(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記シグナリングは、非アクセス層(NAS)シグナリング、無線リソース制御(RRC)シグナリング、およびオープンモバイルアライアンス(OMA)シグナリングのいずれかを含む請求項2に記載の方法。
前記シグナリングは、非アクセス層(NAS)シグナリング、無線リソース制御(RRC)シグナリング、およびオープンモバイルアライアンス(OMA)シグナリングのいずれかを含む請求項7に記載の装置。
前記シグナリングは、非アクセス層(NAS)シグナリング、無線リソース制御(RRC)シグナリング、およびオープンモバイルアライアンス(OMA)シグナリングのいずれかを含む請求項11に記載の方法。
前記シグナリングは、非アクセス層(NAS)シグナリング、無線リソース制御(RRC)シグナリング、およびオープンモバイルアライアンス(OMA)シグナリングのいずれかを含む請求項15に記載のネットワーク。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1Aは、1または複数の開示される実施形態が実施され得る、例示の通信システム100を示す。通信システム100は、複数のワイヤレスユーザに音声、データ、ビデオ、メッセージング、放送などのコンテンツを供給する多元接続方式とすることができる。通信システム100は、複数の無線ユーザが、ワイヤレス帯域幅を含むシステムリソースの共有を通して、このようなコンテンツにアクセスすることを可能にすることができる。例えば通信システム100は、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、単一キャリアFDMA(SC−FDMA)などの1または複数のチャネルアクセス方法を使用することができる。
【0010】
図1Aに示されるように通信システム100は、WTRU102a、102b、102c、102d、無線アクセスネットワーク(RAN)104、コアネットワーク106、公衆交換電話網(PSTN)108、インターネット110、および他のネットワーク112を含むことができるが、開示される実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を企図することが理解され得る。WTRU102a、102b、102c、102dのそれぞれは、ワイヤレス環境において動作および/または通信するように構成された任意のタイプのデバイスとすることができる。例としてWTRU102a、102b、102c、102dは、ワイヤレス信号を送信および/または受信するように構成することができ、ユーザ機器(UE)、移動局、固定またはモバイル加入者ユニット、ページャ、セルラ電話、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ノートブック、パーソナルコンピュータ、ワイヤレスセンサ、民生用電子機器などを含むことができる。
【0011】
通信システム100はまた、基地局114aおよび基地局114bを含むことができる。基地局114a、114bのそれぞれは、コアネットワーク106、インターネット110、および/または他のネットワーク112などの、1または複数の通信ネットワークへのアクセスを容易にするように、WTRU102a、102b、102c、102dの少なくとも1つとワイヤレスでインターフェースするように構成された任意のタイプのデバイスとすることができる。例として基地局114a、114bは、基地トランシーバ局(BTS)、ノードB、進化型ノードB(eNB)、ホームノードB(HNB)、ホームeNB(HeNB)、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、ワイヤレスルータなどとすることができる。基地局114a、114bはそれぞれ単一の要素として示されるが、基地局114a、114bは任意の数の相互接続された基地局および/またはネットワーク要素を含み得ることが理解され得る。
【0012】
基地局114aはRAN104の一部とすることができ、これはまた他の基地局、および/または基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、中継ノードなどのネットワーク要素(図示せず)を含むことができる。基地局114aおよび/または基地局114bは、セル(図示せず)と呼ばれ得る特定の地理的領域内でワイヤレス信号を送信および/または受信するように構成され得る。セルはさらに、セルセクタに分割され得る。例えば基地局114aに関連するセルは、3つのセクタに分割され得る。したがって一実施形態では、基地局114aは3つのトランシーバ、すなわちセルの各セクタに対して1つを含むことができる。他の実施形態では基地局114aは、多入力多出力(MIMO)技術を使用することができ、したがってセルの各セクタに対して複数のトランシーバを利用することができる。
【0013】
基地局114a、114bは、任意の適切なワイヤレス通信リンク(例えば無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光など)とすることができるエアインターフェース116を通して、WTRU102a、102b、102c、102dの1または複数と通信することができる。エアインターフェース116は、任意の適切な無線アクセス技術(RAT)を用いて確立され得る。
【0014】
より具体的には上記のように通信システム100は、多元接続方式とすることができ、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMAなどの1または複数のチャネルアクセス方式を使用することができる。例えばRAN104内の基地局114a、およびWTRU102a、102b、102cは、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)地上無線アクセス(UTRA)などの無線技術を実施することができ、これは広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))を用いてエアインターフェース116を確立することができる。WCDMAは、高速パケットアクセス(HSPA)、および/または進化型HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含むことができる。HSPAは、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)、および/または高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)を含むことができる。
【0015】
他の実施形態では基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、進化型UTRA(E−UTRA)などの無線技術を実施することができ、これはロングタームエボリューション(LTE)および/またはLTEアドバンスト(LTE−A)を用いてエアインターフェース116を確立することができる。
【0016】
他の実施形態では、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.16(すなわちマイクロ波アクセス用世界規模相互運用性(WiMAX))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000エボリューションデータ最適化(EV−DO)、暫定標準2000(IS−2000)、暫定標準95(IS−95)、暫定標準856(IS−856)、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM(登録商標))、GSM進化型高速データレート(EDGE)、GSM/EDGE RAN(GERAN)などの無線技術を実施することができる。
【0017】
図1Aの基地局114bは、例えばワイヤレスルータ、HNB、HeNB、またはAPとすることができ、たとえば事業所、ホーム、乗り物、キャンパスなどの局所的領域におけるワイヤレス接続性を容易にするための任意の適切なRATを利用することができる。一実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立するために、IEEE802.11などの無線技術を実施することができる。他の実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立するために、IEEE802.15などの無線技術を実施することができる。他の実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、ピコセルまたはフェムトセルを確立するために、セルラベースのRAT(例えばWCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE−Aなど)を利用することができる。
図1Aに示されるように基地局114bは、インターネット110への直接接続を有することができる。したがって基地局114bは、コアネットワーク106を通じてインターネット110にアクセスする必要はない。
【0018】
RAN104はコアネットワーク106と通信することができ、これは音声、データ、アプリケーション、および/またはボイスオーバインターネットプロトコル(VoIP)サービスを、WTRU102a、102b、102c、102dの1または複数に提供するように構成された任意のタイプのネットワークとすることができる。例えばコアネットワーク106は、呼制御、料金請求サービス、モバイル位置ベースのサービス、プリペイドコール、インターネット接続性、ビデオ配信などを提供することができ、および/またはユーザ認証などの高レベルセキュリティ機能を行うことができる。
図1Aに示されないが、RAN104および/またはコアネットワーク106は、RAN104と同じRATまたは異なるRATを使用する他のRANと直接または間接に通信できることが理解され得る。例えば、E−UTRA無線技術を利用することができるRAN104に接続されることに加えて、コアネットワーク106はまた、GSM無線技術を使用する別のRAN(図示せず)と通信することができる。
【0019】
コアネットワーク106はまた、PSTN108、インターネット110、および/または他のネットワーク112にアクセスするように、WTRU102a、102b、102c、102dのためのゲートウェイとして働くことができる。PSTN108は、従来型電話サービス(plain old telephone service)(POTS)を提供する回線交換電話網を含むことができる。インターネット110は、伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、およびTCP/IP群におけるインターネットプロトコル(IP)などの、共通通信プロトコルを用いる相互接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスの、地球規模のシステムを含むことができる。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運用される有線もしくはワイヤレス通信ネットワークを含むことができる。例えばネットワーク112は、RAN104と同じRATまたは異なるRATを使用することができる1または複数のRANに接続された、別のコアネットワークを含むことができる。
【0020】
通信システム100内のWTRU102a、102b、102c、102dの一部またはすべては、マルチモード能力を含むことができ、すなわちWTRU102a、102b、102c、102dは、異なるワイヤレスリンクを通して異なるワイヤレスネットワークと通信するための複数のトランシーバを含むことができる。例えば
図1Aに示されるWTRU102cは、セルラベースの無線技術を使用することができる基地局114a、およびIEEE802無線技術を使用することができる基地局114bと通信するように構成され得る。
【0021】
図1Bは、
図1Aに示される通信システム100内で用いられ得る、例示のWTRU102を示す。
図1Bに示されるようにWTRU102は、プロセッサ118、トランシーバ120、送信/受信要素(例えばアンテナ)122、スピーカ/マイク124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、非リムーバブルメモリ130、リムーバブルメモリ132、電源134、全地球測位システム(GPS)チップセット136、および周辺装置138を含むことができる。WTRU102は、実施形態と一貫性を保ちながら上記の要素の任意のサブコンビネーションを含み得ることが理解され得る。
【0022】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、マイクロプロセッサ、DSPコアに関連する1または複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、集積回路(IC)、状態機械などとすることができる。プロセッサ118は、信号符号化、データ処理、電源制御、入力/出力処理、および/またはWTRU102がワイヤレス環境において動作することを可能にする任意の他の機能を行うことができる。プロセッサ118はトランシーバ120に結合することができ、これは送信/受信要素122に結合され得る。
図1Bはプロセッサ118およびトランシーバ120を別々の構成要素として示すが、プロセッサ118およびトランシーバ120は電子回路パッケージまたはチップ内に一緒に統合され得る。
【0023】
送信/受信要素122は、エアインターフェース116を通して、基地局(例えば基地局114a)に信号を送信し、またはそれから信号を受信するように構成され得る。例えば一実施形態では送信/受信要素122は、RF信号を送信および/または受信するように構成されたアンテナとすることができる。他の実施形態では送信/受信要素122は、例えばIR、UV、または可視光信号を送信および/または受信するように構成された、放射器/検出器とすることができる。他の実施形態では送信/受信要素122は、RFおよび光信号の両方を送信および受信するように構成され得る。送信/受信要素122は、ワイヤレス信号の任意の組み合わせを送信および/または受信するように構成され得る。
【0024】
さらに
図1Bでは送信/受信要素122は単一の要素として示されるが、WTRU102は、任意の数の送信/受信要素122を含むことができる。より具体的にはWTRU102は、MIMO技術を使用することができる。したがって一実施形態ではWTRU102は、エアインターフェース116を通してワイヤレス信号を送信および受信するために、2つ以上の送信/受信要素122(例えば複数のアンテナ)を含むことができる。
【0025】
トランシーバ120は、送信/受信要素122によって送信されるべき信号を変調し、送信/受信要素122によって受信された信号を復調するように構成され得る。上記のようにWTRU102は、マルチモード能力を有することができる。したがってトランシーバ120は、例えばUTRAおよびIEEE802.11などの複数のRATを通じてWTRU102が通信することを可能にするために、複数のトランシーバを含むことができる。
【0026】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイク124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128(例えば液晶ディスプレイ(LCD)ディスプレイユニット、または有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット)に結合することができ、それらからユーザ入力データを受け取ることができる。プロセッサ118はまた、スピーカ/マイク124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128に、ユーザデータを出力することができる。さらにプロセッサ118は、非リムーバブルメモリ130および/またはリムーバブルメモリ132などの任意のタイプの適切なメモリからの情報にアクセスし、それらにデータを記憶することができる。非リムーバブルメモリ130は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、ハードディスク、または任意の他のタイプのメモリ記憶デバイスを含むことができる。リムーバブルメモリ132は、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(SD)メモリカードなどを含むことができる。他の実施形態ではプロセッサ118は、サーバまたはホームコンピュータ(図示せず)上などの、物理的にWTRU102上にないメモリからの情報にアクセスし、それにデータを記憶することができる。
【0027】
プロセッサ118は、電源134から電力を受け取ることができ、WTRU102内の他の構成要素に電力を分配および/または制御するように構成され得る。電源134は、WTRU102に電力供給するための任意の適切なデバイスとすることができる。例えば電源134は、1または複数の乾電池(例えばニッケル−カドミウム(NiCd)、ニッケル亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiMH)、リチウムイオン(Liイオン)など)、太陽電池、燃料電池などを含むことができる。
【0028】
プロセッサ118はまた、GPSチップセット136に結合することができ、これはWTRU102の現在の位置に関する位置情報(例えば経度および緯度)を提供するように構成され得る。GPSチップセット136からの情報に加えてまたはその代わりに、WTRU102は、エアインターフェース116を通して基地局(例えば基地局114a、114b)から位置情報を受け取ることができ、および/または2つ以上の近くの基地局から受け取られる信号のタイミングに基づいて、その位置を決定することができる。WTRU102は、実施形態と一貫性を保ちながら、任意の適切な位置決定方法によって位置情報を取得することができる。
【0029】
プロセッサ118はさらに他の周辺装置138に結合することができ、これはさらなる特徴、機能、および/または有線もしくはワイヤレス接続性を提供する、1または複数のソフトウェアおよび/またはハードウェアモジュールを含むことができる。例えば周辺装置138は、加速度計、電子コンパス、衛星トランシーバ、デジタルカメラ(写真またはビデオ用)、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、振動デバイス、テレビ送受信機、ハンズフリーヘッドセット、ブルートゥース(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)ラジオユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザなどを含むことができる。
【0030】
図1Cは、
図1Aに示される通信システム100内で用いられ得る、例示のRAN104、および例示のコアネットワーク106を示す。上記のようにRAN104は、E−UTRA無線技術を使用して、エアインターフェース116を通してWTRU102a、102b、102cと通信することができる。RAN104はまた、コアネットワーク106と通信することができる。
【0031】
RAN104はeNB140a、140b、140cを含むことができるが、RAN104は実施形態と一貫性を保ちながら、任意の数のeNBを含み得ることが理解され得る。eNB140a、140b、140cはそれぞれ、エアインターフェース116を通してWTRU102a、102b、102cと通信するための1または複数のトランシーバを含むことができる。一実施形態ではeNB140a、140b、140cは、MIMO技術を実施することができる。したがって例えばeNB140aは、複数のアンテナを用いてWTRU102aにワイヤレス信号を送信し、それからワイヤレス信号を受信することができる。
【0032】
eNB140a、140b、140cのそれぞれは、特定のセル(図示せず)に関連することができ、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、アップリンクおよび/またはダウンリンクにおけるユーザのスケジューリングなどを取り扱うように構成され得る。
図1Cに示されるようにeNB140a、140b、140cは、X2インターフェースを通して互いに通信することができる。
【0033】
図1Cに示されるコアネットワーク106は、モビリティ管理エンティティ(MME)142、サービングゲートウェイ144、およびパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ146を含むことができる。上記の要素のそれぞれはコアネットワーク106の一部として示されるが、これらの要素のいずれの1つも、コアネットワークオペレータ以外のエンティティによって所有および/または運用され得ることが理解され得る。
【0034】
MME142は、S1インターフェースを通じてRAN104内のeNB140a、140b、140cのそれぞれに接続することができ、制御ノードとして働くことができる。例えばMME142は、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ベアラ活動化/非活動化、WTRU102a、102b、102cの最初のアタッチ時に特定のサービングゲートウェイを選択することなどに対して責任をもち得る。MME142はまた、RAN104と、GSMまたはWCDMAなどの他の無線技術を使用する他のRAN(図示せず)との間の切り換えのための制御プレーン機能を提供することができる。
【0035】
サービングゲートウェイ144は、S1インターフェースを通じてRAN104内のeNB140a、140b、140cのそれぞれに接続され得る。サービングゲートウェイ144は一般に、WTRU102a、102b、102cにおよびそれらから、ユーザデータパケットを経路指定および転送することができる。サービングゲートウェイ144はまた、eNB間ハンドオーバ時にユーザプレーンをアンカリングすること、WTRU102a、102b、102cのためにダウンリンクデータが利用可能であるときにページングをトリガすること、WTRU102a、102b、102cのコンテキストを管理および記憶することなどの、他の機能を行うことができる。
【0036】
サービングゲートウェイ144はまた、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することができる、PDNゲートウェイ146に接続され得る。
【0037】
コアネットワーク106は、他のネットワークとの通信を容易にすることができる。例えばコアネットワーク106は、WTRU102a、102b、102cと従来型の陸線通信デバイスとの間の通信を容易にするために、PSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスを、WTRU102a、102b、102cに提供することができる。例えばコアネットワーク106は、コアネットワーク106とPSTN108の間のインターフェースとして働くIPゲートウェイ(例えばIPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含むことができ、またはそれと通信することができる。さらにコアネットワーク106は、WTRU102a、102b、102cにネットワーク112へのアクセスを提供することができ、これは他のサービスプロバイダによって所有および/または運用される他の有線もしくはワイヤレスネットワークを含むことができる。
【0038】
現在、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)システムアーキテクチャワーキンググループ1(SA1)では、ユーザプレーン輻輳を引き起こし得る起こり得るケース、および輻輳を軽減するための解決策を研究するための努力が行われている。輻輳は、RANレベルにおいて、またはRANと、ユーザプレーンを管理するCNノードの間のインターフェース(例えばS1−Uによって実現されるeNB−SGWインターフェース)において生じ得る。
【0039】
図2は、1つのセルに対するRANレベルにおける輻輳の例を示す。
図2に示されるように、インターネット210から情報を取り出そうとしている、セルA200内にある3つのWTRU201(a)、201(b)、および201(c)が存在し得る。情報はインターネット210から進化型パケットコア(EPC)220を通って移動し、3GPP RAN225を通ってセルA200(a)内のWTRU201(a)、201(b)、および201(c)に到達する。さらなる2つのセル200(b)および200(c)が存在し得る。各セル200(a)、200(b)、および200(c)は、75Mbpsの無線容量を有する。3GPP RAN225とEPC220の間のインターフェースの容量は、100Mbpsである。WTRU201(a)および201(b)のいくつかが、合計でセル200の容量(75Mbps)のユーザプレーントラフィックを有し、さらなるWTRU201(c)がユーザプレーントラフィックを送信したいときは、輻輳230が生じ得る。これは、トラフィック量がセル200の容量(75Mbps)を超えることが理由となり得る。
【0040】
図3は、S1−Uレベルにおける輻輳を示す。
図3に示されるように、インターネット310から情報を取り出そうとしている3つのセル、例えばセルA300(a)、セルB300(b)、およびセルC300(c)が存在し得る。情報はインターネット310からEPC220を通って移動し、3GPP RAN325を通って各セル300(a)、300(b)、および300(c)に到達する。各セル300(a)、300(b)、および300(c)は、75Mbpsの容量を有する。3GPP RAN325とEPC320の間のインターフェースの容量は、100Mbpsである。セルA300(a)、300(b)、および300(c)によってサーブされるすべてのWTRUのユーザプレーンデータ量の合計が、3GPP RAN325とEPC320の間のインターフェースの実際の容量(100Mbps)より大きくなったときは、関係するすべてのWTRUに対して潜在的な影響があり得る。これは過度のデータレート低減またはサービス拒否に繋がり得る。各セル300(a)、300(b)、および300(c)は、それがサーブしているWTRUをサポートするために必要な容量を有し得るが、3GPP RAN325とEPC320の間のインターフェースの容量(100Mbps)は各WTRUに影響を及ぼす場合があり、ワーストケースでは実際に、WTRUにいかなる容量も与えられることを妨げ得る。
【0041】
輻輳が生じたときは、ネットワークは、輻輳を低減するための解決策を適用するために、輻輳を検出することができる。
【0042】
ユーザプレーン輻輳の低減のためのいくつかの高レベル必要条件が調査されている。例えばネットワークは、種々のアプリケーションを、それらの通信のQoS属性に基づいて識別し、差別化し、かつ優先順位付けすることができる。オペレータポリシーに従ってRAN輻輳時には、オペレータは、特別待遇を必要とする通信を選択し、これらのサービスに適切なサービス品質を提供するために、このような通信のために十分なリソースを割り振ることができる。ネットワークは、RAN輻輳の始まりおよび鎮静化を検出する機構を提供することができる。ネットワークは、アクティブWTRUが、ユーザプレーンが輻輳したセル内にあるかどうかを識別することができる。ネットワークは、アプリケーションがそれによってRAN輻輳ステータスに気付くようにされ得る機構を提供することができる。
【0043】
オペレータポリシーに従ってネットワークは、特定のユーザ(例えばヘビーユーザ、ローミングユーザなど)を選択し、RAN輻輳ステータスおよび加入者のプロファイルに応じて、既存の接続のQoS、または新しい接続に対する関連するポリシーの適用を調整することができる。ネットワークは、このようなRAN輻輳をベースとするポリシールールを構成することができる。
【0044】
オペレータポリシーに従ってRANユーザプレーン輻輳が生じたときは、ネットワークは、RANユーザプレーン輻輳を救済するようにトラフィック引き渡しを最適化するために、WTRU能力を考慮に入れて、トラフィックに圧縮を受けさせることができる(例えばハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)1.1ウェブコンテンツをgzipフォーマットに圧縮する、16ビットタグ付き画像ファイルフォーマット(TIFF)画像を8ビットTIFF画像にコード変換する)。
【0045】
WTRUは、データ接続確立/再活動化を求める要求が、対応されていないデータトラフィックまたは対応されているデータトラフィックに対するものであるときは、ネットワークに通知することができる。
【0046】
ネットワークは、そのWTRUからの対応されていないデータトラフィックに対するデータ接続確立/再活動化を求める要求のすべてまたは特定の選択されたものを、禁止または遅延することができる。ネットワークは、ソーシャルネットワーキング、ビデオ、ブログ、インターネットゲーム、ファイル転送プロトコル(FTP)、ソフトウェアパッチ、および更新、オペレータ所有などの、同様なQoS属性を有する種々のアプリケーションを識別し、差別化し、かつ優先順位付けすることができる。ネットワークは、音声/ビデオコールの、より低いビットレートへの再取り決めを強制することができ、RAN輻輳鎮静化後すぐに、より高い元のビットレートに回復することを可能にすることができる。ネットワークは、RAN輻輳ステータスに基づく異なる課金ポリシーをサポートする機構を提供することができる。ネットワークは、プロトコル最適化能力が、WTRUとネットワークの間の対話の数を低減することを可能にすることができる。
【0047】
上記に挙げられた必要条件は、3GPP内で有効にすることができる。したがってこれらの必要条件を、それらが実施され得るように実現するための手順および/またはシグナリングを策定する必要があり得る。
【0048】
現在は、ネットワークが、輻輳にかかわらず満足なレベルのサービス依然として受けられるように追加割増料金を支払っている場合があるユーザとして、一定の加入者を分類する機構が存在しない。例えばネットワークは、異なる加入のレベルを許容でき、輻輳を生じたときにそれぞれは、ユーザ経験に異なる影響を及ぼし得る。したがって輻輳が終結したときに、RANが通常のサービスに戻るための機構が存在しない。進化型ノードB(eNB)などのノードだけが、輻輳レベル変化に対する応答に関与するノードとなり得る。これらのノードは、ネットワークの他の部分からの表示によりそれらの挙動を変更するような能力または機能をもち得ない。したがって、コアネットワークノード(例えばMMEまたはPDN GW)とeNBの間の輻輳に関係する情報交換が欠けている。
【0049】
現在はネットワーク(RANまたはCN)が、他のタイプのアプリケーション(例えば高度のQoSリソースを必要としなくてもよいもの)は、システムによって取り扱われ得るが、一定のアプリケーションまたはトラフィックタイプは許可されないように、ネットワーク内の輻輳についてWTRUに通知するために利用可能な機構が存在しない。現在は、ネットワークは、ネットワークが輻輳していることをWTRUに通知することができ、これは単にWTRUが、最小のQoSを必要とするサービスに対してさえも、システムにアクセスしなくなることに繋がり得る。さらにネットワークは、WTRUに一定の処置をとるように通知することができ、またはネットワークからの単なる表示は、WTRUが、ネットワーク内の輻輳を低減し得る一定の手順を実行することに繋がり得る。このような挙動はネットワークによってサポートされていない。
【0050】
輻輳のWTRU認識に対して、ネットワーク輻輳のユーザ認識もまた存在し得ない。これは、ユーザは一定のアプリケーションを他のものより好む場合があり、したがってWTRUは犠牲を払う必要があるときに一定のトラフィックが許可されるように、ネットワークに対してユーザの好みを反映することができるので有用となり得る。例えばWTRUは、限られたQoSを提供する、またはアプリケーションのサブセットのみをサポートするという形で、ユーザの好みを反映することができる。
【0051】
ネットワークは、ユーザプレーントラフィックを識別することによって、輻輳制御を行うことができる。現在のネットワークではeNB/MMEは、WTRUコンテキスト、およびWTRUコンテキストに関係する一意のIDが割り当てられたベアラを含むことができる。したがってネットワークは、WTRU当たりベースで、またはより具体的にはベアラ当たりベースでトラフィックを識別することができる。しかしRANおよびEPCは、ベアラを通して運ばれるアプリケーションまたはコンテンツタイプを気付くことはできない。QoSクラス識別子(QCI)値をいくつかの種類のトラフィックに関連付けることができるが、それらは輻輳制御のための細かい細分性を提供することはできない。さらに、同じベアラ(例えばデフォルトベアラ)上で種々のアプリケーションまたはコンテンツタイプが稼働し得るので、ネットワークが、ユーザプレーントラフィックのアプリケーションまたはコンテンツタイプを識別することは、より難しくなり得る。したがってeNBおよび他のネットワークノードにおいて、Uuインターフェース上で送信される種々のタイプのトラフィックを識別する方法の必要性があり得る。
【0052】
さらにWTRUまたはコアネットワークは、輻輳を引き起こしているトラフィックのタイプを決定するのを補助することができる。WTRU補助情報は、種々のネットワーク要素が、種々のトラフィックパターンおよびフローを識別することを可能にすることができる。これは、どのような種類のトラフィックがネットワーク内で輻輳問題を引き起こしているかをネットワークが識別することを可能にすることができ、ネットワークが適切な処置をとることを可能にする。したがって、輻輳状況を緩和するために必要となり得る、WTRU補助情報の種類の決定が必要になり得る。
【0053】
RAN共有方式においては、1つのモバイル仮想ネットワークオペレータ(MVNO)にはRANリソースの一部が与えられ、輻輳はネットワーク全体に対してではなく、その特定のMVNOに対してのみ生じ得る。eNBは、このような部分的な輻輳を検出することができる。
【0054】
現在の負荷測定は、ネットワーク内の種々のユーザからのアプリケーションまたはコンテンツからの負荷を区別できず、現在のX2負荷交換方法も種々のアプリケーションからのトラフィックを区別できない。現在の負荷バランス手順では、セルが輻輳しているときに、その負荷情報をその隣接セルと交換することができる。負荷バランスアルゴリズムは、過負荷条件のないセルを選び、過負荷のセルから過負荷でないセルに、それらのハンドオーバパラメータを調整することによってトラフィックをオフロードすることができる。現在の負荷バランス方法は、それが過負荷のセルから過負荷でないセルにトラフィックをオフロードするときに、トラフィックのタイプを区別することはできない。
【0055】
輻輳したRANの場合は、オペレータは、一部の特定の負荷を別のeNBにオフロードすることを望む場合がある。したがってオフロードされるように選ばれた負荷は、それらの使用トラフィック/フロー特性に基づいて、異なるeNBに向かって異なり得る。トラフィック特定の負荷バランスをサポートするために、アプリケーション/コンテンツベースでRANトラフィックを測定するために新しい方法を実施することができる。各アプリケーションからのトラフィック上の負荷条件を決定するために、アプリケーション/コンテンツ特定の負荷測定を用いられ得る。アプリケーション/コンテンツ特定の負荷測定はまた、どのアプリケーションがネットワークを過負荷にしており、オフロードされる必要があるかを決定するために用いられ得る。
【0056】
現在の負荷情報交換手順はまた、X2負荷更新メッセージ内にアプリケーション特定のトラフィックを含むように強化することができる。オフロードされる必要があり得るアプリケーショントラフィック、および過負荷のセルから、各eNBからどれだけのトラフィックをオフロードできるかを決定するために、負荷交換メッセージが用いられ得る。負荷交換メッセージはまた、各eNBからどれだけのトラフィックを、過負荷でないセルが過負荷のセルから引き取ることができるかを決定するために用いられ得る。
【0057】
現在の負荷バランス処置は、隣接するセルを制御するピアeNBと、ハンドオーバトリガ設定を取り決めることによって、セルモビリティパラメータを変更することができる。ハンドオーバトリガ設定の変化は、接続されたモードWTRUに対するセル適用範囲を変化させ、したがってセルの負荷を変化させ得る。アプリケーション/コンテンツ特定のオフローディングをサポートするために、ハンドオーバトリガ設定を取り決めるための現在のX2メッセージは、アプリケーション/コンテンツ特定のハンドオーバ設定をサポートするように強化され得る。アプリケーション/コンテンツ特定のハンドオーバ設定を用いてセルは、各アプリケーションに対して異なる適用範囲を有することができ、したがって特定のeNB上のその負荷を特に調整することができる。
【0058】
ネットワーク(RANまたはCN)における輻輳にかかわらず、加入ユーザに満足なレベルのサービスを提供するために、追加の加入パラメータが用いられ得る。加入情報は、各レベルがユーザに非加入ユーザより良いサービス経験を提供することができるように、種々のサービス経験レベルに対するものとすることができる。さらに、加入ユーザに対する異なる優先度レベルがあり得る。例えば「レベル1」「レベル2」「レベル3」などの加入を規定することができ、「レベル1」は輻輳時にできる限り最良のサービスを提供することができ、「レベル2」は輻輳時に満足なサービスを提供できるが、サービス経験は「レベル1」ほど良好でなく、「レベル3」は輻輳にかかわらずかなり良好な待遇を提供することができる。各レベルは特定のサービスまたは特別待遇に関連付けることができ、「レベル1」は「レベル2」および「レベル3」の両方におけるすべての待遇を包含することができる。
【0059】
ホーム加入者サーバ(HSS)は、このような加入情報をMME、またはWTRUの加入情報を取り込む任意の他のノード(例えばサーブしている汎用パケット無線サービス(GPRS)サポートノード(SGSN)、モバイル交換センタ(MSC)など)に提供することができる。さらにMME(または同様な機能を有する任意の他のノード、例えばSGSN)は、このような情報を、サービングゲートウェイ(SGW)、および/またはパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(PDN GW)などの残りのコアネットワークノードに転送することができる。またMMEは、この情報をeNBに転送することができる。ソースeNBはまた、S1またはX2ハンドオーバ手順時にこの情報をターゲットeNBに送信することができ、これはソースおよびターゲットeNBの両方において、WTRUが輻輳状況に対して同じ待遇を受け取ることを確実にすることができる。
【0060】
また、HSSまたはWTRU加入に対する直接のインターフェースを、eNBまたは「よく知られているアプリ情報」データベースが有し得ることが可能となり得る。この場合は、eNBまたは「よく知られているアプリ情報」データベースは、WTRUの加入パッケージに対してHSSに直接問い合わせることができる。
【0061】
本明細書では、ユーザプレーン輻輳を解決および/または回避することを目的とする、コアネットワーク(例えばMME)およびRAN(eNBなど)手順について述べられ得る。
【0062】
ユーザプレーン輻輳に対するWTRUの被影響度(subjectivity)についての、MMEからRANへの表示が用いられ得る。MMEはeNBに、WTRUがユーザプレーン輻輳緩和を受け得るかどうかを通知することができる。これは上記で規定されたWTRUの加入情報に基づくことができる。MMEは、表示を提供してRAN(例えばeNB)に、特定のWTRUが優先順位付けされたユーザでありサービス経験の最小の影響をもつことができる、優先順位付けされたユーザであり輻輳が検出されたときにQoSの特定の低減を有することができる、または優先順位付けされていないユーザであり輻輳が検出されたときにQoSの特定の低減を有し得る、またはユーザプレーン活動がないことを通知することができる。
【0063】
MMEは、ユーザが有する加入のレベル、および結果として、RANにおける輻輳が検出されたときにユーザが経験し得る、遅延許容またはQoS(またはQCI)の低減のレベルを示すことができる。MMEは加入情報をeNBに転送することができ、またはMMEはユーザ/WTRUの加入情報に基づく他の表示を転送することができる。
【0064】
例として新しい情報要素(IE)またはビットマップを規定することができ、IEまたはビットマップの値は、ユーザ/WTRUが「レベル1」または「レベル2」または「レベル3」加入を有することを示す(前述のように)。異なる加入レベルは、輻輳が生じたときのeNBにおける異なる影響または取り扱いを有し得る。例えば「レベル1」の加入レベルは、輻輳が検出されたときに、特定のユーザに対するビットレートは影響され得ない、または最小の影響を受け得る、または良く知られたパーセンテージだけ影響され得る(例えば20%低減)ことを意味することができる。
【0065】
他の例として「レベル3」の輻輳レベルは輻輳が検出されたときに、RANにおいて、50%(例として)だけのビットレートの低減を意味することができる。したがってeNBは、ユーザプレーン輻輳が検出されたときに、各加入レベルはeNBによる特定の取り扱いに繋がり得るように、情報を用いて構成され得る。
【0066】
さらにMMEは、WTRU/ユーザがローミングWTRUであるかどうかを示すことができる(オプションとして上記の表示に加えて)。eNBはこの表示を、輻輳が検出されたときにWTRUのビットレートの優先順位付けを低減させる、またはWTRUのビットレートを悪化させるために用いることができる。しかしユーザが、ローミング時でも優先順位付けされたサービスのためにすでに支払っている場合があるので、ローミングWTRUは必ずしもWTRUのデータレートが低減され得ることを意味しない場合もある。この場合は、MMEはまた、輻輳が検出されたときにローミングWTRUが何らかの形の優先待遇を受け取ることになっているか、およびオプションとしてローミングWTRUのために適用され得る優先待遇のレベルを示すことができる。
【0067】
上述の表示のすべては、(非限定的に)WTRUコンテキストセットアップ要求、WTRUコンテキスト変更要求などのS1APメッセージに含めることができる。
【0068】
S1−Cインターフェース上の新しいS1AP手順は、RANにおける輻輳の開始および終了を示すことができる。eNBはCN(例えばMME)に、セルが輻輳を経験していることを通知することができる。この目的のために、新しい手順/メッセージを規定することができ(例えば輻輳ステータス表示)が規定され得る。新しいメッセージではなく、既存のメッセージを用いることもできる。eNBは、eNBが輻輳を検出したときに輻輳ステータス表示を送信することができる。eNBはまた、MMEがどのセル/eNBが輻輳ステータス表示メッセージを送信しているかを正確に知るように、セルアイデンティティおよび/またはセルグローバルアイデンティティを示すことができる。
【0069】
eNBは、特定のQoSまたはQCIを提供するベアラの総数を監視することによって、輻輳を検出(または宣言)することができる。eNBはまた、セル内のすべてのWTRUに提供される総ビットレートを監視することによって輻輳を検出することもできる。eNBはまた、一定の閾値が超えられたかどうかをチェックするために、他のユーザプレーンパラメータ(例えばQoSまたはQCI)を監視することによって輻輳を検出することもできる。
【0070】
eNBはまた、eNBが、上記で規定されるような優先順位付けされた加入を有する一定の数のWTRUにサーブするときに、輻輳を検出(または宣言)することができる。これは、優先順位付けされた加入を有することは、高いビットレートを意味し得る、またはサービスを保証し得るからである。これは、eNBがこのサービス品質を提供するように努力するので、潜在的な輻輳という形で現れ得る。
【0071】
eNBはまた、ネットワーク内の他の動作および保守(O&M)ノードに、フィードバック(例えばWTRUの総数、ベアラの総数、および関連するQoSなど)を提供することができる。O&Mノードは、輻輳が宣言され得ることをeNBに示すことができる。O&Mノードは、eNB機能の一部とすることができ、またはネットワーク内の他の論理エンティティとすることができる。
【0072】
eNBは、MMEにメッセージを送信することができ、MMEに輻輳のレベルについて通知するために、いくつかのパラメータを示すことができる。MMEに送信されたメッセージは、いずれかのWTRUに特定のものでなくてもよく、単にセル内の輻輳の検出についてMMEに通知することができる。本明細書で述べられる方法はまた、HeNBおよび/またはHeNB GWに応用することができる。
【0073】
eNBはまた提案される表示を、他のS1APメッセージ内に、それらがWTRUに特定の場合があっても、含むことができる。しかし表示は、セル内で輻輳が検出された(または輻輳が終結した)ことを示すためなど、依然としてセルレベル上とすることができる。例えばeNBは、新しい情報要素としてこのような表示を、初期WTRUメッセージ内に送信することができる。MMEは、このIEを、セルにおいて輻輳が検出されたことの表示として扱うことができ、これはS1APメッセージがそれに対して送信された、WTRUに必ずしも関係しない。
【0074】
上述と同じ手順はまた、表示をMMEに送信してそれに輻輳鎮静化または軽減について通知するために用いられ得る。したがってeNBが輻輳が軽減されたこと(例えばセル内の総ビットレートが一定の閾値未満まで低くなった、優先順位付けされたサービスを有するWTRUの総数が一定の閾値未満まで低くなったなど)を検出したときは、eNBは表示をMMEに送信してそれに輻輳の終結について通告することができる。同様に、そうするために、輻輳ステータス表示メッセージまたは任意の他の既存のメッセージを用いることができる。
【0075】
本明細書では、ユーザプレーン輻輳回避/緩和/解決が開始され得ることをMMEがRANノードに通知することを可能にすることによって、ユーザプレーン輻輳緩和を開始するようにRANに通知するための、新しいS1AP手順/メッセージ(または変更された既存のメッセージ)について述べられ得る。MMEは、例えば
図3に示されるように、SGWに向かうS1−U接続が輻輳し始め得るなど、eNBのセットからユーザプレーン活動レベルレポートを受け取ることができる。したがってMMEは、ユーザプレーン輻輳問題を回避または解決するための対策をとることを特定のeNBに要求する前に、あらゆるセルが輻輳するまで待つ必要はない。
【0076】
この目的のために新しいメッセージ、例えば輻輳管理要求を規定することができる。あるいは上記で提案されたメッセージはまた、MMEによって用いられ得る。さらに任意の既存のS1APメッセージはまた、MMEによって用いられ得る。メッセージが特定のWTRUのために用いられる場合であっても、依然としてMMEは、eNBがユーザプレーン輻輳を回避または軽減するための対策をとり始め得ることを示すためのIEを含めることができる。
【0077】
MMEはまた、要求が、サービングGWに向かうS1インターフェース内の輻輳に起因することを示すための、原因コードを含むことができる。これは、有用となり得るがこの場合には有害となり得る他のシナリオにおいてeNBは一定の処置をとり得るので、eNBが知ることが有用となり得る。例えば、すべてのセルからのS1インターフェース上ではなく、セル内で輻輳が存在し、eNBは、そのセルにおける輻輳は問題にならない別の隣接セルに、WTRUをハンドオーバまたはリダイレクトすることを選ぶことができる。しかし、すべてのセルからのユーザプレーンによりS1インターフェース上で輻輳が生じている場合は、問題が依然としてそのセルから存在する場合があるので、eNBはWTRUを別のセルに引き渡すまたはリダイレクトすることはできない。
【0078】
MMEは、他の理由またはセルレベル輻輳の知識に基づいて、eNBに対して一定のWTRUを他の隣接セルに引き渡すまたはリダイレクトするように要求することができる。メッセージはこの目的のためにも用いることができ、または既存のメッセージ(例えばWTRU S1AP当たりベース)も用いられ得る。MMEからの要求はWTRU当たりベース、または特定の優先順位付けされたユーザ(先に規定されたような)に属する(または属さない)任意のWTRUに対する、またはすべてのWTRUに対するものとすることができる。MMEはまたeNBに、WTRUをリダイレクトするために用いられ得るセル/eNBのセット、およびWTRUをリダイレクトするためにはそれらのセル/eNBが輻輳している場合があるので用いられ得ないセルのセットを提供することができる。
【0079】
MMEは、MMEが、RAN内で(少なくとも1つのeNB)、またはRANをサービングゲートウェイ(SGW)と接続するS1−Uインターフェース上で、輻輳を検出したときに、提案されるメッセージを送信することができる。SGWはまたMMEに、S1−Uインターフェースが輻輳していることを知らせることができる。SGWはまた、S11インターフェース上の新しいまたは既存のメッセージを用いて、この事象をMMEに通信することができる。SGWはまた、大部分の輻輳を引き起こしているeNBのセット、または最も高いユーザプレーン活動を有するeNBのセットを知らせることができる。SGWはまた、いくつかの輻輳関連のパラメータまたは読みを提供することができ、およびまたeNB当たりでそれを行うことができる。SGWはまた、ユーザプレーン活動を低下(または増加)させる特定の順序に、eNBをリストすることができる。
【0080】
S1−Uインターフェースが輻輳しているとの表示を受け取るとすぐに、MMEは、ユーザプレーン輻輳鎮静化を開始するように、少なくとも1つのeNBに要求を送信することができる。
【0081】
eNBは、輻輳を検出することができ、以下の処置の任意のものを、任意の組み合わせでとることができる。
【0082】
eNBは、MMEによって提供される(先に述べられた)それらの加入情報に基づいてWTRUのセットのビットレートまたはQoS(またはQCI)をダウングレードすることができる。eNBは、種々の輻輳レベルおよび/またはユーザの種々の加入レベルに対して適用され得る、悪化のレベルについての情報を用いて構成することができる。
【0083】
eNBは、新しい無線リソース制御(RRC)メッセージ(または新しいIEを有する変更されたRRCメッセージ)をWTRUに送信して、RANが輻輳を経験していることを知らせることができる。表示はセルレベルとすることができ、またはトラッキングエリアもしくは示されるセル/eNBのセットに対するものとすることができる。
【0084】
eNBは、以下のいずれかが生じ得るように、既存のデータ無線ベアラ(DRB)を再構成することができる(例えば変更されたまたは新しいIEを有するRRC接続再構成メッセージを送信することによって)。DRBのQoSまたはQCIは、先に説明されたように低減することができ、また理由が輻輳に起因することを示す原因コードを含むことができる。eNBはDRBを非活動化することができ、また理由が輻輳に起因することを示す原因コードを含むことができる。eNBはWTRUを別のセルに渡す、またはWTRUを別のセルに解放/リダイレクトすることができ、また理由が輻輳に起因することを示す原因コードを含むことができる。
【0085】
eNBは、非3GPPアクセス技術、例えばWiFiアクセスを通して、WTRUトラフィックのオフロードを開始することができる。ハンドオーバにおいて、ソースeNBはターゲットに、WTRUの加入について通知することができ、またはMMEはそれを、正しい情報が用いられるようにターゲットセルに提供することができる。WTRUはまたその情報を、WTRUがそれを知っていればネットワークに送信することができる。eNBは、WTRUに対する一定のDRBを解放することができ、DRBのセットのみを保つことができる。eNBは例えば、WTRUが割増料金加入、例えばレベル1またはレベル2加入を有していない場合は、WTRUの接続を解放することができる。eNBはまた、WTRUをバックオフするための表示を提供することができ、オプションとして表示は一部のタイプのトラフィックのみ、例えば遅延耐性のあるまたは低優先度トラフィックに対するものとすることができる。
【0086】
eNB/MMEは、RAN輻輳についてWTRUに通知することができる。WTRUはこの情報を上位レイヤまたはアプリケーションに提供することができる。WTRUは、新しいパケットフィルタをインストールして、一定のフローを残りのベアラに強制することができる。WTRUは、WTRUに通知された一定のQoSのみを要求することができる。WTRUは、WiFiなどの非3GPPアクセス技術を通して、トラフィックのオフロードを開始することができる。eNBはこのような決定を行い、非3GPPアクセスを通してトラフィック(すべてまたは一定のトラフィック)をオフロードするようにWTRUに通知することができる。
【0087】
eNBは、新しい不連続受信(DRX)構成をWTRUに送信することができる。このDRX構成は、前の構成より長くすることができ、これはWTRUに長い間隔の後にデータを送信させることができ、eNB上の全体の負荷を低減する。
【0088】
eNBは、アクティブベアラの一部が十分に利用されていないかどうか、例えば特定のWTRUのためのベアラの一部上のデータ伝送が少ない場合があるかどうかをチェックすることができ、eNBはそれらのベアラを非活動化するように決定することができる。eNBまたはネットワークがこれらのベアラを非活動化するときは、それはWTRUに依頼することができ、またはそれ自体でそれらのベアラ上のフローを他のアクティブベアラに移動することができる。
【0089】
eNBは、ドライブテストの最小化(MDT)の目的のためのレポーティングを、それがWTRUにおいて活動化された場合はキャンセルする、またはWTRUにキャンセルするように要求することができる。
【0090】
ネットワークのユーザプレーンは輻輳しているが、制御プレーンは輻輳していないことが可能であり得る。このような状況ではネットワークはまた、種々のWTRUに小さなパケットまたは小さなデータを送信するために制御プレーンを用いることができる。
【0091】
eNBは、輻輳が生じ得る1日のいくつかの時点で、システム情報ブロック(SIB)または他のブロードキャスト方法においてブロードキャストすることができる。これらの期間は過去の観測に基づくものとすることができ、またはWTRUは、ポリシーもしくはオペレータからの観測に基づいて、MMEもしくは任意の他のCNノードから表示を受け取ることができる。
【0092】
MMEは、例えばRANおよび/またはSGWからのレポートに基づいて、ユーザプレーン内の輻輳を検出することができる。次いでMMEは、以下の処置の任意のものを、任意の組み合わせでとることができる。
【0093】
MMEは、(先に説明されたように)例えばS1−Uインターフェース上の輻輳についてのSGWからの表示に基づいて、ユーザプレーン輻輳を開始するようにRANに通知することができる。
【0094】
MMEは、セル(オプションとして輻輳しているもの)内のアクティブユーザ/WTRUを検証することができ、ユーザプロファイルおよびQoS/QCI、ビットレート、アプリケーションタイプなどに基づいてMMEは、新しい非アクセス層(NAS)メッセージ(または変更されたNASメッセージ)を送信してWTRUに、セルレベルにおける、またはトラッキングエリアレベルにおけるなどの、RAN内の輻輳について通知することができる。さらにMMEはWTRUに、RAN内で一定のベアラはサポートされ得ないことを示すことができる。MMEは、対応する無線リソースをもつことができないベアラのリストを送信することができる。しかしWTRUはNASベアラを非活動化する必要はなく、したがってWTRUおよびMMEの両方が、NASベアラをアクティブに保つことができ、例えばWTRUのコンテキストの一部として残り得る。
【0095】
MMEはまた、RAN内でサポートされ得ない対応するベアラが、S1ベアラなど、不使用とされ得るように、SGW/PDN GWに向かうWTRUのベアラを変更することができる。「不使用」という用語は非活動化されることを意味することができ、またはベアラコンテキストはMME内に保たれ得るが、それらの上でのユーザプレーン活動は許可され得ないことを意味することができる。以下はユーザプレーン輻輳が検出されたときに例えばO&Mを通じて、またはRANまたはSGWなどからの表示により生じ得る。
【0096】
MMEは、一定のベアラを不使用にするようにSGWに要求することができる。MMEは、オプションとして理由がRANまたはS1インターフェースにおける輻輳であることを説明する原因コードを有して、ベアラが不使用にされ得ることを示すために、原因コードまたは新しいIEを含むことができる。一定のベアラを不使用にする要求を受け取るとすぐにSGWは、PDN GWにも対応するベアラを不使用にするように要求することができる。そうするために、新しいまたは既存のメッセージが用いられ得る。例えばSGWは、ベアラ変更要求メッセージをPDN GWに送信することができ、要求を示しおよびまた、不使用にされ得るベアラを指定するための新しいIEを含むことができる。次いでPDN GWはベアラを不使用にすることができ、例えばPDN GWはベアラを非活動化する、またはこれらのベアラ上のダウンリンクパケットの送信を停止することができる。
【0097】
MME/SGWはまたPDN GWに、ベアラのセットに対するダウンリンクパケットの送信を停止するように通知することができる。しかしSGWとPDN GWの間のベアラは維持されることができ、PDN GWは、示されたベアラ上のパケットを、これらのS5ベアラに対しS1および/または無線ベアラは存在し得ないので廃棄することができる。
【0098】
MMEは、SGWに向かう新しいメッセージを規定することによって、または既存のメッセージ、例えばMMEからSGWに送信されるベアラ変更要求メッセージを変更することによってそうすることができる。MMEは、オプションとしてセルまたはサービスエリアレベル当たりで、この変更(例えばベアラを不使用にする)がユーザプレーン輻輳に起因することを示す新しい原因コードを含むことができる。SGWはまた、メッセージをPDN GWに向けて転送することができる。
【0099】
ネットワーク(MMEまたはPDN GW)は、少なくとも1つベアラは不使用にされず、結果として、WTRUおよびネットワークの両方において新しいパケットフィルタをインストールするまたは変更することによって、他のベアラからのフローが残りのベアラを通して行くように強制され得るように、ユーザプレーン輻輳がベアラの変更をトリガし得るように、ポリシーを用いて構成され得る。例えばPDN GWは、例えば4つのベアラの中から1つのベアラをアクティブに保つように選ぶことができる。ネットワークは、特定のベアラを、それがネットワーク内の輻輳を前提として関連するQoSを提供することができるので、アクティブに保つように選ぶことができる。ネットワーク(MMEおよび/またはPDN GW)は、すべての利用可能なベアラ上で運ばれることが意図されたすべてのデータがアクティブに保たれた唯一のベアラを利用でき、それによりこのベアラが他の3つのベアラを通して用いられていたデータをサーブできるように、ネットワークおよびWTRU内のパケットフィルタを変更することができる。そうするためにネットワークは、WTRUのIPフローのすべてが、不使用にされていないなど、アクティブに保たれたベアラを通して送信されるように、パケットフィルタを変更するために、セッション管理手順、例えばEPSベアラコンテキスト変更要求(Modify EPS Bearer Context Request)(NASメッセージ)を起動することができる。
【0100】
MMEは、新しいまたは既存のNASメッセージをWTRUに送信して、現在セル、トラッキングエリア、またはネットワーク内のユーザプレーン輻輳が存在することを知らせることができる。これは新しいNASメッセージを規定する、または既存であるが変更されたNASメッセージ(モビリティまたはセッション管理メッセージ)を用いることによって行うことができる。MMEは、ユーザプレーン輻輳をWTRUに知らせるために、新しい原因コードを含めることができる。MMEはまたメッセージ内に、WTRUは一定のベアラを不使用にすることができ、オプションとして少なくとも1つのベアラをアクティブに保ち得ることを示すことができる。MMEはまたWTRUに、WTRUは、他のベアラを通して送信されるIPフローのすべてまたはサブセットのために、アクティブベアラを用い得ることを知らせることができる。次いでWTRUは、そのIPトラフィック(他のベアラを通して送信された)のすべてまたはサブセットは、今やネットワーク内でアクティブに保たれたベアラを通して送信され得るように(WTRU内のアップリンクおよびダウンリンクパケットフィルタの両方であり、ネットワークはそれぞれ、例えばMMEからの表示当たりに変更され得る)、NAS手順を起動してそのパケットフィルタを変更することができる。WTRUは、ネットワークがユーザプレーン輻輳下にあることを指定する、または最適でない例えば一定のベアラは不使用にされている形でWTRUが動作していることを指定する表示を保つことができる。MMEはまた、ユーザプレーン輻輳が終結したときにMMEが必要な処置をとれるように、WTRU当たりのこのような表示を保つことができる。
【0101】
MMEまたはネットワーク(eNBなど)は、ユーザプレーン輻輳が検出されたときに1つのWTRUのデータレートを一定の閾値未満に保つようにポリシーを用いて構成され得る。あるいはMMEは、輻輳が検出されたときにWTRUが、一定の数N個(Nは構成可能な整数)のアプリケーションを稼働させることを可能にするように、ポリシーを用いて構成され得る。したがってMMEは、要求/表示をWTRUに送信して、例えばこの制限を用いるベアラまたはアプリケーションにかかわらず、WTRUによって送信されることが許される最大ビットレートを、通告することができる。オプションとしてMMEは、一部のベアラを不使用にするようにWTRUに知らせることができ、およびまたアクティブに保たれる少なくとも1つのベアラにおける使用量に対する制限を知らせることができる。MMEは、シグナルされた時間の間、または他のようにする旨のネットワークからのさらなる表示まで、特定数N個のアプリケーションが許容され得ることを、WTRUに知らせることができる。
【0102】
MMEは、アプリケーション当たりに許容されるビットレートについての詳細を含むことができる。アプリケーションタイプおよびこれらのアプリケーションにおいて稼働しているデータの他の詳細は、PDN GWなどの任意のノードに配置され得る、またはPDN GWまたはMMEに(可能な場合に)接続され得るアプリケーション検出機能から取得され得る。次いでWTRUは、WTRU内で現在稼働しているすべてのアプリケーションのセットの中で、ユーザが保つことを希望する特定の数N個のアプリケーションを選ぶようにユーザに表示することができる。WTRUは、これを行う理由がネットワーク内の輻輳に起因することを示すことができる。あるいはWTRUは、ユーザプレーン輻輳が検出されたときにアクティブに保たれ得るアプリケーションのセットに関して、優先度情報を用いて予め構成することができる(例えばユーザ、オペレータ、アクセスネットワーク発見および選択機能(ANDSF)などによって)。次いでWTRUはまた、そのデータレート(オプションとしてすべての稼働しているアプリケーションに対する)を、ネットワークによってシグナルされたデータレート制限に制限することができる。
【0103】
WTRUは、ユーザ選択またはWTRU情報に基づいて、保たれ得るアプリケーションのりストを用いてネットワークに表示を送信することができる。ネットワーク(MMEまたはeNBなど)はまた、表示をSGW/PDN GWに送信して、どのアプリケーションまたはフローがアクティブのまま残され得るか、およびどのアプリケーション(および、したがってIPフロー)を不使用にされ得るかを知らせることができる。
【0104】
MMEは、NAS表示をWTRUに送信してそれに、ネットワークが輻輳していること、または特定の時間および/または場所で輻輳することが予想されることを通知することができる。ネットワークは、特定の時間および/または場所において発生するようにスケジュールされたいくつかの事象に気付き得る。したがってWTRUの時間および/または場所に基づいて(例えばWTRUが、スケジュールされた事象の時間の頃に知られた場所にある場合は)、ネットワークは、ユーザプレーンサービス品質の悪化を予期するように、WTRUに表示を送信することができる。
【0105】
MMEは、これらの表示を、新しいまたは既存の任意のNASメッセージに含めることができる。同様にMMEはまた、特定の時間に、輻輳緩和の適用を開始するようにRANに通知することができる。このような表示は、RANに向かう任意のS1APメッセージに含まれ得る。MMEは、NASメッセージをWTRUに送信して、WTRUに最小数M個のアプリケーションを稼働するように要求することができ、ただしMは整数である。PDN GWまたはネットワーク内の他のノードは、例えば他の方法の中でもディープパケットインスペクションを用いて、WTRU内で稼働しているアプリケーションの数およびタイプを知ることができる。したがってMMEは、WTRU内で稼働されているアプリケーションの数およびタイプについて通知され得る。輻輳するとすぐにMMEは(例として)、このような情報を用い、WTRUに、WTRU内で稼働されているすべてのアプリケーションからM個のアプリケーションを選択するように要求することができる。整数Mを選ぶのはMMEの決定とすることができ、または別のノード、例えばPDN GWまたはアプリケーション検出機能によって行われる決定とすることができる。
【0106】
MMEは、PDN GWまたはネットワーク内の課金エンティティに、輻輳ステータス、例えば開始または終了について通知することができる。MMEはこれを、課金方式が輻輳ステータスおよびWTRU加入に応じて変えられ得るように、特定のWTRUに対して行うことができる。例えば、「レベル1」加入を有するWTRUは、輻輳にもかかわらず良好なサービス品質が提供されたときは、より高く課金され得る。MMEは上記と同様の処置をとることにより、通常の待遇が当てはまるように輻輳の終結について、特定のエンティティ(例えばRAN、WTRU、PDN GW、SGW、課金エンティティなど)に通知することができる。例えば輻輳が終結した後にMMEは、それについてWTRUに通知することができ、それにより、不使用にされたすべてのベアラは通常通り再使用され得る。WTRUはまた、例えばユーザプレーン輻輳のためにアクティブに保たれた1つのベアラ上に、すべてのIPフローを強制するようにパケットフィルタを変更するのではなく、例えば通常の挙動に従ってそのパケットフィルタを変更することができる。
【0107】
WTRUは、オプションとしてネットワーク内の輻輳の検出に基づいて、以下の処置のいずれかをとることができる。ネットワーク(RANなど)輻輳のWTRU検出は、ネットワークからの明示的な表示(例えばRRCおよび/またはNASメッセージ、ANDSF、オープンモバイルアライアンス(OMA)デバイス管理(DM)など)を受け取ることによって実現することができ、または例えば(非限定的に)ユーザプレーンサービス品質の低下、または特定のQoSを有するベアラを確立するためのWTRU要求の拒絶などの、WTRU観測によるものとすることができる。
【0108】
WTRUは、一定の数N個のベアラを用いるように構成することができ、ただしNは整数である。WTRUは、このQoSが、このベアラにそれの活動化後すぐに関連付けられた実際のQoSと同じでない(例えばそれより悪い場合もある)場合でも、それが良く知られたQoSを用いて構成されているようにベアラを用いることができる。WTRUは、N個(ただしNは整数であり、1の場合もある)のベアラのそれぞれのために用いられ得るサービス品質が知らされ得る。WTRUは、デフォルトベアラのみを用いることができ、ならびにQoS(これはデフォルトベアラに、その活動化後すぐに関連付けられた実際のQoSよりも悪い場合がある)について通知(またはそれを有して構成)され得る。
【0109】
WTRUは、WTRU内で稼働しているアプリケーションからのデータは、WTRU内のアクティブなベアラ上で、これらのベアラがアプリケーションのために用いられていなかった場合でも、依然として送信され得るように、そのパケットフィルタルールをオーバライドすることができる。WTRUは、WTRU内のすべてのアクティブなアプリケーションからのデータがWTRU内の残りのアクティブベアラを通して送信されるように、変更するまたは新しいパケットフィルタをインストールするように、そのベアラを変更することができる。これは、NASセッション管理メッセージ、例えばベアラリソース変更要求を用いることによって行われ得る。WTRUは、新しい原因コードを送信して、理由が、検出されたネットワーク輻輳に起因することを知らせることができる。
【0110】
WTRUは、ユーザに通告を表示して、RAN輻輳が存在することをユーザに通知する、またはネットワーク輻輳に起因してサービス品質が悪化し得ることをユーザに通知することができる。WTRUは、稼働しているすべてのアプリケーションの中から、アプリケーションのセットを選択するように構成され得る。これはWTRUにおける優先度に基づくことができる。例えば音声アプリケーションは、電子メールまたはFTPアプリケーションより高い優先度を有することができる。このようなポリシーまたはルールは、ユーザによって(輻輳に起因して稼働し続けるようにアプリケーションのセットを選択するようにWTRUがユーザに表示した後などの、リアルタイムベースなどで)、またはオペレータによって(ANDSF、OMA DMなどを通じて)構成され得る。例えばオペレータは、ネットワーク内に輻輳が存在するときに、他のアプリケーションより上に彼等のアプリケーションを優先順位付けるように一定の料金を支払うサービスプロバイダと合意を有し得る。
【0111】
WTRUは、ユーザプレーンに対する、オプションとして特定のQoSまたはQCIに対する、要求の送信を停止することができる。WTRUは、輻輳に起因して特定のQoSに対するいくつかの要求が利用不能であることを表示することができる。WTRUは、それがこのような要求を送信できない特定の時間を用いて、通知または構成され得る。
【0112】
WTRUおよびネットワーク(MME、eNB、SGWなど)は、輻輳緩和処置が実行された後に正常な動作に戻るために、同様の処置をとることができる。例えば輻輳が終結した後にeNBは、それについてMMEおよびWTRUに通知することができる。次いでeNB/MMEは、WTRUのサービス品質を改善することができ、輻輳が検出される前に確立されていたすべてのベアラをWTRUが用いることを可能にする、またはWTRUに通知することができる。WTRUは、輻輳開始を示すために用いられたのと同じ方法により、輻輳の終結について通知(本文書において提案される機構を用いて)され得る。課金システムも、通常の課金レートが適用されるように、輻輳終結について通知され得る。したがって輻輳が終結したときにまた、輻輳をシグナルし緩和するために用いられるのと同じ機構および手順を用いることができる(例えばシステム内のあらゆるノードにおけるユーザ経験またはサービス品質を改善するように、反対の処置または表示を用いて)。
【0113】
RANはCNに輻輳が生じたことを通知することができ、次いでCNはPDN GWに通知し、それによりPDN GWはアプリケーションプロバイダに一定のプッシュサービスが遅延され得ることを通知することができる。
【0114】
WTRUは、ユーザによってまたはアプリケーションによって(例えばユーザ対話なしに)、拡張サービス要求、または任意の他のセッションまたはモビリティ管理メッセージなどのNASメッセージがトリガされた場合は、MMEに表示することができる。したがってWTRUは、この表示をすべてのNASメッセージに含めることができる。
【0115】
クリティカルなヘルスアプリケーションは常に確立原因を「緊急事態」、または高優先度データを反映する他の新しい確立原因とすることができる。
【0116】
オペレータをベースとするアプリケーションは、特定の確立原因を用いることができ、またはより高い優先度を実施する他のアスペクトを用いることができる。WTRUは、WTRUが、任意のNASメッセージ、例えば(拡張)サービス要求、または任意の他のセッションおよび/またはモビリティ管理メッセージにおいて、オペレータをベースとするサービスに対する要求を送信していることを示すことができる。
【0117】
システム内では数百万のアプリケーションが稼働し得るが、ほんのわずかなポピュラーなアプリケーションだけがモバイルユーザの間に浸透している。ウェブブラウジング、VoIP、オンラインビデオ、およびソーシャルアプリケーションは、これらのポピュラーなアプリケーションの少数の例である。まず第一に、これらのアプリケーションはユーザ経験に対して重要であり、それらは可能なときはリソースが保証され得る。第二にこれらのアプリケーションは大部分のリソースを占め、ユーザプレーン輻輳に主に寄与するものであり、したがってユーザプレーン輻輳が生じたときはそれらは輻輳制御を受け得る。ユーザプレーントラフィックが属する特定のアプリケーションにシステムが気付くことが重要であり、このアプリケーション認識に基づいて、輻輳検出、およびアプリケーションに基づく制御ポリシーが可能になる。
【0118】
システムにおけるアプリケーション認識を可能にするために、様々なシステムノードにおいて「よく知られているアプリ情報データベース」が構成され得る。データベースは、パケットのアプリケーションタイプを確かめるためにディープパケットインスペクション(DPI)が行われ得るノード、例えばP−GW、S−GW、またはGGSN、SGSNにおいて構成され得る。データベースはまた、RANノード、例えばeNB、HeNB、RN、ノードB、およびRNCにおいて構成され得る。同じシステム内の様々なノードにおけるデータベースは同一でもよい。
【0119】
「よく知られているアプリ情報データベース」はよく知られているアプリケーションの複数のエントリからなることができ、各エントリのコンテンツは、アプリケーションに割り当てられた一意の「アプリケーションID」を含むことができる。アプリID空間および割り当ては個々のオペレータによって管理することができ、または業界においてもしくはオペレーティングシステム当たりに標準化され得る。特定のアプリケーションを他のアプリケーションから差別化するために用いられ得る情報は、アプリサーバIPアドレス、TCP/UDPポートまたはポート範囲、バースト性か非バースト性か、待ち時間の影響を受けやすいか否かなどのアプリケーションのQoS特性、およびアプリケーション名、アプリケーションプロバイダ情報、人気度などの補助情報を含むことができる。データベース内では同じアプリケーションが複数のエントリを有することができ、異なるコンテンツに対して異なるアプリケーションIDを有することができる。例えばVoIPアプリケーションの場合は、シグナリングおよびメディアストリームには、2つの異なるアプリケーションIDが割り当てられ得る。様々なノードにおけるデータベースは、O&Mによってローカルに構成され得る。ノードがポリシーおよび課金ルール機能(PCRF)へのインターフェースを有する場合は、これはまた受信機(Rx)インターフェースを通じてアプリケーション機能(AF)からアプリケーション情報を得ることができるPCRFによって、動的に更新され得る。
【0120】
図4は、アプリケーション識別子(ID)に基づくアプリケーション検出の例を示す。ダウンリンクIPパケット420は、P−GW410において受け取られ得る。P−GW410は、よく知られているアプリ情報データベース415を利用して、DPI412を用いてダウンリンクIPパケット420のいずれかがよく知られているアプリに対応するかどうかを決定することができる。ダウンリンクIPパケット420のいずれかがよく知られているアプリに対応する場合は、GPRSトンネリングプロトコルユーザプレーン(GTP−U)パケット430をS−GW405に送信するときに、P−GW410はアプリID425をそれらのパケットに関連付ける。S−GWは、アプリID425を有するGTP−Uパケット430を、eNB400に転送する。eNB400は、どのデータが優先度を受け取るか、および輻輳が生じたかを決定するために、よく知られているアプリ情報データベース415を利用する。よく知られているアプリ情報データベース415は、ユーザの頻度またはユーザの好みに基づいてデータ設定され得る。
【0121】
DPI412がダウンリンクデータパケット420のために動作され得るノードにおいて、例えばP−GW410内で、ノードはまた「よく知られているアプリ情報データベース」415を探索し、ダウンリンクデータパケット420をよく知られているアプリケーションと突き合わせることを試みることができ、一致を見出すことができた場合は、アプリケーション認識をダウンストリームノード、例えばeNB400内に伝搬するために、「アプリケーションID」425がパケット430に挿入され得る。
【0122】
アプリケーションマッピング手順は、やはりDPI機能を用いるベアラバインディングプロセスとは独立とすることができる。同じベアラにマップされているパケットに、異なるアプリIDが適用され得る。よく知られているアプリケーションが検出された後に、アプリケーション認識を伝搬するように、一意のアプリIDがGTP−Uパケットに挿入され得る。
【0123】
GTP−UパケットにおいてアプリID情報を運ぶために、拡張としてGTP−Uヘッダ内に新しい「アプリID」フィールドが追加され得る。あるいはGTP−Uヘッダ内の何らかの既存のオプションのフィールドをアプリIDのために用いることができ、またはIPヘッダ内の差別化サービスコードポイント(DSCP)がアプリIDのために用いられ得る。
【0124】
あるいは「よく知られているアプリ情報データベース」は、例えばOMA DM、ANDSF、または同様な手順によって、WTRU内に構成され得る。
【0125】
アプリケーション/コンテンツ当たりベースでの負荷測定は、アプリケーション当たりベースで、eNBによって送信されたトラフィックデータの量を正確に知るために、いくつかの新しいパラメータを測定するように、eNBまたはRANノードを含むことができる。ネットワーク管理システム(NMS)(RANまたはCN内の論理エンティティとすることができる)は、特定のアプリケーションのトラフィックを監視し報告するようにRANノードを構成することができる。
【0126】
NMSは、アプリIDによって識別されるどの1つまたは少数のアプリケーションが監視されるべきか、およびRANノードによってどの量が計算され報告され得るかを示すことができる。量は、特定のアプリケーションの総計のトラフィック量/データレート、RANノード内の全体のトラフィック量/データレートに対する特定のアプリケーションの総計のトラフィック量/データレートのパーセンテージ、または特定のアプリケーションのデータによるエアインターフェースリソース(例えばスケジュールされた物理リソースブロック(PRB)のパーセンテージ)使用量を含むことができる。eNBは、一定の測定期間Tの間に、アプリケーションまたはコンテンツ当たりのPRB使用量を測定することができる。この測定結果は、eNB上で稼働している特定のアプリケーションデータに対するパーセンテージPRB使用量を示すことができる。このパーセンテージが一定の閾値に到達したとき、eNBが輻輳したときは、それは特定のアプリケーションのオフロードをトリガすることができる。
【0127】
量はさらに、eNBによって受け取られた、特定のタイプのアプリケーションに対するスケジューリング要求の数を含むことができる。これは、WTRUがスケジューリング要求(SR)を送信したときに測定することができ、次いでeNBは、認可がWTRUによって受け取られた後に続くアプリケーションデータのタイプをチェックすることができる。WTRUはeNBによって、アプリケーション当たりベースでバッファステータスレポート(BSR)を報告するように依頼され得る(例えばWTRUが、アプリケーション当たりどれだけのデータをそれがeNBに報告する必要があり得るかを報告できるように、BSRの細分性が増加され得る)。
【0128】
量はさらに、特定のアプリケーションを用いているアクティブユーザの数を含むことができる。NMSはまた、アプリケーション特定のトラフィック統計を報告するための基準を構成することができる。例えばRANノードは定期的にアプリケーション特定の統計を報告することができ、RANノードはアプリケーション特定の統計をそれが一定の閾値より上のときに報告することができ、RANノードはRANにおいてユーザプレーン輻輳が生じたときにアプリケーション特定の統計を報告することができ、またはRANノードはそのようにする旨のコマンドを受け取ったときにアプリケーション特定の統計を報告することができる。アプリケーション特定のトラフィック監視がRANノード内で構成され活動化された場合は、RANノードは、各ダウンリンクGTP−Uパケット内のアプリID情報をチェックし、上記の量を計算し、必要に応じてNMSに報告することができる。
【0129】
現在の負荷測定は、ネットワーク内の種々のユーザからのアプリケーションまたはコンテンツからの負荷を区別できず、現在のX2負荷交換方法は、種々のアプリケーションからのトラフィックを区別できない。したがってこのようなアプリケーション特定の測定をサポートするためには、アプリケーション特定の負荷報告をサポートすることが必要になり得る。したがって、特定のセル内のWTRU上で稼働している主要なアプリケーションの少なくとも1つについて、セル負荷が報告され得る。eNBおよび他のネットワークノードは、ネットワーク上で稼働している種々のアプリケーションの間で差別化することができる。
【0130】
eNBは、アプリケーション当たりに用いられているPRBについての情報を収集することができる。eNBはこの情報を用いて、eNBにおいて輻輳状況を引き起こしている場合がある特定のタイプのアプリケーションに関係するトラフィックをオフロードすることができる。eNBはまたこの情報を、S1ハンドオーバ時にS1APメッセージを通じてMMEに、またはX2ハンドオーバ時にリソーステータス更新または同様なX2メッセージ内でターゲットeNBに、報告することができる。この情報は、アプリケーション当たりベースで、および/またはeNBが複数のオペレータによって共有されている場合は公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN)ベースで報告され得る。この手順はバックホール負荷、例えばS1−Uインターフェース上の負荷を測定するように拡張され得る。PDN GWまたはeNB(1つより多いeNBが存在し得る)は、種々のアプリケーションによって用いられているS1リソースの大きさを測定し、それをMMEに報告することができる。eNBまたはMMEは、「よく知られているアプリケーション」データベースを用いて、種々のアプリケーションを差別化し、S1接続上の負荷を正確に測定することができる。
【0131】
後にeNBは、アプリケーション特定の測定値、および負荷パラメータを収集/受け取る。これはこの情報に基づいてハンドオーバ手順をトリガすることができる。ソースeNBにおいて輻輳が軽減され得るように、他のeNBまたはRATに対して一定のタイプのアプリケーションを稼働しているWTRUをオフロードすることが必要になり得る。現在、負荷バランス処置は、隣接セルを制御するピアeNBと、ハンドオーバトリガ設定を取り決めることによるセルモビリティパラメータの変更を通したものである。ハンドオーバトリガ設定の変化は、接続されたモードWTRUに対するセル適用範囲を変化させ、したがってセルの負荷を変化させ得る。アプリケーション/コンテンツ特定のオフローディングをサポートするために、ハンドオーバトリガ設定を取り決めるための現在のX2メッセージを、アプリケーション/コンテンツ特定のハンドオーバ設定をサポートするように強化される必要があり得る。アプリケーション/コンテンツ特定のハンドオーバ設定を用いてのみセルは、各アプリケーションに対して異なる適用範囲を有することができ、したがってこの情報に基づいて、特定のeNB上のその負荷を特に調整することができる。
【0132】
ハンドオーバトリガパラメータは、モビリティ設定手順を用いてピアeNBと取り決められ得る。オペレータがオフロードしたい各アプリケーションに対するMOBILITY CHANGE REQUESTメッセージ内のハンドオーバトリガ変化IEに、アプリケーションをベースとするパラメータが追加され得る。このIEは、その特定のアプリケーションを稼働しているすべてのWTRUが、ソースeNBが輻輳したときの場合にこのハンドオーバトリガIEの値に基づいてターゲットeNBへのハンドオーバを起動するように、ソースeNBをトリガするように設定され得る。
【0133】
eNBは、このような状況において、異なるオペレータ例えばRAN共有によって共有され得る。ピアeNBが異なるホストオペレータによって共有され得る条件をサポートするために、ハンドオーバトリガ変化IE、およびアプリケーションをベースとするハンドオーバトリガ内に、オペレータ情報(PLMN)が含められ得る。これは、モビリティパラメータ情報IE内に、ホストオペレータID、およびアプリケーションをベースとするハンドオーバトリガ変化の両方を追加することによって達成され得る。eNB2拒絶の場合は、eNB1に対するモビリティパラメータは、MOBILITY CHANGE FAILUREメッセージを送信し戻すことができる。失敗メッセージにおいてeNB2は、eNB2が受け入れ得るパラメータのeNB2範囲が各アプリケーションに対するモビリティパラメータを含むことを、eNB1に知らせることができる。eNB2はまた、それが輻輳しており、一定のタイプのトラフィックまたはアプリケーションなどに対するオフロードを受け入れることができない場合があることの表示を提供することができる。
【0134】
複数のeNBが負荷情報を交換することができる。負荷情報および加入に基づいてeNBは、WTRUを別のセルに、測定値がWTRUはそのセルとの良好な接続を維持できることを示す場合は、リダイレクトすることができる。したがってeNBは、一定の基準を満たさなければならない測定レポートに純粋に基づいて、ハンドオーバ決定をオーバライドすることができる。
【0135】
システム(eNB、MME、ANDSF、OMA DMなど)は、特定の時間において、一定のQoS要求は可能ではない場合があることを、WTRUに通知することができる。WTRUは、セルを再選択する、またはこの表示についてユーザに通知することができる。
【0136】
WTRUは、使用されているフローについて、例えば何のアプリケーションがそれらを使用しているかについての情報を提供することができる。ネットワークはこの情報をRANにプッシュすることができ、次いでこれは一定のフローを削除するように決定することができ、またはMMEは、RAN輻輳検出の後に一定のフローを削除するようにWTRUに通知することができる。
【0137】
システム、例えばMMEは、ネットワーク輻輳について、およびシステムがWTRUのQoSを低減したかどうか、または輻輳にもかかわらずWTRUの経験は悪化されていないので課金エンティティはより多く課金できるように(「レベル1」加入を有するユーザなどに対して)輻輳の時点でQoSを維持したかどうかについて、課金エンティティにリアルタイム表示を提供することができる。
【0138】
ユーザが優先度サービスに対する加入を有していない場合でも、輻輳が発生しときに、または事前に、ユーザは、リアルタイムの申し出を受け入れるまたは断るように促され得る。これは結果としてユーザに対する、より高い課金となり得る。ネットワークは、この「申し出」をNASメッセージにおいて送信することができ、例えば新しいまたは既存のNASメッセージがこの目的のために用いられ得る。WTRUは、輻輳の現在の時点における改善されたサービスを受け入れる/断るように、ユーザに要求を表示することができる。ユーザの応答(これは設定を通じてユーザによってすでに構成され得る)は、応答をネットワークに送信するようにWTRUをトリガすることができる(やはり応答は新しいまたは既存のNASメッセージとすることができる)。次いでネットワークは、ユーザがより高い料金でより良いサービスを維持する「申し出」を受け入れたか拒否したかに応じて、ユーザのサービス品質を維持または悪化させるように処置をとることができる。次いでMMEは、ユーザの決定を実施するために上記の先の処置のいずれかをとることができる。例えばユーザが「申し出」を受け入れなかった場合は、MMEは、WTRUのサービスを悪化させるようにeNBに通知することができる。これは任意のS1APメッセージ(新しいまたは既存の、例えばE−RAB変更要求、またはWTRUコンテキスト変更要求)においてなされ得る。
【0139】
災害の場合は、WTRUは、指定されたQoSを有する所定の(限られた)数のベアラを用いて、緊急事態サービスを要求することが許され得る。ネットワークは、これが行われることが必要である場合は、表示(例えば地震および津波警戒システム(ETWS)警報、「災害」ビット)をブロードキャストしてWTRUに通知することができる。
【0140】
いくつかのシナリオ(RAN共有シナリオ、またはHeNBが複数の閉ざされた加入者グループ(CSG)IDにブロードキャストするなど)では、RANのその部分だけが輻輳することがあり得る。高い加入レベルを有するユーザは、他のオペレータまたはCSGからのリソースに一時的にアクセスすることが許可され得る。例えばユーザAはPLMN Aに加入され、それは一定のRAN共有契約において、輻輳しているオペレータ1の適用範囲下にある。しかし、同じeNBの下でのオペレータ2は輻輳していない。ユーザは、オペレータ2のネットワークに登録できない場合がある。しかしこの場合はユーザAは、オペレータBからのサービスにアクセスすることが一時的に許可されることができ、したがって輻輳を経験せず、そのユーザ経験は影響を受けないことができる。
【0141】
本明細書で述べられる方法および手順は、HeNBがまた並べて置かれたまたは独立したL−GWに接続され得る、HeNBの場合にも応用され得る。L−GWの場合は輻輳は、L−GWとHeNBの間のインターフェース上のユーザプレーントラフィックによっても引き起こされ得る。したがってHeNBにおける輻輳は、2つの異なるタイプのユーザプレーンインターフェース、S1−UインターフェースおよびL−GWとの直接インターフェースのために起こり得る。
【0142】
実施形態
1.ワイヤレス送信/受信ユニット(WTRU)によって行われる、ネットワーク内のユーザプレーン輻輳を管理するための方法であって、方法は以下を含む。
【0143】
2.ネットワーク内にユーザプレーン輻輳が存在する旨の表示をネットワークから受け取るステップをさらに含む、実施形態1に記載の方法。
【0144】
3.表示に基づいて特定のサービスに対して、より低いサービス品質(QoS)レベルを提供するようにネットワークに求める要求を送信するステップをさらに含む、実施形態1または2に記載の方法。
【0145】
4.送信された要求に基づいて、ユーザプレーンQoSの低下を観測するステップをさらに含む実施形態1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
【0146】
5.ユーザプレーン輻輳が存在する旨のネットワークからの表示は、要求されたQoSレベルが利用可能でない旨の表示である実施形態1乃至4のいずれか一項に記載の方法。
【0147】
6.ネットワークからの特定のサービスは、低優先度を有する実施形態1乃至5のいずれか一項に記載の方法。
【0148】
7.ネットワークからの特定のサービスは、高優先度を有する実施形態1乃至6のいずれか一項に記載の方法。
【0149】
8.ネットワークから受け取られるサービスは、ユーザによって優先順位付けされる実施形態1乃至7のいずれか一項に記載の方法。
【0150】
9.より低い優先度のサービスは、WiFiを通してオフロードされる実施形態1乃至8のいずれか一項に記載の方法。
【0151】
10.ネットワーク内のユーザプレーン輻輳を管理するためのワイヤレス送信/受信ユニット(WTRU)であって、
ネットワーク内にユーザプレーン輻輳が存在する旨の表示をネットワークから受け取るように構成された受信機を備える、WTRU。
【0152】
11.表示に基づいて特定のサービスに対して、より低いサービス品質(QoS)レベルを提供するようにネットワークに求める要求を送信するように構成された送信機をさらに備える実施形態10に記載のWTRU。
【0153】
12.送信された要求に基づいて、ユーザプレーンQoSの低下を観測するように構成されたプロセッサをさらに備える実施形態10または11に記載のWTRU。
【0154】
13.ユーザプレーン輻輳が存在する旨のネットワークからの表示は、要求されたQoSレベルが利用可能でない旨の表示である実施形態10乃至12のいずれか一項に記載のWTRU。
【0155】
14.ネットワークからの特定のサービスは、低優先度を有する実施形態10乃至13のいずれか一項に記載のWTRU。
【0156】
15.ネットワークからの特定のサービスは、高優先度を有する実施形態10乃至14のいずれか一項に記載のWTRU。
【0157】
16.ネットワークから受け取られるサービスは、ユーザによって優先順位付けされる実施形態10乃至15のいずれか一項に記載のWTRU。
【0158】
17.より低い優先度のサービスは、WiFiを通してオフロードされる実施形態10乃至16のいずれか一項に記載のWTRU。
【0159】
18.進化型ノードB(eNB)によって行われる、ネットワーク内のユーザプレーン輻輳を管理するための方法であって、
S1−Uインターフェース上のGPRSトンネリングプロトコルユーザプレーン(GTP−U)パケットを受け取るステップであって、GTP−Uパケットは、GTP−Uパケットがよく知られているアプリIDに関連することを示す一意のアプリケーション識別(アプリID)を含む、ステップを含む方法。
【0160】
19.よく知られているアプリIDに基づいてユーザプレーン輻輳を管理するステップをさらに含む実施形態18に記載の方法。
【0161】
20.よく知られているアプリIDを決定するために、よく知られているアプリIDデータベースが用いられる実施形態18または19に記載の方法。
【0162】
21.よく知られているアプリIDデータベースは、ユーザの好みに基づいてデータ設定される実施形態18乃至20のいずれか一項に記載の方法。
【0163】
22.よく知られているアプリIDデータベースは、ユーザの頻度に基づいてデータ設定される実施形態18乃至21のいずれか一項に記載の方法。
【0164】
上記では特徴および要素について特定の組み合わせにおいて述べられたが、当業者には各特徴または要素は単独で、または他の特徴および要素のいずれかとの組み合わせで用いられ得ることが理解されよう。さらに本明細書で述べられる実施形態は、コンピュータまたはプロセッサによる実行のためにコンピュータ可読媒体に組み込まれたコンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアにおいて実現され得る。コンピュータ可読媒体の例は、電子信号(有線もしくはワイヤレス接続を通して送信される)、およびコンピュータ可読記憶媒体を含む。コンピュータ可読記憶媒体の例は、非限定的にリードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、磁気媒体(例えば内蔵ハードディスクまたはリムーバブルディスク)、光磁気媒体、ならびにコンパクトディスク(CD)またはデジタル多用途ディスク(DVD)などの光媒体を含む。WTRU、UE、端末、基地局、ノードB、eNB、HNB、HeNB、AP、RNC、ワイヤレスルータまたは任意のホストコンピュータにおける使用のために、無線周波数トランシーバを実現するように、ソフトウェアと関連してプロセッサが使用され得る。