特許第6776500号(P6776500)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ホンダアクセスの特許一覧

<>
  • 特許6776500-カメラカバー 図000002
  • 特許6776500-カメラカバー 図000003
  • 特許6776500-カメラカバー 図000004
  • 特許6776500-カメラカバー 図000005
  • 特許6776500-カメラカバー 図000006
  • 特許6776500-カメラカバー 図000007
  • 特許6776500-カメラカバー 図000008
  • 特許6776500-カメラカバー 図000009
  • 特許6776500-カメラカバー 図000010
  • 特許6776500-カメラカバー 図000011
  • 特許6776500-カメラカバー 図000012
  • 特許6776500-カメラカバー 図000013
  • 特許6776500-カメラカバー 図000014
  • 特許6776500-カメラカバー 図000015
  • 特許6776500-カメラカバー 図000016
  • 特許6776500-カメラカバー 図000017
  • 特許6776500-カメラカバー 図000018
  • 特許6776500-カメラカバー 図000019
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6776500
(24)【登録日】2020年10月12日
(45)【発行日】2020年10月28日
(54)【発明の名称】カメラカバー
(51)【国際特許分類】
   G03B 17/56 20060101AFI20201019BHJP
   G03B 11/04 20060101ALI20201019BHJP
   G03B 15/00 20060101ALI20201019BHJP
   B60R 11/02 20060101ALI20201019BHJP
【FI】
   G03B17/56 H
   G03B11/04 C
   G03B15/00 V
   G03B17/56 A
   B60R11/02 Z
【請求項の数】5
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2019-532535(P2019-532535)
(86)(22)【出願日】2018年7月18日
(86)【国際出願番号】JP2018026924
(87)【国際公開番号】WO2019021907
(87)【国際公開日】20190131
【審査請求日】2019年10月9日
(31)【優先権主張番号】特願2017-143969(P2017-143969)
(32)【優先日】2017年7月25日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】390005430
【氏名又は名称】株式会社ホンダアクセス
(74)【代理人】
【識別番号】100080089
【弁理士】
【氏名又は名称】牛木 護
(72)【発明者】
【氏名】藤井 朋貴
(72)【発明者】
【氏名】杉本 純
(72)【発明者】
【氏名】阿久津 智也
【審査官】 登丸 久寿
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−116315(JP,A)
【文献】 特開2014−216731(JP,A)
【文献】 実開昭58−037272(JP,U)
【文献】 国際公開第2013/146093(WO,A1)
【文献】 欧州特許出願公開第2246219(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03B 17/56
B60R 11/02
G03B 11/04
G03B 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラ本体を収納するカバー本体を備え、
前記カバー本体が、前記カメラ本体のレンズ側とは反対側で前記カメラ本体と対向する後カバー部と、前記カメラ本体のレンズ側を覆う前カバー部とを有し、
前記カバー本体には、前記カメラ本体とは別に、前記カメラ本体のレンズ側に延びる遮光板が設けられ、
前記遮光板は、前記後カバー部側から前記カメラ本体のレンズ側に延びる本体部と、前記本体部に設けられ前記前カバー部に当接する係止部と、前記本体部の前記後カバー部側に設けられた切断可能な長さ調整用切断部とを備えることを特徴とするカメラカバー。
【請求項2】
前記本体部の端部が前記後カバー部に係合することを特徴とする請求項1記載のカメラカバー。
【請求項3】
前記本体部が前記前カバー部に形成された孔部を貫通することを特徴とする請求項1記載のカメラカバー。
【請求項4】
前記本体部が前記前カバー部に形成された孔部を貫通することを特徴とする請求項2記載のカメラカバー。
【請求項5】
前記カバー本体に取付け用ブラケットが取り付けられており、
前記取付け用ブラケットの内側と前記カバー本体の外側の一方には、周方向に複数の係止凹部が連続して形成されており、
前記取付け用ブラケットの内側と前記カバー本体の外側の他方には、係止凸部を設け、
前記係止凸部が前記係止凹部に係合することにより前記取付け用ブラケットに対して前記カバー本体の角度を調整可能に構成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のカメラカバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遮光板を備えたカメラカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のものとして、レンズおよび撮像素子を備えた車載カメラであって、前記レンズおよび撮像素子と、これらレンズ、撮像素子を収納する本体ケースとを有するカメラ本体部と、カメラの視野と重複しないように、前記カメラ本体部を覆う上板部,側板部及び下板部を設けたブラケットとを備え、このブラケットの前記上板部は、前記本体ケースにおいて前記レンズが装着されているレンズ装着面よりも突き出しており、かつ、前記側板部よりも前記レンズ装着面に対して突き出した庇部を備えた車載カメラ(例えば特許文献1)が提案されている。
【0003】
また、上記車載カメラは、車両のフロントガラスの車室内面に固定されるようになっており、前記ブラケットをフロントガラスの車室内面に連結するアームを備えている。
【0004】
上記車載カメラでは、アームをフロントガラスに接着することにより、車載カメラをフロントガラスなどの内側に取り付けることができる。また、庇部を備えたブラケットにより、上方,側方や下方からカメラ本体部に向かう太陽光が、カメラ本体部に当たることを抑制できる。
【0005】
しかし、上記車載カメラでは、庇部などの寸法を調整することができないため、車種や取付場所が変わると、不要な太陽光がレンズに入ったり不要な部分が撮像されたりする虞がある。
【0006】
また、上記車載カメラの下板部は光の一部を遮ることはできるが、カメラ本体部と固定対象物であるフロントガラスやリアウインドウなどとの角度によっては、固定対象物の車内側内面で反射した光が、カメラ本体の画角内に入り込み、例えば、固定対象物の下方に位置するダッシュボードや後部に搭載した荷物の画像が写り込んでしまうという問題がある。
【0007】
そこで、仮に、従来のブラケットにより写り込みを防止しようとしても、車種や前後のガラスでは固定条件が異なるため、専用のブラケットを用意する必要があり、コストが掛かるという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特許第5488202号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
そこで、本発明は上記した問題点に鑑み、固定対象物が異なる場合でも対応可能で、遮光板の長さを調整することができるカメラカバーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、カメラ本体を収納するカバー本体を備え、前記カバー本体が、前記カメラ本体のレンズ側とは反対側で前記カメラ本体と対向する後カバー部と、前記カメラ本体のレンズ側を覆う前カバー部とを有し、前記カバー本体には、前記カメラ本体とは別に、前記カメラ本体のレンズ側に延びる遮光板が設けられ、前記遮光板は、前記後カバー部側から前記カメラ本体のレンズ側に延びる本体部と、前記本体部に設けられ前記前カバー部に当接する係止部と、前記本体部の前記後カバー部側に設けられた切断可能な長さ調整用切断部とを備えることを特徴とする。
【0011】
請求項2に係る発明は、前記本体部の端部が前記後カバー部に係合することを特徴とする。
【0012】
請求項3及び4に係る発明は、前記本体部が前記前カバー部に形成された孔部を貫通することを特徴とする。
【0013】
請求項5に係る発明は、前記カバー本体に取付け用ブラケットが取り付けられており、前記取付け用ブラケットの内側と前記カバー本体の外側の一方には、周方向に複数の係止凹部が連続して形成されており、前記取付け用ブラケットの内側と前記カバー本体の外側の他方には、係止凸部を設け、前記係止凸部が前記係止凹部に係合することにより前記取付け用ブラケットに対して前記カバー本体の角度を調整可能に構成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1の構成によれば、前後方向における遮光板の長さ調整が可能である。
【0015】
請求項2の構成によれば、簡単な構造で遮光板を支持できる。
【0016】
請求項3及び4の構成によれば、遮光板の位置決めを容易にしつつ、コンパクトな形状とすることができる。
【0017】
請求項5の構成によれば、カメラ本体の角度と遮光板の長さの双方を調整可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の実施例1を示す縦断面図である。
図2】同上、斜視図である。
図3】同上、分解斜視図である。
図4】同上、前カバー部の正面図である。
図5】同上、前カバー部の背面図である。
図6】同上、遮光板と受けリブ部の係合状態を示す背面説明図である。
図7】同上、遮光板の平面図である。
図8】同上、切除部を切除した状態の遮光板の平面図である。
図9】同上、遮光板の後側の拡大平面図である。
図10】同上、後側の斜視図である。
図11】同上、遮光板の後側と後カバー部のリブ部の係合状態を示す縦断面図である。
図12】同上、遮光板の係止部と前カバー部の係合状態を示す斜視図である。
図13】同上、後カバー部の背面側の斜視図である。
図14】同上、背面側の斜視図である。
図15】同上、ブロック図である。
図16】本発明の実施例2を示す後カバー部の背面側の斜視図である。
図17】同上、遮光板の後側と後カバー部のリブ部の係合状態を示す縦断面図である。
図18】本発明の実施例3を示す遮光板の後側と後カバー部のリブ部の係合状態を示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して、本発明のカメラカバーの実施例について説明する。
【実施例1】
【0020】
図1図15は本発明の実施例1を示す。同図に示すように、カメラカバー1は、カメラ本体2を収容するカバー本体3と、このカメラ本体2のレンズ4に入る光の一部を遮光する遮光板5と、前記カバー本体3を固定対象物たるリアウインドウ6に取り付ける取付け用ブラケット7とを備え、前記固定対象物は透光性を有する。尚、カバー本体3,遮光板5及び取付け用ブラケット7は合成樹脂などからなる。
【0021】
前記カバー本体3は、前記カメラ本体2のレンズ4側である前側を覆う前カバー部11と、前記カメラ本体2の前記レンズ4側とは反対側である後側を覆う後カバー部12を備える。
【0022】
前記カメラ本体2は、左右方向に長いケースの前部中央に円筒形のレンズ筒部4Aを有し、このレンズ筒部4Aに前記レンズ4が装着されており、内部に撮像素子などの撮像手段(図示せず)を備える。尚、カメラ本体2は静止画・動画の少なくとも一方を撮像するものである。
【0023】
前記遮光板5は、前後方向に長い本体部15と、後述するように前記本体部15の後部である本体後部16の後側に複数設けた切除部17,17・・・と、前記本体後部16の左右縁から左右外側に突設した係止突起たる係止部18,18とを有し、前記遮光板5は幅方向中央が左右縁より僅かに低くなるように湾曲状に形成されている。
【0024】
前記前カバー部11は、カメラ本体2の前側を覆うフードであって、この前カバー部11は前面に前板部21を有し、この前板部21の中央に開口部22を有し、前記前板部21の外縁部の後方に角型の外筒部23を備え、前記開口部22に、前側に拡大する内筒部24を設け、前記前板部21の前側に前記開口部22が位置し、前記内筒部24の奥側(後側)には底板部25が設けられており、この底板部25に透孔26を設け、この透孔26に前記レンズ筒部4Aが挿通配置される。そして、前記前板部21により、カメラ本体2の前側において前記外筒部23と内筒部24の間を塞いでいる。
【0025】
図4などに示すように、前記前板部21の下部には、前記遮光板5の本体部15を挿通可能な孔部27が穿設され、この孔部27は、前記遮光板5の本体部15が貫通し、この本体部15に倣って横方向に長い湾曲状に形成されている。
【0026】
この場合、外筒部23の左,右側板部23S,23Sは上から下に向かって間隔が広くなるように形成されており、前板部21も上から下に向かって左右幅広になるように形成されているから、内筒部24の内寸法より孔部27を左右幅広に形成することができ、内筒部24より幅広な遮光板5を使用できる。
【0027】
前記外筒部23の後部には鍔状の後板部28が設けられている。また、図3に示すように、前記カメラ本体2の左右には、取付部31,31が左右外側に突設され、これら左右の取付部31,31に、固定手段たるタッピングネジ32を挿通する透孔31T,31Tが穿設されている。また、図5に示すように、前カバー部11の後板部28の後面左右にボス部32A,ボス部32Aを設けている。
【0028】
そして、前記取付部31の透孔31Tにタッピングネジ32を後側から挿通し、このタッピングネジ32を、前カバー部11のボス部32Aに螺着することにより、前記カメラ本体2が前カバー部11の後側に固定されると共に、カメラ本体2の前側が前カバー部11により覆われる。
【0029】
前記後カバー部12は、ケース状をなし、平板状の上板部33と、この上板部33の後縁から後面と下面に連続して形成された湾曲外板部34とを備え、この湾曲外板部34の断面形状は円弧状をなし、それら上板部33と湾曲外板部34の左右を左,右側板部35,35により塞いでいる。
【0030】
そして、図3に示すように、前記前カバー部11と後カバー部12は、固定手段たる複数のタッピングネジ36により組み立てられる。尚、前記前カバー部11の後板部28の上下左右の角部には、透孔28T,28T,28T,28Tが穿設されており、これら透孔28T,28T,28T,28Tに対応して、前記後カバー部12内にボス部37,37,37,37が形成され、前記透孔28Tに前記タッピングネジ36を挿通し、このタッピングネジ36を前記ボス部37に螺着している。
【0031】
また、前記前カバー部11と後カバー部12の突き合せ箇所の左右には、半割筒部41,41がそれぞれ左右外側に突設され、前記前カバー部11と後カバー部12を組み立てることにより、前カバー部11と後カバー部12の半割筒部41,41が組み合わされて連結内筒部42が形成され、この連結内筒部42に前記ブラケット7が連結される。
【0032】
図7及び図8などに示すように、前記遮光板5は、前記本体部15に比べて本体後部16が幅狭に形成され、本体部15の一部を構成する本体後部16の後側に、前後方向に並んで複数の切除部17,17・・・を有する。隣り合う切除部17,17の間には、遮光板5の幅方向(左右方向)に長いスリット状の横開口部52が設けられていると共に、この横開口部52の左右両側の幅狭な部分により連結部53,53を構成している。尚、切除部17,17・・・の数は、横開口部52の数と同一であり、図7では6つである。
【0033】
前記左右の連結部53,53は、切断用の工具等を用いることにより、横開口部52を設けていない遮光板5の部分に比べて容易に切断可能な長さ調整用切断部であり、横開口部52を設けていない遮光板5の部分に比べて脆弱である。尚、横開口部52は本体後部16の左右幅の1/2以上である。そして、遮光板5を切断する場合、連結部53を設けた部分は設けていない分の1/2以下の長さを切断するだけで済む。尚、連結部53は本体後部16の他の部分と略同一厚さである。また、強度上、連結部53を設けた部分は設けていない分の1/3以上の長さにすることが好ましい。そして、本体後部16の連結部53を設けた部分の左右方向の断面積は、他の部分の断面積の1/3以上、1/2以下である。
【0034】
図7図9において、上側が遮光板5の後側、下側が遮光板5の前側であり、前記横開口部52は、その後内縁部52Uが横方向に直線状に形成され、前記横開口部52の前内縁部52Mには、左右両側が前側に凹んで左右の凹部56,56が形成されると共に、これら左右の凹部56,56の間に、後側に凸な凸部57が形成され、これにより横開口部52の中央開口部52Aに比べて左右両側の左右開口部52B,52Bが前後方向幅広に形成されている。そして、前記凸部57の左右縁部57F,57Fは、前側から後側に向かって間隔が狭くなるように前後方向に形成されている。尚、横開口部52の前内縁部52Mは、中央開口部52Aと左右開口部52B,52Bの部分も横方向に直線状に形成されている。また、図7に示すように、切除部17を切除する前の遮光板5の後縁部54にも、その幅方向中央に前記凸部57が形成されている。
【0035】
前記遮光板5の本体後部16の左右縁部には、左右で対をなす前記係止部18,18が前後に等間隔で複数設けられ、前記係止部18は、左右方向外側に突設された横方向の基端部19と、この基端部19の先端に設けられた斜め下向きの傾斜部20とを一体に備える。この傾斜部20の水平に対する角度は30〜60度程度である。尚、前後の係止部18,18の間隔は、前後の前記切除部17,17の間隔と同一であり、また、前後の切除部17,17の間隔は前後の前記横開口部52,52の間隔と同一である。前記係止部18は1つの切除部17に左右一対ずつ設けられ、係止部18の前縁部18Mの位置は、前記横開口部52の凸部57における前内縁部52Mの位置と略同一か、図9に示すように、僅かに後方に位置する。尚、係止部18の前縁部18Mの位置は、前記横開口部52の凹部56における前内縁部52Mの位置に比べて後側に位置する。前記基端部19の先端は、前記本体部15の前側の左右縁部より左右方向中央側に位置する。また、切断前の最後部の切除部17には、製造時に係止部18を設ける必要はない。
【0036】
前記遮光板5には、その外面全体にシボ加工が施されている。また、図7及び図8などに示すように、遮光板5の本体部15の前側の上面には、左右縁側の一定幅の帯状部分58,58を除いて、横方向の細い突条部59が前後方向に間隔を置いて複数形成され、光を拡散するシボ加工と複数の細い突条部59,59・・・により、遮光板5の上面における光の上方向への反射を抑制している。
【0037】
このように細い突条部59,59・・・は光の反射を抑制する反射抑制部である。また、前記左右の帯状部分58,58に対応して、前記孔部27の上縁の左右には、下側に僅かに凸な下向き凸部29A,29Aを設け、また、前記孔部27の下縁の中央には、上側に僅かに凸な上向き凸部29Bを設け、それら凸部29A,29A,29Bにより孔部27の左右及び中央が上下幅狭に形成されている。尚、図2に示すように、前記下向き凸部29Aは帯状部分58に摺動する位置にある。また、前記本体部15を前記孔部27に挿入する際、前記上向き凸部29Bは前記本体部15の下面中央に摺動する。
【0038】
図10及び図11などに示すように、前記後カバー部12の前記湾曲外板部34の内面には、前記遮光板5の後縁部54に対応して、中央リブ部61と左右リブ部62,62が突設され、これらリブ部61,62,62は、縦方向に形成され、中央リブ部61は後カバー部12の左右方向中央に位置する。そして、それらリブ部61,62,62の少なくとも一部は、前記遮光板5の後縁部54が当接可能な当接受け部である。例えば、左右リブ部62、62が後縁部54に当接し、一方、中央リブ部61の後縁部63Kには当接せずに、中央リブ部61の受け溝部63で後縁部54を上下から挟むようにしてもよい。
【0039】
前記中央リブ部61には、その前縁に略コ字形の受け溝部63が後側に凹んで設けられ、この受け溝部63は、遮光板5の上下面を挟む横方向の上縁部63Uと下縁部63Sを有すると共に、遮光板5の後縁部54が当接可能な縦方向の後縁部63Kを有する。そして、受け溝部63内に前記遮光板5の後縁部54の凸部57が係入し、その受け溝部63により後縁部54の上下位置が位置決め状態で規制される。このように受け溝部63は、後縁部54の上下位置を位置決め状態で規制する規制部である。また、上縁部63Uと下縁部63Sの間隔は後側から前側に向かって広くなるように形成されており、前記凸部57が入り易くなっている。
【0040】
そして、受け溝部63が、前記遮光板5の後縁部54が係合する係合受け部であり、その後縁部54の上下面を挟む上縁部63U及び下縁部63Sが、遮光板5の後縁部54の上下位置を規制する上規制部及び下規制部であり、後縁部63Kが、遮光板5の後縁部54の後端位置を規制する前規制部である。
【0041】
図9に示すように、前記左右リブ部62,62は、それぞれ遮光板5の後縁部54の左右の凹部56,56に挿入され、且つ、左右リブ部62,62の中央側内面62N,62Nにより前記凸部57を挟み、遮光板5の後縁部54の左右位置が位置決め状態で規制される。このように前記中央側内面62N,62Nは、遮光板5の後縁部54の左右位置を位置決め状態で規制する規制部である。
【0042】
図5図6及び図12などに示すように、前記前カバー部11の後面の下側左右には、後側に向かって、受けリブ部65,65が突設され、この受けリブ部65は前記係止部18に対応して前記外筒部23の下側の左右角部位置に設けられている。前記受けリブ部65の後縁には前記係止部18の傾斜部20が係入する受け溝部66が前側に凹んで設けられ、この受け溝部66は、傾斜部20の上下面を挟む横方向の上外縁部66Uと下内縁部66Sを有すると共に、傾斜部20の後縁部が当接可能な縦方向の前縁部66Mを有する。尚、上外縁部66Uは下内縁部66Sより上部に位置すると共に、左右方向外側に位置する。また、上外縁部66Uと下内縁部66Sの間隔は前側から後側に向かって広くなるように形成されており、前記係止部18が入り易くなっている。
【0043】
そして、受け溝部66が、前記係止部18が係入する係入受け部であり、傾斜部20の上下面を挟む上外縁部66U及び下内縁部66Sが、係止部18の上下位置を規制する上規制部及び下規制部であり、前縁部66Mが、係止部18の前端位置を規制する前規制部である。
【0044】
前記ブラケット7は、左右一対のブラケット本体71,71を備え、これら一対のブラケット本体71,71は、略左右対称に形成され、前記カバー本体3の左右側部を覆うように設けられる。前記ブラケット本体71は、前記カバー本体3の湾曲外板部34に外装するブラケット湾曲外板部72を有し、このブラケット湾曲外板部72の前側に、平坦で上下方向に長い取付面73を設け、この取付面73は前記ブラケット湾曲外板部72より左右に幅広で、左右外側に出っ張っており、それらブラケット湾曲外板部72と取付面73の左右外側に側板部74を設け、この側板部74の内面に連結外筒部75を設け、この連結外筒部75を中心として前記ブラケット湾曲外板部72が形成されている。そして、前記取付面73が両面粘着テープ80によりリアウインドウ6に接着される。
【0045】
ブラケット7の取付けにおいては、カバー本体3の連結内筒部42内にナット76(図3)を回り止め状態で配置し、その連結内筒部42に連結外筒部75の内端側を回転可能に外装すると共に、外側から連結外筒部75と連結内筒部42にボルト77を挿通し、このボルト77を前記ナット76に螺合することにより、カバー本体3にブラケット7を取り付けることができる。そして、ボルト77は、取付手段であって、ブラケット7に対するカバー本体3の回転中心軸となる。
【0046】
カバー本体3にブラケット7を取り付ける際、ブラケット7に対してカバー本体3の角度を調整して取り付けることができ、カバー本体3を角度調整可能とするために以下の構成を備える。
【0047】
図2及び図3に示すように、前記ブラケット湾曲外板部72の内面には、その周方向に係止凹部78,78・・・が連続して形成され、この例では、複数の突条部79,79・・・を周方向に間隔を置いて形成することにより、隣り合う突条部79,79とブラケット湾曲外板部72の内面との間に前記係止凹部78が形成されている。
【0048】
また、図13に示すように、前記カバー本体3の湾曲外板部34の外周の左右には、段部81,81により左右方向中央側より径の小さい径小部82,82が形成され、この径小部82に、外側に向かって突出した左右方向の係止凸部たる突条部83を設け、前記ブラケット湾曲外板部72は前記径小部82に外装され、前記突条部83が前記係止凹部78に係止することにより、ブラケット7に対するカバー本体3の角度を設定することができる。尚、図14に示すように、組立状態で、湾曲外板部34,72同士の外周面は略面一となる。
【0049】
前記カバー本体3とブラケット本体71には、カメラ本体2の角度を調整して設定するための印85が設けられている。この例では、図14に示すように、ブラケット湾曲外板部72の外周に、周方向等間隔に複数の印85A,85A・・・を設け、カバー本体3の湾曲外板部34の外周に、前記印85Aに対応して、印85Bを1つ設けており、カメラ本体2へのブラケット7の取付作業時に、印85A,85B同士を合わせることにより、ブラケット7に対してカメラ本体2を所望の角度で取り付けることができる。また、前記印85Bは前記突条部83の位置に対応して設けられている。尚、前記ボルト77を締めた後は、通常の使用方法では、ブラケット7に対するカバー本体3の角度を変えることはできない。また、印85A,85Bは凸部により構成されているが、一方又は両方を凹部により構成しても良いし、印刷などにより構成してもよい。
【0050】
図3に示したように、カメラ本体2には、コネクタ91によりハーネス92が接続され、このハーネス92がカバー本体3を挿通して外部に引き廻されている。前記ハーネス92は車載の電源93に接続される。また、自動車などの車両のフロントガラスの上部に設けられたルームミラーなどには、図15に示すように、液晶などの表示器94が設けられ、前記ハーネス92によりカメラ本体2の画像データが前記表示器94に送られ、その表示器94において、車両後部の画像が表示される。尚、表示器94はルームミラーに設けられたものに限らず、車両前部で運転者が視認可能な位置に設けたものであれば、各種のものを用いることができる。
【0051】
次に、前記カバー本体の組立方法と取付方法について説明する。図1に示すように、車両のリアウインドウ6にカメラカバー1と共にカメラ本体2を取り付ける場合、車種毎に異なるリアウインドウ6の傾斜などの条件により、カバー本体3からの遮光板5の突出長さを調整して取り付けることができる。この場合、車種に合った長さにするため、切除する切除部17の数を変更することにより、遮光板5の長さを1つの切除部17の長さを単位にして調整することができる。
【0052】
遮光板5を所望の長さにするために切除部17を切除する際には、係止部18の前縁部18Mの近傍で、左右両側の連結部53,53をカッターなどの工具を用いて切断することにより、切除部17を切り離す(図8)。また、切除後の遮光板5の後縁部54に対応する係止部18を残して他の係止部18の傾斜部20を切り落とす。この場合、基端部19を切断することが好ましく、係止部18の切断箇所18Kが本体部15の前側の左右縁部より左右方向内側に位置するように切断する。そして、切断して最後部となった後縁部54の中央に凸部57が表れる。尚、図8中、53Kが連結部53の切断箇所である。
【0053】
また、切除後、遮光板5の凸部57の後縁部54とこれに対応する係止部18の前縁部18Mとの間隔H(図9)が、カバー本体3を組み立てた後の前記受け溝部63の後縁部63Kと前記受け溝部66の前縁部66Mの間隔に対応し、この間隔は前記間隔Hと等しいか僅かに広い。尚、遮光板5の後縁部54に対応する係止部18より後側の係止部18は残しておいてもよい。
【0054】
切除部17を切除し、不要な係止部18を切断した後、前カバー部11の後側から孔部27に遮光板5の前側を挿通し、また、左右の係止部18,18を受け溝部66,66に挿入し、係止部18の前縁部18Mを受け溝部66の前縁部66Mに当接する。こうすると、孔部27と左右の受け溝部66,66の3点で、前カバー部11に対して遮光板5が仮固定され、この状態で、カメラ本体2を固定した前カバー部11に、後カバー部12を取付けると、遮光板5の後縁部54が、後カバー部12の内面のリブ部61,62,62に係合し、遮光板5の後縁部54が位置決めされる。
【0055】
カバー本体3を組み立てた後、カバー本体3にブラケット7を取り付け、この際、ブラケット7に対するカバー本体3の角度を取付条件に合った角度となるように組み立てる。尚、両側のブラケット本体71,71を同じ角度に設定する。そして、ブラケット本体71の取付面73に両面粘着テープ80の一面を貼り付け、この両面粘着テープ80の他面をリアウインドウ6の内面に貼り付けてカメラカバー1をリアウインドウ6の内面側に固定する。
【0056】
このようにして取付けたカメラ本体2にあっては、リアウインドウ6の後方を撮像し、レンズ4とリアウインドウ6の内面との間の下方には、遮光板5が配置されているため、リアウインドウ6の内面にその下からの画像が写り込むことがない。
【0057】
このように本実施例では、請求項1に対応して、カメラ本体2を収納するカバー本体3を備え、カバー本体3が、カメラ本体2のレンズ4の側とは反対側でカメラ本体2と対向する後カバー部12と、カメラ本体2のレンズ4側を覆う前カバー部11とを有し、カバー本体3には、カメラ本体2とは別に、カメラ本体2のレンズ4の側に延びる遮光板5が設けられ、遮光板5は、後カバー部12側からカメラ本体2のレンズ4側に延びる本体部15と、本体部15に設けられ前カバー部11に当接する係止部18と、本体部15の後カバー部12側に設けられた切断可能な長さ調整用切断部たる連結部53とを備えるから、連結部53を切断することにより前後方向における遮光板5の長さ調整が可能である。
【0058】
このように本実施例では、請求項2に対応して、本体部15の端部たる後縁部54が後カバー部12のリブ部61,62,62のいずれかに係合するから、簡単な構造で遮光板5の端部を支持できる。
【0059】
このように本実施例では、請求項3及び4に対応して、本体部15が前カバー部11に形成された孔部27を貫通するから、遮光板5の位置決めを容易にしつつ、コンパクトな形状とすることができる。
【0060】
このように本実施例では、請求項5に対応して、カバー本体3の左右に取付け用ブラケット7が取り付けられており、取付け用ブラケット7の内側とカバー本体3の外側の一方である取付け用ブラケット7の内側には、周方向に係止凹部78が連続して形成されており、取付け用ブラケット7の内側とカバー本体3の外側の他方であるカバー本体3の外側には、係合凸部たる突条部83を設け、突条部83が係止凹部78に係止することにより取付け用ブラケット7に対してカバー本体3の角度を調整可能に構成したから、カメラ本体2の角度と遮光板5の長さの双方を調整可能とすることができる。
【0061】
以下、実施例上の効果として、遮光板5の本体部15をレンズ4の前側下方に配置したから、固定対象物たるリアウインドウ6などの内面に反射したリアウインドウ6の下方の画像の写り込みを防止することができる。また、遮光板5の幅方向中央に該遮光板5の幅方向の横開口部52を設け、この横開口部52の左右外側に残った部分の連結部53,53により切断部を構成したから、連結部53,53を切断して切除部17を切除することができる。
【0062】
また、カバー本体3には、カメラ本体2とは別に、カメラ本体2のレンズ4の側に延びる遮光板5が設けられ、遮光板5は、後カバー部12側からカメラ本体2のレンズ4側に延びる本体部15と、本体部15に設けられ前カバー部11に当接する係止部18と、本体部15の後カバー部12側に設けられ、他の部分より左右幅の短い連結部53とを備え、前記連結部53を切断して遮光板5の後側の長さを調整するカメラカバー1の組立方法であるから、遮光板5の長さを簡便に調整することができる。さらに、この取付方法では、遮光板5の長さを調整した後、カバー本体3を組み立て、組み立てたカバー本体3にブラケット7を取り付け、このブラケット7により固定対象物たるリアウインドウ6に角度を調整して取り付けることができる。
【0063】
また、本体部15の後カバー部12側に、脆弱部たる連結部53を切断して切除可能な切除部17を設け、切除部17の前側には、中央に幅方向の横開口部52を設けると共に、横開口部52の幅方向両側に切断可能な本体部15の連結部53,53を設けたから、連結部53,53を切断して前後方向に所定長さを有する切除部17を簡便に切除することができ、前後方向において遮光板5の長さ調整が容易となる。さらに、この取付方法では、連結部53,53の切断を容易にする横開口部52には、その前内縁部52Mに凹部56,56と凸部57が形成されているから、連結部53,53を切断した後、最後部となった凹部56,56と凸部57を左右リブ部62,62と中央リブ部61に係合することができる。
【0064】
また、取付け用ブラケット7の内側には周状に係止凹部78が連続して形成されており、カバー本体3の外側に向かって形成された係止凸部たる突条部83が係止凹部78に係止することにより角度調整が可能である。さらに、遮光板5は幅方向に湾曲状に形成されているから、片持ち状でも強度的に優れたものとなる。また、係止部18は突起状をなすから、工具などを用いて切断し易い。さらに、中央リブ部61の受け溝部63により、後縁部54の上下位置を位置決め状態で規制することができ、また、左右リブ部62,62の挟持部たる中央側内面62N,62Nによって前記凸部57を挟むことにより、遮光板5の後縁部54を左右位置決め状態で規制することができる。尚、前記凸部57を挟んだ状態で、凸部57と内面62Nとの間に隙間があってもよい。また、凸部57の左右縁部57F,57Fは、前側から後側に向かって間隔が狭くなるように形成されており、左右縁部57F,57Fによって案内されるため、左右のリブ部62,62の間に凸部57をスムーズに挿入することができる。
【0065】
また、切除部17を形成するために設けた横開口部52によって、凸部57及び凹部56,56が得られ、切除部を切除後、最後部となった後縁部54を、リブ部61,62,62に係合することができる。
【0066】
さらに、左右で対をなす突起状の係止部18,18が前後に間隔を置いて複数設けられ、この間隔は切除部17,17の間隔に対応するから、遮光板5が所望の長さになるように、切除部17の数を選択して切除し、切除後の後縁部54に対応する係止部18,18を残して、この係止部18の前側の係止部18を切除することにより、最前部の係止部18の前縁部18Mと後縁部54の凸部57の間隔Hを、受け溝部66の前縁部66Mと受け溝部63の後縁部63Kと間隔に対応した寸法にすることができる。
【0067】
また、後カバー部12に設けた受けリブ部65の後縁には、前記係止部18の傾斜部20が係入する受け溝部66が設けられ、この受け溝部66は前側に凹んでおり、前記受け溝部66は、傾斜部20の上下面を挟む横方向の上外縁部66Uと下内縁部66Sを有し、上外縁部66Uと下内縁部66Sの間隔は前側から後側に向かって広くなるように形成されており、前記係止部18が入り易くなっている。さらに、切除部17を切除する前の遮光板5の後縁部54にも、その幅方向中央に前記凸部57が形成されているから、切除部17を切除しなくても、使用することができ、この場合が遮光板5の最長の状態となる。
【0068】
さらに、光の反射を抑制する反射抑制部たる細い突条部59,59・・・と反射抑制部たるシボ加工とにより、遮光板5の上面における光の反射を抑制することができる。さらに、孔部27と左右の受け溝部66,66の3点で前カバー部11に対して遮光板5を仮固定することができから、この後のカバー本体3の組立作業を容易に行うことができる。また、カバー本体3の左右がブラケット本体71,71に覆われているから、カバー本体3を直接固定対象物に固定した場合に比べて、カバー本体3に接触しても、カバー本体3が回転する虞がない。
【0069】
また、係止部18の傾斜部20は、水平に対して30〜60度に傾斜しているから、左右の傾斜部20の先端間の間隔を狭くすることができ、これにより前カバー部11を小型化することができる。さらに、前記孔部27の上縁の左右には、下側に僅かに凸な下向き凸部29A,29Aを設け、また、前記孔部27の下縁の中央には、上側に僅かに凸な上向き凸部29Bを設けたから、凸部29A,29A,29Bの3点で遮光板5の本体部15を安定して支持することができる。また、当接受け部たるリブ部61,62,62は、湾曲外板部34の内面から前側に突設されてものであるから、遮光板5の後縁部54が湾曲外板部34の内面の他の部分に当たることがない。
【実施例2】
【0070】
図16図17は本発明の実施例2を示し、上記実施例1と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。
【0071】
この例では、前記カバー本体3の湾曲外板部34の径小部82,82の外面に、その周方向に前記係止凹部78,78・・・が連続して形成されている。また、前記ブラケット湾曲外板部72の内面には、左右方向の係止凸部たる前記突条部83を設け、前記突条部83が前記係止凹部78に係止することにより、ブラケット7に対するカバー本体3の角度を設定することができる。
【0072】
このように本実施例では、上記実施例1と同様な作用・効果を奏する。
【0073】
また、本実施例では、請求項5に対応して、カバー本体3の左右に取付け用ブラケット7が取り付けられており、取付け用ブラケット7の内側とカバー本体3の外側の一方であるカバー本体3の外側には、周方向に複数の係止凹部78が連続して形成されており、取付け用ブラケット7の内側とカバー本体3の外側の他方である取付け用ブラケット7の内側には、係合凸部たる突条部83を設け、突条部83が係止凹部78に係止することにより取付け用ブラケット7に対してカバー本体3の角度を調整可能に構成したから、カメラ本体2の角度と遮光板5の長さの双方を調整可能とすることができる。
【実施例3】
【0074】
図18は本発明の実施例3を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。
【0075】
この例では、後縁部54と横開口部52と間の部材にクッション材95を巻装し、後縁部54にクッション材95を配置した例を示し、このようにクッション材95を介してリブ部61,62に遮光板5の端部たる後縁部54を当接しており、この場合は、クッション材95が後カバー部12に当接する遮光板5の端部となる。
【0076】
尚、本発明は、本実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、実施例では、遮光板をレンズの下側に配置したが、下側に限定されず、遮光板をレンズの上側,左側,右側などに配置してもよく、例えば、上側に配置した遮光板は、特許文献1の庇部に対応する。また、遮光板をレンズの上側,左側,右側,下側のいずれか複数箇所にそれぞれ設けてもよい。さらに、切除部は、横開口部を設けずに、本体後部の上面又は/及び下面に設けた分離用の溝や切れ目を設けることにより構成するなど適宜選定することができる。また、実施例の連結部に分離用の溝や切れ目を入れたり、遮光板の他の部分より薄く形成したりして切除し易くしてもよい。
【符号の説明】
【0077】
1 カメラカバー
2 カメラ本体
3 カバー本体
4 レンズ
5 遮光板
6 リアウインドウ(固定対象物)
7 取付け用ブラケット
11 前カバー部
12 後カバー部
15 本体部
18 係止部
27 孔部
53 連結部(長さ調整用切断部)
54 後縁部(端部)
78 係止凹部
83 突条部(係止凸部)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18