(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態の例を説明する。
図1は、詐欺防止システム1の概要の一例を示す図である。詐欺防止システム1は、詐欺防止装置10と、複数のユーザー端末20と、情報センター30と、を有する。
【0023】
詐欺防止装置10は、PC(Personal Computer)又はサーバーコンピュータ等の装置である。詐欺防止装置10は、例えば詐欺防止システム1を用いた詐欺防止サービスの事業提供者等により管理される。
【0024】
ユーザー端末20は、詐欺防止システム1の加入者であるユーザーにより操作される、PCやスマートフォン等の装置、又は固定電話やいわゆるフィーチャーフォンと接続される専用機である。ユーザー端末20は、音声通話機能を備えている。
【0025】
図1に示すユーザー端末20の一つは、固定電話250と接続している。なお、ユーザー端末20は、固定電話250と接続されている場合には、音声通話機能を備えていなくてもよい。これらのユーザー端末20は、公衆電話網、又は携帯通信網等のネットワーク40により互いに通信可能である。また、ユーザー端末20は、ネットワーク40を介して接続された他の固定電話250とも通信可能である。
【0026】
情報センター30は、ユーザー端末20により送信された、詐欺の犯人に関する情報を集約するPC又はサーバーコンピュータ等の装置である。本実施形態では、詐欺防止装置10と、ユーザー端末20と、情報センター30とは、互いにインターネット等のネットワーク50を介して互いに通信可能である。
【0027】
なお、情報センター30は、詐欺防止装置10と専用線またはLAN等により接続されるものであってもよい。又は、情報センター30は、詐欺防止装置10に内蔵されていてもよい。又は、情報センター30に詐欺防止装置10が内蔵されていてもよい。
【0028】
固定電話250、又は音声通話機能を有するユーザー端末20が受信した音声について、ユーザーが不審に感じた場合、ユーザーは不審に感じたことを示す情報をユーザー端末20に入力する。詐欺防止装置10は、受信した音声を分析し、不審に感じたことを示す情報と関連付けて情報センター30に記録する。
【0029】
詐欺防止サービスの対象となるユーザーが着信した場合、相手先の音声がユーザー端末20から詐欺防止装置10に送信される。詐欺防止装置10は、音声を分析して情報センター30を参照し、通話相手に関する情報を照会する。詐欺防止装置10は、照会結果をユーザー端末20に送信する。ユーザー端末20は、照会結果を表示する。これにより、ユーザーは通話相手について、不審者として記録されているか否かを認識することができる。
【0030】
なお、ユーザーが発呼する場合にも、ユーザーが入力した電話番号に基づいて、同様に情報センター30に照会することができる。
【0031】
図2は、詐欺防止システム1の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。詐欺防止装置10は、制御部110と、記憶部120と、通信部130と、を備える。制御部110は、詐欺防止装置10全体を統括的に制御する。記憶部120は、制御部110の処理に必要な情報を記憶する。通信部130は、ユーザー端末20や情報センター30との間で、ネットワーク50を介した情報の送受信を行う。
【0032】
制御部110は、リスト生成部111と、音声情報特定部112と、照会部113と、安全情報要求部114と、を備える。リスト生成部111は、ユーザー端末20において、通話相手に対する安全情報が入力された場合に、該通話相手の音声から生成された音声情報と、安全情報とを関連付けたリストを生成する。安全情報とは、通話相手が安全な相手であるか否かを示す情報である。本実施形態では、安全情報は、「安全」か、「不審者」か、又は「評価しない」のいずれかを示す情報である。
【0033】
リストには、ユーザーにとって安全である音声情報を記録したホワイトリスト情報と、入力された安全情報を音声情報毎に記録したグローバルリスト情報と、が含まれるが、詳細は後述する。
【0034】
音声情報特定部112は、通話相手の音声を含む照会要求をユーザー端末20から受け付けると、該音声から音声情報を生成する。音声情報は、例えば通話相手の音声から抽出される、音声の特徴を示す特徴データである。特徴データは、例えば声紋等、音声を発した者が予めリストに登録された者と一致するか否かを比較するための情報である。特徴データは、話者を一意に認識するために用いる情報であればよく、例えば音声そのものであってもよい。音声情報特定部112は、通話相手の音声に対して音声認識処理を行うことにより、音声情報を生成する。音声認識処理については、既存の手段を用いるため、説明を省略する。
【0035】
音声情報特定部112は、ユーザー端末20から通話相手の照会要求を受け付けると、照会要求において特定されている音声から生成した音声情報を用いてリストを参照し、対応する音声情報を特定する。通話相手が既にリストに登録されている場合、通話相手と対応するレコードが特定される。
【0036】
照会部113は、照会要求に係る通話相手の音声から特定されたリストのレコードに含まれる安全情報を用いて、照会結果を生成し、ユーザー端末20に通知する。照会部113は、照会要求により特定される音声と関連する安全情報の数である通話相手情報数と、照会要求により特定される音声と関連する安全情報のうち安全でないことを示す安全情報の数である不審者情報数とを、照会結果としてユーザー端末20に通知する。なお、換言すれば、通話相手情報数は、通話相手の音声と対応するレコードの総数である。また、不審者情報数は、通話相手の音声と対応するレコードのうち、不審者である安全情報を含むレコードの数である。
【0037】
また、照会部113は、着呼した相手先の電話番号が後述の電話帳情報122に含まれているか否かを判定し、判定結果をユーザー端末20に通知する。
【0038】
安全情報要求部114は、ユーザー端末20から通話時の音声を受け付けると、リストを参照し、該ユーザー端末20において音声を受け付けた日時より前に当該音声を受け付けたか否かを特定する。安全情報要求部114は、通話時の音声と対応するリストのレコードの生成日時から所定期間が経過している場合に、該ユーザー端末20に対して判定要求を行う。なお、判定とは、ユーザー端末20において安全情報の入力が行われることを意味する。
【0039】
記憶部120は、ユーザー情報121と、電話帳情報122と、判定履歴情報123と、音声関連情報124と、ホワイトリスト情報125と、を記憶している。
【0040】
ユーザー情報121は、ユーザーに関する登録情報である。電話帳情報122は、ユーザー毎に記録された、知人等の電話番号に関する情報である。判定履歴情報123は、ユーザー端末20に入力された安全情報の入力履歴に関する情報である。音声関連情報124は、音声情報特定部112により生成された音声情報に関する情報である。ホワイトリスト情報125は、ユーザーにより安全であると入力された音声情報が登録されたリストである。
【0041】
ユーザー端末20は、制御部210と、通信部220と、入力部230と、表示部240と、を備える。制御部210は、ユーザー端末20全体を統括的に制御する。通信部220は、詐欺防止装置10との間で、ネットワーク50を介した情報の送受信を行う。なお、通信部220は、ネットワーク40に接続された電話や他のユーザー端末20と、ユーザー端末20に接続された固定電話250との音声通信を仲介してもよい。又は、詐欺防止装置10が通話機能を有する場合、詐欺防止装置10は、ネットワーク40に接続された電話や他のユーザー端末20と、ユーザー端末20自身との音声通信を仲介する。なお、ユーザー端末20がインターネット等のネットワーク50を介して音声通信を行う機能を有する場合、通信部220は、ネットワーク50に接続された他の装置との間の音声通信を仲介する。
【0042】
入力部230は、入力装置を介して入力された情報を受け付ける。表示部240は、ユーザー端末20の有するディスプレイに対して画面を出力させる。表示部240は、後述する警告画面、不審者情報画面、及び安全性判定画面を表示させる。
【0043】
制御部210は、呼接続制御部211と、音声取得部212と、安全情報取得部213と、電話番号取得部214と、音声再生部215と、照会要求部216と、を備える。呼接続制御部211は、相手先の装置と、ユーザー端末20に接続された固定電話250、又はユーザー端末20自身との間で、呼を確立する。また、呼接続制御部211は、固定電話250からの発呼、又は固定電話250への着呼を検知する。音声取得部212は、通話相手の音声を取得する。
【0044】
安全情報取得部213は、詐欺防止装置10から送信された判定要求を受け付けると、安全性判定画面を表示し、安全情報の入力を受け付ける。電話番号取得部214は、発呼する際に固定電話250又はユーザー端末20に入力された電話番号を取得する。また、電話番号取得部214は、着呼の際の相手先の電話番号を取得する。
【0045】
音声再生部215は、着呼の相手先の電話番号が電話帳情報122に含まれない場合に、所定の処理を行うことを示す音声を、相手先が聞くことができるよう再生する。所定の処理には、通話音声の録音や、相手先が安全であるか否かの照会が含まれる。
【0046】
照会要求部216は、通話相手の音声を含む照会要求を生成し、詐欺防止装置10に送信する。
【0047】
情報センター30は、記憶部310と、通信部320と、を備える。記憶部310は、詐欺防止装置10から受け付けた情報を記憶する。通信部320は、詐欺防止装置10との間の情報の送受信を行う。通信部320は、複数の詐欺防止装置10との情報の送受信を仲介するものであってもよい。
【0048】
記憶部310は、グローバルリスト情報311を記憶する。グローバルリスト情報311は、音声情報に対し、該音声を発した者が安全であるか否かを示す安全情報が関連付けられた情報である。
【0049】
図3は、ユーザー情報121のデータ構造の一例を示す図である。ユーザー情報121は、ユーザー識別子121aと、ユーザー氏名121bと、固定電話番号121cと、固定電話識別子121dと、携帯電話番号121eと、携帯識別子121fと、を含む。
【0050】
ユーザー識別子121aは、ユーザーを特定する識別情報である。ユーザー氏名121bは、ユーザーの氏名を示す情報である。固定電話番号121cは、ユーザー識別子121aにより特定されるユーザーに使用される固定電話250の電話番号である。携帯電話番号121eは、ユーザー識別子121aにより特定されるユーザーに使用される携帯電話の電話番号である。固定電話識別子121cは、固定電話番号121cにより特定される電話番号と接続されたユーザー端末20を特定する識別情報である。携帯識別子121fは、携帯電話番号121eにより特定される電話番号を有する携帯電話を特定する識別情報である。本実施形態では、携帯電話はユーザー端末20として機能するため、携帯識別子121fはユーザー端末20を特定する識別情報ともいえる。
【0051】
ユーザー情報121には、固定電話識別子121d又は携帯識別子121fにより特定されるユーザー端末20の識別情報と、ユーザー識別子121aと、の他は、含まれていなくてもよい。
【0052】
図4は、電話帳情報122のデータ構造の一例を示す図である。電話帳情報122は、登録者識別子122aと、対象者識別子122bと、電話番号122cと、氏名122dと、続柄122eと、を含む。電話帳情報122は、ユーザーによる登録操作に基づいて生成される。電話帳情報122には、氏名122d及び続柄122eが含まれていなくてもよい。
【0053】
登録者識別子122aは、電話帳情報122を登録するユーザーを特定する識別情報である。対象者識別子122bは、登録相手である対象者を特定する識別情報である。電話番号122cは、対象者識別子122bにより特定される対象者の電話番号である。氏名122dは、対象者識別子122bにより特定される対象者の氏名である。続柄122eは、登録者識別子122aにより特定されるユーザーに対する、対象者の関係を示す情報である。
【0054】
図5は、判定履歴情報123のデータ構造の一例を示す図である。判定履歴情報123は、ユーザー端末識別子123aと、と、判定音声識別子123bと、判定日時123cと、判定結果123dと、経過日数123eと、を含む。
【0055】
ユーザー端末識別子123aは、安全情報の入力を受け付けたユーザー端末20を特定する識別情報である。判定音声識別子123bは、安全について判定が行われた音声に係る音声情報を特定する識別情報である。判定日時123cは、安全情報の入力された日時を示す情報である。判定結果123dは、「安全」か、「不審者」か、「評価しない」かのいずれかの安全情報である。経過日数123eは、判定日時123cから現在日時までの経過日数を示す情報である。
【0056】
図6は、音声関連情報124のデータ構造の一例を示す図である。音声関連情報124は、音声情報識別子124aに対し、電話番号124bと、録音日時124cと、音声情報124dと、が関連付けられている。音声情報識別子124aは、音声情報を特定する識別情報である。電話番号124bは、音声情報識別子124aにより特定される音声情報に係る音声を取得した際の相手先の電話番号を示す情報である。電話番号124bは、音声情報に必ずしも含まれていなくてもよい。また、同じ人が異なる電話を用いて通話を行った場合、1つの音声情報識別子124aに対して複数の電話番号124bが関連付けられる。
【0057】
録音日時124cは、音声を取得した日時を示す情報である。音声情報124dは、音声情報識別子124aにより特定される音声情報である。音声情報124dは音声情報の所在を示すアドレスであってもよい。
【0058】
図7は、ホワイトリスト情報125のデータ構造の一例を示す情報である。ホワイトリスト情報125は、ユーザーにより安全であると判定された音声情報が登録されたリストであって、ユーザー端末20毎に
図7に示すホワイトリスト情報125が登録されている。ホワイトリスト情報125は、ホワイトリスト識別子125aと、音声情報識別子125bと、電話番号125cと、判定日時125dと、を含む。
【0059】
ホワイトリスト識別子125aは、ホワイトリスト情報125のレコードを特定する識別情報である。音声情報識別子125bは、安全と判定された相手先の音声情報を特定する識別情報である。電話番号125cは、安全と判定された相手先の電話番号を示す情報である。判定日時125dは、安全であるという安全情報の入力を受け付けた日時を示す情報である。ホワイトリスト情報125は、電話番号125cと、判定日時125dと、を含まなくてもよい。
【0060】
図8は、グローバルリスト情報311のデータ構造の一例を示す図である。グローバルリスト情報311は、グローバルリスト識別子311aと、音声情報識別子311bと、受信電話番号311cと、判定日時311dと、判定結果311eと、判定装置識別子311fと、を含む。
【0061】
グローバルリスト識別子311aは、グローバルリスト情報311のレコードを特定する識別情報である。音声情報識別子311bは、安全について判定された音声情報を特定する識別情報である。受信電話番号311cは、安全について判定された相手先の電話番号を示す情報である。判定日時311dは、安全情報の入力を受け付けた日時を示す情報である。判定結果311eは、入力された安全情報を特定する情報である。判定装置識別子311fは、安全情報の入力を受け付けたユーザー端末20を特定する識別情報である。
【0062】
なお、グローバルリスト情報311は、受信電話番号311cと、判定日時311dと、判定装置識別子311fと、を含まなくてもよい。グローバルリスト識別子311aと、音声情報識別子311bと、判定結果311eとが、一意に関連付けられていればよい。
【0063】
図9は、詐欺防止装置10のハードウェア構成例を示す図である。詐欺防止装置10は、演算装置11と、メモリ12と、外部記憶装置13と、入力IF(Interface)14と、出力IF15と、通信IF16と、記憶媒体駆動装置17とを備え、各構成要素はバスにより接続されている。
【0064】
演算装置11はCPU(Central Processing Unit)等の演算装置であり、メモリ12又は外部記憶装置13に記録されたプログラムに従って処理を実行する。詐欺防止装置10では、メモリ12又は外部記憶装置13上に読み出されたプログラムに従って動作する演算装置11により処理が行われる。制御部110を構成する各処理部は、演算装置11がプログラムを実行することにより各々の機能を実現する。
【0065】
メモリ12は、RAM(Random Access Memory)又はフラッシュメモリ等の記憶装置であり、プログラムやデータが一時的に読み出される記憶エリアとして機能する。外部記憶装置13は、例えばHDD(Hard Disk Drive)や、CD-R(Compact Disc- Recordable)、DVD-RAM(Digital Versatile Disk-Random Access Memory)、及びSSD(solid state drive)等の書き込み及び読み出し可能な記憶メディア及び記憶メディア駆動装置等である。記憶部120は、メモリ12又は外部記憶装置13によりその機能が実現される。なお、記憶部120は、通信IF16を介して接続される記憶装置によってその機能が実現されてもよい。
【0066】
入力IF14は、操作者からの入力操作を受け付けるためのインターフェイスであり、例えばタッチパネル、キーボード、マウス、マイク等の入力装置が接続される。出力IF15は、詐欺防止装置10に内蔵されたLCD(Liquid Crystal Display)ディスプレイ等の表示装置等に対して情報を出力するためのインターフェイスである。
【0067】
通信IF16は、詐欺防止装置10をネットワーク50及びネットワーク40に接続するためのインターフェイスである。通信IF16には、例えばLAN(Local Area Network)カード等の通信デバイスが接続される。通信部130は、通信IF16によりその機能が実現される。記憶媒体駆動装置17は、CD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)等の可搬性のメディア18から情報を入出力する装置である。
【0068】
なお、詐欺防止装置10の各構成要素の処理は、1つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。また、詐欺防止装置10の各構成要素の処理は、1つのプログラムで実現されてもよいし、複数のプログラムで実現されてもよい。
【0069】
ユーザー端末20及び情報センター30のハードウェア構成については、詐欺防止装置10と同様であるため、説明を省略する。なお、ユーザー端末20の入力部230は、ユーザー端末20の有するタッチパネル又はハードウェアボタンを介して入力された情報を、入力IF14を介して受け付ける。また、ユーザー端末20の表示部240は、不審者情報画面や安全性判定画面等の表示画面を、出力IF15を介してディスプレイに表示させる。また、ユーザー端末20の制御部210は、ユーザー端末20に接続された固定電話250に入力されたプッシュボタン等の操作信号を、通信IF16を介して受け付ける。
【0070】
図10は、着呼照会処理(その1)の一例を示すシーケンス図である。
【0071】
まず、ユーザー端末20の呼接続制御部211が、ユーザー端末20又は固定電話250への着呼を受け付ける(ステップS11)。
【0072】
次に、電話番号取得部214が、番号通知があるか否かを判定する(ステップS12)。具体的には、電話番号取得部214は、発呼元の電話番号が取得可能である場合に、番号通知があると判定する。電話番号取得部214が、番号通知がないと判定する場合(ステップS12で「NO」の場合)、電話番号取得部214は、処理をステップS16に進める。
【0073】
電話番号取得部214が、番号通知があると判定した場合(ステップS12で「YES」の場合)、電話番号取得部214は、発呼元の電話番号を取得し、ユーザー端末20の識別情報と共に、詐欺防止装置10に送信する(ステップS13)。
【0074】
電話番号をユーザー端末20から受信すると、詐欺防止装置10の照会部113は、電話番号と電話帳とを照合し、電話番号があるか否かを判定する(ステップS14)。具体的には、照会部113は、受信したユーザー端末20の識別情報を用いてユーザー情報121を参照し、対応する1又は複数のユーザー識別子121aを特定する。照会部113は、特定したユーザー識別子と発呼元の電話番号との組み合わせと対応する、登録者識別子122aと電話番号122cとを含むレコードが電話帳情報122にある場合に、電話番号があると判定する。
【0075】
照会部113が、電話番号があると判定する場合(ステップS14で「YES」の場合)、制御部110は本フローチャートの処理を終了する。なお、その後ユーザー端末20の呼接続制御部211は、発呼元との呼を接続する。
【0076】
制御部110は、ステップS14で特定した電話帳情報122のレコードに含まれる情報を、照会結果としてユーザー端末20に送信してもよい。ただし、その場合、発呼元はすでにユーザーにより電話帳に登録された者であるため、安全性の照会に関するその後の処理を行う必要はない。
【0077】
照会部113が、電話番号がないと判定する場合(ステップS14で「NO」の場合)、照会部113は照会結果をユーザー端末20に送信する(ステップS15)。
【0078】
照会結果を詐欺防止装置10から受け付けると、ユーザー端末20の呼接続制御部211は、発呼元と、固定電話250又はユーザー端末20との間で、呼を接続する(ステップS16)。しかしながら、ユーザーに対して電話に出るよう促す着信音は発声させないことが望ましい。
【0079】
次に、ユーザー端末20の音声再生部215は、所定の処理を行うことを示す音声を、通話相手に対して再生する(ステップS17)。所定の処理とは、例えば通話音声の録音や、相手先が安全であるか否かの照会である。当該音声の再生は、通話相手に悪意がある場合に、心理的な圧力をかけることができる。なお、通話相手が呼を切断した場合には、ユーザー端末20の制御部210及び詐欺防止装置10の制御部110は本シーケンスの処理を終了する。
【0080】
次に、ユーザー端末20の呼接続制御部211は、着信音を鳴らす(ステップS18)。呼接続制御部211は、ステップS17において再生したメッセージが終了した後に、着信音を鳴らすことが望ましい。
【0081】
次に、呼接続制御部211は、応答を検知する(ステップS19)。具体的には、呼接続制御部211は、ユーザー端末20又は固定電話250に対する操作、例えば受話器を持ち上げた操作や、応答ボタンの押下等の操作を、応答として検知する。又は、呼接続制御部211は、ユーザー端末20に予め記録されたユーザーの音声と対応する音声による発話を、応答として検知してもよい。
【0082】
ユーザー端末20から照会要求を受け付けると、照会要求部216は、照会要求を行う(ステップS20)。具体的には、照会要求部216は、通話相手の音声を取得し、該音声と、ユーザー端末20を特定する識別情報と、を特定した照会要求を、詐欺防止装置10に送信する。ステップS12において、番号通知があると判定された場合、音声取得部212は、照会要求に相手先の電話番号を含めて送信する。
【0083】
次に、詐欺防止装置10の音声情報特定部112は、ユーザー端末20から取得した音声を用いて音声情報を生成する(ステップS21)。なお、音声情報の生成は、ユーザー端末20において行われていてもよい。その場合、ステップS20においてユーザー端末20の音声取得部212が音声情報を生成し、照会要求に含めて詐欺防止装置10に送信する。詐欺防止装置10の音声情報特定部112は、ユーザー端末20から受信した音声情報を、照会対象の音声情報に特定する。
【0084】
次に、音声情報特定部112は、音声情報がホワイトリスト情報125にあるか否かを判定する(ステップS22)。具体的には、音声情報特定部112は、ステップS21で生成した音声情報を用いて音声関連情報124を参照し、対応する音声情報識別子124aを特定する。音声情報特定部112は、特定した音声情報識別子を用いてホワイトリスト情報125を参照し、対応する音声情報識別子125bを含むホワイトリスト情報125のレコードがある場合に、音声情報がホワイトリスト情報125にあると判定する。音声情報特定部112は、対応するホワイトリスト情報125のレコードがない場合、又はステップS21で生成した音声情報と対応する音声関連情報124のレコードがない場合に、ホワイトリスト情報125のレコードがないと判定する。
【0085】
音声情報特定部112が、音声情報がホワイトリスト情報125にあると判定する場合(ステップS22で「YES」の場合)、詐欺防止装置10の制御部110は本シーケンスの処理を終了する。
【0086】
音声情報特定部112が、音声情報がホワイトリスト情報125にないと判定する場合(ステップS22で「NO」の場合)、音声情報特定部112は、
図11に示すステップS23に処理を進める。
【0087】
図11は、着呼照会処理(その2)の一例を示すシーケンス図である。詐欺防止装置10の照会部113は、音声情報がホワイトリスト情報125にないことを示す情報を生成し、ユーザー端末20に通知する(ステップS23)。
【0088】
通知を受け付けたユーザー端末20の表示部240は、警告画面2017を示す画面情報を生成し、表示する(ステップS24)。
【0089】
図15は、警告画面2017を表示したユーザー端末20の一例を示す図である。本図は、固定電話250と接続されたユーザー端末20の一例である。ユーザー端末20は、ディスプレイ2011と、安全ボタン2012と、不審者ボタン2013と、評価しないボタン2014と、発信ボタン2015と、キャンセルボタン2016と、注意ランプ2010と、を含む。
【0090】
図15に示す警告画面2017には、「安全リストに登録のない通話相手です。」と表示されている。なお、警告画面2017は、ユーザーに対して警戒心を抱かせるような画像が表示されればよい。警告画面2017が表示される際には、注意ランプ2010を点灯させる。
【0091】
なお、通話機能を有するスマートフォン等のユーザー端末20において警告画面2017を表示させる際には、
図15に示す安全ボタン2012等の入力装置は、ユーザー端末20のディスプレイ2011に表示されたタッチパネルによりその機能を実現する。ユーザー端末20において、警告画面2017を表示させる際には、ユーザー端末20の有する図示しないバイブレーション機能を起動させることにより、ユーザーに警戒を促してもよい。
【0092】
説明を
図11に戻す。次に、音声情報特定部112は、音声情報を用いてグローバルリスト情報311を参照する(ステップS25)。具体的には、音声情報特定部112は、ステップS22で特定した音声情報識別子を用いてグローバルリスト情報311を参照し、対応する音声情報識別子311bを含む1又は複数のグローバルリスト情報311のレコードを特定する。
【0093】
次に、音声情報特定部112は、グローバルリスト情報311に該当レコードがあるか否かを判定する(ステップS26)。音声情報特定部112は、ステップS25において、対応するグローバルリスト情報311のレコードを特定した場合に、該当レコードがあると判定する。音声情報特定部112が、該当するレコードがないと判定する場合(ステップS26で「NO」の場合)、音声情報特定部112は本シーケンスの処理を終了する。
【0094】
なお、照会部113が、グローバルリスト情報311に記録がないことを示す照会結果をユーザー端末20に送信してもよい。その場合、ユーザー端末20の表示部240は、当該照会結果を表示する。
【0095】
音声情報特定部112が、グローバルリスト情報311に該当レコードがあると判定する場合(ステップS26で「YES」の場合)、照会部113は、通話相手情報数と、不審者情報数とを特定する(ステップS27)。具体的には、照会部113は、ステップS25で特定した、通話相手の音声情報と対応するグローバルリスト情報311のレコード数を、通話相手情報数として特定する。また、照会部113は、ステップS25で特定したレコードのうち、判定結果311eが「不審者」であるレコードの数を不審者情報数に特定する。なお、照会部113は、判定結果311eが「不審者」及び「評価しない」であるレコード数を、不審者情報数として特定してもよい。
【0096】
また、照会部113は、通話相手情報数に対する、不審者情報数の割合を、不審者割合として算出してもよい。
【0097】
次に、照会部113は、照会結果をユーザー端末20に通知する(ステップS28)。具体的には、照会部113は、ステップS27で特定した通話相手情報数と、不審者情報数とを含む照会結果を生成し、通信部130を介してユーザー端末20に送信する。なお、照会結果は、不審者情報数を含み、通話相手情報数を含まないものであってもよい。
【0098】
また、照会結果をユーザー端末20に送信するか否かの基準となる閾値が予め設けられてもよい。その場合、照会部113は、例えば不審者情報数が閾値を上回る場合に、照会結果をユーザー端末20に送信する。又は、照会部113は、不審者割合が閾値を上回る場合に、照会結果をユーザー端末20に送信する。
【0099】
照会結果を受信すると、ユーザー端末20の表示部240は、不審者情報画面2018を表示する(ステップS29)。
【0100】
図16は、不審者情報画面2018(その1)を表示したユーザー端末20の一例を示す図である。本図に示す不審者情報画面2018には、「発呼元は安全ですか?**人中**人が×をつけています」と表示されている。このように、不審者情報画面2018には、例えば通話相手情報数に対する、不審者情報数が表示される。また、不審者情報画面2018には、例えば不審者割合が表示されてもよい。不審者情報画面2018が表示される際には、注意ランプ2010が点灯される。
【0101】
また、通話機能を有するユーザー端末20に不審者情報画面2018を表示させる際には、ユーザー端末20の有する図示しないバイブレーション機能を起動させることにより、ユーザーに警戒を促してもよい。
【0102】
本画面により、ユーザー端末20の操作者は、複数のユーザーによる、通話相手に対する評価を通話中に認識することができる。当該通話相手に対する評価の総数と、不審者と評価された数と、を表示することにより、通話相手に対する客観的な評価を把握することができる。
【0103】
なお、より処理負担を軽減するために、不審者情報画面2018は、例えば「不審である」ということを示す表示画面であってもよい。その場合、例えば上述のように、不審者情報数や不審者割合が所定の閾値を上回る場合に送信される照会結果をユーザー端末20が受信した場合に、通話相手が不審であることを示す情報を不審者情報画面2018に表示させる。
【0104】
本実施形態により、着呼した電話の相手先について、不審であるとの情報が蓄積されている場合に、適切にユーザーに警告を行うことができる。これにより、ユーザーは通話中に警戒心を抱くことができ、詐欺の被害に遭うことを抑止しうる。
【0105】
図12は、安全性判定処理の一例を示すシーケンス図である。本処理は、例えばユーザー端末20が着呼したことによる呼接続、又はユーザー端末20から発呼したことによる呼接続が切断された場合に、開始される。また例えば、本処理は、ユーザー端末20の呼接続制御部211が、固定電話250と他の装置との呼接続の切断を検知すると、開始される。
【0106】
まず、ユーザー端末20の安全情報取得部213は、呼接続中に取得した相手先の音声と、相手先の電話番号とを、詐欺防止装置10へ送信する(ステップS31)。なお、ユーザー端末20において、相手先の電話番号を取得していない場合には、電話番号は送信しなくてよい。
【0107】
音声と電話番号とを受信すると、詐欺防止装置10の音声情報特定部112は、受信した音声から音声情報を生成する(ステップS32)。なお、音声情報特定部112は、ユーザー端末20において生成された音声情報を特定するものであってもよい。
【0108】
次に、音声情報特定部112は、音声関連情報124に対応する音声情報があるか否かを判定する(ステップS33)。具体的には、音声情報特定部112は、ステップS32で生成した音声情報を用いて音声関連情報124を参照し、対応する音声情報124dを含むレコードがあるか否かを判定する。音声情報特定部112は、該レコードがある場合に、対応する音声情報が音声関連情報124にあると判定する。
【0109】
音声情報特定部112は、音声関連情報124に対応する音声情報があると判定する場合(ステップS33で「YES」の場合)、処理をステップS35に進める。
【0110】
音声情報特定部112が、音声関連情報124に対応する音声情報がないと判定する場合(ステップS33で「NO」の場合)、リスト生成部111は、音声関連情報124を生成する(ステップS34)。具体的には、リスト生成部111は、ステップS32で生成した音声情報を音声情報124dとし、ステップS31で音声を取得した日時を録音日時124cとし、ステップS31で取得した相手先の電話番号を電話番号124bとして、音声情報識別子124aを付することにより、音声関連情報124を生成する。
【0111】
次に、音声情報特定部112は、判定履歴情報123を参照し、所定期間内に判定したか否かを判断する(ステップS35)。具体的には、音声情報特定部112は、ステップS32で生成した音声情報を用いて音声関連情報124を参照し、対応する音声情報識別子124aを特定する。音声情報特定部112は、判定履歴情報123を参照し、特定した音声情報識別子124aと対応する判定音声識別子123bを有する判定履歴情報123のレコードを特定する。判定履歴情報123のレコードを特定すると、音声情報特定部112は、該レコードに含まれる経過日数123eが、所定期間内であるか否かを判定する。
【0112】
音声情報特定部112は、経過日数が所定期間を経過していた場合、又は判定履歴情報123に対応するレコードがない場合に、所定期間内に判定していないと判断する。
【0113】
音声情報特定部112が、所定期間内に判定したと判断する場合(ステップS35で「YES」の場合)、詐欺防止装置10の制御部110は、本シーケンスの処理を終了する。
【0114】
音声情報特定部112が、所定期間内に判定していないと判断する場合(ステップS35で「NO」の場合)、安全情報要求部114は、判定要求をユーザー端末20に通知する(ステップS36)。安全情報要求部114は、音声を送信したユーザー端末20に対し、安全情報の入力を行うよう要求する判定要求を送信する。
【0115】
なお、ステップS35において、通話相手の音声情報と対応する判定履歴情報123のレコードがあるものの、経過日数が所定期間を経過していた場合、音声情報特定部112は、判定日時と、判定結果と、経過日数とをユーザー端末20に送信する。より具体的には、音声情報特定部112は、対応する判定履歴情報123のレコードのうち、最も判定日時123cの新しいレコードの判定日時123cと、判定結果123dと、経過日数123eとを、判定要求に含めて送信する。又は、ステップS35において、通話相手の音声情報に対応する判定履歴情報123のレコードがない場合に、音声情報特定部112は、判定履歴がないことを示す情報を判定要求に含めて送信する。
【0116】
詐欺防止装置10から判定要求を受け付けると、ユーザー端末20の表示部240は、安全性判定画面2019を表示する(ステップS37)。
【0117】
図17は、安全性判定画面2019(その1)を表示したユーザー端末20の一例を示す図である。本図に示す安全性判定画面2019は、判定要求において、安全性の判定履歴がないことを示す情報が含まれる場合に表示される。本図に示す安全性判定画面2019には、「今の通話相手は安全ですか?右のボタンを押して評価してください」と表示されている。このように、安全性判定画面2019には、安全であるか否かの入力を促すメッセージが表示される。
【0118】
なお、上述のように、通話機能を有するユーザー端末20において安全性判定画面2019を表示させる際には、
図15に示す安全ボタン2012等の入力装置は、ユーザー端末20のディスプレイ2011に表示されたタッチパネルによりその機能を実現する。
【0119】
図18は、安全性判定画面2019(その2)を表示したユーザー端末20の一例を示す図である。本図に示す安全性判定画面2019は、判定要求において、前回に行った判定に関する判定日時と、判定結果と、経過日数と、が含まれる場合に表示される画面である。本図に示す安全性判定画面2019には、「今の通話相手に対し**年**月**日に**の評価をしました。」と表示されている。
【0120】
ユーザー端末20の表示部240は、判定要求に含まれる判定日時と、判定結果とを示す情報を用いて、安全性判定画面2019の表示情報を生成し、ディスプレイ2011に表示させる。
【0121】
なお、安全性の判定は、使い勝手を考慮して、簡便な入力で行われるよう設計されることが望ましい。本図に示すように、3つの選択肢を提示するほか、1つ又は2つの操作ボタンを介して、操作容易に行われることが望ましい。不審であるという情報の入力が可能であればよい。
【0122】
説明を
図12に戻す。次に、安全情報取得部213は、安全情報の入力を受け付ける(ステップS38)。安全情報取得部213は、安全ボタン2012か、不審者ボタン2013か、評価しないボタン2014かのいずれか1つの入力を受け付ける。又は、安全情報取得部213は、前回に行った判定に関する情報を表示した安全性判定画面2019をステップS37で表示した場合において、表示後所定期間が経過した場合に、前回の判定と同じ判定が行われたものとして取り扱う。具体的には、安全情報取得部213は、判定要求に含まれる判定結果を、入力された安全情報として取り扱う。
【0123】
次に、通信部220は、ステップS38で安全情報取得部213が取得した安全情報を、詐欺防止装置10へ送信する(ステップS39)。送信する情報には、安全情報の入力を受け付けたユーザー端末20を特定する識別情報が含まれる。
【0124】
安全情報を受信すると、詐欺防止装置10の照会部113は、ユーザー端末20から受信した安全情報を参照し、安全と判定されたか否かを判断する(ステップS40)。照会部113は、安全と判定されないと判断する場合(ステップS40で「NO」の場合)、処理をステップS42に進める。
【0125】
照会部113が、安全と判定されたと判断する場合(ステップS40で「YES」の場合)、リスト生成部111は、ホワイトリスト情報125に記録する(ステップS41)。具体的には、リスト生成部111は、ステップS35で特定した音声情報識別子を音声情報識別子125bに、ステップS31で受信した電話番号を電話番号125cに、ステップS38において安全情報の入力を受け付けた日時を判定日時125dに各々関連付け、ホワイトリスト識別子125aを付することにより、ホワイトリスト情報125に記録する。
【0126】
次に、リスト生成部111は、グローバルリスト情報311に登録する(ステップS42)。具体的には、リスト生成部111は、ステップS35で特定した音声情報識別子を音声情報識別子311bに、ステップS31で受信した電話番号を受信電話番号311cに、ステップS38において安全情報の入力を受け付けた日時を判定日時311dに、ステップS38で入力された安全情報を判定結果311eに、ステップS38で安全情報の入力を受け付けたユーザー端末20を特定する識別情報を判定装置識別子311fとして各々関連付け、グローバルリスト識別子311aを付することにより、グローバルリスト情報311に登録する。
【0127】
その後、詐欺防止装置10の制御部110は本シーケンスの処理を終了する。
【0128】
本実施形態により、通話相手の音声に対するユーザーの評価を、効率的に蓄積することができる。また、所定期間が経過している場合には、再度判定要求が出力されるため、時間経過によるユーザーの信用の蓄積を適切に行うことができる。
【0129】
図13は、発呼照会処理の一例を示すシーケンス図である。
【0130】
まず、ユーザー端末20の電話番号取得部214が、電話番号の入力を受け付ける(ステップS51)。電話番号取得部214は、ユーザー端末20に接続された固定電話250において入力された電話番号を、入力部230を介して取得する。又は、電話番号取得部214は、ユーザー端末20の有する入力装置に対して入力された電話番号を、入力部230を介して取得する。
【0131】
次に、電話番号取得部214は、ステップS51で取得した電話番号を含む照会要求を、詐欺防止装置10へ送信する(ステップS52)。照会要求には、該照会要求を行うユーザー端末20を特定する識別情報が含まれる。
【0132】
詐欺防止装置10から照会要求を受け付けると、照会部113は、ステップS52で取得した電話番号を用いてホワイトリスト情報125を参照する(ステップS53)。
【0133】
次に、照会部113は、ホワイトリスト情報125に対応レコードがあるか否かを判定する(ステップS54)。照会部113は、ステップS52で取得した電話番号を電話番号125cに含むホワイトリスト情報125のレコードがあるか否かを判定する。
【0134】
照会部113が、ホワイトリスト情報125に対応レコードがあると判定する場合(ステップS54で「YES」の場合)、照会部113は、ホワイトリスト情報125に対応レコードがあることを示す照会結果をユーザー端末20に通知する(ステップS55)。その後、照会部113は本シーケンスの処理を終了する。
【0135】
照会部113が、ホワイトリスト情報125に対応レコードがないと判定する場合(ステップS54で「NO」の場合)、照会部113は、ステップS52で取得した電話番号を用いて、グローバルリスト情報311を参照する(ステップS56)。照会部113は、取得した電話番号を受信電話番号311cに含む1又は複数のグローバルリスト情報311のレコードを特定する。
【0136】
次に、照会部113は、通話相手情報数と、不審者情報数とを特定する(ステップS57)。具体的には、照会部113は、ステップS56で特定したグローバルリスト情報311のレコード数を、通話相手情報数として特定する。また、照会部113は、ステップS56で特定したレコードのうち、判定結果311eが「不審者」であるレコードの数を不審者情報数に特定する。なお、上述の
図10に記載した着呼照会処理と同様に、不審者情報数は、評価しないことを示す安全情報を含むグローバルリスト情報311のレコード数を含むものであってもよい。
【0137】
次に、照会部113は、照会結果をユーザー端末20に通知する(ステップS58)。具体的には、照会部113は、ステップS57で特定した通話相手情報数と、不審者情報数とを含む照会結果を、ユーザー端末20に送信する。
【0138】
詐欺防止装置10から照会結果を受信すると、ユーザー端末20の表示部240は、照会結果を表示し、発呼有無の入力を受け付ける(ステップS59)。具体的には、表示部240は、ステップS55で受信した照会結果を示す情報を用いて不審者情報画面2018の表示情報を生成し、ディスプレイ2011に表示させる。この場合、相手先の電話番号がホワイトリスト情報125に記録されているため、不審者情報画面2018には、「この電話番号は安全であると登録されています」等、ホワイトリスト情報125に記録されていることを示す情報が表示される。
【0139】
又は、表示部240は、ステップS58で受信した照会結果を示す情報を用いて不審者情報画面2018の表示情報を生成し、表示部240に表示させる。
【0140】
図19は、不審者情報画面2018(その2)の一例を示す図である。本図に示す不審者情報画面2018には、「発信先は安全ですか?**人中**人が×をつけています」という、ユーザーに対して警告する内容であるメッセージが表示されているほか、「電話をかけるには発信ボタンを押してください」というメッセージが表示されている。
【0141】
ユーザー端末20において発呼を行うには、発信ボタン2015を押下する。これにより、不審者情報画面2018を見たユーザーが、発信を行うか否かを考え直す契機を提供できる。
【0142】
説明を
図13に戻す。次に、ユーザー端末20の呼接続制御部211は、発呼指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS60)。呼接続制御部211は、発信ボタン2015の入力を受け付けると、発呼指示を受け付けたと判定する。呼接続制御部211は、キャンセルボタン2016の入力を受け付けた場合、又は不審者情報画面2018の表示から所定期間が経過した場合に、発呼指示を受け付けていないと判定する。
【0143】
呼接続制御部211が、発呼指示を受け付けていないと判定する場合(ステップS60で「NO」の場合)、ユーザー端末20の制御部210は、本シーケンスの処理を終了する。
【0144】
呼接続制御部211が、発呼指示を受け付けたと判定する場合(ステップS60で「YES」の場合)、呼接続制御部211は、ステップS51で入力を受け付けた電話番号に対して発呼する(ステップS61)。その後、ユーザー端末20の制御部210は、本シーケンスの処理を終了する。
【0145】
本実施形態により、ユーザー端末20から発呼を行う際にも、適切に発呼先の評価を取得することができる。これにより、相手先に対する評価が不審者であることを示す場合に、発呼を抑止することができる。
【0146】
図14は、留守電照会処理の一例を示すシーケンス図である。本処理は、留守番電話に記録された音声について、不審であるか否かの照会を行う処理である。
【0147】
まず、ユーザー端末20の音声取得部212は、留守番電話の音声を特定する(ステップS71)。具体的には、音声取得部212は、留守番電話に記録された通話毎の記録音声のうち、照会を行う音声を特定する入力操作を受け付ける。なお、音声取得部212は、照会を行う音声として、記録音声の一部を特定する入力操作を受け付けてもよい。
【0148】
次に、照会要求部216は、ステップS71で特定した音声を含む照会要求を、詐欺防止装置10に送信する(ステップS72)。照会要求には、該照会要求を行うユーザー端末20を特定する識別情報が含まれる。
【0149】
ステップS73及びステップS74で行われる処理は、
図10に示すステップS21及びステップS22で行われる処理と同様であるため、説明を省略する。また、ステップS75で行われる処理は、
図13に示すステップS55で行われる処理と同様であるため、説明を省略する。また、ステップS76で行われる処理は、
図11に示すステップS25で行われる処理と同様であるため、説明を省略する。
【0150】
次に、照会部113は、ステップS76で特定したグローバルリスト情報311のレコードを用いて、通話相手情報数と、不審者情報数とを特定する(ステップS77)。ステップS77からステップS81において行われる処理は、
図13に示すステップS58からステップS61において行われる処理と同様であるため、説明を省略する。
【0151】
本実施形態により、留守番電話に録音された音声についても、ユーザーによる評価を取得することができる。
【0152】
以上、本発明に係る各実施形態及び変形例の説明を行ってきたが、本発明は、上記した実施形態の一例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態の一例は、本発明を分かり易くするために詳細に説明したものであり、本発明は、ここで説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、ある実施形態の一例の構成の一部を他の一例の構成に置き換えることが可能である。また、ある実施形態の一例の構成に他の一例の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の一例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることもできる。また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、図中の制御線や情報線は、説明上必要と考えられるものを示しており、全てを示しているとは限らない。ほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
【0153】
また、上記の詐欺防止装置10及びユーザー端末20の機能構成は、理解を容易にするために、主な処理内容に応じて分類したものである。構成要素の分類の仕方や名称によって、本発明が制限されることはない。上述に示す通り、詐欺防止装置10及びユーザー端末20の構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。
【0154】
なお、本実施形態に係る詐欺防止システム1及び詐欺防止装置10は、便宜上、振り込め詐欺を防止することを目的とするシステム及び装置として説明している。しかしながら、本システム及び本装置の対象は、振り込め詐欺の防止に限定されない。音声情報と話者に関する情報とを関連付けて共有するシステムであるため、例えば電話により行われる勧誘やセールスを対象としてもよい。