【文献】
MediaTek Inc.,Efficient Wider Bandwidth Operations for NR,3GPP TSG RAN WG1 #89 R1-1707828,フランス,3GPP,2017年 5月 7日,Section 3
【文献】
MediaTek Inc.,Further Details on Wider Bandwidth Operations in NR,3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1706 R1-1710796,フランス,3GPP,2017年 6月17日,Section 2
【文献】
Nokia, Alcatel-Lucent Shanghai Bell,On wider band aspects of NR,3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1706 R1-1710883,フランス,3GPP,2017年 6月16日,Section 3
【文献】
Samsung,Wider Bandwidth Operations,3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1706 R1-1710761,フランス,3GPP,2017年 6月16日,Section 3
【文献】
Samsung,Corrections for BWP switching,3GPP TSG RAN WG2 adhoc_2018_01_NR R2-1801467,フランス,3GPP,2018年 1月12日,Section 2.2
【文献】
Samsung,Further considerations for BWP switching,3GPP TSG RAN WG2 adhoc_2018_01_NR R2-1801468,フランス,3GPP,2018年 1月12日,Section 2.1
【文献】
Samsung,Email discussion on RRC triggered BWP activation,3GPP TSG RAN WG2 #102 R2-1808645,フランス,3GPP,2018年 5月18日,Page 5
【文献】
Convida Wireless,Discussion on BWP Design,3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1709 R1-1716647,フランス,3GPP,2017年 9月12日,Section 2.1
【文献】
Huawei, HiSilicon,Overview of wider bandwidth operations,3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1706 R1-1709972,フランス,3GPP,2017年 6月17日,Sections 2.3,3.1
【文献】
Huawei, HiSilicon,Bandwidth part activation and adaptation,3GPP TSG RAN WG1 #91 R1-1719828,フランス,3GPP,2017年11月18日,Section 2.1
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
TDD(Time Division Duplex)無線通信システムにおける帯域幅パート(bandwidth part、BWP)の動作(operation)を端末が遂行する方法であって、
ネットワークから、初期BWPに対する情報と複数のダウンリンク(DL)BWPに対する情報を含む設定情報を受信する段階と、
前記ネットワークから、初期アクセス手順を実行した直後に、前記初期BWPに関する信号を受信する段階と、
BWPを前記初期BWPに関する前記複数のDL BWPの第1のBWPに変更(スイッチング)することと関連したダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)を前記ネットワークから受信する段階と、
前記DL BWPを変更(スイッチング)することに関連した前記DCIに基づいて、アップリンク(UL)BWPを、前記第1のBWPと対応する第2のBWPに変更する段階と、
前記ネットワークへ、前記第2のBWPに関する信号を送信する段階とを含む、方法。
前記DL BWPをスイッチングすることと関連した前記DCIは、共有(shared)CORESET(control resource set)で受信され、
前記共有CORESETは、複数の設定されたBWPの間で共通に共有される部分に設定される、請求項1に記載の方法。
前記DCIに対するACK(acknowledgement)またはNACK(non−acknowledgement)を前記ネットワークに送信する段階をさらに含む、請求項1に記載の方法。
TDD(Time Division Duplex)無線通信システムにおける帯域幅パート(bandwidth part、BWP)の動作(operation)を遂行するように構成された端末であって、
少なくとも一つの送受信器と、
少なくとも一つのプロセッサと、
前記少なくとも一つのプロセッサと動作的に連結可能であり、実行された時、前記少なくとも一つのプロセッサに以下の動作をさせるインストラクションを格納する少なくとも一つのコンピュータメモリとを含み、
前記少なくとも一つのプロセッサは、
ネットワークから、初期BWPに対する情報と複数のダウンリンク(DL)BWPに対する情報を含む設定情報を受信し、
前記ネットワークから、初期アクセス手順を実行した直後に、前記初期BWPに関する信号を受信し、
BWPを、前記初期BWPに関する前記複数のDL BWPの第1のBWPに変更(スイッチング)することと関連したダウンリンク制御情報(DCI)を前記ネットワークから受信し、
前記DL BWPを変更(スイッチング)することに関連した前記DCIに基づいて、アップリンク(UL)BWPを、前記第1のBWPと対応する第2のBWPに変更し、
前記ネットワークへ、前記第2のBWPに関する信号を送信する、端末。
前記UL BWPを、前記第1のBWPと対応する前記第2のBWPに変更する段階は、前記UL BWPを、前記DL BWPが変更された前記第1のBWPのBWPインデックスと同一のBWPインデックスを有する前記第2のBWPに変更する段階を含む、請求項1に記載の方法。
前記UL BWPを、前記第1のBWPと対応する前記第2のBWPに変更することは、前記UL BWPを、前記DL BWPが変更された前記第1のBWPのBWPインデックスと同一のBWPインデックスを有する前記第2のBWPに変更することを含む、請求項7に記載の端末。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明に従う好ましい実施形態を添付した図面を参照して詳細に説明する。添付した図面と共に以下に開示される詳細な説明は、本発明の例示的な実施形態を説明しようとするものであり、本発明が実施できる唯一の実施形態を示そうとするものではない。以下の詳細な説明は、本発明の完全な理解を提供するために、具体的な細部事項を含む。しかしながら、当業者は本発明がこのような具体的な細部事項無しでも実施できることが分かる。
【0024】
幾つかの場合、本発明の概念が曖昧になることを避けるために公知の構造及び装置は省略されるか、または各構造及び装置の核心機能を中心としたブロック図形式に図示できる。
【0025】
本明細書で、基地局は端末と直接的に通信を遂行するネットワークの終端ノード(terminal node)としての意味を有する。本文書で、基地局により遂行されるものとして説明された特定動作は、場合によっては、基地局の上位ノード(upper node)により遂行されることもできる。即ち、基地局を含む多数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークで、端末との通信のために遂行される多様な動作は基地局または基地局の以外の他のネットワークノードにより遂行できることは自明である。‘基地局(BS:Base Station)’は、固定局(fixed station)、Node B、eNB(evolved-NodeB)、BTS(base transceiver system)、アクセスポイント(AP:Access Point)、gNB(general NB)などの用語により取替できる。また、‘端末(Terminal)’は固定されるか、または移動性を有することができ、UE(User Equipment)、MS(Mobile Station)、UT(user terminal)、MSS(Mobile Subscriber Station)、SS(Subscriber Station)、AMS(Advanced Mobile Station)、WT(Wireless terminal)、MTC(Machine-Type Communication)装置、M2M(Machine-to-Machine)装置、D2D(Device-to-Device)装置などの用語に取替できる。
【0026】
以下、ダウンリンク(DL:downlink)は基地局から端末への通信を意味し、アップリンク(UL:uplink)は端末から基地局への通信を意味する。ダウンリンクで、送信機は基地局の一部であり、受信機は端末の一部でありうる。アップリンクで、送信機は端末の一部であり、受信機は基地局の一部でありうる。
【0027】
以下の説明で使われる特定用語は本発明の理解を助けるために提供されたものであり、このような特定用語の使用は本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で異なる形態に変更できる。
【0028】
以下の技術は、CDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC-FDMA(single carrier frequency division multiple access)、NOMA(non-orthogonal multiple access)などの多様な無線接続システムに利用できる。CDMAは、UTRA(universal terrestrial radio access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)で具現できる。TDMAは、GSM(global system for mobile communications)/GPRS(general packet radio service)/EDGE(enhanced data rates for GSM evolution)のような無線技術で具現できる。OFDMAは、IEEE 802.11(WiFi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802-20、E-UTRA(evolved UTRA)などの無線技術で具現できる。UTRAは、UMTS(universal mobile telecommunications system)の一部である。3GPP(3
rd generation partnership project)LTE(longterm evolution)は、E-UTRAを使用するE-UMTS(evolved UMTS)の一部であって、ダウンリンクでOFDMAを採用し、アップリンクでSC-FDMAを採用する。LTE-A(advanced)は3GPP LTEの進化である。
【0029】
本発明の実施形態は無線接続システムであるIEEE 802、3GPP、及び3GPP2のうち、少なくとも1つに開示された標準文書により裏付けられる。即ち、本発明の実施形態のうち、本発明の技術的思想を明確に示すために説明しないステップまたは部分は前記文書により裏付けられる。また、本文書で開示している全ての用語は前記標準文書により説明できる。
【0030】
説明を明確にするために、3GPP LTE/LTE-Aを中心として技術するが、本発明の技術的特徴がこれに制限されるものではない。
【0032】
eLTE eNB:eLTE eNBは、EPC(Evolved Packet Core)及びNGC(Next Generation Core)に対する連結を支援するeNBの進化(evolution)である。
【0033】
gNB:NGCとの連結だけでなく、NRを支援するノード。
【0034】
新たなRAN:NRまたはE-UTRAを支援するか、またはNGCと相互作用する無線アクセスネットワーク。
【0035】
ネットワークスライス(network slice):ネットワークスライスは、終端間の範囲と共に特定要求事項を要求する特定市場シナリオに対して最適化されたソリューションを提供するようにoperatorにより定義されたネットワーク。
【0036】
ネットワーク機能(network function):ネットワーク機能は、よく定義された外部インターフェースとよく定義された機能的動作を有するネットワークインフラ内での論理的ノード。
【0037】
NG-C:新たなRANとNGCとの間のNG2レファレンスポイント(reference point)に使われる制御平面インターフェース。
【0038】
NG-U:新たなRANとNGCとの間のNG3レファレンスポイント(reference point)に使われるユーザ平面インターフェース。
【0039】
非独立型(Non-standalone)NR:gNBがLTE eNBをEPCに制御プレーン連結のためのアンカーとして要求するか、またはeLTE eNBをNGCに制御プレーン連結のためのアンカーとして要求する配置構成。
【0040】
非独立型E-UTRA:eLTE eNBがNGCに制御プレーン連結のためのアンカーとしてgNBを要求する配置構成。
【0041】
ユーザ平面ゲートウェイ:NG-Uインターフェースの終端点。
【0043】
図1は、本明細書で提案する方法が適用できるNRの全体的なシステム構造の一例を示した図である。
【0044】
図1を参照すると、NG-RANはNG-RAユーザ平面(新たなAS sublayer/PDCP/RLC/MAC/PHY)及びUE(User Equipment)に対する制御平面(RRC)プロトコル終端を提供するgNBで構成される。
【0045】
前記gNBは、Xnインターフェースを通じて相互連結される。
【0046】
また、前記gNBは、NGインターフェースを通じてNGCに連結される。
【0047】
より具体的には、前記gNBはN2インターフェースを通じてAMF(Access and Mobility Management Function)に、N3インターフェースを通じてUPF(User Plane Function)に連結される。
【0048】
NR(New Rat)エニュメロロジ(Numerology)とフレーム(frame)の構造
【0049】
NRシステムでは、多数のヌメロロジー(numerology)が支援できる。ここで、ヌメロロジーはサブキャリア間隔(subcarrier spacing)とCP(Cyclic Prefix)オーバーヘッドにより定義できる。この際、多数のサブキャリア間隔は基本サブキャリア間隔を整数N(または、μ)にスケーリング(scaling)することにより誘導できる。また、非常に高い搬送波周波数で非常に低いサブキャリア間隔を利用しないと仮定されても、用いられるヌメロロジーは周波数帯域と独立に選択できる。
【0050】
また、NRシステムでは多数のヌメロロジーに従う多様なフレーム構造が支援できる。
【0051】
以下、NRシステムで考慮できるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)ヌメロロジー及びフレーム構造を説明する。
【0052】
NRシステムで支援される多数のOFDMヌメロロジーは、表1のように定義できる。
【0054】
NRシステムにおけるフレーム構造(frame structure)と関連して、時間領域の多様なフィールドのサイズは
の時間単位の倍数として表現される。ここで、
であり、
である。ダウンリンク(downlink)及びアップリンク(uplink)転送は
の区間を有する無線フレーム(radio frame)で構成される。ここで、無線フレームは各々
の区間を有する10個のサブフレーム(subframe)で構成される。この場合、アップリンクに対する1セットのフレーム及びダウンリンクに対する1セットのフレームが存在することができる。
【0055】
図2は、本明細書で提案する方法が適用できる無線通信システムにおけるアップリンクフレームとダウンリンクフレームとの間の関係を示す。
【0056】
図2に示すように、端末(User Equipment、UE)からのアップリンクフレーム番号iの転送は、 該当端末での該当ダウンリンクフレームの開始より
以前に始めなければならない。
【0057】
ヌメロロジーμに対して、スロット(slot)はサブフレーム内で
の増加する順に番号が付けられて、無線フレーム内で
の増加する順に番号が付けられる。1つのスロットは
の連続するOFDMシンボルで構成され、
は用いられるヌメロロジー及びスロット設定(slot configuration)によって決定される。サブフレームでスロット
の開始は同一サブフレームでOFDMシンボル
の開始と時間的に整列される。
【0058】
全ての端末が同時に送信及び受信できるものではなく、これはダウンリンクスロット(downlink slot)またはアップリンクスロット(uplink slot)の全てのOFDMシンボルが利用できないことを意味する。
【0059】
表2はヌメロロジーμでの一般(normal)CPに対するスロット当たりOFDMシンボルの数を示し、表3はヌメロロジーμでの拡張(extended)CPに対するスロット当たりOFDMシンボルの数を示す。
【0062】
NR物理資源(NR Physical Resource)
【0063】
NRシステムにおける物理資源(physical resource)と関連して、アンテナポート(antenna port)、資源グリッド(resource grid)、資源要素(resource element)、資源ブロック(resource block)、キャリアパート(carrier part)などが考慮できる。
【0064】
以下、NRシステムで考慮できる前記物理資源に対して具体的に説明する。
【0065】
まず、アンテナポートと関連して、アンテナポートはアンテナポート上のシンボルが運搬されるチャンネルが同一なアンテナポート上の他のシンボルが運搬されるチャンネルから推論できるように定義される。1つのアンテナポート上のシンボルが運搬されるチャンネルの広範囲特性(large-scale property)が他のアンテナポート上のシンボルが運搬されるチャンネルから類推できる場合、2つのアンテナポートはQC/QCL(quasi co-locatedまたはquasi co-location)関係にいるということができる。ここで、前記広範囲特性は遅延拡散(Delay spread)、ドップラー拡散(Doppler spread)、周波数シフト(Frequency shift)、平均受信パワー(Average received power)、受信タイミング(Received Timing)のうち、1つ以上を含む。
【0066】
図3は、本明細書で提案する方法が適用できる無線通信システムで支援する資源グリッド(resource grid)の一例を示す。
【0067】
図3を参考すると、資源グリッドが周波数領域上に
サブキャリアで構成され、1つのサブフレームが14・2μOFDMシンボルで構成されることを例示的に記述するが、これに限定されるものではない。
【0068】
NRシステムにおいて、転送される信号(transmitted signal)は
サブキャリアで構成される1つまたはその以上の資源グリッド及び
のOFDMシンボルにより説明される。ここで、
である。前記
は最大転送帯域幅を示し、これは、ヌメロロジーだけでなく、アップリンクとダウンリンクとの間にも変わることができる。
【0069】
この場合、
図3のように、ヌメロロジーμ及びアンテナポートp別に1つの資源グリッドが設定できる。
ヌメロロジーμ及びアンテナポートpに対する資源グリッドの各要素は資源要素(resource element)と称され、インデックス対
により固有的に識別される。ここで、
は周波数領域上のインデックスであり、
はサブフレーム内でシンボルの位置を称する。スロットで資源要素を称する時には、インデックス対
が用いられる。ここで、
である。
【0070】
ヌメロロジーμ及びアンテナポートpに対する資源要素
は複素値(complex value)
に該当する。混同(confusion)する危険がない場合、または特定アンテナポートまたはヌメロロジーが特定されない場合には、インデックスp及びμはドロップ(drop)されることができ、その結果、複素値は
または
になることができる。
【0071】
また、物理資源ブロック(physical resource block)は周波数領域上の
連続的なサブキャリアとして定義される。周波数領域上で、物理資源ブロックは0から
まで番号が付けられる。この際、周波数領域上の物理資源ブロック番号(physical resource block number)
と資源要素
との間の関係は、数式1のように与えられる。
【0073】
また、キャリアパート(carrier part)と関連して、端末は資源グリッドのサブセット(subset)のみを用いて受信または転送するように設定できる。 この際、端末が受信または転送するように設定された資源ブロックの集合(set)は周波数領域上で0から
まで番号が付けられる。
【0074】
自己完結型(Self−contained)サブフレームの構造
【0075】
NRシステムで考慮されるTDD(Time Division Duplexing)構造は、アップリンク(Uplink、UL)とダウンリンク(Downlink、DL)を一つのサブフレーム(subframe)で全て処理する構造である。これは、TDDシステムでデータ転送の遅延(latency)を最小化するためのものであり、前記構造は、自己完結型サブフレーム(self−contained subframe)の構造と指称される。
【0076】
図4は、本明細書で提案する方法が適用されることができる自己完結型サブフレームの構造の一例を示す。
図2は、単に説明の便宜のためのものであるだけで、本発明の範囲を制限するものではない。
【0077】
図4を参考すると、レガシーLTE(legacy LTE)の場合のように一つのサブフレームが14個のOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルで構成される場合が仮定される。
【0078】
図4で、領域402は、ダウンリンク制御領域(downlink control region)を意味し、領域404は、アップリンク制御領域(uplink control region)を意味する。また、領域402及び領域404以外の領域(即ち、別途の表示がない領域)は、ダウンリンクデータ(downlink data)またはアップリンクデータ(uplink data)の転送のために用いられることができる。
【0079】
即ち、アップリンク制御情報(uplink control information)及びダウンリンク制御情報(downlink control information)は、一つの自己完結型サブフレームで転送される。反面、データ(data)の場合、アップリンクデータまたはダウンリンクデータが一つの自己完結型サブフレームで転送される。
【0080】
図4に示された構造を用いる場合、一つの自己完結型サブフレーム内で、ダウリンクの転送とアップリンクの転送が順次に進行され、ダウンリンクデータの転送及びアップリンクのACK/NACKの受信が遂行されることができる。
【0081】
結果、データ転送のエラーが発生する場合、データの再転送までかかる時間が減少することができる。これを通じて、データの伝達と関連した遅延が最小化されることができる。
【0082】
図4のような自己完結型サブフレームの構造で、基地局(eNodeB、eNB、gNB)及び/又は端末(terminal、UE(User Equipment))が転送モード(transmission mode)から受信モード(reception mode)に切り換える過程、又は受信モードから転送モードに切り換える過程のための時間ギャップ(time gap)が要求される。前記時間ギャップに関して、前記自己完結型サブフレームでダウンリンクの転送以降にアップリンクの転送が遂行される場合、一部のOFDMシンボルが保護区間(Guard Period、GP)に設定されることができる。
【0083】
また、NRシステムでは、
図4に示された構造以外にも、様々な類型の自己完結型サブフレームの構造が考慮されることができる。
【0084】
図5は、本明細書で提案する方法が適用されることができる自己完結型サブフレームの構造の例を示す。
図3は、単に説明の便宜のためのものであるだけで、本発明の範囲を制限するものではない。
【0085】
図5の(a)乃至(d)のように、NRシステムでの自己完結型サブフレームは、ダウンリンク制御領域(DL control region)、ダウンリンクデータ領域(DL data region)、保護区間(GP)、アップリンク制御領域(UL control region)、及び/又はアップリンクデータ領域(UL data region)を一つの単位(unit)として多様な組み合わせで構成されることができる。
【0086】
NR(New Radio)システムは、多様な帯域幅(bandwidth、BW)を支援する端末(例:UE)を含む。
【0087】
NRシステムの目標のうち一つは、ネットワーク(network、NW)が全てのUEを柔軟に(flexible)スケジューリング(scheduling)するものである。
【0088】
即ち、ネットワークは全てのUEの送受信環境を最適化するためにUEのBWの大きさ(端末が支援することができるBW)とBWの位置を柔軟にシグナリング(signaling)することを支援する必要がある。
【0089】
このために、UEはネットワークから一つまたはそれ以上の帯域幅パート(bandwidth part、BWP)の設定(configure)を受けることができる。
【0090】
ここで、前記BWPは、多様であるか(又は互いに異なるか)、或いは同一の大きさを有することができる。
【0091】
各BWPを構成する要素として、帯域幅サイズ(Bandwidth size)、周波数位置(frequency location)、ヌメロロジー(numerology)、及びBWP識別子(Identifier、ID)等が含まれることができる。
【0092】
UEは、設定を受けたBWPのうち一個または多数個のBWPを用いてネットワークと通信することができる。
【0093】
ここで、前記通信に用いられるBWPを活性化されたBWP(activated BWP)と呼ぶことができる。
【0094】
即ち、0116つのUEは一個または多数個の活性化されたBWPを有することができる。
【0095】
以下、本明細書は、一つのUEにBWPを設定する方法、ネットワークと通信するためのBWPを活性化/非活性化(activation/deactivation)する方法と、前記方法でUEとネットワークの動作について詳細に説明する。
【0096】
0118でBWPの活性化または非活性化は、BWPの変更(switchinig)に含まれる概念であり得る。
【0097】
まず、本明細書で用いられるBWP及びCORESETについて簡略に見る。
【0098】
BWP(bandwidth part)は、連続する(contiguous)共通リソースブロック(common resource block)のサブセット(subset)を意味する。
【0099】
UEは、与えられた時間で活性化される一つのDL BWPを有するDLで最大4個までのBWPの設定を受けることができる。また、UEは活性化されたBWPを超えるPDSCH、PDCCH又はCSI−RS(RRMのためのCSI−RSは除外)を受信することを期待しない。
【0100】
また、UEは与えられた時間で活性化される一つのUL BWPを有するULで最大4個までのBWPの設定を受けることができる。
【0101】
さらに、TDD(unpaired spectrum)で、UEは同一のBWPインデックスを二つのBWPが対(pair)になったと仮定することができる。
【0102】
CORESET(control resource set)は、周波数領域で上位層のパラメータにより与えられるN個のリソースブロックを含む。ここで、NはCORESET内のRB個数を示す。
【0103】
初期BWPの設定(Initial Bandwidth part configuration)方法
【0104】
まず、初期BWPの設定方法について見る。
【0105】
UEはネットワークに初期接続(initial access)の後、データ(data)の送受信のために用いることができるBWPをネットワークから設定を受けることができる。
【0106】
初期BWPの設定(initial BWP configuration)を遂行する幾つかの方法について見る。
【0108】
方法1は、RACH手続でのメッセージ4(Msg4)を受信するBWを初期BWPに設定する方法である。
【0109】
RRCシグナリングを介してBWPの設定がUEに受信される前まで、方法1を介して設定されたBWPを維持し続ける。
【0111】
方法2は、RMSI(Remaining Minimum System Information)BWをUEの初期BWPに設定する方法である。
【0112】
UEは、同期信号(Synchronization、SS)ブロック(block)(SSB)を検出(detect)し、PBCH(Physical Broadcast Channel)からRMSI BWの指示を受けることができる。
【0113】
UEは、前記RMSI BWを初期BWPに設定することができる。
【0114】
この場合、NWとUEはいずれも初期BWPを設定するための追加的なプロセスが必要ではないことになる。
【0115】
UEはRMSI BW内でさらにBWPの設定を受けることができ、リソースの割り当て(resource allocation)を受けることもできる。
【0117】
方法3は、常にRRC設定(RRC configuration)を用いて初期BWPを設定する方法である。
【0118】
UEは、RRCシグナリングから初期BWPの設定を受ける。
【0119】
前記初期BWPは、少なくとも一つの初期DL BWPと少なくとも一つの初期UL BWPを含むことができる。
【0120】
もし、前記RRCシグナリングに該当情報(初期BWPに関する情報)がない場合、UEはシステムBWと同一のBWPまたはRMSI BWを初期BWPと仮定することができる。
【0121】
前記RRCシグナリングにBWP設定(configuration)が一個または多数個が存在することができる。
【0122】
前記BWP設定は、BWPを識別するBWP IDを含むことができる。
【0123】
もし設定されたBWPが一個である場合、UEは該当BWPが活性化された状態と見なすことができる。
【0124】
または、もし設定されたBWPが多数個である場合、NWはどのBWPを活性化するか、UEに指示することができる。
【0125】
もし、一つのインスタント(one instant)に一つの活性化されたBWPを許可する場合、設定された多数個のBWPのうち特定のBWP ID(例:BWP ID=1)を有するBWPが活性化(activationまたはactivate)されたと仮定することができる。
【0126】
追加的なBWPの設定(additional bandwidth part configuration)方法
【0127】
次に、追加的なBWPを設定する方法について見る。
【0128】
UEはNWと初期接続課程で設定を受けたBWP以外に、追加的なBWPの設定を受けることができる。
【0129】
追加的なBWPを設定する幾つかの方法について見る。
【0131】
方法1は、追加的なBWPのBW及び関連のパラメータをRRCシグナリングと知らせる方法である。
【0132】
追加的なBWPをRRC設定する場合、下記の幾つかの事項を考慮することができる。
【0133】
考慮1:追加的な設定のうち、以前のBWP(old BWP)をオーバーライドしながら活性化できるBWP指示を進行する。
【0134】
以前のBWPが活性化されている状態で、追加的なBWPのヌメロロジーを問わず、以前のBWPと同一の位置または以前のBWPを含む場合、新しく設定されたBWPが活性化されると設定(または定義)することができる。
【0135】
考慮2:RRCシグナリング(初期RRCの設定以外(in other than initial RRC configuration))を介した再設定は、常に追加的なBWPのみ追加すると見なすことができる。
【0137】
方法2は、端末−特定(UE−specific)DCI(Downlink Control Information)に追加的なBWPを設定し、BWPを活性化/非活性化する。
【0138】
前記で見たRRCシグナリング方式と類似するように、UE−specific DCIに新しいBWP設定を進行すると同時に、該当BWPを活性化させることができる。
【0139】
例えば、設定する新しいBWP IDを現在の活性化されているBWP IDと同一に設定する場合、以前のBWPは非活性化されると同時に、新しいBWPが活性化されることができる。
【0140】
BWPに対する活性化/非活性化手続(Activate/deactivate procedures for a bandwidth part)
【0141】
次に、BWPに対する活性化/非活性化手続について見る。
【0142】
以下では、DCIベースのBWPの活性化/非活性化(DCI based BWP activation/deactivation)を例に挙げて見る。
【0143】
即ち、DCIベースのBWPの変更(switching)について見る。
【0144】
設定されたBWPのうち、活性化(または非活性化)を進行するとき、活性化されているBWPと、次のインスタントに活性化されるBWPの重なり(overlap)状況によって、互いに異なる手続を有することができる。
【0145】
即ち、
図6の(a)乃至(c)のように大きく三つの場合に分けられる。
【0146】
図6は、本明細書で提案する方法が適用されることができるBWP状態の一例を示す図である。
【0147】
具体的に、
図6aは、BWPが(周波数領域で)完全に重なる場合を示し、
図6bは、BWPが一部重なる場合を示し、
図6cは、BWPが重ならない場合を示す。
【0148】
オプション1(option 1、
図6a)は、現在活性化されたBWP1が次の活性化するBWP2に完全に含まれている場合を示す。
【0149】
オプション2(option 2、
図6b)は、BWP1の一部がBWP2と重なる場合を示す。
【0150】
オプション3(option 3、
図6c)は、BWP1がBWP2と完全に離れている場合を示す。
【0151】
図6に図示された各BWPに設定されたCORESET(control resource set)は一例であり、NW設定によって多様に設定されることができる。
【0152】
周波数領域(frequency domain)でBWP1がBWP2に完全に含まれており、二つのBWPが同一のヌメロロジーを有しているとき、二つのBWPに共有CORESET(shared CORESET)を設定することができる。
【0153】
前記共有CORESET(shared CORESET)は、周波数領域で同一の範囲(range)を表示している部分であり(610)、互いに異なるBWPで同一または互いに異なるインデキシング(indexing)を有することができる。
【0154】
図6aのオプション1のように、BWP2でBWP1と同一のサイズのCORESETを設定し、ネットワークは活性化メッセージ(activation message)を該当CORESETのUSS(UE specific Search Space)を用いてUEに転送する。
【0155】
BWP1とBWP2はいずれもlocal PRB indexingを用いて、何れも最も低い周波数(lowest frequency)が開始点(start point)である場合、UEは二つのBWPでCORESETデコーディングの過程を同様に遂行することができる。
【0156】
また、それに続くデータデコーディングのタイミングで少しの差があり得る。
【0157】
例えば、NWから転送されるBWP活性化メッセージが逃されたが、システム上の誤謬により、NWが該当メッセージに対するA/N(ACK/NACK)信号をUEから受信した場合、前記NWは次のタイミングから新しいBWPであるBWP2を用いて転送する。
【0158】
しかし、UEはBWP活性化メッセージを逃したため、続けてBWP1でデータの処理を進行することができるが、共有CORESETの情報を処理するのに影響はない。
【0159】
UEは共有CORESETのスケジューリング情報をデコーディングし、BWPが変更されたということを認知することができ、その後にBWP2でデータの処理を進行することができる。
【0160】
しかし、この場合、UEはBWP2のデータを処理することができるBWに変更しなければならないため、一定のチューニング時間がかかることができる。
【0161】
オプション1(
図6a)とオプション2(
図6b)の場合、UEは多数個のBWPの設定を受けるとき、BWPの共有パート(shared part)を判断することができる。
【0162】
前記共有パートで共有CORESETが設定されることができる。
【0163】
NWは、共有CORESETと非共有CORESET(not shared CORESET)をUEに設定することができ、UEは各CORESET別にBWP適応(adaptation)DCIが来ることができるか否かの設定を受けることができる。
【0164】
前記BWP適応DCIは、BWP変更DCIと表現されることができ、BWPの変更を指示するためのDCIを意味することができる。
【0165】
即ち、UEは各CORESET別にBWP適応DCIが来ることができるか否かをDCIサイズで区別できるか、または各CORESET別にカバーするBWPの設定の構成によって区別できる。
【0166】
UEがBWP適応DCIを受信することができるCORESET以外には、BWP適応を期待しないことがあり、該当BWPまたはCORSETでUEはself−BWPスケジューリングを仮定する。
【0167】
ここで、self−BWPスケジューリングは、現在のBWPをスケジューリングすることを意味し、self−BWPスケジューリングDCIは、現在のBWPをスケジューリングするDCIを意味することができる。
【0168】
もし、UEが一つ以上のCORESETの設定を受け、そのうち一つのCORESETでBWP適応DCIが受信され、該当BWP適応DCIが受信される時点に、他のCORESETでself−BWPスケジューリングが起こった場合、次のような仮定をすることができる。
【0169】
即ち、self−BWPスケジューリングに基づいたPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)またはPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)がBWP適応DCIで指示するPDSCHまたはPUSCHより先に起こり、その後、retuning/switching delayに対するギャップをネットワークがDCIに知らせるか、または半静的(semi−static)に設定されていると仮定する。
【0170】
また、一つのスロット内でself−BWPスケジューリングとBWP適応は同時に起こらないと仮定する。
【0171】
もし、self−BWPに対するPDSCHまたはPUSCHとBWP適応に対するPDSCHまたはPUSCHが重なる(または重畳する)場合、BWP適応が優先すると仮定することができる。
【0172】
また、必要な場合、self−BWPに対するPDSCHまたはPUSCHをドロップ(drop)することができる。
【0173】
または、全てのCORESETで、self−BWPまたはBWP適応が同時に起こると仮定することができる。
【0174】
ここで、PUCCH転送に対して、各PUCCHリソースがBWP別に設定される場合、self−BWPにスケジューリングされる場合にも、PUCCHリソースを新しいBWPに関連した(associated)リソースで指示することができるようにするか、同じPUCCHリソースにマッピングされるデータが、同じBWP内にスケジューリングされるようにネットワークが保証するようにすることができる。
【0175】
もし、そうでない場合、優先度によって新しいBWPに該当するPUCCHを優先させるか、または以前のBWPに該当するPUCCHを優先させることができる。
【0176】
もし、端末の能力(capability)が支援される場合、二つのPUCCHを同時に転送することもできる。
【0177】
また、一つのUEのための以前の活性化されたBWPと、新しい活性化されたBWPが周波数領域で重なっていない場合、または共有CORESETを用いることができない場合、一般のCORESETのDCIを用いることができる。
【0178】
このような場合、前記で叙述された状況が発生したとき、NWとUEとの間の理解の差により、システムが正常的な動作ができない場合があり得る。
【0179】
即ち、NWは、新しいBWP活性化メッセージを転送し、システム誤謬により該当メッセージに対するA/NメッセージをUEから受信し、新しいBWPに転送することができる。
【0180】
この場合、UEは新しいBWP活性化メッセージが逃され、続けて以前のBWPでデコーディングを遂行することになる。
【0181】
このような場合、より高い送/受信の信頼性(reliability)を保証するために多様な現象が発生するとき、発生する現象に対する処理過程を次のように定義することができる。
【0182】
ここで、BWP1は、UE立場で現在活性化されたBWPであり、BWP2は、NWからDCI命令を受信して活性化すべきBWPである。
【0184】
ケース1は、NWとUEが何れもBWP1で動作し、UEがDCIを逃したケースである(NW:BWP1−UE:BWP1、DCI missing)。
【0185】
即ち、NWが新しいBWPを活性化するためのDCIをUEに転送したが、前記UEが前記DCIを受信することができない場合、NWとUEは何れもBWP1で処理を進行することになる。
【0186】
この場合、NWは一定時間の間にUEから応答を受信することができない場合、同じメッセージ(新しいBWP活性化DCI)を再転送することができる。
【0187】
即ち、ケース1は、どんな曖昧さ(ambiguity)も存在しない。
【0189】
ケース2は、NWはBWP1、UEはBWP2で動作し、NWがACK/NACK信号を逃したケースである(NW:BWP1−UE:BWP2、A/N missing)。
【0190】
NWが新しいBWP活性化DCIをUEに転送し、前記UEは前記DCIを検出(detect)し、デコーディングの結果をNWに転送する。
【0191】
また、前記UEは、次のタイミングからBWP2を活性化させることができる。
【0192】
しかし、NWがUEから転送されたA/Nを逃した場合、前記NWは続けてBWP1にメッセージを転送することになる場合が発生する。
【0193】
このような場合、NWはUEからのA/Nを受信した場合にのみ、BWP適応が成功したものと見なすことができ、これに対する確認メッセージ(confirm message)をUEに転送することができる。
【0194】
また、前記UEは、前記確認メッセージを受信した場合にのみ、新しいBWPで受信する。
【0195】
または、NWは以前のBWPに転送したデータに対するUEのA/NベースにUEが新しいBWP活性化メッセージを受信したか判断することができる。
【0196】
例えば、NWが以前のBWPのサブフレームに新しいBWP活性化メッセージと一般のデータを転送し、一定時間の後、新しいBWP活性化メッセージに対するA/Nを受信することができなかったが、一般のデータに対するACK信号を受信した場合、NWはUEが転送した新しいBWP活性化メッセージに対するA/N信号が逃されたと判断することができる。
【0197】
また、UEは、新しいBWP活性化メッセージを受信している確率が高いと見なすことができ、コントロール情報の信頼性を高めるために、次のタイミングに新しい/以前のBWPに重複Tx(duplicate TX)を進行することができる。
【0199】
ケース3は、NWはBWP2、UEはBWP1で動作し、UEが新しいBWP活性化DCIに対して転送したA/N信号に対する確認メッセージを逃したケースである(NW:BWP2−UE:BWP1、DTX−to−A/N)。
【0200】
NWが新しいBWP活性化DCIを転送し、UEは前記DCIを検出し、デコーディングの結果をNWに転送する。
【0201】
NWは、該当A/Nを受信し、NWがA/N信号に対する確認メッセージをUEに転送する過程で前記確認メッセージが逃される場合、またはNWスケジューリングに確認メッセージが転送できていない場合、UEは前記確認メッセージを受信するために続けてBWP1にあり得る。
【0202】
また、NWはUEの(A/N)応答を受信し、次のインスタントにBWP2にデータをUEに転送することになる。
【0203】
この場合、UEの能力によって、前記UEは前記確認メッセージを受信するまで二つのBWPで受信処理をすることができ、NWは前記UEにデータを新しいBWPに転送し、前記確認メッセージを次のタイミングに以前のBWPを介してUEに転送することができる。
【0205】
ケース4は、NWとUEがBWP2で動作し、NWがUEからA/Nを受信したケースである(NW:BWP2−UE:BWP2、A/N)。
【0206】
NWが新しいBWP活性化DCIをUEに転送し、前記UEは前記DCIを検出し、デコーディングの結果をNWに転送する。
【0207】
また、前記UEは、次のタイミングからBWP2を活性化させる。
【0208】
このとき、NWが前記新しいBWP活性化DCIに対するA/Nを正確に受信した場合、NWとUEはいずれも次のタイミングにBWP2で送受信を遂行する。
【0209】
また別の実施例として、TDD(Time Division Duplex)でDL BWPを変更(switching)するとき、UL BWPは対応する(corresponding)BWPに変わることができる。
【0210】
前記対応するBWPは、前記変更されたDL BWPと対応するUP BWPを意味することができる。
【0211】
即ち、DCIフォーマット0_1またはDCIフォーマット1_1で指示されるBWPインデックス(またはBWP ID)によって、DL BWPとUL BWPが同一に変更される。
【0212】
ここで、DCIフォーマット0_1は、アップリンクスケジューリングと関連したDCIであり、DCIフォーマット1_1はダウンリンクスケジューリングと関連したDCIである。
【0213】
TDD HARQ手続で一定のウィンドウサイズを定め、定められたウィンドウ内ではBWPが変わらないと設定することができる。
【0214】
前記TDDは不対スペクトル(unpaired spectrum)であって、FDD(Frequency Division Duplex)は対スペクトル(paired spectrum)と表現されることができる。
【0215】
前記叙述された方式以外にまた別の実施例として、オプション2(
図6b)で見るとき、共有CORESETと非共有CORESET(not shared CORESET)を共に用いて、BWP活性化メッセージを再転送することができる。
【0216】
例えば、NWが新しいBWP活性化DCIを転送し、前記DCIに対するA/Nの受信可否に関係なく、次のインスタントからは共有CORESETと非共有CORESETにいずれもシグナリング信号を転送することができる。
【0217】
UEは、第一にBWP活性化DCIを受信した場合、新しいBWPで二つのCORESETをモニタリングすることができ、そうでない場合、以前のBWPで設定された共有CORESETをモニタリングすることによって、BWP活性化メッセージを受信することができる。
【0219】
次に、BWP変更(switching)によるRRM(Radio Resource Management)ハンドリング(handling)の方法について見る。
【0220】
BWPが動的に変更する環境で、BWPが入れ子(nested)構造で構成された場合、RRM BWを最も小さい(smallest)BWPに設定することができる。
【0221】
同一の構造を有する環境で、CSI測定を進行するとき、BWP設定によって次の幾つかの場合があり得る。
【0222】
第一は、互いに異なるヌメロロジーを有するBWPに対して、累積(accumulation)しないことである。
【0223】
第二は、同一のヌメロロジーを有するBWPのうち、同一のPRB(Physical Resource Block)を有する部分に対して累積を進行する。
【0224】
BWPが動的に変更する環境で、BWPが入れ子構造で構成されているか否かを問わず、RRM BWを各BWP別に設定することができる。
【0225】
図7は、本明細書で提案するBWP動作と関連した端末の動作方法の一例を示すフローチャートである。
【0226】
まず、端末は少なくとも一つの初期(initial)BWPの設定(configuration)と関連した情報を含む第1のメッセージをネットワークから受信する(S710)。
【0227】
前記初期BWPの設定と関連した情報は、前記初期BWPを識別するBWP IDを含むことができる。この場合、前記BWP IDは「0」に設定されることができる。
【0228】
または、前記初期BWPに対するIDは予め「0」と定義されることができ、この場合、前記初期BWPの設定と関連した情報に含まれないこともある。
【0229】
前記第1のメッセージは、ブロードキャストメッセージ、PBCH(physical broadcast channel)等であり得る。
【0230】
前記PBCHは、システム情報、特に、MIB(Master Information Block)を転送する物理チャンネルを意味することができる。
【0231】
ここで、物理チャンネルとは、上位層から送られてきた情報を運ぶリソース要素であって、前記リソース要素は、コード、周波数、時間帯(time−slot)等を含むことができる。
【0232】
また、前記端末は、追加的な(additional)BWPに対する設定(configuration)情報を含む第2のメッセージを前記ネットワークから受信する(S720)。
【0233】
ここで、前記第2のメッセージはRRCシグナリング、上位層(higher layer)シグナリング等で表現されることができる。
【0234】
即ち、前記第2のメッセージは、RRC連結状態で上位層から送られてきたRRCシグナリングであり得る。
【0235】
前記追加的なBWPに対する設定情報は、追加的なBWPを識別するBWP識別子(Identifier、ID)を含むことができる。
【0236】
また、前記端末は少なくとも一つの設定されたBWPに対するBWP変更(switching)と関連したダウンリンク制御情報(downlink control information、DCI)を前記ネットワークから受信する(S730)。
【0237】
ここで、前記BWP変更(switching)は、BWPに対する活性化(activation)またはBWPに対する非活性化(deactivation)を意味することができる。
【0238】
もし、前記DCIによってダウンリンク(downlink、DL)のBWPが変更された場合、アップリンク(uplink、UL)のBWPは、対応する(corresponding)BWPに変更されることができる。
【0239】
ここで、前記対応するBWPとは、前記変更されたDL BWPと対応するUL BWPを意味することができる。
【0240】
例えば、前記DCIによって変更されるBWPのIDまたはインデックスが「2」である場合、変更されるDL BWPは、ID=2のDL BWPであり、変更されるUL BWPは、BWP ID=2のUL BWPを意味することができる。
【0241】
また、前記UL BWPに対する前記対応するBWPへの変更は、TDDシステムでのみ適用されることができる。
【0242】
また、前記端末は、前記受信されたDCIに基づいて活性化された(activated)BWPで、前記ネットワークと信号を送受信する(S740)。
【0243】
さらに、前記BWP変更と関連したDCIは、共有(shared)CORESET(control resource set)で受信され、前記共有CORESETは、設定された第1のBWPと、設定された第2のBWPとの間の共有パート(shared part)に設定されることができる。
【0244】
前記第1のBWPと前記第2のBWPは、同一のヌメロロジー(numerology)を有することができる。
【0245】
さらに、前記端末は、前記DCIに対するACK(acknowledge)またはNACK(non−acknowledge)を前記ネットワークに転送することができる。
【0246】
本発明が適用されることができる装置一般
【0247】
図8は、本明細書で提案する方法が適用されることができる無線通信装置のブロック構成図を例示する。
【0248】
図8を参照すると、無線通信システムは、基地局810と基地局810の領域内に位置した多数の端末820を含む。
【0249】
前記基地局と端末は、それぞれ無線装置と表現されることもできる。
【0250】
基地局810は、プロセッサ(processor)811、メモリ(memory)812、及びRFモジュール(radio frequency module)813を含む。プロセッサ811は前記
図1乃至
図7で提案された機能、過程及び/又は方法を具現する。無線インターフェースプロトコルの層は、プロセッサにより具現できる。メモリ812はプロセッサと連結され、プロセッサを駆動するための多様な情報を格納する。RFモジュール813はプロセッサと連結され、無線信号を送信及び/又は受信する。
【0251】
端末820は、プロセッサ821、メモリ822、及びRFモジュール823を含む。
【0252】
プロセッサ821は前記
図1乃至
図7で提案された機能、過程及び/又は方法を具現する。無線インターフェースプロトコルの層は、プロセッサにより具現できる。メモリ822はプロセッサと連結され、プロセッサを駆動するための多様な情報を格納する。RFモジュール823はプロセッサと連結され、無線信号を送信及び/又は受信する。
【0253】
メモリ812、822はプロセッサ811、821の内部または外部にあり得、よく知られている多様な手段でプロセッサ811、821と連結されることができる。
【0254】
また、基地局810及び/又は端末820は、一つのアンテナ(single antenna)または多重アンテナ(multiple antenna)を有することができる。
【0255】
図9は、本発明の一実施例に係る通信装置のブロック構成図を例示する。
【0256】
特に、
図9では、前記
図8の端末をより詳細に例示する図である。
【0257】
図9を参照すると、端末はプロセッサ(またはデジタル信号プロセッサ(DSP:digital signal processor)910、RFモジュール(RF module)(またはRFユニット935、パワー管理モジュール(power management module)905、アンテナ(antenna)940、バッテリー(battery)955、ディスプレイ(display)915、キーパッド(keypad)920、メモリ(memory)930、SIMカード(SIM(Subscriber Identification Module)card)925(この構成は選択的である)、スピーカー(speaker)945、及びマイクロフォン(microphone)950を含んで構成されることができる。端末はまた、単一のアンテナまたは多重のアンテナを含むことができる。
【0258】
プロセッサ910は、前記
図1乃至
図7で提案された機能、過程及び/又は方法を具現する。無線インターフェースプロトコルの層は、プロセッサにより具現されることができる。
【0259】
メモリ930はプロセッサと連結され、プロセッサの動作と関連した情報を格納する。メモリはプロセッサの内部または外部にあり得、よく知られている多様な手段でプロセッサと連結されることができる。
【0260】
ユーザーは、例えば、キーパッド920のボタンを押すか(或いはタッチするか)、またはマイクロフォン950を用いた音声駆動(voice activation)によって電話番号などのような命令情報を入力する。プロセッサは、このような命令情報を受信し、電話番号に電話をかけるなど、適切な機能を遂行するように処理する。駆動上のデータ(operational data)は、SIMカード925またはメモリから抽出することができる。また、プロセッサは、ユーザーが認知し、また便宜のために命令情報または駆動情報をディスプレイ915上にディスプレイすることができる。
【0261】
RFモジュール935はプロセッサに連結され、RF信号を送信及び/又は受信する。プロセッサは通信を開始するために、例えば、音声通信データを構成する無線信号を転送するように命令情報をRFモジュールに伝達する。RFモジュールは、無線信号を受信及び送信するために、受信機(receiver)及び送信機(transmitter)で構成される。アンテナ940は、無線信号を送信及び受信する機能をする。無線信号を受信するとき、RFモジュールはプロセッサにより処理するために信号を伝達し、基底帯域に信号を変換することができる。処理された信号は、スピーカー945を介して出力される可聴または可読情報に変換されることができる。
【0262】
図10は、本明細書で提案する方法が適用されることができる無線通信装置のRFモジュールの一例を示す図である。
【0263】
具体的に、
図10は、FDD(Frequency Division Duplex)システムで具現できるRFモジュールの一例を示す。
【0264】
まず、転送経路で、
図8及び
図9で記述されたプロセッサは、転送されるデータをプロセッシングして、アナログ出力信号を送信機1010に提供する。
【0265】
送信機1010内で、アナログ出力信号は、デジタル対アナログの変換(ADC)により引き起こされるイメージを除去するために、低域通過フィルタ(Low Pass Filter、LPF)1011によりフィルタリングされ、アップコンバート(Mixer)1012により基底帯域からRFにアップコンバージョンし、可変利得増幅器(Variable Gain Amplifier、VGA)1013により増幅され、増幅された信号は、フィルタ1014によりフィルタリングされ、電力増幅器(Power Amplifier、PA)1015によりさらに増幅され、デュプレクサ1050/アンテナスイッチ1060を介してルーティングされ、アンテナ1070を介して転送される。
【0266】
また、受信経路で、アンテナ1070は外部から信号を受信して受信された信号を提供し、この信号はアンテナスイッチ1060/デュプレクサ1050を介してルーティングされ、受信機1020に提供される。
【0267】
受信機1020内で、受信された信号は低雑音増幅器(Low NoiseAmplifier、LNA)1023により増幅され、帯域通過フィルタ1024によりフィルタリングされ、ダウンコンバート(Mixer)1025によりRFから基底帯域にダウンコンバージョンする。
【0268】
前記ダウンコンバージョンした信号は、低域通過フィルタ(LPF)1026によりフィルタリングされ、VGA1027により増幅されてアナログ入力信号を獲得し、これは、
図8及び
図9で記述されたプロセッサに提供される。
【0269】
また、局部発振器 (local oscillator、LO)発生器1040は、送信及び受信のLO信号を発生及びアップコンバート1012及びダウンコンバート1025にそれぞれ提供する。
【0270】
さらに、位相ロックループ(Phase Locked Loop、PLL)1030は、適切な周波数で送信及び受信のLO信号を生成するために、プロセッサから制御情報を受信し、制御信号をLO発生器1040に提供する。
【0271】
また、
図10に示された回路は
図10に示された構成と異なって配列されることもできる。
【0272】
図11は、本明細書で提案する方法が適用されることができる無線通信装置のRFモジュールのまた別の一例を示す図である。
【0273】
具体的に、
図11はTDD(Time Division Duplex)システムで具現できるRFモジュールの一例を示す。
【0274】
TDDシステムにおけるRFモジュールの送信機1110及び受信機1120は、FDDシステムにおけるRFモジュールの送信機及び受信機の構造と同一である。
【0275】
以下、TDDシステムのRFモジュールは、FDDシステムのRFモジュールと差のある構造についてのみ見ることとし、同一の構造については
図10の説明を参照することとする。
【0276】
送信機の電力増幅器(Power Amplifier、PA)1115により増幅された信号は、バンド選択スイッチ(Band Select Switch)1150、バンド通過フィルタ(BPF)1160、及びアンテナスイッチ16170を介してルーティングされ、アンテナ1180を介して転送される。
【0277】
また、受信経路で、アンテナ1180は外部から信号を受信し、受信された信号を提供し、この信号はアンテナスイッチ1170、バンド通過フィルタ1160、及びバンド選択スイッチ1150を介してルーティングされ、受信機1120に提供される。
【0278】
以上で説明された実施例は、本発明の構成要素と特徴が所定の形態で結合されたものである。各構成要素または特徴は、別途の明示的言及がない限り、選択的なものと考慮されるべきである。各構成要素または特徴は他の構成要素や特徴と結合されていない形態で実施されることができる。また、一部構成要素及び/又は特徴を結合し、本発明の実施例を構成することも可能である。本発明の実施例で説明される動作の順序は変更され得る。ある実施例の一部構成や特徴は、他の実施例に含まれてもよく、または他の実施例の対応する構成または特徴と交換されてもよい。特許請求範囲で明示的な引用関係がない請求項を結合して実施例を構成するか、出願後の補正により新たな請求項に含ませることができることは自明である。
【0279】
本発明に係る実施例は、多様な手段、例えば、ハードウェア、ファームウェア(firmware)、ソフトウェアまたはそれらの結合等により具現できる。ハードウェアによる具現の場合、本発明の一実施例は、一つまたはそれ以上のASICs(application specific integrated circuits)、DSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ等により具現できる。
【0280】
ファームウェアやソフトウェアによる具現の場合、本発明の一実施例は、以上で説明された機能または動作を遂行するモジュール、手続、関数などの形態で具現できる。ソフトウェアのコードは、メモリに格納され、プロセッサにより駆動できる。前記メモリは、前記プロセッサの内部または外部に位置し、既に公知となった多様な手段により前記プロセッサとデータをやり取りすることができる。
【0281】
本発明は、本発明の必須的特徴を外れない範囲で他の特定の形態で具体化できることは通常の技術者にとって自明である。従って、前述した詳細な説明は、全ての面で制限的に解釈されてはならず、例示的なものと考慮されるべきである。本発明の範囲は、添付された請求項の合理的解釈によって決定されなければならず、本発明の等価的範囲内での全ての変更は、本発明の範囲に含まれる。