(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0018】
(I)本発明に係る美容器1の構成:
以下、図面を用いて、本発明に係る美容器1の一態様について説明する。
【0019】
図1は、本発明に係る美容器1の一態様を示した上方から見た斜視図、
図2は、本発明に係る美容器1の一態様を示した下方から見た斜視図(上方及び下方については
図1、
図3及び
図4を参照。以下同じ。)、
図3は、美容器1の側面図、
図4は、美容器1の内部構造の概略図、をそれぞれ示す。本発明に係る美容器1は、使用者の手H(
図3参照。)を挿入可能な空間からなる挿入部21と、かかる挿入部21の内部に挿入された使用者の手の掌(てのひら)P(
図3参照。)を載置可能な載置部22をその外面に備えた本体部2と、かかる本体部2の底面23に形成された開口部24に配され、刺激信号を出力可能なローラー3と、本体部2に内蔵され、開口部24から外部の空気を吸引するための吸引手段(ポンプ)4と、を基本構成として備える。なお、
図3では、美容器1を把持する使用者の手Hを点線で示している。また、
図4は、美容器1の本体部2に内蔵される部材の一部は図示していない。
【0020】
美容器1の本体部2は、ポンプ4等の部材を内蔵し、ローラー3等を配する筐体であり、例えば、ABS樹脂等の合成樹脂から構成することができ、前記したように、吸引手段となるポンプ4を内蔵し、底面23に形成された開口部24にローラー3を配するものである。本実施形態にあっては、
図1ないし
図4に示すように、本体部2における使用者の手Hが挿入される側(挿入部21が形成される側のことであり、
図1等では本体部2の後方(
図1の矢印方向参照。以下同じ。)側)が、側面視で嘴(くちばし)形状とされており、使用者の手Hが挿入される側と反対側(
図1等では本体部2の前方(
図1の矢印方向参照。以下同じ。))が底面23から繋がる流線形状とされている態様を示している。嘴形状(Bill Shape)とは、
図1等に示すように、鳥が嘴を開いた状態を指し、嘴の開いた部分が挿入部21となり、後記するように、開いた部分の上方に上嘴部27、下方に下嘴部28が存在する。
【0021】
本体部2の嘴形状は、先端を丸く尖らせた上嘴部27及び下嘴部28が形成されるとともに、これらの上嘴部27及び下嘴部28の間に挿入部21が形成されて構成される。上嘴部27は、本体部2の前方の流線形状と繋がり、本実施形態では、上面27a及び下面27bとも、上方を凸とした丸みを帯びた形状とされ、下嘴部の上面28aは、上方を凸とした丸みのある形状とされるとともに、上嘴部27と下嘴部28との間に形成される挿入部21に使用者の手Hを挿入した場合に、使用者の掌Pを載置可能な載置部22とすることができる。本実施形態に係る美容器1は、本体部2が、内部にポンプ4を、また、刺激信号を出力可能なローラー3を底面23に配設してコンパクトに一体化した、多種の機能を備えた美容器1でありながら、前記した構成により、片手で把持して使用することができる形状とされている。
【0022】
本実施形態では、本体部2の前方側に、挿入部21と連通し、使用者の指Fを挿入可能な開口穴からなる略楕円形状の2つの指挿入部26が形成されている構成を示している。このような構成で、使用者が挿入部21に手Hを挿入し、指挿入部26に指Fを挿入した状態で、載置部22が掌Pに収まることにすれば、片手での使いやすさがさらに向上する。また、使用者の手Hを挿入した際に、手の甲Bと掌と接する部分である上嘴部の下面27bと、載置部22となる下嘴部の上面28aが上方を凸とした丸みを帯びた形状とされているため、挿入される手の甲B及び掌Pがフィットしやすくなる。
【0023】
さらに、
図3に示すように、嘴形状において、側面視で上嘴部27が下嘴部28より短いようにすれば、使用者の手Hの掌Pとともに、手の甲Bがより一層フィットしやすくなるので好ましい。このように、本実施形態に示した本体部2については、使いやすさを考慮した、エルゴノミックなデザインからなる形状とされている。なお、「掌Pに収まる」とは、載置部22の挿入側の端部22a(
図3等参照。)が掌Pに収まることはもちろんであるが、端部22aが掌Pから多少はみ出る状態や、掌Pが端部22aから多少はみ出る状態等も含むものとする。
【0024】
かかる形状の本体部2により構成される美容器1を使用するに際し、使用者は、例えば、開口された挿入部21に手Hを挿入し、掌Pを下嘴部28における載置部22に載せ(かつ、指Fを指挿入部26に挿入して)、片手で美容器1を把持するようにして、底面23に配されるローラー3を肌や皮膚等(肌等)に接触させて使用してもよい。また、手Hで上嘴部27を掴んで使用するようにしてもよい。
【0025】
なお、下嘴部の下面28bには、
図2に示すように、操作パネル5が配設されている。下嘴部の下面28bに配設されている操作パネル5は、電源の入/切等や、後記するローラー3の刺激機能、及び開口部24を吸引口として、外部の空気を吸引する吸引機能等を操作するものである。
【0026】
図5は、操作パネル5による制御の概要を示した説明図である。操作パネル5は、美容器1の本体部2に内蔵される制御部7を介して、図示しない超音波発振回路を設けた電子回路基板(電気回路基板)32(
図4参照。)を含んだ刺激信号発生部33と繋がるローラー3、及びポンプ4と電気的に接続され、これらのモードの選択や出力レベルの操作等を可能とするものである。
【0027】
図6は、美容器1の底面図である。操作パネル5は、
図6に示すように、操作ボタンとして、電源ボタン51、吸引モードボタン52、EMSモードボタン53、レベル上昇ボタン54、レベル下降ボタン55が、また、ランプとして、レベル表示ランプ56、バッテリーランプ57がそれぞれ形成されている。なお、操作パネル5は、刺激機能(刺激信号(電気信号)の印加による電気刺激機能)のモードの一例であるEMSモードを備え、かかるEMSモードを操作するボタンとしてEMSモードボタン53が形成されたものを示しており、刺激機能のモードもEMSモードとして説明している。
【0028】
電源ボタン51は、美容器1の電源の入/切(オン(ON)/オフ(OFF))、吸引モード及びEMSモードの開始、停止、一時停止等について操作するものである。例えば、電源ボタン51を数秒押圧すると電源が「入」となり、吸引モードボタン52のランプ及びEMSモードボタン53のランプが点滅するようにしてもよい。
【0029】
操作を一時停止させる場合には、例えば、動作中に電源ボタン51を押圧することにより、吸引モードあるいはEMSモードともに使用しているレベルのまま動作が一時停止されるようにしてもよい。また、電源ボタン51を数秒押圧することにより、電源が「切」となるようにしてもよい。
【0030】
また、電源を「入」とした状態で、電源ボタン51を再度押圧することにより、吸引モードの動作を開始することができるが、吸引モードボタン52は、操作状態がEMSモード(EMS機能を操作可能)の時に押圧することにより、吸引モード(吸引機能を操作可能)に変換されるようにしてもよい。逆に、EMSモードボタン53は、操作状態が吸引モードの時に押圧することにより、EMSモードに変換されるようにしてもよい。
【0031】
レベル上昇ボタン54は、操作しているモード(吸引モード、EMSモード)の出力を上昇させるものであり、例えば、一度押圧するごとにモードの出力が1段階上昇される。レベル下降ボタン55は、操作しているモード(吸引モード、EMSモード)の出力を下降させるものであり、例えば、一度押圧するごとにモードの出力が1段階下降される。
【0032】
レベル表示ランプ56は、前記した操作の状態にあわせて、吸引モード及びEMSモードのレベルを表示するものであり、
図6には、6段階でレベルが表示されている。また、バッテリーランプ57は、内蔵されるバッテリー(充電池)25(
図4参照。)の残量を表示するものであり、例えば、消灯時はバッテリー残量が○○%以上(使用に問題ない。)、点灯時はバッテリー残量が○○%未満(そろそろ充電の必要があり。)、点滅時はバッテリー残量が××%未満(すぐに充電の必要があり。)、等のように表示することができる。なお、前記した○○%や××%は任意に決定することができる。
【0033】
美容器1の本体部2に内蔵されるバッテリー25の充電は、図示しない充電コードの一方の端である機器用プラグを美容器1の操作パネル5付近にある差込口29(
図2参照。)に接続し、充電コードの他方の端である電源プラグを図示しないコンセントに挿入することにより、実施することができる。
【0034】
図6等に示すように、美容器1(本体部2)の底面23には、開口部24が形成されている。開口部24は、本実施形態にあっては、短辺を外側に向かって膨らむ曲線とした略矩形状とし、また、
図4に示すように、開口部24の内部は、略逆さ椀状とされた凹部24xが形成され(かかる凹部24xにそのまま後記するローラーカップ6が取り付けられる。)、かかる開口部24の内部には、2つのローラー3が配設されている。このように、ローラー3が配設される部分(凹部24x)が開口部24の内部に形成されるため、従来の美容器のように、カップ等の部材が外部に現れることもない。
【0035】
ローラー(回転子)3は、その回転軸31が美容器1の動作方向(
図1の矢印方向参照。)と直交するようにして配設されており、本実施形態にあっては、その表面襞状の凹凸面を有する略卵形状(中央部を大径としたした略全体紡錘形状)の部材からなる態様を示している。ローラー31は、開口部24の内部に、美容器1の動作方向に対して直交するように支架された回転軸31を中心にして回転可能に取り付けられ、2つの(一対の)ローラー3が平行に並んだ状態で支持されている。
【0036】
回転軸31に回転自在(転動自在)に支持されたローラー3は、使用者の手Hが本体部2を把持して、ローラー3が配設される底面23を使用者の肌等に押し付けることにより、かかる肌等にローラー3の外周部が身体に押し当てられる。また、前記した美容器1の動作方向に動かすことにより、ローラー3が回転、転動することにより、肌等をマッサージすることができ、セルライト等の解消に役立つ。また、ローラー3の転動によって肌等を引き上げることができるので、吸引機能によるセルライト等の解消がなされやすくなる。
【0037】
本実施形態にあっては、ローラー3は、美容器1の底面23に配設されるローラーカップ6に取り付けられている。ローラーカップ6は、ローラー3を含めて美容器1(本体部2)に対して取り外し可能とすることができる。
【0038】
図7は、ローラーカップ6を示した分解斜視図である。ローラーカップ6は、本実施形態にあっては、回転軸31を有するローラー3に加え、固定部材61が配設される。また、タップ62により上面に固定配設される電極部材63は、電子回路基板32(
図4や
図5参照。)と電気的に接続されるとともに、開口部24に配設されるローラー3とも電気的に接続される。
【0039】
ローラー3は使用者の肌等に密着して使用されるが、使用者の肌等には後記するようにジェル等が塗布されている場合が多いことや、使用者の肌等から剥がれた角質や汚れ等からローラー3を洗浄する必要がある。
【0040】
一方、ローラー3が美容器1に取り付けられて固定されたままでは、洗浄が困難であるばかりか、本体部2の内部に水等が混入し、故障等の原因になる場合がある。よって、ローラーカップ6をローラー3も含めて美容器1の本体部2から取り外し可能とすることにより、ローラー3の洗浄を簡便かつ容易に行うことができるとともに、洗浄時の本体部2への水の混入等を防止することができる。
【0041】
本発明にあって、開口部24に配設されるローラー3は電極となり、刺激信号を発生することにより、刺激信号(電気信号)の印加による電気刺激機能(単に「刺激機能」として示しているところもある。)により、セルライト等の分解、解消に有効となる。刺激機能の代表例として、例えば、セルライト等の解消に有効なEMS(Electrical Muscle Stimulation:電気的筋肉刺激)機能が知られている。かかるEMS機能は、人間に電気を流し、細胞や筋肉を刺激するものであり、美容器1にあっては、ローラー3が肌等と接触することにより、接触する肌等に刺激信号(低周波ないし高周波の刺激信号)が印加され、筋肉が刺激されて、その結果セルライト等の分解、解消を導くことができる。
【0042】
美容器1は、ローラー3について、転動によるマッサージ機能だけでなく、それを電極にして刺激信号を発生する刺激機能を発揮する媒体として用いている。そして、かかるマッサージ機能及び刺激機能と、これもセルライト等の解消に有効な、吸引手段4(ポンプ4)を用いた吸引機能とを組み合わせて実施することができる点で、セルライト等の解消という効果を相乗的に発揮することができる。
【0043】
刺激信号は、刺激信号(電気信号)の印加による電気刺激機能を効率よく発揮するためには、低周波ないし高周波の電気的な刺激信号(低周波パルス、中周波パルス、高周波パルス等。)を印加するものであり、例えば、電気的な刺激信号として、低周波(例えば、1〜1000Hz等。)、中周波(例えば、1000〜2000Hz等。)や高周波(例えば、3000Hz以上とされ、3000〜50000Hz等。)の周波数域から刺激信号を選択して使用すればよいと考えられる。
【0044】
一般に、周波数が高いほど肌等の深い場所に刺激を与えることができ、例えば、低周波では肌(皮膚)下数mm、中周波では数cmとなる。また、高周波では10cm以上の深さで、いわゆるインナーマッスルに到達する刺激を与えることができる。以上より、肌等のどのくらいの深さに刺激を与えるかを考慮して、電気的な刺激信号の周波数の範囲を決定するようにしてもよい。
【0045】
ローラー3が電気的に接続される刺激信号発生部33は、図示しない超音波発振回路を設けた電子回路基板32を含み、制御部7を介した操作パネル5からの操作により、出力レベルの調整も含め、超音波発振回路からの信号をもとに、ローラー3から刺激信号を印加させることができる。
【0046】
なお、刺激信号の波形は、セルライト等の解消に役立つための、美容に適する種々の波形を適用することができ、いわゆるドレナージュモード等を使用するようにしてもよいが、特に制限はなく、従来公知の波形を用いるようにすればよい。なお、単一の波の2つ、あるいはそれ以上を複合して形成された干渉波を用いて、より大きな刺激を与えるようにしてもよい。
【0047】
ローラー3は、刺激信号を発生し、肌等に印加可能なように、導電性材料を用いて構成されることが好ましい。導電性材料としては。例えば、ステンレス(SUS)、銀、白金、アルミニウム、ジュラルミン、銅、あるいはこれらの材料にクロムメッキ等のメッキ加工を施したもの等が挙げられるが、これらには限定されない。
【0048】
一方、本発明に係る美容器1が有する吸引機能は、ローラー3が配設されている開口部24を吸引口として、かかる開口部24と空気的に連通し、本体部2に内蔵される吸引手段であるポンプ4が稼働して外部の空気を吸引することにより実施される。また、ポンプ4は、制御部7を介した操作パネル5からの操作により、出力レベルも含めた吸引動作が調整される。
【0049】
図8は、ポンプ4周辺の部材を示した斜視図である。本体部2に内蔵されるポンプ4は、タンク41を上方に配し、本体部上部2a及び本体部下部2bに挟まれるようにして、本体部2の内部に固定される。また、ポンプ4の接続部4aとタンク41の接続部41aは接続され、空気的に連通することになる。また、チューブt3は、吸引穴24aと接続され、空気的に連通することになる。ポンプ4の能力については、吸引した際に真空状態を好適に維持すべく、最大吐出流量、最大吐出圧力、最大真空到達度等を適宜決定すればよい。
【0050】
ポンプ4には、後記する空気抜きボタン42が、チューブt1,t2を介してポンプ4と空気的に連通するように配設される。空気抜きボタン42は、本体部上部2aに形成された取付穴43から、本体部上部2aの外部の側面に現れるように取り付けられる。また、本体部2には、ドレンタンク44(ドレインタンクとも呼ばれる。
図8では、ドレンタンク44と蓋体44aが分解されて示されている。)が、取り外し可能に取り付けられることになる。
【0051】
空気抜きボタン42は、内部に図示しない弁が取り付けられ、空気抜きボタン42を押圧することにより、弁が開放状態とされる。空気抜きボタン42は、チューブt1,t2を介してポンプ4等と空気的に連通しており、後記するように、美容器1が有する空気抜き機構は、空気抜きボタン42を押圧し、内部の弁を開放状態とすることにより、空気がチューブt1,t2と空気的に連通する排出穴24bから抜かれることにより実施される。このように、吸引機能を実施中に肌等を吸引しすぎた場合には、ポンプ4を停止した状態で、空気抜きボタン42を押すことにより、吸引された空気を外部に排出することができる。
【0052】
図9は、開口部24から吸引された空気の経路を示した説明図である。なお、
図9及び後記する
図10、
図11について、「IN」は空気の吸引、「OUT」は空気の排出、をそれぞれ示す。美容器1の本体部2の底面23を肌等に密着させた状態でポンプ4を稼働させると、底面23に形成された吸引口である開口部24の吸引穴24aから、空気と、あらかじめ肌等に塗布された図示しないジェル(ジェルについては後記する。)、肌等の汚れ、老廃物等(ジェル等)が吸引される。吸引された空気とジェル等(以下、単に「空気等」とする場合がある。)は、開口部24の吸引穴24aから上方にあるポンプ4方向に移動し、吸引穴24aと繋がれる、ポンプ4周辺のチューブt3を介してタンク41を通過する。
【0053】
タンク41は、吸引された空気等の経路を変換し、空気等は、下方に取り付けられ、タンク41と空気的に連通されるドレンタンク44に導入される。ドレンタンク44は、送り込まれる空気等のうち、不要分(ドレン)であるジェル等を貯留する。ジェル等が取り除かれた空気がドレンタンク44から再度上方に排出され、タンク41に戻されることになり、真空状態が維持される。
【0054】
図10及び
図11は、空気抜き機構を示した説明図である。なお、
図10及び
図11では、操作パネル5及びローラーカップ6は取り外した状態を示している。ポンプ4を停止した状態で、空気抜きボタン42を押圧することにより、空気抜きボタン42の内部にある弁が開放され(真空状態が開放され)、空気抜きボタン42から空気が吸引される(太線実線矢印の「IN」。)。吸引された空気は、空気抜きボタン42と空気的に連通するチューブt1,t2を介して、開口部24に形成された排出穴24bから空気が外部に排出されることになる(点線矢印の「OUT」。)。
【0055】
(II)美容器1の使用方法:
美容器1を使用するには、操作パネル5の操作により、吸引モード及び刺激機能のモードであるEMSモードの出力レベルを調整した上で、ローラー3が配設されている底面23を美容対象となる肌等に接触させ、美容器1を
図1の矢印方向に沿って動かし、開口部24の内部にあるローラー3を、肌等に密着させた状態で回転、転動させる。
【0056】
ポンプ4による吸引及びローラー3の転動により、真空状態となった開口部24の内部にセルライト化した肌等がゆっくり引き上げられる。また、転動するローラー3が引き上げられた肌等を巻き込み、肌等の深部のセルライトを揉みほぐしていく。
【0057】
さらに、ローラー3に印加される刺激信号に基づく刺激機能により、老廃物の排泄を促すことができる。このように、ローラー3によるマッサージとポンプ4による吸引機能によりコラーゲン線維がからみついた脂肪細胞が揉みほぐされ、脂肪の代謝が上がり、刺激信号(電気信号)の印加による電気刺激機能により付着した老廃物の排泄を促すことにより、セルライトの解消等を導くことができる。
【0058】
なお、美容器1の使用の前には、使用者の肌等に潤滑剤等となるジェルを塗布することが好ましい。ジェルの塗布により、美容器1のローラー3が肌等の上を滑りやすくなり、赤みや内出血等の発生を防止することができる。また、ジェルにはローラー4ないしローラーカップ6と肌等の気密性を高める効果があり、美容器1の吸引機能を補完する。さらに、刺激機能による電気刺激を、ローラーカップ6内に吸引された肌等に導電させる媒質の役割も兼ねることになる。
【0059】
ジェルを構成する成分としては、特に制限はないが、水を溶媒として、例えば、グリセリン、BG(ブチレングリコール)、DPG(ジプロピレングリコール)、カルボマー、キサンタンガム、アルギニン、アルゲエキス、イチョウ葉エキス、ブドウ葉エキス、セイヨウアカマツ球果エキス、アシタバ葉/茎エキス、マテ茶葉エキス、コーヒー種子エキス、PEG−60アーモンド脂肪酸グリセリル、セチルヒドロキシエチルセルロース、メチルパラベン、アラントイン、グリチルリチン酸2K、フェノキシエタノール、水酸化カリウム、加水分解コラーゲン、水溶性コラーゲン、オトギリソウエキス、アルニカ花エキス、シナノキエキス、ゼニアオイエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セージ葉エキス、トウキンセンカ花エキス等の各成分を含有するものを用いるようにしてもよい。
【0060】
(III)本発明の効果:
以上説明した本発明によれば、本体部2の底面23に形成された開口部24に配されるローラー3の転動によるマッサージ機能に加え、セルライト等の解消に有効とされる吸引手段(ポンプ)4による吸引機能に加え、ローラー3の刺激信号の出力による刺激機能(刺激信号(電気信号)の印加による電気刺激機能)を備え、使用時にこれらの機能全てを組み合わせて実施することができるため、使用者の肌等のセルライト等の解消という効果を相乗的に発揮することができる美容器1となる。加えて、本発明は使用者の筋膜の癒着を効率よく引き剥がす、いわゆる筋膜リリースを簡便に実施することができる。
【0061】
さらに、本発明は、前記したように多機能でありながら、本体部2が、内部に吸引手段(ポンプ)4、底面23に刺激信号を出力可能なローラー3を配設して一体化したコンパクトな構造であるとともに、使用者の手Hを挿入可能な空間からなる挿入部21と、かかる挿入部21の内部に、挿入された使用者の手Hの掌Pを載置可能な載置部22をその外面に備えており、例えば、挿入部21に手Hを挿入し、掌Pを載置部22に載せて片手で掴んで使用することができる等、使いやすい美容器1となる。
【0062】
本発明は、使用の際、ローラーカップ6の内部に使用者の皮下脂肪を吸引させながら、使用者の肌の深部のセルライトをローラー3によって揉み解していくことで、絡みついたコラーゲン線維をセルライトから引き離し、圧迫されたリンパ管や血管に隙間を持たせることにより、老廃物の排泄を促進させる等により、サイズダウンを含むセルライトの解消等を図ることができる。また、吸引されたセルライトに、ローラー3により同時にEMSで刺激を与えることで、リンパ管や血管の流れ(循環)の改善という相乗効果を高めることが可能となる。
【0063】
セルライトは肌等の表面に凹凸を生じさせるため、人体の外観にも影響を及ぼすが、本発明によるセルライトの解消により、かかる凹凸を消滅させることができる。セルライトは、一般に、解消には長期間を要するも、短期間で元に戻る性質であるが、本発明によるセルライトケアでは、前記したようにリンパ管や血管の流れ(循環)も改善するため、セルライトの解消を比較的短期間で実施できるとともに、セルライトの再生を予防できる。
【0064】
また、本発明に係る美容器1は、前記したセルライトの解消効果等に加えて、筋膜の癒着を効率よく引き剥がす(リリース)ことができる(筋膜リリース)。人体における痛みの発生する場所はトリガーポイントと呼ばれるが、トリガーポイントの殆どが、筋膜が癒着した部分であると考えられている。一方、トリガーポイントによって引き起こされるいわゆる筋膜性疼痛症候群(Myofascial Pain Syndrome:MPS)にあっては、検査では異常が認められず、痛みを感じる場所と痛みが発生する場所(トリガーポイント)が離れているケースもよくある。
【0065】
MPSの治療方法は、トリガーポイントの癒着を解消するための筋膜リリース(癒着した筋膜を引き剥がすこと)により痛みを除去するものが多い。一般に、エステティックサロン等における筋膜リリースは、手技等によるマッサージや所定の器具を使った運動で圧をかけ、「押す」ないしは「伸ばす」という施術を行うものであり、この結果、痛みを伴うものもある。
【0066】
これに対して、本発明に係る美容器は、吸引機能を備えた上で、EMS機能を備えたローラー3により、一定の圧力を加えた状態で筋膜を伸張させる処理を行うことができる。その結果、「引きながら剥がす」という理学療法的な取り組みにより、使用者にはソフトな感覚で、痛みを伴わず簡単に筋膜リリースを実施することができる。本発明に係る美容器1は、MPSの原因ともなる癒着した筋膜を、短時間で痛みなく簡単にリリースすることができるものである。
【0067】
また、本発明に係る美容器1は、前記したMPSの改善に加えて、筋膜の滑走性改善にも効果があることが期待される。さらに、筋肉、筋膜を中心に全身に起きてくる諸症状を改善させることができ、これらの例として、O脚やX脚等の体の歪みや姿勢の改善の効果を期待できることから、同時にボディメイキングができるものである。このように、美容器1により、吸引しながらEMS機能を備えたローラー3で揉みほぐすことで、比較的短時間かつ容易に筋膜の癒着を引き剥がし、前記効果を得ることができる。
【0068】
(IV)実施形態の変形:
なお、以上説明した態様は、本発明の一態様を示したものであって、本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の構成を備え、目的及び効果を達成できる範囲内での変形や改良が、本発明の内容に含まれるものであることはいうまでもない。また、本発明を実施する際における具体的な構造及び形状等は、本発明の目的及び効果を達成できる範囲内において、他の構造や形状等としても問題はない。本発明は前記した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形や改良は、本発明に含まれるものである。
【0069】
例えば、前記した実施形態では、ローラー3の形状は、前記したように、略卵形状(中央部を大径した全体紡錘形状)の態様を示しているが、ローラー3の形状としては、これ以外のもの、例えば、円筒状、球状等のものを採用しても問題はない。なお、ローラー3の回転については、前記したように特に駆動体を設けないようにしてもよく、また、図示しない駆動体(モーター等)を本体部2に内蔵する等によって、電動で(電気的に)回転するようにしてもよい。
【0070】
前記した実施形態では、美容器1の本体部2の形状として、
図1等に示した形状を例にして説明したが、本体部2は、使用者の手Hを挿入可能な空間からなる挿入部21と、かかる挿入部21の内部に挿入された使用者の手の掌Pを載置可能な載置部22を外面に備えた任意の形状を採用することができる。
【0071】
前記した実施形態では、操作パネル5における操作ボタンとして、電源ボタン51、吸引モードボタン52、EMSモードボタン53、レベル上昇ボタン54、レベル下降ボタン55が、また、ランプとして、レベル表示ランプ56、バッテリーランプ57がそれぞれ形成されている態様を例に挙げて説明したが、操作パネル5における操作ボタン等の種類等や、操作ボタン及びランプが形成された操作パネル5の操作方法ないしは吸引機能や刺激機能であるEMS機能の調整方法についても、前記した説明の内容には限定されず、対応する制御部7の構成や必要とされる諸機能のレベル等を勘案して、任意に決定することができる。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造及び形状等は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等としてもよい。
【実施例】
【0072】
以下、試験例等に基づき本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、これらに限定されるものではない。
【0073】
[試験例1]
セルライトの解消効果及びサイズダウン効果の確認:
本発明の美容器によるセルライトの解消効果及びサイズダウン効果を確認するため、10人の被験者(女性)(被験者1〜10)に対して、前記した
図1等に示した構成の美容器1(実施例1の美容器)を用いて下記の方法で被験者の下半身及び上半身を処理して、下記の評価項目で評価した。なお、本試験(試験例1)における処理は、被験者自らが実施した。後記する試験例2については、被験者以外の人間が被験者に対して処理を実施した。
【0074】
(評価項目)
(1)サイズの採寸:
被験者の各部位(「二の腕の太さ(右、左)」、「へそ周り」、「へそ上」、「へそ下」、「尻」、「太もも上部(右、左)」、「太もも中央(右、左)」、「ふくらはぎ(右、左)」)について、美容器による処理前後のサイズを採寸(単位は全て(cm)。)した。なお、参考として被験者の「身長」及び「体重」も測定した。
【0075】
(2)体脂肪率等の測定:
「体脂肪率(%)」、「体脂肪量(kg)」、「骨格筋量(kg)」の各項目について、ボディーコンポジションアナライザー「InBODY720」を用いて、処理前後の数値を測定した。
【0076】
(3)カラースケールによる視覚的確認:
超音波真皮計測装置「Derma Lab」(登録商標)を用いて、カラースケール(黒→緑→青→赤→橙→黄→白の順にコラーゲン密度が高くなる。)により、効果を視覚的に確認した。
【0077】
(処理方法)
下記の内容で、下半身及び上半身を美容器によって処理する操作を施した。なお、特に記載しない限り、美容器は、ローラーの存在する面を被験者に向けて使用し、美容器を動かすことでローラーも回転させるようにした。また、被験者の処理対象部位には、適宜ジェルを塗布して使用した。処理は、基本的には各項目を1回5〜10分程度実施し、これを週4回×5週間(計20回)実施した。空気の吸引及びローラーによる刺激信号の発生を処理中に実施して吸引機能及びEMS機能を発揮するようにし、それらの出力モードは、処理の内容に対応して適する出力モード(出力レベル)を適宜調整した。
【0078】
(処理:下半身)
(A)足裏:
被験者の足の裏の中央に美容器を置いた状態で吸引し、被験者が吸引されていると感じたら、足の裏をかかとに向かってゆっくりと動かして往復させるようにした。また、同様な操作を、土踏まずのラインに対して実施した。
【0079】
(B)膝下前面:
被験者の膝下の外側に対して、足首から膝に向かって美容器を動かした。
【0080】
(C)ふくらはぎ:
被験者の膝下の内側に対して、足首から膝に向かって美容器を動かした。
【0081】
(D)膝周り:
被験者の膝周り(横、上)に対して上に向かって、美容器を流すように動かした。
【0082】
(E)太もも前面:
被験者の太ももの外側に対して、鼠径リンパ節に向かって、美容器を流すように動かした。
【0083】
(F)太もも内側:
被験者の太ももの内側に対して、鼠径リンパ節に向かって美容器を流すように動かした。
【0084】
(G)太もも裏側:
被験者の太ももの裏側に対して、尻に向かって美容器を流すように動かした。
【0085】
(H)尻:
被験者の尻に対して、尻を持ち上げるように上方向に向かって美容器を動かした。
【0086】
(処理:上半身)
(A)腹(1):
被験者の腸骨に沿って(骨盤の出っ張りを意識しながら)、ウエストから鼠径リンパ節に向かって美容器を動かした。また、肋骨に沿って、外側から中央に向かって美容器を動かした。
【0087】
(B)腹(2):
「くびれ」を作るように、外側から中央に向かって美容器を動かした。
【0088】
(C)腹(3):
被験者の鼠径リンパ節に向かって、腹全体を流すように美容器を動かした。
【0089】
(D)腰回り:
腰をほぐすように、被験者の腰から尻に向かって美容器を動かした。
【0090】
(E)腕内側
手首から肘の内側に向かって、肘下の内側全体に対して美容器をまんべんなく動かした。また、肘の内側から脇に向かって、二の腕の内側全体に対して美容器をまんべんなく動かした。
【0091】
(F)腕外側
手首から肘に向かって、肘下に対して美容器をまんべんなく動かした。また、二の腕の外側に対して、美容器を肘から脇に向かって動かした。
【0092】
(測定結果)
【表1】
【0093】
前記の処理を実施し、実施前後の(1)及び(2)の測定結果を表1に示す。表1に示すように、美容器を用いて前記の処理を行った結果、(1)に挙げた各部位の採寸結果は、ほとんどについて数値が減少した。加えて、(2)で挙げた項目についても、ほとんどについて数値が減少していた。なお、表1において、骨格筋量は微増ないし微減であり、骨格筋量の過度の減少はなくサイズダウンできているのは、食事制限を行わなかったことの裏付けともいえ、食事制限を行うことなくサイズダウンが実施されたことを示す。
【0094】
後記するようにセルライトの解消がなされていたこととあわせて、セルライトの解消によるサイズダウンが確認できた。特に、体脂肪率はほとんどの被験者で顕著な低下が確認され、これは、美容器を用いた処理によるセルライトの解消効果が体脂肪量の減少に大きく関わっているものと考えられる。
【0095】
また、超音波真皮計測装置「Derma Lab」による測定結果(測定部位:太ももの裏側)を
図12に示す。測定時は、測定部位に市販のベビーオイルを少量塗布し、その皮膚上でプローブを当てて超音波を瞬間的に照射するようにした。プローブから超音波を皮膚表面に当てることにより、超音波に対して異なる性質を持つ面で反射(エコー)する特性を利用するもので、脂肪や筋肉の中では反射は起こらず、真皮層と皮下脂肪との界面を視覚的に表示することができる。なお、
図12中、Wはコラーゲン線維が絡みついたセルライト、Xは表皮、Yは真皮層、Zは皮下脂肪、をそれぞれ示す。
【0096】
図12に示すように、測定結果からは、凹凸が消え、真皮層と皮下脂肪との界面が平坦状になっており、セルライトの減少ないし解消が確認された。美容器による処理前は、コラーゲン線維と絡みついた脂肪細胞が真皮層を圧迫して、その界面が凹凸になり、平坦状でなくなっていたものが、美容器による処理により、圧迫された状態が解かれ、真皮層と皮下脂肪との界面が平坦状になるように改善されたものと考えられる。なお、
図12は一例であるが、殆どの被験者でこの減少が確認できた。
【0097】
なお、
図12において、白色部分が若干減少したように見える現象に関しては、セルライトに絡み付いていた硬化したコラーゲン線維が、美容器を用いた揉みほぐし作用によって剥がされ、さらにEMS刺激で排泄が促されたことによる。そのため、コラーゲン線維同士の結びつきが正しく並ぶようになり、コラーゲンの密度が均一化したものと考えられる。
【0098】
[試験例2]
筋膜リリースによるO脚やX脚改善効果の確認(筋膜リリース効果の確認):
筋膜リリースによるO脚やX脚改善効果を確認すべく、前記した
図1等に示した構成の美容器1(実施例1の美容器)を用いて、被験者(女性)に下記の処理を施した前後の状態を確認した。なお、処理は1回(15分)実施し、試験例1と同様、特に記載しない限り、美容器は、ローラーの存在する面を被験者に向けて使用し、美容器を動かすことでローラーも回転させるようにした。また、被験者の処理対象部位には、適宜ジェルを塗布して使用した。空気の吸引及びローラーによる刺激信号の発生を処理中に実施して吸引機能及びEMS機能を発揮するようにし、それらの出力モードは、処理の内容に対応して適する出力モード(出力レベル)を適宜調整した。
【0099】
(1)処理:バックライン(足(足底)):
まず、前処理として、以下の手技を行った。被験者をうつ伏せにし、丸めたバスタオル等を被験者の足首下に置いた状態で、母指を重ねて、中央から中足骨手前まで、圧をしっかりかけながら、ゆっくりと動かすようにした。
【0100】
次に、美容器により、中足骨の手前を吸引し、静止させた状態で、被験者に足趾をすねに向かって「反らす、戻す」運動を繰り返した(5回を目安に繰り返した。)。
【0101】
美容器を踵に向かって少しずつ移動させ、足趾をすねに向かって「反らす、戻す」運動を繰り返した。これも、5回を目安に繰り返した。
【0102】
踵から中足骨に向かって、押し流すように、美容器をゆっくりと動かした。中足骨の横のアーチ、踵の上の横アーチを 外側から内側に向かって、美容器をゆっくりと動かした。 最後に、掌で足底全体を撫で下ろした。
【0103】
(2)処理:バックライン(脚(後面)):
まず、前処理として、以下の手技を行った。すなわち、脚全体に、両手でジェル(トリートメントジェル)を伸ばすようにした。ジェルを伸ばしたら、両母指でアキレス腱を上へ一方向に流した。次に、四指でくるぶしの両側を手前に引き上げるように流した。さらに、片手で握り拳を作り、ふくらはぎ全体を軽擦した。
【0104】
被験者の足を軽く「く」の字に曲げて、美容器を、外くるぶしの上のラインを膝に向かって、繋げてゆっくりと3回流すように動かした。また、同ラインを4つに分けて、吸引したまま静止させた。 同時に、被験者に足首の曲げ伸ばしを、5回を目安として繰り返して行った。最後に、再度同じラインに対して美容器をゆっくりと流し、これを3回繰り返した。
【0105】
腓腹筋(外側)に対して垂直に美容器を当て、外側から中央に向かって小さく動かした。次に、太もも裏に対して、リンパ節の上をほぐすように、美容器をゆっくりと動かした。また、ハムストリングスの分かれ目(太もも裏の中央)から上方向(尻方向)に、美容器をゆっくりと動かした。
【0106】
太ももの外側(腸脛靭帯)からウエスト(腸骨)まで、 美容器をゆっくりと動かした。次に、太ももの内側(半膜様筋)を吸引したまま静止させた。それと同時に、被験者には、膝をゆっくり曲げ伸ばししてもらった。前記の吸引したまま静止の処理を、上方向(尻方向)へ少しずつ移動しながら繰り返し実施した。最後に、手のひらで足全体を軽擦した。以上の処理を反対側の脚に対しても同様に実施した。
【0107】
図13及び
図14は、被験者の脚外観の測定結果を示した図である。
図13及び
図14に示すように、美容器を用いた前記条件の処理を行った結果、被験者のO脚やX脚が改善されることが確認できた。
図13及び
図14は一例であるが、他の被験者でもO脚やX脚の改善が確認できた。