特許第6776540号(P6776540)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

▶ 中国電力株式会社の特許一覧
<>
  • 特許6776540-足場装置 図000002
  • 特許6776540-足場装置 図000003
  • 特許6776540-足場装置 図000004
  • 特許6776540-足場装置 図000005
  • 特許6776540-足場装置 図000006
  • 特許6776540-足場装置 図000007
  • 特許6776540-足場装置 図000008
  • 特許6776540-足場装置 図000009
  • 特許6776540-足場装置 図000010
  • 特許6776540-足場装置 図000011
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6776540
(24)【登録日】2020年10月12日
(45)【発行日】2020年10月28日
(54)【発明の名称】足場装置
(51)【国際特許分類】
   E01C 9/08 20060101AFI20201019BHJP
【FI】
   E01C9/08 Z
【請求項の数】5
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2016-8646(P2016-8646)
(22)【出願日】2016年1月20日
(65)【公開番号】特開2017-128914(P2017-128914A)
(43)【公開日】2017年7月27日
【審査請求日】2018年12月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】000211307
【氏名又は名称】中国電力株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000176
【氏名又は名称】一色国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】松尾 暢
(72)【発明者】
【氏名】及川 隆仁
(72)【発明者】
【氏名】中本 健二
(72)【発明者】
【氏名】井上 智子
(72)【発明者】
【氏名】仁科 晴貴
【審査官】 荒井 良子
(56)【参考文献】
【文献】 特開平08−209611(JP,A)
【文献】 特開平10−238104(JP,A)
【文献】 特開平01−287302(JP,A)
【文献】 特開2010−055040(JP,A)
【文献】 実開平06−027905(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0328623(US,A1)
【文献】 特開平08−144214(JP,A)
【文献】 特開2012−182895(JP,A)
【文献】 実公昭43−028276(JP,Y1)
【文献】 特開2012−082622(JP,A)
【文献】 実開昭58−169205(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E01C 1/00−17/00
E01D 1/00−24/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
湿地や軟弱地盤上における各種の作業に足場として用いられる足場装置であって、
複数の足場板を互いに平行に並べてなる足場板群と、該足場板群の下面側に隣接する前記足場板を連結する連結部材とからなる足場本体と、
前記足場板群の上面側に設けられ、前記足場板群を補剛して前記複数の足場板間を所定の間隔に保つ補剛手段と、
を備え
前記補剛手段は、前記足場板群の上面側に全長に亘って設けられる、取り外し可能な、中空又は中実の板状部材である補剛材と、該補剛材を前記足場板群の上面側に取り付ける取付手段とから構成されていることを特徴とする足場装置。
【請求項2】
湿地や軟弱地盤上における各種の作業に足場として用いられる足場装置であって、
複数の足場板を互いに平行に並べてなる足場板群と、該足場板群の下面側に隣接する前記足場板を連結する連結部材とからなる足場本体と、
前記足場板群の上面側に設けられ、前記足場板群を補剛して前記複数の足場板間を所定の間隔に保つ補剛手段と、
を備え、
前記補剛手段は、前記足場板群の上面側に全長に亘って設けられる、取り外し可能な補剛材と、該補剛材を前記足場板群の上面側に取り付ける取付手段とから構成され、
前記取付手段は、前記補剛材の下面側に設けられる接着部材と、該接着部材と相互に接着可能な前記足場板群の各足場板の上面側に設けられる接着部材とからなることを特徴とする足場装置。
【請求項3】
前記取付手段は、前記補剛材を前記足場板群の足場板に取り付ける締結部材であることを特徴とする請求項に記載の足場装置。
【請求項4】
前記取付手段は、前記足場板群の両端及び中央部の足場板に一体に取り付けられる前記補剛材を挿通させる取付金具であることを特徴とする請求項に記載の足場装置。
【請求項5】
複数の前記足場本体を一連に並べて、隣接する前記足場本体の足場板間を連結金具により連結したことを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の足場装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、足場装置に関し、特に、干潟等の砂泥地等の湿地や軟弱地盤における作業の足場として適用される足場装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、干潟等の砂泥地等の湿地における自然環境調査等の作業を行う場合、金属製、合成樹脂製又は木製の足場板を足場として陸側から湿地の作業地点まで延出するように敷設し、この足場板で作業者からの荷重を支持することにより、作業者が湿地の砂泥等に足を取られることなく、安定した状態で自然環境調査等の作業を行えるようにしている。
【0003】
このような足場板には、作業者からの荷重によって変形したりすることがない剛性を有し、かつ、作業者からの荷重によって湿地内に沈下することがない面積を有するものが用いられている。
【0004】
このため、足場板の全体の大きさが大きく、重量が重くなるため、足場板を現場に搬入して湿地に敷設する作業、作業終了後に足場板を湿地から撤去する作業に多大な労力と時間を要することになる。
【0005】
また、足場板を湿地から撤去する際に、湿地の粘性のある砂泥等に足場板の下面が強く密着して剥がれにくくなり、足場板を湿地の砂泥等から引き剥がすのに余分な労力を要することがある。
【0006】
特許文献1には、複数の合成樹脂製の矩形板状のブロックを縦横に連結して敷板を構成し、この敷板を対象の湿地や軟弱地盤上に敷設することにより、人や車両の通行を可能にした技術が記載されている。
【0007】
このような敷板を干潟等の湿地に適用して、足場として陸側から湿地の作業地点まで延出するように敷設することにより、敷板によって作業者からの荷重を支持することができ、作業地点における自然環境調査等の作業を安定した状態で行うことができる。
【0008】
特許文献1に記載の敷板を構成する合成樹脂製のブロックは、十分な剛性、面積を有しているので、作業者からの荷重によって変形するようなことはなく、また、作業者からの荷重によって湿地内に沈下することもない。また、合成樹脂製のブロックは軽量であるため、湿地へ搬入して敷設する作業、湿地から撤去する作業を容易に行うことができる。
【0009】
しかし、ブロックの連結部の構造が複雑であるため、製造に手間がかかり、製品としてのコストが高くなる。また、複数のブロックを縦横に連結して敷板を構成するようになっているため、複数のブロックの連結作業に時間と労力を要する。また、ブロックの下面が湿地の粘性のある砂泥等に密着して剥がれにくくなり、ブロックを砂泥等から引き剥がすのに余分な労力を要することがある。さらに、矩形板状のブロックをそのままの状態で倉庫等に保管したり、車両で運搬することになるため、ブロックの保管、運搬に大きなスペースを要することになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開平9−296408号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、干潟等の砂泥地等の湿地や軟弱地盤に適用した場合に、湿地や軟弱地盤上へ搬入して敷設する作業、湿地や軟弱地盤上から撤去する作業を容易に短時間で行うことができるとともに、構造が簡単で製造コストを安く抑えることができ、さらに保管、運搬に要するスペースを削減することができる足場装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記のような課題を解決するために、本発明は、以下のような手段を採用している。
すなわち、本発明は、湿地や軟弱地盤上における各種の作業に足場として用いられる足場装置であって、複数の足場板を互いに平行に並べてなる足場板群と、該足場板群の下面側に隣接する前記足場板を連結する連結部材とからなる足場本体と、前記足場板群の上面側に設けられ、前記足場板群を補剛して前記複数の足場板間を所定の間隔に保つ補剛手段と、を備え、前記補剛手段は、前記足場板群の上面側に全長に亘って設けられる、取り外し可能な、中空又は中実の板状部材である補剛材と、補剛材を前記足場板群の上面側に取り付ける取付手段とから構成されていることを特徴とする。
【0013】
本発明の足場装置によれば、足場本体を、例えば、足場板群を内側にした状態で螺旋筒状に丸めた状態とすることにより、倉庫等の保管時や運搬時に省スペース化を図ることができる。また、螺旋筒状に丸めた状態で足場本体を現場に搬入し、現場において足場本体を螺旋筒状に丸めた状態から展開させることにより、湿地や軟弱地盤上に敷設することができる。また、足場本体を展開させた状態から螺旋筒状に丸めることにより、湿地や軟弱地盤上から撤去することができる。従って、現場への搬入、敷設、現場からの撤去に要する労力と時間を大幅に削減することができる。また、足場本体は、複数の足場板からなる足場板群を備え、この足場板群で作業者からの荷重を支持することになるので、作業者からの荷重を複数の足場板に分散させることができる。従って、足場板群の各足場板が湿地や軟弱地盤の砂泥等に密着して剥がれにくくなるようなことはなく、撤去の際に足場板群の各足場板を湿地や軟弱地盤の砂泥等から容易に引き上げて撤去することができる。
【0015】
本発明の足場装置によれば、補剛手段によって複数の足場板からなる足場板群を補剛することができるので、作業者からの荷重によって足場板群が変形したり、足場板群の隣接足場板間の間隔が変化したりするようなことはなく、作業者を安定した状態で支持し続けることができる。
【0017】
本発明の足場装置によれば、補剛手段の補剛材は、足場板群の上面側に取り外し可能に取り付けられることになるので、対象の湿地や軟弱地盤への敷設時のみに補剛材を取り付ければよいので、倉庫等への保管時や運搬時の省スペース化を維持することができる。
【0018】
また、本発明湿地や軟弱地盤上における各種の作業に足場として用いられる足場装置であって、複数の足場板を互いに平行に並べてなる足場板群と、該足場板群の下面側に隣接する前記足場板を連結する連結部材とからなる足場本体と、前記足場板群の上面側に設けられ、前記足場板群を補剛して複数の足場板間を所定の間隔に保つ補剛手段と、を備え、前記補剛手段は、前記足場板群の上面側に全長に亘って設けられる、取り外し可能な補剛材と、補剛材を前記足場板群の上面側に取り付ける取付手段とから構成され、前記取付手段は、前記補剛材の下面側に設けられる接着部材と、該接着部材と相互に接着可能な前記足場板群の各足場板の上面側に設けられる接着部材とからなることを特徴とする
【0019】
本発明の足場装置によれば、補剛材を足場板群の上面側へ取り付け、上面側から取り外す作業を容易に短時間で行うことができる。
【0020】
また、本発明において、前記取付手段は、前記補剛材を前記足場板群の足場板に取り付ける締結部材であることとしてもよい。
【0021】
また、本発明において、前記取付手段は、前記足場板群の両端及び中央部の足場板に一体に取り付けられる前記補剛材を挿通させる取付金具であることとしてもよい。
【0022】
また、本発明において、複数の前記足場本体を一連に並べて、隣接する前記足場本体の足場板間を連結金具により連結したこととしてもよい。
【0023】
本発明の足場装置によれば、現場の湿地や軟弱地盤上における作業地点の位置に応じて、一つ又は二つ以上の足場本体を一連に並べて連結金具により連結して敷設することにより、作業地点の異なる各種の現場に適用することができる。
【発明の効果】
【0024】
以上、説明したように、本発明の足場装置によれば、干潟等の砂泥地等の湿地や軟弱地盤へ搬入して敷設する作業、湿地や軟弱地盤上から撤去する作業を容易に短時間で行うことができる。また、構造が簡単であるので、製造に要する手間を削減でき、製造コストを削減できる。さらに、螺旋筒状に丸めた状態で保管や運搬できるので、保管や運搬に要するスペースを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明による足場装置の一実施の形態を示した平面図であって、足場本体を展開した状態を示した説明図である。
図2図1のA矢視図である。
図3】足場装置の全体を示した平面図である。
図4図3のB矢視図である。
図5】補剛材を足場板群に取り付ける取付手段の一例を示した説明図である。
図6】補剛材を足場板群に取り付ける取付手段の他例を示した説明図である。
図7】補剛材を足場板群に取り付ける取付手段の他例を示した説明図である。
図8】足場本体を螺旋筒状に丸めた状態を示した説明図である。
図9】足場本体同士を一連に連結する連結金具を示した説明図である。
図10】足場本体の撤去の状態を示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1図4には、本発明の足場装置の一実施の形態が示されている。
本実施の形態の足場装置1は、干潟等の砂泥地等の湿地における自然環境調査等の作業の足場として適用可能なものであって、作業者が湿地の粘性のある砂泥等で足を取られることなく、自然環境調査等の作業を安定して行うことができるように構成したものである。
【0027】
足場装置1は、図1図4に示すように、所定の間隔をおいて互いに平行をなすように設けられる複数の足場板4からなる足場板群3と、足場板群3の下面側に一体に設けられる連結部材5とからなる足場本体2と、足場板群3の上面側に取り外し可能に取り付けられる補剛手段6とから構成されている。
【0028】
足場板4は、軽量鋼材(軽量形鋼、角形パイプ、フラットバー等)、アルミ材(アルミ形材、アルミ角パイプ、アルミフラットバー等)、合成樹脂材等を材料して形成される中実又は中空の長方形板状をなすものであって、作業者からの荷重(100kg/m2程度の載荷重)によって変形しない剛性を有するように、全長、全幅、厚さが設定されている。
【0029】
足場板4は、例えば、角形パイプを用いた場合には中空の長方形板状に形成され、フラットバーを用いた場合には中実の長方形板状に形成される。
【0030】
足場板群3の両端の足場板4、4の中央部には、ロープ13を取り付けるための一対のロープ取付用孔4a、4bが貫通した状態で設けられ、足場装置1を湿地からの撤去する際に、これらのロープ取付用孔4a、4bにロープ13を取り付けるようになっている。
【0031】
連結部材5は、合成樹脂、合成ゴム等の可撓性を有する材料から形成される長方形状のシート状をなすものであって、足場板群3の外形寸法と同一となるように、全幅、全長が設定されている。
【0032】
連結部材5は、足場板群3の各足場板4の下面に対応する部分の全体が接着剤、熱融着等の接合手段により各足場板4側に一体に接合され、これにより、足場板群3の複数の足場板4が所定の間隔を保った状態で連結部材5と一体化されている。
【0033】
足場板群3の下面側に連結部材5を一体に設けることにより、図8に示すように、足場本体2の全体を足場板群3が内側に位置するように螺旋筒状に丸めることができるとともに、螺旋筒状に丸めた状態の足場本体2を長方形状に展開させることができる。
【0034】
なお、連結部材5として帯状のものを用い、この帯状の連結部材5を足場板群3の下面側の複数箇所(例えば、両端部及び中央部の3箇所)に足場板群3の全長に亘るように一体に設けるように構成してもよい。
【0035】
補剛手段6は、螺旋筒状に丸めた状態から長方形状に展開させた足場本体2の足場板群3を補剛するためのものであって、図3及び図4に示すように、足場板群3の両端部と中央部の3箇所に足場板群3の全長に亘るように設けられる補剛材7と、補剛材7を足場板群3に取り付ける取付手段8とから構成されている。
【0036】
補剛材7は、足場板群3の各足場板4と同様に、軽量鋼材(軽量形鋼、角形パイプ、フラットバー等)、アルミ材(アルミ形材、アルミ角パイプ、アルミフラットバー等)、合成樹脂材等を材料して形成される中空又は中実の長方形板状をなすものであって、取付手段8を介して足場板群3の上面側に取り外し可能に取り付けられる。
【0037】
取付手段8は、補剛材7を足場板群3の上面側に取り外し可能に取り付けることができるものであれば特に制限はなく、例えば、図5〜7に示すような構成のものが取付手段8として用いられる。
【0038】
図5に示す取付手段8は、粘着テープ等の接着部材9であって、補剛材7の下面側と、補剛材7の下面に対応する各足場板4の上面側にそれぞれ接着部材9を設け、補剛材7の下面側の接着部材9と各足場板4の上面側の接着部材9とを相互に接着させることにより、足場板群3の上面側に補剛材7を取り外し可能に取り付けるように構成したものである。
【0039】
なお、接着部材9として面ファスナーを用い、面ファスナーのフック又はループを補剛材7の下面側に設け、各足場板4の上面側にループ又はフックを設け、補剛材7の下面側のフック又はループと各足場板4の上面側のループ又はフックとを相互に噛合させることにより、足場板群3の上面側に補剛材7を取り外し可能に取り付けるように構成してもよい。
【0040】
図6に示す取付手段8は、ねじ等の締結部材10であって、補剛材7の両端及び中央部に設けた挿通用孔内に締結部材10を挿通させ、この締結部材10を足場板4側に設けたねじ孔に螺合させて締め付けることにより、補剛材7を足場板群3の上面側に取り外し可能に取り付けるように構成したものである。
【0041】
図7に示す取付手段8は、内側に補剛材7を挿通可能な孔を有する角環状の取付金具11であって、この取付金具11を足場板群3の両端及び中央部の足場板4の上面側に一体に取り付け、これらの取付金具11間に補剛材7を挿通させることにより、補剛材7を足場板群3の上面側に取り外し可能に取り付けるように構成したものである。
【0042】
そして、上記のような構成の足場装置1を用いて、干潟等の砂泥地等の湿地において自然環境調査等の作業を行うには、まず、図8に示すように、足場本体2を螺旋筒状に丸めた状態で現場に搬入し、現場において、図1及び図2に示すように、陸側から湿地15の作業地点に向けて螺旋筒状の足場本体2を長方形状に展開させて敷設する。
【0043】
次に、図3及び図4に示すように、足場本体2の足場板群3の上面側の両端部と中央部の3箇所に足場本体2の長手方向に沿うように補剛材7を配置し、各補剛材7を取付手段8(例えば、図5の接着部材9)を介して足場板群3の上面側に取り付け、足場板群3と各補剛材7とを一体化して、陸側から湿地15の作業地点まで延出するように足場装置1を敷設する。
【0044】
なお、一つの足場本体2では全長が足りず、陸側から湿地15の作業地点まで届かない場合には、図9に示すように、2つ以上の足場本体2を一連に敷設して、隣接する足場本体2の足場板4、4間をクランプ等の連結金具12により一連に連結すればよい。
【0045】
そして、作業者が足場装置1を介して陸側から湿地15の作業地点まで移動することにより、湿地15の作業地点において自然環境調査等の作業を行うことができる。
【0046】
この場合、足場本体2の足場板群3の各足場板4は十分な剛性を有しており、また、複数の足場板4からなる足場板群3は補剛材7によって補剛されているので、作業者からの荷重によって各足場板4が変形して湿地15内に沈下するようなことはなく、また、足場板群3の隣接する足場板4、4間の間隔が変化するようなことはなく、作業者を安定した状態で支持し続けることができる。
【0047】
そして、作業地点において自然環境調査等の作業が終了した後に、足場本体2の上面側から補剛材7を取り外し、図10に示すように、足場本体2の先端側(作業地点側)の足場板4のロープ挿通用孔4a、4bにロープ13を取り付け、ロープ13を陸側に引っ張ることにより、作業地点側の足場板4から順次湿地15から引き上げ、足場本体2の全体を湿地15から引き上げて陸側に撤去する。
【0048】
なお、複数の足場本体2を一連に連結して足場装置1を構成した場合には、作業地点側の足場本体2を撤去した後に、連結金具12を取り外して陸側の次の足場本体2を順次撤去していけばよい。
【0049】
上記のように構成した本実施の形態の足場装置1にあっては、複数の足場板4を所定の間隔ごとに互いに平行をなすように設けた足場板群3と、足場板群3の下面側に一体に設けた可撓性を有するシート状の連結部材5とによって足場本体2を構成したことにより、足場本体2を、足場板群3を内側にした状態で螺旋筒状に丸めることができるとともに、螺旋筒状に丸めた状態から長方形状に展開させることができる。
【0050】
従って、倉庫等への保管時や運搬時には、足場本体2を螺旋筒状に丸めた状態とすることにより、省スペース化を図ることができる。
【0051】
また、対象の湿地15に足場装置1を敷設する場合に、足場本体2を螺旋筒状に丸めた状態で現場に搬入して、陸側から湿地15の作業地点に向けて螺旋筒状に丸めた状態の足場本体2を長方形状に展開させるとともに、足場本体2の足場板群3の上面側に補剛材7を取付手段8を介して取り付けることにより、陸側から湿地15の作業地点まで延出するように足場装置1を敷設することができる。
【0052】
従って、足場装置1の対象の湿地15への敷設に要する労力と時間を大幅に削減することができる。
【0053】
また、足場装置1を対象の湿地15から撤去する場合には、足場板群3の上面側から補剛材7を取り外し、足場板群3の先端の足場板4にロープ取付用孔4a、4bを利用してロープ13を取り付け、ロープ13を陸側に引っ張ることにより、足場板群3の複数の足場板4を作業地点側から順次湿地15から引き上げて陸側に撤去することができる。
【0054】
従って、足場装置1の湿地15からの撤去に要する労力と時間を大幅に削減することができる。
【0055】
また、複数の足場板4を所定の間隔をおいて互いに平行をなすように設けて足場板群3を構成し、この複数の足場板4からなる足場板群3によって作業者からの荷重を受けるようになっているので、作業者からの荷重を各足場板4に分散させることができる。
【0056】
従って、足場板群3の各足場板4が湿地15の砂泥等に強く密着して剥がれにくくなるようなことはなく、足場板群3の各足場板4を湿地15の砂泥等から容易に引き上げて陸側に撤去することができる。
【0057】
また、複数の足場板4からなる足場板群3と、足場板群3の下面側に一体に設けられる連結部材5とからなる足場本体2と、足場本体2の足場板群3の上面側に取り外し可能に取り付けられる補剛材7とからなる簡単な構造のものであるので、製造コストを削減させることができ、製品としてのコストを削減させることができる。
【0058】
なお、上記の説明においては、足場板群3の各足場板4を中空又は中実の長方形板状としたが、各足場板4に上面間を貫通する空気抜き孔を設けて、各足場板4の下面側が湿地の砂泥等に密着するのを更に効果的に防止するように構成してもよい。
【0059】
なお、上記の説明においては、本発明による足場装置1を干潟等の湿地15における作業に適用したが、軟弱地盤上で行う作業に本発明による足場装置1を適用してもよい。
【符号の説明】
【0060】
1 足場装置
2 足場本体
3 足場板群
4 足場板
4a、4b ロープ取付用孔
5 連結部材
6 補剛手段
7 補剛材
8 取付手段
9 接着部材
10 締結部材
11 取付金具
12 連結金具
13 ロープ
15 湿地
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10