特許第6775612号(P6775612)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6775612センサ保護部を備えた、ばね弾性を有するバッテリコンタクト
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6775612
(24)【登録日】2020年10月8日
(45)【発行日】2020年10月28日
(54)【発明の名称】センサ保護部を備えた、ばね弾性を有するバッテリコンタクト
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/03 20060101AFI20201019BHJP
【FI】
   G06F3/03 400A
   G06F3/03 400F
【請求項の数】14
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2018-567882(P2018-567882)
(86)(22)【出願日】2017年6月22日
(65)【公表番号】特表2019-525304(P2019-525304A)
(43)【公表日】2019年9月5日
(86)【国際出願番号】EP2017065403
(87)【国際公開番号】WO2018001859
(87)【国際公開日】20180104
【審査請求日】2018年12月26日
(31)【優先権主張番号】202016103403.5
(32)【優先日】2016年6月28日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】509153928
【氏名又は名称】シュタビロ インターナツィオナール ゲーエムベーハー
【氏名又は名称原語表記】STABILO International GmbH
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100135633
【弁理士】
【氏名又は名称】二宮 浩康
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】カール−ペーター ケンプフ
【審査官】 滝谷 亮一
(56)【参考文献】
【文献】 特許第5687398(JP,B2)
【文献】 特開平10−307670(JP,A)
【文献】 特開昭63−296122(JP,A)
【文献】 特開昭61−109177(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/03
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペン位置検出を行う電子ペンであって、
少なくとも1つの電圧源(108)と、少なくとも1つのディジタル制御ユニットと、1つの力伝達エレメント(101)と、筆圧を測定する少なくとも1つの力センサ(104)とを含む、電子ペンにおいて、
前記電子ペンは、少なくとも1つの弾性手段(102)を備え、
前記少なくとも1つの弾性手段(102)は、前記少なくとも1つの力センサ(104)に作用する圧力から、当該作用する圧力に対抗する力を形成するように構成されており、
前記少なくとも1つの弾性手段(102)は、導電性を有しており、
前記少なくとも1つの弾性手段(102)の一部分が、前記少なくとも1つの電圧源(108)との極性コンタクト(117)として用いられる、
ことを特徴とする電子ペン。
【請求項2】
前記少なくとも1つの弾性手段(102)は、ばねエレメントを含む、
請求項1記載の電子ペン。
【請求項3】
前記ばねエレメントは、撓みばねとして構成されている、
請求項2記載の電子ペン。
【請求項4】
前記少なくとも1つの力センサ(104)は、前記電子ペンの長手軸線(116)に沿って変位可能なように、または、前記電子ペンの長手軸線(116)に対して実質的に平行に変位可能なように、配置されている、
請求項1から3までのいずれか1項記載の電子ペン。
【請求項5】
前記少なくとも1つの力センサ(104)の一部分が、前記少なくとも1つの電圧源(108)との別の極性コンタクト(110)として用いられる、
請求項1からまでのいずれか1項記載の電子ペン。
【請求項6】
前記少なくとも1つの力センサ(104)は、少なくとも1つのフレキシブル電気導体(113)を介して第1の回路板(106)に接続されており、前記第1の回路板(106)は、前記少なくとも1つの弾性手段(102)を介して前記少なくとも1つの電圧源(108)に接続されており、
前記少なくとも1つの力センサ(104)および前記少なくとも1つの電圧源(108)は、前記電子ペンの長手軸線(116)に沿って共に変位可能なように、または、前記電子ペンの長手軸線(116)に対して実質的に平行に共に変位可能なように、配置されている、
請求項1からまでのいずれか1項記載の電子ペン。
【請求項7】
前記少なくとも1つの弾性手段(102)は、第1の回路板(106)に接続されている、
請求項1からまでのいずれか1項記載の電子ペン。
【請求項8】
前記少なくとも1つの力センサ(104)は、第2の回路板(107)に接続されている、
請求項1からまでのいずれか1項記載の電子ペン。
【請求項9】
前記少なくとも1つの力センサ(104)は、少なくとも1つのフレキシブル電気導体(113)を介して第1の回路板(106)に接続されており、前記第1の回路板(106)は、前記少なくとも1つの弾性手段(102)を介して前記少なくとも1つの電圧源(108)に接続されており、
前記少なくとも1つの力センサ(104)は、前記少なくとも1つのフレキシブル電気導体のフレキシブル分岐(105)を介して、前記第2の回路板(107)に接続されている、
請求項記載の電子ペン。
【請求項10】
前記少なくとも1つの力センサ(104)および前記少なくとも1つの電圧源(108)および前記第2の回路板(107)は、前記電子ペンの長手軸線(116)に沿って共に変位可能なように、または、前記電子ペンの長手軸線(116)に対して実質的に平行に共に変位可能なように、配置されている、
請求項8または9記載の電子ペン。
【請求項11】
前記力伝達エレメントは、ペン芯である、
請求項1から10までのいずれか1項記載の電子ペン。
【請求項12】
前記電子ペンは、前記電子ペンの長手軸線(116)に沿ったまたは前記電子ペンの長手軸線(116)に対して実質的に平行な、前記力伝達エレメントの設定された変位路の後方で、前記力伝達エレメント(101)を停止させるように構成された少なくとも1つの停止手段を備え、
前記停止手段は、ペンケーシングのリブまたは力センサケーシングの部分である、
請求項1から11までのいずれか1項記載の電子ペン。
【請求項13】
電子ペンの筆圧を測定する力センサ(104)の過負荷を回避する方法であって、
前記電子ペンは、少なくとも1つの電圧源(108)と、少なくとも1つのディジタル制御ユニットと、1つの力伝達エレメント(101)と、筆圧を測定する少なくとも1つの力センサ(104)と、前記少なくとも1つの力センサ(104)に作用する圧力から、当該作用する圧力に対抗する力を形成するように構成された少なくとも1つの弾性手段(102)とを含み、
前記電子ペンの長手軸線(116)に沿った前記力伝達エレメント(101)の変位または前記電子ペンの長手軸線(116)に対して実質的に平行な前記力伝達エレメント(101)の変位により、前記少なくとも1つの力センサ(104)に圧力を作用させ、さらに、前記電子ペンの長手軸線(116)に沿ったまたは前記電子ペンの長手軸線(116)に対して実質的に平行な、前記少なくとも1つの力センサ(104)の変位を、前記少なくとも1つの弾性手段(102)への方向で、かつ、前記少なくとも1つの弾性手段(102)によって形成可能な力に対抗するように、生じさせ、
前記力伝達エレメント(101)の前記変位によって前記少なくとも1つの力センサ(104)に作用する圧力を、前記少なくとも1つの弾性手段(102)によって制限し、
前記少なくとも1つの弾性手段(102)は、導電性を有しており、
前記少なくとも1つの弾性手段(102)の一部分が、前記少なくとも1つの電圧源(108)との極性コンタクト(117)として用いられる、
方法。
【請求項14】
変位路の全長にわたって、前記少なくとも1つの力センサ(104)に作用する圧力が、前記力センサ(104)の圧力負荷限界を下回り、および/または、
前記少なくとも1つの力センサ(104)に作用する圧力が前記力センサ(104)の圧力負荷限界を下回る、前記力伝達エレメント(101)の変位路の後方で、前記力伝達エレメント(101)の変位運動が少なくとも1つの停止手段によって停止される、
請求項13記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
従来技術
本発明は、請求項1の上位概念記載の形式の電子ペン、および請求項14の上位概念記載の形式の方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電子情報システムおよび電子通信システム、特にパーソナルコンピュータ(PC)、ラップトップ、タブレット、スマートフォンの、日常、余暇および作業空間での使用の恒常的な増大は、マンマシンインタフェースの改善形態の開発を有意にしている。
【0003】
ここで、マンマシンインタフェースとして、キーボード、マウスまたはタッチパネルなどの入力デバイスのほか、特に電子ペンが関心を集めている。ここで、電子ペンは特に、ペンによって表面に筆記することの機能性および単純性を電子データ処理の多様な手段に結びつけることができるという利点を有する。この場合、電子ペンは、外観、供給可能性および取り扱いの点で、可能なかぎり従来のペンに類似していることが望ましい。
【0004】
国際公開第02/07424号(WO02/07424A2)には、例えば、手書き文字検出のための電子情報システムが記載されている。当該電子情報システムは、電子ペンと、感圧性もしくは誘導感応性の表面を有するタブレットとを含み、ここで、ペンもしくはペン先の運動が、選択的にタブレットの感圧性もしくは誘導感応性の表面または加速度センサまたは光センサによって検出される。
【0005】
この場合、センサデータは、受信されたペン運動データに基づいて手書き文字検出を実行可能なPCへワイヤレスで伝送可能である。
【0006】
ただし、公知の電子ペンにおいては、特に、電子ペンのロバスト性が従来の伝統的な非電子ペンに比べて低いことが欠点である。特に、電子ペンの電子センサ装置は壊れやすく、例えば落下または機械的過負荷によって容易に損傷を受け得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】国際公開第02/07424号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
課題
したがって、本発明の課題は、例えば最小の機械コストのもとでの電子ペンの機械的ロバスト性に関して、電子ペンを改善することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
解決手段
この課題は、本発明にしたがい、請求項1記載の電子ペン、および請求項14記載の方法により解決される。有利な実施形態および発展形態は、各従属請求項の対象となっている。
【0010】
本発明のペン位置検出を行う電子ペンは、例えば、少なくとも1つの電圧源と、少なくとも1つのディジタル制御ユニットと、少なくとも1つの力伝達エレメント、例えばペン芯または筆圧を伝達する類似のモジュールと、筆圧を測定する少なくとも1つの力センサまたは圧力センサとを含むことができる。
【0011】
このような力センサまたは圧力センサは、特に、例えばケーシングと当該ケーシングから突出して変位可能なピンとを備えていてよい。例えばここでは、当該ピンを、例えば電子ペンの長手軸線に沿った変位または電子ペンの長手軸線に対して実質的に平行な変位のために、変位可能に支持することができる。この場合、変位可能なピンは、例えばさらに、可能な力センサケーシングの表面に対して実質的に垂直に、上記ケーシングから突出していてよい。こうしたピンは測定ピンとも称されることがある。ここで、上記例示の力伝達エレメント、例えばペン芯は、例えば力センサの可能な測定ピンを押しずらしてこの測定ピンを変位させることができ、または、測定ピンを力センサと共に変位させることができる。
【0012】
筆圧を伝達する力伝達エレメントとは、ペン芯のほか、例えば回路基板もしくは回路板、または、例えば電子ペンのペン先、または、力センサに圧力を伝達する、特に筆圧を伝達するのに適した他のモジュールであってよいと理解される。またこの場合、力伝達エレメント、または、例示のペン芯、または、電子ペンの例示のペン先は、電子部品、例えば容量性の動作を行う電子部品を含んでいてよい。
【0013】
さらに、電子ペンは、少なくとも1つの弾性手段を備え、当該少なくとも1つの弾性手段は、少なくとも1つの力センサに作用する圧力から、これに対抗する力を形成することができるように構成可能である。
【0014】
ここで、力センサに作用する圧力は、例えば力伝達エレメント、例えばペン芯を介して力センサに伝達可能であり、ここで、例えば力伝達エレメント、例えばペン芯は、例えば電子ペンの使用時、例えば基板での筆記時に、ペン先、例えばペン芯頂部に生じる筆圧を、力センサへ伝達する。
【0015】
電子ペンの力伝達エレメント、例えばペン芯は、この場合、例えば電子ペンの長手軸線に沿った変位、または、電子ペンの長手軸線に対して実質的に平行な変位のために、変位可能に支持することができる。
【0016】
筆圧、または、少なくとも1つの力センサによって測定される圧力とは、例えば、力伝達エレメント、例えばペン芯が例えば筆記基板での筆記時に力センサに作用させ得る軸線方向圧力であってよいと理解される。
【0017】
したがって、言い換えれば、ここで例えば、少なくとも1つの力センサに作用する圧力により、例えば電子ペンでの筆記時に力伝達エレメントが筆記基板を押すまたは筆記基板に向かって押しつけられる際に、電子ペンの力伝達エレメント、例えばペン芯が、例えば電子ペンの長手軸線に沿ってまたは電子ペンの長手軸線に対して実質的に平行に変位し、直接もしくは間接に少なくとも1つの力センサを押圧することになる。
【0018】
この場合、電子ペンの少なくとも1つの力センサは、同様に、電子ペンの長手軸線に沿って変位可能なように、または、電子ペンの長手軸線に対して実質的に平行に変位可能なように、配置可能である。
【0019】
少なくとも1つの弾性手段は、少なくとも1つの力センサの圧力負荷限界が超過されないよう、力センサに作用する力を制限または減衰または低減または弛緩させるように構成可能である。
【0020】
また、電子ペンは、例えばストッパの形態の少なくとも1つの停止手段を備えていてよい。当該停止手段は、力伝達エレメント、例えばペン芯を、電子ペンの長手軸線に沿ったまたは電子ペンの長手軸線に対して実質的に平行な、力伝達エレメントの設定された変位路の後方で停止させるように構成可能である。
【0021】
選択的な停止手段または選択的なストッパは、力伝達エレメント、例えばペン芯の変位可能域を制限する、特にペンのペン先、例えばペン芯頂部とは反対側の端部の方向での力伝達エレメントの変位可能域を制限するためのものであり、これは例えば電子ペンのケーシングのリブとして構成可能である。
【0022】
よって、停止手段またはストッパまたはリブは、力伝達エレメント、例えばペン芯の、電子ペンの長手軸線に沿ったまたは電子ペンの長手軸線に対して実質的に平行な変位を制限することができる。
【0023】
同時に、停止手段またはストッパまたはリブは、電子ペンの長手軸線に沿ったまたは電子ペンの長手軸線に対して実質的に平行な、力センサの変位可能域が、当該停止手段によって制限または限定されないように構成可能である。言い換えれば、停止手段またはストッパまたはリブは、力センサの可能な変位路の可能長さが、力伝達エレメント、例えばペン芯の可能な変位路の最大可能長さよりも大きくなり得るように構成可能である。
【0024】
例えば、力伝達エレメント、例えばペン芯の直径は力センサの平均直径よりも大きくてよいので、例えば停止手段またはストッパを、中央に断部を有するリブによって電子ペンのケーシング内に実現することができる。
【0025】
代替的にまたは付加的に、停止手段を力センサに組み込み、例えば力センサケーシングの部分とすることもできる。例えば、特に、例えば例示の可能な測定ピンを押しずらしこれを変位させ得る力伝達エレメントを力センサケーシングまたはその測定ピンでない部分に載置し、これにより力伝達エレメントの可能な変位路の最大可能長さを制限することができるように、力センサケーシングおよび/または力伝達エレメントを構成可能とすることができる。この場合、こうした選択的なリブの配置または幾何学寸法の選択および/または壁厚さの選択は、例えば幾何学寸法に依存して、例えば力センサの高さもしくは幅に依存して、および/または、力伝達エレメント、例えばペン芯の設定された変位路に依存して、行うことができる。
【0026】
力センサが力伝達エレメントよりも大きい場合、例えば力伝達エレメントの、ペン先とは反対側の端部での直径内の復帰運動により、例えば復帰運動後に力伝達エレメントの一部しかリブ内へ沈み込まないことで、力伝達エレメント、例えばペン芯の変位路を制限する類似の手段を提供可能である。
【0027】
ここで、力伝達エレメント、例えばペン芯の例示の設定された変位路、または、少なくとも1つの停止手段の位置は、変位路の全長にわたって、少なくとも1つの力センサに作用する圧力または少なくとも1つの弾性手段によって形成される圧力が力センサの圧力負荷限界を下回るように、選定可能である。
【0028】
少なくとも1つの力センサに作用する圧力に対抗するように少なくとも1つの弾性手段によって形成される上記力は、特に、例えば力伝達エレメント、例えばペン芯の変位によって力センサに作用する圧力が弾性手段を変形させ、その弾性に基づく変形から、少なくとも1つの力センサに作用する圧力とは反対方向に働く対抗力、例えばばね力を生じさせることで、形成可能である。
【0029】
力伝達エレメント、例えばペン芯は、圧力、例えば筆圧の作用時、力が大きくなるにしたがって、いっそう奥に向かって/弾性手段への方向で、変位し得る。典型的には、例えば、筆記時には、約2N〜3Nの筆圧または押圧力を得ることができる。ただし、電子ペンが落下後に床に衝突した場合などの例外的なケースにおいては、力伝達エレメント、例えばペン芯または力センサに著しく大きな力が生じ得る。
【0030】
したがって、弾性手段に加え、電子ペンが、例えば上記停止手段または上記ストッパとは別の力制限部を備えていてもよい。
【0031】
力伝達エレメント、例えばペン芯に作用する圧力が充分に大きく、ここから得られる力伝達エレメントの変位幅が充分である場合、例えば力伝達エレメントは、停止手段、例えばストッパまたはリブを押圧することができる。
【0032】
ここで、電子ペンは、停止手段またはストッパに到達した際に生じる力が例えば5N〜50N、特には例えば10N〜15Nとなり得るように構成可能である。
【0033】
本発明の電子ペンは、例えば、少なくとも1つの弾性手段の弾性により、少なくとも1つの力センサに作用する圧力が当該弾性手段の変位に比例するという利点を提供する。
【0034】
したがって、本発明の電子ペンは、少なくとも1つの力センサの圧力負荷限界が超過されないよう、力センサに作用する力を減衰または低減または弛緩させることができる。
【0035】
ここで、力センサの潜在的に可能な変位路は、力伝達エレメント、例えばペン芯の可能な変位路よりも大きくてよく、好ましくは大きくすべきであり、これにより、力センサに作用する力または圧力を、例えば力伝達エレメント、例えばペン芯が停止手段へ到達したときまたはストッパへ到達したときに力センサに生じる値にまで制限することができる。
【0036】
この場合、例えば、力センサの可能な変位路は、電子ペンの可能な筆記角度に対する可能な制限を回避または最小化することができるように選定可能であり、さらに、力伝達エレメント、例えばペン芯の偏倚もしくは弛緩もしくは減衰がユーザを苛つかせないように選定可能である。
【0037】
例えば、電子ペンは、力センサの可能な変位路が例えば0.2mm〜0.5mmとなり得るように形成可能である。
【0038】
これにより、電子ペンのロバスト性および壊れやすさを改善することができる。なぜなら、少なくとも1つの力センサを、例えば電子ペンが堅い地面に落下もしくは衝突した場合または電子ペンが不適切に使用された場合に生じる圧力過負荷による損傷から保護することができるためである。
【0039】
さらに、弾性手段は、例えばばね応力によって、力センサおよび力伝達エレメント、例えばペン芯を含むユニットまたはモジュール群に予バイアスを生じさせることができ、これにより、無負荷の電子ペンにおける力センサおよび/または力伝達エレメント、例えばペン芯の脱離およびずれなく、例えば寸法の製造差を容易に補償することができる。
【0040】
この場合、電子ペンの少なくとも1つの弾性手段は、例えば、ばねエレメントを含んでいてよい。
【0041】
ここで、ばねエレメントは、例えば撓みばね、例えば板ばねとして構成可能である。
【0042】
また、他の弾性手段、例えば脚状ばね、コイルばね、または、液体の充填された弾性クッションもしくは弾性フォームなどの他の弾性エレメント、または、例えばトーションばねもしくは皿ばねなどの他のばねエレメント構成も可能である。
【0043】
電子ペンの少なくとも1つの弾性手段は導電性を有していてよく、当該弾性手段の一部を、例えば少なくとも1つの電圧源の極性コンタクト、例えば負極コンタクトとして用いることができる。
【0044】
同様に、少なくとも1つの力センサの一部、例えば少なくとも1つの力センサの電気接続線路の一部は、少なくとも電圧源の極性コンタクト、例えば正極コンタクトとして用いることができる。
【0045】
これにより例えば構造スペースおよび構造部材を節約することができ、よりコンパクトでより安価な電子ペンの構造を実現することができる。
【0046】
電子ペンの少なくとも1つの力センサは、例えば少なくとも1つのフレキシブル電気導体を介して、少なくとも1つの電圧源および少なくとも1つの弾性手段に接続可能である。
【0047】
ここで、フレキシブル電気導体とは、例えばフレックス基板および/またはフレキシブルフラットバンド電気ケーブルであってよいと理解される。
【0048】
さらに、少なくとも1つの力センサおよび少なくとも1つの電圧源は、電子ペンの長手軸線に沿って共通に変位可能なように、または、電子ペンの長手軸線に対して実質的に平行に個々にもしくは共通に変位可能なように、配置可能である。
【0049】
共通の変位は、ここでは、少なくとも1つの弾性手段に向かってまたはその方向で行うことができる。
【0050】
力センサの変位は、例えば、反対方向すなわち弾性手段から離れる方向でも可能である。よって、特に、例えば力センサは、場合により当該力センサに接続される選択的な第2の回路板もしくは補助基板と共に、電圧源の使用時に、設定された出発位置へ移動させることができる。
【0051】
ここで、フレキシブル電気導体を使用することにより、電子ペンの長手軸線に沿ったまたは電子ペンの長手軸線に対して実質的に平行な、力センサの変位および/または少なくとも1つの電圧源の変位を、容易に行うことができる。
【0052】
電子ペンの少なくとも1つの弾性手段は、通常、第1の回路板に接続することができ、または、第1の回路板上に配置することができる。
【0053】
当該例示の第1の回路板は、例えば電子ペンの少なくとも1つの力センサのデータを評価する例えば少なくとも1つのディジタル制御ユニットを上部に配置可能な、例えばプロセッサ回路板であってよい。
【0054】
電子ペンの少なくとも1つの力センサは、通常、第2の回路板に接続可能であり、または、第2の回路板上に配置可能である。
【0055】
当該例示の第2の回路板は、例えば電子ペンのケーシングに固定に接続可能であって、例えば電子ペンの位置測定および運動測定のためのセンサ装置を上部に配置可能な、センサ回路板であってよい。これにより、例えばセンサ装置は頂部近傍に取り付け可能となり、これによりペン先もしくはペン芯頂部の運動を特に良好に検出することができる。
【0056】
ここで、少なくとも1つの力センサは、上述したように、少なくとも1つのフレキシブル電気導体を介して、少なくとも1つの電圧源および少なくとも1つの弾性手段に接続可能である。
【0057】
また、例えば少なくとも1つの力センサは、少なくとも1つのフレキシブル電気導体のフレキシブル分岐を介して、第2の回路板に接続可能である。
【0058】
少なくとも1つのフレキシブル電気導体のフレキシブル分岐を使用して、少なくとも1つの力センサへの接続および/または少なくとも1つの力センサと選択的な第2の回路板もしくは補助基板との選択的接続を行うことにより、特に、少なくとも1つの力センサおよび/または選択的な第2の回路板もしくは補助基板を、少なくとも1つのフレキシブル電気導体の設定平面から屈曲させ、これにより例えば少なくとも1つの力センサもしくはその接触面を、ペン芯に対して実質的に垂直に配置し得る構成が可能となる。
【0059】
この場合、一方では、少なくとも1つの力センサおよび少なくとも1つの電圧源および第2の回路板は、電子ペンの長手軸線に沿って共通に変位可能でありもしくは共通に変位可能なように配置可能であり、または、電子ペンの長手軸線に対して実質的に平行に共通に変位可能でありもしくは共通に変位可能なように配置可能である。
【0060】
共通の変位は、ここでは、少なくとも1つの弾性手段に向かってまたはその方向で行うことができる。
【0061】
こうした例示の配置、すなわち、共通に変位可能な、少なくとも1つの力センサおよび少なくとも1つの電圧源および第2の回路板を含むモジュール群を、フレキシブル電気導体を介して相互に接続し、少なくとも1つの力センサを、フレキシブル電気導体のフレキシブル分岐を介して第2の回路板に接続する構成は、同様に、例えば停止手段、例えばストッパに向かっての変位により、例えばペン芯が力センサに作用させる圧力が吸収されることを制限することができる。
【0062】
電子ペンは、上述したように、電子ペンの長手軸線に沿ったまたは電子ペンの長手軸線に対して実質的に平行な、力伝達エレメント、例えばペン芯の設定された変位路の後方で、力伝達エレメント、例えばペン芯を停止させるように構成可能な、少なくとも1つの停止手段を備えていてよい。
【0063】
ここで、力伝達エレメント、例えばペン芯の例示の設定された変位路、または、少なくとも1つの停止手段の位置は、変位路の全長にわたって、少なくとも1つの力センサに作用する圧力または少なくとも1つの弾性手段によって形成される圧力が力センサの圧力負荷限界を下回るように選定可能である。
【0064】
電子ペンの筆圧を測定する力センサの過負荷を回避する例示の方法であって、電子ペンは、少なくとも1つの電圧源と、少なくとも1つのディジタル制御ユニットと、1つの力伝達エレメント、例えばペン芯と、筆圧を測定する少なくとも1つの力センサと、少なくとも1つの力センサに作用する圧力からこれに対抗する力を形成するように構成された少なくとも1つの弾性手段とを含み、本方法は、例えば、
・力伝達エレメント、例えばペン芯を電子ペンの長手軸線に沿って変位させて、または、力伝達エレメントを電子ペンの長手軸線に対して実質的に平行に変位させて、少なくとも1つの力センサに圧力を作用させ、少なくとも1つの力センサを、電子ペンの長手軸線に沿ってまたは電子ペンの長手軸線に対して実質的に平行に、少なくとも1つの弾性手段への方向で、少なくとも1つの弾性手段によって形成可能な力、例えばばね力に対抗するように変位させるステップ、
・力伝達エレメント、例えばペン芯の上記変位によって少なくとも1つの力センサに作用する圧力を、少なくとも1つの弾性手段により、すなわち、力伝達エレメントの変位路を制限することにより、または、弾性手段が変形もしくは圧縮によって形成する力、例えばばね力であって、力伝達エレメント、例えばペン芯の変位が少なくとも1つの力センサに作用させる圧力とは反対方向に働く力により、低減するステップ、
の各ステップを含む。
【0065】
ここで、例えば、電子ペンの長手軸線に沿ったまたは電子ペンの長手軸線に対して実質的に平行な、少なくとも1つの弾性手段への方向での、力伝達エレメント、例えばペン芯の変位路の長さは、変位路の全長にわたって、少なくとも1つの力センサに作用する圧力または例えば少なくとも1つの弾性手段によって形成される力、例えばばね力が力センサの圧力負荷限界を下回ることができるように選択可能または設定可能である。
【0066】
さらに、電子ペンの長手軸線に沿ったまたは電子ペンの長手軸線に対して実質的に平行な、少なくとも1つの弾性手段への方向での、例えば力伝達エレメント、例えばペン芯の変位路の後方で、力伝達エレメント、例えばペン芯の変位運動を、少なくとも1つの停止手段により停止または制限することができる。ここで、変位路においては、その全長にわたって、少なくとも1つの力センサに作用する圧力が力センサの圧力負荷限界を下回る。
【0067】
上述したように、さらに、力センサが変位可能に支持された測定ピンを備えていてもよい。当該測定ピンは、例えば、電子ペンの長手軸線に沿った変位または電子ペンの長手軸線に対して実質的に平行な変位のために構成される。
【0068】
この場合、上記例示の力伝達エレメント、例えばペン芯は、例えば力センサの上記例示の可能な測定ピンを押しずらしてこれを変位させ、このときに例えば当該測定ピンの少なくとも一部を力センサケーシング内へ押し込むことができ、または、測定ピンを力センサと共に変位させることができる。
【0069】
力伝達エレメント、例えばペン芯の変位可能域を制限するための、特にペンのペン先とは反対側の端部への方向での力伝達エレメントの変位可能域を制限するための選択的な停止手段または選択的なストッパは、上述したように、例えば電子ペンのケーシングのリブとして構成可能である。
【0070】
よって、停止手段またはストッパまたはリブは、電子ペンの長手軸線に沿ったまたは電子ペンの長手軸線に対して実質的に平行な、力伝達エレメント、例えばペン芯の変位を、このときに力センサの変位可能域を制限することなく、制限可能である。
【0071】
ここで、こうした選択的なリブの配置またはその幾何学寸法の選択および/または壁厚さの選択は、上述したように、例えば力センサの幾何学寸法、例えば高さもしくは幅に依存して、および/または、力伝達エレメント、例えばペン芯の設定された変位路に依存して、行うことができる。
【0072】
例えば、選択的なリブの壁厚さは、力センサの高さもしくは長さから、力伝達エレメント、例えばペン芯の所望の設定された変位路を減算した値とほぼ等しくてよい。
【0073】
また上述したように、代替的にもしくは付加的に、力センサ自体を停止手段として機能させまたは構成してもよい。
【0074】
例えば、特に、力センサケーシングおよび/または力伝達エレメントは、例えば例示の可能な測定ピンを押しずらしてこれを変位させ得る力伝達エレメントを、力センサケーシングのうち測定ピンでない部分上に載置し、これにより力伝達エレメントの可能な変位路の最大可能長さを制限することができるように形成可能であってよい。
【0075】
したがって、電子ピンの少なくとも1つの力センサを、例えば落下または不適切な使用に基づく圧力過負荷による損傷から保護することができる。
【0076】
以下の図は、次のことを例示している。
【図面の簡単な説明】
【0077】
図1】本発明の電子ペンの幾つかの可能な部品を示す例示の概略図である。
図2】例示の概略的な接続プランを示す図である。
図3】力センサの例示の組み込み角度を示す図である。
図4】aは、第1の状態における本発明の電子ペンを示す例示の概略図であり、bは、第2の状態における本発明の電子ペンを示す例示の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0078】
図1には、筆圧を測定するための少なくとも1つの力センサ104を備え得る、本発明の電子ペンの幾つかの可能な部品100の例示的な概略図が示されている。
【0079】
ここで、電子ペンは、力伝達エレメントとして機能するペン芯101を含むことができ、当該ペン芯101は、ペン芯頂部115および例示のペン芯カートリッジ103を含む。
【0080】
上述したように、筆圧を伝達する例示の力伝達エレメント101は、例えば回路基板または回路板として、または、圧力、特に筆圧を伝達するのに適した他のモジュールとして、構成可能である。
【0081】
ここで、電子ペンは、電子ペンの(図示されていない)ケーシング内の弾性手段102、例えば導電性のばねエレメント、例えば板ばねと共に組み付け可能な電圧源108を備えていてよい。
【0082】
ここでは、参照番号111,112が、例えば電圧源108の正極111および負極112を表している。
【0083】
少なくとも1つのフレキシブル電気導体113、例えばフレキシブルフラットバンド電気ケーブルを用いて、電子部品、すなわち、例えば電圧源108、第1の回路板、例えば主基板もしくはプロセッサ回路板106、選択的な第2の回路板、例えば補助基板もしくはセンサ回路板107、および力センサ104を相互に接続することができる。
【0084】
この場合、弾性手段102は、導電性を有し、例えば弾性手段の接触面117を介して、少なくとも1つの電圧源108に対する極性コンタクト、例えば負極コンタクトとして用いることができる。
【0085】
これにより、例えば、負極112への付加的な別個の線路を省略することができる。
【0086】
同様に、力センサ104の一部分、例えば少なくとも1つのフレキシブル電気導体113のフレキシブル分岐105の部分110または延長部を、電圧源の一方の極、例えば電圧源の正極111に接触させ、極性コンタクトまたは正極コンタクトとして用いることができる。
【0087】
少なくとも1つのフレキシブル電気導体113のフレキシブル分岐105の上記部分110は、この場合、例えば例示の選択的な補強エレメント109に巻き付けることができる。上記選択的な補強エレメント109は、例えばガラスファイバエポキシプレートを含んでよく、特にはんだ付けされたエレメントの領域でのフレキシブル電気導体113の補強に用いることができる。
【0088】
こうした例示の配置により、電子ペンの構造スペースを節約し、部品点数を小さく維持し、よりコンパクトな構造を実現することができる。
【0089】
さらに、少なくとも1つの力センサ104および少なくとも1つの電圧源108は、電子ペンの長手軸線116に沿って共に変位可能なように、または、電子ペンの長手軸線116に対して実質的に平行に共に変位可能なように、配置可能である。
【0090】
例えば、力センサ104に接し得るペン芯101の変位によって、力センサ104に圧力が作用し、これにより、弾性手段102への方向で、力センサ104の変位、または、力センサ104および電圧源108の共通の変位を行うことができる。
【0091】
ここで、参照番号114は、例えば、力センサ104の、および/または、電圧源108の、および/または、他の可能な変位可能部品、例えば補助基板もしくはセンサ回路板107の、電子ペンの長手軸線116に沿ったまたは電子ペンの長手軸線116に対して実質的に平行な、可能な変位運動方向を表している。
【0092】
言い換えれば、ここでは、少なくとも1つの弾性手段102に対する、力センサ104および電圧源108の例示の共通の変位によって、弾性手段102を変形もしくは圧縮させることができ、これにより、力センサ104に作用する圧力、例えば筆圧への対抗力を形成することができる。
【0093】
また、選択的な第2の回路板もしくはセンサ回路板107は、電子ペンの長手軸線116に沿ってまたは電子ペンの長手軸線116に対して実質的に平行に、すなわち、例えばさらに力センサ104と共に、変位可能である。
【0094】
この場合、例示のフレキシブル電気導体113の使用により、電子ペンの長手軸線に沿ったまたは電子ペンの長手軸線116に対して実質的に平行な、力センサ104の変位、および/またはセンサ回路板107の変位、および/または、少なくとも1つの電圧源108の変位を、容易に行うことができる。
【0095】
電子ペンの少なくとも1つの弾性手段102は、第1の回路板106に接続可能であり、例えば回路板106に固定にはんだ付け可能でありまたは第1の回路板106上に配置可能である。付加的に、当該弾性手段を選択的なウェブによってペンのケーシング内に支持し、その運動を制限することもできる。
【0096】
当該例示の第1の回路板106は、例えば、電子ペンのケーシング(図示されていない)に固定に接続可能な、主基板もしくはプロセッサ回路板であってよい。当該第1の回路板106上には、例えば、電子ペンの少なくとも1つのディジタル制御ユニット(図示されていない)を配置可能であり、例えば別の測定センサ装置、および例えば電子ペンの少なくとも1つの力センサ104のデータを評価する評価センサ装置、例えば力センサデータのためのアナログディジタル変換器を配置可能である。
【0097】
電子ペンの少なくとも1つの力センサ104は、通常、選択的な第2の回路板107に接続可能でありまたは第2の回路板上に配置可能である。
【0098】
当該例示の第2の回路板107は、例えば電子ペンの位置測定および運動測定のためのセンサ装置を上部に配置可能な、例えば副回路板またはセンサ回路板であってよい。これにより、例えば、センサ装置は、ペン先の運動を特に良好に検出することができるよう、頂部の近傍に取り付け可能となる。
【0099】
ここで、力センサ104は、上述したように、フレキシブル電気導体113を介して、電圧源108および弾性手段102に接続可能である。
【0100】
また、例えば、力センサ104は、フレキシブル電気導体のフレキシブル分岐105を介して、第2の回路板107に接続可能である。
【0101】
フレキシブル電気導体113のフレキシブル分岐105を使用して、少なくとも1つの力センサ104への接続および/または少なくとも1つの力センサ104と選択的な第2の回路板107もしくは補助基板との選択的接続を行うことにより、特に、少なくとも1つの力センサ104および/または選択的な第2の回路板107もしくは補助基板をフレキシブル電気導体の設定平面から屈曲させ、これにより例えば少なくとも1つの力センサ104もしくはその接触面を、ペン芯101に対して実質的に垂直に配置することのできる構成が得られる。
【0102】
例えば力伝達エレメントもしくはペン芯101が、電子ペンの長手軸線に沿ってまたは電子ペンの長手軸線116に対して実質的に平行に、少なくとも1つの弾性手段102への方向で、例えばペンによる(図示されていない)筆記基板での筆記の際に生じる圧力によって変位すると、図示の例の配置においては、ペン芯101と同時に力センサ104および電圧源108が弾性手段102に向かって変位し、ここで、弾性手段102をさらに極性コンタクト117、例えば負極コンタクトとしても用いることができるようになる。
【0103】
この場合、例えば、電子ペンの長手軸線116に沿ったまたは電子ペンの長手軸線に対して実質的に平行な、少なくとも1つの弾性手段102への方向での、力伝達エレメントもしくはペン芯101の変位路の長さは、当該変位路の全長にわたって、少なくとも1つの力センサ104に作用する圧力、または、例えば少なくとも1つの弾性手段102によって形成される力、例えばばね力であって、例えば筆記基板での筆記によって生じるペン芯101の筆圧とは反対方向に働く力が、力センサ104の圧力負荷限界を下回るように、選択可能または設定可能である。
【0104】
さらに、例えば、電子ペンの長手軸線116に沿ったまたは電子ペンの長手軸線116に対して実質的に平行な、少なくとも1つの弾性手段への方向での、力伝達エレメントもしくはペン芯101のこうした変位路の後方で、(図示されていない)少なくとも1つの停止手段により、ペン芯の変位運動を停止させることができる。ここで、変位路においては、その全長にわたって、少なくとも1つの力センサ104に作用する圧力が力センサの圧力負荷限界を下回ることができる。
【0105】
図2には、例えば、例示の電子ペンの他の部品を含む少なくとも1つの力センサ200の概略的な接続プランの例が示されている。
【0106】
ここで、力センサ200は、例えば柄杓状の力センサとして示されている。
【0107】
この場合、例示の力センサは、例えばフレキシブル分岐204を介して例示のフレキシブル電気導体202に接続されており、フレキシブル電気導体202は、例えば、電子ペンの例えばディジタル制御ユニットを格納した(図示されていない)第1の回路板、例えば主基板と(図示されていない)少なくとも1つの弾性手段とに導通可能であり、さらに同様に可能な第2の回路板206、例えば補助基板にも導通可能な、部分205を有することができる。
【0108】
さらに、(図示されていない)電子ペンの少なくとも1つのフレキシブル電気導体202のフレキシブル分岐204の例示の延長部207を介して、電圧源と力センサとの間の極性コンタクト201、例えば正極コンタクトを形成可能である。
【0109】
さらに、可能な第2の回路板206、例えば補助基板と力センサ200との間に例示の空隙203を設けることができ、当該空隙203は例えば最小であってよい。
【0110】
上述したように、例示のフレキシブル導体202およびその部分もしくはその延長部および/または分岐と、力センサ200と、回路板206とは、上記各部品が共に変位可能となるように、電子ペンの長手軸線に沿って(図示されていない)または電子ペンの長手軸線に対して実質的に平行に(図示されていない)、電子ペンの電圧源に向かって(図示されていない)かつ電圧源と共に、電子ペンの少なくとも1つの弾性手段への方向で(図示されていない)変位可能となるように構成可能である。
【0111】
図3には、電子ペンのケーシング(図示されていない)の例示の分離面302に対する、力センサ304の例示の回転角度または組み込み角度303が示されている。
【0112】
ここで、力センサ304の例えば接触面305は、ペン芯に対して実質的に垂直にまたは電子ペンの長手軸線300に対して垂直に配置可能であり、組み込み角度303は、例えば、力センサの例示の長手軸線301と電子ペンのケーシングの分離面302とのなす角度として設定可能である。
【0113】
ここで、組み込み角度303(例えば、図示されているような、例示の分離面302と力センサ304の例示の長手軸線301とのなす角度)は0とは異なっていてよく、すなわち、力センサは回転された状態で組み付け可能である。ここで、組み込み角度303の値は、例えば、力センサ304を電子ペンの他の部品に接続可能な(例えば図2および図1を参照)、フレキシブル導体の線路(図示されていない)の長さ、または、フレキシブル導体のフレキシブル分岐の長さに依存し得る。
【0114】
こうした力センサまたは圧力センサ304は、特に例えばまた、ケーシングと、ケーシングから突出して変位可能なピン(図示されていない)とを備えていてよい。ここで、例えば当該ピンは、例えば電子ペンの長手軸線に沿ったまたは電子ペンの長手軸線に対して実質的に平行な変位のために、変位可能に支持することができる。この場合、変位可能なピンは、例えばさらに、可能な力センサケーシングの1つの表面に対して実質的に垂直に、上記ケーシングから突出していてよい。こうしたピンは測定ピンと称されることもある。上記例示の力伝達エレメント、例えばペン芯は、この場合、例えば力センサの可能な測定ピンを押しずらしてこれを変位させることができ、または、当該測定ピンを力センサと共に変位させることができる。
【0115】
図4のaには、本発明の電子ペン400の例の概略図が示されている。当該電子ペン400は、電圧源408、(図示されていない)ディジタル制御ユニット、ペン芯401、および筆圧を測定する力センサ404を備えていてよい。
【0116】
力伝達エレメント401は、例えばペン芯として構成可能であり、ここで、例示のペン芯は、例示のペン芯頂部415のほか、例示のペン芯カートリッジ403も含むことができる。
【0117】
また、ペン400は、力センサ404に作用する圧力からこれに対抗する力を形成可能なように構成可能な、例示の弾性手段402、例えば撓みばねを備える。
【0118】
図1の例示と同様に、ここにおいては、参照番号411,412は例えば電圧源408の正極411および負極412を表す。
【0119】
フレキシブル電気導体413、例えばフレキシブルフラットバンド電気ケーブルを用いて、各電子部品、すなわち、例えば電圧源408、第1の回路板、例えば主基板406もしくはプロセッサ回路板、第2の回路板、例えばセンサ回路板407、および力センサ404を相互に接続可能である。
【0120】
弾性手段402は、ここでは、導電性を有し、例えば弾性手段の接触面417を介して、少なくとも1つの電圧源408に対する極性コンタクト、例えば負極コンタクトとして用いることができる。
【0121】
これにより、例えば、負極412への付加的な別個の線路を省略できる。
【0122】
同様に、力センサ404の一部、例えば部分410または少なくとも1つのフレキシブル電気導体413のフレキシブル分岐405の延長部を、電圧源の一方の極、例えば電圧源の正極411に接触させ、極性コンタクトもしくは正極コンタクトとして用いることができる。
【0123】
少なくとも1つのフレキシブル電気導体413のフレキシブル分岐405の上記部分410は、ここでは、例えば例示の選択的な補強エレメント409を巻き付けられていてよい。上記の選択的な補強エレメント409は、例えばガラスファイバエポキシプレートを含むことができ、特に、特にはんだ付けされた各エレメントの領域におけるフレキシブル電気導体413の補強に用いることができる。
【0124】
例示の配置により、構造スペースを節約し、電子ペンのよりコンパクトな構造を実現することができる。
【0125】
さらに、力伝達エレメント、例えばペン芯401、少なくとも1つの力センサ404および少なくとも1つの電圧源408を、電子ペンの長手軸線416に沿って個々にもしくは共通に変位可能なように、または、電子ペンの長手軸線416に対して実質的に平行に個々にもしくは共通に変位可能なように配置可能である。
【0126】
例えば、図示のように力センサ404に接し得る、力伝達エレメント、例えばペン芯401の変位により、力センサ404に圧力が作用し、これにより、弾性手段402への方向での力センサ404の変位または力センサ404および電圧源408の共通の変位を行うことができる。
【0127】
ここで、参照番号414は、例えば、電子ペンの長手軸線416に沿ったまたは電子ペンの長手軸線416に対して実質的に平行な、力伝達エレメントもしくはペン芯401および/または力センサ404および/または電圧源408および/または他の可能な変位可能な部品、例えば第2の回路板407の可能な変位運動方向を表している。
【0128】
言い換えれば、この場合、力センサ404および電圧源408の例示の共通の変位を少なくとも1つの弾性手段402へ向かうように行い、弾性手段402を変形もしくは圧縮させ、これにより力センサ404に作用する圧力、例えば筆圧への対抗力を形成することができる。
【0129】
また、第2の回路板もしくはセンサ回路板407は、電子ペンの長手軸線416に沿って変位可能であってもよいし、または、電子ペンの長手軸線416に対して実質的に平行に、例えば力センサ404と共に変位可能であってもよい。
【0130】
ここで、例示のフレキシブル電気導体413の使用により、電子ペンの長手軸線に沿ったまたは電子ペンの長手軸線416に対して実質的に平行な、力センサ404の変位および/またはセンサ回路板407の変位および/または少なくとも1つの電圧源408の変位を、容易に行うことができる。
【0131】
電子ペンの少なくとも1つの弾性手段402は、第1の回路板406に接続可能であり、例えば回路板406に固定にはんだ付け可能でありまたは第1の回路板406上に配置可能である。付加的に、弾性エレメントを、例えばウェブ419などの選択的なホールド手段によってペンのケーシング内に支持し、その運動を制限してもよい。
【0132】
例示の第1の回路板406は、例えば、主基板もしくはプロセッサ基板であってよく、当該第1の回路板406は、ケーシング426に固定に、および/または、電子ペン400のペン先、例えばペン芯頂部とは反対側の端部420に固定に接続可能であり、当該第1の回路板406上に、例えば電子ペン400の(図示されていない)少なくとも1つのディジタル制御ユニットと、例えば電子ペンの少なくとも1つの力センサ404のデータを評価する例えば評価センサ装置、例えば力センサデータのためのアナログディジタル変換器とを配置可能である。
【0133】
電子ペン400の少なくとも1つの力センサ404は、通常、選択的な第2の回路板407に接続可能であり、または、第2の回路板上に配置可能である。
【0134】
当該例示の第2の回路板407は、例えば、副回路板もしくはセンサ回路板であってよく、当該第2の回路板407上に、例えば電子ペンの位置測定および運動測定のためのセンサ装置を配置可能である。これにより、例えば、センサ装置を頂部近傍に取り付け、ペン先の運動を特に良好に検出することができる。
【0135】
力センサ404は、上述したように、フレキシブル電気導体413を介して、電圧源408および弾性手段402に接続可能である。
【0136】
また例えば、力センサ404は、フレキシブル電気導体のフレキシブル分岐405を介して第2の回路板407に接続可能である。
【0137】
フレキシブル電気導体413のフレキシブル分岐405を使用して、少なくとも1つの力センサ404への接続および/または少なくとも1つの力センサ404と選択的な第2の回路板407もしくは補助基板との選択的接続を行うことにより、特に、少なくとも1つの力センサ404および/または選択的な第2の回路板407もしくは補助基板を、フレキシブル電気導体の設定平面から屈曲させ、これにより例えば少なくとも1つの力センサ404もしくはその接触面を、力伝達エレメントに対して実質的に垂直にまたはペン芯401に対して垂直に配置し得る構成が可能となる。
【0138】
例えば力伝達エレメント、例えばペン芯401が、電子ペンの長手軸線に沿ってまたは電子ペンの長手軸線416に対して実質的に平行に、少なくとも1つの弾性手段402への方向で、例えばペンによる(図示されていない)筆記基板への筆記の際に生じる圧力によって変位すると、図示の例の配置においては、力伝達エレメントもしくはペン芯401が力センサ404および電圧源408と同時に弾性手段402に向かって変位し、ここで、弾性手段402をさらに極性コンタクト417、例えば負極コンタクトとして用いることができるようになる。
【0139】
この場合、例えば、電子ペン400の長手軸線416に沿ったまたは電子ペン400の長手軸線416に対して実質的に平行な、少なくとも1つの弾性手段402の方向での、力伝達エレメントもしくはペン芯401の変位路の長さは、当該変位路の全長にわたって、少なくとも1つの力センサ404に作用する圧力、または、例えば少なくとも1つの弾性手段402によって形成される力、例えばばね力であって、例えば筆記基板への筆記によって生じるペン芯401の筆圧とは反対方向に働く力が、力センサ404の圧力負荷限界を下回ることができるように、選択可能または設定可能である。
【0140】
図4のaの例示においては、ペン400は、ここでの例示の、例えばペン400が無負荷である第1の状態、すなわち、力センサ404に負荷がなく、すなわち、当該力センサ404に力が全くもしくは最小限しかかかっていない状態、または、例えばペンの使用に由来する圧力が力伝達エレメントもしくはペン芯401または力センサ404にかかっていない状態にある。
【0141】
ペン400の例示の第1の状態は、例えば力伝達エレメントもしくはペン芯401の第1の位置422によって記述することができる。
【0142】
この場合、例えばペン芯401は、図示のように、力もしくは圧力を力センサ404に作用させることなく、または、力センサ404が大きく負荷されたりもしくは変位したりするような力もしくは圧力を力センサ404に作用させることなく、ペン芯401またはペンカートリッジ403が力センサ404に接する例示の位置422にあってよい。
【0143】
ペン400の当該例示の無負荷状態においては、さらに、弾性手段402も同様に、第1の状態、例えば出発状態または出発形態424にある。
【0144】
圧力が力伝達エレメント、例えばペン芯401もしくはペン先、例えばペン芯頂部415に作用すると、力伝達エレメント、例えばペン芯401は、電子ペンの長手軸線416に沿ってまたは電子ペンの長手軸線416に対して実質的に平行に、少なくとも1つの弾性手段402への方向で変位可能である。この場合、変位路の全長にわたって、少なくとも1つの力センサ404に作用する圧力は、力センサの圧力負荷限界を下回ることができる。
【0145】
力伝達エレメントもしくはペン芯401の変位運動は、さらに、少なくとも1つの停止手段、例えばストッパまたはリブ418により停止もしくは制限することができる。選択的な停止手段または選択的なリブ418は、電子ペン400のケーシング426内に組み付け可能である。
【0146】
ここで、選択的な停止手段418は、力伝達エレメントもしくはペン芯401またはペン芯カートリッジ403と停止手段418との間の例示の間隔421によって例示の(最大)変位路が定められるように配置可能である。
【0147】
よって、停止手段またはストッパまたはリブ418は、電子ペンの長手軸線416に沿ったまたは電子ペンの長手軸線に対して実質的に平行な、力伝達エレメントもしくはペン芯401の可能な変位を制限することができる。
【0148】
同時に、停止手段またはストッパまたはリブ418は、電子ペンの長手軸線416に沿ったまたは電子ペンの長手軸線に対して実質的に平行な、力センサ404の変位可能域が限定もしくは制限されないように、形成可能である。
【0149】
例えば力伝達エレメントもしくはペン芯401またはペンカートリッジ403の直径は力センサの平均直径より大きくてよいので、例えば停止手段またはストッパ418は、中央に断部を有するリブによって電子ペン400のケーシング426内に実現することができる。
【0150】
この場合、こうした選択的なリブ418の配置または幾何学寸法の選択および/または壁厚さの選択は、例えば力センサ404の幾何学寸法、例えば高さもしくは幅に依存して、および/または、力伝達エレメントもしくはペン芯401の設定された変位路に依存して、行うことができる。
【0151】
例えば、選択的なリブ418の壁厚さは、力センサ404の高さまたは長さから力伝達エレメントもしくはペン芯401の所望の設定された変位路を減算した値とほぼ等しくてよい。
【0152】
この場合、力センサ404は、力伝達エレメントもしくはペン芯の例示の(最大)変位路421の分だけ停止手段またはリブ418よりも厚く構成することができ、これにより、例えば力伝達エレメントもしくはペン芯401に作用する力が小さい場合には、力センサ404および力伝達エレメントもしくはペン芯401は、ペンの長手軸線416に沿ってまたはペンの長手軸線416に対して実質的に平行に自由に変位することができ、例えば力伝達エレメントもしくはペン芯またはペン先もしくはペン芯頂部415に作用する力が大きい場合には、力伝達エレメントもしくはペン芯401がストッパ418に押しつけられ、これにより力センサ404に作用する力を制限することができる。
【0153】
図4のbには、図4のaのペンに類似したまたはこれと同一のペン400の例が示されている。
【0154】
図4のaとは異なり、ペン400はここでは、負荷状態で、すなわち、力伝達エレメントもしくはペン芯401に力が作用している状態で示されている。当該力は、力伝達エレメントもしくはペン芯401を力センサ404および電圧源と共に弾性手段402の方向へ変位させ、弾性手段402を別の形状を有する状態425へまたは無負荷形態に対する変形状態へ移行させる。
【0155】
当該例示の弾性手段の変形状態425は、弾性手段の弾性に基づき、少なくとも1つの力センサに作用する圧力とは反対方向に働く対抗力、例えばばね力を形成することができる。
【0156】
例示のペンの負荷状態は、特に力伝達エレメントもしくはペン芯401の位置423によって特徴づけられており、これはさらに、例えば力伝達エレメントもしくはペン芯401に作用する力が充分に大きく、力伝達エレメントもしくはペン芯401またはペンカートリッジを可能な停止手段418に押しつけているケースを表している。
【0157】
言い換えれば、力伝達エレメントもしくはペン芯401は、図示のケースにおいては、ペンの長手軸線に沿って最大限まで変位可能であり、停止手段418は、弾性手段402に加え、力センサ404を過負荷から保護することができるようにするために、力センサ404に作用する力を制限することにさらに寄与することができる。
【0158】
4つの図を有する4枚の図面を添付する。ここで、参照番号は次のように付している。
【符号の説明】
【0159】
100 本発明の電子ペンの例示の各部品
101,401 例示の力伝達エレメント、例えばペン芯
102 例示の弾性手段、例えばばねエレメント、例えば板ばね
103,403 例示のペン芯カートリッジ
104,304,404 例示の力センサ
105 少なくとも1つのフレキシブル電気導体113の例示のフレキシブル分岐
106,406 例示の(第1の)回路板、例えば主基板もしくはプロセッサ回路板
107,407 位置測定センサ装置用の例示の(第2の)回路板、例えば補助基板もしくはセンサ回路板
108,408 例示の電圧源、例えばバッテリ
109,409 例示の選択的な補強エレメント
110,410 電圧源と力センサとの間の例示の極性コンタクト、例えば正極コンタクト、または電圧源の一方の極、例えばその正極に接触している少なくとも1つのフレキシブル電気導体のフレキシブル分岐の例示の部分
111,411 電圧源の例示の正極
112,412 電圧源の例示の負極
113,202,413 例示のフレキシブル電気導体
114,414 例示の変位運動
115,415 例示のペン先またはペン頂部、例えばペン芯頂部
116,416 電子ペンの例示の長手軸線
117,417 弾性手段と電圧源との間の例示の極性コンタクト、例えば負極コンタクト、または、少なくとも1つの電圧源の極性コンタクト、例えば負極コンタクトとして用いられる、弾性手段の例示の接触面
200 例えば柄杓状の力センサとして構成された例示の力センサ
201 電圧源と力センサとの間の例示の極性コンタクト、例えば正極コンタクト
203 可能な第2の回路板、例えば補助基板と力センサとの間の例示の空隙
204 フレキシブル電気導体の例示のフレキシブル分岐
205 例示の第1の回路板、例えば(図示されていない)主基板と(図示されていない)少なくとも1つの弾性エレメントとに通じる、フレキシブル電気導体の例示の部分
206 例示の可能な第2の回路板、例えば補助基板
207 電圧源と力センサ、例えば正極コンタクトとの間の例示の極性コンタクトを形成する、少なくとも1つのフレキシブル電気導体のフレキシブル分岐の例示の延長部
300 例示の電子ペンの例示の長手軸線
301 力センサの例示の長手軸線
302 例示の電子ペンのケーシングの例示の分離面
303 力センサの長手軸線と分離面302とのなす例示の角度
305 例示の力センサ接触面
400 例示の電子ペン
402 例示の弾性手段
405 少なくとも1つのフレキシブル電気導体413の例示のフレキシブル分岐
418 停止手段または変位路制限部としての例示のリブ
419 弾性手段を支持する例示の別の選択的なリブまたは選択的なロッドまたは選択的なウェブ
420 ペンのペン先またはペン頂部、例えばペン芯頂部とは反対側の例示の端部
421 力伝達エレメント、例えばペン芯またはペン芯カートリッジと可能な停止手段との例示の間隔、例えば(最大)変位路
422 力伝達エレメントもしくはペン芯またはペン芯カートリッジの例示の第1の位置であって、ペンの無負荷状態すなわち例えば力伝達エレメント/ペン芯が力センサに力/圧力を作用させていない場合の、力伝達エレメントもしくはペン芯の例示の位置
423 力伝達エレメントもしくはペン芯またはペン芯カートリッジの例示の第2の位置であって、ペンの負荷状態すなわち例えば力伝達エレメント/ペン芯が力センサに力/圧力を作用させている場合、例えば力伝達エレメントもしくはペン芯が停止手段に接してこれを押す力が生じている場合の、力伝達エレメントもしくはペン芯の例示の位置
424 弾性手段の例示の第1の状態、例えば、ペンの例示の無負荷状態における弾性手段の例示の状態
425 弾性手段の例示の第2の状態、例えば、ペンの例示の負荷状態、例えば弾性手段の変形状態における弾性手段の例示の状態
426 電子ペンの例示のケーシング
図1
図2
図3
図4a-4b】