に、ユーザによる回動操作を受ける第1筐体51と第2筐体52とのいずれか一方又は両方の筐体の端部にタッチスクリーン10aが備えられている。
これにより、本実施形態によるタブレットPC1bは、タッチスクリーン10aをタッチ操作しながら筐体(例えば、第1筐体51)を回動させる操作が容易になり、利便性を向上させることができる。
【0110】
なお、本実施形態において、エッジ表示部15aは、第1筐体51の側面及び第2筐体52の側面の代わりに、側面から延在する天面部分の表示領域のうちの端部付近の表示領域に配置され、インデックス情報を表示するようにしてもよい。この場合、エッジ検出部35aは、上述した第1及び第2の実施形態と同様に、当該領域に対する操作媒体によるタッチ操作を検出する。このように、エッジ表示部15a及びエッジ検出部35aが備えられる端部は、例えば、第1筐体51のうち、メイン表示部14aの表示面が形成された面と反対側の面における、ヒンジHが設けられた一端側とは反対側の端部(例えば、天面端部)であってもよい。
【0111】
[第4の実施形態]
次に、図面を参照して、第4の実施形態によるノートPC1cについて説明する。
本実施形態では、上述した第1の実施形態によるノートPC1のタッチスクリーン10の配置を変更した変形例について説明する。
【0112】
図10は、本実施形態によるノートPC1cの一例を示す外観図である。
図10に示すように、本実施形態によるノートPC1cでは、タッチスクリーン10が、第2筐体52の横側面に配置されている。すなわち、タッチスクリーン10が備えられる端部は、第1筐体51(カバーCV)と第2筐体52とが回動する回転軸方向と平行な方向(方向L1)を向く端面である。なお、ノートPC1cのその他の構成及びノートPC1cの動作は、第1又は第2の実施形態と同様であるため、ここではその説明を省略する。
【0113】
以上説明したように、本実施形態では、タッチスクリーン10が備えられる端部は、第1筐体51と第2筐体52とが回動する回転軸方向と平行な方向(方向L1)を向く端面である。
これにより、本実施形態によるノートPC1cは、片方(一方)の手でタッチスクリーン10をタッチ操作しながら、もう片方(他方)の手で第1筐体51(カバーCV)を回転操作させて、上述した起動操作を確実に行うことができる。
【0114】
[第5の実施形態]
次に、図面を参照して、第5の実施形態によるノートPC1dについて説明する。
本実施形態では、上述した第1の実施形態によるノートPC1のタッチスクリーン10の配置を変更した別の変形例について説明する。
【0115】
図11は、本実施形態によるノートPC1dの一例を示す外観図である。
図11に示すように、本実施形態によるノートPC1dでは、タッチスクリーン10が、メイン表示部14の裏側(反対側)の面(天面端部)に配置されている。すなわち、タッチスクリーン10が備えられる端部は、第1筐体51のうち、メイン表示部14の表示面が形成された面と反対側の面における、ヒンジHが設けられた一端側とは反対側の端部である。なお、ノートPC1dのその他の構成及びノートPC1dの動作は、第1又は第2の実施形態と同様であるため、ここではその説明を省略する。
【0116】
以上説明したように、本実施形態では、タッチスクリーン10が備えられる端部は、第1筐体51のうち、メイン表示部14の表示面が形成された面と反対側の面における、ヒンジHが設けられた一端側とは反対側の端部である。
これにより、本実施形態によるノートPC1dは、片方の手で第1筐体51の天面端部のタッチスクリーン10を押しながら、第1筐体51を回動させることができる。
【0117】
なお、本発明は、上記の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記の各実施形態において、情報処理装置の例として、ノートPC1(1a、1c、1d)及びタブレットPC1bである例を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートフォンなどのたの情報処理装置であってもよい。
【0118】
また、上記の各実施形態において、エッジ制御部50(50a)は、カバーCVを閉じている状態において、所定の時間が経過したら、エッジ表示部15(15a)の表示を停止(表示オフ)してもよい。この場合、エッジ制御部50(50a)は、エッジ検出部35(35a)がタッチを検出した場合に、エッジ表示部15(15a)の表示を再開してから、エッジ検出部35(35a)が表示部分のタッチを検出する。
これにより、ノートPC1(1a、1c、1d)及びタブレットPC1bは、消費電力を低減することができる。
また、エッジ制御部50(50a)は、エッジ表示部15(15a)の表示を定期的に表示及び停止するようにしてもよい。また、エッジ制御部50(50a)は、自装置が水平にされたことを検知して、エッジ表示部15(15a)の表示を再開するようにしてもよい。
【0119】
また、上記の各実施形態において、エッジ制御部50(50a)は、使用用途のインデックス情報がタッチされた場合に、当該使用用途に対応するアプリケーションを示す情報を、エッジ表示部15(15a)に追加で表示させるようにしてもよい。この場合、エッジ制御部50(50a)は、さらに、アプリケーションを示す情報の表示部分がタッチされることで、アプリケーションの表示画面を表示するように、メイン表示部14(14a)の表示を起動させるようにしてもよい。これにより、ノートPC1(1a、1c、1d)及びタブレットPC1bは、さらに利便性を向上させることができる。
【0120】
また、上記の各実施形態において、使用用途が、プライベートの用途と、ビジネスの用途との2種類である例を説明したが、3種類以上の使用用途に対応させてもよい。例えば、ビジネスの用途を、本業と副業とに分けるようにしてもよいし、業務のプロジェクトごとに分けるようにしてもよい。
また、上記の各実施形態において、ノートPC1(1a、1c、1d)及びタブレットPC1bは、使用用途又はタッチ操作されたインデックス情報に応じて、ログイン画面(例えば、ログインIDを変更したログイン画面)を切り替えて起動するようにしてもよい。
【0121】
また、上記の各実施形態において、エッジ制御部50(50a)は、プライベートの用途、及びビジネスの用途など、使用用途に応じて、エッジ表示部15(15a)に表示するインデックス情報の色などを変更するようにしてもよい。また、エッジ制御部50(50a)は、通知情報を受信した場合に、通知情報の表示部分を点滅させたり、通知件数を追加して表示するようにしてもよい。
【0122】
また、上記の各実施形態において、低消費電力状態にする待機モードの一例として、モダンスタンバイモードを用いる例を説明したが、これに限定されるものではない。エッジ制御部50(50a)の処理は、例えば、他の省電力モード、スタンバイ状態、休止状態などの待機モードに適用されてもよい。
また、上記の第1、第2、及び第4の実施形態において、第2筐体52が、タッチスクリーン10を備える例を説明したが、第3及び第5の実施形態のように、第1筐体51がタッチスクリーン10を備える形態であってもよい。
【0123】
なお、上述したノートPC1(1a、1c、1d)及びタブレットPC1bが備える各構成は、内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述したノートPC1(1a、1c、1d)及びタブレットPC1bが備える各構成の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述したノートPC1(1a、1c、1d)及びタブレットPC1bが備える各構成における処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD−ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。
【0124】
また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部又は外部に設けられた記録媒体も含まれる。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後にノートPC1(1a、1c、1d)及びタブレットPC1bが備える各構成で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0125】
また、上述した機能の一部又は全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。上述した各機能は個別にプロセッサ化してもよいし、一部、又は全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、又は汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。