(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ガード部(93)は、一端のヒンジ部(93a)を介して前記ラバー部(82)に接続される板状であり、前記ラバー部(82)の弾性によって前記ヒンジ部(93a)を中心に開閉自在であることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の鞍乗り型車両の灯体構造。
前記カバー(52)に前記方向指示器(53)が組み付けられて形成される小組体(95)の前記開口部(77)に、前記灯体(51)が挿入されることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の鞍乗り型車両の灯体構造。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、灯体と、灯体を覆うカバーとを備える灯体構造では、カバーによって灯体を周囲から覆うことで、意匠性を向上できるが、組み付けの際に、カバーに設けられる部材と灯体とが接触し易くなるため、例えばマスキングの処理によって灯体の傷付きを防止する必要があり、組み付けに手間がかかる。上記の特許文献1、2の構造は、組み付けの際に灯体等の電装品を保護するためのものではない。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、鞍乗り型車両の灯体構造において、カバーによって灯体を覆うことで意匠性を向上し、且つ、組み付け性を向上できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
鞍乗り型車両の灯体構造は、灯体(51)と、前記灯体(51)を周囲から覆うカバー(52)とを備える鞍乗り型車両の灯体構造において、前記カバー(52)は、前記灯体(51)の左右の両側方に位置するように前記カバー(5
2)に固定される一対の方向指示器(53)を備え、前記方向指示器(53)を前記カバー(52)に固定するための固定具(84)が前記方向指示器(53)に設けられ、前記灯体(51)は、前記カバー(52)に設けられる開口部(77)に挿入されることで、発光部(65)が外側に露出するとともに前記カバー(52)によって周囲から覆われ、前記方向指示器(53)は、前記固定具(84)を覆うガード部(93)を備え
、前記方向指示器(53)は、発光する本体部(81)と、前記カバー(52)に左右の外側から挿入されるラバー部(82)とを備え、前記固定具(84)は、前記カバー(52)の内側において、前記ラバー部(82)に対し前記ラバー部(82)の径方向に挿入され、前記ガード部(93)は、前記ラバー部(82)の外周に設けられ、前記固定具(84)を前記ラバー部(82)の径方向外側から覆うことを特徴とする。
【0006】
また、上述の構成において、前記ラバー部(82)は、前記カバー(52)に係合する係合部(82a)を備え、前記方向指示器(53)は、前記係合部(82a)において前記ラバー部(82)の内部に配置される芯部材(83)を備え、前記固定具(84)は、前記ラバー部(82)と前記芯部材(83)とを固定しても良い。
【0007】
さらに、上述の構成において、前記固定具(84)は、ねじ、クリップ、及び、前記芯部材(83)に一体に形成される固定体のいずれかであっても良い。
また、上述の構成において、前記ラバー部(82)は、前記ガード部(93)よりも前記灯体(51)側に延出する内側延出部(94)を備えても良い。
【0008】
また、上述の構成において、前記灯体(51)の側面(65c)の略延長線(97)上に前記内側延出部(94)の端部(94a)が位置しても良い。
また、車輪(3)を覆うフェンダー(36)と、光を反射する反射板(55)とが設けられ、前記カバー(52)は、前記フェンダー(36)よりも車幅方向のサイズが小さく、前記灯体(51)の前記発光部(65)は、前記反射板(55)よりも車幅方向のサイズが大きくても良い。
【0009】
また、上述の構成において、前記ガード部(93)は、一端のヒンジ部(93a)を介して前記ラバー部(82)に接続される板状であり、前記ラバー部(82)の弾性によって前記ヒンジ部(93a)を中心に開閉自在であっても良い。
また、上述の構成において、前記ラバー部(82)は、前記ガード部(93)よりも前記灯体(51)側に延出する内側延出部(94)を備え、前記芯部材(83)は、径方向に突出する突起(87a,87b)を備え、前記ラバー部(82)は、筒状であるとともに、前記ラバー部(82)の内部に挿入された前記芯部材(83)の前記突起(87a,87b)が係合する孔部(90)を備え、前記内側延出部(94)は、前記孔部(90)が設けられた部分から前記灯体(51)側に延出しても良い。
【0010】
さらに、上述の構成において、前記カバー(52)に前記方向指示器(53)が組み付けられて形成される小組体(95)の前記開口部(77)に、前記灯体(51)が挿入されても良い。
また、上述の構成において、前記灯体(51)はテールライトであり、前記方向指示器(53)は、車両後部に設けられても良い。
また、本発明は、灯体(51)と、前記灯体(51)を周囲から覆うカバー(52)とを備える鞍乗り型車両の灯体構造において、前記カバー(52)は、前記灯体(51)の左右の両側方に位置するように前記カバー(52)に固定される一対の方向指示器(53)を備え、前記方向指示器(53)を前記カバー(52)に固定するための固定具(84)が前記方向指示器(53)に設けられ、前記灯体(51)は、前記カバー(52)に設けられる開口部(77)に挿入されることで、発光部(65)が外側に露出するとともに前記カバー(52)によって周囲から覆われ、前記方向指示器(53)は、前記固定具(84)を覆うガード部(93)を備え、前記方向指示器(53)は、発光する本体部(81)と、前記本体部(81)を前記カバー(52)に弾性支持するラバー部(82)とを備え、前記ガード部(93)は、前記ラバー部(82)に設けられ、前記ラバー部(82)は、前記ガード部(93)よりも前記灯体(51)側に延出する内側延出部(94)を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
鞍乗り型車両の灯体構造は、灯体と、灯体を周囲から覆うカバーとを備え、カバーは、灯体の左右の両側方に位置するようにカバーに固定される一対の方向指示器を備え、方向指示器をカバーに固定するための固定具が方向指示器に設けられ、灯体は、カバーに設けられる開口部に挿入されることで、発光部が外側に露出するとともにカバーによって周囲から覆われ、方向指示器は、固定具を覆うガード部を備える。
この構成によれば、方向指示器をカバーに固定するための固定具が方向指示器に設けられるガード部に覆われるため、灯体を周囲から覆うカバーの開口部に灯体を挿入する際に、固定具が灯体に接触することをガード部によって防止できる。このため、カバーによって灯体を覆うことで意匠性を向上でき、且つ、組み付け性を向上できる。
【0012】
また、上述の構成において、方向指示器は、発光する本体部と、本体部をカバーに弾性支持するラバー部とを備え、ガード部は、ラバー部に設けられても良い。
この構成によれば、ラバー部の一部としてガード部が設けられるため、ガード部は方向指示器に接触する場合、ソフトに接触する。このため、灯体の傷付きを効果的に防止できる。
また、上述の構成において、ラバー部は、カバーに係合する係合部を備え、方向指示器は、係合部においてラバー部の内部に配置される芯部材を備え、固定具は、ラバー部と芯部材とを固定しても良い。
この構成によれば、ラバー部がカバーに係合する係合部の内部に芯部材が設けられるため、方向指示器をラバー部によって弾性支持する構成としながら、ラバー部をカバーに強固に固定できる。また、ラバー部と芯部材とを固定する固定具をガード部で覆い、灯体の傷付きを防止できる。
【0013】
さらに、上述の構成において、固定具は、ねじ、クリップ、及び、芯部材に一体に形成される固定体のいずれかであっても良い。
この構成によれば、ねじ、クリップ、及び芯部材に一体に形成される固定体は、硬いため、灯体に傷を付け易いが、ガード部で覆われる。このため、灯体の傷付きが効果的に防止される。
また、上述の構成において、ラバー部は、ガード部よりも灯体側に延出する内側延出部を備えても良い。
この構成によれば、内側延出部はガード部よりも先に灯体に接触し易いため、灯体にガード部が強く接触することが抑制される。このため、灯体の傷付きが効果的に防止される。
【0014】
また、上述の構成において、灯体の側面の略延長線上に内側延出部の端部が位置しても良い。
この構成によれば、灯体をカバーの開口部に挿入する際に、内側延出部の端部によって灯体の挿入をガイドできる。このため、灯体をカバーに容易に組み付けできる。
また、車輪を覆うフェンダーと、光を反射する反射板とが設けられ、カバーは、フェンダーよりも車幅方向のサイズが小さく、灯体の発光部は、反射板よりも車幅方向のサイズが大きくても良い。
この構成によれば、カバーがフェンダーよりも車幅方向のサイズが小さく、灯体の発光部が反射板よりも車幅方向のサイズが大きい場合には、灯体と固定具とのクリアランスが小さくなるため、灯体に傷が付き易くなるが、ガード部によって灯体の傷付きを効果的に防止できる。
【0015】
また、上述の構成において、ガード部は、一端のヒンジ部を介してラバー部に接続される板状であり、ラバー部の弾性によってヒンジ部を中心に開閉自在であっても良い。
この構成によれば、ラバー部の弾性によってヒンジ部を中心にガード部を開閉することで、固定具に容易にアクセスでき、組み付け性が良い。
また、上述の構成において、ラバー部は、ガード部よりも灯体側に延出する内側延出部を備え、芯部材は、径方向に突出する突起を備え、ラバー部は、筒状であるとともに、ラバー部の内部に挿入された芯部材の突起が係合する孔部を備え、内側延出部は、孔部が設けられた部分から灯体側に延出しても良い。
この構成によれば、内側延出部を介しラバー部を押し広げるようにして芯部材をラバー部の内部に挿入でき、組み付け性が良い。
【0016】
さらに、カバーに方向指示器が組み付けられて形成される小組体の開口部に、灯体が挿入されても良い。
この構成によれば、カバーに方向指示器が組み付けられて形成される小組体に対し、灯体を組み付けできるため、組み付け工程を簡略化できる。
また、上述の構成において、灯体はテールライトであり、方向指示器は、車両後部に設けられても良い。
この構成によれば、カバーによってテールライトを覆うことでテールライトの意匠性を向上でき、且つ、テールライトをカバーに挿入する際に、車両後部の方向指示器の固定具によってテールライトが傷付くことを防止できる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示している。
【0019】
図1は、本発明の実施の形態に係る自動二輪車1の左側面図である。
図2は、自動二輪車1を後方から見た図である。
自動二輪車1は、車体フレーム10にパワーユニットとしてのエンジン11が支持され、前輪2を操舵可能に支持するフロントフォーク12が車体フレーム10の前端に操舵可能に支持され、後輪3(車輪)を支持するスイングアーム13が車体フレーム10の後部側に設けられる車両である。
自動二輪車1は、乗員がシート14に跨るようにして着座する鞍乗り型車両であり、シート14は、車体フレーム10の後部の上方に設けられる。
【0020】
車体フレーム10は、車体フレーム10の前端に設けられるヘッドパイプ15と、ヘッドパイプ15から後下方に延びる左右一対のメインフレーム16と、ヘッドパイプ15においてメインフレーム16の下方から後下方に延びるダウンフレーム17と、メインフレーム16の後端から下方に延出する左右一対のピボットフレーム18と、メインフレーム16の後部及びピボットフレーム18の上部から後方に延びるシートフレーム19とを備える。
また、車体フレーム10は、ダウンフレーム17の上部とメインフレーム16の上部とを接続する補強フレーム20を複数備える。
【0021】
スイングアーム13は、左右のピボットフレーム18に支持されるピボット軸21に軸支される。ピボット軸21は、車幅方向に水平に延びる。スイングアーム13は、前端部をピボット軸21に軸支され、ピボット軸21を中心に上下に揺動する。
後輪3は、スイングアーム13の後端部に設けられる車軸3aに軸支される。
自動二輪車1は、スイングアーム13の後端部とシートフレーム19との間に掛け渡されるリアサスペンション22を左右一対備える。
【0022】
エンジン11は、メインフレーム16の下方でダウンフレーム17とピボットフレーム18との間に配置され、車体フレーム10に固定される。
エンジン11は、車幅方向(左右方向)に水平に延びるクランク軸25を支持するクランクケース26と、クランクケース26の前部から上方に延びるシリンダー部27とを備える。シリンダー部27のシリンダー軸線27aは鉛直に対し前傾する。
【0023】
エンジン11の吸気装置(不図示)は、シリンダー部27の後面の吸気ポートに接続される。
エンジン11の排気管28は、シリンダー部27の前面の排気ポートから下方に延出し、エンジン11の下方を通って後方に延びる。排気管28の後端には、後輪3の側方に配置されるマフラー29が接続される。
クランクケース26の後部は、変速機を収容する変速機ケース部26bである。エンジンの出力は、上記変速機の出力軸と後輪3とを接続する駆動チェーン30によって後輪3に伝達される。
エンジン11のラジエーター31は、ダウンフレーム17に支持される。
【0024】
燃料タンク32は、メインフレーム16の上方でヘッドパイプ15とシート14との間に配置される。
シートフレーム19とメインフレーム16との間の部分は、サイドカバー33によって覆われる。
前輪2を上方から覆うフロントフェンダー35は、フロントフォーク12に支持される。
後輪3は、シート14の後方に配置されるリアフェンダー36(フェンダー)によって上方から覆われる。
後部灯火器ユニット37は、リアフェンダー36の後端部に取り付けられる。
【0025】
シート14の乗員が足を置く左右一対のステップ39は、ピボットフレーム18の前方に配置される。
自動二輪車1の駐車時に地面に接地して車体を支持するサイドスタンド40は、左側のピボットフレーム18の下端部に支持される。
【0026】
フロントフォーク12は、ヘッドパイプ15に回動自在に軸支されるステアリングシャフト41と、ステアリングシャフト41の上端に固定されるトップブリッジ42と、ステアリングシャフト41の下端に固定されるボトムブリッジ43と、トップブリッジ42及びボトムブリッジ43に支持される左右一対のフォークチューブ44と、トップブリッジ42に固定される操舵用のハンドル45とを備える。
前輪2は、フォークチューブ44の下端部に設けられる車軸2aに軸支される。
ヘッドライト46は、ヘッドパイプ15の前方に配置され、フロントフォーク12に支持される。
左右一対の前側方向指示器47は、左右のフォークチューブ44の上端部にそれぞれ取り付けられる。
【0027】
図3は、後部灯火器ユニット37の周辺部を後方側から見た図である。
図4は、自動二輪車の後端部を後側方側から見た斜視図である。
図5は、リアフェンダー36及び後部灯火器ユニット37を裏側から見た斜視図である。
図6は、
図3のVI−VI断面図である。
図3〜
図6を参照し、後部灯火器ユニット37は、リアフェンダー36に取り付けられる灯火器ステー50と、後方に発光するテールライト51(灯体)と、テールライト51を周囲から覆うカバー52と、左右一対の後側方向指示器53(方向指示器)と、ライセンスライト54と、後方に光を反射する反射板55とを備える。
後部灯火器ユニット37は、後輪3と同様に車幅の中央に配置される。
【0028】
リアフェンダー36は、車両側面視では、後輪3の上部の外形に沿って湾曲しており、リアフェンダーの後部には、後下がりに傾斜する傾斜面36aが形成される。後部灯火器ユニット37は、傾斜面36aの上面に取り付けられる。
リアフェンダー36は、シートフレーム19から後方に延出する後部フレーム19aに下方から支持される。
【0029】
図7は、後部灯火器ユニット37の組み付けを説明する上面図である。
図7では、カバー52及び後側方向指示器53は、断面が示されている。
図8は、後部灯火器ユニット37を前方側から見た図である。
図5〜
図8を参照し、灯火器ステー50は、リアフェンダー36の傾斜面36aの上面に沿うように上下に延びる板状である。
灯火器ステー50は、傾斜面36aの上面に沿って後下がりに延びるフェンダー取付部57と、フェンダー取付部57の上端で屈曲して略鉛直に上方に延びるテールライト固定部58と、テールライト固定部58の上端で屈曲して略水平に前方へ延びるカバー固定部59と、フェンダー取付部57の下端から後下方に延出するライセンスプレート固定部60とを備える。
【0030】
灯火器ステー50のフェンダー取付部57の上部には、前下方に向けて立設されるボルト部57aが、左右一対で設けられる。
フェンダー取付部57の下部の後面には、ナット部57bが設けられる。ナット部57bは、車幅の中央に位置する。
フェンダー取付部57は、リアフェンダー36の内側に貫通したボルト部57aに締結されるナット57cによってリアフェンダー36に固定される。
また、フェンダー取付部57は、リアフェンダー36の裏側からリアフェンダー36を貫通してナット部57bに締結されるボルト57dによって、リアフェンダー36に固定される。
【0031】
灯火器ステー50のテールライト固定部58は、フェンダー取付部57よりも車幅方向外側に延出する左右一対の腕部58aを備える。テールライト51は、腕部58aに固定される。
灯火器ステー50のカバー固定部59の車幅方向の両端部の下面には、ナット部59aが一対設けられる。
灯火器ステー50のライセンスプレート固定部60は、カバー52よりも下方に延出する。ライセンスプレート61は、ボルト61aによって、ライセンスプレート固定部60に固定される。
【0032】
図6〜
図8を参照し、テールライト51は、上下方向よりも車幅方向に長く延びる箱状である。
テールライト51は、発光体63と、発光体63を支持するハウジング64と、ハウジング64に取り付けられて発光体63を覆うレンズ65とを備える。
発光体63は、例えばLEDである。
ハウジング64は、前方側に突出するボルト状の締結部64aを車幅方向の両端部にそれぞれ備える。一対の締結部64aは、テールライト固定部58の左右の腕部58aに後方から挿通される。
テールライト51は、腕部58aに挿通された締結部64aに螺合されるナット64bによって、灯火器ステー50のテールライト固定部58に固定される。
テールライト固定部58とハウジング64との間には、防振部材64cが介装される。
【0033】
レンズ65は、車両後方に面する後面部65aと、後面部65aの周縁から前方に延出する周壁部65bとを備える。レンズ65の前面は、ハウジング64内に開放する。
レンズ65は、後面視では、車幅方向に長い長方形状である。レンズ65は、発光体63の光を後方に発光させる発光部である。テールライト51は、主たる発光面となる後面部65aから後方側に発光する。
レンズ65は、周壁部65bの前端部がハウジング64の後面の周縁部に係合することで、ハウジング64に結合される。レンズ65は、例えば樹脂製である。
【0034】
図3〜
図8を参照し、カバー52は、テールライト51を収容するカバー本体部70と、カバー本体部70から後下方に延出する下方延出部71とを一体に備える。
カバー本体部70は、車幅方向に長い長方形状のカバー後壁部72と、カバー後壁部72の周縁から前方に延出するカバー周壁部73とを備える。カバー周壁部73の前面は、全体が前方に開放する。
【0035】
詳細には、カバー周壁部73は、カバー後壁部72の上縁から前方に延出するカバー上壁部74と、カバー後壁部72の左右の側縁から前方に延出する左右一対のカバー側壁部75と、カバー後壁部72の下縁から前方に延出するカバー下壁部76とを備える。
カバー上壁部74は、カバー下壁部76よりも前方へ長く延出する。
カバー後壁部72は、テールライト51のレンズ65が挿入される開口部77を備える。開口部77は、レンズ65の形状に沿うように車幅方向に長い長方形状である。
カバー本体部70は、カバー周壁部73の前面の開放部とカバー後壁部72の開口部77とによって前後に開放する筒状部材である。カバー本体部70は、カバー後壁部72及びカバー周壁部73が、樹脂成形によって一体に形成される。
【0036】
テールライト51は、筒状のカバー本体部70の内側に配置される。テールライト51のレンズ65は、カバー本体部70の内側から開口部77に挿入され、開口部77からカバー52の後方に突出して外側に露出する。
ハウジング64及びレンズ65の周壁部65bの前部は、カバー周壁部73によって周囲から覆われる。
【0037】
左右のカバー側壁部75には、車幅方向外側に突出する筒状の方向指示器固定部79がそれぞれ設けられる。
下方延出部71は、カバー下壁部76から後下方に延出する。ライセンスライト54は、カバー下壁部76の後面に取り付けられる。ライセンスライト54は、ライセンスライト54の下方に位置するライセンスプレート61を照らす。
反射板55は、カバー下壁部76の後面においてライセンスライト54の下方に取り付けられる。
カバー52は、カバー上壁部74に上方から挿通される一対のカバー固定ボルト80によって、灯火器ステー50のカバー固定部59に固定される。カバー固定ボルト80は、カバー固定部59のナット部59aに締結される。
【0038】
図9は、
図3のIX−IX断面図である。
図10は、後側方向指示器53の平面図である。
図11は、
図8のXI−XI断面図である。後側方向指示器53は、左右対称に設けられるため、ここでは右側の後側方向指示器53について詳細に説明する。
図9〜
図11を参照し、後側方向指示器53は、カバー側壁部75の方向指示器固定部79に取り付けられ、カバー52から車幅方向外側に延出する。
後側方向指示器53は、カバー52の内側に収容されるテールライト51に対し、左右の両側方に設けられ、テールライト51に対し車幅方向外側に位置する。
後側方向指示器53は、後方に発光する本体部81と、本体部81をカバー52に接続するラバー部82と、ラバー部82の内部に配置される芯部材83と、芯部材83をラバー部82に固定する固定具84とを備える。なお、本体部81の内部には発光体等が配置されるが、本体部81の内部構造は不図示である。
【0039】
図12は、ラバー部82を後方側から見た図である。
図9〜
図12を参照し、ラバー部82は、車幅方向に延びる円筒状である。
本体部81は、ラバー部82の車幅方向の外端部に接続される。
ラバー部82は、車幅方向の内端部がカバー52の方向指示器固定部79に接続される。
ラバー部82は、全体がエラストマーで構成されており、本体部81をカバー52に弾性支持する。これにより、後側方向指示器53は、外力を受けた場合に変形することができ、外力を逃がすことができる。
【0040】
カバー52は、筒状の方向指示器固定部79の内周部から径方向内側に突出する環状の突起部79aを備える。
ラバー部82は、突起部79aに係合する係合部82aを備える。係合部82aは、ラバー部82の外周に設けられる環状の溝である。
後側方向指示器53は、ラバー部82の係合部82aが方向指示器固定部79の突起部79aに係合することで、カバー52に固定される。
【0041】
芯部材83は、ラバー部82の内周部82bに嵌合する筒状部85と、筒状部85の軸方向の端面の一部から筒状部85の軸方向に延出する板状の固定片86とを備える。
筒状部85は、径方向外側に突出する一対の第1の突起87a,87bと、径方向外側に突出する第2の突起88とを備える。
一対の第1の突起87a,87bは、筒状部85の径方向で互いに対向するように配置される。詳細には、一方の第1の突起87aは、筒状部85の上面に設けられ、他方の第1の突起87bは、筒状部85の下面に設けられる。第1の突起87a,87bは、筒状部85の周方向に長いリブ状である。
【0042】
第2の突起88は、筒状部85の周方向において第1の突起87a,87bとは異なる位置に配置される。詳細には、第2の突起88は、筒状部85の後面に設けられる。第2の突起88は、筒状部85の軸方向に長いリブ状である。第2の突起88は、ラバー部82の係合部82aに重なる位置に、径方向に凹む段部88aを備える。
【0043】
固定片86は、筒状部85の周方向において、第1の突起87a,87b及び第2の突起88とは異なる位置に配置される。詳細には、固定片86は、筒状部85の前面側に設けられる。
固定片86は、筒状部85の径方向外側に突出する円筒状のボス部86aを備える。ボス部86aは、車両前方側に突出する。
芯部材83は、ラバー部82よりも硬い素材で構成される。芯部材83は、例えば樹脂製である。
【0044】
ラバー部82は、芯部材83の第1の突起87a,87bが係合する一対の孔部90と、第2の突起88が係合するスリット91と、ボス部86aが係合するボス係合孔92とを備える。
また、ラバー部82は、ボス係合孔92をラバー部82の径方向外側から覆うガード部93を備える。
【0045】
孔部90は、ラバー部82の上面及び下面に設けられる。
スリット91は、ラバー部82の後面に設けられる。スリット91は、ラバー部82の軸方向に延在し、スリット91の内端は、ラバー部82の軸方向に開放する。
ボス係合孔92は、ラバー部82の前面に設けられる。
孔部90、スリット91、ボス係合孔92、及びガード部93は、係合部82aよりも車幅方向内側に位置する。スリット91の外端は、係合部82aに重なる。
【0046】
ガード部93は、ラバー部82の外周面から径方向外側に延出するヒンジ部93aと、ヒンジ部93aからラバー部82の外周面に沿ってテールライト51に向けて車幅方向内側に延出する板部93bとを備える。ヒンジ部93aは、ラバー部82の周方向に延在する凸部である。
ガード部93は、板部93bの先端が自由端になっており、ヒンジ部93aを中心に回動して開閉自在である。ガード部93は、ラバー部82と一体に形成されており、弾性が高いエラストマー製であるため、容易に開閉されることができる。
【0047】
また、ラバー部82は、一対の孔部90が設けられた部分であるラバー部82の上面部及び下面部からテールライト51に向けて車幅方向内側に延出する内側延出部94を一対備える。
内側延出部94は、ガード部93の板部93bの先端よりも距離Dだけ車幅方向内側に延出する。
内側延出部94は、ラバー部82と一体に形成されており、エラストマー製である。
内側延出部94は、スリット91を挟むように、スリット91の両側に位置する。
【0048】
後側方向指示器53の組み付けの際には、まず、後側方向指示器53は、ラバー部82がカバー52の方向指示器固定部79に外側から挿入され、係合部82aが方向指示器固定部79の突起部79aに係合させられる。
次いで、芯部材83がラバー部82の内周部82bにカバー52の内側から挿入される。
芯部材83の筒状部85は、内周部82bにおいて係合部82aに径方向内側から重なる位置まで挿入される。
芯部材83は、第1の突起87a,87bが孔部90に係合することで、軸方向及び径方向に位置決めされる。
また、芯部材83は、第2の突起88がスリット91に係合することで、軸方向及び径方向に位置決めされる。
さらに、芯部材83は、ボス部86aがボス係合孔92に係合することで、軸方向及び径方向に位置決めされる。
芯部材83の第2の突起88の段部88aは、方向指示器固定部79の突起部79aに対し、径方向及び軸方向に当接する。
芯部材83及びラバー部82の内端部は、カバー52の内側に位置する。
【0049】
作業者は、一対の内側延出部94を介し、スリット91をラバー部82の径方向に押し広げるようにして芯部材83をラバー部82に挿入できる。このため、芯部材83をラバー部82に容易に組み付けできる。
芯部材83が係合部82a及び突起部79aの径方向内側に位置するため、係合部82aの剛性を芯部材によって増加させることができる。このため、ラバー部82によって本体部81を弾性支持しながら、ラバー部82をカバー52に強固に固定できる。
【0050】
芯部材83がラバー部82に挿入された後、固定具84がボス部86aに締結される。固定具84は、ねじであり、ボス部86aにラバー部82の径方向外側から締め込まれる。固定具84は、例えば金属製である。
固定具84のねじの頭部84aは、ラバー部82のボス係合孔92の周縁部に当接し、ラバー部82と芯部材83とを固定する。
作業者は、ガード部93を捲るようにして開いてボス部86aを露出させ、前方から固定具84をボス部86aに締結する。
固定具84の締結後には、ガード部93は弾性によって閉じ、ねじの頭部84aを前方の外側から覆う。すなわち、固定具84は、エラストマー製のガード部93によって覆われ、外側に露出しない。
【0051】
ここで、後部灯火器ユニット37の組み付け手順の一例を説明する。
図7を参照し、まず、カバー52に、後側方向指示器53、ライセンスライト54、及び反射板55が組み付けられた第1の小組体95(小組体)と、灯火器ステー50にテールライト51を組み付けた第2の小組体96とが用意される。
次いで、第1の小組体95のカバー本体部70に対し、第2の小組体96のテールライト51が、
図7に矢印Aで示すように前方から挿入される。テールライト51は、レンズ65が開口部77に挿入され、レンズ65の後面部65aは、開口部77の後方側に露出する。
【0052】
詳細には、テールライト51のレンズ65と後側方向指示器53とは、車両高さ方向において略同一の高さに配置される。このため、矢印Aの方向に第2の小組体96を移動させる際には、レンズ65の周壁部65bの側面65cは、ラバー部82及び固定具84の内側方を通る。
本実施の形態では、第1の小組体95の固定具84は、ラバー部82のガード部93によって覆われる。これにより、第2の小組体96を第1の小組体95に組み付ける際に、固定具84がレンズ65の側面65c及び後面部65aに直接的に接触することが防止される。このため、固定具84によってレンズ65に傷が付くことを防止できる。
また、固定具84によってレンズ65の傷付きを防止できるため、レンズ65とカバー52とのクリアランスを小さく設定できる。このため、レンズ65を車幅方向に大きくし、且つ、カバー52を車幅方向に小さくでき、後部灯火器ユニット37の意匠性を向上できる。
【0053】
図7及び
図9を参照し、内側延出部94の車幅方向内側の端部94aは、レンズ65の側面65cを前方に延長した延長線97上に位置する。このため、矢印Aの方向に第2の小組体96を移動させる際に、レンズ65の側面65cが内側延出部94の端部94aに沿って移動するように、内側延出部94によって第2の小組体96をガイドできる。このため、第2の小組体96を第1の小組体95に容易に組み付けできる。ここで、端部94aは、内側延出部94によって第2の小組体96をガイドできれば、延長線97に重なっても良く、または、延長線97から少し離間しても良い。すなわち、端部94aは、略延長線97上に位置していれば良い。
また、内側延出部94の端部94aは、車幅方向において、固定具84及びガード部93よりもレンズ65の側面65c側に延出する。このため、内側延出部94は、固定具84及びガード部93よりも先にレンズ65の側面65cに当たり易い。このため、固定具84を覆うガード部93が、レンズ65の側面65cに強く当たることを防止できる。
【0054】
第1の小組体95が第2の小組体96に挿入された後、カバー固定ボルト80によって、第1の小組体95と第2の小組体96とが固定される。
後部灯火器ユニット37の組み付けが完了した状態では、
図9に示すように、固定具84を含み、後側方向指示器53は、テールライト51よりも前方に位置する。
【0055】
図5を参照し、後部灯火器ユニット37は、灯火器ステー50に設けられる一対のボルト部57a及びボルト57dによって3点でリアフェンダー36に固定される。
灯火器ステー50は、ライセンスプレート固定部60によってライセンスプレート61を支持するため、ライセンスプレートステーでもある。
一対のボルト部57a及びボルト57dは、上下方向において、テールライト51とライセンスプレート61との間の位置でリアフェンダー36に締結される。これにより、灯火器ステー50は、一対のボルト部57a及びボルト57dの上方及び下方でテールライト51及びライセンスプレート61をそれぞれ支持するため、重量バランスが良い状態でリアフェンダー36に固定される。このため、後部灯火器ユニット37の振動を低減できる。
【0056】
図3に示すように、リアフェンダー36、カバー52、及びレンズ65は、後輪3と同様に車幅の中央に配置される。
カバー52は、リアフェンダー36よりも車幅方向のサイズが小さい。また、レンズ65は、車幅方向のサイズが、カバー52よりも小さく、反射板55よりも大きい。
【0057】
以上説明したように、本発明を適用した実施の形態によれば、自動二輪車1の灯体構造は、テールライト51と、テールライト51を周囲から覆うカバー52とを備え、カバー52は、テールライト51の左右の両側方に位置するようにカバー52に固定される一対の後側方向指示器53を備え、後側方向指示器53をカバー52に固定するための固定具84が後側方向指示器53に設けられ、テールライト51は、カバー52に設けられる開口部77に挿入されることで、レンズ65が外側に露出するとともにカバー52によって周囲から覆われ、後側方向指示器53は、固定具84を覆うガード部93を備える。
この構成によれば、後側方向指示器53をカバー52に固定するための固定具84が後側方向指示器53に設けられるガード部93に覆われるため、テールライト51を周囲から覆うカバー52の開口部77にテールライト51を挿入する際に、固定具84がテールライト51に接触することをガード部93によって防止できる。このため、カバー52によってテールライト51を覆うことで意匠性を向上でき、且つ、組み付け性を向上できる。
【0058】
また、後側方向指示器53は、発光する本体部81と、本体部81をカバー52に弾性支持するラバー部82とを備え、ガード部93は、ラバー部82に設けられる。
この構成によれば、ラバー部82の一部としてガード部93が設けられるため、ガード部93は後側方向指示器53に接触する場合、ソフトに接触する。このため、テールライト51の傷付きを効果的に防止できる。
また、ラバー部82は、カバー52に係合する係合部82aを備え、後側方向指示器53は、係合部82aにおいてラバー部82の内部に配置される芯部材83を備え、固定具84は、ラバー部82と芯部材83とを固定する。
この構成によれば、ラバー部82がカバー52に係合する係合部82aの内部に芯部材83が設けられるため、後側方向指示器53をラバー部82によって弾性支持する構成としながら、ラバー部82をカバー52に強固に固定できる。また、ラバー部82と芯部材83とを固定する固定具84をガード部93で覆い、テールライト51の傷付きを防止できる。
【0059】
さらに、固定具84は、ねじである。この構成によれば、ねじは硬いため、テールライト51に傷を付け易いが、ガード部93で覆われる。このため、テールライト51の傷付きが効果的に防止される。
また、ラバー部82は、ガード部93よりもテールライト51側に延出する内側延出部94を備える。
この構成によれば、内側延出部94はガード部93よりも先にテールライト51に接触し易いため、テールライト51にガード部93が強く接触することが抑制される。このため、テールライト51の傷付きが効果的に防止される。
【0060】
また、テールライト51の側面65cの略延長線97上に内側延出部94の端部94aが位置する。
この構成によれば、テールライト51をカバー52の開口部77に挿入する際に、内側延出部94の端部94aによってテールライト51の挿入をガイドできる。このため、テールライト51をカバー52に容易に組み付けできる。
また、後輪3を覆うリアフェンダー36と、光を反射する反射板55とが設けられ、カバー52は、リアフェンダー36よりも車幅方向のサイズが小さく、テールライト51のレンズ65は、反射板55よりも車幅方向のサイズが大きい。
この構成によれば、カバー52がリアフェンダー36よりも車幅方向のサイズが小さく、テールライト51のレンズ65が反射板55よりも車幅方向のサイズが大きい場合には、テールライト51と固定具84とのクリアランスが小さくなるため、テールライト51に傷が付き易くなるが、ガード部93によってテールライト51の傷付きを効果的に防止できる。
【0061】
また、ガード部93は、一端のヒンジ部93aを介してラバー部82に接続される板状であり、ラバー部82の弾性によってヒンジ部93aを中心に開閉自在である。
この構成によれば、ラバー部82の弾性によってヒンジ部93aを中心にガード部93を開閉することで、固定具84に容易にアクセスでき、組み付け性が良い。
また、ラバー部82は、ガード部93よりもテールライト51側に延出する内側延出部94を備え、芯部材83は、径方向に突出する第1の突起87a,87bを備え、ラバー部82は、筒状であるとともに、ラバー部82の内部に挿入された芯部材83の第1の突起87a,87bが係合する孔部90を備え、内側延出部94は、孔部90が設けられた部分からテールライト51側に延出する。
この構成によれば、内側延出部94を介しラバー部82を押し広げるようにして芯部材83をラバー部82の内部に挿入でき、組み付け性が良い。
【0062】
さらに、カバー52に後側方向指示器53が組み付けられて形成される第1の小組体95の開口部77に、テールライト51が挿入される。
この構成によれば、カバー52に後側方向指示器53が組み付けられて形成される第1の小組体95に対し、テールライト51を組み付けできるため、例えば、製造ライン上において、組み付け工程を簡略化できる。
また、灯体はテールライト51であり、後側方向指示器53は、車両後部に設けられる。
この構成によれば、カバー52によってテールライト51を覆うことでテールライト51の意匠性を向上でき、且つ、テールライト51をカバーに挿入する際に、後側方向指示器53の固定具84によってテールライト51が傷付くことを防止できる。
【0063】
なお、上記実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
上記実施の形態では、車体の後部に設けられるテールライト51、カバー52、及び後側方向指示器53を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、車体の前部に設けられるヘッドライト(灯体)と、ヘッドライトを周囲から覆うフロントカバー(カバー)とを備える鞍乗り型車両の灯体構造において、フロントカバーは、ヘッドライトの左右の両側方に位置するようにフロントカバーに固定される一対の方向指示器を備え、方向指示器をフロントカバーに固定するための固定具が方向指示器に設けられ、ヘッドライトは、フロントカバーに設けられる開口部に挿入されることで、発光部が外側に露出するとともにフロントバーによって周囲から覆われ、方向指示器は、固定具を覆うガード部を備えても良い。
また、上記実施の形態では、固定具84は、ねじであるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。固定具は、例えば、ボス部86aの孔に係合するクリップであっても良い。また、固定具は、例えば、芯部材83のボス部86aの先端部からボス部86aの径方向に延出してラバー部82のボス係合孔92の周縁部を押さえる爪状の固定体であっても良い。この固定体は、芯部材83に一体に形成される。
また、上記実施の形態では、自動二輪車1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は、前輪または後輪を2つ備える3輪の鞍乗り型車両、及び4輪以上を備える鞍乗り型車両に適用可能である。