【文献】
Ericsson,Pool design for V2V,3GPP TSG RAN WG1 #86bis R1-1609726,2016年 9月30日
【文献】
LG Electronics,Outcome offline discussion on V2X,3GPP TSG RAN WG1 #86bis R1-1610936,2016年10月18日
【文献】
Ericsson,Pool design for V2V,3GPP TSG RAN WG1 #87 R1-1612961,2016年11月 5日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
現在、サイドリンク信号を送信および/または受信するために使用されるV2V(vehicle to vehicle)(車車間)/V2X(vehicle to everything)(車車間・路車間)リソースプールは、時間領域および周波数領域における特定のリソースからなり、時間領域におけるリソース位置は、ビットマップによって示されている。ビットマップのあるビットが「1」を示す場合、それは、それがV2V/V2Xサブフレームであることを意味し、そうではなく、ビットマップのあるビットが「0」を示す場合、それは、それがV2V/V2Xサブフレームではないことを意味する。
【0003】
3GPP(the 3rd Generation Partnership Project)(第3世代パートナーシッププロジェクト)の現在の合意に基づいて、ビットマップのサイズは、16、20、または100ビットとすることができる。通信にどのビットマップサイズを使用するかは設定または予め設定することができる。3GPPの現在の合意に基づくならば、サイドリンク同期信号(SLSS:sidelink synchronization signal)を送信するサブフレームなどの一部のサブフレームは、リソースプールから除外されるべきであり、ビットマップは、システムフレーム番号(SFN(system frame number)/DFN)サイクルうちの(SLSSサブフレームを除外した後の)残りのサブフレームのうちで整数回繰り返すことができない。例えば、SFNサイクルのうちに10240個のサブフレームがあり、SLSSサブフレームが160ms毎に送信され、したがってSFNサイクルのうちに64個のSLSSサブフレームがあると想定すると、残りのサブフレームの数は、10240−64=10176であり、20ビットまたは100ビットなどのビットマップのサイズで割ることができない。残りのサブフレームをビットマップのサイズで割ることができない場合、いくらかのリソース衝突の問題が生じる。
【0004】
図1は、SFNサイクルのうちでビットマップが整数回繰り返されない例を示す。
【0005】
図1において、ビットマップを通して「1」で示されているサブフレームは、それらがリソースプール内にあることを表し、ビットマップを通して「0」で示されているサブフレームは、それらがリソースプール内にないことを表す。ビットマップの指示はSFNサイクルのうちで繰り返されている。
図1において、ビットマップに従って「0」によって示されているサブフレームは、他のユーザ機器またはPUSCHの送信のような他の用途によって使用され得る。
【0006】
図1に示すように、最後のビットマップの繰り返しはDFN/SFN境界をまたいでいる。UE(User Equipment)(ユーザ機器)が、このビットマップを使用し、参照番号「101」で示されているようなリソースを予約する場合、この予約されたリソースは、このビットマップがSFN/DFNサイクルの最初からまたはSFN/DFNサイクルのあるオフセットから適用されるとき、次のDFN/SFNサイクルにおいて他のUEのリソースと衝突する可能性がある。
【0007】
この考察に基づいて、3GPPのRAN1は、SFN/DFNサイクルのうちでリソースプール構成から除外されるべきである「予約サブフレーム」の概念を採用することに同意している。この場合、SLSSサブフレームおよび予約サブフレームを除外した後の残りのサブフレームは、SFN/DFNサイクルのうちでビットマップを整数回繰り返すことを可能にすることができる。SFNサイクルのうちに10240個のサブフレームがあり、SLSSサブフレームの数が64であり、予約サブフレームの数が76である上記の例に引き続き基づくならば、リソースプール用の残りのサブフレームの数は、10240−64−76=10100であり、100ビットのビットマップで割ることができる。この場合、
図1によって説明した衝突問題を解決することができる。
【0008】
図2は、R1−1609726(RAN1の会議の開示)に示されている、SFN/DFNサイクルのうちでサブフレームが予約される例を示す。
【0009】
図2に示すように、サブフレーム503は、予約サブフレームであり、リソースプールから除外されるべきである。さらに、サブフレーム255、256、257、512、513、および514は、SLSS信号を送信するために使用され、同様にリソースプールから除外されるべきである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下の詳細な説明では、本開示の一部をなす添付の図面を参照する。図面では、文脈上別段の指示がない限り、同じ記号は通常同じ構成要素を示す。本開示の態様を、多種多様な異なる構成において配置し、置換し、組み合わせ、および設計することができ、この多種多様な異なる構成のすべてが、明示的に企図され、本開示の一部をなすことが容易に理解されよう。
【0018】
図3は、本開示の一実施形態に従って予約サブフレームを設定する方法を示す。
【0019】
図3に示す方法は、V2V(車車間)/V2X(車車間・路車間)通信システムにおいて実行される。V2V/V2X通信システムでは、リソースプールが、システムフレーム番号(SFN/DFN)サイクルのうちでサイドリンク信号を送信および/または受信するために使用される。DFNは、3GPP TS 36.331を参照することができる直接フレーム番号(Direct Frame Number)である。それは、アップリンクサブフレームからなるサイクルである。FDDでは、SFNサイクルは、基本的にDFNサイクルと同じであるが、TDDでは、SFNサイクルは、ダウンリンクサブフレーム、スペシャルサブフレーム、およびアップリンクサブフレームのすべてを含む。提案する方法は、SFNサイクルとDFNサイクルの両方に使用することができるが、説明を簡単にするために、以下の例では主にSFNを想定する。
【0020】
システムフレーム番号(SFN)サイクルは、所定のサブフレームおよび残りのサブフレームを含む。残りのサブフレームは、システムフレーム番号サイクルのうちで所定のサブフレームを除外した後のサブフレームである。本開示では、ビットマップは、サブフレームがV2V/V2Xリソースであるか否かを示す。本開示では、「所定のサブフレーム」および「除外サブフレーム」という用語は、本文脈において同じ意味を有する。
図3に示す方法は、ユーザ機器側または基地局側のどちらでも実行することができる。
【0021】
図3に示すように、本開示の一実施形態に従ってリソースプールを示すために予約サブフレームを設定する方法は、ステップS301およびステップS302を含む。ステップS301では、システムフレーム番号サイクルのうちで予約サブフレームおよび所定のサブフレームを除外した後のサブフレームのうちでビットマップが整数回繰り返されるように、予約サブフレームの数が決定される。ステップS302では、各予約サブフレームの位置が設定され、その場合、システムフレーム番号サイクルのうちでn個のサブフレーム毎に最大で2つの予約サブフレームが設定される。
【0022】
本開示の実施形態によれば、予約サブフレームの数は、ビットマップのサイズおよびシステムフレーム番号サイクルのうちの残りのサブフレームの数に基づいて決定することができる。例えば、予約サブフレームの数は、(残りのサブフレームの数)mod(ビットマップサイズ)の演算結果である。具体的には、予約サブフレームの数「Y」は、以下の式、すなわち、X=(システムフレーム番号サイクルのうちの全サブフレームの数−システムフレーム番号サイクルのうちの所定のサブフレームの数)およびY=Xmod(ビットマップサイズ)に基づいて決定することができる。
【0023】
図4は、本開示の一実施形態に従って予約サブフレームを設定する方法の例を示す。
【0024】
図4では、各サブフレームは、1msの時間で送信される。
図4において、空白のブロックは、SLSSサブフレームなどの除外サブフレームを表し、斜線を付したブロックは、予約サブフレームを表す。
【0025】
上述のように、上記の合意に基づくならば、サイドリンク同期信号(SLSS)を送信するサブフレームは、リソースプールから除外されるべきである。以下の文脈では、除外されるべきサブフレームを、「除外サブフレーム」または「所定のサブフレーム」と呼ぶ。
図4に示す例では、システムフレーム番号(SFN)サイクルのうちに10240個のサブフレームがあり、各SLSSサブフレームは160ms毎に送信され、したがってSFNサイクルのうちに64個のSLSSサブフレームがあると想定されている。除外サブフレームが除外された後の残りのサブフレームの数は、10240−64=10176である。
【0026】
サイズが16ビットのビットマップの場合、計算結果(10176 mod 16)が0になるため、予約サブフレームの数は0である。サイズが20ビットのビットマップの場合、計算結果(10176 mod 20)が16になるため、予約サブフレームの数は16である。サイズが100ビットのビットマップの場合、計算結果(10176 mod 100)が76になるため、予約サブフレームの数は76である。
【0027】
本開示の実施形態によれば、「n」個のサブフレームは、システムフレーム番号サイクルのうちで連続するサブフレームインデックスに基づいて決定される。例えば、サブフレームインデックスは、
図4に示すように、システムフレーム番号サイクルのうちで連続する、SF#0、SF#1、SF#2、SF#3、…、SF#10240などのサブフレーム順序番号とすることができる。この場合、上記の「n個のサブフレーム」は、残りのサブフレームと、SLSSサブフレームなどの所定のサブフレームとの両方を含む。すなわち、予約サブフレームは、所定のサブフレームが「n個のサブフレーム」のうちに含まれているか否かにかかわらず、「n個のサブフレーム」毎に設定される。
【0028】
この状況では、予約サブフレームの位置は、システムフレーム番号サイクルのうちのリソースプールを示すために除外されるべきである所定のサブフレームのいずれかに重なる可能性がある。この場合、予約サブフレームは、残りのサブフレームのうちの、所定のサブフレームの前または後の、この所定のサブフレームに最も近いサブフレームに設定されるべきである。
【0029】
本開示の実施形態によれば、
図4に示すように、n=100を想定することができる、すなわち、100個のサブフレーム毎に1つのサブフレーム(HFNとして示す)を予約することができる。別の実施形態によれば、「100個のサブフレーム」は、システムフレーム番号サイクルの最初からカウントすることができる(この例では、サブフレームオフセットの数はゼロであると想定されている)。SFNサイクルのうちにサブフレームオフセットがある例では、「100個のサブフレーム」は、システムフレーム番号サイクルのうちのサブフレームオフセットの最後からカウントすることができる。
【0030】
この場合、サイズが20ビットのビットマップの場合、予約サブフレームの数は16であり、したがって予約サブフレームはHFN#0からHFN#15までとすることができる。サイズが100ビットのビットマップの場合、予約サブフレームの数は76であり、したがって予約サブフレームはHFN#0からHFN#75までとすることができる。
【0031】
別の例によれば、「100個のサブフレーム」は、システムフレーム番号サイクルの最初からカウントする必要はなく、「100個のサブフレーム」は、システムフレーム番号サイクルの任意の位置からカウントすることができる。例えば、サイズが20ビットのビットマップの場合、予約サブフレームの数は16であり、「予約サブフレーム」は、HFN#10からHFN#25までまたはHFN#84からHFN#99まで等とすることができる。サイズが100ビットのビットマップの場合、予約サブフレームの数は76であり、「予約サブフレーム」は、HFN#0からHFN#75まで、またはHFN#10からHFN#85まで、またはHFN#24からHFN#99まで等とすることができる。
【0032】
n=100である実施形態の場合、その利点は、それが標準化の観点から単純な解決策であり、mod演算後のサブフレームの最大数が99であることを考慮すると、それがあらゆる場合に使用され得ることである。また、予約サブフレームの位置がともかく共通するので、異なるリソースプール構成を、同じ予約サブフレームに関連付けることができ、このため、リソース利用が改善される。
【0033】
本実施形態の別の例によれば、n個のサブフレームは、システムフレーム番号サイクルうちの残りのサブフレームに基づいて決定することができる。これは、上記の「n個のサブフレーム」が所定のサブフレームを含まないことを意味する。すなわち、予約サブフレームは、「n個のサブフレーム」毎に設定されるが、この場合、「n個のサブフレーム」は、所定のサブフレームを含まない、リソースプールに利用可能なn個の残りのサブフレームである。
【0034】
本実施形態の例によれば、数「n」は、FLOOR(残りのサブフレームの数/予約サブフレームの数)の演算結果であり、ただし、FLOORは、最も近い整数に切り捨てる演算である。具体的には、数「n」は、以下の式、すなわち、
X=(システムフレーム番号サイクルのうちの全サブフレームの数−システムフレーム番号サイクルのうちの所定のサブフレームの数)
Y=Xmod(ビットマップサイズ)
n=FLOOR(X/Y)(ただし、FLOORは最も近い整数に切り捨てる演算である)
に基づいて決定することができる。
【0035】
本開示の別の実施形態によれば、数「n」は設定または予め設定することができる。
【0036】
実施形態の別の例によれば、予約サブフレームと、SLSSサブフレームなどの除外サブフレームとは重なることができない。それらの位置が重なる場合、予約サブフレームは、重なる除外サブフレームの前または後のサブフレームに配置されるべきである。
【0037】
図5は、本開示の一実施形態に従って予約サブフレームを設定する方法の別の例を示す。
【0038】
図5において、空白のブロックは、SLSSサブフレームなどの所定のサブフレームを表し、斜線を付したブロックは、予約サブフレームを表す。
【0039】
この例では、同様に、SFNサイクルのうちに10240個のサブフレームがあり、SLSSサブフレームの160msの周期性が想定されていて、64個のSLSSサブフレームが、V2Xリソースプールから除外され、したがって、残りのサブフレームは、10240−64=10176個のサブフレームであると想定されている。
【0040】
図5に示す例では、各予約サブフレームは、互いに隣り合う、2つの、SLSSサブフレームなどの所定のサブフレームの中間に設定されている。この場合、各SLSSサブフレームは160msの周期性の期間で送信されるため、システムフレーム番号サイクルのうちで160個のサブフレーム毎に1つまたは2つの予約サブフレームが設定される。
【0041】
具体的には、サイズが16ビットのビットマップの場合、予約サブフレームの数は0である。サイズが20のビットマップの場合、予約サブフレームの数は16であり、SFNサイクルの最初からまたはSFNサイクルの他の位置から、2つのSLSSサブフレームの中間に1つの予約サブフレームを設定することができる。
【0042】
しかしながら、サイズが100ビットのビットマップの場合、予約サブフレームの数は76である。この場合、隣り合う2つの、SLSSサブフレームなどの所定のサブフレームの中間に1つの予約サブフレームのみを設定すると、13個の予約サブフレームが、どこにも設定されずに残ってしまう。本開示の別の例によれば、一対の2つの予約サブフレームが、2つの、SLSSサブフレームなどの所定のサブフレームの中間に設定される。同じ2つの、SLSSサブフレームなどの所定のサブフレーム間の「2つの」予約サブフレームの数は、76−63=13であり、「1つの」予約サブフレームの数は63である。予約サブフレームを設定するパターンは、{2 2 2…1 1 1…1 1 1}もしくは{1 1 1…2 2 2…1 1 1}もしくは{1 1 1…1 1 1…2 2 2}、{2 2 2…2 2 2…1 1 1}もしくは{1 1 1…2 2 2…2 2 2}もしくは{2 2 2…1 1 1…2 2 2}、または{2 2 2…2 2 2…2 2 2}等のようであってもよい。上記のパターンは、同じ2つの、SLSSサブフレームなどの所定のサブフレーム間の「2つの」予約サブフレームをSFNサイクルのうちの任意の位置に配置することができることを意味する。
【0043】
このような実施形態の利点は、すべての所定のサブフレームおよび予約サブフレームがリソースプールに対して可能な限り分散され、それがサイドリンク信号送信待ち時間を最小化することである。
【0044】
図6は、本開示の一実施形態に従って予約サブフレームを設定する方法のさらなる例を示す。
【0045】
この例では、同様に、SFNサイクルのうちに10240個のサブフレームがあり、64個のSLSSサブフレームが、V2Xリソースプールから除外され、SLSSサブフレームの周期性が160msであると想定され、したがって、V2Xリソースプールは、10240−64=10176個のサブフレームを有すると想定されている。
【0046】
上述のように、数「n」は、以下の式、すなわち、
X=(システムフレーム番号サイクルのうちの全サブフレームの数−システムフレーム番号サイクルのうちの所定のサブフレームの数)
Y=Xmod(ビットマップサイズ)
n=FLOOR(X/Y)(ただし、FLOORは最も近い整数に切り捨てる演算である)
に基づいて決定することができる。
【0047】
上記の式に基づくと、サイズが100ビットのビットマップの場合、X=10176であり、Y=10176 mod 100=76であり、n=floor(10176/76)=133である。したがって、SFNサイクルのうちで133個のサブフレーム毎に1つの予約サブフレームを設定することができ、予約サブフレームは合計で76個となる。この場合、100ビットのビットマップは、SFNサイクルのうちで整数回繰り返すことができる。サイズが16ビットのビットマップおよびサイズが20ビットのビットマップの場合も、同じ手順を実行することができる。
【0048】
本実施形態の別の例によれば、サイドリンク同期サブフレーム(SLSS)に加えて、所定のサブフレームは、TDDのダウンリンクサブフレームおよびスペシャルサブフレーム、ならびにシステムフレーム番号サイクルのうちの最初のシステムフレーム番号(SFN#0)を用いてサブフレームオフセットによって示されるサブフレームをさらに含むことができる。すなわち、所定のサブフレームは、TDDのダウンリンクサブフレームおよびスペシャルサブフレーム、サイドリンク同期サブフレーム、ならびにシステムフレーム番号サイクルの最初を用いてサブフレームオフセットによって示されるサブフレームのうちの少なくとも1つを含む。例えばFDDの特殊な場合では、サブフレームオフセットをゼロに設定することができる。
【0049】
具体的には、ダウンリンク(DL:downlink)サブフレーム、スペシャルサブフレーム、およびアップリンク(UL:uplink)サブフレームがあるTDDの場合、DLサブフレームおよびスペシャルサブフレームならびにSLSSサブフレームは、リソースプールから除外されるべきである。例えば、TDD構成0では、SFNサイクルのうちに1024個のアップリンクサブフレームしかなく、これらの1024個のアップリンクサブフレームは、V2Xリソースプールの潜在的なサブフレームである。SLSSサブフレームの数が64であると想定すると、残りのサブフレームは、V2Xリソースプールに対して、1024−64=960個のサブフレームである。上記の式に基づくと、X=960であり、Y=(960 mod 100)=60であり、n=FLOOR(960/60)=16である。これは、16個のアップリンクサブフレーム毎に1つの予約サブフレームが設定されることを意味する。
【0050】
図7は、本開示の一実施形態に従って予約サブフレームを設定するためのユーザ機器の例を示す。
【0051】
図7に示すユーザ機器では、リソースプールは、システムフレーム番号サイクルのうちでサイドリンク信号を送信および/または受信するために使用される。システムフレーム番号サイクルは、所定のサブフレームおよび残りのサブフレームを含む。残りのサブフレームは、システムフレーム番号サイクルのうちで所定のサブフレームを除外した後のサブフレームである。ビットマップは、サブフレームがV2V/V2Xリソースであるか否かを示す。
【0052】
図7に示すように、本開示の実施形態に係るユーザ機器700は、通信部701と、サブフレーム予約部702と、マイクロプロセッサ部703と、メモリ部704とを含む。上記の各部は、ユーザ機器700内のデータおよび/または制御バスを使用して相互接続される。
【0053】
本開示の実施形態によれば、ユーザ機器700は、リソースプールを使用して他のユーザ機器または基地局と通信するように構成される。
【0054】
通信部701は、通信システムにおいてV2V(車車間)/V2X(車車間・路車間)リソースプールを使用して、他のユーザ機器もしくは基地局へのサイドリンク信号の送信および/または他のユーザ機器もしくは基地局からのサイドリンク信号の受信を行うように構成される。通信部701は、通信システムにおいて送信されるべき信号を処理および/または変調するためのベースバンドプロセッサおよび無線周波数変調部などの他のハードウェアをさらに備えてもよい。
【0055】
サブフレーム予約部702は、予約サブフレームの設定であって、システムフレーム番号サイクルのうちで予約サブフレームおよび所定のサブフレームを除外した後のサブフレームのうちでビットマップが整数回繰り返されるように、予約サブフレームの数が決定され、システムフレーム番号サイクルのうちでn個のサブフレーム毎に最大で2つの予約サブフレームが設定される、設定を行うように構成される。
【0056】
マイクロプロセッサ部703は、メモリ部704に格納されている様々なデータを処理し、ユーザ機器700の各部の動作を制御するために、関連するプログラムを実行するように構成される。
【0057】
メモリ部704は、図示されていないROM(Read Only Memory(読み出し専用メモリ))およびRAM(Random Access Memory(ランダムアクセスメモリ))をさらに含んでもよい。ROMは、マイクロプロセッサ部703によって様々な処理および制御を実行するために必要な様々なプログラムを格納するように構成され、RAMは、マイクロプロセッサ部703によって処理および制御の手順において一時的に生成される中間データを格納するように構成される。
【0058】
本開示の一実施形態によれば、ユーザ機器700は、アンテナ部をさらに備えてもよい。アンテナ部は、他のユーザ機器または基地局との間で信号を送信および/または受信するように構成される。
【0059】
本開示の一実施形態によれば、ユーザ機器700は、インタフェース部をさらに備えてもよい。インタフェース部は、USB、IEEE13954、RJ11、RJ45等のうちの1つのタイプであってもよいが、これらに限定されない。インタフェース部は、コンピュータ装置、キーボード、またはマウスなどであるがこれらに限定されないユーザの外部装置と接続し、ユーザからの制御情報および/もしくはプログラムコマンドの受信ならびに/またはユーザの外部装置へのデータの出力を行うように構成される。
【0060】
上記の各装置および/または各部は、本開示の範囲を限定するものではなく、本開示のユーザ機器700は、より多くのまたはより少ない装置および/または部を含むことができる。
【0061】
本開示の別の実施形態によれば、予約サブフレームの数は、ビットマップのサイズおよびシステムフレーム番号サイクルうちの残りのサブフレームの数に基づいて決定される。
【0062】
本開示の別の実施形態によれば、予約サブフレームの数は、(残りのサブフレームの数)mod(ビットマップサイズ)の演算結果である。
【0063】
本開示の別の実施形態によれば、各予約サブフレームは、隣り合う所定のサブフレームの中間に設定される。
【0064】
本開示の別の実施形態によれば、n個のサブフレームは、システムフレーム番号サイクルのうちで連続するサブフレームインデックスに基づく。
【0065】
本開示の別の実施形態によれば、予約サブフレームの位置が、システムフレーム番号サイクルのうちのリソースプールを示すために除外されるべきである所定のサブフレームのいずれかに重なる場合、予約サブフレームは、残りのサブフレームのうちの、所定のサブフレームの前または後の最も近いサブフレームに設定される。
【0066】
本開示の別の実施形態によれば、数「n」は、少なくとも100である。
【0067】
本開示の別の実施形態によれば、n個のサブフレームは、システムフレーム番号サイクルうちの残りのサブフレームに基づく。
【0068】
本開示の別の実施形態によれば、数nは、FLOOR(残りのサブフレームの数/予約サブフレームの数)の演算結果であり、ただし、FLOORは、最も近い整数に切り捨てる演算である。
【0069】
本開示の別の実施形態によれば、所定のサブフレームは、TDDのダウンリンクサブフレームおよびスペシャルサブフレーム、サイドリンク同期サブフレーム、ならびにシステムフレーム番号サイクルのうちのシステムフレーム番号の最初を用いてサブフレームオフセットによって示されるサブフレームのうちの少なくとも1つを含む。
【0070】
図8は、本開示の一実施形態に従って予約サブフレームを設定するための基地局の例を示す。
【0071】
図8に示す基地局では、リソースプールは、システムフレーム番号サイクルのうちでサイドリンク信号を送信および/または受信するために使用される。システムフレーム番号サイクルは、所定のサブフレームおよび残りのサブフレームを含む。残りのサブフレームは、システムフレーム番号サイクルのうちで所定のサブフレームを除外した後のサブフレームである。ビットマップは、サブフレームがV2V/V2Xリソースであるか否かを示す。
【0072】
図8に示すように、本開示の実施形態に係る基地局800は、通信部801と、サブフレーム予約部802と、マイクロプロセッサ部803と、メモリ部804とを含む。上記の各部は、基地局800内のデータおよび/または制御バスを使用して相互接続される。
【0073】
本開示の実施形態によれば、基地局800は、リソースプールを使用して他の基地局またはユーザ機器と通信するように構成される。
【0074】
通信部801は、通信システムにおいてV2V(車車間)/V2X(車車間・路車間)リソースプールを使用して、他の基地局もしくはユーザ機器へのサイドリンク信号の送信および/または他の基地局もしくはユーザ機器からのサイドリンク信号の受信を行うように構成される。通信部801は、通信システムにおいて送信されるべき信号を処理および/または変調するためのベースバンドプロセッサおよび無線周波数変調部などの他のハードウェアをさらに備えてもよい。
【0075】
サブフレーム予約部802は、予約サブフレームの設定であって、システムフレーム番号サイクルのうちで予約サブフレームおよび所定のサブフレームを除外した後のサブフレームのうちでビットマップが整数回繰り返されるように、予約サブフレームの数が決定され、システムフレーム番号サイクルのうちでn個のサブフレーム毎に最大で2つの予約サブフレームが設定される、設定を行うように構成される。
【0076】
マイクロプロセッサ部803は、メモリ部804に格納されている様々なデータを処理し、基地局800の各部の動作を制御するために、関連するプログラムを実行するように構成される。
【0077】
メモリ部804は、図示されていないROM(Read Only Memory(読み出し専用メモリ))およびRAM(Random Access Memory(ランダムアクセスメモリ))をさらに含んでもよい。ROMは、マイクロプロセッサ部803によって様々な処理および制御を実行するために必要な様々なプログラムを格納するように構成され、RAMは、マイクロプロセッサ部803によって処理および制御の手順において一時的に生成される中間データを格納するように構成される。
【0078】
本開示の一実施形態によれば、基地局800は、アンテナ部をさらに備えてもよい。アンテナ部は、他の基地局またはユーザ機器との間でサイドリンク信号を送信および/または受信するように構成される。
【0079】
本開示の一実施形態によれば、基地局800は、インタフェース部をさらに備えてもよい。インタフェース部は、USB、IEEE13954、RJ11、RJ45等のうちの1つのタイプであってもよいが、これらに限定されない。インタフェース部は、コンピュータ装置、キーボード、またはマウスなどであるがこれらに限定されないユーザの外部装置と接続し、ユーザからの制御情報および/もしくはプログラムコマンドの受信ならびに/またはユーザの外部装置へのデータの出力を行うように構成される。
【0080】
上記の各装置および/または各部は、本開示の範囲を限定するものではなく、本開示の基地局800は、より多くのまたはより少ない装置および/または部を含むことができる。
【0081】
本開示の別の実施形態によれば、予約サブフレームの数は、ビットマップのサイズおよびシステムフレーム番号サイクルうちの残りのサブフレームの数に基づいて決定される。
【0082】
本開示の別の実施形態によれば、予約サブフレームの数は、(残りのサブフレームの数)mod(ビットマップサイズ)の演算結果である。
【0083】
本開示の別の実施形態によれば、各予約サブフレームは、隣り合う所定のサブフレームの中間に設定される。
【0084】
本開示の別の実施形態によれば、n個のサブフレームは、システムフレーム番号サイクルのうちで連続するサブフレームインデックスに基づく。
【0085】
本開示の別の実施形態によれば、予約サブフレームの位置が、システムフレーム番号サイクルのうちのリソースプールを示すために除外されるべきである所定のサブフレームのいずれかに重なる場合、予約サブフレームは、残りのサブフレームのうちの、所定のサブフレームの前または後の最も近いサブフレームに設定される。
【0086】
本開示の別の実施形態によれば、数「n」は、少なくとも100である。
【0087】
本開示の別の実施形態によれば、n個のサブフレームは、システムフレーム番号サイクルうちの残りのサブフレームに基づく。
【0088】
本開示の別の実施形態によれば、数「n」は、FLOOR(残りのサブフレームの数/予約サブフレームの数)の演算結果であり、ただし、FLOORは、最も近い整数に切り捨てる演算である。
【0089】
本開示の別の実施形態によれば、所定のサブフレームは、TDDのダウンリンクサブフレームおよびスペシャルサブフレーム、サイドリンク同期サブフレーム、ならびにシステムフレーム番号サイクルのうちのシステムフレーム番号の最初を用いてサブフレームオフセットによって示されるサブフレームのうちの少なくとも1つを含む。
【0090】
本開示の上記の実施形態は、例示的な説明にすぎず、それらの特定の構造および動作は、本開示の範囲を限定しない。当業者であれば、本開示の概念と等しく一致する新しい実施態様を生み出すために、上記の各実施形態の異なる部分および動作を組み合わせ直すことができる。
【0091】
本開示の実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、およびファームウェア、またはこれらの組み合わせによって実施されてもよく、実施の方法は、本開示の範囲を限定しない。
【0092】
本開示の実施形態における各機能要素(部)間の接続関係は、本開示の範囲を限定するものではなく、1つまたは複数の機能要素または部は、他の機能要素を含み得るし、他の機能要素に接続され得る。
【0093】
本開示のいくつかの実施形態を、上記の添付の図面と組み合わせて示し説明したが、当業者であれば、本開示の原理および精神から逸脱することなくこれらの実施形態に対して、本開示の特許請求の範囲およびその均等物に依然として含まれる変形および修正を行うことができることを理解するであろう。