(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
道路の舗装工事では、路面の締固め作業に転圧機械が広く使用されている。
このような転圧機械は、船積みする際、クレーン等による吊り上げ作業によって行われることがある。
また、転圧機械には、締固め作業中にアスファルトが転圧ローラに付着しないように該転圧ローラに散布するための水を貯留するタンクが機体の内部に構成されている。
【0003】
そのため、該タンク内の水の量によって転圧機械の重量や重心が変わるため、吊り上げ作業を行う場合は、吊り位置の調整をしながら転圧機械を吊り上げる必要がある。
そこで、タンク内に貯留されている水の量を簡単に確認して転圧機械の重量を認識する技術が開発されている(特許文献1)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記のようにタンク内に貯留されている水の量を確認して転圧機械の重量を認識するだけでは、転圧機械の重心を認識することができないため、吊り位置を調整する手間がかかり、更なる改善の余地があった。
【0006】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、タンク内の水の量によって変動する転圧機械の重心に基づく吊り位置の調整を簡単に行うことができる転圧機械を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するため、本発明の転圧機械は、機体
の内部に水タンクを有する転圧機械において、前記転圧機械を吊上げるために前記機体の前部または後部を支持する支持部材を配置するべく機体に設けられる被支持部と、前記機体の左右に前記転圧機械の前後方向中心を挟んで前記被支持部の反対側に複数設けられる吊り部と、前記複数の吊り部のうち前記転圧機械の吊上げに最適な吊り部を案内する
ための吊位置
表示部と、
前記水タンクの貯留量を表示する水残量表示部と、を備え、前記吊位置
表示部は、
前記複数の吊り部それぞれに前記水残量表示部によって表示される前記水タンクの貯留量に対応する前記転圧機械の重量を表示することを特徴とする。
【0008】
これにより、転圧機械を吊上げるとき、支持部材に支持される機体の被支持部によって転圧機械の前部または後部を支持し、機体が有する水タンクの貯留量に応じて吊位置
表示部が機体の左右に転圧機械の前後方向中心を挟んで被支持部の反対側に複数設けられる吊り部のうち転圧機械の吊上げに最適な吊り部を案内することで、複数の吊り部のうち吊位置
表示部が案内する吊り部を選択して転圧機械の重心に応じた最適な吊り位置にて転圧機械の吊上げ作業を行うことができるので、簡単に転圧機械の吊上げ作業を行うことが可能とされる。
また、複数の吊り部について水残量表示部によって表示される水タンクの貯留量と対応する吊り部をそれぞれ案内することで、水残量表示部を利用して吊り部をそれぞれ案内することが可能とされる。またさらに、水タンクの貯留量に対応する転圧機械の重量を吊り部それぞれに表示することで、水タンクの貯留量から推測される転圧機械の重量を認識しつつ、転圧機械の吊上げ作業を行うことができる。
【0012】
その他の態様として、前記被支持部は、前記機体の前側に設けられ、前記吊り部は、前記機体の後側に設けられているのが好ましい。
これにより、機体の前部を支持部材によって支持可能となるように機体の前側に被支持部を設け、機体の後側に設けた複数の吊り部を用いて吊り位置の調整をすることで、前進方向である前後方向前側の視認性を悪化させることなく、複数の吊り部を設けることが可能とされる。
【0013】
その他の態様として、前記複数の吊り部の各吊部の近傍にそれぞれ位置して設けられる複数の案内ランプと、前記水タンクの貯留量を検出する貯留量センサとを有し、前記吊位置
表示部は、前記複数の案内ランプのうち前記貯留量センサによって検出される水タンクの貯留量と対応する吊り部の近傍の案内ランプを点灯させてなるのが好ましい。
【0014】
これにより、吊位置
表示部は、貯留量センサによって検出される水タンクの貯留量に応じて複数の案内ランプのうち対応する吊り部の近傍の案内ランプを点灯させるようにすることで、案内ランプによって水タンクの貯留量によって変わる転圧機械の重心に対応した吊り部をオペレータに的確に伝えることが可能とされる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の転圧機械によれば、転圧機械を吊上げるとき、支持部材によって支持される機体の被支持部によって転圧機械の前部または後部を支持し、機体が有する水タンクの貯留量に応じて吊位置
表示部が機体の左右に転圧機械の前後方向中心を挟んで被支持部の反対側に複数設けられる吊り部のうち転圧機械の吊上げに最適な吊り部を案内するようにしたので、複数の吊り部のうち吊位置
表示部が案内する吊り部を選択して転圧機械の重心に応じた最適な吊り位置にて転圧機械の吊上げ作業を行うことができ、簡単に転圧機械の吊上げ作業を行うことが
できる。また、複数の吊り部について水残量表示部によって表示される水タンクの貯留量と対応する吊り部をそれぞれ案内することで、水残量表示部を利用して吊り部をそれぞれ案内することができる。またさらに、水タンクの貯留量に対応する転圧機械の重量を吊り部それぞれに表示することで、水タンクの貯留量から推測される転圧機械の重量を認識しつつ、転圧機械の吊上げ作業を行うことができる。
【0016】
これにより、タンク内の水の量によって変動する転圧機械の重心に基づく吊り位置の調整を簡単に行うことができる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面に基づき本発明の一実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1を参照すると、第1実施形態に係る転圧機械であるタイヤローラ(転圧機械)1の側面図が示されている。
【0019】
タイヤローラ1は、機体4の前後輪として転圧ローラ2が配設されて構成されている。この転圧ローラ2は、機体4の前後方向略中心の上下方向上側に配設された運転席6にオペレータがステップ8を利用して搭乗し、ハンドル12や図示しない前後進レバーを操作することで駆動および回動して機体4を走行および操舵させることが可能となっている。即ち、機体4は、転圧ローラ2を駆動させて走行するとき、路面を転圧ローラ2によって締固める、所謂締固め作業を行うことが可能となっている。
【0020】
この締固め作業には、例えば凝固前のアスファルトを平らにする作業がある。凝固前のアスファルトは転圧ローラ2と付着しやすいため、タイヤローラ1は、締固め作業中には、散布ノズル50から転圧ローラ2に水30や付着防止剤を適宜散布することが可能となっている。
【0021】
散布ノズル50を介して転圧ローラ2に散布される水30は、水タンク16に貯留されており、例えば最大で4000リットル貯留可能となっている。
図2を参照すると、水タンク16の斜視図が示されている。水タンク16は、側部タンク16aと中央タンク16bとで構成されており、機体4の形状に沿って内側に形成されている。すなわち、タイヤローラ1は、水タンク16内の水30が満タンの場合と空の場合とで約4トンの重量差がある。さらに、水タンク16の形状が機体4の形状に沿って内側に形成された形となっているため、タイヤローラ1の重心は、水タンク16内の水30を貯留する量によって機体4の重心位置が変化する。
【0022】
このようにして、タイヤローラ1の重心が水タンク16の水30を貯留する量によって変化するので、クレーン等による吊上げ作業を行う場合は、適当な吊り位置が水タンク16の水30を貯留する量によって変化する。そこで第1実施形態では、重量確認部34および調整吊り部42が設けられることで、水タンク16の水30を貯留する量に対応する吊り位置を簡単に選択することが可能となっている。
【0023】
重量確認部34は、水残量表示部20および重量表示部22によって構成される。水残量表示部20は、5つの小窓21によって構成される。小窓21は、機体4の側面40および水タンク16の壁面を貫通して設けられた、透過性のある透明な樹脂製の窓である。すなわち、オペレータが機体4の側面40側から機体4の側面を臨むようにして小窓21を見ることで、水タンク16内の水30の水面を確認することが可能となっている。また、小窓21の配置は、水タンク16内の水30の水面が視認されるときにタイヤローラ1の推定される重量が13t、12t、11t、10t、9tとなる位置にそれぞれ設けられている。なお、本実施形態では、小窓21を5つ設けるようにしているが、水タンク16の水面を視認可能であればよく、例えば上下方向に延びる長い窓にして水タンク16内の水30の水面を確認することが可能となるようにしてもよい。
【0024】
重量表示部22は、13t、12t、11t、10t、9tの文字で構成されており、機体4の側面40に設けられた各小窓21の横に対応するように、13t、12t、11t、10t、9tと並べて配置されている。
これにより、重量確認部34は、水残量表示部20において、水タンク16内の水30の水面が視認されている小窓21を確認することで、対応する重量表示部22の文字を見て、タイヤローラ1の推定される重量を認識することが可能となっている。
【0025】
調整吊り部42は、機体4の左右それぞれの側面40の前後方向後部であって上下方向上側に設けられ、吊穴(吊り部)43、吊位置案内部
(吊位置表示部)44によって構成されている。なお、調整吊り部42は、機体4の左右で同様の構成となるため、ここでは機体4の左右方向左側に設けられる調整吊り部42のみ説明し、右側に設けられる調整吊り部42については説明を省略する。
【0026】
吊穴43は、機体4の前後方向に一列に並んで5つ配設された穴であり、タイヤローラ1が13t、12t、11t、10t、9tのときの重心が被支持部58と吊穴43との前後方向中心となるようにそれぞれ配設されている。また、吊穴43は、いずれもワイヤ62によってタイヤローラ1を吊上げるときに該タイヤローラ1の重量を支えることができる強度の部分に配設された穴である。吊位置案内部44は、重量表示部22と同様に13t、12t、11t、10t、9tの文字で構成されており、機体4の側面40に設けられた各吊穴43の下に対応するように、前後方向前側から13t、12t、11t、10t、9tと並べて配置されている。これにより、重量確認部34によって水タンク16内の水の量、即ちタイヤローラ1の重量を認識し、該重量に基づいて、調整吊り部42の吊穴43を吊位置案内部44の表示に基づいて案内された吊穴43を選択して吊上げ作業をすることが可能となっている。なお、吊穴43に代わり、吊り用の突起を設けるようにしてもよい。この場合、吊り用の突起が機体4の前後方向後方に設けられることで、オペレータによる機体4前方の視認性を妨げないようにすることができる。
【0027】
図3を参照すると、水タンク16内の水30が満タンのときのタイヤローラ1の吊上げ作業の側面図が示されている。また、
図4を参照すると、水タンク16内の水30が空のときのタイヤローラ1の吊上げ作業の側面図が示されている。以下、
図3および
図4を用いてタイヤローラ1の吊上げ作業の手順を示す。
まず、機体4の前後方向前側の上下方向下部の被支持部58に、支持部材60を配置する。支持部材60は、例えば機体4の左右方向に跨って延びる部材であり、左右の両端部に吊環61がそれぞれ設けられている。すなわち、クレーン等によって引き上げられる吊枠63から上下方向下方に垂れるワイヤ62を吊環61に取付けて上下方向上方に引き上げることで、支持部材60ごとタイヤローラ1の前部を持ち上げることが可能となっている。
【0028】
次に、重量確認部34によって認識されるタイヤローラ1の重量に基づいて案内される調整吊り部42の吊穴43には、吊枠63から上下方向下方に垂れるワイヤ62が取り付けられる。これにより、吊位置を調整することなく、支持部材60と吊穴43との前後方向中心がタイヤローラ1の重心となるように、タイヤローラ1の後部を持ち上げることが可能となっている。
【0029】
図5を参照すると、
図1中の矢視Aで見たときの重量確認部134の構成図が示されている。以下、
図5に基づき、第1実施形態における別実施例の重量確認部134について説明する。なお、別実施例の場合は、重量確認部34に代わり、重量確認部134が設けられているものとする。
重量確認部134は、文字型窓(水残量表示部、重量表示部)121および表示ランプ(水残量表示部)122を複数有して構成されている。文字型窓121は、小窓21と同様に機体4および水タンク16の壁面を貫通して設けられた、透過性のある透明な樹脂製の窓であり、ステップ8に対して垂直な面に設けられている。この文字型窓121は、重量表示部22同様に13t、12t、11t、10t、9tの文字の形となっている。
【0030】
表示ランプ122は、各文字型窓121の左隣にそれぞれ配設されている。この表示ランプ122は、例えば各文字型窓121の下端以上に水位があるときにのみ点灯するランプである。なお、水位の検出方法は、後述する第2実施形態のようにセンサを別途設けて行ってもよく、各文字型窓121の下端にセンサを設けるようにしてもよい。
これにより、重量確認部134は、水タンク16内の水30の水面が視認されている文字型窓121を確認することで、タイヤローラ1の重量を認識することが可能となっている。また、重量表示部22に代わり、文字型窓121が13t、12t、11t、10t、9tの文字の形となっていることで、デザイン性の向上を図ると共に重量確認部134に要するスペースを小さくすることが可能となっている。
【0031】
またさらに、各文字型窓121の左隣に表示ランプ122がそれぞれ配設されていることで、夜間のような文字型窓121に表示される水面が見えにくいときには、表示ランプ122が点灯することで、水タンク16内の水タンク16内の水30の水位を認識することが可能となっている。
【0032】
以上説明したように、第1実施形態に係る転圧機械では、機体4に水タンク16を有するタイヤローラ1において、タイヤローラ1を吊上げるために機体4の前部を支持する支持部材60を配置するべく機体4に設けられる被支持部58と、機体4の左右にタイヤローラ1の前後方向中心を挟んで被支持部58の反対側に複数設けられる吊穴43と、複数の吊穴43のうちタイヤローラ1の吊上げに最適な吊穴43を案内する吊位置案内部44とを備え、吊位置案内部44は、水タンク16の貯留量によって変動するタイヤローラ1の重心に応じて案内している。
【0033】
従って、タイヤローラ1を吊上げるとき、支持部材60に支持される機体4の被支持部58によってタイヤローラ1の前部または後部を支持し、機体4が有する水タンク16の貯留量に応じて吊位置案内部44が機体4の左右にタイヤローラ1の前後方向中心を挟んで被支持部58の反対側に複数設けられる吊穴43のうちタイヤローラ1の吊上げに最適な吊穴43を案内するようにしたので、複数の吊穴43のうち吊位置案内部44が案内する吊穴43を選択してタイヤローラ1の重心に応じた最適な吊り位置にてタイヤローラ1の吊上げ作業を行うことができ、簡単にタイヤローラ1の吊上げ作業を行うことができる。
【0034】
そして、水タンク16の貯留量を表示する水残量表示部20を有し、吊位置案内部44は、複数の吊穴43について水残量表示部20によって表示される水タンク16の貯留量に対応する吊穴43をそれぞれ案内している。
従って、複数の吊穴43について水残量表示部20によって表示される水タンク16の貯留量と対応する吊穴43をそれぞれ案内するようにしたので、水残量表示部20を利用して吊穴43をそれぞれ案内することができる。
【0035】
そして、水残量表示部20の近傍に設けられ、水タンク16の貯留量から推測されるタイヤローラ1の重量を表示する重量表示部22を更に有し、或いは各文字型窓121を有し、吊位置案内部44は、重量表示部22や各文字型窓121が示すタイヤローラ1の重量を表示している。
【0036】
従って、重量確認部34、134によって認識するタイヤローラ1の重量と同じ記載がされた吊位置案内部44に対応する吊穴43に案内するようにしたので、水タンク16の貯留量から推測されるタイヤローラ1の重量を認識したあと、該重量と同じ記載の吊位置案内部44によって吊穴43を案内されることによって、重量確認部34と機体4の左右に設けられた吊穴43の近傍にそれぞれ表示される吊位置案内部44とで2回以上タイヤローラ1の重量を見ることになるためタイヤローラ1の重量をオペレータに確実に伝えることができ、吊り上げ作業に必要なワイヤ62等の道具が該重量に対応しているか等をオペレータに再確認をする機会を与えることができる。
【0037】
そして、被支持部58は、機体4の前側に設けられ、吊穴43は、機体4の後側に設けられている。
従って、機体4の前部を支持部材60によって支持可能となるように機体4の前側に被支持部58を設け、機体4の後側に設けた複数の吊穴43を用いて吊り位置の調整をするようにしたので、前進方向である前後方向前側の視認性を悪化させることなく、複数の吊穴43を設けることができる。
【0038】
<第2実施形態>
以下、
図6に基づき第2実施形態について説明する。
なお、上記第1実施形態と共通の構成については説明を省略し、ここでは第1実施形態と異なる部分について説明する。
【0039】
図6を参照すると、第2実施形態に係るタイヤローラ1の側面図が示されている。
第2実施形態では、重量確認部34が設けられておらず、調整吊り部242が設けられている。
調整吊り部242は、吊穴43、吊位置案内部244、貯留量センサ220によって構成されている。
吊位置案内部244は、案内ランプ222を5つ、各吊穴43の上下方向下側にそれぞれ設けて構成されている。貯留量センサ220は、水タンク16の内部に設けられ、水タンク16の貯留量を検出するセンサである。
【0040】
これら構成により、調整吊り部242は、貯留量センサ220によって検出される水位と対応する最適な吊穴43の上下方向下側の案内ランプ222を点灯させて吊穴43に案内することが可能となっている。
【0041】
以上説明したように、第2実施形態に係る転圧機械では、複数の吊穴43の各吊穴43の近傍にそれぞれ位置して設けられる複数の案内ランプ222と、水タンク16の貯留量を検出する貯留量センサ220とを有し、吊位置案内部244は、複数の案内ランプ222のうち貯留量センサ220によって検出される水タンク16の貯留量と対応する吊穴43の近傍の案内ランプ222を点灯させてなるようにしている。
【0042】
従って、吊位置案内部244は、貯留量センサ220によって検出される水タンク16の貯留量に応じて複数の案内ランプ222のうち対応する吊穴43の近傍の案内ランプ222を点灯させるようにしたので、案内ランプ222によって水タンク16の貯留量によって変わるタイヤローラ1の重心に対応した吊穴43をオペレータに的確に伝えることができる。
【0043】
以上で本発明に係る転圧機械の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、本実施形態では、被支持部58が機体4の前後方向前側の上下方向下部に設けられ、調整吊り部42が機体4の前後方向後部であって上下方向上側に設けられるようにしたが、被支持部58が機体4の前後方向後部であって上下方向上側に設けられ、調整吊り部42が機体4の前後方向前側の上下方向下部に設けられるようにしてもよく、機体4の前後方向中心を挟んで設けられるようにすればよい。
【0044】
また、本実施形態では、吊穴43を用いて機体4の後ろ側を吊るように説明したが、吊り用のフックのような形状でもよく、形状にこだわらない。
また、本実施形態では、水タンク16が機体4の形状に沿って内側に形成されるようにしているが、水タンクを機体4の外側に設けるようにしてもよい。
また、第1実施形態における別実施例では、複数の文字型窓121及び表示ランプ122によって構成された重量確認部134が用いられているが、文字型窓121に代わり、対応する位置に小窓21を設け、または重量表示部22の文字を縦に並べて配設するようにしてもよい。また、これに限らず、重量表示部22、文字型窓121、表示ランプ122、及び案内ランプ222をそれぞれ組み合わせて重量表示部や吊位置案内部を構成するようにしてもよい。