特許第6779655号(P6779655)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6779655タッチスクリーン表示装置及びその駆動方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6779655
(24)【登録日】2020年10月16日
(45)【発行日】2020年11月4日
(54)【発明の名称】タッチスクリーン表示装置及びその駆動方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/041 20060101AFI20201026BHJP
   G06F 3/037 20130101ALI20201026BHJP
【FI】
   G06F3/041 532
   G06F3/037 330B
【請求項の数】16
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2016-92361(P2016-92361)
(22)【出願日】2016年5月2日
(65)【公開番号】特開2016-212867(P2016-212867A)
(43)【公開日】2016年12月15日
【審査請求日】2019年4月19日
(31)【優先権主張番号】10-2015-0061490
(32)【優先日】2015年4月30日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】512187343
【氏名又は名称】三星ディスプレイ株式會社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Display Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】特許業務法人共生国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100146835
【弁理士】
【氏名又は名称】佐伯 義文
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】全 丙起
(72)【発明者】
【氏名】李 柱亨
(72)【発明者】
【氏名】張 ▲ウォン▼宇
【審査官】 酒井 優一
(56)【参考文献】
【文献】 特開平07−219711(JP,A)
【文献】 国際公開第2013/187021(WO,A1)
【文献】 特表2012−530303(JP,A)
【文献】 特表2014−515119(JP,A)
【文献】 特開2006−259287(JP,A)
【文献】 特開2009−217515(JP,A)
【文献】 特開2006−189881(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0218320(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0043281(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0118282(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0111886(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/041
G06F 3/037
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画素で表示される第1映像データを前記複数の画素で表示される第2映像データに変換し、変換結果を利用してルックアップテーブルを生成する映像補正部と、
前記ルックアップテーブルを利用して前記第2映像データに基づいた第2タッチ位置を前記第1映像データに基づいた第1タッチ位置に補正するプロセッサと、を備え、
前記映像補正部は、
前記プロセッサから受信された少なくとも一つの制御信号を利用して前記第1映像データを前記第2映像データに変換し、前記第2映像データを前記第1映像データに関連して画素移動量情報を生成する映像変換部と、
前記画素移動量情報を利用して前記第1タッチ位置と前記第2タッチ位置との間の位置関係を定義し、定義された位置関係によってルックアップテーブルを生成するルックアップテーブル生成部と、を含み、
前記ルックアップテーブル生成部は、
前記複数の画素を少なくとも一つの画素をそれぞれ含む画素グループに順次に分類し、前記第1映像データに対応する第1画素グループ及び前記第2映像データに対応する第2画素グループを生成し、
前記第1画素グループのタッチ位置を前記第1タッチ位置に設定し、前記第2画素グループのタッチ位置を前記第2タッチ位置に設定することを特徴とするタッチスクリーン表示装置。
【請求項2】
前記映像変換部は、
前記制御信号に応じて前記第1映像データに対するX軸座標及びY軸座標を変換して前記第2映像データに対する変換されたX軸座標及び変換されたY軸座標を生成し、
前記X軸座標と前記変換されたX軸座標との間でX軸移動量を計算し、
前記Y軸座標と前記変換されたY軸座標との間でY軸移動量を計算することを特徴とする請求項に記載のタッチスクリーン表示装置。
【請求項3】
前記画素移動量情報は、前記X軸移動量及び前記Y軸移動量を含むことを特徴とする請求項に記載のタッチスクリーン表示装置。
【請求項4】
前記ルックアップテーブル生成部は、
前記複数の画素を少なくとも一つの画素を含む垂直ラインのX軸画素グループ及び水平ラインのY軸画素グループに分類し、
前記X軸画素グループ及び前記Y軸画素グループのそれぞれに当たるX軸タッチ座標及びY軸タッチ座標を生成し、
前記第1タッチ位置及び前記第2タッチ位置のそれぞれは、前記X軸タッチ座標のうち一つ及び前記Y軸タッチ座標のうち一つを含むことを特徴とする請求項に記載のタッチスクリーン表示装置。
【請求項5】
前記ルックアップテーブルは、表示パネル上で前記第1画素グループの前記第1タッチ位置及び前記第2画素グループの前記第2タッチ位置を含むことを特徴とする請求項に記載のタッチスクリーン表示装置。
【請求項6】
前記映像補正部は、前記第1映像データと前記第2映像データの間の変換が変更される度に前記ルックアップテーブルを生成することを特徴とする請求項1に記載のタッチスクリーン表示装置。
【請求項7】
前記映像補正部は、周期的に前記ルックアップテーブルを生成することを特徴とする請求項1に記載のタッチスクリーン表示装置。
【請求項8】
前記ルックアップテーブル生成部は、第1方向に沿って順次に前記複数の画素を前記画素グループに分類し、順次に分類された手順に従って前記画素グループの手順を定義することを特徴とする請求項に記載のタッチスクリーン表示装置。
【請求項9】
前記第1方向は、表示パネル上で行優先配列(row major order)及び列優先配列(column major order)のうちいずれか一つであることを特徴とする請求項に記載のタッチスクリーン表示装置。
【請求項10】
複数の画素で表示される第1映像データを前記複数の画素で表示される第2映像データに変換する段階と、
変換結果を利用してルックアップテーブルを生成する段階と、
前記ルックアップテーブルを利用して前記第2映像データに基づいた第2タッチ位置を前記第1映像データに基づいた第1タッチ位置に補正する段階と、を有し、
前記第1映像データを前記第2映像データに変換する段階は、
前記複数の画素を少なくとも一つの画素をそれぞれ含む画素グループに順次に分類する段階と、
前記画素グループに前記第1タッチ位置及び前記第2タッチ位置を割り当てる段階と、を含み、
前記ルックアップテーブルを生成する段階は、
前記第1タッチ位置に対する第1画素グループ及び前記第2タッチ位置に対する第2画素グループを生成し、
前記第1画素グループのタッチ位置を前記第1タッチ位置に設定し、前記第2画素グループのタッチ位置を前記第2タッチ位置に設定することを特徴とするタッチスクリーン表示装置の駆動方法。
【請求項11】
前記第1映像データを前記第2映像データに変換する段階は、
少なくとも一つの制御信号に応じて前記第1映像データに対するX軸座標及びY軸座標を変換し前記第2映像データに対する変換されたX軸座標及び変換されたY軸座標を生成する段階と、
前記変換されたX軸座標及び前記変換されたY軸座標を含む変換された座標に、前記第1映像データをマッピングして前記第2映像データを生成する段階と、を含むことを特徴とする請求項10に記載のタッチスクリーン表示装置の駆動方法。
【請求項12】
前記ルックアップテーブルは前記画素グループに割り当てられた前記第1タッチ位置及び第2タッチ位置を含むことを特徴とする請求項10に記載のタッチスクリーン表示装置の駆動方法。
【請求項13】
前記複数の画素を画素グループに分類する段階は、
表示パネル上で前記複数の画素を垂直ラインのX軸画素グループ及び水平ラインのY軸画素グループに分類し、
前記X軸画素グループ及び前記Y軸画素グループに共通に含まれる画素グループを分類することを特徴とする請求項12に記載のタッチスクリーン表示装置の駆動方法。
【請求項14】
前記複数の画素を画素グループに分類する段階は、表示パネル上で前記複数の画素を行優先配列及び列優先配列のうちいずれか一つの方向に沿って前記画素グループに分類することを特徴とする請求項12に記載のタッチスクリーン表示装置の駆動方法。
【請求項15】
前記第1タッチ位置及び前記第2タッチ位置を割り当てる段階は、前記X軸画素グループ及び前記Y軸画素グループのそれぞれに当たるX軸タッチ座標及びY軸タッチ座標を割り当て、
前記複数の画素を画素グループに分類する段階は、前記X軸タッチ座標及び前記Y軸タッチ座標を利用して前記画素グループを分類することを特徴とする請求項13に記載のタッチスクリーン表示装置の駆動方法。
【請求項16】
前記ルックアップテーブルは、表示パネル上で前記第1画素グループの前記第1タッチ位置及び前記第2画素グループの前記第2タッチ位置を含むことを特徴とする請求項10に記載のタッチスクリーン表示装置の駆動方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチスクリーン表示装置及びその駆動方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、有機電界発光表示装置(Organic Emitting Display Device)、液晶表示装置(Liquid Crystal Display Device)、プラズマ表示装置(Plasma Display Device)など、多様な種類の表示装置等が広く使用されている。このような表示装置等は、駆動時間が長くなることによって特定の画素が劣化されてしまい、性能の低下を発生させることがありえる。
【0003】
例えば、公共場所などで情報伝達のために使用されるデジタル情報表示装置(Digital Information Display Device)は、特定の映像または文字を長時間持続的に出力するため、特定画素の劣化が加速されて残像が発生しえる。
【0004】
このような問題点を解決するために、表示パネル上に一定の周期ごとに映像を移動させて表示する画素シフト(Pixel Shift)技術が使用されている。表示パネル上に一定の周期ごとに映像を移動させて表示すると、特定の画素に同一のデータが長時間出力されることを防止し、特定の画素が劣化されることを改善することができる。
【0005】
一方、ユーザーとの円滑な相互作用のために、上述した表示装置にタッチスクリーン機能を付け加えている。表示装置は、タッチ位置を検出するためのタッチセンサーを具備するが、例えば、静電容量方式のタッチセンサー(Capactive Touch Sensor)、抵抗膜方式のタッチセンサー(Resistive Touch Sensor)、光感知方式のタッチセンサー(Optical Touch Sensor)などが使用されうる。
【0006】
タッチセンサーを具備したタッチスクリーン表示装置が、画素シフト技術を使用する場合、ユーザーは、一定の方向に移動された映像を見てタッチ動作を遂行するようになる。
【0007】
しかしながら、従来は、映像が移動されたことを考慮しない状態でタッチ位置を認識したので、実際にユーザーが意図したタッチ位置と異なるように認識するといったエラーがあった。また、認識されたタッチ位置をユーザーが意図したタッチ位置に補正する過程は、遅延時間を発生させるという問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、本発明は、上記の問題を解決するために案出されたもので、その目的は、ユーザーが意図したタッチ動作によるタッチ位置認識の正確度を高めて、正確なタッチ位置を認識するのに要する遅延時間を減少させるためのタッチスクリーン表示装置、及びその駆動方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために本発明の実施例によるタッチスクリーン表示装置は、複数の画素で表示される第1映像データを前記複数の画素で表示される第2映像データに変換し、変換結果を利用してルックアップテーブルを生成する映像補正部と、前記ルックアップテーブルを利用して前記第2映像データに基づいた第2タッチ位置を前記第1映像データに基づいた第1タッチ位置に補正するプロセッサと、を含むことができる。
【0010】
また、前記映像補正部は、前記プロセッサから受信された少なくとも一つの制御信号を利用して前記第1映像データを前記第2映像データに変換し、前記第2映像データを前記第1映像データに関連して画素移動量情報を生成する映像変換部と、前記画素移動量情報を利用して前記第1タッチ位置と前記第2タッチ位置との間の位置関係を定義し、定義された位置関係によってルックアップテーブルを生成するルックアップテーブル生成部と、を含むことができる。
【0011】
また、前記映像変換部は、前記制御信号に応じて前記第1映像データに対するX軸座標及びY軸座標を変換して前記第2映像データに対する変換されたX軸座標及び変換されたY軸座標を生成し、前記X軸座標と前記変換されたX軸座標との間でX軸移動量を計算し、前記Y軸座標と前記変換されたY軸座標との間でY軸移動量を計算することができる。
【0012】
また、前記画素移動量情報は、前記X軸移動量及び前記Y軸移動量を含むことができる。
【0013】
また、前記ルックアップテーブル生成部は、複数の画素を画素グループに順次に分類し、前記画素グループのそれぞれは、少なくとも一つの画素を含むことができる。
【0014】
また、前記ルックアップテーブル生成部は、前記複数の画素を少なくとも一つの画素を含む垂直ラインのX軸画素グループと水平ラインのY軸画素グループに分類し、前記X軸画素グループと前記Y軸画素グループのそれぞれに当たるX軸タッチ座標及びY軸タッチ座標を生成し、前記第1タッチ位置及び前記第2タッチ位置のそれぞれは、前記X軸タッチ座標のうち一つ及び前記Y軸タッチ座標のうち一つを含むことができる。
【0015】
また、前記ルックアップテーブル生成部は、前記第1映像データに対応する第1画素グループ及び前記第2映像データに対応する第2画素グループを生成し、前記第1画素グループのタッチ位置を前記第1タッチ位置に設定し、前記第2画素グループのタッチ位置を前記第2タッチ位置に設定することができる。
【0016】
また、前記ルックアップテーブルは、表示パネル上で前記第1画素グループの前記第1タッチ位置及び前記第2画素グループの前記第2タッチ位置を含むことができる。
【0017】
また、前記映像補正部は、前記第1映像データと前記第2映像データの間の変換が変更される度に前記ルックアップテーブルを生成することができる。
【0018】
また、前記映像補正部は、周期的に前記ルックアップテーブルを生成することができる。
【0019】
また、前記ルックアップテーブル生成部は、第1方向に沿って順次に前記複数の画素を前記画素グループに分類し、順次に分類された手順にしたがって前記画素グループの手順を定義することができる。
【0020】
また、前記第1方向は、表示パネル上で行優先配列(row major order)及び列優先配列(column major order)のうち、いずれか一つであることができる。
【0021】
さらに、本発明の他の実施例によるタッチスクリーン表示装置の駆動方法は、複数の画素で表示される第1映像データを前記複数の画素で表示される第2映像データに変換する段階と、変換結果を利用してルックアップテーブルを生成する段階と、前記ルックアップテーブルを利用して前記第2映像データに基づいた第2タッチ位置を前記第1映像データに基づいた第1タッチ位置に補正する段階と、を含むことができる。
【0022】
また、前記変換する段階は、少なくとも一つの制御信号に応じて前記第1映像データに対するX軸座標及びY軸座標を変換し、前記第2映像データに対する変換されたX軸座標及び変換されたY軸座標を生成する段階と、前記変換されたX軸座標及び前記変換されたY軸座標を含む変換された座標に、前記第1映像データをマッピングして前記第2映像データを生成する段階と、を含むことができる。
【0023】
また、前記第2映像データに変換する段階は、前記複数の画素を少なくとも一つの画素を含む画素グループに順次に分類する段階と、前記画素グループに前記第1タッチ位置及び第2タッチ位置を割り当てる段階と、を含み、前記ルックアップテーブルは前記画素グループに割り当てられた前記第1タッチ位置及び第2タッチ位置を含むことができる。
【0024】
また、前記分類する段階は、表示パネル上で前記複数の画素を垂直ラインのX軸画素グループと水平ラインのY軸画素グループに分類し、前記X軸画素グループと前記Y軸画素グループに共通に含まれる画素グループを分類することができる。
【0025】
また、前記分類する段階は、表示パネル上で前記複数の画素を行優先配列及び列優先配列のうちいずれか一つの方向に沿って前記画素グループに分類することができる。
【0026】
また、前記割り当てる段階は、前記X軸画素グループと前記Y軸画素グループのそれぞれに当たるX軸タッチ座標及びY軸タッチ座標を割り当て、前記分類する段階は、前記X軸タッチ座標及び前記Y軸タッチ座標を利用して前記画素グループを分類することができる。
【0027】
また、前記ルックアップテーブルを生成する段階は、前記第1タッチ位置に対する第1画素グループ及び前記第2タッチ位置に対する第2画素グループを生成し、前記ルックアップテーブルを生成するために、前記第1画素グループのタッチ位置を第1タッチ位置に設定し、前記第2画素グループのタッチ位置を第2タッチ位置に設定することができる。
【発明の効果】
【0028】
上記のように、本発明の実施例によるタッチスクリーン表示装置及びその駆動方法によれば、ルックアップテーブルを利用して画素移動量を反映した第2タッチ位置座標として実際に認識されるタッチ位置を補正することができ、このため、ユーザーが意図したタッチ動作による正確なタッチ位置が認識されるという効果を奏する。
【0029】
また、本発明の実施例によるタッチスクリーン表示装置及びその駆動方法によれば、プロセッサがルックアップテーブルに含まれたタッチ位置座標によってタッチ位置を変更することで、従来に発生された遅延時間の問題を解決することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】本発明の実施例によるタッチスクリーン表示装置のブロック図である。
図2】本発明の実施例によるプロセッサ、表示駆動部、及び表示パネルを示したブロック図である。
図3図2に示されたプロセッサと映像補正部との間のデータの流れを説明するためのブロック図である。
図4】本発明の実施例による映像変換部のピクセルシフト動作を説明するためのフローチャート図である。
図5】本発明の実施例による複数の画素を画素グループに分類する方法について説明するための概念図である。
図6図5に示された画素グループによってタッチ位置を変更する方法について説明するための概念図である。
図7図5に示された画素グループによってルックアップテーブルを生成する方法について説明するための概念図である。
図8図7に示されたルックアップテーブルを示した概念図である。
図9】本発明の他の実施例による複数の画素を画素グループに分類する方法について説明するための概念図である。
図10図9に示された画素グループによってタッチ位置を変更する方法について説明するための概念図である。
図11図9に示された画素グループによってルックアップテーブルを生成する方法について説明するための概念図である。
図12図11に示されたルックアップテーブルを示した概念図である。
図13】本発明の実施例によるルックアップテーブルを利用してタッチ位置を補正するタッチスクリーン表示装置の駆動方法について説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本明細書に開示されている本発明の概念による実施例について、特定の構造的または機能的説明は単に本発明の概念による実施例を説明するために例示されたものであり、本発明の概念による実施例は、多様な形態で実施されることができ、本明細書に説明された実施例に限定されるものではない。
【0032】
さらに、本発明の概念による実施例等は、多様な変更を加えることができ、かつさまざまな形態を持つことができるので、実施例を図面に例示し、本明細書にて詳細に説明しようとする。しかしながら、これは本発明の概念による実施例を特定の開示形態に限定するものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれるすべての変更、均等物、または代替物を含む。
【0033】
また、第1または第2などの用語は、多様な構成要素を説明するために使用されうるが、前記構成要素らはm前記用語によって限定されてはならない。前記用語らは、一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的に限り、例えば、本発明の概念による権利範囲から脱しないまま、第1構成要素は第2構成要素に命名することができ、同じく、第2構成要素は第1構成要素に命名されることも可能である。
【0034】
さらに、ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いるとか「接続されて」いると言及された場合には、その他の構成要素に直接的に連結されているか、または接続されていることもありえるが、中間に他の構成要素が存在する場合もあると理解しなければならない。
【0035】
一方、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されて」いるとか「直接接続されて」いると言及された場合には、中間に他の構成要素が存在しないものと理解しなければならない。構成要素ら間の関係を説明する他の表現、すなわち、「〜の間に」と「すぐ〜の間に」、または「〜に隣合う」と「〜に直接隣合う」なども、同じく解釈しなければならない。
【0036】
本明細書にて使用した用語は、単に特定の実施例を説明するために使用したもので、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は、文脈上明白に異なるように意味しない限り、複数の表現を含む。
【0037】
本明細書にて、「含む」または「有する」などの用語は、本明細書に記載した特徴、数字、段階、動作、構成要素、部分品、またはこれらを組み合わせたものが存在することを意味するのであって、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部分品、またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加可能性をあらかじめ排除しないことに理解しなければならない。
【0038】
別に定義されない限り、技術的または科学的な用語を含んで、本明細書で使用されるすべての用語は、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同一の意味を現わす。一般的に使用される辞書に定義されているような用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致する意味を有すると解釈しなければならないし、本明細書で明白に定義しない限り、理想的や過度に形式的な意味として解釈してはならない。
【0039】
以下、本明細書に添付された図面を参照して本発明の実施例について詳しく説明する。図1は、本発明の実施例によるタッチスクリーン表示装置のブロック図である。
【0040】
図1を参照すると、タッチスクリーン表示装置100は、表示パネル160上で感知されたタッチ動作に応じてタスク(Task)を遂行する装置である。
【0041】
本発明の実施例によるタッチスクリーン表示装置100は、プロセッサ110、タッチセンサー130、タッチ制御部120、入出力インターフェース140、表示駆動部150、表示パネル160、メモリー制御部170、メモリー180、及びバス190を含むことができる。
【0042】
例えば、タッチスクリーン表示装置100は、携帯電話機、スマートホン、PDA(Personal Digital Assistant)、EDA(Enterprise Digital Assistant)、デジタルスチールカメラ(Digital Still Camara)、デジタルビデオカメラ(Digital Video Camera)、PMP(Portable Multimedia Player)、PND(Personal Navigation DeviceまたはPortable Navigation Device)、モバイルインターネット装置(Mobile Internet Device(MID))、ウェアラブルコンピューター、有機電界発光表示装置(Organic Light Emitting Display Device)、液晶表示装置(Liquid Crystal Display Device)、プラズマ表示装置(Plasma Diplay Device)、及び量子点表示装置(Quantum Dot Display Device)などで具現されることができる。
【0043】
プロセッサ110は、特定の計算またはタスクを遂行することができる。例えば、プロセッサ110は、集積回路IC、アプリケーションプロセッサAP、モバイルAP、または表示駆動部150の動作を制御することができるプロセッサで具現されることができる。
【0044】
タッチセンサー130は、ユーザーの動きを認識して電気的信号に変換することができる。
【0045】
タッチセンサー130は、ユーザーによるタッチを検出するように構成され、タッチ信号を生成してタッチ制御部120に供給することができる。この際、タッチセンサー130は、ユーザーの身体の一部及びスタイラスなどによるタッチを認識することができる。
【0046】
また、ユーザーによるタッチは、タッチスクリーン表示装置100に指などを直接的に接触する動作に応じて行われることができ、またタッチスクリーン表示装置100に指などを近接させる動作に応じても行われることができる。
【0047】
例えば、タッチセンサー130は、静電容量方式のタッチセンサー(Capactive Type Touch Sensor)、抵抗膜方式のタッチセンサー(Resistive Type Touch Sensor)、光タッチセンサー(Optical Touch Sensor)、表面弾性波タッチセンサー(Surface Acoustic Wave Touch Sensor)、圧力タッチセンサー(Pressure Touch Sensor)、及びハイブリッド方式のタッチセンサー(Hybrid Touch Sensor)のうちいずれか一つで具現されることができるが、これに限定されるものではない。
【0048】
タッチ制御部120は、タッチセンサー130から供給されたタッチ信号を利用して、発生されたタッチ位置を検出することができる。また、タッチ制御部120は、検出されたタッチ位置をプロセッサ110に伝送することができる。
【0049】
また、タッチセンサー130は表示パネル160と別個で分離して位置することができる。
【0050】
また、タッチセンサー130は表示パネル160に統合されて位置することができる。
【0051】
入出力インターフェース140は、タッチスクリーン表示装置100に接続された入力装置(図示せず)を介してプロセッサ110に入力することができる。例えば、前記入力装置は、キーボード、マウス、マイクロホン、及びタッチパッドなどで具現されることができる。
【0052】
表示パネル160は、複数の画素を含み、プロセッサ110から入力された映像データを利用して映像を表示することができる。例えば、表示パネル160は、有機電界発光表示パネル、液晶表示パネル、プラズマ表示パネルなどで具現されることができる。
【0053】
表示駆動部150は、駆動信号を表示パネル160に供給して表示パネル160の映像表示動作を制御することができる。
【0054】
メモリー180は、プロセッサ110から供給される映像データを保存することができる。例えば、メモリー180は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、フラッシュメモリー、MRAM(Magnetic RAM)、スピン伝達トークMRAM(Spin−Transfer Torque MRAM)、FeRAM(Ferroelectric RAM)、PRAM(Phase Change RAM)、RRAM(登録商標)(Resistive RAM)などのような非揮発性メモリー、またはRAM(Random Access Memory)、SRAM(Static RAM)、DRAM(Dynamic RAM)、SDRAM(Synchronous DRAM)、T−RAM(Thyristor RAM)、Z−RAM(Zero Capacitor RAM)、TTRAM(Twin Transistor RAM)などのような揮発性メモリーで具現されることができる。
【0055】
メモリー制御部170は、プロセッサ110から出力された書き込み要請(Write Request)に応答して映像データをメモリー180に書き込むか、読み込み要請(Read Request)に応答してメモリー180から映像データを読み込むことができる。
【0056】
プロセッサ110、タッチ制御部120、入出力インターフェース140、表示駆動部150、及びメモリー制御部170は、バス190を介して互いに通信することができる。
【0057】
例えば、バス190は、PCIバス(Peripheral Component Interconnect Bus)、PCIエクスプレス(PCI Express)バス、AMBA(Advanced High Performance Bus)、AHB( Advanced High Performance Bus)、APB(Advanced Peripheral Bus)、またはAXIバス、またはこれらの組み合わせによって具現されることができる。
【0058】
図2は、本発明の実施例によるプロセッサ、表示駆動部、及び表示パネルを示したブロック図である。
【0059】
図2を参照すると、プロセッサ110は、表示駆動部150に第1映像データDI1と制御信号CSを供給し、表示駆動部150から受信されたルックアップテーブル(Look Up Table;LUT)を利用してタッチ位置を制御することができる。
【0060】
表示駆動部150は、映像補正部152、タイミング制御部154、走査駆動部158、及びデータ駆動部156を含むことができる。
【0061】
映像補正部152は、プロセッサ110から供給される第1映像データDI1と制御信号CSとを利用して第2映像データDI2を生成することができる。また、映像補正部152は、第1映像データDI1、第2映像データDI2、及び制御信号CSをタイミング制御部154に伝送することができる。
【0062】
また、他の実施例よって、映像補正部152はタイミング制御部154を介することなく、直接第1映像データDI1、第2映像データDI2、及び制御信号CSをデータ駆動部156に供給することができる。
【0063】
映像補正部152は、第2映像データDI2と相応するタッチ位置を含むルックアップテーブルLUTを生成することができる。映像補正部152は、生成されたルックアップテーブルLUTをプロセッサ110に伝送することができる。また、映像補正部152は表示駆動部150と別個で分離して位置することができる。
【0064】
また、他の実施例よって、映像補正部152はタイミング制御部154に統合されることができ、タイミング制御部154は第1映像データDI1を第2映像データDI2に変換することができる。
【0065】
タイミング制御部154は、映像補正部152から第1映像データDI1、第2映像データDI2、及び制御信号CSの受信を受けることができる。
【0066】
タイミング制御部154は、制御信号CSに基づいて走査駆動部158とデータ駆動部156とを制御するためのタイミング制御信号を生成することができる。
【0067】
例えば、タイミング制御信号は、走査駆動部158を制御するための走査タイミング制御信号SCSと、データ駆動部156を制御するためのデータタイミング制御信号DCSとを含むことができる。タイミング制御部154は、走査タイミング制御信号SCSを走査駆動部158に供給し、データタイミング制御信号DCSをデータ駆動部156に供給することができる。
【0068】
タイミング制御部154は、第1期間の間に第1映像データDI1をデータ駆動部156に供給して第1映像を表示することができ、第2期間の間に第2映像データDI2をデータ駆動部156に供給して第2映像を表示することができる。
【0069】
データ駆動部156は、タイミング制御部154からデータタイミング制御信号DCS、第1映像データDI1及び第2映像DI2の入力を受けて、データ信号DSを生成することができる。
【0070】
また、データ駆動部156は、生成されたデータ信号DSをデータラインに供給することができる。
【0071】
データ駆動部156は、別途の構成要素を介して表示パネル160に位置したデータラインと電気的に接続されることができる。
【0072】
また、データ駆動部156は、表示パネル160に直接実装されることができる。
【0073】
走査駆動部158は、走査タイミング制御信号SCSに応答して走査ラインに走査信号SSを供給する。走査駆動部158は、表示パネル160に位置した走査ラインSSと電気的に接続されることができる。
【0074】
また、走査駆動部158は、表示パネル160に直接実装されることができる。
【0075】
データラインを介してデータ信号DSの供給を受けた表示パネル160の画素は、走査信号SSが供給される時、データ信号DSに対応される輝度で発光することができる。
【0076】
例えば、タイミング制御部154または映像補正部152が第1映像データDI1を供給する場合、データ駆動部156は、第1映像データDI1に対応するデータ信号DSを画素に供給することで、第1映像を表示することができる。
【0077】
また、タイミング制御部154または映像補正部152が第2映像データDI2を供給する場合、データ駆動部156は、第2映像データDI2に対応するデータ信号DSを画素に供給することで第2映像を表示することができる。
【0078】
データ駆動部156は、走査駆動部158と別個で分離して位置することができる。
【0079】
また、データ駆動部156が走査駆動部158に統合されることができる。
【0080】
図3は、図2に示されたプロセッサと映像補正部との間のデータの流れを説明するためのブロック図である。
【0081】
図3を参照すると、映像補正部152は、映像変換部152−1及びルックアップテーブル生成部152−2を含むことができる。
【0082】
映像変換部152−1は、映像を移動させて表示するピクセルシフト動作を利用して第1映像データDI1を第2映像データDI2に変換することができる。
【0083】
映像変換部152−1は、第1映像データDI1を表示パネル160上で一定の周期または不規則周期ごとに移動させて残像の発生を防止することができる。
【0084】
また、映像変換部152−1は、第1映像データDI1を一定の方向性を持って移動させるか、一定の方向性を持たずに移動させて残像の発生を防止することができる。映像変換部152−1が第1映像データDI1を第2映像データDI2に変換する方法については、図4を参照して詳しく説明する。
【0085】
映像変換部152−1は、第2映像データDI2をタイミング制御部154に伝送することができる。
【0086】
また、映像変換部152−1は、映像が移動された距離(例えば、第1映像データDI1を表示する第1画素から第2映像データDI2を表示する第2画素まで)を含む画素移動量情報PSIを生成することができる。
【0087】
図2を参照すれば、X軸は表示パネル160の横軸を示しており、Y軸は表示パネル160の縦軸を示し、X軸はY軸と垂直方向に位置すると仮定する。映像変換部152−1は、第1画素と第2画素とをX座標とY座標に示すことができる。
【0088】
画素移動量情報PSIは、X軸移動量及びY軸移動量を含むことができる。ここで、X軸移動量は、第1画素から第2画素がX軸方向へ離れた距離を意味し、かつY軸移動量は第1画素から第2画素がY軸方向へ離れた距離を意味する。
【0089】
また、図3を参照すれば、ルックアップテーブル生成部152−2は、映像変換部152−1から生成された画素移動量情報PSIを利用してルックアップテーブルLUTを生成することができる。
【0090】
映像変換部152−1で第1映像データDI1が第2映像データDI2に変換されると、ユーザーが第2タッチ位置をタッチした時、変換前の第1タッチ位置をタッチしたような同じ動作が遂行されなければならない。
【0091】
説明の便宜のために、第1映像データDI1が表示される第1画素上のタッチ位置を第1タッチ位置とし、第2映像データDI2が表示される第2画素上のタッチ位置を第2タッチ位置とする。
【0092】
したがって、ルックアップテーブル生成部152−2は、第2タッチ位置を第1タッチ位置に補正するために画素移動量情報PSIを利用してルックアップテーブルLUTを生成することができる。
【0093】
ルックアップテーブル生成部152−2は、第1タッチ位置及び第2タッチ位置を含むルックアップテーブルLUTを生成することができる。
また、ルックアップテーブル生成部152−2は、演算の複雑性を最小化するために、複数の画素を含む画素グループを生成し、各画素グループに含まれた画素のタッチ位置を一括的に補正するためのルックアップテーブルLUTを生成することができる。
【0094】
また、ルックアップテーブル生成部152−2は、第1タッチ位置を第2タッチ位置に補正するためのルックアップテーブルLUTを生成することができる。
【0095】
また、ルックアップテーブル生成部152−2は、映像変換器で第1映像データDI1を第2映像データDI2に変換する度に画素移動量情報PSIを利用してルックアップテーブルLUTを生成することができる。
【0096】
また、ルックアップテーブル生成部152−2は、既設定周期ごとにルックアップテーブルLUTを生成することができる。
【0097】
映像補正部152は、ルックアップテーブル生成部152−2から生成されたルックアップテーブルLUTをプロセッサ110に伝送することができる。
【0098】
プロセッサ110は、ピクセルシフト動作に応じてタッチ位置を補正するタッチ位置補正部110−1を含むことができる。
【0099】
タッチ位置補正部110−1は、映像補正部152から受信されたルックアップテーブルLUTを利用して第2タッチ位置を第1タッチ位置に補正することができる。
【0100】
ルックアップテーブルLUTは、画素グループについての情報と各画素グループのタッチ位置を補正するための情報とを含むことができる。
【0101】
したがって、タッチ位置補正部110−1は、第2画素グループに当たるタッチ位置を一括的に第1画素グループに当たるタッチ位置に補正することで、画素ごとに補正されたタッチ位置を計算しなければならない煩わしさを減らすことができる。
【0102】
図4は、本発明の実施例による映像変換部のピクセルシフト動作を説明するためのフローチャートである。
【0103】
映像変換部152−1は、第1映像データDI1を表示する第1画素と第2映像データDI2を表示する第2画素とを比較し、X軸移動量及びY軸移動量を決定することができる(S100)。ここで、X軸移動量は、第1画素から第2画素がX軸方向へ離れた距離を意味し、かつY軸移動量は、第1画素から第2画素がY軸方向へ離れた距離を意味する。この際、X軸は表示パネル160の横軸を示しており、Y軸はX軸と垂直方向である表示パネル160の縦軸を示している。
【0104】
第1映像データDI1は、フレーム単位で移動することができ、映像変換部152−1は、第1映像データDI1の垂直同期信号に基づいてX軸移動量及びY軸移動量を決定することができる。
【0105】
また、映像変換部152−1は、X軸スケーリング比(Scaling Ratio)とY軸スケーリング比とを決定することができる。例えば、映像変換部152−1は、第1映像データDI1の垂直同期信号に基づいてX軸スケーリング比及びY軸スケーリング比を決定することができる。
【0106】
映像変換部152−1は、X軸移動量及びX軸スケーリング比に基づき、第1映像データDI1のX軸をX軸拡張領域とX軸縮小領域とに区分することができる(S110)。
【0107】
また、映像変換部152−1は、X軸拡張領域の面積及びX軸拡張領域の位置を設定してY軸拡張領域を決定することができる。例えば、X軸拡張領域は、X軸移動量及びX軸スケーリング比の積によってX軸拡張領域の面積を求めて、X軸移動方向に基づいてX軸拡張領域の位置が決定されうる。この際、X軸縮小領域は、X軸拡張領域を除いた残りの領域に決定されうる。
【0108】
映像変換部152−1は、Y軸移動量及びY軸スケーリング比に基づき、第1映像データDI1のY軸をY軸拡張領域とY軸縮小領域とに区分することができる(S120)。
【0109】
また、映像変換部152−1は、Y軸拡張領域の面積及びY軸拡張領域の位置を設定してY軸拡張領域を決定することができる。例えば、映像変換部152−1は、Y軸移動量及びY軸スケーリング比の積によってY軸拡張領域の面積を求めて、Y軸移動方向に基づいてY軸拡張領域の位置を設定することができる。この際、Y軸縮小領域はY軸拡張領域を除いた残りの領域に決定されうる。
【0110】
映像変換部152−1は、第1映像データDI1を具現するための第1映像データDI1のX座標及びY座標を生成することができる(S130)。
【0111】
例えば、映像変換部152−1は、プロセッサ110から受信された第1映像データDI1と制御信号CS(例えば、垂直同期信号、水平同期信号、データイネーブル信号、クロック信号など)を利用して第1映像データDI1のX座標及びY座標を生成することができる。
【0112】
映像変換部152−1は、第1映像データDI1のX座標がX軸拡張領域とX軸縮小領域のうちいずれかに位置するかによってX補正座標を算出することができる(S140)。
【0113】
また、映像変換部152−1は、第1映像データDI1のY座標がY軸拡張領域とY軸縮小領域のうちいずれに位置するかによってY補正座標を算出することができる(S150)。
【0114】
映像変換部152−1は、X補正座標及びY補正座標からなる補正座標で第1映像データDI1をマッピングし、第2映像データDI2を生成することができる(S160)。
【0115】
図5は、本発明の実施例による複数の画素を画素グループに分類する方法について説明するための概念図である。
【0116】
説明の便宜のために、図5では、画素グループのX軸タッチ座標(X1、X2、...、Xn)とY軸タッチ座標(Y1、Y2、...、Ym)に対する4個のブロック(X1−1、X2−1、Y1−1、及びY2−1)を図示する。
【0117】
ここで、ルックアップテーブル生成部152−2は、表示パネル160に含まれた複数の画素を画素グループPGに分類することができる。
【0118】
各画素グループPGは、少なくとも一つの画素を含むことができる。例えば、一つの画素グループPGが横方向にP個の画素と、縦方向にQ個の画素を含む場合、画素グループPGそれぞれはP×Q個の画素を含む。
【0119】
ルックアップテーブル生成部152−2は、画素グループPGそれぞれにX軸タッチ座標及びY軸タッチ座標を付与し、前記X軸タッチ座標及びY軸タッチ座標についての情報を含む画素グループテーブルPGTを生成することができる。画素グループテーブルPGTは、図7を参照して詳しく説明する。
【0120】
ルックアップテーブル生成部152−2は、表示パネル160の左側から右側方向へ画素グループのX軸タッチ座標(X1、X2、...、Xn)を生成することができ、表示パネル160の上端から下端方向へ画素グループのY軸タッチ座標(Y1、Y2、...、Ym)を生成することができる。
【0121】
例えば、一番目のX軸ブロックX1−1に当たる画素グループのX軸タッチ座標は、座標X1であり、二番目のX軸ブロックX2−1に当たる画素グループのX軸タッチ座標は座標X2でありえる。
【0122】
また、一番目のY軸ブロックY1−1に当たる画素グループのY座標は、座標Y1であり、二番目のY軸ブロックY2−1に当たる画素グループのY座標は、座標Y2でありえる。
【0123】
ただし、本発明のX座標とY座標を設定する方法は、説明の便宜のためであり、X座標とY座標を設定する基準は、多様に変更されて実施することができる。
【0124】
図6は、図5に示された画素グループによってタッチ位置を変更する方法について説明するための概念図である。
【0125】
図6を参照すると、第1画素グループ(PG1、PG2、PG3、及びPG4)で表示されるアルファベット「A」映像は、第1映像データDI1が表示された映像であり、第2画素グループ(SPG1、SPG2、SPG3、及びSPG4)で表示されるアルファベット「A」映像は、第2映像データDI2が表示された映像である。
【0126】
第1映像データDI1が表示される第1画素グループ(PG1、PG2、PG3、及びPG4)上のタッチ位置を第1タッチ位置とし、第2映像データDI2が表示される第2画素グループ(SPG1、SPG2、SPG3、及びSPG4)上のタッチ位置を第2タッチ位置とする。
【0127】
例えば、第1タッチ位置は、タッチ座標X1、Y1、タッチ座標X2、Y1、タッチ座標X1、Y2、及びタッチ座標X2、Y2でありえる。
【0128】
また、例えば、第2タッチ位置は、タッチ座標Xn−1、Ym−1、タッチ座標Xn、Ym−1、タッチ座標Xn−1、Ym、及びタッチ座標Xn、Ymでありえる。
【0129】
映像変換部152−1は、ピクセルシフト動作に応じて第1映像データDI1を第2映像データDI2に移動させることができる。第1映像データDI1が第2映像データDI2に変更されると、各映像データに相応するタッチ位置の移動が伴わなければならない。
【0130】
すなわち、映像変換部152−1で第1映像データDI1が第2映像データDI2に変換されると、ユーザーが第2タッチ位置をタッチした時、変換前の第1タッチ位置をタッチしたような同じ動作が遂行されなければならない。
【0131】
したがって、ルックアップテーブル生成部152−2は、第2タッチ位置に当たるタッチ座標を含むルックアップテーブルLUTを生成することができる。第2タッチ位置に当たるタッチ座標を含むルックアップテーブルLUTは、図8を参照して詳しく説明する。
【0132】
図7は、図5に示された画素グループによってルックアップテーブルを生成する方法について説明するための概念図である。
【0133】
図7を参照すると、ルックアップテーブル生成部152−2は、画素グループテーブルPGTと画素移動量情報PSIを利用してルックアップテーブルLUTを生成することができる。
【0134】
画素グループテーブルPGTは、第1テーブルと第2テーブルとを含むことができる。例えば、第1テーブルは、X軸方向の画素個数(x−axisPixels No.)、X軸移動量(x−axis Shift)、及び画素グループのX軸タッチ座標PGxを含むことができ、第2テーブルは、Y軸方向の画素個数(y−axis Pixels No.)、Y軸移動量(y−axis Pixels No.)、及び画素グループのY軸タッチ座標PGyを含むことができる。
【0135】
図6を参照すると、ルックアップテーブル生成部152−2は、複数の画素を画素グループに分類することができる。各画素グループは、X軸タッチ座標及びY軸タッチ座標で表示されることができる。
【0136】
ルックアップテーブル生成部152−2は、X軸方向(例えば、表示パネル160の横軸方向)に沿って配置された一定の個数の画素をX軸画素グループに分類し、前記分類された画素グループにX軸タッチ座標を設定することができる。
【0137】
例えば、ルックアップテーブル生成部152−2は、表示パネル160の左側において一番目の画素から右側方向へ五十番目の画素までを一つのX軸画素グループに分類し、分類された画素グループに一番目のX軸タッチ座標X1を設定することができる。
【0138】
また、ルックアップテーブル生成部152−2は、その次のX軸方向へ順次に配置された五十個の画素を他の一つのX軸画素グループに分類し、前記他の一つのX軸画素グループに二番目のX軸タッチ座標X2を設定することができる。
【0139】
また、ルックアップテーブル生成部152−2は、Y軸方向(例えば、表示パネル160の縦軸方向)に沿って配置された一定の個数の画素をY軸画素グループに分類し、前記分類されたY軸画素グループにY軸タッチ座標を設定することができる。
【0140】
例えば、ルックアップテーブル生成部152−2は、表示パネル160の上端において一番目の画素から下端方向へ五十番目の画素まで一つのY軸画素グループに分類し、前記分類されたY軸画素グループに一番目のY軸タッチ座標Y1を設定することができる。
【0141】
また、ルックアップテーブル生成部152−2は、その次のY軸方向に順次に配置された五十個の画素を他の一つのY軸画素グループに分類し、前記他の一つのY軸画素グループに二番目のY軸タッチ座標Y2を設定することができる。
【0142】
これにより、ルックアップテーブル生成部152−2は、すべての画素グループに対するX軸タッチ座標及びY軸タッチ座標を生成することができる。
【0143】
再度図7を参照すると、ルックアップテーブル生成部152−2は、画素グループテーブルPGTを利用して画素グループのX軸タッチ座標及びY軸タッチ座標を確認することができる。
【0144】
ルックアップテーブル生成部152−2は、画素グループテーブルPGTと画素移動量情報PSIを利用してルックアップテーブルLUTを生成することができる。
【0145】
例えば、ルックアップテーブル生成部152−2は、第1画素が含まれた画素グループから第2画素が含まれた画素グループのX軸移動量(x−axis Shift)及びY軸移動量(y−axis Shift)を計算してルックアップテーブルLUTを生成することができる。
【0146】
図8は、図7に示されたルックアップテーブルを示した概念図である。図8を参照すると、ルックアップテーブル生成器152−2は、第1映像データDI1を表示する第1画素グループ(PG1、PG2、PG3、PG4、...)、第1タッチ位置{(X1、Y1)、(X2、Y1)、(X1、Y2)、(X2、Y2)、...}、第2映像データDI2を表示する第2画素グループ(SPG1、SPG2、SPG3、SPG4、...)、及び第2タッチ位置{(Xn−1、Ym−1)、(Xn、Ym−1)、(Xn−1、Ym)、}Xn、Ym)、...}を含むルックアップテーブルLUTを生成することができる。
【0147】
例えば、第1映像データDI1を表示する第1画素グループPG1は、タッチ座標X1、Y1で設定されることができ、第1画素グループPG1から移動されて第2映像データDI2を表示する第2画素グループSPG1は、タッチ座標Xn−1、Ym−1で設定されることができる。
【0148】
また、第1映像データDI1を表示する第1画素グループPG2は、タッチ座標X2、Y1で設定されることができ、第1画素グループPG2から移動されて第2映像データDI2を表示する第2画素グループSPG2は、タッチ座標Xn、Ym−1で設定されることができる。
【0149】
また、第1映像データDI1を表示する第1画素グループPG3は、タッチ座標X1、Y2で設定されることができ、第1画素グループPG3から移動されて第2映像データDI2を表示する第2画素グループSPG3は、タッチ座標Xn−1、Ymで設定されることができる。
【0150】
また、第1映像データDI1を表示する第1画素グループPG4は、タッチ座標X2、Y2で設定されることができ、第1画素グループPG4から移動されて第2映像データDI2を表示する第2画素グループSPG4は、タッチ座標Xn、Ymで設定されることができる。
【0151】
図3において説明したように、プロセッサ110のタッチ位置補正部110−1は、ルックアップテーブルLUTを利用して第2映像データDI2のタッチ座標を、ルックアップテーブルLUTに含まれた第2タッチ位置に補正することができる。
【0152】
例えば、プロセッサ110は、ルックアップテーブルを利用して、第2画素グループSPG1上で表示される第2映像データのタッチ座標をタッチ座標Xn−1、Ym−1に補正し、第2画素グループSPG2上で表示される第2映像データのタッチ座標をタッチ座標Xn、Ym−1に補正し、第2画素グループSPG3上で表示される第2映像データのタッチ座標をタッチ座標Xn−1、Ymに補正し、第2画素グループSPG4上で表示される第2映像データのタッチ座標をタッチ座標Xn、Ymに補正することができる。
【0153】
これにより、プロセッサ110は、ピクセルシフト動作に応じて映像が移動されても、映像が表示される実際の位置にタッチ位置を補正することができる。また、プロセッサ110は、ルックアップテーブルLUTを利用して第2映像データDI2のタッチ座標のみを補正すれば良いので、別途の複雑な演算なしに正確にタッチ位置を補正することができる。
【0154】
図9は、本発明の他の実施例による複数の画素を画素グループに分類する方法について説明するための概念図である。
【0155】
図9を参照すると、ルックアップテーブル生成部152−2は、表示パネル160に含まれた複数の画素を画素グループPG’に分類することができる。すなわち、ルックアップテーブル生成部152−2は、順次に配列された複数の画素を含む画素グループPG’を生成することができる。
【0156】
各画素グループPG’は、少なくとも一つの画素を含むことができる。例えば、一つの画素グループPG’に横方向へP個の画素が配置された場合、画素グループPG’それぞれはP個の画素を含む。
【0157】
また、ルックアップテーブル生成部152−2は、左側上端から矢印方向へ順次に配列された複数の画素を一定の個数に分けて、一定の個数に分けられた画素を含む画素グループPG’を生成することができる。すなわち、ルックアップテーブル生成部152−2は、行優先配列(row major order)に応じて複数の画素を画素グループPG’に分類することができる。
【0158】
また、ルックアップテーブル生成部152−2は、列優先配列(column major order)に応じて複数の画素を画素グループPG’に分類することができる。
【0159】
図9では、説明の便宜のために画素グループPG’が矢印方向に沿って順次に生成される方法を示したが、画素グループPG’が生成される方向は、多様な方法、例えば時計回り、反時計回りなどのように多様に変形されることができる。
【0160】
また、ルックアップテーブル生成部152−2は、画素グループPG’についての情報を含む画素グループテーブルPGT’を生成することができる。画素グループテーブルPGT’は、図11を参照して詳しく説明する。
【0161】
図10は、図9に示された画素グループによってタッチ位置を変更する方法について説明するための概念図である。
【0162】
図10を参照すれば、第1画素グループ(Z1、Z2、ZK、及びZk+1)で表示されるアルファベット「A」映像は、第1映像データDI1が表示された映像であり、第2画素グループ(Zn−k、Zn−k+1、Zn−1、及びZn)で表示されるアルファベット「A」映像は、第2映像データDI2によって表示された映像である。
【0163】
第1映像データDI1が表示される第1画素グループ(Z1、Z2、Zk、及びZk+1)上のタッチ位置を第1タッチ位置とし、第2映像データDI2が表示される第2画素グループ(Zn−k、Zn−k+1、Zn−1、及びZn)上のタッチ位置を第2タッチ位置とする。
【0164】
映像変換部152−1は、ピクセルシフト動作に応じて第1映像データDI1を第2映像データDI2に変更させることができる。第1映像データDI1が第2映像データDI2に変更されると、各映像データに相応するタッチ位置の移動が伴わなければならない。
【0165】
すなわち、映像変換部152−1で第1映像データDI1が第2映像データDI2に変換されると、ユーザーが第2タッチ位置をタッチした時、変換前の第1タッチ位置をタッチしたような同じ動作が遂行されなければならない。
【0166】
したがって、ルックアップテーブル生成部152−2は、第2タッチ位置に当たるタッチ位置を含むルックアップテーブルLUT’を生成することができる。第2タッチ位置に当たるタッチ位置を含むルックアップテーブルLUT’は、図12を参照して詳しく説明する。
【0167】
図11は、図9に示された画素グループによってルックアップテーブルを生成する方法について説明するための概念図である。
【0168】
図11を参照すると、ルックアップテーブル生成部152−2は、画素グループテーブルPGT’と画素移動量情報PSIを利用してルックアップテーブルLUT’を生成することができる。
【0169】
画素グループテーブルPGT’は、画素個数(Pixel No.)及び画素グループの座標PGxを含むことができる。
【0170】
図9を参照すると、ルックアップテーブル生成部152−2は、複数の画素Pxを画素グループPG’に分類することができる。画素グループ(Z1、Z2、...、Zn−1、Zn)それぞれは矢印方向に沿って順次に配列された一定の個数の画素Pxを含むことができる。
【0171】
画素グループ(Z1、Z2、...、Zn−1、Zn)は、矢印方向に沿って順次に生成されたため、ルックアップテーブル生成部152−2の生成手順による画素グループの位置関係を確認することができる。
【0172】
例えば、矢印方向を基準として一番目の画素グループZ1とn番目の画素グループZnとを比較すると、n番目の画素グループZnは、一番目の画素グループZ1からn−1番目の後に生成された。したがって、ルックアップテーブル生成部152−2は、n番目の画素グループZnが一番目の画素グループZ1から矢印方向に沿ってn−1回移動された位置にあることを確認することができる。すなわち、画素グループの生成順序は、画素グループの位置関係を意味することができる。
【0173】
再度、図11を参照すると、ルックアップテーブル生成部152−2は、画素グループテーブルPGT’に含まれた画素グループ(Z1、Z2、...、Zn−1、Zn)を利用して複数の画素Pxそれぞれの位置関係を確認するか、複数の画素Pxを含む画素グループPG’の位置関係を確認することができる。
【0174】
ルックアップテーブル生成部152−2は、画素グループテーブルPGT’とプロセッサ110から送信された画素移動量情報PSIを利用してルックアップテーブルLUTを生成することができる。
【0175】
例えば、画素移動量情報PSIは、第1映像データDI1を表示する第1画素から第2映像データDI2を表示する第2画素へ映像が移動された距離を含むことができる。
【0176】
ルックアップテーブル生成部152−2は、画素グループテーブルPGT’を利用して画素グループの位置関係を確認することができ、画素移動量情報PSIを利用して各画素グループのタッチ位置移動量を決定することができる。
【0177】
したがって、ルックアップテーブル生成部152−2は、画素グループの位置関係と各画素グループのタッチ位置移動量とに対するルックアップテーブルLUT’を生成することができる。
【0178】
図12は、図11に示されたルックアップテーブルを示した概念図である。
【0179】
図9図10、及び図12を参照すると、ルックアップテーブル生成部152−2は、第1映像データDI1を表示する第1画素グループ(Z1、Z2、Zk、及びZk+1)と第2映像データDI2を表示する第2画素グループ(Zn−k、Zn−k+1、Zn−1、及びZn)に対するルックアップテーブルLUT’を生成することができる。
【0180】
画素グループ(Z1、Z2、...、Zn−1、Zn)は、矢印方向に沿って順次に配置された画素を含むため、ルックアップテーブル生成器152−2は、画素グループ(Z1、Z2、...、Zn−1、Zn)の手順によって画素グループ(Z1、Z2、...、Zn−1、Zn)に含まれた画素Pxの位置関係を確認することができる。
【0181】
例えば、第1映像データDI1が第2映像データDI2に変更された場合、第1映像データDI1を表示する第1画素グループZ1上のタッチ位置は、第2映像データDI2を表示する第2画素グループZn−k上のタッチ位置に変更されなければならない。この際、第2画素グループZmは、第1画素グループZ1で矢印方向に沿ってn−k−1回移動された位置にあるため、第2画素グループZn−kのタッチ位置は、第1画素グループZ1のタッチ位置から矢印方向に沿ってn−k−1回移動させた地点である。
【0182】
また、第1映像データDI1が第2映像データDI2に変更された場合、第1映像データDI1を表示する第1画素グループZ2上のタッチ位置は、第2映像データDI2を表示する第2画素グループZn−k+1上のタッチ位置に変更されなければならない。この際、第2画素グループZn−k+1は、第1画素グループZ2から矢印方向に沿ってn−k−1回移動された位置にあるため、第2画素グループZn−k+1のタッチ位置は、第1画素グループZ2のタッチ位置から矢印方向に沿ってn−k−1回移動させた地点である。
【0183】
また、第1映像データDI1が第2映像データDI2に変更された場合、第1映像データDI1を表示する第1画素グループZk上のタッチ位置は、第2映像データDI2を表示する第2画素グループZn−1上のタッチ位置に変更されなければならない。この際、第2画素グループZn−1は、第1画素グループZkから矢印方向に沿ってn−1−k回移動された位置にあるため、第2画素グループZn−1上のタッチ位置は、第1画素グループZk上のタッチ位置から矢印方向に沿ってn−k−1回移動させた地点である。
【0184】
また、第1映像データDI1が第2映像データDI2に変更された場合、第1映像データDI1を表示する第1画素グループZk+1上のタッチ位置は、第2映像データDI2を表示する第2画素グループZn上のタッチ位置に変更されなければならない。この際、第2画素グループZnは、第1画素グループZk+1から矢印方向に沿ってn−k−1回移動された位置にあるため、第2画素グループZn上のタッチ位置は、第1画素グループZk+1上のタッチ位置から矢印方向に沿ってn−k−1回移動させた地点である。
【0185】
図3において説明したように、プロセッサ110のタッチ位置補正部110−1は、ルックアップテーブルLUT’を利用して第1映像データDI1を表示する第1画素グループ上のタッチ位置を、第2映像データDI2を表示する第2画素グループの上のタッチ位置に補正しなければならない。
【0186】
ルックアップテーブルLUT’に含まれた画素グループ(Z1、Z2、...、Zn)は、手順によって各画素グループのタッチ位置を意味することができ、プロセッサ110は、第2画素グループ(Zn−k、Zn−k+1、Zn−1、Zn、...)のタッチ位置を第1画素グループ(Z1、Z2、Zk、Zk+1、...)のタッチ位置に補正することができる。
【0187】
例えば、プロセッサは、ルックアップテーブルLUT’を利用して、第2画素グループZn−kのタッチ位置を第1画素グループZ1のタッチ位置に補正し、第2画素グループZn−k+1のタッチ位置を第1画素グループZ2のタッチ位置に補正し、第2画素グループZn−1のタッチ位置を第1画素グループZkのタッチ位置に補正し、第2画素グループZnのタッチ位置を第1画素グループZk+1のタッチ位置に補正することができる。
【0188】
これにより、プロセッサ110は、ピクセルシフト動作に応じて映像が移動されても、映像が表示される実際の位置にタッチ位置を補正することができる。また、プロセッサ110は、ルックアップテーブルLUT’を利用して第2映像データDI2のタッチ座標のみを補正すれば良いので、別途の複雑な演算なしに正確にタッチ位置を補正することができる。
【0189】
図13は、本発明の実施例によるルックアップテーブルを利用してタッチ位置を補正するタッチスクリーン表示装置の駆動方法について説明するためのフローチャートである。
【0190】
図13を参照すると、映像変換部152−1は、第1画素で表示される第1映像データDI1を第2画素で表示される第2映像データDI2に変換することができる(S200)。
【0191】
ルックアップテーブル生成部152−2は、変換結果に応じて第2映像データDI2の補正されたタッチ位置を含むルックアップテーブルLUTを生成することができる(S210)。
【0192】
タッチ位置補正部110−1は、ルックアップテーブルLUTを利用して第2映像データDI2のタッチ位置を第2画素上の第2タッチ位置から第1画素上の第1タッチ位置に補正することができる(S220)。
【0193】
以上、本発明の実施例について説明してきたが、本発明はこれに限定されずに種々の変更、改良を行うことができる。
【符号の説明】
【0194】
100 タッチスクリーン表示装置
110 プロセッサ
120 タッチ制御部
130 タッチセンサー
140 入出力インターフェース
150 表示駆動部
160 表示パネル
170 メモリー制御部
180 メモリー
190 バス
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図8
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図10
図11
図12
図13