特許第6777057号(P6777057)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6777057
(24)【登録日】2020年10月12日
(45)【発行日】2020年10月28日
(54)【発明の名称】タッチパネル
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/041 20060101AFI20201019BHJP
   G06F 3/044 20060101ALI20201019BHJP
【FI】
   G06F3/041 470
   G06F3/041 522
   G06F3/044 124
   G06F3/044 128
   G06F3/041 450
【請求項の数】2
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-215211(P2017-215211)
(22)【出願日】2017年11月8日
(65)【公開番号】特開2019-87060(P2019-87060A)
(43)【公開日】2019年6月6日
【審査請求日】2019年9月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】000102500
【氏名又は名称】SMK株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100082762
【弁理士】
【氏名又は名称】杉浦 正知
(74)【代理人】
【識別番号】100123973
【弁理士】
【氏名又は名称】杉浦 拓真
(72)【発明者】
【氏名】井上 雄介
(72)【発明者】
【氏名】中瀬 崇行
(72)【発明者】
【氏名】植村 幸一
【審査官】 木村 慎太郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−161397(JP,A)
【文献】 特開2017−068556(JP,A)
【文献】 特開2017−041150(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/041
G06F 3/044
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基材と、
前記基材に設けられたセンサ部と、
前記センサ部に接続される配線部と、
前記基材に、前記センサ部及び前記配線部を囲むように連続的に設けられ、その一部が切断部により切断されているシールド部と
を有するタッチパネルであって、
前記タッチパネルは静電容量式タッチパネルであり、
前記センサ部は、第1の方向に整列して設けられる第1の電極パターンと、前記第1の方向と略直交する第2の方向に整列して設けられる第2の電極パターンと、を有し、
前記配線部は、前記第1の電極パターンに接続される第1の配線パターンと、前記第2の電極パターンに接続される第2の配線パターンと、を有し、
前記第1の配線パターンの端部及び前記第2の配線パターンの端部の延在方向に位置する前記基材の外縁との間に設けられている前記シールド部の所定箇所に、前記切断部が形成されており、
前記切断部の幅が、前記第1の配線パターンの端部及び前記第2の配線パターンの端部が集まる圧着部の幅よりも十分に小さい、
タッチパネル。
【請求項2】
記第1の配線パターン及び前記第2の配線パターンの間にはグランドラインが設けられ、
当該グランドラインの端部の延在方向に設けられている前記シールド部の所定箇所に、前記切断部が形成されている
請求項に記載のタッチパネル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチパネルに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、モバイル機器や携帯電話機器、カーナビゲーション装置などが備える液晶表示素子等の表示素子上に、操作入力を検出するためのタッチパネル(タッチスクリーンなどとも称される)が広く普及している。タッチパネルの一つの方式として、静電容量式のタッチパネルが知られている。かかる静電容量式タッチパネルは、一般に、絶縁性の基材に設けられたセンサ部としての導電膜と、導電膜から引き回された配線部とを有しており、操作者の指先やペン等の操作体とセンサ部との間の静電容量の変化を検出することで位置検出を行う。センサ部からの出力信号は、配線部及び配線部に接続されるFPC(Flexible Printed Circuits)を介して制御IC(Integrated Circuit)に伝送される。
【0003】
ところで、タッチパネルを使用する際には、接触する指やペン等は静電気を帯電していることが多い。このため、指やペン等がタッチパネル表面に接触した際に、帯電した静電気が基材内側の配線部に侵入すると、配線部を構成する配線間でショートが発生したり、制御ICに静電気が伝わり制御ICにダメージを負わせる可能性がある。その結果、位置検出精度の悪化や誤動作、あるいは、タッチパネルとしての機能が損なわれるような破壊を誘発する虞がある。このため、静電気の侵入を防止するために、基材の外周にグランドラインを配置するタッチパネルが提案されている(例えば、下記特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3188264号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載のタッチパネルでは、外周に設けられたグランドラインがループアンテナとして機能し、かえって外来する電気的ノイズの影響を受けてしまうという問題があった。
【0006】
従って、本発明は、静電気の侵入を防ぐことと、耐外来ノイズ性能を向上させることとを両立したタッチパネルを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、
基材と、
前記基材に設けられたセンサ部と、
前記センサ部に接続される配線部と、
前記基材に、前記センサ部及び前記配線部を囲むように連続的に設けられ、その一部が切断部により切断されているシールド部と
を有するタッチパネルであって、
前記タッチパネルは静電容量式タッチパネルであり、
前記センサ部は、第1の方向に整列して設けられる第1の電極パターンと、前記第1の方向と略直交する第2の方向に整列して設けられる第2の電極パターンと、を有し、
前記配線部は、前記第1の電極パターンに接続される第1の配線パターンと、前記第2の電極パターンに接続される第2の配線パターンと、を有し、
前記第1の配線パターンの端部及び前記第2の配線パターンの端部の延在方向に位置する前記基材の外縁との間に設けられている前記シールド部の所定箇所に、前記切断部が形成されており、
前記切断部の幅が、前記第1の配線パターンの端部及び前記第2の配線パターンの端部が集まる圧着部の幅よりも十分に小さい、
タッチパネルである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、タッチパネルの基材内側への静電気の侵入を極力、防止することができ、かつ、タッチパネルの耐外来ノイズ性能を向上させることができる。なお、本明細書において例示された効果により本発明の内容が限定して解釈されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、一般的な静電容量式タッチパネルの平面図である。
図2図2は、図1の一部拡大平面図である。
図3図3は、図1の一部拡大平面図である。
図4図4は、本発明の第1の実施形態に係るタッチパネルの平面図である。
図5図5は、図4の一部拡大平面図である。
図6図6は、図4の一部拡大平面図である。
図7図7は、本発明の第2の実施形態に係るタッチパネルの平面図である。
図8図8は、図7の一部拡大平面図である。
図9図9は、本発明の変形例に係るタッチパネルの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態等について図面を参照しながら説明する。説明は以下の順序で行う。
<一般的な静電容量式タッチパネルについて>
<1.第1の実施形態>
<2.第2の実施形態>
<3.変形例>
但し、以下に示す実施形態等は、本発明の技術思想を具体化するための構成を例示するものであって、本発明は例示された構成に限定されるものではない。なお、特許請求の範囲に示される部材を、実施形態の部材に特定するものではない。特に、実施形態に記載されている構成部材の寸法、材質、形状、その相対的配置、上下左右等の方向の記載等は特に限定する旨の記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがあり、また、図示が煩雑となることを防止するために、参照符号の一部のみを図示する場合もある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、重複する説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。
なお、以下の説明において、X軸、Y軸、Z軸は、3軸直交座標系を示しており、X軸の正方向を上方向、X軸の負方向を下方向、Y軸の正方向を右方向、Y軸の負方向を左方向、Z軸の正方向を手前方向、Z軸の負方向を奥行き方向とする。
【0011】
<一般的な静電容量式タッチパネルについて>
本発明の理解を容易とするために、図1図3を参照して、一般的な静電容量式タッチパネル(タッチパネル1)について説明する。図1はタッチパネル1の平面図であり、図2図1における参照符号AAを付した箇所を拡大して示した図であり、図3図1における参照符号BBを付した箇所を拡大して示した図である。
【0012】
タッチパネル1は、ガラス等の基材2と、センサ部3と、配線部4とを有している。基材2にセンサ部3が設けられ、センサ部3に配線部4が接続されている。配線部4を構成する各配線が引き回れ、各配線の端部が集まる箇所として圧着部6が形成されている。圧着部6に対してFPCが熱圧着等により接続される。
【0013】
センサ部3及び配線部4を囲むように、グランドライン5が基材2の外周縁に沿って設けられ、グランドライン5により静電気の侵入が防止される。しかしながら一般的なタッチパネル1では、図3に示すように、圧着部6の外側(図3では下側)にはグランドライン5が設けられていないため、ここから静電気が侵入してしまう虞があった。これを防止するために、グランドライン5を1周にわたって設けることも考えられる。しかしながら、グランドライン5を1周にわたって設けるとグランドライン5がループアンテナとして動作して外来する電気的ノイズを受信してしまう虞がある。以上の点に鑑みてなされた本発明の実施形態について、更に説明する。
【0014】
<1.第1の実施形態>
次に、図4図6を参照して、第1の実施形態に係るタッチパネル(タッチパネル10)について説明する。図4はタッチパネル10の平面図であり、図5図4における参照符号CCを付した箇所を拡大して示した図であり、図6図4における参照符号DDを付した箇所を拡大して示した図である。
【0015】
タッチパネル10は、携帯情報端末装置、携帯電話機、カーナビゲーション装置等種々の電子機器の入力装置として用いられる。また、実施形態ではタッチパネル10として、絶縁基板上の入力操作領域に沿って多数の電極を配設し、指等の入力操作体が接近して検出電極間の静電容量が変化した電極を検出し、当該電極の位置から入力操作位置を検出する、所謂、静電容量式のタッチパネルを例にして説明する。
【0016】
タッチパネル10は、基材20と、センサ部30と、センサ部30に対して接続される配線部40と、シールド部としてのグランドライン50とを有している。
【0017】
基材20は、ガラスやフィルム等の絶縁性のものである。基材20は矩形状を有しており、外縁として辺部20a、辺部20aに対向する辺部20b、辺部20a及び辺部20bを連結する辺部20c及び辺部20cに対向する辺部20dを有している。なお、基材20は、矩形状に限定されるものではなく、他の多角形状、円形状、楕円形状等であっても良い。
【0018】
基材20にセンサ部30が設けられている。本実施形態では、1枚の基材20の一方の面上に、ITO(Indium Tin Oxide)膜等からなる透明電極パターン30a(第1の電極パターン)がX軸方向に整列して設けられ、また、透明電極パターン30b(第2の電極パターン)がX軸方向と略直交するY軸方向に整列して設けられている。透明電極パターン30bを構成する各電極は、図示しない公知のブリッジ構造によって接続されている。透明電極パターン30aと透明電極パターン30bとは、例えば、フォトリソグラフィ法やレーザーエッチング法により形成される。このような態様以外に、例えば、2枚の基材のうちの一方の基材に、透明電極パターン30aがX軸方向に整列して設けられ、また、2枚の基材のうちの他方の基材に、透明電極パターン30bがX軸方向と略直交するY軸方向に整列して設けられ、これら2枚の基材20をZ軸方向に対して対向するように配置して、光学粘着シート(OCA(Optical Clear Adhesive))等によって貼り合わせた、貼り合わせ構造であっても良い。
【0019】
透明電極パターン30aを構成する各電極のうち、周縁部に位置する電極には、ITO膜等で形成された透明なパターンからなる配線が接続されている。例えば、透明電極パターン30aを構成する各電極の下側に配線が接続され、それらの配線が基材20の下側に向かって引き回されている。本実施形態では、透明電極パターン30aを構成する各電極に接続される配線により配線パターン40a(第1の配線パターン)が構成されている。なお、配線パターン40aは、銀や銅等を用いて印刷法やレーザーエッチング法によって形成されたパターンからなる配線であっても良い。
【0020】
透明電極パターン30bを構成する各電極のうち、周縁部に位置する電極には、ITO膜等で形成された透明なパターンからなる配線が接続されている。例えば、透明電極パターン30bを構成する各電極の左右両側に配線が接続され、それらの配線が基材20の下側に向かって引き回されている。本実施形態では、透明電極パターン30bを構成する各電極に接続される配線により配線パターン40b(第2の配線パターン)が構成されている。本実施形態では、配線パターン40a、40bによって配線部40が構成されている。なお、配線パターン40bは、銀や銅等を用いて印刷法やレーザーエッチング法によって形成されたパターンからなる配線であっても良い。
【0021】
また、配線パターン40a及び配線パターン40b間でのノイズの伝搬を防ぐために、配線パターン40a、40b間には、グランドライン41a、41bが設けられている。グランドライン41a、41bも配線部40と同様に、グランドライン50により区画される領域の内側に設けられている、グランドライン41a、41bは、ITO膜等で形成されたパターンからなり、グランド又は所定の接地電位に接続されている。配線パターン40a、40b、及び、グランドライン41a、41bは、例えば、フォトリソグラフィ法やレーザーエッチング法により形成される。配線パターン40a、40bの端部、及び、グランドライン41a、41bの端部が集まる箇所が圧着部60とされる。この圧着部60に対してFPCが熱圧着等により接続される。FPCを介してタッチパネル10の出力信号が取り出され、取り出された信号が制御IC等に供給される。なお、グランドライン41a、41bは、銀や銅等を用いて印刷法やレーザーエッチング法によって形成されたパターンからなる配線であっても良い。
【0022】
グランドライン50は、センサ部30及び配線部40を囲むように、基材20の外縁付近に連続的に設けられている。グランドライン50は、銀や銅等のパターンからなり、グランド又は所定の接地電位に接続されている。グランドライン50は、ループアンテナとして動作して外来する電気的ノイズを受信してしまうことを防止するため、その一部が切断部51により切断されている。切断部51の幅(Y軸方向の長さ)は僅かで良く、一例として0.1〜0.5mm(ミリメートル)程度に設定される。なお、基材20が2個の基材を有する場合には、切断部51を有するグランドライン50がそれぞれの基材に設けられる。
【0023】
本実施形態では、切断部51は、配線部40の端部と当該端部の延在方向に位置する基材20の外縁(本例では辺部20a)との間に設けられているグランドライン50の所定箇所に形成されている(図6参照)。ここで、配線部40の端部の延在方向とは、配線部40の端部を仮想的に延ばした場合の方向を意味する。
【0024】
本実施形態に係るタッチパネル10によれば、センサ部30及び配線部40(その端部が集まる圧着部60も含む)をグランドライン50で囲むことにより、圧着部60の付近やその他の箇所からセンサ部30や配線部40側に静電気が侵入することを防止することができる。従って、タッチパネル10の耐静電気性能を向上させることができ、静電気に起因する接触位置の誤検出等やタッチパネル10の誤動作や破壊を防止することができる。また、グランドライン50に切断部51を設け、グランドライン50を断線させることにより、グランドライン50がループアンテナとして動作して外来する電気的ノイズを受信してしまうことを防止することができる。
【0025】
<2.第2の実施形態>
次に、第2の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態で説明した事項は、特に断らない限り第2の実施形態にも適用することができる。
【0026】
図7は、第2の実施形態に係るタッチパネル(タッチパネル10a)を示す平面図であり、図8は、図7における参照符号EEを付した箇所を拡大した図である。タッチパネル10aは、切断部51が形成される位置が第1の実施形態に係るタッチパネル10と異なっている。
【0027】
切断部51は、配線部40の端部と当該端部の延在方向に位置する基材20の外縁(本例では辺部20a)との間に設けられているグランドライン50に形成されている。更に、切断部51は、当該グランドライン50のうちのグランドライン41bの延在方向に位置する箇所に形成されている(図8参照)。ここで、グランドライン41bの端部の延在方向とは、グランドライン41bの端部を仮想的に延ばした場合の方向を意味する。なお、切断部51は、グランドライン41bの延在方向に形成されていれば良く、切断部51の幅(Y軸方向の長さ)とグランドライン41bのパターンの幅(Y軸方向の長さ)とが必ずしも一致している必要は無い。
【0028】
グランドライン50に切断部51を形成することにより、切断部51から静電気が侵入する虞がある。しかしながら、グランドライン41bの延在方向に対応する箇所に切断部51を形成することにより、切断部51から侵入した静電気をグランドライン41bにより遮蔽することができる。従って、グランドライン50に切断部51を形成することに伴って生じ得る耐静電気性能の低下を防止することができる。なお、切断部51は、グランドライン41aの延在方向に位置するグランドライン50の所定箇所に形成されても良い。
【0029】
<3.変形例>
以上、本発明の実施形態について具体的に説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく各種の変形が可能である。
【0030】
図9は、変形例に係るタッチパネル(タッチパネル10b)を示す図である。なお、図9では、図示が煩雑となることを防止するため、配線部40やグランドライン41a、41bの図示を省略している。図9に示すように、切断部51は、グランドライン50における基材20の外縁からの距離が最も大きくなる所定箇所(例えば、辺部20aからの距離がD1である箇所)に形成されても良い。係る構成により、基材20の外縁から侵入した静電気が切断部51までに達するまでの沿面距離が長くなるので、侵入した静電気が切断部51に達するまでに減衰する。従って、切断部51を介して静電気が侵入することを極力、防止することができるので、グランドライン50に切断部51を形成することによる耐静電気性能の低下を防止することができる。
【0031】
上述した実施形態において、基材20が1枚の基材を有する構成でも良い。そして、1枚の基材の一方の主面に透明電極パターン30aが設けられ、他方の主面に透明電極パターン30bが設けられていても良い。そして、当該基材の両面それぞれに切断部51を有するグランドライン50が設けられていても良い。
【0032】
上述した実施形態では、X軸方向の透明電極パターン30aについて、一方(下側)のみから配線パターン40aが引き出される構成を例に説明したが、両側(上下)から配線パターン40aが引き出される構成でも良い。
【0033】
本発明のタッチパネルは、自己容量型の静電容量式タッチパネルでも良いし、相互容量型の静電容量式タッチパネルでも良い。また、本発明のタッチパネルは、圧着部60に接続されるFPCや当該FPCに接続される制御ICを含むものであっても良い。
【0034】
上述の実施形態および変形例において挙げた構成、方法、工程、形状、材料および数値などはあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる構成、方法、工程、形状、材料および数値などを用いてもよく、公知のもので置き換えることも可能である。また、実施形態および変形例における構成、方法、工程、形状、材料および数値などは、技術的な矛盾が生じない範囲において、互いに組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0035】
10a、10b、10c・・・タッチパネル、20・・・基材、30・・・センサ部、30a、30b・・・透明電極パターン、40・・・配線部、40a、40b・・・配線パターン、41a、41b・・・グランドライン、50・・・グランドライン、51・・・切断部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9