(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6779968
(24)【登録日】2020年10月16日
(45)【発行日】2020年11月4日
(54)【発明の名称】ローラ型表示装置
(51)【国際特許分類】
G04B 19/21 20060101AFI20201026BHJP
G04B 47/00 20060101ALI20201026BHJP
B43K 29/087 20060101ALI20201026BHJP
【FI】
G04B19/21 A
G04B47/00 F
B43K29/087
【請求項の数】12
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2018-236170(P2018-236170)
(22)【出願日】2018年12月18日
(65)【公開番号】特開2019-113550(P2019-113550A)
(43)【公開日】2019年7月11日
【審査請求日】2018年12月18日
(31)【優先権主張番号】17210337.6
(32)【優先日】2017年12月22日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】504341564
【氏名又は名称】モントレー ブレゲ・エス アー
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(74)【代理人】
【識別番号】100064621
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 政樹
(72)【発明者】
【氏名】シルヴァン・ドビ
(72)【発明者】
【氏名】シルヴァン・マレシャル
【審査官】
榮永 雅夫
(56)【参考文献】
【文献】
特表2016−525952(JP,A)
【文献】
実開昭49−85169(JP,U)
【文献】
米国特許第4568197(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G04B 19/21
G04B 47/00
B43K 29/087
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの時間関連値を表示するための装置(1)であって、
同一の第1平面内に広がる少なくとも1つのタイムベースおよび少なくとも1つの動力源を含む時計ムーブメント(100)と、
回転軸(A)に関して回転可能に取り付けられるとともに前記第1平面に平行な第2平面内に広がる少なくとも1つのローラ(2,3)と、を有し、
前記少なくとも1つのローラ(2,3)は、外周に配置された表示帯(20,30)を含み、前記表示帯上には、前記時間関連値の少なくとも1つの指標が刻まれており、前記時計ムーブメント(100)は、前記少なくとも1つのローラ(2,3)と同一の前記第2平面内に広がる駆動手段(4,5)によって、前記少なくとも1つのローラ(2,3)を前記軸心(A)に関して回転駆動し、前記少なくとも1つのローラ(2,3)および前記時計ムーブメント(100)の中心は前記軸心(A)上にあり、
前記少なくとも1つのローラ(2,3)の内側にあって前記軸心(A)の周りに配置される中央支持部材として形成された枠(10)が、前記ムーブメント(100)を受けるように構成されたケース(11)と一体となって連結し、
前記少なくとも1つのローラ(2,3)は、個別に前記枠(10)に固定された少なくとも1つのバー(13、14)に載置されている、表示装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つのローラ(2,3)の前記駆動手段(4,5)は、該少なくとも1つのローラ(2,3)と一体の歯付きリング(40,50)を含み、前記歯付きリングは、前記回転軸(A)に関して回転する、請求項1に記載の表示装置(1)。
【請求項3】
前記ケース(11)は、枠(10)の上を覆っている、請求項1または2に記載の表示装置(1)。
【請求項4】
前記枠(10)は、その端のそれぞれに前記少なくとも1つのバーを含み、前記バーは、上バー(12)と呼ばれる第1のバーと、下バー(13)と呼ばれる第2のバーと、で構成される、請求項1〜3のいずれかに記載の表示装置(1)。
【請求項5】
当該表示装置は、第1のローラ(2)と第2のローラ(3)とを有し、各ローラは、該ローラの周囲に配置された表示帯(20,30)を含み、前記表示帯は、該ローラの前記回転軸(A)に垂直な平面内にある、請求項1〜4のいずれかに記載の表示装置(1)。
【請求項6】
前記第1のローラ(2)は前記上バーに関して回転し、前記第2のローラは前記下バーに関して回転し、各ローラは、該ローラ(2,3)を前記軸(A)に関して回転させるための駆動手段(4,5)を含む、請求項4および5に記載の表示装置(1)。
【請求項7】
前記第1のローラ(2)と前記第2のローラ(3)との間に、中間バー(14)を固定して配置している、請求項4〜6のいずれかに記載の表示装置(1)。
【請求項8】
前記中間バー(14)は、その周囲に、時刻および/または日付を読み取るための指標(15)を有する、請求項7に記載の表示装置(1)。
【請求項9】
前記第1のローラ(2)は時刻を表示し、前記第2のローラ(3)は日付を表示する、請求項4〜8のいずれかに記載の表示装置(1)。
【請求項10】
前記少なくとも1つのタイムベースは、輪列の形態の伝達手段と、脱進機のような動力配分手段と、テン輪/テンプバネのような調速手段と、を含む、請求項1〜9のいずれかに記載の表示装置(1)。
【請求項11】
前記少なくとも1つの動力源は、香箱を含む、請求項1〜10のいずれかに記載の表示装置(1)。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれかに記載の表示装置(1)を備えた筆記具であって、前記表示装置(1)は、当該筆記具の両端の一方または当該筆記具の本体内部に取り付けられている、筆記具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軸に関して回転する少なくとも1つのローラを有する時計表示装置に関するものである。本発明は、さらに、かかる表示装置を少なくとも1つ備える筆記具に関する。
【0002】
本発明は、特にウォッチおよび筆記具のための、時計表示装置の分野に関する。
【背景技術】
【0003】
一般的に、ローラを用いて時計表示装置を製造することは、例えば、最大31日の日付表示、12時間もしくは24時間の時表示、さらには60分の分表示を含む、この形態の表示はローラの直径によって厚さが比較的大きくなるため、稀である。この種の実施形態は、利用できるスペースが限られているペンのような筆記具の場合には、より一層難しい。
【0004】
インクリザーバを受けるための収容部を内部に設けた筒状グリップ体と、その収容部内に配置されたインクリザーバに接続可能な筒状体の一端の筆記用ペン先と、筒状グリップ体の内部に収容された時計機構と、を備えた筆記具は、特許文献1で知られている。
【0005】
ところが、このような時計機構は、その層状構造によって、筆記具の内部で依然として嵩張ったものとなっている。この構成には、いくつかの欠点として、一方で、使用できる表示面がこの構成により制限されること、他方で、この機構が上方へと延在していることによって使用できるインクリザーバは小さくなること、がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】国際公開第2014/174364号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、これらの周知の技術の様々な欠点を克服することである。
【0008】
より具体的には、本発明の目的は、ムーブメント部品が同一平面内にあるコンパクトな機構を提供することである。
【0009】
本発明の目的は、さらに、少なくとも特定の実施形態において、容易に視認できる表示面を提供する表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
これらの目的、ならびに以下でさらに明らかになるであろう他の目的は、本発明により、少なくとも1つの時間関連値を表示するための装置によって達成され、この表示装置は、同一の第1平面内に広がる少なくとも1つのタイムベースおよび少なくとも1つの動力源を含む時計ムーブメントと、回転軸Aに関して回転可能に取り付けられるとともに第1平面に平行な第2平面内に広がる少なくとも1つのローラと、を有し、その少なくとも1つのローラは、外周に配置された表示帯を含み、その表示帯上には、時間関連値の少なくとも1つの指標が刻まれており、時計ムーブメントは、少なくとも1つのローラと同一の第2平面内に広がる駆動手段によって、その少なくとも1つのローラを軸Aに関して回転駆動し、その少なくとも1つのローラおよび時計ムーブメントの中心は軸A上にある。
【0011】
本発明の他の効果的な変形例によれば、
− その少なくとも1つのローラの駆動手段は、該少なくとも1つのローラと一体の歯付きリングを含み、歯付きリングは、その回転軸に関して回転する。
− この表示機構は、その少なくとも1つのローラが回転する中心に枠を有する。
− その枠は、ムーブメントを受けるように構成されたケースと一体である。
− その枠は、その端のそれぞれに少なくとも1つのバーを含み、それらのバーは、上バーと呼ばれる第1のバーと、下バーと呼ばれる第2のバーと、で構成される。
− この機構は、第1のローラと第2のローラとを有し、各ローラは、該ローラの周囲に配置された表示帯を含み、その表示帯は、該ローラの回転軸に垂直な平面内にある。
− 第1のローラは上バーに関して回転し、第2のローラは下バーに関して回転し、各ローラは、該ローラを軸Aに関して回転させるための駆動手段を含む。
− 第1のローラと第2のローラとの間に、中間バーを固定して配置する。
− 中間バーは、その周囲に、時刻および/または日付を読み取るための指標を有する。
− 第1のローラは時刻を表示し、第2のローラは日付を表示する。
− その少なくとも1つのタイムベースは、輪列の形態の伝達手段と、脱進機のような動力配分手段と、テン輪/テンプバネのような調速手段と、を含む。
− その少なくとも1つの動力源は、香箱を含む。
【0012】
本発明は、さらに、本発明による表示装置を備えた筆記具に関し、その機構は、ペンの一端または筆記具の本体内部に収容されている。
【0013】
本発明の他の特徴および効果は、添付の図面を参照して、単なる非限定的な例として提示される本発明による時間表示装置の例示的な実施形態についての以下の詳細な説明から、より明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】
図1aおよび1bは、それぞれ、本発明による表示機構の斜視図および断面図を示している。
【
図2】
図2aおよび2bは、本発明による表示機構の分解斜視図を示している。
【
図3】
図3は、本発明による表示機構の第1のローラおよびその駆動手段の斜視図を示している。
【
図4】
図4は、本発明による表示機構の第2のローラおよびその駆動手段の斜視図を示している。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明について、非限定的に、現在時刻に関する情報および日付に関する情報をそれぞれ表示する2つのローラを有する時計表示装置によって、図面に示している。
【0016】
以下の説明において、本装置は、非限定的な例として、2つのローラを有する。当業者であれば、特に問題なく、本発明を1つのローラまたは3つ以上のローラに適合させることができる。
【0017】
そこで、本発明は、少なくとも1つの時間関連値を表示するための装置1に関し、その値は、例えば現在時刻、すなわち時(hours)および分(minutes)であってよく、秒(seconds)を付加することもでき、さらに日付を表示することも可能である。
【0018】
より具体的には、表示装置1は、同一の第1平面内に広がる少なくとも1つのタイムベースおよび少なくとも1つの動力源を含む時計ムーブメント100と、回転軸Aに関して回転可能に取り付けられるとともに第1平面に平行な第2平面内に広がる少なくとも1つのローラ2、3と、を有し、その少なくとも1つのローラ2、3は、外周に配置された表示帯20、30を含み、その表示帯上には、時間関連値の少なくとも1つの指標が刻まれている。時計ムーブメント100は、少なくとも1つのローラ2、3と同一の第2平面内に広がる駆動手段4、5によって、その少なくとも1つのローラ2、3を軸Aに関して回転駆動し、その少なくとも1つのローラ2、3および時計ムーブメント100の中心は軸A上にある。
【0019】
従来のように、時計ムーブメントは、香箱のような駆動部材と、輪列の形態の伝達手段と、脱進機のような動力配分手段と、テン輪/テンプバネのような調速手段と、表示手段と、を含む。ムーブメントは、さらに、手動または自動の巻上げ手段を含むこともできる。
【0020】
本発明によれば、ムーブメント100を形成する上記の構成部品は、同一平面上で、かつ、それらの構成部品を保持するように構成された同じバー上に、取り付けられる。
【0021】
これらの図面では、非限定的に、第1のローラ2と第2のローラ3とを有する装置1を示しており、各ローラは、該ローラの周囲に配置された表示帯20、30を含み、その表示帯は、該ローラの回転軸に垂直な平面内にある。
【0022】
効果的には、ローラ2および3は、ムーブメント100と同心であり、すなわち、それらのそれぞれの中心を回転軸Aが通過しており、さらに、ローラ2、3の表示帯は、ムーブメント100が形成する平面に対して垂直である。第1のローラの表示帯20は、現在時刻の指標が入るように構成されており、第2のローラの表示帯30は、日付の指標が入るように構成されおり、その情報は、例えば、ローマ数字またはアラビア数字の形を取ることができる。
【0023】
図2aおよび2bに示すように、ローラ2、3は、支持部材41、51で形成されて、ローラ2、3の周囲には、その少なくとも1つのローラ2、3の外周に表示帯20、30が配置されており、さらに駆動手段4、5を含んでいる。
【0024】
効果的には、それぞれの支持部材41、51は、ローラと一体の可動の周縁部410、510と、固定の中央部411、511と、を有し、摩擦を抑えてローラ2、3の動きを円滑にするために、可動部と固定部との間にボールベアリングまたはローラベアリングを配置することができる。
【0025】
これらの図面に示すように、本装置は、第1のローラ2および第2のローラ3が回転する中心に枠10を有する。図示のように、円筒形のケース11が、枠10の上を覆って、ムーブメント100を受けるように構成されており、そのケース11は、枠と一体であって、ムーブメントからローラ2、3への伝達のための貫通孔を有する。
【0026】
これらの図面に示すように、枠10は、その端のそれぞれに少なくとも1つのバーを含み、すなわち、上バー12と呼ばれる第1のバーと、下バー13と呼ばれる第2のバーと、を含み、上バー12および下バー13の中心は同じく回転軸A上にある。本発明の特定の態様によれば、上バー12は、ケース11と一体の要素を形成しており、上バー12は、ケース11の底に直接加工される。当業者であれば、後で相互に組み付けられる2つの別個の要素を想定することも可能であるが、上バー12をケースに直接加工することによって、数ある中でも特に、材料の節約ならびに組み立ての簡易化および迅速化が可能となることは明らかである。
【0027】
このようにして、第1のローラ2は上バー12に関して回転し、第2のローラ3は下バー13に関して回転し、各ローラ2、3は、回転軸Aに関して回転するために、それぞれ第1の駆動手段4および第2の駆動手段5を有する。
【0028】
さらに、本装置は、第1のローラ2と第2のローラ3との間に配置されて固定取り付けされた中間バー14を有し、この中間バーは、これら2つのローラの間で視認できるように配置されている。効果的には、中間バー14は、その周囲に、時刻および/または日付の読み取りを可能とする指標15を有する。
【0029】
本発明の好適な実施形態によれば、中間バー14は、枠10を支持している。
【0030】
図2bおよび3に示すように、第1の駆動手段は、支持部材41上に取り付けられた、より具体的には可動周縁部410上に取り付けられた、第1の歯付きリング40を含み、このように、第1の歯付きリング40は、第1のローラ2と一体であり、ローラ2と同一平面内にあって、同じく回転軸Aに関して回転する。
【0031】
第2の駆動手段5は、支持部材51上に取り付けられた、より具体的には可動周縁部510上に取り付けられた、第2の歯付きリング50を含み、このように、第2の歯付きリング50は、第2のローラ3と一体であり、ローラ3と同一平面内にあって、同じく回転軸Aに関して回転する。
【0032】
歯付きリング40、50は、例えばネジで、それぞれ支持部材41、51上に取り外し可能に取り付けることができる。また、例えば溶接によって、歯付きリングを支持部材41、51上に永久固定することを想定することも可能である。
【0033】
このようにして、第1の歯付きリング40を、上バーの下でムーブメント100の出力軸42によって駆動し、その軸42は、歯車44と噛合するように構成されたカナ43を有し、その歯車44は、第1のローラ2が現在時刻を表示するように構成されている場合に、歯付きリング40を12時間または24時間に1回転の割合で駆動する。この歯車機構を
図2aおよび3に示している。
【0034】
第2の歯付きリング50を、歯車44と一体の軸52によって、その一方の端により駆動し、その軸52は、この目的で設けられたオリフィスを通って支持部材41の中央部411および中間バー14を貫通しており、その自由端に装着された第2のカナ53を有する。このようにして、この第2のカナ53は、中間バー14の内側に収容されて、第2の歯付きリング50を駆動する日車54と噛合するように構成されている。
【0035】
図4に示すように、中間バー4は、さらに、日ジャンパ55を受けており、このジャンパ55は、日付が修正されるときには切り離すことが可能である。記載した構成では、第1のローラ2は時刻を表示し、第2のローラ3は日付を表示する。当業者であれば、特に問題なく、他のタイプの表示を容易に想定することができる。
【0036】
図示のように、下バー13の上に、順に、第2のローラ3、中間バー14、第1のローラ2、ケース11を載せて、このとき、これらの要素の中央支持部材として枠10が機能し、この枠に対して、下バー13、中間バー14、ケース11、固定中央部411、511を取り外し可能に固定する。
【0037】
図1に示す好適な実施形態によれば、本装置は、その周囲に配置されたクリスタル6を有し、そのクリスタル6は、透明円筒の形態を取るものであって、その上端および下端がそれぞれ下バー13および上バー12に形成された溝内に収容されている。効果的には、クリスタル6を容易に位置決めすることができるように、下バー13および上バー12は、第1のローラ2、第2のローラ3、中間バー14よりも僅かに大きい直径を有する。
【0038】
このアセンブリの固定のために、枠10を、その下端および上端で、一方でケース11に、他方で固定中央部511に、ネジで固定する。クリスタル6を所定位置に設定したら、下バー13を固定中央部511に固定する。
【0039】
本発明の種々の変形例により、通常寸法の筆記具またはウォッチの少ない容積内に、あらゆる種類の表示のためのローラ型表示装置を構成することが可能である。
【符号の説明】
【0040】
1 表示装置
2 第1のローラ
3 第2のローラ
4 (第1のローラの)駆動手段
5 (第2のローラの)駆動手段
6 クリスタル
10 枠
11 ケース
12 上バー
13 下バー
14 中間バー
15 指標
20 (第1のローラの)表示帯
30 (第2のローラの)表示帯
40 第1の歯付きリング
41 (第1のローラの)支持部材
42 出力軸
43 カナ
44 歯車
50 第2の歯付きリング
51 (第2のローラの)支持部材
52 軸
53 第2のカナ
54 日車
55 日ジャンパ
100 時計ムーブメント
410 (第1のローラの)可動の周縁部
411 (第1のローラの)固定の中央部
510 (第2のローラの)可動の周縁部
511 (第2のローラの)固定の中央部
A 回転軸