【課題を解決するための手段】
【0010】
したがって、本発明の第1態様は、分離装置を提供し、この分離装置は、第1サイクロン式分離ユニットと、複数のフィルタ材料層を有する少なくとも1つのフィルタを備える再生式フィルタであって、フィルタが複数のフィルタ材料層を共に保持する濾過構造と再生のためにフィルタ材料層のうちの1つの少なくとも一部をフィルタ材料層の残りの部分から離間させる再生構造とを有する、再生式フィルタと、フィルタ材料を再生するためのフィルタ再生器と、を備える。
【0011】
再生式フィルタを有することは、従来技術に対して大きな利点である。フィルタを再生することが意味することは、再生することが、フィルタが塞がれないことを確実にすることを補助し、したがって、分離装置を通る気流が過度に制限されないことを確実にすることを補助し、これが分離装置の寿命を増加させて性能を維持すること、である。同様に意味することは、高価な交換式フィルタを必要としないこと、である。本明細書で使用するように、用語「再生式フィルタ」は、取り込まれた塵埃の一部をフィルタから取り除き得るフィルタという意味で捉えられる。用語「再生式フィルタ」は、清掃のために分離装置の残りの部分から取り外されるフィルタには及ばない。用語「再生式フィルタ」は、分離装置の通常使用中にまたは清掃サイクル中に清掃されるフィルタに及ぶ。好ましくは、再生式フィルタは、再生中に十分な塵埃を除去し得、分離装置の元の性能パラメータを維持するまたはほぼ維持することを確実にする。理想的には、最初の使用前と再生後との間の圧力上昇は、39%以下であるが、好ましくは、25%以下、または20%以下、または15%以下、または10%以下、または5%以下、または1%以下である。
【0012】
再生式フィルタは、好ましくは、第1サイクロン式分離ユニットの下流側に配設される。しかしながら、再生式フィルタは、第1サイクロン式分離ユニットの上流側に配設され得る。
【0013】
好ましい形態において、再生式フィルタは、複数のフィルタを備える。複数のフィルタを備えることは、分離装置の使用中に連続的な濾過及び再生が可能となるので、有利である。好ましい形態において、少なくとも1つのフィルタは、濾過構造にあり、少なくとも1つのフィルタは、再生構造にある。これが意味することは、一のフィルタをフィルタとして使用しつつ他のフィルタを再生していること、である。
【0014】
特有の形態において、複数のフィルタは、濾過構造にあるように配設され得る。これは、フィルタの全体表面を有利に増加させる。同様に可能であることは、再生構造にある複数のフィルタを有すること、である。
【0015】
再生式フィルタは、好ましくは、濾過ゾーン及び再生ゾーンを有する。濾過ゾーン及び再生ゾーンは、好ましくは、離間している。フィルタは、好ましくは、濾過ゾーンと再生ゾーンとの間で移動可能である。フィルタは、濾過ゾーン内に収容されているときにその濾過構造にあり、再生ゾーンに収容されているときにその再生構造にある。
【0016】
一形態において、濾過構造にある複数のフィルタ材料層は、好ましくは、共に保持されており、それにより、これらフィルタ材料層は、互いに対して固定されている。これらフィルタ材料層は、フィルタブックフレーム内に保持されており、このフィルタブックフレームは、空気がフィルタ材料を通過することを可能とするが、フィルタ材料層を一緒に圧縮する。再生構造において、フィルタ材料層は、少なくとも一点において共に保持されえ、それにより、複数のフィルタ材料層のうちの1つの少なくとも一部は、再生のためにフィルタ材料層の残りの部分から離間し得る。
【0017】
理想的には、濾過及び再生構造双方において、フィルタ材料層は、一端部に沿って共に保持され、ブック状フィルタを形成し、複数のフィルタ材料層は、一縁部に沿って共に固定されている。ブック状フィルタそれぞれは、複数の正方形状または矩形状のフィルタ材料層から構成され得、一縁部に沿ってブックスパインへ綴じられている。層は、縫い合わせ、接着または他の適切な技術によって綴じられている。これが意味することは、フィルタが再生構造にあると、綴じていない縁部が移動自在であること、である。このようにして、フィルタ層は、本のページのように移動し得る。
【0018】
使用時において、フィルタ再生器は、フィルタ層のうち再生ゾーンに収容されている1つの少なくとも一部を動かし得、それにより、フィルタ材料に堆積した塵埃をフィルタ材料から叩き出すまたは揺すり出す。これを行い得るいくつかの方法がある。フィルタ再生器は、使用時にフィルタ材料層のうち再生ゾーンに収容されている1以上の少なくとも一部と繰り返し接触するように構成された別個の構成部材であり得、それにより、フィルタ材料に堆積した塵埃をフィルタ材料から叩き出すまたは揺すり出す。再生器は、例えば、フィルタ材料のうち再生ゾーンに収容された層を叩くように構成された叩打棒の形態にあり得る。
【0019】
別の形態において、フィルタは、少なくとも1つのフィルタがその再生構造にあるときにフィルタ再生器と接触し得、使用時において、フィルタ再生器は、フィルタを動かし、それにより、フィルタ材料に堆積した塵埃をフィルタ材料から叩き出すまたは揺すり出す。
【0020】
分離装置は、フィルタ再生器を駆動させるためのタービンをさらに備え得、タービンは、分離装置の使用中に分離装置を通過する流体流動によって駆動される。
【0021】
上述した形態において、フィルタ材料は、例えば金属、ガラス、フリース、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリテトラフルオロエチレン、ナイロンまたは他の適切なプラスチック材料などの適切な材料であり得る。別の形態において、フィルタ媒体は、例えば綿、セルロースまたは紙などの有機材料から形成され得る。フィルタ材料は、静電的性質を有し得る。
【0022】
フィルタ媒体は孔径が1μm、または2μm、または3μm、または10μm、または50μm、または100μm、または200μm、または400μmである、3孔/インチ(PPI)からの、または10PPIからの、または50PPIからの、または500PPIからの、または1000PPIからの範囲の孔寸法を有し得る。
【0023】
フィルタ媒体の孔寸法またはタイプは、フィルタ媒体の長さ及び/または幅に沿って変化し得る。例えば、孔寸法は、下流方向で増減し得る。
【0024】
分離装置は、長手方向軸を有する。再生式フィルタの長手方向軸は、分離装置の長手方向軸と一致する。第1サイクロン式分離ユニット及び再生式フィルタは、分離装置の共通の中心軸回りに同心状に配設され得る。
【0025】
好ましい形態において、再生式フィルタは、分離装置を通して長手方向に配設され得る。理想的には、再生式フィルタは、分離装置の中心より下方へ収容され得る。第1サイクロン式分離ユニットまたは第1サイクロン式分離ユニットの一部は、再生式フィルタの周りに配設され得、それにより、再生式フィルタは、第1サイクロン式分離ユニットによって部分的にまたは全体的に囲まれている。理想的には、再生式フィルタの外面は、第1サイクロン式分離ユニットの内側のサイクロン気流を受けない。すなわち、再生式フィルタは、単一のシリンダ状サイクロンの内側ではないが、第1サイクロン式分離ユニット内に収容されておりかつ第1サイクロン式分離ユニットによって囲まれている。
【0026】
理想的には、第1サイクロン式分離ユニットは、単一のシリンダ状サイクロン及び塵埃収集容器を備える。塵埃収集容器は、シリンダ状サイクロン自体の下側セクションから形成され得る、または、シリンダ状サイクロンの基体に取り外し可能に取り付けられた別個の塵埃収集容器の形態にあり得る。
【0027】
分離装置は、同様に、第2サイクロン式分離ユニットを備え得る。第2サイクロン式分離ユニットは、第1サイクロン式分離ユニットの下流側にかつ再生式フィルタの上流側に配設され得る。第2サイクロン式分離装置は、1以上のサイクロンを備え得る。第1サイクロン式分離ユニットのサイクロンは、好ましくは、円錐台形状である。理想的には、第2サイクロン式清掃ユニットは、塵埃収集容器を備える。塵埃収集容器は、第2サイクロンの下方に配設され得る。フィルタ再生器フィルタから取り除かれた塵埃を収集のために別個の再生式フィルタ塵埃収集器を有する替わりに、再生式フィルタから取り除かれた塵埃は、第2サイクロン式分離ユニットの塵埃収集容器に集まり得る。
【0028】
好ましい形態において、第1サイクロン式分離ユニットは、第2サイクロン式分離ユニットまたは第2サイクロン式分離ユニットの一部の周りに配設され得、それにより、第2サイクロン式分離ユニットまたは第2サイクロン式分離ユニットの一部は、第1サイクロン式分離ユニットによって囲まれている。したがって、この形態において、第2サイクロン式分離ユニットまたは第2サイクロン式分離ユニットは、第1サイクロン式分離ユニットの内方にまたは第1サイクロン式分離ユニット内に収容され得る。好ましい形態において、第2サイクロン式分離ユニットまたは第2サイクロン式分離ユニットの一部は、第1サイクロン式分離ユニットを通して長手方向に位置し得る。したがって、第1サイクロン式分離ユニットは、環状形状であり得る。
【0029】
特有の形態において、第2サイクロン式分離ユニットは、並列に配設された複数の第2サイクロンと、第2サイクロンの下方に配設され得る塵埃収集容器と、を備え得る。好ましい形態において、第2サイクロンは、第1サイクロン式分離ユニットの上方または少なくとも部分的に上方において円環に形成される。理想的には、第2サイクロンは、第1サイクロン式分離ユニットの長手方向軸を中心としている。
【0030】
好ましい形態において、第2サイクロン式分離ユニットの塵埃収集容器は、分離装置を通して長手方向に配設され得、それにより、塵埃取集容器は、第1サイクロン式分離ユニットによって囲まれかつ内方に収容されている。
【0031】
好ましい形態において、再生式フィルタは、第2サイクロン式分離ユニットの内方に位置する。理想的には、再生式フィルタは、第2サイクロン式分離ユニットの中心を通って位置する。このような形態において、第2サイクロン式分離ユニットの収集容器は、同様に、環状形状であり得る。このような形態において、第1サイクロン式分離ユニット、第2サイクロン式分離ユニット及び再生式フィルタは、同心状に配設され得る。好ましくは、これら第1サイクロン式分離ユニット、第2サイクロン式分離ユニット及び再生式フィルタは、分離装置の共通中心軸の周りに配設されている。好ましくは、第2サイクロンは、再生式フィルタの頂部分を囲み、第2サイクロン式分離ユニットの塵埃収集容器は、再生式フィルタの下側部分を囲む。
【0032】
好ましい形態において、再生式フィルタは、第2サイクロン式分離ユニットから分離しているが、第2サイクロン式分離ユニットと流体連通している。本明細書で使用されるように、用語「から分離している」は、再生式フィルタが使用中にサイクロン式分離ユニットの内側に作動したサイクロン気流にさらされない、という意味で捉えられる。
【0033】
別の形態において、少なくとも1つのフィルタは、スクロール式フィルタを備え得、濾過される空気は、フィルタが濾過構造にあるときにこのフィルタを通過し得る。再生構造において、このフィルタは、単一のフィルタ材料層を備え得る。この形態において、少なくとも1つのフィルタは、フィルタが再生構造にあるときに再生するために再生ゾーンを通過する。
【0034】
理想的には、この形態において、再生式フィルタは、濾過される空気が通過し得る一対のスクロール式フィルタを備え、再生式フィルタは、フィルタ材料が第1及び第2スクロール間で双方向に移動可能であるように配設されており、単一のフィルタ材料層がこれら第1及び第2スクロール間で移動する際に、単一のフィルタ材料層をフィルタ再生器に通す。しかしながら、可能であることは、空気をスクロールのうちの一方を通して濾過すること、である。1以上のスクロール式フィルタ、好ましくは2つのスクロール式フィルタがあるこのタイプの形態において、フィルタ再生器は、一対の対向するブラシを備えており、その再生構造にある少なくとも1つのフィルタは、分離装置の使用中にこれらブラシ間を通過する。好ましい形態において、2つのスクロール式フィルタがあり、清浄化される空気は、フィルタ双方を通過する。このような形態において、ダクトは、第1スクロール式フィルタの出口と第2スクロール式フィルタの入口との間に設けられ得る。
【0035】
上述した形態において、再生式フィルタは、フィルタ再生器によってフィルタから取り除かれた塵埃を収集するための再生式フィルタ塵埃収集器をさらに備え得る。
【0036】
一形態において、分離装置は、例えばシリンダ型、アプライト型、スティック型またはロボット型真空掃除機などの真空掃除機である、または、真空掃除機の一部を形成する。分離装置が真空掃除機である形態において、第1サイクロン式分離ユニットは、好ましくは、真空掃除機の主本体に取り外し可能に備え付けられるように配設されている。再生式フィルタは、第1サイクロン式分離装置を取り外したときに分離ユニットの残りの部分に取り付けられたままである。
【0037】
分離装置が真空掃除機の一部を形成する形態において、分離装置全体は、真空掃除機の主本体に取り外し可能に備え付けられ得る。あるいは、第1サイクロン式分離ユニットのみは、取り外し可能であり、再生式フィルタは、第1サイクロン式分離ユニットを取り外すと真空掃除機の残りの部分に取り付けられたままであり得る。
【0038】
好ましくは、再生式フィルタは、再生後の真空掃除機の吸引力を落とさない程度まで再生され得る。この再生は、操作者が清掃のために再生式フィルタを真空掃除機から取り外すまたは真空掃除機を用いた通常処理に関連した作業かつ/もしくはその容器を空にする以外の追加の作業を実行することを必要とさせることなく発生する。再生式フィルタは、機械から取り外し可能であり得るが、再生式フィルタは、清掃のために取り外されることを必要としない。
【0039】
真空掃除機は、分離装置及び/または再生式フィルタを真空掃除機の残りの部分から取り外すまたは残りの部分に備え付けることに応じて再生ゾーンと濾過ゾーンとの間で再生式フィルタの少なくとも一部を移動させるための制御機構を有し得る。あるいは、真空掃除機は、再生式フィルタの少なくとも一部を再生ゾーンと濾過ゾーンとの間で移動させるための給電式制御機構を有し得る。例えば、1以上のモータを使用して再生式フィルタの少なくとも一部を再生ゾーンと濾過ゾーンとの間で移動させ得る。
【0040】
再生式フィルタは、分離装置に固定され得る。再生式フィルタは、好ましくは、分離装置から取り外し可能ではない。再生式フィルタは、真空掃除機に固定され得る。再生式フィルタは、好ましくは、真空掃除機から取り外し可能ではない。再生式フィルタのうちの1以上のフィルタを再生しつつ、これらフィルタを分離装置内に収容し得る。再生式フィルタのうちの1以上のフィルタを再生しつつ、分離装置を使用し得る。真空掃除機が使用中である間に、再生式フィルタのうちの1以上のフィルタを再生し得る。真空掃除機が再生モードにある間に、再生式フィルタの1以上のフィルタを再生し得る。
【0041】
分離装置は、同様に、器具を通過する気流を濾過することが望ましい場合に、別の器具に組み込まれ得る。このような器具の一例は、ファン、ファンヒータ、清浄機または加湿器である。
【0042】
本発明の第2態様は、表面清掃器具を提供し、この表面清掃器具は、少なくとも1つのフィルタを有する再生式フィルタであって、少なくとも1つのフィルタが複数のフィルタ材料層を備え、フィルタが、複数層を共に保持してそれにより清浄化される空気が表面処理装置の使用中に複数のフィルタ媒体層を通過し得る第1濾過構造と、複数のフィルタ材料層のうちの1つの少なくとも一部が再生のためにフィルタ材料層の残りの部分から離間している第2再生構造と、を有する、再生式フィルタと、フィルタ材料を再生するためのフィルタ再生器と、を備える。
【0043】
このような構成は、濾過される空気が複数のフィルタ材料層を通過しなければならないので、有利である。複数のフィルタ材料層のうちの1つの少なくとも一部を再生のためにフィルタ材料層の残りの部分から離間させることが意味することは、すべての層を共に保持しつつフィルタを清浄化する場合よりもより多くの塵埃をフィルタから取り除き得ること、である。
【0044】
再生式フィルタは、複数のフィルタを備え得る。少なくとも1つのフィルタは、濾過構造にあり得、少なくとも1つのフィルタは、再生構造にある。好ましい形態において、複数のフィルタは、濾過構造にあり得る。理想的には、複数のフィルタは、再生構造にある。これが意味することが少なくとも1つのフィルタをフィルタとして使用しつつ別のフィルタを再生し得ることであるので、有利である。
【0045】
再生式フィルタは、離間した濾過ゾーン及び再生ゾーンを備え得る。少なくとも1つのフィルタは、好ましくは、少なくとも1つのフィルタがその濾過構造にある濾過ゾーンと、少なくとも1つのフィルタがその再生構造にある再生ゾーンとの間で移動可能である。濾過で使用した汚れたフィルタを再生のために再生ゾーンへ移動させ得、再生済みのフィルタを濾過ゾーンへ移動させて濾過のために使用し得るので、有利である。
【0046】
好ましくは、濾過及び再生構造において、複数のフィルタ材料層を一端部に沿って共に保持してブック状フィルタを形成する。使用時において、フィルタ再生器は、再生構造にあるフィルタ層のうちの1つの少なくとも一部を動かし得、それにより、フィルタ材料に堆積した塵埃をフィルタ材料から叩き出すまたは揺すり出す。
【0047】
使用時において、フィルタ再生器は、好ましくは、フィルタのうち再生構造にある1以上のフィルタ材料リーフの少なくとも一部と繰り返し接触し、それにより、フィルタ材料に堆積した塵埃をフィルタ材料から叩き出すまたは揺すり出す。あるいは、少なくとも1つのフィルタがその再生構造にあるときに少なくとも1つのフィルタをフィルタ再生器に接続し得る。使用時において、フィルタ再生器は、フィルタを移動させ得、それにより、フィルタ材料に堆積した塵埃をフィルタ材料から揺すり出し得る。
【0048】
第2態様の別の形態において、少なくとも1つのフィルタは、濾過構造にあるときにスクロール式フィルタと、再生構造にある単一のフィルタ材料層と、を備える。理想的には、その再生構造にある少なくとも1つのフィルタは、再生のために再生ゾーンを通過するように構成され得る。
【0049】
特有の形態において、表面清掃器具は、一対のスクロール式フィルタを備え得、濾過される空気は、このフィルタ間を通過する。再生式フィルタは、フィルタ材料を第1及び第2スクロール間で双方向に移動させられ得、単一のフィルタ材料層がスクロール間を移動する際に、単一のフィルタ材料層をフィルタ再生器を通過させる。この形態において、フィルタ再生器は、一対の対向するブラシを備え得、その再生構造にある少なくとも1つのフィルタは、分離装置の使用中に、これらブラシ間を通過する。
【0050】
表面清掃器具は、表面接触ヘッドをさらに備え得る。表面清掃器具は、分離装置をさらに備え得る。分離装置は、さらなるフィルタを備え得る。
【0051】
分離装置は、好ましくは、表面清掃器具の残りの部分から取り外し可能である。再生式フィルタは、分離装置に収容され得る。
【0052】
本発明の第3態様は、再生式フィルタを提供し、この再生式フィルタは、複数のフィルタ材料層を有する少なくとも1つのフィルタであって、フィルタが、複数のフィルタ材料層を共に保持してそれによりこれらフィルタ材料層を互いに対して固定する第1濾過構造と、複数のフィルタ材料層を少なくとも一点において共に保持してそれにより複数のフィルタ材料層のうちの1つの少なくとも一部を再生のためにフィルタ材料層の残りの部分から離間させ得る第2再生構造と、を有し、フィルタが、第1フィルタがその濾過構造にある濾過ゾーンから濾過ゾーンから離間しており第1フィルタがその再生構造にある再生ゾーンまで移動可能である、フィルタと、フィルタ材料を再生するためのフィルタ再生器であって、フィルタを再生ゾーンに収容しているときにフィルタ材料のうち少なくとも1つの層の少なくとも一部を移動させるように構成されている、フィルタ再生器と、を備える。
【0053】
濾過で使用した汚れたフィルタを再生のために再生ゾーンへ移動させ得、再生済みのフィルタを濾過ゾーンへ移動させて濾過のために使用し得るので、有利である。
【0054】
濾過及び再生構造において、複数のフィルタ材料層は、好ましくは、一縁部に沿って共に保持され、ブック状フィルタを形成する。使用時において、フィルタ再生器は、理想的には、フィルタ材料層のうちの少なくとも1つの少なくとも一部が再生ゾーンに収容されているときにフィルタ材料層のうちの少なくとも1つの少なくとも一部を動かし、それにより、フィルタ材料に堆積している塵埃をフィルタ材料から叩き出すまたは揺すり出す。特有の形態において、フィルタ再生器は、フィルタ材料層のうちの1以上の少なくとも一部が再生ゾーンに収容されているときにフィルタ材料層のうちの1以上の少なくとも一部と繰り返し接触し得、それにより、フィルタ材料に堆積している塵埃をフィルタ材料から叩き出すまたは揺すり出す。
【0055】
本発明の第3態様にかかる別の形態において、フィルタは、フィルタがその再生構造にあるときにフィルタをフィルタ再生器に接続し得、使用時に、フィルタ再生器がフィルタの少なくとも一部を移動させ、それにより、フィルタ材料にある塵埃をフィルタ材料から揺すり出す。
【0056】
再生式フィルタは、複数のフィルタを備え得る。好ましくは、少なくとも1つのフィルタは、濾過構造にあり、少なくとも1つのフィルタは、再生構造にある。複数のフィルタは、濾過構造にあり得る。複数のフィルタは、再生構造にあり得る。
【0057】
1以上のフィルタそれぞれは、フレームに備え付けられ得、フレームは、濾過ゾーンと再生ゾーンとの間で移動可能である。
【0058】
再生式フィルタは、器具に取り外し可能に取り付けられ得る。1以上のフィルタそれぞれは、再生式フィルタを器具の残りの部分に取り付けることに応じて、濾過ゾーンと再生ゾーンとの間で移動可能であり得る。
【0059】
あるいはまたはさらに、1以上のフィルタそれぞれは、再生式フィルタを器具の残りの部分から取り外すことに応じて、濾過ゾーンと再生ゾーンとの間で移動可能であり得る。
【0060】
本発明の第4態様は、再生式フィルタを提供し、この再生式フィルタは、所定長さのフィルタ材料と、第1貫通孔付フィルタ支持体と、第2貫通孔付フィルタ支持体と、フィルタ再生器と、中間ダクトと、を備え、フィルタ材料の第1端部が、第1貫通孔付フィルタ支持体に巻回されて第1スクロール式フィルタを形成し、濾過される空気が、この第1スクロール式フィルタを通過し得、フィルタ材料の第2端部が、第2貫通孔付フィルタ支持体に巻回されて第2スクロール式フィルタを形成し、濾過される空気が、この第2スクロール式フィルタを通過し得、再生式フィルタが、第1及び第2貫通孔付フィルタ支持体間で双方向に移動可能であるように配設されており、単一のフィルタ材料層が第1及び第2スクロール式フィルタ間を移動する際に単一のフィルタ材料層をフィルタ再生器を通過させ、中間ダクトが、再生式フィルタの使用中に、第1スクロール式フィルタを通過した気流を
濾過のために第2スクロール式フィルタまで搬送するように構成されている。
【0061】
この配置が意味することが空気がフィルタ材料層すべてを通過することであるので、この配置は、有利である。清浄化される空気が通過しなければならないフィルタ材料層の数は、特定の数字未満まで落ちない。
【0062】
好ましい形態において、第1スクロール式フィルタは、第1スクロール筐体内に収容されている。第2スクロール式フィルタは、好ましくは、第2スクロール筐体内に収容されている。このような形態において、中間ダクトは、第1スクロール筐体を第2スクロール筐体に接続し得る。スクロール筐体及びダクトを使用することによって、空気すべてがスクロール式フィルタを通過することを確実にすることを補助する。
【0063】
フィルタ再生器は、好ましくは、再生ゾーンに収容されている。フィルタ再生器は、第1及び第2スクロール式フィルタ間に位置し得る。フィルタ再生器は、一対の対向するブラシを備え得、単一のフィルタ材料層は、再生式フィルタの使用中に、これらブラシ間を通過し得る。
【0064】
再生式フィルタは、空気入口を備え得る。好ましい形態において、再生式フィルタは、空気出口を備え得る。
【0065】
再生式フィルタは、フィルタ材料を第1及び第2貫通孔付フィルタ支持体間で移動させるためのスクロール巻回装置をさらに備え得る。スクロール巻回装置は、少なくとも1つのモータであり得る。好ましい形態において、貫通孔付フィルタ支持体それぞれは、関連するモータに接続され得る駆動シャフトに備え付けられ得る。
【0066】
再生式フィルタにある所定長さのフィルタ材料は、各端部において尾セクションを有し得、これら端部それぞれは、フィルタ材料の残りの部分よりも大きな孔寸法を有する。
【0067】
特有の態様において、ロボット型表面処理器具は上述のような再生式フィルタを有する。再生式フィルタは、器具の主本体内に収容され得る。ロボット型表面処理器具は、例えばサイクロン式分離装置などの分離装置をさらに備え得る。分離装置は、ロボット型表面処理器具の残りの部分から取り外し可能であり得る。再生式フィルタは、好ましくは、ロボット型表面処理器具に固定され得る。再生は、再生式フィルタをロボット型表面処理器具の残りの部分に取り付けている間に、発生し得る。再生は、ロボット型表面処理器具の通常使用中に、例えばロボット型表面処理器具を使用して表面を清掃している間に、発生し得る。あるいはまたはさらに、ロボット型表面処理器具は、再生サイクルを有するように構成され得、この再生サイクルは、ロボット型表面処理器具が通常使用にない間に行わせられ得る。例えば、再生サイクルは、ロボット型表面処理器具を充電している間に発生するように構成され得る。
【0068】
本発明の第5態様は、器具を提供し、この器具は、流体流動を濾過するための再生式フィルタであって、少なくとも1つのフィルタを有する、再生式フィルタと、再生式フィルタを再生するためのフィルタ再生器と、フィルタ再生器を駆動させるためのタービンと、を備え、タービンが器具の使用中に器具を通過する流体流動によって駆動される。
【0069】
これは、フィルタ再生器を駆動させるための追加の電源を必要としないので、有利である。
【0070】
タービンは、好ましくは、器具の使用中に再生式フィルタから排出された流体によって駆動されるように構成されている。特有の形態において、タービンは、再生式フィルタの下流側に配設され得る。タービンは、1以上のギアを介してフィルタ再生器に接続され得る。理想的には、タービンは、駆動シャフトを介してフィルタ再生器に接続されている。
【0071】
好ましい形態において、再生式フィルタのうち1以上のフィルタは、複数のフィルタ材料層を備え得、フィルタは、複数の層を共に保持して清浄化する空気が複数のフィルタ媒体層を通過する第1濾過構造と、複数のフィルタ材料層のうちの1つの少なくとも一部が再生のためにフィルタ材料層の残りの部分から離間している第2再生構造と、を有する。
【0072】
再生式フィルタは、複数のフィルタを備え得る。再生式フィルタは、好ましくは、離間して濾過ゾーン及び再生ゾーンを備える。理想的には、少なくとも1つのフィルタは、濾過ゾーンと再生ゾーンとの間で移動可能である。使用時において、フィルタ再生器は、再生式フィルタの少なくとも一部を動かすことができ得、それにより、再生式フィルタに堆積した塵埃を再生式フィルタから叩き出すまたは揺すり出す。特有の形態において、器具を使用している間に、フィルタ再生器は、再生式フィルタの少なくとも一部に繰り返し接触し、再生式フィルタに堆積した塵埃を再生式フィルタから叩き出し得るまたは揺すり出し得る。
【0073】
別の形態において、再生式フィルタは、フィルタ再生器に接続され得、使用時において、フィルタ再生器は、再生式フィルタを移動させ得、それにより、再生式フィルタに堆積した塵埃を再生式フィルタから揺すり出し得る。
【0074】
本発明の第6態様は、再生式フィルタを提供し、この再生式フィルタは、第1支持尾部及びフィルタ部分を有する所定長さの材料を備え、材料の第1端部が、第1貫通孔付支持体に巻回されて第1スクロール式フィルタを形成し、濾過される空気が、この第1スクロール式フィルタを通過し得、材料の第2端部が、フィルタ支持体に固定されており、再生式フィルタが、材料が第1貫通孔付支持体とフィルタ支持体との間で双方向に移動可能であるように配設されており、第1貫通孔付支持体とフィルタ支持体との間で移動する際にフィルタ再生器を通過し、材料の第1端部が、材料を第1貫通孔付支持体から巻き解くと第1貫通孔付支持体から少なくともフィルタ再生器まで延在する第1支持尾部を形成し、第1支持尾部が、フィルタ部分の構造よりも開口した構造を有する。
【0075】
これは、支持尾部がフィルタ再生器を通過しないので、有利である。支持尾部がフィルタ部分の構造よりも開口した構造を有していない場合、尾部分は、塵埃で塞がれる。より大きく開口した構造が意味することは、塵埃が尾部に捕捉されないこと、である。支持尾部は、支持尾部がフィルタ材料の残りの部分に取り付けるのに十分に強いままである限り、非常に開口した構造を有し得る。開口した構造は、少なくとも400μmの粒子が通過することを可能とし得る。
【0076】
第1支持尾部は、フィルタ部分の孔寸法よりも大きな孔寸法を有する。本明細書で使用するように、用語「孔」は、開孔部または開口部という意味で捉えられる。
【0077】
好ましい形態において、フィルタ支持体は、第2貫通孔付支持体であり得る。理想的には、材料の第2端部は、第2貫通孔付支持体に巻回され得、第2スクロール式フィルタを形成し、濾過される空気は、この第2スクロール式フィルタを通過し得る。これは、スクロール式フィルタ双方を通して空気を濾過し得ることを意味するので、有利である。このような形態において、第2支持尾部が設けられ得る。第2支持尾部は、材料を第2貫通孔付支持体から巻き解くと第2貫通孔付支持体から少なくともフィルタ再生器まで延在し得る。
【0078】
第1スクロール式フィルタは、第1スクロール筐体内に収容され得る。第2スクロール式フィルタは、第2スクロール筐体内に収容され得る。フィルタ再生器は、好ましくは、再生ゾーンに収容されている。理想的には、フィルタ再生器は、第1スクロール式フィルタとフィルタ支持体との間に位置し得る。
【0079】
フィルタ再生器は、好ましくは、一対の対向するブラシを備えており、材料のフィルタ部分は、再生式フィルタの使用中に、これらブラシ間を通過し得る。再生式フィルタは、好ましくは、空気入口及び/または空気出口をさらに備える。好ましい形態において、再生式フィルタは、所定長さの材料を第1貫通孔付フィルタ支持体とフィルタ支持体との間で移動させるための巻回装置をさらに備え得る。巻回装置は、少なくとも1つのモータを有し得る。好ましい態様において、第1貫通孔付フィルタ支持体及びフィルタ支持体は、駆動シャフトに備え付けられ得、この駆動シャフトは、関連するモータに接続され得る。
【0080】
支持尾部は、2.5mmから15mmの孔寸法を有し得る。好ましくは、支持尾部は、5mmから15mmの孔寸法を有する。支持尾部の孔部は、好ましくは、第1または第2貫通孔付支持体に巻回された層それぞれで重なるように配設されており、それにより、空気のために孔部を流通するための開いた通路がある。支持尾部の孔部は、正方形状、円状または矩形状であり得る。
【0081】
好ましい態様において、フィルタ部分は、1μmから400μmの孔寸法を有し得る。好ましくは、フィルタ部分は、3孔/インチから1000孔/インチ(PPI)を有する。特有の形態において、フィルタ部分の孔寸法は、フィルタ部分の長手方向に沿って増減し得る。フィルタ部分及び/または支持尾部の孔寸法は、下流方向で増加し得る。
【0082】
本発明の第7態様は、所定長さの材料を提供し、この材料は、第1支持尾部と、フィルタ部分と、を有し、第1支持尾部が、開口構造を有し、フィルタ部分が、濾過構造を有する。
【0083】
第6態様に関連して上述したように、開口構造は、少なくとも400μmの粒子が通過することを可能とし得る。
【0084】
好ましい形態において、第1支持尾部は、濾過部分の第1端部に接続され得、第2支持尾部は、濾過部分の第2端部に接続され得る。好ましい形態において、支持尾部は、2.5mmから15mmの孔寸法を有し得る。第1支持尾部は、フィルタ部分の孔寸法よりも大きい孔寸法を有し得る。本明細書で使用するように、用語「孔」は、開孔部または開口部という意味で捉えられる。
【0085】
支持尾部は、好ましくは、5mmから15mmの孔寸法を有する。
【0086】
好ましい形態において、支持尾部は、平行に配設された少なくとも2つの材料ストリップから形成され得、それにより、1以上の矩形状孔部は、材料ストリップ間に配設される。例えば、材料ストリップの対角配置または交差配置など他の配置が想定される。支持尾部の後部は、例えば、正方形状、菱形状、円状または矩形状であり得る。
【0087】
フィルタ部分は、好ましくは、1μmから400μmの孔寸法を有する。フィルタ部分は、3孔/インチから1000孔/インチ(PPI)を有し得る。フィルタ部分の孔寸法は、フィルタ部分の長手方向に沿って増減し得る。フィルタ部分及び/または支持尾部の孔寸法は、下流方向で増加し得る。
【0088】
本発明の第8態様は、表面処理器具を提供し、この表面処理器具は、少なくとも1つのフィルタを有する再生式フィルタであって、再生式フィルタが表面処理器具に取り外し可能に備え付けられており、少なくとも1つのフィルタが濾過ゾーンから再生ゾーンへ移動可能であり、濾過ゾーンが再生ゾーンから離間している、再生式フィルタと、再生式フィルタを表面処理器具から取り外す又は表面処理器具に備え付けることに応じて、少なくとも1つのフィルタを再生ゾーンと濾過ゾーンとの間で移動させるための制御機構と、を備える。
【0089】
これが意味することが少なくとも1つのフィルタが再生ゾーンと濾過ゾーンとの間で移動することが器具の通常使用中に発生し、ユーザがフィルタを移動させることを覚えておく必要がないことなので、有利である。
【0090】
再生式フィルタは、好ましくは、表面処理器具の残りの部分に取り外し可能に備え付けられ得る分離装置に収容される。理想的には、表面処理器具は、複数のフィルタを備える。少なくとも1つのフィルタは、好ましくは、再生ゾーンにあり、少なくとも1つのフィルタは、濾過ゾーンにある。複数のフィルタは、濾過ゾーンにあり得る。複数のフィルタは、再生ゾーンにあり得る。
【0091】
フィルタそれぞれは、フレームに備え付けられ得、フレームは、濾過ゾーンと再生ゾーンとの間で移動可能である。フレームは、好ましくは、制御機構に接続されている。制御機構は、ラック・ピニオン駆動体を備え得る。制御機構は、歯止駆動襟体を備え得る。任意の他の適切な制御機構を使用し得る。
【0092】
制御機構は、好ましくは、少なくとも1つのフィルタが濾過ゾーンと再生ゾーンとの間を一方向でのみ移動し得ることを確実にするように構成されている。
【0093】
特有の形態において、弾性部材は、再生式フィルタを表面処理器具の残りの部分から取り外すときに再生式フィルタから外方に突出し得、弾性部材は、再生式フィルタを表面処理器具の残りの部分に備え付けたときに圧縮されるように位置し得、弾性部材が圧縮する結果として、制御機構が作動し、その結果、少なくとも1つのフィルタを濾過及び再生ゾーン間で移動させる。表面処理器具に取り外し可能に備え付けられた分離装置に再生式フィルタを収容している形態において、弾性部材は、分離装置を表面処理器具の残りの部分から取り外したときに分離装置から外方へ突出し得る。
【0094】
本発明の第9態様は、表面処理器具を提供し、この表面処理器具は、再生式フィルタとフィルタ再生器とを備え、再生式フィルタが、所定長さのフィルタ材料であって、濾過される空気を通過し得る第1スクロール式フィルタ内と濾過される空気が通過し得る第2スクロール式フィルタ内に巻かれた、フィルタ材料を備え、再生式フィルタが、フィルタ材料が第1及び第2スクロール式フィルタ間で両方向に移動可能であるように配設されており、フィルタ材料が、使用中にフィルタ材料が第1及び第2スクロール式フィルタ間を移動する際にフィルタ再生器を通過し、分離装置が、少なくとも1つの駆動手段をさらに備え、この駆動手段が、表面処理器具の使用中にフィルタ材料を第1及び第2スクロール間で継続的に移動させ、それにより、フィルタ材料が、フィルタ材料がフィルタ再生器を通過する際に絶えず再生される。
【0095】
このシステムは、器具が使用中である一方でフィルタを絶えず再生するので、有利である。
【0096】
好ましい形態において、駆動手段は、少なくとも1つのモータを備え得る。スクロール式フィルタそれぞれは、関連するモータに接続され得る駆動シャフトに備え付けられ得る。フィルタ再生器は、好ましくは、一対の対向するブラシを備えており、フィルタ材料の単一層は、これらブラシの間を通過し得る。
【0097】
再生式フィルタは、表面処理器具に固定され得、再生式フィルタの再生は、表面処理器具の使用中に継続的に発生する。
【0098】
第1スクロール式フィルタは、好ましくは、第1貫通孔付支持体に備え付けられている。第2スクロール式フィルタは、好ましくは、第2貫通孔付支持体に備え付けられている。第1スクロール式フィルタは、第1スクロール式フィルタ筐体に収容され得る。第2スクロール式フィルタは、第2スクロール式フィルタ筐体に収容され得る。
【0099】
表面処理器具は、少なくとも1つのサイクロン式分離器をさらに備え得る。表面処理器具は、例えば発泡フィルタ、嵌込式フィルタ、静電式フィルタ、袋式フィルタ、襞付フィルタまたは他の適切なフィルタなどのさらなるフィルタをさらに備え得る。複なくとも1つのサイクロン式分離器及び/またはさらなるフィルタは、再生式フィルタの上流側または下流側に配設され得る。
【0100】
少なくとも1つのサイクロン式分離器を有する形態において、分離器は、表面処理器具の残りの部分に取り外し可能に取り付けられ得る。
【0101】
本発明の第1態様に関連して説明した特徴は、本発明の第2から第9態様それぞれに等しく適用可能であり、その逆も同様である。上記態様すべてにおいて、再生式フィルタは、例えば表面処理器具などの器具の一部を形成し得る。再生式フィルタは、例えばロボット型表面処理器具の一部を形成し得る。
【0102】
ここで、添付の図面を参照しながら、本発明を例として説明する。