(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6779907
(24)【登録日】2020年10月16日
(45)【発行日】2020年11月4日
(54)【発明の名称】洗浄、浄化および衛生化のための製品
(51)【国際特許分類】
A61L 2/23 20060101AFI20201026BHJP
C12N 1/20 20060101ALI20201026BHJP
C12N 7/00 20060101ALI20201026BHJP
C11D 3/38 20060101ALI20201026BHJP
A61L 101/52 20060101ALN20201026BHJP
【FI】
A61L2/23
C12N1/20 E
C12N7/00
C11D3/38
A61L101:52
【請求項の数】7
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2017-555591(P2017-555591)
(86)(22)【出願日】2016年4月20日
(65)【公表番号】特表2018-512976(P2018-512976A)
(43)【公表日】2018年5月24日
(86)【国際出願番号】IB2016052230
(87)【国際公開番号】WO2016170479
(87)【国際公開日】20161027
【審査請求日】2019年4月17日
(31)【優先権主張番号】102015000012659
(32)【優先日】2015年4月22日
(33)【優先権主張国】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】517365175
【氏名又は名称】コプマ エス.シー.エー.アール.エル.
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ロドルフィ,アルバート
(72)【発明者】
【氏名】カセッリ,エリザベッタ
【審査官】
柴田 啓二
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2013/0184196(US,A1)
【文献】
特開2013−007049(JP,A)
【文献】
特開平03−118306(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2004/0175407(US,A1)
【文献】
特表2011−514802(JP,A)
【文献】
特表2014−519316(JP,A)
【文献】
国際公開第2014/070225(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61L 2/00
C11D 3/38
C12N 1/20
C12N 7/00
A61L 101/52
A01N 63/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗浄、浄化および衛生化のための製品であって:
非イオン性界面活性剤と、陽イオン性界面活性剤と、両性界面活性剤とから選択される界面活性剤を少なくとも含有する、洗浄、浄化および衛生化作用を備える基礎液と;
この基礎液に混合されるプロバイオティックバクテリア胞子と;
を備え、
この基礎液に混合され、汚染表面で生じた所定の不要な細菌種に対しての殺菌作用を有する、バクテリオファージ成分、をさらに備え、前記バクテリオファージ成分は、バクテリオファージ成分が、カウドウイルス科ファミリー、および/またはミクロウイルス科ファミリー、および/またはレヴィウイルス科ファミリー、および/またはイノウイルス科ファミリー、および/またはテクティウイルス科ファミリー、および/またはコルチコウイルス科ファミリーの、バクテリオファージを備え、プロバイオティックバクテリア胞子と協同して、有害な微生物に対して複合および相乗作用を実施することが可能なことを特徴とする、洗浄、浄化および衛生化のための製品。
【請求項2】
非イオン性界面活性剤の濃度が、0.001〜30%であり、陽イオン性界面活性剤の濃度が、0.001〜15%であり、両性界面活性剤の濃度が、0.001〜15%の間であることを特徴とする、請求項1に記載の製品。
【請求項3】
基礎液に混合されるプロバイオティックバクテリア胞子の濃度が、102〜109胞子/mlであることを特徴とする、請求項1または2に記載の製品。
【請求項4】
基礎液に混合されるバクテリオファージ成分の濃度が、103〜109pfu/mlであることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の製品。
【請求項5】
プロバイオティックバクテリアが、バシラス属であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の製品。
【請求項6】
プロバイオティックバクテリアが、枯草菌、バシラス−メガテリウムおよびバシラスプミリス種であることを特徴とする、請求項5に記載の製品。
【請求項7】
表面の処理のための、請求項1〜6のいずれか1項に記載の洗浄、浄化および衛生化のための製品の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に環境および表面における、洗浄、浄化および衛生化の技術的な分野に関する。
【背景技術】
【0002】
現在では、人々の健康に危険となり得る化学汚染および/または微生物汚染を制御および脱離させる可能性が、さらなる重要性を常に与える。
【0003】
洗浄および衛生化のために従来の現在使用される製品および方法は、多耐性微生物種(いわゆる「スーパーバグ」)が発現すること、ならびに、環境影響の高い化学抗菌性殺菌性物質の使用を回避することの、両方に対して、さほど満足ではない。
【0004】
これは、従来の(化学的に調製した)界面活性剤および衛生化手段の対して不適当なため、処理した表面の再汚染には不利であることに、関連している。
【0005】
このような再汚染は、結局、汚染表面との接触に媒介され得る汚染物質微生物(バクテリアおよび真菌)に関連する感染症に対して、主な責任がある。
【0006】
従来の界面活性剤/衛生化手段には、他の欠点があり、これが不適格に、抗生物質多耐性細菌種の発現を制御していることに関している。それどころか、決められた物質の使用(および汚染物質微生物に作用した選択圧)は、時には、耐性のある微生物種の選択に直接関連しており、この耐性のある微生物種は、感染症の進行に潜在的に関連しているため非常に好ましくないものであり、この感染症の進行は、薬物療法による根絶には困難であるため、人々の健康対して危険性が高い。
【0007】
病院分野において、ここでは、感染症は、入院のさらに頻度の高い合併症(すべての入院患者の5%〜15%)の1つを意味しており、なぜなら、境界面および付属面は、微生物のための容器として作用することにより、患者との直接的および/または間接的な接触により汚染の危険性が上昇するからである。
【0008】
現在では、「プロバイオティック洗浄衛生システム」(PCHS)との商品名で知られているシステムの使用に対して、出願人によって用いられる、現在の表面の洗浄および浄化のための既知の製品が存在し、そこでは、特にバシラス属の、
プロバイオティックバクテリア胞子が、洗浄、浄化および衛生化作用と共に、混合物に供給される。
【0009】
このような製品は、プロバイオティック(病原性でない)微生物が、洗浄および衛生化をしようとする表面にコロニーを作りにより、人々の健康に危険なその他の種の増殖と潜在的に競合させることがあり得る事実に基礎をおいた、「バイオ管理」アプローチを用いることになる。
【0010】
バシラス属バクテリアは、胞子遺伝子グラム陽性菌の大きなグループを代表し、自然界に遍在し、また、ヒト腸の中も発生している。
【0011】
バシラスバクテリアにより生成される胞子は、乾燥、熱および多くの化学物質に対する彼らの耐性のため、非常に長い期間生命維持に必要なことを維持することが可能であり、したがって、浄化分野における
プロバイオティックの応用に理想的である。
【0012】
さらに、安全見解から、PCHS応用に用いられる製品内に発生するバシラス種の病原性危険性は、低い/無効(非病原性)であると考えられることが、強調されている。
【0013】
PCHSシステムの応用に用いられるタイプの洗浄および浄化用製品は、一方で、基礎混合物界面活性剤/健康化/衛生化手段に対する彼らの作用はおかげであることを、出願人は示しており、この界面活性剤/浄化/衛生化手段は、EC規則に従い、環境的に持続可能な濃度で、非イオン性界面活性剤(5〜15%)、陽イオン界面活性剤(<5%)、両性界面活性剤(<5%)を有しており、直接の洗浄作用に貢献している。
【0014】
一方、プロバイオティックの存在は、汚染物質微生物の表面再移植を防止し、表面の衛生条件を安定な状態に保つことに貢献するため、病院の外面において潜在的に病原となる微生物種の番号および量を、強硬にかつ安定的に低減している(非特許文献1)。
【0015】
更に、PCHSシステムは、多くの抗生物質耐性細菌種に対しても、強硬に減少させることができるため、耐性のある種の選択または誘導を回避することが可能になる(非特許文献2)。
【0016】
プロバイオティックと微生物汚染物質との間の競合拮抗現象の生物学的メカニズムに基づいているため、微生物数を安定して減少させるためには、添加には、例えば少なくとも30日の延長処理が必要である。
【0017】
このような延長期間をすれば、その後、プロバイオティックに基づく界面活性剤は、従来の化学製品で治療される表面と比較して、表面のおよそ90%で病原体の発現を妨げることが可能となる(非特許文献1)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0018】
【非特許文献1】ヴァンディーニ著(Vandini et al)、「微生物に基づく洗浄製品を用いた病院における硬表面生態防除(Hard surface biocontrol in hospitals using microbial-based cleaning products.)」、PLoS One 9、2014年、e108598
【非特許文献2】カセッリ著(Caselli et al)、「病院における表面の微生物相生態系へのプロバイオティックに基づく洗浄治療介入の影響(抗生物質耐性源再調整に注目)(Impact of a Probiotic-Based Cleaning Intervention on the Microbiota Ecosystem of the Hospital Surfaces: Focus on the Resistome Remodulation.)」PLoS One 11、2016年、 e0148857
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
本発明の目的は、微生物種、しかも多耐性タイプに対して、特に迅速にかつ効率的に作用することが可能な、洗浄、浄化および衛生化のための製品を提供することにより、前記問題を解決することにある。
【0020】
本発明の他の目的は、非常に限定された環境影響において、洗浄、浄化および衛生化のための製品を提供することにある。
【0021】
本発明の他の目的は、表面および/または環境の処理のために、洗浄、浄化および衛生化のための製品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0022】
上述の目的は、請求項1に従って実現される洗浄、浄化および衛生化のための製品により、得られる。
【0023】
特定の実施形態に従い、本発明の目的である洗浄、浄化および衛生化のための製品は、以下の特徴の1つ以上を、単独で、または組み合わせで、考慮して、備えている:
−非イオン性界面活性剤の濃度が、0.001〜30%に、好ましくは5〜15%にある;
−陽イオン界面活性剤の濃度が、0.001〜15%に、好ましくは0.001〜5%にある;
−両性界面活性剤の濃度が、0.001〜15%に、好ましくは0.001〜5%にある;
−
プロバイオティックバクテリア胞子の濃度が、10
2〜10
9胞子/mlに、好ましくは10
6〜10
7胞子/mlにある;
−バクテリオファージ成分の濃度が、10
3〜10
9pfu/mlに、好ましくは10
6〜10
7pfu/mlにある;
−
プロバイオティックバクテリアが、バシラス属である;
−
プロバイオティックバクテリアが、枯草菌、バシラスメガテリウムおよびバシラスプミリス種である;
−バクテリオファージ成分が、カウドウイルス科ファミリー、および/またはミクロウイルス科ファミリー、および/またはレヴィウイルス科ファミリー、および/またはイノウイルス科ファミリー、および/またはテクティウイルス科ファミリー、および/またはコルチコウイルス科ファミリーの、バクテリオファージを備える;
−洗浄、浄化および衛生化のための製品が、表面および/または環境の処理に用いられる。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の特徴は、ある好ましい記載において、実施例の方法として以下に強調されるが、限定実施形態ではない。
【0025】
本発明の、洗浄、浄化および衛生化のために提案された製品は、以下を備える:
−非イオン性界面活性剤、陽イオン界面活性剤および両性界面活性剤の中から選択される界面活性剤を少なくとも含有する、浄化および/または衛生化作用を有する基礎液;
−このような基礎液に混合される
プロバイオティックバクテリア胞子;
−このような基礎液に混合され、かつ、所定の不要な細菌種に対する殺菌作用を有する、バクテリオファージ成分であって、このようなバクテリオファージ成分は、プロバイオティックバクテリア胞子と協力し、有害な微生物に対して複合および相乗作用を遂行することが可能である、該バクテリオファージ成分。
【0026】
非イオン性界面活性剤は、0.001〜30%、好ましくは5〜15%の濃度で、基礎液内に生じることが可能である。
【0027】
陽イオン界面活性剤は、0.001〜15%、好ましくは0.001〜5%の濃度で、基礎液内に生じることが可能である;
【0028】
両性界面活性剤は、0.001〜15%、好ましくは0〜001〜5%の濃度で、基礎液内に生じることが可能である。
【0029】
基礎液は、前記非イオン性、陽イオン性および両性の界面活性剤の1つ以上を、指示濃度で有することが可能である。
【0030】
プロバイオティックバクテリア胞子は、10
2〜10
9胞子/ml、好ましくは10
6〜10
7胞子/mlの濃度で、基礎液中に生じることが可能である。
【0031】
汚染表面上に持続的なバクテリアに具体的に向けられるバクテリオファージ成分は、10
3〜10
9pfu/ml、好ましくは10
6〜10
7pfu/mlの濃度で、基礎液内に生じることが可能である。
【0032】
プロバイオティックバクテリアに関し
ては、限定実施例の方法としてではなく、バシラス属とすることが可能であり、例えば、枯草菌、バシラスメガテリウムおよびバシラスプミルス種とすることが可能である。
【0033】
その他の
プロバイオティックバクテリアを、闘うべき不要な細菌種に従って用いることが可能なことが、明らかである。
【0034】
有利なことに、バクテリオファージ成分は、以下のファミリー:カウドウイルス科、ミクロウイルス科、レヴィウイルス科、イノウイルス科、テクティウイルス科、コルチコウイルス科、の間で闘うべき細菌種に従い、選択肢としてまたは組み合わせとして、選択することが可能である。
【0035】
また、カウドウイルス科ファミリーのバクテリオファージ成分ミオウイルス科、シホウイルス科、ポドウイルス科の各ファミリーを備えていることが、実際に知られている。
【0036】
上記記載の好ましい実施形態における洗浄、浄化および衛生化のための提案製品は、食物使用のための流体循環(たとえば水)用の、パイプの内部表面の処理を備えた、表面および/または環境の処理に、特に適応される。
【0037】
具体的な種類の分解バクテリオファージが具体的な種類のバクテリアを死滅させるため、バクテリオファージの作用は具体的であり、このため、直接不要なバクテリアと闘う際に、潜在的に非常に効果的および標的作用を遂行する。
【0038】
また、具体的なバクテリオファージの使用はバシラスプロバイオティックの損害の危険性をどのように回避するかが、理解されるべきであり、従って、これにより、彼らの活性を完全かつ効率的な状態に保つことが可能である。
【0039】
洗浄、浄化および衛生化のための製品に対するバクテリオファージは、温度、pHおよび環境塩度の異なる条件に対して全く安定的であるため、その使用が特に適応され、そのため、その活性を緩めることなく希薄化界面活性剤に加えることが可能である。
【0040】
プロバイオティックバクテリア
胞子とバクテリオファージ成分との複合使用に由来する協力効果を、
プロバイオティックバクテリア
胞子またはバクテリオファージ成分の一回使用と比較して、強調するための、実験室の実験試験を、遂行した。
【0041】
第1試験(
プロバイオティックバクテリア
胞子の一回使用)
プロバイオティック
胞子を有するPCHS界面活性剤の活性は、日常使用を約1ヵ月間延長することで、従来の界面活性剤に対して約90%以上、微生物数を減少することが可能であることが示された分野で、広く評価された。
【0042】
2ヵ月の期間後、汚染物質総数の減少は、バクテリアおよび真菌に関して、低く安定している(非特許文献2)。
【0043】
以下の表では、界面活性剤の抗菌作用(バクテリアおよび真菌)が、プロバイオティックだけに基づいていることが言及される。
【0044】
指示された細菌および真菌種に対して具体的な培地のロダックプレートを添加することより、黄色ブドウ球菌(グラム陽性菌の実施例として)、腸内細菌種(グラム陰性菌の実施例として)、および鵞口瘡カンジダ(真菌の実施例として)による汚染の進行が、現場で測定される。
【0048】
第2試験(バクテリオファージの一回使用)
以下の表では、汚染された表面上での具体的なターゲットバクテリアによる、バクテリオファージの抗菌作用が言及される。
【0049】
黄色ブドウ球菌(グラム陽性菌の実施例として)、緑膿菌(グラム陰性菌の実施例として)、および鵞口瘡カンジダ(真菌の実施例として)による汚染の進行を、非多孔性かつ無菌の材料(単一焼成セラミック、24cm
2)の表面における実験モデル上で、生体外で測定した。
【0050】
表面は、既知量の微生物(10
2CFU/24cm
2)で汚染され、次に、培養中におけるターゲットバクテリアに対する比率が10:1、100:1および1000:1の、濃度が増大した具体的なバクテリオファージ(それぞれ10
3、10
4、10
5pfu)の適用により処理された。
【0051】
真菌のため、グラム陽性およびグラム陰性菌に対して用いられるバクテリオファージの組み合わせが、用いられた。
【0052】
適応される細菌のおよび真菌種のために具体的な培養媒体のロダックプレートの適用により、残留汚染を1、3、6時間後に評価した。
【0053】
3つの独立実験で重複を行い、結果をサンプルの平均値+/−S.Dとして表現する。
【0054】
その1時間後、および最も低い濃度で、バクテリオファージは具体的に向けられた細菌性細胞の90%以上を脱離することができることを、示すことが可能である。
【0058】
バクテリオファージのみによる処理は、バクテリオファージにより具体的に認識されるバクテリアに対して、欠点を有しており、バクテリオファージが具体的に目的とする細菌以外の細菌種によって汚染が生じた場合、バクテリオファージが当然なことながら、細菌種を特定しているため、その他の細菌の種を攻撃することは叶わず、真菌種に取り組むには非常に弱いという事実に基づいて、処理後の表面の再汚染が生じ得ることになり得る。
【0059】
バクテリオファージのこれらの欠点は、プロバイオティックを加えることにより解決され、これは、それよりも遅いが、生じた細菌または真菌種に関係なく全般的な作用である。
【0060】
第3試験(
プロバイオティックバクテリア
胞子とバクテリオファージとの複合の使用)
以下の表では、示される特定微生物によって汚染される表面に対しての、
プロバイオティックバクテリア
胞子とバクテリオファージとの同時発現により得られる複合および共働の抗菌作用の影響を示す。
【0061】
黄色ブドウ球菌(グラム陽性菌の実施例として)、緑膿菌(グラム陰性菌の実施例として)、および鵞口瘡カンジダ(真菌の実施例として)による汚染の進行を、非多孔性および無菌の材料(単一焼成セラミック、24cm
2)の表面における実験モデルの上で、生体外で測定した。
【0062】
表面は、微生物の既知量で汚染され(10
3CFU/24cm
2)、次に、
プロバイオティックバクテリア
胞子を有する溶液の適用(10
3胞子/ml)、および、特定バクテリオファージ(10
4pfu/ml)により、処理した。
【0063】
真菌のため、グラム陽性およびグラム陰性菌に対して用いられるバクテリオファージの組み合わせが、用いられた。
【0064】
適応される細菌のおよび真菌種のために具体的な培養媒体のロダックプレートの適用により、残留汚染を1、2、3および4週間後に評価した。3つの独立実験で重複を行い、結果をサンプルの平均値+/−S.Dのとして表現する。
【0068】
実施した試験の比較
以下の表では、非多孔性および無菌の材料(単一焼成セラミック2、4cm
2)の表面における実験モデル上で、生体外で計測した、黄色ブドウ球菌による汚染に関する3つの処理の抗菌作用の直接の比較を示す。
【0069】
表面を、既知量の黄色ブドウ球菌で汚染し(10
3CFU/24cm
2)、次に、プロバイオティックバクテリア
胞子(10
3胞子/ml)のみ、特定バクテリオファージ(10
4pfu/ml)のみ、または、適応される濃度でのプロバイオティックおよびバクテリオファージの組み合わせを、含有した溶液の適用により、処理された。
【0070】
黄色ブドウ球菌に対して、特定培養媒体のロダックプレートの適用により、1、2、3および7日後に、残留汚染を評価した。
【0071】
3つの独立実験で重複を行い、結果をサンプルの平均値+/−S.Dとして表現する。
【0073】
実施される実験試験から、バシラスプロバイオティックと抗病原性バクテリオファージとが同時に発現することにより、製品の有効性を、洗浄、浄化および衛生化のために、どのように著しく上昇させるかを容易に示すことになり、これは、様々な有害な微生物に対して実施されるこれらの相乗作用のおかげである。
【0074】
一方、バクテリオファージは汚染物質総数を極度かつ迅速に減少するものの、これらの作用の時間は限られており、再汚染を回避することができない。
【0075】
一方、プロバイオティックは、競合メカニズムのおかげで、絶えず汚染物質総数をゆっくりと減少させるため、再汚染を防止することが可能である。
【0076】
プロバイオティックとバクテリオファージとが同時に発現することにより、抗菌作用の迅速を、再汚染の抑制と同時に保証することになるため、病原体の迅速かつ時間安定な減少を保証する。
【0077】
バシラスプロバイオティックと抗病原性バクテリオファージとを同時に有している洗浄、浄化および衛生化のための製品の実現は、従来の製品に対して明らかに有利であるため、汚染物質細菌数に対しての、極度かつ迅速の、ならびに即時の減少を保証する。
【0078】
これは、数時間でターゲットバクテリアを死滅させることが可能なバクテリオファージ成分により、ならびに、病原体の場所を迅速に理解することにより持続的に処理される対象に定着することが可能な
プロバイオティックバクテリアにより、実施される複合および相乗作用が原因である。
【0079】
したがって、バクテリオファージの発現は、病原体に関するバシラスプロバイオティックに基づく従来の製品の抗菌作用の補強に相当し、従って、同様に真菌に活発に生じるプロバイオティックの作用を、容易にし、かつ、上昇させる。
【0080】
これは、洗浄、浄化および衛生化処理の初期ステップでの効果を保証するものであり、従って、
プロバイオティックバクテリアに対して、処理環境および対象で潜在的に病原となるバクテリアが存在する時間に、従来の製品より高速で、低下、安定、かつ、継続を判断させる。
【0081】
プロバイオティックバシラス胞子に混合した基礎液に対して特定バクテリオファージ成分を添加することにより、目標方法で本製品を用いることが有利に実現され、特に感心の高い特定ニーズおよび/または状況に対して責任を持つことになると同時に、たとえば特に発症したおよび/または有害な1つ以上の特定細菌種を減少させることになる。
【0082】
特定バクテリオファージ成分の発現は、バシラスプロバイオティックバクテリアの使用に関して他の安全手段に相当するものであり、なぜなら、とりわけ攻撃の初期ステップでは、遺伝子交換により好ましくない性質をバシラスに潜在的に与え得るそれらの微生物は、滅ぼされるからである。
【0083】
はるかに多数のバクテリオファージ成分ファミリー(カウドウイルス科、ミクロウイルス科、レヴィウイルス科、イノウイルス科、テクティウイルス科およびコルチコウイルス科)が、本発明の製品に存在することにより、同じ製品が、治療可能な細菌種のはるかに大きなグループに対して、殺菌作用を有することができるようになる。
【0084】
バクテリオファージ成分の所定のファミリーは、単独および組み合わせの両方ともに、本発明の製品の対象に存在することができるため、具体的な必要に従い、処理の多様化の可能性が考慮されるようになる。
【0085】
前記に適応される従来の製品に関して、特に迅速かつ効率的な方法で、洗浄、浄化および衛生化のために提案された製品は、多耐性タイプ(「スーパーバグ」)の微生物種に対して、同様に作用することができることが、上記に記載したものから明らかである。
【0086】
共生バクテリアおよびバクテリオファージ成分が混合され、浄化および/または衛生化作用を備えた、基礎液を備えることにより、洗浄、浄化および衛生化のために提案された製品は、極度に減少した環境影響を明らかに有している。
【0087】
このような製品は、食物使用のために流体循環(たとえば水)用のパイプの内部表面の処理を備えた、表面および/または環境の処理のために、特に適当である。