(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記点灯制御手段は、前記人検知手段が人を検知した場合に前記照明器具を点灯する前記照明空間が前記人検知手段ごとに設定された点灯パターン、及び前記人検知手段の検知結果に基づいて前記照明空間ごとの前記照明器具の点灯を制御する請求項1に記載の照明システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、住宅などにおいて居住者が通過又は入る照明空間としては、階段のみでなく、廊下や廊下に隣接する複数の空間があり、一つの空間から他の空間へ移動する場合の居住者の移動経路が一つであるとは限らず、また、居住者が、移動途中で逆戻りすることもある。照明空間を居住者の移動に合わせて照明するためには、連動される照明器具の組み合わせなどを変更することが考えられるが、特許文献1の構成では、連動される照明器具の組み合わせを変更する場合に、照明器具への配線或いは照明器具間の配線を変更する必要があり、建物の配線廻りの改修が必要となる。
【0007】
別の方法で居住者の移動に合わせて照明器具を点灯可能とする方法としては、照明空間の各々に照明器具及び人検知センサを設けて、照明器具及び人検知センサの各々に予め配線をしておく方法が考えられる。しかし、この場合、照明器具の点灯制御が複雑となってしまう。
【0008】
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、各々に照明器具が設けられた複数の照明空間を居住者の移動に合わせて的確に照明でき、かつ制御を簡素化できる照明システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するための第1の態様は、入口空間及び就寝空間を含み、各々が他の少なくとも一つに隣接されて居住者の移動が可能とされた複数の照明空間の各々に設けられた照明器具と、前記照明空間の各々に設けられて照明空間内の人を検知する人検知手段と、人を検知した前記人検知手段が設けられた前記照明空間及び該照明空間に隣接された前記照明空間の各々の前記照明器具を点灯させる点灯制御手段と、を備えた照明システムであって、前記点灯制御手段は、前記入口空間及び前記就寝空間を除く前記照明空間の前記人検知手段の何れかが人を検知している場合に、前記入口空間の前記人検知手段を除く前記人検知手段の検知結果に基づいて前記照明空間ごとの前記照明器具の点灯を制御する。
【0010】
第1の態様では、就寝空間を含む複数の照明空間が配列されており、少なくとも一つの照明空間が入口空間に隣接されている。また、照明空間の各々は、少なくとも一つの他の照明空間に隣接されており、隣接されている照明空間の間を居住者が移動可能となっている。照明空間の各々には、人検知手段が設けられており、人検知手段により照明空間の各々において居住者が検知可能となっている。また、照明空間の各々には、照明器具が設けられている。
【0011】
点灯制御手段には、照明器具及び人検知手段の各々が接続されており、点灯制御手段は、居住者を検知している人検知手段が設けられた照明空間の照明器具、及びその照明空間に隣接された照明空間の照明器具の各々を点灯させる。これにより、居住者の居る照明空間及び居住者が居る照明空間に隣接する照明空間の各々の照明器具が点灯されるので、居住者が何れの照明空間に移動する場合にも、移動先の照明空間が的確に照明される。
【0012】
また、点灯制御手段は、就寝空間及び入口空間を除く照明空間の何れかの人検知手段が、その照明空間に居る居住者を検知している場合、入口空間の人検知手段を除く人検知手段の各々の検知結果に基づいて照明器具を点灯させる。即ち、点灯制御手段は、照明器具を点灯させるための人検知手段の数を減らしている。
【0013】
複数の人検知手段の検知結果に基づいて照明器具の点灯を制御する点灯制御手段としては、CPUを備えるマイクロコンピュータを用いることができる。このような点灯制御手段において、演算処理を行うときの人検知手段の検知結果の組み合わせ(パターン)は、人検知手段の数が次数なる数となっており、人検知手段の数が多いと、演算処理が複雑になり点灯制御手段(マイクロコンピュータ)の処理負荷が増加し、処理時間が長くなる。
【0014】
ここで、就寝空間及び入口空間を除く照明空間の人検知センサの何れかが人を検知している場合には、入口空間の人検知手段が除かれる分、点灯制御手段の演算処理の対象となる人検知手段の数が減るので、処理負荷が軽減されると共に処理時間が短縮される。従って、各々に照明器具が設けられた複数の照明空間を居住者の移動に合わせて的確に照明でき、かつ制御を簡素化できる。
【0015】
第2の態様は、第1の態様において、前記点灯制御手段は、前記人検知手段が人を検知した場合に前記照明器具を点灯する前記照明空間が前記人検知手段ごとに設定された点灯パターン、及び前記人検知手段の検知結果に基づいて前記照明空間ごとの前記照明器具の点灯を制御する。
【0016】
第2の態様では、人検知手段が居住者を検知した場合に照明器具を点灯させる照明空間を設定した点灯パターンを人検知手段ごとに予め設定している。点灯制御手段は、何れかの人検知手段が、居住者を検知すると、その人検知手段に対応する点灯パターンに基づいて照明器具を点灯させる照明空間を設定し、設定した照明空間の照明器具を点灯させる。これにより、人検知手段の検知結果に基づいて照明空間ごとの照明器具を点灯させるための制御をより簡素化でき、かつ、複数の照明空間を居住者の移動に合わせて的確に照明できる。
【0017】
第3の態様は、第1又は第2の態様において、前記就寝空間の寝台に、就寝者の睡眠状態を検出する睡眠状態検出手段が備えられ、前記点灯制御手段は、前記睡眠状態検出手段により前記就寝空間に就寝者が検出されている場合に、前記就寝空間の前記人検知手段を除く前記人検知手段の検知結果に基づいて前記照明空間ごとの前記照明器具の点灯を制御する。
【0018】
第3の態様では、就寝空間に設けられる居住者の就寝用の寝台に、睡眠状態検出手段を設けている。睡眠状態検出手段が検出する睡眠状態には、寝台に就寝した居住者(就寝者)の睡眠状態に加え、就寝者が就寝するために寝台に入床しているかを検出できる。
【0019】
睡眠状態検出手段が居住者の入床を検出している場合、居住者が就寝空間に居ることが明らかであるので、就寝空間に設けている人検知手段が不要となるので、点灯制御手段は、就寝空間に設けている人検知手段を除いた人検知手段の検知結果を用いて照明器具の点灯を制御する。これにより、睡眠状態検出手段を設けた場合でも、就寝空間の人検知手段が除かれる分、制御が複雑となるのを抑制できて、複数の照明空間を居住者の移動に合わせて的確に照明できる。
【0020】
第4の態様は、第3の態様において、前記入口空間を除く前記照明空間の各々の前記照明器具に、前記照明空間の各々の壁部下部に設けられた足元照明器具が含まれ、前記点灯制御手段は、前記睡眠状態検出手段により前記就寝空間の就寝者が検出されている場合に、前記人検知手段の検知結果に基づいて前記照明空間ごとの前記足元照明器具を点灯するように制御する。
【0021】
第4の態様では、照明空間の各々の壁面下部に足元照明器具を設けており、足元照明器具は、居住者の足元を照明できると共に、寝台に就寝している居住者の睡眠を妨げるのを抑制できる。点灯制御手段は、睡眠状態検出手段により居住者が寝台に就寝していると検出されている場合、人検知手段の検知結果に基づいて足元照明器具を点灯させる。従って、就寝空間の寝台で就寝している就寝者の睡眠を妨げることなく、居住者の移動に合わせて照明空間を的確に照明できる。
【0022】
第5の態様は、第3の態様において、前記入口空間を除く前記照明空間の各々の前記照明器具に、前記照明空間の各々の壁部下部に設けられた足元照明器具が含まれ、前記点灯制御手段は、前記睡眠状態検出手段により前記就寝者の中途覚醒が検出されている場合に、前記就寝空間の前記足元照明器具を点灯すると共に、前記人検知手段の検知結果に基づいて前記照明空間ごとの前記足元照明器具を点灯するように制御する。
【0023】
第5の態様では、睡眠状態検出手段により就寝者(就寝中の居住者)の中途覚醒が検出された場合に、就寝空間の足元照明器具を点灯させる。また、中途覚醒した居住者の移動が人検知手段により検知された場合に、検知結果に基づいて足元照明器具を点灯する。足元照明器具は、照明空間の壁面下部に設けられて床面(足元)を照明するので、点灯されても居住者が眩しく感じることがない。従って、中途覚醒した就寝者は、眩しさを感じることなく。就寝空間から他の照明空間の間を移動できる。
【発明の効果】
【0024】
以上説明したように第1の態様によれば、就寝空間及び入口空間居を除く照明空間の人検知手段が居住者を検知している場合に、入口空間を除く照明空間の人検知手段の検知結果を用いるので、各々に照明器具が設けられた複数の照明空間を居住者の移動に合わせて的確に照明でき、かつ制御を簡素化できる、という効果を有する。
【0025】
第2の態様によれば、人検知手段ごとに居住者を検知した場合に照明器具を点灯する照明空間の点灯パターンを用いるので、各々に照明器具が設けられた複数の照明空間を居住者の移動に合わせて的確に照明でき、かつ制御をより簡素化できる、という効果を有する。
【0026】
第3の態様によれば、睡眠状態検出手段を設けた場合に、点灯制御手段の処理負荷が増加するのを抑制できて、かつ居住者の移動先の照明空間を的確に照明できる、という効果を有する。
【0027】
第4の態様によれば、就寝中の居住者の睡眠が妨げられるのを防止できる、という効果を有する。また、第5の態様によれば、中途覚醒した就寝者が照明空間を移動する場合に眩しく感じるのを防止できる、という効果を有する。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下に図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1及び
図2には、本実施の形態に係る住宅10の主要部の間取りが平面図にて示されている。なお、
図1には、照明器具の配置が示されており、
図2には、人検知センサの配置が示されている。
【0030】
図1及び
図2に示されるように、住宅10には、照明空間及び就寝空間としての寝室12が設けられており、寝室12は、周囲が壁部14A、14B、14C、14Dにより囲われている。壁部14A、14Bは、住宅10の屋外(外壁)側とされており、寝室12は、壁部14Aに壁部14Cが対向されていると共に、壁部14Bに壁部14Dが対向されている。
【0031】
寝室12には、寝台としての2台のベッド16が設けられている。ベッド16は、寝室12の中央部に並べて配置されており、一方のベッド16Aが壁部14D側とされ、他方のベッド16Bが壁部14B側とされている。また、ベッド16A、16Bは、長手方向が壁部14B、14Dに沿う方向とされて、ヘッドボード18側が壁部14A側に寄せられている。これにより、寝室12は、2人の居住者が並んで就寝可能とされている。なお、以下の説明では、ベッド16に就寝している居住者を、特に就寝者として表記して説明する。
【0032】
寝室12の壁部14Cには、ベッド16A側に扉20Aが設けられている共に、ベッド16B側に扉20Bが設けられている。また、住宅10には、寝室12の壁部14Cに隣接して照明空間としての前室22を含むウォークインクローゼット(WIC)24(以下、総称してWIC24という)が設けられている。寝室12は、扉20A又は扉20Bが開かれることでWIC24に入退室可能とされていると共に、扉20A、20Bが閉じられることでWIC24との間が遮光される。
【0033】
また、住宅10には、照明空間としての廊下26及び洗面室28が設けられている。廊下26及び洗面室28は、互いに隣接されて、かつWIC24の寝室12とは反対側においてWIC24に隣接されている。WIC24と廊下26との間には、扉30Aが設けられており、WIC24と洗面室28との間には、扉30Bが設けられている。また、廊下26と洗面室28との間には、扉30Cが設けられている。住宅10は、扉30Aを開けることでWIC24と廊下26との間を移動でき、扉30Bを開けることでWIC24と洗面室28との間を移動でき、扉30Cを開けることで廊下26と洗面室28との間を移動できる。なお、住宅10には、ランドリールーム32及び浴室34が設けられており、洗面室28からランドリールーム32及び浴室34へ移動可能となっている。
【0034】
さらに、住宅10には、照明空間としてのトイレ36及び入口空間としての階段ホール38が設けられており、トイレ36及び階段ホール38は、洗面室28とは反対側において廊下26に隣接されている。廊下26とトイレ36との間には、扉36Aが設けられており、扉36Aを開けることで、廊下26からトイレ36に出入り可能となっている。また、階段ホール38は、廊下26に連通されている。
【0035】
ところで、住宅10では、寝室12、WIC24、廊下26、洗面室28、トイレ36及び階段ホール38が照明管理領域とされており、住宅10には、照明管理領域の照明を制御する照明システム40が設けられている。
図3には、照明システム40の概略構成がブロック図にて示されている。
【0036】
照明システム40には、点灯制御手段としてのコントローラ42が設けられている。コントローラ42は、マイクロコンピュータ(図示省略)を備えており、マイクロコンピュータは、CPU、ROM、RAM、不揮発性メモリ(例えばEEPROM、PROMなど)、及び入出力ポートを有し、これらがバスによって接続された一般的構成とされている。照明システム40では、コントローラ42のCPUがROM及び不揮発性メモリに記憶されたプログラムを読み出して実行することで、照明管理領域において照明器具の点灯を制御する点灯制御手段として機能する。
【0037】
図1に示されるように、寝室12には、照明器具としての直付ライト44(44A、44B)及び足元照明器具としてのフットライト48(48A、48B)が設けられている。寝室12には、壁部14Bと壁部14Dとの間の中央部分に下がり天井46が設けられており、下がり天井46は、壁部14Aと壁部14Cとに跨って形成されている。下がり天井46の上面には、ベッド16A側に複数の直付ライト44Aが配列されており、ベッド16B側に複数の直付ライト44Bが配列されている。直付ライト44は、天井面に光を照射する間接照明を構成しており、直付ライト44Aが点灯されることで主にベッド16A側が照明され、直付ライト44Bが点灯されることで主にベッド16B側が照明される。なお、直付ライト44(44A、44B)は、間接照明を構成するものに限らず、直接照明を構成するものであっても良く、寝室12の照明器具は、直付けに限らず埋め込み器具などの任意の器具を適用できる。
【0038】
直付ライト44(44A、44B)としては、光源して蛍光灯又は電球(白熱灯)が用いられた一般的構成を適用できるが、本実施の形態では、各々が複数のLEDが配列されたLED照明器具が適用されている。LEDが用いられた直付ライト44A、44Bは、LEDの発光が制御されることで、明るさ及び色温度が変更可能となっている。
【0039】
フットライト48は、フットライト48Aがベッド16Aの下部及びベッド16A側の壁部14C、14Dの下部に設けられて、フットライト48Bがベッド16Bの下部及びベッド16B側の壁部14B、14Cの下部に設けられている。寝室12は、フットライト48Aが点灯されることにより、ベッド16A側の床面が照明され、フットライト48Bが点灯されることにより、ベッド16B側の床面が照明される。また、フットライト48A、48Bは、就寝者の睡眠を妨げない仄暗い明るさ(薄暗い明るさ)で点灯されて、ベッド16A、16Bの周囲の床面を、就寝者の歩行に支障のない明るさに照明する。
【0040】
図3に示されるように、直付ライト44(44A、44B)、及びフットライト48(48A、48B)は、コントローラ42に接続されており、コントローラ42により各々の点灯が制御可能にされている。コントローラ42は、就寝者が寝室12で就寝する時間帯において、直付ライト44A、44B及びフットライト48A、48Bの点灯を制御する。なお、直付ライト44A、44及びフットライト48A、48Bは、コントローラ42の非制御状態では、寝室12に設けられている図示しないスイッチが操作されることにより点灯及び消灯が可能とされている。
【0041】
図1に示されるように、WIC24、廊下26、及び洗面室28の各々には、照明器具としてのダウンライト50(50A〜50C)及び足元照明器具としてのフットライト52(52A〜52C)が設けられており、トイレ36には、照明器具としてダウンライト54が設けられている。WIC24には、ダウンライト50AがWIC24の平面形状に合わせられた略L字状に配列されて天井面に取り付けられており、ダウンライト50Aが点灯されることでWIC24内が照明される。また、WIC24には、寝室12側の壁部14C下部にフットライト52Aが設けられており、フットライト52Aが点灯されることでWIC24の床面(足元)が照明される。
【0042】
廊下26には、浴室34側の天井面及び階段ホール38側の天井面にダウンライト50Bが設けられており、ダウンライト50Bが点灯されることで廊下26内が照明される。また、廊下26には、浴室34側の壁面の下部にフットライト52Bが設けられており、フットライト52Bが点灯されることで、廊下26の床面(足元)が照明される。
【0043】
洗面室28には、WIC24側の天井面にダウンライト50Cが設けられており、ダウンライト50Cが点灯されることで洗面室28内が照明される。また、洗面室28には、洗面室28の廊下26側の壁面下部にフットライト52Cが設けられており、フットライト52Cが点灯されることにより洗面室28の床面(足元)が照明される。
【0044】
トイレ36のダウンライト54は、トイレ36の天井面に設けられており、ダウンライト54が点灯されることによりトイレ36内が照明される。また、ダウンライト54は、明るさが変更可能な調光式とされている。なお、本実施の形態では、照明器具としてダウンライト50(50A〜50C)、54を設けているが、照明器具は、ダウンライトに限らず、シーリングライトなどの任意の照明器具を適用できる。また、洗面室28には、ダウンライト50Cとは別に照明器具が設けられており、ランドリールーム32、浴室34、及び階段ホール38の各々にも照明器具が設けられているが、本実施の形態では、これらの照明器具の図示及び説明を省略している。
【0045】
図3に示されるように、ダウンライト50(50A〜50C)、54及びフットライト52(52A〜52C)の各々は、コントローラ42に接続されている。コントローラ42は、居住者が就寝する時間帯においてダウンライト50、54及びフットライト52の点灯を制御する。また、コントローラ42は、ダウンライト54の点灯を制御する際に、ダウンライト54の出力(明るさ)の制御も行う。なお、ダウンライト50、54の各々は、コントローラ42の非制御状態では、図示しないスイッチが操作されることにより点灯及び消灯可能とされている。
【0046】
一方、
図2に示されるように、照明管理領域内の各照明空間には、人検知手段としての人検知センサ56(56A〜56F)が設けられている。人検知センサ56は、赤外線及び赤外線の変化から人(居住者)を検知するパッシブ型赤外線センサが用いられており、天井面に取り付けられている。なお、
図2には、人検知センサ56の各々の検知範囲が二点鎖線で示されている。
【0047】
寝室12には、壁部14Aと壁部14Bとの角部に人検知センサ56Aが設けられている。人検知センサ56Aは、扉20A、20Bを開けて入退室する居住者(就寝者)及びベッド16A、16Bの就寝者を含む寝室12内の居住者が検知可能となっている。また、WIC24には、WIC24の壁部14C近傍に人検知センサ56Bが設けられている。人検知センサ56Bは、扉20A、20Bを開けて寝室12から入退室する居住者、洗面室28側の扉30BからWIC24に入退室する居住者、及び廊下26側の扉30AからWIC24に入退室する居住者が検知可能となっている。
【0048】
廊下26には、廊下26の浴室34側の天井面に人検知センサ56Cが設けられている。人検知センサ56Cは、扉30A、30C、扉36A、及び階段ホール38から廊下26に入退室する居住者を検知可能となっている。また、洗面室28には、洗面室28のWIC24側の天井面に人検知センサ56Dが設けられている。人検知センサ56Dは、廊下26側の扉30C、WIC24側の扉30B、及びランドリールーム32から洗面室28に入退室する居住者を検知可能となっている。さらに、トイレ36には、天井面に人検知センサ56Eが設けられており、人検知センサ56Eがトイレ36に入室している居住者を検知可能となっている。また、階段ホール38には、廊下26とは反対側の壁部近傍の天井面に人検知センサ56Fが設けられている。人検知センサ56Fは、廊下26と階段ホール38との間を移動する居住者を含む階段ホール38を通過する居住者を検知可能となっている。
【0049】
図3に示されるように、人検知センサ56(56A〜56F)の各々は、コントローラ42に接続されている。また、コントローラ42には、睡眠状態検出手段として睡眠センサ58(58A、58B)、及び設定手段としての目覚ましタイマ60(60A、60B9が接続されている(何れも
図1及び
図2では図示省略)。睡眠センサ58は、ベッド16A、16Bの各々に設けられており、睡眠センサ58を区別する場合、ベッド16A側を睡眠センサ58Aとし、ベッド16B側を睡眠センサ58Bとする。また、目覚ましタイマ60は、ベッド16A、16Bの各々に設けられており、目覚ましタイマ60を区別する場合、ベッド16A側を目覚ましタイマ60Aとし、ベッド16B側を目覚ましタイマ60Bとする。
【0050】
睡眠センサ58(58A、58B)は、図示しない複数の検出素子を備えており、検出素子がベッド16に配置されている。検出素子としては、ベッド16の複数の脚部の各々に取り付けられて、ベッド16の脚部が就寝者から受ける荷重、圧力及びこれらの変化(体動)を、ベッド16の就寝者の就寝状態情報として検出する。また、検出素子としては、就寝者が横臥するベッド16のマットに配置されて、就寝者の体動、就寝者の脈拍、及び就寝者の脳波の少なくとも一つを就寝状態情報として検出する構成であっても良い。
【0051】
就寝者は、ベッド16に入床して睡眠し、就寝者が起床する(目覚める)までの睡眠中は、浅い眠りと深い眠りとが繰り返されており、睡眠中に浅い眠りから覚醒(途中覚醒)することがある。睡眠センサ58は、検出素子により検出される就寝状態情報から、就寝者がベッド16に入床しているか、就寝者が覚醒している状態(覚醒中)か、就寝している状態(睡眠中)か又は離床したかを判定する。また、睡眠センサ58は、就寝者が睡眠中である場合、眠りが深いか浅いかを判定すると共に、睡眠途中において就寝者が覚醒(途中覚醒)したか否かの判定も行う。睡眠センサ58は、判定した就寝者の睡眠状態を示す信号をコントローラ42に出力する。
【0052】
このような睡眠センサ58としては、ベッド16に就寝者が入床しているか否か、入床した就寝者が睡眠中か否か、睡眠が深いか浅いか、及び途中覚醒したか否かなどを検出し得るものであれば任意の構成を適用できる。また、睡眠センサ58は、例えば、特開2016−59596号公報の睡眠管理装置に用いられている生体情報検出センサ及び生体情報検出センサから取得される生体情報から睡眠状態を判定する制御部を適用できる。
【0053】
目覚ましタイマ60(60A、60B)は、ベッド16(16A、16B)の各々のヘッドボード18近傍に配置されている。目覚ましタイマ60には、就寝者により起床時刻としての目覚まし時刻(起床時刻)が設定されるようになっており、目覚ましタイマ60は、就寝者により目覚まし時刻が設定されると、設定された時刻(目覚まし時刻)に目覚まし音を発して就寝者に起床を促す。また、コントローラ42には、目覚ましタイマ60において設定された目覚まし時刻が入力される。
【0054】
照明システム40は、居住者の就寝する時間帯などの予め定められた時間帯においてコントローラ42が人検知センサ56A〜56Fの検知結果、睡眠センサ58により検出される就寝者の睡眠状態、及び目覚ましタイマ60に設定された起床時刻に応じて各照明器具を制御する。なお、以下の説明において、直付ライト44(44A、44b)、フットライト48(48A、48B)、52(52A〜52C)、及びダウンライト50(50A〜50C)、54を総称する場合、照明器具と表記する。
【0055】
コントローラ42は、人検知センサ56(56A〜56F)の検知結果から居住者を検出している照明空間の人検知センサ56を特定する。また、コントローラ42は、睡眠センサ58A、58Bにより検出される就寝者の睡眠状態からベッド16A、16Bに就寝者が入床しているか否かを特定する。この際、コントローラ42は、人検知センサ56B〜56Eの何れかが居住者を検出していると、人検知センサ56Fからの信号の読み込みを省略し、睡眠センサ58A、58Bの何れかが就寝者を検出していると、人検知センサ56Aからの信号の読み込みを省略する。
【0056】
また、照明システム40では、人検知センサ56が居住者を検出した照明空間及び当該照明空間に隣接した照明空間の各々の照明器具を点灯させる。
図4には、人検知センサ56が設けられた照明空間ごとに、その照明空間の人検知センサ56が人を検知した場合に照明器具を点灯(ON)させる照明空間、及び消灯状態(OFF)とする照明空間とが一覧にて示されている。
【0057】
図4に示されるように、照明システム40では、例えば、階段ホール38の人検知センサ56Fが居住者を検知すると、階段ホール38に隣接する照明空間である廊下26の照明器具(ダウンライト50B又はフットライト52B)が点灯(ON)される。また、照明システム40では、廊下26の人検知センサ56Cが人を検知すると、廊下26及び廊下26に隣接する照明空間であるWIC24、洗面室28及びトイレ36の照明器具(ダウンライト50A、50B、50C、54又はフットライト52A、52B、52Cとダウンライト54)が点灯される。さらに、寝室12の人検知センサ56Aが人を検知している場合、寝室12及びWIC24の照明器具(直付ライト44とダウンライト50A、又はフットライト48、52A)が点灯される。
【0058】
コントローラ42には、点灯パターン(
図4の点灯パターン)が記憶されており、人検知センサ56の検知結果と点灯パターンとに基づき、照明器具を点灯する照明空間を設定する。コントローラ42は、複数の人検知センサ56が居住者を検知している場合、各々の検知結果に基づいて、照明器具を点灯させる照明空間を設定し、設定した照明空間の照明器具を点灯する。この際、コントローラ42は、睡眠センサ58A、58Bの何れかが寝室12に就寝者が入床していると検出している場合、フットライト48、52を点灯させ、睡眠センサ58A、58Bの何れも就寝者を検出していない場合、直付ライト44又はダウンライト50を点灯させる。
【0059】
以下に本実施の形態の作用として、照明システム40の動作として照明空間の各々の照明器具の点灯を説明する。照明システム40は、寝室12において居住者の就寝する前から起床するまでの就寝時間帯において照明管理領域内の照明空間の照明を制御する。なお、就寝時間帯における就寝する前の時刻は、予め設定された時刻を適用でき、起床時刻は、予め設定された時刻又は目覚ましタイマ60により設定される起床時刻を適用できる。
【0060】
図5には、コントローラ42により就寝時間帯において繰り返し実行される処理の概略が示されている。コントローラ42は、最初のステップ100において、人検知及び就寝検知を行う。即ち、ステップ100では、人検知センサ56の各々の検知結果を読み込み、何れかの照明空間に居住者がいるか否かを検知すると共に、睡眠センサ58の各々の検出状態を読み込み、ベッド16に居住者が入床しているか否かを検出する。また、ステップ100では、睡眠センサ58の検出状態から就寝者がベッド16に入床している場合の睡眠状態を検出する。
【0061】
ここで、人検知センサ56A〜56Fの何れかが居住者を検知しているか、睡眠センサ58A、58Bがベッド16A、16Bの何れかに就寝者が入床していると検出していると、ステップ102において肯定判定されてステップ104へ移行する。このステップ104では、人検知センサ56の検出結果、睡眠センサ58により検出される睡眠状態、及び予め設定されている点灯パターンに基づいて、照明器具を点灯される照明空間、及び照明器具を設定する。即ち、照明管理領域内において点灯する照明器具を設定する。この後、ステップ106では、設定した照明器具が点灯するように制御する。
【0062】
これにより、例えば、寝室12のベッド16A、16Bの何れにも就寝者が検出されずに、階段ホール38の人検知センサ56Aが、寝室12へ向かう人を検知すると、コントローラ42は、階段ホール38に隣接する廊下26の照明器具を点灯するように設定して、廊下26のダウンライト50Bを点灯させる。
【0063】
また、人検知センサ56Fで検知されていた居住者が廊下26に移動して、人検知センサ56Cにより検知されると、コントローラ42は、廊下26、WIC24、洗面室28及びトイレ36の照明器具を点灯するように設定する。これにより、廊下26のダウンライト50B、WIC24のダウンライト50A、洗面室28のダウンライト50C、及びトイレ36のダウンライト54が点灯される。
【0064】
さらに、WIC24の人検知センサ56Bが居住者を検知すると、WIC24のダウンライト50A、廊下26のダウンライト50B、及び洗面室28のダウンライト50Cと共に、寝室12の直付ライト44が点灯される。
【0065】
従って、居住者が、階段ホール38から廊下26、及びWIC24を経て寝室12へ移動する場合は勿論、階段ホール38から廊下26、洗面室28、及びWIC24を経て寝室12へ移動する場合にも、居住者の移動に先立って照明空間の各々が照明される。また、居住者は、明るくなっている寝室12に入室することができるので、ベッド16への入床も容易となる。
【0066】
なお、寝室12の直付ライト44(44A、44B)を点灯する場合、色温度が電球色(橙色〜黄色程度。2700k(ケルビン)〜3000k)とすると共に、寝室12の照度が500lx(ルクス)以下(例えば、100lx)の明るさ(照度)となるようにすることが好ましい。これにより、先の就寝者が寝室12に入室する際に、寝室12の内部が適正な明るさに照明される。特に、WIC24が照明されている状態で、寝室12内が暗い場合、目が馴染まずに寝室12内が暗闇となっているように感じることがあるが、寝室12が適度な明るさとなるように照明されることにより、居住者は、寝室12が暗く感じたり、明るすぎると感じたりすることがない。しかも先に入室する居住者は、適度な明るさでベッド16に入床できると共に、寝室12内が就寝を促す明るさ及び色温度とされることで、先の就寝者の就寝を促進できる。
【0067】
また、先の就寝者に対する照明制御では、睡眠センサ58により就寝者がベッド16に入床したことを検出すると、直付ライト44を減光(例えば、寝室12の照度が9lx程度)し、就寝者の入眠が検出されると消灯する。これにより、就寝者は速やかに入眠できる。更に、1人目の就寝者がベッド16で就寝している状態で寝室12のフットライト48を点灯させる場合、就寝者が入床しているベッド16とは反対側のベッド16側のフットライト48を点灯させるようにしても良い。これにより、就寝者がいるベッド16側が不必要に明るくなるのを抑制できる。また、点灯した寝室12のフットライト48は、入床した就寝者の睡眠状態に合わせ、例えば、睡眠センサ58により就寝者が入眠したことを検知して消灯すれば良い。
【0068】
これに対して、寝室12のベッド16の何れかに就寝者がいる場合、コントローラ42は、点灯する照明器具としてフットライト48(48A、48B)、52(52A〜52C)を設定する。これにより、居住者が寝室12へ移動する場合に、居住者の足元を照明することができるので、居住者がスムーズに寝室12へ移動することができる。また、居住者が寝室12へ入るために扉20A、20Bを開けても、WIC24の明かりが寝室12内に入り込むのが抑えられるので、ベッド16に入床している就寝者の睡眠が妨げられるのを防止できる。
【0069】
一方、就寝者が睡眠途中で目覚めた場合(中途覚醒)、コントローラ42は、中途覚醒した就寝者側のフットライト48(フットライト48A又はフットライト48B)を点灯する。これにより、寝室12内が真っ暗になるのを抑制できるので、中途覚醒した就寝者が安心して再入眠可能となる。
【0070】
また、中途覚醒した就寝者がトイレ36に行くために扉20A(又は扉20B)を開くことで、人検知センサ56Bに中途覚醒した就寝者が検知される。これにより、コントローラ42は、WIC24のフットライト52Aと共に、廊下26のフットライト52B及び洗面室28のフットライト52Cを点灯させる。また、中途覚醒した就寝者が廊下26の人検知センサ56Bにより検知されると、コントローラ42は、トイレ36のダウンライト54を点灯させる。これにより、中途覚醒した就寝者がスムーズにトイレ36に入室できる。
【0071】
なお、コントローラ42は、ダウンライト54の出力を抑えた状態で点灯させ、人検知センサ56Eによりトイレ36に入室した就寝者を検知すると、出力を徐々に上げて明るくすることが好ましい。これにより、トイレ36内が徐々に明るくなるので、トイレ36に入った就寝者が急に明るくなってしまうことにより目が眩んでしまうのを防止できる。また、就寝者がトイレ36から出て戻る際には、フットライト52A〜52C及びフットライト48が点灯されるので、トイレ36から出た就寝者は、スムーズに寝室12に戻ってベッド16に入床できる。
【0072】
ここで、起床時刻となって最初の就寝者が目覚める場合、コントローラ42は、フットライト48を点灯させるが、最後(2人目)の就寝者が目覚めて離床すると、人検知センサ56Aが離床した就寝者(居住者)を検知する。これにより、コントローラ42は、寝室12の直付ライト44を点灯すると共に、WIC24のダウンライト50Aを点灯するので、寝室12内及びWIC24内が明るくなる。
【0073】
ところで、照明システム40では、6個の人検知センサ56(56A〜56F)の各々が居住者を検知しているか否か、及び2台の睡眠センサ58(58A、58B)の各々が入床を検出しているか否かを判定している。このために、人検知センサ56の検出結果及び睡眠センサ58の判定結果の組み合わせは、2
6×2
2=256となり、コントローラ42のCPUは、判定結果の組み合わせの各々に対応する演算処理を行うことになる。
【0074】
ここで、コントローラ42は、人検知センサ56A、56F以外の人検知センサ56(56B〜56E)が居住者を検知している場合、階段ホール38に設けている人検知センサ56Aの検知を省略している。また、コントローラ42は、睡眠センサ58A、58Bの少なくとも一方が入床者を検知している場合、寝室12に設けている人検知センサ56Aによる検知を省略している。即ち、コントローラ42は、人検知センサ56B〜56Eの何れかが居住者を検知している場合に、人検知センサ56Fの検知を不要として無視し、睡眠センサ58A、58Bが就寝者を検知している場合に、人検知センサ56Aの検知を不要として無視する。
【0075】
これにより、人検知センサ56A〜56Fの検知結果と睡眠センサ58A、58Bの検知結果の組み合わせは、
図6、
図7(A)〜
図7(C)に示すようになる。なお、
図6には、睡眠センサ58A、58Bの何れも入床している就寝者を検知していない(OFF)の場合を示している。また、
図7(A)は、ベッド16Aの睡眠センサ58A(ベッドAで示す)が入床している就寝者を検知し(ON)、ベッド16Bの睡眠センサ58B(ベッドBで示す)が入床している就寝者を検知していない場合を示している。さらに、
図7(B)は、睡眠センサ58Aが入床している就寝者を検知しておらず、睡眠センサ58Bが入床している就寝者を検知していない場合を示し、
図7(C)は、睡眠センサ58A、58Bの各々が入床している就寝者を検知している場合を示している。また、
図6、
図7(A)〜
図7(C)では、上から順に居住者を検知している人検知センサを1個から順に増加させて示している。さらに、
図6、
図7(A)〜
図7(C)における*印は、検知を省略していることを示している。
【0076】
図6、
図7(A)〜
図7(C)に示すように、人検知センサ56B〜56Eが居住者を検出している場合に、人検知センサ56Fによる検知を省略し、睡眠センサ58A、58Bの少なくとも一方が入床している就寝者を検知している場合に、人検知センサ56Aによる検知を省略することで、検知結果の組み合わせは85となる。これにより、コントローラ42に設けているCPUに要求される演算処理が削減される。
【0077】
従って、コントローラ42は、人検知センサ56A〜56Fを設けた場合に、CPUの処理負荷が増加するのを抑制できる。また、睡眠センサ58A、58Bの検知結果は、いずれも就寝者の入床を検知していないか、睡眠センサ58A、58Bの少なくとも一方が入床している就寝者を検知しているか否かであるので、睡眠センサ58A、58Bをひとつに見做せば、CPUの処理負荷の増加を更に抑制できる。これにより、コントローラ42は、人検知センサ56A〜56B、及び睡眠センサ58A、58Bの検知結果を用いる場合の制御を簡素化できる。
【0078】
また、照明システム40では、居住者の移動に先立って照明器具を点灯するので、居住者が前の見にくい暗い空間を移動することになるのを防止できる。また、照明システム40では、居住者の居る照明空間と共にその照明空間に隣接する周囲の照明空間の照明器具も点灯するので、居住者が何れの方向に移動しても、移動先を的確に明るくできる。
【0079】
さらに、照明システム40では、寝室12に就寝者が居る場合、及び就寝者が中途覚醒した場合に、足元照明器具(フットライト48、52)を点灯するので、照明器具の明かりが就寝者の睡眠を妨げるのを防止できると共に、中途覚醒した就寝者が眩しく不快に感じるのを防止できる。
【0080】
また、照明システム40では、複数の照明器具及び複数の人検知センサ56(56A〜56F)の各々が、一つのコントローラ42に接続されており、コントローラ42により複数の照明器具の各々の点灯が、人検知センサ56の検知結果に基づいて制御される。このたえ、例えば、点灯パターンなどを変更する場合、コントローラ42が実行するプログラムやコントローラ42に記憶される点灯パターンを変更すれば良いので、信号配線を変更するなどの作業が不要となる。
【0081】
なお、本実施の形態では、入口空間である階段ホール38の照明器具を省略したが、階段ホール38に照明器具を設けて、階段ホール38の照明器具を含めて点灯制御を行っても良い。この場合、階段ホール38の照明器具は、階段ホール38の人検知センサ56Fが居住者を検知した場合、及び廊下26の人検知センサ56Cが居住者を検知した場合に点灯されれば良い。また、階段ホール38に設ける照明器具としては、階段ホール38を照明する照明器具と床面を照明する足元照明器具とが設けられることが好ましい。
【0082】
また、本実施の形態では、就寝空間としての寝室12、WIC24、廊下26、洗面室28及びトイレ36に入口空間としての階段ホール38が配列された住宅10を例に説明したが、照明空間の配列はこれに限るものではない。照明空間は、就寝空間と入口空間との間に複数が設けられた任意の配列を適用することができる。