【文献】
Intel Corporation,RLM enhancement for eNB-IoT and FeMTC[online],3GPP TSG RAN WG2 #97bis R2-1702997,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_97bis/Docs/R2-1702997.zip>,2017年 4月 7日
【文献】
NTT DOCOMO,Initial views on potential problems and solutions for aerial vehicles[online],3GPP TSG RAN WG1 #88b R1-1705699,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_88b/Docs/R1-1705699.zip>,2017年 4月 7日
【文献】
LG Electronics Inc.,Mobility Enhancement using Location Information[online],3GPP TSG RAN WG2 #101 R2-1802705,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_101/Docs/R2-1802705.zip>,2018年 3月 2日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0024】
UMTS(universal mobile telecommunications system)は、ヨーロッパシステム、グローバル移動通信システム(global system for mobile communications:GSM)及び汎用パケット無線サービス(general packet radio services:GPRS)をベースとする広帯域符号分割多元接続(WCDMA)で動作する第3世代(3G)非同期移動通信システムである。UMTSの長期進化(LTE)はUMTSを標準化した第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって論議されている。
【0025】
3GPP LTEは、高速パケット通信を可能にする技術である。ユーザ及び事業者のコストを削減して、サービス品質を向上させ、カバレッジ範囲及びシステム容量を拡張及び向上させることを含む上述したLTE目標のために多くの方式が提案されている。3G LTEは、ビット当たりのコストの削減、サービス利用可能性の増大、柔軟な周波数帯域の利用、単純化した構造、開放型インターフェース、及び上位レベル要求事項として端末の適度な電力消費などが要求される。
【0026】
以下、本発明の構造、動作及び他の特徴は、添付する図面に例示された本発明の実施例から容易に理解されるであろう。以下に説明される実施例は、本発明の技術的特徴が3GPPシステムに適用された例である。
【0027】
本発明の実施例は、本明細書においてLTE(long term evolution)システム及びLTE−advanced(LTE−A)システムを用いて説明したが、これらは例示的なものである。よって、本発明の実施例は、上述した定義に対応する他の通信システムにも適用できる。また、本発明の実施例は、本明細書において周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)方式に基づいて説明したが、本発明の実施例は、H−FDD(Half−Duplex FDD)方式又は時分割複信(TDD)方式に合わせて容易に修正及び適用できる。
【0028】
図3aは、進化した汎用移動通信システム(evolved universal mobile telecommunication system:E−UMTS)のネットワーク構造を例示するブロック図である。E−UMTSは、LTEシステムとも呼ばれる。通信ネットワークは、IMS及びパケットデータによって音声(VoIP)のような多様な通信サービスを提供するために広範囲に展開されている。
【0029】
図3aのように、E−UMTSネットワークは、進化したUMTS地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)、進化したパケットコア(EPC)及び1つ以上のユーザ端末を含む。E−UTRANは、1つ以上の進化したNodeB(eNodeB)20を含むことができ、複数のユーザ端末(UE)10は、1つのセル内に位置することができる。1つ以上のE−UTRANモビリティ管理エンティティ(MME)/システムアーキテクチャーエボリューション(SAE)ゲートウェイ30は、ネットワークの終端に位置してもよく、外部ネットワークに接続してもよい。
【0030】
本明細書の記載のように、「下りリンク」はeNodeB20からUE10への通信を称し、「上りリンク」はUEからeNodeBへの通信を称する。UE10は、ユーザによって運搬される通信装備を称し、移動局(MS)、ユーザターミナル(UT)、加入者局(SS)又は無線装置とも称する。
【0031】
図3bは、典型的なE−UTRAN及び典型的なEPCの構造を示すブロック図である。
【0032】
図3bのように、eNodeB20は、ユーザプレーン及びコントロールプレーンのエンドポイントをUE10に提供する。MME/SAEゲートウェイ30は、UE10にセッション及び移動性管理機能のエンドポイントを提供する。eNodeB及びMME/SAEゲートウェイは、S1インターフェースを介して接続されることができる。
【0033】
eNodeB20は、通常、UE10と通信する固定局であり、基地局BS又はアクセスポイントとも呼ばれる。1つのeNodeB20がセルごとに配置されてもよい。ユーザトラフィック又は制御トラフィックを送信するためのインターフェースは、eNodeB20同士の間で用いることができる。
【0034】
MMEは、eNodeB20へのNASシグナリング、NASシグナリングセキュリティ、ASセキュリティ制御、3GPPアクセスネットワーク間の移動性のためのCNノード間シグナリング、遊休モードUE到達可能性(ページング再送信の制御及び実行を含む)、トラッキング領域リスト管理(遊休モード及び活性モード時のUEのためのもの)、PDN GW及びサービングGW選択、MME変更によるハンドオーバーに対するMME選択、2G又は3G 3GPPアクセスネットワークへのハンドオーバーに対するSGSN選択、ローミング、認証、専用ベアラ設定を含むベアラ管理機能、PWS(ETWS及びCMASを含む)メッセージ送信サポートを含む多様な機能を提供する。SAEゲートウェイホストは、ユーザ別パケットフィルタリング(例えば、ディープ(deep)パケット検査)、合法的インターセプション(Lawful Interception)、UE IPアドレス割り当て、下りリンクにおける送信レベルパケットマーキング、UL及びDLサービスレベル課金、ゲーティング及びレート強制(rate enforcement)、APN−AMBRに基づいたDLレート強制を含む各種の機能を提供する。明確化のために、MME/SAEゲートウェイ30は、本明細書では、単に「ゲートウェイ」と称するが、上述したエンティティは、MME及びSAEゲートウェイをいずれも含むものと理解できる。
【0035】
複数のノードは、S1インターフェースを介してeNodeB20とゲートウェイ30との間に接続することができる。eNodeB20は、X2インターフェースを介して互いに接続されてもよく、隣接するeNodeBは、X2インターフェースを有するメッシュ型ネットワーク構造を有してもよい。
【0036】
図示するように、eNodeB20は、ゲートウェイ30に対する選択、無線リソース制御(RRC)活性化中のゲートウェイへのルーティング、ページングメッセージのスケジューリング及び送信、BCCH(Broadcast Channel)情報のスケジューリング及び送信、上りリンク及び下りリンクにおけるUE10へのリソースの動的割り当て、eNodeB測定の構成及び提供、無線ベアラ制御、無線許可制御(RAC)及びLTE_ACTIVE状態における接続移動性制御を含む機能を実行することができる。上述したように、EPCにおいて、ゲートウェイ30は、ページング開始、LTE−IDLE状態管理、ユーザプレーンの暗号化、システムアーキテクチャーエボリューション(SAE)ベアラ制御及びNAS(Non−Access Stratum)シグナリングの暗号化及び完全性保護を含む機能を実行することができる。
【0037】
EPCは、モビリティ管理エンティティ(MME)、サービングゲートウェイ(S−GW)及びパケットデータネットワークゲートウェイ(PDN−GW)を含む。主に、MMEは、UEの移動性を管理するためにUEの接続及び能力に関する情報を有する。S−GWは、E−UTRANをエンドポイントとして有するゲートウェイであり、PDN−GWは、PDN(Packet Data Network)をエンドポイントとするゲートウェイである。
【0038】
図4は、3GPP無線アクセスネットワーク標準に基づいたUEとE−UTRANとの間の無線インターフェースプロトコルのコントロールプレーン及びユーザプレーンを示す図である。コントロールプレーンとは、UEとE−UTRANとの間の呼を管理するために用いる制御メッセージが送信される経路のことを意味する。ユーザプレーンとは、アプリケーション層で生成されたデータ、例えば、音声データ又はインターネットパケットデータが送信される通路のことを意味する。
【0039】
第1層の物理(PHY)層は、物理チャネルを用いて上位層に情報送信サービスを提供する。PHY層は、送信チャネルを介して上位層に位置したMAC(medium access control)層に連結される。データは、送信チャネルを介してMAC層とPHY層との間で送信される。データは、物理チャネルを介して送信側の物理層と受信側の物理層との間に送信される。物理チャネルは、無線リソースとして時間及び周波数を用いる。詳細には、物理チャネルは、下りリンクで直交周波数分割多元接続(OFDMA)方式を用いて変調され、上りリンクでシングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)方式を用いて変調される。
【0040】
第2層のMAC層は、論理チャネルを介して上位層の無線リンク制御(RLC)層にサービスを提供する。第2層のRLC層は、信頼できるデータ送信をサポートする。RLC層の機能は、MAC層の機能ブロックによって実装できる。第2層のPDCP(Packet Data Convergence Protocol)層は、ヘッダ圧縮機能を行い、相対的に小さい帯域幅の無線インターフェースにおいて、IP(Internet Protocol)バージョン4(IPv4)パケット又はIPバージョン6(IPv6)パケットのようなインターネットプロトコルパケットの効率的な送信のために不要な制御情報を減らすことができる。
【0041】
第3層の下部に位置した無線リソース制御(RRC)層は、コントロールプレーンでのみ定義される。RRC層は、無線ベアラ(RB)の設定、再設定及び解除に関連して、論理チャネル、送信チャネル及び物理チャネルを制御する。RBとは、UEとE−UTRAN間のデータ送信のために第2層により提供されるサービスのことを意味する。そのために、UEのRRC層とE−UTRANのRRC層とはRRCメッセージを互いに交換する。
【0042】
eNBの1つのセルは、1.25、2.5、5、10、15及び20MHzなどの帯域幅のうち1つで動作するように設定され、このような帯域幅で複数のUEに下りリンク又は上りリンク送信サービスを提供する。互いに異なるセルが互いに異なる帯域幅を提供するように設定されることができる。
【0043】
E−UTRANからUEにデータを送信する下りリンク送信チャネルとしては、システム情報を送信するブロードキャストチャネル(BCH)、ページングメッセージを送信するページングチャネル(PCH)及びユーザトラフィックや制御メッセージを送信する下りリンク共有チャネル(SCH)がある。下りリンクマルチキャスト又はブロードキャストサービスのトラフィック又は制御メッセージは、下りリンクSCHを介して送信されてもよく、別の下りリンクマルチキャストチャネル(MCH)を介して送信されてもよい。
【0044】
UEからE−UTRANにデータを送信する上りリンク送信チャネルとしては、初期制御メッセージを送信するランダムアクセスチャネル(RACH)及びユーザトラフィック又は制御メッセージを送信する上りリンクSCHがある。送信チャネル上に定義され、送信チャネルにマッピングされる論理チャネルは、ブロードキャスト制御チャネル(BCCH:Broadcast Control Channel)、ページング制御チャネル(PCCH)、共通制御チャネル(CCCH)、マルチキャスト制御チャネル(MCCH)及びマルチキャストトラフィックチャネル(MTCH)を含むことができる。
【0045】
図5は、E−UMTSシステムで用いられる物理チャネル構造の一例を示す図である。物理チャネルは、時間軸上にいくつかのサブフレームを含み、周波数軸上にいくつかのサブキャリアを含む。これに関連して、1つのサブフレームは時間軸上に複数のシンボルを含む。1つのサブフレームは複数のリソースブロックを含み、1つのリソースブロックは複数のシンボル及び複数のサブキャリアを含む。また、各々のサブフレームは物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)、即ち、L1/L2制御チャネルのためのサブフレームの特定のシンボル(例えば、第1のシンボル)の特定のサブキャリアを用いることができる。
図4には、L1/L2制御情報送信領域(PDCCH)とデータ領域(PDSCH)が示されている。一実施例において、10msの無線フレームが用いられ、1つの無線フレームは10個のサブフレームを含む。また、1つのサブフレームは2つの連続したスロットを含む。1つのスロットの長さは0.5msである。また、1つのサブフレームは複数のOFDMシンボルを含み、複数のOFDMシンボルの一部(例えば、最初のシンボル)は、L1/L2制御情報の送信に用いられることができる。データ送信のための単位時間であるTTI(Transmission Time Interval)は1msである。
【0046】
基地局及びUEは、特定の制御信号又は特定のサービスデータを除く送信チャネルであるDL-SCHを用いて物理チャネルであるPDSCHを介してデータを送受信することが多い。PDSCHがいずれのUE(1つ又は複数のUE)に送信されるかの情報、及び該UEがどのようにPDSCHデータを受信してデコードするかの情報がPDCCH内に含まれた状態で送信される。
【0047】
例えば、一実施例において、特定のPDCCHは無線ネットワーク仮識別子(RNTI)「A」とCRCマスクされ、データに関する情報は無線リソース「B」(例えば、周波数位置)及び送信フォーマット情報「C」(例えば、送信ブロックサイズ、変調、コーディング情報など)を用いて、特定のサブフレームを介して送信される。その後、セル内に位置する1つ以上のUEは、自身のRNTI情報を用いてPDCCHをモニタリングする。また、RNTIが「A」である特定のUEはPDCCHを読み取り、PDCCH情報においてBとCとで表されたPDSCHを受信する。
【0048】
図6は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)無線アクセスネットワーク標準に基づいたUEとNG−RANとの間の無線インターフェースプロトコルのコントロールプレーン及びユーザプレーンを示す図である。
【0049】
ユーザプレーンプロトコルスタックは、5G QoSモデルをサポートするために新たに導入されたPhy、MAC、RLC、PDCP及びSDAP(Service Data Adaptation Protocol)を含む。
【0050】
SDAPエンティティの主なサービス及び機能は、i)QoSフローとデータ無線ベアラ間のマッピング、ii)DL及びULパケットにおけるQoSフローID(QFI)マーキングを含む。SDAPの単一プロトコルエンティティは、個別のPDUセッションに対して構成される。
【0051】
QoSフローに対して上位層からSDAP SDUを受信するとき、送信SDAPエンティティは、このQoSフローに対して格納されたQoSフローに対するDRBマッピング規則が格納されていない場合には、SDAP SDUをデフォルトDRBにマッピングすることができる。このQoSフローに対して格納されたQoSフローに対するDRBマッピング規則がある場合、SDAPエンティティは記憶されたQoSフローに対するDRBマッピング規則に従ってSDB SDUをDRBにマッピングすることができる。また、SDAPエンティティはSDAP PDUを構成して、この構成されたSDAP PDUを下位層に伝達することができる。
【0052】
図7は、本発明の一実施例による通信装置のブロック図である。
図7に示された装置は、上述したメカニズムが行われるように構成されたユーザ端末(UE)及び/又はeNBであってもよいが、同一の動作を行うための任意の装置であってもよい。
【0053】
図7のように、この装置は、DSP/マイクロプロセッサ110及びRFモジュール(送受信機;135)を含むことができる。DSP/マイクロプロセッサ110は、送受信機135と電気的に接続されて送受信機を制御する。この装置は、実装及び設計者の選択によって、さらに、電源管理モジュール105、バッテリー155、ディスプレー115、キーパッド120、SIMカード125、メモリ装置130、スピーカ145及び入力装置150を備えてもよい。
【0054】
具体的に、
図7は、ネットワークから要求メッセージを受信するように構成された受信機135、及び送信又は受信タイミングを情報をネットワークに送信するように構成された送信機135を含むUEを示してもよい。これらの受信機及び送信機は送受信機135を構成することができる。UEは、さらに、送受信機(135:受信機及び送信機)に連結されたプロセッサ110を備える。
【0055】
また、
図7は、UEに要求メッセージを送信するように構成された送信機135、及びUEから送信又は受信タイミング情報を受信するように構成された受信機135を含むネットワーク装置を示す。これらの送信機及び受信機は、送受信機135を構成することができる。このネットワークは、さらに送信機及び受信機に連結されたプロセッサ110を含む。このプロセッサ110は、送信又は受信タイミング情報に基づいてレイテンシが算出できるように構成されてもよい。
【0056】
図8は、無線通信システムにおいてUEによる測定報告を行うための図である。
【0057】
セキュリティの活性化に成功したとき、当該reportConfigにreportStrongestCellsForSONと設定された用途が含まれている場合、UEはVarMeasConfigにおけるmeasIdListに含まれた各measIdに対して、当該周波数で検出された隣接セルが適用できるとみなす。
【0058】
これとは異なり、reportConfigにreportCGIと設定された用途が含まれている場合、UEはVarMeasConfigにおけるmeasObjectに含まれたcellForWhichToReportCGIの値と一致する物理セルIDを有する当該周波数/周波数セット(GERAN)上で検出された任意の隣接セルが適用できるとみなす。
【0059】
これとは異なり、reportConfigにreportLocationと設定された用途が含まれている場合、UEはPCellのみが適用できるとみなす。
【0060】
上述した用途(purpose)が含まれ、reportStrongestCells又はreportStrongestCellsForSON又はreportLocationと設定され、(最初の)測定結果が使用可能な場合、及び用途がreportLocationと設定された場合、PCellに対して報告される量と位置情報がいずれも利用可能となり次第、UEは測定報告手順を開始する。
【0061】
この手順の目的は、UEからE−UTRANに測定結果を送信することである。UEはセキュリティの活性化に成功した後にのみ、この手順を開始する。
【0062】
測定報告手順がトリガされたmeasIdに対して、UEは、以下のようにMeasurementReportメッセージ内でmeasResultsを設定する。
【0063】
i)測定報告をトリガした測定IDにmeasIdを設定する;
【0064】
ii)PCellの量を含むようにmeasResultPCellを設定する;
【0065】
iii)測定報告をトリガしたmeasIdと関連するreportConfigに対する目的がreportLocationと設定された場合以外には、可能であれば、性能要求事項によって、存在すれば、measResultSCellに構成された各SCellに対して、当該SCellの量を含むようにmeasResultServFreqListを設定する;
【0066】
iv)測定報告をトリガしたmeasIdに関連するreportConfigにreportAddNeighMeasが含まれた場合;測定報告をトリガしたmeasIdに対応する周波数ではなく、measIdList内でmeasObjectIdが参照される各サービング周波数に対して;当該サービング周波数上において、RSRPに基づいた、最上の非サービングセルの量及びphysCellIdを、measResultBestNeighCell内に含むようにmeasResultServFreqListを設定する。
【0067】
includeLocationInfoがmeasIdに対する当該reportConfigに構成されているか、測定報告をトリガしたmeasIdに関連するreportConfigに対する目的がreportLocationと設定された場合;及び報告されていない詳しい位置情報が利用可能な場合、locationInfoの内容を以下のように設定する:
【0068】
i)locationCoordinatesを含み;
【0069】
ii)可能である場合、測定報告をトリガしたmeasIdに関連するreportConfigに対する目的がreportLocationと設定された場合以外には、gnss−TOD−msecを含む。
【0070】
図9は、地上セルラーネットワークを有する低高度小型無人空中飛行体(UAV)のための広域無線接続を示す図である。
【0071】
無人空中飛行体(UAV)には、地上で遠隔操縦される航空機又は他の航空機、例えば、遠隔操縦航空機又は全自動飛行プログラムが含まれる。最近、自立飛行のできるマルチコプター小型無人空中飛行体のことをドローン(dron)と呼んでいる。
【0072】
無人飛行体及びドローンは、航空技術、通信/ネットワーク、センサ及び人工知能のような次世代技術を結合する一般の融合分野である。
【0073】
広帯域及び移動性をサポートするセルラー通信を用いることで、ドローンの高速移動及びドローンの非可視的な飛行機能を活用して、物流及びインフラ管理のような様々な使用例を作り出すことができる。
【0074】
空中UEは、無人空中飛行体(UAV)の一種である。この空中UEは、デリバリーサービス又は個人の趣味のような軍事、産業用の目的に適用できる。LTEは、空中UEをサービスできるように好適に配置されている。実際に、LTEネットワークを用いてドローンに接続性を提供することに関連する現場試験が増えている。ドローン産業の急速且つ広大な成長は、LTE運営者にとって新しい有望なビジネス機会をもたらすことと予測される。しかし、現在のLTEネットワークシステムは、空中UEとレガシUEとの間の干渉調整のような空中UEの特定のトラフィック特性をサポートすることができない。空中UEが現在位置情報をLTEネットワークに通知する方法が必ず必要である。
【0075】
LTE仕様では、V2Xの場合、速度に従属した地理的な位置情報報告の問題が解決できるメカニズムがある。V2X WIの場合、隣接した区域に属するV−UEに異なるリソースを割り当てることで、V−UE間の干渉を制御するための地理的位置報告の必要性について論議した。よって、V−UE位置を取得する方法として、現在のLTEにおいて周期的な位置報告がサポートされる。
【0076】
本発明者の見解では、地理的な位置に関する報告情報は、空中UEの位置識別に同様に使用できる。空中UEが現在の地理的な位置をLTEネットワークに報告する場合、eNBは適切な干渉調整又は移動性サポートを考慮することができる。特に、LocationInfoにはhorizontalVelocity、gnss−TOD−msec及び高度情報を含むlocationCoordinatesが含まれ、これによって、本発明者は、空中UE位置を識別するために、新たなパラメータを考慮する必要がないかもしれない。測定目的に応じて、空中UEが地理的な位置の報告のために、このような測定値処理を用いる場合、空中UEは、現在の高度、水平速度などを報告することができる。
【0077】
しかしながら、現在位置報告手順は、周期的なメカニズムである。よって、空中UEが、例えば、同一の領域でホバリング中であるときのように、位置を移動しないとき、現在の報告メカニズムは上りリンクにおいて不要なシグナリングオーバーヘッドを引き起こす。それに対して、空中UEが急激に上/下に動いたり、急激に速度が上昇又は低下したりするとき、報告周期が適切に構成されていない場合、現在の報告メカニズムは、UE位置に関連する無線の変化に付いていくことができない。
【0078】
本発明者の見解では、イベントトリガリング条件は、このような潜在的な問題を解決することができる。空中UEが高度又は速度の変化のための一部の閾値を用いてUE位置情報報告をトリガリングすることができる場合、空中UEは周期的な報告による不要なシグナリングを低減することができ、急速な位置変更の場合でも適切にネットワークに知らせることができる。空中UEに対するイベントトリガリング位置測定をサポートするために、前記閾値は高/低の高度条件及び高/低の速度条件を知らせるために用いられることができる。
【0079】
しかし、現在のLTEネットワークシステムは、空中UEの特定の電波特性又は空中UEと地上のレガシUEとの干渉調整をサポートすることができない。空中UEが現在位置情報をLTEネットワークに知らせる方法が必ず必要である。
【0080】
図10は、本発明の実施例による無線通信システムにおいて空中UEに対する測定を行うための概念図である。
【0081】
本発明によって、UL/DL干渉を調整したり移動性をサポートするように、ネットワークがUEの現状把握に用いるUEの位置情報をUEが知らせるステップ、この位置情報に対応する測定報告のためのトリガ条件を受信するステップ、サービングセルに対する測定を行い、サービングセルに対するトリガリング条件のうち少なくとも1つが満たされる場合、測定結果をサービングセルに報告するステップを含む方法が提案される。
【0082】
急速に速度を上げたり下げたり、又は急速に上/下に移動する空中UEの場合、位置情報に基づく周期的な報告がよく作動できないことがある。本発明は、位置情報に基づいたイベントベースの報告を新たに提案する。そのために、空中UEはネットワークに空中UEの位置情報を通知する(S1001)。
【0083】
好ましくは、位置情報は少なくとも1つの現在の水平速度、垂直速度又は高度を含むため、ネットワークはUL/DL干渉を調整したり移動性をサポートするようにUEの現状に関する情報を得ることができる。ネットワークは位置情報を用いて、空中状態にある、又は、地上でとどまって又はホバリングしている空中UEの現状を把握することができる。
【0084】
例えば、UEが空中にある場合、このときの干渉環境が地上のレガシ干渉環境とは異なるため、ネットワークは空中タイプのRF媒介変数又は干渉処理機能(例えば、ICIC又はCOMP)を構成しなければならない。
【0085】
飛行可能なUEが地上でとどまって又はホバリングしている場合、ネットワークは空中タイプのRFパラメータ又は干渉処理機能を構成する必要がなく、即ち、地上UEに対するレガシを構成すればよい。
【0086】
UEが高い高度及び高速で空中にある場合、遅延ハンドオーバー又はピンポンハンドオーバーのような不要な移動性手順が防止できるように、ネットワークは適切なセル又はハンドオーバー開始の適切なタイミングで空中タイプの移動性シナリオをサポートする必要がある。
【0087】
UEが低い高度で空中にある場合、ネットワークは空中UEタイプの移動性シナリオをサポートする必要がなく、即ち、地上UEに対するレガシ移動性をサポートすればよい。
【0088】
好ましくは、空中端末機がLTE eNB又はNR gNBでRRC接続を確立しようとするとき、空中UEはRRCConnectionSetupCompleteメッセージ、RRCConnectionResumeCompleteメッセージ又はRRCConnectionReestablishmentCompleteメッセージにおいて、現在位置情報(水平速度、垂直速度及び高度)を知らせる。
【0089】
UEが位置情報をネットワークに知らせるとき、UEは位置情報に対応する測定報告のためのトリガリング条件を受信する(S1003)。
【0090】
好ましくは、UEはRRC信号メッセージを介して測定報告のためのトリガリング条件を有する無線リソース構成を受信することができる。
【0091】
UEが位置情報をネットワークに知らせるとき、eNB又はgNBはRRCConnectionReconfigurationメッセージを介してUEの通知された位置情報を考慮して無線リンクパラメータを構成する。また、一部の位置に関する測定構成がRRCメッセージに含まれる。この測定構成は、RRCConnectionResumeにおけるmeasConfig IEのような他のRRC信号メッセージによって提供されることもできる。measConfig IEは新たなイベントに対するmeasObjectEUTRA及びreportConfigEUTRAで構成される。
【0092】
UEがRRC_idle状態にある場合、UEはシステム情報ブロックを介して測定報告のためのトリガリング条件を受信することができる。
【0093】
好ましくは、測定報告のためのトリガリング条件は、通知された位置情報に関連する。
【0094】
例えば、UEが水平速度及び垂直速度を知らせるとき、eNB又はgNBは水平速度及び垂直速度に関連する閾値をUEに構成する。
【0095】
UEがUEの高度を知らせるとき、eNB又はgNBはこの高度に関わる閾値をUEに構成する。
【0096】
空中UEは水平速度、垂直速度又は高度を測定する(S1005)。
【0097】
位置に関する測定イベント構成を受信するとき、空中UEは水平速度、垂直速度又は高度に対する測定構成イベントを設定する。速度の場合、UEは水平速度及び垂直速度の間で1つのみの速度構成を得ることができる。もちろん、正確なUE移動状態又は方向を推定するために、eNB又はgNBは水平速度及び垂直速度をいずれも必要とする。
【0098】
好ましくは、位置関連イベントトリガリング条件は、以下のように構成されてもよい:
【0099】
このイベントは、UEが高速/高い高度状態で空中にあるか否かの検出に用いられるが、例えば、空中状態から地上状態に又は地上状態から空中状態に切り替えるか否かの検出に用いられる。
【0100】
[ケース1:水平又は垂直速度が閾値よりも速い]
【0101】
空中UE速度のうち1つが閾値よりも速く、定義されたtimeToTriggerが水平又は垂直速度の間で満たされている場合、UEはこの測定イベントに対してVarMeasReportListに測定報告エントリを含ませて、eNB又はgNBに対してこのような測定報告手順を開始する。このような測定報告手順の場合、水平速度、垂直速度、高度、現在タイムスタンプ、RSRP、RSRQのような現在の測定結果は、MeasurementReportメッセージに含まれてもよい。
【0102】
[ケース2:水平又は垂直速度が閾値よりも遅い]
【0103】
空中UE速度のうち1つが閾値よりも遅く、定義されたtimeToTriggerが水平又は垂直速度の間で満たされている場合、UEはこの測定イベントに対してVarMeasReportListに測定報告エントリを含ませて、eNB又はgNBに対してこのような測定報告手順を開始する。このような測定報告手順の場合、水平速度、垂直速度、高度、現在タイプスタンプ、RSRP、RSRQのような現在の測定結果は、MeasurementReportメッセージに含まれてもよい。
【0104】
[ケース3:空中UEの高度が閾値よりも高い]
【0105】
空中UE高度が閾値よりも高く、定義されたtimeToTriggerが満たされている場合、UEは前記測定イベントに対してVarMeasReportListに測定報告エントリを含ませて、eNB又はgNBに対してこのような測定報告手順を開始する。このような測定報告手順の場合、水平速度、垂直速度、高度、現在タイムスタンプ、RSRP、RSRQのような現在の測定結果は、MeasurementReportメッセージに含まれてもよい。
【0106】
[ケース4:空中UEの高度が閾値よりも低い]
【0107】
空中UE高度が閾値よりも低く、定義されたtimeToTriggerが満たされている場合、UEはこのような測定イベントに対してVarMeasReportListに測定報告エントリを含ませて、eNB又はgNBに対してこのような測定報告手順を開始する。このような測定報告手順の場合、水平速度、垂直速度、高度、現在タイムスタンプ、RSRP、RSRQのような現在の測定結果は、MeasurementReportメッセージに含まれてもよい。
【0108】
イベントトリガリング条件のうち少なくとも1つがサービングセルに対して満たされている場合、UEは評価された結果をサービングセルに報告して、これによって、サービングセルは変更された速度/高度レベルに応じて無線リンク関連パラメータに対する再設定又はハンドオーバー命令を得る(S1007)。
【0109】
好ましくは、前記評価された結果は、UEの現在位置情報、タイムスタンプに対する情報、参照シンボル受信電力(RSRP)又は参照シンボル受信品質(RSRQ)のうち少なくとも1つを含む。
【0110】
[ケース1:水平又は垂直速度が閾値よりも速い]
【0111】
UEから測定報告を受信した場合、eNB又はgNBは水平、垂直速度を介して特定のUE移動及び方向を把握することができる。その後、eNB又はgNBは干渉を調整するために、UE無線リンクパラメータを再構成して、新たな速度スケーリングパラメータを有する適切な測定値がより速い速度状態によって適用、即ち、RRCConnectionReconfigurationが送信される。eNB又はgNBはまた、より速い速度での隣接するセルへの移動を考慮する必要がある。特に、eNB又はgNBはUEの垂直又は水平速度が急速に増加したこととみなすことができる。
【0112】
[ケース2:水平又は垂直速度が閾値よりも遅い]
【0113】
UEから測定報告を受信した場合、eNB又はgNBは水平、垂直速度を介して特定のUE移動及び方向を把握することができる。その後、eNB又はgNBは干渉を調整するために、UE無線リンクパラメータを再構成して、新たな速度スケーリングパラメータを有する適切な測定値がより遅い速度状態によって適用、即ち、RRCConnectionReconfigurationが送信される。eNB又はgNBはまた、より遅い速度で隣接するセルへの移動を考慮する必要がある。特に、eNB又はgNBはUEの垂直又は水平速度が急速に減少されたこととみなすことができる。
【0114】
[ケース3:空中UEの高度が閾値よりも高い]
【0115】
UEから測定報告を受信した場合、eNB又はgNBは水平、垂直速度を介して特定のUE移動及び方向を把握することができる。その後、eNB又はgNBは干渉を調整するために、UE無線リンクパラメータを再構成して、新たな高度スケーリングパラメータを有する適切な測定値がより高い高度状態によって適用、即ち、RRCConnectionReconfigurationが送信される。異なる見通し内伝搬条件が原因で、異なるチャネルモデルがUEに適用される必要がある。また、eNB又はgNBは空中における送信損失を防ぐために、データ又は信号繰り返しレベルをサポートすることを考慮する必要がある。
【0116】
[ケース4:空中UEの高度が閾値よりも低い]
【0117】
UEから測定報告を受信した場合、eNB又はgNBは水平、垂直速度を介して特定のUE移動及び方向を把握することができる。その後、eNB又はgNBは干渉を調整するために、UE無線リンクパラメータを再構成して、新たな高度スケーリングパラメータを有する適切な測定値がより低い高度状態によって適用、即ち、RRCConnectionReconfigurationが送信される。高度が地上のレガシUEの高度と非常に類似している場合、eNB又はgNBは正常な送信状態になるように、データ又は信号繰り返しレベルをロールバックすることを考慮する必要がある。
【0118】
図11は、本発明の実施例による無線通信システムにおいて空中UEに対する測定を行うための一例を示す図である。
【0119】
RRC接続手順の間に、空中UEはRRCConnectionSetupCompleteメッセージ又はRCConnectionResumeCompleteメッセージ又はRRCConnectionReestablishmentCompleteメッセージにおいて現在位置情報(水平速度、垂直速度及び高度)を通知する(S1101)。
【0120】
eNB又はgNBは、報告された空中UEの位置をRRCConnectionReconfigurationメッセージを介して考慮して無線リンクパラメータを構成する(S1103)。また、一部の位置関連測定構成がRRCメッセージ内に含まれる。測定構成はRRCConnectionResumeにおけるmeasConfig IEのような他のRRC信号メッセージによって提供されることができる。measConfig IEは新たなイベントに対するmeasObjectEUTRA及びreportConfigEUTRAで構成される。
【0121】
位置関連測定イベント構成を受信した場合、空中UEは水平又は垂直速度及び高度に対する測定構成イベントを設定する。速度の場合、UEは水平速度及び垂直速度の間で1つのみの速度構成を得ることができる。もちろん、正確なUE移動状態又は方向を推定するために、eNB又はgNBは水平速度及び垂直速度をいずれも必要とする。測定構成の後、UEは、例えば、RRCConnectionReconfigurationCompleteのような完了メッセージをeNB又はgNBに送信する(S1105)。
【0122】
空中UEは水平又は垂直速度及び高度を測定する(S1107)。
【0123】
空中UE速度のうち1つが閾値よりも速く、定義されたtimeToTriggerが水平又は垂直速度の間で満たされている場合(ケース1)、UEはeNB又はgNBに対する測定報告をトリガする(S1109)。このような測定報告手順の場合、水平速度、垂直速度、高度、現在タイムスタンプ、RSRP、RSRQのような現在の測定結果は、MeasurementReportメッセージに含まれてもよい。測定報告項目は、このような測定イベントに対してVarMeasReportListに含まれる。
【0124】
UEから測定報告を受信した場合、eNB又はgNBは水平速度及び垂直速度を介して特定のUE移動及び方向を把握することができる。その後、eNB又はgNBはUE無線リンクパラメータを再構成して干渉を調整して、新たな速度スケーリングパラメータを有する適合した測定値がより迅速な速度状態によって適用、即ち、RRCConnectionReconfigurationが送信される(S1111)。eNB又はgNBはまた、より速い速度での隣接するセルへの移動を考慮する必要がある。特に、eNB又はgNBはUEの垂直又は水平速度が急速に増加したこととみなすことができる。
【0125】
図12は、本発明の実施例による無線通信システムにおいて空中UEに対する測定を行うための一例を示す図である。
【0126】
RRC接続手順の間に、空中UEは、RRCConnectionSetupCompleteメッセージ又はRRCConnectionResumeCompleteメッセージ又はRRCConnectionReestablishmentCompleteメッセージにおいて現在位置情報(水平速度、垂直速度及び高度)を通知する(S1201)。
【0127】
eNB又はgNBは報告された空中UEの位置をRRCConnectionReconfigurationメッセージを介して考慮して無線リンクパラメータを構成する(S1203)。また、一部の位置関連測定構成がRRCメッセージ内に含まれる。この測定構成はRRCConnectionResumeにおけるmeasConfig IEのような他のRRC信号メッセージによって提供されることができる。前記measConfig IEは新たなイベントに対するmeasObjectEUTRA及びreportConfigEUTRAで構成される。
【0128】
位置関連測定イベント構成を受信した場合、空中UEは水平又は垂直速度及び高度に対する測定構成イベントを設定する。速度の場合、UEは水平速度及び垂直速度の間で1つのみの速度構成を得ることができる。もちろん、正確なUE移動状態又は報告を推定するために、eNB又はgNBは水平速度及び垂直速度をいずれも必要とする。測定構成の後、UEは、例えば、RRCConnectionReconfigurationCompleteのような完了メッセージをeNB又はgNBに送信する(S1205)。
【0129】
空中UEは水平又は垂直速度及び高度を測定する(S1207)。
【0130】
空中UE速度のうち1つが閾値よりも遅く、定義されたtimeToTriggerが水平又は垂直速度の間で満たされている場合(ケース2)、UEはeNB又はgNBに対する測定報告をトリガする(S1109)。このような測定報告手順の場合、水平速度、垂直速度、高度、現在タイムスタンプ、RSRP、RSRQのような現在の測定結果は、MeasurementReportメッセージに含まれてもよい。測定報告項目は、このような測定イベントに対してVarMeasReportListに含まれる。
【0131】
UEから測定報告を受信した場合、eNB又はgNBは水平速度及び垂直速度を介して特定のUE移動及び方向を把握することができる。その後、eNB又はgNBはUE無線リンクパラメータを再構成して干渉を調整して、新たな速度スケーリングパラメータを有する適合した測定値がより低速の速度状態によって適用、即ち、RRCConnectionReconfigurationが送信される(S1211)。eNB又はgNBはまた、より遅い速度での隣接するセルへの移動を考慮する必要がある。特に、eNB又はgNBはUEの垂直又は水平速度が急速に減少されたこととみなすことができる。
【0132】
図13は、本発明の実施例による無線通信システムにおいて空中UEに対する測定を行うための一例を示す図である。
【0133】
RRC接続手順の間に、空中UEはRRCConnectionSetupCompleteメッセージ又はRRCConnectionResumeCompleteメッセージ又はRRCConnectionReestablishmentCompleteメッセージにおいて現在位置情報(水平速度、垂直速度及び高度)を通知する(S1301)。
【0134】
eNB又はgNBは報告された空中UEの位置をRRCConnectionReconfigurationメッセージを介して考慮して無線リンクパラメータを構成する(S1303)。また、一部の位置関連測定構成がRRCメッセージ内に含まれる。この測定構成は、RRCConnectionResumeにおけるmeasConfig IEのような他のRRC信号メッセージによって提供されることができる。前記measConfig IEは新たなイベントに対するmeasObjectEUTRA及びreportConfigEUTRAで構成される。
【0135】
位置関連測定イベント構成を受信した場合、空中UEは水平又は垂直速度及び高度に対する測定構成イベントを設定する。速度の場合、UEは水平速度及び垂直速度の間で1つのみの速度構成を得ることができる。もちろん、正確なUE移動状態又は方向を推定するために、eNB又はgNBは水平速度及び垂直速度をいずれも必要とする。測定構成の後、UEは、例えば、RRCConnectionReconfigurationCompleteのような完了メッセージをeNB又はgNBに送信する(S1305)。
【0136】
空中UEは水平又は垂直速度及び高度を測定する(S1307)。空中UE高度が閾値よりも高く、定義されたtimeToTriggerが満たされている場合(ケース3)、UEはeNB又はgNBに対する測定報告をトリガする(S1309)。このような測定報告手順の場合、水平速度、垂直速度、高度、現在タイムスタンプ、RSRP、RSRQのような現測定結果は、MeasurementReportメッセージに含まれてもよい。測定報告項目は、このような測定イベントに対してVarMeasReportListに含まれる。
【0137】
UEから測定報告を受信した場合、eNB又はgNBは水平速度及び垂直速度を介して特定のUE移動及び方向を把握することができる。その後、eNB又はgNBはUE無線リンクパラメータを再構成して干渉を調整して、新たな高度スケーリングパラメータを有する適合した測定値がより高い高度状態によって適用、即ち、RRCConnectionReconfigurationが送信される(S1311)。異なる見通し内伝搬条件が原因で、異なるチャネルモデルがUEに適用される必要がある。また、eNB又はgNBは空中における送信損失を防ぐために、データ又は信号繰り返しレベルをサポートすることを考慮する必要がある。
【0138】
図14は、本発明の実施例による無線通信システムにおいて空中UEに対する測定を行うための一例を示す図である。
【0139】
RRC接続手順の間に、空中UEはRRCConnectionSetupCompleteメッセージ又はRRCConnectionResumeCompleteメッセージ又はRRCConnectionReestablishmentCompleteメッセージにおいて現在位置情報(水平速度、垂直速度及び高度)を通知する(S1401)。
【0140】
eNB又はgNBは報告された空中UEの位置をRRCConnectionReconfigurationメッセージを介して考慮して無線リンクパラメータを構成する(S1403)。また、一部の位置関連測定構成がRRCメッセージ内に含まれる。この測定構成は、RRCConnectionResumeにおけるmeasConfig IEのような他のRRC信号メッセージによって提供されることができる。measConfig IEは新たなイベントに対するmeasObjectEUTRA及びreportConfigEUTRAで構成される。
【0141】
位置関連測定イベント構成を受信した場合、空中UEは水平又は垂直速度及び高度に対する測定構成イベントを設定する。速度の場合、UEは水平速度及び垂直速度の間で1つのみの速度構成を得ることができる。もちろん、正確なUE移動状態又は報告を推定するために、eNB又はgNBは水平速度及び垂直速度をいずれも必要とする。測定構成の後、UEは、例えば、RRCConnectionReconfigurationCompleteのような完了メッセージをeNB又はgNBに送信する(S1405)。空中UEは水平又は垂直速度及び高度を測定する(S1407)。
【0142】
空中UE高度が閾値よりも低く、定義されたtimeToTriggerが満たされている場合(ケース4)、UEはeNB又はgNBに対する測定報告をトリガする(S1409)。このような測定報告手順の場合、水平速度、垂直速度、高度、現在タイムスタンプ、RSRP、RSRQのような現測定結果は、MeasurementReportメッセージに含まれてもよい。測定報告項目は、このような測定イベントに対してVarMeasReportListに含まれる。
【0143】
UEから測定報告を受信した場合、eNB又はgNBは水平速度及び垂直速度を介して特定のUE移動及び方向を把握することができる。その後、eNB又はgNBはUE無線リンクパラメータを再構成して干渉を調整して、新たな高度スケーリングパラメータを有する適合した測定値がより低い高度状態によって適用、即ち、RRCConnectionReconfigurationが送信される(S1411)。高度が地上のレガシUEの高度と非常に類似している場合、eNB又はgNBは正常な送信状態になるように、データ又は信号繰り返しレベルをロールバックすることを考慮する必要がある。
【0144】
以上説明してきた実施例は、本発明の構成要素及び特徴を所定形態に結合したものである。各構成要素又は特徴は、別の明示的な言及がない限り、選択的なものとして考慮しなければならない。各構成要素又は特徴は、他の構成要素や特徴と結合しない形態で実施することもでき、一部の構成要素及び/又は特徴を結合して本発明の実施例を構成することもできる。本発明の実施例で説明される動作の順序は変更されてもよい。ある実施例の一部の構成や特徴は、他の実施例に含まれてもよく、他の実施例の対応する構成又は特徴に置き換えられることができる。特許請求の範囲において明示的な引用関係にない請求項を結合して実施例を構成したり、出願後の補正により新しい請求項として含めたりすることができるのは明らかである。
【0145】
本発明の実施例において、BSによって行われるとした特定動作は、BSの上位ノードによって行われてもよい。すなわち、基地局を含む複数のネットワークノードからなるネットワークにおいて、MSとの通信のために行われる様々な動作がBS又はBS以外の他のネットワークノードによって行われてもよい。「eNB」という用語は、「固定局」、「ノードB」、「基地局(BS)」、「アクセスポイント(AP)」などに置き換えられることができる。
【0146】
本発明に係る実施例は、様々な手段、例えば、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はそれらの結合などによって実装することができる。
【0147】
ハードウェアによる実装では、本発明の一実施例は、一つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、FPGA(Field Programmable Gate Arrays)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサのうち1つ以上によって実装することができる。
【0148】
ファームウェアやソフトウェアによる実装の場合、本発明の実施例による方法は、上述した機能又は動作を行うモジュール、手順又は機能などの形態として実装できる。例えば、ソフトウェアコードは、メモリユニットに格納されてプロセッサによって駆動されてもよい。メモリユニットは、プロセッサの内部又は外部に位置することができ、既知の様々な手段によってプロセッサとデータを送受信することができる。
【0149】
本発明の本質的な特性を逸脱しない範囲内で、本発明が他の特定の形態で実行され得ることは当業者にとって自明である。よって、前記実施例は、全ての面で制限的に解釈してはならず、例示的なものとして考慮しなければならない。本発明の範囲は、上述した説明ではなく、添付の請求範囲によって決定しなければならず、添付の請求項の意味内にある全ての変更は本発明の範囲に含まれる。