(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ウェイクアップ構成を決定するために前記第2のステーションと通信するステップは、前記複数のRCMの前記第1のRCMまたは第2のRCMを用いて行われ、前記第2のRCMは前記第1のRCMとは異なる
請求項1または2に記載の方法。
前記ウェイクアップ構成は、前記第1のステーションの各RCMの電力消費と比較した電力消費要件、前記第1のステーションの各RCMをウェイクアップすることに関連付けられたレイテンシと比較したレイテンシ要件、前記第1のステーションの前記RCMのそれぞれによってサポートされるサービス品質(QoS)要件と比較した予想されるデータ送信のQoS要件、前記第1のステーションの前記RCMのそれぞれによってサポートされる通信レンジを有する前記第1のステーションと前記第2のステーションとの間の推定されるレンジと比較したレンジ要件、前記第1のステーションの履歴および使用情報の1つまたは複数に従って決定される
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
前記ウェイクアップ構成は、マッピングインジケータ値の、前記第1のステーションの前記複数のRCMのRCMへのマッピングを備え、前記ウェイクアップ信号はマッピングインジケータを含み、前記第1のRCMを決定するステップは、前記マッピングおよび前記マッピングインジケータに従って前記第1のRCMを選択するステップを含む
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の方法。
前記ウェイクアップ構成は、前記第1のステーションの各RCMの電力消費と比較した電力消費要件、前記第1のステーションの各RCMをウェイクアップすることに関連付けられたレイテンシと比較したレイテンシ要件、前記第1のステーションの前記RCMのそれぞれによってサポートされるサービス品質(QoS)要件と比較した予想されるデータ送信のQoS要件、前記第1のステーションの前記RCMのそれぞれによってサポートされる通信レンジを有する前記第1のステーションと前記第2のステーションとの間の推定されるレンジと比較したレンジ要件、前記第1のステーションの履歴および使用情報の1つまたは複数に従って決定される
請求項7乃至10のいずれか一項に記載の方法。
前記ウェイクアップ構成は、マッピングインジケータ値の、前記第1のステーションの前記複数のRCMのRCMへのマッピングを備え、前記ウェイクアップ信号はマッピングインジケータを含み、前記方法は前記第2のステーションによって、前記マッピングに従って前記第1のRCMに対応する、前記ウェイクアップ信号内の前記マッピングインジケータの値を決定するステップをさらに含む
請求項7乃至11のいずれか一項に記載の方法。
前記ウェイクアップ構成は、マッピングインジケータ値の、前記第1のステーションの前記複数のRCMのRCMへのマッピングを備え、前記ウェイクアップ信号はマッピングインジケータを含み、前記プログラミングは、前記マッピングおよび前記マッピングインジケータに従って前記第1のRCMを選択するように、前記第1のステーションを構成するための命令を含む
請求項13乃至15のいずれか一項に記載の第1のステーション。
前記ウェイクアップ構成は、マッピングインジケータ値の、前記第1のステーションの前記複数のRCMのRCMへのマッピングを備え、前記ウェイクアップ信号はマッピングインジケータを含み、前記プログラミングは、前記マッピングに従って前記第1のRCMに対応する、前記ウェイクアップ信号内の前記マッピングインジケータの値を決定するように前記第2のステーションを構成するための命令を含む
請求項17または18に記載の第2のステーション。
【発明を実施するための形態】
【0022】
従って以下では、現在の例示の実施形態および構造を動作させることが詳しく論じられる。しかし本開示は、多種多様な特定の関連において具体化されることができる多くの適用可能な発明性のある概念をもたらすことが理解されるべきである。論じられる特定の実施形態は単に、本明細書で開示される実施形態の特定の構造、および実施形態を動作させるためのやり方を示すものであり、本開示の範囲を限定しない。
【0023】
一実施形態は、デバイスの無線通信モジュール(RCM)をウェイクアップするためのシステムおよび方法に関する。例えば本明細書では受信デバイスが、ウェイクアップ受信器がウェイクアップ信号を送信デバイスから受信したときに受信デバイス内にあるRCMのいずれか1つをウェイクアップする能力を有する単一の(または単一のみの)ウェイクアップ受信器を有することを可能にするシステムおよび方法が述べられる。送信デバイスは受信デバイスにおけるどのRCMをウェイクアップするかをウェイクアップ信号内に指定することができ、または送信デバイスおよび受信デバイスは前もって協調して、受信デバイスにおけるどのRCMをウェイクアップするかを決定することができる。あるいは受信デバイスは、ウェイクアップ信号を受信するとすぐにどのRCMをウェイクアップするかを決定することができる。例として受信デバイスは基準に基づいてRCMをウェイクアップすることができ、基準は、受信デバイスの各RCMの電力消費と比較した電力消費要件、受信デバイスの各RCMをウェイクアップすることに関連付けられたレイテンシと比較したレイテンシ要件、受信デバイスのRCMのそれぞれによってサポートされるサービス品質(QoS)要件と比較した予想されるデータ送信のQoS要件、受信デバイスのRCMのそれぞれによってサポートされる通信レンジを有する受信デバイスと送信デバイスとの間の推定されるレンジと比較したレンジ要件、受信デバイスの履歴および使用情報を含む。
【0024】
ウェイクアップ送信器は、小規模な変更で直交周波数分割多重(OFDM)送信器を用いて実施され得る。従ってOFDMをサポートするいずれのRCMも、ウェイクアップ信号を送信することをサポートすることができる。
【0025】
図1は例示の通信システム100を示す。通信システム100は、ステーション110、112、114、116、および118などの複数のステーションにサーブするアクセスポイント(AP)105を含む。インフラストラクチャベースの通信モードまたは無線LAN(WLAN)モードと一般に呼ばれる第1の動作モードにおいて、アクセスポイント105は、その関連付けられたステーションとの、またはそれらの間の通信のいくつかの態様を制御する(無線周波数チャネル、送信電力制限、認証、セキュリティなど)。一般的に言えば通信システム100において、アップリンク(ステーションからアクセスポイントへの)およびダウンリンク(アクセスポイントからステーションへの)送信の両方のための無線リソースは、一般に搬送波感知多重アクセス/衝突回避(CSMA/CA)と呼ばれる分散型競合機構に基づいて、送信器によってアクセスされる。しかしアクセスポイント105は、ステーションおよび/またはトラフィックタイプに異なるアクセス優先度を割り当てることにより、およびチャネル競合に成功したとき、いずれの送信器もその間は送信し得ない沈黙期間などの、一定のステーションおよび/またはトラフィックに対するまたは特別の目的のためのいくつかの期間を明示的に割り振ることによって、リソース割り振りに依然として影響を及ぼし得る。
【0026】
一般に直接通信モード、アドホックモード、またはピアツーピアモードと呼ばれる第2の動作モードにおいて、ステーション(ステーション116およびステーション118など)はピアステーションとして働き、アクセスポイント105などの集中化されたエンティティを通過せずに互いに直接、通信し得る。このような直接通信の例は、Wi−Fi Directおよび近接認識ネットワーキング(NAN)準拠通信システムを含み、これらは共にIEEE 802.11標準に基づくWi−Fiアライアンスによって指定される。
【0027】
通信システムは、いくつかのUEと通信する能力を有する複数のアクセスポイントを使用し得ることが理解されるが、簡単にするために1つのアクセスポイントおよび5つのステーションのみが示される。
【0028】
図2は、ウェアラブルデバイス(WD)に重点を置いた例示の通信システム200を示す。通信システム200は、インターネット215に接続された、ベースステーション205および/またはアクセスポイント210を含む。インターネット215と、ベースステーション205またはアクセスポイント210との間の接続は通常、ツイストペア、同軸ケーブル、および/または光ファイバなどを通した有線ネットワークに基づく。通信システム200はまたハブデバイス(またはゲートウェイデバイス)220を含み、これはまたベースステーション205およびアクセスポイント210の一方または両方を通してインターネット215に接続される。
【0029】
ハブデバイス220とベースステーション205との間の接続は通常、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)高速パケットアクセス(HSPA)、またはロングタームエボリューション(LTE)、移動体通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))などのセルラ無線技術を用いた公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN)に基づき、および通常は、ユーザの家またはオフィスにインストールされたものなど、ハブデバイス220がローカルエリアネットワーク(LAN)から切断されたときに用いられる。このような場合においてハブデバイス220は通常、スマートフォンまたは、自動車、バス、電車、ライトレール、飛行機などにインストールされた無線デバイスでよい。ハブデバイス220とアクセスポイント210との間の接続は通常、短距離無線技術(IEEE 802.11、Bluetooth(登録商標)、またはIEEE 802.15.4など)を用いた、または有線技術(例えばツイストペア、ケーブル、または電力線を通した)を用いたローカルエリアネットワークに基づき、および一般にハブデバイス220が、ユーザの家またはオフィスにインストールされたものなどのLANに接続されたときに用いられる。このような状況においてハブデバイス220は通常、スマートフォンまたは、アクセスポイント210と同じ場所に配置された、またはそれと接続された(例えば電力線、ツイストペア、ケーブル、またはIEEE 802.11、Bluetooth、およびIEEE 802.15.4などの短距離無線を用いて)デバイスでよい。
【0030】
通信システム200はまた、パーソナル健康機器(ECGセンサ、血圧センサ、インシュリンポンプ、EMGセンサなど)、アクティビティモニタデバイス(運動センサ、心拍数センサ、体温センサなど)、情報ガジェット(スマートウォッチ、ポータブルビデオプレーヤ、ポータブル音楽プレーヤなど)などのWDを含む。ハブデバイス220は通常、IEEE 802.11、Bluetooth、およびIEEE 802.15.4などの短距離無線技術を用いることによって、WDに対する接続性をもたらす。あるいはハブデバイス220は、WDがインターネット215に接続することを可能にするように、高密度の場所に展開された専用のデバイスでよい。このような状況においてハブデバイス220は、家の所有者、高密度の場所で接続性をもたらす責任をもつエンティティ、通信システムのオペレータ、有料で接続性をもたらすプロバイダ、クレジットまたは割引のために接続性をもたらすことに関心がある通信システム加入者などによって展開され得る。
【0031】
多くのウェアラブルデバイス、センサ、およびモノのインターネット(IoT)デバイスは電池電力で動作する。従ってこれらのデバイス上のRCMは、低い電力消費を有することが望ましい。
【0032】
図3は、低電力ウェイクアップ無線(LP−WUR)を有する例示のIEEE 802.11通信システム300を示す。通信システム300は、送信デバイス305および受信デバイス310を含む。送信デバイス305は他のものの中でも、強化型802.11 RCM(「802.11+」とラベル付けされる)307を含む。強化型802.11 RCM307は、IEEE 802.11標準シグナリング、およびウェイクアップパケットの送信を含むLP−WURシグナリングを利用して通信する能力を有する。ウェイクアップパケットの少なくともペイロード部分は、IEEE 802.11標準シグナリングよりずっと狭いチャネル帯域幅を通して送信され得る。例えばIEEE 802.11標準シグナリングは20MHzのチャネル帯域幅を通して送信されてよく、ウェイクアップパケットのペイロードは5MHz以下のチャネル帯域幅を通して送信され得る。より狭い帯域幅は、受信デバイス310内のものなど、対象とする受信器のコストおよび電力消費を削減するために役立ち、これはLP−WURを設計するために非常に望ましい。
【0033】
受信デバイス310は、他のものの中でも802.11 RCM312およびLP−WUR314を含む。802.11 RCM312はユーザデータを通信するためのものであるが、LP−WUR314はそうではない。従ってLP−WUR314は通常、送信器をもたない。LP−WUR314は、802.11 RCM312をスリーピングまたはオフモードからウェイクアップするのを補助するために存在する。一般に802.11 RCM312がオフである(例えばスリーピングモードにある)とき、LP−WUR314はオンである。LP−WUR314は、802.11 RCM312に関連付けられたプロセッサによってもたらされる値を記憶するように設計されたメモリ(またはレジスタ)、少なくともウェイクアップパケットのペイロードを受信するように設計された受信器、および受信されたペイロード内の値を、メモリに記憶された値と比較するように設計された比較器を備える。比較器は、受信された値が記憶された値と一致するとき、ウェイクアップ割り込みと呼ばれる信号を生成する。LP−WUR314は、ウェイクアップ割り込みを運ぶために用いられる接続を通して802.11 RCM312に結合され、これは802.11 RCM312をスリーピングモードからウェイクアップするために、LP−WUR314によって用いられ得る。コンピュータサイエンスにおいて割り込みとは高優先度条件、またはプロセッサが実行している現在のプログラムの中断を必要とするイベントについてプロセッサに警告する、プロセッサの外部の信号に対して用いられる用語である。プロセッサは、それの現在のアクティビティを一時停止し、イベントに対処するためのプログラムを実行することによって応答する。中断は一時的でよく、イベントに対処するためのプログラムの実行が終わった後、プロセッサはそれの現在のアクティビティを再開し得る。例えばデータ通信がしばらくないとき、またはスリープコマンドが受信されたとき、802.11 RCM312に関連付けられたプロセッサは、802.11 RCM312の内部の電子回路の少なくとも主要な部分をスリーピングモードに設定するプログラムを実行してよく、これは省電力モードまたは電源オフモードとも呼ばれ得る。802.11 RCM312の電子回路の一部がスリーピングモードにある間、802.11 RCM312の能力は、802.11 RCM312がもはやIEEE 802.11標準シグナリングを利用した通信の能力を有しない程度にまでディスエーブルされる。802.11 RCM312に関連付けられたプロセッサは、802.11 RCM312の内部の電子回路の電源を入れることによって、LP−WUR314によって生成されたウェイクアップ割り込みに応答し、それによってIEEE 802.11標準シグナリングを利用した、それの通信するための能力を再開する。一般にオンまたはアクティブ状態において802.11 RCM312は、LP−WUR314より著しく大きな電力、少なくとも1桁または2桁程度大きな電力を消費するようになる。LP−WUR314に対する例示の目標電力消費は、オン時に100マイクロワット未満である。LP−WUR314の受信器は、ウェイクアップパケットのペイロードの帯域幅と一致した狭い帯域幅、例えば5MHz未満を有し、802.11 RCMのそれとおおよそ等しい受信レンジを有する。
【0034】
802.11通信を行うとき、送信デバイス305はデータパケット320などのデータパケットを受信デバイス310に送信し、802.11 RCM312はデータパケットを受信し、処理する。
【0035】
図3に示されるように受信デバイス310は、当初は電力削減された状態にある。受信デバイス310が電力消費を削減することができるやり方の1つは、802.11 RCM312をオフにすると同時に、LP−WUR314をオンに保つことである。受信デバイス310が、電力削減された状態にあるとき、802.11 RCM312はオフであり、受信デバイス310は802.11データパケットを受信または処理することはできない。
【0036】
しかしLP−WUR314はオンのままであり、受信デバイス310は、ウェイクアップパケット325などのウェイクアップパケットを受信することができる。送信デバイス305が受信デバイス310に送信するデータを有するが、受信デバイス310が電力削減された状態にある状況において、送信デバイス305は最初に、例えば802.11+ RCM307を用いて、ウェイクアップパケット325を受信デバイス310に送信する。ウェイクアップパケット325はLP−WUR314によって受信され処理され、LP−WUR314は802.11 RCM312をウェイクアップする。次いで送信デバイス305は802.11+ RCM307を用いてデータを受信デバイス310に送信し、受信デバイス310は802.11 RCM312を用いてデータを受信する。
【0037】
ハイライト330は例示のウェイクアップパケット、例えばウェイクアップパケット325の詳細図を示す。ウェイクアップパケットは、プリアンブル332およびペイロード334を含む。通信システム300内の802.11準拠デバイスとの適合性を保つために、プリアンブル332は、20MHzなどの802.11標準シグナリングに準拠するチャネル帯域幅を通して送信される802.11レガシープリアンブルである。LP−WURの受信器帯域幅は通常、プリアンブル332などの802.11レガシープリアンブルを受信するためには不十分であるので、プリアンブル332はLP−WUR314などのLP−WURによって検出されるようにはならない。代わりにプリアンブル332は、レガシー802.11デバイスを対象として、ペイロード334の送信時にそれらが送信することを防止する。ペイロード334の持続時間を示すために、プリアンブル332内のレガシーSIGNALフィールド(L−SIG)のLENGTHサブフィールドが用いられる。ペイロード334はオンオフキーイング(OOK)などの簡単な変調方式を用いて変調され、5MHz以下などの、より狭いチャネル帯域幅を通して送信する情報を含む。従ってレガシー802.11デバイスは通常は、ペイロード334を検出できるようにならない。しかし、プリアンブル332はレガシー802.11標準の帯域幅および信号フォーマットに完全に準拠するので、レガシー802.11デバイスはプリアンブル332を検出する能力を有する。従ってプリアンブル332を受信するとき、レガシー802.11デバイスは、少なくともLENGTH値によって示される持続時間の間、チャネルはビジーとなることを認識し、従ってペイロード334がIEEE 802.11標準シグナリングに準拠するかのように、ペイロード334の送信の間、送信の試みを一時停止する。OOK変調は、比較的小規模な変更によりOFDM送信器を用いて実施されてよく、例えば強化型802.11 RCM307はOFDM変調された通信の能力を有するだけでなく、OOK変調された波形に準拠した信号を送信する能力も有することに留意されたい。
【0038】
図4Aは、例示のウェイクアップパケット400の詳細図を示す。ウェイクアップパケット400は、プリアンブル405およびペイロード410を含む。プリアンブル405は802.11技術標準に準拠し、レガシーショートトレーニングフィールド(L−STF)406、レガシーロングトレーニングフィールド(L−LTF)407、およびL−SIG408を含む。ペイロード410は、ウェイクアッププリアンブル411、媒体アクセス制御(MAC)ヘッダ(例えば受信器アドレス)412、フレームボディ413、およびフレームチェックシーケンス(FCS)414を含む、複数のフィールドを含む。ウェイクアッププリアンブル411はウェイクアップシーケンスを含む。ウェイクアップシーケンスは、例えばペイロード410の残りのサンプリングおよび検出のためのタイミングを取得するようにLP−WURを補助するために、良好な自己相関特性を有する擬似乱数シーケンスでよい。MACヘッダ412は、ウェイクアップパケット400がウェイクアップする対象の、受信デバイスのアドレスを含む。受信デバイスのアドレスは、受信デバイスの識別子と呼ばれることもある。フレームボディ413は他の情報を含み得る。FCS414は、ウェイクアップパケット400の完全性チェックのための巡回冗長検査(CRC)を含む。
【0039】
図4Bは例示のウェイクアップパケット450を示す。
図4Bに示されるように各ビットはOFDMシンボル期間に等しく、これは250kbpsの合計データレートに対して4マイクロ秒である。
【0040】
多くの今日のデバイスは複数のRCMを有し、各無線は例えば異なるカバレージおよび/または異なるデータレートを有し得る。例示的な例としていくつかのデバイスは、それぞれが異なる周波数帯域(2.4GHz、5GHz、60GHz、およびサブ1GHzなど)で動作し、異なるカバレージを有し、または異なるデータレートの範囲をサポートする、複数の802.11 RCM(または少なくとも複数の無線周波数(RF)フロントエンド)を有する。他の例示的な例として、いくつかのデバイスは802.11、Bluetooth、802.15.4/ZigBee、3GPP LTE、ライセンス支援アクセス(LAA)、MuLTEFireなど、異なる無線アクセス技術(RAT)のための複数のRCMが装備され得る。異なる状況のもとで異なるRATが用いられてよく、例えばBluetoothは完全にウェイクアップされたとき、狭いカバレージエリア、低いデータレート、および低い電力消費を有し、一方802.11は完全にウェイクアップされたとき、より大きなカバレージエリア、より高いデータレート、およびより高い電力消費を有する。
【0041】
RCM上でアクティビティがないとき、RCMはオフになることができ、結果として削減された電力消費を生じる。オフになることができるRCMが多いほど、電力消費における削減は大きくなる。しかしオンである複数のLP−WUR(例えば各RCMごとに1つ)を有することは、結果として不必要な電力消費を生じる。さらに送信および受信デバイスの実装形態に複雑さが加わる。
【0042】
図5は、送信および受信デバイスの両方におけるLP−WU無線に重点を置いた例示の通信システム500を示す。通信システム500は、送信デバイス(TD)505および受信デバイス(RD)510を含む。例としてペンディングデータがダウンリンク送信であるとき、TDはアクセスポイント(AP)でよく、RDはステーションでよく、一方ペンディングデータがアップリンク送信であるとき、TDはステーションでよく、RDはAPでよい。あるいはTDは、ピアツーピア通信を用いてRDと通信するピアステーションでよい。
図5に示されるようにTD505は、RCM515、520、および525などの3つのRCMを含む。3つRCMのそれぞれは、それぞれウェイクアップ送信器517、522、および527などのウェイクアップ送信器を含む。TD505が特定のRAT上にRD510に対する送信を有するとき、TD505は最初に、RATのRCMに関連付けられたウェイクアップ送信器を用いて、ウェイクアップ信号(ウェイクアップパケットの形で)を送信し、次いで1つまたは複数のデータパケットをRATのRCMを用いてRD510に送信する。例示的な例としてTD505がRCM520に関連付けられたRAT上にRD510に対する送信を有する場合、TD505はウェイクアップ送信器522を用いてRD510を宛先とするウェイクアップ信号を送信し、次いでRCM520を用いて1つまたは複数のデータパケットをRD510に送信する。RD505およびTD510の構成は、各RCMペアのために異なるウェイクアップ送信器およびウェイクアップ受信器が用いられることを必要とする。従ってウェイクアッププロセスの実施は、不必要に複雑になり得る。
【0043】
例示の実施形態によれば、デバイスの複数のRCMのうちの1つまたは複数のRCMをウェイクアップするためのシステムおよび方法が提示される。本明細書で論じられるシステムおよび方法は、補助的無線受信器(ウェイクアップ受信器)を有する第1のデバイス(例えばRD)をもたらし、ウェイクアップ受信器は、対応するウェイクアップ信号を第2のデバイス(例えばTD)から受信するとすぐに、第1のデバイスが第1のRCMを用いて第2のデバイスと通信するために、第1のデバイスの複数のRCMのうちの第1のRCMをウェイクアップする。複数のRCMは、802.11(Wi−Fi)モジュール、Bluetoothモジュール、802.15.4(ZigBee)モジュール、3GPP LTEモジュール、LAAモジュール、またはMuLTEFireモジュールの少なくとも1つを含む。複数のRCMは、2.4GHz、5GHz、60GHz、サブ1MHz、3.5GHz、2GHz、および1.8GHz周波数帯域の少なくとも1つにおいて動作する。ウェイクアップ受信器は、アクティブまたはオンの間、複数のRCMのいずれの1つよりも著しく少ない電力を消費する。
【0044】
例示の実施形態によれば、複数のRCMのどの1つをウェイクするかに関する決定はTDによってなされ、これはまたRDをウェイクアップする。TDはRDに、RDの複数のRCMのどれをウェイクアップするかを示す。TDはRDにサーブするAPでよく、またはRDと通信するピアステーションでよい。複数のRCMのどの1つをウェイクするかに関する決定は、TDの複数のRCMの1つ、またはTDのプロセッサによってなされ得る。決定は、電力消費要件(ウェイクアップされた場合のRDの各RCMの電力消費と比較した)、レイテンシ要件(RDの各RCMをウェイクアップすることに関連付けられたレイテンシと比較した)、予想されるデータ送信のQoS要件(RDのRCMのそれぞれによってサポートされるQoSと比較した)、レンジ要件(例えばTDとRDとの間の推定されるレンジは、ウェイクアップされた場合のRDの各RCMによってサポートされる通信レンジと比較される)、TDに到着したおよびRDを目標とするデータの発生源(例えばデータがLTEコアネットワークから来ているか、それともローカルエリアネットワーク(LAN)か)、履歴および使用情報などの判定基準に基づいてなされ得る。
【0045】
例示の実施形態によればTDは、ウェイクアップ信号において、ウェイクアップするRDのRCMを明示的に示す。TDはウェイクアップ信号において、異なるウェイクアッププリアンブルまたはアドレスを用いて、RDの複数のRCMのどの1つをウェイクアップするかを示し得る。TDは、RDの複数のRCMのどの1つをウェイクアップするかのインジケーションとして、ウェイクアップ信号内のインジケーションフィールドを用い得る。例えばインジケーションフィールドはウェイクアップ信号の、フレームボディ413などのフレームボディ内に配置され得る。テーブル1は、インジケーションビットの値の、対応するRCMへの例示のマッピングを示す。インジケーションビットの値の、それらの対応するRCMへのマッピングは標準化されてよく(例えばテーブル1に示されるように)、その結果RDは、受信されたインジケーションビットおよび標準化されたマッピングを用いて、RDのどのRCMがウェイクアップされることになるかを決定し得る。しかし異なる周波数帯域と相まって、多くの異なるRATの利用可能性により、多数のインジケーションビットが必要となり得る。
【0047】
代替的な例示の実施形態によれば、TDおよびRDは、インジケーションビットの値と、対応するRCMとの間のマッピングを、ネゴシエートおよび/または構成する。TDおよびRDは、ウェイクアップ信号を送る前に、例えばTDとRDとの間の関連付け手順または構成手順の間に、TDおよびRDにとって利用可能な複数のRCMの1つの間の通信を利用して、インジケーションビットの値と、対応するRCMとの間のマッピングをネゴシエートおよび/または構成し得る。従ってインジケーションビットの値と、それらの対応するRCMとの間のマッピングはペア固有(TD−RDペアの間で)であり、この場合少数のインジケーションビットで十分となり得る。TD−RDペア固有マッピングは、インジケーションビットの値と、RDの対応するRCMとの間の1対1マッピングを有するテーブルとして示されることができる。マッピングはTD−RDペア固有であるので、TDは例えばTDと、RDのそれぞれとの間の関連付け手順または構成手順の間に、TDと、RDのそれぞれとの間で通信される構成メッセージに含まれるマッピングフィールドにおいて、ペア固有マッピング情報を、TDがサーブするRDのそれぞれにもたらし得る。特定のTD−RDペアのRDがそれのウェイクアップ信号を受信した後、それは受信されたウェイクアップ信号に含まれたインジケーションビット、およびTD−RDペア固有マッピング情報を用いて、RDのどのRCMがウェイクアップされることになるかを決定する。
【0048】
あるいはマッピングは、以下の2つのテーブルなどの、複数のテーブルを用いた2ステップマッピングとして示され得る。第1のテーブル、例えばテーブル2は、インジケーションビットの値(マッピングインジケータ)の、対応するRCMインデックスへの例示のマッピングを示し、このマッピングは、すべてのTD−RDペアが第1のテーブルに示されるのと同じマッピングに従うように標準化され得る。言い換えれば第1のテーブルはマッピングインジケータ値の、RCMインデックスへのマッピングをもたらす。第2のテーブル、例えばテーブル3は、RCMインデックスの、対応するRCMへの例示の予め構成されたマッピングを示し、このマッピングは特定のTD−RDペアの間で、それらのそれぞれのRCMを用いて予め構成される。この状況において特定のTD−RDペアのRDがそれのウェイクアップ信号を受信した後、RDは受信されたインジケーションビット、ならびにテーブル2および3でのマッピングを一緒に用いて、RDのどのRCMがウェイクアップされることになるかを決定する。例示的な例として、受信されたインジケーションビットが値「1」を示す場合、RDは第1のテーブルを用いて、RCM2をウェイクアップすることであると決定し、これは第2のテーブルに示されるようにWi−Fi 2.4GHzのためのRCMである。
【0051】
図6は、ウェイクアップ信号におけるウェイクアップするRCMのインジケーションに重点を置いた、第1の例示の通信システム600を示す。通信システム600は、TD605およびRD610を含む。TD605は、RCM615、620、および625を含む、複数のRCMを含む。各RCMは、それぞれウェイクアップ送信器617、622、および627を含む、ウェイクアップ送信器を含む。ウェイクアップ送信器617、622、および627の各ウェイクアップ送信器は、OFDM変調された信号を用いた通信のために用いられるRCM615、620、および625の各RCMの正規の送信器および受信器とは相異なる物理的に別個のOOK送信器として実施され得る。あるいは前に論じられたように、OOK変調されたウェイクアップ信号の送信は、任意のOFDM送信器において容易に実施されることができるので、その結果ウェイクアップ送信器617、622、および627などのウェイクアップ送信器は、OFDM変調された信号を送信する能力を有するあらゆる送信器において実施される単なる論理機能でよい。従って各RCM内にウェイクアップ送信器を含めることは、例示の実施形態の範囲および趣旨のいずれをも限定するものと解釈されるべきではない。
図6に示されるように、TD605はRD610が電力削減された状態にあるとき、RD610に送られることになるデータを有する。従ってTD605の中央プロセッサなどのTD605内のプロセッサ、またはRCM625のプロセッサは最初に、ウェイクアップ信号をRD610に送信するように、ウェイクアップ送信器627を構成する(イベント660として示される)。
【0052】
RD610は、RCM630、635、および640を含む、複数のRCMを含む。RD610はまた、ウェイクアップ受信器645およびスイッチ650を含む。スイッチ650は論理エンティティでよく、ウェイクアップ受信器645の一部、またはRD610内のプロセッサの一部として実施され得る。あるいはスイッチ650は、別個のエンティティでよい。スイッチ650は、ウェイクアップ受信器645が電源オンされるとき、電源オンされる。ウェイクアップ受信器645は、RD610を宛先とするウェイクアップ信号を受信し、処理する能力を有する。ウェイクアップ受信器645がウェイクアップ信号を受信し、ウェイクアップ信号はRD610を対象とすると決定したとき(例えばMACヘッダ412に含まれた受信器アドレス(または識別子)など、受信されたウェイクアップ信号内のアドレス(または識別子)が、RD610に割り当てられたアドレス(または識別子)と一致するとき)、ウェイクアップ割り込みが生成され(イベント665として示される)、さらなる処理(例えば前に述べられたようなテーブル1、TD−RDペア固有マッピングテーブル、またはテーブル2〜3、複数ステップマッピングプロセスに従った、ウェイクアップ信号内のインジケーションビットの処理)が行われて、どのRCMをウェイクアップするかを決定する。言い換えればウェイクアップ信号は、ウェイクアップ信号に含まれるアドレスがRD610のアドレスと同じであるとき、RD610を対象とする。
【0053】
ウェイクアップ受信器645は、指示されたRCM(例えば
図6に示されるようなRCM640)をウェイクアップするために、ウェイクアップ割り込みをアサートするようにスイッチ650を構成する。スイッチ650は、デマルチプレクサなどのハードウェアスイッチとして、またはソフトウェアにおいて、またはハードウェアとソフトウェアの組み合わせとして実施され得る。ウェイクアップ割り込みは、RD610の中央プロセッサ、またはRCM640のプロセッサに、RCM640の電源を入れるためのプログラムを実行させることによって、RCM640をウェイクアップし得る。最終的にRD610は、TD605からデータを受信することを含み、および場合によっては肯定応答、応答、またはフォローアップメッセージもしくはデータをTD605に送信することを含み、RCM640を用いたTD605とのデータ交換(
図6でイベント670として示される)を完了する。データ交換(イベント670)の完了の後、RD610はさらなる通信アクティビティがないことを決定してよく、またはRD610はスリープするためのコマンドをTD605から受信し得る。従ってRD610は、RCM640および関連付けられたプロセッサを元のスリープモードに設定すると同時に、ウェイクアップ受信器645およびスイッチ650をオンに戻すように切り換えることによって、電力削減された状態を再開し得る。RD610は電力をより節約するように、RCM640がオンにされるとき、ウェイクアップ受信器645およびスイッチ650を一時的にオフにすることがある。複数のRCM内のRCMのいずれかをウェイクアップするためには、ウェイクアップ受信器645などの単一のウェイクアップ受信器を電源オンにする必要があるだけであり、それによって実施を簡略化し、電力消費をさらに削減することに留意されたい。
【0054】
図7は、ウェイクアップ信号におけるウェイクアップするRCMのインジケーションに重点を置いた、第2の例示の通信システム700を示す図である。通信システム700は、TD705およびRD710を含む。TD705は、RCM715、720、および725を含む、複数のRCMを含む。TD705はまたウェイクアップ送信器730を含む。ウェイクアップ送信器730は、TD705内の個別の無線として実施され得る。あるいはウェイクアップ送信器730は、例えばOOK変調されたウェイクアップ信号を送信するために、TD705のRCMの1つにおけるOFDM送信器を利用することによって、TD705のRCMの1つの一部として実施され得る。RD710が電力削減された状態にある間に、TD705がデータをRD710に送信する必要があるとき、TD705は、最初にウェイクアップ信号をRD710に送信(
図7でイベント760として示される)するように、ウェイクアップ送信器730を構成する。RD710は、RCM735、740、および745を含む、複数のRCMを含む。RD710はまた、ウェイクアップ受信器750およびスイッチ755を含む。ウェイクアップ受信器750は、RD710を宛先とするウェイクアップ信号を受信し、処理する能力を有する。ウェイクアップ受信器750がウェイクアップ信号を受信し、ウェイクアップ信号はRD710を対象とすると決定したとき(例えばウェイクアップ信号に含まれるアドレスは、RD710のアドレスに等しいと決定することによって)、ウェイクアップ割り込みが生成され(
図7でイベント765として示される)、さらなる処理(例えば前に述べられたようなテーブル1、TD−RDペア固有マッピングテーブル、またはテーブル2〜3、複数ステップマッピングプロセスに従った、ウェイクアップ信号内のインジケーションビットの処理)が行われて、どのRCMをウェイクアップするかを決定する。ウェイクアップ受信器750は、指示されたRCM(例えば
図7に示されるようなRCM745)をウェイクアップするために、ウェイクアップ割り込みをアサートするようにスイッチ755を構成する。RCM745をウェイクアップした後にRD710は、RCM745を用いてTD705とのデータ交換(
図7でイベント770として示される)を完了し得る。最終的にRD710は、RCM745および関連付けられたプロセッサを元のスリープモードに設定すると同時に、ウェイクアップ受信器750およびスイッチ755をオンに戻すように切り換えることによって、電力削減された状態を再開し得る。複数のRCM内のRCMのいずれかをウェイクアップするためには、ウェイクアップ受信器750などの単一のウェイクアップ受信器を電源オンにする必要があるだけであることに留意されたい。
【0055】
例示の実施形態によればTDおよびRDは、ウェイクアップ信号の送信および受信の前、例えば現在のウェイクアップイベントの間(すなわちRDのRCMが覚醒している間)に、ウェイクアップ信号を受信する将来のイベントにおいて、どのRCMをウェイクアップするかを構成する。このような事前構成は、どのRCMをウェイクアップするかを、例えばウェイクアップ信号において明示的に示す必要性をなくする。例えばテーブル1および2で述べられたインジケーションビットフィールドは、ウェイクアップ信号から除去されてよく、ウェイクアップ信号の送信および受信の前に、TDとRDとの間の構成メッセージに含められ得る。TDおよびRDは、RDにおけるRCMがオンの間に、例えばウェイクアップイベントの間に(すなわちRCMがウェイクアップされるイベントの間に)、TDおよびRDにおいて利用可能なRCMの任意のペアの間の通信を用いて、どのRCMをウェイクアップするかを構成する。OOK変調された信号はノイズおよび干渉に非常に弱いので、ウェイクアップ信号からインジケーションビットフィールドを取り除くことは、ウェイクアップ信号を検出することにおけるエラー確率を低減するのに役立つ。およびRCMの間の通信は先進型の変調および符号化方式(MCS)を用い、および構成メッセージの受信を確認するために明示的な肯定応答が請求され得るので、構成メッセージにインジケーションフィールドを含めることは結果として、一致したウェイクアップ信号を受信した場合に、どのRCMをウェイクアップするかを示す、より信頼性のあるやり方となる。インジケーションビットフィールドをウェイクアップ信号から、RCMの間の通信を用いた構成メッセージに移動することはまた、シグナリングオーバーヘッドを削減するのに役立ち、なぜならウェイクアップ信号は、RCMの間の通信を用いた構成メッセージと比べてより頻繁にかつ、より低いデータレートで送信されるからである。構成は、RDのウェイクアップ受信器のメモリなど、RD内のメモリに記憶されてよく、ウェイクアップ割り込みを転送するようにスイッチを構成するために用いられる。
【0056】
図8は、ウェイクアップ信号を受信した場合に、ウェイクアップするようにRCMを構成することに重点を置いた、第1の例示の通信システム800を示す。通信システム800は、TD805およびRD810を含む。TD805は、RCM815、820、および825を含む、複数のRCMを含む。各RCMは、ウェイクアップ送信器817、822、および827を含む、ウェイクアップ送信器を含む。ウェイクアップ送信器817、822、および827のそれぞれは、OFDM変調された信号を用いた通信のために用いられるRCM815、820、および825の各RCMの正規の送信器および受信器とは相異なる物理的に別個のOOK送信器として実施され得る。あるいはウェイクアップ送信器817、822、および827のそれぞれは、RCM815、820、および825においてOFDM変調された信号を送信する能力を有する各正規の送信器において実施される単なる論理機能でよい。従って各RCM内にウェイクアップ送信器を含めることは、例示の実施形態の範囲および趣旨のいずれをも限定するものと解釈されるべきではない。RD810は、RCM830、835、および840を含む、複数のRCMを含む。RD810はまた、ウェイクアップ受信器845およびスイッチ850を含む。
【0057】
TD805およびRD810は、RCM825およびRCM840などのRCMを用いて通信して、一致したウェイクアップ信号を受信した場合にウェイクアップするようにRCMを構成する(イベント860として示される)。構成は、TD805とRD810との間のネゴシエーションの結果でよい。構成はスイッチ850が、構成されたRCMをウェイクアップするためにウェイクアップ割り込みをアサートするように構成されるようにする(イベント865として示される)。例示的な例としてRCM835は、ウェイクアップ信号を受信した場合にウェイクアップするように構成される。構成されたRCMがTD805のRCMの1つに適合する限り、RD810のいずれのRCMも、ウェイクアップするRCMとなるように構成され得る。構成が完了した後にRD810は、RCM830、835、および840をスリーピングモードに設定し、かつウェイクアップ受信器845およびスイッチ850を電源オンにすることによって、電力削減された状態に入り得る。その後、TD805はウェイクアップ信号をRD810に送信し(イベント870として示される)、ウェイクアップ受信器845は、ウェイクアップ信号はRD810を対象とすると決定し(例えばウェイクアップ信号に含まれるアドレスは、RD810のアドレスに等しいと決定することによって)、ウェイクアップ割り込みを生成する(イベント875として示される)。ウェイクアップ割り込みは、構成されたRCMをウェイクアップするように、構成されたRCM(この例ではRCM835)に転送される。RCM835をウェイクアップした後にRD810は、RCM835を用いてTD805とのデータ交換(イベント880として示される)を完了し得る。最終的にRD810は、RCM835および関連付けられたプロセッサを元のスリーピングモードに設定すると同時に、ウェイクアップ受信器845およびスイッチ850をオンに戻すように切り換えることによって、電力削減された状態を再開し得る。複数のRCM内のRCMのいずれかをウェイクアップするためには、ウェイクアップ受信器845などの単一のウェイクアップ受信器を電源オンにする必要があるだけであることに留意されたい。
【0058】
図9は、ウェイクアップ信号を受信した場合にウェイクアップするようにRCMを構成することに重点を置いた、第2の例示の通信システム900を示す。通信システム900は、TD905およびRD910を含む。TD905は、RCM915、920、および925を含む、複数のRCMを含む。TD905はまたウェイクアップ送信器930を含む。ウェイクアップ送信器930は、TD905内の個別の無線として実施され得る。あるいはウェイクアップ送信器930は、例えばOOK変調されたウェイクアップ信号を送信するために、TD905のRCMの1つにおけるOFDM送信器を利用することによって、TD905のRCMの1つの一部として実施され得る。RD910は、RCM935、940、および945を含む、複数のRCMを含む。RD910はまた、ウェイクアップ受信器950およびスイッチ955を含む。ウェイクアップ受信器950は、RD910を宛先とするウェイクアップ信号を受信し、処理する能力を有する。
【0059】
TD905およびRD910は、RCM925およびRCM945などのRCMを用いて通信して、一致したウェイクアップ信号を受信した場合にウェイクアップするようにRCMを構成する(イベント960として示される)。構成はスイッチ950が、構成されたRCMをウェイクアップするためにウェイクアップ割り込みをアサートするように構成されるようにする(イベント965として示される)。例示的な例としてRCM940は、ウェイクアップ信号を受信した場合にウェイクアップするように構成される。構成されたRCMがTD905のRCMの1つに適合する限り、RD910のいずれのRCMも、ウェイクアップするRCMとなるように構成され得る。構成が完了した後にRD910は、RCM935、940、および945をスリーピングモードに設定し、かつウェイクアップ受信器950およびスイッチ955を電源オンにすることによって、電力削減された状態に入り得る。その後、TD905はウェイクアップ信号をRD910に送信し(イベント970として示される)、ウェイクアップ受信器950は、ウェイクアップ信号はRD910を対象とすると決定し(例えばウェイクアップ信号に含まれるアドレスは、RD910のアドレスに等しいと決定することによって)、ウェイクアップ割り込みを生成する(イベント975として示される)。ウェイクアップ割り込みは、構成されたRCMをウェイクアップするように、構成されたRCM(この例ではRCM940)に転送される。RCM940をウェイクアップした後にRD910は、RCM940を用いてTD905とのデータ交換(イベント980として示される)を完了し得る。最終的にRD910は、RCM940および関連付けられたプロセッサを元の深いスリープモードに設定すると同時に、ウェイクアップ受信器950およびスイッチ955をオンに戻すように切り換えることによって、電力削減された状態を再開し得る。複数のRCM内のRCMのいずれかをウェイクアップするためには、ウェイクアップ受信器950などの単一のウェイクアップ受信器を電源オンにする必要があるだけであることに留意されたい。
【0060】
例示の実施形態によれば、複数のRCMのどの1つをウェイクするかに関する決定はRDによってなされる。決定は複数のRCMの1つによってなされ得る。あるいはRDのプロセッサが決定を行い得る。決定は、電力消費要件(ウェイクアップされた場合のRDの各RCMの電力消費と比較した)、レイテンシ要件(RDの各RCMをウェイクアップすることに関連付けられたレイテンシと比較した)、予想されるデータ送信のQoS要件(RDのRCMのそれぞれによってサポートされるQoSと比較した)、TDとRDとの間の推定されるレンジ(ウェイクアップされた場合のRDの各RCMによってサポートされる通信レンジと比較した)、履歴および使用情報などの判定基準に基づいてなされ得る。例えばRDは、省電力を強調した方策をとってよく、RDは常に最初に、BluetoothをベースとするRCMなどアクティブであるときに、より小さなカバレージおよびより低い電力消費を有する第1のRCMをウェイクアップし、第1のRCMを用いてTDと接触をすることを試みる。第1のRCMがTDと接触をすることに失敗した(例えば特定の時間内にTDから応答を受信できなかった)とき、RDは、Wi−FiをベースとするRCMなど、アクティブであるときにより大きなカバレージおよびより高い電力消費を有する第2のRCMをウェイクアップし、第2のRCMを用いてTDと接触をすることを試みるというように、RDがTDとの通信に成功できるまで続く。RDは、RCMのどの1つが覚醒されているかをTDに示す。インジケーションは、例えばRCMがウェイクアップされた後に、ウェイクアップされたRCMを用いて信号としてTDに送信され得る。TDは、ウェイクアップされているRDにおけるRCMに適合する、アクティブなRCMを有することが想定される。
【0061】
図10はRDが、どのRCMをウェイクアップするかを決定することに重点を置いた、例示の通信システム1000を示す。通信システム1000は、TD1005およびRD1010を含む。TD1005は、RCM1015、1020、および1025を含む、複数のRCMを含む。TD1005はまたウェイクアップ送信器1030を含む。ウェイクアップ送信器1030は、TD1005内の個別の無線として実施され得る。あるいはウェイクアップ送信器1030は、例えばOOK変調されたウェイクアップ信号を送信するために、TD1005のRCMの1つにおけるOFDM送信器を利用することによって、TD1005のRCMの1つの一部として実施され得る。RD1010は、RCM1035、1040、および1045を含む、複数のRCMを含む。RD1010はまた、ウェイクアップ受信器1050およびスイッチ1055を含む。ウェイクアップ受信器1050は、RD1010を宛先とするウェイクアップ信号を受信し、処理する能力を有する。
【0062】
RD1010は当初は、RCM1035、1040、および1045がオフ、ならびにウェイクアップ受信器1050およびスイッチ1055が電源オンの状態で、電力削減された状態にある。TD1005は、ウェイクアップ信号をRD1010に送信する(イベント1060として示される)。ウェイクアップ受信器1050はウェイクアップ信号を受信し処理し、ウェイクアップ信号はRD1010を対象とすることを検証する(例えばMACヘッダ412内の受信器アドレスなど、受信されたウェイクアップ信号内のアドレスが、RD1010に割り当てられたアドレスと一致する(または等しい)とき)。次いでウェイクアップ受信器は、ウェイクアップ割り込みを生成する(イベント1065として示される)。RD1010は、どのRCMをウェイクアップするかを決定する。スイッチ1055は、RD1010がウェイクアップすると決定したRCMをウェイクアップするためにウェイクアップ割り込みをアサートするための、RD1010のプロセッサによって行われる論理機能でよい。
図10に示されるようにRD1010は、RD1010の判定基準を最も良く満たし得る、RCM1040をウェイクアップする。RD1010は、RCM1040がウェイクアップされた旨のインジケーションを、RCM1040を用いてTD1005に送信する(イベント1070として示される)。しかしRD1010は、TD1005から応答を受信しない(応答はTD1005からのデータ送信、またはTD1005からの特定の応答メッセージでよい)。例示的な例としてRCM1040は、Bluetooth、ZigBeeなどの短距離RATのための無線モジュールでよく、RCM1040を用いた送信はTD1005に到達する能力をもたない。従ってRD1010は、より大きなカバレージを有するRCMを選択し得る。TD1005から応答は受信されていないので(例えばタイムアウトの後)、別のRCM(RCM1035)がウェイクアップされる(イベント1075として示される)。例として、
図10に示されるようにRCM1040は、RCM1035をウェイクアップし得る。他の例としてRD1010のプロセッサは、RCM1040から不成功またはタイムアウトのインジケーションを受信した後、RCM1035をウェイクアップし得る。RD1010は、RCM1035がウェイクアップされた旨のインジケーションを、RCM1035を用いてTD1005に送信する(イベント1080として示される)。この場合RD1010は、データ送信の形でTD1005から応答を受信する(イベント1085として示される)。複数のRCM内のRCMのいずれかをウェイクアップするためには、ウェイクアップ受信器1050など単一のウェイクアップ受信器が電源オンされることだけが必要であることに留意されたい。
【0063】
実施形態によればTDは、RDによってウェイクアップされたRCMが、TDの好ましいRATに関連付けられていない場合、好ましいRATに切り換えるようにRDにリダイレクトする。
図10に示される例示の実施形態において、RDによってウェイクアップされたRCMが、TDの好ましいRATに関連付けられていない場合、TDは代替のRCMを選択するようにRDにリダイレクトすることができる。例示的な例としてTDからのリダイレクションは、RDから受信された、RCMがウェイクアップされたことを示すインジケーションに応答して、RDに送信される。
【0064】
図11は、TDによるリダイレクションに重点を置いた例示の通信システム1100を示す。通信システム1100は、TD1105およびRD1110を含む。TD1105は、RCM1115、1120、および1125を含む、複数のRCMを含む。TD1105はまたウェイクアップ送信器1130を含む。RD1110は、RCM1135、1140、および1145を含む、複数のRCMを含む。RD1110はまた、ウェイクアップ受信器1150およびスイッチ1155を含む。ウェイクアップ受信器1150は、RD1110を宛先とするウェイクアップ信号を受信し、処理する能力を有する。
【0065】
RD1110は当初は、RCM1135、1140、および1145がオフ、ならびにウェイクアップ受信器1150およびスイッチ1155が電源オンの状態で、電力削減された状態にある。TD1105は、ウェイクアップ信号をRD1110に送信する(イベント1160として示される)。ウェイクアップ受信器1150はウェイクアップ信号を受信し処理し、ウェイクアップ信号はRD1110を対象とすることを検証する(例えばウェイクアップ信号に含まれるアドレスは、RD1110のアドレスに等しいと決定することによって)。次いでウェイクアップ受信器は、ウェイクアップ割り込みを生成する(イベント1165として示される)。RD1110は、どのRCMをウェイクアップするかを決定する。スイッチ1155は、RD1110がウェイクアップすると決定したRCMをウェイクアップするためにウェイクアップ割り込みをアサートするための、RD1110のプロセッサによって行われる論理機能でよい。
図11に示されるようにRD1110は、RD1110の判定基準を最も良く満たし得る、RCM1140をウェイクアップする。RD1110は、RCM1140がウェイクアップされた旨のインジケーションを、RCM1140を用いてTD1105に送信する(イベント1170として示される)。しかしRCM1140に関連付けられたRATは、TD1105の好ましいRATではない。従ってTD1105は、異なるRCMに切り換えるようにRD1110に命令を送信する(イベント1175として示される)。例示的な例として、RD1110にもたらされる命令は、TD1105の好ましいRATを指定し得る。あるいはRD1110にもたらされる命令は単に、異なるRCMを選択するようにRD1110に指示し得る。TD1105から命令を受信するとすぐに、RD1110は
図11に示されるように、RCM1135などの異なるRCMをウェイクアップする(イベント1180として示される)。例えばRCM1140は、
図11に示されるように命令に基づいて、RCM1135をウェイクアップし得る。他の例としてRD1110のプロセッサは、RCM1140から命令を受信した後に、RCM1135をウェイクアップし得る。TD1105が好ましいRATまたは特定のRCMを指定する状況では、TD1105およびRD1110は、データの交換を開始し得る(イベント1185として示される)。しかしTD1105が、異なるRCMに切り換えるようにRD1110に指示する状況では、RD1110はデータの交換の前に、別のRCMがウェイクアップされている旨のインジケーションをTD1105に送信し得る。リダイレクションは、RD1110が、TD1105の好ましいRATに関連付けられたRCMを選択する前に、複数回生じ得ることに留意されたい。複数のRCM内のRCMのいずれかをウェイクアップするためには、ウェイクアップ受信器1150など単一のウェイクアップ受信器が電源オンされることだけが必要であることに留意されたい。
【0066】
例示の実施形態によれば、TDおよびRDの両方の組み合わせが、複数のRCMのどの1つをウェイクアップするかを決定することが可能である。例示的な例としてRDによってウェイクアップされるが、TDによって指定された第1のRCMが、TDから応答を生じず、次いでRDはより大きなカバレージを有する代替のRCMをウェイクアップするように自律的に決定し得る状況を考察する。
【0067】
図12Aは、TD(
図6のTD605、および
図7のTD705など)が、RD(
図6のRD610、および
図7のRD710など)と通信するのに従って、TDにおいて生じる例示の動作1200のフロー図を示し、TDはRDにおける複数のRCMのどの1つをウェイクアップするかを決定する。動作1200は、TDがRDと通信するのに従って、TDにおいて生じる動作を示すものであってよく、TDはRDにおける複数のRCMのうちのどのRCMをウェイクアップするかを決定する。
【0068】
動作1200は、TDが、RDにおけるどのRCMをウェイクアップするかを決定することで開始する(ブロック1205)。TDは、どのRCMをウェイクアップするかを、電力消費要件、レイテンシ要件、QoS要件、レンジ要件、データの発生源、履歴および使用情報などの判定基準に基づいて決定し得る。TDは、どのRCMをウェイクアップするかのインジケーションを有するウェイクアップ信号を生成する(ブロック1207)。TDは、ウェイクアップ信号を送信する(ブロック1209)。TDは、ウェイクアップされたRCMを用いてRDと通信する(ブロック1211)。
【0069】
図12Bは、RD(
図6のRD610、および
図7のRD710など)が、TD(
図6のTD605、および
図7のTD705など)と通信するのに従って、RDにおいて生じる例示の動作1250のフロー図を示し、TDはRDにおける複数のRCMのどの1つをウェイクアップするかを決定する。動作1250は、RDがTDと通信するのに従って、RDにおいて生じる動作を示すものであってよく、TDはRDにおける複数のRCMのうちのどのRCMをウェイクアップするかを決定する。
【0070】
動作1250は、RDが電力削減された状態に入ることで開始する(ブロック1255)。例えばRDは、RDにおける複数のRCMを電源オフすると同時に、ウェイクアップ受信器を活動化することによって電力削減された状態に入り得る。RDは、どのRCMをウェイクアップするかのインジケーションを有するウェイクアップ信号を受信する(ブロック1257)。例えばRDは、そのウェイクアップ受信器(
図6のウェイクアップ受信器645、および
図7のウェイクアップ受信器750など)を用いてウェイクアップ信号を受信する。RDは、ウェイクアップ信号がそのRDを対象とする場合、指示されたRCMをウェイクアップする(ブロック1259)。例示的な例としてウェイクアップ信号は、ウェイクアップ信号に含まれるアドレス(または識別子)が、RD710のアドレス(または識別子)に等しい場合、そのRDを対象とする。RDは、ウェイクアップされたRCMを用いてTDと通信する(ブロック1261)。
【0071】
図13Aは、TD(
図8のTD805、および
図9のTD905など)が、RD(
図8のRD810、および
図9のRD910など)と通信するのに従って、TDにおいて生じる例示の動作1300のフロー図を示し、TDは、RCMをウェイクアップする前に、ウェイクアップ信号に応答してRDにおける複数のRCMのどの1つをウェイクアップするかに関して、RDと共に構成する。動作1300は、TDがRDと通信するのに従ってTDにおいて生じる動作を示すものであってよく、TDは、RCMをウェイクアップする前に、ウェイクアップ信号に応答してRDにおける複数のRCMのどの1つをウェイクアップするかに関して、RDと共に構成する。
【0072】
動作1300は、TDが、RDにおけるどのRCMをウェイクアップするかを決定することで開始する(ブロック1305)。TDは、どのRCMをウェイクアップするかを、電力消費要件、レイテンシ要件、QoS要件、レンジ要件、データの発生源、履歴および使用情報などの判定基準に基づいて決定し得る。判定基準は予め設定され得る。またはあるいは、どのRCMをウェイクアップするかの決定は、アクティブなRCMを用いたメッセージ交換に基づくTDとRDとの間のネゴシエーションの結果でよい。TDは、RDの第2のRCMがアクティブである間に、RDの第2のRCMにウェイクアップ構成を送信する(ブロック1307)。ウェイクアップ構成は、第1のRCMのインジケーションなどの第1のRCMの情報を含み、これはウェイクアップ信号がTDから受信されたときにRDがウェイクアップすることになるRCMであると、TDが決定(ブロック1305において)したものである。ウェイクアップ構成は、ウェイクアップするRCMのリスト(例えば選好または優先度に基づいた順序付けを有する)、エラー処理プロセス(例えばRDにおいて、TDによって指定された第1のRCMが使用可能でない(または故障した)場合など)、および同様のものなどの他の情報を含んでもよい。TDはウェイクアップ信号を生成する(ブロック1309)。ウェイクアップ信号はRDのRCMの明示的なインジケーションを含まず、これはRDがウェイクアップすることになると、TDが決定したもの、すなわち第1のRCMである。RDの第2のRCMは、RDの第1のRCMと同じでよい。あるいはRDの第2のRCMは、RDの第1のRCMと異なってよい。TDはウェイクアップ信号を送信する(ブロック1311)。TDはRDと通信し、RDはウェイクアップされたRCMを用いる(ブロック1313)。
【0073】
図13Bは、RD(
図8のRD810、および
図9のRD910など)が、TD(
図8のTD805、および
図9のTD905など)と通信するのに従って、RDにおいて生じる例示の動作1350のフロー図を示し、RDは、RCMをウェイクアップする前に、ウェイクアップ信号に応答してRDにおける複数のRCMのどの1つをウェイクアップするかに関して、TDと共に構成する。動作1350は、RDがTDと通信するのに従ってRDにおいて生じる動作を示すものであってよく、RDは、RCMをウェイクアップする前に、ウェイクアップ信号に応答してRDにおける複数のRCMのどの1つをウェイクアップするかに関して、TDと共に構成する。
【0074】
動作1350は、RDがTDからウェイクアップ構成を受信することで開始する(ブロック1355)。ウェイクアップ構成は、RDによってウェイクアップされることになるとTDによって決定されたRCMに関連付けられてよく(すなわち前に論じられた第1のRCM)、決定は判定基準に従ってなされ、ウェイクアップ構成はTDによってRDに送信される。あるいはRDがTDからウェイクアップ構成を受信するのは、アクティブなRCMを用いたメッセージ交換によるRDとTDとの間のネゴシエーションの結果でよく、RDによってウェイクアップされることになるRCMを決定するためのネゴシエーションである。RDは、複数のRCMの1つがアクティブである間に、RDにおける複数のRCMの1つを用いて、ウェイクアップ構成を受信し得る。ウェイクアップ構成は、RDにおける複数のRCMがスリーピングモードに設定された後、TDから一致したウェイクアップ信号をRDが受信したときに、RDにおける複数のRCMのどのRCMをウェイクアップするかを指定し得る。次いでRDは電力削減された状態に入る(ブロック1357)。例えばRDは、RDにおける複数のRCMを電源オフすると同時に、RDのウェイクアップ受信器を活動化することによって、電力削減された状態に入り得る。RDは、一致したウェイクアップ信号をTDから受信する(ブロック1359)。一般にウェイクアップ信号は、ウェイクアップ信号内のアドレス(または識別子)が、RDのアドレス(または識別子)に等しいとき、一致したウェイクアップ信号である。例えばRDは、そのウェイクアップ受信器(
図8のウェイクアップ受信器845、および
図9のウェイクアップ受信器950など)を用いて一致したウェイクアップ信号を受信する。RDは、現在のウェイクアップイベントの前の構成に従って、RCMをウェイクアップする(ブロック1361)。RDは、ウェイクアップされたRCMを用いてTDと通信する(ブロック1363)。
【0075】
図14Aは、TD(
図10のTD1005、および
図11のTD1105など)が、RD(
図10のRD1010、および
図11のRD1110など)と通信するのに従って、TDにおいて生じる例示の動作1400のフロー図を示し、RDはどのRCMをウェイクアップするかを決定する。動作1400は、TDがRDと通信するのに従って、TDにおいて生じる動作を示すものであってよく、RDはどのRCMをウェイクアップするかを決定する。
【0076】
動作1400は、TDがウェイクアップ信号を生成することで開始する(ブロック1405)。TDはウェイクアップ信号を送信する(ブロック1407)。TDは、ウェイクアップされたRCMのインジケーションを受信する(ブロック1409)。ウェイクアップされたRCMのインジケーションは、ウェイクアップされたRCMに関連付けられたRATを通して受信される。TDは、応答をRDに送信する(ブロック1411)。応答は、さらなる通信のために、ウェイクアップされたRCMを受け入れるデータ送信または肯定応答の形でよい。あるいは応答は、別のRCMに切り換えるためのRDへの命令でよい。TDはRDと通信し、RDはウェイクアップされたRCMを用いる(ブロック1413)。TDが特定のRATに対する選好を有する場合、TDは、RDに特定のRATに切り換えるように、または単にRATもしくはRCMを切り換えるように指示する命令をRDに送信し得る。ブロック1411におけるRDへの応答がデータ送信である場合、交換する追加の情報がない場合はブロック1413は生じないことがあることに留意されたい。
【0077】
図14Bは、RD(
図10のRD1010、および
図11のRD1110など)が、TD(
図10のTD1005、および
図11のTD1105など)と通信するのに従って、RDにおいて生じる例示の動作1450のフロー図を示し、TDはどのRCMをウェイクアップするかを決定する。動作1400は、RDがTDと通信するのに従って、RDにおいて生じる動作を示すものであってよく、RDはどのRCMをウェイクアップするかを決定する。
【0078】
動作1450は、RDが電力削減された状態に入ることで開始する(ブロック1455)。例えばRDは、RDにおける複数のRCMを電源オフすると同時に、ウェイクアップ受信器を活動化することによって電力削減された状態に入り得る。RDはウェイクアップ信号を受信する(ブロック1457)。例えばRDは、そのウェイクアップ受信器を用いてウェイクアップ信号を受信する。ウェイクアップ信号がRDを対象とする(例えばウェイクアップ信号のアドレスが、RDのアドレスに等しい)場合、ウェイクアップ信号はRDを対象とする。RDは、どのRCMをウェイクアップするかを決定する(ブロック1459)。RDは、どのRCMをウェイクアップするかを、電力消費要件、レイテンシ要件、QoS要件、レンジ要件、履歴および使用情報などの判定基準に基づいて決定し得る。RDは、ウェイクアップされたRCMのインジケーションを送信する(ブロック1461)。インジケーションは、ウェイクアップされたRCMを用いて送信され得る。RDは、TDから応答を受信する(ブロック1463)。TDからの応答は、さらなる通信のために、ウェイクアップされたRCMを受け入れる、TDからのデータ送信、または肯定応答の形でよい。あるいはTDからの応答は、異なるRATまたはRCMに切り換えるための、TDからの命令でよい。
図10に示される状況などにおいて、タイムアウト期間が満了する前に、RDがTDから応答を受信しないエラーが生じることもある。このような状況においてRDは、異なるウェイクアップするRCMを自動的に決定する。RDは、ウェイクアップされたRCMを用いてTDと通信する(ブロック1465)。ブロック1463におけるTDからの応答がデータ送信である場合、交換する追加の情報がない場合はブロック1465は生じないことがあることに留意されたい。
【0079】
第1の態様において本出願は、第1のステーションの複数のRCMの1つをウェイクアップする方法をもたらす。方法は、第1のステーションによって、第2のステーションからウェイクアップ構成を受信するステップと、第1のステーションによって、第1のステーションの複数のRCMをスリーピングモードに設定するステップと、第1のステーションによって、第1のステーションの補助的低電力無線受信器上で第2のステーションからウェイクアップ信号を受信するステップと、第1のステーションによって、ウェイクアップ構成に従って、ウェイクアップする複数のRCMの第1のRCMを決定するステップと、第1のステーションによって、第2のステーションと通信するために、第1のRCMをスリーピングモードからウェイクアップするステップとを含む。
【0080】
第1の態様による方法の第1の実施形態によれば、方法は、ウェイクアップ構成を決定するために、第1のステーションによって、第2のステーションと通信するステップを含む。第1の態様のいずれかの先行する実施形態またはそのような第1の態様による方法の第2の実施形態によれば、ウェイクアップ構成を決定するために第2のステーションと通信するステップは、複数のRCMの第1のRCMまたは第2のRCMを用いて行われ、第2のRCMは第1のRCMとは異なる。第1の態様のいずれかの先行する実施形態またはそのような第1の態様による方法の第3の実施形態によれば、ウェイクアップ構成は、第1のステーションの各RCMの電力消費と比較した電力消費要件、第1のステーションの各RCMをウェイクアップすることに関連付けられたレイテンシと比較したレイテンシ要件、第1のステーションのRCMのそれぞれによってサポートされるサービス品質(QoS)要件と比較した予想されるデータ送信のQoS要件、第1のステーションのRCMのそれぞれによってサポートされる通信レンジを有する第1のステーションと第2のステーションとの間の推定されるレンジと比較したレンジ要件、第1のステーションの履歴および使用情報の1つまたは複数に従って決定される。
【0081】
第1の態様のいずれかの先行する実施形態またはそのような第1の態様による方法の第4の実施形態によれば、ウェイクアップ構成は、第1のRCMのインジケーションを含む。ウェイクアップ構成は、マッピングインジケータ値の、第1のステーションの複数のRCMのRCMへのマッピングを含み、ウェイクアップ信号はマッピングインジケータを含み、第1のRCMを決定するステップは、マッピングおよびマッピングインジケータに従って第1のRCMを選択するステップを含む。第1の態様のいずれかの先行する実施形態またはそのような第1の態様による方法の第5の実施形態によれば、方法は、第1のステーションによって、RCMウェイクアップインジケータを第2のステーションに送信するステップと、第1のステーションによって、第1のRCM上で第2のステーションから応答を受信する前にタイムアウトを検出するステップと、第1のステーションによって、ウェイクアップする第1のステーションの複数のRCMの第3のRCMを決定するステップと、第1のステーションによって、第3のRCMをウェイクアップするステップと、第1のステーションによって、第3のRCMをウェイクアップした後に第3のRCMを用いて第2のステーションと通信するステップとを含む。
【0082】
第2の態様において本出願は、複数のRCMを有する第1のステーションと通信する方法をもたらす。方法は、第2のステーションによって、第1のステーションのためのウェイクアップ構成を送信するステップと、第2のステーションによって、第1のステーションの複数のRCMをスリーピングモードに設定するステップと、第2のステーションによって、第1のステーションを対象とするウェイクアップ信号を送信するステップであって、ウェイクアップ信号は、ウェイクアップ構成に従って複数のRCMの第1のRCMをウェイクアップするように構成される、ステップと、第2のステーションによって、第1のステーションの複数のRCMの第2のRCMからウェイクアップインジケーションを受信するステップと、第2のステーションによって、第1のステーションの複数のRCMの第2のRCMに関連付けられた第2のステーションの第3のRCMを用いて、第1のステーションとデータを通信するステップとを含む。
【0083】
第2の態様による方法の第1の実施形態によれば、ウェイクアップ構成は、第1のRCMのインジケーションを備える。第2の態様のいずれかの先行する実施形態またはそのような第2の態様による方法の第2の実施形態によれば、方法は、第2のステーションによって、ウェイクアップ構成を決定するために第1のステーションと通信するステップを含む。第2の態様のいずれかの先行する実施形態またはそのような第2の態様による方法の第3の実施形態によれば、ウェイクアップ構成を決定するために第1のステーションと通信するステップは、第1のRCMの1つに関連付けられた第2のステーションの第4のRCM、または第1のRCMとは異なる、第1のステーションの複数のRCMの第5のRCMを用いて行われる。
【0084】
第2の態様のいずれかの先行する実施形態またはそのような第2の態様による方法の第4の実施形態によれば、ウェイクアップ構成は、第1のステーションの各RCMの電力消費と比較した電力消費要件、第1のステーションの各RCMをウェイクアップすることに関連付けられたレイテンシと比較したレイテンシ要件、第1のステーションのRCMのそれぞれによってサポートされるサービス品質(QoS)要件と比較した予想されるデータ送信のQoS要件、第1のステーションのRCMのそれぞれによってサポートされる通信レンジを有する第1のステーションと第2のステーションとの間の推定されるレンジと比較したレンジ要件、第1のステーションの履歴および使用情報の1つまたは複数に従って決定される。
【0085】
第2の態様のいずれかの先行する実施形態またはそのような第2の態様による方法の第5の実施形態によれば、ウェイクアップ構成は、マッピングインジケータ値の、第1のステーションの複数のRCMのRCMへのマッピングを含み、ウェイクアップ信号はマッピングインジケータを含み、方法は第2のステーションによって、マッピングに従って第1のRCMに対応する、ウェイクアップ信号内のマッピングインジケータの値を決定するステップをさらに含む。
【0086】
第3の態様において本出願は、第1のステーションをもたらす。第1のステーションはプロセッサ、およびプロセッサによる実行のためのプログラミングを記憶したコンピュータ可読記憶媒体を含む。プログラミングは、第2のステーションからウェイクアップ構成を受信することと、第1のステーションの複数のRCMをスリーピングモードに設定することと、第1のステーションの補助的低電力無線受信器上で第2のステーションからウェイクアップ信号を受信することと、ウェイクアップ構成に従って、ウェイクアップする複数のRCMの第1のRCMを決定することと、第2のステーションと通信するために、第1のRCMをスリーピングモードからウェイクアップすることを行うように第1のステーションを構成するための命令を含む。
【0087】
第3の態様による第1のステーションの第1の実施形態によれば、プログラミングは、ウェイクアップ構成を決定するために第2のステーションと通信するように、第1のステーションを構成するための命令を含む。第3の態様のいずれかの先行する実施形態またはそのような第3の態様による第1のステーションの第2の実施形態によれば、ウェイクアップ構成は、第1のRCMのインジケーションを含む。第3の態様のいずれかの先行する実施形態またはそのような第3の態様による第1のステーションの第3の実施形態によれば、ウェイクアップ構成は、マッピングインジケータ値の、第1のステーションの複数のRCMのRCMへのマッピングを含み、ウェイクアップ信号はマッピングインジケータを含み、プログラミングは、マッピングおよびマッピングインジケータに従って第1のRCMを選択するように、第1のステーションを構成するための命令を含む。
【0088】
第3の態様のいずれかの先行する実施形態またはそのような第3の態様による第1のステーションの第4の実施形態によれば、プログラミングは、第1のステーションを、RCMウェイクアップインジケータを第2のステーションに送信することと、第1のRCM上で第2のステーションから応答を受信する前にタイムアウトを検出することと、ウェイクアップする第1のステーションの複数のRCMの第3のRCMを決定することと、第3のRCMをウェイクアップすることと、第3のRCMをウェイクアップした後に第3のRCMを用いて第2のステーションと通信することとを行うように構成するための命令を含む。
【0089】
第4の態様において本出願は、複数のRCMを有する第1のステーションと通信するように適合された第2のステーションをもたらす。第2のステーションはプロセッサ、およびプロセッサによる実行のためのプログラミングを記憶したコンピュータ可読記憶媒体を含む。プログラミングは、第1のステーションのためのウェイクアップ構成を送信することと、第1のステーションの複数のRCMをスリーピングモードに設定することと、第1のステーションを対象とするウェイクアップ信号を送信することであって、ウェイクアップ信号は、ウェイクアップ構成に従って複数のRCMの第1のRCMをウェイクアップするように構成される、送信することと、第1のステーションの複数のRCMの第2のRCMからウェイクアップインジケーションを受信することと、第1のステーションの複数のRCMの第2のRCMに関連付けられた第2のステーションの第3のRCMを用いて、第1のステーションとデータを通信することとを行うように第2のステーションを構成するための命令を含む。
【0090】
第4の態様による第2のステーションの第1の実施形態によれば、プログラミングは、ウェイクアップ構成を決定するために第1のステーションと通信するように、第2のステーションを構成するための命令を含む。第4の態様のいずれかの先行する実施形態またはそのような第4の態様による第2のステーションの第2の実施形態によれば、ウェイクアップ構成は、マッピングインジケータ値の、第1のステーションの複数のRCMのRCMへのマッピングを含み、ウェイクアップ信号はマッピングインジケータを含み、プログラミングは、マッピングに従って第1のRCMに対応する、ウェイクアップ信号内のマッピングインジケータの値を決定するように第2のステーションを構成するための命令を含む。
【0091】
図15は、本明細書で述べられる方法を行うための実施形態処理システム1500のブロック図を示し、これはホストデバイスにインストールされ得る。示されるように処理システム1500はプロセッサ1504、メモリ1506、およびインターフェース1510〜1514を含み、これらは
図15に示されるように配置されてよく、配置されなくてもよい。プロセッサ1504は、計算および/または他の処理関連タスクを行うように適合された任意の構成要素または構成要素の集合でよく、メモリ1506は、プロセッサ1504による実行のためのプログラミングおよび/または命令を記憶するように適合された任意の構成要素または構成要素の集合でよい。実施形態においてメモリ606は、非一時的コンピュータ可読媒体を含む。インターフェース1510、1512、1514は、処理システム1500が他のデバイス/構成要素、および/またはユーザと通信することを可能にする任意の構成要素または構成要素の集合でよい。例えばインターフェース1510、1512、1514の1つまたは複数は、データを通信する、制御する、またはプロセッサ1504からホストデバイスおよび/または遠隔デバイスにインストールされたアプリケーションへのメッセージを管理するように適合され得る。他の例としてインターフェース1510、1512、1514の1つまたは複数は、ユーザまたはユーザデバイス(例えばパーソナルコンピュータ(PC)など)が処理システム1500と対話/通信することを可能にするように適合され得る。処理システム1500は、長期間記憶装置(例えば不揮発性メモリ、その他)など、
図15に示されない追加の構成要素を含み得る。
【0092】
いくつかの実施形態において処理システム1500は、電気通信ネットワークにアクセスするまたはそうでなければその一部であるネットワークデバイス内に含められる。一例において処理システム1500は、ベースステーション、中継ステーション、スケジューラ、コントローラ、ゲートウェイ、ルータ、アプリケーションサーバ、または電気通信ネットワーク内の任意の他のデバイスなど、無線電気通信ネットワーク内のネットワーク側デバイス内にある。他の実施形態において処理システム1500は、モバイルステーション、ユーザ機器(UE)、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレット、ウェアラブル通信デバイス(例えばスマートウォッチなど)、または電気通信ネットワークにアクセスするように適合された任意の他のデバイスなど、無線電気通信ネットワークにアクセスするユーザ側デバイス内にある。
【0093】
いくつかの実施形態においてインターフェース1510、1512、1514の1つまたは複数は、処理システム1500を、電気通信ネットワークを通してシグナリングを送信および受信するように適合されたトランシーバに接続する。
図16は、電気通信ネットワークを通してシグナリングを送信および受信するように適合されたRCM1600のブロック図を示す。RCM1600は、ホストデバイスにインストールされ得る。示されるようにRCM1600は、ネットワーク側インターフェース1602、カプラ1604、送信器1606、受信器1608、信号プロセッサ1610、およびデバイス側インターフェース1612を備える。ネットワーク側インターフェース1602は、無線電気通信ネットワークを通してシグナリングを送信または受信するように適合された任意の構成要素または構成要素の集合を含み得る。カプラ1604は、ネットワーク側インターフェース1602を通した双方向通信を容易にするように適合された任意の構成要素または構成要素の集合を含み得る。送信器1606は、ベースバンド信号を、ネットワーク側インターフェース1602を通した送信に適した変調された搬送波信号に変換するように適合された、任意の構成要素または構成要素の集合(例えばアップコンバータ、電力増幅器など)を含み得る。ウェイクアップ信号を送信する手段は送信器1606を含み得る。受信器1608は、ネットワーク側インターフェース1602を通して受信された搬送波信号を、ベースバンド信号に変換するように適合された任意の構成要素または構成要素の集合(例えばダウンコンバータ、低ノイズ増幅器など)を含み得る。ウェイクアップ信号を受信する手段は受信器1608を含み得る。信号プロセッサ1610は、ベースバンド信号を、デバイス側インターフェース1612を通した通信に適したデータ信号に、またはその逆に変換するように適合された任意の構成要素または構成要素の集合を含み得る。ウェイクアップする複数のRCMの第1のRCMを決定する手段、および第1のRCMをスリーピングモードからウェイクアップする手段は、信号プロセッサ1610を含み得る。デバイス側インターフェース1612は、信号プロセッサ1610と、ホストデバイス内の構成要素(例えば処理システム1500、ローカルエリアネットワーク(LAN)ポートなど)との間でデータ信号を通信するように適合された任意の構成要素または構成要素の集合を含み得る。
【0094】
RCM1600は、任意のタイプの無線アクセス技術を有する無線媒体を通して、シグナリングを送信および受信し得る。例えばRCM1600は、セルラプロトコル(例えばロングタームエボリューション(LTE)など)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)プロトコル(例えばIEEE 802.11/Wi−Fiなど)、または任意の他のタイプの無線プロトコル(例えばBluetooth、802.15.4/ZigBee、LAA、MuLTEFire、近距離通信(NFC)、その他)などの、無線電気通信プロトコルに従って通信するように適合された無線RCMでよい。このような実施形態においてネットワーク側インターフェース1602は、1つまたは複数のアンテナ/放射要素を備える。例えばネットワーク側インターフェース1602は、単一のアンテナ、複数の別個のアンテナ、または複数レイヤ通信、例えば単入力多出力(SIMO)、多入力単出力(MISO)、多入力多出力(MIMO)のために構成された複数アンテナアレイなどを含み得る。他の実施形態においてRCM1600は有線媒体、例えばツイストペアケーブル、同軸ケーブル、光ファイバなどを通してシグナリングを送信および受信する。特定の処理システムおよび/またはトランシーバは、示される構成要素のすべて、または構成要素のサブセットのみを利用してよく、統合化のレベルはデバイスごとに異なり得る。
【0095】
一実施形態において複数の無線通信モジュール(RCM)を有する第1のステーションと通信するためのシステムは、第1のステーションのためのウェイクアップ構成を送信するための送信手段を含む。システムは、第2のステーションによって、第1のステーションの複数のRCMをスリーピングモードに設定するための設定手段をさらに含む。送信手段はまた、ウェイクアップ構成に従って複数のRCMの第1のRCMをウェイクアップするために、第1のステーションを対象とするウェイクアップ信号を送信するように構成される。システムは、第1のステーションの複数のRCMの第2のRCMからウェイクアップインジケーションを受信するための受信手段をさらに含む。システムはまた、第1のステーションの複数のRCMの第2のRCMに関連付けられた第2のステーションの第3のRCMを用いて、第1のステーションとデータを通信するための通信手段を含む。
【0096】
一実施形態において通信手段は、ウェイクアップ構成を決定するために第1のステーションと通信するように構成される。1つの特定の実施形態において通信手段は、ウェイクアップ構成を決定するために第1のステーションと通信することが、第1のRCMの1つに関連付けられた第2のステーションの第4のRCM、または第1のRCMとは異なる、第1のステーションの複数のRCMの第5のRCMを用いて行われるように構成される。
【0097】
本明細書でもたらされる実施形態方法の1つまたは複数のステップは、対応するユニットまたはモジュールによって行われ得ることが理解されるべきである。例えば信号は送信ユニットまたは送信モジュールによって送信され得る。信号は受信ユニットまたは受信モジュールによって受信され得る。信号は処理ユニットまたは処理モジュールによって処理され得る。他のステップは、決定ユニット/モジュール、設定ユニット/モジュール、通信ユニット/モジュール、検出ユニット/モジュール、および/またはウェイクアップユニット/モジュールによって行われ得る。それぞれのユニット/モジュールはハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせでよい。例えばユニット/モジュールの1つまたは複数は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または特定用途向け集積回路(ASIC)などの集積回路でよい。
【0098】
本開示およびその利点が詳しく述べられてきたが、添付の「特許請求の範囲」によって定義される本開示の趣旨および範囲から逸脱せずに、本明細書において様々な変更、置き換え、および変形が行われることができることが理解されるべきである。