特許 6779275 マルチパネル空気フィルタの為のマルチコンポーネント保持アセンブリ

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】特許公報(B2)

(11)【特許番号】6779275

(24)【登録日】2020年10月15日

(45)【発行日】2020年11月4日

(54)【発明の名称】マルチパネル空気フィルタの為のマルチコンポーネント保持アセンブリ

(51)【国際特許分類】

   B01D 46/52 20060101AFI20201026BHJP

【ＦＩ】

   B01D46/52 B

【請求項の数】18

【全頁数】26

(21)【出願番号】特願2018-501331(P2018-501331)

(86)(22)【出願日】2016年7月15日

(65)【公表番号】特表2018-519999(P2018-519999A)

(43)【公表日】2018年7月26日

(86)【国際出願番号】US2016042597

(87)【国際公開番号】WO2017011787

(87)【国際公開日】20170119

【審査請求日】2019年5月7日

(31)【優先権主張番号】62/192,877

(32)【優先日】2015年7月15日

(33)【優先権主張国】US

(31)【優先権主張番号】15/211,527

(32)【優先日】2016年7月15日

(33)【優先権主張国】US

(73)【特許権者】

【識別番号】593020201

【氏名又は名称】ボールドウィン・フィルターズ・インコーポレーテッド

【氏名又は名称原語表記】Ｂａｌｄｗｉｎ Ｆｉｌｔｅｒｓ Ｉｎｃ

(74)【代理人】

【識別番号】100107364

【弁理士】

【氏名又は名称】斉藤 達也

(72)【発明者】

【氏名】ヴァーゲセ，ベニー マシュー

(72)【発明者】

【氏名】デクスター，レヴィ ウィリアム

【審査官】 関根 崇

(56)【参考文献】

【文献】 米国特許出願公開第２０１２／００６７０１３（ＵＳ，Ａ１）

【文献】 特開平０７−００８７３３（ＪＰ，Ａ）

【文献】 特開２００１−２５９３３２（ＪＰ，Ａ）

【文献】 米国特許出願公開第２０１４／００９６４９３（ＵＳ，Ａ１）

【文献】 米国特許出願公開第２０１５／０２９０５７３（ＵＳ，Ａ１）

【文献】 特表２００５−５０５４１２（ＪＰ，Ａ）

【文献】 米国特許出願公開第２０１５／００１３２９０（ＵＳ，Ａ１）

(58)【調査した分野】（Int.Cl.，ＤＢ名）

Ｂ０１Ｄ ４６／００−４６／５４

(57)【特許請求の範囲】

【請求項1】

フィルタエレメントにおいて、
第１及び第２フィルタ媒体パネルであって、各々が第１、第２、第３、第４側を画定するフィルタ媒体パネルであり、各々について、前記第１及び第２側が互いにオフセットしており、互いにオフセットしている前記第３及び第４側の間に延在する、第１及び第２フィルタ媒体パネルと、
前記第１及び第２フィルタ媒体パネルを概ね離間した配向に維持して空洞を間に形成する支持フレームと、
前記空洞との流体連通状態にある第１開口部を画定する基部フレームと、
第１及び第２端部キャップ構造であって、第１端部キャップ構造が前記第１及び第２フィルタ媒体パネルの前記第３側を効果的に封止して、第２端部キャップ構造が前記第１及び第２フィルタ媒体パネルの前記第４側を効果的に封止し、第１端部キャップ構造に拘止される第１部分と、第２端部キャップ構造に拘止される第２部分とを前記基部フレームが有する、第１及び第２端部キャップ構造と、を備え、
前記基部フレームの前記第１部分が、前記第１端部キャップ構造に収容される第１外方延出フランジであって、前記基部フレームの前記第２部分が、前記第２端部キャップ構造に収容される第２外方延出フランジであり、前記第１及び第２フランジが前記第１開口部の反対側にあり、互いから離れて外方に延出する、
フィルタエレメント。

【請求項2】

前記支持フレームが第１、第２、第３、第４側を画定し、前記第１及び第２側が互いにオフセットして前記第３及び第４側の間に延在し、前記支持フレームの前記第１側が前記第１及び第２フィルタ媒体パネルの前記第１側に隣接して配置され、前記支持フレームの前記第２側が前記第１及び第２フィルタ媒体パネルの前記第２側に隣接して配置され、前記支持フレームの前記第３側が前記第１及び第２フィルタ媒体パネルの前記第３側に隣接して配置され、前記支持フレームの前記第４側が前記第１及び第２フィルタ媒体パネルの前記第４側に隣接して配置される、請求項１に記載のフィルタエレメント。

【請求項3】

前記支持フレームの前記第３側が前記第１端部キャップ構造に拘止されて、前記支持フレームの前記第４側が前記第２端部キャップ構造に拘止される、請求項２に記載のフィルタエレメント。

【請求項4】

前記第１及び第２媒体パネルと前記支持フレームとの前記第２側に隣接する第２側支持構造をさらに包含し、前記第２側支持構造が第１及び第２端部の間に延在し、前記第１端部が前記第１端部キャップ構造に拘止されて前記第２端部が前記第２端部キャップ構造に拘止される、請求項２に記載のフィルタエレメント。

【請求項5】

前記第１及び第２フィルタ媒体パネルがプリーツ状媒体パネルであって、前記第１及び第２フィルタ媒体パネルの少なくとも一つのプリーツが前記支持フレームの前記第２側と前記第２側支持構造との間に挟持される、請求項４に記載のフィルタエレメント。

【請求項6】

前記支持フレームの前記第２側が前記第１及び第２フィルタ媒体パネルの前記第２側と少なくとも一部で重複する、請求項２に記載のフィルタエレメント。

【請求項7】

前記フィルタエレメントをハウジング構造に効果的に封止する為に前記基部フレームに支承されるハウジングシールをさらに包含する、請求項１に記載のフィルタエレメント。

【請求項8】

フィルタエレメントにおいて、
第１及び第２フィルタ媒体パネルであって、各々が第１、第２、第３、第４側を画定するフィルタ媒体パネルであり、各々について、前記第１及び第２側が互いにオフセットしており、互いにオフセットしている前記第３及び第４側の間に延在する、第１及び第２フィルタ媒体パネルと、
前記第１及び第２フィルタ媒体パネルを概ね離間した配向に維持して空洞を間に形成する支持フレームと、
前記空洞との流体連通状態にある第１開口部を画定する基部フレームと、
第１及び第２端部キャップ構造であって、第１端部キャップ構造が前記第１及び第２フィルタ媒体パネルの前記第３側を効果的に封止して、第２端部キャップ構造が前記第１及び第２フィルタ媒体パネルの前記第４側を効果的に封止し、第１端部キャップ構造に拘止される第１部分と、第２端部キャップ構造に拘止される第２部分とを前記基部フレームが有する、第１及び第２端部キャップ構造と、を備え、
前記第１及び第２端部キャップ構造の各々が、カップ状端部キャップと前記カップ状端部キャップ内の接着剤とを含む複合構造であって、少なくとも前記接着剤が前記支持フレームの対応の側と前記基部フレームの一部分とを拘止して、前記第１及び第２フィルタ媒体パネルの対応の側を封止する、
フィルタエレメント。

【請求項9】

前記第１及び第２端部キャップ構造が硬質ウレタンから形成され、前記硬質ウレタンが前記支持フレームの対応の側と前記基部フレームの一部分とを拘止して前記第１及び第２フィルタ媒体パネルの対応の側を封止する、請求項１に記載のフィルタエレメント。

【請求項10】

前記第１及び第２フィルタ媒体パネルの前記第１側が前記基部フレームに封止状態で装着される、請求項１に記載のフィルタエレメント。

【請求項11】

前記支持フレームの前記第１側が、前記第１及び第２フィルタ媒体パネルの間の前記空洞との流体連通状態にある第２開口部を画定する、請求項２に記載のフィルタエレメント。

【請求項12】

前記支持フレームの前記第１、第２、第３、第４側が第１及び第２流通開口部の境界を成して、前記第１流通開口部が前記第１フィルタ媒体パネルに隣接して前記第２流通開口部が前記第２フィルタ媒体パネルに隣接する、請求項１１に記載のフィルタエレメント。

【請求項13】

前記第１及び第２フィルタ媒体パネルが内面を画定し、前記第１及び第２フィルタ媒体パネルの前記内面が概ね互いに対向している、請求項１に記載のフィルタエレメント。

【請求項14】

前記支持フレームと基部フレームとが前記第１及び第２フィルタ媒体パネルの前記内面を非平行の配向に維持して、前記空洞が概ね楔形状であるように前記第１及び第２パネルの前記第１側が前記第１及び第２パネルの前記第２側よりも長い距離で互いに離間している、請求項１３に記載のフィルタエレメント。

【請求項15】

前記基部フレームの前記第１及び第２部分の各々が第１及び第２テーパ状設置表面を画定し、前記第１フィルタ媒体パネルの前記第１側が前記第１テーパ状設置表面に支持されて前記第２フィルタ媒体パネルの前記第１側が前記第２テーパ状設置表面に支持される、請求項１４に記載のフィルタエレメント。

【請求項16】

前記第１テーパ状設置表面が前記第１フィルタ媒体パネルの前記第１側に実質上は平行であって、前記第２テーパ状設置表面が前記第２フィルタ媒体パネルの前記第１側に実質上は平行である、請求項１５に記載のフィルタエレメント。

【請求項17】

前記第１テーパ状設置表面が前記第１フィルタ媒体パネルの前記内面に実質上は垂直であって、前記第２テーパ状設置表面が前記第２フィルタ媒体パネルの前記内面に実質上は垂直である、請求項１５に記載のフィルタエレメント。

【請求項18】

前記第１及び第２フィルタ媒体パネルが、交互折り目により形成される複数のパネルを有するフィルタ媒体のシートから形成されるプリーツ状媒体パネルであり、前記折り目が前記フィルタ媒体パネルの前記第３及び第４側の間で長手方向に延在し、前記フィルタ媒体パネルの前記第１側が前記基部フレームに隣接して前記フィルタ媒体パネルの前記第２側が前記第１側及び前記基部フレームから離間し、前記フィルタ媒体パネルの前記第３及び第４側が前記第１及び第２側の間に延在する、請求項１２に記載のフィルタエレメント。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、概ねフィルタに、より詳しくは空気フィルタに、より詳しくはフィルタ媒体のパネルを有する空気フィルタに関する。

【背景技術】

【0002】

フィルタエレメントは、空気のような流体を濾過して下流システムの損害又は機能低下を防止するのに使用される。一般的に、フィルタエレメントは、詰まるかさもなければ有効寿命が経過した時に交換されうるように交換パーツとして構成されている。

【0003】

一つの特定タイプのフィルタエレメントは、フレームに効果的に取り付けられた複数のフィルタ媒体パネルを利用する。フィルタ媒体パネルは、三つの側で互いに効果的に封止されて、単一の側で開口する空洞を形成する。本発明は、このタイプのフィルタエレメントについての最新技術を超える改良に関する。

【発明の概要】

【課題を解決するための手段】

【0004】

一実施形態では、第１及び第２媒体パネルと支持フレームと基部フレームと第１及び第２端部キャップ構造とを含むフィルタエレメントが提供される。各フィルタ媒体パネルは第１、第２、第３、第４側を画定する。各フィルタ媒体パネルについて、第１及び第２側は互いにオフセットして、互いにオフセットしている第３及び第４側の間に延在する。支持フレームは第１及び第２フィルタ媒体パネルを概ね離間した配向に維持して空洞を間に形成する。基部フレームは、空洞との流体連通状態にある第１開口部を画定する。第１端部キャップ構造は第１及び第２フィルタ媒体パネルの第３側を効果的に封止して、第２端部キャップ構造は第１及び第２フィルタ媒体パネルの第４側を効果的に封止する。基部フレームは、第１端部キャップ構造に拘止される第１部分と、第２端部キャップ構造に拘止される第２部分とを有する。

【0005】

一実施形態において、基部フレームの第１部分は、第１端部キャップ構造に収容される第１外方延出フランジであり、基部フレームの第２部分は、第２端部キャップ構造に収容される第２外方延出フランジである。第１及び第２フランジは、第１開口部の両側にあって互いに離れて外方に延出する。

【0006】

一実施形態において、支持フレームは第１、第２、第３、第４側を画定し、第１及び第２側は互いにオフセットして第３及び第４側の間に延在する。支持フレームの第１側は、第１及び第２フィルタ媒体パネルの第１側に隣接して配置される。支持フレームの第２側は、第１及び第２フィルタ媒体パネルの第２側に隣接して配置される。支持フレームの第３側は、第１及び第２フィルタ媒体パネルの第３側に隣接して配置される。支持フレームの第４側は、第１及び第２フィルタ媒体パネルの第４側に隣接して配置される。

【0007】

一実施形態において、支持フレームの第３側は第１端部キャップ構造に拘止されて支持フレームの第４側は第２端部キャップ構造に拘止される。

【0008】

一実施形態において、フィルタエレメントは、第１及び第２媒体パネルと支持フレームとの第２側に隣接する第２側支持構造を含む。第２側支持構造は、第１及び第２端部の間に延在する。第１端部は第１端部キャップ構造に拘止されて、第２端部は第２端部キャップ構造に拘止される。

【0009】

一実施形態において、第１及び第２フィルタ媒体パネルはプリーツ状媒体パネルである。第１及び第２フィルタ媒体パネルの少なくとも一つのプリーツは、支持フレームの第２側と第２側支持構造との間に挟持される。

【0010】

一実施形態では、支持フレームの第２側と第２支持フレーム構造との間にシール材が介在する。シール材は第１及び第２フィルタ媒体パネルの第２側を支持フレームの第２側と第２側支持構造のうち少なくとも一方に封止する。

【0011】

一実施形態において、第２側支持構造はハンドル部材を含む。

【0012】

一実施形態において、支持フレームの第２側は第１及び第２フィルタ媒体パネルの第２側と少なくとも一部で重複している。

【0013】

一実施形態では、フィルタエレメントをハウジング構造に効果的に封止する為にハウジングシールが基部フレームに支承されている。

【0014】

一実施形態において、第１及び第２端部キャップ構造の各々は、カップ状端部キャップとカップ状端部キャップ内の接着剤とを含む複合構造である。少なくとも接着剤は支持フレームの対応側と基部フレームの一部分とを拘止して、第１及び第２フィルタ媒体パネルの対応の側を封止する。

【0015】

一実施形態において、第１及び第２キャップ構造は硬質ウレタンから形成される。硬質ウレタンは支持フレームの対応の側と基部フレームの一部分とを拘止して、第１及び第２フィルタ媒体パネルの対応の側を封止する。

【0016】

一実施形態において、第１及び第２フィルタ媒体パネルの第１側は、基部フレームに封止状態で装着される。

【0017】

一実施形態において、支持フレームの第１側は、第１及び第２フィルタ媒体パネルの間の空洞との流体連通状態にある第２開口部を画定する。

【0018】

一実施形態において、支持フレームの第１、第２、第３、第４側は第１及び第２流通開口部の境界を成す。第１流通開口部は第１フィルタ媒体パネルに隣接して、第２流通開口部は第２フィルタ媒体パネルに隣接する。

【0019】

一実施形態において、第１及び第２フィルタ媒体パネルは内面を画定する。第１及び第２フィルタ媒体パネルの内面は、概ね互いに対向している。

【0020】

一実施形態では、支持フレームと基部フレームとが第１及び第２フィルタ媒体パネルの内面を非平行の配向に維持して、空洞が概ね楔形状であるように第１及び第２パネルの第１側は第１及び第２パネルの第２側より長い距離で互いに離間している。

【0021】

一実施形態において、基部フレームの第１及び第２部分の各々は第１及び第２テーパ状設置表面を画定する。第１フィルタ媒体パネルの第１側は第１テーパ状設置表面に支持されて、第２フィルタ媒体パネルの第１側は第２テーパ状設置表面に支持される。

【0022】

一実施形態において、第１テーパ状設置表面は第１フィルタ媒体パネルの第１側に実質上は平行であって、第２テーパ状設置表面は第２フィルタ媒体パネルの第１側に実質上は平行である。

【0023】

一実施形態において、第１テーパ状設置表面は第１フィルタ媒体パネルの内面に実質上は垂直であって、第２テーパ状設置表面は第２フィルタ媒体パネルの内面に実質上は垂直である。

【0024】

一実施形態において、第１及び第２フィルタ媒体パネルは、交互折り目により形成される複数のパネルを有するフィルタ媒体のシートから形成されるプリーツ状媒体パネルであり、折り目はフィルタ媒体パネルの第３及び第４側の間で長手方向に延在し、フィルタ媒体パネルの第１側は基部フレームに隣接してフィルタ媒体パネルの第２側は第１側及び基部フレームから離間し、フィルタ媒体パネルの第３及び第４側は第１及び第２側の間に延在する。

【0025】

別の実施形態では、第１及び第２フィルタ媒体パネルと支持フレームと基部フレームとを含むフィルタエレメントが提供される。各フィルタ媒体パネルは第１、第２、第３、第４側を画定する。第１及び第２側は、互いにオフセットして第３及び第４側の間に延在する。第１及び第２フィルタ媒体パネルは内面を画定する。第１及び第２フィルタ媒体パネルの内面は、概ね互いに対向している。支持フレームは第１及び第２フィルタ媒体パネルを概ね離間した配向に維持して空洞を間に形成する。基部フレームは、空洞との流体連通状態にある第１開口部を画定する。支持フレームと基部フレームとは第１及び第２フィルタ媒体パネルの内面を非平行の配向に維持し、空洞が概ね楔形状であるように第１及び第２パネルの第１側は第１及び第２パネルの第２側より長い距離で互いに離間している。基部フレームは、第１及び第２テーパ状設置表面を画定する。第１フィルタ媒体パネルの第１側は第１テーパ状設置表面に支持されて、第２フィルタ媒体パネルの第１側は第２テーパ状設置表面に支持される。

【0026】

一実施形態において、第１及び第２テーパ状設置表面は互いに非垂直かつ非平行である。

【0027】

一実施形態において、第１及び第２テーパ状設置表面は、第１及び第２フィルタ媒体パネルの間に延在する二分割平面に対して非垂直かつ非平行である。第１及び第２テーパ状設置表面は二分割平面に対して第１角度で延在する。第１及び第２フィルタ媒体パネルの内面は、二分割平面に対して第２角度で延在し、第１及び第２角度は実質上の余角である。

【0028】

一実施形態において、第１テーパ状設置表面は第１フィルタ媒体パネルの第１側に実質上は平行であって、第２テーパ状設置表面は第２フィルタ媒体パネルの第１側に実質上は平行である。

【0029】

一実施形態において、第１テーパ状設置表面は第１フィルタ媒体パネルの内面に実質上は垂直であって、第２テーパ状設置表面は第２フィルタ媒体パネルの内面に実質上は垂直である。

【0030】

別の実施形態では、第１及び第２フィルタ媒体パネルと支持フレームと基部フレームとを含むフィルタエレメントが提供される。各フィルタ媒体パネルは第１、第２、第３、第４側を画定する。第１及び第２側は、互いにオフセットして第３及び第４側の間に延在する。第１及び第２フィルタ媒体パネルは内面を画定する。第１及び第２フィルタ媒体パネルの内面は、概ね互いに対向する。支持フレームは第１及び第２フィルタ媒体パネルを概ね離間した配向に維持して空洞を間に形成する。基部フレームは、空洞との流体連通状態にある第１開口部を画定する。支持フレームは第１及び第２フィルタ媒体パネルの内面を非平行の配向に維持し、空洞が概ね楔形状であるように第１及び第２パネルの第１側は第１及び第２パネルの第２側よりも長い距離で互いに離間している。支持フレームは、基部フレームに装着される。

【0031】

一実施形態において、支持フレームは基部フレームにスナップ装着される。

【0032】

一実施形態において、ハンドル部材はフィルタ媒体パネルの第２側の近位で支持フレームに装着される。

【0033】

一実施形態において、支持フレームは収容部を有し、ハンドル部材は、収容部に延出する突部を有する。

【0034】

一実施形態において、基部フレームは、第１端部キャップ構造に拘止される第１部分と、第２端部キャップ構造に拘止される第２部分とを有する。

【0035】

一実施形態において、第１端部キャップ構造は第１及び第２フィルタ媒体パネルの第３側を効果的に封止して、第２端部キャップ構造は第１及び第２フィルタ媒体パネルの第４側を効果的に封止する。支持フレームは第１、第２、第３、第４側を有し、第３及び第４側は互いに離間して第１及び第２側の間に延在する。支持フレームの第３側は第１端部キャップ構造に拘止されて、支持フレームの第４側は第２端部キャップ構造に拘止される。

【0036】

一実施形態において、ハンドル部材の第１端部は第１端部キャップ構造に拘止され、ハンドル部材の第２反対端部は第２端部キャップ構造に拘止される。

【0037】

一実施形態において、ハンドル部材は、ユーザにより把持されるように構成されている把持部分を含む。把持部分は、ハンドル部材の第１及び第２端部の間に配置されて第１及び第２端部からオフセットしている。

【0038】

一実施形態において、端部キャップ構造は概ねカップ形状であって、接着剤を中に保持する端部キャップ空洞を画定する。端部キャップ構造は、端部キャップ空洞内の接着剤にコンポーネントを拘止する。

【0039】

別の実施形態では、基部フレームと支持フレームとを含む、第１及び第２フィルタ媒体パネルを保持する為のフレームが提供される。基部フレームは、第１開口部を中に画定する。支持フレームは基部フレームに装着されて、これから外方に延出する。支持フレーム及び基部フレームに取り付けられた時に第１及び第２フィルタ媒体パネルを概ね離間した配向に維持して空洞を間に形成するように、基部フレームと支持フレームとが構成されている。支持フレームと基部フレームとは第１及び第２フィルタ媒体パネルの内面を非平行の配向に維持して、空洞が概ね楔形状であるように第１及び第２パネルの第１側は第１及び第２パネルの第２側よりも長い距離で互いに離間している。

【0040】

一実施形態において、支持フレームは第１、第２、第３、第４側を有する。第１側は、基部フレームの第１開口部との流体連通状態にある第２開口部を画定する。第３及び第４側は、第２側の近位で集束する集束縁部を有する。

【0041】

一実施形態では、第２側で集束する一対の第３側長尺区分と、一対の第３側長尺区分の間に延在する第３側クロスブレースとにより、第３側が形成される。第３側クロスブレースは第２側よりも第１側に近い。一対の第４側長尺区分は第２側で集束して、第４側クロスブレースは一対の第１側長尺区分の間に延在する。第４側クロスブレースは第２側よりも第１側に近い。

【0042】

一実施形態では、第３及び第４側の間で互いに概ね平行に延在する一対の第１側長尺区分により、支持フレームの第１側が設けられる。

【0043】

一実施形態において、第３及び第４側クロスブレースは第１側に設置される。

【0044】

一実施形態において、第３及び第４側クロスブレースは、支持フレームをメインフレームに接続する為の接続部材を含む。

【0045】

別の実施形態では、第１及び第２フィルタ媒体パネルと支持フレームと基部フレームと第１及び第２支持スクリーンとを含むフィルタエレメントが提供される。各フィルタ媒体パネルは第１、第２、第３、第４側を画定する。第１及び第２側は互いにオフセットして第３及び第４側の間に延在する。第１及び第２フィルタ媒体パネルは内面を画定する。第１及び第２フィルタ媒体パネルの内面は概ね互いに対向する。支持フレームは第１及び第２フィルタ媒体パネルを概ね離間した配向に維持して空洞を間に画定する。支持フレームは、第１及び第２フィルタ媒体パネルの間に設置される。基部フレームは、空洞との流体連通状態にある第１開口部を画定して、第１及び第２フィルタ媒体パネルの第１側の近位に設置されている。各スクリーンは実質上、第１側部分と内面部分とを有するＬ形状である。第１支持スクリーンの第１側部分は第１フィルタ媒体パネルの第１側に隣接して、第１支持スクリーンの内面部分は第１フィルタ媒体の内面に隣接する。第２支持スクリーンの第１側部分は第２フィルタ媒体パネルの第１側に隣接して、第２支持スクリーンの内面部分は第２フィルタ媒体の内面に隣接する。

【0046】

一実施形態において、第１支持スクリーンの内面部分は、支持フレームと第１フィルタ媒体パネルの内面との間に配置され、第１支持スクリーンの第１側部分は基部フレームと第１フィルタ媒体パネルの第１側との間に配置される。第２支持スクリーンの内面部分は支持フレームと第２フィルタ媒体パネルの内面との間に配置され、第２支持スクリーンの第１側部分は基部フレームと第２フィルタ媒体パネルの第１側との間に配置される。

【0047】

一実施形態において、第１及び第２支持スクリーンの各々は別々の第１及び第２スクリーン部品から形成されて、第１側部分は第１スクリーン部品から形成され、内面部分は第２スクリーン部品から形成される。

【0048】

一実施形態において、第１及び第２支持スクリーンは単一の部品から形成される。

【0049】

発明の他の態様、目的、及び利点は、添付図面と関連して解釈されると以下の詳細な説明から一層明白になるだろう。

【図面の簡単な説明】

【0050】

明細書に組み込まれてその一部を形成する添付図面は、本発明の幾つかの態様を図示し、記載部分とともに、発明の原理を説明するのに役立つ。

【図1】本発明によるフィルタエレメントの第一実施形態の斜視図である。

【図2】図１のフィルタエレメントの部分的斜視図である。

【図3】図１のフィルタエレメントの分解図である。

【図4】図１のフィルタエレメントの部分的斜視図である。

【図5】図１のフィルタエレメントの部分的拡大図である。

【図6】図１のフィルタエレメントの部分的拡大図である。

【図7】図１のフィルタエレメントの部分的断面図である。

【図8】図１のフィルタエレメントの部分的拡大断面図である。

【図9】本発明によるフィルタエレメントの別の実施形態の部分的斜視図である。

【図10】図９のフィルタエレメントの部分的斜視図である。

【図11】本発明によるフィルタエレメントの別の実施形態の斜視図である。

【図12】図１のフィルタエレメントの基部フレームを図示している。

【図13】図１のフィルタエレメントの支持フレームを図示している。

【図14】本発明によるフィルタエレメントの代替的実施形態の部分的斜視図である。

【図15】本発明によるフィルタエレメントの代替的実施形態の部分的斜視図である。

【発明を実施するための形態】

【0051】

ある好適な実施形態に関連して発明が記載されるが、これらの実施形態に発明を限定する意図はない。逆に、意図されているのは、添付の請求項により規定される発明の趣旨及び範囲に含まれるすべての代替例、変形例、同等物を包含することである。

【0052】

図１は、空気を濾過する為のフィルタエレメント１００の実施形態の斜視図である。フィルタエレメント１００は、空気のような流体を通過の際に濾過して、濾過されている流体に運ばれる微粒子及び不純物を除去する。

【0053】

フィルタエレメント１００は、濾過を実施する流体が通過する一対のフィルタ媒体パネル１０２，１０４を含む。フィルタ媒体パネル１０２，１０４は様々な異なるタイプのフィルタ媒体から形成され、一実施形態ではプリーツ状フィルタ媒体によりフィルタ媒体パネル１０２，１０４が用意される。プリーツ状フィルタ媒体は、アコーディオン式に複数の交互折り目で互いに接続された複数の隣接パネルにより形成される。

【0054】

図２を参照すると、フィルタ媒体パネル１０２，１０４はマルチコンポーネント保持アセンブリに取り付けられ、フィルタ媒体パネルが互いに対して角度αで延在するように配向される。少なくともフィルタ媒体パネル１０２，１０４の間の角度αの為、フィルタ媒体パネル１０２，１０４は空洞１０６を間に形成する。

【0055】

図３を参照すると、フィルタ媒体パネル１０２、１０４の各々は、第１側１１２，１１４と第２側１１６，１１８と第３側１２０，１２２と第４側１２４，１２６とを含む概ね矩形の外周を有する。フィルタ媒体パネル１０２，１０４はまた、組み立てられた時に互いに対向する内面１２８，１３０と、組み立てられた時に互いに反対向きになる外面１３２，１３４とを含む。これらの面は、第１側１１２，１１４と第２側１１６，１１８と第３側１２０，１２２と第４側１２４，１２６とを境界とする。フィルタ媒体パネル１０２，１０４での主な流体流は内外面１２８，１３０，１３２，１３４を通るので、これらの面１２８，１３０，１３２，１３４は流通面と考えられうる。

【0056】

マルチコンポーネント保持アセンブリ１４０は、フィルタ媒体パネル１０２，１０４を所望の配向に取り付けるように構成されている。図示された実施形態のマルチコンポーネント保持アセンブリ１４０は概ね、支持フレーム１４２と基部フレーム１４４と第１及び第２端部キャップ構造１４６，１４８と第２側支持構造１７８とを含む。

【0057】

空洞１０６（図２）が形成されるように、支持フレーム１４２は概ね、第１及び第２フィルタ媒体パネルを所望の離間配向に維持する。図示された実施形態では、上記のように離間配向は角度αの角度を持つ。この構成において、内面１２８，１３０は非平行かつ非垂直の配向に維持され、第１及び第２フィルタ媒体パネル１０２，１０４の第１側１１２，１１４は第２側１１６，１１８より長い距離で互いに離間している。この配向は、空洞１０６に楔形状を与える。

【0058】

加えて図１３を参照すると、支持フレーム１４２は概ね第１、第２、第３、第４側１５２，１５４，１５６，１５８を画定する。第１及び第２側１５２，１５４は概ね互いにオフセットして第３及び第４側１５６，１５８の間に延在する。加えて（明瞭性の為にフィルタ媒体パネル１０２と端部キャップ構造１４６とが取り外されている）図４を参照すると、組立状態において、支持フレーム１４２の第１側１５２はフィルタ媒体パネル１０２，１０４の第１側１１２，１１４に隣接し、支持フレーム１４２の第２側１５４はフィルタ媒体パネル１０２，１０４の第２側１１６，１１８に隣接し、支持フレーム１４２の第３側１５６はフィルタ媒体パネル１０２，１０４の第３側１２０，１２２に隣接し、支持フレーム１４２の第４側１５８はフィルタ媒体パネル１０２，１０４の第４側１２４，１２６に隣接している。

【0059】

この実施形態において、支持フレーム１４２の第１側１５２は、流体が濾過プロセス中に流れてフィルタ媒体パネル１０２，１０４の間の空洞１０６から出る為の第１側開口部１６０を画定する。支持フレーム１４２の第１、第２、第３、第４側１５２，１５４，１５６，１５８は、組み立てられた時にそれぞれフィルタ媒体パネル１０２，１０４に隣接する第１及び第２流通開口部１６２，１６４の境界を成し、内側から出るか外側から入る流体流の為にフィルタエレメント１００が構成されているかどうかに応じて対応のフィルタ媒体パネル１０２，１０４を通過する前又は後に、流体がこの開口部を流れる。

【0060】

支持フレーム１４２は、図示された実施形態において、横向き外方へ反対方向に延出する反対の第１及び第２フランジ部分１６８，１７０を有する重複部分１６６を含む。重複部分１６６が第１及び第２フィルタ媒体パネル１０２，１０４の第２側１１６，１１８の各々の少なくとも一部分と重複するように、第１及び第２フランジ部分１６８，１７０は横向き外方に延出する。フィルタ媒体パネル１０２，１０４に隣接するフランジ部分１６８，１７０の底表面は、角度α／２プラス９０度に等しい角度で支持フレーム１４２の中心二分割平面１７２に対して傾斜している。

【0061】

支持フレーム１４２は、基部フレーム１４４に効果的に接続される。図示された実施形態での支持フレーム１４２は、基部フレーム１４４の対応のスナップ構造１７６とスナップ嵌合するスナップ構造１７４を含む。図示された実施形態では、第１側１５２と第３及び第４側１５６，１５８との交点の近位で支持フレーム１４２の一部分に形成される孔により、スナップ構造１７４が設けられる。スナップ構造１７６は、スナップ構造１７４により設けられる孔に延出するような大きさ及び配置を持つ外方延出突部である。スナップ構造１７６により設けられる突部は、基部フレーム１４４への支持フレーム１４２の接続を容易にするテーパ又は斜面を有する。スナップ構造１７４とスナップ構造１７６との嵌合は、図５に図示されている。

【0062】

代替的実施形態では、スナップ構造が逆転して他の協働スナップ構造が考えられる。スナップ構造は、フィルタ媒体パネル１０２，１０４の取り付けに先立つマルチコンポーネント保持アセンブリ１４０の最初の組立を容易にする。

【0063】

第２側支持構造１７８は、支持フレーム１４２の第２側１５４に効果的に接続されている。第２側支持構造１７８は、支持フレーム１４２に形成された凹部１８２（収容部とも呼ばれる）へ延出する接続エレメント１８０を含む。好ましくは、接続エレメント１８０と凹部との間の嵌着はスナップ嵌合となる。第２側支持構造１７８は両側の第１及び第２端部１８４，１８６の間に延在し、各端部に接続エレメント１８０が設けられる。接続エレメント１８０と凹部１８２との協働的な係止構成は係止部又は逃げ溝を含んで、図７に図示されているように支持フレーム１４２と第２側支持構造１７８との間の改良接続を形成する。

【0064】

第２側支持構造１７８は、支持フレーム１４２のフランジ部分１６８，１７０と重複する。加えて図８を参照すると、フィルタ媒体パネル１０２，１０４がプリーツ状媒体から形成されてプリーツ状媒体の折り目１８５（図１参照）がフィルタ媒体パネルの第３及び第４側１２０，１２２，１２４，１２６の間で垂直に延在する一実施形態では、各フィルタ媒体パネル１０２，１０４の少なくとも一つのパネル１８７が対応のフランジ部分１０２，１０４の上表面と第２側支持構造１７８の底表面との間に挟持される。接着ビード又は接着剤のようなシール材１８８が塗着されて、第２側支持構造１７８と、第２側１５４、例えばフランジ部分１６８，１７０との間にプリーツ状媒体の一部分を封止して、フィルタ媒体パネル１０２，１０４をその第２側１１６，１１８で封止する。シール材１８８は、第２側支持構造を支持フレーム１４２の第２側１５４に固定するのにも役立つ。支持フレーム１４２は、第３及び第４側１５６，１５８の間に延在する第２側ストップ１７９を画定し、組立状態にある時には第２側１１６，１１８の近位で第１及び第２フィルタ媒体パネル１０２，１０４の内面１２８，１３０が第２側ストップに当接する。

【0065】

第２側支持構造１７８（ハンドル部材とも呼ばれる）は、メンテナンス期間にフィルタエレメント１００を取り外す為にユーザに掴まれるように構成されている把持部分を含むハンドル１８９を含む。ハンドル１８９は、第２側支持構造１７８の両側の第１及び第２端部１８４，１８６の間に軸方向に設置される。

【0066】

図１３を参照すると、図示された実施形態において、第３及び第４側１５６，１５８は、一対の集束長尺区分１９０，１９２と、長尺区分１９０，１９２の間に延在するクロスブレース区分１９４とを含むフレーム区分から形成される。第３及び第４側１５６，１５８の為の一対の集束長尺区分１９０，１９２は、第２側１５４の近位で集束する。スナップ構造１７４は、クロスブレース区分１９４の一部として形成されている。

【0067】

クロスブレース区分１９４と、第３及び第４側５６，１５８の間において離間関係で互いに概ね平行に延在する一対の第１側長尺区分１９６，１９８とにより、支持フレームの第１側１５２が画定される。

【0068】

支持フレーム開口部は、クロスブレース区分１９４と一対の第１側長尺区分１９６，１９８とにより画定される。

【0069】

組み立てられた時に、第１及び第２フィルタ媒体パネルの内面１２８，１３０は、長尺区分１９０，１９２，１９６，１９８に当接する。

【0070】

基部フレーム１４４は、支持フレーム１４２と協働してフィルタ媒体パネル１０２，１０４を支持する。基部フレーム１４４は、フィルタ媒体パネル１０２，１０４の第１側１１２，１１４を支持する。

【0071】

図３と主に図１２を参照すると、基部フレーム１４４は、フィルタエレメント内での流体の流れ方向に基づいて汚濁流体又は清浄流体がフィルタエレメントから出る為の基部フレーム開口部２００を画定する。多数のフィルタ媒体パネルセットが単一の基部フレーム１４４に取り付けられる場合には、一つ超の基部フレーム開口部が設けられうる。

【0072】

図示された実施形態において、基部フレーム１４４は、第１及び第２外方延出フランジ２０２，２０４の形の一対の両側拘止部分を含む。外方延出フランジ２０２，２０４は、基部フレーム開口部２００の両側で互いから離れて延出し、逃げ溝２０６，２０８を形成する。

【0073】

外方延出フランジ２０２，２０４の設置表面２１０，２１２，２１４，２１６は、フィルタ媒体パネル１０２，１０４の第１側１１２，１１４の両端部を支持する。図示された実施形態において、設置表面２１０，２１２，２１４，２１６は、９０マイナスα／２の角度で中心平面１７２に対してテーパ状である。それゆえ、設置表面は、組み立てられた時に第１及び第２フィルタ媒体パネル１０２，１０４が当接する支持フレーム１４２の第１、第２、第３、第４側１５２，１５４，１５６，１５８により画定される平面２２０，２２２（図２参照）に概ね垂直である。第１フィルタ媒体パネル１０２を支持する設置表面２１０，２１４は支持フレーム１４２のフランジ部分とともにフィルタ媒体パネル１０２の第１側１１２に概ね平行であり、一方で設置表面２１２，２１６はフィルタ媒体パネル１０４の第１側１１４を支持し、支持フレーム１４２のフランジ部分１７０とともにフィルタ媒体パネル１０４の第１側１１４に概ね平行である。テーパ状設置表面は、フィルタ媒体パネル１０２，１０４の内外面１２８，１３０，１３２，１３４に概ね垂直である。第１フランジ２０２の設置表面２１０，２１２は、互いに、また二分割中心平面１７２に対して非平行かつ非垂直な角度で延在する。第１フランジ２０４の設置表面２１４，２１６は、互いに、また二分割中心平面１７２に対して非平行かつ非垂直な角度で延在する。

【0074】

フランジ２０２，２０４の各々は、対応のテーパ状設置表面２１０，２１２，２１４，２１６の間に配置される対応の隆起区分２２４，２２６を画定する。隆起区分２２４，２２６は、上述したスナップ構造１７４と協働するスナップ構造１７６を画定する。隆起区分２２４，２２６は、組み立てられた時に区分１９６，１９８に挟まれて基部フレーム１４４に対する支持フレーム１４２の設置を補助する。

【0075】

基部フレーム１４４は、テーパ状設置表面２１０，２１２，２１４，２１６と類似しておりフィルタ媒体パネル１０２，１０４の第１側１１２，１１４の支持を容易にするテーパ状表面２３０，２３２とともに、長尺区分１９６，１９８を設置する為の隆起突部２３４（タブとも呼ばれる）とを有する支持部材２２８を含む。支持部材２２８は、平行に延在する側方部材部分２３６，２３８の間で基部フレーム開口部２００にわたって延在する。

【0076】

基部フレーム１４４は、フィルタエレメント１００をフィルタハウジング（不図示）に封止するのに使用される封止ガスケット２４０を支承している。図示された実施形態での封止ガスケット２４０は、Ｄ型ロープ材料の連続部品である。封止ガスケット２４０は、基部フレーム１４４を包囲する環状凹溝２４２に支承される。図示された実施形態において、封止ガスケット２４０は径方向シールを画定する。しかしながら、他の実施形態では軸方向シールを画定し得る。

【0077】

第１及び第２端部キャップ構造１４６，１４８は、フィルタ媒体パネル１０２，１０４を支持フレーム１４２及び／又は基部フレーム１４４に効果的に封止して、流体がフィルタ媒体パネル１０２，１０４を迂回することを防止するのを補助する。

【0078】

第１端部キャップ構造１４６はフィルタ媒体パネル１０２，１０４の第３側１２０，１２２を効果的に封止し、第２端部キャップ構造１４８は第４側１２４，１２６を効果的に封止する。

【0079】

基部フレーム１４４の第１外方延出フランジ２０２は第１端部キャップ構造１４６に拘止され、一方で基部フレーム１４４の第２外方延出フランジ２０４は第２端部キャップ構造１４８に拘止される。第１及び第２外方延出フランジ２０２，２０４が第１及び第２端部キャップ構造１４６，１４８により拘止されるばかりでなく、支持フレーム１４２の第３側１５６が第１端部キャップ構造１４６に拘止され、一方で支持フレーム１４２の第４側１５８が第２端部キャップ構造１４８に拘止される。

【0080】

一実施形態において、第１及び第２端部キャップ構造１４６，１４８は、カップ状端部キャップ２５０，２５２とカップ状端部キャップ２５０，２５２内の接着剤とを各々が含む複合構造である。カップ状端部キャップ２５０，２５２は、接着剤を保持する為の空所を形成する。接着剤は発泡ウレタン又は周知のポッティング材であるが、他の材料はホットメルト、プラスチゾル、エポキシ、非発泡ウレタン等を含む。第１端部キャップ構造１４６の接着剤は、フィルタ媒体パネル１０２，１０４の第３側１２０，１２２と、第１外方延出フランジ２０２と、支持フレーム１４２の第３側１５６と、第２側支持構造１７８の第１端部１８４とを拘止する。第２端部キャップ構造１４８の接着剤は、フィルタ媒体パネル１０２，１０４の第４側１２４，１２６と、第２外方延出フランジ２０４と、支持フレーム１４２の第４側１５８と、第２側支持構造１７８の第２端部１８６とを拘止する。

【0081】

カップ状端部キャップ２５０，２５２の各々は、フィルタハウジング（不図示）へのフィルタエレメント１００の取り付けを補助する為の外方延出取り付けフランジ２５４，２５６も含む。

【0082】

端部キャップ構造１４６，１４８の接着剤に加えて、フィルタ媒体パネル１０２，１０４の第１側１１２，１１４と基部フレーム１４４との間にはシーラントビードが塗着されて、フィルタ媒体パネル１０２，１０４を基部フレームに封止状態で固定する。フィルタ媒体パネル１０２，１０４をさらに支持する為、支持部材２２８のテーパ状表面２３０，２３２とともに側方部材２３６，２３８の上表面にも接着剤が塗布され得る。またさらに、上述のようにフィルタ媒体パネル１０２，１０４の第２側１１６，１１８と支持フレーム１４２の第２側１５４に接着剤が塗着される。

【0083】

図３には、後述する図９の実施形態に関してより詳しく説明されるように、第１及び第２フィルタ媒体パネル１０２，１０４と支持フレーム１４２と基部フレーム１４４との間に配置される任意の支持スクリーン２９０が図示されている。支持スクリーン２９０はエキスパンデッドメタルから形成されて貫通孔を形成し、エンボス加工によるリブ構造２９２を含む。リブ構造２９２は支持スクリーン２９０にプレス加工されて、フィルタ媒体パネル１０２，１０４の支持を強化する。組み立てられた時にフィルタ媒体パネル１０２，１０４の第３及び第４側１２０，１２２，１２４，１２６の間で長手方向に延在する水平リブ構造２９２として図示されているが、リブ構造２９２は他の配向及び形状を有してもよい。例を挙げると、例えば第１及び第２側１１２，１１４，１１６，１１８の間で垂直方向に延在するか、斜めであるかＸ形状を形成してもよい。好ましくは、リブ構造２９２がフィルタ媒体パネル１０２，１０４の取り付け又は設置を妨害しないように、リブ構造２９２は対応の媒体パネル１０２，１０４から離れて内方に延出する。

【0084】

この実施形態はまた、フィルタ媒体パネルの内外面に取り付けられる任意のプリーツ安定具を含むように図示されている。プリーツ安定具はフィルタ媒体パネルに取り付けられる成形コンポーネントの形であるか、プリーツ状媒体が使用される時にプリーツの縁部／先端に概ね横向きに延在する方向にフィルタ媒体パネルに塗着されるホットメルト又はウレタンビードでもよい。

【0085】

上述した支持スクリーン２９０及びプリーツ安定具の特徴は、適切であって直接的な矛盾が見られない場合にはすべての実施形態に等しく適用されうる。

【0086】

図９は、本発明の教示によるフィルタエレメント３００のさらなる実施形態を図示している。この実施形態は先行の実施形態と実質上は類似しており、主な相違のみが説明される。文脈から直接的な矛盾が見られない場合には、この実施形態の特徴は先行実施形態の構造とともに使用されうる。理解を容易にする為、一方のフィルタ媒体パネル及び端部キャップ構造が取り外されている。

【0087】

このフィルタエレメント３００は概ね、外側から中への流れの為に設計されている。それゆえ、流体は最初にフィルタ媒体パネル３０４（一方のみが図示）の外面３３４を通過してから、基部フレーム３４４の底に形成された開口部４００を通ってフィルタエレメント３００を出る。

【0088】

フィルタ媒体パネル３０４の支持を改良する為、第１及び第２スクリーン３０５が設けられる。一方の支持スクリーン３０５のみが視認容易である。この支持スクリーン３０５は、取り外されているフィルタ媒体パネルを支持するものである。しかしながら、類似の支持スクリーン３０５が、図示されているフィルタ媒体パネル３０４を支持する。

【0089】

支持スクリーン３０５は、支持フレーム３４２と基部フレーム３４４とフィルタ媒体パネル３０４との間に配置される。支持フレーム３４２と基部フレーム３４４とが支持スクリーン３０５を支持する。図示された実施形態において、支持スクリーン３０５は、第１側部分３０７と内面部分３０９とを有する概ねＬ形状である。第１側部分３０７は、フィルタ媒体パネル３０４の第１側３１４とともに、外方延出フランジ４０２，４０４と支持部材４２８とに隣接して配置される。内面部分３０９は、フィルタ媒体パネル３０４の内面１３０に隣接して配置される。

【0090】

幾つかの実施形態において、支持スクリーンの第１側部分３０７と内面部分３０９とは、接続された支持フレーム３４２及び基部フレーム３４４により形成されるＬ形状に対応するように曲げられた材料の単一部品から形成される。代替的実施形態では、第１側部分３０７と内面部分３０９とが別々のスクリーン部品から形成されてもよい。好ましくは、支持スクリーンはエンボス加工によるエキスパンデッドスクリーン材から形成される。

【0091】

加えて図１０を参照すると、この実施形態は、フィルタ媒体パネルがプリーツ状フィルタ媒体から形成される時にプリーツ安定具４７２も利用する。プリーツ安定具４７２は、フィルタ媒体パネルでの圧力降下の為、フィルタ媒体の支持体となる。プリーツ安定具４７２はまた、隣接のプリーツに所望の間隔を維持しうる。

【0092】

先行実施形態の端部キャップ構造はマルチコンポーネント端部キャップとして説明されたが、他の実施形態では単一部品の端部キャップを利用しうる。例を挙げると、前記の端部キャップ構造により拘止される様々なコンポーネントの周囲に形成される硬質ウレタンの単一部品から、端部キャップが形成されうる。

【0093】

図１１は、フィルタエレメント５００のさらなる実施形態を図示している。この実施形態は、先行実施形態に類似しており、その特徴を実質上はすべて含みうる。しかしながら、この実施形態は、単一の基部フレーム５４４に取り付けられる二つのまとまりとしてフィルタ媒体パネル５０２Ａ，５０４Ａ，５０２Ｂ，５０４Ｂを利用する。

【0094】

図１４は、フィルタエレメントのさらなる実施形態１００’の部分的斜視図である。この実施形態は先行実施形態に類似しており、その特徴を実質上はすべて含みうる。フィルタエレメント１００’は、第１及び第２湾曲部分１９１，１９３を有する代替的なハンドル１８９’を有する。フィルタエレメント１００’は、フィルタ媒体パネル１０２，１０４の全長に延在するプリーツ安定具４７２’を有する。加えて、フィルタエレメント１００’は、集束長尺区分１９０，１９２の間に延在して支持フレーム１４２への構造的支持を追加する中間クロスブレース１９５を有する。ハンドル１８９’とプリーツ安定具４７２’とクロスブレース１９５とは、個別に、又はここに開示される実施形態のいずれかとの組み合わせで使用され得ることが容易に理解されるだろう。

【0095】

図１５は、フィルタエレメントのさらなる実施形態１００”の部分的斜視図である。この実施形態は、先行実施形態に類似しており、その特徴を実質上はすべて含みうる。フィルタエレメント１００”は、第１及び第２ハンドル基部フランジ１９７，１９９を有する代替的なハンドル１８９”を有する。フィルタエレメント１００”は、フィルタ媒体パネル１０２，１０４の全長に延在するプリーツ安定具４７２’を有する。加えて、フィルタエレメント１００”は、集束長尺区分１９０，１９２の間に延在して支持フレーム１４２への構造的支持を追加する中間クロスブレース１９５を有する。ハンドル１８９”と第１及び第２ハンドル基部フランジ１９７，１９９とプリーツ安定具４７２’とクロスブレース１９５とは、個別に、又はここに開示される実施形態のいずれかとの組み合わせで使用されうることが容易に理解されるだろう。

【0096】

ここに引用される公報、特許出願、及び特許を含むすべての引例は、各引例が参照により取り入れられることが個別かつ明確に指摘されて全体が記載されている場合と同程度に、参照により取り入れられる。

【0097】

発明を記載する文脈（特に以下の請求項の文脈）における“ａ”，“ａｎ”，“ｔｈｅ”の語と類似の指示語の使用は、そうではないことが指摘されるか文脈から明らかに矛盾しているのでなければ、単数と複数の両方を包含するものと解釈される。「包含する(comprising)」、「有する(having)」、「含む(including)」、及び「含有する(containing)」の語は、そうではないことが記されない限り、開放型の語（つまり「含むが限定的ではない(including, but not limited to)」として解釈される。ここでの値の範囲の記載は、そうではないと記されない限り、範囲に含まれる別々の各値を個別に言及するのを簡略化する方法として機能することを意図するものに過ぎず、別々の各値は、ここに個別に記載されているかのように明細書に取り入れられる。ここに記載されるすべての方法は、そうではないことが指摘されるかあるいは文脈から明らかに矛盾しているのでなければ、適当な順序で実施されうる。ここに挙げられるいかなる、そしてすべての例又は例示的な文言（例えば“ｓｕｃｈ ａｓ”）の使用は、発明を一層明らかにすることのみを意図しており、他に請求されていない限り発明の範囲に限定を加えるものではない。明細書の文言は、発明の実施に不可欠な請求以外の要素を指すものと解釈されるべきではない。

【0098】

発明者らに認知されている発明を実行する為の最良の態様を含む本発明の好適な実施形態がここに記載されている。これらの好適な実施形態の変形は上記の説明を読むことで当業者に明白になるだろう。発明者らは、当業者がこのような変形を適切なものとして採用することを期待し、発明者らはここに明確に記載されているもの以外の形で発明が実施されることを想定している。したがって、本発明は、適用法により認められるように添付の請求項に記載されている主題の変形及び同等物をすべて含む。また、可能なすべての変形における上記の要素のいかなる組み合わせも、そうではないことが記されるか文脈により明らかに矛盾しない限り、発明に包含される。
〔付記１〕
フィルタエレメントにおいて、
第１及び第２フィルタ媒体パネルであって、各々が第１、第２、第３、第４側を画定するフィルタ媒体パネルであり、各々について、前記第１及び第２側が互いにオフセットしており、互いにオフセットしている前記第３及び第４側の間に延在する、第１及び第２フィルタ媒体パネルと、
前記第１及び第２フィルタ媒体パネルを概ね離間した配向に維持して空洞を間に形成する支持フレームと、
前記空洞との流体連通状態にある第１開口部を画定する基部フレームと、
第１及び第２端部キャップ構造であって、第１端部キャップ構造が前記第１及び第２フィルタ媒体パネルの前記第３側を効果的に封止して、第２端部キャップ構造が前記第１及び第２フィルタ媒体パネルの前記第４側を効果的に封止し、第１端部キャップ構造に拘止される第１部分と、第２端部キャップ構造に拘止される第２部分とを前記基部フレームが有する、第１及び第２端部キャップ構造と、
を包含するフィルタエレメント。
〔付記２〕
前記基部フレームの前記第１部分が、前記第１端部キャップ構造に収容される第１外方延出フランジであって、前記基部フレームの前記第２部分が、前記第２端部キャップ構造に収容される第２外方延出フランジであり、前記第１及び第２フランジが前記第１開口部の反対側にあり、互いから離れて外方に延出する、付記１に記載のフィルタエレメント。
〔付記３〕
前記支持フレームが第１、第２、第３、第４側を画定し、前記第１及び第２側が互いにオフセットして前記第３及び第４側の間に延在し、前記支持フレームの前記第１側が前記第１及び第２フィルタ媒体パネルの前記第１側に隣接して配置され、前記支持フレームの前記第２側が前記第１及び第２フィルタ媒体パネルの前記第２側に隣接して配置され、前記支持フレームの前記第３側が前記第１及び第２フィルタ媒体パネルの前記第３側に隣接して配置され、前記支持フレームの前記第４側が前記第１及び第２フィルタ媒体パネルの前記第４側に隣接して配置される、付記１に記載のフィルタエレメント。
〔付記４〕
前記支持フレームの前記第３側が前記第１端部キャップ構造に拘止されて、前記支持フレームの前記第４側が前記第２端部キャップ構造に拘止される、付記３に記載のフィルタエレメント。
〔付記５〕
前記第１及び第２媒体パネルと前記支持フレームとの前記第２側に隣接する第２側支持構造をさらに包含し、前記第２側支持構造が第１及び第２端部の間に延在し、前記第１端部が前記第１端部キャップ構造に拘止されて前記第２端部が前記第２端部キャップ構造に拘止される、付記３に記載のフィルタエレメント。
〔付記６〕
前記第１及び第２フィルタ媒体パネルがプリーツ状媒体パネルであって、前記第１及び第２フィルタ媒体パネルの少なくとも一つのプリーツが前記支持フレームの前記第２側と前記第２側支持構造との間に挟持される、付記５に記載のフィルタエレメント。
〔付記７〕
前記支持フレームの前記第２側と前記第２側支持構造との間に介在するシール材をさらに含み、前記シール材が、前記第１及び第２フィルタ媒体パネルの前記第２側を前記支持フレームの前記第２側と前記第２側支持構造の少なくとも一方に封止する、付記６に記載のフィルタエレメント。
〔付記８〕
前記第２側支持構造がハンドル部材を含む、付記５に記載のフィルタエレメント。
〔付記９〕
前記支持フレームの前記第２側が前記第１及び第２フィルタ媒体パネルの前記第２側と少なくとも一部で重複する、付記３に記載のフィルタエレメント。
〔付記１０〕
前記フィルタエレメントをハウジング構造に効果的に封止する為に前記基部フレームに支承されるハウジングシールをさらに包含する、付記１に記載のフィルタエレメント。
〔付記１１〕
前記第１及び第２端部キャップ構造の各々が、カップ状端部キャップと前記カップ状端部キャップ内の接着剤とを含む複合構造であって、少なくとも前記接着剤が前記支持フレームの対応の側と前記基部フレームの一部分とを拘止して、前記第１及び第２フィルタ媒体パネルの対応の側を封止する、付記１に記載のフィルタエレメント。
〔付記１２〕
前記第１及び第２端部キャップ構造が硬質ウレタンから形成され、前記硬質ウレタンが前記支持フレームの対応の側と前記基部フレームの一部分とを拘止して前記第１及び第２フィルタ媒体パネルの対応の側を封止する、付記１に記載のフィルタエレメント。
〔付記１３〕
前記第１及び第２フィルタ媒体パネルの前記第１側が前記基部フレームに封止状態で装着される、付記１に記載のフィルタエレメント。
〔付記１４〕
前記支持フレームの前記第１側が、前記第１及び第２フィルタ媒体パネルの間の前記空洞との流体連通状態にある第２開口部を画定する、付記１に記載のフィルタエレメント。
〔付記１５〕
前記支持フレームの前記第１、第２、第３、第４側が第１及び第２流通開口部の境界を成して、前記第１流通開口部が前記第１フィルタ媒体パネルに隣接して前記第２流通開口部が前記第２フィルタ媒体パネルに隣接する、付記１４に記載のフィルタエレメント。
〔付記１６〕
前記第１及び第２フィルタ媒体パネルが内面を画定し、前記第１及び第２フィルタ媒体パネルの前記内面が概ね互いに対向している、付記１に記載のフィルタエレメント。
〔付記１７〕
前記支持フレームと基部フレームとが前記第１及び第２フィルタ媒体パネルの前記内面を非平行の配向に維持して、前記空洞が概ね楔形状であるように前記第１及び第２パネルの前記第１側が前記第１及び第２パネルの前記第２側よりも長い距離で互いに離間している、付記１６に記載のフィルタエレメント。
〔付記１８〕
前記基部フレームの前記第１及び第２部分の各々が第１及び第２テーパ状設置表面を画定し、前記第１フィルタ媒体パネルの前記第１側が前記第１テーパ状設置表面に支持されて前記第２フィルタ媒体パネルの前記第１側が前記第２テーパ状設置表面に支持される、付記１７に記載のフィルタエレメント。
〔付記１９〕
前記第１テーパ状設置表面が前記第１フィルタ媒体パネルの前記第１側に実質上は平行であって、前記第２テーパ状設置表面が前記第２フィルタ媒体パネルの前記第１側に実質上は平行である、付記１８に記載のフィルタエレメント。
〔付記２０〕
前記第１テーパ状設置表面が前記第１フィルタ媒体パネルの前記内面に実質上は垂直であって、前記第２テーパ状設置表面が前記第２フィルタ媒体パネルの前記内面に実質上は垂直である、付記１８に記載のフィルタエレメント。
〔付記２１〕
前記第１及び第２フィルタ媒体パネルが、交互折り目により形成される複数のパネルを有するフィルタ媒体のシートから形成されるプリーツ状媒体パネルであり、前記折り目が前記フィルタ媒体パネルの前記第３及び第４側の間で長手方向に延在し、前記フィルタ媒体パネルの前記第１側が前記基部フレームに隣接して前記フィルタ媒体パネルの前記第２側が前記第１側及び前記基部フレームから離間し、前記フィルタ媒体パネルの前記第３及び第４側が前記第１及び第２側の間に延在する、付記１５に記載のフィルタエレメント。
〔付記２２〕
フィルタエレメントにおいて、
第１及び第２フィルタ媒体パネルであって、各々が第１、第２、第３、第４側を画定するフィルタ媒体パネルであり、各々について、前記第１及び第２側が互いにオフセットして前記第３及び第４側の間に延在し、前記第１及び第２フィルタ媒体パネルが内面を画定し、前記第１及び第２フィルタ媒体パネルの前記内面が概ね互いに対向している、第１及び第２フィルタ媒体パネルと、
前記第１及び第２フィルタ媒体パネルを概ね離間した配向に維持して空洞を間に形成する支持フレームと、
前記空洞との流体連通状態にある第１開口部を画定する基部フレームであって、前記支持フレームと基部フレームとが前記第１及び第２フィルタ媒体パネルの前記内面を非平行の配向に維持して、前記空洞が概ね楔形状であるように前記第１及び第２パネルの前記第１側が前記第１及び第２パネルの前記第２側よりも長い距離で互いに離間している、基部フレームと、
を包含し、
前記基部フレームが第１及び第２テーパ状設置表面を画定し、前記第１フィルタ媒体パネルの前記第１側が前記第１テーパ状設置表面に支持されて前記第２フィルタ媒体パネルの前記第１側が前記第２テーパ状設置表面に支持される、
フィルタエレメント。
〔付記２３〕
前記第１及び第２テーパ状設置表面が互いに非垂直かつ非平行である、付記２２に記載のフィルタエレメント。
〔付記２４〕
前記第１及び第２テーパ状設置表面が、前記第１及び第２フィルタ媒体パネルの間に延在する二分割平面に非垂直かつ非平行であり、前記第１及び第２テーパ状設置表面が前記二分割平面に対して第１角度で延在して、前記第１及び第２フィルタ媒体パネルの前記内面が前記二分割平面に対して第２角度で延在し、前記第１及び第２角度が実質上は余角である、付記２２に記載のフィルタエレメント。
〔付記２５〕
前記第１テーパ状設置表面が前記第１フィルタ媒体パネルの前記第１側に実質上は平行であって、前記第２テーパ状設置表面が前記第２フィルタ媒体パネルの前記第１側に実質上は平行である、付記２２に記載のフィルタエレメント。
〔付記２６〕
前記第１テーパ状設置表面が前記第１フィルタ媒体パネルの前記内面に実質上は垂直であって、前記第２テーパ状設置表面が前記第２フィルタ媒体パネルの前記内面に実質上は垂直である、付記２２に記載のフィルタエレメント。
〔付記２７〕
フィルタエレメントにおいて、
第１及び第２フィルタ媒体パネルであって、各々が第１、第２、第３、第４側を画定するフィルタ媒体パネルであり、各々について、前記第１及び第２側が互いにオフセットして前記第３及び第４側の間に延在するフィルタ媒体パネルであって、内面を画定する第１及び第２フィルタ媒体パネルであり、前記内面が互いに概ね対向する第１及び第２フィルタ媒体パネルと、
前記第１及び第２フィルタ媒体パネルを概ね離間した配向に維持して空洞を間に形成する支持フレームと、
前記空洞との流体連通状態にある第１開口部を画定する基部フレームであって、前記支持フレーム及び基部フレームが前記第１及び第２フィルタ媒体パネルの前記内面を非平行の配向に維持して、前記空洞が概ね楔形状であるように前記第１及び第２パネルの前記第１側が前記第１及び第２パネルの前記第２側より長い距離で互いに離間している、基部フレームと、
を包含し、
前記支持フレームが前記基部フレームに装着される、
フィルタエレメント。
〔付記２８〕
前記支持フレームが前記基部フレームにスナップ装着される、付記２７に記載のフィルタエレメント。
〔付記２９〕
ハンドル部材をさらに包含し、前記フィルタ媒体パネルの前記第２側の近位で前記ハンドル部材が前記支持フレームに装着される、付記２７に記載のフィルタエレメント。
〔付記３０〕
前記支持フレームが収容部を有し、前記収容部に延出する突部を前記ハンドル部材が有する、付記２９に記載のフィルタエレメント。
〔付記３１〕
前記第１及び第２端部キャップ構造をさらに包含し、前記第１端部キャップ構造に拘止される第１部分と前記第２端部キャップ構造に拘止される第２部分とを前記基部フレームが有する、付記３０に記載のフィルタエレメント。
〔付記３２〕
前記第１端部キャップ構造が前記第１及び第２フィルタ媒体パネルの前記第３側を効果的に封止して、前記第２端部キャップ構造が前記第１及び第２フィルタ媒体パネルの前記第４側を効果的に封止し、
前記支持フレームが第１、第２、第３、第４側を有し、前記第３及び第４側が離間して前記第１及び第２側の間に延在し、前記支持フレームの前記第３側が前記第１端部キャップ構造により拘止されて前記支持フレームの前記第４側が前記第２端部キャップ構造により拘止される、
付記３１に記載のフィルタエレメント。
〔付記３３〕
前記ハンドル部材の第１端部が前記第１端部キャップ構造により拘止されて前記ハンドル部材の第２反対端部が前記第２端部キャップ構造により拘止される、付記３２に記載のフィルタエレメント。
〔付記３４〕
前記ハンドル部材がユーザにより把持されるように構成されている把持部分を含み、前記把持部分が、前記ハンドル部材の前記第１及び第２端部の間に配置されて前記第１及び第２端部からオフセットしている、付記３３に記載のフィルタエレメント。
〔付記３５〕
前記端部キャップ構造が、接着剤を中に保持する端部キャップ空洞を画定する概ねカップ形状であり、前記キャップ構造が、前記端部キャップ空洞内の前記接着剤に前記コンポーネントを拘止する、付記３３に記載のフィルタエレメント。
〔付記３６〕
第１及び第２フィルタ媒体パネルを保持する為のフレームにおいて、
第１開口部を中に画定する基部フレームと、
前記基部フレームに装着されて前記基部フレームから外方に延出する支持フレームであって、前記支持フレーム及び基部フレームに取り付けられた時に前記第１及び第２フィルタ媒体パネルを概ね離間した配向に維持して空洞を間に形成するように前記基部フレーム及び支持フレームが構成される、支持フレームと、
を包含し、
前記支持フレームが前記第１及び第２フィルタ媒体パネルの前記内面を非平行の配向に維持し、前記空洞が概ね楔形状であるように前記第１及び第２パネルの前記第１側が前記第１及び第２パネルの前記第２側よりも長い距離で互いに離間している、
フレーム。
〔付記３７〕
前記支持フレームが第１、第２、第３、第４側を有して、前記第１側が前記基部フレームの前記第１開口部との流体連通状態にある第２開口部を画定し、前記第３及び第４側が、前記第２側の近位で集束する集束縁部を有する、付記３６に記載のフレーム。
〔付記３８〕
前記第２側で集束する一対の第３側長尺区分と、前記一対の第３側長尺区分の間に延在する第３側クロスブレースとにより前記第３側が形成され、前記第３側クロスブレースが前記第２側よりも前記第１側に近く、
前記第２側で集束する一対の第４側長尺区分と、前記一対の第１側長尺区分の間に延在する第４側クロスブレースとにより前記第４側が形成され、前記第４側クロスブレースが前記第２側よりも前記第１側に近い、付記３７に記載のフレーム。
〔付記３９〕
前記支持フレームの前記第１側が、前記第３及び第４側の間で互いに概ね平行に延在する一対の第１側長尺区分により設けられる、付記３８に記載のフレーム。
〔付記４０〕
前記第３及び第４クロスブレースが前記第１側に設置される、付記３９に記載のフレーム。
〔付記４１〕
前記第３及び第４側クロスブレースが、前記支持フレームを前記メインフレームに接続する為の接続部材を含む、付記３９に記載のフレーム。
〔付記４２〕
フィルタエレメントにおいて、
第１及び第２フィルタ媒体パネルであって、各々が第１、第２、第３、第４側を画定し、各々について、前記第１及び第２側が互いにオフセットして前記第３及び第４側の間に延在するフィルタ媒体パネルであり、内面を画定する第１及び第２フィルタ媒体パネルであって、前記内面が互いに概ね対向する第１及び第２フィルタ媒体パネルと、
前記第１及び第２フィルタ媒体パネルを概ね離間した配向に維持して空洞を間に形成する支持フレームであって、前記第１及び第２フィルタ媒体パネルの間に設置される支持フレームと、
前記空洞との流体連通状態にある第１開口部を画定して前記第１及び第２フィルタ媒体パネルの前記第１側の近位に設置される基部フレームと、
第１及び第２支持スクリーンであって、各々が第１側部分と内面部分とを有する概ねＬ形状であるスクリーンであり、第１支持スクリーンの前記第１側部分が前記第１フィルタ媒体パネルの前記第１側に隣接して前記内面部分が前記第１フィルタ媒体の前記内面に隣接し、第２支持スクリーンの前記第１側部分が前記第２フィルタ媒体パネルの前記第１側に隣接し、第２支持スクリーンの前記内面部分が前記第２フィルタ媒体の前記内面に隣接している、第１及び第２支持スクリーンと、
を包含するフィルタエレメント。
〔付記４３〕
前記第１支持スクリーンの前記内面部分が前記支持フレームと前記第１フィルタ媒体パネルの前記内面との間に配置されて、前記第１支持スクリーンの前記第１側部分が前記基部フレームと前記第１フィルタ媒体パネルの前記第１側との間に配置され、
前記第２支持スクリーンの前記内面部分が前記支持フレームと前記第２フィルタ媒体パネルの前記内面との間に配置されて、前記第２支持スクリーンの前記第１側部分が前記基部フレームと前記第２フィルタ媒体パネルの前記第１側との間に配置される、
付記４２に記載のフィルタエレメント。
〔付記４４〕
前記第１及び第２支持スクリーンの各々が別々の第１及び第２スクリーン部品から形成され、前記第１側部分が前記第１スクリーン部品から形成されて前記内面部分が前記第２スクリーン部品から形成される、付記４３に記載のフィルタエレメント。
〔付記４５〕
前記第１及び第２支持スクリーンが単一のスクリーン部品から形成される、付記４３に記載のフィルタエレメント。

【符号の説明】

【0099】

１００，１００’，１００” フィルタエレメント
１０２，１０４ フィルタ媒体パネル
１０６ 空洞
１１２，１１４ フィルタ媒体パネルの第１側
１１６，１１８ フィルタ媒体パネルの第２側
１２０，１２２ フィルタ媒体パネルの第３側
１２４，１２６ フィルタ媒体パネルの第４側
１２８，１３０ フィルタ媒体パネルの内面
１３２，１３４ フィルタ媒体パネルの外面
１４０ マルチコンポーネント保持アセンブリ
１４２ 支持フレーム
１４４ 基部フレーム
１４６ 第１端部キャップ構造
１４８ 第２端部キャップ構造
１５２ 支持フレームの第１側
１５４ 支持フレームの第２側
１５６ 支持フレームの第３側
１５８ 支持フレームの第４側
１６０ 第１側開口部
１６２ 第１流通開口部
１６４ 第２流通開口部
１６６ 重複部分
１６８ 第１フランジ部分
１７０ 第２フランジ部分
１７２ 二分割中心平面
１７４，１７６ スナップ構造
１７８ 第２側支持構造
１７９ 第２側ストップ
１８０ 接続エレメント
１８２ 凹部
１８４ 第２側支持構造の第１端部
１８５ 折り目
１８６ 第２側支持構造の第２端部
１８７ フィルタ媒体パネルの各パネル
１８８ シール材
１８９，１８９’，１８９” ハンドル
１９０，１９２ 集束長尺区分
１９１ 第１湾曲部分
１９３ 第２湾曲部分
１９４ クロスブレース区分
１９５ 中間クロスブレース
１９６，１９８ 第１側長尺区分
１９７ 第１ハンドル基部フランジ
１９９ 第２ハンドル基部フランジ
２００ 基部フレーム開口部
２０２ 第１外方延出フランジ
２０４ 第２外方延出フランジ
２０６，２０８ 逃げ溝
２１０，２１２，２１４，２１６ 設置表面
２２０，２２２ 平面
２２４，２２６ 隆起区分
２２８ 支持部材
２３０，２３２ テーパ状表面
２３４ 隆起突部
２３６，２３８ 側方部材
２４０ 封止ガスケット
２４２ 環状凹溝
２５０，２５２ カップ状端部キャップ
２５４，２５６ 外方延出取り付けフランジ
２９０ 支持スクリーン
２９２ リブ構造
３００ フィルタエレメント
３０４ フィルタ媒体パネル
３０５ 支持スクリーン
３０７ 第１側部分
３０９ 内面部分
３１４ フィルタ媒体パネルの第１側
３３４ 外面
３４２ 支持フレーム
３４４ 基部フレーム
４０２，４０４ 外方延出フランジ
４２８ 支持部材
４７２，４７２’ プリーツ安定具
５００ フィルタエレメント
５０２Ａ，Ｂ フィルタ媒体パネル
５０４Ａ，Ｂ フィルタ媒体パネル
５４４ 基部フレーム
α フィルタ媒体パネル間の角度

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】

【図12】

【図13】

【図14】

【図15】