特許第6780138号(P6780138)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6780138
(24)【登録日】2020年10月16日
(45)【発行日】2020年11月4日
(54)【発明の名称】電気端子及びコネクタアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/11 20060101AFI20201026BHJP
   H01R 13/518 20060101ALI20201026BHJP
   H01R 13/15 20060101ALI20201026BHJP
   H01R 13/52 20060101ALI20201026BHJP
【FI】
   H01R13/11 A
   H01R13/518
   H01R13/15 A
   H01R13/52 301E
【請求項の数】23
【全頁数】28
(21)【出願番号】特願2019-567515(P2019-567515)
(86)(22)【出願日】2018年3月1日
(65)【公表番号】特表2020-522112(P2020-522112A)
(43)【公表日】2020年7月27日
(86)【国際出願番号】US2018020416
(87)【国際公開番号】WO2018160814
(87)【国際公開日】20180907
【審査請求日】2019年8月28日
(31)【優先権主張番号】62/465,355
(32)【優先日】2017年3月1日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】591043064
【氏名又は名称】モレックス エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100116207
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100096426
【弁理士】
【氏名又は名称】川合 誠
(72)【発明者】
【氏名】ドワラガナサン バグヤナサン−サティアナサン
(72)【発明者】
【氏名】イーヴ レポティエ
【審査官】 山下 寿信
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2017/015285(WO,A1)
【文献】 国際公開第2015/164754(WO,A1)
【文献】 特開平10−040989(JP,A)
【文献】 特開平10−040996(JP,A)
【文献】 特開平10−189119(JP,A)
【文献】 特開2013−016359(JP,A)
【文献】 特開2007−123265(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/10−13/11
H01R 24/00
H01R 13/518
H01R 13/15
H01R 13/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気端子であって、
前端部及び後端部を有する本体、そこを通って形成される通路、並びに前記本体から延在し、前記通路内に延在する第1及び第2の接触ビーム、で形成される接触部と、
該接触部を取り囲むフードであって、該フードは、本体であって、上壁部と、底壁部と、前記本体の前端部及び後端部が画定され、そこを通る通路が形成されるように前記上壁部と前記底壁部との間に延在する側壁部と、を有する本体、前記上壁部から延在する位置合わせリブであって、該位置合わせリブは、前記上壁部の上面を部分的に横切って第1の距離延在する前部セクションと、前記上壁部の前記上面を部分的に横切って第2の距離延在する後部セクションと、前記上壁部の前記上面を部分的に横切って第3の距離延在する中間セクションであって、該中間セクションは、前記前部セクションと前記後部セクションとの間にある、中間セクションと、を有し、前記第3の距離は前記第1又は第2の距離より大きい、位置合わせリブ、前記上壁部を通って設けられる窓、並びに該窓の縁部にて前記上壁部から延在するタブであって、該タブは、前記位置合わせリブの前記中間セクションに係合する、タブ、で形成される、フードと、を含む、電気端子。
【請求項2】
前記接触部が、前記本体の上面から延在するフランジを更に含み、前記フードが、前記フランジが通って延在する窓を含む、請求項1に記載の電気端子。
【請求項3】
前記位置合わせリブの前記後部セクションが、内部に形成された空間を有し、前記フランジが前記空間内に着座されている、請求項2に記載の電気端子。
【請求項4】
前記位置合わせリブの前記中間セクションが、前記側壁部のうちの1つから上方に延在する第1の壁部分と、該第1の壁部分の上端部から延在する水平壁部分と、該水平壁部分の端部から延在する角度付き壁部分と、を有し、該角度付き壁部分は、前記上壁部に向かって下方に延在する、請求項1に記載の電気端子。
【請求項5】
前記角度付き壁部分が、前端部及び後端部を有し、前記前端部は、前記中間セクションが前記後端部よりも延在する前記側壁部により近い、請求項4に記載の電気端子。
【請求項6】
前記位置合わせリブの前端部が、前記フードの前記本体の前記前端部から後方に離間されている、請求項1に記載の電気端子。
【請求項7】
前記位置合わせリブが、下方に延在する指部と、前記フードの前記上壁部内の窓と、を更に含み、前記指部が前記窓内に延在する、請求項1に記載の電気端子。
【請求項8】
それぞれの接触ビームが、前記接触部の前記本体に対して移動可能であり、前記フードの前記本体から延在し、前記フードの前記通路内に延在する、第1及び第2及び第2の補強ビームを更に含み、それぞれの補強ビームは、前記フードの前記本体に対して移動可能であり、前記第1の補強ビームは、前記第1の接触ビームと係合し、前記第2の補強ビームは、前記第2の接触ビームと係合する、請求項1に記載の電気端子。
【請求項9】
前記接触部が、引張強度を有する第1の材料で形成され、前記フードが、引張強度を有する第2の材料で形成され、該第2の材料の前記引張強度は、前記第1の材料の前記引張強度よりも大きい、請求項1に記載の電気端子。
【請求項10】
前記第1及び第2の接触ビームが互いに位置合わせされ、前記接触部の前記本体の前端部に近接する前記本体から延在する、請求項1に記載の電気端子。
【請求項11】
前記フードが、該フードの前記本体の前記前端部に近接して設けられる停止部を形成する少なくとも1つの突出部を更に含み、該少なくとも1つの突出部は、前記フードの前記通路内に延在し、前記接触部の前記本体の前記前端部は、前記少なくとも1つの突出部に係合している、請求項1に記載の電気端子。
【請求項12】
前記フードの前記本体のそれぞれの壁部の前端部から外側に延在するフランジを更に含み、それぞれのフランジは、第1の壁部分及び第2の壁部分で形成され、前記フランジの前記第2の壁部分は、前記フランジの前記第1の壁部分の中心線に対して約120度〜約180度の角度に角度付けされている、請求項1に記載の電気端子。
【請求項13】
前記中間セクションが、前記第1及び第2の接触ビームの長手方向後方にある、請求項1に記載の電気端子。
【請求項14】
前記タブが、前記位置合わせリブの前記中間セクションの後方端部に係合する、請求項13に記載の電気端子。
【請求項15】
結合体であって、
コネクタアセンブリであって、
そこを通って延在する通路を有するハウジングと、
前端部及び後端部と、そこを通って延在する通路と、を含む柔軟な弾性封止部であって、該封止部は、前記ハウジングの後方にある、封止部と、
前端部及び後端部と、そこを通って延在する通路と、そこを通って延在し、かつ前記通路から延在するキー溝と、を含むグロメットキャップであって、該グロメットキャップは、前記封止部の後方にある、グロメットキャップと、を含む、コネクタアセンブリと、
電気端子であって、
前端部及び後端部を有する本体、そこを通って形成される通路、並びに前記本体から延在し、前記通路内に延在する第1及び第2の接触ビーム、で形成される接触部と、
該接触部を取り囲むフードであって、該フードは、本体であって、上壁部と、底壁部と、前記本体の前端部及び後端部が画定され、そこを通る通路が形成されるように前記上壁部と前記底壁部との間に延在する側壁部と、を有する本体、前記上壁部から延在する位置合わせリブであって、該位置合わせリブは、前記上壁部の上面を部分的に横切って第1の距離延在する前部セクションと、前記上壁部の前記上面を部分的に横切って第2の距離延在する後部セクションと、前記上壁部の前記上面を部分的に横切って第3の距離延在する中間セクションであって、該中間セクションは、前記前部セクションと前記後部セクションとの間にある、中間セクションと、を有し、前記第3の距離は前記第1又は第2の距離より大きい、位置合わせリブ、前記上壁部を通って設けられる窓、並びに該窓の縁部にて前記上壁部から延在するタブであって、該タブは、前記位置合わせリブの前記中間セクションに係合する、タブ、で形成される、フードと、を含む、電気端子と、を含み、
該電気端子が前記グロメットキャップを通過するとき、前記位置合わせリブが前記キー溝内に収容され、前記壁部が前記通路内に収容される、結合体。
【請求項16】
それぞれの接触ビームが、前記接触部の前記本体に対して移動可能であり、前記フードの前記本体から延在し、かつ前記フードの前記通路内に延在する、第1及び第2及び第2の補強ビームを更に含み、それぞれの補強ビームは、前記フードの前記本体に対して移動可能であり、前記第1の補強ビームは、前記第1の接触ビームと係合し、前記第2の補強ビームは、前記第2の接触ビームと係合する、請求項14に記載の結合体。
【請求項17】
前記フードと係合可能なロックを更に含み、該ロックは、前記ハウジングに対して定位置にロックされるように構成されている、請求項16に記載の結合体。
【請求項18】
前記位置合わせリブの前端部が、前記フードの前記本体の前記前端部から後方に離間されている、請求項17に記載の結合体。
【請求項19】
結合体であって、
コネクタアセンブリであって、
そこを通って延在する通路と、ハウジングの壁部から前記通路内に延在する保持指部と、を有するハウジングと、
前端部及び後端部と、そこを通って延在する通路と、を含む柔軟な弾性封止部であって、該封止部は、前記ハウジングの後方にある、封止部と、
前端部及び後端部と、そこを通って延在する通路と、を含むグロメットキャップであって、該グロメットキャップは、前記封止部の後方にある、グロメットキャップと、を含む、コネクタアセンブリと、
電気端子であって、
前端部及び後端部を有する本体、そこを通って形成される通路、並びに前記本体から延在し、前記通路内に延在する第1及び第2の接触ビーム、で形成される接触部と、
該接触部を取り囲むフードであって、該フードは、本体であって、上壁部と、底壁部と、前記本体の前端部及び後端部が画定され、そこを通る通路が形成されるように前記上壁部と前記底壁部との間に延在する側壁部と、を有する本体、前記上壁部から延在する位置合わせリブであって、該位置合わせリブは、前記上壁部の上面を部分的に横切って第1の距離延在する前部セクションと、前記上壁部の前記上面を部分的に横切って第2の距離延在する後部セクションと、前記上壁部の前記上面を部分的に横切って第3の距離延在する中間セクションであって、該中間セクションは、前記前部セクションと前記後部セクションとの間にある、中間セクションと、を有し、前記第3の距離は前記第1又は第2の距離より大きい、位置合わせリブ、前記上壁部を通って設けられる窓、並びに該窓の縁部にて前記上壁部から延在するタブであって、該タブは、前記位置合わせリブの前記中間セクションに係合する、タブ、で形成される、フードと、を含む、電気端子と、を含み、
前記保持指部が、前記窓内に着座し、前記タブに係合する、結合体。
【請求項20】
前記フードと係合可能なロックを更に含み、該ロックは、前記ハウジングに対して定位置にロックされるように構成されている、請求項19に記載の結合体。
【請求項21】
結合体であって、
コネクタアセンブリであって、
そこを通って延在する通路と、ハウジングの壁部から前記通路内に延在する保持指部と、を有するハウジングを含む、コネクタアセンブリと、
電気端子であって、
前端部及び後端部を有する本体、そこを通って形成される通路、並びに前記本体から延在し、前記通路内に延在する第1及び第2の接触ビーム、で形成される接触部と、
該接触部を取り囲むフードであって、該フードは、本体であって、上壁部と、底壁部と、前記本体の前端部及び後端部が画定され、そこを通る通路が形成されるように前記上壁部と前記底壁部との間に延在する側壁部と、を有する本体、前記上壁部から延在する位置合わせリブであって、該位置合わせリブは、前記上壁部の上面を部分的に横切って第1の距離延在する前部セクションと、前記上壁部の前記上面を部分的に横切って第2の距離延在する後部セクションと、前記上壁部の前記上面を部分的に横切って第3の距離延在する中間セクションであって、該中間セクションは、前記前部セクションと前記後部セクションとの間にある、中間セクションと、を有し、前記第3の距離は前記第1又は第2の距離より大きい、位置合わせリブ、前記上壁部を通って設けられる窓、並びに該窓の縁部にて前記上壁部から延在するタブであって、該タブは、前記位置合わせリブの前記中間セクションに係合する、タブ、で形成される、フードと、を含む、電気端子と、を含み、
前記保持指部が、前記窓内に着座し、前記タブに係合する、結合体。
【請求項22】
前記フードと係合可能なロックを更に含み、該ロックは、前記ハウジングに対して定位置にロックされるように構成されている、請求項21に記載の結合体。
【請求項23】
柔軟な弾性封止部を更に含み、該封止部は、前記ハウジングの後方にある、請求項21に記載の結合体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2017年3月1日に出願された米国特許仮出願第62/465,355号の優先権を主張するものであり、その内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、電気端子、及び電気端子が装着されるコネクタアセンブリの分野に関する。より具体的には、本開示は、電気端子、より具体的には、車両において使用可能なコネクタシステムのための電気端子に関する。
【背景技術】
【0003】
車両用コネクタシステムに使用される電気端子が知られている。一般に、このタイプのコネクタシステムは、接合点配電ブロック、電力制御モジュール及び他の本体制御システムを含む車両システムにおける使用に適している。これらのシステムは典型的に、ワイヤハーネスを用いて、車両全体において様々な本体と制御システムとを接続する。
【0004】
典型的なコネクタシステムは、プリント回路基板上に取り付けられるか又はレセプタクルの絶縁ハウジングに保持されるかのいずれかである、複数の雄電気端子又はピンを有する、ヘッダ又はレセプタクルコネクタを含む。プラグコネクタは、レセプタクルコネクタハウジングと協働的に嵌合するための複数の雌端子を保持するために複数のポケット又は空洞を有する、成型された外装ハウジングを含む。対応のコネクタアセンブリのそれぞれは、ハウジング内に取り外し可能に係合される電気端子金具を含む。典型的には、電気的金具又はハウジングは、端子金具上又はハウジング内に形成された窓又は肩部と係合する、偏向可能なロックアームを有する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
いくつかの実施形態では、電気端子は、形成された接触部と、接触部を取り囲むフードと、を含む。接触部及びフードは、接触部をフードに固定するための協働する保持機構を有し、フードは、接触部の機械的特性を改善するための強化機構を提供する。電気端子は、コネクタアセンブリ内に装着される。電気端子は、コネクタアセンブリの封止部に対する損傷を防止又は最小限に抑える機構を有する。
【0006】
この「発明の概要」は単に、本開示のいくつかの態様の基本的な理解を提供するために、いくつかの例示的実施形態を要約する目的で提供される。したがって、上述の例示的実施形態は単なる例であり、いかなる方法でも本開示の範囲又は趣旨を狭めると解釈されるべきではないことが理解されよう。開示される様々な実施形態の他の実施形態、態様、及び利点は、例として、説明される実施形態の原理を例示する添付図面と合わせられた以下の発明を実施するための形態から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】互いに結合されたコネクタアセンブリ及び接触アセンブリの正面斜視図である。
図2】互いに結合されたコネクタアセンブリ及び接触アセンブリの背面斜視図である。
図3】電気端子を形成する、互いに結合された接触アセンブリ及び接触アセンブリのフードの接触部の正面斜視図である。
図4】電気端子の代替の正面斜視図である。
図5】電気端子の背面斜視図である。
図6】電気端子の正面図である。
図7】電気端子の平面図である。
図8図7の線8−8に沿った電気端子の断面図である。
図9】電気端子の一部の断面図である。
図10図7の線10−10に沿った電気端子の断面図である。
図11図7の線11−11に沿った電気端子の断面図である。
図12】分解された接触部及びフードの正面斜視図である。
図13】接触部の正面斜視図である。
図14】接触部の代替の正面斜視図である。
図15】接触部の側面図である。
図16】接触部の代替の側面図である。
図17】接触部の平面図である。
図18】フードの正面斜視図である。
図19】フードの代替の正面斜視図である。
図20】フードの側面図である。
図21】フードの平面図である。
図22図20の線22−22に沿ったフードの断面図である。
図23】フードの正面図である。
図24】フードの背面図である。
図25図20の線25−25に沿ったフードの断面図である。
図26】コネクタアセンブリが装着されている接触アセンブリの正面斜視図である。
図27】互いに分解されて示されているコネクタアセンブリ、接触アセンブリ、雄端子、引き込みツール、及びプローブの正面斜視図である。
図28】互いに分解されて示されている、コネクタアセンブリ、接触アセンブリ、雄端子、引き込みツール、及びプローブの背面斜視図である。
図29】コネクタアセンブリの前面カバーの正面斜視図である。
図30】前面カバーの背面斜視図である。
図31】前面カバーの正面図である。
図32】前面カバーの背面図である。
図33】コネクタアセンブリの前部ハウジングの正面斜視図である。
図34】前部ハウジングの側面図である。
図35】前部ハウジングの背面斜視図である。
図36】コネクタアセンブリの独立した二次ロックの正面斜視図である。
図37】独立した二次ロックの側面図である。
図38】コネクタアセンブリの封止部の正面斜視図である。
図39】封止部の断面図である。
図40】コネクタアセンブリの封止部カバー又はグロメットカバーの正面斜視図である。
図41】斜視図で示される封止部カバー又はグロメットカバーの断面図である。
図42】封止部カバー又はグロメットカバーの背面図である。
図43】封止部カバー又はグロメットカバーの正面図である。
図44】組み立てられた状態のコネクタアセンブリ及び接触アセンブリの部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図面は、本開示のある実施形態を例解し、開示される実施形態が、種々の形態で具体化され得る本開示の例示にすぎないことを理解されたい。したがって、本明細書に開示される具体的な詳細は、限定するものとして解釈されるべきではなく、単に、特許請求の範囲のための基礎として、かつ本開示を様々に用いることを当業者に教示するための代表的な基礎として解釈されるべきである。
【0009】
本開示は、コネクタアセンブリ620と嵌合する電気端子20を対象とする。図面は、コネクタアセンブリ620のそれぞれの要素の図が、コネクタアセンブリ620全体の単一の切片又は部分であるように、コネクタアセンブリ620の単一回路を示しており、複数の回路は、完全なコネクタアセンブリ620を形成するために提供されている。「前側」、「後側」、「上部」、「上方」、「底部」及び「下方」などの方向は、説明の便宜上本明細書で使用され、使用中に必要な向きを示すものではなく、任意であり、示される実施形態の明確な理解を提供するために使用されることにも留意されたい。
【0010】
電気端子20は、第1の部品又は接触部22、及び第2の部品又はフード24の2つの別個の部品から構成される。2部構造は、より小さい電気端子20を提供すると同時に、性能を向上させる。接触部22は、銅若しくは任意の他の銅合金などの高導電性材料又は同一導電特性を有する類似の材料の単一片からプレス加工され、形成されて、優れた電気性能を可能にする。フード24は、ステンレス鋼などの高強度引張材料で形成された単一片の板金からプレス加工され、形成されて、優れた保持力及び補強を提供する。フード24を形成する材料の引張強度は、接触部22を形成する材料の引張強度よりも大きい。電気端子20は、ピン又はブレードなどの対応する雄端子320を受容する。鋼は、銅又は銅合金に更なる利点をもたらす。鋼は典型的に、より高い引張強度特性を発揮し、バネ又は付勢の用途において使用される状況を選択することがより好ましい。接触部22及びフード24は、別個に形成され、別個のアセンブリ又は結合ダイ(marriage die)を介して一緒に固定される。
【0011】
本実施形態では、以下の説明は、電気リード線420が取り付けられた電気端子20を対象とする。リード線420は、当該技術分野において既知であるように、導体424上に絶縁被覆422を有する。絶縁被覆422は、リード線420の先端部において部分的に除去されて、内部に設けられた導体424を露出させる。
【0012】
接触部22は、図13図17に最もよく示されている。接触部22は、対応する雄端子320に電気的接続を提供するように構成されている接触部分26と、リード線420に結合されるように構成されているワイヤ固定部分28と、接触部分26をワイヤ固定部分28に接続する移行部分30と、を有する。
【0013】
接触部分26は、対向する前端部及び後端部32a、32bを有し、かつそこを介して形成される、前端部32aから後端部32bに延在する通路34を有する本体32と、本体32から通路34内へ延在する第1及び第2の片持ちバネアーム又は接触ビーム36、38と、で形成される。中心線40は、前端部32aから後端部32bまで本体32の長さに沿って画定される。本体32は、第1及び第2の直立側壁部46、48によって互いに分離されて通路34を形成する、対向する上壁部及び底壁部42、44で形成される。それぞれの壁部42、44、46、48の内面及び外面は、平面である。上壁部42は、前縁部42aと、対向する後縁部42bと、前縁部42aと後縁部42bとの間に延在する第1の側縁部42cと、前縁部42aと後縁42bとの間に延在する第2の側縁部42dと、を有する。壁部42、44、46、48の前縁部42a、44a、46a、48aは、通路34内に入口開口部50を形成する。
【0014】
上部開口部52は、本体32の前端部32aに近接しているが、そこから離間した上壁部42内に形成され、前縁部52a、後縁部52b、及び前縁部52aと後縁部52bとの間に延在する側縁部52c、52dから形成される。底部開口部54は、本体32の前端部32aに近接しているが、そこから離間した底壁部44内に形成され、前縁部、後縁部、及び上部開口部52の縁部52a、52b、52c、52dと垂直に位置合わせした側縁部から形成される。
【0015】
接触ビーム36は、上部開口部52の前縁部52aから後方に、上部開口部52を通って通路34内へと後方に延在する。接触ビーム38は、底部開口部54の前縁部54aから、底部開口部52を通って通路34内へと後方に延在する。接触ビーム36、38は、嵌合雄端子320と電気的に係合するように構成される。一実施形態では、それぞれの接触ビーム36、38は、開口部52、54の対応の前縁部に接続された前端部と、開口部52、54の前縁部から後方に延在し、中心線40に対して内側に湾曲する前部セクション56と、前部セクション56から後方に延在し、中心線40に対して、かつ前部セクション56に対して内側に角度付けられた中間セクション58と、中間セクション58から後方に延在し、中心線に対して、かつ中間セクション58に対して内側に、次いで外側に湾曲する後部セクション60と、を有する。後部セクション60は、自由後端部60aで終端する。それぞれの接触ビーム36、38は、前縁部から後端部60aまで画定される長さを有する。一実施形態では、長さは同じである。一実施形態では、接触ビーム36、38は、互いに垂直に位置合わせされる。
【0016】
一実施形態では、ディンプル62が、開口部52、54の前縁部の前方にあるそれぞれの側壁部46、48の内面上に設けられる。ディンプル62は、ドーム形状を有してもよい。
【0017】
複数の離間した突出部64は、側壁部46、48の外面から外側に延在し、開口部52、54の後方にある。示されているように、3つの突出部64が設けられているが、より多い又はより少ない突出部64が設けられてよい。一実施形態では、それぞれの突出部64は、中心線40に対して垂直に延在する後面64aを有する。
【0018】
上壁部42の後縁部42bは、本体32の後端部32bから長手方向に離間される。側壁部46、48のそれぞれの後端部46b、48bの上部は、上壁部42の後縁部42bから本体32の後端部32bまで下方及び後方へ斜めに延在する。
【0019】
フランジ65は、側壁部46から上方に、かつ、上壁部42の上方にその側縁部42cに沿って延在する。フランジ65は、中心線40と平行であるが、そこからオフセットされる。フランジ65は、上部開口部52の後方にあり、上部開口部52から離間される。フランジ65は、上壁部42に垂直な第1の前面65aと、第1の表面65aの上端部から後方に、かつ第1の表面65aに対して斜めに延在する第2の表面65bと、第2の表面65bの後端部から後方に延在し、上壁部42と概ね平行である第3の上面65cと、第3の表面54cの後端部から下方に延在し、上壁部42に垂直である第4の後面65dと、を有する。
【0020】
一実施形態では、ワイヤ固定部分28は、概ねU字形である。ワイヤ固定部分28は、電気リード線420を受容するように構成される。ワイヤ固定部分28は、前端部及び後端部66a、66bを有する湾曲したベース壁部66と、ベース壁部66から上方に延在し、リード線420の露出導体424に接続するように構成されたワイヤクリンプ部分68と、ベース壁部66から上方に延在し、リード線420の絶縁被覆422に接続するように構成された絶縁クリンプ部分70と、を含む。ベース壁部66は、露出導体424及び電気リード線420の絶縁被覆422を収容するようにサイズ決めされる。ワイヤクリンプ部分68は、絶縁クリンプ部分70の前方にある。一実施形態において、ワイヤクリンプ部分68は、ベース壁部66から上方に延在するウィングとして形成され、絶縁クリンプ部分70は、ベース壁部66から上方に延在するウィングとして形成される。
【0021】
リード線420をワイヤ固定部分28に接続するために、絶縁被覆422の前部分を除去して導体424が露出される。裸の導体424は、ワイヤクリンプ部分68の下のベース壁部66内に配置され、無傷の絶縁被覆422を有するリード線420の一部は、絶縁クリンプ部分70の下のベース壁部66内に配置される。次いで、部分68、70は、リード線420の対応の部分の上に折り畳まれてリード線420が接触部22に固定され、ワイヤクリンプ部分68が接触部22を裸の導体424に固定又はクリンプし、絶縁クリンプ部分70が絶縁被覆422を接触部22に固定又はクリンプする。
【0022】
電気端子20の移行部分30は、接触部分26とワイヤ固定部分28との間に延在する。移行部分30は、そこから上方に延在する側壁部74、76を有する、概ねU字形のベース壁部72を有する。それぞれの側壁部74、76の前部分は、長手方向に延在し、それぞれの側壁部74、76の後部分80は、前部分からワイヤ固定部28へ中心線40に向かって内側に、斜めに延在する。それぞれの前部分の上縁部は、対応の後縁部46b、48bの下端部から下方に延在する前面84と、長手方向に延在する平面中間面86と、対応の中間面86の後端部から上方に延在する後面88と、を有するノッチ82を形成する。
【0023】
電気端子20とリード線420とが互いに接続されると、接触アセンブリ90が形成される。
【0024】
フード24は、図18図25に最もよく示されている。フード24は、対向する前端部及び後端部132a、132bを有し、かつ、そこを介して形成される、前端部132aから後端部132bに延在する通路134を有する本体132と、本体132から通路134内に延在する第1及び第2の片持ち補強ビーム136、138と、で形成される。中心線140は、前端部132aから後端部132bまで本体132の長さに沿って画定される。本体132は、第1及び第2の直立側壁部146、148によって互いに分離されて通路134を形成する、対向する上壁部及び底壁部142、144から形成される。それぞれの壁部142、144、146、148の内面及び外面は平面である。上壁部142は、前縁部142aと、対向する後縁部142bと、前縁部142aと後縁部142bとの間に延在する側縁部142c、142dと、を有する。
【0025】
前側開口部152は、上壁部142に形成され、前縁部152aと、後縁部152bと、前縁部152aと後縁部152bとの間に延在する側縁部152c、152dと、から形成される。前側開口部152は、前縁部142aから、及び側縁部142c、142dから離間される。前部窓153は、上壁部142に形成され、前側開口部152の前方にある。前部窓153は、側縁部142cに近接しているが、そこから離間される。後部窓155は、上壁部142に形成され、前側開口部152の後方にあり、側縁部142c、142dから離間される。後部窓155は、前縁部155aと、後縁部155bと、前縁部155aと後縁部155bとの間に延在する側縁部155c、155dと、から形成される。後部窓157は、上壁部142に形成され、後側開口部155の後方にあり、後部開口部155と長手方向に部分的に位置合わせされてもよい。後部窓157は、側縁部142cから延在する。底部開口部154は、本体132の前端部132aに近接しているが、そこから離間した底壁部144内に形成され、前側開口部152の縁部152a、52b、152c、152dと垂直に位置合わせした前縁部、後縁部及び側縁部から形成される。底部開口部154は、本体132の前端部132aに近接しているが、そこから離間した底壁部144内に形成され、前側開口部152の縁部152a、52b、152c、152dと垂直に位置合わせした前縁部、後縁部及び側縁部から形成される。
【0026】
補強ビーム136は、前側開口部152の前縁部152aから、前側開口部152を通って通路134内へと後方に延在する。補強ビーム138は、底部開口部154の前縁部から、底部前側開口部152を通って通路134内へと後方に延在する。補強ビーム136、138は、接触部22の接触ビーム36、38と係合して接触ビーム36、38の補強を提供するように構成される。一実施形態では、それぞれの補強ビーム136、138は、開口部152、154の対応の前縁部に接続された前端部と、前縁部152a、154aから後方に延在し、中心線140に対して内側に角度をなすセクション192と、を有する。セクション192は、自由後端部192aで終端する。それぞれの補強ビーム136、138は、前縁部から後端部192aまで画定される長さを有する。一実施形態では、長さは同じである。一実施形態では、補強ビーム136、138は、互いに垂直に位置合わせされる。それぞれの補強ビーム136、138の長さは、対応の接触ビーム36、38の長さよりも短い。一実施形態では、それぞれの補強ビーム136、138は、接触ビーム36、38の前部セクション及び中間セクション56、58の組み合わされた長さよりも小さい長さを有する。一実施形態では、それぞれの補強ビーム136、138は、接触ビーム36、38の前部セクション及び中間セクション56、58の組み合わされた長さに実質的に等しい長さを有する。
【0027】
一実施形態では、フランジ196、198、200、202は、本体132の前端部132aにて対応の壁部142、144、146、148から延在し、通路134内に入口開口部204を画定する(これらのフランジ196、198、200、202は、図1図2及び図5には示されていない)。一実施形態では、フランジ196、198は、上壁部及び底壁部142、144の幅よりも小さい幅を有し、フランジ200、202は、第1及び第2の側壁部146、148の高さよりも小さい高さを有し、それぞれのフランジ196、198、200、202は、2つの壁部分199、201から形成される。壁部分199は外側に延在し、対応の壁部142、144、146、148は、それと共に平面かつ中心線140と平行であり、壁部分201は、中心線140に向かって内側に曲げられ、次いで後方に曲げられる。一実施形態では、それぞれの壁部分201は、第1の壁部分199の中心線に対して約120度〜約180度の角度に角度付けられる。
【0028】
突出部206、208、210、212は、本体132の前端部132aに近接する対応の壁部142、144、146、148から、通路134内に延在する。突出部206、208、210、212は、本明細書に記載されるように、接触部22がフード24内に挿入されると、前方停止部として作用する。一実施形態では、それぞれの突出部206、208、210、212は、中心線140に垂直に延在する後面を有する。
【0029】
位置合わせリブ214は、上壁部142から上方に延在し、上壁部142の一部分と重なり合う。一実施形態では、位置合わせリブ214は、前側開口部152及び補強ビーム136の一部分と重なり合う。位置合わせリブ214は、前端部及び後端部214a、214b並びに平面上面216を有する。一実施形態では、後端部214bは、本体132の中心線140に対して下方に、かつ本体132の前端部132aから外側に角度をなす。
【0030】
位置合わせリブ214は、中間セクション233によって互いに離間した前部セクション及び後部セクション230、232を含む。前部セクション230は、空間238が位置合わせリブ214の前方に提供されるよう、本体132の前端部132aに近接するが、そこから離間した、前端部230aと、中間セクション233の前端部233aに近接するが、そこから離間した後端部230bと、を有する。一実施形態では、前端部230aは、本体132の中心線140に垂直である。後部セクション232は、中間セクション233の後端部233bに近接するが、そこから離間した前端部232aと、本体132の後端部132bに近接しているが、そこから離間した後端部232bと、を有する。一実施形態では、前端部232aは、本体132の中心線140に垂直である。一実施形態では、後部セクション232の後端部232aは、本体132の中心線140に対して下方に、かつ本体132の前端部132aから外側に角度をなす。
【0031】
図23及び図24に示されるように、前部セクション及び後部セクション230、232のそれぞれは、側壁部146から上方に延在する第1の壁部分218と、第1の壁部分218の上端部から、かつ第1の壁部分218から内側に延在して、上壁部142の一部分と重なり合い、180度の弧を形成する、第2の壁部分220と、第2の壁部分220の端部から上壁部142まで下方に延在し、それにより、前部セクション230と上壁部142との間及び後部セクション232と上壁部142との間にそこを通る通路221が提供される、第3の壁部分222と、で形成された、折り畳まれた壁部で形成される。前部セクション230は、第3の壁部分222の下端部から、そこに対して斜めに延在する、第4の壁部分224を更に含み、それにより、第4の壁部分224は、中心線140に向かって内側に延在する。使用中、第4の壁部分224は、第4の壁部分224を受容するようにサイズ決めされた上部前部窓153内に着座する。一実施形態では、第4の壁部分224は、壁部分218、220、222の長手方向の長さよりも小さい長手方向の長さを有する。第4の壁部分224は、保持指部を形成する。後部セクション232は、後部窓155と重なり合わない。
【0032】
中間セクション233は、前側開口部152と後部窓155との間にあり、側壁部146から上方に延在する第1の壁部分235と、第1の壁部分235の上端部から延在し、中心線140に向かって内側に延在して、上壁部142の一部分と重なり合う、第2の壁部分237と、第3の壁部分239が中心線140に向かって内側に延在するように、第2の壁部分237の端部から上壁部142まで下方に、そこに対して斜めに延在する、第3の壁部分239と、を有する。中間セクション233は、前側開口部152の後方にあるが、前側開口部152の後部セクションと重なり合ってもよい。第2の壁部分239は、第2の壁部分220の上面と共平面であるか、又はわずかに下方にある。第2の壁部分239は、上壁部142と平行である。第2の壁部分239は、前部セクション及び後部セクション230、232が上壁部142を横切って延在する距離よりも大きい距離だけ、上壁部142を横切って延在する。第3の壁部分239は、第3の壁部分239の前端部239aが第3の壁部分239の後端部239bよりも側壁部150に近くなるように、中心線140に対して長手方向に角度をなす。部分235、237、239は、中間セクション233と上壁部142との間に通路243を形成する。通路243の一部は、通路221と位置合わせされる。一実施形態では、第1の壁部分218、235は連続的である。一実施形態では、第2の壁部分220、及び第2の壁部分220と位置合わせした第2の壁部分237の一部分は、連続的である。
【0033】
強化タブ241は、後部窓155の前縁部155aにて上壁部142から上方に延在し、後部窓155の前縁部155aを横切って延在する。タブ241は中心線140に垂直である。タブ241は、前面241aと、後面241bと、前面214aと後面214bとの間に延在する上縁部及び側縁部241c、241d、241eと、を有する。タブ241の上縁部241cは、中間セクション233の第2の壁部分237の上面とぴったり重なるか、又はわずかに下方にある。前面241aは、後部セクション232の後端部232bに近接しており、そこに当接してもよい。一実施形態では、タブ241は、フード24の上壁部142から外に曲げられる。一実施形態では、タブ241は概ね矩形である。
【0034】
図20に示されるように、第1の高さH1が画定され、上壁部142の外面から底壁部144の外面まで測定される。第2の高さH2が画定され、底壁部144の外面から位置合わせリブ214の平面上面216まで測定される。高さH2は、高さH1よりも大きいが、実質的にはより大きくない。
【0035】
それぞれの側壁部146、148は、複数の離間した窓240を有し、それらの窓を介して、接触部22の側壁部上の突出部64と嵌合するように構成される。窓240は、補強ビーム136、138の後方にある。一実施形態では、側壁部146の窓240は、側壁部148の窓240と位置合わせされる。
【0036】
上壁部142の後縁部142bは、本体132の後端部132bから長手方向に離間される。側壁部146、148のそれぞれの後端部146b、148bの上部242は、中心線140に対して斜めに延在し、上壁部142の後縁部142bから本体132の後端部132bに向かって下方及び後方に延在する。側壁部146、148のそれぞれの後端部146b、148bの下部244は、中心線140と平行して延在する。このように、角度付き上部242は、本体132の後端部132bから離間される。位置合わせリブ214の後端部214bによって提供される角度付き表面、上壁部142の後縁部142b、及び側壁部146、148の後端部146b、148bの角度付き上部242は、平滑なテーパを提供し、あらゆる鋭角を排除する。
【0037】
一実施形態では、それぞれの側壁部146、148の下部244は、通路132内に延在する折り畳まれたタブ248を形成する壁部を含む。それぞれのタブ248は、対応の側壁部146、148から通路内へと内側に延在するU字形の第1の壁部分250と、第1の壁部分250から下方に延在する第2の壁部分252と、を含む。空間254は、それぞれのタブ248の部分250、252によって形成される。
【0038】
接触部22をフード24と組み立てるために、フード24は、最初に部分的に形成された状態にある。この部分的に形成された状態では、上壁部142は側壁部148に対して部分的に曲げられ、補強ビーム136は上壁部142に対して曲げられず、補強ビーム138は底壁部144に対して曲げられず、位置合わせリブ214の前部セクション230は側壁部146に対して部分的に曲げられ、側壁部146、148は底壁部144に対して部分的に曲げられ、タブ248は曲げられない。残りの機構は、フード24上に形成される。
【0039】
接触部22の前端部は、フード24の本体132の後端部132bに形成された開口部を通って挿入され、接触部22の本体32の前端部32aが壁部144、146、148上の突出部208、210、212の後面と係合するまで、部分的に形成された通路134に沿って摺動される。突出部208、210、212は、接触部22のフード24への更なる挿入を制限する停止部として作用する。その後、側壁部146、148は、底壁部144に対して垂直位置まで更に曲げられ、上壁部132は、側壁部148に対して水平位置まで更に曲げられる。この曲げの間に、上壁部142は側壁部146と係合する。上壁部142は、上壁部142を側壁部146に固定する、側壁部146の開口部258内に着座するタブ256を有してもよい。壁部142、146、148が曲げられると、突出部206、208、210、212は、接触部22の本体32の前端部32aと完全に係合する。加えて、壁部142、146、148が曲げられると、突出部64は窓240内に着座し、フランジ65は、上壁部142の窓157を通過し、後部セクション232の通路221内に入る。その後、補強ビーム136、138は、接触ビーム36、136に係合するように内側に曲げられる。次いで、位置合わせリブ214の前部セクション230は、側壁部146及び上壁部144に対して曲げられる。第4の壁部分224は、上壁部142の前部窓153内に着座して、位置合わせリブ214及び上壁部142を一緒に、更に固定する。タブ248は、ノッチ82の上に折り畳まれ、それと係合する。フード24の突出部206、208、210、212の最も内側の表面は、壁部42、44、48、50の内面とぴったり重なるか、又は実質的にぴったり重なる。
【0040】
窓240内の突出部64と、窓157を通って通路221に入るフランジ65と、前部窓153内の第4の壁部分224と、ノッチ82内のタブ248と、の係合は全て、フード24内の接触部22を固定する働きをして、接触部22をフード24内に維持及びロックし、それにより、接触部22及びフード24の分離を防止し、接触部22に引き抜き力が作用したときの引き抜きに抵抗する。
【0041】
突出部64は、フード24内の接触部22及び窓240上にあるものとして説明されるが、突出部64は、フード24及び接触部22内に形成される窓240上に設けられ得る。
【0042】
電気端子20及びその取り付けられたリード線420は、本明細書に記載されるように、コネクタアセンブリ620内に装着される。
【0043】
図26図28に示されるように、コネクタアセンブリ620は、前面カバー622と、前面カバー622の後方に配設された前部ハウジング624と、前部ハウジング624の後方に配設された独立した二次ロック626と、独立した二次ロック626の後方に配設された後部ハウジング628と、後部ハウジング628の後方に配設された封止部630と、封止部630の後方に配設された封止部カバー又はグロメットカバー632と、を含む。
【0044】
図29図32に示されるように、前面カバー622は、後面643を有する前壁部642を有する本体638と、前壁部642から後方に延在する、対向する上壁部及び底壁部644、646と、前壁部642から後方に延在し、上壁部644と底壁部646との間に延在する第1及び第2の直立側壁部648、650と、で形成される。雄端子受容通路652、ツール受容通路654、及びプローブ受容通路656は、前壁部642を通って、かつ壁部644、646、648、650によって形成された空間658を通って延在する。雄端子受容通路652は、そこを通して雄端子320を受容するようにサイズ決めされる。ツール受容通路654は、そこを通して引き込みツール720を受容するようにサイズ決めされる。プローブ受容通路656は、そこを通してプローブ820を受容するようにサイズ決めされる。雄端子受容通路652は、ツール受容通路654及びプローブ受容通路656の下方に位置付けられる。
【0045】
図33図35に示されるように、前部ハウジング624は、後壁部660と、後壁部660から前方に延在する、対向する上壁部及び底壁部662、664と、後壁部660から前方に延在し、上壁部662と底壁部664との間に延在する第1及び第2の直立側壁部666、668と、で形成される。通路670は、後壁部660を通って、かつ壁部644、646、648、650によって形成された空間672を通って延在する。輪郭付けられた保持ビーム又は保持指部674は、上壁部662から空間672内へ下方に延在する。保持指部674は、本体部分676の端部に拡大ヘッド678を有する本体部分676を有する。本体部分676は、湾曲した下面680を有する。ヘッド678は、実質的に垂直である前面部分682aと、角度付けられた前面部分682bと、実質的に水平である底面684と、を有する。位置合わせされた開口部686は、後壁部660から前方に延在する側壁部666、668内に提供される。
【0046】
図36及び図37に示されるように、独立した二次ロック626は、側壁部692、694によって互いに分離され、独立した二次ロック626の前端部626aから後端部626bまでそこを通って延在する中央通路696を画定する、対向する上壁部及び底壁部688、690から形成される。上壁部688は、角度付き前面698を有する。面698は、前端部626aから後方に延在する。面698は、フード24の側壁部146、148のそれぞれの後端部146b、148bの上部242が角度付けられている角度と同じ又は実質的に同じ角度で角度付けられる。独立した二次ロック626は、前部ハウジング624の後方に位置付けられる。独立した二次ロック626は、前部ハウジング624に対して垂直に移動することができ、独立した二次ロック626上及び前部ハウジング624上に提供された協働ロック機構700(独立した二次ロック626上にのみ示される)によって前部ハウジング624に対して定位置にロックされて、独立した二次ロック626をロック位置に配置し得る。ロック機構の例としては、戻り止め、レバー、ラッチが挙げられるが、これらに限定されない。ユーザーは、独立した二次ロック626を前部ハウジング624の開口部686を通して把持して、前部ハウジング624に対する独立した二次ロック626の移動に影響を及ぼすことができる。
【0047】
後部ハウジング628は、そこを通る通路を有する本体で形成される。
【0048】
図38及び図39に示されるように、封止部630は、ゴムなどの柔軟な弾性材料で形成され、本明細書に記載されるように、リード線420がそこを通って挿入されるときに、リード線420の絶縁被覆422と係合するように構成される。封止部630は、壁部702の前端部702aから壁部702の後端部702bまで延在する中央開口部又は通路704を有する壁部702で形成される。一実施形態では、通路704を形成する表面は、それらの間にローブ708を有する複数の圧縮可能なローブ、リップ又はブラダー706として形成される。ブラダー706は、通路704の縮小寸法の最も内側の表面710を画定する。一実施形態では、最も内側の表面710は円形状である。通路704の最も内側の表面710は、電気端子20の外部寸法よりも小さく、リード線420の絶縁被覆422の直径よりも小さい寸法を画定する。封止部630は、リード線420の絶縁被覆422との弾力的な境界面を提供して、耐湿/耐破片バリアを提供する。
【0049】
図40図43に示されるように、封止部カバー又はグロメットカバー632は、本体712の前端部712aから、本体712の後端部712bまで延在する後通路部分714bまで延在する前通路部分714aを有する本体712で形成される。前通路部分及び後通路部分714a、714bは、電気端子20が通過できるように、かつ絶縁被覆422が有意な抵抗なしに通過できるようにサイズ決めされる。後通路部分714bは、水平であり、本体712を部分的に横切って延在する第1の上面716と、上面716の外側端部716aから垂直の下方に延在する第2の側面718と、側面718の下端部718aから垂直方向の下方に延在する第3の側面720であって、側面720は湾曲している、第3の側面720と、側面720の下端部720aから垂直の下方に延在する第4の側面722と、側面722の下端部722aから水平に延在する第5の下面724であって、第5の面724は上面716の下で平行している、第5の下面724と、下面724の端部724aから延在する第6の下面726であって、側面726は湾曲している、第6の下面726と、下面726の端部726aから水平に延在する第7の下面728であって、第7の面728は下面724と位置合わせされる、第7の下面728と、下面728の端部728aから垂直の上方に延在し、側面722と平行に、位置合わせされる、第8の側面730と、側面730の端部730aから延在する第9の側面732であって、側面732は湾曲している、第9の側面732と、側面732の端部732aから垂直の上方に延在する第10の側面734であって、側面734は側面730及び側面718と位置合わせされる、第10の側面734と、側面734の上端部734aから水平に、上面716に向かって延在する第11の上面736であって、上面734は上面716に平行しているが、その下に垂直にオフセットされる、第11の上面736と、上面716、736を互いに接続する「S」又は「Z」形状として概ね形成される第12の上面738と、を有する。表面720、726、732は、虚円に沿って傾斜する。表面718、722、724、728、730、734、736は、フード24の本体132の形状に対応し、フード24の本体132は、接触アセンブリ90がそこを通って挿入される間に、これらの表面718、722、724、728、730、734、736を通過する。表面716、718、738は、通路720のキー溝を形成し、位置合わせリブ214の形状に対応し、フード24の位置合わせリブ214は、接触アセンブリ90がそこを通って挿入される間に、これらの表面716、718、738を通過する。絶縁被覆422は、接触アセンブリ90がそこを通って挿入される間に、これらの表面720、726、732を通過する。表面720、722、724、726、728、730は、本体712の前端部712aから本体712の後端部712bまで延在し、それにより、これらの表面720、722、724、726、728、730も前通路部分714aを通って延在する。表面716、736、738の前端部は、本体712の前端部712aから離間され、それにより、前凹部740が本体712内に形成され、前通路部分714aの上部を形成する。前凹部740は、本体712の前端部712aから、表面716、736、738の前端部から上方に延在する後壁部744まで延在する上壁部742と、本体712の前端部712aから後壁部744まで延在する側壁部746、748と、から形成される。前凹部740により、前通路部分714aは、後通路部分714bの高さH4(表面726と表面716との間の距離)よりも大きい高さH3(表面726と表面742との間の距離)を有することになる。図43を参照されたい。
【0050】
接触アセンブリ90をコネクタアセンブリ620と組み立てるために、電気端子20は、封止部カバー又はグロメットカバー632に挿入され、そこを通される。位置合わせリブ214は、表面716、718、738によって形成されたキー溝内に着座しなければならないため、電気端子20は、封止部カバー又はグロメットカバー632に一方向にのみ挿入され得る。位置合わせリブ214をキー溝内にこのように着座させることは、電気端子20を封止部カバー又はグロメットカバー632内に適切に位置合わせするため、電気端子20が封止部カバー又はグロメットカバー632内で回転するのを防ぐため、かつ封止部カバー又はグロメットカバー632内に案内機構を提供するための分極機構として作用する。
【0051】
その後、電気端子20は、封止部630の通路704を通過する。電気端子20が封止部630を通過すると、本体132の前端部132aは、最初に最も内側の表面710と係合し、封止部630を外側に膨張させる。フランジ196、198、200、202は、フード24と接触したときの封止部630のあらゆる引き裂きリスクの低減を補助する。封止部630のブラダー706は、フード24の外部形状に適合するように圧縮する。接触アセンブリ90が通過し続けると、位置合わせリブ214の前端部214aは次に、封止部630のブラダー706に接触する。結合した本体132及び位置合わせリブ214の高さH2は、本体132のみの高さH1よりも大きいが、高さの差は小さい。したがって、封止部302が高さH1よりも増加した高さH2に適応するように更に膨張する場合、封止部602は有意には更に膨張せず、したがって封止部602のいかなる引き裂きのリスクも最小になる。絶縁被覆422が封止部630内にあるときに、接触アセンブリ90が封止部602を通過すると、封止部630は収縮し、ブラダー706は絶縁被覆422と係合し、封止する。次いで、電気端子20は、後部ハウジング628内の通路内に入ってそこを通過し、次いで独立した封止ロック626内の通路696内に入ってそこを通過する。独立した封止ロック626がロック解除位置にあるとき、接触アセンブリ90は、そこを自由に通過することができる。次いで、電気端子20は、前部ハウジング624上の保持指部674が電気端子20の後部窓155内に着座し、接触アセンブリ90のフランジ196、198、200、202の前端部が、前面カバー622の後面643に係合するまで、前部ハウジング624の通路670に入り込む。この間、保持指部674のヘッド678の底面684は、フード24の上壁部142と係合し、偏向する。その後、ヘッド678の底面684は、ヘッド678が後部窓155の上方に来るまで、上壁部142に沿って摺動し続ける。保持指部674は、その元の形状を再開し、ヘッド678はフード24の後部窓155内に着座する。ヘッド678の前面部分682aは、タブ241の後面241bに係合する。図44を参照されたい。保持指部674の後部窓155内でのタブ241との係合、及び接触アセンブリ90のフランジ196、198、200、202の前端部と、前面カバー622の後面643との係合は、接触アセンブリ90への電気端子20の更なる挿入を防止し、接触アセンブリ90からの電気端子20の除去も防止する。タブ241に対する保持指部674の係合はまた、付加強度を提供し、接触アセンブリ90からの電気端子20の引き抜きに対する抵抗を増加させる。
【0052】
接触アセンブリ90がコネクタアセンブリ1020内のロック解除位置にあるとき、リード線420の絶縁被覆422は、封止部602のブラダー706と係合される。接触アセンブリ90が挿入された後、独立した二次ロック626は、独立した二次ロック626上の角度付き壁部698が、フード24の側壁部146、148のそれぞれの後端部146b、148bの角度付き上部242に係合するまで、フード24の中心線140に対して横方向に移動する。独立した二次ロック626は、嵌合ロック機構700によってロック位置で定位置に固定される。独立した二次ロック626は、電気端子20のあらゆる後方移動を防止し、ゆえにコネクタアセンブリ620から接触アセンブリ90が抜けることを防止する。
【0053】
次いで、雄端子320は、コネクタアセンブリ620及び接触アセンブリ90内に装着される。雄端子320は、雄端子受容通路652及び前面カバー622内の空間658に挿入され、そこを通過する。その後、雄端子320は、電気端子20の入口開口部204を通過し、雄端子320は、雄端子320をフード132の通路134内に誘導するフード24上のフランジ196、198、200、202と係合してもよい。雄端子320がフード24内に更に摺動すると、雄端子320は、雄端子320が嵌合中に詰まらないように誘導する突出部206、208、210、212と係合する。雄端子320が電気端子20内に更に摺動すると、雄端子320は、接触部22の入口開口部50を通過する。挿入の間に雄端子320の位置がずれると、雄端子320は、接触部22の通路134内で雄端子320を適切に位置合わせするように機能するディンプル62と係合する。
【0054】
雄端子320が接触部22の通路134に沿って摺動すると、雄端子320は接触ビーム36、38と係合する。これにより、接触ビーム36、38及び補強ビーム136、138は外側に屈曲する。補強ビーム136、138は、接触ビーム36、38よりも引張強度の高い材料で形成されるため、補強ビーム136、138は、接触ビーム36、38を支持する。この挿入の間に、接触ビーム36、38の後部セクション60はまず、雄端子320の進入を可能にするため、かつ最初に低い挿入力を提供するために屈曲する。雄端子320がビーム36、136、38、138に対して更に摺動すると、接触ビーム36、38の中間セクション58及び補強ビーム136、138のセクション192は屈曲する。必要に応じて、接触ビーム36、38の前部セクション56も屈曲し得る。ビーム36、136、38、138は、ビーム36、136、38、138が中心線40、140に対して実質的に平行になる程度に屈曲してもよい。電気端子20に雄端子320を挿入する間、補強ビーム136、138を形成するために使用されるより引張強度の高い材料は、接触ビーム36、38と雄端子320との間の適切な電気的接続のための垂直力を増加させる。したがって、接触ビーム36、38は、雄端子320と接触ビーム36、38との間に係合が形成されることを確実にしながら、銅などのより引張強度の低い材料で作製され得る。補強ビーム136、138は、接触ビーム36、38を補強し、接触ビーム36、38の性能の経時的な劣化に対抗するための付加的な垂直力を提供する。示される実施形態では、フード24が、雄端子420との直接的な電気的接触部22を提供することはないが、フード24は、接触ビーム36、38の電気的特性を改善又は向上させるより優れた機械的特性を付加する。
【0055】
接触アセンブリ90、コネクタアセンブリ1020及び雄端子320を一緒に組み立てた後は、電気経路を適切な試験によって検証することができる。これは、前面カバー622のプローブ受容通路656を通って挿入される試験プローブ820によって達成され、電気伝導率は、電気端子20のフード24上の位置合わせリブ214に試験プローブ820を電気的に接続することによって検査され得る。
【0056】
ある特定の状況では、接触アセンブリ90は、欠損している場合があるか、又は修理を必要とする場合がある。このような状況では、接触アセンブリ90をコネクタアセンブリ620から除去する必要がある。接触アセンブリ90を除去するため、独立した二次ロック626を最初にロック位置からロック解除位置に戻し、接触アセンブリ90が独立した二次ロック626を通って引き抜かれ得るようにする。加えて、保持指部674は、後部窓155から外に偏向されなければならない。これは、引き込みツール720をツール受容通路654及び前面カバー622内の空間658内に挿入してそこを通し、引き込みツール720を空間750内に挿入して、前面部分682bを係合することによって保持指部674を偏向させることによって達成される。保持指部674が後部窓155から引き抜かれると、接触アセンブリ90はコネクタアセンブリ1020から引き抜かれ得る。保持指部674を後部窓155から引き抜く前に、ユーザーがコネクタアセンブリ520から接触アセンブリ90を引き抜くことを試みた場合、保持指部674はタブ241に荷重を与えて、付加的な保持力を提供するバックアップ表面を提供する。
【0057】
接触アセンブリ90が引き抜かれると、側壁部146、148のそれぞれの後端部146b、148bの角度付き上部242は、封止部630と接触する。この角度付き上部242は、封止部630の引き裂きが防止又は回避されるように、通路704を拡大する。封止部630は、その後、修理済みの接触アセンブリ90の再挿入時に再利用されてもよい。この引き抜きの間、封止部630が膨張する際、封止部630は、封止部カバー又はグロメットカバー632の本体712の前凹部740内へと膨張し、それによって封止部630が封止部カバー又はグロメットカバー632に挟まれることが防止され得る。
【0058】
一実施形態では、封止部630と接触する接触部22及びフード24の様々な機構を形成する全ての縁部は、縁部が封止部630と接触するときに封止部630の引き裂きを回避するために、(本明細書に特に記載のない場合でも)通路34に向かって内側に角度をなす表面を提供するように面取りされる。縁部は丸みを帯びていてもよい。前縁部は、金属内のバリを除去するために平滑化される。
【0059】
別の実施形態では、水分又は破片バリア(図示せず)を必要としない電気コネクタアセンブリが想到される。そのような場合、コネクタアセンブリは、封止部をハウジングに保持するためのエラストマー封止部又はグロメットを有さない。電気端子及び取り付けられたリード線は、単にハウジングの後部に形成された通路を出る。
【0060】
一般に、図中で電気端子20がプラグ型であるか又はレセプタクル型であるかどうかの描写は、単に例示的な目的で行われることに留意されたい。したがって、ある特定の電気端子20が、要望どおりに、プラグ型若しくはレセプタクル型又はプラグ及びレセプタクルの組み合わせであるように構成され得ることが想定される。したがって、特に記されない限り、電気端子20がレセプタクルであるか又はプラグであるかどうかの判断は、限定されることを意図されない。
【0061】
二部品式の電気端子20を提供することにより、電気端子20全体が高コストな高導電材料で形成されないため、低コストの電気端子20が提供される。
【0062】
加えて、ステンレス鋼などの高引張強度材料がフード24に使用されるため、フード24は、180度の屈曲部を含むように曲げられ得るが、銅は180度の曲がりで曲げられると割れる傾向があるため、銅では不可能である。
【0063】
発明の説明の文脈における(特に、以下の特許請求の範囲の文脈における)「a」及び「an」及び「the」及び「少なくとも1つの」という用語、並びに類似の指示物の使用は、本明細書に特に指示がない限り又は文脈と明確に相反しない限り、単数及び複数形の両方を包含するように解釈されるものとする。1つ以上の項目の一覧が後に続く「少なくとも1つ」という用語の使用(例えば、「A及びBのうちの少なくとも1つ」)は、本明細書に特に指示がない限り又は文脈と明確に相反しない限り、列記された項目(A若しくはB)から選択された1つの項目又は列記された項目(A及びB)の2つ以上の任意の組み合わせを意味するように解釈されるものとする。「備える」、「有する」、「含む」、及び「含有する」という用語は、特に記載がない限り、制限のない用語(すなわち、「〜が挙げられるが、それに限定されない」を意味する)として解釈されるものとする。本明細書における値の範囲の記述は、本明細書に特に指示がない限り、単に、範囲内にあるそれぞれの別個の値を個々に言及する簡略化法として機能することが意図され、それぞれの別個の値は、それが本明細書に個々に記述されたかのように明細書に組み込まれる。本明細書に説明される全てのプロセスは、本明細書に特に指示がない限り又は文脈と明確に相反しない限り、任意の好適な順序で行うことができる。本明細書に提供された任意の及び全ての例、又は例示的な文言(例えば、「〜など」)の使用は、単に、発明をより良好に明らかにすることが意図され、特に特許請求されない限り、発明の範囲への限定をもたらさない。明細書における文言は、発明の実施に欠かせないとして、いかなる特許請求されない要素も指示するものとして解釈されるべきではない。
【0064】
本発明の好ましい実施形態は、本明細書に説明され、発明を実行するために発明者らに既知である最良の形態を含む。それらの好ましい実施形態の変形は、前述の説明を読んだ後に当業者に明らかになるであろう。発明者らは、当業者が、必要に応じてかかる変形を採用することを期待し、発明者らは、本明細書に具体的に説明されるようなもの以外に発明が実施されることを意図する。したがって、本発明は、適用法によって許容されるように、本明細書に添付された特許請求の範囲に記述された主題の全ての修正及び等価物を含む。その上、それらの全ての可能な変形における上記要素の任意の組み合わせは、本明細書に特に指示がない限り又は文脈と明確に相反しない限り、発明に包含される。
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