(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記サービス品質は、前記ダウンリンクデータについてのQCI(Quality Class Indicator)又はIP(Internet Protocol)フローである、請求項1に記載の基地局。
前記フレームプロトコルは、GTP−u(GPRS Tunneling Protocol user plane)又はGRE(Generic Routing Encapsulation)である、請求項4に記載の基地局。
前記識別情報に基づいて、前記ヘッダが付与された前記ダウンリンクデータの送信に対する優先制御を行う制御部、をさらに備える、請求項1〜6のいずれか1項に記載の基地局。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、添付の図面を参照して本発明の実施形態(以下、「本実施形態」)を詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、同様に説明されることが可能な要素については、同一の符号を付することにより重複説明が省略され得る。
【0034】
説明は、以下の順序で行われる。
1.関連技術
2.本実施形態の概要
3.本実施形態に係るシステムの構成
4.第1の実施形態
4.1.基地局の構成
4.2.ゲートウェイの構成
4.3.技術的特徴
5.第2の実施形態
5.1.基地局の構成
5.2.ゲートウェイの構成
5.3.技術的特徴
6.第3の実施形態
6.1.基地局の構成
6.2.ゲートウェイの構成
6.3.技術的特徴
7.第4の実施形態
7.1.基地局の構成
7.2.ゲートウェイの構成
7.3.技術的特徴
8.第5の実施形態
8.1.基地局の構成
8.2.ゲートウェイの構成
8.3.技術的特徴
9.第6の実施形態
9.1.基地局の構成
9.2.ゲートウェイの構成
9.3.技術的特徴
【0035】
<<1.関連技術>>
図1〜
図4を参照して、本実施形態に関連する技術としてLWIPを説明する。
【0036】
現在、3GPPでは、eNBと無線ローカルエリアネットワークアクセスポイント(WLAN−AP)との両方を利用したデータ伝送方式としてLWIPの検討が進められている。
【0037】
以下では、3GPP Release−13及びRelease14の各々におけるLWIPを説明する。
【0038】
(1)Release−13
図1は、3GPP Release−13で想定されているLWIPのネットワーク構成の例を説明するための説明図である。
図1を参照すると、eNB10、LWIP−SeGW(Security Gateway)20、WLAN−AP30、UE40、MME(Mobility Management Entity)50及びS−GW(Serving Gateway)60が示されている。LWIPでは、eNB10とUE40とは、Uuインタフェースにおいてデータを送受信できるとともに、LWIP−SeGW20及びWLAN−AP30経由でデータを送受信することができる。LWIP−SeGW20は、WLAN経由でのデータの送受信のためにIPsec(Security Architecture for Internet Protocol)トンネルを提供する。
【0039】
とりわけアップリンクにおいて、UE40は、LWIP機能により、WLAN経由で送信するアップリンクデータにLWIPEPヘッダを付与する。上記アップリンクデータを受信するeNB10は、上記LWIPEPヘッダから、上記アップリンクデータに対応するベアラを識別する。一例として、上記LWIPEPヘッダは、ベアラIDを含む。
【0040】
図2は、3GPP Release−13で想定されているLWIPのプロトコルスタックの例を説明するための説明図である。LWIP−SeGW20とUE40の間では、ESP(Encapsulating Security Payload)を用いてデータが送受信される。また、eNB10とLWIP−SeGW20との間では、新たなプロトコル(New protocol)を用いてデータが送受信される。例えば、当該新たなプロトコルは、GRE(Generic Routing Encapsulation)又はGTP−u(GPRS Tunneling Protocol for User Plane)、及びUDP(User Datagram Protocol)である。このGRE又はGTP−uのトンネルは、ユーザ単位でのトンネルである(即ち、G
REのkey又はGTP−uのTEIDは、ユーザ単位で割り当てられる)。さらに、アップリンクについては、eNB10とUE40との間で、LWIPEPを用いてアップリンクデータが送受信される。即ち、UE40は、WLAN経由で送信するアップリンクデータにLWIPEPヘッダを付与する。例えば、LWIPEPは、GRE又はGTP−uにより実装され得る。
【0041】
なお、
図2の例において、eNB10及びUE40の各々のLWIPEPの上に、Inner IPがさらに配置されてもよい。
【0042】
(2)Release−14
図3は、3GPP Release−14で想定されているLWIPのネットワーク構成の例を説明するための説明図である。
図3を参照すると、eNB10、LWIP−SeGW20、WLAN−AP30、UE40、MME50及びS−GW60が示されている。LWIPでは、eNB10とUE40とは、Uuインタフェースにおいてデータを送受信できるとともに、LWIP−SeGW20及びWLAN−AP30経由でデータを送受信することができる。LWIP−SeGW20は、WLAN経由でのデータの送受信のためにIPsecトンネルを提供する。これらの点については、Release−13と同様である。
【0043】
Release−14でも、Release−13と同様に、UEは、LWIP機能により、WLAN経由で送信するアップリンクデータにLWIPEPヘッダを付与する。一方、とりわけRelease−14では、Release−13とは異なり、LWIPEPの終端点は、eNB10ではなく、LWIP−SeGW20である。そのため、上記アップリンクデータを受信するLWIP−SeGW20が、上記LWIPEPヘッダから、上記アップリンクデータに対応するベアラを識別する。そして、LWIP−SeGW20は、eNB10とLWIP−SeGW20との間の新たに定義されるインタフェースにおいて、アップリンクデータとともにベアラ情報(例えばベアラID)をeNB10へ送信する。
【0044】
図4は、3GPP Release−14で想定されているLWIPのプロトコルスタックの例を説明するための説明図である。とりわけRelease−14では、LWIP−SeGW20とUE40との間で、LWIPEPを用いてアップリンクデータが送受信される。また、eNB10とLWIP−SeGW20との間では、新たなプロトコル(例えば、GRE又はGTP−u、及びUDP)を用いてデータが送受信される。とりわけ、LWIP−SeGW20は、アップリンクデータとともにベアラ情報(例えばベアラID)をeNB10へ送信する。
【0045】
なお、
図4の例において、eNB10の新たなプロトコルの上、及び、UE40のLWIPEPの上に、Inner IPがさらに配置されてもよい。
【0046】
<<2.本実施形態の概要>>
続いて、本実施形態の概要を説明する。
【0047】
(1)技術的課題
第1に、ユーザデータ(ダウンリンクデータ又はアップリンクデータ)は、QCI(Quality Class Indicator)及びIP(Internet Protocol)フロー等のサービス品質に対応するが、3GPPでは、eNBとLWIP−SeGWとの間でのユーザデータが送受信について、サービス品質を満たすための技術が議論されていない。そのため、サービス品質を考慮せずに、eNBとLWIP−SeGWとの間でユーザデータが送受信され得る。その結果、LWIPを用いる場合に、サービス品質が満たされず、安定したサービスが提供されなくなり得る。
【0048】
第2に、eNBは、LWIP−SeGW及びWLANの状態を知らずに、ダウンリンクデータをLWIP−SeGW及びWLAN経由で送信し得る。そのため、LWIP−SeGW又はWLANにおける輻輳に起因してダウンリンクでのデータロスが発生する可能性がある。
【0049】
第3に、LWIPによる通信のパフォーマンスを知るための手段は、3GPPにおいて議論されていない。そのため、LWIPによる通信のパフォーマンスをeNBが容易に知ることができず、その結果、適切な経路判定及び/又はネットワーク設計が困難になり得る。
【0050】
(2)技術的特徴
本実施形態(第1の実施形態及び第4の実施形態)では、例えば、基地局(例えばeNB)は、ダウンリンクデータにフレームプロトコル(例えばGTP−u又はGRE)のヘッダを付与し、当該ダウンリンクデータをゲートウェイ(例えばLWIP−SeGW)へ送信する。とりわけ、上記ヘッダは、上記ダウンリンクデータについてのサービス品質(例えばQCI又はIPフロー)に対応する識別情報(GTP−uのTEID又はGREのkey)を含む。これにより、例えば、サービス品質ごとのトンネルが形成され、基地局は、より高いサービス品質を伴うダウンリンクデータを優先的に送信することが可能になる。その結果、サービス品質が満たされ、安定したサービスが提供され得る。
【0051】
本実施形態(第2の実施形態及び第5の実施形態)では、例えば、ゲートウェイ(例えばLWIP−SeGW)は、当該ゲートウェイ又はWLANにおける輻輳に関する輻輳情報を基地局(例えばeNB)へ送信する。これにより、例えば、基地局は、ゲートウェイ又はWLANにおける輻輳を把握することが可能になる。そのため、基地局は、WLAN経由でのダウンリンクデータの送信を抑制又は停止することにより、ダウンリンクでのデータロスを回避し得る。
【0052】
本実施形態(第3の実施形態及び第6の実施形態)では、例えば、基地局(例えばeNB)は、ゲートウェイ(例えばLWIP−SeGW)から、当該ゲートウェイ又はWLANにおける通信パフォーマンスに関するパフォーマンス情報を受信し、当該パフォーマンス情報に基づいて、パフォーマンス測定を行う。これにより、例えば、WLAN経由での通信のパフォーマンスを容易に知ることが可能になり、その結果、適切な経路判定及び/又はネットワーク設計(例えばLWIPシステムの増減等)がより容易になり得る。
【0053】
なお、上述した技術的特徴は本実施形態の具体的な一例であり、当然ながら、本実施形態は上述した技術的特徴に限定されない。
【0054】
<<3.本実施形態に係るシステムの構成>>
図5〜
図8を参照して、本実施形態に係るシステム1の構成の例を説明する。
図5は、本実施形態に係るシステム1の概略的な構成の一例を示す説明図である。
図5を参照すると、システム1は、基地局100、ゲートウェイ200、WLAN−AP300、端末装置400及びコアネットワーク500を含む。
【0055】
例えば、システム1は、3GPPの規格(standard)に準拠したシステムである。より具体的には、システム1は、LTE/LTE−Advanced及び/又はSAE(System Architecture Evolution)に準拠したシステムであってもよい。あるいは、システム1は、第5世代(5G)の規格に準拠したシステムであってもよい。当然ながら、システム1は、これらの例に限定されない。
【0056】
(1)基地局100
基地局100は、端末装置との無線通信を行うノードであり、換言すると無線アクセスネットワーク(Radio Access Network:RAN)のノードである。例えば、基地局100は、eNB(evolved Node B)であってもよく、又は、5GにおけるgNB(generation Node B)であってもよい。基地局100は、複数のユニット(又は複数のノード)を含んでもよい。当該複数のユニット(又は複数のノード)は、上位のプロトコルレイヤの処理を行う第1ユニット(又は第1ノード)と、下位のプロトコルレイヤの処理を行う第2ユニット(又は第2ノード)とを含んでもよい。一例として、上記第1ユニットは、中央ユニット(Center/Central Unit:CU)と呼ばれてもよく、上記第2のユニットは、分散ユニット(Distributed Unit:DU)又はアクセスユニット(Access Unit:AU)と呼ばれてもよい。別の例として、上記第1ユニットは、デジタルユニット(Digital Unit:DU)と呼ばれてもよく、上記第2ユニットは、無線ユニット(Radio Unit:RU)又はリモートユニット(Remote Unit:RU)と呼ばれてもよい。上記DU(Digital Unit)は、BBU(Base Band Unit)であってもよく、上記RUは、RRH(Remote Radio Head)又はRRU(Remote Radio Unit)であってもよい。当然ながら、上記第1ユニット(又は第1のノード)及び上記第2ユニット(又は第2のノード)の呼称は、この例に限定されない。あるいは、基地局100は、単一のユニット(又は単一のノード)であってもよい。この場合に、基地局100は、上記複数のユニットのうちの1つ(例えば、上記第1ユニット及び上記第2ユニットの一方)であってもよく、上記複数のユニットのうちの他のユニット(例えば、上記第1ユニット及び上記第2ユニットの他方)と接続されていてもよい。
【0057】
とりわけ、本実施形態では、基地局100は、無線で(例えばUuインタフェースにおいて)端末装置400とデータを送受信することができるとともに、ゲートウェイ200及びWLAN−AP300経由で端末装置400とデータを送受信することができる。具体的には、例えば、基地局100は、LWIPの動作を行うことができる。
【0058】
(2)ゲートウェイ200
ゲートウェイ200は、基地局100とWLAN−AP300及び端末装置400との間に位置するノードであり、WLAN−AP300経由でのデータの送受信をサポートする。
【0059】
例えば、ゲートウェイ200は、セキュリティゲートウェイであり、WLAN経由でのデータの送受信のためにセキュリティを確保する。例えば、ゲートウェイ200は、WLAN経由でのデータの送受信のためにセキュリティトンネル(例えば、IPsecトンネル)を提供する。より具体的には、例えば、ゲートウェイ200は、LWIP−SeGWである。
【0060】
(3)WLAN−AP300
WLAN−AP300は、WLANのアクセスポイントであり、IEEE 802.11シリーズ(IEEE 802.11b/11a/11g/11n/11ac等)のうちの1つ以上に従って端末装置(例えば端末装置400)との無線通信を行う。
【0061】
(4)端末装置400
端末装置400は、基地局との無線通信を行う。例えば、端末装置400は、基地局100のカバレッジエリア内に位置する場合に、基地局100との無線通信を行う。例えば、端末装置400は、UE(User Equipment)である。
【0062】
とりわけ、本実施形態では、端末装置400は、無線で(例えばUuインタフェースにおいて)基地局100とデータを送受信することができるとともに、WLAN−AP300及びゲートウェイ200経由で基地局100とデータを送受信することができる。具体的には、例えば、端末装置400は、LWIPの動作を行うことができる。
【0063】
(5)コアネットワーク500
コアネットワーク500は、基地局100と通信する1つ以上のコアネットワークノードを含む。例えば、コアネットワーク500は、制御プレーンの処理を担う第1のコアネットワークノード、及び、ユーザプレーンの処理を担う第2のコアネットワークノードを含む。より具体的には、例えば、コアネットワーク500は、EPC(Evolved Packet Core)であり、上記第1のコアネットワークノードは、MMEであり、上記第2のコアネットワークノードは、S−GWである。
【0064】
(6)プロトコルスタック
例えば、システム1では、LWIPが用いられる。この場合に、基地局100(eNB)、ゲートウェイ200(LWIP−SeGW)及び端末装置400(UE)におけるLWIPのプロトコルスタックとして、いくつかの例が考えられる。以下、当該プロトコルスタックの第1〜3の例を説明する。
【0065】
図6は、本実施形態におけるLWIPのプロトコルスタックの第1の例を説明するための説明図である。当該第1の例は、
図2を参照して説明したRelease−13のプロトコルスタックの例と同様にプロトコルが配置される。当該第1の例では、さらに、基地局100(eNB)及びゲートウェイ200(LWIP−SeGW)において、LWIPに関連する制御を行うコントローラ(controller)が配置され得る。
【0066】
図7は、本実施形態におけるLWIPのプロトコルスタックの第2の例を説明するための説明図である。当該第2の例は、
図4を参照して説明したRelease−14のプロトコルスタックの例と同様にプロトコルが配置される。当該第2の例では、さらに、基地局100(eNB)及びゲートウェイ200(LWIP−SeGW)において、LWIPに関連する制御を行うコントローラが配置され得る。
【0067】
図8は、本実施形態におけるLWIPのプロトコルスタックの第3の例を説明するための説明図である。当該第3の例では、S1−u(GTP−u)の終端点が、基地局100(eNB)からゲートウェイ200(LWIP−SeGW)に変更される。これにより、トラフィックオフロードのオーバーヘッドが低減され得る。
【0068】
なお、
図8の例の場合に、基地局100(eNB)がコアネットワークノードと交換するGTP−u又はGREのkeyの払い出し、及びベアラのリソース管理が、基地局100(eNB)及びゲートウェイ200(LWIP−SeGW)の一方により行われ得る。この場合に、基地局100(eNB)及びゲートウェイ200(LWIP−SeGW)の当該一方が、他方へ情報(例えば、GTP−u又はGREのkey、及びリソース情報等)を送信し得る。また、基地局100(eNB)及びゲートウェイ200(LWIP−SeGW)の一方が、他方にリソース解放の指示を行い得る。
【0069】
<<4.第1の実施形態>>
続いて、
図9〜
図12を参照して、本発明の第1の実施形態を説明する。
【0070】
<4.1.基地局の構成>
まず、
図9を参照して、第1の実施形態に係る基地局100の構成の例を説明する。
図9は、第1の実施形態に係る基地局100の概略的な構成の例を示すブロック図である。
図9を参照すると、基地局100は、無線通信部110、ネットワーク通信部120、記憶部130及び処理部140を備える。
【0071】
(1)無線通信部110
無線通信部110は、信号を無線で送受信する。例えば、無線通信部110は、端末装置からの信号を受信し、端末装置への信号を送信する。
【0072】
(2)ネットワーク通信部120
ネットワーク通信部120は、ネットワークから信号を受信し、ネットワークへ信号を送信する。
【0073】
(3)記憶部130
記憶部130は、基地局100の動作のためのプログラム及びパラメータ、並びに様々なデータを、一時的に又は恒久的に記憶する。
【0074】
(4)処理部140
処理部140は、基地局100の様々な機能を提供する。処理部140は、第1通信処理部141、第2通信処理部143及び制御部145を含む。なお、処理部140は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部140は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。第1通信処理部141、第2通信処理部143及び制御部145の具体的な動作は、後に詳細に説明する。
【0075】
例えば、処理部140は、無線通信部110を介して端末装置(例えば、端末装置400)と通信する。例えば、処理部140は、ネットワーク通信部120を介して他のネットワークノード(例えば、ゲートウェイ200又はコアネットワークノード等)と通信する。具体的には、例えば、処理部140(第1通信処理部141及び第2通信処理部143)は、ネットワーク通信部120を介してゲートウェイ200と通信する。
【0076】
一例として、第1通信処理部141は、
図6又は
図7における新たなプロトコル(New protocol)のうちの上位のプロトコル(例えば、GRE又はGTP−u)の処理を行う。また、第2通信処理部143は、上記新たなプロトコルのうちの下位のプロトコル(例えば、UDP)及びIPの処理を行う。また、制御部145は、
図6又は
図7に示されるコントローラとして動作する。
【0077】
(5)実装例
無線通信部110は、アンテナ及び高周波(Radio Frequency:RF)回路等により実装されてもよい。ネットワーク通信部120は、ネットワークアダプタ又はネットワークインタフェースカード等により実装されてもよい。記憶部130は、メモリ(例えば、不揮発性メモリ及び/若しくは揮発性メモリ)並びに/又はハードディスク等により実装されてもよい。処理部140は、ベースバンド(Baseband:BB)プロセッサ及び/又は他のプロセッサ等により実装されてもよい。第1通信処理部141、第2通信処理部143及び制御部145は、同一のプロセッサにより実装されてもよく、別々に異なるプロセッサにより実装されてもよい。上記メモリ(記憶部130)は、このようなプロセッサ(チップ)内に含まれてもよい。
【0078】
基地局100は、プログラムを記憶するメモリと、当該プログラムを実行可能な1つ以上のプロセッサとを含んでもよく、当該1つ以上のプロセッサは、処理部140の動作(第1通信処理部141、第2通信処理部143及び制御部145の動作)を行ってもよい。上記プログラムは、処理部140の動作(第1通信処理部141、第2通信処理部143及び制御部145の動作)を上記1つ以上のプロセッサに実行させるためのプログラムであってもよい。
【0079】
<4.2.ゲートウェイの構成>
次に、
図10を参照して、第1の実施形態に係るゲートウェイ200の構成の例を説明する。
図10は、第1の実施形態に係るゲートウェイ200の概略的な構成の例を示すブロック図である。
図10を参照すると、ゲートウェイ200は、ネットワーク通信部210、記憶部220及び処理部230を備える。
【0080】
(1)ネットワーク通信部210
ネットワーク通信部210は、ネットワークから信号を受信し、ネットワークへ信号を送信する。
【0081】
(2)記憶部220
記憶部220は、ゲートウェイ200の動作のためのプログラム及びパラメータ、並びに様々なデータを、一時的に又は恒久的に記憶する。
【0082】
(3)処理部230
処理部230は、ゲートウェイ200の様々な機能を提供する。処理部230は、第1通信処理部231、第2通信処理部233及び制御部235を含む。なお、処理部230は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部230は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。第1通信処理部231、第2通信処理部233及び制御部235の具体的な動作は、後に詳細に説明する。
【0083】
例えば、処理部230は、ネットワーク通信部210を介して他のノード(例えば、基地局100、端末装置400又はコアネットワークノード)と通信する。具体的には、例えば、処理部230(第1通信処理部231及び第2通信処理部233)は、ネットワーク通信部210を介して基地局100(又はコアネットワークノード)と通信する。また、例えば、処理部230は、ネットワーク通信部210を介して、WLAN(WLAN−AP300)経由で端末装置400と通信する。
【0084】
一例として、第1通信処理部231は、
図6若しくは
図7における新たなプロトコル(New protocol)のうちの上位のプロトコル(例えば、GRE又はGTP−u)の処理、又は、
図8におけるGTP−uの処理を行う。また、第2通信処理部233は、
図6若しくは
図7における上記新たなプロトコルのうちの下位のプロトコル(例えば、UDP)及びIPの処理、又は、
図8におけるUDP及びIPの処理を行う。また、制御部235は、
図6、
図7又は
図8に示されるコントローラとして動作する。
【0085】
(4)実装例
ネットワーク通信部210は、ネットワークアダプタ又はネットワークインタフェースカード等により実装されてもよい。記憶部220は、メモリ(例えば、不揮発性メモリ及び/若しくは揮発性メモリ)並びに/又はハードディスク等により実装されてもよい。処理部230は、プロセッサ等により実装されてもよい。第1通信処理部231、第2通信処理部233及び制御部235は、同一のプロセッサにより実装されてもよく、別々に異なるプロセッサにより実装されてもよい。上記メモリ(記憶部220)は、このようなプロセッサ(チップ)内に含まれてもよい。
【0086】
ゲートウェイ200は、プログラムを記憶するメモリと、当該プログラムを実行可能な1つ以上のプロセッサとを含んでもよく、当該1つ以上のプロセッサは、処理部230の動作(第1通信処理部231、第2通信処理部233及び制御部235の動作)を行ってもよい。上記プログラムは、処理部230の動作(第1通信処理部231、第2通信処理部233及び制御部235の動作)を上記1つ以上のプロセッサに実行させるためのプログラムであってもよい。
【0087】
<4.3.技術的特徴>
次に、
図11及び
図12を参照して、第1の実施形態の技術的特徴を説明する。
【0088】
(1)ダウンリンクに関する技術的特徴
基地局100(第1通信処理部141)は、端末装置400へ送信されるダウンリンクデータにフレームプロトコルのヘッダを付与する。そして、基地局100(第2通信処理部143)は、上記ヘッダが付与された上記ダウンリンクデータをゲートウェイ200へ送信する。なお、ゲートウェイ200は、WLAN経由での基地局100から端末装置400への送信に用いられる。
【0089】
(1―1)フレームプロトコル
上記フレームプロトコルは、基地局100とゲートウェイ200との通信のためのプロトコルである。
【0090】
例えば、上記フレームプロトコルは、トンネリングプロトコルである。より具体的には、例えば、上記フレームプロトコルは、GTP−uである。あるいは、上記フレームプロトコルは、GREであってもよい。
【0091】
(1―2)ヘッダ及び識別情報
上記ヘッダは、上記ダウンリンクデータについてのサービス品質に対応する識別情報を含む。当該識別情報は、上記サービス品質自体を識別するための情報でなくてもよいが、上記サービス品質の識別を可能にする情報である。
【0092】
第1の例として、上記サービス品質は、上記ダウンリンクデータについてのQCIであり、上記識別情報は、上記ダウンリンクデータについてのベアラを識別するための識別情報である。上記ベアラは、上記QCIを有する。第2の例として、上記サービス品質は、IPフローであってもよく、上記識別情報は、IPフローに対応する識別情報であってもよい。ただし、上記サービス品質は、これらの例に限定されない。
【0093】
例えば、上記フレームプロトコルは、GTP−uであり、上記識別情報は、GTP−uのTEIDである。あるいは、上記フレームプロトコルは、GREであってもよく、上記識別情報は、GREのkeyであってもよい。
【0094】
一般的に、GTP−uのTEID及びGREのkeyは、ベアラを識別するための情報であり、当該ベアラのQCIに対応するが、上記サービス品質がIPフローである場合には、上記識別情報(GTP−uのTEID又はGREのkey)は、IPフローに対応するように(即ち、IPフローの識別を可能にするように)割り当てられてもよい。
【0095】
以上のように、上記ダウンリンクデータに付与される上記ヘッダは、上記サービス品質に対応する上記識別情報を含む。これにより、例えば、サービス品質ごとのトンネルが形成され、基地局100は、より高いサービス品質を伴うダウンリンクデータを優先的に送信することが可能になる。その結果、サービス品質が満たされ、安定したサービスが提供され得る。
【0096】
なお、上記ヘッダは、他の情報をさらに含んでもよい。当該他の情報は、WLAN(WLAN−AP300)又は端末装置400を識別するための情報であってもよい。
【0097】
(1―3)優先制御
例えば、基地局100(制御部145)は、上記サービス品質に対応する上記識別情報に基づいて、上記ヘッダが付与された上記ダウンリンクデータの送信に対する優先制御を行う。当該優先制御は、フロー制御と呼ばれてもよい。
【0098】
例えば、上記優先制御は、上記ヘッダが付与された上記ダウンリンクデータについてのキューイング又はトラフィックシェーピングを含む。即ち、基地局100(制御部145)は、上記サービス品質に対応する上記識別情報に基づいて、上記ヘッダが付与された上記ダウンリンクデータについてのキューイング若しくはトラフィックシェーピングを行う。具体的には、例えば、基地局100(制御部145)は、キューイング(例えばWRR(Weighted Round Robin)若しくはWFQ(Weighted Fair Queuing)等)又はトラフィックシェーピングにより、より高いサービス品質を伴うダウンリンクデータをより優先的に(より早く)送信する。
【0099】
上記優先制御は、上記ヘッダが付与された上記ダウンリンクデータに付与されるIPヘッダ内のDSCP(Differentiated Service Code Point)値の決定を含んでもよい。即ち、基地局100(制御部145)は、上記サービス品質に対応する上記識別情報に基づいて、当該DSCP値を決定してもよい。具体的には、例えば、サービス品質(例えばQCI又はIPフロー)とDSCP値とのマッピングが予め定義されてもよく、基地局100(制御部145)は、IPヘッダ内のDSCP値が、上記ダウンリンクデータについての上記サービス品質に対応するように、当該DSCP値を決定してもよい。
【0100】
上記優先制御は、複数のゲートウェイの中からの上記ゲートウェイの選択を含んでもよい。即ち、基地局100(制御部145)は、上記サービス品質に対応する上記識別情報に基づいて、複数のゲートウェイの中からの上記ゲートウェイを選択してもよい。具体的には、例えば、基地局100(制御部145)は、より高いサービス品質を伴うダウンリンクデータの送信のために、より良好なゲートウェイ(例えば、輻輳を伴わないゲートウェイ、又は通信パフォーマンスがより高いゲートウェイ等)を選択してもよい。
【0101】
以上のように、例えば、上記識別情報に基づいて優先制御が行われる。これにより、例えば、基地局100は、実際に、より高いサービス品質を伴うダウンリンクデータを優先的に送信することが可能になる。その結果、サービス品質が満たされ、安定したサービスが提供され得る。
【0102】
(1―4)処理の流れ
図11は、第1の実施形態に係る基地局100における処理の概略的な流れの例を説明するためのフローチャートである。
【0103】
基地局100(第1通信処理部141)は、端末装置400へ送信されるダウンリンクデータにフレームプロトコルのヘッダを付与する(S701)。
【0104】
基地局100(制御部145)は、上記サービス品質に対応する上記識別情報に基づいて、上記ヘッダが付与された上記ダウンリンクデータの送信に対する優先制御を行う(S703)。
【0105】
基地局100(第2通信処理部143)は、上記ヘッダが付与された上記ダウンリンクデータをゲートウェイ200へ送信する(S705)。このあと、ゲートウェイ200は、端末装置400へ上記ダウンリンクデータを送信してもよい。ゲートウェイ200が端末装置400へ送信する情報は、送信元IPアドレスとしてゲートウェイ200のパブリックIPアドレスを含んでいてもよく、また、送信先IPアドレスとして端末装置400のローカルIPアドレスを含んでいてもよい。
【0106】
(2)アップリンクに関する技術的特徴
ゲートウェイ200(第1通信処理部231)は、WLAN経由で端末装置400により送信されたアップリンクデータにフレームプロトコルのヘッダを付与する。そして、ゲートウェイ200(第2通信処理部233)は、上記ヘッダが付与された上記アップリンクデータを基地局100へ送信する。
【0107】
(2―1)フレームプロトコル
上記フレームプロトコルは、ゲートウェイ200と基地局100との通信のためのプロトコルである。
【0108】
例えば、上記フレームプロトコルは、トンネリングプロトコルである。より具体的には、例えば、上記フレームプロトコルは、GTP−uである。あるいは、上記フレームプロトコルは、GREであってもよい。
【0109】
(2―2)ヘッダ及び識別情報
上記ヘッダは、上記アップリンクデータについてのサービス品質に対応する識別情報を含む。当該識別情報は、上記サービス品質自体を識別するための情報でなくてもよいが、上記サービス品質の識別を可能にする情報である。
【0110】
第1の例として、上記サービス品質は、上記アップリンクデータについてのQCIであり、上記識別情報は、上記アップリンクデータについてのベアラを識別するための識別情報である。上記ベアラは、上記QCIを有する。第2の例として、上記サービス品質は、IPフローであってもよく、上記識別情報は、IPフローに対応する識別情報であってもよい。ただし、上記サービス品質は、これらの例に限定されない。
【0111】
例えば、上記フレームプロトコルは、GTP−uであり、上記識別情報は、GTP−uのTEIDである。あるいは、上記フレームプロトコルは、GREであってもよく、上記識別情報は、GREのkeyであってもよい。
【0112】
一般的に、GTP−uのTEID及びGREのkeyは、ベアラを識別するための情報であり、当該ベアラのQCIに対応するが、上記サービス品質がIPフローである場合には、上記識別情報(GTP−uのTEID又はGREのkey)は、IPフローに対応するように(即ち、IPフローの識別を可能にするように)割り当てられてもよい。
【0113】
例えば、上記識別情報は、上記アップリンクデータに含まれる情報、又は、上記アップリンクデータとともに端末装置400により送信された情報である。より具体的には、例えば、上記識別情報は、LWIPEPヘッダに含まれる。一例として、LWIPのプロトコルスタックとして、
図6に示される第1の例が用いられ、ゲートウェイ200が送信するアップリンクデータは、LWIPEPヘッダを含み、当該LWIPEPヘッダが、上記識別情報を含む。別の例として、LWIPのプロトコルスタックとして、
図7に示される第2の例、又は
図8に示される第3の例が用いられてもよく、ゲートウェイ200が送信するアップリンクデータは、LWIPEPヘッダとともに端末装置400により送信されてもよく、当該LWIPEPヘッダが、上記識別情報を含んでもよい。これにより、例えば、ゲートウェイ200が上記識別情報を取得することが可能になる。端末装置400がゲートウェイ200へ送信する情報は、送信元IPアドレスとして端末装置400のローカルIPアドレスを含んでいてもよく、また、送信先IPアドレスとしてゲートウェイ200のパブリックIPアドレスを含んでいてもよい。
【0114】
以上のように、上記アップリンクデータに付与される上記ヘッダは、上記サービス品質に対応する上記識別情報を含む。これにより、例えば、サービス品質ごとのトンネルが形成され、ゲートウェイ200は、より高いサービス品質を伴うアップリンクデータを優先的に送信することが可能になる。その結果、サービス品質が満たされ、安定したサービスが提供され得る。
【0115】
なお、上記ヘッダは、他の情報をさらに含んでもよい。当該他の情報は、WLAN(WLAN−AP300)又は端末装置400を識別するための情報であってもよい。
【0116】
(2―3)優先制御
例えば、ゲートウェイ200(制御部2
35)は、上記サービス品質に対応する上記識別情報に基づいて、上記ヘッダが付与された上記アップリンクデータの送信に対する優先制御を行う。当該優先制御は、フロー制御と呼ばれてもよい。
【0117】
例えば、上記優先制御は、上記ヘッダが付与された上記アップリンクデータについてのキューイング又はトラフィックシェーピングを含む。即ち、ゲートウェイ200(制御部235)は、上記サービス品質に対応する上記識別情報に基づいて、上記ヘッダが付与された上記アップリンクデータについてのキューイング若しくはトラフィックシェーピングを行う。具体的には、例えば、ゲートウェイ200(制御部235)は、キューイング(例えばWRR若しくはWFQ等)又はトラフィックシェーピングにより、より高いサービス品質を伴うアップリンクデータをより優先的に(より早く)送信する。
【0118】
上記優先制御は、上記ヘッダが付与された上記アップリンクデータに付与されるIPヘッダ内のDSCP値の決定を含んでもよい。即ち、ゲートウェイ200(制御部235)は、上記サービス品質に対応する上記識別情報に基づいて、当該DSCP値を決定してもよい。具体的には、例えば、サービス品質(例えばQCI又はIPフロー)とDSCP値とのマッピングが予め定義されてもよく、ゲートウェイ200(制御部235)は、IPヘッダ内のDSCP値が、上記アップリンクデータについての上記サービス品質に対応するように、当該DSCP値を決定してもよい。
【0119】
以上のように、例えば、上記識別情報に基づいて優先制御が行われる。これにより、例えば、ゲートウェイ200は、実際に、より高いサービス品質を伴うアップリンクデータを優先的に送信することが可能になる。その結果、サービス品質が満たされ、安定したサービスが提供され得る。
【0120】
(2―4)その他
例えば、基地局100(第2通信処理部143)は、上記識別情報に対応する上記サービス品質を示す情報をゲートウェイ200へ送信し、ゲートウェイ200(第2通信処理部233)は、当該情報を受信する。一例として、上記情報は、上記識別情報(例えばGTP−uのTEID又はGREのkey)と、上記サービス品質(QCI又はIPフロー)を示す情報とを含む。これにより、例えば、ゲートウェイ200は、上記識別情報から、上記サービス品質を識別することが可能になる。
【0121】
(2―5)処理の流れ
図12は、第1の実施形態に係るゲートウェイ200における処理の概略的な流れの例を説明するためのフローチャートである。
【0122】
ゲートウェイ200(第1通信処理部231)は、WLAN経由で端末装置400により送信されたアップリンクデータにフレームプロトコルのヘッダを付与する(S711)。
【0123】
ゲートウェイ200(制御部2
35)は、上記サービス品質に対応する上記識別情報に基づいて、上記ヘッダが付与された上記アップリンクデータの送信に対する優先制御を行う(S713)。
【0124】
ゲートウェイ200(第2通信処理部233)は、上記ヘッダが付与された上記アップリンクデータを基地局100へ送信する(S715)。
【0125】
以上、第1の実施形態を説明した。なお、基地局100(制御部145)又はゲートウェイ200(制御部235)は、上記サービス品質(又は上記識別情報)に基づいて、ベアラ制御を行ってもよい。具体的には、当該ベアラ制御は、ベアラの設定、再設定又は切断を含んでもよい。基地局100(制御部145)及びゲートウェイ200(制御部235)の一方は、他方に上記ベアラ制御を指示してもよい。また、基地局100(制御部145)は、上記サービス品質(又は上記識別情報)に基づいて、端末装置400とゲートウェイ200との間のセキュリティトンネル(例えば、IPSecトンネル)の設定、再設定又は切断をゲートウェイ200へ指示してもよい。
【0126】
<<5.第2の実施形態>>
続いて、
図13〜
図15を参照して、本発明の第2の実施形態を説明する。
【0127】
<5.1.基地局の構成>
まず、
図13を参照して、第2の実施形態に係る基地局100の構成の例を説明する。
図13は、第2の実施形態に係る基地局100の概略的な構成の例を示すブロック図である。
図13を参照すると、基地局100は、無線通信部110、ネットワーク通信部120、記憶部130及び処理部150を備える。
【0128】
無線通信部110、ネットワーク通信部120及び記憶部130についての説明は、第1の実施形態における説明と同じである。よって、ここでは重複する説明を省略する。
【0129】
(1)処理部150
処理部150は、基地局100の様々な機能を提供する。処理部150は、通信処理部151及び制御部153を含む。なお、処理部150は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部150は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。通信処理部151及び制御部153の具体的な動作は、後に詳細に説明する。
【0130】
例えば、処理部150は、無線通信部110を介して端末装置(例えば、端末装置400)と通信する。例えば、処理部150は、ネットワーク通信部120を介して他のネットワークノード(例えば、ゲートウェイ200又はコアネットワークノード等)と通信する。具体的には、例えば、処理部150(通信処理部151)は、ネットワーク通信部120を介してゲートウェイ200と通信する。
【0131】
一例として、通信処理部151は、
図6又は
図7における新たなプロトコル(New protocol)(例えば、GRE又はGTP−u、及びUDP)並びにIPの処理を行う。また、制御部153は、
図6又は
図7に示されるコントローラとして動作する。
【0132】
(2)実装例
処理部150は、ベースバンド(BB)プロセッサ及び/又は他のプロセッサ等により実装されてもよい。通信処理部151及び制御部153は、同一のプロセッサにより実装されてもよく、別々に異なるプロセッサにより実装されてもよい。メモリ(記憶部130)は、このようなプロセッサ(チップ)内に含まれてもよい。
【0133】
基地局100は、プログラムを記憶するメモリと、当該プログラムを実行可能な1つ以上のプロセッサとを含んでもよく、当該1つ以上のプロセッサは、処理部150の動作(通信処理部151及び制御部153の動作)を行ってもよい。上記プログラムは、処理部150の動作(通信処理部151及び制御部153の動作)を上記1つ以上のプロセッサに実行させるためのプログラムであってもよい。
【0134】
<5.2.ゲートウェイの構成>
次に、
図14を参照して、第2の実施形態に係るゲートウェイ200の構成の例を説明する。
図14は、第2の実施形態に係るゲートウェイ200の概略的な構成の例を示すブロック図である。
図14を参照すると、ゲートウェイ200は、ネットワーク通信部210、記憶部220及び処理部240を備える。
【0135】
ネットワーク通信部210及び記憶部220についての説明は、第1の実施形態における説明と同じである。よって、ここでは重複する説明を省略する。
【0136】
(1)処理部240
処理部240は、ゲートウェイ200の様々な機能を提供する。処理部240は、通信処理部241及び情報取得部243を含む。なお、処理部240は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部240は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。通信処理部241及び情報取得部243の具体的な動作は、後に詳細に説明する。
【0137】
例えば、処理部240(通信処理部241)は、ネットワーク通信部210を介して他のノード(例えば、基地局100、端末装置400又はコアネットワークノード)と通信する。具体的には、例えば、処理部240(通信処理部241)は、ネットワーク通信部210を介して基地局100(又はコアネットワークノード)と通信する。また、例えば、処理部240(通信処理部241)は、ネットワーク通信部210を介して、WLAN(WLAN−AP300)経由で端末装置400と通信する。
【0138】
一例として、通信処理部241は、
図6、
図7又は
図8に示されるゲートウェイ200内のプロトコルの処理を行う。また、情報取得部243は、
図6、
図7又は
図8に示されるコントローラとして動作する。
【0139】
(2)実装例
処理部240は、プロセッサ等により実装されてもよい。通信処理部241及び情報取得部243は、同一のプロセッサにより実装されてもよく、別々に異なるプロセッサにより実装されてもよい。メモリ(記憶部220)は、このようなプロセッサ(チップ)内に含まれてもよい。
【0140】
ゲートウェイ200は、プログラムを記憶するメモリと、当該プログラムを実行可能な1つ以上のプロセッサとを含んでもよく、当該1つ以上のプロセッサは、処理部240の動作(通信処理部241及び情報取得部243の動作)を行ってもよい。上記プログラムは、処理部240の動作(通信処理部241及び情報取得部243の動作)を上記1つ以上のプロセッサに実行させるためのプログラムであってもよい。
【0141】
<5.3.技術的特徴>
次に、
図15を参照して、第2の実施形態の技術的特徴を説明する。
【0142】
ゲートウェイ200(通信処理部241)は、基地局100からのダウンリンクデータをWLAN経由で端末装置400へ送信し、及び/又は、端末装置400からのアップリンクデータを上記WLAN経由で受信する。
【0143】
とりわけ、ゲートウェイ200(情報取得部243)は、ゲートウェイ200又は上記WLANにおける輻輳に関する輻輳情報を取得する。そして、ゲートウェイ200(通信処理部241)は、上記輻輳情報を基地局100へ送信する。基地局100(通信処理部151)は、ゲートウェイ200から上記輻輳情報を受信する。
【0144】
これにより、例えば、基地局100は、ゲートウェイ200又は上記WLANにおける輻輳を把握することが可能になる。そのため、基地局100は、WLAN経由でのダウンリンクデータの送信(オフローディング)を抑制又は停止することにより、オフローディングによるダウンリンクでのデータロスを回避し得る。
【0145】
なお、上記WLANにおける輻輳は、1つ以上のWLAN−AP300における輻輳を意味してもよい。
【0146】
(1)輻輳情報
一例として、上記輻輳情報は、ゲートウェイ200又は上記WLANにおける輻輳の有無を示す情報(輻輳フラグ)である。
【0147】
別の例として、上記輻輳情報は、ゲートウェイ200又は上記WLANにおける輻輳の度合を示す情報であってもよい。具体的には、例えば、複数の度合が定義され、上記輻輳情報は、当該複数の度合のうちの1つを示す情報であってもよい。
【0148】
さらに別の例として、上記輻輳情報は、ゲートウェイ200若しくは上記WLANにおける輻輳の有無又は度合を判断するための情報であってもよい。一例として、上記輻輳情報は、ゲートウェイ200若しくはWLAN−AP300におけるCPU使用率、データ受信バッファの輻輳の有無、及び/又はバックプレッシャーの有無等を示す情報であってもよい。
【0149】
(2)輻輳情報の取得
例えば、上記輻輳情報は、ゲートウェイ200における輻輳に関する情報である。この場合には、例えば、ゲートウェイ200(処理部240)は、ゲートウェイ200における輻輳に関する測定を行い、当該測定の結果に基づいて上記輻輳情報を生成する。そして、ゲートウェイ200(情報取得部243)は、生成された上記輻輳情報を取得する。
【0150】
上記輻輳情報は、上記WLAN(1つ以上のWLAN−AP300)における輻輳に関する情報であってもよい。この場合には、ゲートウェイ200(処理部240)は、1つ以上のWLAN−AP300からSNMP(Simple Network Management Protocol)情報を収集してもよく、当該SNMP情報に基づいて上記輻輳情報を生成してもよい。そして、ゲートウェイ200(情報取得部243)は、生成された上記輻輳情報を取得してもよい。なお、上記輻輳情報は、上記SNMP情報そのものであってもよく、この場合には、ゲートウェイ200(情報取得部243)は、収集した上記SNMP情報を取得してもよい。
【0151】
(3)輻輳情報の送信
例えば、ゲートウェイ200(通信処理部241)は、端末装置400からのアップリンクデータを上記WLAN経由で受信し、上記アップリンクデータにフレームプロトコルのヘッダを付与し、当該ヘッダが付与された上記アップリンクデータを基地局100へ送信する。上記ヘッダが、上記輻輳情報を含む。
【0152】
例えば、上記輻輳情報は、ゲートウェイ200又は上記WLANにおける輻輳の有無を示す(上記ヘッダ内の)輻輳フラグである。
【0153】
例えば、上記フレームプロトコルは、GTP−u又はGREである。即ち、ゲートウェイ200(通信処理部241)は、上記輻輳情報(例えば輻輳フラグ)を含むGTP−uヘッダ又はGREヘッダが付与されたアップリンクデータを基地局100へ送信する。例えば、上記輻輳情報は、GTP−uヘッダ又はGREヘッダの未使用領域に含まれる。
【0154】
これにより、例えば、追加の情報を送信することなく、輻輳情報を送信することが可能になる。そのため、オーバーヘッドが抑えられ得る。また、新たなプロトコルの定義する必要もなく、導入が容易になり得る。
【0155】
なお、上記輻輳情報の送信手法は、上述した例に限定されない。例えば、ゲートウェイ200(通信処理部241)は、上記輻輳情報を含む制御プレーンメッセージを基地局100へ送信してもよい。
【0156】
ゲートウェイ200(通信処理部241)は、例えば、トリガ条件が満たされる場合に、又は定期的に、上記輻輳情報を基地局100へ送信する。当該トリガ条件は、例えば、ゲートウェイ200のバッファ内でのアップリンクデータパケットの量が、予め設定された閾値を超えること、又はチャネルが混雑すること等であってもよい。
【0157】
(4)輻輳制御
例えば、基地局100(制御部153)は、上記輻輳情報に基づいて上記輻輳に対する制御を行う。
【0158】
例えば、基地局100(通信処理部151)は、上記WLAN経由で端末装置400へ送信するダウンリンクデータをゲートウェイ200へ送信し、上記制御は、ゲートウェイ200及び上記WLAN経由でのダウンリンクデータの送信を抑制又は停止することを含む。即ち、基地局100は、上記輻輳情報に基づいて、ゲートウェイ200及び上記WLAN経由でのダウンリンクデータの送信(オフローディング)を抑制又は停止する。具体的には、例えば、基地局100は、上記輻輳情報から上記輻輳を検知した場合に、オフローディングを抑制又は停止する。
【0159】
これにより、例えば、オフローディングによるダウンリンクでのデータロスを回避することが可能になる。
【0160】
(5)処理の流れ
図15は、第2の実施形態に係る処理の概略的な流れの例を説明するためのシーケンス図である。
【0161】
ゲートウェイ200(情報取得部243)は、ゲートウェイ200又はWLANにおける輻輳に関する輻輳情報を取得する(S741)。
【0162】
ゲートウェイ200(通信処理部241)は、上記輻輳情報を基地局100へ送信し、基地局100(通信処理部151)は、ゲートウェイ200から上記輻輳情報を受信する(S743)。
【0163】
基地局100(制御部153)は、上記輻輳情報に基づいて上記輻輳に対する制御を行う(S745)。
【0164】
<<6.第3の実施形態>>
続いて、
図16〜
図18を参照して、本発明の第3の実施形態を説明する。
【0165】
<6.1.基地局の構成>
まず、
図16を参照して、第3の実施形態に係る基地局100の構成の例を説明する。
図16は、第3の実施形態に係る基地局100の概略的な構成の例を示すブロック図である。
図16を参照すると、基地局100は、無線通信部110、ネットワーク通信部120、記憶部130及び処理部160を備える。
【0166】
無線通信部110、ネットワーク通信部120及び記憶部130についての説明は、第1の実施形態における説明と同じである。よって、ここでは重複する説明を省略する。
【0167】
(1)処理部160
処理部160は、基地局100の様々な機能を提供する。処理部160は、通信処理部161及び測定部163を含む。なお、処理部160は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部160は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。通信処理部161及び測定部163の具体的な動作は、後に詳細に説明する。
【0168】
例えば、処理部160は、無線通信部110を介して端末装置(例えば、端末装置400)と通信する。例えば、処理部160は、ネットワーク通信部120を介して他のネットワークノード(例えば、ゲートウェイ200又はコアネットワークノード等)と通信する。具体的には、例えば、処理部160(通信処理部161)は、ネットワーク通信部120を介してゲートウェイ200と通信する。
【0169】
一例として、通信処理部161は、
図6又は
図7における新たなプロトコル(New protocol)(例えば、GRE又はGTP−u、及びUDP)並びにIPの処理を行う。また、測定部163は、
図6又は
図7に示されるコントローラとして動作する。
【0170】
(2)実装例
処理部160は、ベースバンド(BB)プロセッサ及び/又は他のプロセッサ等により実装されてもよい。通信処理部161及び測定部163は、同一のプロセッサにより実装されてもよく、別々に異なるプロセッサにより実装されてもよい。メモリ(記憶部130)は、このようなプロセッサ(チップ)内に含まれてもよい。
【0171】
基地局100は、プログラムを記憶するメモリと、当該プログラムを実行可能な1つ以上のプロセッサとを含んでもよく、当該1つ以上のプロセッサは、処理部160の動作(通信処理部161及び測定部163の動作)を行ってもよい。上記プログラムは、処理部160の動作(通信処理部161及び測定部163の動作)を上記1つ以上のプロセッサに実行させるためのプログラムであってもよい。
【0172】
<6.2.ゲートウェイの構成>
次に、
図17を参照して、第3の実施形態に係るゲートウェイ200の構成の例を説明する。
図17は、第3の実施形態に係るゲートウェイ200の概略的な構成の例を示すブロック図である。
図17を参照すると、ゲートウェイ200は、ネットワーク通信部210、記憶部220及び処理部250を備える。
【0173】
ネットワーク通信部210及び記憶部220についての説明は、第1の実施形態における説明と同じである。よって、ここでは重複する説明を省略する。
【0174】
(1)処理部250
処理部250は、ゲートウェイ200の様々な機能を提供する。処理部250は、通信処理部251及び情報取得部253を含む。なお、処理部250は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部250は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。通信処理部251及び情報取得部253の具体的な動作は、後に詳細に説明する。
【0175】
例えば、処理部250(通信処理部251)は、ネットワーク通信部210を介して他のノード(例えば、基地局100、端末装置400又はコアネットワークノード)と通信する。具体的には、例えば、処理部250(通信処理部251)は、ネットワーク通信部210を介して基地局100(又はコアネットワークノード)と通信する。また、例えば、処理部250(通信処理部251)は、ネットワーク通信部210を介して、WLAN(WLAN−AP300)経由で端末装置400と通信する。
【0176】
一例として、通信処理部251は、
図6、
図7又は
図8に示されるゲートウェイ200内のプロトコルの処理を行う。また、情報取得部253は、
図6、
図7又は
図8に示されるコントローラとして動作する。
【0177】
(2)実装例
処理部250は、プロセッサ等により実装されてもよい。通信処理部251及び情報取得部253は、同一のプロセッサにより実装されてもよく、別々に異なるプロセッサにより実装されてもよい。メモリ(記憶部220)は、このようなプロセッサ(チップ)内に含まれてもよい。
【0178】
ゲートウェイ200は、プログラムを記憶するメモリと、当該プログラムを実行可能な1つ以上のプロセッサとを含んでもよく、当該1つ以上のプロセッサは、処理部250の動作(通信処理部251及び情報取得部253の動作)を行ってもよい。上記プログラムは、処理部250の動作(通信処理部251及び情報取得部253の動作)を上記1つ以上のプロセッサに実行させるためのプログラムであってもよい。
【0179】
<6.3.技術的特徴>
次に、
図18を参照して、第3の実施形態の技術的特徴を説明する。
【0180】
ゲートウェイ200(通信処理部251)は、基地局100からのダウンリンクデータをWLAN経由で端末装置400へ送信し、及び/又は、端末装置400からのアップリンクデータを上記WLAN経由で受信する。即ち、ゲートウェイ200は、WLAN経由での基地局100と端末装置400との通信に用いられる。
【0181】
とりわけ、ゲートウェイ200(情報取得部253)は、ゲートウェイ200又は上記WLANにおける通信パフォーマンスに関するパフォーマンス情報を取得する。そして、ゲートウェイ200(通信処理部251)は、上記パフォーマンス情報を基地局100へ送信する。
【0182】
また、基地局100(通信処理部161)は、ゲートウェイ200から上記パフォーマンス情報を受信する。そして、基地局100(測定部163)は、上記パフォーマンス情報に基づいて、ゲートウェイ200又は上記WLANに関するパフォーマンス測定(又はパフォーマンス監視)を行う。
【0183】
これにより、例えば、WLAN経由での通信のパフォーマンスを容易に知ることが可能になり、その結果、適切な経路判定及び/又はネットワーク設計(例えばLWIPシステムの増減等)がより容易になり得る。
【0184】
なお、上記WLANにおける通信パフォーマンスは、1つ以上のWLAN−AP300における通信パフォーマンスを意味してもよい。
【0185】
(1)パフォーマンス情報
例えば、上記通信パフォーマンスは、サービス品質ごとの通信パフォーマンスである。例えば、当該サービス品質は、QCI又はIPフローである。これにより、例えば、サービス品質ごとのパフォーマンスを容易に知ることが可能になる。
【0186】
一例として、上記通信パフォーマンスは、ゲートウェイ200又は上記WLANにおけるスループット、利用率及び/又はパケットロス数を含む。当然ながら、上記パフォーマンス情報は、これらの例に限定されない。例えば、上記パフォーマンス情報は、Key Performance Indicators(KPI)であってもよい。
【0187】
(2)パフォーマンス情報の取得
例えば、上記パフォーマンス情報は、ゲートウェイ200における通信パフォーマンスに関する情報である。この場合には、例えば、ゲートウェイ200(処理部250)は、ゲートウェイ200における通信パフォーマンスの測定を行い、当該測定の結果に基づいて上記パフォーマンス情報を生成する。そして、ゲートウェイ200(情報取得部253)は、生成された上記パフォーマンス情報を取得する。
【0188】
上記パフォーマンス情報は、上記WLAN(1つ以上のWLAN−AP300)における通信パフォーマンスに関する情報であってもよい。この場合には、ゲートウェイ200(処理部250)は、1つ以上のWLAN−AP300からSNMP情報を収集してもよく、当該SNMP情報に基づいて上記パフォーマンス情報を生成してもよい。そして、ゲートウェイ200(情報取得部253)は、生成された上記パフォーマンス情報を取得してもよい。なお、上記パフォーマンス情報は、上記SNMP情報そのものであってもよく、この場合には、ゲートウェイ200(情報取得部253)は、収集した上記SNMP情報を取得してもよい。
【0189】
(3)パフォーマンス情報の送信
例えば、ゲートウェイ200(通信処理部251)は、端末装置400からのアップリンクデータを上記WLAN経由で受信し、上記アップリンクデータにフレームプロトコルのヘッダを付与し、当該ヘッダが付与された上記アップリンクデータを基地局100へ送信する。上記ヘッダが、上記パフォーマンス情報を含む。
【0190】
例えば、上記フレームプロトコルは、GTP−u又はGREである。即ち、ゲートウェイ200(通信処理部251)は、上記パフォーマンス情報を含むGTP−uヘッダ又はGREヘッダが付与されたアップリンクデータを基地局100へ送信する。例えば、上記パフォーマンス情報は、GTP−uヘッダ又はGREヘッダの未使用領域に含まれる。
【0191】
これにより、例えば、追加の情報を送信することなく、パフォーマンス情報を送信することが可能になる。そのため、オーバーヘッドが抑えられ得る。また、新たなプロトコルの定義する必要もなく、導入が容易になり得る。
【0192】
なお、上記パフォーマンス情報の送信手法は、上述した例に限定されない。例えば、ゲートウェイ200(通信処理部251)は、上記パフォーマンス情報を含む制御プレーンメッセージを基地局100へ送信してもよい。
【0193】
ゲートウェイ200(通信処理部251)は、例えば、トリガ条件が満たされる場合に、又は定期的に、上記パフォーマンス情報を基地局100へ送信する。
【0194】
(4)パフォーマンス測定
ゲートウェイ200又は上記WLANに関する上記パフォーマンス測定は、例えば、3GPP TS 32.425、又は3GPPの他の技術仕様(Technical Specification:TS)において定義され得る。
【0195】
一例として、上記パフォーマンス測定は、ゲートウェイ200又は上記WLANにおけるスループット、利用率及び/又はパケットロス数の測定を含む。当然ながら、上記パフォーマンス測定は、これらの例に限定されない。
【0196】
例えば、上記パフォーマンス測定の結果は、ゲートウェイ200又は上記WLANにおける通信パフォーマンスの統計情報である。
【0197】
(5)処理の流れ
図18は、第3の実施形態に係る処理の概略的な流れの例を説明するためのシーケンス図である。
【0198】
ゲートウェイ200(情報取得部253)は、ゲートウェイ200又はWLANにおける通信パフォーマンスに関するパフォーマンス情報を取得する(S761)。
【0199】
ゲートウェイ200(通信処理部251)は、上記パフォーマンス情報を基地局100へ送信し、基地局100(通信処理部161)は、ゲートウェイ200から上記パフォーマンス情報を受信する(S763)。
【0200】
基地局100(制御部153)は、上記パフォーマンス情報に基づいて、ゲートウェイ200又はWLANに関するパフォーマンス測定を行う(S765)。
【0201】
<<7.第4の実施形態>>
続いて、
図19及び
図20を参照して、本発明の第4の実施形態を説明する。上述した第1の実施形態は、具体的な実施形態であるが、第4の実施形態は、より一般化された実施形態である。
【0202】
<7.1.基地局の構成>
まず、
図19を参照して、第4の実施形態に係る基地局100の構成の例を説明する。
図19は、第4の実施形態に係る基地局100の概略的な構成の例を示すブロック図である。
図19を参照すると、基地局100は、第1通信処理部171及び第2通信処理部173を備える。
【0203】
第1通信処理部171及び第2通信処理部173の具体的な動作は、後に説明する。
【0204】
第1通信処理部171及び第2通信処理部173は、ベースバンド(BB)プロセッサ及び/又は他のプロセッサ等により実装されてもよい。第1通信処理部171及び第2通信処理部173は、同一のプロセッサにより実装されてもよく、別々に異なるプロセッサにより実装されてもよい。
【0205】
基地局100は、プログラムを記憶するメモリと、当該プログラムを実行可能な1つ以上のプロセッサとを含んでもよく、当該1つ以上のプロセッサは、第1通信処理部171及び第2通信処理部173の動作を行ってもよい。上記プログラムは、第1通信処理部171及び第2通信処理部173の動作を上記1つ以上のプロセッサに実行させるためのプログラムであってもよい。
【0206】
<7.2.ゲートウェイの構成>
まず、
図20を参照して、第4の実施形態に係るゲートウェイ200の構成の例を説明する。
図20は、第4の実施形態に係るゲートウェイ200の概略的な構成の例を示すブロック図である。
図20を参照すると、ゲートウェイ200は、第1通信処理部261及び第2通信処理部263を備える。
【0207】
第1通信処理部261及び第2通信処理部263の具体的な動作は、後に説明する。
【0208】
第1通信処理部261及び第2通信処理部263は、プロセッサ等により実装されてもよい。第1通信処理部261及び第2通信処理部263は、同一のプロセッサにより実装されてもよく、別々に異なるプロセッサにより実装されてもよい。
【0209】
ゲートウェイ200は、プログラムを記憶するメモリと、当該プログラムを実行可能な1つ以上のプロセッサとを含んでもよく、当該1つ以上のプロセッサは、第1通信処理部261及び第2通信処理部263の動作を行ってもよい。上記プログラムは、第1通信処理部261及び第2通信処理部263の動作を上記1つ以上のプロセッサに実行させるためのプログラムであってもよい。
【0210】
<7.3.技術的特徴>
次に、第4の実施形態の技術的特徴を説明する。
【0211】
(1)ダウンリンクに関する技術的特徴
基地局100(第1通信処理部171)は、端末装置400へ送信されるダウンリンクデータにフレームプロトコルのヘッダを付与する。そして、基地局100(第2通信処理部173)は、上記ヘッダが付与された上記ダウンリンクデータをゲートウェイ200へ送信する。なお、ゲートウェイ200は、WLAN経由での基地局100から端末装置400への送信に用いられる。
【0212】
上記フレームプロトコルは、基地局100とゲートウェイ200との通信のためのプロトコルである。上記ヘッダは、上記ダウンリンクデータについてのサービス品質に対応する識別情報を含む。
【0213】
これにより、例えば、サービス品質ごとのトンネルが形成され、基地局100は、より高いサービス品質を伴うダウンリンクデータを優先的に送信することが可能になる。その結果、サービス品質が満たされ、安定したサービスが提供され得る。
【0214】
フレームプロトコル、ヘッダ及び識別情報、優先制御、並びに/又は処理の流れについての説明は、例えば、一部の符号の相違を除き、第1の実施形態におけるこれらについての説明と同じである。よって、ここでは重複する説明を省略する。
【0215】
(2)アップリンクに関する技術的特徴
ゲートウェイ200(第1通信処理部261)は、WLAN経由で端末装置400により送信されたアップリンクデータにフレームプロトコルのヘッダを付与する。そして、ゲートウェイ200(第2通信処理部263)は、上記ヘッダが付与された上記アップリンクデータを基地局100へ送信する。
【0216】
上記フレームプロトコルは、ゲートウェイ200と基地局100との通信のためのプロトコルである。上記ヘッダは、上記アップリンクデータについてのサービス品質に対応する識別情報を含む。
【0217】
これにより、例えば、サービス品質ごとのトンネルが形成され、ゲートウェイ200は、より高いサービス品質を伴うアップリンクデータを優先的に送信することが可能になる。その結果、サービス品質が満たされ、安定したサービスが提供され得る。
【0218】
フレームプロトコル、ヘッダ及び識別情報、優先制御、その他、並びに/又は処理の流れについての説明は、例えば、第1の実施形態におけるこれらについての説明と同じである。よって、ここでは重複する説明を省略する。
【0219】
<<8.第5の実施形態>>
続いて、
図21及び
図22を参照して、本発明の第5の実施形態を説明する。上述した第2の実施形態は、具体的な実施形態であるが、第5の実施形態は、より一般化された実施形態である。
【0220】
<8.1.基地局の構成>
まず、
図21を参照して、第5の実施形態に係る基地局100の構成の例を説明する。
図21は、第5の実施形態に係る基地局100の概略的な構成の例を示すブロック図である。
図21を参照すると、基地局100は、通信処理部181を備える。
【0221】
通信処理部181の具体的な動作は、後に説明する。
【0222】
通信処理部181は、ベースバンド(BB)プロセッサ及び/又は他のプロセッサ等により実装されてもよい。
【0223】
基地局100は、プログラムを記憶するメモリと、当該プログラムを実行可能な1つ以上のプロセッサとを含んでもよく、当該1つ以上のプロセッサは、通信処理部181の動作を行ってもよい。上記プログラムは、通信処理部181の動作を上記1つ以上のプロセッサに実行させるためのプログラムであってもよい。
【0224】
<8.2.ゲートウェイの構成>
まず、
図22を参照して、第5の実施形態に係るゲートウェイ200の構成の例を説明する。
図22は、第5の実施形態に係るゲートウェイ200の概略的な構成の例を示すブロック図である。
図22を参照すると、ゲートウェイ200は、通信処理部271及び情報取得部273を備える。
【0225】
通信処理部271及び情報取得部273の具体的な動作は、後に説明する。
【0226】
通信処理部271及び情報取得部273は、プロセッサ等により実装されてもよい。通信処理部271及び情報取得部273は、同一のプロセッサにより実装されてもよく、別々に異なるプロセッサにより実装されてもよい。
【0227】
ゲートウェイ200は、プログラムを記憶するメモリと、当該プログラムを実行可能な1つ以上のプロセッサとを含んでもよく、当該1つ以上のプロセッサは、通信処理部271及び情報取得部273の動作を行ってもよい。上記プログラムは、通信処理部271及び情報取得部273の動作を上記1つ以上のプロセッサに実行させるためのプログラムであってもよい。
【0228】
<8.3.技術的特徴>
次に、第5の実施形態の技術的特徴を説明する。
【0229】
ゲートウェイ200(通信処理部271)は、基地局100からのダウンリンクデータをWLAN経由で端末装置400へ送信し、及び/又は、端末装置400からのアップリンクデータを上記WLAN経由で受信する。
【0230】
とりわけ、ゲートウェイ200(情報取得部273)は、ゲートウェイ200又は上記WLANにおける輻輳に関する輻輳情報を取得する。そして、ゲートウェイ200(通信処理部271)は、上記輻輳情報を基地局100へ送信する。基地局100(通信処理部181)は、ゲートウェイ200から上記輻輳情報を受信する。
【0231】
これにより、例えば、基地局100は、ゲートウェイ200又は上記WLANにおける輻輳を把握することが可能になる。そのため、基地局100は、WLAN経由でのダウンリンクデータの送信(オフローディング)を抑制又は停止することにより、オフローディングによるダウンリンクでのデータロスを回避し得る。
【0232】
なお、上記WLANにおける輻輳は、1つ以上のWLAN−AP300における輻輳を意味してもよい。
【0233】
輻輳情報、輻輳情報の取得、輻輳情報の送信、輻輳制御、及び/又は処理の流れについての説明は、例えば、一部の符号の相違を除き、第2の実施形態におけるこれらについての説明と同じである。よって、ここでは重複する説明を省略する。
【0234】
<<9.第6の実施形態>>
続いて、
図23及び
図24を参照して、本発明の第6の実施形態を説明する。上述した第3の実施形態は、具体的な実施形態であるが、第6の実施形態は、より一般化された実施形態である。
【0235】
<9.1.基地局の構成>
まず、
図23を参照して、第6の実施形態に係る基地局100の構成の例を説明する。
図23は、第6の実施形態に係る基地局100の概略的な構成の例を示すブロック図である。
図23を参照すると、基地局100は、通信処理部191及び測定部193を備える。
【0236】
通信処理部191及び測定部193の具体的な動作は、後に説明する。
【0237】
通信処理部191及び測定部193は、ベースバンド(BB)プロセッサ及び/又は他のプロセッサ等により実装されてもよい。通信処理部191及び測定部193は、同一のプロセッサにより実装されてもよく、別々に異なるプロセッサにより実装されてもよい。
【0238】
基地局100は、プログラムを記憶するメモリと、当該プログラムを実行可能な1つ以上のプロセッサとを含んでもよく、当該1つ以上のプロセッサは、通信処理部191及び測定部193の動作を行ってもよい。上記プログラムは、通信処理部191及び測定部193の動作を上記1つ以上のプロセッサに実行させるためのプログラムであってもよい。
【0239】
<9.2.ゲートウェイの構成>
まず、
図24を参照して、第6の実施形態に係るゲートウェイ200の構成の例を説明する。
図24は、第6の実施形態に係るゲートウェイ200の概略的な構成の例を示すブロック図である。
図24を参照すると、ゲートウェイ200は、通信処理部281及び情報取得部283を備える。
【0240】
通信処理部281及び情報取得部283の具体的な動作は、後に説明する。
【0241】
通信処理部281及び情報取得部283は、プロセッサ等により実装されてもよい。通信処理部281及び情報取得部283は、同一のプロセッサにより実装されてもよく、別々に異なるプロセッサにより実装されてもよい。
【0242】
ゲートウェイ200は、プログラムを記憶するメモリと、当該プログラムを実行可能な1つ以上のプロセッサとを含んでもよく、当該1つ以上のプロセッサは、通信処理部281及び情報取得部283の動作を行ってもよい。上記プログラムは、通信処理部281及び情報取得部283の動作を上記1つ以上のプロセッサに実行させるためのプログラムであってもよい。
【0243】
<9.3.技術的特徴>
次に、第6の実施形態の技術的特徴を説明する。
【0244】
ゲートウェイ200(通信処理部281)は、基地局100からのダウンリンクデータをWLAN経由で端末装置400へ送信し、及び/又は、端末装置400からのアップリンクデータを上記WLAN経由で受信する。即ち、ゲートウェイ200は、WLAN経由での基地局100と端末装置400との通信に用いられる。
【0245】
とりわけ、ゲートウェイ200(情報取得部283)は、ゲートウェイ200又は上記WLANにおける通信パフォーマンスに関するパフォーマンス情報を取得する。そして、ゲートウェイ200(通信処理部281)は、上記パフォーマンス情報を基地局100へ送信する。
【0246】
また、基地局100(通信処理部191)は、ゲートウェイ200から上記パフォーマンス情報を受信する。そして、基地局100(測定部193)は、上記パフォーマンス情報に基づいて、ゲートウェイ200又は上記WLANに関するパフォーマンス測定を行う。
【0247】
これにより、例えば、WLAN経由での通信のパフォーマンスを容易に知ることが可能になり、その結果、適切な経路判定及び/又はネットワーク設計(例えばLWIPシステムの増減等)がより容易になり得る。
【0248】
なお、上記WLANにおける通信パフォーマンスは、1つ以上のWLAN−AP300における通信パフォーマンスを意味してもよい。
【0249】
パフォーマンス情報、パフォーマンス情報の取得、パフォーマンス情報の送信、パフォーマンス測定、及び/又は処理の流れについての説明は、例えば、一部の符号の相違を除き、第3の実施形態におけるこれらについての説明と同じである。よって、ここでは重複する説明を省略する。
【0250】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。これらの実施形態は例示にすぎないということ、及び、本発明のスコープ及び精神から逸脱することなく様々な変形が可能であるということは、当業者に理解されるであろう。
【0251】
例えば、本明細書に記載されている処理におけるステップは、必ずしもフローチャート又はシーケンス図に記載された順序に沿って時系列に実行されなくてよい。例えば、処理におけるステップは、フローチャート又はシーケンス図として記載した順序と異なる順序で実行されても、並列的に実行されてもよい。
【0252】
また、本明細書において説明した基地局の構成要素(例えば、第1通信処理部、第2通信処理部、制御部、通信処理部及び/又は測定部)を備える装置(例えば、基地局を構成する複数の装置(又はユニット)のうちの1つ以上の装置(又はユニット))又はモジュール(例えば、上記複数の装置(又はユニット)のうちの1つのためのモジュール)が提供されてもよい。本明細書において説明したゲートウェイの構成要素(例えば、第1通信処理部、第2通信処理部、制御部、通信処理部及び/又は情報取得部)を備えるモジュールが提供されてもよい。また、上記構成要素の処理を含む方法が提供されてもよく、上記構成要素の処理をプロセッサに実行させるためのプログラムが提供されてもよい。また、当該プログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な非一時的記録媒体(Non-transitory computer readable medium)が提供されてもよい。当然ながら、このような装置、モジュール、方法、プログラム、及びコンピュータに読み取り可能な非一時的記録媒体も本発明に含まれる。
【0253】
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
【0254】
(付記1)
基地局であって、
端末装置へ送信されるダウンリンクデータにフレームプロトコルのヘッダを付与する第1通信処理部と、
無線ローカルエリアネットワーク経由での前記基地局から前記端末装置への送信に用いられるゲートウェイへ、前記ヘッダが付与された前記ダウンリンクデータを送信する第2通信処理部と、
を備え、
前記フレームプロトコルは、前記基地局と前記ゲートウェイとの通信のためのプロトコルであり、
前記ヘッダは、前記ダウンリンクデータについてのサービス品質に対応する識別情報を含む、
基地局。
【0255】
(付記2)
前記サービス品質は、前記ダウンリンクデータについてのQCI(Quality Class Indicator)又はIP(Internet Protocol)フローである、付記1に記載の基地局。
【0256】
(付記3)
前記識別情報は、前記ダウンリンクデータについてのベアラを識別するための識別情報である、付記1又は2に記載の基地局。
【0257】
(付記4)
前記フレームプロトコルは、トンネリングプロトコルである、付記1〜3のいずれか1項に記載の基地局。
【0258】
(付記5)
前記フレームプロトコルは、GTP−u(GPRS Tunneling Protocol user plane)又はGRE(Generic Routing Encapsulation)である、付記4に記載の基地局。
【0259】
(付記6)
前記識別情報は、GTP−uのTEID(Tunnel Endpoint Identifier)又はGREのkeyである、付記5に記載の基地局。
【0260】
(付記7)
前記識別情報に基づいて、前記ヘッダが付与された前記ダウンリンクデータの送信に対する優先制御を行う制御部、をさらに備える、付記1〜6のいずれか1項に記載の基地局。
【0261】
(付記8)
前記優先制御は、
前記ヘッダが付与された前記ダウンリンクデータについてのキューイング若しくはトラフィックシェーピング、
前記ヘッダが付与された前記ダウンリンクデータに付与されるIP(Internet Protocol)ヘッダ内のDSCP(Differentiated Service Code Point)値の決定、又は、
複数のゲートウェイの中からの前記ゲートウェイの選択
を含む、
付記7に記載の基地局。
【0262】
(付記9)
前記基地局は、eNB(evolved Node B)であり、
前記端末装置は、UE(User Equipment)である、
付記1〜8のいずれか1項に記載の基地局。
【0263】
(付記10)
前記ゲートウェイは、セキュリティゲートウェイである、付記1〜9のいずれか1項に記載の基地局。
【0264】
(付記11)
前記ゲートウェイは、LWIP−SeGW(LTE WLAN RAN Level Integration using IPSec Security Gateway)である、付記10に記載の基地局。
【0265】
(付記12)
ゲートウェイであって、
無線ローカルエリアネットワーク経由で端末装置により送信されたアップリンクデータにフレームプロトコルのヘッダを付与する第1通信処理部と、
前記ヘッダが付与された前記アップリンクデータを基地局へ送信する第2通信処理部と、
を備え、
前記フレームプロトコルは、前記ゲートウェイと前記基地局との通信のためのプロトコルであり、
前記ヘッダは、前記アップリンクデータについてのサービス品質に対応する識別情報を含む、
ゲートウェイ。
【0266】
(付記13)
前記識別情報は、前記アップリンクデータについてのベアラを識別するための識別情報である、付記12に記載のゲートウェイ。
【0267】
(付記14)
前記識別情報に基づいて、前記ヘッダが付与された前記アップリンクデータの送信に対する優先制御を行う制御部、をさらに備える、付記12又は13に記載のゲートウェイ。
【0268】
(付記15)
前記優先制御は、
前記ヘッダが付与された前記アップリンクデータについてのキューイング若しくはトラフィックシェーピング、又は、
前記ヘッダが付与された前記アップリンクデータに付与されるIPヘッダ内のDSCP値の決定
を含む、
付記14に記載のゲートウェイ。
【0269】
(付記16)
前記識別情報は、前記アップリンクデータに含まれる情報、又は、前記アップリンクデータとともに前記端末装置により送信された情報である、付記12〜15のいずれか1項に記載のゲートウェイ。
【0270】
(付記17)
前記第2通信処理部は、前記識別情報に対応する前記サービス品質を示す情報を前記基地局から受信する、付記12〜16のいずれか1項に記載のゲートウェイ。
【0271】
(付記18)
ゲートウェイであって、
基地局からのダウンリンクデータを無線ローカルエリアネットワーク経由で端末装置へ送信し、又は、端末装置からのアップリンクデータを前記無線ローカルエリアネットワーク経由で受信する通信処理部と、
前記ゲートウェイ又は前記無線ローカルエリアネットワークにおける輻輳に関する輻輳情報を取得する情報取得部と、
を備え、
前記通信処理部は、前記輻輳情報を前記基地局へ送信する、
ゲートウェイ。
【0272】
(付記19)
前記通信処理部は、前記アップリンクデータを受信し、前記アップリンクデータにフレームプロトコルのヘッダを付与し、当該ヘッダが付与された前記アップリンクデータを前記基地局へ送信し、
前記ヘッダは、前記輻輳情報を含む、
付記18に記載のゲートウェイ。
【0273】
(付記20)
前記輻輳情報は、前記輻輳の有無を示す輻輳フラグである、付記19に記載のゲートウェイ。
【0274】
(付記21)
前記フレームプロトコルは、GTP−u又はGREである、付記19又は20に記載のゲートウェイ。
【0275】
(付記22)
基地局であって、
無線ローカルエリアネットワーク経由での前記基地局と端末装置との通信に用いられるゲートウェイ又は前記無線ローカルエリアネットワークにおける輻輳に関する輻輳情報を、前記ゲートウェイから受信する通信処理部、
を備える基地局。
【0276】
(付記23)
前記輻輳情報に基づいて前記輻輳に対する制御を行う制御部をさらに備える、付記22に記載の基地局。
【0277】
(付記24)
前記通信処理部は、前記無線ローカルエリアネットワーク経由で端末装置へ送信するダウンリンクデータを前記ゲートウェイへ送信し、
前記制御は、前記ゲートウェイ及び前記無線ローカルエリアネットワーク経由でのダウンリンクデータの送信を抑制又は停止することを含む、
付記23に記載の基地局。
【0278】
(付記25)
基地局であって、
無線ローカルエリアネットワーク経由での前記基地局と端末装置との通信に用いられるゲートウェイから、前記ゲートウェイ又は前記無線ローカルエリアネットワークにおける通信パフォーマンスに関するパフォーマンス情報を受信する通信処理部と、
前記パフォーマンス情報に基づいて、前記ゲートウェイ又は前記無線ローカルエリアネットワークに関するパフォーマンス測定を行う測定部と、
を備える基地局。
【0279】
(付記26)
前記パフォーマンス測定は、前記ゲートウェイ又は前記無線ローカルエリアネットワークにおけるスループット、利用率又はパケットロス数の測定を含む、付記25に記載の基地局。
【0280】
(付記27)
前記通信パフォーマンスは、サービス品質ごとの通信パフォーマンスである、付記25又は26に記載の基地局。
【0281】
(付記28)
前記サービス品質は、QCI又はIPフローである、付記27に記載の基地局。
【0282】
(付記29)
ゲートウェイであって、
基地局からのダウンリンクデータを無線ローカルエリアネットワーク経由で端末装置へ送信し、又は、端末装置からのアップリンクデータを前記無線ローカルエリアネットワーク経由で受信する通信処理部と、
前記ゲートウェイ又は前記無線ローカルエリアネットワークにおける通信パフォーマンスに関するパフォーマンス情報を取得する情報取得部と、
を備え、
前記通信処理部は、前記パフォーマンス情報を前記基地局へ送信する、
ゲートウェイ。
【0283】
(付記30)
前記通信処理部は、前記アップリンクデータを受信し、前記アップリンクデータにフレームプロトコルのヘッダを付与し、当該ヘッダが付与された前記アップリンクデータを前記基地局へ送信し、
前記ヘッダは、前記パフォーマンス情報を含む、
付記29に記載のゲートウェイ。
【0284】
(付記31)
前記フレームプロトコルは、GTP−u又はGREである、付記30に記載のゲートウェイ。
【0285】
(付記32)
端末装置へ送信されるダウンリンクデータにフレームプロトコルのヘッダを付与することと、
無線ローカルエリアネットワーク経由での基地局から前記端末装置への送信に用いられるゲートウェイへ、前記ヘッダが付与された前記ダウンリンクデータを送信することと、
を含み、
前記フレームプロトコルは、前記基地局と前記ゲートウェイとの通信のためのプロトコルであり、
前記ヘッダは、前記ダウンリンクデータについてのサービス品質に対応する識別情報を含む、
方法。
【0286】
(付記33)
端末装置へ送信されるダウンリンクデータにフレームプロトコルのヘッダを付与することと、
無線ローカルエリアネットワーク経由での基地局から前記端末装置への送信に用いられるゲートウェイへ、前記ヘッダが付与された前記ダウンリンクデータを送信することと、
をプロセッサに実行させるためのプログラムであり、
前記フレームプロトコルは、前記基地局と前記ゲートウェイとの通信のためのプロトコルであり、
前記ヘッダは、前記ダウンリンクデータについてのサービス品質に対応する識別情報を含む、
プログラム。
【0287】
(付記34)
端末装置へ送信されるダウンリンクデータにフレームプロトコルのヘッダを付与することと、
無線ローカルエリアネットワーク経由での基地局から前記端末装置への送信に用いられるゲートウェイへ、前記ヘッダが付与された前記ダウンリンクデータを送信することと、
をプロセッサに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な非一時的記録媒体であり、
前記フレームプロトコルは、前記基地局と前記ゲートウェイとの通信のためのプロトコルであり、
前記ヘッダは、前記ダウンリンクデータについてのサービス品質に対応する識別情報を含む、
コンピュータに読み取り可能な非一時的記録媒体。
【0288】
(付記35)
無線ローカルエリアネットワーク経由で端末装置により送信されたアップリンクデータにフレームプロトコルのヘッダを付与することと、
前記ヘッダが付与された前記アップリンクデータを基地局へ送信することと、
を含み、
前記フレームプロトコルは、ゲートウェイと前記基地局との通信のためのプロトコルであり、
前記ヘッダは、前記アップリンクデータについてのサービス品質に対応する識別情報を含む、
方法。
【0289】
(付記36)
無線ローカルエリアネットワーク経由で端末装置により送信されたアップリンクデータにフレームプロトコルのヘッダを付与することと、
前記ヘッダが付与された前記アップリンクデータを基地局へ送信することと、
をプロセッサに実行させるためのプログラムであり、
前記フレームプロトコルは、ゲートウェイと前記基地局との通信のためのプロトコルであり、
前記ヘッダは、前記アップリンクデータについてのサービス品質に対応する識別情報を含む、
プログラム。
【0290】
(付記37)
無線ローカルエリアネットワーク経由で端末装置により送信されたアップリンクデータにフレームプロトコルのヘッダを付与することと、
前記ヘッダが付与された前記アップリンクデータを基地局へ送信することと、
をプロセッサに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な非一時的記録媒体であり、
前記フレームプロトコルは、ゲートウェイと前記基地局との通信のためのプロトコルであり、
前記ヘッダは、前記アップリンクデータについてのサービス品質に対応する識別情報を含む、
コンピュータに読み取り可能な非一時的記録媒体。
【0291】
(付記38)
基地局からのダウンリンクデータを無線ローカルエリアネットワーク経由で端末装置へ送信し、又は、端末装置からのアップリンクデータを前記無線ローカルエリアネットワーク経由で受信することと、
ゲートウェイ又は前記無線ローカルエリアネットワークにおける輻輳に関する輻輳情報を取得することと、
前記輻輳情報を前記基地局へ送信することと、
を含む方法。
【0292】
(付記39)
基地局からのダウンリンクデータを無線ローカルエリアネットワーク経由で端末装置へ送信し、又は、端末装置からのアップリンクデータを前記無線ローカルエリアネットワーク経由で受信することと、
ゲートウェイ又は前記無線ローカルエリアネットワークにおける輻輳に関する輻輳情報を取得することと、
前記輻輳情報を前記基地局へ送信することと、
をプロセッサに実行させるためのプログラム。
【0293】
(付記40)
基地局からのダウンリンクデータを無線ローカルエリアネットワーク経由で端末装置へ送信し、又は、端末装置からのアップリンクデータを前記無線ローカルエリアネットワーク経由で受信することと、
ゲートウェイ又は前記無線ローカルエリアネットワークにおける輻輳に関する輻輳情報を取得することと、
前記輻輳情報を前記基地局へ送信することと、
をプロセッサに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な非一時的記録媒体。
【0294】
(付記41)
無線ローカルエリアネットワーク経由での基地局と端末装置との通信に用いられるゲートウェイ又は前記無線ローカルエリアネットワークにおける輻輳に関する輻輳情報を、前記ゲートウェイから受信すること、
を含む方法。
【0295】
(付記42)
無線ローカルエリアネットワーク経由での基地局と端末装置との通信に用いられるゲートウェイ又は前記無線ローカルエリアネットワークにおける輻輳に関する輻輳情報を、前記ゲートウェイから受信すること、
をプロセッサに実行させるためのプログラム。
【0296】
(付記43)
無線ローカルエリアネットワーク経由での基地局と端末装置との通信に用いられるゲートウェイ又は前記無線ローカルエリアネットワークにおける輻輳に関する輻輳情報を、前記ゲートウェイから受信すること、
をプロセッサに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な非一時的記録媒体。
【0297】
(付記44)
無線ローカルエリアネットワーク経由での基地局と端末装置との通信に用いられるゲートウェイから、前記ゲートウェイ又は前記無線ローカルエリアネットワークにおける通信パフォーマンスに関するパフォーマンス情報を受信することと、
前記パフォーマンス情報に基づいて、前記ゲートウェイ又は前記無線ローカルエリアネットワークに関するパフォーマンス測定を行うことと、
を含む方法。
【0298】
(付記45)
無線ローカルエリアネットワーク経由での基地局と端末装置との通信に用いられるゲートウェイから、前記ゲートウェイ又は前記無線ローカルエリアネットワークにおける通信パフォーマンスに関するパフォーマンス情報を受信することと、
前記パフォーマンス情報に基づいて、前記ゲートウェイ又は前記無線ローカルエリアネットワークに関するパフォーマンス測定を行うことと、
をプロセッサに実行させるためのプログラム。
【0299】
(付記46)
無線ローカルエリアネットワーク経由での基地局と端末装置との通信に用いられるゲートウェイから、前記ゲートウェイ又は前記無線ローカルエリアネットワークにおける通信パフォーマンスに関するパフォーマンス情報を受信することと、
前記パフォーマンス情報に基づいて、前記ゲートウェイ又は前記無線ローカルエリアネットワークに関するパフォーマンス測定を行うことと、
をプロセッサに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な非一時的記録媒体。
【0300】
(付記47)
基地局からのダウンリンクデータを無線ローカルエリアネットワーク経由で端末装置へ送信し、又は、端末装置からのアップリンクデータを前記無線ローカルエリアネットワーク経由で受信することと、
ゲートウェイ又は前記無線ローカルエリアネットワークにおける通信パフォーマンスに関するパフォーマンス情報を取得することと、
前記パフォーマンス情報を前記基地局へ送信することと、
を含む方法。
【0301】
(付記48)
基地局からのダウンリンクデータを無線ローカルエリアネットワーク経由で端末装置へ送信し、又は、端末装置からのアップリンクデータを前記無線ローカルエリアネットワーク経由で受信することと、
ゲートウェイ又は前記無線ローカルエリアネットワークにおける通信パフォーマンスに関するパフォーマンス情報を取得することと、
前記パフォーマンス情報を前記基地局へ送信することと、
をプロセッサに実行させるためのプログラム。
【0302】
(付記49)
基地局からのダウンリンクデータを無線ローカルエリアネットワーク経由で端末装置へ送信し、又は、端末装置からのアップリンクデータを前記無線ローカルエリアネットワーク経由で受信することと、
ゲートウェイ又は前記無線ローカルエリアネットワークにおける通信パフォーマンスに関するパフォーマンス情報を取得することと、
前記パフォーマンス情報を前記基地局へ送信することと、
をプロセッサに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な非一時的記録媒体。
【0303】
この出願は、2016年9月29日に出願された日本出願特願2016−191763を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。