【実施例1】
【0027】
本発明の車輪検出器の実施例1について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。
図1は、(a)が車輪検出器30の概要ブロック図、(b)が受信回路23,25の受信信号と二値化信号の波形例、(c)が受信回路23の受信信号と二値化信号に係る他の波形例、(d)が送受信器27,33,29の設置先の平面図であって車輪11が近くに来ていない状態、(e)〜(g)が送受信器27,33,29の設置先の平面図であって車輪11が近くに来ている状態を示しており、それらのうち、(e)が平面図、(f)が正面図、(g)が右側面図である。
【0028】
この車輪検出器30が既述した従来の車輪検出器20と相違するのは、判定部21が判定部31になった点と、二組だった送信回路および送信器[22,26],[24,28]が一組減って一組だけの送信回路および送信器[32,33]になった点と(
図4(a)と
図1(a)とを対比して参照)、四個に分かれていた保持部材16,17,18,19が一個の保持部材34に纏まった点である(
図4(d)〜(f)と
図1(d)〜(g)とを対比して参照)。
【0029】
車輪検出器30では(
図1(d)〜(g)参照)、受信器27と送信器33と受信器29とがその順に等ピッチで一列に並んだ状態で保持部材34に取り付けられており、複数設けられた受信器27,29の中間に送信器33が位置している。しかも、送信器33から送信された空中伝搬信号が受信器27にも受信器29にも受信されるよう、送受信器対[33,27]をなす送信器33と受信器27との離隔距離も、送受信器対[33,29]をなす送信器33と受信器29との離隔距離も、適度な近距離になっている。そして、二個の受信器27,29と結合する一個の送信器33及びそれを駆動する送信回路32は必要に応じて適度にパワーアップされたものとなっている。
【0030】
判定部31は、既述の判定部21と同様に論理演算回路等からなり受信器27,29の受信状態の良否に応じて車輪11の有無ひいては列車の来去を判別するが、機能が拡張されており、受信器27,29の受信状態の良否に応じて送受信器27,33,29に係る異常の有無を判別するようにもなっている。
具体的には(
図1(b)参照)、受信器27,29の受信信号のレベルが車輪11の来去に応じて或る範囲内で低下したり高く戻ったり変化するが、そのような受信器27,29の信号レベル変化範囲に属する車輪有無判別用閾値α(同図の一点鎖線を参照)を用いて受信回路23の受信信号(23)と受信回路25の受信信号(25)とを何れも二値化することにより、送受信器対[33,27]の近傍における車輪11の有無を検出するのに加え、送受信器対[33,29]の近傍における車輪11の有無を検出するようになっている(同図では二値状態のハイ/ローが車輪11の無/有に対応している)。
【0031】
これに対し、送受信器27,33,29の異常の有無を判別するときには、上記の信号レベル変化範囲から低レベル側に外れている受信可否判別用閾値βを用いて行う(
図1(b)の二点鎖線を参照)。そして、受信回路23の受信信号(23)に基づく異常判別では(
図1(c)参照)、受信回路23の受信信号(23)を受信可否判別用閾値βで二値化して(31)、受信器27に係る異常(受信回路23及び/又は受信器27の異常)の有無を判別する(同図では二値状態のハイ/ローが受信側23,27の正常/異常に対応している)。また、受信回路25の受信信号(25)に基づく異常判別では、受信回路25の受信信号を受信可否判別用閾値βで二値化して、受信器29に係る異常(受信回路25及び/又は受信器29の異常)の有無を判別するようになっている。
【0032】
さらに、判定部31は、上述のようにして受信器27に係る異常と受信器29に係る異常とを個々に判別するのに加え、それら二個の受信器27,29について何れにも異常が有ると判定したときには、その二個の受信器の間に位置している送信器33についても、それに係る異常(送信回路32及び/又は送信器33の異常)が有ると判定するようにもなっている。そして、異常検出結果の表示や通知などを行う際に、送信器33に係る異常が発生した可能性が最も高く、受信器27,29に係る異常が発生した可能性はさほど高くない、という情報も付加するようになっている。これに対し、二個の受信器27,29について何れにも異常が無いと判定したときには、それらの受信信号による車輪11の検出タイミングのずれに基づいて列車方向を判別することも行うようになっている。
【0033】
この実施例1の車輪検出器30について、その使用態様及び動作を説明する。車輪検出器30は、先ず、製造組立段階で、送受信器27,33,29が総て保持部材34に取り付けられる。そして、出荷前調整段階で、保持部材34をレール相当部材に仮止めしたところで車輪相当部材を移動させながら車輪検出器30を動作させる等のことで、保持部材34に対する送受信器27,33,29の取付状態や、判定部31まで加えた全体の動作確認を行うとともに、必要な調整を行って、単体の製品として仕上げられる。
そのため、車輪検出器30を現場に設置するとき、送受信器27,33,29の取付に関しては、保持部材34をレール12の片側に取り付けて、保持部材34とレール12との相対位置を調整する程度で、簡便かつ迅速に、設置作業が完了する。
【0034】
車輪検出器30が現場で稼働すると、送受信器27,33,29に係る異常が無くて車輪検出器30が総て正常に動作している場合、列車が来ず、車輪11が無い間は(
図1(b)の波形の左端部分を参照)、受信回路23からも受信回路25からも高レベル値の受信信号が判定部31へ送出されるので、判定部31から車輪11が無いという判定が出される。
そして、列車が来て、車輪11が受信器27に近づくと(
図1(b)の波形(23)の中央の左側部分を参照)、受信回路23の出す受信信号(23)のレベルが低下して車輪有無判別用閾値αを下回るので、車輪11が受信器27の近くに有るという判定が判定部31から出される。
【0035】
それから、列車が進んで、車輪11が送信器33に近づくと(
図1(d)〜(g)参照)、受信回路25の出す受信信号(25)のレベルも低下して車輪有無判別用閾値αを下回るので(
図1(b)の波形(25)の中央部分を参照)、車輪11が受信器29の近くに有るという判定も判定部31から出される。
さらに、列車が進んで、車輪11が受信器27から離れると(
図1(b)の波形(23)の中央部分を参照)、受信回路23の出す受信信号(23)のレベルが高くなって車輪有無判別用閾値αを上回るので、判定部31から受信器27の近くには車輪11が無いという判定が出される。
【0036】
それから更に列車が進んで、車輪11が受信器27ばかりか受信器29からも離れると(
図1(b)の波形(25)の中央の右側部分を参照)、受信回路25の出す受信信号(25)のレベルも高くなって車輪有無判別用閾値αを上回るので、判定部31から受信器29の近くにも車輪11が無いという判定が出される。
また、こうして車輪11が送受信器27,33,29の上を通過する間、何れの受信信号(23),(25)も受信可否判別用閾値βを下回ることがないので、送受信器27,33,29の何れについても、異常アリの判定が出ることはない。
【0037】
そして、一個の車輪11が受信器27側から受信器29側へ通過していったという列車方向に係る判定が判定部31によって出される。また、図示は割愛したが、受信回路23の受信信号によって車輪11の検出されている時間帯(二値化信号のオフパルス幅)が受信回路25の受信信号によって車輪11の検出されている時間帯を完全に包含している場合は、車輪11が受信器27側から来て受信器27側へ戻っていったとの判定が出され、受信回路25の受信信号によって車輪11の検出されている時間帯が受信回路23の受信信号によって車輪11の検出されている時間帯を完全に包含している場合は、車輪11が受信器29側から来て受信器29側へ戻っていったとの判定が出される。
【0038】
以上は正常時の動作であるが、受信回路23の受信信号(23)のレベルが大きく低下して受信可否判別用閾値βを下回ると(
図1(c)の中央と右側の部分を参照)、受信回路23に係る異常が発生したという判定が判定部31によって下される。
また、図示は割愛したが、同様にして、受信回路25の受信信号のレベルが大きく低下して受信可否判別用閾値βを下回ると、受信回路25に係る異常が発生したという判定が判定部31によって下される。
【0039】
さらに、二つの受信回路23,25に係る異常の判定が同時に出たときには、それに加えて、送信器33に係る異常が発生したという判定も判定部31によって下される。
そして、この場合、送信器33の異常通知が、例えば赤色点灯などで行われて、例えば黄色点灯などで行われる受信回路23,25の異常通知よりも、目立つように強調されるので、故障の可能性の高い送信器33及びそれに接続された送信回路32が優先的に調べられ、それで異常が見つからないときに初めて受信器27及びそれに接続された受信回路23あるいは受信器29及びそれに接続された受信回路25が調べられるので、信号を直接取得不能な送信回路32側の故障までも速やかに検出し修復することができる。
【実施例2】
【0040】
本発明の車輪検出器の実施例2について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。
図2は、(a)が車輪検出器40の概要ブロック図、(b)が送受信器27,33,29,44,45の設置先の平面図と右側面図、(c)が受信回路25の受信信号の波形例、(d)〜(f)がその二値化信号の波形例である。
【0041】
この車輪検出器40が上述した実施例1の車輪検出器30と相違するのは、判定部31が判定部41になった点と(
図1(a)と
図2(a)を対比して参照)、送信器44及びそれに接続された送信回路42と受信器45及びそれに接続された受信回路43とが追加された点と(
図1(a)と
図2(a)を対比して参照)、保持部材34がそれより長い保持部材46になった点である(
図1(d)〜(g)と
図2(b)を対比して参照)。
車輪検出器30では受信器だけ複数で送信器は単数だったのに対し、車輪検出器40では受信器だけでなく送信器も複数設けられている。ただし、送信器の個数が受信器の個数より少ないことには変わりない。
【0042】
車輪検出器40では(
図2(b)参照)、受信器27と送信器33と受信器29とに加えて送信器44と受信器45もその順に等ピッチで一列に並んだ状態で保持部材46に取り付けられており、上述した送信器33と同様、複数設けられた受信器29,45の中間に送信器44が位置している。しかも、送信器44から送信された空中伝搬信号が受信器29にも受信器45にも受信されるよう、送受信器対[44,29]をなす送信器44と受信器29との離隔距離も、送受信器対[44,45]をなす送信器44と受信器45との離隔距離も、適度な近距離になっている。
【0043】
判定部41は、判定部31と同じく受信器の受信信号に基づいて車輪11の有無に加えて列車方向を判定するようになっているが、受信器の個数が二個から三個に増えているので、受信器27,29,45が総て正常であると判定したときと、何れか一つの受信器だけが異常であり他の二つの受信器は正常であると判定したときには、正常な複数の受信器の受信信号に基づいて列車方向を判別するように、機能が拡張されている。
正常な受信器が一個しかないときには列車の有無の判別は行うが列車方向の判別を行わないようになっている。
【0044】
また、判定部41は、判定部31と同様に受信器27,29,45のうち送信器33,44の何れかの両隣に位置している二個の受信器について何れもが異常と判定されたときには送信器33,44のうち異常な二個の受信器の間に位置している送信器に係る異常が発生していると判定するようになっているが、それに加え、送信器33だけでなく送信器44からも空中伝搬信号が届く所に受信器29が位置していて受信器29が両隣の送信器33,44と結合するようになったことに基づき、受信器29に対応する受信回路25の受信信号について、受信レベルが低下しているか否かを判別するようにもなっている。
【0045】
詳述すると(
図2(c)参照)、受信回路25の受信信号(25)は、車輪11の来去に応じて変化する際、受信器29が両隣の正常な送信器33,44の双方から空中伝搬信号を受信している適正レベル状態であれば適正レベルで変化するのに対し(同図の太い実線の波形を参照)、両隣の送信器33,44のうち片方からだけ空中伝搬信号を受信しているレベル低下状態では中途半端な低レベルで変化する(同図の太い長破線の波形を参照)。そのため、判定部31では車輪有無判別用閾値αが一種類だけであった車輪有無判別用閾値として、判定部41では三種類の車輪有無判別用閾値α1,α2,α3が想定されるので、判定部41はそれらから適宜な閾値を選択して使用できるものとなっている。
【0046】
すなわち、適正レベル状態の受信信号(25)の信号レベル変化範囲に属するがレベル低下状態の受信信号(25)の信号レベル変化範囲には属さない車輪有無判別用閾値α1と、適正レベル状態の受信信号(25)の信号レベル変化範囲に属するとともにレベル低下状態の受信信号(25)の信号レベル変化範囲にも属する車輪有無判別用閾値α2と、適正レベル状態の受信信号(25)の信号レベル変化範囲に属さないがレベル低下状態の受信信号(25)の信号レベル変化範囲には属する車輪有無判別用閾値α3という、三種類の車輪有無判別用閾値が想定されるので、それらα1,α2,α3のうちから、何れか一個あるいは複数個の閾値を採用して受信信号(25)の信号レベルを二値化することで受信信号(25)が適正レベル状態かレベル低下状態かを切り分けることができる。
【0047】
ここでは、具体例として、判定部41が車輪有無判別用閾値α3を使用して受信信号(25)のレベル状態を切り分ける場合を説明する。
先ずは、判定部31と同じく、受信可否判別用閾値βを用いて、受信信号(25)が受信可否判別用閾値βを下回っているときには(
図2(c)の太い短破線の波形を参照)、受信器29に係る異常が発生していると判定する(
図2(d)参照)。
なお、適正レベル状態かレベル低下状態かの切り分けは、異常アリ判定が出たときには不要で行うまでもないので、異常ナシ判定が出たときだけ行うようになっている。
【0048】
異常ナシ判定が出ると(
図2(e)参照)、更に、車輪有無判別用閾値α3を用いて受信回路25の受信信号(25)の信号レベルを二値化し、その二値化信号が受信信号(25)の低レベル対応値になったら(同図ではローになったとき)、受信信号(25)がレベル低下状態になっていると判定し、その低下判定の結果を以後の正常判定まで維持するようになっている。そして、受信器29について受信レベルが低下したと判定したときには受信器29は正常であるがその両隣に位置している二個の送信器33,44のうち何れか一方についてそれに係る異常が有ると判定するようにもなっている。
【0049】
また、異常ナシ判定時には更に(
図2(f)参照)、車輪有無判別用閾値α1を用いて受信信号(25)の信号レベルを二値化し、その二値化信号が受信信号(25)の適正レベル対応値になったら(同図ではハイになったとき)、受信信号(25)が適正レベル状態になっていると判定し、その適正判定の結果を以後の低下判定まで維持するようになっている。なお、車輪11の有無の判別は、車輪有無判別用閾値α2を用いれば適正レベル状態でもレベル低下状態でも必要な二値化が行えるが、この判定部41は、適正レベル状態の判定時には車輪有無判別用閾値α1を用いるが、レベル低下状態の判定時には車輪有無判別用閾値α3を用いることで、常に的確な二値化が行えるものとなっている。
【0050】
この実施例2の車輪検出器40について、その使用態様及び動作を、図面を引用して説明する。
図3は、送受信器27,33,29,44,45の列設状態と動作状態を示しており、(a)は送受信器27,33,29,44,45が総て正常である場合、(b)は左端の受信器27が異常である場合、(c)は中央の受信器29が異常である場合、(d)は中央の受信器29の左隣の送信器33が異常である場合を示している。
【0051】
車輪検出器40の基本的な使い方や動作は上述した実施例1の車輪検出器30のそれと同様なので、ここでは、送信器44や受信器45等の追加によって送受信器対が二対から三対に冗長化されたことと、受信器29が二個の送信器33,44から空中伝搬信号を受信するようになったこととに伴う拡張分のうち、幾つかを説明する。
先ず、送信器33,44も受信器27,29,45も総てが正常に動作しているときには(
図3(a)参照)、判定部41が受信器27の受信信号(27)と受信器29の受信信号(29)と受信器45の受信信号(45)とに基づいて車輪11の位置をきめ細かく判別するので、列車の走行状態や走行方向が的確に検出される。
【0052】
これに対し、端の受信器27に係る異常が発生して受信信号(27)がほぼゼロになったときには(
図3(b)参照)、受信可否判別用閾値βを用いた異常判別によって受信器27に係る異常が検出されるとともに、そのような異常の検出されない二個の受信器29,45の受信信号(29),(45)に基づいて車輪11の位置が判別されるので、列車の走行状態や走行方向の検出が継続される。同様に、内側の受信器29に係る異常が発生して受信信号(29)がほぼゼロになったときには(
図3(c)参照)、受信可否判別用閾値βを用いた異常判別によって受信器29に係る異常が検出されるとともに、そのような異常の検出されない二個の受信器27,45の受信信号(27),(45)に基づいて車輪11の位置が判別されるので、列車の走行状態や走行方向の検出が継続される。
【0053】
また、何れか一つの送信器33に係る異常が発生してそこからは空中伝搬信号が送出されなくなったときには(
図3(d)参照)、その送信器33の両隣の受信器27,29のうち端の受信器27については受信信号(27)がほぼゼロになるので受信可否判別用閾値βを用いた異常判別により受信器27に係る異常が検出される一方、送信器33の両隣の受信器27,29のうち内側の受信器29については受信信号(29)の信号レベルが中途半端に低下するので車輪有無判別用閾値α3を用いたレベル低下判別によりレベル低下状態になっていることが検出される。
【0054】
そして、両隣の受信器27,29について軽重はあるが何れにも異常が検出された送信器33については、受信器27より高い確率で異常が発生したと判定されるが、信号レベルが低下したとは言え、受信器29の受信信号(29)からは車輪11の来去に対応した二値化信号が得られるので、その受信信号(29)と、異常の検出されない受信器45の受信信号(45)とに基づいて、車輪11の位置が判別されるので、送信器33の異常時にも、その異常が検出されるとともに列車の走行状態や走行方向の検出が継続される。
このように車輪検出器40にあっては、送受信器27,33,29,44,45のうち何れか一つに係る異常について異常発生箇所を逃さず検出したうえで、そのような異常に屈することなく車輪11の有無の検出と列車方向の検出とを継続することができる。
【0055】
[その他]
上記の実施例2では、受信可否判別用閾値βでの二値化に基づく異常ナシ判定を前提として、車輪有無判別用閾値α3での二値化に基づいて受信レベル低下判定を行ったが、受信レベル低下判定に使用できるのは、車輪有無判別用閾値α3に限られる訳でなく、例えば車輪有無判別用閾値α1,α2を用いて受信レベル低下判定を行うことも可能である。具体例を挙げると、適正レベル状態の受信信号波形は(
図2(c)の実線波形を参照)、車輪有無判別用閾値α2を下回るときには必ず車輪有無判別用閾値α1をも下回っているのに対し、レベル低下状態の受信信号波形は(
図2(c)の長破線波形を参照)、車輪有無判別用閾値α2を下回るときはあっても車輪有無判別用閾値α1を上回ることがない。そこで、そのような特質に基づき、車輪有無判別用閾値α2での二値化がロー(閾値未満)であり而も車輪有無判別用閾値α1での二値化がハイ(閾値超)であるときには受信レベルが低下した状態になっていると判定するようにしても有用である。